キョン「なんで俺が朝倉涼子に告白しなければならんのだ!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 13:28:41.72 ID:wscd3VFT0

谷口「なんでって…今更それを聞くつもりか?キョン」

国木田「そうだよ。数学の点数が悪かった人が女子に告白するって決まりじゃないか」

キョン「いや、それは十分承知している。しかし、だからといってなぜ朝倉なんだ?」

谷口「それはお前、クラス一の美人に告ってフラれる姿を見るためだろ」ニヤニヤ

国木田「そうそう。それともなにかい?キョンは涼宮さんの方が良かった?」

キョン「なお性質が悪いっつーの!」

谷口「じゃあさっさとフラれてくるんだな」ニヤニヤ

キョン「くっ…」

国木田「ほらほら、40点をたたき出した人は早く告白してきなよ」

キョン「今更ながら自分の頭の悪さを恨むぜ」

キョン「しかし朝倉に告白か…気が重いな」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 13:35:46.03 ID:wscd3VFT0

キョン「しょうがない、お前らに俺の生き様を見せてやるよ」

谷口「おっ!ようやくやる気になったな」

国木田「どうせすぐにフラれるけどね」

谷口「国木田、それは言ってやるなって」ニヤニヤ

キョン「それじゃあ朝倉を呼んで来るぞ…」

谷口「へへっ、楽しくなってきたぜ」

国木田「じゃあ、僕たちは物陰に隠れてるからね」

谷口「やべっ、俺なんかドキドキしてきた」

国木田「僕も僕も」

キョン「(こいつら人事だと思って…)」

キョン「はぁ…マジため息しか出ない」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 13:43:53.50 ID:wscd3VFT0

朝倉「なぁにキョンくん?私に話って?」

キョン「あ、あのさ、じつはお前に大切な話があって…」

谷口「おっ!キョンの奴、朝倉を連れてきたみたいだな」ワクワク

国木田「どんな告白をするか楽しみだね」ワクワク

朝倉「大切な話…?だからこんな場所に連れてきたの?」

キョン「ああ、あまり人に聞かれたくないんでな」

朝倉「そ、それってもしかして私に告白とか?」

キョン「えっ!?」

朝倉「あっううん、なんでもないの!ご、ごめんね!気にしないで」


谷口「……なぁ国木田、なんか嫌な予感がするんだが」

国木田「君もそう思うかい?…じつは僕もなんだよ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 13:54:00.95 ID:wscd3VFT0

朝倉「私ってほんとバカよね。勝手に突っ走っちゃって…」

朝倉「今ももしかしてキョンくんに告白されるのかなぁ〜って…ごめんね」ペロッ

キョン「(やばい、マジ可愛い!!)」

谷口「国木田…俺、朝倉に惚れちまいそうだ」

国木田「うん、僕も。あの舌を出すのは反則だよね」

朝倉「それでキョンくん、私に大切なお話って何なの?」

キョン「じつはだな…その…」

谷口「キタキタ!待ってました!ついに告白&玉砕だぜ!」

国木田「そんなにうるさくしたら見つかっちゃうよ」

キョン「お前が想像したとおり告白なんだ!」

朝倉「ええっ!?こ、こここ告白!?私に!?」

キョン「ああ、お前にだ」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 14:09:00.86 ID:wscd3VFT0

朝倉「だってキョン君には涼宮さんがいるんじゃないの?私でいいの?」

キョン「なんでそこでハルヒが出てくるかは分からんが…俺は朝倉に告白したいんだ!」

朝倉「キョンくんが私に告白……」ドキドキ

キョン「聞いてくれ、朝倉!(これから嘘をつくと思うと気が重いな…)」

朝倉「はっはい…」

キョン「俺はお前のことが好きだ。俺と付き合ってくれ!」

谷口「よしっ!よく言ったぜ、キョン!」

国木田「ふふっ、やっぱり普通の告白だったね」

谷口「あとは朝倉がキョンをふるのを待つだけだ!ふれ!ふられろ!」

国木田「こらこら、そう興奮するなよ。キョンが可哀想じゃないか」

キョン「(よしっ俺はやり遂げたぞ。多少心苦しいが…そんなのは関係ない)」

キョン「(朝倉、どんな理由でもいいから早くノーと言ってくれ)」

朝倉「わ、私でよければよろしくお願いします…」

キョン・国木田・谷口「へっ?」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 14:18:59.82 ID:wscd3VFT0

