国木田「佐々木さんが非処女だったんだよ。相談に乗ってよキョン」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:07:26.12 ID:LiQ7CllnO

国木田「全く、あんな顔をして中古だったなんて。僕、ショックだったよ。まさかキョンじゃないよね?」

キョン「……国木田。ちょっと聞いていいか?」

国木田「なんだい?」

キョン「あー……いつからだ?いつから佐々木とそういう関係に?」

国木田「一週間ぐらい前かな?模試の帰りに偶然会ってさ」

キョン「……で、なんで付き合う事に」

国木田「うん。キョンは涼宮さんと付き合ってるって言ったら、佐々木さん急に泣き出して」

キョン「ちょっと待て」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:08:31.01 ID:LiQ7CllnO

キョン「俺は別にハルヒとそういう関係じゃ」

国木田「アハハ。何を言ってんのさ。キョンと涼宮さんは付き合っているような物じゃないか」

キョン「それは違う。断じて違うぞ国木田」

国木田「照れなくていいよキョン。それで、こんな街中で泣くなんて僕もびっくりしちゃってさ。とりあえず連れ込んだんだ」

キョン「……連れ込んだ?」

国木田「うん。ラブホテルに」

キョン「…………」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:14:41.54 ID:LiQ7CllnO

キョン「なんでラブホテル?」

国木田「近くにあったからだよ?」

キョン「近くにあったって……」

国木田「それでね。部屋に入っても、佐々木さんいつまでも泣き止まないんだよ。
それで僕は佐々木さんを無理矢理っぽく」

キョン「おい国木田」

国木田「えっ?なんだいキョン?急に怖い顔しちゃって」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:18:59.28 ID:LiQ7CllnO

キョン「無理矢理ってなんだ。正直に答えろ。返答次第では俺はお前を」

国木田「アハハ。変な勘違いしてないかい?その日はしてないよ?」

キョン「じゃあ無理矢理ってなんなんだよ」

国木田「言葉が悪かったかな?うん。結果だけ言うと、時間までずっと抱き締めてあげたんだ」

キョン「……抱き締めるだけ?」

国木田「そうだよ?」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:22:41.17 ID:LiQ7CllnO

国木田「だって佐々木さん可哀想だったし」

キョン「……だから、それはお前の勘違いから」

国木田「照れなくていいよキョン。北高の生徒はみんな知ってるよ?涼宮さんとキョンは付き合って」

キョン「だから付き合ってないって」

国木田「でも好きなんでしょ?」

キョン「好きとかそういう……」

国木田「涼宮さんはキョンの事が好きだよ?キョンは違うの?」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:26:06.93 ID:LiQ7CllnO

キョン「それは……」

国木田「まさかキョン……涼宮さんの事、好きじゃなかったの?」

キョン「あー……俺の事は後でいい」

国木田「えっ?」

キョン「話を続けろ国木田。それでどうなったんだ?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:34:18.39 ID:LiQ7CllnO

国木田「……えっと、どこまで話をしたかな?」

キョン「佐々木をずっと抱き締めたってトコだ」

国木田「あ、うん。そうだったね。それでね、佐々木さん少し落ち着いて。帰りに連絡先の交換をしたんだ」

キョン「携帯?」

国木田「うん。それで僕と佐々木さん、何度か連絡取り合ってさ。二人で会おうかってなって」

キョン「……なんでそうサクサク進むんだよ」

国木田「なんでだろうね?きっと失恋したから寂しかったんじゃないかな?アハハ」

キョン「…………」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:39:37.06 ID:LiQ7CllnO

国木田「それで昨日会ってさ」

キョン「昨日の話なのか?」

国木田「そうだよ?それで最初は普通にデートみたいな事をしてたんだけどさ。あのラブホテルの前を通った時、佐々木さんが急に立ち止まって『この前はごめん』って」

キョン「……それで?」

国木田「僕は『気にしなくていいよ?』って返答したんだけど……」

キョン「……したんだけど?」

国木田「ごめん。ちょっと恥ずかしいや。それで佐々木さんとえっちする事に」

キョン「待て国木田」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:44:58.10 ID:LiQ7CllnO

国木田「なんだい?」

キョン「そのはしょった部分を……いや、やっぱり待て……いや……聞きたいような聞きたくないような……」

国木田「うーん……聞かないほうが良いと思うよ?」

キョン「……よし、聞かせろ」

国木田「ちょっと恥ずかしいなあ」

キョン「いいから聞かせてくれ国木田」

国木田「わかったよ……」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:48:57.76 ID:LiQ7CllnO

国木田「佐々木さんのほうから誘ったんだ。部屋に入ろうかって。それで」

キョン「ストップ国木田!!」

国木田「うわ。なんだよキョン?急に大声だして?」

キョン「やっぱり聞きたくない」

国木田「どっちなんだよ、もう……」

キョン「いや、佐々木から誘ったってのがもう……」

国木田「……なんで泣いてんのさキョン」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:54:26.65 ID:LiQ7CllnO

