1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/03(水) 18:50:27.34 ID:oqukyH0XP
ゴオオオオオオオオ…
キョン「とんでもない風だな」
古泉「困りましたね」
長門「……」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/03(水) 18:51:57.74 ID:oqukyH0XP
キョン「どうする?」
古泉「何がですか?」
キョン「強行して帰るか?」
古泉「いえ、それはやめておきましょう。風だけじゃなく雨も強いですからね。見通しも悪いし危険です。もう少し様子を見てからにしましょう」
キョン「そうは言ってももう7時になるぞ」
長門「……」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/03(水) 18:54:30.64 ID:oqukyH0XP
キョン「くそ。どうせハルヒも朝比奈さんも来てないんだし、さっさと帰っちまえばよかったんだ」
古泉「そうですね…」
キョン「おまえが将棋やろうとか言うからだぞ」
古泉「申し訳ありません」
キョン「まったく…ほれ王手」
古泉「おや、これはまいりましたね…それならこっちに動いたらどうです?」
キョン「王手」
古泉「まいりましたね」
キョン「まいってばっかりだなおまえ」
長門「……」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/03(水) 18:59:35.48 ID:oqukyH0XP
ゴオオオオオオオオ…
キョン「詰みだな」
古泉「まいりました」
キョン「これで8勝1敗だ」
古泉「そんなに負けましたか?」
キョン「ああ。700円だぞ。ちゃんと払えよ」
古泉「わかってますよ」
キョン「しかし…もう8時か。これは下手したら本当に帰れないかもしれないな」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/03(水) 19:03:28.10 ID:oqukyH0XP
古泉「雨も風も一向に弱まる気配がありませんね」
キョン「ああ…なぁ長門」
長門「何」
キョン「おまえの力でちょっとの間、この雨止ませたりすることできないのか。俺たちが帰るまでさ」
長門「……」
長門「できなくはない」
キョン「本当か?」
長門「ただし推奨はできない。一時的とはいえ局地的な天候のコントロールはこの星そのものになんらかの影響を及ぼす可能性がある」
キョン「マジか」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/03(水) 19:08:31.71 ID:oqukyH0XP
キョン「そんなこと言われたらさすがに頼めないよなぁ…」
長門「そのほうがいい。じきに止む」
キョン「古泉、おまえの超能力でなんとか…」
キョン「…できるはずないよな。長門で無理なのに」
古泉「ええ。僕の力は限定的なうえにちっぽけなものですからね。天気をコントロールするなんて大がかりなことはできませんよ」
キョン「だよな」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/03(水) 19:13:15.88 ID:oqukyH0XP
古泉「まあ、いいじゃありませんか。明日は休日ですし。もう寒くもありませんしね。たまにはこんなこともありますよ」
キョン「しかしな…宿直の先生とか見回りに来るんじゃないか? そしたら何言われるかわからんぞ」
古泉「緊急事態ですからしかたありませんよ。さすがにこの台風の中を帰れとは教師も言わないでしょう」
キョン「そうかな」
古泉「では、そういうことでもう一勝負といきましょうか」
キョン「…さすがに将棋はもう飽きちまったよ。おまえはもう少し修行を積んでからかかってこい」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/03(水) 19:21:06.46 ID:oqukyH0XP
古泉「そうですか…では久しぶりに遊戯王カードなんてどうです? あ、あとダッシュバンバンとか…」
キョン「古泉」
古泉「はい?」
キョン「もうゲームは飽きた。だからな、なんかおもしろい話を聞かせてくれ」
古泉「は。おもしろい話…ですか?」
キョン「ああ。ハルヒ関係じゃなくてだな、なんかこう、普通に高校生らしいおもしろい話ないか?」
古泉「高校生らしい話…と言いますと…」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/03(水) 19:25:22.75 ID:oqukyH0XP
キョン「なんでもいいぜ。聞いただけでおっ立っちゃう話とか」
古泉「おっ立っちゃう話ですか」
キョン「そうだな。よし、じゃあたまには恋愛トークといくか」
古泉「恋愛話ですか。それはたしかに高校生らしいですね」
