1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 19:21:38.63 ID:khl+4OUvO
長門「解りやすく言うならば、感じやすくする」
キョン「…まずは理由を聞こうか。そしてやめなさい」
長門「理由は世間一般の男性の性的嗜好を調査した結果、女性は性感度が高い方が好まれると把握したから」
キョン「何の調査をしてるんだ。お前の役割はハルヒの観察じゃなかったのか」
長門「そう。そして観察の目的は、情報統合思念体の自律進化の可能性を見出だすため」
キョン「性感度が自律進化にどう関係するんだよ…」
長門「性行為は、ヒトの進化に深く関連している。性の追究はそのまま進化を紐解く事に繋がる可能性がある」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 19:26:39.22 ID:khl+4OUvO
キョン「…情報統合思念体とやらの考える事はわからんな」
長門「これは私の任務。自律進化の為。信じて」
キョン「信じるもなにも、お前の言う事は正しいんだろうが、さすがにこれはなぁ…」
長門「許可を。上げても良い?」
キョン「性感度を極限まで上げるって、具体的にどれくらいだ?その度合いにも寄るぞ」
長門「オーガズム時に分泌される脳内物質、脳内麻薬が心身に深刻なダメージを与えない程度」
キョン「すまん、わからん。もう少しわかりやすく頼めるか」
長門「男性の貴方に解りやすく説明するならば、手を握ると射精時の約5倍の性的快感を覚える」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 19:32:23.18 ID:khl+4OUvO
キョン「…長門、これはさすがにダメだ。聞き分けてくれ」
長門「何故。これでもかなりの妥協案。本来ならばこの倍以上の感度に設定するのが極限状態」
キョン「いや、あのな?手を握られただけで絶頂って、日常生活はどうするつもりだよ」
長門「問題ない」
キョン「…どう考えても大問題だがなぁ。で、私達って、結局誰の感度を上げるんだよ」
長門「未定。少なくともSOS団員はあなたを除く全員に情報操作を行う予定」
キョン「全員!?ハルヒもか!?」
長門「そう」
ガチャ
古泉「やぁ、こんにちは」ニコ
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 19:36:38.40 ID:khl+4OUvO
キョン「!」
古泉「おや、どうかしましたか?僕の外見になにか異変でも?」
キョン「違う。今ちょっと長門から相談…?いや、まぁとにかく込み入った話をしててな」
古泉「それはそれは…。また何か問題が発生したんでしょうか」
キョン「これから発生しそうだな。お前にも迷惑をかけるかも知れん」
古泉「ふむ。出来れば遠慮したいところですが、そうもいかないようですね。困ったものです」
長門「…」くいくい
キョン「ん?どうした長門」
長門「許可を」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 19:40:32.78 ID:khl+4OUvO
キョン「許可って、古泉にか!?」
古泉「事態は急を要するようですね。僕も微力ながら協力しましょう」
キョン「…いや、しかし…」
長門「古泉一樹の許可は得た。最終判断を下すのは、あなた」
キョン「…うーん。じゃあ、とりあえず古泉に犠牲になってもらって様子を見る…か」
長門「了解した。パーソナルネーム、古泉一樹の性感度を上昇」
古泉「…え?」
長門「ブツブツブツブツブツブツ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 19:44:18.89 ID:khl+4OUvO
古泉「…すみません…。よく聞こえませんでした。せ、性感度?」
キョン「ああ…。申し訳ないが聞き間違いじゃないんだ」
長門「情報操作は完了した」
キョン「…どうだ?何か変化は?」
古泉「いえ、特には…」
長門「出力は半分以下に設定してある。まずは様子見」
キョン「だそうだ。古泉、手を握らせてもらっても良いか?」
古泉「手を?はぁ、構いませんが…」
キョン「………すまん、古泉」
ぎゅっ
古泉「うわぁぁああああああああん!!!!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 19:48:44.36 ID:khl+4OUvO
古泉「ひ、ひぃ……うぇぇぇぇん……!!」ぽろぽろ
キョン「大丈夫か!?すまん、いきなり強すぎた!!」
古泉「うぐ…!えぐ…ひ、ひぃ…」ぽろぽろ
キョン「お前がそんな子供みたいな泣き方するとは…。いや、泣き顔見るのも初めてだが…」
長門「効果は実証された。射精は伴わないから問題はない」
キョン「そういう問題でもないだろう。長門、古泉を元に戻してやってくれ」
長門「了解した。ブツブツブツブツブツブツ」
古泉「はっ……はっ………」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 19:53:37.53 ID:khl+4OUvO
キョン「なんだ、その…済まんかったな」
古泉「い、いえ…大丈夫……」
キョン「良いから、落ち着いてから話せ。な?」
古泉「…ふ……ふぅ…。いや、すみません。落ち着きました」
キョン「悪かったな、実験台にしちまって」
古泉「…僕には少々刺激が強かったかも知れません」
キョン「だろうな。どんな感じだった?」
古泉「産まれて初めての感覚でしたね。視界が白く発光しましたよ。比喩ではありません」
キョン「…そんなにすごかったのか」
古泉「えぇ、それはもう。今まで自分が信じていた世界が信じられなくなるほどに」
キョン「!」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 19:57:50.90 ID:khl+4OUvO
長門「聞いた?」
キョン「ん?何がだ、長門」
長門「今の古泉一樹の言葉。未知の体験は、自律進化の可能性を孕んでいる」
キョン「…かなりこじつけのような気もするがな」
長門「実験段階はおしまい。これから新しいフェーズに入る。良い?」
キョン「…お前がそこまで言うんならしょうがないか。良いさ、好きにやってくれ」
長門「了解した。まずは」
キョン「まずは?」
長門「涼宮ハルヒ」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 19:59:13.01 ID:khl+4OUvO
長門「ドライオーガズムよりエナジーオーガズムの方が快感は激しい。推奨はしない」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:04:52.90 ID:khl+4OUvO
キョン「いきなりか!?」
古泉「できるならば彼女にあまり刺激を与えないでいただきたいのですが…」
長門「これは危険因子の極めて少ない実験。心配いらない」
キョン「しかし、ハルヒの奴にそんな事したらどうなるか…わからん訳じゃないだろう」
長門「これにより閉鎖空間が発生する確率は非常に低い。また、事象変移が起こる可能性もない」
ガチャ
バタン!
ハルヒ「やっほ!遅れてごめん!!」
キョン「!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:10:35.96 ID:khl+4OUvO
キョン「よ、よう。遅かったじゃないか」
ハルヒ「なによ、シケた顔しちゃって。これから団活だってのに、気合い足りないんじゃないの!?」
キョン「遅刻してくるお前に言われたくはない。…で?今日は何をするんだ?」
ハルヒ「ん?そうねぇ。今日はじゃあ、久しぶりにSOS団会議を開催します!」
古泉「それは大変よろしいですね。議題はいかがいたしましょう?」
長門「…ブツブツブツブツ」
長門(フェーズ1。性感度を30%上昇)
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:30:02.81 ID:khl+4OUvO
飯食ってました。再開します
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:33:40.16 ID:khl+4OUvO
ハルヒ「そうね。じゃ、議題は…『週末不思議探索の効率化』!!」
キョン「叫ばなくても聞こえてるぞ」
ハルヒ「いちいちうるさいわよ、キョン!じゃあ早速始めるわよ。よいしょっ」
キョン「こら。机に登るんじゃない」
長門「…情報操作完了」
ハルヒ「!」ずるっ
ガターン!!
キョン「うお!?おいハルヒ、大丈夫か?なにやってんだよ…」
ハルヒ「痛た…なに今の…?」
キョン「頭打ってないか?ほら、手ぇ貸してやるよ」すっ
ハルヒ「ん…。ありがと」
ぎゅっ
ハルヒ「きゃう!?」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:37:52.54 ID:khl+4OUvO
キョン「ん?」
ハルヒ「じ…自分で起きられるわよ!どきなさい!」
キョン(ああ、なるほど。もう始まってるんだな)
ハルヒ「…なに、今の?ちょっと手を握られただけなのに」
キョン「早く起きろよ。制服汚れるぞ」
ハルヒ「ふん!わかってるわよ、バカ!」
すっ
ハルヒ「う……!」
ハルヒ(な、何よこれ…!机に手をついただけなのに…)
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:43:11.44 ID:khl+4OUvO
キョン「なぁ、長門よ」ボソ
長門「なに」
キョン「さっきの古泉に比べて、ずいぶんソフトじゃないか」ボソ
長門「涼宮ハルヒには出力を落とした状態から操作してある」ボソ
キョン「なんでまた…」ボソ
長門「あの極限状態に行き着くまでの過程のデータも収集する必要がある」ボソ
キョン「そうかい…やれやれだ」
ハルヒ「んっ、んうう…!」
キョン「どうしたハルヒ。なんか苦しそうだぞ」
ハルヒ「べ!別に!?普通よ、なんともないわこのくらい!」
キョン(なんともないって…)
ハルヒ(どうしちゃったってのよ…!私の身体、おかしいんじゃない…!?)
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:46:43.69 ID:khl+4OUvO
ハルヒ「ふ…じゃあ気を取り直して…。会議を始めるわよ」
キョン「大丈夫か?ふらふらしてるぞ」
ハルヒ「なんともないって言ってるでしょ!」
キョン「顔真っ赤にして言われてもなぁ…」
ハルヒ「ふん。まぁ良いわ。じゃあ、まずはいつもの探索なんだけど…」
長門「…ブツブツブツブツブツブツ」
長門(フェーズ2に移行する)
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:50:16.79 ID:khl+4OUvO
古泉「…涼宮さん、体調が優れないようでしたら保健室に…」
ハルヒ「ううん。平気よ、古泉君。心配ないわ」
長門(情報操作完了)
ハルヒ「全然問題ないわ。じゃあ続けるわよ?」
長門「…」ガタッ
ハルヒ「ん?有希、どうかした?」
長門「…」トテトテ
ハルヒ「?」
長門「頭に埃が付着している。取ってあげる」すっ
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:54:30.49 ID:khl+4OUvO
ハルヒ「良い!!」すっ
長門「?」
ハルヒ「あ、ごめん…!良い、自分で取れるから…」
長門「そう?」
ハルヒ「う、うん。どのあたり?」
長門「頭頂部周辺。自分では不可視な位置にある。私が取る」
ハルヒ「……」
長門「頭をこちらに」
ハルヒ「………うん」
長門「…失礼する」
すっ
ハルヒ「うぅぅぅぅ……!!!!」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:59:31.83 ID:khl+4OUvO
キョン(おお、意外に我慢強いな)
古泉(あんなに顔を赤くして…。彼女の精神面の強さには度々驚かされますね)
ハルヒ「あ…!ぐぅ…!」
長門「取れた」
ハルヒ「っは……は……」
長門「…大丈夫?」
ハルヒ「ふぇ?へ、あ、だいじょうぶ……ありがと」
長門「良い」
長門「…」トテトテ
ハルヒ(うう…どうしちゃったの私?どうしちゃったの…?)
ハルヒ(なんで?自分で…しすぎちゃったから…?)
ハルヒ(なんなのよ……病気だったらどうしよう……)
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:03:55.77 ID:khl+4OUvO
キョン「おい、本当に大丈夫か。なんでそんなに唇噛み締めてるんだ」
ハルヒ「…わかんないわよ、バカ」
キョン「無理すんなよ。お前でも体調崩す事だってあるんだろうし」
ハルヒ「…うん」
ハルヒ(キョンに、こんな状態だなんて知られる訳にはいかないわよね…)
長門「ブツブツブツブツ」
長門(先程の古泉一樹と同じ、フェーズ4に移行する)
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:07:46.97 ID:khl+4OUvO
ハルヒ「はっ……はっ……」
ハルヒ(どんどん酷くなってる…!)
ハルヒ(どうしたら良いのよ……?)
ハルヒ「んっ」
ハルヒ(うああ…座ってるだけで…お尻が…!!)
ハルヒ(ああ…ダメ…ダメだってばぁ…我慢しなさい、私の身体…!!)
