朝倉涼子「あなたをくすぐって涼宮ハルヒの出方をみるわ」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「きのこの山とたけのこの里ならどっちがいいのだろうか」

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50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 19:07:08.65 ID:p52pWuDfO

朝倉「て、ことで貴方をくすぐってもらう古泉くんよ」

古泉「どうも」ペコリ

キョン「あれぇ?!朝倉自らが、ではなく?」

朝倉「そうよ。だって私男の人の身体にそんなにベタベタできるほど品の無い子じゃないし。……さぁというわけで古泉くん、やっておしまいなさい!」

古泉「了解しました。――ふんもっふ!!」

キョン「アッー!」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 19:24:40.46 ID:p52pWuDfO

〜〜(中略)〜〜


キョン「……はぁ……はぁ……死ぬ……」

古泉「満足していただけましたか?」

キョン「するわけあるかッ!!」ガバッ

朝倉「でもくすぐられてる最中キョンくん大笑いだったじゃない」

キョン「誰にやられようと関係なく笑っちまうのがくすぐりのこわいところだ。……で、古泉に俺をくすぐらせて、凉宮がどうなるんだって?」

朝倉「なんらかのアクションを起こすと思うの。たぶん大きな情報爆発が観測されるはず」

古泉「ほほう。具体的には?」

キョン「古泉テメェ目的知らずにやってたのかよ!」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 19:34:56.39 ID:p52pWuDfO

朝倉「これを期に凉宮ハルヒは、BLに目覚めるかもしれないのよ!」

キョン「……はぁ」

古泉「それはそれは。……実に興味深いです」

キョン「ちょっと黙れ貴様。にしても、さっきのをハルヒが見てなきゃあ意味がないわけだが?」

朝倉「心配ないわ。彼女何気に一部始終ぜんぶ見てたみたいだから」

キョン「あ!ドアがちょっとだけ開いてやがる!」

朝倉「そういうこと♪」

キョン(……なんか明日からアイツに会いづらくなっちまったな……)

古泉「BLならお気に入りキャラのまぐわいも許せる、という話を聞いたことがあります。凉宮ハルヒが僕らの先程のプレーを見てBLに目覚めるとしたら、……これはいい。凉宮さんの前でキョンくんといくらイチャつこうとも閉鎖空間は発生しませんね」

キョン「どこで聞いた話だプレーとか言うなせめてモノローグにしろッ」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 19:41:06.96 ID:p52pWuDfO

キョン「しかし根本的な話だが、なぜよりにもよってBLそしてくすぐりなんだ」

朝倉「長門さんの希望なの。私は特別キョンくんをどうするってことにこだわりはないから『じゃあそれで』ってことになって」

キョン「あいつもいよいよわけがわからんな……」

古泉「それで、まさか今日の一回で作戦が終わり、というわけではないのでしょう?今後はどうなさるおつもりですか」

キョン「え?!まだやんの?!」

朝倉「そうね、とりあえず放課後をつかって定期的にくすぐりを続けましょうかしら。キョンくんを、古泉くんが」

キョン「ねぇそれってどんくらいの頻度?!ねぇねぇ!」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 19:48:21.07 ID:p52pWuDfO

そうこうしている間に日が落ち。月が顔を出しまた太陽が昇って月が隠れ。
要は次の日になったのである。

朝倉は、やけにハルヒを気にかけ、積極的に会話をもつようになっていた。
当方俺はというと、なーんかアイツに会わせるツラがないというか、気まずさ的なものから今日はまだハルヒと会話していない。
向こうもいつもなら、「どーしたのよ団長に挨拶も無しィ?!」とか喚きそうなものを、今日はやけにそわそわしていて落ち着きのないご様子だ。

どういう理由であーいうことさせたんだか知らんが、長門、作戦は順調みたいだぞ。
部活のときにでもちょっと話し合う必要があるな。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 21:14:43.37 ID:p52pWuDfO