谷口「おい国木田…今、キョンの奴ふられたんだよな?」

国木田「………」

谷口「朝倉にふられたんだよな?そうだよな!国木田!」

国木田「残念だけど谷口…朝倉さんはキョンの告白にOKしたよ」

谷口「うわぁぁぁぁぁぁぁ」


キョン「よ、よろしくお願いしますって…それって俺と付き合うってことか?」

朝倉「そうよ、それ以外どんな意味だっていうの?変なキョンくん」クスッ

キョン「だ、だって俺だぞ?頭は悪いしカッコよくもないし…俺なんだぞ?お前正気か!?」

朝倉「正気って…あなた自分から私に告白したんじゃないの」

キョン「それはそうなんだが…」

朝倉「私はいたって正気よ。その証拠にあなたのことが大好きなんだもん。告白してくれありがとう」チュッ

キョン「!!」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 14:25:47.27 ID:wscd3VFT0

キョン「おっおい!いきなりキスするなんて!」

朝倉「あらっ、だって私たちカップルになったんでしょ?キスくらいいいじゃない」

朝倉「それに今のは私に告白してくれたお礼よ。私のファーストキスなんだから」

キョン「そんな大事なものを俺に…(今更ウソでしたって言えんぞ)」

谷口「キョンてめぇぇぇ!!朝倉とキスしやがってぇぇぇ!!」

キョン「のわっ!?谷口!」

朝倉「えっ?なんで谷口くんがここに!?国木田くんも!?」

谷口「しまった…」

国木田「や、やぁ朝倉さん…(谷口のバカ)」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 14:39:17.78 ID:wscd3VFT0

朝倉「どうして谷口君たちがここにいるの?」

谷口「そ、それはな…(おいっどうするんだよ、国木田!)」

国木田「(僕だって分からないよ。キョン、どうにかならない?)」

キョン「(俺だって無理だっつーの。今、ばれたら朝倉に殺されるぞ)」

朝倉「あっ分かったわ!」

キョン・国木田・谷口「ドキッ!!」

朝倉「キョンくんに頼まれたんでしょ?」

谷口「た、頼まれた…?」

朝倉「うん。きっとキョンくんのことだから告白するから一緒に来てって言われたんでしょ?」

国木田「僕たちが?」

朝倉「そうよ、あなたたちって優しいから陰に隠れてキョンくんを応援してたのね」





33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 14:50:05.02 ID:wscd3VFT0

国木田「そ、そうなんだよ。いや〜キョンに頼まれちゃってね」

キョン「おいっ国木田!」

朝倉「やっぱりそうだったのね。キョンくんって意気地がないからそうなのかなぁーって」

谷口「そうそう、こいつのせいで俺たちはこんな所にいる羽目になっちまってよ」

キョン「谷口!お前まで!(…ってアレ?今さらっと朝倉にもバカにされたような)」

国木田「兎も角、朝倉さん、キョン、おめでとう」パチパチ

谷口「おめでとう」パチパチ

朝倉「あ、ありがとう…なんだか照れくさいわ」

キョン「えっ何これ?なんで朝倉と付き合う雰囲気になってるんだ?」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 15:34:04.53 ID:wscd3VFT0