ハルヒ「うぐぅぅ…」ぽろぽろ
キョン「!!お、おい。泣くほど辛いのか」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:13:20.56 ID:khl+4OUvO
ハルヒ「う…ひぐ……!!」ぽろぽろ
キョン「お、おい…震えてるじゃないか。とりあえず窓開けるぞ?」
ハルヒ「ダメぇ!!!」
キョン「な、なんだよ」
ハルヒ「やめて!!お願いだからぁ!!」
キョン「いや、でも風入る方が気分もマシになるだろ」
ハルヒ「嫌なのぉ!!」ぽろぽろ
キョン(なるほど、風に当たるのも耐えられそうにないって事か)
キョン「まぁそう言うな。開けるぞ」
ガラガラ
ハルヒ「あっ」
びゅう………
ハルヒ「きゃあうっ!!」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:17:42.06 ID:khl+4OUvO
ハルヒ「閉めっ…!あう、気持ち…いっ!」
キョン「なんだって?気持ち良い?」
ハルヒ「あっ!ぐっ…!うああ!!閉めっ!てぇぇ!」
キョン「窓を閉めるのか?せっかく良い風が入って来てるのに」
ハルヒ「あっあっ…あぁ!もう!!もうっ!早く閉めてよぉ…!」びくっ
ハルヒ「あぐっ!イ…イ………くぅぅぅう!!」
長門(フェーズ5に移行)
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:23:33.59 ID:khl+4OUvO
ハルヒ「うあああああああ!!!」
キョン「!」
ハルヒ「キョン!!助けて!!!ああああぁう!」ブンブン
キョン「落ち着けハルヒ!大丈夫だから!な?」
ハルヒ「うぁぁぁぁん!!もうやだぁ!!助けっ…!きもちっよぉ゛!!」ぽろぽろ
ハルヒ「来ないで!触んないでえ!!お願いキョン、助け…」
キョン「大丈夫だハルヒ、ほら。手、握っててやろうか?」
ぎゅっ
ハルヒ「あ……っ」ぷつん
ハルヒ「 」どさっ
じわぁぁぁ……
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:32:09.21 ID:khl+4OUvO
古泉「可哀相に。下着をはいたまま…これは掃除に一苦労ですね」
長門「涼宮ハルヒの意識は途切れた。中断する」
キョン「いや、ちょっと待ってくれ」
長門「なに」
キョン「散々渋っといてなんだが…意識が途切れた後に続けたらどうなるんだ?」
長門「…感覚としてのシグナル自体は脳に送られ続ける」
キョン「その…なんだ、興味本位なんだが…」
長門「?」
キョン「続けてみないか?」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:39:30.17 ID:khl+4OUvO
長門「推奨はしない」
キョン「危険か?危険なら続けて欲しいとは言わんが…」
長門「肉体・精神的に損傷が懸念されるレベルではない。しかし涼宮ハルヒの肉体疲労は確実に蓄積される」
キョン「…疲れるだけ、って事か?」
長門「そう。あなたがこれ以上を望む理由が理解できない」
キョン「ハルヒのあんな卑猥な表情見ちまったんだ。俺も男だし…なぁ古泉?」
古泉「ふむ。一度経験した身としては涼宮さんを庇うべきなのでしょうが…」
古泉「一人の男として意見を求められているのならば、あなたに賛同せざるを得ません」ニコ
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:43:17.16 ID:khl+4OUvO
キョン「古泉よ」
古泉「はい、なんでしょう」
キョン「お前も男として、貫く所は貫くんだな。ちょっとだけ見直したぜ」
古泉「お褒めに授かり光栄です。では、長門さん」
キョン「よろしく頼むよ」
長門「了解した。パーソナルネーム、涼宮ハルヒの情報操作を続行。フェーズ6に移行する」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:50:03.77 ID:khl+4OUvO
ハルヒ「…」びくん!
キョン「うおう!?な、長門?ハルヒは今意識ないんだよな?」
長門「ない。情報操作は完了した」
キョン「さっきまでより感度上げただけで、身体が跳ね上がるのかよ…」
古泉「これは興味深いですね。一体どうなるのでしょう」
キョン「さて、と。さっきまであんなに泣き叫んでたけど…実は風に当たっただけだったんだよな」
古泉「ですね。僕自身もあなたに直接手を握られたので、ダメージが大きかったのでしょう」
キョン「だよな。……長門、聞いて良いか?」
長門「もちろん、元々感度が高い部位は比例して高感度になっている」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:56:03.81 ID:khl+4OUvO
キョン「だそうだ。古泉、どうする?」
古泉「んっふ。そこで僕に判断を委ねるのですか?」
キョン「まぁ、一応聞いとこうと思ってな」
古泉「ふふ、お任せしますよ。僕はここで拝見させてもらう事にしましょう」
キョン「え?お前はせんで良いのか」
古泉「それはお譲りしましょう。理由は聞かなくてもわかるでしょう?」
キョン「それもそうだな。じゃ、失礼するか」
古泉「俯せに倒れられていますね。まずはスカートをめくらなければ、ね」
キョン「だな。なんか悪い気がするが…許せよハルヒ。よっと」
ぴらっ
ハルヒ「…」びくんっ!!
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 22:01:38.05 ID:khl+4OUvO
古泉「濡れたスカートというのも、これはこれで良いものがありますね」
キョン「ふーむ…。下着が透けてるな。尻の割れ目がはっきりわかる」
古泉「あらためて、涼宮さんが魅力的な女性だと再認識させられますね。悩ましげな身体です」
キョン「古泉は一つ下のフェーズで手を握っただけであれだったが…」
キョン「今の状態のハルヒ、しかも尻なんか撫でたらどうなるんだろうな」
すっ
ぷしゃぁぁあ!!
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 22:13:45.52 ID:khl+4OUvO
キョン「うおっ」
古泉「おやおや。まるで蛇口ですね。脱水症状にならなければ良いのですが」
キョン「これって失禁か?」
長門「違う。構成成分は尿とほとんど変わらないが、汗のようなもの。俗に言われる潮噴き」
キョン「これが…。こんなに簡単に噴かせられたら、俺でもAV男優になれそうだな」
古泉「ふふ、長門さんと組めば、の話ですがね」
キョン「はは、冗談だ。さて、下着も邪魔だな…」
ずりずり…
ハルヒ「…」びくんっ!びくんっ!
ガチャ
みくる「すみません、遅くなっちゃいましたぁ」
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 22:21:10.57 ID:khl+4OUvO
キョン「あ」
古泉「おや。まさかこのタイミングで来られるとは」
長門「…間が悪い」
みくる「…」
キョン「あ、朝比奈さん…!」
みくる「失神してる涼宮さん…ビショビショの涼宮さんの下着を下ろしてるキョン君…」
キョン「これには理由があります。朝比奈さん、聞いて下さい」
みくる「ひ、ひど過ぎます…!キョン君がそんな事するなんてっ…!!」
キョン「朝比奈さん」
みくる「ひゃ!?ち、近寄らないで下さい!最低!」
古泉「ふむ。随分と腰を折られてしまいましたね。どうします、長門さん?」
長門「制裁」
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 22:29:13.58 ID:khl+4OUvO
キョン「…朝比奈さん、落ち着いて下さい」
みくる「こ、こんなのおかしいです!長門さん、古泉君!どうして黙って見てるんですかぁ!」
古泉「少しばかり事情がありましね。飲み込めませんか?」
みくる「飲み込むもなにも…涼宮さんがひどい目に」
古泉「ふふ、やはりあなたは…いや、これ以上はやめておきましょう。長門さん、お願いします」
長門「パーソナルネーム・朝比奈みくるの性感度を操作。フェーズ1に設定」
みくる「ふぇ?」
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 22:36:46.96 ID:khl+4OUvO
キョン「すみません、朝比奈さん」
みくる「な、なんですか?私、なにされちゃったんですかぁ?」うるうる
長門「…ブツブツブツブツ」
キョン「ん?長門、何してるんだ」
長門「朝比奈みくるのバニーガールの衣装の情報を改竄しただけ。2サイズ小さくした」
古泉「ふふ、なるほど。さすがに長門さんはわかっておられますね」
みくる「え?え?」
キョン「じゃあ古泉、俺達は出てようか」
古泉「そうですね。それが良いでしょう」
みくる「ふぇ?わ、私…どうしたら」
長門「あなたは、ここに残って」ガシッ
みくる「きゃあんっ!?」びくっ
ガチャ
バタン
みくる『うぁぁぁああっ!?』
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 22:46:22.39 ID:khl+4OUvO
・
・
・
ガチャ
長門「着替えは済んだ」
キョン「お、終わったか」
古泉「では入らせていただきますか。朝比奈さん、具合はどうですか?」
みくる「きゃ…う…!か、身体…がぁ…!」ギチ…ギチ…
古泉「良い眺めですね。やはりバニーガールは少し食い込むくらいでちょうど良い」
長門「朝比奈みくるにおいてはフェーズ1に留める。少なくとも丸一日は解除しない」
古泉「んふ。バニーガールの衣装に締め付けられて絶頂寸前の快楽を持続させる…まさに制裁、という訳ですね」
長門「そう」
みくる「ひぁぁ…衣装が…身体中を舐めてるぅ…!いやぁ…!」がくがく
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 22:54:50.36 ID:khl+4OUvO
みくる「は…あはぁ…!キョ、キョンくん…!助けてぇ…」ガクガク
キョン「さて、準備も済んだな」
古泉「準備とは?」
キョン「決まってるだろ。なぁ長門?」
長門「?」
キョン「遠征だ」
古泉「ふふ、おやおや。SOS団員以外の人間に手を出されるのはどうなんでしょうね」
キョン「そうでもないさ。例えば一人、お前も見てみたい人が居るだろう?」
古泉「ふむ?どなたでしょうか…少し思い付きませんね」
キョン「思い付かないか?機関の人間に一人。痴態なんて想像もできない人が」
古泉「ああ、なるほど。ふふ、あなたも困った人だ」
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 23:06:38.27 ID:khl+4OUvO
古泉「しかし、涼宮さんはどうなさるおつもりですか?」
キョン「…この状態じゃ、連れて行く訳にもいかんよなぁ」
長門「涼宮ハルヒは部室に置いていくべき」
キョン「でもこの状態だぞ?目が覚めたらどうするんだ」
長門「この部屋に情報操作を施して行く。防音、外部との接触を断つ」
古泉「泣こうが叫ぼうが問題ない、と言う訳ですね」
長門「そう」
古泉「では僕も少しばから力添えを」
キョン「ビデオカメラか。なんでそんなもん持ってるんだよ」
古泉「ふふ、何故でしょうか。たまたまですよ。涼宮さんの姿も、後から見られる方が良いでしょう?」ニコ
403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 23:13:13.68 ID:khl+4OUvO
みくる「うぅ…!あぅ…!ふ、服が食い込むぅ…気持ちいよぅ…」ガクガク
キョン「朝比奈さん、大丈夫ですか?膝が笑ってますよ」
みくる「大丈夫じゃないです…!助けてぇ…」
キョン「ええ。もちろんですよ。だからしっかりついて来て下さいね」
みくる「え!?」
古泉「当然ですね。おや?朝比奈さん、衣装が濡れて来ましたよ?汗でしょうか」
長門「朝比奈みくるの衣装を濡らしているのは汗ではない。それは」
みくる「や、いやぁ!」ガクガク
412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 23:21:43.17 ID:khl+4OUvO
キョン「さて、そろそろ行こうか。古泉、頼むぞ」
古泉「承知しました」
prrrr
古泉「もしもし、古泉です」
古泉「大至急学校前まで来ていただけますか?ええ、お一人で」
古泉「緊急事態…ふむ、緊急事態と言えば緊急事態ですね。ではよろしくお願いします」
ピッ
古泉「お待たせしました。手配は済みましたよ」
キョン「すまんな。じゃあ行こうか」
長門「行く」ぐいっ
みくる「きゃんっ!う、腕掴んじゃだめぇ…!」びくっ
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 23:33:41.30 ID:khl+4OUvO
【北高校門前】
キョン「おお、さすがに早いな。」
古泉「お待ちしていました。ご足労かけてすみません」
森「いえ。私などでお役に立てる事がありましたらなんでもお申し付け下さい」ニコ
キョン「どうもすみません森さん。少し事情がありまして」
森「はい、なんでしょうか?」
キョン「用は長門からなんです。長門、よろしくな」
長門「了解した。パーソナルネーム・森園生の性感度を操作。フェーズ6に設定」
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 23:41:02.35 ID:khl+4OUvO
キョン(フェーズ6?最後のハルヒの状態にいきなりか…!)
古泉(これは…。あの鉄仮面の森さんがどうなるんでしょうか…)
キョン「古泉、お前嬉しそうだな…」
古泉「はい?いえ、そんな事はありませんよ」
キョン「森さんに普段から虐められでもしてるのか」
古泉「はは、まさか。優しくしていただいていますよ」
森「古泉、何が嬉しいの?」
古泉「……え?」
森「キョンさん、私の身体に何か操作を施されたのでしょうか?」ニコ
キョン「…あの、長門さん?」
長門「情報操作は完了している…」
458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 23:50:20.53 ID:khl+4OUvO
森「急用との事でこちらまで最短・最速の方法で来たのですが」
古泉「あ…」
森「何かご用があったのでしょう?どうなの、古泉?」ニコ
古泉「え?あ、はい。…え?」
キョン(どうするんだ…。森さんの笑顔が見えない)
古泉(ああ…僕の死に場所は閉鎖空間だとばかり思っていました…)
キョン「長門、どういう事なんだ」
長門「わからない。今は風が吹いていないからかも知れない。直接接触すればあるいは」
キョン「…森さん、握手していただいてもよろしいでしょうか」
森「?私でよければ。まさかこのために呼ばれた訳ではございませんね?」
キョン(ひぃぃ…)
ぎゅっ
キョン「あ、あの…なんともないですか?」
森「はぁ…」
466 名前: ◆r3yksmPHg2 [] 投稿日:2009/06/24(水) 23:57:15.64 ID:khl+4OUvO
日付変わるから鳥
468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 23:58:27.26 ID:khl+4OUvO
森「古泉」
古泉「はい!?なんでしょうか…?」びくびく
森「今日の事は帰ってからゆっくりと事情を聞かせてもらうわ。良いわね」
古泉(17年…あまりに短い人生だった)
長門「…おかしい」
キョン「長門?」
長門「パーソナルネーム・森園生の性感度を再設定。フェーズ8に移行」
キョン「フェーズ8…それってどんな感じなんだ」
長門「危険な領域。常人ならば発狂も起こり得る」
森「それでは、用も済んだようなので。私はこれにて失礼いたします」ぺこり
キョン「…ん?」
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 00:03:35.15 ID:CZcuQS6oO
森「古泉、それではまた後で」
古泉「はい…」
森「キョンさん、長門さん。失礼いたします」ぺこり
キョン「…」
古泉「…?どうかしましたか?」
キョン「おい、古泉。よく見てみろ」
古泉「よく見る?何をでしょうか…?僕はどうやら明日は見えそうにありませんが」
キョン「森さんをだ。よく見ろ」
古泉「森さんを?……!!」
キョン「森さんの太ももを筋が伝ってる…!!」
491 名前: ◆r3yksmPHg2 [] 投稿日:2009/06/25(木) 00:05:44.75 ID:CZcuQS6oO
鳥忘れてた
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 00:11:22.45 ID:CZcuQS6oO
森「っ!」さっ
古泉「耐えていた…とでも言うのですか!?」
キョン「はは、そんなバカな、だろ。いくら森さんでもそんな事…」
古泉「顔色も変えず、息も荒げずに…!?」
キョン「そうとしか考えられんだろ。現実、森さんのあの綺麗な足を筋が伝ってるんだ」
古泉「確かに。もう足首まで垂れていますからね。感じていない訳ではなさそうです」
長門「フェーズ8に耐えられる人間…。私の理解を大きく上回っている」
森「それでは…失礼しますね」ニコ
長門「待って」
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 00:19:48.57 ID:CZcuQS6oO
森「はい、なんでしょう?私は急ぎますので」ニコ
長門「時間は取らない。手を出して」
森「手をですか。先程も握られましたね。これに何か意味がおありですか?」
ぎゅっ
キョン(今…一瞬だけ森さんの目が…)
古泉(本当に一瞬…視線が長門さんではなく遠くに飛んだ…!)
