1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:04:05.78 ID:XrG0ijnkO
キョン「俺と世界どっちが大事なんだよ」
長門「……」
キョン「なぁ、聞いてるのか?おい!」
長門「……うっ」
キョン「なぁ!?なぁ!?」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:05:11.21 ID:XrG0ijnkO
古泉「落ち着いて下さい!長門さんの首しまってます!」
キョン「なぁ!?俺はお前をこんなに愛してるんだぞ!それなのにお前は俺より世界をとるのか!?」
長門「……うぅ」
キョン「長門!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:06:19.87 ID:XrG0ijnkO
ある日の事
キョン「長門、今日の報告書」
長門「……はい」
キョン「……ふむ、今日も異常はなし……だな」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:07:05.47 ID:XrG0ijnkO
古泉「?」
キョン「じゃあ引き続き頼むぞ」
長門「分かった」
古泉「あの、報告書とは一体?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:08:19.90 ID:XrG0ijnkO
キョン「ん?ああ、これの事か?ほら」
古泉「あ、すいません。……っ!?何ですかこれは!?」
キョン「何って長門の行動表みたいなもんだ。1分おきに何かしたか、何か起こったか、事細かに書かせている」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:10:17.64 ID:XrG0ijnkO
古泉「いや…でもさすがにこれは…。読んだ本のページ数から何から何まで書いてありますよ」
キョン「当たり前だろ。授業中は一緒に入れないんだからな、これが妥協点だ」
古泉「いやしかし……いくら恋人と言ってもお互いが心地よい距離などもありますでしょうし」
キョン「何言ってんだ。これが俺と長門の最も心地よい距離なんだよ。なっ?」
長門「……うん」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:11:09.65 ID:XrG0ijnkO
古泉「……そうだったんですか。これはいらぬお世話をかいてしまいましたね」
キョン「なに、気にするな」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:13:06.96 ID:XrG0ijnkO
次の日
キョン「長門、報告書」
長門「……はい」
キョン「…………」
長門「……」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:14:00.49 ID:XrG0ijnkO
キョン「……何だこれ?」
古泉「?」
キョン「……何なんだこれは?」
長門「……」
キョン「これは何だって聞いてるだろうが!!」
長門「ッ!?」ビクッ
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:15:47.47 ID:XrG0ijnkO
キョン「おい!何だこれ!誰だよこの男は!?」
長門「……うっ」
古泉「落ち着いて下さい!長門さんの首がしまってます!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:17:28.99 ID:XrG0ijnkO
キョン「誰なんだよ!?」
古泉「落ち着いて下さい!」
長門「……は…話かけられただけ……」
キョン「ほぅ……俺の長門に話かけ、剰え肩まで触ったのか……」
長門「うっ……」ドサッ
古泉「大丈夫ですか!?長門さん!?」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:18:32.63 ID:XrG0ijnkO
長門「……平気…今のは彼なりの愛情……」
古泉「……長門さん」
キョン「おい、長門。こいつの存在を消せ。元からいなかったことにしろ」
古泉「!?」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:19:52.25 ID:XrG0ijnkO
長門「……でも」
キョン「でも?」
長門「ッ!?」ビクッ
長門「存在を消すとなると世界に異常が残ってしまう」
キョン「……俺より世界をとるのか?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:20:35.31 ID:XrG0ijnkO
長門「えっ…違っ……違う」
キョン「違くないだろ……もういいよ、長門なんか。所詮俺1人がお前を愛してただけなんだろ」
長門「あ…ち…違う…」
キョン「お前は俺の事好きじゃないんだろ?」
長門「あ…違う、違います。やるから…やるから許して下さい…」
キョン「最初からそう言ってればいいんだよ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:23:36.08 ID:XrG0ijnkO
古泉「本気ですか!?世界に異常が残ってしまうんですよ!」
キョン「なに、もう何人も消えてるんだ。今さら1人増えた所で変わらないだろ」
古泉「っ!?……まさか」
キョン「そのまさかだよ。見てみろ、長門のクラスなんて特に男子少ないぜ。」
古泉「……そ…そんな」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:25:01.15 ID:XrG0ijnkO