キョン「思えば俺ばっかり根ほり葉ほり聞かれて、おまえの話はまだ聞いたことがなかったからな。あるだろ? おまえなら浮いた話の一つや二つは」
古泉「いやぁ…まいりましたね。僕には特にありませんよ」
キョン「なんだよ嘘つけよ。俺たちの間で隠し事はなしにしようぜ。親友だろ」
古泉「えっ、親友?」
キョン「なんだ、違うってのか」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/06/03(水) 19:26:49.89 ID:oqukyH0XP
古泉「いえ…まさかあなたがそんなことを言ってくれるとは思ってもいませんでしたので。少々驚きました」
キョン「あれだけアホみたいなことをいっしょに体験して切り抜けてきた仲だ。親友でいいだろう」
古泉「そうですか。ありがとうございます。ふふ。もちろん、僕もあなたのことは親友だと思っていますよ」
キョン「…なんか恥ずかしくなってくるな…いや、そんなことはどうでもいいんだよ。いいからおまえの話を聞かせろ」
キョン「ていうかもしかして今も彼女いたりすんのか? 俺たちが知らないだけで」
古泉「まさか」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 19:28:50.43 ID:oqukyH0XP
キョン「なんで彼女作らないんだ? おまえなら作ろうと思えばいくらでも作れるだろ。やっぱりハルヒのこと気にしてんのか?」
古泉「そうですね…今は涼宮さんのことで手も頭もいっぱいですから、自分から恋人を作ろうという気は毛頭ありませんけど」
キョン「じゃあ中学時代は」
古泉「中学ですか。…そう…ですね」
キョン「どうした?」
古泉「いえその、長門さんがどうもこっちを見ているような気がしまして」
長門「……」サッ
キョン「なんだ。いいだろ長門になら何聞かれたって」
古泉「え、ええまぁ…別に構わないんですが」
キョン「おい長門」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 19:32:06.38 ID:oqukyH0XP
長門「何」
キョン「おまえもこっち来ていっしょに話そうぜ。せっかくなんだし。おもしろいぞ」
長門「いい」
キョン「なんでだ」
長門「読書中」
キョン「嘘つけ。今聞き耳立ててたくせに」
長門「そんなことはない」
キョン「いいから来いって…ったくしょうがないな」
スタスタ ヒョイ
長門「!!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 19:33:58.91 ID:oqukyH0XP
長門「返して」
キョン「いやだね」
長門「返して…」
キョン「ほらこっちこっち。よしよしよく来た。ほいここ座って座って」
ガタッ
キョン「よく来たな長門。じゃあいっしょに古泉の恋愛話でも聞いてやろうぜ」
長門「……」
古泉「……」
キョン「で、なんだって?」
古泉「あ、ええ…」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 19:38:19.17 ID:oqukyH0XP
古泉「まあその、中学時代ですか。僕も女性と付き合ったことは2回ほどあります」
キョン「ほう!」
長門「……」
キョン「それは向こうから来たのか?」
古泉「ええ、まあ。ですが…はは。両方とも3か月もしないうちに振られてしまいました」
キョン「コクられたのに振られたのか。なんでだ?」
古泉「はっきりとした理由はよくわからないんですが…いっしょにいても落ち着かないとか、本心がわからない、とか言われましたね」
キョン「あー…なるほどね」
長門「……」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 19:45:38.04 ID:oqukyH0XP
古泉「どうなんでしょう。僕っていっしょにいても落ち着きませんか? 楽しくないですか?」
キョン「いや、俺はそんなことないけどな…まあ、優しいだけじゃ女は満足しなかったりするらしいしなぁ」
古泉「そうなんですかね…いや、そうなんでしょうね」
キョン「どう思う長門?」
長門「……」
長門「別に。落ち着かないということはない」
古泉「ほ、本当ですか?」
長門「コクリ」
キョン「よかったな。ま、人によるってことだろ。その女達はたまたまおまえと合わなかったってだけのことだ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 19:47:24.20 ID:oqukyH0XP
古泉「ありがとうございます。嬉しいですよ。少し自分に自信がわきました」
古泉「長門さん、ありがとうございます」
長門「いい」
キョン「…で」
キョン「その子たちとは…やったのか?」
古泉「は?」
長門「……」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 19:49:05.43 ID:oqukyH0XP
