1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 00:31:36.43 ID:md6uarIA0
古泉 「単刀直入に聞きます」
涼宮 「何よ古泉君、突然」
古泉 「涼宮さんは彼の事をどう思っていますか?」
涼宮 「は?か、彼って誰よ」
古泉 「彼は彼ですよ。彼は彼以外の誰でもなく、彼以上でも彼以下でもない。故に彼です」
涼宮 「全く分かんないわね」
古泉 「ふぅ。そこまで仰るのならもう少しヒントをば」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 00:36:33.69 ID:md6uarIA0
古泉 「彼とは即ち、『彼』です」
涼宮 「……」
………………
…………
……
古泉 「なんて事がありましてね。ですから、これから僕があなたを
何て呼ぶか考えようと思いまして」
キョン「呼び名も何も本名で呼んでくれよ」
古泉 「それは無理ですね」
キョン「何で?」
古泉 「禁則事項です」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 00:42:45.27 ID:md6uarIA0
キョン「じゃあ、お前も『キョン』で良いじゃねえか。俺としては甚だ不本意だがな」
古泉 「それはアウトです」
キョン「何で?」
古泉 「考えても見てください。あなたを『キョン』と呼んでいるのは、あなたと仲の
良い人間ばかりですよ?」
キョン「……ちょっと待て。それだと長門も」
古泉 「あぁ、彼女は宇宙人ですから例外です」
キョン「そうなのか?」
古泉 「はい」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 00:49:45.99 ID:md6uarIA0
キョン「ふぅん。まぁニックネームで呼ぶのは普通親しい間柄だからな」
古泉 「でしょう?」
キョン「……でも、俺とお前って結構長い間一緒に居るよな?」
古泉 「それなりには」
キョン「俺達ってそんなに仲悪かったっけ?」
古泉 「仲が悪いわけではありませんが、格別良いわけでもありませんね」
キョン「そうか」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 00:59:40.68 ID:md6uarIA0
キョン「俺の事…『キョン』て呼びたいのか?」
古泉 「そりゃ勿論」
キョン「だったら、これからはそう呼んでくれ」
古泉 「いえ、そう簡単にはいかないんですよんね、これが」
キョン「えっ?」
古泉 「考えても見てください。この展開だと、僕が何だか酷く負けた気分になるじゃないですか」
キョン「いや、そんなの知らんがな」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 01:06:24.57 ID:md6uarIA0
古泉 「だからここは一つ、男同士の親睦を深めるためにも……」
キョン「もう好きにしてくれ」
古泉 「僕の部屋で一緒にAVでも見ませんか?」
キョン「何してんだ古泉!さっさとお前の家に行くぞ!!!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 01:13:13.91 ID:md6uarIA0
〜古泉宅〜
古泉 「こんなのどうですか?」
キョン「ほほう!!!クノイチとは、またマニアックだな」
古泉 「他にもここら辺もお勧めですね」
キョン「ポリスにOLにナース。戦隊物からガチャ○ンとム○クのかぶり物のAVまで!!!
守備範囲が広いな」
古泉 「そう言って頂けると光栄です」
Prrrrrrrrrrrr
古泉 「なっ、こんな時に誰が……!!!森さん?まさか!?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 01:20:53.04 ID:md6uarIA0
森 『もしもし古泉?今どこ』
古泉 「自室で待機していますが」
森 『この馬鹿!!!彼女の監視はどうしたのよ?凄い勢いで閉鎖空間が広がってるわよ?』
古泉 「分かりました……出動ですね?」
森 『あなたの家の前にすぐ車をつけとくからね。すぐ来るのよ?』
古泉 「ええ。では後ほど」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 01:27:57.30 ID:md6uarIA0
キョン「どうした、古泉?」
古泉 「申し訳ありませんが、仕事が入ってしまいました」
キョン「……そうか、残念だな」
古泉 「はい、すみません」
キョン「気にするなよ?お前のおかげで世界は守られてるわけだしな。AVは残念だが
また今度にでも」
古泉 「……あなたさえ良ければ、合鍵を渡しておきますので気に入ったAVがあったら
見ていってください」
キョン「い、良いのか?」
古泉 「ええ、せめてもの気持です。っと、どうやらお迎えがきたみたいですね。では」
キョン「ああ!頑張ってこいよ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 01:32:37.35 ID:md6uarIA0
キョン「……さてと、部屋の主は仕事に行っちまったみたいだし、どうすっかな?」
キョン「…ま、折角だし、AVでも見るか」
キョン「…………ん?何だこれ?ビデオテープ?今時?ラベルも貼ってないな」
キョン「ま、良いか。ビデオデッキは…おっ、あったあった」
キョン「ん?何だこれ?……画面真っ暗だな」
ザザザザーーー
キョン「お、漸く映った。あれは……井戸か?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 01:37:43.53 ID:md6uarIA0
キョン「もしかしてこれAVじゃなかったのか。どうすっかな」
キョン「ま、別にいいか。暇だし」
キョン「なんか火山が出てきた。ばあさんも映ってるな。喋ってる」
キョン「……」
キョン「……」
キョン「……」
キョン「……」
キョン「……終わったな。不思議なビデオだったが、別に変った事は…」
PrrrrrrrrrrrrrrrrPrrrrrrrrrrrrPrrrrrrrrrrrPrrrrrrrrrrrrr
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 01:44:47.57 ID:md6uarIA0
キョン「携帯か。誰だ?」
キョン「着信。何だハルヒからか」
キョン「もしもし?どうした」
