1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 20:13:06.97 ID:Nfup3DWp0
キョン「最近見ないと思ったらそんな物作ってたのか」
九曜「――――――」 コクリ
キョン「で、それがどうした?」
九曜「――――あげる――――――」
キョン「くれるのか?」
九曜「――――――」 コクリ
九曜「―――自――信作―――――」
キョン「そうか、じゃあもらうわ」
キョン「なんだこれ……人の食えるもんじゃないぞ」
九曜「―――ダ―――メ―」
九曜「―――いただ――き――ます――――って言った―――からには――」
九曜「―食べて―――もらう――――」
キョン「なんだその自分ルール。そこまで言うならお前も食えよ、ほら」
九曜「――――――」
九曜「――――――――――」 プイ
キョン「なんじゃそりゃ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 20:15:27.96 ID:Nfup3DWp0
※小ネタスレです
主に周防九曜について書いていきます
ネタを振ってもらうとありがたいです
スレタイで分かるかもしれませんがスクランやペルソナは関係ありません
飛び入り参加、スレ乗っ取り大歓迎です
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 20:19:14.55 ID:Nfup3DWp0
キョン「昆布とジャムは合わないな、流石に。気合で全部食ったけど……」
周防「―――――――」 ジー
キョン「ん、どうした?」
周防「――おか――わり――」
キョン「……おい」
周防「―――――?―――――――」
キョン「なんだそれ。確か俺今ビン一杯食ったはずだよな」
周防「――一杯――――作――った――――」
キョン「ほう、どれくらいだ?」
周防「――――寸―――胴鍋―――――――」
キョン「ちょっと待て」
周防「―――三―――つ分――――」
キョン「ちょっと待てぇぇぇええええええええい!!!」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 20:24:06.29 ID:Nfup3DWp0
周防「――――――――」 ジー
キョン「どうした、俺の顔じっと見て」
周防「―――――――髭――――」
キョン「髭?」
周防「―――生え―――ない――?――」 ペチペチ
キョン「ああ、そんなに濃くはならないな。それがどうかしたか?」
周防「―――――――」
周防「――――髭―――――」 ペチペチ
キョン「なんだ、髭が濃い方がいいのか?」
周防「――――?―――――」
周防「―――――――――――――――」 フルフル
キョン「ん?じゃあどうして髭について聞いたんだ」
周防「―――どうし―――て生えな――――いの―――?―」
キョン「さあな」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 20:27:56.08 ID:Nfup3DWp0
テトテト
周防「―――――――」 テトテト
キョン「……」 カツカツ
周防「―――――――――」 テト……
キョン「……?」
キョン「どうした、いきなり立ち止まったりして」
周防「――――空――――――」
キョン「空。ああ、天の川が綺麗だな」
周防「―――天―――の川――――――」
キョン「そういえば今日は七夕だったな」
周防「――――七―――夕―――――」
キョン「ん、知らないか?」
周防「―――――――――」
キョン「もう暗いし、歩きながら話そうか」
周防「――――――――――――」 コクリ
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 20:33:31.31 ID:Nfup3DWp0
てとてと
キョン「七夕っつーのはな」 カツカツ
キョン「んー、なんっつぅかなー」
キョン「織姫と彦星が、一年に一回だけ会える日なんだ」
周防「――おり――――ひめ――――――」 テトテト
キョン「ああ、織姫。それに彦星」
周防「――――一―――回―――?―――」
キョン「そう、一年に一回だけ会えるんだ」
周防「――――――――」 ピタ
キョン「今度はどうした、また立ち止まって」
周防「――――――」 ジー
キョン「俺か?俺がどうした」
周防「――――一緒―――――」
キョン「んん?」
周防「――――い――つで――――も―――一緒―――」
キョン「ん?ああそうだな」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 20:39:50.83 ID:Nfup3DWp0
キョン「ほら、行くぞ」
周防「――――――――」 テトテト
キョン「そういえば最近な、うちのシャミセンが」
周防「――」 ジー
キョン「ん?」
周防「――――――」 フルフル
キョン「……うちの妹がシャミセンをな」
周防「――――」 ジー
キョン「…………」
キョン「言いたい事があるならはっきり言え」
周防「――――――――――」 ジー
キョン「俺はエスパーじゃないから見つめるだけじゃ伝わってこないんだよ」
周防「――――――」 ジー
周防「――――――――――」 フルフル
周防「―――」 テトテト
キョン「なんなんだ?アイツ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 20:44:55.05 ID:Nfup3DWp0
シャミ「ニャーニャー」
周防「―――――にゃー―――にゃー――――」
妹「くーちゃんってシャミの事好きだよにゃー」
周防「―――――」 コクリ
妹「好きだよにゃー?」
周防「――――好き―――――」
妹「好きだよにゃー?」
周防「―――――――」
周防「――好き――だ――にゃー――――」
妹「シャミも嬉しそうだにゃー」
シャミ「ニャー」
周防「――にゃー―――よし――――よし―――」 ナデナデ
妹「くーちゃん、私もー!!」 ギュ
周防「――よしよ―――し―――にゃー―」 ナデナデ
妹「えへへー」 スリスリ
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 20:43:51.65 ID:L2SkCK3pO
ながもんとくーちゃんの二人に取り合いされたいお
15 名前:>>12[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 20:50:46.26 ID:Nfup3DWp0
周防「――――――」 ジー
長門「…………」 ジー
キョン「お前らは何を睨みあってるんだ」
周防「―一日―――――一緒―――――」
長門「駄目、今日、彼は私とともに図書館に行く事になっている」
キョン「いや、どっちも約束して無いだろ」
周防「――――」
長門「…………」
周防「――――一日――――一緒―――――――」 ジー
長門「私と図書館」 ジー
キョン「いや、こっちを見つめられても」
周防「――――――」 ジー
長門「…………」 ジー
キョン「……」
キョン「分かった、じゃあ三人一緒に図書館にでも行くか」
周防「――――」 コクリ
長門「構わない」 コクリ
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 20:56:22.00 ID:Nfup3DWp0
キョン「ん?周防じゃないか。何やってるんだあんな所で」
周防「―――――」 キョロキョロ
周防「―――――――」 テトテト
キョン「路地に入っていったが、何かあるのか?」
キョン「……」
キョン「ちょっと見に行ってみるか」
周防「―――――――」 テトテト
キョン(しゃがみ込んでなにかやってるな)
周防「―――――――――」 ゴソゴソ
キョン(ん、なんだあれ。牛乳か?)
周防「―――にゃー――――にゃー―――――」
子猫「ミー」
キョン(子猫か……)
キョン(捨て猫を養ってるわけか)
周防「――よしよし――――」 ナデナデ
子猫「ミー」 ペロペロ
キョン「……」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 21:02:41.24 ID:Nfup3DWp0
キョン「なぁ、周防。つかぬ事を聞くが」
キョン「お前子猫に餌をやってるだろ」
周防「―――――?―」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「あー、あれなんだが。止めておいた方がいいと思うぞ」
周防「―――?―――」
キョン「んー、お前には分からんと思うがな、捨て猫に餌をやるのはな、あれだ。他の人に迷惑になるかもしれん」
キョン「だからな」
周防「―――――――――」
キョン「お前には酷だと思うが、それも現実なんだ。だから」
周防「―――いや――――」
キョン「……だよなぁ、そういうと思ったよ」
キョン「だったらあれだ。ちゃんと拾って自宅で飼え。な?」
周防「―――――」 フルフル
キョン「ん、嫌なのか?」
周防「―――飼―――えない――――――」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 21:07:20.72 ID:Nfup3DWp0
キョン「飼えないって言うと?」
周防「―――彼――女には――――親が―――居る―――」
キョン「親が居るってお前、居なかったじゃないか昨日」
周防「――――――」 フルフル
周防「哺乳類には―――――親―――が存――――在する―――――」
周防「―――彼―――女にも―――居る――――」
キョン「ああ、そういう事か」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「お前は見た事あるのか?その親」
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「そうか、じゃあ仕方ないな」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「だったらあんまり餌を与えすぎるなよ。人に慣れすぎると悪いからな」
周防「――――?―――――」
周防「――――――――」 コクリ
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 21:13:35.98 ID:Nfup3DWp0
キョン「で、その時に谷口がな」 カツカツ
周防「――――」 テトテト
ざわ・・・
ざわ・・・
キョン「……なんだか騒がしいな。何かあったのかな?」
周防「――――?――――」
キョン「よく見えないが……事故か?」
周防「―――――――!!」 テトテト
キョン「ん、おい周防。周防?」
周防「―――――――」 ジー
キョン「うわ、黒猫の死体か。ひき逃げだろうな……南無南無」
周防「―――――――――」 ジー
キョン「ん、どうした。周防」
周防「――――――――――」 テトテト
キョン「お、おーい、周防さーーん?」
キョン「なんなんださっきからあいつ」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 21:21:58.22 ID:Nfup3DWp0
周防「――――――」 ナデナデ
子猫「ミー」
周防「―――――――――」 ナデナデ
子猫「フミー」
キョン「お、居た。何やってんだこんな所で」
キョン「ってソイツ」
子猫「ミー」
キョン「……なぁ周防、まさかさっきのって」
周防「―――こ――の子の――母――」
キョン「……そうか」
周防「――――――この子―――も―」
キョン「?」
周防「――私―――と一緒――――?―」
キョン「どういう事だよ」
周防「―――――私には―――親――が――――存――在しない―――」
周防「――彼―――女も―――もう―居な―――い――――」
キョン「……」
子猫「ミー」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 21:29:40.15 ID:Nfup3DWp0
周防「――――――」 ナデナデ
子猫「ミー」
キョン(そういえばコイツも、情報ナントカ体の親戚みたいな奴なんだよな)
周防「――哺乳―――類は――一人前―――になると――親から―――――離れる」
キョン「……」
周防「――――彼女は―――――もう―――――一人前―――?―」
キョン「……」
子猫「フミー」
周防「――彼女は――――まだ―――――子―――ども―――」
周防「――――でも――もう―――――親が居ない――」
周防「――これで―――いいの―――――?」
キョン「……」
キョン「いや、駄目だな。このままじゃあこいつは死ぬ」
周防「―――」 ジー
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 21:34:41.74 ID:Nfup3DWp0
キョン「でもな、周防」
キョン「親が居ないんなら新しい親を見つければいいんだよ」
周防「―――?――――」
キョン「周防、お前こいつの母親になってみないか?」
周防「―――――母―?――」
周防「――私――――――が――?」
キョン「駄目か?」
周防「――――――――」
キョン「その方がこいつのためにもなるだろうしな」
周防「――私が―――母―――」
子猫「ミー」
周防「――来る―――――?―」 ナデナデ
子猫「ミー」 スリスリ
キョン「ちゃんと面倒見るんだぞ」
周防「―――――――」 コクリ
周防「――――母――――――」
子猫「フミャ!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 21:41:00.94 ID:Nfup3DWp0
周防「――にゃー――にゃー―――――」
子猫「フミャミャ!」
キョン「まぁまぁ上手くやってるみたいだな」
周防「――――――――――――」 コクリ
周防「――私は――――彼―――女の――――母―」
キョン「……そうか」 ナデナデ
子猫「フミュ」
周防「――――?――」
キョン「いや、母として、立派に育てるんだぞ」
周防「―――――――――」 コクリ
子猫「ミー」
キョン「ところで、こいつの名前は?」
周防「―――――――ジョン―――――」
キョン「ジョン、ってメス猫なのにか?」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「まあ、お前がそれでいいんならいいが」
周防「―――ジョン――――――」 ナデナデ
子猫「ミー」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 21:45:57.43 ID:Nfup3DWp0
AM7:00
周防「……zzz……zzz……――」 ムクリ
ジョン「ミー」
周防「――――――おは―――よう――――」
ジョン「ミー」
AM7:30
周防「―――――――」 モキュモキュ
ジョン「……」 ペロペロ
周防「――朝は――――――昆布―――」
ジョン「ミー」
AM8:00
周防「――学校――――」
ジョン「フミャ」
周防「――――――――」 ジー
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 21:51:26.77 ID:Nfup3DWp0
AM8:30
周防「―――――――」 ジー
ジョン「zzz」
周防「―――――――――二度寝―――?――」
周防「――――寝ぼすけ――――」 ナデナデ
==
キョン「お前が言うなー!!!」
ハルヒ「な、いきなり何言ってんのよキョン」
キョン「ん?いや、何かつっこまなきゃならん気がしてな。気にしないでくれ」
ハルヒ「あっそ」
==
周防「―――――」 ジー
周防「―――困―――った――――――」
周防「―――――学――校に――いけ――――ない――」
子猫「zzz」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 21:56:54.13 ID:Nfup3DWp0
PM12:30
周防「――――――」 モキュモキュ
周防「―――昼は――――昆布―――」
周防「―――――――――」 ジー
ジョン「……」 ムクリ
周防「――――――――――――起きた――?―――」
ジョン「フミュ」
周防「――もうお昼――――――」
周防「―――――お昼―――ご飯―――――」
ジョン「フミー」
周防「―――――」 ジー
ジョン「ミー」 スリスリ
周防「――――大―――丈夫――――」
周防「―――お母―――さんは――――こ―――こに居る――」 ナデナデ
周防「――――――」
周防「―――――――?――」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 22:03:20.25 ID:Nfup3DWp0
PM4:50
キョン「お前もしかしてずっと見張ってたのか?」
周防「―――私は―――母―」
周防「―母は―――子を――――見守る――」
キョン「いや、まぁ、間違いではないが」
周防「―――でも―――問題がある――――」
キョン「ん?」
周防「――私―――はジョン――――の――母――」
周防「―――――では―――父は―――――?」
キョン「父親か」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「そうだな、生みの親はあの黒猫のつがいだろう」
周防「―今は――――――?――」
キョン「今?」
キョン「俺、になるのか?」
周防「―――――――」 ジー
周防「―あな―――たが――お―――父さん――――――――」
キョン(待て、なんかもの凄く恥ずかしくないかこれ?)
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 22:09:14.00 ID:Nfup3DWp0
周防「――――お父―――さん――」 ジー
ジョン「ミー」
キョン「……」
周防「―――――?―――」
キョン「ち、父です……」
ジョン「ミー」 スリスリ
周防「――この―――子も喜ん―――でる――――」
キョン(これはいわゆるおままごと的なあれであって)
キョン(そうだ、別に夫婦がどうとかそういうのじゃないんだ!)
キョン「ほ、ほーら。お父さんだぞー!」 ナデナデ
ジョン「フミャ」
周防「―――――――」 ジー
周防「――父―――――母――」
キョン「ど、どうした、周防」
周防「―――私達――――の――――子―――――?――」
キョン「そうじゃない!……いや、そうだが、そうじゃないんだ!!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 22:14:07.81 ID:Nfup3DWp0
周防「――――――」 ジー
ジョン「ミャー」
キョン「おお、よしよし」 ナデナデ
ジョン「フミー」 スリスリ
キョン「気持ちいいか?」 ナデナデ
周防「―――――――」 ジー
周防「―――――」 テトテト
ぐいぐい
キョン「ん、どうした周防?」
周防「――――にゃー―――」
キョン「…………」
周防「――――――――――――にゃー――――――」
キョン「……」
キョン(どうする、どうするよ俺!)
45 名前:>>43 空気が読めた方がいい?[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 22:22:29.29 ID:Nfup3DWp0
周防「――――――」 ジー
キョン「あー……その……」
周防「――――――――――にゃー―――」
キョン「……」
キョン「ほ、ほぉーら。よしよぉーし」 ナデナデ
周防「―――――――ん―――」
周防「―――――――――にゃ―」 スリスリ
キョン「待て、ストップストップ!はい、終了!!これで終了!!!!」
周防「―――――?―」
キョン「ちょっと聞こうな、周防?俺は猫を撫でてただけだ。なんでお前もよって来るんだ」
周防「――――――――――?―」
周防「――私はこ――――の子の母―――」
周防「――――――つまり――――――猫――――」
キョン「いやそういうのいいから!無理するな!な!?」
ジョン「フミュウ」
周防「――――――――――ふみゅう―――」 ショボン
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 22:28:20.68 ID:Nfup3DWp0
PM7:00
キョン「じゃあそろそろ俺は帰るぞ」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「ちゃんと学校に行けよ?」
周防「―――――――――――」
キョン「なんとか言えよ」
周防「――――」 プイ
キョン「そっぽを向くんじゃありません!」
キョン「大丈夫だ。布団でもおいときゃ一日中寝てるさ」
周防「―――――」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「よし、じゃあな」
周防「――ジョン――――――――」
ジョン「zzz」
周防「―――――よし―――よし――――」 ナデナデ
周防「――――――……」 スヤスヤ
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 22:34:20.91 ID:Nfup3DWp0
周防「―――――――」 ボー
ジョン「お母さん!!」
ジョン「えへへ」 スリスリ
周防「―――――?―」
ジョン「どうかした?お母さん」
周防「――――――――――」 フルフル
ジョン「お父さん、お母さんまたボーっとしてるー」
キョン「ん、どうした九曜。空に何か浮いてたか?」
周防「――――――?――」
周防「――九―――曜――――――――」
キョン「どうした、今日はいつにもましてボーっとしてたか?」 ナデナデ
周防「――――」 ムクリ
周防「――――――夢―――――?」
周防「――寝―――なおす―――――――」 モゾモゾ
周防「――――――――困っ――た――――――眠れ―――ない―」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 22:44:15.32 ID:Nfup3DWp0
キョン「しかし、ちゃんと世話出来てるんだな」
ジョン「ミャー」
キョン「健康そうで何よりだ」 ナデナデ
周防「―――――――……」 ウトウト
キョン「にしても、今日はいつにも増して眠そうだな」
周防「――――――大丈―――夫―――」
周防「――――――――――……」 ウトウト
キョン「寝ててもいいぞ。ジョンの世話は俺がしとくから」
周防「――――……」 スヤスヤ
キョン「って、聞いてないか」
周防「……」 ポテン
キョン「おい、寝るならちゃんと枕を使えー。俺の膝は枕じゃないぞー」
周防「……」 クークー
ジョン「ミャー」 ゴソゴソ
キョン「だぁー!お前も膝に乗ろうとするな!」 ペチペチ
ジョン「フミー」 モゾモゾ
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 22:57:21.07 ID:Nfup3DWp0
周防「――――――」 ペトペト
妹「あれ、くーちゃん。どうしたの?」
周防「――――――?―――――」
妹「キョンくんは今買い物だよ!」
周防「――――そ――――――う――――」 ショボン
妹「あ、そうだ。くーちゃんちょっとお願いがあるの!」
周防「―――?」
妹「お母さんにキョンくんのお部屋のおかたずけ頼まれてるんだけど、私ミヨちゃんとの約束があって……」
妹「お願いできる?」
周防「――――」
周防「―――――――――」 コクリ
妹「ありがとう!じゃーお願いっ!」 テッテッテ
周防「――――掃除―――」 テトテト
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 23:05:15.12 ID:Nfup3DWp0
ごそごそ
ごそごそ
周防「―――――――」 ジー
周防「―――――」 ゴソゴソ
ポトリ
周防「―――――?―」
周防「――――――――――」 ジー
周防「――――――」
周防「――――胸――――」
周防「――――――――――――」 ペラ
周防「―――裸―――――――」 ペラ
周防「―――――――――」 ジー
ガチャ
キョン「はぁ、疲れた……」
周防「―――――――」 ジー
キョン「……」 ジー
キョン「なにやってんだお前はーーー!!!!」 ベシ!