キョン「どうなんだよ。3か月は付き合ってたんだろ」
古泉「いや、長門さんが聞いてるじゃないですか!」
キョン「別にいいよ。なぁ長門?」
長門「私は構わない」
古泉「僕が構いますよ…」
キョン「いいじゃないか。今日は隠し事なしの本音トーク大会と行こうぜ。したのか?」
古泉「何もしてませんよ」
キョン「じゃ、まだ童貞だな?」
古泉「…ええ。そうです」
キョン「そうか。よかったよかった」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 19:52:40.99 ID:oqukyH0XP
古泉「じゃあ聞きますがね。そういうあなたはどうなんです?」
キョン「何がだ」
古泉「佐々木さんと。何もなかったんですか?」
キョン「だから、何度も言ってんだろ。佐々木はただの友達だって。無論何もしていない」
古泉「へえ…本当ですかね?」
キョン「事実だ。心配するな、俺たちは仲間だ」
古泉「それはちょっと嫌な仲間ですね」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 19:53:45.09 ID:oqukyH0XP
キョン「じゃ、長門は?」
長門「何が」
キョン「いや、経験はあるのかなって」
古泉「ちょっと…」
長門「何の」
キョン「なんのって…今の話聞いてりゃわかるだろ」
長門「性行為の経験はない」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 19:56:50.91 ID:oqukyH0XP
キョン「だよな。ていうかできるのか? 宇宙人と地球人の異種間でも」
長門「私は肉体的にはごく一般の地球人となんら遜色なく構成されている。だからできないこともない」
キョン「マジか?」
古泉「あの、もはやただセクハラになってますよ」
キョン「む…そ、そうだな。さすがにやめておくか」
長門「構わない」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:01:35.68 ID:oqukyH0XP
古泉「ではもう一つあなたに聞きたいんですが、よろしいですか?」
キョン「なんだ、また佐々木の話か?」
古泉「いえ、涼宮さんのことです」
キョン「ハルヒがどうした」
古泉「本当のところあなたは涼宮さんのこと、どう思われているのですか? これは恋愛感情の有無の話です」
キョン「結局その話になるのか…」
長門「……」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:03:12.02 ID:oqukyH0XP
古泉「あなたにはいつも途中ではぐらかされてしまいますからね。今日ははっきりと本音を聞かせてもらいましょうか」
キョン「それは機関の一員としての質問か?」
古泉「いえ、これはあなたの友人として、単純な好奇心からの質問です」
キョン「そうか。…うーん」
キョン「…正直に言うとな。俺はあいつに恋愛感情は持ってない」
長門「!!」
古泉「ほう」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:06:03.11 ID:oqukyH0XP
キョン「がっかりしたか?」
古泉「いえ、そんなことはありませんよ。ですが、本当にこれっぽっちも、何も思っていないのですか?」
キョン「いや、自分でもそんなことはよくわからん。あいつはいいヤツだと思うし、いっしょにいると楽しい。でも好きかと言われたら、違うと言えるな」
古泉「そうですか…それは少々意外でしたね。キスまでしたと言うのに」
キョン「あのなぁ。あれはおまえらがやれやれ言うからしかたなくやったんだぞ?」
古泉「贅沢者ですねあなたは。あれだけかわいい子があんなに積極的にアプローチをかけているのにその気がないとは」
キョン「おまえはいっつもそうやって言うけどな、ハルヒが俺のこと好きってのも見当違いだと思うぞ。多分」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:07:30.29 ID:oqukyH0XP
古泉「涼宮さんがあなたのことを好きなのは間違いありませんよ」
キョン「だからなんでそう思うんだ?」
古泉「見ていればわかります」
キョン「おまえのその変な主観でなんでも物事を判断するな。まったく…」
古泉「ふふ。…しかし、もったいないですね」
キョン「…まあ、たしかにハルヒは可愛いよな」
長門「……」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:08:38.51 ID:oqukyH0XP
キョン「というか、5人、いや3人しかいないのによくこれだけ可愛い人が集まったと思うよ。朝比奈さんなんて学校で一番の美人なんじゃないか?」
古泉「そうですね。おっしゃる通りです」
