1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:15:32.25 ID:DvQZwJxM0
キョン「違う、それはわかめだ」
周防「―――こんぶ――――――――」
キョン「ちょっと待て、下ごしらえも無しにわかめを鍋に突っ込んでなにをする気だ!」
周防「―――――――?」
周防「――――昆――――布――だし―――」 ドサッ
キョン「人の話を聞きなさい!!ああ、もう」
周防「――――こ――んぶ――の―――お祭――――り―――――」
キョン「違う!それはわかめが水に入って増えてるだけだ……って多ッ!?」
キョン「周防、お前一袋突っ込んだのか!?」
周防「―――――――――?」
キョン「いや、なんだその『私何か悪いことした?』みたいな顔は。お前のせいだよお前の!!!」
キョン「もう、このわかめの山どうする気だよ……」
周防「――――――だし―――を―――――取―――る―――――」
キョン「だから人の話を聞けって!!!!」
※原作キャラ崩壊注意
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:16:51.48 ID:DvQZwJxM0
※小ネタスレです
主に周防九曜(くーちゃん)について書いていきます
飛び入り参加OKです
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:21:18.33 ID:DvQZwJxM0
周防「――――――――――」
キョン「おお、どうした周防。今日はえらく機嫌が好さそうじゃないか」
周防「―――――わ――かめ――」
キョン「わかめ?わかめがどうかしたのか?」
周防「――――落―――ちて――た―――」
キョン「……あのなぁ、周防」
周防「――――――――?」
キョン「こんな所に落ちてるわかめなんて拾い食いしたらお腹壊すぞ」
周防「――――大丈―――夫――」
周防「―――活き―――のい――い―――わか――め―――――」
周防「――――獲れ―――た―て―――――――」 ピチピチ
キョン「ピチピチしなくてよろしい。しかし獲れたてのわかめって……」
周防「――――こ―――――れ―――――――」 グイ
喜緑「」
キョン「人!人ーーーー!!それどっからどう見ても人ーーーー!!!!」
周防「――――?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:26:19.70 ID:DvQZwJxM0
周防「――――――」 ジー
周防「――――――――」 ジー
周防「――――――――――」 ジー
キョン「なにしてるんだ?」
周防「―――――くも―――――」 ジー
キョン「くも?ああ、雲か」
周防「―――シュー――――クリーム――――羊―――――に―――んじん――――」
キョン「昔やったな。雲の形から連想する奴」
周防「―――――あれ―――は―――こんぶ――――」
キョン「いやまて、その判断はおかしい」
周防「―――――わ―――かめ――――――」
キョン「さっきのとほぼ変わらないじゃないか」
周防「――――――も―――ずく―――――」
キョン「それにんじんじゃないのか?」
周防「――――――――」
周防「――――――にん―――じん――――」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:29:43.85 ID:DvQZwJxM0
周防「――――」
ぐいぐい
キョン「ん、どうした周防?」
周防「――――――――――」
キョン「なにもないなら俺は帰るぞ」
ぐいぐい
周防「―――――――」 キラキラ
キョン「……なんだその眼は」
周防「―――――あ―――――れ―――――」
キョン「あれ?」
キョン「クレープ屋か?」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「行きたいのか?」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「……お前、金は?」
周防「――――――」 フルフル
キョン「……わかった。奢ってやるよ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:32:40.56 ID:DvQZwJxM0
店員「いらっしゃいませー」
周防「―――大――人――1枚――――子供―――1―――枚―――」
キョン「そういう店じゃない。クレープ二つ」
店員「トッピングの方は?」
キョン「あー、俺チョコバナナで。周防は?」
周防「―――――わ――かめ――――」
キョン「そんなのありません」
周防「―――こん―――ぶ―――――」
キョン「海藻なんかがあるか!」
周防「―――も――」
キョン「言っとくけどもずくもないぞ」
周防「――――――――」
周防「――――――――――――」 ムー
キョン「チョコバナナ二つ」
店員「かしこかしこまりましたかしこー」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:35:44.96 ID:DvQZwJxM0
キョン「……なにむくれてるんだ」
周防「――――――――」 ムー
キョン「食べないのか?」
周防「―――――――――」 ムー
キョン「じゃあ俺が全部貰うぞ」
周防「―――――!――」
キョン「……いるか?」
周防「―――――――」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「よし、やる。俺のおごりだからな、感謝して食うように」
周防「―――――――?―」
周防「――――――――――――」 パク モシャモシャ
キョン「だぁーーー!!紙まで食べる奴があるか!!!!」
周防「―――――――――」 モシャモシャ
キョン「吐け!吐きなさい!!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:40:32.67 ID:DvQZwJxM0
キョン「……」
長門「……」
周防「―――――――――」
朝倉「あら、キョン君。何やってるのこんな所で」
キョン「え、あ、ああ、周防とそこでばったり会ってな、それで天気もいいし散p」
周防「――――逢――――引き――――――」
長門「」
キョン「馬鹿、周防!勘違いされる事を言うな!!」
朝倉「あら、それじゃお邪魔虫は帰りましょうか。ね、長門さん?」
長門「」
朝倉「長門さん?……長門さん!?」
朝倉「嘘、立ったまま気絶してる……」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:43:04.09 ID:DvQZwJxM0
周防「―――――夕焼―――け――――」
キョン「ああ、綺麗だな」
周防「――――――」 ジー
キョン「ん、どうした?」
周防「――青―――赤―――」
キョン「ああ、空の色か。光の屈折だよ」
周防「―――――――――」
キョン「分かるか?」
周防「―――――――」 フルフル
キョン「そうか」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:46:59.74 ID:DvQZwJxM0
周防「――――――――」
キョン「じゃあ、俺はここで」
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「またな」
周防「――――――――」
ぐい
キョン「……どうかしたか?周防」
周防「――――――――――」 フルフル
キョン「……そうか、じゃあ」
ぐい
キョン「…………なぁ周防?」
周防「――――?――」
キョン「離してもらえないと帰れないんだが」
周防「―――――そ――う―――――」
キョン「いや、『そう』じゃなくて」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:52:27.86 ID:DvQZwJxM0
キョン「……ただいま」
妹「キョンくんお帰りー!……あー、くーちゃん!!」
周防「―――――――」
妹「くーちゃんいらっしゃーい!!」 スリスリ
周防「――――――」 ナデナデ
妹「今日も泊っていくの?」
周防「――――――――――」 コクリ
妹「わかったー。お部屋かたずけて来るねー」 テトテト
キョン母「あらいらっしゃい九曜ちゃん。またお泊まり?」
周防「――――――」 コクリ
キョン母「仲良くしてあげてね?」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「急な訪問なのに誰も帰そうとしないとか……」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:56:12.90 ID:DvQZwJxM0
シャミ「にゃー」 ゴロゴロ
周防「――――――にゃー―――――」 ナデナデ
シャミ「にゃーにゃー」 スリスリ
周防「―――――にゃー――――にゃー――――」 ナデナデ
妹「……」 ジー
シャミ「にゃー」
周防「―――にゃー―――」
妹「にゃー!」
周防「――――――――」
妹「にゃ〜ご、ごろごろ〜」
周防「―――――にゃー―――にゃー―――――」 ナデナデ
妹「えへへ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 20:59:34.88 ID:DvQZwJxM0
妹「じゃーくーちゃん一緒に寝よー!」
周防「―――――――」 コクリ
妹「くーちゃんこっちー!あたしこっちー!」 ゴソゴソ
周防「―――」 ゴソゴソ
周防「―――――――」
妹「あれ、くーちゃんどうかした?」
周防「―――――――」
妹「もしかしてこっちの方が良かった?交代しようか?」
周防「―――――――……zzz」
妹「ああー!くーちゃん真中で寝ちゃダメー!!!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:03:48.85 ID:DvQZwJxM0
母「ごはんよー」
周防「―――――――」 ワクワク
キョン「偉く嬉しそうだな」
周防「―――わ―――か――め―――」 キラキラ
キョン「わかった、わかめの味噌汁が待ち遠しいのは分かったからそんなにキラキラした目でこっちを見つめるのはやめなさい」
母「はい、召し上がれ」
周防「―――――――」 トボトボ
キョン「残念だったな。こういう日に限って豆腐だけなんて」
周防「――――わ―――――かめ――――――」 ズーン
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:07:34.29 ID:DvQZwJxM0
周防「―――――――」 ジー
キョン「どうした?」
周防「――――――――――」 ジー
キョン「俺の顔に何かついてるか?」
周防「―――――くー――――ちゃん―――――」
キョン「ん?」
周防「―――――――くー――――ちゃん―――――」
キョン「そう呼べって言うのか?」
周防「―――――」 コクリ
キョン「断る」
周防「――――――――」 ジー
周防「―――――――――――――」 ジー
周防「―――――――――――――――$"#!"#%&&'%$――」
キョン「待て、呼ぶ呼ぶ!呼ぶから実力行使はやめろ!!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:10:06.18 ID:DvQZwJxM0
キョン「い、一回だけだぞ」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「……」
周防「――――――――」
キョン「く」
妹「くーちゃーん!シャミしらなーい?」 テッテッテッテッテ
キョン「……」 ジー
周防「――――――」 ジー
妹「んゆ?どうかした?」 キョトン
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:14:16.27 ID:DvQZwJxM0
キョン「しかし」
周防「―――――――――」 モゾモゾ
キョン「お前麦わら帽子に合わないな」
周防「―――」 ピタ
周防「―――」 ゴソゴソ
周防「――――――」 モゾモゾ
キョン「ニット帽は時期外れだろ」
周防「―――――」
周防「――――――」 ジー
キョン「どうした」
周防「――――――」 クイクイ
キョン「髪?髪をどうすれば……」
周防「――――――」 シュルシュル
キョン「三つ編み!?『できるわけがないッ』!
周防「――――――」 ジー
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:16:29.53 ID:DvQZwJxM0
キョン「いや、仮にできたとしてもだ!そんな量の髪……」
周防「―――――」 ジー
キョン「いや、量が多すぎる……」
周防「――――――――」 ジー
キョン「……」
周防「――――――――――――――――――」 ジー
キョン「分かった。結ぶ、結べばいいんだろ」
キョン「頼むから恨みがましい目をしてこっちを無言で見つめるのはやめてくれ」
周防「―――――」 コクリ
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:19:23.77 ID:DvQZwJxM0
キョン「さて、こんなもんか?」
キョン「初めてにしては我ながらうまくいったと思うが」
周防「―――――」 コクリ
キョン「気に入ってくれたなら何よりだ。で?」
周防「―――?――」
キョン「今日も何かするんだろ。なにするんだ?」
周防「―――――――――――」
周防「―――プー―――――ル―――――」
キョン「……」
周防「―――プール――――――――」
キョン「今日はプールはやめておこう、な?他に行きたい場所は」
周防「――――――海――――――――――」
キョン「……」
周防「――――海―――――――」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:20:14.77 ID:DvQZwJxM0
まったくノープランだけど何かリクエストある?
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:20:59.48 ID:YmeqlwX50
くーちゃんのかわいさを最大限でお願いします。あとはどうなっても文句言わない
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:23:44.84 ID:DvQZwJxM0
キョン「仕方なくプールに来たが」
キョン「周防、お前泳げるのか?」
周防「―――――――」 フルフル
キョン「じゃあなんでプールなんか選んだんだ!!」
周防「―――――――――――」 ジー
キョン「ん、俺?」
周防「―――貧――弱――貧弱ゥ――――――」
キョン「だまらっしゃい!!貧弱なんじゃなくて鍛えてないだけなの!!」
キョン「しかも何でいちいち吸血鬼みたいに言うんだよ!」
周防「――――泳ぎ――た―い――」
周防「―――教え――――――て――――」
キョン「……わかった。じゃあまず水に慣れようか」
周防「――――――――――」 コクリ
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:25:42.66 ID:DvQZwJxM0
キョン「なぁ」
周防「―――?―――――」
キョン「お前の髪、増えてないか?」
周防「――――――――」 フルフル
キョン「いや増えてる、絶対増えてる!!だっておかしいだろ長さ、お前の身長より長くなってるじゃん!!!」
周防「――――――」
キョン「どういう事よコレ!」
周防「―――――禁――則――――――事項―――」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:30:16.81 ID:DvQZwJxM0
キョン(結局髪を乾かしたら元に戻ったが、なんだったんだあれ)
ぐいぐい
キョン「ん?」
周防「―――――――」 ジー
キョン「どうした、何かあったか?」
周防「―――――あ――れ―――」
キョン「ああ、かき氷屋か。懐かしいな」
キョン「さ、宿題もあるしそろそろ帰るぞ」
ぐいぐい
周防「―――――――――」 キラキラ
キョン「……食べたいのか?」
周防「―――――――――――」 コクリ
キョン「金は?」
周防「―――――――」 フルフル
キョン「はぁ、周防、お前なぁいい加減我慢って奴を……」
周防「――――――――――」 テトテト
キョン「って人が話してる最中に動くんじゃありません!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 21:29:22.70 ID:mR0JauZkO
長門に嫉妬する話
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:36:57.04 ID:DvQZwJxM0
店員「エアロスミスー↑!!」
周防「―――禁―――煙席――」
キョン「それはファミレスだ、メロン一つ」
店員「アイィメロンヒォツアイイマイアァーーー!!」
キョン「周防は?」
周防「―――――――」
周防「―――いち―――ご――――」
キョン「よし、いちごもひとつ」
店員「アイィイッゴアイリアイアーーー!!」
ガリガリガリガリ
周防「―――――」 ジー
キョン「どうした、かき氷屋の兄ちゃんを見つめて」
周防「―――アイィ―――――」
キョン「真似しなくてよろしい」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:39:55.31 ID:DvQZwJxM0
しゃくしゃく
キョン「いいもんだな、やっぱり」
しゃくしゃく
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「……周防」
周防「―――?――」
キョン「俺、なんだか舌の様子が変なんだ……」
周防「――――――危――険―――?―――」
キョン「見てみてくれるか?」
周防「―――――」 コクリ
べー
周防「―――!!―――」
周防「―――――緑―――――」 あたふた
キョン「おお、驚いてる驚いてる」 しゃくしゃく
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:42:31.89 ID:DvQZwJxM0
長門に嫉妬
周防「―――――」 ジー
キョン「……見てるだけじゃ何も伝わらないぞ」
長門「……」
ぐいぐい
キョン「ん、どうした長門?」
長門「……」 ジー
キョン「図書館に行きたいのか?」
長門「……正解……」
周防「―――――――」
周防「―――――――――――」 ムー
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:45:46.67 ID:DvQZwJxM0
周防「――――虫―――取り―――――」
キョン「その格好でか?」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「しかし、高校生二人で虫取りなんてなぁ」
周防「―――――大―――――丈夫――――」
妹「私もいるもん!」
キョン「……何が大丈夫なのか全く分からないな」
キョン「しかし、なんでいきなり虫取りなんだ?」
周防「――――すごく――好き―――――」
キョン「……虫がか?」
周防「――ココ――――ナッツ――――――」
キョン「待て、いいか。カブトムシは食べ物じゃないぞ」
周防「―――――――」 ジー
キョン「じっと見ても駄目!!」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:50:05.54 ID:DvQZwJxM0
みーんみんみんみんみんみんみーんみんみんみんみんみん
キョン「セミうるさい」
妹「くーちゃんそっちー!!」
周防「――――――」 テトテト
キョン「おーい、周防。走らないと逃げられるぞー」
周防「――――――」 テトテト
セミ「み”み”み”み”み”」
キョン「ほーら逃げられたー」
周防「――――――」
周防「―――――#$%&'&&%$#$#――――」
キョン「ちょちょちょちょちょ!!お前一体なにする気だ!!!」
周防「―――――捕――まえ―――――る――」
キョン「自力でしなさい!」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:54:26.66 ID:DvQZwJxM0
キョン「はぁ」
キョン「結局一日中走り回ってしまった」
周防「――――――」
キョン「しかもまだうちに周防いるし……」
キョン「もうやだ誰か助けて」
妹「キョンくーーーん!花火買ってきたーー!!」
キョン「花火か」
キョン「……」 チラ
周防「―――――――」 ワクワク
キョン「……まぁ、仕方ないよな」
キョン「周防、花火するか?」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「よし、じゃあバケツに水汲むぞ」
周防「――――――――――」 コクリ
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 21:56:20.37 ID:DvQZwJxM0
周防「――――――」 ジー
周防「――――――――――」 ジー
周防「――――――――――――――」 ジー
キョン「危ないから離れろって!!」
ヒューーーーーー……
ドォン!!