682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 10:34:47.14 ID:CZcuQS6oO
キョン「見ろ。森さんのあんな目、見たことがない」
古泉「…表情はなんら変わりありませんが…。目だけはごまかしようがないですね」
キョン「しかしこれだけされて表情を変えないとは…さすがと言うべきか」
古泉「しかしあの微妙に焦点の合っていない瞳と、足を伝う筋があれば…」
キョン「ああ。やせ我慢だと思うと、あの笑顔さえ堪らなく興奮させるな」
古泉「ふふ、長門さんもなかなかに執拗ですね。あんなに手をニギニギしなくても良いでしょうに」
キョン「…お前、やっぱり楽しそうだな」
長門「…なんともない?」ぎゅっ ぎゅっ
森「ええ、なんともございませんよ?」ニコ
684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 10:41:02.50 ID:CZcuQS6oO
長門「…」ぎゅっ ぎゅっ
森「長門さん、私も任務がありますので…」
古泉「ふむ。しかしこれでは気が済みませんね」
キョン「それもそうだな。森さんの泣き叫ぶ姿も、見てみたいと言えば見てみたい」
古泉「やはりあなたもそう思いますか。長門さん、まだフェーズは上げられますよね?」
森「!」
キョン「おい…お前、後が怖いぞ…?」
長門「それは出来ない」
古泉「え…」
689 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 10:50:41.16 ID:CZcuQS6oO
古泉「どうしてです?フェーズ8までが限界と言う事でしょうか」
キョン「いや、フェーズ4の時に限界は倍以上だって言ってただろ。まだ上がる筈じゃないのか長門?」
長門「肉体に損傷を与えない範囲では、これが限界」ぎゅっ ぎゅっ…
古泉「その限界を超えたらどうなるんです?」
長門「彼女の人格が崩壊する危険性がある」
森「古泉…。少し図に乗りすぎではないかしら」
古泉「ふふ、こういう時くらいしか刃向かえませんからね。精一杯いつもの仕返しをしようかと」
森「古泉」ニコ
キョン「おい…これ以上怒らせないほうが…」
古泉「僕は森さんの痴態が見れるなら、ここを死に場所に選びましょう。長門さん、フェーズを上げて下さい」
長門「……フェーズを上げなくても、森園生の咽び泣く姿を見る方法はある」ぎゅっ ぎゅっ
古泉「その方法とは?」
697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 11:00:31.76 ID:CZcuQS6oO
長門「あなた達の協力があれば」
キョン「いっ!?」
古泉「そ、それはどうかと…」
森「古泉。機関の構成員として、一人の人間としての忠告よ。やめなさい」
キョン「見ろ、森さんも怒ってるじゃないか…。俺達が直接手を出すのはさすがに無理だ」
古泉「反撃も怖いですしね」
長門「問題ない。あなた達に対する攻撃、それは肉体的接触を伴うから」ぎゅっ
キョン「!」
古泉「なるほど。つまりこういう事ですね。森さんが僕たちを殴れば、そのぶん彼女は想像を絶する快楽に襲われる」
長門「理解がはやくて助かる。事実、私が手を握っているだけで森園生の理性はぎりぎり保たれている状態」
キョン「そうかい。なら…」
古泉「決まりですね」ニコ
701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 11:10:35.05 ID:CZcuQS6oO
森「古泉。命が惜しくないと言うの?」
古泉「おや、我々機関の人間は、能力に目覚めた時から命を賭けてきたはずですが?」
森「命を賭ける事は、命を無駄に捨てるのとは違う筈よ」
古泉「んっふ。残念ながら足元に水滴を垂らしながら言われても、恐怖は感じませんね」
キョン「お前、反撃がないとわかったら怖いもんなしだな…」
古泉「至極当然の事と言えるでしょう。彼女程の美女が、この窮地に追い込まれているのですから」
キョン「まぁな」
古泉「では失礼して。まずは頭でも撫でてさしあげましょう」すっ
なでなで
森「古泉…!」
ぷしゃっ…
708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 11:19:28.15 ID:CZcuQS6oO
キョン「おお。さすがフェーズ8」
古泉「幼い頃はよくこうして森さんに頭を撫でていただきましたからね。ちょっとした恩返しですよ」なでなで
森「これがあなたの恩返しなのね。よくわかったわ」
古泉「ええ。喜んでいただけたようで何よりです」ニコ
キョン「しかし…何故これだけされて耐えられるんだ。常人なら発狂するレベルなんだろ?」
古泉「我々機関の人間は訓練を受けていますから」なでなで
キョン「こういうプレイに耐えられるようにか?」
古泉「正確には、敵対組織等に拉致、監禁され捕虜となった時の拷問に耐えられるようにですがね」
キョン「…なるほどな、どうりでまだ表情も崩さない筈だ。でもお前はフェーズ4で泣いてたよな?」
古泉「これは手厳しい。彼女は機関の中でも、こと忍耐力においては随一の強さを誇る人材ですからね」
710 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 11:25:47.77 ID:CZcuQS6oO
キョン「どれ…俺も手伝うかな」
古泉「では、僕に代わって頭を撫でてあげて下さい。僕は次にうつりましょう」
キョン「まったく…こんなに生き生きしたお前を見るのは初めてかもな」
古泉「ふふ、そうかも知れません。ずっと苦しい事ばかりでしたから。ね、森さん?」
森「…」ギリ
古泉「おや、少し表情が苦しくなりましたか?耳が赤くなっていますよ」
森「黙りなさい」
古泉「黙りません。では…このメイド服の上からでもわかる程に立ち上がった胸を」
古泉「この人差し指で、一押ししましょう」
719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 11:38:04.05 ID:CZcuQS6oO
古泉「メイド服も汗でじっとり張り付いてしまいましたね。気持ち悪くありませんか?」
森「問題ないわ」
古泉「おやおや。強情ですね…しかしそれもまた、あなたの魅力の一つかも知れません」
キョン「そうだな。必死に耐える表情さえ、森さんの魅力を見事に引き出してる」なでなで
古泉「それでは行きますよ。覚悟はよろしいですね?」
森「…好きにしなさい」
古泉「せいっ」
ぷにっ
727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 11:44:46.78 ID:CZcuQS6oO
キョン(さて…反応は)
古泉(や、柔らかい…!指が沈み込んでいく…)
キョン(これはやばいかも知れんな。いよいよ泣き叫ぶ森さんが…)
古泉「…」
キョン「…え?無反応?」
古泉「強情っぷりもここまで来ると尊敬しますね。たいしたものです」
古泉「しかし素晴らしい胸です。何十年でも押し続けられそうな…」
ぷにっ ぷにっ
キョン「お、おい古泉…」
古泉「なんでしょう?森さんの反応は残念ですが、これは素晴らしい感触ですよ」
キョン「古泉……!」
731 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 11:48:31.73 ID:CZcuQS6oO
古泉「なんですか?もちろんあなたにも代わりますので、もうしばらく頭でご辛抱下さい」
キョン「森さんが…!」
古泉「また笑顔で堪えているのでしょう?」
キョン「顔を…見てみろ…」
古泉「顔をですか…?まさか、気絶でも…」すっ
キョン「……森さんが」
古泉「……泣いてる……」
森「………」ぽろぽろ
741 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 11:56:08.44 ID:CZcuQS6oO
森「古泉…やめなさい…」ぽろぽろ
古泉(これは…)
キョン(あの鉄壁の森さんの笑顔が崩れてる)
古泉(まるで…玩具をなくしてしまった子供のような表情で…)
キョン(鼻と耳を真っ赤にして、零れる涙を必死に両手で拭いながら泣いてる)
古泉(その涙を拭う手の平さえも、自身に狂いそうな快楽を与えるでしょうに)
キョン(間違いない。この姿は)
古泉(森さんのこの幼い子供のような泣き顔は…)
キョン・古泉「ビューティフル」
755 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 12:09:57.15 ID:CZcuQS6oO
古泉「わかりました。森さん、あなたのその強さ、しかと見届けさせていただきました」
キョン「ああ。譲れないものを守るために、人ってここまで強くなれるんだな」
古泉「森さんの強さに敬意を表して、僕たちも全力でとどめを刺しましょう」
キョン「もちろんだ。さぁ古泉、森さんのスカートを」
古泉「承知しました」
すっ
古泉「水分を吸って重くなったこのスカート。素晴らしい」
森「……」ぽろぽろ
ぴら…
長門「待って」
772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 12:24:41.53 ID:CZcuQS6oO
古泉「なんです?」
キョン「長門。ここでの中断は俺も許さんぞ。いくらお前でも」
長門「怒らないで聞いて欲しい。これ以上は危険」
古泉「危険は端から承知ですよ」
長門「違う。彼女の肉体に限界が来ている」
キョン「森さんに?」
長門「そう。彼女の脳内麻薬分泌量は既に危険値に達している。いつ発狂してもおかしくない」
キョン「……」
長門「彼女は既に情報操作が始まってから91回オーガズムに達している」
長門「加えて、怒りや憎しみ、悲しみや高ぶりなど感情の起伏が激し過ぎる。続行は危険」
古泉「ふふ」
キョン「はっは」
長門「?」
古泉「長門さん、僕たちがそんな理由でやめると本気でお考えですか」
819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 13:11:52.51 ID:CZcuQS6oO
長門「…」
キョン「長門。お前にはわからんかも知れんが、ここでやめる訳には行かないんだ」
長門「危険と知っていて、何故」
古泉「長門さん。あなたは森さんのあの姿を見ていなかったのですか?」
長門「…」
古泉「あなたに止められたとしても、僕たちは続けます。でしょう?」
キョン「もちろんだ。さぁ、古泉。スカートと下着を除けよう」
824 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 13:22:18.59 ID:CZcuQS6oO
森「…!」
長門「推奨しない。彼女の脳内のレセプターはこれ以上のシグナルには耐えられない」
キョン「古泉、頼む」
古泉「はい。森さん、スカートを退けさせていただきます。失礼しますね」
ぴら…
古泉「ふむ…。濡れた布と言うのは、なぜにこうも男心をくすぐるのでしょうか」
キョン「肌に張り付く布地…。重さを感じながら、脱がせると言うより剥がすような感触」
古泉「正直、たまりません」
森「……」ぐぐ…
キョン「……ん?」
830 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 13:28:57.99 ID:CZcuQS6oO
古泉「ふとももは既にビショビショですね。水も滴る…とはよく言ったものです」
キョン「…」
古泉「おや、下着までも透けてしまっている。…森さんはこういう下着がお好きなんですか」
キョン「おぉ…紐…!」
古泉「なるほど。これは脱がせるのが簡単で助かります」
しゅる…
キョン「…」ごくり
森「…!」ぐぐ…
キョン(ん…?森さんが…)
森「古泉ぃ…!」ぐぐ…!
キョン(拳を…にぎりしめてる…!?)
839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 13:34:44.90 ID:CZcuQS6oO
キョン(冗談だろ?殴ったら自分が快感に襲われるんだぞ…)
キョン(しかもフェーズ8…!全力で殴ったりなんかしたら、それこそ発狂するレベルだ)
キョン(…それでも、一矢報いようって言うのか。森さん…)
キョン「おい!古泉!」
古泉「ふふ、森さん。いつもの恩を返す時が来ましたね」
しゅる…
しゅる…
キョン「古泉!よせぇっ!!」
古泉「え?」
森「こ…」ぐぐぐっ…
古泉「ばっ」
森「古泉ぃぃ!!!」
ブンッ
かしゅっ……
857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 13:44:58.93 ID:CZcuQS6oO
森「きゃあうっっ!!!」びくんっ!!