キョン「あ、もちろん長門もだぞ。おまえも十分すぎるほど可愛いからな」ナデナデ
長門「……」
古泉「そうですね。長門さんも大変可愛らしいですよ」
長門「……」
キョン「ま、ハルヒに無理やり引っ張り回されてこんな団に入れらちまったわけだけど、そう考えたら幸せなのかもな…」
古泉「あなたは学校一の幸せ者ですよ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:11:39.41 ID:oqukyH0XP
キョン「長門はどうだ?」
長門「?」
キョン「俺たちやハルヒたちといっしょにいて、楽しいか?」
長門「……」
キョン「長門、今日は本音トーク大会だ。思ったことをそのまま口にしていいぞ」
長門「……」
長門「楽しい」
キョン「お」
長門「ここにいてあなた達といると、落ち着く」
キョン「おお…」
古泉「長門さんが…」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:12:27.83 ID:oqukyH0XP
キョン「おい。レアな発言が聞けたな」
古泉「そうですね。ちょっと感動しましたよ」
キョン「そうか…長門もちゃんと楽しんでくれてるんだな。よかったよかった」
長門「……」
キョン「あ、そういえば長門。一つ聞きたかったんだが」
キョン「おまえ、クラスではどうなんだ? 話しする友達とかいるのか?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:27:39.49 ID:oqukyH0XP
長門「……」
長門「あまりいない」
キョン「やっぱそうなのか…」
長門「しかし問題はない。学校生活に支障をきたさない程度のコミュニケーションはとっている」
キョン「ふーん、そうか…その支障をきたさな程度ってのはよくわからんが、ま、普通でもそんなもんかもな」
古泉「そういえば、長門さんのクラスには学年で一番女子から人気のあるサッカー部の人がいましたね」
キョン「ああ、あのめちゃくちゃ背高くてイケメンのやつか」
古泉「長門さんもやはりそういう人には魅力を感じたりするんですか?」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:41:00.30 ID:oqukyH0XP
長門「……?」
キョン「そいつのことかっこいいと思うかってよ」
長門「かっこいい、という概念がよく理解できない」
キョン「意味がわからないってことか?」
長門「コク」
キョン「だから…なんだ、つまりな、端正な顔立ちだったり、背が高かったり、頭がよかったりするとさ、あああの人かっこいいなーって」
キョン「そういう気持ちになったりしないか?」
長門「ならない。わからない」
キョン「うーん」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:46:05.81 ID:oqukyH0XP
長門「ただ」
キョン「?」
長門「その人物に話しかけられたことならある」
キョン「サッカー部のあいつにか? なんて」
長門「ゴールデン・ウィークに、どこか行かないか、と」
キョン「なにぃ!?」
古泉「へぇ。デートに誘われたんですか」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:52:15.43 ID:oqukyH0XP
古泉「長門さん、なかなかもてるんですね。なるほど、見てる人は見てるものなんですねぇ…」
キョン「お、おまえまさか、それで遊んだのか、そいつと!?」
長門「断った」
古泉「ほう」
キョン「……なんだ」
古泉「もったいない。どうして断ってしまったんですか?」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:56:40.65 ID:oqukyH0XP
長門「その人物とどこかに行く必要性を感じなかったから」
キョン「偉いぞ長門」
古泉「そうですか…なら、長門さんはその人に魅力を感じなかったのでしょうね」
長門「?」
長門「魅力を感じない、と言うのは、そういう意味なの」
キョン「ん、まあ、そういうことだな。そいつといっしょにいても楽しいと思えなさそうだったんだろ? じゃあ長門はそいつのことを何とも思ってなかったのさ」
長門「……」
長門「そう」
長門「それなら、あなたたち二人の方が魅力がある」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:58:27.13 ID:oqukyH0XP
キョン「!! ほ、ホントか長門」
長門「本当」
古泉「な、長門さんがそんなことを言ってくれるなんて…」
キョン「なんて嬉しいことを…」
長門「あなたたちといると、楽しい」
キョン「ううっ…ありがとよ、長門」
古泉「な、長門さん。ではついでにもう一つお聞きします」
長門「なに?」
古泉「僕と彼(キョン)、いっしょにいて楽しいと感じるのはどちらですか?」