キョン「長門、いつも通りにやれよ。その男に生まれ出でた事を後悔させてやれ」
長門「……分かりました」
古泉「……どういう事です?」
キョン「ああ、消える前に気が狂いそうになる程の苦痛を与えているだけだ。それ相応の報いは受けてもらわないとな」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:26:33.57 ID:XrG0ijnkO
古泉「っ!?あなた…自分が何をしてるか分かってるんですか!?」
キョン「当たり前だろ。俺は……長門を愛しているんだ」
古泉「……」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:27:15.14 ID:XrG0ijnkO
キョン「ほら長門、こっち来い。ご褒美に抱き締めてやろう」
長門「……」トテトテトテ
キョン「フフッ、相変わらず可愛いなぁ長門は。お前の事を思うだけで気が狂いそうになるよ」
長門「……ありがとう」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:28:04.11 ID:XrG0ijnkO
ある日
キョン「……長門」
長門「……何?」
キョン「……何か俺に言う事はないか?」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:30:57.36 ID:XrG0ijnkO
長門「……」
キョン「なぁ」
長門「……」
キョン「なぁ!?」
長門「ッ!?」ビクッ
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:34:58.97 ID:XrG0ijnkO
キョン「長門ッ!」
長門「……ナサイ…」
キョン「あぁ!?」
長門「……ごめんなさい」
キョン「何がだよ!?」
古泉「落ち着いて下さい!首しまってますって!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:36:13.44 ID:XrG0ijnkO
長門「……告白…されました」
キョン「あぁ!?そんなのお前の行動表には一文字も書かれていなかったけどなぁ!」
長門「……うっ…ごめんなさい…」
キョン「何だ!?お前はそいつが好きなのか!?俺なんかよりそいつの方が好きなのか!?」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:37:17.38 ID:XrG0ijnkO
長門「……ち…違う……」
キョン「俺はこんなにお前を愛しているのに……!!俺はこんなにもお前を想っているのに……!!」
古泉「落ち着いて下さい!長門さんはおそらくあなたがその方の存在を消すのを恐れてだと思われます!」
キョン「あぁ!?何だお前は!?俺以外の男の事を考えてるのか!?なぁ!?なあ!?」
長門「……うぅ…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:37:57.55 ID:XrG0ijnkO
古泉「違います!長門さんは世界に異常が残る事を恐れて!」
キョン「知るかっ!お前にはがっかりだよ!長門!」
長門「……うっ…」ドサッ
古泉「長門さん!?大丈夫ですか?」
キョン「不愉快だ!帰る!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:38:39.12 ID:XrG0ijnkO
長門「ッ!?待って……!ごめんなさい!……謝るから……許して下さい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
キョン「足にまとわりつくな!」
長門「……うっ…許して下さい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…私が好きなのはあなただけです…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
古泉「長門さんも悪気があったわけじゃないと思いますよ、僕も一緒に謝ります。この通りです!どうか許してあげて下さい」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:39:24.67 ID:XrG0ijnkO
キョン「……」
古泉「それに、好きじゃない人なら、足にしがみ付きながら謝りなんてしませんよ」
キョン「……たくっ、長門、靴舐めろ。罰だ、それで今の所は許してやる」
長門「……っ!ありがとうございます!」
キョン「それと古泉、その不愉快な野郎な機関の方で始末しとけ」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:40:06.86 ID:XrG0ijnkO
古泉「なっ!?」
長門「……」ペロペロ
キョン「世界の平和を守るのがお前らの仕事だろ。別に俺は長門に存在を消させてもいいが、世界に異常が残るんだろ。ならお前に免じてそいつの処理はお前らに譲ってやる」
古泉「……ありがとうございます」
長門「……」ペロペロ
キョン「なに、事故にでもみせかければいいさ。一人の命で世界の平穏が保たれるならお前らも本望だろ」
古泉「……はい、ありがとうございます」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:41:08.24 ID:XrG0ijnkO
ある日
古泉「あの、前から聞きたかったんですが」
キョン「なんだ?」
古泉「あなたは長門さんに話しかけたりした人を消してるわけですよね」