周防「―――――――」 ジー
キョン「打ち上げ花火をゼロ距離で見るな!!」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 22:00:52.40 ID:DvQZwJxM0
周防とPC
周防「―――――――」 ジー
キョン「……使えるのか?」
周防「――任せ―――て――」
ウィィィイイイン
キョン「なんだッ!?周防の髪の毛が……」
ガションガションガションガショングワッッキーーーン
キョン「パソコンに接続されただとォッ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
キョン「す、すごい。パソコンに何か見知らぬ文字が沢山!!」
周防「正体がばれてしまった、始末させてもらう」
キョン「な、周防!?」
キョン「うーん、うーん、髪は反則だッ!!」
妹「うなされてるねー」
周防「―――――――」 コクリ
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 22:04:49.16 ID:DvQZwJxM0
かごめかごめ
妹「後ろの正面だーあれ!?」
キョン「……なぁ」
妹「なに?」
キョン「お前以外の声が聞こえないのは仕様なのか?」
周防「―――だぁれ―?――――」
キョン「よし、そっちが周防なら後ろは長門だ!!」
長門「……ばれてしまった」
周防「―――――迂闊――――」
妹「じゃあもういっかい!!」
キョン「まだやるのか!?」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 22:09:32.34 ID:DvQZwJxM0
周防「―――すいか――」
キョン「食べたいのか?」
周防「――――――割―り―――たい―――」
キョン「出来るのか?」
周防「――――――」 コクリ
キョン「目隠し大丈夫だな?」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「よし、回すぞ」
キョン「それ!!!!!」
周防「――――――」
キョン「よし、行け!!」
スッ
ベタン!!
周防「―――――痛―――い――――」 ジンジン
キョン「やっぱり髪踏んだか」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 22:14:48.56 ID:DvQZwJxM0
チリーン
周防「――――――」 ジー
チリンチリーン
周防「――――――」 ジー
キョン「風鈴が珍しいか?」
周防「―――――風鈴――――」 ジー
キョン「ちょっと待ってろ」
キョン「ほれ」
周防「―――――――――――――――――」
周防「――鳴――――らない―――――――」
キョン「風が吹くとなるようになってるんだ」
周防「―――風――?―――」
キョン「よいしょ」
サァー
チリーン
周防「――――――――」 ジー
キョン「気に入ったか?」
周防「――――――――――――――」 コクリ
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 22:19:08.59 ID:DvQZwJxM0
妹「そういえばくーちゃん今日のお祭り来るの?」
周防「――――――?―――」
妹「んー、こないの?」
周防「―――――――――――――」
キョン「もしかして、祭りが何か分からないのか?」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「……じゃあ、一緒に来てみるか?」
周防「――――?――――――――――」
妹「お祭りはねー、面白いよ〜!」
周防「―――――――」
周防「――――――――――――――――」 コクリ
妹「よし、じゃあ準備だー!」
妹「キョンくんくーちゃんの浴衣おねがーい!!」 テッテッテ
キョン「いや、浴衣は無いだろ流石に」
周防「―――――お――祭り――――」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 22:26:51.23 ID:DvQZwJxM0
キョン「何であるんだよ、サイズがぴったりの浴衣が……」
妹「キョンくん用意できたー?」
キョン「ん、おお」
妹「じゃあお披露目ー」 テトテト
周防「―――――――」テトテト
キョン「」
妹「?」
キョン「」
妹「キョンくん?」
キョン「はっ!!」
キョン「いかんいかん、あまりにも似合いすぎてたからつい見入ってしまった……」
キョン「しかし……」
周防(浴衣)「―――――――」 キラキラ
キョン「皆さんにお見せできないのが誠に残念だ」
妹「キョンくん行こー!」
キョン「あ、おお!!」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 22:27:14.01 ID:cUGhxUWuO
支援お題
佐々木とキョンの仲に嫉妬する周防
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 22:33:08.78 ID:DvQZwJxM0
周防「――――――」
キョン「周防が、圧倒されてる……」
キョン「そういえばお前こんなに多くの人見るの初めてだっけか」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「そうか、そりゃあいい経験になるさ」 トテトテ
周防「――!!―――待っ―――て―――」
キョン「ん、どうした?」
周防「――――――――」 ギュ
キョン「そうだな、はぐれたら困るし腕つかんどけ」
周防「―――――――――――――――」 コクリ
周防「―――――」 キラキラ
キョン「奢りません!!」
周防「―――――」 ソー……
キョン「売り物の亀に触っちゃダメだろ!」
周防「―――――」 ジー
キョン「花火士さん困ってんでしょうが!!!」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 22:38:23.51 ID:DvQZwJxM0
佐々木「ん、やぁ、キョンじゃないか」
キョン「ん、佐々木か?」
周防「――!―――」(金魚掬いを見つけたようです)
佐々木「奇遇だね、君にこんな所で会えるなんて」
キョン「それはこっちの台詞だ。お前なら『祭りなんて子供っぽい』とか言って来もしないと思ってたが……」
ぐいぐい
佐々木「僕にだって日本の伝統文化を重んじる心はあるさ」 クツクツ
キョン「その精神をもっと別の所に向けてくれればこちらとしては大助かりだったんだがな」
ぐいぐい
佐々木「言うようになったじゃないか。世間の厳しさでも知ったのかい?」 クツクツ
キョン「別に、そういうわけじゃないさ。ところで話は変わるが……」
ぐいぐい
ぐい
周防「―――――――」
周防「―――――――――」 ムムムム
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 22:33:14.75 ID:22mU9u1HO
出来なそうなときはスルーしてくれ
お題
少しお姉さんぶった長門に連れられる九曜
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 22:45:44.63 ID:DvQZwJxM0
>>93
キョン「ほ、本当に大丈夫なのか?」
長門「任せて。道は覚えている。周防九曜にも道を覚えさせておく」
周防「―――行って―き―――ます――」
キョン「図書館に行けるって言ってたから任せたが、心配なんだよな、あいつら二人だと」
長門「私に任せて」
周防「―――――」 コクリ
長門「……こっち」 テコテコ
周防「―――――」 テトテト
長門「…………こっち」 クルッ テコテコ
周防「―――――――」 クルッ テコテコ
〜数十分後〜
長門「……予定通り。到着」 ムフー!
周防「――――――」 パチパチ
キョン(片道十分で着く道に数十分かけたが、まぁ成功か?)
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 22:52:09.68 ID:DvQZwJxM0
>>96続き
ウィン
長門「後はこの本を返すだけ」
キョン(そうだ長門!後はその本を返すだけだ!)
長門「……」
周防「―――?――」
長門「返却口が、分からない」
周防「――――!!――」
長門「……どうしよう、彼に連絡を取らなければ」
長門「……しかし私は一人で大丈夫だと言ってしまった……」
長門「どうすれば、どうすれば」 オロオロ
キョン(ここまでか!)「おい長」
周防「――――あっち―――」 クイクイ
カウンターの人「ツギノカタドウゾー↑」
長門「……最初から分かっていた」
キョン「……やれやれだな」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 23:07:33.44 ID:DvQZwJxM0
キョン「ふぁ……ん?」
周防「―――――――」
キョン「なんだ、今日はえらく早起きなんだな」
周防「―――――――」 クルッ
キョン「ん、どうした?」
周防「――――――――――――――」 ジー
キョン「……二度寝しーよおっよ」
ぐい
周防「――――――」 テコテコ
キョン「ちょ、痛い痛い!なにするんだ急に!!!」
周防「――――待っ―――てた――――」
キョン「何で?」
周防「――――お願い――――――が―――ある」
キョン「……」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 23:12:42.94 ID:DvQZwJxM0
店長「今日一日一緒に働く事になった周防君とキョン君だ」
店員「ォロッネァイシァーーーイ!!」
周防「――ぉろ――――?――」
キョン「真似しなくてよろしい」
〜回想〜
周防「―――知りた―――い――――――」
キョン「何を?」
周防「――かき氷―――の――喋―――り方―」
キョン「喋り方?かき氷は喋らないだろう」
周防「―――アイィ―――――」
キョン「言いたい事は分かっただから真似するのはやめなさい」
〜〜
店員「エアロスミスー↑!!」
周防「――――えあろ―――すみすー―――――」
キョン「いらっしゃいませー」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 23:18:00.04 ID:DvQZwJxM0
キョン母「あちゃー……」
周防「―――おじゃ――まし――ます―――――」
キョン母「ああ、九曜ちゃん、丁度いい所に!」
周防「―――?――――――」
キョン母「お刺身のお醤油きらしちゃってるのすっかり忘れてたの」
キョン母「買いに行ってもらえるかしら?」
周防「―――――?――」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン母「あー、助かるわ!それじゃあこれお金。お願いね?」
周防「――――――――」 コクリ
(長門「私に任せて」)
周防「――――私――にも―――――できる―――」 ムフー
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 23:22:48.43 ID:DvQZwJxM0
周防「――――――」 テトテト
周防「―――――――?―――――」
周防「――ここ―――何処―――?」 キョロキョロ
\ウィ/
周防「――――――猫―――?―――――」
周防「―――にゃー―――にゃー――――」 テトテト
周防「――――猫――いなか―――った―――――」 ショボン
キョン「ん、周防じゃないか。何やってるんだ?」
周防「――?――――買―――い物―」
キョン「買い物、お前がか?」
周防「―――おさしみ―――醤油――――」
キョン「そうか。一人で大丈夫か?」
周防「――――――――――――」
周防「―――――――――――――――――――――――」 ギュ
キョン「はいはい」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 23:30:07.81 ID:DvQZwJxM0
周防「―――――――」 ジー
キョン「……今度はなにしてるんだ?」
周防「――――――――星―――――――」 ジー
キョン「……そういえば、今日は星が綺麗だな」
周防「―――――綺――麗―――――」 ジー
キョン「あれがたぶん夏の大三角形だろうな」
周防「――――――?――――――――」
キョン「知らないのか?」
周防「―――知って―――いる―――――」
キョン「じゃあなんで首かしげたんだ?」
周防「――――あれ――は――三―角形――?――」
キョン「確かに、厳密にいえば違うだろうが。昔の人の考えた事だ、あまり突っ込んでやるな」
周防「――――――――――――」 コクリ
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 23:36:15.13 ID:DvQZwJxM0
キョン「あれがわし座」
周防「―――――――」
キョン「あっちがはくちょう座」
周防「――――――――――――」
キョン「それであっちがこと座だな」
周防「―――――」
キョン「……何か不満げな顔だな」
周防「―――全――然―――見えな――い―――」
キョン「点を絵で見るなんて不可能だってことさ」
周防「―――――――」
キョン「お前にはなにに見えるんだ?」
周防「―――――わか――め――――」
周防「――――――――こ――んぶ―――」
周防「―――海――ぶ――どう―――」
キョン「なんだそりゃ。そもそも星一個で海ぶどうってのは無理があるぞ」
周防「――――おいし――そう―――――」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 23:40:27.13 ID:DvQZwJxM0
妹「キョンくん見てみて!!」
キョン「んー、なんだぁ?」 クル
―――怨―――めし―――や―――――!!
キョン「!!?」
妹「わーびっくりしたびっくりしたー!」
キョン「なっななな!なんなんだこれ!!!!」
妹「えへへ、ご対面ー」
周防「―――うら―――――めしや――」
妹「髪を全部前に持ってきたくーちゃんでしたー!」
周防「――――怪――――談―――?―」
キョン「怪談じゃなくてただのドッキリだろ!!」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 23:44:16.58 ID:DvQZwJxM0
妹「キョンくん見ててー」
キョン「こら、危ないからウォータースライダーで暴れない……」
ヒュオォン!!
キョン「いま、高速で何かが……」
妹「流しくーちゃん!」
キョン「わぁ、そうめん見たい風流……ってアホか!!なにやっとるんだお前は!!!!!」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 23:56:09.77 ID:DvQZwJxM0
8月31日
キョン「しまった」
周防「――――――?――」
キョン「宿題、まったく手つかずだ……」
周防「――――そう―――」
キョン「『そう』じゃないだろ!まったく、夏休み中いつもいつもお前と遊んでたらこのざまだよ!」
キョン「どうせ妹も済んでないし、お前も済んでないんだろ?どうだ、一緒に勉強会でも……」
周防「―――――心――配無い――――――――」
キョン「へ?」
周防「――私―――も―あな――たの妹―――も――――宿題は――――終わ――ってい――――る――――――――」
キョン「……パードゥン?」
周防「―――終わっ―――ていない―――のは―――貴方――だけ―――――」
キョン「ご理解いただけるであろうか、この言葉にならない感情が」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/19(火) 23:58:12.46 ID:DvQZwJxM0
夏休み終わったし切りが良いから今日終了!
明日残ってたらまたもそもそ書くかも
トリなんていらないよね?
