キョン「うわあああああああああああああああああ」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「例えば」

ツイート

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:43:04.46 ID:jDqVtlaQO

部室

キョン「あ、朝比奈さん?」

朝比奈さんの脇腹から流れ出る血が、制服を赤く染めている。

朝比奈「キョンくん、あは♪」

口元は笑っているが目は笑っておらず、有り得ないぐらいに見開いている。

キョン「どうしたんですか!?」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:45:44.10 ID:jDqVtlaQO

朝比奈「ひゃひゃひゃ」

ブンッ

キョン「ちょ! 朝比奈さん、危ないですから! 包丁置いて下さい!」

朝比奈「みくるちゃん、わかんな〜い♪」

ブンッ ブンッ

キョン「やめて下さいよ!」

朝比奈「やめられませーん♪」

ブンッ ブンッ

ガチャ

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:50:49.07 ID:jDqVtlaQO

キョン「ハルヒ!」

ハルヒ「……」

朝比奈「しゅじゅみやしゃん、助けてくださーい」

ブンッ

ハルヒ「やああああああぁぁぁ!」

キョン「やめろ!ハルヒ」

朝比奈「ひんっ!」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:56:11.28 ID:jDqVtlaQO

ハルヒが朝比奈さんの持つ包丁を奪いとった。

ハルヒ「ああああああぁぁぁぁぁぁ!」

ザシュッ

朝比奈「いひゃゃああああああぁぁぁぁぁぁ」

ザシュッ ザシュッ ザシュッ ザシュッ ザシュッ ザシュッ

キョン「やめろ! ハルヒ! 朝比奈さんが……」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:02:28.95 ID:jDqVtlaQO

朝比奈さんは、口から多量の吐血をしている、目は白目を向いていた。

ハルヒ「ハァハァ……あたし……嘘……いや!」

血でびっしょり濡れた顔を俺に向ける。

ハルヒ「あたしが……やったの?」

キョン「と、とにかく血を流そう。な?」

ハルヒ「……」
ガシッ

キョン「ほら、行くぞ」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:06:52.96 ID:jDqVtlaQO

廊下

谷口「キョン!」


国木田「キョン!」

キョン「こ、これはだな絵の具が……」

ハルヒ「……」

谷口と国木田が、ゆっくり近づいてきた。

ガシッ
ハルヒ「え?」

キョン「お前ら、何して」

ハルヒの首には、谷口の持つ包丁が突きつけられていた。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:13:40.05 ID:jDqVtlaQO

国木田「助けて欲しかったら、自分を刺すんだよキョン」

国木田は、鉈を俺の方に放る。

キョン「何言ってんだ!」

国木田「ほら、早く自分を刺さないとこっちの命が無いよ」

ハルヒ「いっ……」

国木田が、ハルヒの胸元を撫でるように触る。

ハルヒ「い、いやあっ!」

キョン「ハルヒ! クソッ!」

その瞬間、谷口の頭部を鎌が刈り取る。

鶴屋「アッハッハ!」

鶴屋さん……だよな。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:28:18.33 ID:jDqVtlaQO

谷口の切断部から血しぶきがほとばしった。

廊下が赤く染まって行く。

鶴屋さんは、次に腰を抜かした国木田に狙いをつけ、鎌を振った。

国木田も又、頭部を失い首から下だけがその場に残り鮮血を垂れ流す。

鶴屋「にょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろ」

イ、イカレてる。

俺は、呆然と座り込んだハルヒの手をとり走り出した。

兎に角、遠くへ逃げよう。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:34:41.10 ID:jDqVtlaQO

新校舎の廊下の途中で、何やら音が聞こえてきた。

クラシックか?