キョン「おい古泉! 何わけのわからんこと聞いてんだ!」
古泉「いいじゃありませんか。今日は本音トークでいくと決めたんですし」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:01:56.88 ID:oqukyH0XP
長門「……」
スッ
キョン「!! お、俺かっ!」
古泉「ですよね」
キョン「ありがとう長門っ! 大好きだっ!」
ぎゅうっ
長門「痛い」
キョン「俺は離さんぞっ!」
古泉「いいですねぇ、もてて…」
長門「古泉一樹も、嫌いではない」
古泉「フォローありがとうございます。ふふ…」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:11:33.74 ID:oqukyH0XP
ゴオオオオオオオオ…
古泉「…それがですね。気がついたらこんなに巨大化していたんですよ」
キョン「あっはっはっは」
長門「……」
古泉「…おや、話しこんでいたらいつの間にか11時を回っていますね」
キョン「ああ。もうこうなっちまったら泊まっていくしかなさそうだな」
長門「それがいい」
キョン「長門もこう言ってるしな」
長門「楽しい」
キョン「俺も楽しいぜ長門っ」
古泉「なにかお二人とも変なテンションですね」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:38:37.53 ID:oqukyH0XP
キョン「はーっ……そういや腹減ったな」
古泉「そうですね。よく考えたら昼から何も食べていませんからねぇ…」
キョン「長門、なんかおかし持ってないか」
長門「さっき全部食べた」
キョン「そうか……あ、そうだ」
ガサゴソ
古泉「どうしたんです?」
キョン「たしか前にハルヒの馬鹿がさ、非常食よっつってここにカップラーメンを入れてた気がしたんだが…お、あったあった」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:41:19.89 ID:oqukyH0XP
キョン「ほれ」
古泉「おお、これはありがたい」
キョン「あいつの思いつきもたまには役に立つもんだな」
キョン「長門、赤いきつねと緑のたぬきどっち食べる?」
長門「……」
すっ
長門「これがいい」
キョン「おいっ、ダメだぞ黒い豚カレーは俺が食べるんだ」
長門「…食べたい」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:45:10.26 ID:oqukyH0XP
キョン「ダメ。これは俺が食うって前から決めてたの」
長門「食べたい…」
キョン「だ、だめだ」
長門「……」
キョン「ぐっ…」
キョン「…わかったよ。ほら。いっぱい食え」
長門「ありがとう」
古泉「あなたは本当に長門さんに優しいですねぇ」
キョン「だってなぁ。そんな顔で見つめられたら断れねえよ…」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:33:34.34 ID:oqukyH0XP
キョン「……」
古泉「……」
長門「……」
長門「2分40秒経過した」
キョン「よし食おう」
古泉「便利ですね」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:34:59.68 ID:oqukyH0XP
キョン「ズズーッ」
古泉「ズルズル」
長門「チュルチュル」
キョン「…はーっ。一応腹はふくれたな」
古泉「お茶でも飲みましょうか。僕が煎れますよ」
キョン「頼む」
長門「…おいしかった」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:35:56.63 ID:oqukyH0XP
キョン「? 長門、もしかしてカップ麺食ったことなかったのか」
長門「初めて食べた。…感激した」
キョン「おまえいっつも家で何食ってんだ?」
長門「主にカレー…ときどき店屋物」
キョン「…あんまり偏った食事だと身体壊すぞ」
古泉「入りましたよ。さ、どうぞ」
キョン「お、悪いな」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:36:48.38 ID:oqukyH0XP
ずずーっ
キョン「…うん。やっぱり朝比奈さんが煎れてくれたお茶の方がうまいな」
古泉「たしかに。…不思議ですね、ただお茶の葉とお湯を入れるだけなのにどうして味が変わるのでしょうか」
キョン「年季が違うんだろ。あと愛情の差だな」
古泉「愛情なら込めたつもりなんですが…」
テッテテテテッテッテッテテーテテテーテテテ
キョン「? 誰だこんな遅くに…」
キョン「…げっ、ハルヒだ」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 00:04:19.48 ID:IoIgIX05P