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 11:08:28.75 ID:3Girf4My0
周防「―――――――」 ムクリ
キョン「ん、起きたのか?」
周防「――――――――」 ジー
キョン「どうした、なにかあったか?」
周防「―――――――こ――――こは――――――?」
キョン「信じられないがまだ残ってたらしい。まったく暇人が多いもんだ」
周防「――――――――――――」 くぁ……
キョン「しかし残ってるんだったら書き込まなきゃならんのだろうな」
周防「―――――――――――――……zzz」
キョン「人と話しながら二度寝をするんじゃありません!!」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 11:12:35.83 ID:3Girf4My0
夏が終わったから秋から始めるか
それとも春に戻るか
間を取って冬か
迷う所ですよね(´^ω^`)
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 11:16:58.55 ID:3Girf4My0
周防「――――――」
キョン「今度は何だ?」
周防「―――――作―――った―――――」
キョン「わかめうどんをか?」
周防「―――昆―――布だし―――」
キョン「そうか、で?」
周防「―――――あーん――――――」
キョン「食べさせてくれるのか?」
周防「――あーん―――――――」
キョン「熱い熱い熱い!そこ口じゃない!!鼻、鼻ァッ!!!あっつ、やめちょ、周防やめなさい!!!!」
周防「あーん」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 11:23:36.77 ID:3Girf4My0
周防「―――――」
キョン「じゃあ俺の学校はこっちだから」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「気をつけていけよ」 テクテク
周防「―――――――」
周防「――――――――――――――――」
周防「―――――」 テコテコ
キョン「おはよーさんっと」
ハルヒ「アンタ新学期早々ぎりぎりじゃないどうかしたの?」
キョン「ちょっと野暮用があってね」
ハルヒ「ふーん」
ハルヒ「ところで後ろの海草のお化けみたいなのは何なの?」
キョン「なんですと!?」 クルッ
周防「―――――」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 11:31:41.81 ID:3Girf4My0
キョン「良いか周防」
キョン「ここは北校であってお前の通っている光陽園学院じゃない」
キョン「ここまでは分かるよな?」
周防「―――――――――――」 コクリ
キョン「よし、じゃあ次だ」
キョン「今日から新学期、これはどうだ?」
周防「――――――――――――――――」 コクリ
キョン「よし、分かってるんだな」
キョン「じゃあなんでお前は光陽園学院に行ってないんだ!遅刻するぞ遅刻!!!」
周防「―――――――」 プイ
キョン「目をそらすんじゃありません!いいか、学校に行かなきゃ佐々木達が心配するぞ?」
周防「―――――――別――――に――いい――――」
キョン「別にいいってその程度の問題じゃないだろ、場合によっちゃあなんかおかしな事態になるやもしれんのだぞ!」
キョン「とにかく、はやく学院に帰りなさい」
周防「―――――――――――」 グイグイ
キョン「……何故俺の腕を引っ張るんですか周防さん?」
周防「―――――――――――――い―――っしょ――――――――――」
キョン「無理!」
周防「―――――――――」 シュン…
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 11:37:13.45 ID:3Girf4My0
キョン「まったく、なんなんだあいつは……」
ハルヒ「あら、あのこんぶちゃんは?」
キョン「自分の学校へ帰ったよ。もともと光陽園の生徒だからな」
ハルヒ「人間なの?だったらいいわ」
キョン「確かに海草に見えなくもないがそれは酷いと思うぞ」
〜〜放課後〜〜
キョン「ちょっと待て」
長門「……なに?」
キョン「いや、長門じゃなくて」
キョン「何でまだお前が学校にいるんだ!!」
周防「―――――――」 プイ
キョン「ええい、目をそらすんじゃありません!!」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 11:44:38.86 ID:3Girf4My0
ハルヒ「ふーん、周防九曜ちゃんね……」
キョン「とりあえず俺はこいつと一緒に帰るから、活動はそっちでしておいてくれ」
ハルヒ「ちょっと待って」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「もしかしてあなた、依頼者かしら?」
周防「――――――――?――」
ハルヒ「あら、違うの。じゃあ入団希望者?」
周防「――――――――」
周防「――――――――――――」 コクリ
ハルヒ「なんだ、そうだったの」
キョン「ちょっと待てい!なんだ今のあからさまな間は!!しかも周防、お前佐々木団だろうが!!!」
周防「――――――か―――けも――ち―――」
キョン「郊外の活動をかけもちなんて聞いたこと無い!いいから帰るんだ!!」
周防「――――――――――――――――――――けち――――」 ムー
ハルヒ「まあいいじゃない。せっかくの郊外からの入団希望者を突き返すわけにもいかないわ。とりあえずお茶でも飲みましょ。キョン、お茶!!」
キョン「……了解」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 11:54:43.44 ID:3Girf4My0
ハルヒ「今日の活動!」
ハルヒ「秋にしかできない事について!」」
キョン「秋にしかできない事?」
ハルヒ「例えばスポーツ、フルマラソンなんてどうかしら?」
キョン「一日で終わる気がしないが」
みくる「お料理なんてどうですか?皆で一緒に作るんです」
長門「……読書」
古泉「では僕は芸術でしょうか。芸術ならば創作も鑑賞も簡単ですし」
ハルヒ「んー、どれもいいわね」
ハルヒ「九曜はなにかある?」
周防「――――――――――――」
周防「――――狩――り―――――――」
キョン「何を狩るんだ何を」
周防「―――――――ネ――ズミ――――ニ――匹――――」
ハルヒ「狩り?んー、面白いかもしれないわね」
キョン「この辺に狩猟区なんて無い、よって却下!」
キョン「しかし何でネズミなんだ。ネズミの狩れる場所があるのか?」
周防「――――――――千――葉―――」
キョン「駄目だ、それだけはしちゃ駄目だ」
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 12:05:18.34 ID:3Girf4My0
ハルヒ「じゃあ今週末から活動に移しましょう」
ハルヒ「それじゃあ後は各自自由でいいわ、何かあったら声をかけるように」
キョン「……」
キョン「なぁ、ハルヒ?」
ハルヒ「どうかした?」
キョン「その活動には周防も参加するのか?」
ハルヒ「そうね、その辺は九曜しだいかしら」
ハルヒ「参加したい?」
周防「―――――――?――」
ハルヒ「んー、皆で一緒に活動するんだけど。あなたもどうかしら?」
周防「―――――――――――――」 コクリ
ハルヒ「よし決定。九曜も参加!」 ギュゥー
キョン「……」
周防「――――――――」 ジー
キョン「どうした、じっと見て」
周防「――――――――いっし―――ょ――――」
キョン「そうか」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 12:18:24.55 ID:3Girf4My0
ハルヒ「さて、今日はスポーツの秋を堪能するわ」
ハルヒ「と言う事でウォークラリーよ」
ハルヒ「チェックポイントも設けてあるからちゃんとこなすように!」
ハルヒ「じゃあグループ分けするわよ」
キョン「しかし」 トコトコ
周防「――――――――」 テトテト
長門「……」 テトテト
キョン(これは明らかにくじにミスがあるだろ、オイ!)
キョン「……いいや、行ってももうかわらんだろうし」
キョン「それよりもチェックポイントがあるとか言ってたな。あいつの事だ、どうせ訳の分からないのが……」
【カレーハウス秋時雨のお絞り→干物屋一銭の昆布人数分→TURUYAで借りたビデオの領収書→コーヒーショップパンジーのお持ち帰り用クロワッサン】
長門「…………カレー」 キラキラ
周防「――――――こん――ぶ―――」 キラキラ
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 12:28:49.13 ID:3Girf4My0
カレーハウスにて
カランコロン
店員「エアロスミスー↑!!」
キョン(かき氷屋の店員さん、時期がずれるとここでバイトしてるんだな)
店員「ゴチゥモノィマリッスカァーーーー!?」
キョン「どうせ俺の奢りだろ、ある程度加減してくれよ」
長門「四倍激辛地獄カレー特特盛り一皿」
キョン「容赦なしですか。周防は?」
周防「――――――――――――――――」
周防「―――――――――シー――フード――」
キョン「了解。じゃあナントカカレーとシーフードカレー、それとポークカレーで」
店員「アリャースーーー!!」
店員「オーダーアイィアッター、ヨンゲキトクトクイチ、シーフーイチ、ポークイチレーース!!」
周防「――――――あり――ゃーす―――――」
長門「……四激特特…………」
キョン「反芻しないでいいから大人しく座ってろ」
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 12:35:41.13 ID:3Girf4My0
周防「――――――――」 ショボン
キョン「あのなぁ周防」
キョン「普通カレーに海草は入らないもんなんだ」
周防「――――――――わ―――かめ――」 ズーン
キョン「良いから食うぞ」
周防「――――――――――――」 コクリ
長門「……」 モグモグ
周防「――――」 モシャモシャ
キョン「だー、もう!周防こぼしてる、ボロボロこぼしてるって!!口の周りとかぐちゃぐちゃじゃねーか!!!」
キョン「ホラ、拭いてやるからこっち向いて」 ゴシゴシ
周防「――――――――ん――」
長門「…………」 ジー
キョン「はい、綺麗になった」
周防「――――――――――あり――がとう――」
キョン「どういたしまして。ところで長門、どうして顔にカレーを塗ろうとしてるんだ?」
長門「……迂闊だった……」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 12:43:26.30 ID:3Girf4My0
キョン「腹いっぱいになったな?」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「お絞り持ったな?」
長門「…………」 コクリ
キョン「よし、じゃあ俺は会計済ませてくるからお前らはそこで待ってろ」
長門「了解」
周防「―――――――了―――解―――」
キョン「会計お願いできますか?」
店員「了解ッス。四激特特1にシーフード1にP1」 ピッポッパ
店員「合計で1200円ッス!」
キョン「あの……計算間違ってませんか?」
店員「いーからいーからww足りない分俺が出しといてやんよwwwwww」
キョン「あ、ありがとうございます」
カランコロン
店員「アッザッシアーーー!!」
キョン「悪い人じゃないんだよなぁ、喋り方はあれだけど」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 12:49:42.10 ID:3Girf4My0
干物屋にて
周防「――――――素―――敵―――――」 キラキラ
長門「……」
キョン「ここでは昆布を人数分……この場合6人分でいいのか?」
周防「――――多――――け―れば―――多い――ほど――いい――――」 キラキラ
キョン「ここまでしゃべる周防も初めてだな」
キョン「さぁ、目的の物も買ったし次はTURUYAでビデオを……」 ギュ
周防「――――――――」 ジー
キョン「どうした周防」
周防「―――――まだ―――ここ――――」
キョン「居たいのか?」
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「しかしなぁ」 ギュ
キョン「……」
キョン「何で長門まで腕にしがみついて来るんだ?」
長門「…………」
キョン「誰か助けて」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 12:56:49.75 ID:3Girf4My0
レンタルビデオショップにて
キョン「ビデオの領収書って事は、借りなきゃならんのだよな」
キョン「何か見たいビデオあるか?」
長門「……カレー」
周防「―――――――こんぶ―――」
キョン「ありません、そんなもの」
鶴屋「いやー、探してみないとわからないんじゃないっかな?」
キョン「つ、鶴屋さん!?」
鶴屋「やっほーキョン君!それにゆきんこちゃんと……そっちは誰だい?」
周防「―――――――――こんぶ――」
鶴屋「ほうほう。昆布ちゃんか」
キョン「周防違うだろ。こいつは臨時団員の周防九曜です」
鶴屋「へぇー、臨時団員かい!?珍しいねぇ!!」
鶴屋「しっかし面白い子だねぇー」
周防「――――?―――」
鶴屋「あっはっはっはっは!わからないっかな?」
周防「――――――――」 コクリ
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 13:02:30.66 ID:3Girf4My0
キョン「しかし鶴屋さんはどうしてここに?」
鶴屋「んー、キョン君キョン君」
鶴屋「TURUYAで鶴屋に会う、ってシャレどうだい?」 ビシ
キョン「……」
長門「……」
周防「――――か――なり――大爆――――笑―――――」
鶴屋「ぷ、くくくくくく」
鶴屋「あっはっはっはっはっはっは!!面白い子だね、くーちゃんは!!」 ケタケタ
キョン「そ、それで、どうしてここに?」
鶴屋「ん?キョン君はおでん屋さんに電球を買いに行くタイプの人かい?」
キョン「はぁ?」
鶴屋「ビデオの店に来るって事はビデオを借りて来てるってことだよ」
キョン「ああ、ですよね」
鶴屋「よかったらいっしょにビデオを探そっか!」
長門「……カレー……」
周防「―――――わか――め――――」
鶴屋「よぅし!じゃあ捜索開始だ!!」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 13:09:44.16 ID:3Girf4My0
鶴屋「いやー、無いもんだねー!」
長門「…………カレー」 ショボン
周防「――――わか―――め――――昆――布――――――」 ショボン
キョン「じゃあとりあえず、面白そうなのでも借りていくか」
鶴屋「んん?なにかやってるってわけか!!」
キョン「ええ、ウォークラリーを」
鶴屋「それで、ビデオがチェックポイントってことかな!」
キョン「いえ、レシートです」
鶴屋「レシート?うーん、あたしのでよければあげられるけど?」
キョン「本当ですか?ありがとうございます!!」
鶴屋「困った時はお互いさまっさ!!じゃああたしはそういう事でばいばいにょろー」
キョン「さて、課題3もクリア」
キョン「しかし」
【温厚な上司の怒らせ方】
キョン「なんて物を借りてるんだ、あの人」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 13:40:42.11 ID:3Girf4My0
チキンラーメンのたまごポケットに卵3個入れたらあふれて大惨事になったでござるの巻
キョン「さて、最後は喫茶店のクロワッサンか」
カランコロン
藤原「よくきたな」
キョン「持ち帰りクロワッサン一つ」
藤原「少し待ってろ」
周防「―――――――」 ジー
キョン「周防、知り合いか?」
周防「――――――――」 フルフル
キョン「そうか」
藤原「待たせたな、喫茶パンジー特製焼きたてクロワッサンセットだ」
キョン「いくらですか?」
藤原「580円だ」
カランコロン
藤原「……周防の奴、何やってるんだ?」
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 13:55:25.04 ID:3Girf4My0
キョン「なんとか終わったな」
周防「――――――――」 コクリ
ハルヒ「何か不思議な事はあった?」
キョン「なんにも。いつも通りの町だった」
ハルヒ「やっぱり、見つからないもんね」
キョン「だから不思議ってもんはそこここに転がってるもんじゃないんだ。いい加減理解してくれ」
ハルヒ「フン、言ってればいいわ」
ハルヒ「そうそう、アンタ達ちゃんと昆布買ってきた?」
キョン「ああ」
周防「――――――六――枚――――――」
ハルヒ「そう、よくやったわ九曜」 ナデナデ
キョン「しかし何でまた昆布なんだ?」
ハルヒ「そういえば話して無かったわね」
ハルヒ「運動して丁度お腹がすいてきたころでしょう、この後皆で食欲の秋よ!」
ハルヒ「この昆布はその材料兼お題って奴ね!!」
キョン「お題?」
ハルヒ「さぁ、レッツ食欲の秋!!!!」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 14:09:47.69 ID:3Girf4My0
ハルヒ「さぁレッツクッキングタイムよ!」
ハルヒ「で、も、ただの料理じゃ面白くないから課題を出すわ!!」
ハルヒ「課題は簡単、『昆布を使った美味しい料理』」
ハルヒ「準備ができたら勝手に作り始めなさい!」
キョン「昆布料理……」
キョン「昆布をどうしろと?」
周防「――――――――」
キョン「お前は何作るんだ?」
周防「―――――秘――――密――」
キョン「そうか、がんばれよ」
キョン「さて、何を作ろうか」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 14:20:11.96 ID:3Girf4My0
ハルヒ「皆出来上がったみたいね」
ハルヒ「じゃあ実食タイム!!」
ハルヒ「ちなみに一番まずかった人は罰ゲームだから」
みくる「わくわくしますねぇ」
キョン「……それよりハルヒ、お前の料理はどこにあるんだ?」
ハルヒ「ん?私は審査委員長なんだから作るわけないでしょ」
キョン「……」 はぁ
ハルヒ「それじゃ、審査スタート!!」
みくる「私は昆布でだしを取った煮物です」
ハルヒ「家庭味あふれるみくるちゃんらしいわね」 モグモグ
古泉「僕は昆布を刻んでシーザーサラダを作ってみました」
ハルヒ「結構おいしいわね、流石副団長だわ」 モグモグ
長門「…………湯豆腐」
ハルヒ「シンプルだけどこれが一番おいしいかも」 モグモグ
ハルヒ「それで、キョン。アンタ何作ったの?」
キョン「……うどんだ」
ハルヒ「失格ね。麺を一から作ったわけでもないし、愛情もこもって無いわ」 ズルズル
キョン「そこまで言うなら全部食うなよ……」
ハルヒ「いやよ、アタシおなか減ってるんだもん」 ズルズル
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 14:25:04.29 ID:3Girf4My0
ハルヒ「さて、それじゃあ最後。九曜!」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「(秘密って言ってたが、大丈夫なんだろうな……)」
ハルヒ「ささ、何を作ったのかしら?」
周防「――――――――――――――」 ゴソゴソ
周防「――――こ―れ――――」
キョン「……」
ハルヒ「……」
みくる「……」
古泉「……」
長門「……ユニーク」
周防「――――――――?―――」
周防「――――昆――布は――そのま―――――――ま――――でも―――――おい―しい――――」
キョン「だからって調理せずに出すのはどうかと思うぞ」
周防「――――――――?――」
キョン「いや、もういい。もう何も言うまい」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 14:29:27.99 ID:3Girf4My0
ハルヒ「じゃあ罰ゲームは失格のキョンと最下位の九曜で決定!」
キョン「何で俺が失格なんだよ!長門だって同じようなもんだっただろうが!!」
ハルヒ「馬鹿ね。有希のにはちゃんとあたしへの愛(LOVE)がこもってたわ。だから満点」
キョン「そんなの理不尽すぎるだろ!」
ハルヒ「じゃあ何、アンタのうどんにもあたしへの愛がこもってたの?」
キョン「それは無い」
ハルヒ「……あっそ、じゃあ失格!」
ハルヒ「罰ゲームは……そうねぇ……」
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 15:58:49.77 ID:3Girf4My0
罰ゲームは>>231でいいよね
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 14:40:20.66 ID:OmSMtP8lO
20cmの昆布巻きでポッキーゲーム
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 16:12:59.45 ID:3Girf4My0
ハルヒ「罰ゲーム、そうね……」
ハルヒ「こういう時の罰ゲームってどんなのが良いのかしら」
長門「……昆布巻きゲーム」
ハルヒ「昆布巻きゲーム?何それ」
長門「昆布巻きを使った罰ゲーム。ルールは簡単。昆布巻きを両端から齧っていって既定の長さまで到達しなければもう一度」
ハルヒ「……それって、一歩間違えばキスって事よね」
キョン「却下だ。俺はやらんぞ」
周防「――――――――――」 キラキラ
キョン「……何で周防は昆布巻きをくわえてそんなキラキラした目でこちらを見つめてるんだ?」
周防「―――20セ―――ンチの―――昆布―――巻き―――――」 キラキラ
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 16:25:46.72 ID:3Girf4My0
キョン「いいか、周防。あんまり急ぎすぎるなよ!?」
周防「――」 ジー
キョン「間違っても正面衝突だけは避けたいからな、ゆっくり、ゆっくりだ!いいな!?」
周防「――」 コクリ
ハルヒ「長さは1cm、それよりも長かったらやり直しよ」
ハルヒ「あと、失敗して正面衝突を起こした場合は」
ハルヒ「キョンは覚悟しておく事」
ハルヒ「それじゃー用意」
ハルヒ「スタート!!!」
周防「――」 モシャモシャモシャモシャ
キョン(え、ちょ、速っ!!なにこれ俺一口食う前に周防が半分以上食い終わってるじゃん!!!)