キョン「そりゃあ泣きたくもなるさ」

国木田「キョン……僕、キョンのそういうトコが嫌いだよ」

キョン「……国木田?」

国木田「佐々木さんも言ってたよ?キョンは女関係をはっきりしない。最終的に涼宮さん以外を不幸にするだけの存在だって」

キョン「…………」

国木田「だから佐々木さんは……僕に抱かれる事を選んだんだ。前に進むために」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 08:59:59.57 ID:LiQ7CllnO

国木田「でも、非処女だったんだよ佐々木さんって」

キョン「…………」

国木田「僕は付き合うんだったら中古はダメなんだよ……」

キョン「……なんで非処女ってわかったんだ?」

国木田「そんなの直ぐにわかるよ?全然違うし、処女膜が割けた感じも無かったから」

キョン「……小さい頃にスポーツや激しい運動とかで」

国木田「と言うか、佐々木さんから聞いたんだよ。初めての相手は小学校六年」

キョン「ストップ国木田!?」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 09:08:29.24 ID:LiQ7CllnO

国木田「また急に大声出さないでよキョン……」

キョン「それは聞きたくない」

国木田「現実から逃げちゃ駄目だよ?」

キョン「この現実ばっかりは逃げ出したい」

国木田「まったく……それで、佐々木さんと別れたいんだよ」

キョン「……なんでそうなるんだよ」

国木田「だから、さっきから言ってるじゃないか。僕は非処女は嫌なんだ」

キョン「…………」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 09:12:53.35 ID:LiQ7CllnO

キョン「でも佐々木は」

国木田「キョンが今、言いたい事は解るよ。確かに佐々木さん可愛いし、話をしてても楽しいし」

キョン「だったら……」

国木田「嫌なんだ非処女ばっかりは」

キョン「…………」

国木田「だからね、キョンから上手く言ってくれないかなぁ?佐々木さんに」

キョン「何をだよ」

国木田「もう僕に連絡しないでって」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 09:15:35.97 ID:LiQ7CllnO

キョン「……自分でやれ」

国木田「僕は苦手なんだよ。そういうの」

キョン「責任は自分で取れ」

国木田「ちょっと、何を怒ってるんだよキョン?」

キョン「そりゃあ怒る。ああ怒るさ。国木田、責任は自分で取るんだ」

国木田「…………」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 09:17:09.79 ID:LiQ7CllnO

国木田「うん……そうだね……わかったよ」

キョン「…………」

国木田「じゃあ、ちょっと佐々木さんに会って来るね」

キョン「あぁ……」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 09:21:56.06 ID:LiQ7CllnO


キョン「まさか佐々木と国木田がなぁ……」

古泉「いやぁ驚きでしたね」

キョン「うぉ?古泉!?」

古泉「僕も佐々木さんを狙ってたんですが……先を越されちゃいましたか」

キョン「……いつから聞いていた?」

古泉「んっふ、最初っからです」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 09:27:10.38 ID:LiQ7CllnO

キョン「最初っからってお前……」

古泉「諜報活動の訓練も、機関で受けましたから」

キョン「そう言う問題じゃない」

古泉「まぁいいじゃないですか……それにしてもですよ。国木田君やりますねぇ。貴方、ショックが大きいんじゃないですか?」

キョン「あぁ……思いっきり泣きたいぐらいだ」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 09:38:05.78 ID:LiQ7CllnO

古泉「んっふ、遂に涼宮さんが本気を出したって事ですよ」

キョン「……どういう意味だ?」

古泉「>>33ですよ」

キョン「……詳しく話せ」

古泉「涼宮さんは貴方を選びました。これは理解していますね?」

キョン「あぁ……」

古泉「しかし涼宮さんの性格からして、自分の口からそれを伝える事はありません。この一年間、貴方からの告白を待っていたんですよ」

キョン「俺は……」

古泉「それなのに貴方はいつまでも……しかも、様々な女性達が貴方にアプローチを仕掛けて来る。涼宮さんが無意識の内に望んでいたおかげでフラグ成立までは行きませんでしたが……佐々木さんの出現で、流石に業を煮やしたんでしょう」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 09:44:43.61 ID:LiQ7CllnO

古泉「これから涼宮さん以外の女性は、我々脇役男性の物になる現象が続きますよ。貴方が涼宮さんに告白しても止まりません。浮気しないように望んでしまいますから。更に加速するでしょうね」

キョン「…………」

古泉「まぁ、僕にとっては喜ばしい事ですがねぇ。佐々木さんは取られちゃいましたが」

キョン「…………」

古泉「おや?泣いているんですか?」

キョン「そりゃあ……泣くさ……」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 09:51:31.89 ID:LiQ7CllnO

