666 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 01:43:44.01 ID:u3DKqDWBO
キョン「お前の寝顔…そ、その…か、可愛いかった、ぞ…」
朝倉「!(や、ヤバいよ〜…キュンってきちゃった…)」
キョン「あ、あ〜、その〜、なんだ…遅くなったし、さっさと買い物行こうぜ」
朝倉「あ、ちょ、ちょっと待ってよ〜」
タッタッタッ…
コソッ
ハルヒ「…あのバカキョンに彼女?よりによって朝倉?」
ハルヒ「…違う。認めたくない…」
ハルヒ「真実を…確かめなきゃ!」
タッタッタッ…
…スッ
古泉「…やれやれ。困ったものです」
669 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 02:14:21.97 ID:u3DKqDWBO
―商店街―
ざわざわ…
キョン「やっぱり夕方は混んでて…おっと」
朝倉「きゃっ!…危なかったわぁ」
キョン「はぐれる原因にもなりかねん…しょうがない。あ、朝倉」
朝倉「? なぁに、キョンくん」
キョン「そ、その…手、つながないか」
朝倉「!」
キョン「ほ、ほら、あれだ…これだけ人が多いとはぐれる原因にもなりかねんし…」
キョン「な、何より一緒に買い物に来たわけだし…(は、恥ずかしい!我ながら何を言ってるんだ!)」
朝倉「…(幸せだわ…何も考えられない…)」
キョン「その…嫌ならかまわんが…」
朝倉「嫌なわけないわ!ぜひ!ぜひつなぎましょ!」
キョン「あ、ああ。(朝倉の顔…真っ赤だ…俺も真っ赤だろうな)」
ハルヒ(何…あの二人?急に真っ赤になってうつむいてるわ)
ハルヒ(もう少し、様子を見るべきね)
古泉「ご利用の皆様、夕方のタイムサービスですよ〜(やれやれ、どうなるのでしょうか)」
701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 11:51:55.96 ID:u3DKqDWBO
おk。携帯だから時間かかるし、今から出社だから長い時間は書けないが、よろしく。
キョン「とりあえず、手始めはどこに行くんだ?」
朝倉「野菜から買いましょ。」
キョン「一気に買えばいいじゃないか。ほれ、あそこにスーパーがあるぞ」
朝倉「はぁ…何もわかってないわ。いいから私についてきて」
てくてく…
朝倉「ここよ」
キョン「…八百屋だな」
八百屋のオヤジ「おっ、涼子ちゃん、らっしゃい!!」
キョン「…どこかで見たことある気が…」
703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 12:02:12.88 ID:u3DKqDWBO
朝倉「いつも買いに来てるの。安くておいしいのよ」
オヤジ「いつもご贔屓に。涼子ちゃん、男なんて連れちゃって…恋人かい?」
朝倉「(カアッ)もう!おじさんたら!玉ねぎとジャガイモちょうだい!」
オヤジ「おお〜怖い怖い…あいよっ!」
朝倉「もうっ…」
キョン(気まずいというか恥ずかしいというか…)
オヤジ「今日もサービスしとくよ!彼氏さんと仲良く食べとくれ!」
朝倉「スイカ半玉なんてもらえないわよ。お代払うわ」
オヤジ「いいからいいから!毎度あり!」
朝倉「おじさん…ありがとうっ!」
キョン「あ、ありがとうございますっ!」
704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 12:12:00.21 ID:u3DKqDWBO
キョン「いい人だったな」
朝倉「だからいつも買いに行ってるの。この前のポテトサラダもジャガイモくれたから作ってみたの」
キョン「またジャガイモ買ってたようだが…?」
朝倉「おいしくなかった…?ダメ…かな?」
キョン「(ドキッ)いやいや!断じてそれはない!ぜひ頼む!」
朝倉「よかった…この前よりもっとおいしく作るからね!」
キョン「楽しみにしてるぞ。よし、次は肉屋だな!」
朝倉「ふふっ、これも任せといて♪」
キョン「よし、行こう(ギュッ)」
朝倉「!…うん!(ギュッ)」
てくてく…
ジーッ…
ハルヒ(手、つないでる…恋人…なのかしら…)
古泉「押さないでください!列に並んでください!(ちょっとマズイかもしれません…僕自身が)」
ここまで。
夜残ってたら書きに来ます。
739 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:41:58.96 ID:u3DKqDWBO
キョン「ここか…おい、列ができてるぞ」
朝倉「早く並びましょ。…ちょっと遅かったかしら」
古泉「ひき肉がお買い得…(! 誘導をしていたら二人が並んでしまった…)」
古泉(うまくごまかすしかないようですね)
キョン「・・・?あれ?古泉か?」
古泉「これはこれは。お二方揃ってお買い物ですか?」
キョン「まぁな。さっき偶然出くわしたんだ」
朝倉「そ、そうなのよ!…いい?ほんと偶然なのよ!」
古泉「では、そういうことで。私はバイトです」
キョン「見ればわかる。ご苦労なこった」
古泉「別のバイトも増えなければいいですが…(チラッ)」
740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:43:11.09 ID:u3DKqDWBO
キョン「よくはわからんが、働きすぎるなよ」
古泉(気づいてない…)
朝倉「あ、買えそうだわ!行きましょ♪(ぐいっ)」
キョン「おっと、わかったわかった。じゃあな、古泉」
古泉「ええ、ではまた学校で。」