ハルヒ?『………ア……ハ…シ……二…ヌ』
キョン「は?何だって?」
ハルヒ?『………カ……ホ…ハ……ダ…』
プツッ。ツーツーツー
キョン「切れちまった。どうしたってんだよ一体?」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 01:51:48.94 ID:md6uarIA0
キョン「とにかくハルヒにもう一度電話すっか」
Prrrrr
ハルヒ『この馬鹿っ!!!!!!』
キョン「のわっ?」
ハルヒ『あんた、SOS団の活動をほっぽり出していい度胸ね?今どこに居んのよ?』
キョン「ど、何処って、(古泉の)家だが…」
ハルヒ『何で帰宅してんのよ!!!もう良いわ!!!今度の不思議探索活動はあんたが
遅れてこようが早くこようがどちらにしても、全額あんたの奢りだからね?』
キョン「なっ、ちょ、待てよ」
プツッ。ツーツーツー
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 02:00:56.57 ID:md6uarIA0
キョン「切れちまった。どうしたってんだよ、あいつ?さっき掛けてきたくせに」
キョン「ん?ハルヒからの着信履歴。午後五時七分?俺が古泉と一緒に帰宅してる
時間帯じゃないか。俺気付いてなかったんだな。……ってあれ?今の時間は
午後五時三十二分。ビデオ見てすぐに電話掛かってきたはずだから……さっきの
着信はハルヒじゃなかった?」
キョン「でも携帯に着信履歴が表示されないなんて……」
キョン「もしかして、またハルヒがらみなのかもな。明日古泉に聞いてみるか」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 02:07:56.07 ID:md6uarIA0
〜翌日〜
古泉 「ビデオテープ?」
キョン「ああ、昨日お前の部屋で見かけたんだが…」
古泉 「僕の部屋にあったんですか?」
キョン「ああ、おまえのBOXの片隅にあったけど」
古泉 「変ですね。ビデオはもう見ないので全部処分した筈ですが…」
キョン「そうなのか?」
古泉 「ええ。特にデッキが二年前に壊れてからは全く」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 02:16:07.33 ID:md6uarIA0
キョン「デッキが壊れた?嘘言うなよ。俺はそのビデオ、お前の部屋にある
デッキで見たんだぜ」
古泉 「えっ?もしかして僕の部屋のデッキで見たんですか?」
キョン「ああ。テープ借りた訳じゃないぞ。なんなら今日団活が終わった後、確認するか?
まだお前の部屋のデッキに入れたまんまだしな」
古泉 「……そうですね。もし涼宮さんがらみならば、早めに行動しておかなくては」
キョン「まぁ、ビデオ見た後電話がかかってきただけだからな。そんなに心配する程
じゃないと思うが」
古泉 「そうだと良いんですがね…」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 02:23:11.11 ID:md6uarIA0
〜古泉宅〜
古泉 「で、僕の部屋にあるデッキを確認したわけですが…」
キョン「ああ」
古泉 「何も入ってませんでしたね」
キョン「おかしいな。俺ビデオは確かに入れっぱなしにした筈なんだが」
古泉 「……不味いですね」
キョン「何がだ?」
古泉 「もしやご存知ないのですか?」
キョン「だからさっきから聞いているだろ?」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 02:30:23.39 ID:md6uarIA0
古泉 「良いですか?恐らくですが、あなたが今体験している状況と非常に似通った
事例があります」
キョン「へぇ、前例があるのか」
古泉 「……」
キョン「どうしたんだよ古泉?前例があるなら解決策もある筈だろ?」
古泉 「いえ、今のところ絶望的です」
キョン「もしかして打つ手がないってのか?」
古泉 「……はい。正直、打つ手はありません」
キョン「俺はこれからどうなっちまうんだ?」
古泉 「………………」
キョン「おい!!!古泉!!!!!!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 02:36:36.23 ID:md6uarIA0
古泉 「……………恐らく、一週間後、いえ、もう残り六日ですか。六日後に、あなたは死にます」
キョン「!!!!!!!!!!!!!」
キョン「な、何だと?死ぬ…のか?」
古泉 「はい」
キョン「俺が…?」
古泉 「そうです」
キョン「これもまたハルヒの仕業だって言うのか?」
古泉 「現状では何とも言えませんが、今回その可能性は低いかもしれません」
キョン「そうなのか?こんな不可思議な現象があいつ以外で起こるもんなのか?」
古泉 「もしくは、涼宮さんの能力を上手く利用した輩が居る。そう考えるのが妥当ですね」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 02:44:04.55 ID:md6uarIA0
………………
…………
……
キョン「…ふぅ」
古泉 「落ち着きましたか?」
キョン「なんとかな……で、今回の事件、俺が六日後に死ぬってことも分かっているお前は、
この事件がどういった物なのか把握しているみたいだな」
古泉 「ええ。一言で言ってしまうとこれは『リング』ですね」
キョン「リング?どっかで聞いた事があるような」
古泉 「……しかし、やはり内容はご存知ないようですね」
キョン「…説明を頼む」
古泉 「分かりました。では少々噛み砕いてご説明します。『リング』という物は元々小説
として世に出た作品です。その後、反響が大きかったので映画化、ドラマ化。果てには
洋画としてもリメイク作品が出たほどのホラー物です」
キョン「(ホラー物か。俺が知らないはずだ。うちの妹怖がりだから、家には極力そういう
類の物は置かないからな)」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 02:51:51.49 ID:md6uarIA0
古泉 「そして肝心のリングの中身ですが、そうですね。話しの肝となるのは、ビデオテープです」
キョン「俺の見たあのテープか」
古泉 「ええ。そのテープを見た者は、一週間後に死にます」
キョン「………」
古泉 「そのテープにはある女性の呪いが込められていまして、登場人物たちは、その呪いを解こうと
躍起になります」