キョン「ああ、まぁ谷口みたいな例外もいるがな」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:42:51.21 ID:XrG0ijnkO
古泉「はぁ、例外とは?」
キョン「あいつは長門の事をAランクマイナスなどとほざきやかった。長門の存在はそんなランクでは計り知れないからな。最大限の侮辱だ」
古泉「はぁ、しかし僕の記憶が正しければ谷口君はまだ存在してますよね?」
キョン「ああ、俺は気付いてしまったんだ。谷口のような卑賤な輩には長門の崇高さは理解出来ないということに」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:44:11.12 ID:XrG0ijnkO
古泉「はぁ」
キョン「それは同情に値する。まぁ、だからといって長門に手を出そうものなら容赦なく消すがな」
古泉「……」
キョン「身の程を弁えない下衆は不愉快なだけだからな」
古泉「……なるほど。本当に長門さんが好きなんですね」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:45:23.19 ID:XrG0ijnkO
キョン「当たり前だ。あいつは俺の全てだ。で、聞きたい事とは何だ?」
古泉「ええ、あなたは長門さんに話しかけたりする存在を消している。なら何故僕は残っているのでしょう?」
キョン「そんな事か。なに、お前は親友だろ。長門と付き合う前はさんざん相談にのってもらったしな。長門と付き合えたのにはお前のおかげでもあるわけだ。感謝してるよ」
古泉「はぁ……あなたからそんな言葉が聞けるとは。ありがとうございます」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:46:17.94 ID:XrG0ijnkO
最終日
ハルヒ「どういうことよ!?」
キョン「何がだ?」
ハルヒ「もうこれで15回連続よ!キョンと有希のペア!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:47:02.44 ID:XrG0ijnkO
キョン「偶然だろ」
みくる「凄いですー」
ハルヒ「あんた達、何か細工してないでしょうね!?」
キョン「細工も何もくじは全部お前が作ってるじゃないか」
ハルヒ「うっ……」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:48:17.11 ID:XrG0ijnkO
古泉「ま…まぁ、そういう事もありますよ」
ハルヒ「いい!?デートじゃないんだからね!」
キョン「はいはい」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:49:13.66 ID:XrG0ijnkO
探索中
古泉「ここら辺怪しいですね、僕ちょっとあちらの方を探索してきますね」
ハルヒ「うん、よろしく」
一方
長門「涼宮ハルヒの精神状態が危うい」
キョン「そうか」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:50:41.64 ID:XrG0ijnkO
長門「ペアになるのはしばらく控えた方がいい」
キョン「あぁ!?」
長門「ッ!?」ビクッ
キョン「何だ!?俺とは嫌だっていうのか!?なぁ!?」
長門「あ…違う……」
キョン「じゃあ何だってんだよ!?」
長門「あ……ぁ……」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:51:47.97 ID:XrG0ijnkO
古泉「落ち着いて下さい!」
キョン「古泉?何でここに?」
古泉「手短に言います。涼宮さんの精神状態がよくありません。ですから午後はどうかペアにならないようにお願いをしにきました」
キョン「……お前もか」
古泉「僕は怪しまれる前に戻らなければいけませんので、それではよろしくお願いします!」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:53:26.94 ID:XrG0ijnkO
キョン「……長門」
長門「な……何?」
キョン「何で俺の気持ちは自由にさせてもらえないんだ?神だか何だか知らないがあいつのせいで」
長門「……」
キョン「……長門」
長門「……」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:54:41.87 ID:XrG0ijnkO
ハルヒ「……あっ…」
キョン「っ!?ハルヒ!?」
ハルヒ「あんたたち……何してんの……、古泉もいなくなったし心配だから来てみたら……何で手つないでるのよ!?」
キョン「俺と長門が手つないでて何が悪いんだ?」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:56:07.32 ID:XrG0ijnkO
ハルヒ「っ!?もういい!帰る!」
長門「……」
キョン「ったく。何なんだよ。あいつは」
長門「閉鎖空間が発生した。それもかなり特大の」
キョン「そうか」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 21:59:40.63 ID:XrG0ijnkO
古泉「すいませーん!涼宮さんこちらに来ませんでしたか?」タッタッタッタ
キョン「来たよ。そして手つないでるところを見られた」
古泉「なっ!?なるほど。この過去最大級の特大閉鎖空間はそのためですか。今大変まずい状態です。閉鎖空間は物凄いスピードで地球を覆っています」
キョン「またあいつに拉致られるなんてやだぜ」
古泉「僕は至急閉鎖空間に行かなくてはならないので、すいませんがここは任せてもいいでしょうか?涼宮さんをどうかお願いします!それでは!」