音楽室の戸が少し開いてるので、隙間から覗いてみる。

古泉が長門を様々な刃物を散りばめながら、刺したり剥いだり切ったりしていた。

瞬間、長門が顔をこちらに向ける。

キョン「ひっ!」

長門の眼球は無く、窪んだ穴だけが俺を見つめる。

なんだなんだなんだ!
こちらに気づいた古泉がゆったりと歩いてきた。

古泉「おや、いけませんね。お仕置きが必要みたいです」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:40:49.63 ID:jDqVtlaQO

俺は慌てて逃げ出す。

クソッ、ハルヒがいない。

さっきまで一緒だった筈なのに。

古泉「待って下さいよ」ニヤニヤ

古泉が笑いながら、走るじゃなく早歩きで追いかけてくる。

競歩みたいだ。

キョン「ハァハァ、き、キツい」

廊下の途中で、鶴屋さんが待ち構えていた。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:46:55.73 ID:jDqVtlaQO

鶴屋「めがっさにょろにょろにょろにょろ」

鎌を振る構え、俺は瞬時に頭を下げスライディングの形で脇を滑り抜ける。

鶴屋さんはそのまま鎌を振り回し、遅れて来た古泉の頭部に刃を当てる。

古泉「あべしっしいいいぃぃぃ!」

古泉の頭部は、開いていた窓を通過、外に消えた。

俺は、すぐさま起き上がり再び走り出した。

体育館で、倉庫が開いていたので入って鍵をかける。

これなら、しばらくは大丈夫な筈だ。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:51:22.80 ID:jDqVtlaQO

鶴屋「にょろにょろ〜」

鶴屋さんの声だ。

お願いだ。気づくなよ!

鶴屋「にょろにょろ〜にょろ! にょろろろ! にょあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ブゥイイイイイイィィィィィィンンン。

ギュロロロロロ、グチョグチョグチョグチョグチョグチョ。

な、何が起こってる!

俺は鍵を外し、少しだけ倉庫扉を開け覗いた。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:56:20.21 ID:jDqVtlaQO

遠くで、電動ドリルやチェーンソーが突き刺さったまま鶴屋さんの体を切り刻んでいた。

おかしい、人影がない。

と思った瞬間、鼻と鼻が当たるかと思うくらいの距離にハルヒの顔。

キョン「うわっ!」

ガラガラ

ハルヒ「アハ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 22:01:22.49 ID:jDqVtlaQO

キョン「お前が、やったのか?」

ハルヒ「ヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィ」

俺は、ハルヒの手から鉈を奪いとる。

キョン「こっちに来るなハルヒ」

ハルヒ「ハヒハヒハヒハヒハヒハヒハヒハヒハヒハヒハヒハヒハヒハヒ」

キョン「これ以上、こっちに来るなって」

ハルヒ「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」

キョン「オワアアアアアアア」

ザシュッ

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 22:05:25.42 ID:jDqVtlaQO

ハルヒの腹に鉈をぶっ刺した。

ハルヒ「痛い! 痛い! 痛いよ! キョン! 助けて!」

キョン「は、ハルヒ!」

ハルヒ「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」

キョン「ハルヒじゃない、こいつは別人だ。ハルヒはこんな奴じゃ」

コトッ

キョン「誰だ?」

鶴屋「にょろにょろにょろにょろ」

古泉「おひゃおひゃ」

長門「……」

朝比奈「ひゃひゃひゃ」

谷口「わひゃん」

国木田「しょたあああぁぁぁ」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 22:08:55.26 ID:jDqVtlaQO

キョン「お前ら、どうして……」

破損箇所はそのままに立っている。

正気じゃない。

じりじりと近づいてくる。

キョン「やめろ、やめてくれ! うわああああああぁぁぁぁぁぁ」

キョンの部屋

キョン「はっ! 夢……か」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 22:10:57.19 ID:jDqVtlaQO

キョン妹「おはよー、キョンくん」

キョン「お前、何してんだ?」

キョン妹「起こしに来たんだよー」

キョン「そうかぃ」

キョン妹「でも、やっぱりもう少し寝てて良いよー」

キョン「お前!」

キョン妹「えい♪」

ザシュッ ブアッシャアアアァァァ

キョン妹「刺すと血が出るって本当だったんだ♪ お母さんに教えてあげようっと」

おひり



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「最近みんなに避けられてるような気がするんだが」