ハルヒ(あれは古泉君よね?…あの二人、腕…組んでる。)
ハルヒ(やっぱり付き合ってたのね…)
ハルヒ(…)
ハルヒ(帰ろ…)
肉屋「あら、涼子ちゃん!いらっしゃい!」
朝倉「いつもお世話になってます。」
肉屋「あらあらとんでもない。ところで…となりのナイスガイは?(ニヤニヤ)」
朝倉「く、クラスメイトでしゅ…(噛んじゃった…)」
743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:48:02.48 ID:u3DKqDWBO
肉屋「ふーん…へぇー…ところで今日はどうするの?」
朝倉「ひき肉300gと豚バラ200gください♪」
肉屋「はい、ちょっと待っててね」
キョン「お前、知り合いが多くないか?(ボソッ)」
朝倉「いつも利用してるからね。キョンくんが最初に見つけたスーパー、高いのよ
。」
朝倉「それに、人の温かさみたいなものが心地よくて…変かしら?」
キョン「そんなことないぞ。それが人情ってやつだ」
朝倉「そうね…私にも少しわかる気がするわ」
キョン「? 人間だから人情がわかって当たり前だろ?」
朝倉「・・・いいのよ。ふふっ」
肉屋「おまちどうさま。少ないけどオマケつけといたからね」
朝倉「いつもありがとうございます、おいしくいただきますね」
キョン「ありがとうございます」
肉屋「あらあら…二人とも仲良くね。いつもありがとね〜」
744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 20:49:07.59 ID:u3DKqDWBO
てくてく
キョン「今度からはお袋に商店街を勧めてみようかな」
朝倉「ばったり会っちゃうかもね」
朝倉「さ、うちまで帰りましょ♪(ぎゅっ)」
キョン「…うん。帰ろうか」
古泉(初々しいですね…案の定もうひとつのバイトですか…)
古泉(まったく、困ったものです)
とりあえずここまで。先に仕事終わらせるわ
748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:00:54.14 ID:u3DKqDWBO
てくてく
キョン「マンションか」
朝倉「うん。事情があって一人暮らしなの」
キョン「なんと!さぞかし裕福な家庭なんだろうな…」
朝倉「…まぁ、ね。とりあえず行きましょ」
ういーん…
キョン「5階か」
朝倉「階段だとちょっと大変かな。まぁめったに使わないけど」
キョン「いい運動にはなるだろ」
749 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:02:17.84 ID:u3DKqDWBO
チーン…
朝倉「えっと、鍵鍵…あ、帰ってるのか」
キョン「? !…両親か!?」
朝倉「いいのいいの、上がってって」
キョン「いやいやいやいや…さすがにマズイだろ」
朝倉「一人暮らしって言ったじゃない…とにかく上がってって」
キョン「あ、あぁ…おじゃまします…」
長門「…」
朝倉「遅くなっちゃったわ。すぐ準備するわね」
キョン「…」
長門&キョン「…」
751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:13:38.14 ID:u3DKqDWBO
キョン「…長門?」
長門「何?」
キョン「どうして朝倉の部屋にいるんだ?」
長門「同居している」
キョン「あれ、一人暮らしじゃなかったっけ?お前も朝倉も」
長門「同じマンションの同じ部屋とは言っていない」
キョン「それはそうだが…」
パタパタ…
朝倉「ねぇ、二人とも。今日は豚肉のしょうが焼きよ♪」
キョン(俺はその瞬間、雷が落ちたような衝撃を受けた)
キョン(そう、朝倉の姿を見た瞬間だ)
キョン(この世に舞い降りた女神…そうとしか言い表せなかった)
キョン(鮮やかな青色に、ワンポイントで大きな朝顔の花が描かれているエプロン…)
キョン(制服にエプロン…これに勝るエプロンと言えば裸エプロンしか思いつかない…)
キョン(そう。ただ、ただ完璧だった)
756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:41:21.52 ID:u3DKqDWBO
朝倉「? キョンくん?どうしたの?口開けてよだれ垂らしながら涙なんか流して…」
キョン「幸せだ…自分という存在が小さく感じるぜ…」
長門「彼は私に任せて。あなたは調理に集中して」
キョン「あー…もう気持ちよくなってきた…」
朝倉「任せたわよ。冷蔵庫のキャベツを刻んで…ブツブツ」
長門「ああなった彼女は止められない。まずはあなたを元に戻す」
キョン「あばば〜…痛い痛い!はっ!何があった!?」
長門「頬をつねっただけ」
キョン「朝倉はきれいだよな…谷口が高評価していた理由がよくわかるな」
757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 21:47:59.97 ID:u3DKqDWBO
朝倉「い〜ざ進め〜や〜キッチ〜ン♪目〜指すは〜ジャ〜ガイモ〜♪」ザクザク…トントントン…
キョン「ノリノリだな…いつもああなのか?」
長門「いつも通り。昨日はクッキングパパのOPだった」
キョン「…チョイスがそっち方面だな」
長門「あれが鼻歌に変わると最高潮。プロの手つきになる」
キョン「ちょっと見てくるかな」
長門「ちょっと待っ…間に合わなかった」
キョン「さてさて、調子はいかがかなっと」
760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 22:07:24.61 ID:u3DKqDWBO