谷口「(しょうがねーだろ、今はなんとかこの場を逃れるのが先だ)」

キョン「(しかし、問題の先送りは良くないと思うんだが…)」

谷口「(そんなのどこぞの政治家だってやってることだろ?)」

国木田「(そうだよキョン。それに君は幸せそうにしてる朝倉さんを前にしてウソでしたって言えるのかい?)」

キョン「(それは確かに…)」

朝倉「ねぇ、さっきから何こそこそ話してるの?」

国木田「なんでもないよ。朝倉さんを泣かせたら承知しないぞって、キョンに言い聞かせてたんだ」

谷口「おうよ!朝倉、このバカに酷いことされた俺たちに言ってくれ!相談に乗るぜ!」

朝倉「うふふ、頼もしい味方ができちゃった。どうもありがとう、二人とも」

キョン「あれっ?ってことは俺一人が悪者になるってことかよ!?」

国木田「(ごめんよ…キョン)」

谷口「(許せ…ってかマジ死ねよ。うらやましい…)」



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 15:45:56.32 ID:wscd3VFT0

キョン「(くそっ!しょうがない…覚悟を決めて本当のことを話すか)」

キョン「なぁ朝倉…じつは――」

朝倉「告白してくれてどうもありがとう、キョンくん!」ペコッ

キョン「えっあっ?」

朝倉「ご、ごめんね、いきなり大声出しちゃって」

キョン「あっいや、それはべつに構わないんだが…??」

朝倉「あのね、私あなたに告白されてすごいうれしかったの。だって私にはそんな勇気がなかったから」

朝倉「あなたのことがずっと好きだったんだけど思いを伝えることはできなかったわ…恐くて」

朝倉「だからね、この気持ちは一生一人で抱え込んで終わるんだなって…そう思ってたの」

キョン「………」

朝倉「けどキョンくんの方から告白してくれたから…私うれしくなっちゃって…グスン」

朝倉「エヘヘ…バカみたいだよね、いきなり大声出したり泣いたりするなんて」

キョン「朝倉…」



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 16:07:43.40 ID:wscd3VFT0

朝倉「私、キョンくんにたくさん好きになってもらえるように頑張るね」グシグシ

朝倉「泣きやんだら恥かしくなっちゃった…ごめんねキョンくん、私先に教室に戻るわ」

キョン「おっおう…」


国木田「朝倉さん、顔を真っ赤にして行っちゃったね」

谷口「ああ、行っちゃったな…」

キョン「っておい!お前ら何ほっこりしてやがんだよ!ウソをついた俺の身になってくれ!」

国木田「いいじゃん、このまま付き合いなよ」

キョン「なっ!?」

谷口「そうしろよキョン、少し癪だがそれで万事解決だろ」

キョン「いやいや、全然解決になってねーし!朝倉にウソついたままだし!」

国木田「もしかしてキョン、君は朝倉のことが嫌いなのかい?」

谷口「なに!?そうなのか!?この野郎!キスまでしておいて!」

キョン「バカ!早まるな」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 16:16:41.23 ID:wscd3VFT0

谷口「じゃあどうだって言うんだよ!」

キョン「べつにあいつのことは嫌いじゃないさ…ただ」

国木田「ただ?」

キョン「女として意識したことがないから分からないんだ…好きなのかどうか」

国木田「………」

谷口「………」

キョン「………」

谷口「……じゃあ、死ねよ」

キョン「山岡!?」

谷口「いや、そういうツッコミとかいらねーし」

キョン「すまん…」

国木田「それほど悩むことはないんじゃないかな?」

キョン「なにか名案でもあるのか?」

国木田「名案かどうかは分からないけど、要するに君が朝倉さんを好きになればいいんだよ」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 16:32:32.96 ID:wscd3VFT0

キョン「俺が朝倉を好きになる?」

国木田「そう、それならウソから出た真でお互い良い結果を得られるじゃないか」

キョン「しかし今まで意識したことなかったのに好きになれるだろうか?」

谷口「あぁぁ!ごちゃごちゃうるせーな!なれ!好きになるんだよ!キョン!」

国木田「うん、なれると思うよ」

キョン「えっ!?なにその自信は!?」

国木田「考えてもみなよ、キョン。君は朝倉さんと付き合うわけだろ?好意はないとしても」

キョン「まぁ、このままウソを貫き通すならな…」

国木田「ということはだよ、君はそれだけ朝倉さんの良さを知ることができるんだよ」

谷口「成程な。恋人同士だから他の奴には絶対に見せない一面も知ることができるってわけか」

国木田「その通り。それに朝倉さんは性格が良いからきっと好きになると思うよ」

キョン「朝倉を好きになる…か…」







59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 16:51:21.28 ID:wscd3VFT0

―放課後―

キョン「さてと、部室に行くか…」

朝倉「ねぇキョンくん、ちょっといいかしら?」

キョン「んっ?なんだ?朝倉」

朝倉「あのね、このプリント職員室にまで運ぶの手伝ってもらえないかしら?」

キョン「俺が?」

朝倉「もうそんな不服そうな顔しないでよ。いいじゃない、彼氏なんだから」

キョン「おっおい!朝倉!」

ざわ…
     ざわ…

女子1「今、朝倉さんキョンくんのこと彼氏って…」

女子2「もしかして二人って付き合ってるとか?」

男子1「なんだよそれ…おれ朝倉さんのことが好きだったのに」

男子2「マジかよ…ちくしょう」


キョン「くそっ…遅かったか」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 19:08:15.08 ID:wscd3VFT0