キョン「(呪いの解き方?そう言えば確かビデオの最後に……ってまさか!!!!)」
キョン「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 02:59:04.77 ID:md6uarIA0
古泉 「ど、どどどうしました?」
キョン「思い出した!!!あのビデオテープの最後の場面!!!」
古泉 「おや、あなたが見たテープは最後まで録画されたテープだったんですね」
キョン「馬鹿!!!何冷静に言ってるんだよ!!!テープの最後に呪いの解き方が映ってた」
古泉 「そうだと思います。僕の読んだ『リング』の小説もそういう風な描写がありましたし」
キョン・古泉「「呪いの解き方……それは、第三者にビデオをダビングして見させること!!!!!」」
キョン「でもここにテープがなきゃ、そんなの無理じゃねぇか!!!どーすんだよ!!!!!!」
古泉 「ですから先ほど言ったじゃないですか『絶望的です』と」
キョン「くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 03:08:46.95 ID:md6uarIA0
キョン「おい。他に呪いを解く方法はないのか?」
古泉 「ありませんね。こういう時に頼りになるのは、長門さんですが」
キョン「長門は……無理だ。今のあいつには情報操作できる能力がない」
古泉 「僕も閉鎖空間の外では無力ですし、残るは……」
キョン「朝比奈さんの未来の情報のみか」
古泉 「彼女が話せれる内容だと有難いのですが…」
キョン「『禁則事項』の気もするが一応当ってみよう!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 03:16:22.85 ID:md6uarIA0
PrrrrrrrrPrrrrrrrrrPrrrrrrrrr
キョン「くそっ、繋がらない」
古泉 「……」
キョン「朝比奈さんたち未来人なら、この先俺がどうなるか知って居る筈なのに!!!」
古泉 「…もしかしたら」
キョン「どうした?古泉」
古泉 「今から機関と鶴屋さん、それから涼宮さんにも確認をとってみます」
キョン「何か気付いたのか?」
古泉 「ええ(もしかしたら今よりも状況が悪くなるかもしれない事実ですけどね)」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 03:24:31.40 ID:md6uarIA0
………………
…………
……
〜一時間後〜
キョン「どうだったんだ?古泉」
古泉 「はい。裏が取れました。どうやら朝比奈みくるは、この世界に存在しないようです」
キョン「!!!!どういうこった?」
古泉 「彼女の言い方を借りるとすれば、朝比奈みくるという個体はこの次元平面上には存在
しないってことです」
キョン「だから!今回のお前はいつにもまして回りくどいな。だから朝比奈さんが何でいなく
なっちまったんだよ」
古泉 「………未来が変わったんでしょう。恐らく、朝比奈みくるが存在しない未来に…」
キョン「なっ?」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 03:34:32.12 ID:md6uarIA0
古泉 「僕は言いましたよね?今回の事件、涼宮さんが関与している可能性は低いと。そして」
キョン「もしハルヒの力が関与しているなら、裏でそれを操った奴が居るって話しか?」
古泉 「そう、その話です。幾ら涼宮さんの力が凄いと言っても彼女はその力をまだピンポイントで
制御できていません。あなたがビデオを見たのが彼女の力の所為だというのはまだ納得できます」
キョン「いつもの事だからな」
古泉 「しかし、その後にこうも見計らったタイミングで、ビデオが消去されるとは考えにくい。普段
ならばもっと大規模に働きかける彼女の力が、こうも見事にあなたの都合の悪くなるタイミングで
矢継ぎ早に起こっている」
キョン「確かに」
古泉 「ここまで来ると、涼宮さん以外の誰かが人為的で作為的で意図的に事を起こしているのは明らかです」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 03:45:03.67 ID:md6uarIA0
キョン「だとすると、朝比奈さんが消えちまった事からも、ビデオを奪ったのは朝比奈さんたち
と敵対する未来人のグループか!」
古泉 「その可能性も高いですが、それだけとは言い切れませんね」
キョン「何故?」
古泉 「朝比奈さんたちの未来を邪魔だと思っているのは何も同じ未来人だけじゃないって事ですよ」
キョン「!!!そうか。別の未来に変えようとしているのは何も…同じ未来人に限った事じゃない」
古泉 「その通りです。彼女たちの情報がどこからか漏れて、そいつらにとって邪魔だったから消された
可能性があります」
キョン「くそっ!!!どうすりゃいいんだ?朝比奈さんの事も何とかしなくちゃならないのに、
俺は彼女を助ける前に、誰がテープを持っているかも分からないまま呪いにおびえながら
死ぬのかよ?」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 03:50:12.50 ID:md6uarIA0
古泉 「大丈夫です」
キョン「…古泉?」
古泉 「僕があなたを死なせなんて絶対にさせません」
古泉 「朝比奈みくるも何とかしてみせます。だから…」
キョン「……」
古泉 「僕を信じて下さい。キョン君」
キョン「……ああ。有難うな、古泉」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 07:59:33.01 ID:md6uarIA0
〜翌日・キョンの余命残り五日〜
キョン「あまり眠れなかったな。……無理もないか、あと五日で死ぬって死刑宣告
されたんだし」
キョン「こうしていても始まらないな。行動するか」
妹 「おはよ、キョン君」
キョン「おう、今日も早いな」
妹 「ねぇねぇキョン君」
キョン「ん?あぁ、どうした」
妹 「昨日のアニメさ、DVDで録画したんだけどさ、綺麗に取れてなくて、代わりに
変なものが映ってたの」
キョン「変なもの?」
妹 「うん、何かね。井戸と火山とおばあさんと……」
キョン「!!!!!!!!!」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 08:07:23.29 ID:md6uarIA0
キョン「(ま、まさかそんな筈は、だってあのテープは。何故DVD?媒体はテープだけじゃないのか?