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 23:12:18.35 ID:Nfup3DWp0
キョン「お、お、おま、お前はなにやってんだ!」
周防「―――――掃除―――」
キョン「そ、掃除!?」
周防「―あな―――たの妹に――――頼まれた――――」
キョン「しかしその本……」
キョン「か、勘違いするなよ!?それは谷口から無理矢理渡された本であってだな!!」
周防「―――胸で―――生殖器を」
キョン「内容を言わなくてもいい!!」
周防「――――――――」 ジー
キョン「と、とにかくこの事は忘れろ。な!?」
周防「―――――」
周防「――――――――――――――」 コクリ
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 23:13:38.68 ID:Nfup3DWp0
キョン「あとはこっちで片付けとくから」
バタン
周防「――――――」 ジー
周防「―――――――――――」 ジー
すとーん
周防「――――――――」 ショボン
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 23:21:48.44 ID:Nfup3DWp0
周防「―――――」 ショボン
妹「ただいまー」
妹「あ、くーちゃんごめんね。ちゃんと片付けてくれた?」
周防「――――――――――」 コクリ
妹「んー……」
妹「もしかして何かあった?」
周防「―――――――――――――――――――――」 コクリ
…………
妹「胸?」
周防「―――」 コクリ
妹「大きくしたいの?」
周防「―――――――」 コクリ
妹「んー、そーだなー」
キュッキュッキュ
妹「じゃーん!!」
『くーちゃんのむねを大きくするほうほうたんさくノート!!』
妹「さあ研究だぁー!!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 23:27:24.65 ID:Nfup3DWp0
妹「んーと、まずどうしようか?」
妹「……くーちゃんなにかいい方法ある?」
周防「――――――――――――」 フルフル
妹「そっかー。じゃあどうしよう……うーん」
妹「そうだ!!」
妹「じゃーん!!キョンくんのケータイ!」
妹「そーれ」
ピッポッパ
とおおおおおおおおおおるるるん
朝比奈『はい、もしもし』
妹「ああ、みくるちゃん!」
朝比奈『あれ、妹ちゃんですか?どうしました?』
妹「ちょっと聞きたい事があるの」
朝比奈『何でしょう?』
妹「えーっとねー」
周防「―――」 ハラハラ
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 23:29:34.03 ID:Nfup3DWp0
_
, ^ `ヽ
イ fノノリ)ハ ィ´:::::::::::::::::ヽ ♪
リ∩ -∩リ ナニモミテナイ f::::(::::i::L.i_i_i__l)
ヽ)京i/ ♪ ヽ j::::::ヽ::| ゚−゚ノ::|ノ カモンレッツダンス カモンレッツダンス
く/_li〉 /::::::::::::(__)へ:!
し'ノ j:::::::::::::/:::::::::::::::::i
このスレは
―周防九曜普及委員会―
の提供でお送りします
しばらくCM
シャワー浴びてきます
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 23:54:27.14 ID:Nfup3DWp0
朝比奈『そうですねぇ、牛乳なんてどうでしょう?』
妹「牛乳?」
朝比奈『はい、牛乳を飲むと大きくなるって聞きますよ』
妹「そうなんだ。ありがとう!!」
『牛にゅう大作戦!』
妹「いってみよー!!」
周防「―――――――――」 コクリ
妹「……」 グビグビ
周防「―――――」 コクコク
妹「……」 グビグビ
周防「―――――――――」 コクコク
妹「……これってすぐに大きくならない気がするね」
妹「だって私牛乳好きだからいっつも飲んでるもん」
周防「―――――」 コクコク
『失敗!!』
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 23:57:29.74 ID:Nfup3DWp0
妹「じゃあ次は有希ちゃんだ!」
『ゆきちゃんに聞いてみる作せん!』
ポッポッポ
とおおおおおおるるん
長門『……なに?』
妹「あ、有希ちゃん?聞きたい事があるのー」
妹「あ、切れちゃった」
周防「―――――?――」
妹「なんだろう、『キョヌーが憎い』って」
妹「くーちゃん知ってる?」
周防「――――――」 フルフル
『失敗!!』
76 名前:IDが二回変わるなんてさすが七夕[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 00:13:20.04 ID:BX/SvgU30
妹「揉む、っておっぱいを?」
ハルヒ『そう、胸を刺激して女性ホルモンの分泌を促す』
ハルヒ『そうすればすぐにじゃないけど大きくはなるわ』
妹「ふーん、そうなんだ」
ハルヒ『あ、あと。女性ホルモンの分泌って点から見ると異性に揉んでもらうのが良いらしいわね』
妹「なるほどー。メモメモ」
ハルヒ『用はそれだけかしら?』
妹「うん、ありがとー」
妹「だってさ、くーちゃん!」
周防「―――揉む―――――――」
妹「異性って、男の人の事だよね。じゃあ、キョンくんに頼めばいいのかな?」
周防「――――――揉む―」 ペタペタ
周防「――揉め―――――ない―――――――」 ショボン
妹「大丈夫だよ!大きくなるんだもん!!さ、いこ」
周防「――――――」 コクリ
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 00:21:28.32 ID:BX/SvgU30
妹「キョンくんちょっといい?」
キョン「なんだ?」
妹「ちょっとお願いがあるの」
キョン「お願い」
妹「うん、ちょっとくーちゃんのおっぱいもんでほしいなーって」
キョン「」
キョン「このアホーーーー!!!!」 ビシッ!
妹「あうー……なにするの!?」
キョン「お前は一体何を言い出すんだこのお馬鹿!!」
妹「だ、だってー……」
キョン「だってもクソもない。そもそもなんで俺が周防の胸を揉まなきゃならんのだ!!」
妹「うー……」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 00:28:41.87 ID:BX/SvgU30
かつかつ
とぼとぼ
キョン「今日は悪かったな、妹が迷惑をかけて」
周防「―――――――――」
キョン「このあたりでいいか?」
周防「―――――――――――」
周防「――――――」 フルフル
キョン「ん、どうした?」
周防「―――――ジョン―――」
キョン「そういえば最近会って無かったな。じゃあ寄っていくよ」
周防「――――――」 コクリ
キョン「ほれほれー、どうだー」 ナデナデ
ジョン「ニャーニャー」 ゴロゴロ
周防「――――――――――――」 ジー
周防「―――――――――――揉む―――」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 00:37:52.67 ID:BX/SvgU30
ジョン「zzz」
キョン「コイツよく寝るな。母親に似たのか?」 ナデナデ
周防「――――――」 ジー
キョン「さて、俺はそろそろお暇するかな」
周防「―――――――――――」
周防「――待っ――て―――――――」
キョン「おお、どうした?」
周防「――頼―――みがある――――――――」
周防「――――他でもない――――あなたに―――――」
キョン「ん、どうしたあらたまって」
周防「――――――――」 ジー
キョン「……重要な事なのか?」
周防「―――――――――――」 コクリ
周防「――私の―――問題――――でも――あ――なたの問――――題――でもあ――る―――」
キョン「わかった、話してくれ」
周防「―――私の――――」
周防「―――――胸を―――揉んで――――欲しい――」
キョン「」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 00:47:55.38 ID:BX/SvgU30
キョン「……」
周防「―――――――」
キョン「じゃ」
周防「――――揉んで欲しい――――――」
キョン「」
周防「―――駄目―――――?―――」
キョン「い、いや駄目というかな……」
周防「――やはり―――私―――の胸は――――小さす―――ぎる――?――」
キョン「いやいや、そういう事じゃなくて!」
周防「――――――」 ジー
キョン「うう、なんと言ったらいいか……」
周防「――――――――駄目――――?」
キョン「えっと、だな。その、あー、うう、えー、ん」
周防「―――――」 ジー
キョン「た、頼むからそんな悲しそうな目でこっちを見ないでくれ……」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 00:58:43.06 ID:BX/SvgU30
周防「―――――――」
キョン「……揉むの?」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「…………」
周防「―――――」
キョン「……」
キョン「だぁーーーー!!無理、やっぱ無理!!!!」
周防「―――何故―――――――――」
キョン「こういうのはだな、きちんと段階を踏んだ二人がするものであってだな!!」
周防「―――――――段階――――?――」
キョン「ああ、そう!俺達にはまだ早すぎるんだ!!」
周防「――――?――――」
キョン「うん。早い。だから今回は諦めてくれ!」
周防「―――――――?」
周防「――――――――――」 ムー
キョン「頼む、今回は諦めてくれ!!!」
周防「――――――――――――――――――――――」 コクリ
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 01:04:36.83 ID:BX/SvgU30
周防「――――――把―――握した――」
キョン「……ああ、なんかスマンな」
周防「―――――――」 フルフル
周防「―――その代――わり―――――教え――て―――ほしい――――――――」
キョン「あ、ああ。何をだ?」
周防「―――段階――とは――――――」
キョン「段階?」
キョン「ああ、えっとだな。こういうのは恋人同士の二人がするものだからまずは恋人になってだな」
キョン「それから手をつなぐなりキスをするなりした後に、コレだ」
周防「――恋――――――人――――――」
周防「――――――だったら――――」
周防「私と―――――恋人になっ―――て欲し――――――い―――」
キョン「」
周防「―――――――――駄目―?」
キョン「いや、あの、えっと」
キョン「なにこの流れ」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 01:13:42.95 ID:BX/SvgU30
キョン「しかしお前、恋人って意味分かって……」
周防「――――?―――――」 キョトン
キョン「ないな、その顔は」
周防「――――互――いに――――恋愛感情――のあ―――る者の―――総称――――」
キョン「まぁそんなもんだ」
キョン「つまり俺達の間には恋愛感情というものが大きく欠如していてだな」
周防「――私は―――」
周防「―――――よく――分か――――らないが――」
周防「―――あなたは――――嫌―――いでは―――ない」
周防「――むしろ――この感――情は―――好き―とい―――う物に―――近い――」
キョン「……そ、そうか」
周防「―私――では―――――嫌――――――?―」
キョン「嫌じゃないが……いいのか?」
周防「」 コクリ
キョン「速っ!即答かよ!!」
周防「―――これで――――――私た――――ちは――恋人―――――?」
キョン「あ、ああ。一応な」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 01:21:14.06 ID:BX/SvgU30
キョン「じゃあ、そろそろ俺は帰るぞ」
周防「――――――――」 テトテト
ぐいぐい
キョン「今度はなんだ?」
ぎゅっ
キョン「ん?」
周防「――手―――つ――ないだ――――」
キョン「ああ、手をつないだな」
周防「――――――ん―――」
キョン「ちょちょちょ顔が近い顔が近い!!何やってんだお前は!!!!」
周防「―――――――――――キス―――」
キョン「いくらなんでも早すぎるだろ、展開が!!」
周防「―――――――?――――」
周防「――――ちゃんと―――手を――つな――い―――だ」
キョン「いや、もっと色々と踏まなきゃだから!!今日はここまでだ!な!?」
周防「―――――」
周防「――――――――――――――」 ムー
キョン「むくれても駄目!!」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 01:28:30.19 ID:BX/SvgU30
side-kyon
キョン「はぁ、びっくりした……」
キョン「しかし、流れでとはいえまさか周防と付き合う事になるなんてな……」
キョン「うーん、どうするべきか」
キョン「……まぁ、なんとかごまかしてみるか」
……
キョン「ごまかせるの、か?」
side-kuyou
周防「―――――――」
周防「―――恋人―――の―段階―――――」
周防「―――――何を――――す――るの―――――――?――」
周防「―――――――――――」 ムムム
周防「―――――――……」 ムムム……
周防「zzz……zzz……」 スヤスヤ
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 01:35:24.69 ID:BX/SvgU30
キョン「なぁ、ハルヒ」
ハルヒ「何よ?」
キョン「恋人同士っつぅーのは何をするんだろうな?」
ハルヒ「!!」
ハルヒ「そ、そりゃアンタ、手をつないだり、キスしたり……」
キョン「……らしくねー」
ハルヒ「何よそれ、アンタが聞いたんでしょうが!」
ハルヒ「でも、どうしてそんな事いきなり聞くのよ?」
キョン「いや、別に……」
ハルヒ「別にって……もういい!!」
キョン「ん?おお」
朝比奈「あ、あうあうあうあう……」
長門「……」
キョン「さて、どうするべきか」
ピピピピピピピピ
古泉「おや、バイトのようです」
114 名前:>>112そもそもだべってない[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 01:46:43.59 ID:BX/SvgU30
キョン「さて、第一回恋人会議を始めます」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「何をするかな?」
周防「――――――――――胸――」
キョン「却下、まだ早すぎる」
周防「――――――――――――」 ムー
キョン「そうだなぁ、まずは……」
ハルヒ「……」 ジー
ハルヒ「ああ、コーヒー一杯」
ハルヒ「……」 ジー
キョン「お前また口元汚れてる、ほら!!」 ゴシゴシ
周防「―――ん―――」
ハルヒ「恋人が出来たのかもかとも思ったけど」
ハルヒ「話は聞こえないけど、まるで妹ちゃんと絡んでるのを見てるようだわ」
ハルヒ「この分だと心配なさそうね」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>115なにそれ(^p^)] 投稿日:2009/07/08(水) 01:56:23.77 ID:BX/SvgU30
キョン「んー、恋人になっても結局いつも通りか」 カツカツ
周防「―――――――」 テトテト
キョン「まぁそんなもんなのかもな」
周防「―――――?――――――」
キョン「それじゃあ今日はこの辺で」
ぐい
キョン「……」
周防「―――――――」 ジー
キョン「揉まんぞ」
周防「――――――――――――」 コクリ
キョン「ん、違うのか?じゃあどうした」
周防「――――恋――――人――――――――」
キョン「あ、ああ。そうだな」
周防「――私の家に――――来て―――――」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 02:03:36.36 ID:BX/SvgU30
キョン「おお、ジョンジョン」 ペチペチ
ジョン「ニャーニャー」
キョン「ほれほれ」 ナデナデ
ジョン「フィミー」 ゴロゴロ
キョン「で、何の用だ?」
周防「――調べ――た―――――」
キョン「調べたって何を?」
周防「―――――恋人につ――いて――――」
キョン「……あ、ああ、そう。それで?」
周防「――――――ここ――」
キョン「ん、足?足がどうかしたのか?」
周防「―――寝て―――――――」
キョン「寝るって……膝枕か」
周防「―――――――――」 コクリ
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 02:12:01.76 ID:BX/SvgU30
キョン「……」
周防「―――――――どう――?―」
キョン「どう、って言われても……」
キョン(太股のプニプニした柔らかさやらほのかに薫る石鹸の匂いやら)
キョン(正直たまりません!!)
キョン(しかしここで弱い所を見せるとなし崩しに色々やってしまう気もする……!)
キョン「べ、べつにどうもなぁ……」
周防「――――――」 ペチペチ
キョン「ど、どうした!?」
周防「―耳――――――」
キョン「耳?」
ぐい
キョン「え」
周防「――――耳掃除――――――」
キョン(現在の状況を説明すると、丁度俺の鼻が周防のへそのあたりにあるわけで)
キョン(俺もうこのまま死んでもいいかも)
キョン(あ、いかんいかん!煩悩退散、煩悩退散!!)
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 02:18:59.65 ID:BX/SvgU30
周防「―――――――」 カリカリ
キョン(あ、コイツ結構上手いな)
周防「――――どう――――?―」
キョン「ん、気持ちいいけど……」
キョン「こ、これは親子でもやるしなぁ」
キョン「現に俺は妹の耳掃除とかするし」
周防「―――そ――う―――」 カリカリ
キョン(早く帰らなきゃこれはホントに精神がマッハだ)
周防「――終わり――――」
キョン「そうか!じゃあ俺はこれで!!」
ぐい
キョン「……」
周防「―――反対側――――」
キョン(もう無理誰か助けて)
ジョン「……」 ジー
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 02:24:43.15 ID:BX/SvgU30
ジョン「……」 ジー
周防「――――」 カリカリ
ジョン「……」 ウズウズ
周防 の持っている耳かきの先の綿「――――」 フリフリ
ジョン「フシャーーー!!」
べし
キョン「ぬおお!?で、でかしたジョン!!」
ジョン「フシャー!フゥーーー!!」
周防「―――耳かき――と―――られた――――――」
キョン「じゃ、じゃあしょうがないな。今日はこれで解散だ!!」
周防「―――――」 ムー
キョン「仕方ないだろ、な?」
周防「――――――」 ムー
周防「――――」 コクリ
キョン(危なかった。ジョンに感謝だな)
キョン(今度猫缶でも持って来てやろう)
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 14:27:51.72 ID:CN8pNddI0
キョン「とりあえず今日はこの辺で帰らせてもらうぞ。もう遅いし」
周防「――――――」 ジー
キョン「じゃ、じゃあまた明日」
ぐい
キョン「……あ、あのー。周防さん?」
周防「―――――まだ―――――――」
キョン「はいぃ!?」
周防「――――――――――」 グイグイ
キョン「ちょっと待てって、本当にこれ以上はマズイ!親も心配するし!!」
周防「―――――?――――――」
周防「―――大丈夫――――――――――――」
キョン「その自信はどこから来るんだよ!」
周防「―――――来て―――――――」 グイグイ
キョン「ちょ、引っ張るな!やめろ周防、はな、離せ!!!」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 14:34:53.55 ID:CN8pNddI0
キョン「ん、ここ」
周防「――――台所―――」
キョン「ああ、台所なのか。昆布ばっかり並んでるからてっきり昆布の展示会かと思ったぞ」
周防「――――――お―――やつ―――」
キョン「しかし、どうしてこんな所に俺を引っ張ってきたんだ?」
周防「――料――理―――――――――」
周防「―――恋―――人――――料理――」
キョン「つまり、俺と一緒に料理を作りたい、と」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「なんだ、そんなことか。いいぞ、それくらいなら別に」
周防「―――――――――――」
キョン「じゃあ何を作るかとかは考えてるのか?」
周防「――――女――体盛り―――――」
キョン「いや待てそれはおかしい」
周防「―――――――――?―――」
キョン「いや首傾げられても困るんだが」
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 14:43:44.99 ID:CN8pNddI0
キョン「ああいうのはアブノーマルな人たちがやる事だから恋人同士ではしないんだ。いいな?」
周防「―――?―――――」
周防「――――――――――――――」 コクリ
キョン「本当に分かってるのか、お前」
キョン「まぁいい。とりあえずある材料で何か作るか」
周防「――――待っ――て―――――――」
キョン「次はなんだ?」
周防「――――これ―――――」
キョン「おお、エプロンか。ありが……」
周防「―――――」 ヌギヌギ
キョン「」
キョン「ストップストップストーーーーーーップ!!!!」
キョン「脱がなくていいから!そういうのもいらないから!!」
周防「―――でも――」
キョン「でももへちまもない!お前の情報は偏りすぎなんだよ!!」
周防「――――――――そ―――う―――――?―」
キョン「ああ、そうだ。間違った情報を仕入れすぎてる。分かったんなら服を着てくれ、目のやり場に困る」
周防「――――――?――――」
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 16:13:27.74 ID:CN8pNddI0
キョン「じゃあ、服もちゃんと着た事だし。料理を始めるか」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「材料を見たところ、野菜炒めぐらいが妥当だろうな」
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「じゃあ周防はニンジンの皮をむいてくれ。俺はピーマンを切るから」
周防「――――――」 コクリ
……
キョン「なぁ、周防」
周防「――――?―――――」
キョン「近すぎないか、距離が。肩と肩、というか首と頭がほとんど密着状態なわけだが」
周防「―――気のせい―――――」 スリスリ
キョン「髪がモロ首筋に当たってくすぐったいんだよ」
周防「――――――サー――ビス――――――」 スリスリ
キョン「手元が狂うから離れなさい。ほら」
周防「―――――――――」 ムー
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 16:27:46.48 ID:CN8pNddI0
キョン「じゃあ次。俺は炒める用意するから周防はニンジンと玉ねぎを切っててくれ」
周防「――――――」 ジー
キョン「ん、できるよな?」
周防「――――――――――」 コクリ
周防「―――――――」 トントントントン
周防「――――――――――」 トントントントン
周防「―――」 スパッ!!