キョン「古泉っ!!」
古泉「〜〜〜…」ぷらん…
キョン「お、お前…!!顎が……!?」
キョン「……まさか、本当に自分の快感を省みず反撃してくるとは…」
キョン「森さん自身も当然無事では済まない筈だろ…。どうなった!?」
ぴちゃ…
ぴちゃ…
森「 」
キョン「た、立ったまま失神している…はじめて恍惚の表情を見せたまま……」
キョン「…あっぱれだ」
874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 13:54:39.57 ID:CZcuQS6oO
キョン「ここを死に場所にすると言い放ち、それを実行した古泉」
キョン「『泣き叫ぶ』事を最後まで拒み続けた森さん…!」
キョン「涙が出そうだ…」
長門「…素晴らしい。このデータは必ず自律進化の可能性を掴むきっかけになる」
長門「…森園生の精神力は人間のそれを遥かに上回る」
キョン「なんで、森さんはここまで貫き通せたんだ」
長門「彼女は守りたいものがあったのだと思われる」
キョン「守りたいもの?」
長門「彼女は、下着をずり下ろされる事を頑なに拒否していた」
886 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 14:00:14.29 ID:CZcuQS6oO
長門「それほどまでに彼女が守り通したかったものは」
キョン「…」
長門「彼女の下着の中に答えはある」
長門「そして、古泉一樹が最後に彼女の下着をずり下ろした今」
長門「森園生の足元に出来た水溜まりを反射して、覗く事が出来る」
キョン「…そうかい」
長門「…見ないの?」
キョン「ああ。森さんが守り通したものを覗くなんて、俺には荷が重過ぎるからな」
長門「そう」
キョン「さぁ、次だ。長門、お前の言っていた自律進化の可能性ってやつが、少しはわかってきたよ」
908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 14:08:00.68 ID:CZcuQS6oO
キョン「さぁ長門。次に行くとしよう」
長門「了解した」
キョン「是非とも今回の実験に選びたい奴が居るんだ。次は俺が選んでも良いか?」
長門「構わない。始めから正確な予定は立てていない」
キョン「そりゃありがたい。ちょって待っててくれるか」
長門「…」
prrrr
prrrr
prrrr
キョン「お、佐々木。急にすまんな」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 17:53:34.14 ID:CZcuQS6oO
キョン「さぁ、次は佐々木だな」
長門「呼び出したの」
キョン「ああ。駅前の喫茶店でな。ちょうどあいつも学校帰りみたいだ」
長門「そう。これから向かう?」
キョン「そうしよう。ああ、長門よ。一つ提案というか、お願いがあるんだが」
長門「なに」
キョン「今回は、俺一人で会わせてくれないか」
長門「…なぜ?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 17:57:42.05 ID:CZcuQS6oO
キョン「複数で行くと、警戒されるかも知れんだろ?」
長門「…?」
キョン「あいつは見た目通り勘の良い奴なんでな。お前が隣に居ると感づかれるかも知れん」
長門「私が情報操作を行っている事を感づかれる確率は極めて低い」
キョン「それでもだ。あいつは俺の想像なんて遥かに超えちまうくらい理知的な奴だからな」
古泉「ふむ。確かに一理ありますね。確率論が通用しない涼宮さんに対応した存在なのですから」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 18:03:30.79 ID:CZcuQS6oO
キョン「だから、お前達には外から監視して欲しいんだ。いけるか?」
長門「可能。窓際の席を確保してくれれば」
キョン「よし、決まりだな」
長門「こちらはシールドを展開して、外からはいかなる手段でも干渉できないようにする」
キョン「助かる。情報操作も外から出来るか?」
長門「問題ない」
古泉「では向かいましょうか。佐々木さんも既にむかっているのでしょう?」
キョン「だろうと思うぜ。俺の記憶している限りでは、あいつが時間に遅れた事はないはずだしな」
古泉「なるほど。急ぎましょう。善は急げです。この行為が善いものであるかは疑問が残りますがね」
キョン「はは、まったくだ」
トテトテ
トテトテ
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 18:08:07.95 ID:CZcuQS6oO
【駅前・喫茶店前】
トテトテ
長門「…到着」
古泉「やはり徒歩ではかなりかかりますね」
キョン「なに、来たるべき至福に比べたら、これくらい屁みたいなもんだ」
古泉「んふ、それもそうです」
長門「当該対象を確認。こちらに近づいてくる」
古泉「おや、本当ですね。見つかる前に僕たちは隠れましょう」
長門「了解した。空間情報を書き換える。小規模事象変移を行う…ブツブツ」
トテトテ
トテトテ
佐々木「てっきり駅前で待ち合わせかと思っていたよ。久しぶりだね」
キョン「おう。久しぶりだな、佐々木」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 18:11:18.79 ID:CZcuQS6oO
佐々木「くく、こうして会う度に君は変わっていくね。淋しいものだ」
キョン「そうか?中学時代からさして変わってないと思うんだが」
佐々木「評価と言うのは他人から下されるものさ。他人と言うと語弊があるかも知れないが」
キョン「そんなもんかね。立ち話もなんだし、入るとしようぜ」
佐々木「うん、そうしよう」
カランカラン…
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 18:20:46.95 ID:CZcuQS6oO
佐々木「割と混んでいるね。席は空いているかな」
キョン「ああ、それなら問題ないぞ。予約してある」
佐々木「…窓際を予約していてくれていたのか。くく、うれしいよ。でもどうかしたのかい?」
キョン「喜んでくれて何よりだ。なに、俺も久しぶりにお前に会うのをそれなりに楽しみにしてたのさ」
佐々木「…君は高校に入ってから、女の扱いを覚えたのかな」
キョン「は?別にそんなんじゃないさ」
佐々木「くつくつ、冗談だよ」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 18:25:14.37 ID:CZcuQS6oO
古泉「おやおや、仲睦まじいですね。普通の高校生カップルじゃありませんか。情報操作はいつですか?」
長門「彼からサインが送られる手筈になっている。今は待機」
古泉「なるほど。タイミングは彼に委ねると言う訳ですね」
長門「そう。彼女の命運は彼からのサインにかかっている」
古泉「それはそれは。大変よろしい考えかと」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 18:28:48.67 ID:CZcuQS6oO
佐々木「さて、何にしようか」
キョン「晩飯も近いしな。とりあえず飲み物だけにしとくか」
佐々木「おや。僕はてっきりこのまま食事に行くものだと思っていたよ」
キョン「まぁお前が良いなら、俺は全然構わんぜ」
佐々木「旧友との久しぶりの再会なんだ。コーヒーだけでは寂しいだろう?」
キョン「それもそうだな。お、ちょうどウェイトレスさんも来た」
キョン「…」すっ
古泉「!」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 18:32:19.90 ID:CZcuQS6oO
古泉「い、今の彼の動きは…」
長門「あれがサイン。これより彼女の性感度を変更する」
古泉「複雑な動きでしたね。解読できたんですか?」
長門「もちろん。今のサインを通訳するとこう」
長門『フェーズ1、トゥ、ゴー!』
古泉「なるほど。佐々木さんに関しては順当に上げていくのですね」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 18:37:26.99 ID:CZcuQS6oO
佐々木「私は…カフェモカをお願いします」
ウェイトレス「畏まりました」ペコ
佐々木「はいキョン、メニューを」すっ
キョン「おう、サンキューな」
ぴとっ
佐々木「あんっ!」
ウェイトレス「!?」ビクッ
キョン「お、おいおい佐々木。どうした、いきなり変な声出して」
佐々木「え?あ、いや…済まない。失礼した」
佐々木(え…?え…?)
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 18:44:38.35 ID:CZcuQS6oO
キョン「そうか?それなら良いんだが」
佐々木「ああ。済まない、忘れてくれたまえ」
キョン「じゃあ俺は…アメリカンにします」
ウェイトレス「い、以上でよろしいでしょうか」
キョン「はい、以上でお願いします」
ウェイトレス「…」ペコッ
トテトテ
トテトテ
キョン「メニューも繰り返さずに行っちまったな」
佐々木「…うん」
キョン(そりゃあなぁ。今のはどう聞いたって喘ぎ声だ)
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 19:18:57.79 ID:CZcuQS6oO
キョン「しかし、お前とも縁があるよな。電話した時にたまたまお前もこの近くに居るなんて」
佐々木「…くくっ、君は運命論を信じているのかい?」
キョン「うーん。どうだろうな、少なくとも確率なんてあてにならないとは思ってるよ」
佐々木「君は高校での体験という裏付けがあるしね。羨ましいよ」
キョン「お前だって、その世界に片足突っ込んでるじゃないか」
佐々木「半信半疑といった所だね。今の所は何の変哲もない普通の高校生活を謳歌しているよ」
キョン「ふぅん。普通ねぇ」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 19:27:12.35 ID:CZcuQS6oO
佐々木「ああ、至って普通さ」
キョン「て事は、そこらの奴と同じように色恋沙汰もあるのか?」
佐々木「いや、それはないな。僕はあくまでも理性的な人間を目指している。恋愛感情なんて精神病みたいなものさ」
キョン「それは一度お前にも聞いたな」
佐々木「そうだったね。とにかく僕は健康な一女子高生としての日々を送っているよ」
キョン「そうかい。そりゃなによりだな」
佐々木「もちろん、僕も思春期真っ只中だ。様々な悩みもあれば、身体を持て余す事だってある」
キョン「ほう。佐々木でも身体を持て余す事なんてあるんだな」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 19:39:06.51 ID:CZcuQS6oO
佐々木「もちろんだ。君は健康な高校生がなんの燻りもなく自分の身体と向き合っていると思うのかい?」
キョン「お前からそういう想像が出来ないだけだよ」
佐々木「それは偏見と言うものさ。こと性に関しては高校生はもっとも興味を持つ時期だろう」
キョン「それもそうだな。俺だってそうだし」
佐々木「だろう?性への興味は尽きる事はないんだよ」
キョン「はは、かもな。お…注文きたな」
キョン「…」すすっ
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 19:52:01.89 ID:CZcuQS6oO
古泉「ふふ、このタイミングですか。彼も実に心得ていると言うか…」
長門「パーソナルネーム・佐々木の性感度を再設定。フェーズ2に移行する」
古泉「今のサインは、フェーズ2トゥゴーですか?」
長門「違う。今のはフラッシュサイン。キーは存在しなかった」
古泉「…」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 19:56:26.53 ID:CZcuQS6oO
トテトテ
ウェイトレス「お待たせしました。こちらがアメリカンでございます」
キョン「どうもありがとうございます」
ウェイトレス「こちらがカフェモカでございます」すっ
佐々木「ありがとうございます」
すっ
佐々木「ひあっ…!」びくっ
ガチャンッ!
ウェイトレス「きゃっ!」
キョン「うわっ!」
佐々木「あ…あう…ごめん…」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 20:05:05.56 ID:CZcuQS6oO
ウェイトレス「お、お怪我はありませんか?すぐに変わりをお持ちいたします」ペコッ
佐々木「はっ…はっ…?い、いえ…今のは…私の…」
ウェイトレス「いえ、こちらの不手際です。どうぞこれで身体をお拭き下さい」すっ
佐々木「きゃんっ!」びくっ
ウェイトレス「し、失礼しましたぁ!」ペコッ
トテトテ
佐々木「はぁ…はぁ…」
キョン「よ、よかったな良い人で。あーあ…ビショビショじゃないか」
佐々木「うん…。迂闊だったよ。どうしてしまったんだろう」
キョン「ほら、おしぼり貸せよ。拭いてやる」
佐々木「えっ!?」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 20:09:21.57 ID:CZcuQS6oO
佐々木「いや、良い。君にそこまでしてもらう訳には…」
キョン「何言ってんだ。テーブルもビショビショだし、動いたら余計に濡れるぞ」
佐々木「しかし…」
キョン「良いって。遠慮すんなよ。俺に触られるのは抵抗あるか?」
佐々木「いや…そんな事はない」
キョン「じゃあ、ほら。拭いてやるって」
佐々木「……よろしく……頼むよ…」
すっ
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 20:17:39.44 ID:CZcuQS6oO
長門「パーソナルネーム佐々木の性感度をフェーズ3に移行する」
古泉「素晴らしい。いや実に素晴らしいですね」
長門「彼の手際の良さには感動さえ覚える」
古泉「おやおや。彼も意外に照れる事なく佐々木さんの身体に触れますね」
長門「彼女の紅潮した顔はかなり貴重な一面」
古泉「しかも唇を噛みながら俯いて耐えている。ああしていると不思議と幼く見えます」
長門「唇を噛んではいるが、声はおさえきれていない。少なからず漏れている」
古泉「ふふ、そのくぐもった喘ぎもまた一興。ぜひ直接聞きたいものです」
長門「!」
古泉「おっと。俯いていた顔が上を向き、口も僅かに開きましたね。あの艶やかな唇からは…」
長門「間違いない。今のは本格的な喘ぎ声として周囲の人間にも感知されたはず」
古泉「……んふふ、素晴らしいですね。しかしそろそろ自重しないと。彼もわかっているとは思いますが」
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 20:25:02.57 ID:CZcuQS6oO
キョン「…よし、と。これでしばらくすれば渇くだろう」
佐々木「あ……はぁ……」ぴくんっ
キョン「おい、どうした佐々木?体調悪いのか?」
佐々木「…はぁ…はぁ…」ふるふる
キョン「顔も真っ赤だし。熱でもあるんじゃないか?おでこ出してみろ」
佐々木「ち、違うんだ…キョン…。違うの……違うって…言ってるのにぃ…!」
ぴとっ
佐々木「あぐぅっ……!!あ、あぁ…!!」びくんっ
トテトテ
ウェイトレス「お待たせしま……した…?」
佐々木「あ…はぁぁ……!」ぴくっ
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 20:32:19.91 ID:CZcuQS6oO
古泉「このタイミングでウェイトレスが来ますか。ふふ、ここまで来ると…」
長門「すべてが彼の思惑通りに進んでいるよう」
古泉「あながち間違いではなかったりしてね。見て下さい、彼の表情を」
長門「…これは…」
古泉「冷静な闘志を隠した無気力な顔、百手先を読んでいるような醒めた瞳、その奥にどす黒く燃える異常性欲の炎」
長門「どす黒過ぎて純色に見える…」
古泉「これもまた彼なりの、自律進化への手掛かりとなり得るのかも知れませんよ」ニコ
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 20:57:13.45 ID:CZcuQS6oO
ウェイトレス「お、お待たせしましたぁっ!失礼します!」カチャ
タッタッタッ
佐々木「…は…は…」
キョン「お、おい佐々木。新しいのきたぞ」
佐々木「は…はい…」
カチャ
佐々木「うぅぅ……!」
キョン「ん?飲まないのか?」
佐々木「の、飲むさ。心配いらないよ」
カチャ
佐々木「ん…んぐ…?」ぴくんっ
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:09:20.15 ID:CZcuQS6oO
古泉「おぉ…」
長門「これは…」
古泉「どういう事です?長門さん、僕にもわかるように解説していただけますか」
長門「彼女の身体は今や全身性感帯と化している」
古泉「全身性感帯…。昔どこかで聞いたような単語ですね」
長門「そしてそれはもちろん、口内、そして体内にまで及んでいる」
古泉「…なるほど。つまり、彼女が口にするものは全て」
長門「そう。通常時の性器以上に感度の高い口内、食道、胃など、全てを刺激しながら彼女の栄養となる」
古泉「では、今佐々木さんの口にしている熱いカフェモカなど飲んだら…」
長門「それはもうエライコトになる」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:16:34.77 ID:CZcuQS6oO
佐々木「んぐっんぐっ…んぐっ…んんん…!」ごくっごくっ
キョン「あ…熱くないのか…?」
佐々木「んっ!」
キョン(熱々のカフェモカを一気飲み…!)