いや、しかし)」
妹 「どしたのキョン君?」
キョン「おい!DVD見た後に電話は掛かってきたか?」
妹 「えっ?う、うん。あんまり上手く聞き取れなかったんだけど…間違い電話みたいなの
掛かってきたよ。すぐに切れたし」
キョン「(なんてこった)」
妹 「?」
キョン「あ!そ、そうだ。そのDVD持ってるか?」
妹 「うん!持ってるよ」
キョン「(これは逆についているかもしれん!!!)」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 08:14:08.90 ID:md6uarIA0
………………
…………
……
妹 「あれ〜可笑しいな。昨日ケースに入れといたのに」
キョン「無いのか?」
妹 「うん。ちょっとお母さんにも聞いてくる〜」
キョン「……あぁ、急いでな」
妹 「うん」
キョン「(これは、…くそっ、何で妹まで?)」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 08:21:42.29 ID:md6uarIA0
………………
…………
……
妹 「キョン君、お母さんに聞いてみたんだけど」
キョン「知らなかったのか?」
妹 「うん」
キョン「……そうか」
妹 「おかあさんもね、ちゃんと録画できてるか中身確認した後にケースに入れたって」
キョン「お、お袋も見たのか?」
妹 「うん。でも変だよね?お母さんはちゃんと録画できてたわよって」
キョン「そ、そうか(どうやらお袋は無事みたいだな)」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 08:30:27.23 ID:md6uarIA0
キョン「で、DVDの中身の件についてだが」
妹 「そうそう!」
キョン「別に気にする程のもんじゃないさ。見たかったアニメなら、今度レンタル屋に並んだら
俺が借りてきてやる」
妹 「本当?さすがキョン君」
キョン「あぁ、約束だ(だから何としても生き残らないとな。…この事件はもう俺だけの問題じゃ
なくなってきている。どうにかして活路を見つけなくちゃ俺は勿論こいつも…)」
キョン「(早くビデオやDVDを持ち去った犯人を…)」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 08:37:25.34 ID:md6uarIA0
………………
…………
……
キョン「という事が今朝あってな」
古泉 「非常にまずいですね」
キョン「ああ、まさか妹にまで被害が及ぶとは…」
古泉 「いえ、僕が言っているのはそちらではありません」
キョン「?」
古泉 「おや?気付きませんか。妹さんのアニメですよ」
キョン「アニメがどうかしたのか?」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 08:45:24.52 ID:md6uarIA0
古泉「妹さんは何故DVDに録画、いえ、これは多分キョン君たちのお母さんが
録画したんでしょうが、この際それは重要ではありません」
キョン「……」
古泉 「問題なのはそのアニメを録画した時間です」
キョン「確か、五時半過ぎだったらしいが…」
古泉 「ええ、そしてその時間はキョン君が僕の部屋で呪いのビデオを見た
時間とも一致します」
キョン「そう言えばそうだな」
古泉 「しかし、キョン君の時とは圧倒的にケースが違います。あなたは、
テープをデッキに残したまま帰宅。そして僕が神人を倒して帰るまで
にかなりのタイムラグが発生しています」
キョン「!!!!!!」
古泉 「気付いたようですね?」
キョン「昨日、俺の家ではDVDをお袋が撮った後も、妹が見た後も、必ず最低でも
誰か一人は家に居たぞ?」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 08:56:34.94 ID:md6uarIA0
キョン「犯人はうちの家族が居る中、DVDを持ち去ったってのか?」
古泉 「逆算するとそうなりますね」
キョン「おいおい、そんな真似ができる連中なんて…」
古泉 「はい…」
キョン「長門のパトロンか親戚くらいだろ?」
古泉 「ええ、今回の事件の主犯は彼らであるとみて、ほぼ間違いないでしょうね。
涼宮さんが関与していないとなると、一番妥当な線でもありますし。しかし
そうなると、僕たちは長門さん抜きで情報統合思念体とバトル羽目になります」
キョン「…敵うわけないだろ」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 09:06:45.75 ID:md6uarIA0
古泉 「………でも僕が!」
キョン「古泉……すまないがしばらくの間一人にしてくれないか?」
古泉 「し、しかし!!!」
キョン「時間が無いのは分かってる!…でも、でも頼む。三十分で良い。気持ちの整理を
させてくれ」
古泉「……分かりました。僕は何か策を講じます。気分が落ち着いたら携帯で…」
キョン「有難う、古泉」
古泉 「いえ、では失礼します」
キョン「…………はぁ」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 09:24:30.75 ID:md6uarIA0
………………
…………
……
〜四十分後〜
Prrrrrr
古泉 「おや?もう気分は大丈夫なんですか?」
キョン『ああ、すまなかったな。もう大丈夫だ』
古泉 「無理しなくても良いんですよ」
キョン『はっ、自分と家族の命、朝比奈さんの未来もかかってるんだ。無理しない
奴の方が居ないさ』
古泉 「………そうですね」
キョン『だからお前にスンゴイ迷惑かけるかも知んないが、勘弁してくれよな?』
古泉 「やれやれ、……構いませんよとも。だって僕ら『友達』じゃないですか」
キョン『……くくっ、あぁそうだな。『友達』だ』
古泉 「では、これからそちらに向かいます。そうそう、少しだけ光が見えてきましたよ。
もしかしたら、あなたの呪い、解けるかもしれません」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 09:35:53.92 ID:md6uarIA0
………………
…………
……
キョン「…で、お前の言ってた光ってもしかして」
古泉 「はい、彼女です」
朝倉 「……ふん」
古泉 「敵が情報統合思念体なら、最低限こちらもそれに対抗しうる力が必要ですからね」
キョン「まぁ、そりゃそうだが…」
朝倉 「ナニ?私だってあなたを助けたくてここに居るんじゃないんだからね?あくまでも
長門さんの代わりよ」
古泉 「やれやれ」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 09:49:40.97 ID:md6uarIA0
キョン「古泉、ちょっと」