キョン「……」
古泉「……」
長門「……」
テッテテテテッテッテッテテーテテテーテテテ
キョン「…出た方がいいと思うか?」
古泉「そうですね。僕の立場から言わせてもらうなら、出てもらいたいところですが」
キョン「やっぱそうだろうな。…ったくこんな夜遅くに何言うつもりだあいつ」
長門「……」
ピッ
キョン「おう。どうした」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 00:14:55.41 ID:IoIgIX05P
ハルヒ「あ、もしもしキョン!? あんた今どこにいるの!?」
キョン「どこ…って。そのー…」
キョン「学校だが」
ハルヒ「え、学校!? ってことはなにやっぱり部室に残ってたってわけ!? 帰れないの!?」
キョン「ああ。しょうがないから今日はここに泊っていくつもりだ」
ハルヒ「何よそれ! もしかしてみんなもそこにいるの!?」
キョン「朝比奈さんは鶴屋さんの家に行くって帰っちまったけど、長門と古泉はいるぞ。みんなでしゃべってた」
ハルヒ「…楽しそうじゃない」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 00:21:52.51 ID:IoIgIX05P
キョン「おう。結構楽しいぜ。学校に泊まるなんてなかなかできないからな」
ハルヒ「ずるいわね。許せないわ。今から私もそっち行くわ」
キョン「は!? 何言ってんだおまえ!」
ハルヒ「私も行くって言ってんの! 団長をのけものにしてみんなで楽しむなんて許されないわよ!」
キョン「アホか。俺たちは帰れないから残ってんだ。おまえが来たら意味ないだろが」
ハルヒ「うるっさい! 待ってなさいすぐ行くから! ドタドタドタ ガチャッ」
キョン「おい、馬鹿なこと言うなって!」
長門「……」
長門「дΗΦΨξω」
ハルヒ「えっ、何これ!? 急に風が……きゃあっ!!」
プッ ツーッツーッ
キョン「!? おいハルヒ、ハルヒ!」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 00:32:20.24 ID:IoIgIX05P
キョン「……」
キョン「な、なんだったんだ今のは…」
長門「……」
キョン「…長門、今おまえなんかしたか?」
長門「何も」
キョン「嘘つけ。見てたぞ一瞬おまえの口が動くの」
長門「……」
長門「した」
キョン「やっぱり」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 00:37:14.62 ID:IoIgIX05P
長門「彼女がこの風と雨の中、学校まで来るのは危険だと判断した。なので早急に諦めさせる必要があった」
長門「…何より今この空間に彼女は必要ないと私は判断した」
キョン「お、おいおいズバッと言うな」
長門「あなたが今日は本音で話せと指示したから」
キョン「まあそう言ったが…」
古泉「まあ、いいんじゃないでしょうか。少しかわいそうですが、涼宮さんが来てしまうと、多少なりとも会話が限定的になってしまいますからね」
古泉「今日はこのメンバーでもりあがりましょう。長門さん、彼女に被害はないんでしょう?」
長門「ない」
キョン「ん、そうか。ならまぁいいかぁ…」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 13:57:55.67 ID:IoIgIX05P
キョン「しかしあれだな。ハルヒもそう考えたらちょっとかわいそうだよな」
古泉「何がです?」
キョン「いや、だって俺達が影で集まったり話したりしてるの、あいつには秘密なわけだろ。内容は全部あいつのことだけど」
キョン「なんかあいつだけハブいてるみたいな気がしないでもなくてよ」
古泉「確かに…そう考えてみればその通りですね。ですが彼女をまぜるわけにもいきませんし……まあ、ばれなければ問題はないでしょう」
キョン「でも、あいつホントに気付いてないと思うか? あいつの勘の鋭さは半端じゃないぞ」
古泉「うすうすは感づいているかもしれませんね。しかし…」
バンッッ
「おいっ!!」
キョン「おわあ!!」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 13:59:45.53 ID:IoIgIX05P
キョン「……」
岡部「おまえら何やってんだ。何で残ってる」
キョン「…ビックリした。先生か。ハルヒかと思った…」
岡部「先生か、じゃないだろうが。ったくまたおまえらか。おまえらは本当にいつもいつも…」
古泉「先生、僕たちは悪気があって残ってるんじゃありませんよ。この台風で帰れなくなってしまったんです。何もやましいことはありません」
岡部「だからさっさと帰れって何度も言っただろ。放送が聞こえなかったのか?」
長門「…スピーカーが壊れてる」
岡部「まったく……で、何やってたんだ」
キョン「いやー別に。ただおしゃべりしてただけですよ」