ご飯食べてたよ
↓続き
さて放課後である。俺には長門をちょろっとばかりとっちめるという使命がある。帰りのホームルームもそこそこに、向かうは部室棟文芸部室だ。

ガチャ

キョン「やはりいたな、長門」

長門「……」

キョン「教えてもらおうか、何故俺は古泉にくすぐられにゃならんのだ」

長門「……」

キョン「あのなぁ……」

ガチャ

古泉「おっと、お二人だけですか」

キョン「来やがったな変態。お前も長門の尋問を手伝え」

長門「……貴方をくすぐらせたのには正当な理由がある。しかし今はそれを言うことは出来ない」

古泉「何故ですか?」

長門「私には結論を言う権限がない。但しヒントを出すなら三年前」

キョン「出たな三年前……!」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 21:21:31.25 ID:p52pWuDfO

古泉「……全てが終わった後、我々に納得のいく理由は成立している。そういうことですか?」

長門「そう」

キョン「……信じるぞ、長門」

長門「そう」

バタム

キョン「おおハルヒ、遅かったじゃ……って、朝倉ぁ?!」

朝倉「こんにちはキョンくん。さぁ、今日も今日とてくすぐりの時間よ♪」

キョン「マジかよ…」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 21:51:35.60 ID:p52pWuDfO

〜〜(くすぐりパート略)〜〜


キョン「身がもたん……」ゼェゼェ

朝倉「お疲れさま。はいタオル」

古泉「ありがとうございます」

キョン「お前が受けとるのかよ!」

古泉「今日も凉宮さんは影で見ていたのでしょうね?」

朝倉「えぇ。情報操作で彼女の持ち帰る予定だった教科書を、部室にある鞄からこの教室にテレポートさせたの。帰り際に教科書がないと分かった彼女はほぼ確実にこの教室まで戻ってくるわ。そして凉宮ハルヒは確かに今日も貴方たちのまぐわいを覗き見た」

キョン「そうか……、ってちょっとまて!情報操作だと?!」

朝倉「あら言ってなかった?私も長門さんとおんなじ情報ナントカ死ねん鯛よ」

キョン「はぁ、だからこんなことを……」

古泉「驚きですね」

キョン「いいからお前は服を着ろよ」

古泉「嫌だなぁ、脱いでいるのは上だけですよ?」

キョン「シャラップ!」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 21:58:56.18 ID:p52pWuDfO

おんなじくらいの時刻、部室にて

みくる「お茶ですゥ」

ハルヒ「ありがとみくるちゃん。ぐびー。うん美味しい」

ハルヒ「今日は有希も……古泉くんもキョンも……いないし、そろそろお開きかしらね。あれ、教科書が……?」

みくる「どうしたんですか?」

ハルヒ「教室かしら、持って帰るつもりだった教科書を忘れてきちゃったみたい。みくるちゃん、先に帰って良いわよ。おつかれ」

みくる「お疲れさまですゥ。」

みくる(今日はなんで皆いなかったんだろう……?凉宮さんが珍しく噛みついてこないからそんなに怖くは無かったけど……)

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 22:06:33.03 ID:p52pWuDfO

キョン「それで、いつまでこれを続ければいいんだ俺は?そろそろバイト代でも出ないとやっていけんぞ」

古泉「機関のバイトだって無償みたいなものですが」

キョン「だから服着ろよ」

朝倉「そうねぇ。あまりおんなじことばかりでもマンネリ化したゃうし……。キョンくんが慣れてきたなら人数を増やしましょうか」

キョン「!」ビクッ

古泉「ふんもっふ、と(←Tシャツ着てる声)。それは良いですね。複数で押さえ込んで、キョンくんの性感帯を知る僕が存分に……。ふもっ☆(←ウホッみたいな)」

キョン「慣れとか無いからな、無いからなー!」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 22:12:02.32 ID:p52pWuDfO

キョン「もぉ嫌だーァァァァッ」ドタバタ

朝倉「あ、エサが逃げたわ!」

古泉「……ム!あちらのドアはまずいですね。キョンくんが今まさに開けんとしているその扉の向こうには……」

朝倉「まだ凉宮ハルヒがいる!」

キョン「焦ってドアが開けらんねぇェェェェ」ガチガチ

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 22:19:57.56 ID:p52pWuDfO

おんなじくらいの時刻、ドアの向こう

ハルヒ(やっぱりアレ、昨日と同じで古泉くんと……、キョンよね……?)