古泉 <何ですか?>
キョン<おい、朝倉は昔俺を殺しに来たほどの奴だぞ?大丈夫なのか>
古泉 <その点でしたら心配いりません。もし困った事があれば朝倉さんに手伝いをさせる
ようにプログラムを仕込んでいると昔長門さんに伺った事があります>
キョン<そ、そうなのか。でもだったら朝倉でなくても…黄緑さんとか>
朝倉 「ちょとそこ!さっきからボソボソ喋ってるけど私を甘く見ないでよね。全部聞こえてるわよ?」
キョン「なぬっ?」
朝倉 「ふん!どうせ私は長門さんの代わりでバックアップで代替品よ!!!あんたもどうせ、
朝倉涼子の特徴なんて眉毛しか思い出せないぜ、とか思ってるんでしょ?」
キョン「い、いや。そこまでは…」
朝倉 「ふん。別にいいわ。どうせ今回の事件が片付いたら、また私の活動を黄緑あたりが封じに
掛かるんでしょうしね」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 10:04:39.94 ID:md6uarIA0
キョン「そ、そうなのか?」
朝倉 「安心した顔になったわね」
古泉 「まぁまぁお二人とも。今は時間もありませんし、ねっ」
キョン「そうだな」
朝倉 「仕方ないわね」
古泉 「ではこれからの方針を決めましょう。残された時間でどう、決着をつけるのか。
主に選択肢は三つ。一つは敵と思われる集団がまだ地球上に居るのならば、テープを
取り戻し普通に呪いの解除を行う」
古泉 「二つ目は、今回の事件を引き起こした奴を見つけ、倒して解決とする」
古泉 「……そして三つ目は」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 10:10:02.86 ID:md6uarIA0
???「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
キョン「な、何だ?この悲鳴は?」
古泉 「部室塔のようです」
朝倉 「………」
キョン「と、とにかく行くぞ。さっきの叫び声は尋常じゃなかった」
古泉 「同感です。急ぎましょう」
朝倉 「はぁ、(面倒臭くなってきたわね、これは)」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 10:18:25.83 ID:md6uarIA0
………………
…………
……
キョン「ん?あそこドアが開いてる?」
古泉 「コンピ研のようですね。この時間帯に人がいるのは珍しいですが」
朝倉 「成程ね。やっぱり…」
キョン「入るぞ!」
キョン「こ、これは…」
古泉 「部長氏が死んでる」
朝倉 「………みたいね。間違い無いわ」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 10:50:40.63 ID:md6uarIA0
古泉 「………朝倉さん。一つお聞きしたい事があります」
朝倉 「どうぞ」
古泉 「部長氏のこの死に方。僕の想像通りで良いんですよね」
朝倉 「良くはないと思うけど、間違ってはいないわね」
キョン「?さっきから何喋ってんだ二人とも!全然話が見えてこない。というよりも
何でお前らは人が死んでいるのにそんなに冷静なんだよ?」
古泉 「……僕は、閉鎖空間内で人の死を、見慣れてしまっていますから」
朝倉 「私は宇宙人だし、別にどうって事無いわ」
キョン「そ、そうなのか」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 10:52:39.83 ID:md6uarIA0
古泉 「ただ、人の死に慣れるというのも存外気分の良いものではありませんね。
あなたは部屋の外で待機していてください。僕と朝倉さんで調べておきます。
教師の方がここに近づいたら知らせてください」
キョン「それくらい朝倉の情報操作で…」
朝倉 「いくら私でも、既に起こってしまったあの叫び声を今からは消せないわ。
この空間を隔離したとしても、その後、色々問題が残るし」
キョン「確かに。人の死体があるのに、学校がその事実にいつまでも行き当たらないと、後で
警察関係者や、マスコミがうるさそうだな」
朝倉 「そこまで広がっちゃうと大規模な情報操作しなくちゃならなくなるしね」
古泉 「ですから見張りを頼みます」
キョン「あ、ああ。分かった」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 13:15:18.58 ID:md6uarIA0
………………
…………
……
〜一時間後〜
キョン「今日はもう、学校閉鎖だってよ。明日も緊急の職員会議で、授業の復帰はいつになるか
分からんらしい」
古泉 「まぁ、当然の流れですね」
朝倉 「条件的には他殺だけど、死因が心不全じゃあ、警察も動きづらいでしょうし妥当なところね」
キョン「お前、死因知らべてたのか?」
朝倉 「いいえ、私達が調べてたのはビデオやDVD、もしくはそれに準ずるリングの媒体品ね」
古泉 「しかしまたもや犯人には先を越されたみたいでしたが」
キョン「そうか………なぁ、ちょっと良いかな?」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 13:23:53.67 ID:md6uarIA0
古泉 「はい、何でしょう?」
キョン「この前、お前に説明してもらったリングの話な。途中で打ち切っちゃっただろ?だから
もう少し詳しく話してくれないか?」
朝倉 「それなら私がしてあげる。何もこんな時間が無い時に三人が同時に時間つぶすなんて
馬鹿らしいわ。古泉君は私がキョン君に説明してる間に警察関係に潜り込んでる機関の
人たちから情報を集めてきといて」
古泉 「そうですね、それが良さそうです。では僕は探りを入れてきますので、また後で」
キョン「あ、ああ。またな(朝倉と二人っきりか。早く帰ってきてくれよ、古泉)」
123 名前:以下『リング』のネタばれを多数含みます[] 投稿日:2009/07/04(土) 13:33:56.99 ID:md6uarIA0
朝倉 「じゃ、説明するわよ」
キョン「頼む」
朝倉 「まず『リング』ってのが元々小説って話は聞いたわよね?」
キョン「ああ、その後映画化されて、ドラマ化、洋画版でリメイクもされたんだろ?」
朝倉 「うん。今回の事件がどの作品を元にしているかでかなり解決策は変わってくるけどね」
キョン「もしかして、全部バラバラな展開を見せるのか?」
朝倉 「そう、でも洋画版やドラマ版は外しても構わないわ。既に出だしの部分がかなり違って
きてるから」
キョン「(問題は小説板か映画化された方のどちらかか)」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 13:43:57.96 ID:md6uarIA0
朝倉 「さて、ここからが問題なの。大体大まかなストーリーは被ってるから、これからする