周防「―――――――」 ジー
キョン「どうかしたか、周防?」
周防「――――指――――――――」
キョン「指?って指切ってるじゃないかお前!ちょっと見せてみろ!!」
キョン「ん、でもそんなに深い傷じゃないみたいだな。唾でもつけときゃ治るさ」 チュ
周防「!」
キョン「これでよし、と。……どうした、ボーっとして」
周防「―――指――――――」
キョン「ああ、あとでちゃんと手当てしとけよ」
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 16:42:38.90 ID:CN8pNddI0
キョン「さて、紆余曲折ありましたが」
キョン「完成!」
周防「――――――――」 パチパチ
キョン「さて、それよりも、だ」
キョン「ほれ、指の手当てするぞ」
周防「―――――――――――」 ジー
キョン「どうした?こっちをじっと見て」
周防「――――――――」 チュ
キョン「ん?唾つけときゃ治るとでもいいたいのか。しかし絆創膏くらいはっておいた方が……」
周防「―――――――」
周防「――――関――節キス――――――――――」
キョン「……」
キョン「ふざけてないでほら、手を出せ」
周防「――――――――――」 ムー
キョン「ほら、早く」
キョン(今のは危なかった、反則だろ。マジで)
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 17:03:29.94 ID:CN8pNddI0
キョン「よし、じゃあ絆創膏貼ったし食うぞ」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「いただきます」
周防「――――いただ―――き――ます―――――」
キョン「……」 モグモグ
周防「――――――――――」 ジー
キョン「……食わないのか」
周防「――――指―――――」
キョン「いや、左の人差し指は食事に一切関係ないだろう」
周防「―――食――べさせて――――」
キョン「んー?我儘だな」
キョン(まあ、これくらいならいいか)
キョン「ほれ、あーん」
周防「――――――――」 モグモグ
キョン「美味いか?」
周防「――――――」 コクリ
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 17:22:35.35 ID:CN8pNddI0
キョン「ご馳走様でした」
キョン「さて、もうそろそろ帰るぞ」
ぐい
キョン「……」
周防「――――――――――」 ジー
キョン「……まだ何かあるのか?」
周防「―――お―――風呂――――」
キョン「断る!」
キョン「いくらなんでも飛躍しすぎだろ」
周防「―――でも――――」
周防「――――恋――人同士―――なら―――お――かしくない―――」
周防「――はず―――――」
キョン「いやいやいやしかしだな。心の準備ってもんが必要なんだよ」
周防「――――準備――――――?――」
キョン「ああ、だから駄目。分かったな」
周防「――――いつ――――?―」
キョン「へ?」
周防「――いつ―――――準―――備――できる―――――?」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 17:30:28.44 ID:CN8pNddI0
キョン「いつ、っていわれてもそんなの……」
周防「――――――明日―――?」
キョン「いや、そういうのじゃなくて」
周防「――――明――後日―――――――――――」
キョン「だからそういうわけでもなく」
周防「―いつ――?―――」 ジー
キョン「あ、あっとだな……」
キョン「こ、今度!!」
周防「―――今―――度――――」
キョン「今度俺から誘うからその時に、な!?」
周防「――――――本当―――?―――」
キョン「俺が嘘ついた事あるか?」
周防「――――――――」 フルフル
キョン「じゃあ信じろ。いいな?」
周防「――――――――――――――――――」 ジー
周防「―――――」 コクリ
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 17:39:53.48 ID:CN8pNddI0
周防「―――――――」 ジー
ジョン「ニャー」
周防「―――帰っ――――てしまった―――――」
ジョン「ニャー」
周防「――――――」 ペチペチ
ジョン「フミ」
周防「――――――今度――――って――いつ――――?―」
ジョン「ミー」
周防「―――――――」
周防「――――――――――」 ペリペリ
周防「―――傷――塞――――――がってる―」
周防「―――――――――」
ジョン「フミー」 ペロペロ
周防「―――あなたに―――キ――スは――――まだ――――はやい――――」
周防「―――――――」 チュ
周防「―――――――――……」 スヤスヤ
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 18:34:07.91 ID:CN8pNddI0
キョン「付き合い始めてもう一週間か」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「んー、やっぱりというか進展なしだな」
周防「―――――――――」 ジー
キョン「なんだ、どうかしたか?」
周防「――――何が――――足――りない――」
キョン「そうだな。なんかこうドキドキする展開が」
周防「――――?―――」
周防「――――――――胸―」
キョン「駄目だ」
周防「――――――――――――お――――――風呂―――――」
キョン「確かにそれはドキドキするが今度な」
周防「――じゃあ――――」
周防「―――――――デート―――」
キョン「でーと?」
周防「――――――」 コクリ
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 18:43:29.55 ID:CN8pNddI0
キョン「……」
ハルヒ「何よ、また考え事?」
キョン「ああ、ハルヒか」
キョン「丁度いい。お前は休みの日に俺とどんな所に行きたい?」
ハルヒ「!」
ハルヒ「そ、そうねえ、喫茶店とか、映画館とか、買い物とか、かしら?」
キョン「ふーん」
ハルヒ「あ、アンタもしかして私の事……」
キョン「スマンなハルヒ。変な質問して」
ハルヒ「……」
キョン「うーん……」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 18:54:32.40 ID:CN8pNddI0
当日
キョン「よお」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「で、何処に行くんだ?」
周防「――――――?――――――」
キョン「まったくノープランか」
周防「――――――」 コクリ
キョン「じゃあテキトーに店でもまわるか」
周防「―――――――――」 コクリ
ハルヒ「……」 ジー
ハルヒ「また、あの子?」
ハルヒ「もしかして付き合ってるのかしら?」
ハルヒ「ばれないわよね、一応変装もしてきたし……」
ハルヒ「って、なんで私が向こうに気を使わなきゃならないのよ」
ハルヒ「私は間違った事なんてしてない。団員の生活を理解するのも団長として当然の事じゃない!」
ハルヒ「あ、動きだした」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 19:03:41.08 ID:CN8pNddI0
キョン「あー、その。気分を害したらすまんが」
キョン「お前、他の服は無いのか?」
周防「―――変―――――?―」
キョン「いや、変というかなんというか」
キョン「長門もそうだがもうちょっと着飾ってもいいと思うがな」
周防「――――――そう――――――」
キョン「よし、じゃあまず服屋にでも行くか」
周防「―――――」 コクリ
ハルヒ「んー、どこに向かってるのかよく分からないわね」
長門「二人は服屋に行くと言っていた」
ハルヒ「あれ、有希。どうしてここに?」
長門「説明は後。見失ってしまってでは遅い」
ハルヒ「そうね。じゃあ行きましょう!!」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 19:13:47.90 ID:CN8pNddI0
キョン「服屋に行くといったはいいが」
キョン「さすがに女物の服屋に入るのは気が引けるな」
周防「――――――?―」
キョン「周防一人で買い物できるか?」
周防「――――――――」 ジー
周防「―――」 ギュ
キョン「はいはい。どうするかなぁ…………ん?」
ハルヒ「……」 ジー
長門「……」 ジー
キョン「……」
キョン(あいつらサングラス掛けて何やってんだ?)
キョン「おい、ハルヒ。それに長門」
ハルヒ「!」
長門「!」
ハルヒ(ばれた?)
ハルヒ(ばれるわけがない。きっと空耳か何か)
キョン「いやお前らだよ」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 19:20:51.74 ID:CN8pNddI0
ハルヒ「成程。この子も有希と一緒で制服主義者って奴ね」
キョン「なんだそりゃ」
ハルヒ「まぁいいわ、そういう事なら私たちに任せなさい」
キョン「……本当に大丈夫か?」
ハルヒ「何、アンタ私が信用できないって言いたいの?」
キョン「そういう事じゃなくて……じゃあ任せていいんだな?」
ハルヒ「もちろん。アンタはそこで指でも咥えて見てなさい」
キョン「断る」
キョン「周防、くれぐれも面倒事を起こさないようにな?」
周防「――?―――――」
周防「―――――――――――――――」 コクリ
ハルヒ「よし、じゃあしゅっぱーつ!!可愛いの選ぶわよーーー!!!!」
長門「……」 ズルズル
周防「――」 ズルズル
キョン「……」
キョン「大丈夫かなぁ?」
211 名前:ハルヒって一人称私?アタシ?[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 19:33:14.09 ID:CN8pNddI0
ハルヒ「ふーん、周防九曜。じゃあ九曜でいいわね」
ハルヒ「九曜はどんな服が欲しいの?」
周防「――――――?――」
ハルヒ「んー、例えば、アタシみたいに動きやすい服がいい?」
周防「―――――――――――」
ハルヒ「それともみくるちゃん、って言っても分からないか。ふわふわした感じの服がいい?」
周防「――――――」
周防「―――――――――彼――――」
ハルヒ「へ?」
周防「―――彼の―――好――みの―――服―――」
ハルヒ「……」
ハルヒ「少しいいかしら」
ハルヒ「九曜とキョンってどんな関係なの?」
周防「――――――――」
周防「―――――恋人―――――?―」
ハルヒ「……」
長門「……」
ピピピピピピピピ
古泉「はい、もしもし?……こんな時間からですか。困ったものです」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 19:47:36.31 ID:CN8pNddI0
ハルヒ「恋人、なの?」
周防「―――――――――――」 コクリ
古泉「まずいですね、どんどん空間が広がっていきます……!」
ハルヒ「そ、そう。でも本当に恋人なの?キスとかしてるの?」
周防「―――――――」
周防「―――――し―――てない―――――――」
ハルヒ「じゃあ恋人じゃないんじゃない?」
周防「―――?――」
周防「―――――――――――――」
周防「――――――――?――」
長門「どうやらよく分かっていないよう」
ハルヒ「なんだ、そういう事なら別にいいのよ。さ、服を選びましょう」
古泉「おや、もう終わりですか?」
周防「――――――――?」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 19:59:51.10 ID:CN8pNddI0
ハルヒ「こういうのが似合うんじゃないかしら?」
周防「――――――」
周防(――私と彼――――)
周防(――――恋人――の――はず―――――)
周防(でも――――――恋――人で――はない―――?―)
周防「―――――」 ムー
ハルヒ「どうしたの、難しい顔して。こういう服嫌いかしら?」
周防「――――――」 ジー
ハルヒ「んー、どうもこの子とは意志の疎通ができないわね」
ハルヒ「そうだ有希。同じ無口キャラとしてどうにかならない?」
長門「…………」 ジー
周防「――――」 ジー
周防「―――――――――――」 ムー
長門「不可能」
ハルヒ「困ったわね。こっちで決めてもいいのかしら?」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 20:16:07.70 ID:CN8pNddI0
ハルヒ「じゃあ、これと、これと、これと」
周防「――――――」 ジー
長門「一つだけ言っておくことがある」
周防「――――?――――」
長門「あまり彼女の前で彼との話をするのは推奨できない」
長門「彼女の機嫌が悪くなると、彼が困る」
長門「だから例え先ほどの話が本当であろうと、彼の事を考えるなら黙っておくべき」
長門「OK?」
周防「――――――――――」
周防「―――――」 コクリ
ハルヒ「そうだ、九曜。コレなんかどうかしら?」
周防「――――?――」
ハルヒ「これからの季節はやっぱり必要だと思うのよ」
ハルヒ「そうだ。今度皆で海に行きましょう!!いいわよね、有希?」
長門「問題ない」
ハルヒ「よしけってーーーい!!」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 20:27:56.31 ID:CN8pNddI0
ハルヒ「買ってきたわよー」
キョン「ああ、スマンな」
キョン「周防、どうだった?」
周防「――――――――――」 ジー
周防「―――――」 ギュ
キョン「ん、なんだいきなり」
ハルヒ「……」
周防「――――海――――――」
キョン「海、って行きたいのか?」
周防「―彼――女たちと――――海――――」
ハルヒ(やっぱり、妹って感じよね……キョンも意識してないみたいだし)
ハルヒ(聞き間違い、だったのかしら?)
キョン「海か。それもいいかもな」
ハルヒ「よし、じゃあSOS団と九曜で今度行きましょう!!」
キョン「お前なぁ、そういうのはもっと話し合って」
ハルヒ「団・長・命・令!いい、これは天皇の命令の次に守るべき命令なのよ!」
ハルヒ(大丈夫よね、たぶん)
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[眠いれす(^p^)] 投稿日:2009/07/08(水) 20:39:25.02 ID:CN8pNddI0
キョン「さて、周防。この後どうする?」
周防「―――――――――――」
ハルヒ「ねぇキョン。せっかくだしこれからみんなで遊ばない?」
キョン「皆でって何するんだよ。かくれんぼでもしようってのか」
ハルヒ「そういう遊ぶじゃないわよ。ゲームセンター行くなりなんなりすればいいでしょ」
キョン「しかしなぁ……それじゃあ」
ハルヒ「もちろん費用はキョン持ち」
キョン「待て。それはやめろ」
ハルヒ「ほら、もたもたしないで!有希も九曜もちゃっちゃか行くわよ!」
長門「……」 コクリ
キョン「人の話を聞けええええええ!!!!」
周防「――――――」 ジー
周防「――――――――――」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 20:49:58.55 ID:CN8pNddI0
キョン「結局一緒に居られたのは最初の十五分だけだったな」 カツカツ
周防「―――――――」 テトテト
キョン「ハルヒはもう少し容赦とか遠慮っつーのを覚えるべきなんだよ。まったく」 カツカツ
周防「――――――――――」 ピタッ
キョン「……どうかしたのか?」
周防「―――――――――――――」 ジー
キョン「俺の顔に何かついてるのか?」
周防「―――――」 フルフル
キョン「そうか。今日も家まで送っていけばいいよな?」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「ジョンの奴一日放っておいたからすねて寝てるかもな」
周防「――――――――」 テトテト
キョン「ん?」
キョン「やっぱりよく分からないな。あいつは」
キョン「おい、待て」 カツカツ
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 21:03:07.98 ID:CN8pNddI0
キョン「ジョンー……寝てるか」
ジョン「zzz」
キョン「餌も結構食べてるみたいだし、心配する事はないだろうがな」
周防「――――――――――」 ジー
キョン「で、今日はどうした」
周防「――――お―――願い―――がある―――――――」
キョン「何だ?俺に出来る範囲なら何でもしてやるぞ」
周防「――お風呂―――――」
周防「―――――――一緒に入―――って欲―しい――――」
キョン「……えーとだな」
周防「―――無理に――――とは言――わない―――」
周防「―それ―――に―こちらも譲―――――歩する――――――」
キョン「譲歩?」
周防「―――こ―れを―――着る――――――」
キョン「これ、って水着か」
周防「―――――――」 コクリ
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 21:10:09.63 ID:CN8pNddI0
キョン「それなら、確かに……いや、でも……」
周防「―――――」 ジー
周防「―――――――――――駄目―――?―」
キョン「……」
キョン(これはどうなんだ、やっぱりやめておいた方がいいのか?)
キョン(水着があるなら、別にいいか?)
周防「――――――――――」 ジー
キョン「……」
キョン「ええい、仕方ないな。特別にだぞ」
周防「――――」 コクリ
キョン「これで今日、かまってやれなかった分はチャラだからな」
周防「――――――」 コクリ
キョン(まぁ、流石に大丈夫だよな)
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 21:17:51.45 ID:CN8pNddI0
キョン「はいるぞー」
ガララ……
周防「――――――」
キョン「ちゃんと着てるな。よし」
キョン「じゃあ、どうする?」
周防「――――――――――」
周防「――――――――髪――――――――」
キョン「髪だな。任せろ」
わしゃわしゃ
キョン「目とか痛くないか?」
周防「――――――――――」 コクリ
キョン(しかし、コイツの髪。凄い長さだよな)
キョン(手入れとか大変そう)
周防「――――――――」
周防「―――――少し―――いい―――――?―」
キョン「ん、どうした?」
周防「――話が―――あ――る―――――」
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[(´^ω^`)] 投稿日:2009/07/08(水) 21:29:01.20 ID:CN8pNddI0
キョン「話?お前からなんて珍しいな」
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「で、なんだ?」
わしゃわしゃ
周防「―――――お―――かしい――――」
キョン「何がだ?」
周防「―――――今日は―――楽し――かった―」
周防「あなた―――や彼――女達―――と一―――緒で」
周防「―――今まで――で―――一番―――――」
キョン「そうか、そいつは良かった」
わしゃわしゃ
周防「――――でも――私の中―――に―――」
周防「―――感情―――が――――――生ま―――れた―」
周防「――存在しない――はずの―――感情――――」
キョン「……感情?」
わしゃわしゃ
周防「――――――――――」 コクリ
周防「―そ―れは――妬み――」
周防「あの時私は―――彼―女―――涼宮ハ――ルヒを―――妬――んだ」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 21:42:04.08 ID:CN8pNddI0
周防「―あなたに――話しか―――ける――彼女――を―――妬――んだ―」
周防「―――あな――たの―手を―引ける―――彼女を―――妬ん―――だ」
周防「――軽蔑――してくれて――――構―わない――――」
周防「――で――も―――私は―」
周防「あなたが―――――好き―――」
キョン「……」
周防「――――だと―――思う――」
キョン「……だと思う、か」
わしゃわしゃ
キョン「髪、流すぞ?」
周防「――――――――」 コクリ
ザパーン
キョン「よし、完成」
周防「―――――――」 ブルブル
キョン「さっぱりしたか?」
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「そりゃよかった」
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[そろそろおさる(^p^)] 投稿日:2009/07/08(水) 21:53:29.10 ID:CN8pNddI0
キョン「周防」
周防「――――――――」
キョン「ごめんな」 ナデナデ
周防「―――?――――――」
キョン「そりゃあ恋人が目の前で他の女と仲良くしてると妬みたくもなるさ」
キョン「俺の配慮が足りなかった」
周防「――――――――――」 ジー
キョン「……どうした、じっと見て」
周防「――私た―――ちは――――恋人――?――」
キョン「だった、はずだ」
周防「――――――――」 ジー
キョン「言いたい事があるならはっきり言え」
周防「――――恋人――――――」
周防「―――で―――――も――――」
周防「――何―――もし―て―――な―い――――」
周防「―――――?――――」
キョン「んー、よく分からん。つまりどういうことだ」
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/08(水) 22:10:36.51 ID:CN8pNddI0
周防「――私た――ちは―――恋人―」
周防「――で―も――恋人ら――――しい―事を―――して――ない―――――」
キョン「……つまりあれか」
キョン「『手を出せ』」
周防「―――――?―」
周防「―――――――――――」 コクリ
キョン「いや、よく分からずに頷いたろ今」
キョン「しかし、恋人らしい事って。具体的に何をすればいいんだ、俺は」
周防「―――――――」
周防「―――――――?――」
周防「―――胸――を揉む――――――?――――」
キョン「結局それか!!」
周防「―――――駄目―――?―」
キョン「……いや、その」
周防「―――――――――」 ジー
キョン「……」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage なんだこの流れ] 投稿日:2009/07/08(水) 22:22:44.52 ID:CN8pNddI0
キョン「……行くぞ?」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「……」
周防「――――――――――?―」
キョン(…………やるしかない)
キョン(ええい!!)
ふに
周防「!!」
ふにふに
周防「―――ん」
周防「――――――ん―――ん―」
ふにふに
周防「―――――ん――あ――――」
周防「―――んんっ――!」
キョン「……」
キョン(どうすればいいんだこれ)
ふにふに
周防「―――んあ――あ――――――」
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 22:29:57.49 ID:CN8pNddI0
キョン(間が、持たん!)
キョン「な、なぁ周防!!」
周防「―ん――――何――?――」
キョン「えー、そのー……」
キョン「なんで胸なんだ?」
キョン(何聞いてんだ俺ーー!!)