キョン(そうか、佐々木の身体は今…)
佐々木「ぷはっ!ああぁぁぁ!うああああっ!!」
キョン「佐々木!?」
佐々木「熱い…!キョン、お腹が…身体の中が……ああぁっ!」
キョン「お、落ち着けって佐々木!」
佐々木「あ…!あがあ………っ!!」ぷつんっ
ガシャアン!
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:21:47.99 ID:CZcuQS6oO
古泉「カフェモカを飲むだけで気絶…。いやはや、これはちょっとした恐怖です」
長門「彼女はこの喫茶店に入ってから既に30回を越える絶頂を迎えている」
古泉「30回、しかもフェーズ3でこれですか。森さんの凄さが改めてわかりますね」
長門「彼女は特別。フェーズ8の刺激に耐えられる人間など普通は存在しない」
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:26:34.16 ID:CZcuQS6oO
キョン「…こりゃダメだな。佐々木、大丈夫か?起きられるか?」ゆさゆさ
佐々木「……」びくんっ!びくんっ!
キョン「ダメか…しょうがない、背負って出るしかないな。…よっと」
ぐっ
佐々木「…!!」びくんっ!
キョン「よっこらせ…と。うん、軽いな」
佐々木「……」ガクガク
キョン「よし、出るぞ佐々木。他のお客さんの視線も痛いしな」
キョン「…」すすすっ
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:32:24.03 ID:CZcuQS6oO
長門「!」
古泉「ここで…フェーズ4ですか。彼も鬼になりきるようですね」
長門「パーソナルネーム・佐々木の性感度をフェーズ4に移行」
古泉「ふふ、見て下さい。彼の背中で佐々木さんが痙攣していますよ」
長門「身体の前面をほとんど密着させ、加えて歩く際の振動。快楽レベルは極めて高い」
古泉「おやおや。彼の歩いた後に水滴が滴っていますよ。あれは先程の零したカフェモカでしょうかね」
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:35:38.64 ID:CZcuQS6oO
カランカラン…
佐々木「……」ガクガクガクガク
キョン「よう、お疲れさん」
古泉「お疲れ様でした。良いものを見せてもらいましたよ」ニコ
キョン「だな。俺は今背中が悲惨な事になってるが」
古泉「んふ、その割に嫌そうには見えませんがね」
キョン「はは、まぁな。さて長門。また頼みがあるんだが、聞いてくれるか?」
長門「なに」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:42:41.81 ID:CZcuQS6oO
キョン「まずは喫茶店の人間の記憶改ざんだな。これじゃ佐々木はもちろん、俺も二度とこの店に来れなくなる」
長門「了解した。もうやっている」
キョン「さすが、わかってるな。それからもうひとつ…」
長門「?」
キョン「明日は幸い学校休みだしな。佐々木をお前の家に泊めてやりたいんだが、良いか?」
長門「把握した。彼女の家にも情報操作を施しておく」
キョン「ありがとな。さて、じゃあ早速お前んちに向かうか」
古泉「了解です。しかし、佐々木さんの足を伝って、あなたの背中と足元が水浸しなんですが…」
キョン「なんだ、そんな事か。古泉よ」
古泉「はい?」
キョン「ここまで来て、細かい事を気にするな」
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 04:56:35.91 ID:BE2RoZhxO
・
・
・
【長門宅】
キョン「…ふぅ。軽いとは言え、ここまで背負って来るのは中々骨だな」
古泉「ふふ。その割に楽しそうでしたよ」
キョン「そりゃあな。背中から佐々木の荒い息が聞こえるんだぞ?こんな素晴らしい動力炉もないさ」
古泉「違いありませんね。あなたならそのままフルマラソンでも完走しそうだ」
キョン「はは、かもな。だけどさすがに腹が減ったな」
長門「何か作る?」
486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 05:00:41.66 ID:BE2RoZhxO
キョン「お、悪いな。何が良いかな」
古泉「僕はなんでも構いませんよ。長門さんの得意なもので」
長門「なんでも良い。…あなたの希望は?」
キョン「ん?そうだな…じゃ、カレーで良いんじゃないか?」
長門「了解した。彼女が意識を取り戻さないうちに作ってしまう」
古泉「僕たちも何かお手伝いしましょうか?」
長門「良い。すぐにできる」
488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 05:07:14.45 ID:BE2RoZhxO
長門「…」トントン
古泉「ふむ。長門さんのエプロン姿と言うのも、これまた中々…」
キョン「ああ、制服+エプロン…。このコラボレーションは裸エプロンにも勝る」
古泉「なるほど。そういう見方もありますね」
キョン「何か言いたげだな」
古泉「そうですね。僕に言わせれば、エプロンともっとも相性が良いのは黒のタートルネックのセーターだと思うのです」
キョン「ほう。わからんでもないな。若奥さんに似合いそうだ」
古泉「そういえば、涼宮さんのお母様が黒タートル+ピンクのエプロン+ポニーテールという組み合わせでしたね」
キョン「…ハルヒのお母さんか。一度お会いしてみたいもんだ」
古泉「うふ、まさかお母様の性感度を上げる訳にも行きませんがね」
489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 05:12:03.10 ID:BE2RoZhxO
キョン「さて、佐々木が起きるまでどうするかな」
古泉「まさか寝ている間に攻撃を加える訳にも行きませんしね」
キョン「いや、それも有りと言えば有りだが…」
古泉「んふふ、まったく…困った人だ」
キョン「夜は長いんだ。まだ8時くらいだろう?」
古泉「ですね。短く見積もって朝までとしても、あと11時間の猶予があります」
キョン「そうか。ならそんなに焦る必要もないだろ」
古泉「でしょうね。あなたは好きなものは最後に食べるタイプですか?」
キョン「馬鹿を言うな。最初から最後まで好物を食べるタイプさ」
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 05:16:47.42 ID:BE2RoZhxO
古泉「それにしても、どうしましょうか」
キョン「何がだ?まだなにか問題でもあるのか」
古泉「いえ、そういう訳ではありませんよ。ただ、少し匂いが」
キョン「香りと言うべきだな」
古泉「失礼しました。この香りは、食事時には少々…」
キョン「そうか?むしろ食欲が上がりそうなもんだが」
古泉「恐れいりました。でも濡れっぱなしでは寒いでしょうし、毛布だけでも掛けてさしあげましょう」
キョン「そうだな。さすが、気遣い上手」
古泉「ありがとうございます」ニコ
すっ
佐々木「…!」びくんっ!
498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 05:21:49.69 ID:BE2RoZhxO
キョン「うおっと。こりゃまずったな」
古泉「予想外でしたね。床を汚してしまいました」
キョン「悪いな、長門。後で掃除しておくよ」
長門「構わない。床の汚れなど些細な問題」
キョン「大きく出たな」
長門「問題は、彼女もまた自律進化の可能性を秘めていて、我々の手中にあるという事」
古泉「そういう事ですね。そして、床はどのみち汚れるのですし」
長門「そう。この部屋にも操作を施してある。外部からは干渉出来ず、また内部の情報が漏れる事もない」
キョン「泣こうが喚こうがお構いなしって事か」
長門「そう」
500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 05:26:09.80 ID:BE2RoZhxO
長門「…」トントン
ぐつぐつ…
長門「…味見」ちゅぴっ
長門「………」
ぐつぐつ…
長門「…おかわり」ちゅぴっ
長門「上出来」
キョン「お、出来たか?」
長門「完成した。おまちどう様」
古泉「これは美味しそうなカレーですね。香しい匂いもしている」
キョン「よし、じゃあ俺達も運ぶか」
古泉「ええ、そうさせていただきましょう」ニコ
501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 05:31:31.14 ID:BE2RoZhxO
キョン「いただきます」
古泉「いただきます」
長門「…どうぞ。召し上がれ」
もきゅもきゅ
長門「美味しい?」
・
・
・
キョン「いやぁ、美味かった…」
古泉「佐々木さんの痴態を肴に食べるカレーというのもまた別格ですね」
長門「喜んでくれて何より。後片付けをする」
キョン「ああ、手伝うよ」
長門「あなたは座っていてくれれば良い。あなたにはあなたの役割がある」
キョン「うん?」
長門「もうすぐ、彼女が目覚める」
キョン・古泉「!」
佐々木「……う……?」
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 05:34:30.04 ID:BE2RoZhxO
佐々木「ひ…あ……ん?こ、こは…?キョン……?」
キョン「起きたか。気分はどうだ?」
佐々木「え…?うん…なんだか…モヤモヤするぅ…」
キョン「ははは、お前まだ寝ぼけてるだろう」
佐々木「!」
佐々木「いや、済まない…。もう大丈夫だ。ところで…ここは一体?」
キョン「長門の家だよ」
佐々木「長門さんの?」
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 05:40:47.93 ID:BE2RoZhxO
キョン「覚えてないか?喫茶店でお前が気分悪くなったから、とりあえずここまで運んだんだ」
佐々木「…そ…だったかな?迷惑を掛けてしまったね」
キョン「全然構わないさ。腹減っただろ?長門がカレー作ってくれてるぜ」
佐々木「夕食を?いや、さすがにそこまで世話になる訳には…そろそろ帰らないといけないしね」
キョン「何言ってんだ?お前、自分で家に『今日は外泊する』って連絡入れてたじゃないか」
佐々木「え!?」
キョン「記憶にないのか?やれやれ、大丈夫かよ佐々木」
佐々木(わ、私が外泊の連絡を入れた…?)
佐々木(喫茶店で何があったっけ?)
佐々木(私…どうしてこんなにビショビショなの…?)
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 05:44:20.44 ID:BE2RoZhxO
佐々木「キョン、少し聞いて良いだろうか」
キョン「なんだ?」
佐々木「僕は、どうしてこんなに服が濡れているんだろう?」
キョン「なんだよ、それも覚えてないのか?」
佐々木「…済まない」
キョン「はは、佐々木でもそんな事あるんだな。構わねぇよ。それはな、お前がカフェモカを零したからだ」
佐々木「そうか。そういえば零してしまった記憶があるな」
キョン「まぁ良いじゃないか、そんなもん。それより早く飯食っちまえよ」
佐々木「そ、そうだね。そうしよう」
516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 06:18:46.36 ID:BE2RoZhxO
トテトテ
長門「…はい、どうぞ」
佐々木「長門さん、どうもすみません…ご迷惑おかけします」
長門「良い」
キョン「…ほら、佐々木。スプーン」すっ
佐々木「あ、ああ。済まない…」
ぴとっ
佐々木「ひぅ!?」びくんっ!
佐々木「!!」
佐々木(お…思い出した…)
佐々木(私の身体……おかしくなっちゃってるんだ…!!)
527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 06:39:24.83 ID:BE2RoZhxO
佐々木「………どうしよう」
キョン「佐々木?」
長門「食べないの?」
古泉「長門さんのカレーは絶品ですよ。味は僕が保証します」
佐々木「……うん」
キョン「なんだよ、食欲ないのか?食べさせてやろうか」
古泉「いやいや僕が」
長門「私でも構わない」
佐々木「いや、大丈夫!わた、自分で食べられるよ…」
すっ
佐々木「うっ…!」
佐々木(スプーンを持つだけで…!飛んじゃいそう……!)
佐々木「い、いただきます…」ふるふる
長門「召し上がれ」
ぱくっ
535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 07:07:01.96 ID:BE2RoZhxO
佐々木「ああぅ…!」
キョン「あれ?佐々木、お前口開けて食べるような奴だったか?」
古泉「まあまあ。良いではありませんか。長門さんのカレーは辛めですからね」
長門「そう」
佐々木(あっ…!口に入れるだけで…!)