説明はどちらの物でも同じと思ってくれてて良いんだけど……まず、今あなたが
置かれている状況とさして変わらないわ」
キョン「すると…」
朝倉 「主人公はそれまでに不可解な死に方をしている人間の原因を調べていたの。いわゆる
雑誌記者みたいな感じね。で、その人たちの足取りを追って行くと、彼は一本のビデオテープ
に出会う」
朝倉 「多少恐怖はあるんだけど、主人公はテープの中身を見てしまう。勿論中身は…」
キョン「俺が見たテープと同じ内容」
朝倉 「そう」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 13:50:32.12 ID:md6uarIA0
朝倉 「でも決定的に違うのは、あなたが見たテープには事件の解決策がちゃんと入ってたって事」
キョン「呪いを解きたければ第三者にダビングして見せろってあれか」
朝倉 「うん。本当のリングの作品だと、ビデオの最後の部分が何故かちょん切れていて、
呪いの解除の仕方が分からない。だからどうすれば呪いが解けるんだろう?って
思考錯誤を繰り返して、解決策を模索するようなストーリーなのよ」
キョン「だったら俺はかなり有利な状況だったってわけだ。なんせストーリーの大部分を飛ばして
いきなり解決策を知ってたんだからな」
朝倉 「うん。ただ、小説にしても映画にしても、最後はそれで終わりだったんだけど…そうは
問屋がおろさないって感じで、あなたの場合にはテープ自体が無い」
キョン「……」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 13:56:20.21 ID:md6uarIA0
朝倉 「これは致命的。というよりも新しい『リング』と表現するべきなのかしら?
今までリングは解決策を模索してきた。思考錯誤してきた。でも今回は最初から
答えは分かり切っているのに、問題が解決できない」
キョン「?」
朝倉 「だから古泉君も言っていた通り、私達は三つの選択肢から選ばなくちゃいけない」
朝倉 「一つは、テープを取り戻す事」
朝倉 「もう一つは敵の親玉を倒して、事件を終焉に導く」
朝倉 「そして最後の一つは、神様にお願いする事かしらね」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 14:07:07.12 ID:md6uarIA0
朝倉 「ま、勿論分かっているとは思うけど、私達が選ぶ選択肢は…」
キョン「二番なんだろ?」
朝倉 「おや?キョン君も漸く事態が呑み込めたみたいね」
キョン「ああ、分かった。漸くな。先ず一番目。テープを取り戻したって結局はその場しのぎだ。
俺が別の奴に見せたって、見せた先の相手が、また呪われるんだからな」
朝倉 「それに既に複数のテープや他の媒体品が出回ってるみたいだしね」
キョン「しかも、もし呪いの解除とかの噂に尾ひれがついたら、それこそネズミ算式に
膨れ上がる結果になる。例えば『このビデオを見た者は一週間以内に三人以上
にダビングして見せないと呪われる』とかな」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 14:16:08.15 ID:md6uarIA0
キョン「後、お前らの言う三番目の神様に頼るってのは無理というより無謀だな。あのじゃじゃ馬を
事件が解決する方向に願わせるってのは期限内にはアウトだ」
朝倉 「へぇ」
キョン「だから、この状況を作り出した奴をとっちめるしかない」
朝倉 「良くできました。さすがキョン君♪」
キョン「でもな、朝倉…俺はひょっとすると…」
古泉 「古泉一樹、ただ今戻りました!!!」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 14:41:57.89 ID:md6uarIA0
キョン「お、おぉ、お帰り古泉。なんか嬉しそうだな」
古泉 「ええ!朗報ですよ。実は警察に潜んでいる機関からの情報で、コンピ研が
使用していたとみられるパソコンのログがまだ消されてなかったんです」
キョン「マジか!?」
古泉 「はい!朝倉さんなら、ここから解析すれば、もしかしたらリングのデータ
を送ってきた送信先も特定できるかもしれません」
朝倉 「どうやら、ようやく私の腕の見せ所ね」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 14:48:13.26 ID:md6uarIA0
古泉 「頼みます、朝倉さん!まだ部室には入れませんが、ログデータは警察庁の
データベースにも保管されてあります。ファイアーウォールを破って解析
を頼めますか?」
朝倉 「構わないわよ。じゃあ、私は帰ってデータ解析の準備をしとくわ。もしかしたら
一筋縄ではいかないかもしれないから」
古泉 「そうですね。相手も恐らく同じ情報統合思念体でしょうから」
キョン「………」
朝倉 「大丈夫!心配しないで。必ず手がかりを見つけてくるわ」
古泉 「そうですよ。きっと上手くいきます!」
キョン「そ、……そうだよな。有難う二人とも。俺のためにここまでしてくれて」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 14:59:56.21 ID:md6uarIA0
………………………………
…………………………
……………………
………………
…………
……
〜翌々日・キョンの余命残り三日〜
キョン「(はぁ、結局昨日は朝倉からの連絡は無かったな)」
キョン「(古泉と機関の人も交えて色々調べてみたが結局何も出てこなかったし)」
キョン「(やっぱり朝倉の結果待ちか)」
キョン「今日、昼まで待っても連絡が無かったら、古泉と一緒にあいつのアパート
に行ってみるか」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 15:14:48.18 ID:md6uarIA0
キョン「だけどまぁ、その前に…やれるだけのことはやっておくか」
PrrrrrPrrrrrrPrrrrrrr
キョン「よう、実は頼みたい事があるんだ」
???『 』
キョン「ああ、そうだ。すまないな」
???『 』
キョン「…あぁ……分かってる。それとさ…もし俺がs……いや、何でもない」
???『 』
キョン「うん、じゃあもう時間だから、俺行くわ。待ち合わせしてんだ」
???『 』
キョン「そんなんじゃねぇって。……あぁ、サンキュな」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 15:36:43.09 ID:md6uarIA0
………………
…………
……
その日の午後。
古泉と調べ物をした後、朝倉のアパートに向かった。
しかし、そこには朝倉の姿は無く、警察のパトカーと何人もの警官がいただけで。