周防「―――――」 モシャモシャモシャモシャ
キョン(減速しろ周防!このままじゃ俺死んじゃう!!!)
周防「―――」 モシャモシャ
キョン(ち、近い。もう限界だ)
キョン「駄目、タイム!!作戦タイムーーー!!!」
長門「……記録、0,78センチ」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 16:42:04.66 ID:3Girf4My0
周防「―――読――書の秋――――」
キョン「そうだな、本でも読むか」
キョン「……」 ペラ…ペラ…
周防「―――――――――――」
キョン「……」 ペラ…ペラ…
周防「――――――――――――」 くぁ……
周防「―――――――……zzz」
キョン「……」 ペラ…ペラ…
周防「―――」 スヤスヤ
キョン「……周防の奴、寝ちまったのか」
キョン「まったく、季節の変わり目にこんな所で寝ると風邪引くぞ」
周防「――――――わ――――か―め――」 スヤスヤ
キョン「寝言でもわかめ、か。よくわからんなお前も」 ナデナデ
周防「―――――ん――――――」 スヤスヤ
キョン「やれやれ。毛布持って来てやるか」
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 16:53:03.63 ID:3Girf4My0
周防「―――――――」 ジー
キョン「また何か見つけたのか?」
周防「――葉―――が落―――ち―――てる―――」 ジー
キョン「ああ、もう秋が深まってきたってことさ」
周防「―――――?――――――」
周防「―――赤――――――黄色―――――」
キョン「あっちはモミジ、こっちがイチョウ、向こうがカエデだな」
周防「――も―――みじ――――――もみ―――――じ――」
キョン「……気に入ったのか?」
周防「―――――綺麗―――――」
キョン「気に入ったみたいで何よりだ。まぁこれを見れば、秋に芸術家が活発に動き回るのが分かるだろう」
周防「――――――――――」 コクリ
周防「―――――ひ―――ら―――ひら―――」
キョン「さ、そろそろ寒くなってきたし帰るぞ」
周防「―――――」 コクリ
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/20(水) 16:54:27.80 ID:aF49CFkq0
九曜に焼き芋を食べさせてみたい
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 16:59:27.50 ID:3Girf4My0
>>249
キョン「そういやお前、あれ食った事あるか?」
周防「―――――?―――」
キョン「ちょっと待ってろ、買ってくるから」 テッテッテ
周防「―――――――」
周防「―――――――――――――」
キョン「おし、買ってきたぞ」
周防「――それ―――な――――――に――――――?―」
キョン「焼き芋っていうんだ。ほれ、半分」
周防「――?――――――――」
キョン「うまいぞ、食ってみろ」
周防「――――――――」 パク
周防「―――――!!―――――」 ウルウル
キョン「どうした?」
周防「――――舌―――――熱――い―――」 ウルウル
キョン「急いで食うからだよ、大丈夫か?」
周防「――――――」 コクリ
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 17:03:50.98 ID:3Girf4My0
周防「――――――」 モグモグ
キョン「……」 モグモグ
周防「――――――」 モグモグ
キョン「……うまいか?」
周防「―――――――――」 コクリ
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 17:05:29.02 ID:3Girf4My0
さて
・運動の秋
・食欲の秋
・読書の秋
・芸術の秋
他になにがある?
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 17:16:44.52 ID:3Girf4My0
鼠「僕に勝てると思ってるのかいwwwwwwお馬鹿さんだなぁwwwwwハハッwwwwww」
周防「自惚れるなよ畜生風情が。貴様なぞ私一人で十分だ」
鼠「おやおやおやwwwwwそんな事言っちゃっていいのかいwwwww?」
周防「フン、ぬかせ。今の私には昆布がある。あの時の私だと思うな」
鼠「確かに強くなってる、それは分かるよwwwwwwでもねwwwww」
鼠「一対一なんてwwwwww言ってないよォーwwwwwww」
犬「アッヒョwwwオホホホホホホwwwww」
アヒル「クワァークワクワクワwwwww」
周防「囲まれていた、だと!?いつの間に」
鼠「念仏は唱え終わったかいwwwwwwwww」
周防「――――――――――」 ムー スヤスヤ
キョン「どんな夢見てんだコイツ」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 17:22:41.06 ID:3Girf4My0
そろそろ秋ネタ無くなってきたな
冬に移行するか
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 17:31:17.28 ID:3Girf4My0
周防「―――――?――」 ジー
キョン「おお、栗じゃないか」
周防「――栗―――――――」
キョン「モンブランとか食べたこと無いか?あれの原料だよ」
周防「―――食べ――ら――――れる――――――?―」
キョン「そのままじゃ無理だな、外側のイガを取らなきゃならんし取った後も熱を通さないと中に虫がいるかもしれんからな」
周防「―――熱――――」
キョン「焼き栗でもしてみるか」
周防「――――――――焼―――き――栗―――」
キョン「だから危ないって説明したばっかりでしょうが!もっと離れなさい!!!」
周防「――――――――」 ジー
キョン「ほら、離れ……」 パン
キョン「痛ッ!ほ、ほら見ろこんな風に栗がはねて(パン)痛ッ!当たったら危な(パン)ちょっと待てなんで俺ばっかり(パン)ちょ、ま!!」
周防「――――――ユニーク―」
キョン「笑ってないで離れなさい!!!」
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/20(水) 17:48:21.03 ID:b8+IMpwF0
いろんな北校のイベントに紛れ込んでいる九曜
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 17:54:10.62 ID:3Girf4My0
>>265
キョン「俺には眼鏡属性は無いからな」
長門「……眼鏡属性?」
キョン「妄言だ。聞き流してくれ」
ガラガラ
周防「――WAWAWA―――忘――れ物――――――」 テトテト
周防「―――」 ジー
キョン「……」
長門「……」
周防「――俺―――の忘―――れ――物―――――」 ゴソゴソ
周防「――――――」 テトテト
ガラガラ
キョン「何者だ、あいつ。谷口の机から昆布を取り出して帰って行ったが、ていうかあれうちの生徒か、そもそも何で谷口の机に昆布が!?」
長門「落ち着いて」
こうですか
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 18:17:44.20 ID:3Girf4My0
周防「―――――」
キョン「……」
周防「――――――」
キョン「……」
キョン「ご理解いただけるだろうか」
キョン「晩飯何にしようかと思って覗いた冷蔵庫の中に納豆とそうめんしかないというこの現状に対する俺の思いを」
周防「―――買――い足―――さない―――――」
キョン「買い物に行くのがめんどくさいから今日の飯はこれだけだ」
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 18:25:10.02 ID:3Girf4My0
周防「――コール―――コール――――い――息が――――――」
キョン「誰だっけ、そいつ。ファービー、いやオービー……バービー?」
周防「―――ダー―――ビー――――」
周防「ファービー―――でも―――バービー―――でも――――」
周防「オードリー――でも―春―――日――でも――」
周防「ハルヒ――――でも―――な――がも―ん――――でも――ない――――」
周防「―2度――と――間違え――――な――いでい―――――ただこう―――――」
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 18:33:24.14 ID:3Girf4My0
周防「―――――」 ジー
画面『みくるビーム!!』ビビビビビビビ
周防「――――――――」 ジー
周防「―――――――」 トテトテ
周防「―――――――」 ピタ
周防「――九――曜――ビーム――――」 ビシ
キョン「なにやっとんだ、お前は」
周防「―――――――」
キョン「そうだ、焼きそばの割引券あるんだが一緒に来るか?」
周防「――――――焼――きそば――――」
キョン「食いもんだ」
周防「―――――――――」
周防「――――――――――――」 コクリ
キョン「よし、じゃあ行くか」
谷口「な、なんだ!?壁にレーザーでも撃たれたような跡があるぞ!!?」
288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 18:40:47.25 ID:3Girf4My0
しかし秋は学校ネタが多いから出しにくいよね
みくる「周防さん何か飲みますか?」
周防「―――――お――茶―――」
みくる「お茶……紅茶が良いですか?それとも緑茶?」
周防「―――梅――――こぶ茶――――――」
みくる「……」
周防「―――――梅こぶ――――茶―――――」
みくる「ちょ、ちょっと買ってきます」
続く
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 18:45:33.57 ID:3Girf4My0
続き
みくる「買ってきましたぁ。今淹れますねー」
周防「――――――――――――」
みくる(ち、沈黙が辛いよぅ……)
みくる「で、出来ました、どうぞ〜」
周防「――――あ――り―――――がとう――――――」
周防「―――――――」 ズズ
周防「―――!!―――――」
みくる「おいしいですかぁ?」
周防「――――――――」 ウルウル←熱くて舌を火傷した
みくる「ふぇえ!?な、なんで泣きそうになってるんですかぁーー!!?」
周防「――――」 ウルウル
みくる「た、た、たしゅけてキョンくんーーー!!!」
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 18:53:15.85 ID:3Girf4My0
キョン「そろそろ寒くなってきたし、衣替えするか」
周防「―――私――も――――」
キョン「お前、冬用の服とか持ってたのか?」
周防「――――――」 フルフル
キョン「じゃあ衣替えなんてないじゃないか」
周防「―――冬―毛――にな――る―――――――」
キョン「……ホントに?」
周防「――――――嘘―――」
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 19:06:55.42 ID:3Girf4My0
秋終わったし飯いってくる
納豆食い終わったら冬に入る、と思う
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 19:06:58.69 ID:zE5ZEv0MO
長門と情報操作勝負とかみたいと思ったがありきたりな気もする
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 19:44:44.58 ID:3Girf4My0
こんなことなら昼の卵残しておけばよかった……
>>293
キョン「お前ら飯食っていくか?」
長門「……」 コクリ
周防「――」 コクリ
母「じゃあ今日はカレーにしましょう」
長門「カレー……」 キラキラ
周防「―――――"#$%$#"!"―――」
キョン母「あ、でもやっぱり海草サラダなんかの方が良いかしら」
長門「…………」 ムー
長門「……#%$%&''(%&$#%&%(()('(%$……」
キョン母「あー、でもやっぱり人が多いからカレーの方が」
周防「―――――」 ムー
周防「――――――$」
キョン「ストップ、それ以上やったら二人とも帰ってもらうからな」
長門「…………」 ムー
周防「――――」 ムー
キョン「むくれても駄目!」
294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 19:07:54.44 ID:GMxQ1Cet0
雪山遭難くーちゃんバージョンとか
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 19:47:01.84 ID:3Girf4My0
>>294
古泉「大変です。周防さんが高熱を出してしまいました」
キョン「なんだって?それじゃあ周防の力が借りられないじゃないか!!」
キョン「……」
キョン「なんだ、いつも通りか」
古泉「ですね」
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 19:17:16.68 ID:Jb2Wj21QO
この周防はおにぎりの具を見分けるんじゃなかろうか
んで他のやつは海苔だけ食べて
ぶいさいん
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 20:00:42.33 ID:3Girf4My0
>>295
周防「――――コレ――」
キョン「これが?」
周防「――――――昆布―――」
キョン「中身か?」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「それじゃ、いただきまーす」 グイ
キョン「どうした?」
周防「―――昆布――――――――――」 ジー
キョン「具だけ渡せってことか?」
周防「――――――――――――――――――」 コクリ
キョン「それはどうかと思うぞ……ってああ、勝手に取って!!こら、それじゃただのおにぎり、って海苔しか残ってないじゃねぇか!!!!」
周防「―ご―――ち――そう―――様――――」
305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 20:14:34.55 ID:3Girf4My0
周防「―――――」
キョン「よお周防、最近寒いな」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「そろそろ雪が降るかもな」
周防「―――――有希―――?――」
キョン「知らないか?」
周防「――――――――」 フルフル
キョン「もう朝の気温も下がってきたし、いつ降ってもおかしくないと思うが」
周防「―――――有希―――が―降る―――――」
キョン「降ってほしくないもんだが、降らなきゃ降らないで寂しいもんがあるよな」
周防「――――そ―――う―――――――」
307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 20:19:36.99 ID:3Girf4My0
キョン「しかし、こんな所でなにしてたんだ?」
周防「―――待って――――た――――――」
キョン「待ってた、って俺をか?」
周防「――――――――――――」 コクリ
キョン「寒いのにご苦労だな、何か用があったのか?」
周防「―――?――――」
周防「――――――」 フルフル
キョン「なにもないのに待ってたのか?」
周防「―――――――――――――」
周防「―――――――」 フルフル
キョン「ん、じゃあなんで待ってたんだ?」
周防「―――――――」
周防「―――あ――なた――に――――――」
周防「―――会いた――――かった―――――」
キョン「……そうか」
周防「―――――――」 コクリ
309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 20:26:24.14 ID:3Girf4My0
キョン「ホレ」
バサッ
周防「―――――――?―――」
キョン「マフラーだ。寒いのに待たせて悪かったな」
周防「―――――――」
周防「―――――――――――――」 フルフル
キョン「さて、それじゃあ待ってもらってたお礼に散歩でもするか」
周防「―――――――あ――なたは―――?――――」
キョン「ん?」
周防「―――――寒く―――な――――――い?」
キョン「寒いが、今はお前の方が寒いだろうからな」
キョン「二人で巻いて歩くっていうのもできればいいが、あいにくそんなに長くもないしな」
周防「―――――――」
周防「―――――巻く―――?――」
キョン「何を?」
周防「―――私の―――――――――髪――――」
キョン「遠慮しておくよ」
310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 20:34:56.49 ID:3Girf4My0
キョン「そういえばお前、防寒具は持ってるのか?」
周防「―――――――」 フルフル
キョン「散歩ついでだ。一緒に買いに行くか」
周防「―――――――――」
周防「――――――――――――」 フルフル
キョン「いらないのか?」
周防「――こ――――――れ――――――」
周防「―――これ―――――あ―――った――かい」
キョン「そのマフラーが良いのか」
周防「――――――」 コクリ
キョン「仕方ない、それと同じ型のやつを探すか」
周防「――――――――」 フルフル
周防「―――これ――が――――いい――――――」
キョン「よくわからない奴だな、お前も」
キョン「じゃあ俺のマフラーを見に行くからついて来てくれるか?」
周防「――――――」 コクリ
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 20:47:43.54 ID:3Girf4My0
キョン「手袋だけでも買っておけ」
周防「――――て―――ぶく―――ろ――――」
キョン「手が冷たくなってるだろ、手袋は持っといた方が良いぞ」
周防「――――?――――――」
キョン「手は冷えてないのか?」 ギュ
キョン「つ、冷たッ!お前本当に大乗なのか!?」
周防「――――――」
キョン「おい、どうした周防」
周防「―――あっ―――たか――い―――――――」 ギュゥ
キョン「……はぁ、やれやれだな」
キョン「買っておこう、手袋も」
周防「―――――」 コクリ
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 21:03:58.19 ID:3Girf4My0
キョン「ちゃんと今日は金持ってきてたな」
周防「―――――」 コクリ
キョン「よし、じゃあそろそろ暗くなってきたし帰るか」
周防「―――――――――」
周防「――――――――――――」 コクリ
キョン「そういえばお前、クリスマス暇か?」
周防「―――――」 コクリ
キョン「ハルヒがクリスマスに鍋パーティをするって言っててな……」
ふわっ……
キョン「お、雪だ」
周防「――――!!――――――――――――」
周防「―隠――――れなき―――ゃ―――」
キョン「初雪か、やけに寒いと思った」
318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 21:15:19.22 ID:3Girf4My0
周防イメージ
ドゴォォオオン!!
ドゴォオオオン!!