朝倉「♪〜♪♪〜(鼻歌)」
キョン「朝倉、調子は」
ヒュッ…
ツーッ…
キョン「…え?」
朝倉「ここから先は女の戦場…踏み入ったら…命の保証はないわよ?たとえキョンくんでも」
キョン「…あぁ。よく理解した(目が…ヤバい…身体中で警告音が目一杯鳴り響いてるぜ…)」
朝倉「わかったら向こう行っててくれるかな?」
キョン「せめて飲み物取らせ」
朝倉「うん、それ無理♪」
キョン「(ゾクッ)あ、あぁ…じゃあ向こうで待ってることにする」
てくてく
朝倉「♪♪♪〜♪〜♪〜(鼻歌)」
765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/24(水) 22:39:05.59 ID:u3DKqDWBO
てくてく
キョン「長門、お前知ってたな?」
長門「あなたは私の忠告を聞かずに行ってしまった」
キョン「…ちょっと浮ついていた自分を恥じたよ。すまんな、長門」
長門「いい、それより私は読書を進めたい。許可を」
キョン「何で俺に聞くんだ?好きなだけ読んでくれ」
長門「…(コクッ)」
ペラ…ペラ…
♪〜♪♪♪♪〜♪〜
トントントン…
しばらく、本の捲れる音ときれいな鼻歌、包丁の奏でるリズミカルな音が静かに流れていた。
794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 07:50:09.55 ID:gR7nK7GeO
―閉鎖空間―
神人「…」
古泉「確かに涼宮さんの閉鎖空間なのですが…神人は動かず立ち尽くしているだけ…」
古泉「…とりあえずはいつも通り、倒させていただきましょう」
ヒュン…
…
ハルヒ「…キョンのことを考えるとモヤモヤする。でも…朝倉と付き合ってるのは間違いなさそうね」
ハルヒ「…」
ハルヒ「私は…どうすれば…」
795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 08:02:23.84 ID:gR7nK7GeO
―朝倉&長門宅―
朝倉「すーなおに好きとー♪言ーえない君ーも♪」
キョン「(歌…上手いよな。顔も身体もレベル高いし…恋人ぐらいいてもおかしくないんだが…)」
長門「…(ペラッ)」
キョン「なぁ、長門。朝倉に恋人とかいたりしないのか?」
長門「いない」
キョン「そうか。なんかもったいない気がするな」
長門「…」
キョン「あ、あぁ…特に深い意味はないんだ。なんとなく気になってな…」
長門「朝倉涼子はあなたに好意をもっている」
キョン「…なぜわかるんだ?」
長門「…」
長門「なんとなく」
796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 08:10:22.70 ID:gR7nK7GeO
キョン「…恥ずかしいな。」
長門「帰ってもあなたの話ばかり。聞いている私が恥ずかしくなる時もある」
キョン「…俺も今それを聞いて恥ずかしいぞ」
朝倉「長門さん、テーブル拭いておいてもらえる?」
長門「了解した」
てくてく
キョン「…(ドキドキが止まらん。)」
朝倉「あとはご飯待ちね。ねぇ、二人とも何話してたの?」
パタパタ…
キョン「いやまぁ…雑談というか(エプロンマジでヤバいって)」
長門「あなたが彼に好意をもっていることについて話していた」
キョン・朝倉「…」
799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 08:21:06.44 ID:gR7nK7GeO
朝倉「やぁねぇ長門さん、何言ってるんだか」
長門「あなたは毎日、顔を赤くしながら彼のことばかり楽しそうに話している。」
朝倉「(カアッ)…な、何言ってるのよ!そんなこと…きょ、キョンくんからも何か言ってよ!」
キョン「お、俺?」
長門「顔が真っ赤」
朝倉「ち、違うわよ。その、あの…(チラッ)」
キョン「…(そんな真っ赤にしながら見られても…俺も恥ずかしいぞ)」
朝倉「も、もう知らない!調理に戻るわ!」
パタパタ…
キョン(やべぇ…めちゃくちゃ可愛い…)
802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 08:34:09.32 ID:gR7nK7GeO
キョン「おい、長門。さすがに言い過ぎなんじゃ」
長門「いい。ひどい時は告白のシミュレーションまで私に話していた。仕返し。」
キョン「…ちなみにどんな告白だったんだ?」
長門「それは」
朝倉「な が と さ ん ?」
長門「…私は読書を再開する」
朝倉「…もう。キョンくん、包丁使わない簡単な作業するから手伝ってほしいんだけど…いいかな?(ドキドキ)」
キョン「あ、あぁ。喜んで。(おいおいおい…俺の自制心が暴走しちまうぞ)」
836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 19:38:54.07 ID:gR7nK7GeO
朝倉「えっとね、盛り付けお願いできるかしら?」
キョン「あぁ。俺のセンス、見せてやるよ」
朝倉「ふふっ。期待してるわよ。私はその間洗い物してるから」
キョン(キャベツの千切り、水にさらした紫たまねぎ、しょうが焼きか…)
朝倉(キョンくんが真剣に考えてるときの横顔…かっこいいなぁ…)
朝倉(…はっ!見とれてないで洗い物しなきゃ)
キュッキュッ…ジャーッ…
カチャンカチャン…
キョン「よし!ここはキャベツでここにたまねぎ…できた!」
朝倉「あら、結構センスあるのね。見直しちゃったわ」