漸く得られた情報は残酷で、それは、現実としては、到底、受け止められない事実だった。
情報統合思念体に作られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。
……朝倉涼子が死んでいた。
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 18:06:33.79 ID:md6uarIA0
………………
…………
……
キョン「なぁ、古泉」
古泉 「…はい」
キョン「朝倉は敵にやられたのかな?」
古泉 「証拠はありませんが、恐らくそう見て間違いないでしょうね」
キョン「…そっか」
古泉 「ええ」
キョン「なぁ、古泉」
古泉 「…はい」
キョン「お前さ、今回の事件にもう関わるな」
古泉 「…はい?」
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 18:11:35.32 ID:md6uarIA0
古泉 「ど、どうしてですか?折角ここまで情報が集まったのに!!!」
キョン「だからさ、これだけ情報があつまりゃこの先俺一人でもやっていける」
古泉 「でも!!!それじゃあ死んでしまった部長氏や朝倉さんが!」
キョン「だからだよ!!!!!!」
キョン「頼むよ、古泉。このまま二人で事件に首突っ込んでいると、お前まで
朝倉みたいに殺されるかもしれないんだ」
キョン「昨日までの俺は馬鹿だったんだ。どんな事になっても事件を解決してやると
思ってた。でも、今日朝倉が殺されているのを聞いて自覚したよ」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 18:18:43.77 ID:md6uarIA0
キョン「俺は、凶器なんだって。抜き身のナイフなんだって」
キョン「そう、実感したよ。だから、俺にはもう近づくな」
古泉 「嫌です。僕はあなたに言いました。必ず守って見せるって」
キョン「……古泉」
キョン「ありがとな、古泉。お前が友達でよかったよ」
古泉 「そんな今生の別れみたいな台詞…」
キョン「もし、俺に何かあったら、俺の妹の事、よろしく頼む」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 18:24:10.39 ID:md6uarIA0
古泉 「行かせませんよ?……って、…ぐぅ?」
森 「悪いわね?古泉。でもこれも世界のためよ」
古泉 「そ……そんな」
古泉 「……ぐ」
キョン「すみません、森さん。汚れ役引き受けてもらって」
森 「良いのよ。うちの戦闘員なんだから」
キョン「それと……」
森 「あ〜昨日頼まれてた資料ね?はい、これ」
キョン「有難うございます」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 18:31:46.22 ID:md6uarIA0
森 「お礼を言われるほどじゃないわ。本当は私達も手伝いたいところだけど、
私達の神様がここのところ不機嫌なもんであんまり時間が割けないし」
キョン「最近SOS団の活動していませんからね。朝比奈さんは消えちまって、俺と
古泉はさぼりっぱなし。長門が一人支えてくれているはずですが、それでも
限界がある」
森 「そうなの、最近閉鎖空間がそこらへんで発生してる。それは仕方のない事なんだけどね」
キョン「古泉をよろしく頼みます。そいつ死なせないでやってくださいね?」
森 「何時死んでも可笑しくない処で戦っているけど……そうね、努力するわ。だからあなたも
死んじゃ駄目よ」
キョン「……努力します」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 18:36:10.72 ID:md6uarIA0
………………………
………………
………
キョン「………………………………」
PrrrrrPrrrrrrPrrrrrrr
キョン「よう、今日はサンキュな。届いてたよ」
???『 』
キョン「うん。…………そうか」
???『 』
キョン「こっちは大丈夫だ……心配すんなよ」
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 18:43:34.41 ID:md6uarIA0
???『 』
キョン「それとさ、しばらく連絡が取れなくなると思うけど大丈夫だから」
???『 』
キョン「……あぁ、そんな感じかな。じゃあな……おやすみ……元気でな」
???『 』
ピッ
キョン「…………………携帯ももう必要無いな」
パキッ グシャ
キョン「これでもう誰とも連絡できない。後戻りも…出来ないな」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 18:55:15.83 ID:md6uarIA0
〜翌日・キョンの余命残り二日?〜
キョン「森さんとあいつから貰った資料。やっぱりだ。朝倉から『リング』の説明を聞いた時、違和感があったのはこの所為か。
俺は『リング』について”詳しく”教えてくれと頼んだ筈なのに、あいつは俺に一番重要な情報を伝えていない。
でもこうなると朝倉が死んだ理由ってのは……ひょっとして」
ピンポーン
キョン「誰か来たみたいだな」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
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ピンポーン
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 19:03:09.47 ID:md6uarIA0
キョン「なっ、まさかもう来たのか?」
早い。早いぞ?早すぎる。こっちはまだ準備が完了していないってのに。
キョン「と、とりあえず、武器を?」
……と、その時俺は背後からの視線を感じた。
キョン「!!??」
思いっきり後ろを振り向いたが、そこにはやはり、何も居なかった。
キョン「(でも…油断はできない。幸い妹と両親は今、この部屋には居ないのが救いだ。
まぁ、もしかしたらこういう展開になるかもしれないと思って一応、家から
追い出しておいたんだけど、まさか本当にこうなるとは…)」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 19:12:21.41 ID:md6uarIA0
キョン「(どこから来る?)」
俺は一応武器として用意してあった、金属バットを両手で掴み、じりじりと壁を背後にして
部屋の全体を見渡す。
さっきの”チャイム”は今から俺を殺すって、殺しに来るって合図なんだろう。
畜生!!!折角全ての謎や伏線が回収できそうだって時に殺しに来るのかよ?せめて
ルールくらい守って明日に来てほしいもんだぜ!