周防「――あな――たは―――――」
キョン「へ?」
周防「――大き――な胸が好――――き―――――」
周防「―――胸―――は―――異性―に揉ま―――れると―――大きくな――る」
キョン「大きくなる、のか?」
周防「――――――――――らしい」
キョン「ら、らしい、か」
キョン(俺のために、なのか)
ふにふに
キョン「…………ん、ちょっと待てよ」
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 22:33:40.11 ID:CN8pNddI0
キョン「なあ周防」
周防「――何――――?―」
キョン「お前、情報操作で胸を大きくできないのか?」
周防「――――――」 ジー
キョン「で、できないのか?」
周防「――――&'$&&%#$%#%&'&(')'&$&」
キョン「……」
周防「――――――――――できた」
キョン「……」
キョン「つまり俺の決意努力その他諸々水の泡かよ!!!!」
『ぶじ、くーちゃんのおっぱいはおおきくなりました!』
『もんで大きくする作せん!!』
『せいこう!!』
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 16:26:09.15 ID:FesdsCvw0
>>289
冷やし中華1つください
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 16:31:33.01 ID:5oSk53vp0
>>290
キョン「おい、周防。冷やし中華頼まれてるぞ」
周防「―――――了――解――――」
……
周防「――完成――――」
キョン「なぁ周防。少しいいか?」
周防「――――――――――――――?」
キョン「具を一つずつ教えてくれ」
周防「――わ――かめ―――――――昆布――」
周防「――――めか―――ぶ―――――もずく―――」
周防「――海ぶ―――――――どう――――」
キョン「それは本当に冷やし中華なのか?」
周防「――――――――――」
周防「―――シーフード――――――冷や――し―中華―」
キョン「いや、シーフードでも無いだろ」
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 16:37:49.31 ID:5oSk53vp0
今日の目標
投げ出さない
安易なエロに走らない
さて、何から始めようか
295 名前:海の前に[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 16:58:52.71 ID:5oSk53vp0
周防「―――――――」 たゆんたゆん
長門「…………」 イライラ
周防「―――――――――――」 たゆんたゆん
長門「…………」 イライラ
周防「―――胸――が――――大きいと――――大――――変―」
周防「―肩がこ―――る―――」 たゆんたゆん
長門「…………」 ビキビキ
長門「………………&'<&''<'&>&$%%#%#"$$%%&」
キョン「待て長門!実力行使は駄目だ実力行使は!!」
キョン「周防ももう気が済んだだろ、早く元に戻れ!」
周防「―――?――――」
キョン「首をかしげないでいいから、長門が何かしでかす前に早く!」
周防「――――――――――」 ムー
周防「―――――――)<&'&%$#$#"#$%&'<>&'<%'」
周防「―――――――――――戻った――」
キョン「ああ、それだ。そっちの方がお前らしい!」
周防「―――――本当――?」 ジー
キョン「ほら、長門ももういいから落ち着け!」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 17:17:58.67 ID:5oSk53vp0
八月某日
ハルヒ「海ーーーーーーーーーーーーー!!!!」
妹「うみーーーーーーーーーー!!!!」
ハルヒ「見て妹ちゃん、クラゲが泳いでるわ!!」
妹「クラゲー!!」
キョン「なんであいつらはあんなにテンションが高いんだ」
古泉「彼女はだいぶ楽しみにしてたみたいですよ」
古泉「海への旅行が決まった時から閉鎖空間が一度も発生していませんからね」
キョン「まぁ分からんでも無いがな。その気持ちは」
朝比奈「綺麗ですもんねー」
周防「――天然―昆――――布―――――」 キラキラ
長門「…………海の家……カレー」 キラキラ
キョン「あっちはあっちで何か別の事でエキサイトしてるし」
ハルヒ「キョン!泳ぐわよ!!」
キョン「へいへい」
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 17:29:22.32 ID:5oSk53vp0
キョン「……なあ周防」
周防「―――何―――?―」
キョン「昆布まみれで何やってるんだ?」
周防「―――――――――――幸せ――」 ウットリ
キョン「そ、そうか」
長門「…………」 モシャモシャ
キョン「それ何杯目だ?」
長門「…………5杯目」 モシャモシャ
キョン「腹壊すなよ?」
長門「……」 コクリ
キョン「本当にあいつらあれでいいのか?」
鶴屋「んー、本人が納得してるんならいいんじゃないかなっ?」
キョン「そうですか?」
キョン「って鶴屋さん!?」
鶴屋「やっほーキョンくん!」
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 17:45:25.32 ID:5oSk53vp0
キョン「なんで鶴屋さんがここに?」
鶴屋「いやー、みくるから皆集まるって聞いてね」
鶴屋「なんか面白そうだからついて来ちゃったのさっ」
キョン「そうなんですか」
鶴屋「んー、やっぱり皆元気だねー。で、キョン君は泳がないの?」
キョン「俺はあの二人の見張りです」
周防「――――」 ウットリ ←あの二人1
長門「…………」 モグモグ ←あの二人2
鶴屋「そっかー、大変だねー」 ジー
キョン「どうかしました?」
鶴屋「あはは。なんにもないっさー、っと」
鶴屋「隣座るよん?」
キョン「ああ、どうぞ」
鶴屋「よっと」 ペタン
305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[20時まで頑張る] 投稿日:2009/07/09(木) 18:03:37.99 ID:5oSk53vp0
キョン「ところで、鶴屋さんは泳がないんですか?」
鶴屋「ん、んー?」
鶴屋「あっはっはっはっは、キョンくんズバッと聞くねー」 ケタケタ
鶴屋「んー、あたしも泳ぎたいのは山々なんだけどさー」
鶴屋「キョンくん耳貸して」
キョン「はい?」
鶴屋「誰にも言わないかい?」
キョン「へ?はい……」
鶴屋「実はさ」
鶴屋「ちょっと太っちゃってさー」 クスクス
キョン「はぁ?」
鶴屋「泳ぐとなると上着を脱がなきゃいけないっしょ?その時にお腹見られちゃうかもしれないからねー」 クスクス
キョン「そ、そうですか」
ぐいぐい
キョン「ん?」
周防「―――――――」 ムー
キョン「周防、どうした」
周防「――――――――――」 ムー
310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 18:18:50.13 ID:5oSk53vp0
鶴屋「およ、この子はあれかい?昆布の精霊さん!」
キョン「いえ、俺の知り合いの周防九曜です。周防、鶴屋さんだ」
鶴屋「あー、そっか。よろしくー」 ニコニコ
周防「――――――――」 ムー
キョン「おい、どうした周防。むくれたりして」
周防「――――」 ペシペシ
キョン「お、おい、叩くな!」
周防「――――――――足――――――」
キョン「足?」
周防「―――胡坐――――――」
キョン「胡坐……胡坐をかけばいいのか?」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「こうか?」
周防「―――――――――――」 テトテト
周防「―――――――――」 チョコン
キョン「ん?」
キョン「どうして俺の脚の上に座るんだよ」
鶴屋「ふーん」 ジー
鶴屋「二人はなっかよしさんなんだねー」 ニヤニヤ
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 18:37:22.58 ID:5oSk53vp0
周防「――――――」 ジー
鶴屋「んー、あたしの事が気になるかい?」
鶴屋「だいじょーぶ!取ったりなんかしないよー」 ケタケタ
周防「―――――――――」 ジー
鶴屋「おやおや、信用ならないにょろ?」
周防「―――――――――――――」 ジー
鶴屋「んー、そんなに見つめられると照れるね!!」
周防「――――?―」 キョトン
周防「―――照――れる―――?――――」
鶴屋「そんなに見つめられたら……」
周防「―――――――」 ジー
鶴屋「思わず抱きしめちゃう!!」 ギュー!!
周防「―――――――――!!――」
鶴屋「んー、可愛いねー。うりうり。キョンくん、この子貰って帰ってもいいかいっ?」
キョン「いや、それは勘弁してやってください」
鶴屋「ちぇー」 スリスリ
周防「―――――――――」
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 18:47:18.75 ID:5oSk53vp0
鶴屋「よーし、かっわいいくーちゃんにおねーさんがかき氷を奢ってあげよう!!」
周防「――――――――」 ゼーゼー
鶴屋「あり、疲れちゃった?」
鶴屋「大丈夫だよね、キョン君?」
キョン「あ、はい。気にしないでください」
鶴屋「よーっし、じゃあ買ってくるからここで待っててー」 テッテッテ
\エアロスミスー!!/
周防「―――――――」 ゼーゼー
キョン「大丈夫か?」
周防「――――――――――」 ゼーゼー
周防「――――――――――」 フルフル
キョン「そうか、よしよし。悪かったな」 ナデナデ
キョン「しかし、嫌いだったのか?抱きしめられるの」
周防「―――――――――」 ジー
キョン「……なんだその眼は」
周防「―――あ――なたな―ら構―――わない―――――」 スリスリ
キョン「……」
キョン「そうか」 ナデナデ
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 19:07:53.91 ID:5oSk53vp0
キョン「しかしお前も泳がなくていいのか?」
周防「―――――――」 ジー
キョン「泳げないのか?」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「じゃあなんで水着なんか買ったんだよ」
周防「――――――――――――」
周防「――――――――――――――」 ペタン
キョン「どうした、いきなりもたれかかってきて」
キョン「もう疲れたか?」
周防「――――――――」 フルフル
周防「―――――体温――――」
周防「――心地――――――いい――――」 スリスリ
キョン「……っ」
キョン「お前は……もう少し自重するべきだ」 ナデナデ
周防「―――――――――――――」 スリスリ
鶴屋「おやおやぁ、お熱いねぇ、お二人さん!!」
キョン「ぬああああ!!」
鶴屋「くっくっく、驚きすぎだよキョン君!ほい、かき氷よっつお待ちぃ、ってね!」 ケタケタ
318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 19:24:37.03 ID:5oSk53vp0
キョン「って四つ?」
鶴屋「うん。あたしとキョン君とくーちゃんと、海の家のおじさんに泣いて謝られてたゆきんこちゃんの分」
長門「…………物足りない」
キョン「……カレー何杯食べたんだ?」
長門「23杯」
キョン「食いすぎだ!!」
長門「…………」 ジー
周防「―――――――」 ジー
長門「そこは私の席」
周防「―――――譲れない――――」
長門「……」 ムー
周防「――」 ムー
キョン「おい、喧嘩はするなよ?」
長門「早急にそこから降りる事を要求する」
周防「――――拒否―――」
鶴屋「あっはっはっは、モッテモテだねぇ、キョン君!!」 ケタケタ
321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 19:42:06.73 ID:5oSk53vp0
キョン「……」 しゃくしゃく
長門「……」 しゃくしゃく
周防「――」 しゃくしゃく
キョン「でえい、お前ら暑苦しい!!もう少し離れろ!!!!」
鶴屋「両手に花って奴だね。あたしは膝の上ってところかな?」
キョン「いやそれは勘弁して下さい」
鶴屋「つれないなぁキョン君」
ハルヒ「そおい!!」
キョン「タコスッ!!」
ハルヒ「アンタ何一人でかき氷なんか食べてるのよ!!あたしにもよこしなさい!!」
キョン「だぁー、ハルヒ離れろ!やるから、かき氷やるから離れろ!!」
ハルヒ「いっただきぃー!ってあれ、鶴屋さんも居たの?」 しゃくしゃく
鶴屋「うん、そこでキョン君たちと会ってね」
ハルヒ「そうなの。丁度お弁当にしようとしてたところなのよ。食べていく?」
鶴屋「おお!それは是非ご相伴にあずかりたいね!」
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 20:53:06.37 ID:5oSk53vp0
ハルヒ「そういえばキョン、なんで泳ぎに来ないのよ」
キョン「そりゃあ泳ぐ気のない周防達を置き去りにはできんだろう」
ハルヒ「じゃあ九曜達も泳げばいいのよ!」
キョン「ちゃんと人の話を聞け。泳ぐ気がないって言ってるだろ」
ハルヒ「うるさい!アンタは黙ってあたしの言う事に従ってればいいのよ!!」
ハルヒ「そういう事だから、午後は有希も九曜も泳ぐのよ?」
長門「……」 コクリ
周防「――――――」
朝比奈「鶴屋さんも一緒に遊びましょうよ、せっかくだし」
鶴屋「うーん、どうしようっかにゃー?」
鶴屋「うん、動けば痩せるか!」
朝比奈「ふえ?」
鶴屋「んーん、こっちの話。よぉーし、じゃ思い切って遊ぼう!!」
鶴屋「ただしみくる、手加減しないからね?」
朝比奈「ふ、ふぇえええええええ!?」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 21:02:28.44 ID:5oSk53vp0
キョン「あー……」
周防「――――――」
キョン「大丈夫か、周防?」
周防「―――――――――――――――」
キョン「大丈夫そうにないな」
キョン「ほれ」 ギュ
周防「――――!―」
キョン「しっかり手、つかんどけよ」
周防「――――」
周防「――――――――――」 コクリ
ざぶざぶ
キョン「どうだ?」
周防「――――冷―――たい―――」
キョン「海も水だからな。仕方ないさ」
周防「―――――――――」
周防「―――――でも―――――」
周防「――手は―――あった―――か――い――」 ギュ
キョン「……」
キョン「お前いつからそんなキャラになったんだよ」
332 名前:供給過多な気もするこのスレ[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 21:10:37.68 ID:5oSk53vp0
キョン「ほぉーら、大きく息を吸ってー」
キョン「はい、顔つける!」
周防「―――――」
どぼん
周防「――――――――」 ジー
周防(―――海――底に――――――)
周防(――――昆布――――――)
周防(――――――?―)
周防(!!)
ざぶん
キョン「どうした?」
周防「――――眼が―――痛い―――」
キョン「大丈夫か?洗ってくるか?」
周防「――――――――」 ゴシゴシ
キョン「こすると悪化するから洗って来い」
周防「――――――」 コクリ
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 21:18:39.16 ID:5oSk53vp0
キョン(やっぱりこういうのはプールとかで慣れてた方がいいんだろうな)
キョン(しかし)
キョン(あの日以来妙にあいつ積極的だよな)
鶴屋「おーい、キョン君!!」
キョン「はい?」
鶴屋「スイカ割りなんてどうだい?」
キョン「……」
キョン(鶴屋さん、あれで太ってるって言うのか)
キョン(だったら俺なんてメタボもいいとこだ)
鶴屋「聞こえてるっかいっ?」
キョン「ああ、はい」
キョン(スイカ割りなら周防でもできるだろう)
キョン(泳ぐのは今度でも出来るしな)
キョン「今行きます」
鶴屋「よぉーし、来い来い!!」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 21:28:48.86 ID:5oSk53vp0
鶴屋「ほら、キョン君の目をぐるぐるー!」
キョン「いきなり俺の番ですか」
ハルヒ「キョン!あたしの言う事信じるのよ!!」
朝比奈「私が本当の事言いますー」
古泉「んっふ、僕の指示に従ってくれれば必ず成功しますよ」
長門「…………私」
キョン「さて、誰を信じるべきか」
……
ざぶざぶ
周防「――――――」
周防「――――――――」 キョロキョロ
周防「―――――?」
周防「――――――――――――――――――」 キョロキョロ
周防「――――――――――」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 21:35:22.84 ID:5oSk53vp0
周防「――――――――」 ジー
周防「―――――――――――」 キョロキョロ
周防「―――――」 ショボン
ぐい
周防「――――――!?―」
どぼん!
周防(――――足――――掴まれ――――ている―――)
周防(――まずい―――身――動き―――)
周防(―――――――)
ざぶん!
妹「えへへー、驚いた?」
周防「」
妹「あれ、くーちゃん?おーい、くーちゃん?」
周防「―――死―――ぬかと―――思っ――た――――――」
妹「ふぇ……ごめんね?」
周防「―――――――」
周防「――――大丈夫――――――」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 21:49:39.94 ID:5oSk53vp0
妹「なんだ、くーちゃん泳げないんだ」
妹「じゃあ私と練習しよー!」
周防「―――――」
周防「―――――――――――――」 フルフル
妹「んー、いや?」
周防「―――――――――」 コクリ
妹「そっかー。じゃあ一緒にお城つくろうよ!!」
周防「―――――――――――――――」
周防「―――――――――――――――――――――」 フルフル
妹「じゃあ何しよっか?」
周防「―――――――――」
周防「――――――待―つ――――――――」
妹「?」
周防「――彼を――待つ―――――――」
キョン「なんだ、さっきから同じ所をぐるぐる回ってる気が……」
ハルヒ「左左左左!!」
みくる「右、右、右でーす!!」
古泉「真っ直ぐですよ。真っ直ぐ!」
長門「……足元」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 21:59:36.48 ID:5oSk53vp0
妹「……」 ジー
周防「――――――」 ボー
妹「えい!」 バシャ!!
周防「―――?―」
妹「えい!えーい!!」 バシャ!!バシャ!!
周防「―――――――」 ジー
周防「――――――――――」 バシャ
妹「お、やったなー?それそれー!!」 バシャバシャ!!