キョン「まぁな。ってか盛り付けにセンスなんて関係ないだろ」
朝倉「そうかな…キョンくんらしさが出てるわよ」(ポーッ)
キョン「何恥ずかしいこと言ってんだか…これ、持ってくぞ」
朝倉「うん。よろしくね」
キョン(何ポーッとした目で見てるんだよ…恥ずかしいぜ…)
837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 19:40:56.99 ID:gR7nK7GeO
長門「おいしそう」(パクッ)
キョン「コラ!つまみ食いしちゃいけません!」
朝倉「もう、長門さんたら。はい、ご飯持っていってね」
長門「…」スッ…てくてく
キョン「飯になってやっと動くのかよ…」
朝倉「はい、みんな座ったわね。じゃあ…」
朝倉・キョン「いただきます」
長門「」パクッ
朝倉「長門さん!お行儀が悪いわよ!」
長門「問題ない」
キョン「まぁまぁ、いいじゃないか。俺たちもさっさと食べよう。長門に全部食われちまう。」
朝倉「ほんとにもう…」
キョン「うめぇ!!!何これうめぇ!!!うほっ!!!」
朝倉「キョンくんも落ち着いて食べなさい!」
キョン「からあげといい料理上手いな!お前いいお嫁さんになれるぞ!」
朝倉(キョンくんのお嫁さんがいいなぁ…)ドキドキ
839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 19:42:15.72 ID:gR7nK7GeO
長門「おかわり」
朝倉「はいはい。ちょっと待っててね」
パタパタ…
キョン「おかわりぐらい自分で行ったらどうなんだ」
長門「朝倉涼子の顔を見て」
キョン「…!すごい嬉しそうな顔だな」
長門「私はあの顔を見たいから」
キョン「たしかに…ずっと見ていたくなるな…」(すごく…きれいだ)
長門「もっと食べなければという気持ちになる」パクッ
キョン「俺も負けてられん!食べまくるぞ!」パクパク
朝倉「あらあら・・・よっぽどお腹すいてたのね」
朝倉「! もう、キョンくん、おべんとつけてどこいくの♪」ひょいっ、ぱくっ
キョン「!!!!!!!」
朝倉「? …!!!!!!!」カアアッ
長門「」パクッパクパクッ
844 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 20:18:51.74 ID:gR7nK7GeO
長門「ごちそうさま」
朝倉「…!お、おそまつでした!」
キョン「! 俺もごちそうさま!」
朝倉「おそまつさまでした…。あの…おいしかった?」
キョン「もちろん!これから毎日でも食べたいぐらいだ。」
朝倉「お弁当作ってくって約束したじゃない…」
キョン「そうだったな…。その…ほんとにお願いしてもいいのか?」
朝倉「私が作ってくって言ってるんだからいいの!」
キョン「…じゃあ、これからよろしく頼む。」
朝倉「…!うん♪」
846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 20:23:51.45 ID:gR7nK7GeO
…
キョン「ほんとにいいのか?洗い物ぐらいできるぞ?」
朝倉「いいのよ。帰るの遅くなっちゃうわよ」
キョン「俺はかまわないが」
朝倉「いいの!帰って宿題でもしたら?ふふっ」
キョン「…それもそうだな。悪いな。じゃ、また明日な。」
朝倉「うん、また明日ね。おやすみなさい♪」
長門「…」
キョン「長門もまた明日な。二人とも、おやすみ。」
長門「また明日」
バタン
キョン「飯うまかったな…明日から楽しみだっと」テクテク
847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 20:26:29.89 ID:gR7nK7GeO
…
朝倉「♪〜」
ガチャガチャ…キュッキュッ…
長門「いつになく機嫌がいい」
朝倉「キョンくんが来たのよ?嬉しいにきまってるじゃない♪」
朝倉「放課後デートに買い物よ?幸せだわ♪」
長門「そう。それはよかった」
てくてく
朝倉「…長門さんもずっとニコニコしてたくせに。とぼけちゃって♪」
朝倉「♪♪〜」
…
キョン「ただいま〜」
キョンの妹「あ〜っ、キョンくんだ〜」
キョン「まずはおかえりでしょ。母さんに食ってきたからご飯いらないって言っといてくれ」
キョンの妹「うん、わかった〜」
キョン「さ〜て、宿題でもしますか」
キョン「? 携帯が鳴ってる…」
キョン「誰だ……ハルヒから?」
857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:23:50.18 ID:gR7nK7GeO
キョン「もしもーし」
ハルヒ〈キョン?あたしよ!〉
キョン「携帯見ればそれぐらいわかる…で、どうしたんだ?」
ハルヒ〈…〉
キョン「? 何だ、黙ったりして。変なもんでも食ったのか?」
ハルヒ〈ねぇ…今日の夕方、何してた?〉
キョン「!! …夕方?部活後は普通に家に帰ったが…?」
ハルヒ〈…ほんと?〉
キョン「あ、あぁ…」
ハルヒ〈…そう。わかったわ。私の勘違いだったのかしら…〉
キョン「何がだ…?(まさか…見られてた!?)」
858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:25:48.04 ID:gR7nK7GeO
ハルヒ〈あんたが朝倉と一緒にいたところを見たの。それも仲良くね〉
キョン「!!!(まずい!!!) あ…あぁ、あれはたまたま出くわしてな。あいつが悪ノリしてくっついてきたんだよ」
ハルヒ〈そうよね…あんたと朝倉じゃ釣り合わないし!やっぱあたしの勘違いだわ!〉