古泉「いいじゃないですか。貴方は涼宮さんで」

キョン「……お前はどうするんだ?」

古泉「そうですねぇ……先ずは長門さんを狙ってみます」

キョン「長門……お前は朝比奈さんかと」

古泉「かなり魅力的ではありますがね。でも、朝比奈さんは性行為が禁則事項となっています。そんなのつまらないでしょう?」

キョン「…………」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 09:59:22.74 ID:LiQ7CllnO

古泉「涼宮さんがどう望んでいるかは知りませんが……朝比奈さんがこの時代の人間と性行為をする確率はかなり低いですよ」

キョン「……なんかちょっと元気出た」

古泉「んっふ、こうなってしまったからには、最後の良心って事でしょうね朝比奈さんは」

キョン「あぁ……朝比奈さんが無事なら、頑張っていけそうな気がする」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 10:05:48.92 ID:LiQ7CllnO



『ふっくっく、この時代、ならな』

キョン「!?」

『僕なら出来る。禁則に該当していない』

キョン「……藤原!てめぇ!?」

古泉「ちょっと、誰と話しているんですか?藤原?」

キョン「何処にいやがる……出てこい……」

藤原『ふん、断る。指をくわえて見てるんだな……』

キョン「おい待て!?」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 10:09:34.61 ID:LiQ7CllnO

キョン「…………」

古泉「ちょっと、どうしたんですか?」

キョン「お前には聞こえなかったのか?」

古泉「何の話ですか?」

キョン「……俺、多分生きていけない……」

古泉「ちょっと、また泣かないで下さいよ。説明して下さい」

キョン「……朝比奈さん、もう駄目」

古泉「…………」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 10:17:05.82 ID:LiQ7CllnO

………

……



古泉「成程、別の未来人ですか」

キョン「あぁ……」

古泉「確かに、それならやられちゃいますねぇ朝比奈さん。しかも聞いた感じだと無理矢理でしょうねぇ」

キョン「…………」

古泉「ふむ……僕も早急に行動しなくては。先を越されちゃ敵いませんからね」

キョン「おい、古泉……」

古泉「なんですか?止めても無駄ですよ?」

キョン「いや……長門を……宜しく頼む」

古泉「……少しイラッとする発言ですが……まぁいいでしょう。貴方も諦めて、涼宮さんに告白したらどうです?」

キョン「そうだな……」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 10:39:43.92 ID:LiQ7CllnO



その日から、俺の周囲で次々とカップルが誕生していった。

先ずは古泉と長門。

長門も現象には気付いていたらしい。で、古泉ならOKだと。因みに処女だったさ。良かったなぁ全国の長門ファンのみんな。

次に生徒会長と喜緑さん。

まぁ妥当だな。

妥当と言えば、新川さんと森さん。

歳の差カップルだが……お似合いではある。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 10:47:23.22 ID:LiQ7CllnO



驚いたのが周防九曜と谷口だ。

谷口いわく、「よりを戻した」

以前付き合っていたらしい。クリスマス前の彼女とは、周防九曜だったのか。

国木田は佐々木をふった後、鶴屋さんと一緒になった。

国木田「鶴屋さんは処女だったよ。アハハ」

俺はまた国木田に泣かされたよ。

で、佐々木は……遠い存在になった。

橘京子と付き合っているらしい。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 10:53:33.59 ID:LiQ7CllnO



そういう生き方もあるさ。

俺は同性愛を差別なんかしないぞ佐々木、橘京子。

後は妹とミヨキチだ。

二人同時に、同級生と付き合いやがった。

妹は、校内で一番サッカーの上手い男子。ミヨキチは野球だとさ。

小学生が男を選ぶ基準なんてそんなものだ。

だがなぁ……お兄ちゃんは泣きたいっ!

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 11:03:45.70 ID:LiQ7CllnO

ENOZのメンバーが、風の噂でバンドマンの肉便器になっていると聞いたが、もうどうでも良い。

それより問題は朝比奈さんだ。

何故か藤原に恋をしている。

「違う時間平面……でも……私は……」

時折、ぼーっと空を眺めている。

あんな男の何処が良いんだか。

そして俺は…………

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 11:09:54.33 ID:LiQ7CllnO



ハルヒ「キョン、今日も泊まりに来ない?」

はい。

めでたくハルヒと付き合う事になりました。

ハルヒがそれを望んでるからな。

俺にはもう、神に逆らう気力は起こらんよ。

まぁ、ハルヒはそれなりに可愛いし、一緒に居て飽きないし。

ただ……一つ不満がある。

ハルヒ非処女だったんだよな。

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 11:13:54.79 ID:LiQ7CllnO

ハルヒと付き合って、国木田の気持ちが少しわかった。

しかし、もうどうにも出来ない。

付き合う前に、方法はあったはずだ。

ハルヒに望ませたり、朝比奈さんに頼んで時間遡行したりと。

もう後の祭り。

これでハルヒから俺は逃げられない。

ハルヒが望んでいるから。

浮気のフラグすら立ちやしない。

ハルヒが望んでいるから。

俺は……多分……いや……確実に……やっちまったんだなぁ。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 11:18:36.29 ID:LiQ7CllnO