ハルヒ(あたしのキョンが、襲われてる……襲われてるのに……)

ハルヒ(――なんでこんなに興奮するのかしらっ?!)キラキラ

ハルヒ(じゅる、教科書を無意識に忘れて正解だったわっ)

ハルヒ(本番はしないのかしら?服脱いでるのは古泉くんだけみたいだけど)

ハルヒ(……あれ、静まっちゃった。……なんか喋ってるみたいだけど、よく聞こえないわね……)

ハルヒ(って、キョンがなんか泣きながらこっちに来たー!!)


???「こっち」グイッ

ハルヒ「え、な、何?!」ズルズル

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 22:24:11.86 ID:p52pWuDfO

キョン「ぐぉりゃぁ!」バタン

古泉「ドアを蹴飛ばして……って、」

朝倉「凉宮さんはどうやら逃げたみたいね。危ない危ない。キョンくーん、さっきのは軽いウソなんだから戻ってらっしゃーい」

キョン「……ホントにか?」ハァハァ

古泉「僕が保証しましょう」

キョン「信用ならねぇッ!」ダッ

長門「私が」

キョン「?!」クルッ

長門「私が、保証する」

キョン「長門……」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 22:40:36.55 ID:p52pWuDfO

朝倉「あら、長門さん」

長門「朝倉涼子と古泉一樹は貴方にこれ以上の危害を与えない。私がさせない」

キョン「お前……」

長門「だから、これからは――私が貴方をくすぐる」

朝&古&キョン「なんとぉッ?!」

キョン「ど、どういうことだ、長門!」

長門「何を隠そう私は重度のくすぐりフェチ。今日も昨日も貴方がくすぐられるのを見ては興奮していた。凉宮ハルヒは貴方が扉を蹴破る前に情報操作で家に返したが、彼女に男色の気ができたのは想定外」

キョン「なんだとぅ?!」

朝倉「ず、ずるいわよ長門さんばかりそんなオイシイ思いをして!私だって人をくすぐるのはなかなかに好きなんですからねっ!」

キョン「もぉ何がなんだか……」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 22:49:00.14 ID:p52pWuDfO

キョン「じゃあ聞くがよ、なんで長門、お前は最初から自分で俺をくすぐらなかったんだ?!」

長門「どちらかというと私という個体は実際にくすぐるよりもくすぐられているorくすぐっている人間を見ることを好む」

朝倉「じゃあ凉宮ハルヒの出方を見るっていうのは……」

長門「貴方を納得させるためについた全くの出鱈目」

古泉「で、では三年前というのは……」

長門「それも出鱈目。言い訳の全てに理由があると思わない方がいい」

キョン「出鱈目はどっちだ長門!お前は、古泉の『納得のいく理由が成立している』という条件を無視しているじゃないか!」

長門「私は彼のいう『我々』が、彼と朝倉涼子にのみ指定されていると判断した。貴方の納得したしていないという如何は関係がない。そして事実、」

古泉「確かに僕はなかなか楽しませてもらいましたが……」

キョン「古泉、テメェ!」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 22:53:59.71 ID:p52pWuDfO

↓続き
キョン「信じて……、信じていたのに!言ったじゃないか!信じるぞ、って!」

長門「私は『そう』としかこたえていない。それを肯定ととった貴方のミス」

キョン「ちッ……!」

朝倉「待ちなさい、長門さん」

キョン&長「!」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/19(金) 23:01:02.05 ID:p52pWuDfO

朝倉「貴方今言ったばかりなのにもう忘れちゃった?私はまだ満足してない、条件は満たされていない……!」ズン

長門「……!」

キョン「だが朝倉よ、お前くすぐるのが好きとはいえ俺には……」

朝倉「あらやだキョンくん、別に相手が女の子だったら、私はいくらでもくすぐっちゃえるのよ♪」

長門「……」サー

朝倉「さぁ古泉くん、キョンくん。長門さんを取り押さえて」

古泉「朝倉さんにはここまで(キョンくんで)存分に楽しませてもらいましたしね。恩返しといきましょうか」

キョン「……ッ捕まえたぞ長門!さぁ朝倉、やってやれ!」

朝倉「えぇ!」ゴキッ

長門「うわァァァァァァァァァァァァァァェェェェ」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

朝倉「って、長門さんが大絶叫する夢見たんだけど」

キミドリ「貴方もストレス溜まってるのね……」


おしまい



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