キョン「…ったく、早とちりしすぎなんだよ(いけるか…!?)」
ハルヒ〈…なんて言うと思った?真相は古泉君に聞くことにするわ〉
キョン「!!!!!(そこまで…!だが古泉には偶然出くわしたと言ってあるし、面倒起こしたくないからうまくかわすはず…)」
キョン「…あぁ、別に構わないぞ。あいつは朝倉と出会ってすぐに会ったからわかってるはずだ」
860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:48:45.99 ID:gR7nK7GeO
ハルヒ〈そうするわ!じゃあね!おやすみ!〉
プツッ…ツーツーツー…
キョン「…念のため古泉には手回ししとくか」
キョン「めるめる(メール打ってる擬音)」
キョン「よし、送信」
キョン「まぁ、大丈夫だろう」
キョン「! もう返ってきた…なになに…」
古泉【よしなに】
キョン「よし、大丈夫だな。宿題でもするか」
…
キョン「! 寝てしまった!」
どうやら宿題していたら眠ってしまったようだ。
しかし、ある違和感に気付いた。過去、体験したことのある、もう二度とごめんだと思っていたんだがな…
キョン「…校庭」
そして、色のない…
キョン「…閉鎖、空間」
862 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:54:13.75 ID:gR7nK7GeO
経験上、次に行く場所はわかっている。
我らが部、SOS団の部室だ。
キョン「…ってことは」
ガチャ
やはりいるわけだ―。
ハルヒ「キョン!またあんたとね!」
―我らがSOS団の団長は。
キョン「よぉ。またお前とだな」
863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 21:58:48.45 ID:gR7nK7GeO
まぁ、いざとなれば前回と同じ方法を使えば…。
使えるかは、また効果があるかはわからないが。
ハルヒ「またあんたとだけど、前回の二の舞は嫌よ。近くにこないで。」
…早くも道は閉ざされたようだ。
さて…白雪姫に嫌われてしまっては物語は進まない。
ヤツの言葉じゃないが、
キョン「やれやれ、困ったものだ」
871 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 22:21:57.22 ID:gR7nK7GeO
存在そのもの
全てが
887 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/25(木) 23:54:15.12 ID:gR7nK7GeO
そうだ、そのヒントをもらったのは…
キョン「なぁハルヒ、ちょっとそのPC使わせてくれ」
ハルヒ「嫌よ」
キョン「頼む、どうしても使いたいんだ」
ハルヒ「絶対嫌!」
キョン「何かヒントがあるかもしれん!頼む!」
ハルヒ「絶っ対嫌!!」
オーマイゴッド。こいつは手強いな。
もしかすると、ベリーハードなルートを選んでしまったのかもしれない。
…こいつはマズイ。長門にも頼れない。
889 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 00:01:45.86 ID:6EI9zBSwO
こうなるとヤツしか頼れない。
…不本意ではあるが。
キョン「ちょっと学校をうろついてみる。前回と違う所があるかもしれん」
ハルヒ「どうぞ。お好きなだけうろついてちょうだい」
ガチャ
少し不愉快な気持ちになりつつも俺は部室を出た。
電気もついておらず、足元もおぼつかぬまま外を目指した。
おっと、ちなみに神人はぼーっと突っ立ったまま動かない。危険がないのか赤い玉も見えない。
…嫌な予感がする。得てして、俺の嫌な予感はこういう時だけ当たるのだ。
キョン「古泉!いるのか?いたらここまで来てくれ!」
893 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 00:10:08.53 ID:6EI9zBSwO
感覚でどのくらいだろう…少なくとも5分は呼んでは待つ、この動作を繰り返した。
―だが、ヤツは現れなかった。
脱出の糸口はなかった。
PCを触るチャンスはあっても、少なくとも古泉とは会えない。
神人は放置されたまま…あの状態を維持してもらうしかなさそうだ。
キョン「PC…いや長門に賭けるしかない」
俺はSOS団部室まで全速力で駆け抜けた。
しかし、思わぬ事態が待っていた。
キョン「ハルヒ、頼む開けてくれ」
ハルヒ「嫌よ。あんたがキョンだっていう証拠もないし」
我らが団長殿は部室にて籠城していた。
897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 00:21:27.34 ID:6EI9zBSwO
キョン「俺は俺だ、さっきまで一緒にいたじゃないか」
ハルヒ「キョンは前回と違うかもと言ったわ。もしかしたらあんたは本物のキョンじゃないかもしれない」
キョン「そんな訳あるか。とりあえずとっとと開けてくれ」
ハルヒ「嫌!絶対開けない!」
…もうダメだ。只でさえ前回と状況が違いすぎて頭が回ってないというのに。
面倒だ。アレをやろう。男なら一度はやりたいと思うアレを。
899 名前:ID変わっちゃったね(´・ω・`)[] 投稿日:2009/06/26(金) 00:28:27.34 ID:6EI9zBSwO
俺は覚悟を決め、とりあえず映画のワンシーンを想像した。
キョン「いっせーの…せっ!!!」
ドンッ!!