佐々木(頭がおかしくなりそう…どうしたの…)
佐々木(…どうしちゃったの……私の…からだ…)
キョン「そうだな。よく咀嚼して飲みこめよ」
佐々木「あい…」もく…もく…
キョン「咀嚼すればするほど米のなかの糖がどうこう…ってな、昔お前に教えてもらった蘊蓄だ」
佐々木「……!…!」こくこく
キョン「さぁ、十分だろ?そろそろ飲み込んだらどうだ?」
佐々木「………うん…」ふるふる
ごっくん
539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 07:14:27.53 ID:BE2RoZhxO
佐々木「んぐぅぅう…!」ぞくぞくっ
古泉「おお…」
長門(彼女の食道を刺激しながら、ほどよく混ぜられたカレーとご飯が体内に吸い込まれていく)
古泉(佐々木さんの目の焦点が…顔も、胸元までも紅潮してますね)
キョン(…こいつのこんな姿を見て、まともな精神で居られる奴なんていないだろうな)
佐々木「ふぁ…」ぽーっ…
長門「…」すっ
キョン「ん?長門、どこ行くんだ?」
長門「デザートを作ってくる。あなた達にも」
キョン「へぇ。何作ってくれるんだ?」
長門「タピオカ」
佐々木「んぐぅ…!?」
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 07:23:18.72 ID:BE2RoZhxO
古泉「タピオカですか。良いですね、僕もあれは好きですよ」
キョン「俺もだ。佐々木もタピオカ大丈夫だったよな」
佐々木「……」ふるふる
キョン「何言ってんだよ。中学の時一緒に飲んだじゃないか。長門、作ってくれて良いぞ」
長門「了解した」
トテトテ
キョン「さぁ、カレーの続きだぞ佐々木。食欲なさそうだし俺が食べさせてやる」
佐々木「…!良い、良いよキョン…子供じゃないんだから…」
キョン「遠慮するなって。ほら」
佐々木「良いって…言っているじゃないか…」
キョン「あーん」
佐々木「あぁぁ…」
古泉(おお…!涙目で口を開ける佐々木さん…口の端から垂れる涎…!)
古泉(…今の佐々木さんに理性的な一面は微塵も残っていませんね。正直……たまりません…)
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 07:26:58.58 ID:BE2RoZhxO
佐々木「あむ…」
キョン「よいしょっと…ほら、しっかり食べるんだぞ」
佐々木「うむぅ…!!」びくっ
佐々木(あぁぁ…キョン、早くスプーンを抜いて…抜いてぇ…!)
佐々木「っ!!」びくんっ
佐々木(な…どうして……口の中を掻き交ぜるの…!?)
佐々木(カレーの辛さが口の中全体に……)
佐々木(…あ…ダメだ…)
佐々木「んんんっ…!」びくぅっ!
キョン「うわっ!?大丈夫か佐々木?むせたのか?」
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 07:40:21.64 ID:BE2RoZhxO
・
・
・
キョン「よし、完食だ。美味かっただろ佐々木?」
佐々木「…っ……っ」びくんっ びくんっ
キョン「机に突っ伏す程美味かったか。そりゃよかった」
長門「…」
トテトテ
トテトテ
長門「出来上がり。長門製タピオカ。おまちどう様」
古泉「これは美味しそうなタピオカですね。この独特の太いストローもよくありましたね?」
長門「…」こく
キョン(長門、さてはストローなんかも作ったな。まぁそれはそれで良いか)
キョン「さぁ佐々木。デザートがきたぞ」
佐々木「………」ぴくん ぴくっ
559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 07:47:58.13 ID:BE2RoZhxO
佐々木「もう……お腹…いっぱいなんだよ……」びくっ
キョン「満腹もなにも、デザートくらい入るだろ?」
古泉「ふふ、デザートはむしろ満ぽこになってからが美味しいんですよ」
佐々木「でも……」
長門「そう。無理しなくても良い」
キョン「長門?」
長門「満腹状態で食べさせるのは良くない。無理に用意して済まなかった」
佐々木「…あ…」
古泉(上手い。さすが長門さんですね。追い詰められた人間の心理をよくわかっていらっしゃる)
佐々木「あ、あの…!長門さん、やっぱり…私も、いただきます……」
長門「そう?」
564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 07:50:38.31 ID:BE2RoZhxO
なんだ満ぽこって
訂正 満ぽこ→満腹
569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 07:56:41.24 ID:BE2RoZhxO
佐々木「いただきます…」
長門「どうぞ」
キョン「おい、長門」ボソッ
長門「何」ボソッ
キョン「このタイミングだ。フェーズをあげよう」ボソッ
古泉「ほう。ここでフェーズ5ですか」ボソッ
長門「了解した。パーソナルネーム・佐々木の性感度をフェーズ5に移行」ボソッ
572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 08:06:20.57 ID:BE2RoZhxO
佐々木「…」ぱくっ
古泉(顔を真っ赤にしてストローをくわえ込む彼女の姿…)
キョン(どことなく口淫を彷彿とさせるな…)
佐々木「んっ…んっ…」ちゅううぅぅ
長門(フェーズ5でこの程度…彼女の精神力もまた常軌を逸している)
キョン「そんな力無く吸ってても美味くないだろ?」
佐々木「……」ちゅうぅ…
長門「そう。タピオカの正しい味わい方は、ミルクティーと一緒につぶつぶを吸い出す。このように」ちゅぽっ ちゅぽっ
古泉(長門さんの頬を凹ませる吸い付きも、これまた素晴らしい)
キョン(フェーズ5の佐々木があんな吸い方したら、一体どうなるんだ)
576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 08:13:21.99 ID:BE2RoZhxO
古泉「さぁどうぞ、佐々木さん」
佐々木「…あい」
ちゅううう…!
キョン(両手でカップを持ちストローをくわえ、顔を赤くする佐々木…!)
キョン(正面から見たら、たまらんなぁ…!)
ちゅううう…!
ぴゅっ
佐々木「…はぁぅっ!」ガクンッ!
長門「そう。勢いよくつぶつぶが口に入るのが美味しさを増長させる」
佐々木「はぁ、はあ…!んむっ」かぷっ
ぢゅぅぅ…!!
ぴゅぴゅっ
佐々木「んああうっ!!」ガクンッ!
古泉「んふふ、楽しそうに飲みますね」
580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 08:23:02.30 ID:BE2RoZhxO
・
・
・
佐々木「ごち…そうさまでした…」
キョン「よし、デザートも食べた事だし。佐々木、そんな恰好じゃ気持ち悪いだろ」
佐々木「…ん…は…はぁ…」ぴくっ
古泉「そうですね。長門さん、お風呂を貸してさしあげてはいかがです」
長門「了解した。お湯は張ってある。使って。着替えは私のものを使うと良い」
佐々木「……ん…あはぁ……」ぴくっ
キョン「だそうだ。入ってこいよ、佐々木」
佐々木「……っ!」ぴくん
587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 08:34:04.94 ID:BE2RoZhxO
佐々木「……」びくっ
キョン「長門、息してるか?」
長門「問題ない。体力の消耗は激しいが、無視出来るレベル」
古泉「なるほど。では早くお風呂に入って身体を休めなければ」
長門「そう。では私がお風呂まで運ぶ」
キョン「ああ、長門。ちょっと待ってくれ…その前に」
長門「了解した。パーソナルネーム・佐々木の性感度をフェーズ6に移行する」
佐々木「はぁうっ!!」ガクンッ!
キョン「悪いな、長門。佐々木を抱いて連れてってやってくれ」
長門「了解した。ではお風呂に向かう」
すっ
ぎゅ
佐々木「うわあああああぁぁん!!!」びくっ!!
595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 09:06:51.97 ID:BE2RoZhxO
あ、復活した。再開
長門「着いた。自分で服を脱げる?」
佐々木「あああん!うぅうああ!」ぽろぽろ
長門「しかたない。私が脱がしてあげる」
すっ
佐々木「いやっ!自分で…出来るぅ!!」
長門「遠慮しないで」
しゅっ
佐々木「いやぁあああああ!!!」
599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 09:15:00.10 ID:BE2RoZhxO
古泉「しかし、よかったのですか?佐々木さんをお風呂に入れてしまって」
キョン「何がだ?」
古泉「肝心の佐々木さんが悶え、咽び泣く姿が見られなくては意味がないと思うのですが」
キョン「ああ、その事か。心配するな、ぬかりはないさ」
古泉「まさか、音声だけを楽しむとでも?まぁそれもまた良しですが」
キョン「そんな筈ないだろう。第一風呂場からの声なんてほとんど聞こえないしな」
古泉「ふむ。ではどうするおつもりでしょうか?」
キョン「古泉、すまんがテレビを付けてくれるか?」
古泉「テレビをですか?了解しました」
ピッ
604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 09:20:28.72 ID:BE2RoZhxO
古泉「これは…。風呂場の様子が鮮明に映し出されている」
キョン「こういう事だ。非常に残念だが音声は入らないんだけどな」
古泉「いつの間にカメラをセッティングしたのです?僕もあなたと同時にここへ来たと記憶しているのですが」
キョン「まったく…ここを誰の家だと思ってるんだ」
古泉「ああ、なるほど。そういう事ですか」
古泉「しかし…長門さんとあなたの連携は見事ですね。まさに阿吽の呼吸です」
キョン「同一の目的を持つ仲間の結束は固いからな。そういう意味では古泉、お前も同じだろうよ」
古泉「うふ、反論はできません」
606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 09:25:48.20 ID:BE2RoZhxO
トテトテ
キョン「お、長門。お帰り。お疲れさん」
長門「…ただいま」
キョン「まずは湯舟に浸けるとは…意外だったぞ」
長門「お湯は少し熱めに設定したから。温くならないうちに入ってもらった」
古泉「良い判断ですね。佐々木さんには気の毒ですが」
キョン「おいおい、長門は佐々木の事を思ってそうしたんだぞ?」
古泉「そうでした。失言でしたね、失礼しました長門さん」
長門「構わない」
キョン「見ろよ。佐々木も泣いて暴れながら喜んでるじゃないか」
古泉「フェーズ6ですからね。かなりの刺激でしょう」
612 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 09:36:12.93 ID:BE2RoZhxO
キョン「しかし、この映像はぜひとも音声が欲しいところだな」
古泉「同感です。映像と出演者が良いだけに、実に惜しい」
長門「音声を入れることも不可能ではない。ただし、推奨はしない」
キョン「今回の実験に限っては、長門の推奨しないは当てにならんからな」
古泉「ふむ。言われてみればそうですね。結果的には実行して良かった事のほうが多いような気もします」
長門「そう?入れる?」
キョン「そうだな。聞いてみようか」
古泉「ええ、ぜひとも聞いてみたいものです。あの佐々木さんがどんな声で絶叫しているのか」
長門「了解した。ではお風呂の音声情報を取り入れる」
キョン「ああ!ちょっと待った長門」
長門「なに?」
キョン「どうせだ。もう1フェーズ上げてからにしようぜ」
古泉「フェーズ7ですか。限界ぎりぎりですね」
615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 09:41:35.07 ID:BE2RoZhxO
長門「発狂してしまう可能性もある。良いの?」
キョン「さっき言ってたよな?佐々木の精神力も常軌を逸しているって」
長門「言った」
古泉「森さんは特別とは言え、フェーズ8まで耐えられたんですから。試してみる価値はあるでしょう」
長門「森園生は直立状態、刺激も私が手を握っているだけだった。今とは状況が違う」
キョン「そうか…。それもそうだな。長門、お前自身はどう思うんだ?」
長門「個人的な意見としては、ぎりぎり耐えられるレベルだと思われる」
古泉「ならば議論の余地はないでしょう」
キョン「みたいだな。頼むぜ、長門」
長門「了解した。パーソナルネーム・佐々木の性感度をフェーズ7に移行する」
キョン「さて…どうなるか」
619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 09:51:37.21 ID:BE2RoZhxO
古泉「!」
キョン「おお。すごい仰け反りだな。完全なえびぞり状態だ」
長門「彼女はもう体力的には限界を大きく上回るオーガズムを体感している」
キョン「すごいな。人間って限界を超える快感であんな表情ができるのか」
古泉「涼宮さんもこれ以下のフェーズで失神でしたからね。佐々木さんの精神が強いというのは事実でしょう」
キョン「だな。ハルヒはフェーズ6だったか」
古泉「ええ。しかも刺激自体も佐々木さんとは比べ物にならないほど小さいものでしたからね」
キョン「そう思うと、佐々木は体力的にも強靭なんだな。古泉なんてフェーズ5で泣いてたし」
長門「そう。しかし、あなたの対応は、こと今の標的に関しては他の標的よりも更にサディスティック」
キョン「そうか?自覚はないが…」
古泉「しかしこの佐々木さんの姿を見るとアレですね。なんだか…」
古泉「涼宮さんよりも、佐々木さんの方が神にふさわしいのではないかとさえ思えてきます」
キョン「おい」
622 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 09:58:40.91 ID:BE2RoZhxO
キョン「さて、早速音声を入れるか」
古泉「そうですね。佐々木さんの絶叫を聞いてみたいものです」
長門「了解。では実行に移す。お風呂場の空間情報を操作。音声を無変換でこちらに送信する」
古泉「さて…」
佐々木『………!!』
キョン「あれ?」
古泉「おかしいですね。どうなっているんでしょう?」
キョン「確かに映像では絶叫しているんだけどな。スピーカーが壊れてるんじゃないか、長門?」
長門「ない。音声情報は正確にこちらに送られている」
キョン「じゃあなんで音が入らないんだ?」
長門「彼女の声帯はすでに限界を超えている。しばらくは発声することもできないと思われる」
キョン「…マジかよ」
長門「えらくマジ。俗に言う、声が枯れきってしまった状態」
古泉「ああ!佐々木さんが!!」
629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 10:05:37.68 ID:BE2RoZhxO
キョン「!!溺れてる!」
佐々木『……!!』がぼ…がぼ…
古泉「これはいけません。長門さん、すぐに救助に!」
長門「了解した」
タッタッタ…
キョン「…うっかりしていたな。佐々木が風呂に浸かってるのを忘れてたよ」
古泉「迂闊でしたね。この可能性も十分に考えられた筈なのに」
キョン「…いかんいかん。俺たちも興奮しすぎてまともな判断ができなくなってるみたいだ」
古泉「これはいけませんね。相手の安全を考慮しないようになっては、この実験の価値が大幅に落ちてしまう」
キョン「そうだな。クールダウンしよう…一度冷静にならなくちゃな」
古泉「同感です。すぅ…はぁ…」
キョン「……」
古泉「……」
635 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 10:16:19.13 ID:BE2RoZhxO
古泉「…」
キョン「…」
古泉「何を考えていました?」
キョン「うん?今日の出来事を振り返ってたな」
古泉「自分の見知った女性の痴態って、どうしてあんなに興奮するんでしょうね」
キョン「な。普段の姿を知ってるから、そのギャップに興奮するのかも知れんな」
古泉「そうかも知れません。しかし、美しかったですね。最後まで叫ぶことなく耐え切った森さん…」
キョン「…ああ。ハルヒも朝比奈さんも、実に魅力的な姿だった」
古泉「……」
キョン「……」
637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 10:18:05.34 ID:BE2RoZhxO
キョン「なぁ古泉」
古泉「なんでしょう」
キョン「佐々木が出てきたら、もう1フェーズあげてみようか」
古泉「驚きました。まったく同じ事を考えているとは。シンクロニシティと言いましたか」
キョン「意味のある偶然の一致、か。もしかすると、これも長門の言う情報統合思念体の目指す自律進化の足がかりかもな」
古泉「ふふ、だとしたら素敵ですね」
645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 10:27:51.76 ID:BE2RoZhxO
ピチャ…ぴちゃ…
トテトテ
トテトテ
長門「救出は無事完了した。生命活動にはなんの支障もきたさない」
キョン「そうか。良かった…」
古泉「意識はないようですが、無事でなによりです。本当に良かった」
佐々木「……」ぴちょ…ぴちょ…
キョン「こんな時にこんな事を言うと不謹慎だが…」
古泉「髪から滴る水滴…長門さんにお姫様抱っこされる、ぐったりした佐々木さん」
キョン「この世の美という美がここに集結している」
古泉「僕は今、神を見た気がします…。ついにわかりました。願望実現能力は、佐々木さんが持つべき力です」
653 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 10:39:48.92 ID:BE2RoZhxO
長門「どうするの?」
古泉「横にならせてさしあげましょう。体力も消耗したでしょうし。ああ、もちろん…」
キョン「フェーズを上げて、佐々木の反応を見る」
長門「そう。服は?」
キョン「長門。自律進化に服が必要か?」
長門「…」
古泉「僕たちは性という人間の本能に忠実になってこそ、自律進化の足がかりをつかんだのです」
キョン「いわば、理性なんて枷にしかならない。違うか、長門?」
長門「ない」
キョン「だろう?服なんて、理性の象徴みたいなもんだ。自分から自律進化の可能性をつぶすような真似はよそうぜ」
古泉「全面的に同意です。僕たちが今立っているのは淵の淵。進化のきっかけを掴むか、社会的地位を失うかのね」
キョン「さて、俺たちの結論は出たな。異論はあるか?長門」
長門「ない」
658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 10:48:41.13 ID:BE2RoZhxO
長門「これ以上の要望は聞けない。フェーズ8はすでに危険領域を超えている。良い?」
古泉「森さんを失神に至らしめるレベルですからね。そこは譲歩しましょう」
キョン「そうだな。オーケーだ長門。さっそくたのむ」
長門「了解した。パーソナルネーム・佐々木の性感度をフェーズ8に移行する」
キョン「さぁ、佐々木。お前が自律進化の可能性を生み出す、まさに神となるんだ」
古泉「僕は今、人間の…いえ、この宇宙の進化の最先端に立ち会っているのですね。感激です」
長門「…操作は完了した」
佐々木「……」ぱく…ぱく…
キョン「声も出ないか。今佐々木に意識はあるのか?」
長門「半覚醒状態。プラスとマイナスの狭間、最もフラットな状態」
古泉「自我や理性に阻害されることなく、集合無意識に引きずまれることもない…というわけですか」
665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 10:58:02.60 ID:BE2RoZhxO
キョン「長門。佐々木を布団に寝かせてやってくれ」
長門「了解した」
すっ…
とさっ
佐々木「………」ガクンッ!