周防「―――――――――」 バシャ
キョン「いや、今絶対振り下ろす前に位置ずらしただろ!!」
ハルヒ「ふん、そんな証拠どこにあるのよ!」
キョン「じゃあなんで向こうでもう鶴屋さんがすいか切ってんだよ!」
ハルヒ「……」
ハルヒ「細かい事気にすると嫌われるわよ」
キョン「正論だ!」
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 22:16:09.14 ID:5oSk53vp0
ハルヒ「切れた?」
鶴屋「おうさ!」
ハルヒ「よし、じゃあ食べましょう!っとと、妹ちゃんと九曜がまだね」
キョン「ん、周防?」
キョン「……すっかり忘れてた」
ハルヒ「おーい、すいか食べるわよー!!」
妹「わーいすいかーーーー!」 テッテッテ
周防「―――――――」 ジー
ハルヒ「ん?おーい、九曜?」
妹「くーちゃんどうかしたの?」
周防「―――――――――――」 フルフル
ハルヒ「……どうかしたのかしら?」
キョン「……」
ハルヒ「ちょっと呼んでくるわ」
キョン「待てハルヒ」
キョン「俺が行く」
346 名前:海終わったら減速後寝る[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 22:34:25.33 ID:5oSk53vp0
キョン「周防?」
周防「―――――――」 ジー
キョン「あー、その、なんだ。スマン。すっかりお前の事忘れてた」
周防「――――――――――」 ジー
キョン「……」
キョン「すいか、食おうぜ?」
周防「―――――――――――――――」 ジー
ぐいぐい
キョン「ん?」
周防「―――皮―――膚が痛い――――」
周防「――どう――対処す――――れば―――?―」
キョン「なんだ日焼けか。ほっときゃいいよ」
周防「――――――」 コクリ
キョン「ほら、行くぞ」
周防「――――――――――」 ジー
キョン「どうした?」
周防「――――手―――」
キョン「つなぐのか?」
周防「――――――――――――」 コクリ
キョン「はいはい」 ギュ
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 22:44:31.88 ID:5oSk53vp0
キョン「はい、大きく息を吸ってー」
周防「―――――――」 コォォォォォ
キョン「なんだ?周防を中心に波紋が生まれて……」
周防「これが『仙道』だ!!」
キョン「センドー!?」
周防「山吹色の波紋疾走!!」
キョン「ニギャアアアアアア!!!」
周防「―――――――――」 ボー
キョン「どうした、ぼーっとして。すいか不味いか?」
周防「―――――――――――」 フルフル
キョン「そうか」
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 22:54:39.01 ID:5oSk53vp0
ハルヒ「んー、日も暮れてきたしそろそろ帰りましょうか」
キョン「結局泳げずじまいだったな」
周防「――――――――――――――」 コクリ
キョン「まぁ、これから二人で一緒に練習すればいいか。時間はまだあるんだし」
周防「――――」 コクリ
キョン「じゃあ上がるぞ」 ザブザブ
周防「――――――――」 ザブザブ
ふらっ
ぽすん
キョン「ん、どうした周防?」
周防「―――身体に―――――力―――が入らない―――」
周防「―体――内―の―――エネル――――ギーが―――枯渇状態――」
キョン「……つまり、疲れて動けないって事か」
周防「――――――」 コクリ
キョン「しょうがないな。ほら、背中に乗れ」
周防「――――――?―――――」 ヨジヨジ
キョン「妹以外を背負う事があるなんて思っても見なかったな。ちゃんと掴まっとけよ?」
周防「――――――――」 コクリ
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 23:06:38.76 ID:5oSk53vp0
周防「―――――」 ボー
キョン「着換え位できるよな」
周防「―――――――――――……」
キョン「聞いてるのか、周防?」
周防「zzz……zzz……」 スヤスヤ
キョン「……疲れすぎて、寝ちまったわけか」
キョン「着換えとかどうするんだよ」
周防「……」 ギュ
キョン「ん?」
周防「…………」
キョン「はいはい」
キョン「そんなに強く掴まなくてもちゃんとここに居るよ」
周防「…………」 スヤスヤ
353 名前:海おまけ[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 23:16:59.67 ID:5oSk53vp0
キョン「猫もうだる暑さってのはこういうのを言うんだろうな」
ジョン「ウー……」 グデー
キョン「毛皮を着てりゃあ暑いわな。よしよし」 ナデナデ
ジョン「フニー……」 グデー
ぐい
キョン「どうした?」
周防「――――――これ――――」
キョン「ん?」
キョン「おお、お前。日焼けで皮が剥けてるじゃないか」
周防「―――病気―――――――――?―」
キョン「違うよ。これは……んー、まぁ日焼けしたらこうなるんだよ」
周防「―――?――――」
キョン「これをこうやって」 ペリペリ
周防「―――――大丈――夫――――?――」
キョン「ああ、こんなもの生きていく上で何の必要性もないから剥いちまっていいんだよ」
周防「―――――――」 ペリペリ
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 23:24:33.26 ID:5oSk53vp0
周防「――――――――――」 ペリペリ
周防「――――――」 ペリペリ
周防「――」 ペリペリ
周防「――も―う――――剥けな―――――い―」
キョン「……」 グーグー
周防「――――――――」 ジー
周防「―彼――の肌―――」
周防「――――――――――」 テトテト
ジョン「フミー」
周防「――――――腕――――」 ペリペリ
周防「――――」 ペリペリ
周防「――肩――――――」 ペリペリ
周防「―――――」 ジー
周防「―――シャ――ツの――内側――――――」
ごそごそ
周防「――――――――」 ペリペリ
周防「――――――――――」 ペリペリ
周防「――首――――――」 ペリペリ
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 23:32:38.31 ID:5oSk53vp0
キョン(……)
キョン(何だか暑いな……)
キョン(しかも体が重いし動きづらい……)
キョン(あ、あれか。金縛り。とうとう幽霊までSOS団に……)
もぞもぞ
周防「――首――――――」
キョン「……ん、なんだ周防か」
キョン「」
キョン「ってなんでお前俺のシャツの中に居るんだよ!!」
周防「―――――――」
周防「――――――暑い――――――」
キョン「だったら出ろよ!!」
もぞもぞ
周防「―――――ん――」
キョン「なんで俺の首元からお前も顔出すんだよ、絶対におかしいだろ!!」
周防「――――――――――」 ペリペリ
キョン「首元が緩むから手を出すな動きまわるな!!」
周防「―――――取れた―――――――」 ムフー
キョン「息が当たってる、くすぐったいくすぐったい!!」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 23:45:14.90 ID:5oSk53vp0
キョン「……お前のせいでさらに暑くなっただろうが。どうしてくれる」
周防「――――――」 ジー
周防「――――プール―――――――」
キョン「ああ、プールか。そういえば一緒に行くって言ったか」
キョン「しかしなぁ、こんな暑い中外に出るのもなぁ……」
周防「――――――」 ジー
周防「―――――――――」 テトテト
キョン「ん、おい周防?」
キョン「何処に行く気だあいつ……」
……
周防「――――――」 テトテト
キョン「おお、水着か。視覚的には結構涼しくなった」
周防「――――――――」 ジー
キョン「俺は水着持ってきてないからジョンと一緒にお前を見てるよ」
ジョン「フミー」
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 23:52:05.38 ID:5oSk53vp0
周防「―――――――」 ジー
キョン「……暑い」
ジョン「フミュウ……」
もぞもぞ
周防「―――――――」
キョン「てぇ、また何人の服に潜り込んでんだ」 ペチ
周防「―――涼しく―――なった―――――――」
キョン「そういう問題じゃなくて、くっつくなって言ってるんだよ」
周防「―――――――」
キョン「おい、周防?」
周防「――――――――――……」 クークー
キョン「寝るな、暑い!」 ペシ
周防「……」 クークー
キョン「まったく、こんな至近距離で寝るなんて無防備すぎるだろ」
キョン「それとも誘ってるのか?」
キョン「……嫌がらせかもしれないな」
キョン「まぁいい、俺も寝る……」
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 23:55:11.91 ID:5oSk53vp0
おまけ終わり
ついでに本日終わり
明日残ってたら明日ももそもそ書く
なんかリクエストあったらどうぞ
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 20:27:30.83 ID:RymLLIXn0
キョン「そういえばよ」
長門「何?」
周防「――――――?――」
キョン「お前達は情報ナントカ思念体とその親戚って奴なんだよな」
キョン「思念体って事は飯とか食わなくても生きていけるのか?」
長門「それは不可能」
周防「―生――命活動―――の―維持―――には―――栄養が必―――要――」
キョン「つまり人間とほとんど変わらないって事か?」
長門「細かい相違点はある。ただ、基本的なつくりは人間と同じ」
キョン「ほうかほうか」
キョン「じゃあその細かい相違点ってのはなんなんだ?」
長門「通常の生命体よりも身体能力が上回るよう作られている」
キョン「ほーほー」
キョン「ところで」
キョン「お前ら二人だったらどっちが高性能なんだ?」
長門「私」
周防「―――私――」
…………
419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 20:40:25.12 ID:RymLLIXn0
長門「……」 ジー
周防「――」 ジー
長門「私」
周防「――私」
キョン「つまりお前らにも分からない、と」
長門「私」
周防「――――私」
キョン「じゃあ勝負してみるか?」
長門「……望むところ」
周防「―――了解―」
キョン「じゃあお題は……」
長門「…………<'&&(<&'%&'%&'<<%$E#$$……」
周防「――%&'&%'&%$&$#&―――――」
キョン「待て、俺の部屋で実力行使は無しだ。もっと平和に、分かりやすい勝負がいいだろ」
長門「……」 コクリ
周防「――」 コクリ
キョン「じゃあ、そうだな……この場で動かずにできるものと言ったら」
キョン「んー、シンプルににらめっこ……」
キョン「は、この二人じゃあ無理だからもっとシンプルに息止めとかでいいか」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 20:47:46.73 ID:RymLLIXn0
キョン「ルールは簡単。より長く息を止められた方の勝ちだ」
キョン「準備いいか?」
長門「……」 コクリ
周防「―――――」 コクリ
キョン「よぉーい!!」
長門「……」 プクー
周防「――」 プクー
キョン「……」
キョン(この二人のこんな顔、新鮮だな)
長門「……」 プルプル
周防「――」 プルプル
キョン(おお、震えてる震えてる)
長門「……」 プハー
周防「――」 プハー
長門「あなたはもう少し早く指示を出すべき」 ゼーゼー
周防「――苦――しい―――」 ゼーゼー
キョン「ああ、なんかすまんな。今度はきちんとやるから」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 20:57:34.46 ID:RymLLIXn0
キョン「じゃあ気を持ち直して」
キョン「用意」
長門「……」 プクー
周防「――」 プクー
キョン「スタート!!」
長門「……」 ムー
周防「――」 ムー
1分30秒後
周防「―――――」 プハァ
キョン「はい、周防の負けー」
長門「……」 ムフー
周防「――――――」
周防「―――今の――は――練習―――――」
キョン「小学生か!」
周防「――次は本気――――」
キョン「あー……ということらしいが、どうする長門?」
長門「構わない。何度やろうと勝つのは私」
425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 21:07:35.36 ID:RymLLIXn0
キョン「じゃあ用意!」
長門「……」 プクー
周防「―――――――――」 コォォォォオォォオオ
キョン(なんだ周防のこの呼吸音……)
キョン「す、スタート!!」
1分30秒後
長門「……」 ムー
周防「――」 ムー
3分後
長門「……」 プハァ
長門「…………迂闊」
周防「―――――――――」 ムー
10分後
キョン「周防の奴、10分間も息止められるのか」
周防「――――――」コォォォオオオオ
キョン「おお、終わったか?」
キョン「しかし、呼吸法を変えるとそんなに変わるもんなのか?」
周防「――波―――紋の呼―――吸―――――――」
キョン「はい?」
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 21:30:46.73 ID:RymLLIXn0
長門「……」 ジー
キョン「ほら、せっかく飯に呼ばれたんだからきれいに食べなさいって言ってんだろ!」 ゴシゴシ
周防「―――――」 ムー
キョン「むくれるな!」
ぐいぐい
キョン「ん、どうした長門?
長門「もう我慢の限界」
長門「周防九曜。最近のあなたの彼独占は見逃す事が出来ない域に達している」
周防「―――――――」 ジー
周防「―――――」 ギュー
キョン「おい、抱きつくな周防」
長門「……」 ビキビキィ
長門「パーソナルネーム周防九曜を敵性と判断」
キョン「まて長門、落ち着け!」
キョン「お前らはもう少し穏便に物事を進められんのか!」
周防「――――」 スリスリ
キョン「でぇい、お前も離れろ!!」
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 21:42:05.66 ID:RymLLIXn0
キョン「長門、お前もそんなにカッカするな」
長門「しかしこれは先に言った通り見過ごす事の出来ない事態。解決しておきたい」
キョン「だったらもう少し方法を考えろ」
長門「……」 ムー
キョン「お前もむくれるな」
キョン「あいつが甘えるのは癖みたいなもんだから見逃してやれないか?」
長門「……」
長門「……私も甘えたい」
キョン「ハァッ!?」
長門「海の時といい彼女だけずるい。あなたは私にも優しくするべき」
キョン「い、いやいや」
周防「私―――の物――渡さない―――」
キョン「これ以上話をややこしくするな!」
朝倉「じゃあ勝負でも何でもして決めれば?」
……
キョン「……えーっと」
周防「―――誰―?―」
長門「……かまぼこ」
朝倉「何よその扱い」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 21:57:14.14 ID:RymLLIXn0
長門「忘れてない、あなたの名前はヤマモトヨーコ」
キョン「ん、ヤマモト、だったっけか?」
周防「―――林原―めぐ―――み―?――」
朝倉「朝・倉・涼・子!!」
朝倉「まったく、失礼しちゃうわね」
長門「知っている」
朝倉「……わざとでも、やめてほしいわ。そういうの」
キョン「で、勝負っていうのは?」
朝倉「ああ、そうね」
朝倉「つまり、長門さんとそっちの昆布ちゃんが戦って勝った方がキョン君を自由にできる」
朝倉「なんてのがいいんじゃない?」
キョン「なんじゃそりゃ」
長門「わかりやすい」
周防「―――――シンプル―――」
キョン「って、いいのかよそれで!!」
キョン「っつーか俺の意志は?」
朝倉「勝負は……そうね、ちゃんと決着がつく奇数回、5回くらいかしら?」
長門「妥当だと思われる」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「無視ですか!!」
440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 22:07:28.13 ID:RymLLIXn0
朝倉「さぁ、始まりました。キョン君を自由にする権利争奪、宇宙人5番勝負!!」
朝倉「赤コーナー、長門さん!」
長門「……勝つ」
朝倉「青コーナー、昆布っぽい子!」
周防「―――周防――」
朝倉「周防さん!」
キョン「いいのかそれで!!」
朝倉「司会進行お呼びに判定は私、朝倉涼子。そして商品のキョンくんでお送りします」
キョン「とりあえず縄ほどけ縄!」
朝倉「この勝負はタイトルの通り、5回勝負を行って勝利数の多い方が商品ゲット!」
キョン「人の話聞けって!」
朝倉「うん、それ無理」
朝倉「勝負の内容は衣・食・住の三点、およびにフリースタイル2つとなります」
朝倉「さぁ、盛り上がっていきましょう!!」
441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 22:23:38.45 ID:RymLLIXn0
朝倉「じゃあまずは衣食住の衣!」
朝倉「お気に入りのお洋服を着た二人を見て、私が可愛いと思った方が勝ち!!」
キョン「アバウトすぎんだろ!!」
朝倉「あら、不満?」
キョン「不満というかいいのかそんなので」
朝倉「別にヌードでキョン君を誘うとかでもいいけどそれだとキョン君困るでしょ?」
キョン「困る」
朝倉「じゃあこういうのでいいんじゃない?」
キョン「そう……なのか?」
朝倉「それとも、あの二人が着替えるだけじゃ不満かしら?」
キョン「いや、別にそういう事じゃ」
朝倉「んー、今のはやんわりと『私も着替えて来ていい?』って聞いたんだけど」
キョン「なんでそんな必要がある?」
朝倉「だってもしキョン君が長門さんよりも私が可愛いって言ったら凄いじゃない」
朝倉「バックアップが本家に勝つなんてそうないわよ?」
キョン「いや、お前関係ないだろ」
朝倉「ふーん、つれないわね」
442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 22:40:20.83 ID:RymLLIXn0
朝倉「ん、どうやら着替えが終了したみたいね」
朝倉「それじゃあ二人に出て来て貰いましょうか」
てとてと
長門「……」
周防「――――」
朝倉「ふむふむ。長門さんが浴衣。周防さんが水着ね」
朝倉「二人共もとがいいだけに甲乙つけがたいわ」
朝倉「ちなみに二人はどうしてその服がお気に入りなの?」
長門「…………綺麗」
周防「――思―――い出が――――詰――――まってる」
キョン(周防のあれ、海の時の水着か……)
キョン(思い出、ねぇ……)
朝倉「迷いどころね。……キョン君はどっちがいいと思う?」
キョン「縄をほどいてくれ、話はそれからだ」
朝倉「んー、髪形が違うっていうのも評価するべきよね」
朝倉「この勝負は、ビキニにポニーテールの周防さんの勝ちね」
周防「―――――」 ムフー!!
長門「……」 ショボン
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 22:50:42.31 ID:RymLLIXn0
朝倉「じゃあ次、衣食住の食。ここは無難に料理対決ね」
朝倉「それじゃあ二人は得意料理の方よろしく」
長門「……」 コクリ
周防「――」 コクリ
朝倉「さて、何ができるのかしら?」
キョン「想像つくのが悲しいところだな」
朝倉「たぶん長門さんはカレーね」
キョン「しかし」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
長門「……」 グツグツ
周防「――――」 トントントントン
キョン「あんな真剣な二人、見たこと無いぞ」
朝倉「それだけ負けられない勝負だって事よ」
キョン「……長門も周防もそんなに負けず嫌いには見えんがな」
朝倉「……」
朝倉「いい脳外科医紹介しましょうか?」
キョン「なんでだよ」
448 名前:>>447描写忘れてたけど俺の中で水着はビキニ、水着時はポニテ[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 22:58:19.31 ID:RymLLIXn0
朝倉「どうやら完成したみたいね」
朝倉「それでは試食の方をしてみましょう!!」
朝倉「長門さんは何を作ったの?」
長門「カレー」 キラキラ
朝倉「んー、これは食べなくても味分かるから、キョン君食べておいて」
キョン「いや、縄が邪魔で食えんのだが」
長門「……あーん」 キラキラ
キョン「お断りします!」
長門「……」 ムー
長門「口をあけて」
キョン「……はいはい、あーん」
朝倉「さて、周防さんは?」
周防「――昆布――」 キラキラ
朝倉「……」
朝倉「昆布、だけ?」
周防「――――――」 コクコク
朝倉「……長門さんの勝ち」
451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 23:10:53.17 ID:RymLLIXn0
朝倉「じゃあ次、衣食住の住!」
キョン「住って何するんだよ?」
朝倉「考えて無かったわ」
キョン「おいおい、なんだよそりゃ」
朝倉「そうねぇ。家の面積の広さ?」
キョン「本人関係ないじゃねーか」
朝倉「んー、じゃあ……」
朝倉「掃除対決なんてどう?」
キョン「掃除対決か、まあいいんじゃないのか」
朝倉「よし、じゃあそういう事で」
……
朝倉「流石長門さんね、何でもそつなくこなしてるわ」
朝倉「それに比べて周防さんは……」
周防「――――?――」
朝倉「掃除機の使い方が分からないなんて本当に私たちのお仲間なのかしら?」
朝倉「結果はいうまでもないわね」
452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 23:18:55.95 ID:RymLLIXn0
朝倉「はい、この勝負長門さんの勝ちー!」
キョン「ま、当然っちゃ当然だわな」
周防「―――――?――」
キョン「あれ、もしかして本人何が起こったか気付いてない?」
長門「……私の勝ち。二勝目。リーチ」
周防「――――――」
周防「!!」
キョン「おお、気がついた」
周防「――――――」 オロオロ
朝倉「うろたえてるわね」
周防「――――――――」
周防「――――」 オロオロ
キョン「一回何か考えてまたあわてたな」
朝倉「……」
朝倉「ねぇキョン君」
キョン「なんだ?」
朝倉「周防さん、だっけ?あの子も結構可愛いわね。うちで飼いたいくらい」
キョン「却下だ」
458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 23:33:03.76 ID:RymLLIXn0
朝倉「2vs1で長門さんリード。うん、面白くなってきたわね」
朝倉「それじゃあ四回戦。フリースタイルその1」
朝倉「キョン君を心から喜ばせてあげた方が勝ち」
キョン「……」
長門「……」
周防「――」
キョン「なんだその曖昧な内容は」
朝倉「だって、キョン君言ったじゃない」
朝倉「『俺の意志も尊重してくれ』って」
キョン「いや、言ったが。なんだこの尊重の仕方」
朝倉「はい、それ以上喋っちゃダーメ」
キョン「!?」
朝倉「ごめんなさいね、口にガムテープなんて手荒な真似、ホントはしたくないんだけど」
朝倉「キョン君プレッシャーに弱いからすぐに判断下しそうだし。一応、ね?」
キョン「!!」 ムグー
朝倉「さあ、長門さんに周防さん。はりきっていきましょう!」
長門「…………」
周防「――――」
460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 23:45:51.07 ID:RymLLIXn0
朝倉「ルールがちょっと曖昧だったから補足説明しておくわね」
朝倉「ここに、キョン君がいます」
キョン「……」 ムー
朝倉「今からあなた達には彼が喜ぶ事をやってもらいます。もちろん情報操作等は無しで」
朝倉「順番は……そうね、リードしている長門さんが先攻でどう?」
長門「問題ない」
周防「―――同じく―」
朝倉「二人のキョン君へのアプローチが終了し次第、結果発表」
朝倉「さて、長門さん。準備はいいかしら?」
長門「…………」
長門「大丈夫」
朝倉「はい、じゃあスタート」
463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/10(金) 23:54:14.70 ID:RymLLIXn0
長門(大丈夫と言ったが)
長門(彼の喜ぶ事が思い浮かばない)
長門「……」 ジー
長門(彼が喜ぶ事……)
長門(そういえば、彼は先ほどからよく朝倉涼子と口喧嘩をしていた)
長門(だとすれば)
長門「朝倉涼子」
朝倉「へ、何?」
長門「……!!」 ドスン!!