一発では開かないようだ。
ハルヒ「何やってるの!?やめなさい!」
キョン「じゃあ開けてくれ」
ハルヒ「だから本物かどうか…」
キョン「……。いっせーの…せっ!」
ドギャッ!!
おっ、いけそうな感じの音。
ハルヒ「やめなさい!壊れるでしょ!」
キョン「いっせーの…せっ!!!」
ハルヒ「やめ」
グシャッバキャッ!!!…バターン!!!
キョン「あたた…手間かけさせやがって」
ハルヒ「…い、いや。来ないで」
901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 00:39:53.61 ID:6EI9zBSwO
キョン「? どこからどう見ても本物の俺だろ?何言ってんだ?」
泣きそうな目になりながら隅で怯えているハルヒ。一体どうしたんだ?
キョン「ハルヒ、一体どうした」
ハルヒ「来ないで!!!!!!」
…何だ、この豹変ぶりは。まるで駄々をこねる子どもだ。
キョン「…わかった。出来る限りお前に近づかないようにする。ただ、PCを使わせてくれ」
ハルヒ「…好きにしていいから近づかないで」
キョン「じゃあ移動するからな」
てくてく
ささっ…ささっ…
本当に何なんだ?全力で避けられている。どうせならここに巻き込むのを避けてほしかったが。
キョン「頼むぞ…」
祈るようにして電源ボタンを押した。
904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 00:50:45.70 ID:6EI9zBSwO
カチッ…フイーン…カリカリ…
起動は成功したようだ。
あとは…つながるのを必死に祈るしかない。
見慣れたOSの起動画面…が大きく歪み、CUI画面が表示された。
いけるのか?これだけでも成功と言えるがまだわからない。
カタカタと打ち込んだ。今まで一番早かったんじゃないだろうか。
> 見えてるか?
頼む。どうか、どうか見えててくれ…!
YUKI.N > 見えている
> こちらはハルヒだけだ。前回と違い古泉はいない。
YUKI.N > 彼はいない。存在していない。
…! どういうことだ…?
> 存在していない?どういうことだ?
YUKI.N > 機関ごと現実世界から消えた。これは涼宮ハルヒの影響
…なんてこった。
908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 01:02:54.42 ID:6EI9zBSwO
> 頼む。今回の鍵を教えてくれ。
YUKI.N > それはできない。
おいおい冗談だろ。こんな辛気臭い所に閉じ込められるのはまっぴらごめんだ。
> どういうことだ?
YUKI.N > 涼宮ハルヒは世界の改変を始めた
YUKI.N > 朝比奈みくるは未来がなくなり消えた
YUKI.N > 私も存在が消えつつある
YUKI.N > もちろん朝倉涼子も
!!!!!
…そんな。みんなが、消えている。
朝比奈さんも長門も古泉も…みんな大事な仲間だ。
しかし、俺個人の感情としては最後の人間が一番心にきた。
朝倉涼子…彼女も消えてしまう…。
一瞬、ほんの一瞬だが、頭が真っ白になった。
914 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 01:25:29.44 ID:6EI9zBSwO
> 頼む!どうにかしてくれ!
YUKI.N > 私個人としてももう一度あなたとしょくじdhnwtqgfxa
! 切れる!
キョン「長門!!!」
ガタン!
ハルヒ「!」ビクッ
YUKI.N > place of promise
ブツン…
文字は真っ黒な世界に吸い込まれていった。
ふと顔を上げるとハルヒがこちらを見ていた。
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「!」ビクッ
キョン「どうして急に避け始めたんだ?」
ハルヒ「…」
916 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 01:31:11.13 ID:6EI9zBSwO
キョン「ハルヒ、答えてくれ」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「…恐いのよ」
キョン「恐い?」
ハルヒ「また、ただの夢で終わるんじゃないかって」
キョン「…何がだ?」
ハルヒ「…キスよ」
キョン「…」
ハルヒ「ほんとは朝倉が恐いの。キョンを取られてしまうんじゃないかって」
ハルヒ「だから全部1からやり直したいと思った。…この夢が現実になればいいのに」
918 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 01:43:07.55 ID:6EI9zBSwO
バチン!!