キョン「待て、何でそんなに頑張る?」
古泉「あなたが長門さんを大切に想っているように、僕にも命をかけても守りたい人がいるんですよ。……その中にはあなた方ももちろん入っていますよ。ふふっ」
キョン「……そうかい、まぁ頑張れ」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:00:47.96 ID:XrG0ijnkO
古泉「はい、では涼宮さんの事はお任せします!ではっ!」
キョン「おう」
古泉「……」(森さん…どうかご無事で!)タッタッタッタ
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:03:41.22 ID:XrG0ijnkO
キョン「なぁ、長門。1つ思いついたんだが」
長門「何?」
キョン「お前、前に世界改変したよな?」
長門「……」コクッ
キョン「なら今もう1回してくれよ。ハルヒの力もあふれ出てるだろうし」
長門「ッ!?」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:04:26.13 ID:XrG0ijnkO
キョン「情報統合思念体もいない、人類もいない。俺と長門だけの世界をさ」
長門「……でも」
キョン「でも?」
長門「ッ!?……世界が……」ビクッ
キョン「またそれか!お前は何かあると世界だな!俺と世界どっちが大事なんだよ!俺はな長門!世界なんかより!この世全てのものより!お前が大切だ!なのに!なのに!お前は違うのかよ!?」
長門「……うっ…」
キョン「長門!!」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:07:56.80 ID:XrG0ijnkO
長門「く…苦しい……」
キョン「苦しいだと!?お前!俺の胸の方がどれだけ苦しいと思ってるんだ!?お前は嫌なのか!?俺と2人の世界は!?」
長門「……い…嫌じゃない……でも……」
キョン「でも何だっ!!?」
長門「……うっ…」ビクッ
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:10:39.93 ID:XrG0ijnkO
キョン「長門ッ!!」
長門「……うっ…えぐ…」
キョン「何泣いてるんだ?首を絞められてるのが苦しいのか?違うよな?お前は俺からなら何されても構わないもんなぁ!そうか!もうすぐ俺と2人きりになれるから嬉しくて泣いてるのか!ああ、長門!愛かわらじ可愛いなぁ!」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:14:01.01 ID:XrG0ijnkO
長門「あ…あなたの……あなたの大切な人も…消えてしまう…」
キョン「何言ってるんだ?俺はお前がいればそれでいいんだ。お前以外の奴なんざ死のうがどうなろうが関係ない」
長門「…あなたの…か…家族は……」
キョン「俺の家族はお前だけだ」
長門「……友達……」
キョン「お前がいればそんなものはいらない」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:17:13.74 ID:XrG0ijnkO
長門「私は……うぐっ…私には…大切な人が出来た……」
キョン「……なんだと?」
長門「……初めて…友達もできた…うっ……」
キョン「……それは俺の事か?」
長門「……ち…ちがう…あなたは私の好きな…1番大切な人……」
キョン「……」
長門「けど…私は……この世界に大切な人がまだ……いる……」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:19:43.95 ID:XrG0ijnkO
キョン「……」
長門「古泉一樹……朝比奈みくる……涼宮ハルヒ……そしてクラスにも…」
キョン「……」
長門「私に……は大切な…友達ができた…」
キョン「……」
長門「……うぐっ…く…苦しい……は…離して……」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:22:38.57 ID:XrG0ijnkO
キョン「……」
長門「……うっ…」
キョン「……お前…今の本気か?…」
長門「……本…気……」
キョン「もう1回言ってみろ!!」
長門「あぐっ!」
キョン「もう1回言ってみろって言ってんだろ!」
長門「あっ!や…やめて……痛い…痛いよ……」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:28:24.40 ID:XrG0ijnkO
キョン「この野郎!ふざけんな!ふざけんなよ!お前には!お前には俺だけいればいいんだよ!お前の大切な人は俺だけでいいんだよ!」
長門「あぐっ、や、やめて……蹴らないで……」
キョン「黙れ黙れ黙れ!!ふざけるなよ!ふざけるなよ!!」
長門「あぐっ……古泉一樹も…今、頑張って戦ってる……朝比奈みくるも…涼宮ハルヒをなだめてる……みんな…この世界を守るために……頑張ってる」
キョン「だから何だ!!?まだそんな事いう余裕があるのか?誰かに言わされてるのか?」
長門「違う……私の意志……そして、私をこうしてくれたのは……あなた。あなたがいたから…私は大切な友達も出来て、あなたのように愛する人も…できた……。あなたのおかげ……」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:34:49.97 ID:XrG0ijnkO
キョン「あ…あ、あ、あ、あぁぁぁぁああぁああああああああ!!ふざけるなよ!ふざけるな!ふざけるな!お前には俺さえいればいいんだ!
俺にはお前さえいればいいんだ!世界なんて知るか!お前は俺だけを想っていろ!