朝倉「」
朝倉「い、痛ゥーーーーーーーー……」
朝倉「い、いきなりお腹を殴るなんて……長門さん、どうして……?」 ゲホゲホ
長門「それが、彼の意志」
朝倉「そ、そうなのキョン君!?」
キョン「……」 フルフル
長門「……」
長門「私の勘違い?」
キョン「……」 コクコク
朝倉「あれ、私殴られ損!?」
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 00:06:03.78 ID:dje7PXx+0
長門「あなたなら大丈夫。なぜならあなたは私のバックアップ」
朝倉「……一言ぐらい謝ってくれてもいいじゃない」
長門「今のは仕方がない事だった」
朝倉「……もういいわ。じゃあ次周防さん」
周防「――――――」 コクリ
周防「――――――――――」 テトテト
周防「―――――」 ジー
周防「―――――――――」 ペリペリ
朝倉「あ、周防さん何を」
周防「――――苦し――そう――――」
キョン「……ぷは、スマンな、周防」
周防「――ロープも―――解――く」
キョン「おお、そうしてくれ」
朝倉「なんで解いちゃうの。それがないとキョン君逃げちゃうじゃない!」
周防「これが―――――彼―――が―喜ぶ―――」
キョン「ん、ありがとう。この勝負は周防の勝ちだな」
周防「――――」 ジー
周防「――――――――」 ツンツン
キョン「うなじをつつかんでいいから縄を解け!!」
468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[そろそろ皆寝たか] 投稿日:2009/07/11(土) 00:16:09.87 ID:dje7PXx+0
朝倉「2vs2で最終局面……果たして勝つのはどっち?」
キョン「で、最終戦は何をするんだ?」
朝倉「ああ、最終戦は簡単よ」
朝倉「キョン君が決めるの。どっちと一緒に居たいか」
キョン「はい?」
朝倉「『キョン君に好かれてるのはどっちか』って所かしら」
キョン「ちょっと待て、それ、あの二人の力何も関係ないじゃないか」
朝倉「魅力も力。そういう事よ」
朝倉「なんなら私を選んでくれてもいいのよ?」
キョン「なんでお前を選ばにゃならんのだ」
朝倉「……」
朝倉「即答はちょっと傷つくわよ、流石に」
キョン「だって周防と長門だろ?お前を選んでどうなる」
朝倉「もういい、キョン君なんか知らない」
朝倉「せいぜい二人に取り囲まれておろおろしてればいいわ!」 テッテッテ
キョン「……」
キョン「なんなんだ、あいつ?」
470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 00:27:06.32 ID:dje7PXx+0
キョン「さて、朝倉が居なくなったって事は帰って良いんだよな」
キョン「なんか疲れた……家に帰ってぐっすり寝よう」 カツカツ
ぐい ぐい
キョン「……」
周防「――――」 ジー
長門「……」 ジー
キョン「あの」
長門「……私と周防九曜」
周防「―――ど―――っち―――?―」
キョン「えーっと」
キョン「決めなきゃ、駄目?」
長門「私の方があなたとの付き合いは長い。それだけお互いの事を理解していると言える」
周防「―――量――より――質」
長門「……」 ムムム
周防「――――」 ムムム
長門「……判断はあなたに任せる」
周防「―――どっち――――」
長門「……」 ジー
周防「――――」 ジー
キョン「……いや、その」
473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 00:38:24.38 ID:dje7PXx+0
キョン「これでよかったのか?」
長門「いい、私も少し大人げなかったと思っている」
周防「―――右に―――同じ――」
キョン「しかし、三人で図書館か」
キョン「せっかくの休日だし、家で寝てたかったんだがなぁ……」
周防「――私を――選―――べばよ―かった―――」
キョン「お前の傍で寝るとロクな事にならんじゃないか」
長門「私を選んでくれればよかった」
キョン「どうしてもここに来るつもりだったんだろ」
キョン「恨むぞ、朝倉」
周防「――そこは――私――――の席―」
長門「ここはもとから私の席だった」
周防「―――膝―から―――降りて」
長門「これは単なる偶然、私の席に座ろうとしたら偶然彼が先に座っていただけ」
キョン「大人しく出来ないんなら帰るぞ」
長門「……」
周防「―――――」 ムー
475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 00:42:41.21 ID:dje7PXx+0
一応終わった
リクエストあれば1・2個消化する
バーガーはまだ居るの?
483 名前:>>480 起こしてすまんかったな[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 01:15:40.82 ID:dje7PXx+0
周防「――――――」 ボー
キョン「お前はさ」
周防「―――――――?―」
キョン「いっつもボーっとしてるよな」
周防「―――――――――――」
キョン「何を考えてるんだ?」
周防「――――――――――――」 ジー
キョン「……俺の事、とでも言いたそうだな」
周防「―――――」 フルフル
キョン「ん、なんだ違うのか」
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 01:30:35.61 ID:dje7PXx+0
キョン「じゃあ何考えてるんだ?」
周防「―――――何も――――――」
キョン「何も?」
周防「―――何も考――えてな―――い―――――」
周防「あな―――たの事を―――考え――るのは一人――で――――も出来る―――」
周防「――――――一緒に居――る時は」
周防「―――――あなたの―――傍だから―――」
周防「――少々呆―――けて――しまって――――いる――」
周防「―――だから――何――も考え―――て―――――いない」
周防「――――何も―――考―――えられ――ない―――」
キョン「……」
周防「―――おかしい―――?―」
キョン「おかしくないさ」
キョン「俺も同じようなもんだ。お前が傍に居ると何も考えなくていい気がしてくる」
周防「―――そう―?―――」
キョン「んー」 ナデナデ
周防「――――」
507 名前:ネタの枯渇[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 14:09:59.67 ID:dje7PXx+0
キョン「おい周防、ここにおいてた俺のプリン知らないか?」
周防「――――」 フルフル
キョン「ほぉ」
キョン「じゃあお前の目の前にあるプリンのカップは何を意味するんだ?」
周防「―――――――」 ジー
周防「―――隣の――――世界の私――――――」
キョン「はい?」
周防「―――――D―4C―」
キョン「勝手に食べたんだったらごめんなさいでしょうが」
周防「――ごめんな―――さい―」
キョン「よろしい」
510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 14:29:15.60 ID:dje7PXx+0
急用が入りました
ちょっとタイ人と会ってきます
_
, ^ `ヽ
イ fノノリ)ハ ィ´:::::::::::::::::ヽ ♪
リ∩ -∩リ ナニモミテナイ f::::(::::i::L.i_i_i__l)
ヽ)京i/ ♪ ヽ j::::::ヽ::| ゚−゚ノ::|ノ カモンレッツダンス カモンレッツダンス
く/_li〉 /::::::::::::(__)へ:!
し'ノ j:::::::::::::/:::::::::::::::::i
このスレは
―周防九曜普及委員会―
の提供でお送りしています
516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 16:25:28.07 ID:dje7PXx+0
とここでネタばらし
なんとタイ人との約束は18時でした
これにはくーちゃんも苦笑い
周防「――――時間の――無駄――」
周防「―もう―――――間―――違えない――」
という事で18時からタイ人との交流を踏まえてのネタ枯渇くーちゃんくーちゃん
519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 16:37:42.91 ID:dje7PXx+0
周防「――――――」 ジー
キョン「……」 カタカタ
周防「――――――――」 ジー
キョン「……」 カタカタ
周防「―――何――し―――てるの――?―」
キョン「ネットサーフィンだ」
周防「―――――?―――」
周防「――――――サーフィン―――――」
キョン「……先に言っておくがパソコンから昆布やらわかめやらが出てくるわけじゃないぞ」
キョン「サーフィンといっても海に繋がってるわけじゃないんだ」
周防「―――――」
周防「―――じゃあ―――何―」
キョン「まあ、習うより慣れろって奴だ」
キョン「好きな単語を入れればそれに関しての情報が手に入る」
周防「―――――」 コクリ
キョン「俺はちょっと買い物に行ってくるから、少し勝手にいじってろ」
周防「――――――――」 コクリ
523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 16:45:25.27 ID:dje7PXx+0
周防「―――――」 ジー
周防「――――――――」 ポチポチ
こんぶ
周防「――――――」 カチカチ
周防「――――――!!――」
周防「―――――素晴らしい――――」
周防「ま――――さに理想―――郷――――」 キラキラ
周防「――――――――」 ジー
こんぶ わかめ
周防「――――――――――」 カチカチ
周防「!!」
周防「――――――――」 キラキラ
525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 16:54:25.38 ID:dje7PXx+0
周防「―――――」 ジー
周防「―――――――」 ポチポチ
こんぶ 周防
周防「――――――」 カチカチ
周防「―――――――?―」
『周防「―――――こん―――ぶ―――」』
周防「―――――私の―――名前―――?――」
周防「――――――――」 ジー
キョン「ただいま。……何見てんだ?」
周防「――これ―――」
キョン「ん、なんだこりゃ」
キョン「お前のホームページかなんかか?
周防「―――――」 フルフル
キョン「だよなぁ。別の人のホームページかなんかかな?」
キョン「まぁいい。そろそろ変わってくれるか?」
周防「――――――」 コクリ
531 名前:むりぽ[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 17:43:04.55 ID:dje7PXx+0
橘「はい、注目してください!!只今よりSSK団第一回団員会議を始めようと思います!!!!」
キョン「ちょっといいか?」
橘「はい、何でしょう?」
キョン「俺はSOS団なんだが」
橘「そういった質問は受け付けておりません!」
キョン「そもそもなんなんだ、SSK団って」
橘「読んで字のごとくですよ!」
佐々木「簡単だろう。僕と(SASAKI)周防と(SUOU)キョン(KYON)の団さ」
橘「……えーっと」
橘「佐々木団、の略のつもりだったんですけど……」
佐々木「ん?そうなのかい」
橘「第一それじゃあ私の立場がないじゃないですか!」
周防「―――戦力外――――」
橘「……それはいくらなんでもひどいですよ」
キョン「あー、そのなんだ。元気出せ」
橘「うう……ありがとうございます……」
558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 23:03:19.85 ID:dje7PXx+0
周防「―――――」 ジー
キョン「今度は何を見てるんだ?」
周防「―――――>>555――」
キョン「ああ、凄いIDだな」
周防「――波――紋の――呼吸――」
キョン「ん?」
周防「―――――」 コォォォォオオオオ
キョン「ああ、確かに『くー』というよりは『コー』だな」
周防「―――きっと―――波紋戦士―」 キラキラ
キョン「>>555がか?」
周防「―――――――――――」 コクリ
キョン「へぇ、ジョナサンか?」
周防「――――――」 フルフル
周防「――――ダイアー――――さん―――」 キラキラ
キョン「誰だよ!!」
周防「――――かかっ―――たなア―――――ホが!―――」
560 名前:カレーパーティはまだかね?[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 23:11:28.21 ID:dje7PXx+0
>>552
キョン「だ、そうだが。どうなんだ?」
周防「―――――――」
周防「―――あり――――――」
キョン「くきわかめは?」
周防「―――――――――」
周防「―あり――――」
周防「―――――海――草なら」
周防「――――――あり―」
キョン「そうか、じゃあキクラゲは?」
周防「――――あ――――」
周防「――――――無し」
キョン(一瞬迷ったな)
562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 23:25:21.57 ID:dje7PXx+0
佐々木「ところで、今日は何をするんだい?」
橘「私の事は無視ですか!」 ペシペシ!!
キョン「立ち直り早いな」
橘「当然ですよ!」
橘「私がまとめないと皆好き勝手やっちゃうじゃないですか!」
佐々木「別に無理に纏めなくてもいい気もするけどね」 くつくつ
橘「佐々木さんはさっきからどうしてそんなに毒舌なんですか」
周防「―――――本音―」
橘「本音、って……いっつもはもっと優しいじゃないですか」
周防「―――立て――――前――」
橘「……」
橘「そ、そんなこと無いですよね!佐々木さん!!」
佐々木「……」
橘「なんですかこの沈黙」
佐々木「そういえばキョン、最近九曜と仲がいいみたいだね」
橘「なんで話そらすんですかぁ!!」 ペシペシ
565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 23:37:54.08 ID:dje7PXx+0
キョン「まぁ、一緒に居る時間は長いな」
佐々木「まさか九曜が君に心を開くなんて思っても見無かったよ」
キョン「まぁ、長門で結構慣れてたからな」
橘「うう……無視しないで……」
周防「――――――」 ナデナデ
橘「周防さん……ありがとうございます」
周防「―――――――――」
佐々木「昔はあそこまで他人に友好的に向かっていく子じゃなかったしね」
キョン「そうだったか?」
佐々木「一緒に居る君には分かりにくいかもしれないな」
佐々木「君にはきっと不思議な魅力があるんだろうね」
キョン「どういう事だ?」
佐々木「君の周りには変人が集まりやすい、ってことさ」 くつくつ
キョン「という事はずっと一緒に居たお前は相当の変人ってこったな」
佐々木「言うようになったじゃないか。キョン」 くつくつ
567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 23:47:13.56 ID:dje7PXx+0
橘「さあ、話し合いますよ!」
佐々木「もう立ち直ったのかい?」
橘「はい、いつまでも落ち込んでちゃいけませんからね!」
佐々木「別にずっと落ち込んで貰っていてもいいんだけどね」 くつくつ
橘「ふふん、もうなに言われてもへこみませんよ!!」
橘「今の私は話合いモードですからね!」
周防「―――話合――い――モード―――?」
橘「ええ!もう話し合いするまで絶対にへこんだりしませんからね!!」
周防「――――――」
周防「―――――――――……」 ウトウト
橘「ちょっと、話し合う前に寝ないでくださいよ!」 ペチペチ!!
周防「……zzz」 クークー
佐々木「これじゃあ話し合いどころじゃないね」
橘「うぅ……へこみそう……」
佐々木「話合いモードじゃなかったのかい?」 くつくつ
キョン「ホント、俺何でここに呼ばれたんだ?
568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 23:51:26.86 ID:dje7PXx+0
橘京子ちゃんはこれでいいのかどうかまったく分からない
あと最後の」忘れてんじゃねーよカスだからこのスレ盛り上がらねーんだろいっぺん地獄に堕ちろハゲ
572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 00:03:23.15 ID:9xwQ1+Zm0
周防「zzz……zzz……」 クークー
佐々木「これはたぶんそう簡単には起きないだろうね」 くつくつ
橘「うう、話聞いてぇ……」
キョン「あー、その、なんだ」
キョン「周防は猫みたいな奴だから根気よく付き合っていくといいぞ」
橘「ありがとうございます、キョンさん……」
キョン「というわけで俺は帰って良いか?」
橘「それは駄目です」
キョン「なんでだよ」
橘「だってキョンさんもSSK団の一員だって決めましたから!」
橘「キョンさんが居なかったら私倒れちゃいますよ!?この場で!!」
キョン「それは俺には関係ないだろう」
佐々木「それにキョンが居なくなったらSS団だろう?」
橘「そういうのじゃなくて!」
橘「とにかく話し合いをします!!」
佐々木「はいはい」
キョン「やれやれ」
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 00:22:46.49 ID:9xwQ1+Zm0
橘「今日の議題は!」
周防「―――――昆布―――」
橘「違います!」
佐々木「昆布を使った美味しい料理の探究会?」
周防「――だしを取ってよし―――生で良し――――」
橘「話を聞いてください!」
佐々木「流石に生では味気ないんじゃないかな?」
周防「――――?――」
橘「だから、話を……」
佐々木「どうせなら昆布巻きにでもしたらどうかな?」
周防「―――――――――」 コクリ
橘「うぅ……」 ウルウル
キョン「……」
キョン「で、今日は何を話し合うんだ、橘?」
橘「キョンさん……」 グスン
キョン(本当に好き勝手だなこいつら)
576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 00:40:29.07 ID:9xwQ1+Zm0
キョン「はい、注目」
キョン「えー、今日はSSK団の活動について話し合います」
キョン「何かしたい事はありますか?」
周防「―――昆布―――」
キョン「それは活動じゃない」
キョン「佐々木は何がしたい?」
佐々木「そうだな。本家のように不思議探しなんてどうかな?」
キョン「お前不思議な事に興味あるのか?」
佐々木「いや、そんなに」
キョン「じゃあ却下だ」
キョン「橘は何がしたい?」
橘「……」 ジー
キョン「どうした?」
橘「キョンさん凄い……」
キョン「それほどでもないさ」
橘「どうやったらそんな風に二人を纏められるんですか?」
キョン「どうもこうもないさ」
キョン「慣れだよ、慣れ」
577 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 00:48:42.24 ID:9xwQ1+Zm0
さて
タイ人はなんであんなに辛い物を作り出せるんでしょう
明日も早いし今日はこれにて
なにかリクエストあれば1・2個書かせていただきます
ちなみに明日残ってたら>>517を中心にもそもそ書いていきます
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 16:28:25.81 ID:ukMOdIYVO
>>516
くーちゃんの野望
581 名前:絶対こんなキャラじゃない失敗作[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 01:17:43.08 ID:9xwQ1+Zm0
森「さて、今回の目標のご機嫌取りも終了。さっさと家に帰って……」
森「あれは?」
キョン「ほら、こっちだ」
周防「――――――」 テトテト
キョン「だぁー、そっちじゃない!!こっち!!」 グイグイ
周防「――――――――」 テトテト
森「……」
森(なんだあの保護欲を掻き立てるものは)
森(可愛い。抱きしめたい……」
森(あの長い髪に顔をうずめてもふもふしたい……!)
キョン「ん、森さんじゃないですか」
森「あ、ああ。キョンさん。どうも」
周防「―――――――誰――――?―」
キョン「ハルヒの被害者の一人、森さんだ。こいつは周防です」
森「あ、ああ。よろしく」 スッ
周防「―――――――――」 ギュ
森(すごい、手ぷにぷに……)
森(抱きしめたい、というか持って帰りたい……)
584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 01:27:43.98 ID:9xwQ1+Zm0
周防「―――ちっちゃい――――」
キョン「妥当だろ」
周防「―――――――」 ムー
周防「――私は――もう少し―大き―――――い」
キョン「妥当だろ」
585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 01:32:05.17 ID:9xwQ1+Zm0
喜緑「……」 ジー
周防「――――――」 ジー
喜緑「ふふ」 ニコリ
周防「―――?―――」
喜緑「紅茶飲みますか?」 ニコニコ
周防「―――――――――」
周防「――――――――――――」 コクリ
喜緑「はい、どうぞ」
周防「――――」 コクリ
喜緑「……」 ジー
周防「――――――?――」
周防「――――――――――」 ゴク
周防「!?」
周防「――――――――」 ウルウル
喜緑「あら、まだ熱かったですか?」
喜緑「丁度いいと思ったんですけどね、ふふ」 ニコニコ
588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 01:42:55.24 ID:9xwQ1+Zm0
周防「――――――」 ジー
喜緑「あら、どうかしましたか?」
周防「――――わざと――――?―」
喜緑「さて、どうでしょう?」
周防「―――――――」 ジー
喜緑「あらあら」
喜緑「それじゃあお口直しに昆布でもどうですか?」
周防「――――!」 コクリ
周防「―――――――」 モグモグ
周防「!?」
喜緑「あら、どうかしました?」
周防「――――これ――――」
周防「昆布に――――イ――カスミがぬ―――ってあ――る―――」
喜緑「そうですか。それは良かったですね」 ニコニコ
周防「――――――」 ムー
喜緑「ふふふ」 ニコニコ
649 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 18:59:26.06 ID:9xwQ1+Zm0
周防「―――――――」
てとてと
キョン「zzz……zzz……」
ジョン「フミー」 スヤスヤ
周防「――――起きてる―――?――」
キョン「zzz……zzz……」
周防「―――――――――」 ジー
周防「――――――――――……」 ウトウト
周防「zzz……zzz……」
キョン「ん、寝ちまってたのか……」
周防「――zzz――――z――zz――――」
キョン「寝てるのか?」
キョン「……」 ジー
キョン「……結構可愛い顔してるよなコイツ」
キョン「頬とかめっちゃ柔らかいし」 プニプニ
周防「――――――ん――」 モゾモゾ
キョン「起きてるのか?」
周防「―――――――――――」
キョン「気のせいか」
659 名前:場つなぎ[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 19:41:43.36 ID:9xwQ1+Zm0
キョン「しっかし、コイツ髪の手入れとかどうしてんだろ」
キョン「こんだけ長いのに綺麗なんだよな」 ナデナデ
周防「――――――――――」
周防「――――――」 スリスリ
キョン「ん?」
キョン「いま、俺の手にすり寄ってきたような……」
周防「――――――――」
キョン「……」
キョン「本当にこいつ寝てるのか?」
周防「――――すー――――すー―」
キョン「……」
キョン「ああ、昆布が空飛んでる!!」
周防「!!」 ガバッ!!
