2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 09:38:48.23 ID:CmFynFKZO
>>1あり
驚愕記念思い付き
糞みたいなオナニー黙って投下
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 09:44:25.69 ID:CmFynFKZO
駅前通りの喫茶店。
待ち合わせ時間より少し早めに到着した僕は、注文したアイスコーヒーにガムシロップを二つ、ミルクを一つ入れた。
ガムシロップを二つ入れる理由は……まぁ僕が生粋の甘党である事は否定はしないが、小さなグラスの中にある黒い世界をゆっくり消していくように、ミルクによって描かれていく白い乱流。
これをぼうっと見ながら考え事をするのが、昔から好きだったからだ。
確かレイノルズ数と言ったかな。乱流の強さを表す指標は。
流れの速さと流体の動粘性係数と考える長さ。
レイノルズ数を大きくする為にストローの先で少しかき混ぜ、白い乱流を更に乱しながら僕は昨日の事を思い出していた。
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 09:47:10.41 ID:CmFynFKZO
「君がそんなにも愚かな人間だったとはな」
呆れた顔をして、藤原君は呟いた。
「くっくっ、自分でも愚かな事だと思っているよ。ただ、君達に加担して失敗した場合、僕は記憶を改竄される可能性が高いのだろう?」
「……あちら側がそれを君に対して行う可能性は高いだろうな」
「彼に対する僕のこの気持ちもだろう?
そうなった場合の事を考えた結果さ。そういう訳だ。自称未来人である君の意見を仰ぎたい」
僕の問いに、溜め息をつきながら藤原君は答えた。
「既定事項では無い……ふん、だが可能だ」
「へぇ、可能なんだね」
「ただ、制限が多少ある。既定事項では無い事をするのだからな」
「と、言うと?」
「……するなら今すぐにだな。それに時間制限。そして勿論ながら、彼の記憶の消去だ」
「時間は?」
「2時間。これ以上は禁則事項に該当する……佐々木、一つだけ言っておく」
真剣な眼差しを藤原君は僕に向けた。
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 09:48:42.70 ID:CmFynFKZO
「彼は涼宮ハルヒの影響を身体に受けている。本人に自覚は全く無いがな。佐々木、君は確実に心に傷を負うだろう。何故ならその影響と言うのは―――」
そう言って、驚愕する事実を僕に告げた。
「―――と、言う訳だ。それでもするつもりか佐々木」
「……くっくっ、今の話を聞いて、僕はますます決意を固めてしまったよ。君達に加担する事もね。
……そういう事だ。協力してくれるかい?橘さん。九曜」
「佐々木さん、私は……」
目に涙を浮かべながら、橘さんは言葉を詰まらせた。
「橘さん、僕は後悔しない。それに君は立場上、協力せざるを得ないだろう?」
「わかり……ました……それが佐々木さんが望む事なら……」
「ありがとう、橘さん」
九曜は……くっくっ、全く理解していないようだったね。彼女はそういった感情は持ち合わせていないだろうか?
少し、羨ましいよ。
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 09:49:25.28 ID:CmFynFKZO
グラスの中の世界が全て薄い茶色に変わったと同時に、店の扉が音を立てて静かに開いた。
待ち合わせ時間より、少し遅れて来た彼と目が合う。
「すまん佐々木、待たせたか?」
「いや、僕もさっき来たばかりだよキョン」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 09:51:54.40 ID:CmFynFKZO
僕の向かいにキョンが着席したと同時に、ウェイトレスが冷水を静かに置いた。
「あ、すいませんアイスコーヒーを……」
「くっくっ」
「ん?」
「いや、すまない。何でもないよ」
実際に君を前にして、僕がここまで冷静にいられるとは意外だった。もっと緊張する物だと思っていたのだが。
「お待たせしました――ごゆっくり――どうぞ」
ウェイトレスがアイスコーヒーを置く。キョンはガムシロップを半分と、ミルクをほんの少しだけ垂らした。
「へえ」
「なんだ?」
「君は、中学の時は全部使ってたんだがね」
「そうだったか?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 09:57:19.18 ID:CmFynFKZO
「苦味を求めるのは、君があの頃より大人になったって事かな」
「そういう訳じゃ無いんだがな……だが、佐々木は変わらないな」
そう言って、二つ開けられたシロップを笑顔で指差した。
「中学の時から二つだったな」
「くっくっ、そうだね……」
初めて君とアイスコーヒーを飲んだ時は、レイノルズ数なんて考えず、ただ気持ちを落ち着かせるために白い乱流を眺めていたのだがね。
人は成長する度に、ガムシロップのような純粋な甘さも、ミルクのような真っ白さも、少しずつ消えていくのだろう。
でも、それは決して悪い事では無いと僕は思う。
僕もそろそろ。
変わらなければいけないからね。
そういう岐路に立っているんだよ。
「で、二人だけで話って言うのはなんだ佐々木?」
「僕と一緒に行ってほしいところがあるのだが」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 09:59:34.86 ID:CmFynFKZO
「――ホテル?」
「名前を聞いた事はあるかい?」
「いや、全然」
「くっくっ、だろうねキョン。そこは俗にラブホテルと言われている所だ。そこに僕とこれから行って欲しい」