ハルヒ「!」
ハルヒ「キョンが…キョンが…ぶったぁ…ヒック…」
キョン「お前は…お前はみんなを消してまでそんなに俺といたいのか!」
ハルヒ「…!」ビクッ
キョン「そんなムチャクチャなことやって嬉しいのかよ!」
キョン「何で俺がそんなムチャクチャなことに付き合わなきゃならない!?一瞬たりとも付き合いたくない!」
ハルヒ「ヒック…グスッ…」
キョン「泣くなら泣け!勝手にしろ!」
ハルヒ「うっ…う、うわぁーん…」
place of promise…鍵を探さねば。
俺は部室を飛び出した。
920 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 01:52:51.28 ID:6EI9zBSwO
タッタッタッ…
place of promise
約束の場所…
誰と何を約束しただろう。
約束なんてあってないもの。
タッタッタッ…
覚えてないで忘れられるもの。
でも、これだけはしっかりと覚えていた。
一度忘れていた。でも、また約束した。
タッタッタッ…
あの笑顔に会いたい。
あの照れた顔をみたい。
タッタッタッ…
また一緒に買い物に行きたい。
また一緒に食卓を囲みたい。
またエプロンをつけて鼻歌を奏でてほしい。
キョン「ハァ…ハァ…遠いんだ…よ…ハァ…ハァ…」
ガラッ
俺は勢いよく開けた。約束の場所への扉を。
921 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 02:00:12.30 ID:6EI9zBSwO
“約束の場所”
教 室 とはね…
「ふふっ、遅かったわね」
キョン「ちょっと寄り道しちゃってな」
キョン「朝倉、お前が鍵だったとはな」
朝倉「ほんとはね、実体がないの。今は長門さんと二人で1つ。」
キョン「なぜ長門じゃないんだ?」
朝倉「…気をきかせてくれたみたい。最後かも、しれないから…」
キョン「最後なんかじゃない!まだお前のハンバーグを食べてない!」
朝倉「…」
キョン「長門とも約束した!お前の作った夕飯をまた一緒に食べるって!」
キョン「だから俺はこの改変を止める!」
922 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 02:07:24.31 ID:6EI9zBSwO
朝倉「そっか…嬉しいな」
キョン「だから、最後なんて言わないでくれ。俺がどうにかしてみせる!」
朝倉「キョンくん…。わかったわ。あなたに任せる」スーッ…
キョン「! おい!朝倉!身体が消えて…」
朝倉「そろそろ構成が持たなくなってきてるの…」
朝倉「…ねぇ、キョンくん」
朝倉「大好きだよ」スーッ…
キョン「!」
キョン「…俺もだ。俺もお前が好きだ」
朝倉「ふふっ…恥ずかしいな…また…会えると…」
キョン「…!」
朝倉「じゃあね…」スーッ……フッ…
キョン「!………」
923 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 02:21:57.11 ID:6EI9zBSwO
キョン「…ゆっくりしてられない。ハルヒをどうにかしなければ…!」
タッタッタッ…
ドーン!!!ドシーンドシーン…
キョン「クソっ…神人が動きだした…急がないと…」
…
ハルヒ「ヒック…ヒック…」
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「ヒック…キョ…ン…」
キョン「ぶって悪かった。本当にすまん。」
ハルヒ「私が間違ってたの…ヒック…キョンは悪くない…」
キョン「…そうか。なぁハルヒ、もう一度SOS団で非日常を探しに行こう」
ハルヒ「でも…ヒック…キョンは怒ってる…ヒック…」
キョン「……」
ギュッ
ハルヒ「!」
924 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 02:26:04.28 ID:6EI9zBSwO
キョン「もう怒ってない。怒ってたらこんなことしないだろ?」
ハルヒ「…じゃあ…キス…して…」
キョン「…どうしてもしなきゃダメか?」
ハルヒ「嫌なら…もう知らない」
キョン「わかった(朝倉…すまん)」
…そこからは覚えていない。
気が付いたら自分の机の上だった。
とりあえず、世界は戻ったのか?
携帯からメールを送ってみる。
…
キョン「! 帰ってきた!なになに…」
928 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 02:36:39.20 ID:6EI9zBSwO
助かりました。我々も出動したのですが…
今回の閉鎖空間は特殊で、涼宮さんが選んだ人物がうんたらかんたら…読む気になれん。
とりあえず世界は戻ったのだろう。
疲れた。寝てたはずなのに疲れたとは、ハルヒの問題の厄介さがよくわかる。
などと考えていたら深い眠りに落ちていた。
…
「…ん」
うるさいなぁ…静かにしてくれ…
「キ…ン…ん!」
気持ちいいんだからほっといてくれ…
「キョンくん!」
931 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 02:44:10.60 ID:6EI9zBSwO
キョン「うわぁっ!!」
「やっと目が覚めたの?妹さんの真似した方がいいかしら」
キョン「…?誰だよ…痛っ!」
「ほらほら、ほっぺたちぎれちゃうよ〜クスクス」
キョン「痛い痛い!目、覚めたから離せ!…おー痛かった」
キョン「朝倉ー、少しは手加減しろよな」
朝倉「ふふっ、ごめんなさいね。朝ごはん出来てるわよ」
キョン「…お前が作ったのか?」
朝倉「妹さんが出来てるって言ってたわ。私はお弁当担当でしょ?」
朝倉「ほんとねぼすけさんなのね♪ふふっ」
キョン「…飯食ってこよ」
朝倉「あー!ごまかした!…もう。さっさと逃げちゃった」
932 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 02:50:02.74 ID:6EI9zBSwO
キョン「いってきまーす」
キョンの妹「いてきまーす」