お前の隣は俺だ!
俺の隣はお前だ!」
長門「あ……あぐっ…痛い……やめて……」
キョン「俺を想え!俺を讃えろ!俺を愛せ!俺を敬え!俺に願え!俺に望め!俺に請え!」
長門「…………」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:40:04.00 ID:XrG0ijnkO
1時間後
キョン「……ハァッ、ハァッ、ハァ……ハァ」
長門「……」
キョン「長門、血だらけだな。だがお前は相変わらずどんな時も可愛いぜ」
長門「……」
キョン「そうか……しゃべれないか…喉潰れちゃったか?」
長門「……」
キョン「長門、ごめんなさいは?」
長門「………サイ…」
キョン「聞こえないぞ」
長門「……ナサイ…」
キョン「……」
長門「……ゴメ……ン……ナサイ………」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:42:32.66 ID:XrG0ijnkO
キョン「じゃあ長門、情報操作やってくれるよな?」
長門「……ハ…イ……」
キョン「たくっ、最初からそう言っていればいいものを」
長門「…………」
キョン「長門、もうすぐだぞ。もうすぐ2人だけの世界だ」
長門「……」
キョン「あはははははははは!あーはっはっはっは!」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:44:11.46 ID:XrG0ijnkO
エピローグ
キョン「ははっ!あはははは!凄い!凄いぞ長門!本当に俺とお前しかいない!あはははは!何て!何て素晴らしい!」
長門「……」
キョン「あはははは!もう離さないぞ長門!」
長門「……」
古泉「うっ……」
キョン「おおっ古泉、目覚めたか」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:48:32.44 ID:XrG0ijnkO
古泉「ここは……一体?……駅前…?………うわっ!長門さん!どうしたんですか!?全身血だらけじゃないですか!?まさか、神人、或いは敵勢力の宇宙人に!?」
キョン「おいおい、落ち着け古泉。まずは体を慣らさないと転ぶぞ」
古泉「……えっ?うわっ!……あれ?何か体が……違う……?」
キョン「そこの鏡で見てみろよ」
古泉「……え、……あ…あ……何だ……これ……何だ…これ……」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:50:38.24 ID:XrG0ijnkO
古泉「……えっ?あ…あ…あ………そんな……これが……僕……?」
キョン「そうだよ古泉、なかなか似合ってるぞ」
古泉「…あ……あ……あ………あぁぁぁぁああぁああああああああ!!」
キョン「そうだよ古泉、お前は犬だ」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:55:03.75 ID:XrG0ijnkO
古泉「あぁぁぁぁああぁああああああああ!!」
キョン「ああ、発狂しちゃった。全く、お前だから特別に入れてやったんぜ、俺と長門の愛の巣に」
長門「……」
キョン「長門……これからは2人で生きてこうな。もう一生離さないぞ」
長門「……」
キョン「ふふっ、あはは!あはははは!あはははははははは!あーはっはっはっは!あーはっはっはっは!あーハッハッハッ!!」
FIN
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:56:31.54 ID:XrG0ijnkO
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「何だこれ?」
長門「純愛小説」
キョン「これ純愛……か?」
長門「純愛」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:57:52.09 ID:XrG0ijnkO
キョン「そうか」
長門「そう」
キョン「お前マゾなのか?」
長門「多少」
キョン「そうか」
長門「そう」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 22:59:09.49 ID:XrG0ijnkO
キョン「古泉の最後、犬になって発狂って……何か恨みでもあんのか?」
長門「別にない」
キョン「そうか」
長門「そう」
キョン「……」
長門「……」
キョン「あいつがお前のプリン食ったからか?」
長門「……違う」
キョン「そうか」
長門「そう」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 23:00:40.63 ID:XrG0ijnkO
キョン「……」
長門「……」
長門「感想」
キョン「ああ、面白かったよ」
長門「ありがとう」
キョン「……」
長門「映画化?」
キョン「映画化は……どうだろうな」
長門「……そう」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 23:02:21.16 ID:XrG0ijnkO
キョン「まぁまた何か書いたら読ませてくれよ。期待してるからさ」
長門「分かった」
キョン「……」
長門「……」
キョン「……今度縄持ってくるから縛っていいか?」
長門「……」
キョン「……」
お し ま い
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/05(金) 23:04:32.27 ID:XrG0ijnkO
終わりました。
読んで下さった方々ありがとうございましたm(__)m