「お、おい佐々……んむっ!?」
「時間が無いんだ」
唇を、人差し指でふさいだ。
「今日はそこで、僕の純潔を君の手で奪って欲しい」
「………!?」
驚愕する表情の君の唇から僕は人差し指を離し、そのままそっと自分の唇にあてた。
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:03:11.43 ID:CmFynFKZO
「さぁ、行こうか。さっきも言った通り、時間があまり無いんだ」
「お、おい佐々木!?」
「いやなのかい?」
「いやって言うか、何と言うかだな……とにかく……俺は……こんな……あれ?」
「……すまない、キョン。睡眠薬を混ぜておいたんだよ。こうでもしないと君は」
「佐々……木……?」
そう呟いて、君は深い眠りに付いた。
「……九曜」
ウェイトレスが、一瞬で周防九曜の姿に戻る。
「キョンをお願い」
アイスコーヒーに混ぜた睡眠薬によって静かに眠りについた君の身体を、九曜は軽々と持ち上げた。
「くっくっ、中学の時と違って、アイスコーヒーは大人の味はしたのかい?」
聞こえない君に、僕はそっと呟いた。
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:06:25.67 ID:CmFynFKZO
「キョン……軽蔑するかい?」
事前に待たせてあった車の後部座席。眠っている君の頭を膝に乗せて、僕は手をぎゅっと握り締めた。
自分でもいやらしい、卑怯な女だと思っているよ。
でも
これしか方法が無いんだ。
僕は君がずっと好きだったんだ。中学の時からね。
中学の時、恋愛は精神病の一種だと君に言った事があるだろう?
あれは、あの時の僕の精一杯の照れ隠しだったんだよ。
あの日、一年振りに再開した時。
おかしくなりそうな心を、顔を真っ赤にしながら必死で抑えてたんだ。
君はそういう僕の気持ちに、全く気付かなかっただろうね。
でも、それは当然の事なんだよ。
君が人一倍恋愛感情に鈍感なのは
それを
涼宮さんが無意識に望んだ事なのだから。
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:08:05.06 ID:CmFynFKZO
………
……
…
ホテルの一室。
九曜は君を静かに君をベッドの上に眠らせた。
「……九曜、起こしてくれるかい?」
九曜は静かに頷いて、君の額に指を添えながら
「終わったら――呼んで――」
そう呟いて九曜は姿を消した。
僕はそのまま一糸纏わぬ姿になり、静かに身体を君に預ける。
鼓動が聞こえる
君と
僕の
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:09:44.20 ID:CmFynFKZO
「うっ……佐々……木……?」
「これは……夢だよキョン……」
「ゆ……め……?」
「キョン……キスして」
君の唇が、僕の唇に重なる。
「んっ……舌……出して……あっ……んんっ……」
君の舌が絡まる
君の唾液が
僕の口をいやらしく潤す
「はぁ……キョン……あっ……んっ……」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:13:14.40 ID:CmFynFKZO
「んっ……違う……佐々木、これは」
「キョン……」
「夢じゃない……佐々木、落ち着け」
「……ねえキョン。そのまま聞いてくれるかい?」
「佐々木……とりあえず服を着てくれ……このままじゃいろいろとだな」
「大丈夫、君は僕を抱けない」
「………?」
「僕だけじゃない……涼宮さん以外の女性を、君は抱けないんだよ」
「なにを言っているんだ佐々木……?」
「くっくっ」
僕の瞳から、涙がポロポロとこぼれた。
君の顔に、滴が落ちていく。
「涼宮ハルヒ……もう君も気付いてしまっただろう?」
「キョン……君の男性機能は……涼宮さん以外の女性が何をしようと……それが涼宮さんの無意識に望んだ結果……」
「まさか……そんな事……」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:17:32.52 ID:CmFynFKZO
そのまま、君は黙ってしまった。
気付いたのだろうね。自分の身体の事に。
「ふっくっくっ、男性の立場から言っておこう。告げるのはとても残酷な事だ」
藤原君の言葉をふいに思い出した。
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:18:29.44 ID:CmFynFKZO
「すまない……キョン」
「佐々木が謝る事じゃ……ない」
「酷い女だね……僕は……」
「佐々木……」
「でもね、キョン。それでも君の手でして欲しい。その為にここに来たのだから」
『私』は君の細い二本の指を絡め取った。
「指で……私の純潔を奪って……」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:20:04.22 ID:CmFynFKZO
暗い浴室の中、お湯で溢れた広い浴槽に入った私とキョンは、抱き合いながら少し語った。
「……落ち着いた?」
「あぁ、少しはな」
「今回の件は、涼宮さんが君の体に影響を及ぼした事を確認するためでもあったんだよ」
「ハルヒがなぁ……まったく、何を考えているんだアイツは」
「それが彼女の無意識の内の君に望んだ結果。例えば僕が涼宮さんの立場でも、望んでしまうだろうね。君も少しは解るだろう?」
「うーん……まぁ、な」
「……くっくっ、涼宮さんが僕の立場だったら、こういう事はしないだろうね。涼宮さんは純粋な心を持っているんだよ。この透明な水のようにね」
僕は両手で水をすくい上げてみせた。
「純粋な心?ハルヒが?」
「女性から見たら判るよ」
「ハルヒが純粋ね……」
くっくっ
君は涼宮さんだけだよね
下の名前で呼ぶのは