…
キョンの妹「涼子ちゃんはキョンくんと結婚するの〜?」
朝倉「う〜ん…どうかな〜?」
キョンの妹「私涼子ちゃんがお姉ちゃんにほしい〜」
朝倉「ふふっ、ありがとう♪」
キョンの妹「あ、私こっちだから!またね〜」
朝倉「気をつけてね〜」
キョン「すっかり慣れてやがる…すまんな、うちの妹が迷惑かけて」
朝倉「とんでもない、可愛らしくていいじゃない♪」
キョン「可愛いんだが…よくわからん」
「キョンー、朝倉ー、おっはよー」
935 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 02:55:45.67 ID:6EI9zBSwO
キョン「おぉハルヒ、おはよう」
朝倉「おはよう、涼宮さん」
ハルヒ「今日も仲良しねぇ…ま、仲良きことはいいことだわ!」
ハルヒ「あ、あれは有希!有希〜!おっはよー」ダダダダダ…
朝倉「ふふっ、涼宮さんは朝から元気ね」
キョン「あいつはあぁでなきゃな。しょんぼりは似合わんよ」
朝倉「それもそうね。私達も行きましょ♪」(ギュッ)
キョン「そうだな。よし、今日も元気に行きますか」(ギュッ)
タッタッタッ…
936 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 03:02:27.57 ID:6EI9zBSwO
あの騒動の後、俺と朝倉は付き合うことにした。
問題はハルヒだったが、ハルヒはあの騒動がかなり効いたらしく、かなり性格が変わってしまった。
変わったというよりも、負の部分がなくなった感じだ。確かに俺のことは気になっていたらしい。
しかし、自分が起こした事の重大さを恥じたのか、心の中に閉じ込めてしまったようだ。
ついでに朝倉をSOS団の公式部員とし、新たなスタートを切ったSOS団。
非日常的な何かを探して…今日も楽しく騒がしく過ぎていくのだろう。
fin
ごめん、眠いから締めは投げやりww
あと一本朝倉おまけ。いる?
943 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 03:08:01.44 ID:6EI9zBSwO
キーンコーンカーンコーン…
キョン「よし、やっと昼飯だ」
谷口「飯を忘れ物…購買行ってくる…」
国木田「先に食べてるよ」
朝倉「はい、キョンくん今日のお弁当。」
キョン「お、ありがと」
国木田「今日のメインは何だい?」
キョン「ハンバーグなんだ。楽しみにしてたんだよ」
パカッ
945 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 03:13:53.14 ID:6EI9zBSwO
キョン「…ない。ハンバーグがない!!!!!」
キョン「というより弁当の中身がない!!!!!」
国木田「えっ!?…本当だ…」
朝倉「そんなはずは…本当みたいね…」
キョン「そんな…バカな…今日のために朝ごはん減らしたのに…」
朝倉「いいわ、私のお弁当あげる。私購買で買ってくるから」
キョン「朝倉…いや、ダメだ。半分ずつしよう」
朝倉「…!い、いいわ…ょ…」(カアッ)
国木田「キョンも見せ付けてくれるね〜」
谷口「俺の席…ない…うわあぁぁん!!」
947 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 03:25:04.08 ID:6EI9zBSwO
―その頃SOS団部室
ハルヒ「あれ、有希来てたの。早いわね」
長門「…」ペラッ
ハルヒ「ま、いいか。あたしも食べよ!いっただきまーす」
長門(さすがに弁当2個はきつかった)
長門(しかし、彼の弁当のハンバーグの方が二倍は大きかった)
長門(非常に由々しき問題。問題提起せねば)
ハルヒ「…有希の顔付きがいつもと違うような…」
949 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 03:28:46.23 ID:6EI9zBSwO
…
キョン「ハンバーグうまいなぁ…ソースがうまい…全部うまい…」
朝倉「ほら、ご飯粒付いてるわよ」ぱくっ
国木田「///…ごゆっくり…」ササッ
キョン「朝倉、口開けて」
朝倉「い、いいわよ!自分で食べれるから!」
キョン「いいからいいから。ほい、あーん」
朝倉「///…ぁ、あーん…」ぱくっ
キョン「ん?おいしいか?」
朝倉「…うん♪ふふっ、今度は私がしてあげる♪」
キョン「ん?いいのか?じゃあ…あーん」
朝倉「あーん…ふふっ♪おいしい?」
キョン「当たり前だろ…///」
朝倉「じゃあ、スレを見てるそこのあなたも。はい、あーん♪」
fin
マジに終わり!おまいら長い間お疲れ様!
朝倉愛してるぞ!!
989 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:44:48.63 ID:6EI9zBSwO
みなさんお疲れ様です。
クソみたいなSS書いた者です。
しばらくぶりなので、日本語がおかしかったかも。
いや〜…正直大変だったww
このようなエンドでしたが、お気に召したでしょうか。
うまく書けず申し訳ないです。
手抜きみたいな形になりましたし。
いいSS書けるよう精進したいですね。
どなたか稽古つけてくれたり批評してくださると助かります。
ん〜…あんまり厳しいのは勘弁ですがww
クソSSにお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
ろくに寝てないんで寝ます!さらば!
993 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:49:46.06 ID:6EI9zBSwO
どうせなら1000取りに混ざりますww
のこり7
1000 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/26(金) 11:54:16.36 ID:6EI9zBSwO
みなさんありがとうございます!
おまいら愛してるぞww
1000なら朝倉とみんなが幸せに。
あと>>989 縦読み