朝倉「あらっべつに知られたっていいじゃない。付き合ってるんだから」

キョン「いや、そうなんだけど…」

女子「あのう、間違ってたらごめんね。二人って付き合ってるの?」

朝倉「ええ、そうよ。キョンくんに告白されちゃった」

女子1「ええっ!告白!?」

女子2「きゃーすごいわ!もっと詳しく聞かせて!」

男子1「マジかよ…付き合ってるのかよ」

男子2「なんだ中古か」


キョン「あーさーくーら!」

朝倉「えっ?そんなに怒鳴ることだった?」

キョン「いや、もういいわ…(ますますマズイことになっちまったな)」




78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 19:18:49.94 ID:wscd3VFT0

キョン「(これでハルヒに知られたらなお最悪だな)」

ハルヒ「ちょっとキョン!朝倉さんと付き合ってるってどういうことよ!」

キョン「あーさっそくですか…」

ハルヒ「なにごちゃごちゃ言ってるのよ!どういうことか説明しろ!」グイッ

キョン「痛痛っ!バカよせ!首が絞まるっつーの!」

ハルヒ「うっさい!バカキョン!」

朝倉「キョンくんを放して!涼宮さん!」

ハルヒ「……なによ?」

朝倉「なにって、キョンくんは私の彼氏なんだけど」

ハルヒ「だから?」

朝倉「私の彼氏が涼宮さんを怒らせるようなことをしたなら、代わりに私が謝るわ…」

朝倉「でもキョンくんはあなたに何もしていないはずよ?違って?」




82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 19:30:02.00 ID:wscd3VFT0

ハルヒ「でもこいつはSOS団の団員でもあるわ」

ハルヒ「あのね、朝倉さんは知らないかもしれないでしょうけど、SOS団は恋愛禁止なの」

朝倉「ごめんなさい、それは知らなかったわ。でも人の彼氏に暴力しないで」

ハルヒ「あんた人の話を聞いてたの!」

ざわ…
      ざわ…

「ねぇ、何あれ?また涼宮さん?」

「キョン君を取られたからイラついてんじゃないの?」

「また電波女かよ…マジうぜー」

「朝倉さん可哀想…」


ハルヒ「なっなによ…なんで私が悪者になってるのよ!」




90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 19:40:17.40 ID:wscd3VFT0

キョン「まぁ、そう興奮するなよ。皆が見てるぞ?」

ハルヒ「うっさいバカ!もとはあんたが――」

朝倉「涼宮さん!」

ハルヒ「な、なによ」

朝倉「お願いだから人の彼氏をあまりバカとかこいつ呼ばわりしないで」

ハルヒ「そんなの私のかっ――」

朝倉「私の勝手?そうね、人をどう呼ぼうがあなたの勝手かもしれないわね」

ハルヒ「ふん!なら口を出さないでもらえるかしら?」

朝倉「でもね、女の子が汚い言葉を使ったら恥かしいだけよ。同性として忠告しておくわ」

ハルヒ「ううっ…もういい!帰る!」

キョン「おいっ!ハルヒ!」

ハルヒ「うっさい!ついてくんな!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 19:52:26.49 ID:wscd3VFT0