男として、一生一人の女だけを愛するのも良いかも知れないが、頼むから言わせてくれ。

「男として、一度で良いから処女とやりたかった!」

その望みがもう叶わないはわかっているさ。俺には後悔しながら泣く事しか出来ない。




『そんな事は無いわよ?』





92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 11:23:53.67 ID:LiQ7CllnO

キョン「この声は……」

朝倉「私がいるじゃない」

キョン「朝倉……涼子……お前なんで……」

朝倉「うーん、なんでかな?私にも理由はわからないのよ。突然、復活しちゃった」

キョン「朝倉あああああああああああっ!?お前しかいねえええええええっ!?」

朝倉「ストップ!ちょっと待ちなさいよ!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 11:29:09.25 ID:LiQ7CllnO


キョン「何を待つんだ?いや待てるか?もう俺にはお前しか」

朝倉「うーん……急進派として、貴方に処女を捧げて涼宮ハルヒの出方を見たいんだけどね。それにキョン君なら嫌じゃないし、むしろ私は大歓迎なんだけど……」

キョン「なんだけど?」

朝倉「ほら、来たわ」

キョン「!?」


―――ドゴォッ!


長門「一つ一つのプログラムがあま」

キョン「長門ちょっと待てええええええええっ!?」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 11:33:09.14 ID:LiQ7CllnO

長門「……?」

キョン「朝倉を消すな!頼むから!!」

俺は長門に土下座した。

長門「……却下。朝倉涼子と性行為を行う事は、やっとこぎつけた安定を」

キョン「そこをなんとか!」

長門「…………」

朝倉「ですって。どうする長門さん?」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 11:42:02.92 ID:LiQ7CllnO



キョン「頼む長門……っ!」

朝倉「本人もこう言ってるんだし、いいじゃない」

長門「……却下。今、浮気は世界崩壊に繋がる」

キョン「ハルヒは一回ぐらい大目に……」

長門「現状ではそれは無い。何故なら……」


長門「涼宮ハルヒは妊娠している」




103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 11:45:05.09 ID:LiQ7CllnO



さよなら俺の青春。

朝倉「あら、そうなんだ」

長門「妊娠中の浮気は危険。よって朝倉涼子」

朝倉「あーあ……残念ねキョン君……子供が産まれたら……」

長門「それは無い。今度こそ完全に存在を消す」

朝倉「ですって……本当に残念……さよなら……キョン君……」

キョン「…………」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 11:48:07.33 ID:LiQ7CllnO



俺の唯一の希望。最後の処女。朝倉涼子は消えてしまった。

長門「……泣かないで」

キョン「無理だ長門……」

俺は号泣した。



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 11:51:32.94 ID:LiQ7CllnO

長門「……そんなに処女と」

キョン「当然だ……」

長門「私には理解出来ない」

キョン「長門……お前の力でなんとかハルヒを」

長門「無理。涼宮ハルヒに情報操作は出来ない。統合思念体により禁じられている」

キョン「……マジで人生詰んじまったんだな俺は……この年齢で子供まで……」

長門「…………」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 12:01:53.67 ID:LiQ7CllnO

………

……



それから一年後。

俺とハルヒは高校生ながら籍を入れた。そしてめでたく、ハルヒは俺の子を出産。

ハルヒ「キョン……私、幸せよ」

俺の子を抱きながら、ハルヒは呟いた。

キョン「あぁ、俺もだよ」


産まれたのは女の子。



そう、女の子だ。



俺の女の子だ。



処女の女の子だ。

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 12:13:15.51 ID:LiQ7CllnO

俺は朝倉が消されても、諦め無かった。

何か方法があるはずだ。

神の目を盗み、処女とやる方法が。

子供が女の子と判明した時、俺は思った。

もう、これしか方法がないと。

流石のハルヒも、俺が自分の子供としてはいけないとは望まない。

と言うか、俺が近親相姦をするなんて微塵も思っていない。

俺は良い旦那様を演じているからな。

ハルヒ「この娘の名前……決まった?」

キョン「あぁ」

決まっているさ。

文句は言わせない。

この娘の名前は。

俺が処女を奪うこの娘の名前は。


涼子だ。

129 名前: ◆HLR2b16n72 [] 投稿日:2009/07/12(日) 12:14:41.16 ID:LiQ7CllnO

はい、おしまい



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