古泉「おお…!横になっただけで頭が跳ね上がった…!」
キョン「…すごいな。これだけでもう布団がびしょ濡れだ。脱水症状になるんじゃないか」
佐々木「……」ぱく…ぱく…
キョン「…さぁ、始めようか」
古泉「ええ。最後の仕上げといきましょう」
671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:03:06.01 ID:BE2RoZhxO
キョン「…今まで散々実験を繰り返してきたけど、女性の全裸を生で見るのは初めてだよな」
古泉「ええ。そうなりますね」
キョン「…どこから手をつけて良いんだ」
古泉「…神々しすぎて、手のつけようがありませんね」
キョン「と、とりあえず…首でも撫でてみるか」
古泉「そうしましょう。…濡れた首筋…なんて艶かしいんでしょう」
キョン「うわっ!?さ、佐々木の反応が強すぎる…触るだけで体が跳ね上がるな」
古泉「…!佐々木さんの目が開きましたよ」
キョン「目が覚めたのか…?」
673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:10:59.41 ID:BE2RoZhxO
キョン「…何を見てるんだ、佐々木?」
古泉「虚空を見つめていますね。焦点はあっているのに、その目線の先には何もない」
キョン「…なぁ、長門。佐々木の視線の先には何があるんだ」
長門「私にもわからない。情報統合思念体のデータにもない」
キョン「…ここから先は、未知の領域ってわけか」
古泉「文字通り、手探りで進めるしかないのですね。心してかかりましょう」
キョン「……」
古泉「どうしました?」
キョン「あと一歩のような気がするんだ」
古泉「はい?」
キョン「佐々木が何を見てるのか、進化の可能性ってなんなのか…それがわかるには、あと一歩必要な気がするんだ」
古泉「…!」
長門「それはできない。これ以上フェーズをあげると、彼女の人格は破損する危険が…」
キョン「長門、わかってる。そんなことはわかってるんだ…」
長門「……」
678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:20:29.14 ID:BE2RoZhxO
古泉「それを承知でなお、佐々木さんの性感度をあげたいと。そう仰るのですね」
長門「…」
キョン「フェーズ9が危険なのはわかってる。承知の上だ」
古泉「佐々木さんの人格が破壊されるとしても、実行するのですか」
長門「駄目。これ以上は上げられないというのが条件だったはず」
古泉「そうです。犠牲者を出してはいけない。それはこの実験の主旨から外れてしまっています」
長門「そう。古泉一樹の発言は正しい」
キョン「…」
長門「確かにこのまま続ければ、進化のきっかけは掴めるかもしれない。しかし」
キョン「…そうじゃない。やめよう、小難しい話は。俺の性への興味だけだ」
古泉「…」
キョン「頼む、長門。佐々木の感度をフェーズ9に…」
長門「………わかった」
680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:22:07.17 ID:BE2RoZhxO
長門「後悔するかもしれない。良い?」
キョン「…ああ。やってくれ」
古泉「正気ですか」
キョン「正気なんて、この実験が始まった時に部室に置いてきちまったよ」
長門「…情報操作を実行する」
すっ
長門「パーソナルネーム・佐々木の性感度を操作する。フェーズ9に」
ガチャ!
『お待ちください!!』
685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:28:29.34 ID:BE2RoZhxO
長門「喜緑江美里…?」
喜緑「間に合ったようですね。長門さん、貴女に思念体からの厳罰処分が下されました」
キョン「厳罰?」
古泉「なぜ?この実験は情報統合思念体の意思で行われていたのでは…」
喜緑「いいえ。これら一連の事件については、すべて長門さんの独断によるものです」
キョン「…そうなのか、長門」
長門「…?」
喜緑「長門さん、小首を傾げて惚けても駄目ですよ。罰は受けてもらいます」
693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:34:02.48 ID:BE2RoZhxO
喜緑「覚悟はよろしいですね、長門さん?」
長門「…」
喜緑「パーソナルネーム・長門有希の性感度を操作。フェーズ9に…」
長門「!」
キョン「ちょ、ちょっと待ってください!」
喜緑「?」
キョン「確かに長門はいたずらが過ぎたかも知れません…。でも、俺たちはこいつのおかげで…!」
古泉「そうです。すばらしい体験をさせていただきました。どうか大目に見ていただけませんか」
喜緑「うふふ」
キョン「…なんですか」
喜緑「ご心配なく。あなた方用の制裁も、もちろんご用意してあります」ニコ
古泉「な…」
喜緑「どうぞ」すっ
すた…
すた…
森「古泉、キョンさん。どうもお待たせいたしました」ニコ
703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:42:00.58 ID:BE2RoZhxO
森「キョンさん、失礼いたします」
キョン「がふっ…」
森「では参りましょう。古泉、あなたは引きずらなくても自分で歩けるわね?」
古泉「………はい」
森「喜緑さん…助かりました。あなたが元に戻してくれなければどうなっていたか」
喜緑「いえいえ。涼宮さんも元に戻しておきましたので、ご心配なく」
森「ありがとうございます。できれば記憶の方もお願いできますでしょうか?」
喜緑「ふふ、もちろん書き換えましたよ。ご心配なく」
森「安心しました。それでは、私どもは場所を移しますので…ごゆっくり」
喜緑「ええ。そちらもどうぞ、ごゆっくり」ニコ
706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:46:18.83 ID:BE2RoZhxO
つかつか…
キョン「古泉よ…」ずるずる
古泉「…はい、なんでしょうか」
キョン「俺、死ぬのかな」ずるずる
森「キョンさん、ご心配なく」
キョン「…ほっ」ずるずる
森「死なせはしません」ニコ
古泉「……死ねれば幸せですよ」
森「古泉」
古泉「はい…!」びくっ
森「黙りなさい」
古泉「…はい」
キョン「そんな…!!」
キョン「嫌だぁああああ!!!!」ずるずる
710 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:53:05.54 ID:BE2RoZhxO
喜緑「さて…彼らも行ったことですし、私たちもゆっくりしましょうか」
長門「ごめんなさい」
喜緑「うふふ。残念ながら上からの命令ですから、許せません」
長門「…許して」
喜緑「許しません」ニコ
長門「…素直に制裁を受けるわけにはいかない」
喜緑「そう言うと思ってましたよ。2対1なら抵抗もできないでしょう?」
長門「?」
喜緑「涼子、お願いね」
朝倉「ふぁーあ、久しぶりに起きたと思ったら、長門さんにお仕置きかぁ」
長門「!」
722 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 12:01:34.88 ID:BE2RoZhxO
長門「卑怯」
喜緑「自業自得ですよ。心配しなくても、滅茶苦茶はしませんから」
朝倉「私はするけどね。久しぶりに長門さんに仕返しできるなぁ」
喜緑「じゃあ涼子、始めましょうか」
朝倉「そうね。幸いこの部屋は防音効果があるように操作されてるみたいだし、飛ばしていきましょう」
喜緑「佐々木さんの救助もしなくちゃいけませんしね。じゃあ早速」
長門「…」ふるふる
喜緑・朝倉『パーソナルネーム・長門有希の性感度を変更。フェーズ10に移行する』
長門「っ!」ガクンっ!
朝倉「すごっ!フェーズMAXってすごいのね。もうこんなに…」
喜緑「うふふ、長門さん。気絶ができないプロテクト付きの操作ですよ。気分はどうです」
長門「……」ぱくっ ぱくっ
朝倉「じゃ…いただきますっ♪」
726 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 12:03:29.23 ID:BE2RoZhxO
ラスト1レス
734 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 12:11:30.76 ID:BE2RoZhxO
【北高・校門前】
みくる「…な、長門さぁん…!!」
みくる「古泉くぅん…!!!」
みくる「キョンくぅーん…!!」
みくる「私、どうしたら…良いんですかぁ…あんっ!」
みくる「はぁ…はぁ…!服が…苦し……きもちぃよぉ…!」ぽろぽろ
みくる「うぅぅぅ…寒いですぅ……!」ぽろぽろ
ウゥーウゥー……
ガチャ バタン!
みくる「…ひぇ…!」
警官「お前か。学校の前で公然猥褻を数時間続けて通報されたのは」
みくる「ち、ちが…!!私、長門さんに性感度を上げられて…ううん、情報統合思念体がぁ…」
警官「お前…薬やってんのか?訳の分からん事言ってないで、いいから来い!」
ぐいっ
みくる「びやぁあああああああああああ!!!!」
ぷしゃああああああああ
740 名前: ◆r3yksmPHg2 [] 投稿日:2009/06/26(金) 12:15:48.79 ID:BE2RoZhxO
終わります。
長々と続けて申し訳ありませんでした。長い間の保守支援本当にthxでした。
本当は鶴屋さんも喜緑さんも眉毛も妹も鶴屋さんも書きたかったし、
ENOZの性感ライブも橘もミヨキチも鶴屋さんも書きたかった
飽きられた方も多いようなので自重しときます。
最後にあらためて、寝落ちすみませんでした。
846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 21:27:57.28 ID:BE2RoZhxO
【遡って北高】
鶴屋「みっくる!今日もエラく刺激的な恰好だねっ?」
みくる「…あ……あぐぅ…」
鶴屋「みくる?どうかしたかい?」
みくる「も、もう…もう…無理ぃ…!!」
鶴屋「へ?」
みくる「あっ」ぷつんっ
どさ…
鶴屋「みくるっ!大丈夫?!どうしたんだいっ!?」ゆさゆさ
みくる「…」びくんっ!びくんっ!