キョン「行っちまいやがった…」

朝倉「ふぅぁぁ……」グラッ

キョン「おっおい!朝倉!どうしたんだ!?」

朝倉「ご、ごめんね。なんだか緊張の糸が一気に解けちゃって…」

キョン「緊張?ハルヒと会話しててか?」

朝倉「うん。だって涼宮さん、すごい剣幕なんですもの…緊張しちゃった」

朝倉「でもおかげでキョンくんを守ることができたわ。腰が抜けちゃったけどね」ペロッ

キョン「し、舌を出して照れる奴があるか!まったくお前は…」

朝倉「だって〜」

パチパチ
パチパチ

「朝倉さん!カッコよかったわ!」

「あの涼宮さんに食って掛かるなんて!愛の力ね」

「二人とも幸せにな!涼宮に負けるなよ!」

朝倉「はっ恥かしいよ…キョンくん」



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 20:04:19.32 ID:wscd3VFT0

国木田「良かったねキョン、これで君達はクラスの公式カップルだね」

キョン「なっ!?」

谷口「よっしゃ!みんなで二人の恋を応援しようぜ!」

「よっ!ご両人!」

「朝倉さん幸せにね!」

「結婚式はいつですか^^」

「こうしてまた貴重な処女が減るわけですね」

「おめでとう!」


キョン「だ、だから知られたくなかったんだ」

朝倉「ごめんね…」

キョン「しょうがない、さっさと逃げるぞ!朝倉!」グイッ

朝倉「あっ!ちょっとキョンくん!」
    

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 20:17:24.60 ID:wscd3VFT0

キョン「ふう…マジ恥かしかったわ。明日から教室に入れんな…」

朝倉「ほんとごめんね、キョンくん…私が打ち明けたばっかりに」

キョン「もういいって気にすんなよ」

朝倉「でもでも!私のせいでキョンくん、皆から冷かされちゃうわ」

キョン「それはお前だって同じだろ?」

朝倉「わ、私は大丈夫だもん」

キョン「どうしてだよ?」

朝倉「だって、私のことはキョンくんが守ってくれるでしょ?」ニコッ

キョン「おまえ…」

朝倉「だ、だめかな…?」

キョン「分かったわよ。そん時は俺が守ってやる…約束だ」

朝倉「うん」




118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 20:20:23.47 ID:wscd3VFT0

やっちまった…

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 20:30:32.89 ID:wscd3VFT0

朝倉「ところでキョンくん、膝枕してあげよっか?」

キョン「い、いきなり何を言い出すんだよ!?」

朝倉「あれっ?膝枕って知らない?」

キョン「それは知ってるが…なんで突然膝枕?」

朝倉「だって屋上で誰も居ないし…ねっ?」

キョン「いやいや、“ねっ”って可愛く言われても…」

朝倉「私、キョン君の彼女としてあなたが喜ぶことをたくさんしてあげたいのよ」

朝倉「男の子って膝枕とか喜ぶと思ったんだけど…嫌い?」

キョン「嫌いというよりむしろ男の憧れだな」

朝倉「じゃあ、丁度いいわ。ほらっキョンくん、私の膝に頭をのせて」ポンポン

キョン「(朝倉のムチムチした太ももを枕にできるだと!?)」

朝倉「どうしたの?遠慮しないで早くおいでよ」

キョン「ラジャー」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 20:42:06.90 ID:wscd3VFT0

キョン「そんじゃ失礼します…」

朝倉「クスッ、なにそれ、親父くさい」

キョン「どれどれ……!!」

朝倉「寝心地はどうですか?」

キョン「正直、堪りません。…暑い夏場は朝倉の膝枕に限るわ」

朝倉「えっ?それはどうして?」

キョン「だってお前の太ももひんやりして気持ちいいんだもん」

朝倉「もう!人の膝を水枕だと思って!」

キョン「いや、これがマジで気持ちいいんだ。寝ちゃいそうだ」

朝倉「うふふ、寝てもいいのよ?キョンくん」

キョン「zzz」

朝倉「えっ?もう寝ちゃったの?」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 20:53:01.86 ID:wscd3VFT0

朝倉「ねぇキョンくん…寝ちゃったの〜?」プニプニ

キョン「zzz」

朝倉「ほんとに寝ちゃったんだ…」

朝倉「はぁ…もっとおしゃべりしたかったのに」

キョン「zzz」

朝倉「自分だけ無邪気に寝ちゃって…そんな人にはおしおきよ」ムニムニ

キョン「zzz」

朝倉「反応なしか…寝てるから当然よね」

朝倉「………」

朝倉「……いい天気だわ。洗濯物干しとけば良かった…かしら…」

キョン「zzz」

朝倉「zzz」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 20:59:13.55 ID:wscd3VFT0

谷口「おっ!逃げたと思ったらこんなとこに居やがったか」

国木田「みんな、二人は屋上にいるみたいだよ」

谷口「バカっ!騒ぐな!起きちまうぞ」

「二人して気持ちよさそうに寝てるわね」

「キョンくんと朝倉さんって似た者同士なのね」

「見ろよ、朝倉さんの膝枕だぜ…羨ましい」

「ムカつくから写メでも撮っておくか」

「あっ私も撮る〜」パシャ

谷口「こらっ!写メなんか撮ったら起きちまうじゃないか!」

キョン「んんっ…?」

朝倉「なぁーに…?」

谷口「ほら見ろ!」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 21:11:53.72 ID:wscd3VFT0

キョン「おまえらこんな大人数で押しかけて何してるんだ…?」

谷口「そ、それはだな…二人を応援したいというか好奇心というか野次馬というか…」

キョン「俺はお前らの見世物かよ!」

国木田「そういうキョンこそ朝倉さんに何してもらってるのさ?」

キョン「!!」

「そうだ!そうだ!一人だけずるいぞ!」

「キョンくんってエッチね。朝倉さんに膝枕させるなんて」

キョン「違う!これは俺が頼んだんじゃなくて…」

谷口「言い訳は見苦しいぜ、キョン」

キョン「うっうるさい!いいからお前たちはさっさと出てけ!」

谷口「へいへい…よ〜し皆!撤収だ!撤収!」

キョン「はぁ…まったく困った連中だ」

朝倉「そうかな?にぎやかなクラスで私は好きよ」

キョン「にぎやかという問題ではないような気もするが…」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 21:21:01.50 ID:wscd3VFT0