岡部「なんだなんだ。何話してんだ。どれちょっと先生もまぜろ」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 14:01:10.51 ID:IoIgIX05P
キョン「ちょ、ちょっとちょっと何言出すんですかあんたは」
岡部「いいだろ別に。宿直は暇なんだ。見回りは怖いし意味ないし。それなら生徒との親睦を深めたほうがいいだろ」
キョン「怖いって…」
岡部「おまえらには一度いろいろ聞いてみたかったんだ。いったいこの部は何をやってるんだ?」
古泉「日々世界の不思議を捜し回っています。宇宙人、未来人、異世界人、超能力者を見つけ出していっしょに遊ぶのが目的ですね」
キョン「まあこの二人が宇宙人と超能力なんですけどね」
岡部「はっはっは。やっぱりおまえらおもしろいな」
長門「……」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 14:02:07.60 ID:IoIgIX05P
─────
キョン「でまあ、こいつの知り合いの別荘がある無人島まで行ったわけですよ」
岡部「ほー…随分楽しそうなことたくさんやってるんだなおまえら。青春を謳歌してるな」
キョン「その分大変ですけどね」
岡部「長門、おまえ確かもともと文芸部なんだろ。おまえはこんなヤツらにこの部室使わせといていいのか?」
長門「…問題ない」
キョン「あれ? 先生長門のこと知ってるんですか?」
岡部「おう。可愛い子の名前は一通り覚えるようにしてるからな。はっはっは」
キョン(こいつは…)
岡部「あとイケメンの名前も覚えてるぞ。ムカツクからな。なあ古泉。ははは」
古泉「褒め言葉と受け取っておきます」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 14:03:13.04 ID:IoIgIX05P
岡部「…さて、俺はそろそろ戻る。あ、そうだちょっと待ってろ」
キョン「?」
ガチャ タッタッタ…
キョン「…なんだ?」
古泉「さあ」
長門「……」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 14:04:33.17 ID:IoIgIX05P
ガチャ
岡部「おう待たせたな。差し入れだ。せっかく盛り上がってるのにアルコール無しってんじゃ物足りないだろ。飲め」
キョン「ちょ、ビール!? 何考えてんだあんた教師でしょうが!」
岡部「知ったことか。でも他のヤツには言うなよ。あと飲んだ缶は持って帰れ。わかったな」
古泉「やあ、これはありがたい。すみません。恩に着ます」
キョン「飲む気かよ!」
岡部「なーに。俺も楽しかったぞ。あんまりハメをはずしすぎるなよ。じゃあな」
バタン
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 14:06:14.91 ID:IoIgIX05P
キョン「……」
古泉「いやあ。話のわかる先生でよかったですね。あなたのクラスが羨ましいですよ」
キョン「ていうか馬鹿だろあの人は…何考えてんだよ」
長門「ありがたい」
キョン「……」
キョン「ま……せっかくだしな。頂いちまおうか」
古泉「そうですね。好意を無駄にするわけにもいきませんし、そうしましょう」
長門「賛成」
キョン「…じゃ」
「かんぱーい」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 14:12:08.98 ID:IoIgIX05P
─────
ゴオオオオオオオオ…
キョン「あはははは!!」
古泉「はっはっはっは!!」
長門「……」
キョン「うー、酔った……長門……長門おおお飲んでるかああ」
長門「…飲んでる」
古泉「あっはっはっは! …んもっふ!」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 14:13:08.25 ID:IoIgIX05P
キョン「そうか……飲んでるか……うう……」
キョン「……」
キョン「…なあ長門……」
長門「…なに」
キョン「…おまえはほんっとにかわいいなぁ。うう」
長門「!! …そう」
古泉「1番、古泉一樹、いきます!」
キョン「俺な……あの、違う世界で逢ったおまえが、笑ってくれたのが今でも忘れられないんだ……」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 14:13:58.72 ID:IoIgIX05P
長門「…そう」
キョン「だからな…頼む、一回でいいからな…」
古泉「あああああるうううううう晴れたああああああああ」
キョン「うるせーっ!!」
キョン「…一回でいいから笑ってみてくれないか? 頼む…」
長門「……」
長門「笑えない」
キョン「クスっとだけでもいいんだよ。頼むからさああああ」
長門「……」
長門「…できない…」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 14:16:34.63 ID:IoIgIX05P