キョン「……はぁ」
馬鹿だな、俺は。まだそんな甘い考えを持っていたのか。反吐が出る。
いつ一週間のルールが出来たんだ?これは確かに『リング』に似ているけれど、厳密には…
いや、厳密どころか、ちっとも『リング』そのものじゃないんだ!!!
俺は古泉から『リング』と今回の事件の相違点を聞いて、それだけで勝手に思い込んじまっていた。
その所為で……その所為で。くそっ!!!完璧に”嵌められた”。
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 19:20:29.39 ID:md6uarIA0
畜生畜生畜生。頭に熱が昇って上手く考えがまとまらねぇ
キョン「でもまぁ、それが本当なら、恐らく俺の妹が死ぬことは無いから少しばっかし嬉しいけどな!」
台詞と口調がバラバラだ。でもそれでも構わない。
俺はさっきから自分が言っている事を反復するように、思考をめぐらす。
体はピンと張りつめた臨戦態勢の状態を保ったまま、思考をフル回転でをめぐらす。
キョン「何処だ!!!!出てこい!!!!!もうお前の正体は分かってるんだ!!!!!」
バットを手に携えたまま…。
だが、
?? 「へぇ」
キョン「?????????????????????」
「そいつ」は、ごく当たり前のように「その声の主」は、さも当然のようにそう言った。言い放った。俺のすぐそばで。
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 19:29:23.07 ID:md6uarIA0
キョン「何処に居る?」
?? 「ふふふ」
何処だ?何処に居る?
俺は足りない頭を精一杯使って考える。目を凝らす。何処だ?
壁か? 違う!!!
廊下? 違う!!!
部屋の四隅にそれぞれ目を配るが、そいつの姿はおろか影すら見当たらない。
くそっ。こいつにこんな能力があるって聞いちゃいないぞ?
?? 「ふふっ、そろそろ終わりにしましょうか」
キョン「こっちだってそのつもりだ!!!」
?? 「では、死んでください」
「そいつ」は、「その声の主」は、「古泉」は、俺の血しぶきをまるで美味しいワインのように見惚れながら、
これまで見たことも無いような満面の笑顔を振りまいて、俺の腹を突き破って出てきた。
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 19:35:08.63 ID:md6uarIA0
キョン「ぐ、……ぐふっ?お前、何で俺の腹の中から?」
古泉 「んっふ。その質問に関するコメントはできません。何故なら禁則事項ですので…」
キョン「そ、…そうかよ」
そのまま俺は、壁にもたれかかったまま、バットを手放してしまう。
あーあー。せめてこいつの、このにやけ面に一発かましてやりたかったが、それも……無理か。
あー、何だか…酷く、眠くなってきた。血の出しすぎか?まぁ良い。これで漸くこの悪夢から解放される。
もう寝よう。
なのに、古泉の「禁則事項です」という言葉だけが何故か頭から染み付いて離れない。
何故なんだろう?
沈みゆく意識の中、俺はそんな事ばかり考えていた。
……あぁ、すぐそこに闇が迫ってくる。
古泉「禁則事項です」
完
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 19:44:33.73 ID:md6uarIA0
作者です。どうも今まで有難うございました。何回もの支援や保守、本当に感謝感激です
さて、今回の話ですが皆さんの中で、もしかしたら「?」となっている人がいるかもしれませんが
初めから、こういう感じで物語を完結させるつもりでした。
まぁ、小説の『リング』を読んだことのある人は分かったかもしれませんが、キョンの視点は竜司君
と同じ視点で物語が構成されていたので、どうしてもこういう終わり方になってしまいました。
そこら辺は完璧なネタばれになってしまう可能性があるので、あえて濁した感じで完結させてみました。
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 20:02:36.71 ID:md6uarIA0
要望があるので真相?的なものを幾つか出しときます。多分これで理解できると思います
(あくまでこの話しの真相ですのでリングのネタばれではありません)
@ビデオのルール
「キョンが最後の場面で気付いたビデオのルールは”真相に気付いた時に漸く呪いが執行される”
というものです」
だから、妹には恐らく効果は得られない、と彼は思ったみたいです
A???
多分知らなくても支障はなかったと思います。
B古泉
ちょっと寄生されてる感じです
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 20:05:42.85 ID:md6uarIA0
C朝倉
頑張ったんですが、知りすぎちゃったみたいです
D部長
残念な人です
E朝比奈さん
元々世界が歩む筈だった未来が壊れて消えちゃいました
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 20:12:26.75 ID:md6uarIA0
Fハルヒ
今回はノータッチです
G長門
能力を失ったみたいで普通の女子高生です
とまぁ、こんな感じですかね。ホラー物の解説っていうのも変な感じですが…
多分、この話は次回作で伏線を全部回収できると思います。
ここに上げたのは、現在全部知っておいても支障のない感じです
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 20:19:04.87 ID:md6uarIA0
ちなみに次回作のタイトルは
佐々木「禁則事項だけどね?」
です。次回は『リング』の世界観から『螺旋』の世界観に移ります。
それでは皆さん、また何時かvipでお会いしましょう
稚拙な文章を見ていただき、有難うございました