キョン「逃げろ周防!長門が降ってきたぞォ!!!!」
実際の状況
はら
はら
周防「―――?―――――」
キョン「どうした周防、なんで俺の後ろに隠れてるんだ?」
周防「――――有希―――――」
キョン「ああ、雪だな。見るのは初めてか?」
周防「――――?―――」
キョン「何でここで首を傾げるんだ」
周防「――――――こん――な有希は――――初め――て―――――」
キョン「そうか」
321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 21:29:18.85 ID:3Girf4My0
キョン「それで、どうする?」
周防「――――?――――――」
キョン「鍋パーティだ。来るか?」
周防「―――――――」
周防「――昆布――――だ―――し―――」
キョン「どうだろうな、ガラだしかもしれんし味噌だしかもしれん」
周防「――――――――」
周防「――――――お鍋――――――」
キョン「興味あるか」
周防「―――――――――――」 コクリ
キョン「決定だ。クリスマス空けとけよ」
周防「―――――」 コクリ
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 21:48:15.11 ID:3Girf4My0
ハルヒ「鍋食べる準備してきたでしょうね!?」
ワーワー
ワーワー
ハルヒ「じゃあみんな手を合わせて。いただきます!」
イタダキマース
キョン「何か食いたいもんあるか?」
周防「―――昆布――――」
キョン「だし取って捨てたらしいぞ」
周防「―――――――――――――」 ショボン
ハルヒ「…………」
キョン「手袋なんかつけたままじゃ食いにくくないか?」
周防「―――――――――」 モグモグ ポロポロ
キョン「ほら、落ちてる。服汚れるぞ、手袋外せ」
周防「――――――――」 フルフル
ハルヒ「…………」
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 21:55:40.64 ID:3Girf4My0
キョン「お前肉ばっかり食ってないか?」
周防「―――――――」 フルフル
キョン「野菜も食べなさい、ほら」
周防「――――――――――」 モソモソ
ハルヒ「……ねぇキョン」
キョン「ん、どうした?」
ハルヒ「アンタ、さっきから食べてないみたいじゃない」
キョン「ああ、まぁ……っておい周防!鍋に直接端をつけるな!!」
周防「――――――」 ムー
キョン「むくれるな!皆で食べてるんだからルールを守れ!!」
ハルヒ「……ッちょっとキョン!!!」
グィ!!
キョン「な、なんだよいきなり」
ハルヒ「それ以上は言わなくていいわ。皆で楽しく食べてるんだからその空気を壊すような真似をしない」
キョン「……わぁーったよ」
ハルヒ「ほら、アンタも食べなさい。特別に団長の私がとっておいてあげたんだから」
キョン「何怒ってるんだよ、お前」
ハルヒ「……怒ってない」
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 22:13:42.59 ID:3Girf4My0
キョン「それじゃあ俺達はこっちだから」
ハルヒ「いい、キョン。九曜が可愛いからって絶対に手ェ出すんじゃないわよ!!!」
キョン「分かってるって。ほら、帰るぞ」
周防「――――――」 コクリ
周防「―――――――」 トテトテ
キョン「腹いっぱい食べたか?」
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「そうか、それは良かった」
キョン「で、お前の家ってどこなんだ?」
周防「―――――こっち―――――――」
キョン「よし、はぐれるなよ?」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「……なぁ周防、おれはお前の家はどこだって聞いたよな」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「どっからどう見ても俺の家じゃねーか!ここ!!」
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 22:22:25.40 ID:3Girf4My0
キョン「ただいま……」
妹「お帰りー、ってあー!!くーちゃん!!!!」
周防「―――――――」
妹「いらっしゃーい、くーちゃーん」 ギュ
周防「―――――――」 ナデナデ
妹「泊ってくの?」
周防「――――う―――ん―――」
妹「やったー!!!」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 22:51:09.88 ID:3Girf4My0
梨花「今日は雨が降るのですよ」
圭一「ん、そうなのか?ニュースではなにも言ってなかったけど」
梨花「本当なのです!」
圭一「ちなみに、降水確率は?」
梨花「にぱ〜☆」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/20(水) 22:28:42.01 ID:p/d0F1rG0
キョンの風呂を覗くくーちゃん
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 23:06:17.16 ID:3Girf4My0
キョン母「九曜ちゃん、お願いがあるんだけど、いいかしら?」
周防「―――――――?――」
キョン母「脱衣所にバスタオル置いておいてもらえる?確か無くなってたはずだから」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「しかし、こうも泊りに来られちゃおちおち風呂にも入れん」
ガラガラガラ
キョン「ん?入ってるぞ!!」
周防『―――――そう――――――』
キョン「てぇ、周防!!なにやっとんだお前は!!!!」
周防『―――――バス―――タオル――――持――ってき――――た――――――」
キョン「分かった、じゃあそこに置いておいてくれ!!!!」
周防『――――――――』
ガラガラ
キョン「ちょっと待て、何で開ける必要がある!!!!」
周防「―――そ――こ―――って――――――――どこ――――――?――」
キョン「何処でもいいから早く出てってくれ!!!」
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 23:23:14.89 ID:3Girf4My0
キョン「周防、お前蕎麦食うか?」
周防「――?―――――――」
キョン「年越し蕎麦だ。食うか?」
周防「―――年越―――し――――蕎麦―」
キョン「どうせ食うだろ」
周防「―――――――」 コクリ
年越し10分前
周防「――――」 スヤスヤ
キョン「腹いっぱいになったら寝るって、お前は小学生かっての」
周防「―――――――」 スヤスヤ
キョン「おーい、後10分だぞー……なんて言っても、起きるわけないか」
周防「――――きょ―――――ん――」 モゾモゾ
キョン「ん?」
周防「―――こん―――ぶ――」
キョン「気のせいか」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 23:37:27.41 ID:3Girf4My0
1月1日 午前6時
周防「――――――――」 ムクリ
キョン「……」 グーグー
周防「―――――――――――」 ジー
周防「―――――――」 ナデナデ
周防「――――――」 くぁ……
周防「―――――――――……zzz」
同日 午前10時
キョン「……んー、よく寝た」
周防「――――――――」 スヤスヤ
キョン「よく寝るなぁ、こいつ」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 23:43:58.98 ID:3Girf4My0
同日 11時
キョン「さぁ、初詣だ」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「おお、これについては流石に知ってるんだな」
周防「―――――」 コクリ
キョン「じゃあ話は早い。行くぞ」
周防「―――――――」 コクリ
同日11時30分
キョン「しかし、やっぱり人が多いなぁ」
周防「――――――」 ギュ
キョン「おお、しっかりつかんどけ」
キョン「まずは、賽銭だな。行くぞ」
周防「――――――――――」 コクリ
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 23:51:01.48 ID:3Girf4My0
キョン「賽銭持ったな?」
周防「―――」 コクリ
キョン「じゃあ投げろ」 ポイ
周防「―――――――」 シュッ
キョン「痛ッ!?俺に当てるんじゃない!!」
周防「―――?――――――」 ポイ
キョン「そして願掛け。願い事をするんだ」
周防「―――――わかっ―――た――――――」
キョン(今年は一年平凡に暮せますように。まぁ無理だろうがな)
キョン(どうせ周防が昆布が食いたいとか願ってるだろうから、そっちの方をよろしくお願いします)
周防「―――いっ――――しょ――に―――――――」 ボソボソ
キョン「願掛け済んだか?」
周防「―――――」 コクリ
キョン「よし、じゃあおみくじ買いに行くか」
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 00:02:55.19 ID:Cs1ixYjM0
キョン「おみくじ二つお願いします」
巫女「じゃあ、引いて下さい!」
キョン「えっと」 カラカラ 「28番か」
周防「――――?――――――」 カラカラ
キョン「どうだ?」
周防「―――――――――16―――」
巫女「はい、少々お待ち下さいー」
キョン「『願い事…来年に期待』……ですよねー」
キョン「しかし『恋愛…周りに目を向けましょう』、か。期待してもいいってことだよね?」
周防「―――――」 ジー
キョン「どうだった?」
キョン「『願い事…叶うも叶わぬもあなた次第です』『恋愛…思い切って一歩踏み出してみましょう』」
キョン「つまり頑張れってことだろうな」
周防「―――――――」 ジー
キョン「そろそろ出店でも回ろうか」
周防「――――――――――――――」 コクリ
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 00:11:19.66 ID:Cs1ixYjM0
キョン「……」
周防「――――――」 ジー
【かき氷屋】
キョン「……どうする?」
周防「―――行――く――――――」
キョン「そうか」
屋台の人「エアロスミスー↑!!」
キョン「やっぱりあんたか!!」
屋台の人「おお、キョンキョンマジおひさwwwwwwくーちゃんおひさおひさwwwwwwwwwwwww」
周防「――――ウィ―――――」
キョン「真似しちゃいけません!」
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 00:14:59.38 ID:Cs1ixYjM0
キョン「また奢ってもらった……」
周防「―――良い――――人――」
キョン「そうだな、あの人はいい人だ」
周防「――――」 シャリシャリ
キョン「他に回りたい屋台はあるか?」
周防「―――――――――」
周防「――?――――」
キョン「分からないか」
キョン「じゃあいっしょに回ってみて考えるか」
周防「―――」 コクリ
505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 20:19:16.71 ID:rI93ZDu00
周防「――遂――に――超越―――し―た――――――」
周防「――――――SS―――スレの―――敵――――二日――――落ち―――――を―――」
キョン「そういうの良いからさっさとネタに行くぞ」
周防「―――――うぃ―――――」
508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 20:23:50.28 ID:rI93ZDu00
周防「――――――」 クイクイ
キョン「ん、どうした?」
周防「―――――――――」 ジー
キョン「何か欲しいのか」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「どれだ、言ってみろ」
周防「―――――焼―――きそば―――――」
キョン「そうか、ここでちょっと待ってろ」 トコトコ
周防「――――――」 コクリ
周防「―――――――」 ジー
周防「――――――――――」 ソワソワ
周防「―――――」 ソワソワ
キョン「ただいま、ちゃんと待てたな」
周防「―――――遅い――――――」 ギュ
キョン「……そんなに人混みが怖いのか?別に誰も取って食いやしないぞ」
周防「―――――――――」 フルフル
510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 20:28:21.23 ID:rI93ZDu00
キョン「……」
キョン(そういえば宇宙人ってアルコール大丈夫なのか?)
キョン「周防、甘酒飲むか?」
周防「―――――?―――」
キョン「身体があったまるぞ」
周防「――――――――」 ジー
周防「――――――」 コクリ
キョン「ちょっと待ってろ」
キョン「ほら、飲んでみろ」
周防「―――――――」 コクリ
周防「――――――――――」 クピクピ
キョン(さぁ、どうなる!?)
周防「―――――――――」
周防「――――――――――――///」 カァー
キョン(おお、真っ赤になった)
周防「―――――――」 フラフラ
周防「――――――――――……zzz」 ポテン
キョン「えぇ!酔いつぶれた!?甘酒で!!?」
511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 20:34:00.65 ID:rI93ZDu00
周防「……―――――――」 ムクリ
キョン「おお、起きたか」
周防「―――――う――ん―――――」
キョン「スマン。流石にあそこまで弱いとは予想外だった」
周防「――――――――――」 ジー
キョン「どうした、珍しいものでも見えるか?」
周防「――――――高――い―――――――」
キョン「少し高くなったくらいだろ」
周防「――――――――」
周防「――――背中―――――――」
キョン「降ろすか?」
周防「――――――――」 フルフル
周防「――――あっ――た――――かい――――――――――」
周防「―――――――――……zzz」 スヤスヤ
キョン「……また寝たのか」
キョン「本当によく寝る奴だな」
512 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 20:37:31.73 ID:rI93ZDu00
同日19時
プッチ神父「ごはんよー」
周防「……――――――」 ムクリ
キョン「おお、ようやく起きたか」
キョン「食ってくだろ、雑煮」
周防「―――――?―――――――」
キョン「知らないのか?」
周防「―――聞――――いた――事は―――あ―る―――――」
キョン「昆布だしだ」
周防「――――――」 ピク
キョン「だし昆布は入れっぱなしだ」
周防「―――」 ピク
キョン「食うか?」
周防「―――――――」 コクリ
513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 20:42:08.32 ID:rI93ZDu00
同日 22時
周防「――――――」 くぁ……
キョン「まだ寝るのか、お前?」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「寝る子は育つって奴なのかもな」
キョン「そういえばお前は夢って見るのか?」
周防「――――――夢――――――」
キョン「寝てるときに何か見ないか?ってことだ」
周防「―――――――――」
周防「―――――たまに――――――」
キョン「一月一日に見る夢は『初夢』って言ってな。それだけでご利益があるらしいぞ」
周防「――――――」 ジー
キョン「どうした?」
周防「――――――――見た―――――」
キョン「初夢をか?」
周防「――――――――」 コクリ
516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 20:47:43.28 ID:rI93ZDu00
続き
キョン「それで、どんな夢を見たんだ?」
周防「――――――――」 ジー
周防「―――秘――密――――――――――」
キョン「なんだそりゃ」
周防「――――――秘密――――」
キョン「言いたくないならいいさ」
周防「―――――そ―――う―――」
キョン「ああ、どうせお前の事だ。昆布の海で泳ぐとかそんなもんだろ」
周防「――――?――――」
周防「―――――――――――――」 フルフル
キョン「何だ、違うのか」
周防「――――――――――」 コクリ
周防「―――と――っても―――良い―――夢―――――――」
キョン「そうか。じゃあ今年も一年いい年になるな」
周防「―――――――――」 コクリ
523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 21:03:12.38 ID:rI93ZDu00
ハルヒ「餅つきするわよ!!」
周防「――――――?――――――」
ハルヒ「あら、九曜餅つき知らないの?餅つきはねぇ……」
〜説明中〜
ハルヒ「じゃあやってみましょう!!」
みくる(餅濡らす人)「よ、よろしくお願いします」
周防(餅つく人)「――――――――――」 コクリ
ハルヒ「よぉい、スタート!!!!」
ぺたん、ぺたん、ぺたん、ぺたん
みくる「周防さん上手ですねぇー」 たゆんたゆん
周防「―――――――――」 ペタンペタン
みくる「……」 たゆんたゆん
周防「―――――――――」 ペタンペタン
周防「――――――――――」
周防「――――――――――――――」 グォォォォ!!
バスン!!
みくる「ひゃあ!?なななななななんで私に向かって振り下ろすんですかぁ!?」
周防「――――胸――――に餅―――――――」 ジー
530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 21:15:20.69 ID:rI93ZDu00
キョン「ここに羽子板がある」
周防「―――――――――――」 コクリ
キョン「ルールは分かるか?」
周防「――――――」 コクリ
キョン「じゃあやってみるか」
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「流石に体力差が出るな」
キョン「さて、罰ゲームだ」
周防「―――――――?―――――」
キョン「羽子板の罰ゲームは昔から墨で顔に落書きと決まっていてな」
キョン「ほら、顔貸せ」
周防「――――――!!――」 ペタ
周防「――――――ん――――ん―」 ペソペソ
周防「――――――んん――――――……」 ペソペソ
キョン(……) ペソペソ
周防「―――ん――――――あ―――……」 ペソペソ
キョン(なんかエロい!)