キョン「……」
キョン「……そうか」
キョン「…ま、笑ってる長門ってのもちょっと変だしな…」
キョン「…しょうがないよな…」
ドサッ
キョン「…スーッ…スーッ…」
長門「……」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 17:12:55.21 ID:IoIgIX05P
長門「……」
古泉「長門さん見ててください! 今から渾身の裸踊りをやるであります!!」
長門「うるさい」
ピッ
古泉「うっ」
ドサッ
長門「……」
キョン「…スーッ…スーッ…」
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 17:15:10.48 ID:IoIgIX05P
長門「……」
長門「……」
長門「…おやすみなさい」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 17:18:05.66 ID:IoIgIX05P
─────
チュンチュン… チュン…
キョン「…ん…」
古泉「ううっ…」
長門「……」
キョン「ん…もう朝か…? ふああああああ」
キョン「…いつ寝たんだっけ」
古泉「あ、頭が…」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 17:19:30.40 ID:IoIgIX05P
キョン「…お、長門。おはよう」
長門「…おはよう」
キョン「…なんだおまえ、もしかして寝てないのか?」
長門「……」
長門「コクリ」
キョン「マジか…何やってたんだよ。大丈夫か? 眠くないのか」
長門「平気」
古泉「うう…すみません誰か水を…」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 17:20:32.09 ID:IoIgIX05P
テクテクテク
キョン「はあーあ。昨日の嵐が嘘のような晴天だな」
長門「……」
古泉「うう…日の光が辛い…」
キョン「…なあ長門、俺、昨日酔っておまえになんか言わなかったか? 途中からの記憶がないんだけど、なんかおまえに絡んでたような気が…」
長門「……」
長門「なにも」
キョン「…そうか。ならいいんだけど」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 17:21:12.04 ID:IoIgIX05P
「……ーい…!」
キョン「?」
「おーーい…!」
キョン「げっ…」
ハルヒ「ちょっと! 待ちなさいあんたたち!」
キョン「は、ハルヒ…」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 17:22:10.99 ID:IoIgIX05P
キョン「…何しにきたんだよおまえは」
ハルヒ「何しにきたんだじゃないわよ! 私もまざりにきたの! …ってうわっ酒臭っ! まさか部室で飲んでたわけ!?」
キョン「ああ…先生が差し入れくれたんだよ」
ハルヒ「何それ馬っ鹿じゃないの! 教師が生徒に酒飲ませてどうすんのよ!」
キョン「おまえが言うなよな」
古泉「あ、あの…すみません涼宮さん…もう少し小さな声でしゃべってもらえないでしょうか…」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 17:23:17.32 ID:IoIgIX05P
ハルヒ「ていうか何、あんた達もう帰る気!?」
キョン「当たり前だろ」
ハルヒ「はあ!? 何言ってんのそんなこと許されないわよ! 私だって遊びたいんだから! さ、部室に戻って二次会をやるわよ!」
キョン「な、何言ってんのはこっちの方だ。昨日は夜通し騒いだんだ。簡便してくれ」
古泉「涼宮さん、さすがにそれはちょっと…うぷっ」
ハルヒ「だーめ! あんた達が楽しんだのに私だけが楽しめないなんて許せないわ。あ、そうだみくるちゃんも呼びましょう! ついでに鶴屋さんも!」
キョン「待てってのに…もうこっちは限界…」
ハルヒ「ほら、さっさと行くわよ! 騒いで騒いで騒ぎまくるんだから!」
キョン「…やれやれ…」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 17:24:10.80 ID:IoIgIX05P
終
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 17:29:51.01 ID:IoIgIX05P
>>136も含めて、パクリと言われてたSSは全部俺が書いたものです
過去ログ読んでて、すぐ落ちちゃった話をなんとなく書き直してみたくなったんだ。誰も見てないと思ったし。すいません
一応ほとんどセリフとか変えたけど。昨日書いたヤツ以外は
しかし2年前のヤツまで見つけ出してくるとは思わなかった。正直ビックリした。スゲーよ