鶴屋「え?何これ…?触る度に身体が跳ねる…?」
長門「朝比奈みくるに触らない方が良い」
鶴屋「長門っち!?」
850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 21:33:15.15 ID:BE2RoZhxO
長門「彼女の身体をよく見て」
鶴屋「身体を…?」
みくる「…」びくっ…ぴくん…
鶴屋「え?…みくるの足…ビショビショじゃないか…」
長門「そう。彼女はある病気にかかっていた」
鶴屋「ええっ!?大変じゃないか!早く病院に…」
長門「そしてあなたも、朝比奈みくるの身体に触れてしまった。この病気は接触感染する」
鶴屋「へ…?」
長門「もう手遅れ」
鶴屋「ど、どうしたら良いんだいっ!?あたしも病院行った方が良いのかなぁ!?」わたわた
長門「…ブツブツブツブツ」
長門「性感度を変更、フェーズ3に移行する」
855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 21:37:00.42 ID:BE2RoZhxO
鶴屋「おっ…わ!?」びくんっ
長門「…大丈夫?」
鶴屋「これは…?身体がおかしいにょろっ!有希っこ、どうしたら良い!?」
長門「残念ながら手の施しようがない」
鶴屋「そんな…!」
長門(空間情報を操作、小規模事象変移を行う。北高に風を吹かせる)
びゅう…
鶴屋「ふっ…!?」びくっ
長門「大丈夫?」
鶴屋「…………長門っちぃ…どうしよう…?本当にもう手遅れなのかい…?」
長門「そう」
857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 21:40:00.17 ID:BE2RoZhxO
鶴屋「………!」
鶴屋(身体がおかしいにょろ…!風に当たっただけで、頭がおかしくなりそう…!)
鶴屋(長門っちの言う通り、どうしようもないとしたら…)
鶴屋(…ここに居ちゃいけない…!確か保健室には今誰も居なかったはず…)
鶴屋「な、長門っち。お姉さんのお願い…聞いてくれるかなっ?」
長門「なに?」
鶴屋「あたしとみくるを…保健室まで連れてって欲しいんだ。お願いっ!」
858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 21:43:58.53 ID:BE2RoZhxO
長門「了解した。私の肩に捕まって」
鶴屋「…ごめんねぇ。助かるよ」
長門「良い」
鶴屋「じゃあ、肩借りるにょろ…」
すっ
鶴屋「ああうっ!?」ビクンッ!
長門「大丈夫?」
鶴屋「あ…あははは、なんともないっさぁ…ホントだよ」
長門「本当?力になれる事があるなら言って」
鶴屋「ちょっとね、身体がおかしいみたいなんだっ…保健室で話すよっ」びくっ
長門「そう。では朝比奈みくるも連れて保健室に向かう」
鶴屋「ごめんねぇ…。よろしく頼むよっ…あんっ!」ビクッ
859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 21:49:51.93 ID:BE2RoZhxO
【保健室】
長門「…着いた」
鶴屋「助かったにょろぉ…」へた…
長門(性感度を変更。フェーズ5に移行)
鶴屋「うああ!!な、長門っち、早くドア閉めてっ…鍵も…!」
長門「了解した」
ガチャ
鶴屋「ふぅ、ふぅ……長門っち、落ち着いてお姉さんの話を聞いてくれるかな?」
長門「…」コク
鶴屋「あ、あたし…あのね、あたしの身体が変に敏感になっちゃってるんだぁ…」
長門「?」
鶴屋「ああんっ!…はぁ、はぁ…つまり、すごくエッチな身体になっちゃってるにょろ…。ホントなんだよ」
長門「嘘を言っているとは思わない」
鶴屋「…きゃう…!…ん、こんな風に…変な声出ちゃうから、窓閉めてくれないっかな…?」
長門「了解した」
863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 21:54:59.50 ID:BE2RoZhxO
長門「窓はすべて閉めた。これである程度なら防音効果が期待できる」
鶴屋「た、助かるよ…!」びくっ びくんっ
長門「良い。身体は平気?」
鶴屋「えへへ、大丈夫っさ。…こういうのは、割と平気」
長門「……そう」
鶴屋「……ちょっと、横にならせてもらうっさ。みくるも……」
長門「そう。辛そう…平気?」
鶴屋「うん…。ベッドまでは自分で行けるよっ」
長門「遠慮しないで。手を貸す」
鶴屋「ちょ、ちょっと待って…!触られたら…ちょびっとだけマズイかも知れないなぁ…」
長門「……」
865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 21:59:53.94 ID:BE2RoZhxO
長門「…そう。ではベッドの準備をする」
鶴屋「ごめんねぇ…。あくぅ…!あ、あたしはゆっくり歩いていくっさ」
長門「…」
鶴屋「う…くぅ…」ふら…ふら…
長門(…当該対象の性感度をフェーズ7に移行)
鶴屋「ああああ゛あ゛うっ!……くはっ、はぁ、はぁ…」ふら…
長門「…ベッドが一つしかない」
鶴屋「…ふぇ…?」ふら…ふら…
長門「朝比奈みくると一緒になる。構わない?」
鶴屋「!」
867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 22:04:26.20 ID:BE2RoZhxO
鶴屋「…だ、大丈夫……っかな…?」
長門「朝比奈みくるは気絶している。あなたに触れたりはしないはず」
鶴屋「そ、だね…。ぁん…!じゃ、横にならせて…もらうにょろ」
すっ
鶴屋「くぅぅう…?!」ビクンッ!
鶴屋(横になっただけ…なのにぃ…!ベッドとの摩擦だけで…)
長門「では朝比奈みくるを隣に寝かせる。触れないように気をつけて」
鶴屋「…ごめんね、長門っち…うああ!…な、なにからなにまで…」
長門「構わない。少し眠ると良い。楽になるかも知れない」
鶴屋「うん…そうさせてもらう…よ」
871 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 22:10:07.90 ID:BE2RoZhxO
長門「おやすみなさい」
鶴屋「くぅ…!う、うん…おやすみなさい…」びくんっ
みくる「……」びくっ…びくっ…
長門(当該対象達の性感度を変更。正常値に移行する)
・
・
・
鶴屋「…くぅ……くぅ…」
みくる「…すぅ……すぅ…」
長門「…」
長門「空間情報を操作。保健室の備品を分解し、ロープを再構成する」
長門「…これで、二人の身体同士をロープでぐるぐる巻きにする」
ぐるぐるぐるぐる
ぐるぐるぐるぐる
ぐぐ…
鶴屋「くぅ……くー…」みくる「すー……すぅぅ…」
長門「できあがり」パンパン
874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 22:17:45.79 ID:BE2RoZhxO
長門「これで二人は身体の前面を密着させた状態になった」
長門「そして二人は上下逆に縛ってある。俗に言うシックスナインの状態」
長門「…完璧」
みくる「…すぅ……すぴぃ…」
鶴屋「くかー……くぅ…」
長門「…保健室の情報を操作。小規模事象変移を行う」
長門「外部からの干渉を遮断。内部情報を一切漏れないようにする」
長門「…これで密室も完成した」
長門「当該対象達の性感度を変更。フェーズ3に移行する」
みくる「ひゃああああ!?」ビクッ
鶴屋「…うああっっ!!」ビクッ
878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 22:22:03.66 ID:BE2RoZhxO
鶴屋「な、なにこれ!?みくる…なんでぇ!?」ビクッ
みくる「鶴屋さん!?ああああうっ!?そ、そんな所で…喋らないでぇえ!!」ビクッ
鶴屋「あンっ!!みくるぅ!!暴れちゃダメェ!!」ガクガク
みくる「きゃあああうっ!!あっあっ…!鶴屋さんに擦れちゃうよぅっ…!!」
鶴屋「ダメっ!みくるっ暴れちゃっダメ!ダメってばぁぁぁ!!」
長門「……壮観」
883 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 22:29:50.63 ID:BE2RoZhxO
長門「二人の性感度を変更。フェーズ5に移行する」
みくる「っ!!」ガクンッ
鶴屋「あうっ!!」ビクン
みくる「あっあっ…ああぁぁ…!」
鶴屋「くぅぅぅ…!みくる、我慢…我慢…!!じっとしてぇっ!」
みくる「どうしよう…!鶴屋さん、どいて…どいてぇっ!!」
鶴屋「どけない!!ああああうっ」
みくる「あ、ダメだ…ダメなのに…ぃ。嫌ぁあああ!」
ぷしゃっ
鶴屋「っ!!」
長門「……これは想定外」
890 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 22:40:58.16 ID:BE2RoZhxO
鶴屋「っぷはっ!くあああああ!!」
長門(朝比奈みくるの体液を顔に浴びてオーガズムを迎えるとは)
長門(そしてそれだけの刺激を受けた彼女も当然…)
みくる「ごめん…なさい!ごめんなさぁい!あああう!」
鶴屋「あっあっ…あ…ダメだぁ…も、ダメ…!」
鶴屋「きゃうっ!」
ぷしゃああ!
みくる「ひやぁあああ!?」ビクッ
長門「ウロボロス…!」
897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 22:49:53.10 ID:BE2RoZhxO
長門「当該対象の性感度を変更。フェーズ8に移行する」
みくる「びやぁあああああ!!」
鶴屋「あぐあぁああ!!」ぽろぽろ
みくる「死ぬ!死んじゃうよぉぉお!」
鶴屋「たすけ……!だれ、助け………あっ」ぷつんっ
鶴屋「………」かくん…
みくる「あっ………あがぁ……」
長門「!」
長門「迂闊。どちらかが気絶すれば無限の環は成り立たない…」
長門「…気絶しないようプロテクトをかけておくべきだった」
902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 22:55:32.18 ID:BE2RoZhxO
長門「……当該対象の性感度を変更。正常値へ」
みくる「あっ…」ガクンッ
長門「迂闊だった。しかしこの失敗は必ず次に活かす」
鶴屋「…」
みくる「…」
長門「…保健室の空間情報を回復。ロープも元に戻す」
しゅううん…
長門「…朝比奈みくるに関しては元の位置に戻しておく」
長門「彼女は…」
鶴屋「…」ぴく…ぴくん…
長門「…このまま休ませておく」
905 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 22:59:09.50 ID:BE2RoZhxO
ガラガラ
長門「!」
キョン「なんだ、ここにいたのか長門。何してたんだ」
長門「なにも」ふるふる
キョン「早く来いよ。古泉がもう電話で森さん呼んだぞ」
長門「待って。すぐに行く」
トテトテ
キョン「ほら、行こうぜ。あの森さんの事だ、もう着いてるかも知れん」
長門「…」コク
トテトテ
・
・
・
長門「…朝比奈みくるを忘れてきた」
909 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 23:03:24.57 ID:BE2RoZhxO
【数時間後・北高校舎】
喜緑「はぁ…どうして放課後の見回りを生徒会がしなければならないんでしょう」
トテトテ
喜緑「会長も今日は先に帰ってしまうし…」
トテトテ
喜緑「いつもは待ってくださるのに…はぁ」
トテトテ
喜緑「……また悪さをしてるんでしょうか。それとも、まさか…デートとか…」
トテトテ
喜緑「うふふ、それはないですね。彼に限ってそんな……あら?」
喜緑「保健室が開いてる…?」
910 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 23:07:31.89 ID:BE2RoZhxO
ガラガラ
喜緑「失礼します。どなたかいらっしゃいますか?」
キョロキョロ
喜緑「…!」
喜緑「あなたは、3年生の鶴屋さん?鶴屋さん!大丈夫ですか!?」
鶴屋「あ……あはぁ………きもちぃ……にょろ…」ぽーっ…
喜緑「うっ…この臭い…?」
鶴屋「暴れちゃ…だめぇ…」
喜緑「鶴屋さん?どうなさいました?大丈夫ですか?誰にされたんです!?」
鶴屋「な…」
喜緑「な?」
鶴屋「長門っち……もうダメえ…めがっさきもちぃ…よぉ」
喜緑「!」
912 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 23:12:57.01 ID:BE2RoZhxO
喜緑「もう大丈夫ですからね、大丈夫…」
鶴屋「う、うぁぁあん…気持ち良い…気持ち良いよぉ…」ぽろぽろ
喜緑「…当該対象の体力を回復。記憶も改ざんします」
鶴屋「う…!」
喜緑「さぁ、鶴屋さん…起きてください。下校時間ですよ」
鶴屋「にょろ…?あれ、あたし…?」
喜緑「保健室で寝ていましたよ。体調はいかがですか?」
鶴屋「…あ、そうだっけ。すみません、失礼したっさ!」
喜緑「いえいえ、構いませんよ」
鶴屋「急いで帰るから、勘弁して欲しいなっ!」すたっ
喜緑「うふふ、今日だけですよ」ニコ
鶴屋「あいあいさーっ!じゃね、生徒会の書記さん!」
喜緑「はい、お気をつけて」
タッタッタ
鶴屋「あれ?なんでスカート濡れてるんだろ!…?まぁいっか!」
915 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 23:18:40.61 ID:BE2RoZhxO
喜緑「この分だと、まだ被害者が校内に居るかも知れませんね」
喜緑「さて…保健室の掃除と他の生徒の救助が済んだら…」
すくっ
喜緑「何の目的があってこんな事をしたのかは私の知り及ぶ所ではありませんが」
喜緑「思念体に確認して、もし単独での行動だったとしたら…」
喜緑「許しませんよ、長門さん♪」
喜緑「うふふ、そうだ。涼子も起こしておきましょう」
喜緑「パーソナルネーム・朝倉涼子の再構成を申請。目的は…」
喜緑「長門有希のお仕置きです♪」ニコ
おわり
917 名前: ◆r3yksmPHg2 [] 投稿日:2009/06/26(金) 23:20:06.05 ID:BE2RoZhxO
読んでくれてありがとうございました。
おまけ鶴屋さん編は蛇足だったかな…
ところで絵マダー?
919 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 23:24:02.74 ID:BE2RoZhxO
ちなみに、ウロボロスは自分の尻尾をくわえた蛇が語源で、今の∞の元になってます。
無限とか無とか永遠とか、永久機関とか輪廻とか色んな意味があるみたいです。