キョン「いけね!部室に行くのすっかり忘れてた」

朝倉「そっか…今日も活動があるんだよね?」

キョン「ああ、正直行きづらいが…しょうがない」

朝倉「ごめんね…」

キョン「朝倉、何度も言うがお前は一つも悪くない。気にするな」

朝倉「でも…」

キョン「あーさっきも言っただろ…その、お前のことは俺がゴニゴニって」

朝倉「えっ?ごめん、聞こえなかった」

キョン「お前のことは俺が守るって!だから心配するな」

朝倉「キョンくん…」

キョン「いいな?じゃあ、行ってくるよ」

朝倉「うん、また明日ね。バイバイ」

キョン「ああ、また明日。気をつけて帰れよ……涼子」

朝倉「キョンくん…?」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 21:28:16.38 ID:wscd3VFT0

キョン「急げ、急げ…すっかり遅れちまったな。またハルヒにどやされてしまう」

国木田「やぁ、キョン。これから部活かい?」

キョン「国木田てめぇ!さっきはよくもやってくれたな!」

国木田「ごめん、ごめん。イチャイチャしてる所を邪魔して悪かったと思ってるよ」

キョン「そう思ってるならもう少し悪びれた顔をしろよ」

国木田「ハハッ、この次までに努力しておくさ。それよりもキョン、何か良いことあったの?」

キョン「なぜそう思う?」

国木田「だってさっきから君の顔がニヤけてるじゃないか」

キョン「良いことならあったさ。それもとびっきりすごいのがな」

国木田「へぇ〜それはなんだい?」

キョン「じつは俺、ようやく朝倉のことが好きになってきたんだ」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 21:41:10.02 ID:wscd3VFT0

国木田「それは良かったじゃないか!キョン!」

キョン「ああ、俺はあさく…涼子のことが好きだ」

国木田「照れもせずに名前で呼ぶなんて…これは本物だね」

キョン「俺は涼子のことが好きだ。あいつを大切にしたいと思う」

国木田「そっか。…じゃあ、僕から一つだけ君に忠告しておくよ」

キョン「忠告?」

国木田「君が朝倉さんを好きになった時に、必ず言おうと思ってたことなんだけどね」

国木田「君の告白がウソだったってことは正直に話すべきだと思うんだ」

キョン「な、なんだよそれ!ウソを押し通せって言ったのはお前だぞ?」

国木田「あの時はね。でも君の気持ちは変わった。いいかい、キョン?僕の話をよく聞いてね」

国木田「君が心から朝倉さんを大切に思うようになった。それは素敵なことだ」

国木田「でもね、君は朝倉さんに対してウソをついてるんだよ。分かるよね?」

キョン「告白だろ…」

国木田「うん。その事は君が彼女を大切に思えば思うほど、君に苦しく圧し掛かってくるんだよ」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 21:50:44.41 ID:wscd3VFT0

国木田「君はずっと朝倉さんにウソをついたままで心を痛めないかい?」

国木田「彼女のことを大切にしたいならやっぱり本当のことを言うべきなんだよ」

キョン「でもそしたら俺は…」

国木田「嫌われてしまうかもね」

キョン「ああ、そうだ。あいつに嫌われちまう」

国木田「ならずっと黙ってるかい?君は一生ウソを隠したまま朝倉さんと付き合い続ける?」

キョン「それは…」

国木田「大丈夫さ。君達なら心配ないよ。そんなことで離れたりはしないよ」

キョン「でも俺は涼子を傷つけてしまう…」

国木田「だから早いうちに謝ろう?そして君の今の思いをちゃんと伝えるんだ」

国木田「そうすれば朝倉さんだって分かってくれるよ」

キョン「俺の思いをあいつに伝える…」

国木田「なんだったら僕も一緒に謝るよ。責任の一端は僕にもあるわけだし」

キョン「国木田…」



179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 22:00:53.64 ID:wscd3VFT0