周防「――――――――――」 キョロキョロ
キョン「やっぱり起きてたか」
周防「――――――」
周防「迂闊―――――――――」
660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 19:57:23.60 ID:9xwQ1+Zm0
周防「――――――」 ムー
キョン「一体なにやってるんだ、お前は」
周防「―――――――――」
周防「―――知りた――――か――った―――」
キョン「何をだ」
周防「――あ――なたの―――気持ち―」
キョン「ん?」
周防「―――まだ―――恋人」
キョン「ん、ああ。まだ恋人だな」
周防「――――で―も―」
周防「――あれ以――来――――あなたと―――何―――もない―――」
周防「―――私は―――まだ――――好き――」
周防「―あなたは―――?――」
キョン「……」
キョン「お前って時々不思議な事言うよな」
キョン「好きじゃない女子の家に入り浸れるような男じゃないんだよ。俺は」 ナデナデ
周防「――――好き―――――?」
キョン「……言わなきゃだめ、か」
周防「――――――――」 ジー
キョン「……もう少し寝とけ」 ポンポン
周防「―――――――――――」 ムー
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 20:05:25.73 ID:9xwQ1+Zm0
周防「zzz・……zzz……」
キョン「やれやれ」
キョン「あれだけごねてても結局寝ちまうんだもんなぁ」
キョン「……」
キョン「自分から面と向かって言うのはまだ恥ずかしいんだよ」
キョン「だから」
キョン「もう少し待っててくれ、な」 ナデナデ
周防「zzz……zzz……」 ムー
665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 20:18:48.78 ID:9xwQ1+Zm0
ィ´:::::::::::::::::ヽ
f::::(::::i::L.i_i_i__l)
j::::::ヽ::| ゚−゚ノ::|ノ 「―お―断りし――――ます―――」
/::::::::::::(__)へ:!
j:::::::::::::/:::::::::::::::::i
キョン「なにやってんだ、周防」
周防「――これ―――」
ハ,,ハ
( ゚ω゚ ) お断りします
/ \
((⊂ ) ノ\つ ←これ
(_⌒ヽ
ヽ ヘ }
ε≡Ξ ノノ `J
674 名前:>>671,672もうやだこんな古泉wwww[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 20:37:46.53 ID:9xwQ1+Zm0
周防「――――――」
キョン「なぁ周防」
周防「――――?―――」
キョン「なんだコイツ」
くー「―――」 モグモグ
周防「――いつか―――の絵―――を参考につ――――――くった―――」
くー「こんぶ!」 モグモグ
キョン「ちっこいな」
周防「―――これで――あ――の絵の――私は―――――私じゃなく」
周防「―この――『くー』-――――という――事にな――る――――」 ムフー
キョン「つまり、あの絵にはお前が書かれていなかったって事か」
周防「―――――――」
周防「――――あれは私――――――」
キョン「どっちなんだよ」
周防「――――――」
周防「―――――――――」 ムムム
キョン「悩まずに自分だって認めちまえばいいのに」
715 名前:圧倒的ネタの枯渇……!![sage] 投稿日:2009/07/12(日) 23:33:08.38 ID:9xwQ1+Zm0
ジョン「フミー」 スヤスヤ
周防「―――――――」 ジー
周防「――――――――――」 ペシペシ
キョン「おい、周防。何やってんだお前」
ジョン「フミ」
周防「―――――――」 ジー
周防「―――そこは―――私の―――特――等席―」
周防「いく――ら――ジョ――――ンでも――――――譲れない」
周防「―彼も――――――嫌――がってる―」
キョン「いや、俺は俺の膝の上に誰が乗ってようと別に構わないが」
周防「――――」 ジー
キョン「なんだその眼は」
ジョン「フミャ」 テッテッテ
周防「――――――――――」 テトテト
周防「―――――」 チョコン
周防「―――――――――」 ムフー!
キョン「やれやれ、災難だな。ジョンも」
ジョン「フミ」
722 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 23:46:48.74 ID:9xwQ1+Zm0
キョン(しかし、言ったら傷つくかも知れないから言わないが)
キョン(周防ってホントちっちゃいよな)
周防「――――――」 ボー
キョン(こうしてると丁度俺の首のあたりに頭が来るんだよな)
周防「――――――――――」 ジー
キョン「……なんでこっち見てるんだ?」
周防「―――――――」
周防「―――ぴった―――り―」
キョン「ん?」
キョン「ああ、無理がない大きさだな。お前は」
周防「―――――――――」 ジー
キョン「どうして黙るんだよ」
周防「――――――考えた――――――」
周防「―――――――」 ぐいぐい
キョン「手か。手をどうするんだ」
周防「――海の時の―――体勢―――――」
キョン「……抱きしめろ、ってか」
周防「――――――――――――――」 コクリ
726 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 00:01:26.90 ID:Y1agx4sN0
(エロじゃないけど)
キョン「周防はもう寝てる」
キョン「俺が自由にできるのはこの周防の寝てる時間くらいなんだよな」
キョン「そういや、今日はあれの日か」
TV『志村&鶴瓶のアブない交遊録』 ワーワー
キョン「おお、始まったばっかりか」
キョン「面白いんだよなぁ。コレ。特にボウリングが」
\ワーワー/
\ドーセオレモリマンデスヤン!!/
キョン「99の二人もよくやるよな」
キョン「特に岡村さんの方は決まって最後の方モリマン続きだもんな」
周防「―――――――――――……」 ムクリ
周防「―――――――」 ジー
周防「―――――キス―――――?」
キョン「げぇっ、周防!!」
729 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 00:10:53.28 ID:Y1agx4sN0
キョン「ええと、周防、これはだな……」
周防「――これは―――いい――――――」
キョン「は!?」
周防「―――ボウ――リング―――――」
周防「―この―――人――」
キョン「ボウリングとモリマンが気にいったのか?」
周防「―――――」 コクリ
キョン「しかしボウリング場に行ったところで、ただのボウリング場ではモリマンは出てこないぞ?」
周防「―――構わ―――ない―――――」
周防「あなた―――がこ――の小さな――――男の代―――わり―――」
周防「――私がこの人―――――の変――わり―――」
周防「――――――そ――れで―――ボウリング―――――する――」
キョン「つまり、俺がストライクを取るたびに周防がキスをしに来ると」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「断る。なんだその公然羞恥プレイは」
周防「――――――駄目――――?――」
キョン「俺にはそんな勇気はない」
周防「―――――――――――――」 ショボン
731 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 00:20:02.48 ID:Y1agx4sN0
某日 TURUYA
周防「―――――」 テトテト
キョン「流石に交友録のビデオは無いだろ」
周防「――――――――――」 ジー
キョン「なにか面白そうなのがあったのか?」
周防「―――これ―――」
キョン「『リング』に『スカイハイ』!?」
キョン「よりによってなんでこの二つを……」
周防「――リング―――――――」
周防「―昆―――布―――」
周防「――――――似て――る――」
キョン「それだけ!?」
キョン「じゃ、じゃあこっちは?」
周防「―――リキエル――――ロッズ――――」
周防「―『俺――はアポロ――に―――なるんだ――――!!』――――」 キリッ
キョン「ジョジョネタかよ!!」
キョン「こ、後悔しても知らんぞ?」
周防「――――――?――」
周防「―――――――――――」 コクリ
733 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 00:27:06.45 ID:Y1agx4sN0
キョン「……」 ジー
周防「――――――」 ジー
貞子『……あ、あの!!』
博士『ヒ、ヒィ!!』
貞子『う、うらめしやぁ〜……?』
博士「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!』
キョン「……」
キョン「リングってこんな話だったか?」
周防「―――――――」 キラキラ
キョン「なんかもの凄く食い入るように見つめてるし」
リング終了後
キョン「大したこと無かったな」
周防「――ホラー―映画――――怖くない――」 ムフン
キョン「そうか……」
キョン(よく見るとこれ『リング』の同人アニメーションじゃねぇか)
周防「―――次―――」
周防「――――――スカイハイ―――」 キラキラ
キョン「こっちは普通だな」
736 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 00:33:27.01 ID:Y1agx4sN0
スカイハイ終了
キョン「結構いけるもんだな、こういうのって」
周防「」
キョン「さ、今日はもう寝るか」
ガシッ
キョン「ん?」
周防「―――」 ガタガタ
キョン「なんかめっちゃビビってる!!」
キョン「ここまで表情変わってる所始めてみたぞ。顔真っ青だし」
周防「―――――」 ガタガタ
キョン「あの、周防さん」
キョン「なんで俺の腕にがっしり抱きついてるんですか?」
周防「―――予想外―」 ガタガタ
キョン「まぁいいや。ほら、いい子は寝る時間だ」
周防「――できない―――――――」
周防「――――今寝ると―――イズコが――――イズ――コが――――」 ガタガタ
キョン「いや、出てこないから」
738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 00:38:36.45 ID:Y1agx4sN0
キョン「ほら、傍で見はっといてやるからさっさと寝ろ」
周防「―――――」
ぐいぐい
キョン「今度はなんだ」
周防「―――トイレ――――」
キョン「はい?」
周防「――行き―――たい―――――」
キョン「行ってくればいいじゃないか」
周防「―――――――」 ギュ
周防「――――――――――」 フルフル
キョン「分かった。分かったから腰に顔を押し付けないでくれ。倫理的に危ない」
周防「―――――?―――」
キョン「ほら、立て。行くぞ」
周防「―――――――――――」 コクリ
742 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 00:44:59.80 ID:Y1agx4sN0
キョン「ほら、外に居てやるから早くしろ」
周防「――――――」
バタン
キョン「やれやれ」
ギィ
キョン「ん?」
周防「――――――」 ジー
キョン「どうした、もう終わったか?」
周防「―――怖――いから――――一緒―――に居て―」
キョン「は!?」
キョン「一緒にって、トイレの中にか?」
周防「―――このま―――まじゃ―――不可能――」 ウルウル
キョン「流石にそれは無理!」
周防「――――駄目―――?――――」 ウルウル
キョン「う……」
キョン「だ、駄目ったらだめ!!」
周防「―――うう――――」 ウルウル
746 名前:以下、周防さんの可愛さを表現するため社会の屑がお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 00:53:46.36 ID:Y1agx4sN0
周防「―――――」
周防「―――――――」 キョロキョロ
周防「―――――――?―――」
キョン「何探してるんだ、周防?」
周防「――――昆布――」
キョン「昨日食いつくしたじゃないか」
周防「―――――――――――――」
キョン「思い出したか?」
周防「――買い物――」
キョン「ああ、その事なんだが」
キョン「お前がいつも行ってるスーパー今日定休日だぞ」
周防「!!」
周防「――――――――――」
周防「――今日―――昆布――――――」
キョン「ああ、無しだな」
周防「」
キョン「何か呆然としてる!」
747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 01:01:56.56 ID:Y1agx4sN0
周防「―――――」 ウズウズ
周防「―――」 キョロキョロ
周防「――」 モゾモゾ
キョン「落ち着け」
周防「―――昆布分―――不足――」
キョン「なんじゃそりゃ」
周防「――――――昆布―」
周防「――――こん――――ぶ――――」 ウロウロ
キョン「……」
キョン「ほら、落ち着け」
ぐい
ぽすん
周防「――――?――」
キョン「……あー、その、なんだ」
キョン「俺の膝に座ることで昆布分の代わりには、ならないか?」
キョン「な、なんてな」
周防「――――――――――」 ジー
キョン(うわ……)
キョン(こ、コレめっちゃ恥ずかしい……)
周防「――――――――――――」
750 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 01:08:35.45 ID:Y1agx4sN0
周防「―――――――」 ジー
キョン「は、はは」
周防「――――――――――――」 ジー
キョン「いっそ笑ってください……」
周防「―――――」 パタン
キョン「ん?」
周防「―――――――――」 ジー
キョン「なんですかその背中を俺の体にを預けた状態での上目使いは」
周防「―――――あな――たの匂い――――で代替――」 スー
キョン「ま、満足か?」
周防「―――――」 ジー
周防「―――抱きし――めて――」
キョン「え、えっと」
周防「―――――――――――――」 ジー
キョン「わ、分かったよ。はいはい!」 ギュ
周防「――――――――」 スリスリ
751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 01:13:23.89 ID:Y1agx4sN0
まだ250もあるのか、どんだけレス少ないのよ
豆知識:周防さんは黒ニーソをいつも履いているよ
どうだい、色々と元気になってきただろう?
明日は昼も書けるのできっともそもそ書くはず!
適当にお茶を濁して今日は終わります
754 名前:おまけ 橘さん的な何か[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 01:23:14.77 ID:Y1agx4sN0
橘「あの、キョンさん」
キョン「どうした?」
橘「今週の日曜日お暇ですか?」
キョン「ああ、今週は何も用事はないな」
橘「じゃあ一緒に街を歩きませんか?」
キョン「別に構わないが」
橘「そうですか!じゃあ、日曜日、九時に駅前で待ってますね!!」
橘「えへへ〜、キョンさんとデート〜」 ニヤニヤ
橘「キョンさんどんな服が好みかな〜」 ニヤニヤ
当日
橘「……」
キョン「おお、遅かったな」
佐々木「団活に遅れるのは感心できないね」
周防「――遅刻―」
橘「なんで当たり前のように居るんですか!!」
775 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/13(月) 09:42:06.90 ID:xZX361ViP
この>>1が描く佐々木は絶妙なバランスで俺好み
782 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 11:09:26.41 ID:Y1agx4sN0
>>775
キョン「だ、そうだが、どうだ?」
佐々木「キョンなら僕の言いたい事が分かるんじゃないかい?」
キョン「そうだな」
キョン「『そんなの僕には関係ないね』くらいか?」
佐々木「ご名答」 くつくつ
佐々木「誰が僕を嫌いで誰が僕を好きか、なんて僕には関係ない」
佐々木「まぁ、嫌われているよりは好かれている方が気分はいいがね」
783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 11:21:57.73 ID:Y1agx4sN0
キョン「んー……」 ペラペラ
キョン「わからん」
キョン「中学の時は結構分かってたんだがなぁ、数学も」
キョン「これじゃあテストどころか宿題もままならんぞ」
キョン「さて、どうしたもんか」
キョン「ハルヒ達に頼んでみるか?」
キョン「ハルヒなら頭もいいし、たぶん罵りながらもきっちり教えてくれるだろう」
キョン「しかし、あいつに借りを作るのはどうもなぁ」
キョン「じゃあ佐々木達か?」
キョン「佐々木も結構頭が良かったし、頼めば中学のよしみで助けてくれるだろう」
キョン「だが、断られる可能性もない訳じゃないんだよな、別の学校だし」
キョン「うーむ」
周防「―――――――」 ジー
キョン「お前も一緒に考えてくれるか?どっちがいいか」
周防「――――――?――――」
周防「―――――――――――――――」 コクリ
785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 11:47:32.45 ID:Y1agx4sN0
――SOS団と勉強する
ハルヒ『はい、もしもし』
キョン「ハルヒ、ちょっといいか?」
ハルヒ『何、UFOでも見つけたの?』
キョン「んなわけないだろ」
ハルヒ『じゃあUMA?』
キョン「話を聞こうとしろよ」
キョン「実は、その、勉強を教えてほしいんだが」
ハルヒ『……アンタもしかしてあの程度で詰まってるなんて言わないわよね』
キョン「悪かったな、あの程度で詰まってて」
ハルヒ『仕方ないわね、じゃあ今週末にアンタの家でSOS団勉強会するわ。テスト前だから丁度いいでしょ』
ハルヒ『いい、これはアンタが赤点なんかとられちゃうとSOS団の恥だから団長様直々に救いの手を伸ばしてやってるのよ』
ハルヒ『慈悲深い団長様への感謝を忘れないこと』
キョン「へーへー」
ハルヒ『じゃあそういう事で、他に用件は?』
キョン「無い」
ハルヒ『あっそ、じゃあね』
787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 12:07:03.08 ID:Y1agx4sN0
ハルヒ「じゃあ、始めるわよ」
ハルヒ「各々勝手に勉強してる事」
ハルヒ「分からない事があったらその都度周りの人に聞く事」
ハルヒ「いいわね?」
キョン「ああ」
ハルヒ「よし、じゃあ勉強開始」
キョン「とはいったものの」
キョン「最初から分からないんだよな」
キョン「さて、誰に聞くか……」
キョン「誰がいいかな?」
@周防「―――涼宮――ハルヒ―――」
A周防「――長門――有――――希―」
B周防「――――年上――」
C周防「古―――泉――――一樹――――」
D周防「―――――――――遊ぶ―――」
795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 12:18:52.48 ID:Y1agx4sN0
D
キョン「なに言ってるんだお前」
周防「―――――駄目――?―――」
キョン「いや、駄目も何も。勉強会に来て何で遊ぼうとするんだよ」
周防「――――――――――――――――」 ジー
キョン「じゃあ、勉強しながら遊ぼうな」
周防「―――――――――」 コクリ
周防「――しりとり――」
キョン「リス」
周防「―――――すいか」
キョン「かもめ」
周防「め―――かぶ――」
キョン「ぶ?ぶー……」
ハルヒ「ぶつくさ言ってないでちゃんと勉強しなさいよ!」
ハルヒ「あんたが『勉強教えてくれ』って泣きついてきたんでしょうが!!」
周防「―ガンダム――――――」
キョン「いや周防、もうしりとりは終わってんだよ」
キョン「ったく、叱られちまったじゃねぇか」
キョン「さてどうするかな」
812 名前:ここまで古泉指名無しとか[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 14:08:13.85 ID:Y1agx4sN0
A
キョン「長門か」
キョン「確かにあいつなら文句なんか言わずに教えてくれるだろうな」
周防「――――――」 コクリ
キョン「長門、ちょっといいか?」
長門「何?」
キョン「この問題について教えてほしいんだが」
長門「……」 コクリ
キョン「おお、スマンな」
長門「ここはこう、因数分解を利用してそこから導き出される値を用いてグラフを作成する」
キョン「なるほどな」
長門「……」
長門「一つ気になる事がある」
キョン「何だ?」
長門「どうして」
長門「あの他の膝の上には当たり前のように周防九曜が座っている?」
814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 14:17:53.60 ID:Y1agx4sN0
長門「……」 ジー
周防「―――――」 ジー
キョン「いや、これはだな」
周防「――――――私の席――――」
キョン「コイツが勝手に座っているだけで」
長門「私が教える側なのだからその場は私が適当」
キョン「いや、それもそれでどうなんだ?」
長門「周防九曜がそこから動かない限り、私は貴方の勉強の手助けをしない」
キョン「だ、そうだ。周防。降りてくれ」
周防「―――――――――――――」 フルフル
キョン「いや、俺の勉強がはかどらんだろう」
周防「―――――――」 フルフル
長門「交渉の不成立」
長門「他を当たって欲しい」
キョン「結局断られちまった」
キョン「さて、どうするかな?」
819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 14:39:27.10 ID:Y1agx4sN0
@
ハルヒ「それで、あたしの所まで来た、と」
キョン「気は進まんがな」
ハルヒ「あっそ。ま、いいわ。ほら、こっちに座りなさい」 ポムポム
キョン「なんでお前の隣なんだ?」