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 21:19:12.23 ID:rI93ZDu00
キョン「は、羽子板はヤメだ!カルタやるぞカルタ!!!」
周防「―――――」 コクリ
キョン「ルールは?」
周防「――――大丈――――夫―――――」
キョン「じゃあやろうか」
…………
キョン「計算外だった」
周防「―――?―――――――」
キョン「そういえばカルタは三人でやるゲームだったな……」
周防「―――――――――――」
535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 21:24:14.26 ID:rI93ZDu00
キョン「と言うわけで」
妹「はーい!!」
キョン「読み手も連れてきたし、やるか。カルタ」
周防「――――――――――」 コクリ
妹「行くよー」
キョン「……」 ジー
周防「―――――――」 ジー
妹「えーっと。んーと」
妹「キョンくんこれなんて読むの?」
キョン「なになに?」
キョン「『犬も歩けば棒に当たる』だな」
周防「―――はい――――――」 パシ
キョン「ちょ、おい周防、それは卑怯だろ!!!」
妹「犬も歩けば棒に当たるー」
キョン「今頃読んでも遅いの!!」
538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 21:34:20.02 ID:rI93ZDu00
キョン「他に正月にやる事っつったら」
周防「―――二人羽織―――」
キョン「なかなかマイナーな正月ネタだな」
周防「―二人―――――羽―――織――――――」
キョン「まぁお前が自分から言い出すっていうのは珍しいからな、やってみるか」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「でも、するとして、半被はどうする?」
周防「―――髪―――――の毛――――――」
キョン「お前のか?」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「確かにボリュームはあるが……」
周防「―――物は試――――し―――――――」
キョン「……じゃあ、やってみるか」
周防「――――――――――――」 コクリ
542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage 需要ないなら言ってね] 投稿日:2009/05/21(木) 21:43:56.20 ID:rI93ZDu00
キョン「よし、昨日の残りの雑煮も持ってきたし。やるか」
周防「――――――」 コクリ
キョン「しかし半被無しで二人羽織ってどうやるんだ?」
周防「――――――――――」
周防「―――袖―――に――腕を―――――通――す――――」
キョン「俺がか?」
周防「――――――」 コクリ
キョン「お前のにか?」
周防「―――」 コクリ
キョン「そうだ周防、凧揚げするぞ凧揚げ!!!」
周防「――――?――――」
周防「―――――――二人―羽織――」
キョン「凧揚げの方が楽しいから。絶対楽しいから!!!!」
周防「――――――?――」
周防「――――――――――――」 コクリ
545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 21:49:49.88 ID:rI93ZDu00
キョン「さぁ、凧揚げだ!!!」
周防「―――二人―――羽――――織―」
キョン「忘れろ!!さぁやるぞ!!!」
周防「―――おー―――」
キョン「いいか?こうやって凧を持って……走る!!」 ダダダダダダッ
キョン「すると……」
キョン「浮く。分かったな?」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「よし、じゃあやってみろ」
周防「――――凧を――――持つ――――――――」
周防「――――走――る―――――」 テトテトテト
キョン「……あー、周防?」
周防「――――――――?――」
キョン「それが全力か?」
周防「――――――――――――――」 コクリ
キョン「そ、そうか」
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 21:54:50.55 ID:rI93ZDu00
キョン「そういえばお前、親とかいないんだよな。長門と一緒で」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「じゃあ、ほら」
周防「――――?―――――」
キョン「お年玉だ。もっとも、俺が親から貰ったもんだけどな」
周防「――――――――」 ジー
周防「――――――――?――」
キョン「分からないか?」
周防「――――――――――――」 コクリ
キョン「まぁいざとなったら使え」
周防「―――――――――」
周防「――――――――――――」 コクリ
周防「――――あ―――り――がと―――――う――――――」
キョン「どういたしまして」
周防「――――――」 ジー
周防「――?―――――――」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 21:58:08.04 ID:rI93ZDu00
ラブコメ分が不足してきた
正月ネタ後回しでもいいかなっ?
ごめんなさい調子に乗りました
552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:07:09.98 ID:rI93ZDu00
キョン「と言う事で、二人で簡単に遊べるすごろくをするぞ!!」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「俺が先にやるぞ……6っと、200万増える」
周防「――1マス――――――20万―――失―――う――――」
キョン「5、おお。給料マスドンピシャ!」
周防「―――――2――――なにも無し――――――」
キョン「おし、じゃあ次は……」
周防「―――――――$%&'$$#$%'&&%'%$#$&%'―――――」
キョン「6、何だか馬鹿ヅキだな……3マス戻る、か」
キョン「ん?3マス前一回休みか」
周防「――2―――150万―で―――追い―――つく―?―――払わない―――――」
周防「―――1―――――200万――――――」
キョン「俺だな、それ」
周防「―――――#$%&%$%$"#%&%%''%%$#―――――」
キョン「……3!?」
キョン「……なぁ、周防」 ジー
周防「―――――――――」 プイ
554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:14:20.79 ID:rI93ZDu00
キョン「そういや周防。お前もパソコンできるんだよな?」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「長門とどっちが上なんだ?パソコンの実力は」
長門「……私」
周防「―――私―――」
長門「……」 ムー
周防「――」 ムー
キョン「よし、じゃあ二人でやってみようか」
長門「……」 カタカタカタカタ
長門「……出来た」
キョン「おお、長門。もうできたのか、流石だな」
長門「…………当然」 ムフー!
周防「――」 ポチ……ポチ……
キョン「おい、周防。そこ間違ってるぞ」
周防「―――?―」
キョン「ここだよここ、ここはこうやってだな」
周防「―――――――――」 ポチ……ポチ……
長門「……」 ムー
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:19:39.09 ID:rI93ZDu00
流れをぶった切ってバレンタインだッ!
もういい、オレはやりたいように(ry
ラブコメとかもう(ry
561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:26:01.19 ID:rI93ZDu00
佐々木「そういえば、君はバレンタインを知っているかい?」
周防「――――――バレン―――タイン――――?――――」
周防「―――D――4C――――――」
佐々木「大統領じゃなくて、2月14日にあるイベントだよ」
周防「―――?――――――」
佐々木「お世話になっている男の人にチョコレートを渡す日さ」
周防「――――――チョコ―――――」
佐々木「ああ、渡すんだよ。感謝の気持ちを込めて」
周防「――――感謝―――――」
周防「――――――――」 ジー
佐々木「ん、私かい?」
佐々木「私はそんな相手が居ないからね」 クツクツ
周防「―――――感謝―――――」
周防「――チョ――――コ――――――」
564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:32:23.06 ID:rI93ZDu00
周防「――――――」 テトテト
ピンポーン
妹「はーい!」 ガチャ
妹「あ、くーちゃん!」
周防「――――――」 ペコリ
妹「今日はキョンくんSOS団の活動に言ってるから居ないよ?」
周防「――――――――」 コクリ
妹「キョンくんに用なの?」
周防「――――――――――」 フルフル
周防「――――聞―――きた――い事が――――――ある―――――――」
妹「私?いいよー!あがってあがってー!!」
周防「――――」 ペコリ
周防「―――お邪――魔しま―――す―――――――」
566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:38:06.88 ID:rI93ZDu00
妹「ちょこ?」
周防「―――――」 コクリ
妹「くーちゃんチョコ作るの?」
周防「―――――――――」 コクリ
妹「んー、もしかしてキョンくんに渡すとか?」
周防「――――――――」
周防「――――――――――――」 コクリ
妹「へー、キョンくんモテモテだぁー」
妹「ちょっと待っててねー、確か作り方がかいてある本持ってたから!」
周防「―――ありが―――とう――――」
妹「うん、いいよー。ちょっと待っててね〜」
周防「――――――」 ペラ……ペラ……
周防「――モテ――――モ―――テ―――――?――」
周防「―――――該当語――――――無し―――――」
周防「―――――――――」 ペラ……ペラ……
569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:43:50.16 ID:rI93ZDu00
周防「――――――」 ペラ……ペラ……
??「ちょっと」
周防「――――――?―――」
ハルヒ「本読みながら歩いてたりしたら危ないわよ?」
周防「―――涼宮―――ハルヒ―――――――」
ハルヒ「久しぶり、九曜。なに読んでるの?」
周防「――――――コレ―――」
ハルヒ「なになに?『誰でも作れる簡単チョコレート』……ああ、もうそんな時期なのよねぇ」
ハルヒ「誰かにあげる予定なの?」
周防「―――――――――」 コクリ
ハルヒ「そう、じゃあ一緒に練習しましょうか!」
周防「――――――練―――習―――――?――――」
ハルヒ「そ。人に渡すのに練習無しだと失敗したとき、辛いわよ〜?」
周防「――――――――」
ハルヒ「練習しましょ、決定」
周防「――――――――――――」 コクリ
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:46:39.07 ID:rI93ZDu00
ハルヒ「んー、結構うまくできるもんね」
周防「―――――?――」
ハルヒ「にしても」
ハルヒ「九曜アンタ不器用ねぇ」
周防「――――――――――」 シュン
ハルヒ「ああ、気にしなくてもいいのよ?今からの練習で何とかなるだろうし」
ハルヒ「とにかく、当日まで練習あるのみ!いいわね!?」
周防「――――――」 コクリ
ハルヒ「よし、それじゃあもう一回作るわよ!!」
周防「―――――――――」 コクリ
573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:51:35.36 ID:rI93ZDu00
周防「――――――――」 ズーン
ハルヒ「まさか、一回も成功しないとは……」
ハルヒ「流石の私も予想外だわ」
周防「――――――――――――」 ズーン
ハルヒ「で、でもまだ当日まで1週間はあるんだし、頑張れば何とかなるわよ」
ハルヒ「お互い頑張りましょう!ね!?」
周防「―――――――」 コクリ
ハルヒ「それじゃあ、今日はこれまで」
ハルヒ「バレンタインまでちゃんと練習しておくのよ?努力は人を裏切らないわ!!」
周防「―――う――――ん――――――」 コクリ
ハルヒ「後片付けよし!!お菓子作りも楽じゃないわね……」
ハルヒ「んー……そういえばキョンって甘いもの大丈夫だったかしら?」
ハルヒ「明日それとなく聞いておかなきゃいけないわね」
ハルヒ「……そういえば、九曜は誰に渡すのかしら?」
575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 22:56:39.63 ID:rI93ZDu00
周防「――できた――――――」
周防「―――――な――んと―――か――」
周防「――――――これ―――を――彼――――に――――――」
てとてと
周防「――――――」 ソワソワ
てとてと
周防「―――――?―――」
周防「―――!!―――――――」
ハルヒ「そういえばアンタ、この前甘い物が好きだって言ってたわよね」
キョン「ん、ああ。言ったなそんな事も」
ハルヒ「これ、あげるわ」
キョン「これは?」
ハルヒ「アンタ、本当に行事ごとに疎いわね」
ハルヒ「今日はかの有名な聖バレンティヌスが」
キョン「……ああ、そういえば、バレンタインデーだったな。今日」
576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 23:00:50.21 ID:rI93ZDu00
周防「―――――――――」
ハルヒ「どうせアンタ、貰えないんでしょう?」
ハルヒ「可哀相だから団長様直々に作ってきてあげたのよ!!」
周防「――――あ――――――――」
キョン「余計な御世話だ」
キョン「と言いたいところだが。ありがたく受け取っておくとするよ」
周防「―――――――あ―――――あ―――――」
ハルヒ「あら、今日はやけに素直じゃない」
キョン「お前に比べれば素直なもんさ」
ハルヒ「アンタほんっとにムカツクわね!!黙って受け取ればいいのよ!!!!」
キョン「はいはい」
周防「―――か――え――――る―――」
周防「―――か――――え――ら―――な――きゃ――――――」 トボトボ
579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 23:04:40.75 ID:rI93ZDu00
周防「――――――」 トボトボ
周防「―――――」 ピト
周防「―――マ―――フラー――手―――袋―――」
周防「――――忘れ―――た――――――」
周防「――寒――――い――――――」 トボトボ
周防「―――――寒い――――――」 グス
キョン「ただいま」
妹「おかえりー……あれ、くーちゃんは?」
キョン「周防?何で周防が……」
妹「あれー?くーちゃんキョンくんに渡すって言ってたのになぁ……」
キョン「んー?」
581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 23:10:28.75 ID:rI93ZDu00
周防「――――――」 ジー
周防「――――――――――」 グスン
キョン「やれやれ」
バサッ
周防「――!?」
キョン「そんなに驚いたお前はじめてみたぞ」
周防「―――――なん―――で――――?――」
キョン「ん?お前俺を待つ時いつもここで待ってたろ」
キョン「前に一緒に買い物に行った時もここだったから、たぶんと思ってきたが」
キョン「どうやら大当たりのようだな」
周防「―――――――――」
キョン「こんな所で、マフラーも付けずに何やってるんだ?」
周防「――か――――え―――――――る―」
キョン「ん、帰るのか?」
キョン「もう少し話そうぜ。手袋も貸してやるから」
周防「―――――」
582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 23:14:42.03 ID:rI93ZDu00
スクッ
周防「――――――」 テトテト
キョン「本当に帰るのか」
周防「―――――――――」 コクリ
てとてと
キョン「妹から聞いたんだが、お前俺のためにチョコ作っててくれたらしいじゃないか」
周防「―――――――」
キョン「くれると思って来てみたんだが、もしかして俺の勘違いだったか?」
周防「――――――――」 フルフル
キョン「なんだ、くれるのか」
周防「――――――――――――――――――――」 フルフル
キョン「どっちなんだよ」
周防「――――あげたくない――――――」 グスン
キョン「はぁ?」
584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 23:20:13.50 ID:rI93ZDu00
周防「―――涼―――宮ハ――ル―ヒ――――」
キョン「ハルヒ?ハルヒがどうした」
周防「――彼女か―――らも貰っ――――た――――――」
キョン「ん、見てたのか?」
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「ハルヒに遠慮なんかしてるのか?するだけ無駄だぞ。あいつこそ無遠慮の塊みたいなやつなんだから」
周防「――――――」 フルフル
キョン「じゃあどうした」
周防「――――――私は――」
ハルヒ「アンタ達なにしてるのよ」
周防「―――――!――」
キョン「おお、ハルヒか」
586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 23:25:28.46 ID:rI93ZDu00
ハルヒ「……キョン!!!!」
キョン「っ……いきなり耳元で叫ぶな!鼓膜が破れるかと思ったぞ!!」
ハルヒ「アンタ、なんで九曜を泣かせてるのよ。場合によっちゃあスマキにして大阪湾まで流しに行くわよ!!!!」
キョン「はぁ!?お、俺のせいなのか?」
周防「――――――――」 フルフル
ハルヒ「……九曜」
周防「――――――――」
ハルヒ「それ、なに?」
周防「――――――――――」 フルフル
ハルヒ「なにって聞いてるの。何なの?」
周防「―――――――――――――」 フルフルフルフル
ハルヒ「あー、もう!見せてみろって言ってんでしょ!!!」
キョン「お、オイ、ハルヒ!!」
ハルヒ「……ん、これ」
ハルヒ「九曜、アンタ……」
周防「――――――――――」 フル……フル……
589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 23:30:17.14 ID:rI93ZDu00
ハルヒ「九曜。もう一回だけ聞くわ。これ、なんなの?」
周防「―――――――」 グスン
ハルヒ「当ててみましょうか?」
ハルヒ「チョコでしょ、これ」
周防「―――――――――――――」 コクリ
ハルヒ「で、誰に上げようとしてたの?」
周防「――――――――――」 フルフル
ハルヒ「……」
ハルヒ「言いたくない?」
周防「―――――――――」 コクリ
ハルヒ「そう。じゃあ仕方ないわね」
ハルヒ「皆で一緒に食べましょう」
キョン「は、ハルヒ。何を言ってるんだお前は!!」
596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 23:36:58.40 ID:rI93ZDu00
ハルヒ「失敗したんでしょ?」
周防「――――――――――」
ハルヒ「成功したの?」
周防「――――――――――――」 コクリ
ハルヒ「じゃあ、渡す人にもっとおいしそうなのが渡された、とか?」
周防「―――――」 コクリ
ハルヒ「じゃあ渡せないわよね」
ハルヒ「だから、今年はここで皆で食べる!!」
ハルヒ「失敗なんて飲み込んじゃえば良いのよ!!!」
周防「――――――」
ハルヒ「良いかしら、九曜」
ハルヒ「努力は裏切らない、これは変わらないの」
ハルヒ「今年はちょっと始めるのが遅くて努力が足りなかったけど、来年に向けて今日から努力したら間違いなく九曜がNo,1じゃない!!!」
キョン「やれやれ、お前らしいというか、なんと言うか」
ハルヒ「五月蠅いわね。それでいいのよ」
ハルヒ「だから、今年は皆で一緒に食べる」
周防「――――――――――――――」
ハルヒ「いやかしら?」
周防「―――――――――――――」 フルフル
601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 23:42:35.61 ID:rI93ZDu00
ハルヒ「よしけってーい!!さぁ、食べるわよぉーーー」
キョン「お前って奴は……もうちょっと遠慮ってもんをだな」
ハルヒ「遠慮なんてしてたら宇宙人は見つからないわよ。さぁ、御開帳ーーー」
ハルヒ「……驚いた」
ハルヒ「アンタ、本当に頑張ったのね!!」
周防「――でも――――」
ハルヒ「でも?」
周防「―――――焦げ――――てる――」 グスン
ハルヒ「この程度飾りよ飾り!!腹ん中に入れば変わらないわ!!」 パク
ハルヒ「うん、おいしい!!」
キョン「……」
ハルヒ「……なにぼさっとしてんのよ、アンタも食べる!!!」
キョン「あ、ああ」 パク
ハルヒ「どう!?」
キョン「…………ハルヒのよりうまいかもな」
周防「――――!?―――」
ハルヒ「あんですってぇぇえええ!?」
605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 23:50:06.41 ID:rI93ZDu00
キョン「いつかお前が言ってただろ、料理は愛情だって。それが分かったような気がする」
ハルヒ「な、なによ!アタシのチョコに愛情がこもっていなかったとでもいいたいのかしら?」
キョン「さぁな」
キョン「ただ、俺はこれだけ努力してくれるっていうのが一つの思いの結晶だと思うんだよ」
キョン「ありがとな、周防」
周防「――――――」 コクリ
ハルヒ「へ……」
ハルヒ「も、もしかして九曜、これキョンに渡そうとしてたの!?」
周防「―――――――――」 コクリ
ハルヒ「……」 パク
ハルヒ「…………」 パクパクウパクパクモッシャモッシャ
キョン「お、オイお前一人何パクパクパクパク食ってんだ!俺のだぞ!!」
ハルヒ「うっさい!!はやいもん勝ちよ!!!」
キョン「ああ、おい、お前馬鹿!!!」
周防「―――――――」
ギャーギャー
周防「―――――――」 クス
608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/21(木) 23:56:09.02 ID:rI93ZDu00
周防「―――――」 テトテト
キョン「周防」
周防「――――?―――」
キョン「ありがとうな、俺のために」
周防「――――――――――」 コクリ
てとてと
こつこつ
キョン「あのな」
周防「――――――――?」
キョン「ハルヒのチョコよりお前のチョコの方が美味かったっていうの、嘘じゃないぞ」
周防「―――――――――」
キョン「ここだけの話、だがな。正直ハルヒのは甘すぎたんだ」 ボソボソ
周防「―――――――――――」
キョン「内緒だからな」
周防「――――――――――――」 コクリ
612 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/22(金) 00:01:29.96 ID:qFTe0y9C0
ホワイトデーでいいんじゃないの?