キョン「ありがとう国木田。明日、あいつに本当のことを話すよ。そして俺の思いを伝える」

国木田「うん、頑張って、キョン」

キョン「おっと、すまん!そろそろ部室に行かんとマジでやばいわ!」

国木田「はいはい、僕のことはもういいから早く行きなって」

キョン「ほんとにすまん!色々サンキューな!」


国木田「ふぅ…これでなんとか落ち着くかな?」

ハルヒ「……今の話ほんと?」

国木田「すっ涼宮さん!?どうしてここに!?」

ハルヒ「あのバカが来るのが遅いから探しに来たのよ!ってそんなことより今の話を詳しく教えなさい」

国木田「そ、それは…」

ハルヒ「いいからさっさと教える!」

国木田「わ、分かったよ(これで一件落着とはいかないか…)」

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 22:08:37.10 ID:wscd3VFT0

キョン「おっす…ってあれ?ハルヒはいないのか?」

古泉「涼宮さんならあなたを探しに出て行きましたよ」

キョン「そうか…入れ違いになっちまったか」

長門「戻ってきた」

ハルヒ「……」

キョン「おっ、入れ違いになってしまったようだな」

ハルヒ「座れ」

キョン「へっ?」

ハルヒ「いいからそこに座んなさい!」

キョン「あっああ…(何を怒ってるんだ?)」

ハルヒ「キョン、あんたに話があるわ…とっても大事な話がね」

キョン「な、なんだよ?話って…」

ハルヒ「朝倉さんのことよ」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 22:16:01.96 ID:wscd3VFT0

朝倉「さてと…帰って夕飯の準備でもしよっと」

朝倉「あれっ?キョンくんのカバン置きっぱなしだわ」

朝倉「そっか…さっき手をつないで逃げてきたからそのままだったのね」

朝倉「せっかくだから部室に持っててあげよう」


朝倉「失礼しま――」

ハルヒ「朝倉さんのことよ!」

朝倉「(わたし?どうしたのかしら…?)」

キョン「涼子がどうしたっていうんだ?」

ハルヒ「涼子?ふーん、名前で呼んでるんだ。白々しい」

キョン「おいっ!白々しいってどういう意味だよ!」

ハルヒ「そのままの意味だけど?あたし知ってるのよ、本当のこと」

キョン「!!」

朝倉「(本当のこと…?)」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 22:22:17.78 ID:wscd3VFT0

ハルヒ「キョン、私ね、あんたのこと応援してあげようと思ったの…」

ハルヒ「聞けばあんたから朝倉さんに告白したって言うし、それに二人の仲が良かったから」

ハルヒ「だからね、あんたのために恋愛禁止なんて廃止にしてあげようと考えてたわ」

キョン「そうかい。なら早く廃止にしてもらいたいものだね」

ハルヒ「あんたの告白が本当だったらの話よ!!」

キョン「なっ!お前どうしてそれを!?」

ハルヒ「国木田くんから全部聞いたのよ!朝倉さんにウソの告白をしたって!」

朝倉「なに…?どういうこと…?」

ハルヒ「あんた最低よ!好きでもないのに告白するなんて!」

朝倉「好きじゃない…?キョンくんが…?」

ハルヒ「なによ!せっかく応援してあげようと思ったのに!それなのに…それなのに!」


217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 22:35:11.84 ID:wscd3VFT0

キョン「違うんだ!ハルヒ!聞いてくれ!」

ハルヒ「なによ!まだウソをつこうとしてるわけ?」

キョン「そうじゃない!確かに俺は好きでもないのに朝倉に告白した。これは事実だ」

朝倉「!!」

朝倉「やっぱりそうなんだ…エヘヘ、そうよね、うん、分かってたことじゃない」

朝倉「私なんかキョンくんに相応しくないって…」ポロッ

ハルヒ「やっぱりあんた最低よ!」

キョン「でも今は違う!俺は涼子のことが好きだ!好きになっちまったんだ!」

ハルヒ「今更誰が信じるっていうのよ?はい、そうですかって納得すると思ってるの?」

キョン「ああ、そうかもしれない。でもこれが俺の本当の気持ちだ!」

ハルヒ「いい加減にしな――」

長門「ちょっと待って。誰かいる」

キョン「いるって誰がだよ?」

長門「………誰か」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 22:44:23.88 ID:wscd3VFT0

キョン「まさか…」ガチャッ

キョン「朝倉!?」

朝倉「グスン…グスン…」

キョン「どうしてお前がここに…」

朝倉「あなたのカバンを届けてあげようと思ったんだけど…グスン」

朝倉「エヘヘ…あなたとお別れしなきゃいけないわね…」

キョン「お別れって…」

朝倉「ごめんね、これ以上あなたに迷惑かけないわ。さようなら、キョンくん」ポロポロ

キョン「おいっ朝倉!違うんだ!待ってくれ!涼子!」


キョン「くそっ…行っちまいやがった…」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 22:49:14.78 ID:wscd3VFT0