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:23:14.25 ID:CmFynFKZO
「佐々木はどうやってそれを知ったんだ?」
「こちらにも宇宙人未来人超能力者はいるからね」
「はぁ……成る程な」
「やっぱり、ショックかい?」
「かなり、な。今この状態でも……少し泣きたくなるよ」
「……それでも方法はあった。純粋だからこそ隙を突けたとでも言うのだろうかね。君に捧げる唯一の方法が」
「佐々木は……これで良いのか?」
「これしか方法が無いみたいだからね。後悔はしないよ」
「佐々……んっ……!」
「んっ……こうやって……キスと……指と舌で触れるのは……今は許してくれるようだね……涼宮さんは」
「佐々木……」
「でも、これから先は許してくれないかもしれない……だから今しか……」
私は指を水の中に引き寄せた。
「ここで……そのまま……水の中で……して……」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:33:06.58 ID:CmFynFKZO
「あっ……はあっ……」
君の舌が
君の細い指が
水と一緒に私の身体をつたっていく
「もう……入れるぞ、佐々木」
「……よん……で」
「……佐々木?」
「名前でよんでよぉ……」
私は君の本当の名前を叫んだ。
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:35:54.12 ID:CmFynFKZO
「あぁ……わかったよ……」
私の名前を優しく呼んでくれた
「うれしい……あっ……んっ……」
唇を重ねながら
君の指が
ゆっくり
私の中に
入って来る
水と一緒に
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:38:42.44 ID:CmFynFKZO
「いっ……あっ……」
「大丈夫か……?」
「大丈夫……あっ……動かし……て……ああっ」
君の指が優しく動く
私を
私の中を
「あっ……んぐっ……はっ……ごほっ」
水が
溺れちゃう
水と
君に
「はっ……ああっ……んっ」
もっと君の指で
汚して私を
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:40:12.63 ID:CmFynFKZO
「はあっ……いれっ……て……指……もっと……ひあっ……」
浴槽に純潔を失った証の
鮮血が乱流を描く
透明な世界に
私はいると
鮮血が叫ぶ
小さなレイノルズ数の抵抗
「そっ……あっ……あんっ……入れたまま……いじめっ……もっと……いじめてよぉ……」
それを許さないかのように
水が溶かしていく
私の純潔
私の抵抗
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:41:06.41 ID:CmFynFKZO
「あっ……ひっ……ああっ……いかせて……いかせてぇ……」
そのまま水に
全部
溶けていく
「好き……好きよ……いかせて……いくっ……あっ……ああっ……」
私の
心も
身体も
「いくっ……いっちゃうから……はあっ……キスして……ひあっ……んっ……んんっ」
そのまま
全部
水に
「んあっ……いくっ……あっ……いっちゃうよぅ……あっ……ああっ……」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:42:19.99 ID:CmFynFKZO
「あっ……はぁ……はっ……」
「大丈夫か?」
「私だけ……ごめんね……」
「いや、気にするな」
「もし、僕が涼宮さんの能力を奪えたなら……」
「あぁ……」
「……ねぇ、人差し指をちょっといいかな?」
――カリッ
「痛っ……」
「傷をつけさせて……今日の記憶は無くなっても……この傷は……私の」
「記憶……何を言って……?」
「九曜……お願い……」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:43:26.40 ID:CmFynFKZO
私の合図と共に、九曜は現れた。
「なっ……おい……うっ……あっ……?」
そのまま静かに君を眠らせた。
「これで――いいの――?」
「ええ、後はお願い」
これで……私は……
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:46:07.69 ID:CmFynFKZO
………
……
…
駅前通りの喫茶店。
「決心はつきましたか、佐々木さん」
橘京子が僕を見て呟いた。
「あぁ、僕は君達に加担する。涼宮さんの能力を奪うためにね」
決意は変わらない。
「ふっくっくっ、君も決心ついたのだろう、橘京子?」
「んっ……もうっ!藤原君黙ってて下さい!」
橘さんが顔を真っ赤にして叫んだ。
二人に何かあったのだろうか?
……九曜は相変わらずだ。
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:47:17.29 ID:CmFynFKZO
「お待たせ致しました。ごゆっくりどうぞ」
ウェイトレスが四人分の飲み物を静かに並べた。
「あ、佐々木さんはガムシロップ二つとミルク一つだったわよね」
「あぁ……いや、今日は」
「えっ?」
「そのままでいい」
その真っ黒な世界と苦みを、ゆっくり心に染み込ませるように
僕はアイスコーヒーをそのまま口に入れた
純粋で
水のように透明な彼女の世界に
真っ黒な乱流を起こす事を決めたのだから
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/26(火) 10:50:24.77 ID:CmFynFKZO
おはり
キョン「意外に短い」
昼過ぎに残ってたら、橘×藤原の糞みたいなオナニー投下