615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 00:06:23.75 ID:YxMq6WIW0
>>612
把握
周防「――――――」 ジー
朝倉「……何かしら?」
周防「――――かま――ぼこ―――――」
朝倉「……」
周防「―――――カ――マボコ―――マユ―――ゲ―ピャー(`エ´)――――」
朝倉「……」 ビキビキ
キョン「ストップ、ストップ!!周防、やめなさい!!!」
周防「―――うど――んから――――とった―――――の?――――」
朝倉「あぁ!?ざけんじゃないわよ!!」
キョン「ストップ!!!朝倉落ち着け!!!!!周防も挑発するな!!!」
619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 00:10:45.72 ID:YxMq6WIW0
キョン「そういえば、ホワイトデーのお返し、考えなきゃな」
キョン「こういうときって何を送ればいいんだ?」
妹「んー、マシュマロとか?」
キョン「それじゃあ手作り感が出ないだろ、もっと何かないのか?」
妹「ホワイトチョコとかー」
キョン「んー、ホワイトチョコ」
キョン「だめだな、傷口を抉りかねん」
妹「じゃあクッキー!」
キョン「クッキーか、良いなそれ」
妹「くーちゃんに渡すの?」
キョン「ああ。周防とハルヒだな」
妹「ふーん」
妹「キョンくんモテモテー」
キョン「義理だろ、義理」
622 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 00:14:02.43 ID:YxMq6WIW0
佐々木「そろそろホワイトデーだけど、キョンからは何か貰えそうかい?」
周防「――――――?―――」
佐々木「知らなかったのかい?バレンタインにチョコをあげれば、お返しが来る事があるんだ」
周防「――――お返―――し―――――」
佐々木「ああ、しかもそのお返しで、相手の自分への思いが分かるらしい」
周防「――――――――」
佐々木「確か……『大好きがクッキー、友達がマシュマロ、大嫌いがホワイトチョコ』だったかな」
周防「―――――――――」
佐々木「さて、キョンは君になにをくれるんだろうね」 クツクツ
624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 00:17:03.13 ID:YxMq6WIW0
ハルヒ「んー、無いわねぇ」
みくる「あれ、涼宮さん。なに探してるんですかぁ?」
ハルヒ「いや、ほら。ホワイトデーのお返しで相手の気持ちが分かるっていうのがあるじゃない」
ハルヒ「あれ、無いかしら?」
みくる「えっと、確か『大好きがホワイトチョコ、友達がクッキー、大嫌いがマシュマロ』でしたっけ?」
ハルヒ「おお、さっすがみくるちゃん!!覚えてるなんてよくやったわ!!!」
みくる「でも、それを知ってどうするんですかぁ?」
ハルヒ「……」
ハルヒ「念のためよ!念のため!!」
みくる「はぁ……」
628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 00:23:08.80 ID:YxMq6WIW0
キョン「ほら、ハルヒ」
ハルヒ「……なによコレ」
キョン「ホワイトデーのお返しだ」
ハルヒ「……」 ゴソゴソ
ハルヒ「なに、クッキーなの?」
キョン「不服か?」
ハルヒ「別に!」
キョン「ほれ、周防」
周防「―――――――――」
キョン「この前のお返しだ」
周防「―――――――」 ゴソゴソ
周防「―――!!―――」
周防「――――――クッ―――キー―――――」 キラキラ
キョン「手作りだぞ」
周防「――――――――」 ジー
キョン「ん、どうした?」
周防「―――――――――――」 フルフル
638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 00:37:42.27 ID:YxMq6WIW0
朝倉「な、長門さん!!」
長門「……なに?」
朝倉「駄目だわ、正面を破られた、このままじゃ……」
長門「……」
バスン
朝倉「……長門さん?」
長門「余計な事をしてくれた」
長門「敵はもう侵入してる」
朝倉「そ、そんなはずないわ、だって守りは……」
バスン!!
朝倉「へ!?」
朝倉「う、うそ……」
長門「やはり、侵入していた」
周防「―――――――――――」
長門「決着をつけるとき」
周防「―――――――――」 コクリ
639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 00:41:10.83 ID:YxMq6WIW0
長門「…………$%&%#%$%&%$&'」
バスンバスンバスン!!
周防「―――――#%$&%$'&%&$!&'&"(&'%'!!」
バスンバスンバスンバスン!!
長門「(お互い実力は同程度……)
周防(――――最後に――ものを言―――――うのは―)
長門「……持久力」
周防「―――破壊力」
バスン!バスン!
喜緑「残念でした」
喜緑「最後にものを言うのはずる賢さ、ですよ」
喜緑「どうやら今回も『宇宙人枕投げ選手権』の勝者は私のようですね」
長門「……」 ムー
周防「――――」 ムー
643 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 00:47:04.42 ID:YxMq6WIW0
みくる「そういえば周防さん」
周防「――――?――」
みくる「最近キョン君と仲がいいそうですねぇ」
周防「――――――――――」 コクリ
みくる「一体、誰に断ってキョン君に近づいてるの?」
周防「―――――――」 ゾゾゾ
みくる「あのねぇ、彼は最初から私が目をつけてた、これわかるかしら?」
周防「―――――――」 フ、フルフル
みくる「わからない?じゃあ教えてあげる、彼は私が狙ってたの。それをアンタいきなり出て来てイチャイチャイチャイチャ」
みくる「目ざわりなんですけど、正直言って。消えてくれない?っていうか早く海に帰ってくれない?綺麗にした部室が塩水で汚れちゃったらかなわないわぁ」
周防「――――――」 ガタガタ
周防「―――!!―――」 ガバッ
みくる「あ、起きたんですかぁ?」
周防「――――――――――」 ペシ
みくる「ふぇ!?何でいきなり叩かれるんですかぁ!!!?」
671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 12:09:00.95 ID:lQ51a6Fg0
こぼれ話
・実は昨日のバレンタインの話、最初は周防さんを迎えに来るのは佐々木の役だったんだ
・それで焦げたチョコを家でもそもそ食ってるときにキョンが来るはずだったんだ
・何故変更になったか?お前らハルヒいじめ杉
・文章に変な点があるのはあそこはぶっつけ本番(笑)だったから
676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 12:35:54.06 ID:lQ51a6Fg0
なんていうかあれだよね
こういう小ネタ書くの好きなんだけど
周防?誰それミコちゃん?
↓
くーちゃん、覚えたぞッ
↓
くーちゃんは俺の嫁ほあぁぁぁぁああああ!!!
ってなる人が居て、そういう人の前で俺が「周防さん可愛いよね」とか言うと
「くーちゃん俺のもんだし」 とか言われるんだろうね。
まぁ別にいいけど
いまからこねたをかいていけばくじごろにかえってくるやつはよめずにぜんめつするであろう
ははは、こやつめ
640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/22(金) 00:43:16.37 ID:jHcGEfpB0
七夕ラプソディが来たようなので七夕ネタで
678 名前:>>640[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 12:47:28.92 ID:lQ51a6Fg0
ハルヒ(幼)「こんなこともあろうかと、鍵を!!」
ハルヒ(幼)「鍵、あれ、鍵がない……」
キョン「あのなぁ、だったらどうやって入るんだよ!!」
ハルヒ(幼)「……誰かに手伝ってもらって、柵を越えて侵入、かしら?」
キョン「まぁ、発想自体は悪くないが、こんな時間帯にそう都合よく人が……」
ハルヒ(幼)「あ、あの人に手伝ってもらいましょ!!!」
周防「――――――」 ジー ←あの人
キョン「……」
キョン「なんで居んの!!!!?」
ハルヒ(幼)「ジョン知り合い?」
キョン「あ、えっと、だな。こいつは……」
周防「――――――」 ジー
周防「――――――手――伝う―――――――――」
キョン「お、おい周防」
ハルヒ(幼)「やっぱりジョンの友達ね!話が早くて助かるわ!!」
680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 12:52:58.01 ID:lQ51a6Fg0
キョン「し、しかしだな周防。お前が手伝ったところでなにも変わらないと思うぞ?」
周防「―――――――?―――」
キョン「この柵を乗り越えたいのは俺とハルヒなんだ。お前、俺を担ぎあげられるか?」
周防「―――――――――――――」 フルフル
キョン「だろ?だから今日の所はお前もさっさと帰って寝てなさい」
周防「――――――」 フルフル
周防「――――――大―――丈夫―――――」
キョン「大丈夫、って何が」
周防「―――――――――」 テトテト
周防「――――――&'%$%&$#%$#"##―――」
ガシャン
周防「―――――――開い―――た」
ハルヒ(幼)「っすっごーい!!どうやったの、ねぇ、ねぇ!?」
周防「――――魔法――――――」
ハルヒ「ホントに?」
周防「―――――――――――」
キョン「もう何も言うまい」
681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 12:57:22.39 ID:lQ51a6Fg0
ハルヒ(幼)「それじゃあアタシは体育倉庫からライン引き持ってくるから、ジョンたちはそこで待ってて!!」
キョン「おう」
周防「――――」 コクリ
キョン「で?」
周防「――――?――」
キョン「何でお前がここにいるんだ?」
周防「――――――――――」
周防「――――教―――える事は出――来ない――――」
キョン「上からの命令なのか?」
周防「―――――――」 コクリ
周防「―鍵―――――である―――貴――方を――――助け――る―――ため―――」
キョン「また、意味の分からない事を言って。俺に危険が及ぶのか?この後」
周防「――――――――」
周防「―――――――――――」 フルフル
キョン「なんじゃそりゃ」
684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 13:05:52.77 ID:lQ51a6Fg0
周防「―――――」 カラカラ
キョン(しかし、あいつまで来てるとはな……)
キョン(マジになんかあるのかもしれない、なんてな)
ハルヒ「完成!!」
キョン「おー」
ハルヒ「もっと喜んでもいいのよ?」
周防「――――――――」 パチパチ
キョン「じゃあ、もう夜も遅いんだし、帰るぞ。ハルヒ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「そうね、帰りましょう」
周防「―――――――」
キョン「どうした、周防。帰るぞ?」
周防「――――――――――」 フルフル
周防「――――私は――――残――る―――――」
キョン「……」
キョン「そう、か」
キョン「何があるのかは知らんが、頑張れよ」
周防「――――――――――――」 コクリ
685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 13:10:25.39 ID:lQ51a6Fg0
周防「――――――」 カラカラ
周防「―――――――――」 カラカラ
キョン「涼宮ハルヒの関係者だ」
長門「……入って」
周防「―――――――――」 カラカラ
周防「――――」 カラカラ
周防「―――――――」 カラカラ
キョン「いっしょに寝る!?」
みくる「ふぇええ!?」
周防「――――――――」 ジー
周防「―――――――――――」 コクリ
周防「―――――――」 トテトテ
686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 13:15:00.95 ID:lQ51a6Fg0
キョン「そういえばハルヒ。お前グラウンドに落書きしたそうじゃないか」
ハルヒ「ああ、あれ?あれがどうかしたの?」
キョン「お前、あの時なんて書いたんだ?」
ハルヒ「秘密よ。まだ願い事がかなってないんもん」
キョン「そうか」
ハルヒ「でも」
ハルヒ「実はあの落書き少しおかしな話があるのよ」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「アタシは確かに落書きをした」
ハルヒ「でも翌日に見たそれは、アタシが書いたのとは違ってたの。どことなくね」
キョン「誰かが書き換えた、とでもいうのか?」
ハルヒ「んー、そこんところはよくわかんないわ」
キョン「……そうか」
687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 13:29:15.99 ID:lQ51a6Fg0
みくる「あ、あの周防さん!」
周防「―――――――?―――」
みくる「聞きました、長門さんから」
みくる「ありがとうございました!!」
周防「―――――――――――――」 フルフル
―――――
長門「本当に感謝すべきは彼女、周防九曜」
みくる「へ?何でですか?」
長門「涼宮ハルヒの描いた言葉は完全ではなかった。そこに書いてあったのは彼女の意志に反さず、それでいてより危険性の高い物」
長門「『私を迎えに来て』だった」
長門「それに最初に気付いたのは情報統合思念体、しかし中立の立場には介入は許されない」
長門「そんな中で、上の命令を無視し、動いたのが、彼女」
みくる「で、でも、いいんじゃないですか?それでも」
長門「……」 フルフル
長門「涼宮ハルヒのメッセージは強い願望を持っている」
長門「実際、書き換えられたメッセージはすでに宇宙を巡り終わっている」
長門「書き換えずに放置していた場合、およそ三年後には宇宙空間中に存在する別の生命体がこの星に到達していたはず」
長門「彼女はその可能性を憂い、現在の時点から自ら赴き、その可能性をつぶした」
長門「処罰も下るはず、しかし彼女はそれを行った」
長門「本当に感謝すべきは、周防九曜」
699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 16:27:58.45 ID:lQ51a6Fg0
キョン「お前は七夕、何かするのか?」
周防「――?―――――――――」
キョン「七夕分かるか?」
周防「―――――――?――」
周防「――――――――――――――」 フルフル
キョン「んー、まぁ、願い事をかいて笹に吊るす日だ」
キョン「分かるか?」
周防「――――――――」
周防「―――――――――」 フルフル
キョン「だろうなぁ」
キョン「とりあえず、いっしょに来るか?」
周防「――――――――」 コクリ
701 名前:>>698 何故『書かない』……?[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 16:35:40.01 ID:lQ51a6Fg0
キョン「ここに笹がある」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「こっちには短冊がある」
周防「――――――――――――」 コクリ
キョン「この短冊に願いをかいて飾っておくんだ。分かったか?」
周防「――――――」 ジー
周防「――――――――――」 コクリ
キョン「よし、やってみよう」
周防「――――――」 ジー
周防「―――」 カキカキ
周防「―――――――――」 テトテト
周防「―――――――」 ゴソゴソ
キョン「おお、もう書いたのか」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「さて、どんな願いを……って」
キョン「昆布を吊るすんじゃありません!!どっから持ってきたんだ!!!!」
周防「――――――――」 ムー
702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 16:41:33.70 ID:lQ51a6Fg0
キョン「まったく、どうすんだよこの昆布……」 ツカツカ
周防「―――――――」 ジー
周防「―――――――――」 テトテト
周防「――――」 ゴソゴソ
【一緒 周防九曜】
【安全 周防九曜】
周防「―――――――」 テトテト
キョン「ほら、変わりの短冊持ってきたぞ」
周防「―――――――」 コクリ
周防「―――――――――――」 カキカキ
【昆布 周防九曜】
周防「―――――――」 ムフー!