ハルヒ「なんで、って。そっちの方が教えやすいからに決まってるでしょ!」
キョン「正面じゃいけないのか?」
ハルヒ「いやよ。字が読みにくい」
キョン「そうか」
ハルヒ「確立なんてね、カンよカン!」
キョン「それでいつも正解してるお前が妬ましいよ」
ハルヒ「勘も実力のうちっていうじゃない、ねぇ九曜?」
周防「――――――――」 コクリ
820 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 15:01:20.77 ID:Y1agx4sN0
キョン「しかし、お前らは結構仲がいいんだな」
ハルヒ「いがみ合う理由がないじゃない」
キョン「まぁ、そう言われればそうなんだろうが」
ハルヒ「宇宙人が日本に来た時に最初から交戦体勢じゃいけないでしょ?」
ハルヒ「他人と付き合う時はまず友好的に。これ、人付き合いの基本」
キョン「ふーん」
ハルヒ「それに九曜は可愛いじゃない!」
ハルヒ「可愛い子に悪い奴はいないもんよ。あたしの経験談ではね」 ナデナデ
周防「―――――――」 ジー
ハルヒ「九曜はみくるちゃんや有希にも劣らない可愛い子。だったら悪い子な筈ないわ!!」 ニコッ
ハルヒ「ねー?」 ナデナデ
周防「―――――――――」 ジー
周防「――――――――――」 スリスリ
キョン「そんなもんか」
ハルヒ「そんなもんよ」 ナデナデ
キョン「結局あいつ全部カンで貫きやがった……」
キョン「どうとけばいいか全く分からないままじゃないか」
キョン「別の人に頼るか」
843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 21:22:01.85 ID:ka1bHxYt0
勉強ネタC
キョン「古泉に聞くのか?」
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「しかし、あいつに聞くのは癪なんだよなぁ……」
周防「―――どうしても―――――――」
キョン「ん?」
周防「私一―――人ではで―――き――ない課題――――があ――る――――」
キョン「それって?」
周防「――――理科――――」
キョン「理科、っていうとあの自由研究みたいな奴か」
キョン「まぁあいつなら嫌な顔一つせずに請け負ってくれるだろうな」
周防「――――――――だから」
周防「―――頼―――む―」
キョン「……?」
キョン「まぁ、いいか」
844 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 21:29:05.40 ID:ka1bHxYt0
キョン「古泉、ちょっといいか?」
古泉「おや、珍しいですね。あなたから僕に頼みごとなんて」
キョン「俺じゃない、周防だ」
古泉「それはそれは。もっと珍しい事もあるものです」
周防「―――――これ――――――」
古泉「おや、このノートは?」
周防「――詳――細―――は――――――中」
古泉「成程。人前では話せないような依頼ですか」
キョン「そうなのか?」
周防「―――――――――」 フルフル
古泉「おや、そうなのですか」
古泉「さて、周防さんから渡されたこのノート」
古泉「中には一体なにが……」
『あなたの命と昆布の関係性をこのノート前ページを使用して記しなさい』
『なお、その際には昆布の各部位名称、成長段階の長さなども細やかに記しておく事』
古泉「これは、ちょっとした恐怖ですよ……」 ゴクリ
846 名前:SOSBは需要無しと見た!![sage] 投稿日:2009/07/13(月) 21:41:38.48 ID:ka1bHxYt0
――SSK団と勉強する
佐々木『はい、もしもし』
キョン「おお、佐々木。俺だ」
佐々木『珍しいね、キョンの方から電話をくれるなんて。明日は雨でも降るのかな』
キョン「明日は全国各地どこも済み渡るような青空だって天気予報でいってたぞ」
佐々木『くつくつ、手厳しいな。それで、どうかしたのかい?』
キョン「ああ、ちょっと頼みがあってな」
キョン「勉強を教えてほしいんだが」
佐々木『勉強?別に構わないよ』
キョン「そいつは良かった」
キョン「じゃあ、今週末。場所は……」
佐々木『駅前の喫茶店でどうだい?』
キョン「分かった。よろしく頼むぞ」
佐々木『ああ』
853 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[過疎落ちの予感!!] 投稿日:2009/07/13(月) 22:01:20.42 ID:ka1bHxYt0
佐々木「それじゃあSSK団最初の団活、勉強会を始めようと思う」
藤原「まて、なんだそのSSK団っていうのは」
橘「あれ、藤原さん、どうしてここに?」
藤原「家でくつろいでいた所に電話が入ってきてな。急用だというから来てみれば……」
キョン「あれは?」
周防「――――――パンジー――――――」
キョン「パンジー?」
周防「――――――――」 コクリ
藤原「誰がパンジーだ、誰が」
キョン「よろしくお願いします。パンジーさん」
藤原「パンジーじゃないと言っているだろう!!」
キョン「さて、誰に教わるかな?」
@「佐々木かな?」
A「橘とかどうだろう」
B「周防って頭良かったっけ?」
C「パンジーさんか」
D周防「――――遊ぼ――」
858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 22:17:27.48 ID:ka1bHxYt0
@
キョン「佐々木、いいか?」
佐々木「そういえば、勉強を習いたいと言っていたね」
キョン「面倒かも知れんがよろしく頼むよ」
佐々木「なに、お安い御用さ」
佐々木「ふふ」 くつくつ
キョン「どうした、いきなり」
佐々木「いや。こうやって君と一緒にまた勉強する日が来るなんて思っても見なかったから。つい、ね」
キョン「俺だって去年の今頃は佐々木に会う事になるなんて思いもしなかったさ」
キョン「そう考えると偶然ってのは恐ろしいな」
キョン「あの日会わなきゃこうやって向かい合って座る事なんて一生無かったかもしれないんだよな」
佐々木「……」
佐々木「キョン」
キョン「どうした?」
佐々木「まるで小説のようだと思わないかい?」 ズイッ
キョン「何を言い出すんだ、いきなり」
キョン「それと顔が近い。もう少し離れろ」
864 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 22:30:14.54 ID:ka1bHxYt0
佐々木「おや、そう思わないかい?」
佐々木「離れ離れになった二人がある日突然再開する」
佐々木「これで二人に恋愛感情でもあればそれだけで陳腐な三流恋愛小説の出来上がりだ」
キョン「……やれやれ。言いたい事が分からないのは昔通りだな、お前は」
佐々木「実はキョン。君と再会した時、僕は柄にもなくわくわくしていてね」
キョン「は?」
佐々木「君には分からないだろうな。君はずっと平凡で居たいとか思ってそうだから」
キョン「悪かったな。っていうか平凡は大切だろ」
佐々木「退屈だった日々の繰り返しの中に突然、小説のような出来事が起こった」
佐々木「『胸が躍る』、その言葉通りの心境だったのさ。あの日の僕は」
キョン「ほー」
佐々木「やれやれ、興味がないならそういってくれればいいのに」
キョン「わかるのか?」
佐々木「心底興味のなさそうな顔をしているよ。君らしい顔だ」 くつくつ
キョン「お喋りはこのあたりにしておいて、そろそろ勉強を教えてもらっても構わないか?」
佐々木「ああ、僕とした事が。うっかりしていたよ」
佐々木「何処が分からないんだい?」
866 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 22:36:44.82 ID:ka1bHxYt0
佐々木「これでいいかい?」
キョン「ああ、悪かったな」
佐々木「気にする事はないさ」
ぐいぐい
キョン「ん?」
周防「―――――――――――」 ジー
佐々木「九曜か。どうかしたかい?」
周防「――仲良し―――――?―」
キョン「俺達がか?」
佐々木「まぁ、中学校からの付き合いだからね」
周防「――――――――――――」 ジー
周防「――仲良――し―――」
キョン「さて、次は誰と……」
ぐいぐい
周防「―――――――」 ジー
キョン「お前と勉強か?」
周防「―――――――――――」 コクリ
867 名前:周防さんは今まで頑張ったので出番控えめ[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 22:40:13.36 ID:ka1bHxYt0
B
キョン「お前って俺より頭良かったのか?」
周防「――――――――」 ジー
キョン「ここが分からないんだが」
周防「――――」 ジー
キョン「……」
周防「――――――」 ジー
キョン「なんとか答えろよ」
周防「――――これ――――――――」
キョン「ん?」
周防「――――何―――――語―?―」
キョン「英語だ馬鹿野郎」
キョン「まったく頼りにならなかった」
キョン「じゃあ誰に頼もうか」
872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 22:51:50.61 ID:ka1bHxYt0
A
キョン「橘、いいか?」
橘「はい、何でしょう!」
キョン「ちょっと教えてほしい事があるんだが」
橘「分かりました、ちょっと待って下さいね!!」
キョン「は?」
橘「えーっと……私の誕生日ですか!実は私こう見えても」
キョン「いや、違うが」
橘「じゃあ、じゃあ……もしかして、スリーサイズとか!?」
橘「ふっふっふー、さすがキョンさん、お目が高いですね!なんと、上から!!」
キョン「まったく違う。勉強だ」
橘「え……」
橘「勉強……ですか?」
キョン「ん?」
キョン「いまものすっごい勢いでテンションが下がったな」
橘「えっと、そのー……うう、ご心配なく」
キョン「そうか、じゃあ頼むな」
874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 22:59:19.53 ID:ka1bHxYt0
橘「ううー……」
キョン「……」
橘「待って下さいね、すぐそこまで解き方は出て来てるんですよ!!」
橘「……ううー」
キョン「おい」
橘「大丈夫です!すぐに解けますから!!」
橘「…………えっと、うーん……」
キョン「分からないのか?」
橘「……い、いや、そういうわけじゃ」
キョン「分からないんだろ」
橘「うう、ごめんなさい。私見栄を張ってました……」
キョン「やれやれ、無理はするもんじゃないぞ」
橘「……あう」
橘「せっかくかっこいいところを見せられると思ったんだけどなぁ……」
キョン「何か言ったか?」
橘「いえ、何も……」
882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 23:28:03.98 ID:ka1bHxYt0
妹「キョンくん大丈夫ー?」
キョン「……あー」
キョン「無理、起き上がれない」
妹「そっか、じゃあ今日はお休みだね」
キョン「ああ」
妹「ちゃんと寝とくんだよー?」
キョン「あー」
……
ひた
キョン(冷たい……)
キョン(氷嚢か?にしては臭うな……)
キョン「ってコレ昆布!!」 ビターン!!
周防「――――」 ジー
キョン「病人の頭の上に昆布を乗せるとは何事だ!!」
周防「――――――」 ジー
キョン「……何見てんだよ」
885 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/13(月) 23:39:47.76 ID:ka1bHxYt0
周防「―――風邪―――」
キョン「ああ、結構よくなったよ」
周防「――――本――当―――?」
キョン「ああ、もう熱も引いたしな」
周防「―――――――――」 ジー
周防「―――――――――――――」 ペタ
キョン「もう額も手で触っても熱くないだろ」
周防「―――――――――」 ジー
周防「―――――――――――――」 ズイッ!!
周防「――――――」 ペタ
キョン「」
キョン「なんで急にデコとデコを合わせるんだお前は」
周防「―こうす――――れば―い―いと―――」
周防「――――――本に書―――いてあ――った―――」
キョン「……あー」
キョン「もう突っ込む気も起きんわ……」
キョン(しかし)
キョン(周防のデコひんやりしてて気持ち良かったなぁ……)
887 名前:眠気が俺を襲って来やがる……!![sage] 投稿日:2009/07/13(月) 23:58:49.92 ID:ka1bHxYt0
ピンポーン
キョン「周防、俺だ」
周防「―――開いてる―――――」
キョン「じゃあ上がらせてもらうぞ」
周防「―――――――」
周防「――――ちょ――っと」
キョン「おじゃましまーす!」
……
古泉「おや、僕の出番ですか」
古泉「なんだか『わけが分からない』という顔をしていますね」
古泉「んっふ、彼ら二人は今お互いに混乱しているので僕が説明しましょう」
古泉「周防さんは実はシャワーを浴びていたんですね」
古泉「そこに来客があったから玄関へといったところ、彼だった」
古泉「ええ、いつもの調子で開いていると告げたところで気付いたんですよ。自分の格好に」
古泉「幸い、一応黒のパンストは見につけていたようですがそれ以外は」
古泉「ええ、全裸です」
古泉「それでは、周防さんの着替えが終わるまで、僕の笑顔でお待ち下さい」
892 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 00:09:45.25 ID:vGV1rrqK0
周防「―――――」
キョン「……悪かった」
周防「――――別にいい――――」
周防「――私の配―――――慮不足―――――」
キョン「いや、しかし、今のは俺が」
周防「―――――――それに」
周防「――パンツでは―――なか―――ったから――――恥ずか――し――くは―――ない」
キョン「いや、パンストもパンツみたいなもんだろ」
周防「―――?―――」
キョン「それに上半身はタオルを肩から掛けてただけじゃないか」
周防「―――――――――」
周防「パン―――ツでは――」
キョン「恥ずかしさの問題じゃないと思うが……」
周防「――――――――――?――」
キョン「まぁいい。今度からはこんな事がないようにお互い気を付けような」
周防「―――――――――――――――」 コクリ
古泉「おや、ここまでのイベントでも進展なしですか」
古泉「まったく、彼には困ったものですね」
894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 00:14:04.09 ID:vGV1rrqK0
キン肉バスター書き終わったらテキトーにキャラ安価つのって小ネタ書く
それ終わったら俺の仕事終わり
後はスタッフロールを流してエンディングだ!!
1000取り合戦頑張れ
896 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 00:24:55.54 ID:vGV1rrqK0
キョン「いつの間にかこうやって二人が一緒に居てもいがみ合わなくなったな」
長門「大人になった」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「はいはい、そうかそうかっと」
キョン「トイレ借りるぞ」
長門「……」 コクリ
……
長門「……頼みがある」
周防「―――?―――」
長門「手伝ってほしい」
周防「―――何を―――――?―」
長門「天井の電球が切れかかっている」
長門「しかし私一人では高さが足りない」
長門「彼に迷惑をかけずに、二人で電球を替えることで、私たちが大人になったと分かってもらう」
周防「――――――――」 ジー
周防「――――――――――――」 コクリ
長門「交渉成立」
898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 00:31:31.13 ID:vGV1rrqK0
長門「さて、どうすれば電球を代えられるか、知恵を貸してほしい」
周防「――――――」
周防「―――情報操作――――」
長門「それではいつもの私たちと変わらない」
長門「二人でないとできないやり方で電球を換えて見せ、彼を驚かせるのが今回の目標」
長門「何かいい案は?」
周防「――――――――――」 ムー
長門「……」
長門「何か思い浮かべてもらわなくては困る」
周防「!!」
周防「――――――」 チョンチョン
長門「なにか方法が?」
周防「―――肩――車――」
902 名前:なんぞこれ[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 00:40:49.47 ID:vGV1rrqK0
長門「肩の上に立つのは不安定」
周防「――――――」 プルプル
長門「このままでは電球を交換する前に落ちてしまう」 フラフラ
周防「――――――」
長門「……しまっ……!!」
周防「!!」 ガシッ!!
長門「……九死に一生を得たとはこの事」
長門「出来れば膝を掴んでは欲しくなかった」
周防「―――早く肩―――からどい―――て――――」 プルプル
長門「このままでは不可能、少しずつ高度を下げてほしい。そうすれば降りる事が出来る」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「待たせたな」
キョン「……」
周防に両膝をがっしりロックされて周防の肩に顔を預けている長門「……」
長門を担いだまま中腰になっている周防「――」
キョン「ゲェー!キン肉バスター!!」
903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 00:42:11.96 ID:vGV1rrqK0
以下最速のキャラで小ネタ書く
906 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 00:55:14.08 ID:vGV1rrqK0
冬、某日
キョン「おー寒っ……」
キョン「しかしどれだけ寒くても学校には行かなきゃならんのだよな……」
キョン「悲しきかな、学生生活……」
鶴屋「おおー、キョン君じゃないかっ!」
キョン「へ、ああ、鶴屋さん」
鶴屋「奇遇だねぇ、こんな所で会うなんて!なにしてるんだい?」
キョン「何、って。学校に行ってるんですよ」
鶴屋「あっはっはっは、そりゃそうか!!」 ケタケタ
キョン「しかし、鶴屋さんは手袋も無しで寒くないんですか?」
鶴屋「んー、実はこの前お気に入りの手袋を片方落としちゃってね」
鶴屋「探してるんだけどどこにもないんだにょろ〜」
キョン「そうなんですか……それはお可哀相に」
鶴屋「んー、そうでもないね。そろそろ買い換えようかなーって思ってたしいい機会さっ!」
キョン「はぁ、そうですか」
鶴屋「そだ、キョンくん一緒に学校行かないかい?」
キョン「……別に良いですけど」
鶴屋「よしけってーーい!れっつごーー!!」
907 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 01:04:08.50 ID:vGV1rrqK0
キョン「……」
鶴屋「……」 ジー
キョン(何企んでんだこの人、俺の方をじっと見て……)
鶴屋「……」 ジー
鶴屋「今だ!!」 キラン
鶴屋「とぉう!!」
ぴと
キョン「つ、冷たッ!?」
鶴屋「おぉー、キョン君のほっぺたぬくぬくだぁー」
キョン「ちょ、鶴屋さん、手冷たい!冷たい!!やめてください!!」
鶴屋「んー……いや」 ニヤニヤ
キョン「な、ちょ、おま!」
鶴屋「このままキョン君のほっぺたが私の手と同じくらい冷たくなったら放してあげるよ」 モニュモニュ
キョン「ちょ、ほっぺた揉まないで下さいって!!」
鶴屋「ほぉ〜れほれ、ここがいいんだろぉ〜?」 モニュモニュ
キョン「ホントやめて!放して!!お願いします!!」
鶴屋「ぷ、くくくくく」 モニュモニュ
鶴屋「やっぱりキョン君おっもしろいなぁ〜」 ケタケタ
910 名前:>>1000なら次回はSSK団がジョジョを読む話!![sage] 投稿日:2009/07/14(火) 01:13:57.26 ID:vGV1rrqK0
ほいじゃいつものように最後に>>1として周防スレ〆の言葉を
1が完全に勢いで立てたスレに七日弱の間、多くの支援、保守、その他レス本当にありがとうございました
また会う事があればその時はどうぞよろしく(´^ω^`)
ちなみに、前回のスレは終了宣言を860くらいでだしてちゃんと1000まで行けました
今回はどうなる!?
〜スタッフロール〜
・1
・カレーパーティの人
・2chの皆
・ハルヒキャラ
特別ゲスト
・バーガー ◆UFO////2NU (眠いのに起こしちゃってごめんね)
・絵の人 (可愛い絵をありがとうございました)
・ドット絵の人 (可愛いドット絵をありがとうございました)
・janeの使い方を説明してくれた人々 (実はまだ使いこなせてません)
・AAを貼ってくれた人々 (利用させていただきます)
次回別キャラスレを立てるかどうかは1000に任せます
もし1000がキャラクターを指定してくれれば無理がない限り(古泉とか藤原とか以外なら)スレを立ててもそもそ書きます
日付は指定されても守りません(^p^)
※このレスに安価をつけると手がなんだかほんのり昆布臭くなる呪いにかかります
911 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 01:14:53.09 ID:vGV1rrqK0
忘れてた、脱皮古泉の人およびほか作者様もお疲れさまでした
919 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 01:58:50.53 ID:vGV1rrqK0
_
, ^ `ヽ
イ fノノリ)ハ ィ´:::::::::::::::::ヽ ♪
リ∩ -∩リ ナニモミテナイ f::::(::::i::L.i_i_i__l)
ヽ)京i/ ♪ ヽ j::::::ヽ::| ゚−゚ノ::|ノ カモンレッツダンス カモンレッツダンス
く/_li〉 /::::::::::::(__)へ:!
し'ノ j:::::::::::::/:::::::::::::::::i
このスレは
―周防九曜普及委員会―
―今北産業(株)―
―日本昆布協会―
の提供でお送りしました
__┼ヽ -|r‐、. レ |__
d⌒) ./| _ノ __ノ