キョン「ちゃんと謝ろうと思ったのに…あいつに俺の気持ちを伝えようと思ったのに!」

キョン「どうしてこう間が悪いんだ…」

長門「……」ツンツン

キョン「なんだ?長門?」

長門「最低」

キョン「……」

みくる「最低ですね、キョンくん…」

キョン「……」

ハルヒ「ほんと最低だわ、キョン」

キョン「……」

古泉「ええ、最低の屑野郎ですよ。あなたは」

バギッ!ドガッ!

古泉「なぜ僕だけ殴るんです!?」

キョン「すまん、つい…」

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 22:54:20.05 ID:wscd3VFT0

ハルヒ「でも古泉くんの言うとおりあんたは最低の屑男よ、キョン」

キョン「分かってるさ…」

ハルヒ「分かってるんならさっさと追いかけろ!このバカ!」

キョン「えっ?」

ハルヒ「バカじゃないの?あんたこのまま留まってたら本当の屑よ!屑!」

ハルヒ「男ならさっさと追いかけなさい!」

長門「早く朝倉涼子を追いかけてほしい」

みくる「お願いです、キョンくん」

古泉「そうですよ、早く追いかけたらどうです?」

キョン「すまん!行ってくる!」



251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 23:01:51.98 ID:wscd3VFT0

キョン「朝倉!朝倉!どこにいるんだ!頼む、見つかってくれ…!」

キョン「いたっ!涼子!!」

朝倉「来ないで!」

キョン「待ってくれ涼子!説明させてくれ」

朝倉「嫌よ。これ以上私に恥をかかせないで!お願い!」

キョン「頼む!俺の話を聞いてくれ!涼子!」

朝倉「馴れ馴れしく名前で呼ばないでよ!私のことほんとは好きじゃないくせに」ポロポロ

キョン「すまん、本当にすまん。でも聞いてほしいんだ」

朝倉「今更、あなたの何を聞けっていうの?まだ私にウソをつくつもり?」

キョン「違うんだ!俺の気持ちを伝えたいんだ!」

朝倉「あなたの気持ち…?」

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 23:08:46.13 ID:wscd3VFT0

キョン「ああ、そうだ。俺の気持ちだ…でもその前に謝らせてくれ」

キョン「朝倉、お前を騙して悪かった!好きでもないのに告白してすまん!」

朝倉「許すわけないでしょ!私がどんな気持ちだったと思ってるの!?」

朝倉「私は好きだったのよ、あなたのことがとても…それなのに騙すなんて」

キョン「ああ、すまん。本当に申し訳ないと思ってる。ごめん」

キョン「でも今は違うんだ」

朝倉「何が違うっていうのよ!この嘘つき!嘘つきキョンくん!」

キョン「今はお前のことが好きだ――大好きなんだ!」

朝倉「うそ…」

キョン「うそじゃない。お前と付き合って気づかされた…お前の魅力に」


270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 23:14:57.95 ID:wscd3VFT0

朝倉「なによ、今更じゃない…」

キョン「ああ、そうかもしれないな…でもこのタイミングで好きになっちまったんだ」

朝倉「だからあなたは鈍感なのよ」

キョン「そうだな…よく人からそう言われるよ。おかげで人を傷つけてしまう」

朝倉「そうよ、あなたのせいで私…いっぱい傷ついたんだから」

キョン「だから――俺がつけた傷は俺が癒してあげたいんだ」

キョン「朝倉、お前のそばに居させてくれ」

朝倉「!?」

キョン「お前が好きだ。今度はウソじゃない。俺の本当の気持ちを伝える告白だ」

キョン「お願いだ!俺と付き合ってほしい!」

朝倉「わたしは…」

朝倉「わたしは………」

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 23:22:00.68 ID:wscd3VFT0

「それで二人はどうなったの?」

「どうなったって、二人はこのとおりさ。なぁ?」

「ええ、ずっと一緒に過ごすことになったのよ」

「そんでお前が産まれたきたってわけだ」

「そっか…じゃあ、パパもママも幸せなんだね!」

「幸せか?涼子?」

「うん、キョンくんと一緒に居られて私は幸せよ」

「じゃあ私も幸せ!」


                   〜fin〜



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