キョン「まぁこんなもんだろうな、お前なら」
711 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 17:03:56.02 ID:lQ51a6Fg0
周防「――――――」 ジー
ハルヒ「……ねぇ、九曜?」
周防「――――――――――?――」
ハルヒ「せっかくチアコスしたんだし、少し応援してもらえるかしら?」
周防「―――――応援―――――」
周防「―――――――」 フリフリ
周防「――――――――――」 フリフリ
周防「――ガン――――バレ―――」 フリフリ
ハルヒ「……」
ハルヒ「……あ、キョン三振してる」 ナデナデ
714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 17:14:47.45 ID:lQ51a6Fg0
キョン「そういやお前、髪切らないのか?」
周防「――――――」 ジー
キョン「美容院に連れて行こうか?」
周防「――――い―――い―――――」
キョン「でも、そんなに量があったら邪魔じゃないか?」
周防「―――――――」
周防「――――――――&$&$"$%!#!%"&'"'('%'!!――――――」 シュルシュル
キョン「おお、短くなった」
キョン「うん、やっぱり長すぎるよりはそれくらいが……」
キョン「って、オイ待て、それは短くなりすぎ!!禿げる!!禿げちまう!!!!元のままでいいから!!!」
周防「―――――――」
周防「―――――そ―――う―――――」 シュルシュル
715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 17:22:56.86 ID:lQ51a6Fg0
周防「――――――――」 スヤスヤ
キョン「コイツって、赤ん坊と同じくらい寝てんじゃないか?」
キョン「歩いてるときや話してるとき以外は寝てる気がするが」
周防「――――――――――――」 スヤスヤ
キョン「そういえば赤ん坊って手に近付けられたものを握る習性があるんだよな」
そー
周防「――――ん――――――」 スヤスヤ
周防「――――――――」 ギュ
キョン「……本当に掴むとは思ってませんでした」
キョン「しかしこいつの手ちっちゃいな」
キョン「しかもなんかプニプニしてるし」
周防「―――――――――」 スヤスヤ
キョン「赤ん坊というより猫だな、これは」 ナデナデ
周防「――――――――ん――――」 スヤスヤ
722 名前:>>719なんですと[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 18:10:13.23 ID:jeI1TjflO
キョン妹による、「くーちゃんお嫁さん化計画」……とか読みたい支援
736 名前:>>717 書けないの、ごめーんね(´^ω^`)[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 20:19:44.99 ID:lQ51a6Fg0
>>722
妹「キョンくんってさぁ」
キョン「んー?」
妹「はるにゃんの事好きなの?」
キョン「……お前は俺とあいつの何を見てるんだ」
妹「んーじゃあみくるちゃんが好きなの?」
キョン「あの人は全校生徒の憧れ、俺とは住んでる世界が違うお方だ」
妹「んー、じゃあ有希ちゃんは?」
キョン「あいつにそういう感情があったら俺の方が驚くさ」
妹「ふむふむ、わかった、ありがとー」
妹「ふんふんふーん」 カキカキ
妹「よし、できたー!!」
【くーちゃんをお姉ちゃんにするためのマル秘ノート】
妹「よし、がんばるぞー!!」
737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 20:25:38.85 ID:lQ51a6Fg0
妹「ねぇ、くーちゃん!」
周防「―――――――?――」
妹「くーちゃん好きな人いる?」
周防「――――――――――」
周防「―――――――――――――――――」
周防「――――?―――――――」
妹「いない?いない?」
周防「――――好き――――な人―――――――?――」
妹「んー、いないよね?」
周防「―――――該――当者―――なし―――――」
妹「そっかー、んふふー」
周防「―――――――――?――――――」
妹「気にしないでねー」
妹「よぉーし」
740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 20:37:57.50 ID:lQ51a6Fg0
【くーちゃんをお姉ちゃんにするには、キョンくんとけっこんしてもらえばいい】
【そうすれば自どうてきにくーちゃんはお姉ちゃんになる】
妹「ねぇねぇくーちゃん」
周防「――――?―――――――」
妹「くーちゃんはキョンくんのこと嫌い?」
周防「――――――――――」
周防「―――――――――――――――――」 フルフル
妹「そっか!じゃあキョンくんの事好き?」
周防「―――――――」
周防「――――――――――」
妹「あれ?好きじゃない?」
周防「――――――――――」
周防「―――好き――という―――感―――情――が分―――からない―――――――」
妹「んー、一緒に居ると嬉しくなったり、楽しくなったりする?」
周防「――――――――――」 コクリ
妹「じゃあ好きなんだよ、キョンくんの事!!」
周防「―――好き――――」
【まずはくーちゃんにキョンくんを好きになってもらう】
741 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 20:43:44.99 ID:lQ51a6Fg0
【次に、キョンくんにくーちゃんをすきになってもらう】
妹「ねぇキョンくん」
キョン「どうしたー?」
妹「くーちゃんはどう?」
キョン「は?」
妹「くーちゃんは好き?」
キョン「んー……」
キョン「あいつはお前と一緒だからな」
妹「へ?」
キョン「手のかかる妹ってこったよ」
妹「えー!?」
キョン「好きか嫌いかでいえば好きだな。うん」
妹「んー、そっかぁー」
【キョンくんはいがいと強いてきなのかもしれない】
743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 20:50:08.08 ID:lQ51a6Fg0
【そんなキョンくんをたおすために、実力こうししてみようと思う】
妹「キョンくんお風呂わいたってー」
キョン「おう、すぐに入る」
妹「んふふー」
てとてと
妹「くーちゃんお風呂入るー?」
周防「―――お――風呂―――――」
妹「外も寒いし入ろうよ、ね?」
周防「――お風――――呂―――――――――」
妹「ね?」 キラキラ
周防「――――――――」
周防「―――――――――――」 コクリ
妹「じゃあ湧いてるからすぐに入ってねー」
周防「―――――――――――――」 コクリ
周防「――――――――――」 テトテト
妹「えへへへへー」 ニコニコ
745 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 20:57:05.67 ID:lQ51a6Fg0
【男の人と女の人はいっしょにおふろに入るとなかよくなるらしい】
妹「これでくーちゃんはお姉ちゃん!!」 ムフー!
キョン「あがったぞー」
妹「ああ、キョンくんどうだった?」 キラキラ
キョン「ん、なにが?」
キョン「そうだ、周防、風呂空いたぞ」
周防「―――――――――――」 コクリ
妹「……一緒に入らなかったの?」
キョン「ああ?」
キョン「そういえば風呂に入ろうとしてたときに周防が入ろうとして来たが」
キョン「今回はちゃんと脱衣所の戸をノックしてくれたから鉢合わせにはならなかったな」
周防「―――――――――」 コクリ
妹「……ぶー、面白くない!!」
キョン「はぁ?何言ってるんだ、この妹は」
周防「――――――?―――――――――」
【やっぱりキョンくんは強いてきだ。でも作せんはまだある」
747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 21:05:05.92 ID:lQ51a6Fg0
【次はくーちゃんにキョンくんにチューしてもらう】
【けっこんした大人の人はチューをするらしいから、こうつ合だろう】
妹「ねぇキョンくん」
キョン「どうした?」
妹「キョン君ってチューした事ある?」
キョン「……」
妹「ある?」
キョン「……無い。こんなこと聞いてなんになるんだ」
妹「ふーん、くーちゃんは?」
周防「―――――――――――」 フルフル
妹「じゃあ二人でしてみれば?」
キョン「……」
周防「―――――――――」
キョン「なにをいっとんじゃああ!!お前はぁぁーーー!!!!」 ベシッ!!
妹「……うぅ、いたいー……」
【キョンくんの顔はまっ赤だった。チャンスかもしれない】
748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 21:14:30.82 ID:lQ51a6Fg0
【さい後に、いっしょのおふとんでねてもらう】
【いっしょのおふとんでねるのがふうふの始まりらしい】
妹「そうだ」
キョン「今度は何だ?またふざけた事言うとチョップするからな」
妹「違うよー」
妹「わたしのお部屋ちょっと汚れてるから、くーちゃんおかたずけが終わるまでキョンくんの部屋にいてくれる?」
キョン「まったく、部屋はいつも片付けてなさいって言ってんだろ」
妹「えへへー、ゴメン。くーちゃんいい?」
周防「――――――――」 コクリ
妹「よしけってー!じゃあわたしおかたづけしてくるー」 テッテッテ
バタン ガチャ
妹「これでよし」
【くーちゃんはいつもわたしのへやでねてる】
【わたしのへやがなかったらキョンくんのへやでねるだろう】
妹「完璧ぃ〜」
妹「んふふ〜、これで明日にはくーちゃんお姉ちゃんだ〜」 ゴロゴロ
妹「……」 スヤスヤ
751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 21:20:39.99 ID:lQ51a6Fg0
キョン「妹の部屋に鍵が掛かってる?」
周防「―――――――」 コクリ
キョン「ったくあの馬鹿……起きそうにないか?」
周防「―――――――――」 コクリ
キョン「……はぁ」
キョン「仕方ないな」
キョン「今日は俺の部屋で寝てくれ、俺はその辺で寝るから」
周防「―――――――」 ギュ
キョン「ん、どうした?」
周防「――――――――――」 ジー
周防「――――一緒――――――――――」
キョン「……」
キョン「周防さん、一緒に寝ようって言ってるわけじゃあないですよね?」
周防「――――――――」 フルフル
周防「―――一――緒――――――――」 ジー
キョン「待て待て待て!!それは駄目だ!それだけはダメだ!!!」
周防「―――――?―――――」
周防「―――い―つも――――一緒――――――」
キョン「それは妹と寝るときの話でしょうが!!とにかく駄目だ駄目!!!!」
756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 21:32:28.51 ID:lQ51a6Fg0
さっきので終わると思ったか?
終わんねぇよ!!!!
キョン「とうとう押し切られてしまった……」
周防「――――――――――――――」 スヤスヤ
キョン「しかし、これはあれだ。周防が俺を心から信頼してくれてるって訳で、手なんか出したらそれこそけだものじゃないか、俺!!」
キョン「理性を保て、負けるな、我関せず、我関せず!!」
ムニュ
キョン「」
キョン「精神統一精神統一羊が一匹ニ匹三匹沢山!!!!」
キョン「――――――」 グーグー
周防「―――――――――」 スヤスヤ
周防「―――――好―――き―――――――」
キョン「――――――」 グーグー
周防「―――――――――――」 モゾモゾ
周防「―――――――――」 スヤスヤ
キョン「……」
キョン「なんで周防を抱きかかえる形で寝てんだ!?俺!!!!」
キョン「何もしてない……よな?」
762 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 21:54:55.37 ID:lQ51a6Fg0
周防「―――――」 ジー
キョン「なんだそのステッキ」
周防「―マジ―――カ―ル―――お清――――――め―――棒―――――」
キョン「なんだそりゃ。何ができるんだよそのステッキで」
周防「――――魔――法が――――使える―――――」
キョン「そうか、じゃあ何かやってみろよ」
周防「―――――――」 クルクル
周防「―――昆布――――――――」 クルクル
キョン「……」
周防「―――――」 ゴソゴソ
周防「――――は――――い――――」
キョン「明らかに服から出してたじゃねぇか!!!!」
キョン「しかもなんで服の中に昆布なんてしまってんだよお前は!!」
772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 22:14:48.51 ID:lQ51a6Fg0
キョン「しかしアイツはいつも昆布ばっかり食ってて気持ち悪くならんのかね?」
キョン「とりあえず、食ってみない事には分からんし、食ってみるか」
キョン「高い……なんであいついっつも昆布常備なんだよ……」
キョン「……まぁ、最初から20センチの昆布巻きが高いだけだろうがな」
キョン「さて、いただきます」
モグモグ
キョン(お、結構うまいかも。しかし毎日これは飽きるな)
周防「――――――」 テトテト
キョン(お、周防)
周防「――!――――――」 ジー
周防「――――――」 テッテッテ
キョン(周防が走った!!じゃなくてもしかしてこれ食いに来てるのか!?)
777 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 22:23:25.51 ID:lQ51a6Fg0
周防「――――」 キラキラ
キョン(目がすごいキラキラしてる……)
キョン(駄目だぞ、周防。この前はうまくいったが今度は失敗する確率の方が……)
周防「―いただきます―――――」 パク
周防「――――――――」 モグモグモグモグ
キョン(遠慮なしですかァー!や、ヤバイこれは!!)
周防「―――――――――――――」 モグモグモグモグ
周防「―――ご馳―――走さま――――――――」 ツヤツヤ
キョン「やっちまった……逃げ切れなかった……」
キョン「で、でも!ノーカンだよな、こういうのって絶対!!」
キョン「うん、ノーカン!その方が周防だって嬉しいさ、うん!今日は俺は何も無かったぞ!!」
周防「――――――――」 テトテト
周防「―――?――――――――」
周防「―――――エ――ラー――――――?―」
周防「―――心拍―――数微上昇―――――体―――――温上昇――――」
周防「―――思――考能力――――正常――――」
周防「―――――――――――――――――――――?――――」
780 名前:>>779 ごめーんね![sage] 投稿日:2009/05/22(金) 22:32:49.66 ID:lQ51a6Fg0
キョン「よし、手を離すぞー」
周防「――――――――――」 フラフラ
キョン(いかん)
キョン(あの一軒以来周防の顔がまともに見られん……)
周防「―――――――――」 ベタン!!
周防「――――痛い――――――」
キョン「おいおい、大丈夫か?周防」
キョン「ほれ、掴まれ」
周防「―――――――――――――――」 ジー
キョン「……」
キョン「……」 プイ
周防「―――――――――――!――――」
キョン(駄目だ、目を合わせられん。これじゃあまるで変質者じゃないか!!)
周防「――――――――」 ショボン
キョン「た、立てるか?」
周防「―――――――――」 ……コクリ
782 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 22:41:13.49 ID:lQ51a6Fg0
キョン「……」 ジー
周防「―――――」 ジー
貞子『……』 ジー
博士『うわぁぁああああああ!!!!』
キョン(だ、駄目だ。間が持たん)
キョン(いくらかましになるだろうと思ってTURUYAで借りてきたが、なんだこの駄作!)
キョン(明らかに選択ミスだろ……)
ぎゅ
キョン「ん?」
周防「――――――」 ジー
貞子『う、うらめしやぁ〜!!』
博士『うわぁぁあああああああああ!!!!』
キョン「……」
キョン(何だよ)
キョン(やっぱり意識してるのは、俺だけ。かよ。ハハ、こりゃ人に話したら末代まで笑われるな)
キョン「……」 ナデナデ
周防「――――――――」
周防「――?―――――――――」
785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 22:51:42.25 ID:lQ51a6Fg0
テレビ<ウフーンアハーン
周防「――――――――」
テレビ<キスミー! チュッチュ
周防「――――――――――――」
キョン「ん?何か面白い番組でもあってるのか?」
テレビ<ウフーンアハーン
キョン「」
キョン「見ちゃいけません!!!」
周防「―――――――?――――――――」
キョン「洋画劇場はお前にはまだ早い、もう少し世間を知ってから見るんだ!!」
周防「――――――――――」
周防「―――――――――――――――――」 コクリ
周防「――――――――」
周防「――――――――――――」 ピト
周防「―キ――――ス――――――――?―」 プニプニ
周防「―――唇と――唇―――――――」
周防「――キス―――――――」
周防「―――あ―――の――時――――」
周防「―――――――――――――――――――」
周防「―――?―――」
797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 23:14:24.49 ID:lQ51a6Fg0
周防「――――――――」 ボー
周防「―――――エラー―――――?――」
周防「――――該当症―――状な――し―――――――」
周防「――でも―――明―――らかに――――異―――常――」
周防「――彼―――と一緒に居―――――る――のが辛い――――――――」
周防「――私は――彼―――が――好―――き―――――?―」
(妹「一緒に居ると嬉しくなったり、楽しくなったり」)
周防「――好き――ではな―――い―――――?――」
周防「――――嫌い――――?――」
(キョン「そんなことするんじゃありません!!」)
(キョン「危ないだろ、馬鹿!!」)
(キョン「ほら、大丈夫か?」)
(キョン「そうか、良かった。心配したぞ周防」 ナデナデ)
周防「―――――違――――う――――――――」
周防「――違う―――――――」 ポロポロ
キョン「おい、周防?」
周防「―――――――――――」 ポロポロ
キョン「ど、どうした!?周防!!」
周防「―――――辛い――――――――」 ポロポロ
800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 23:22:03.13 ID:lQ51a6Fg0
タッタッタッタ
ドンドン
長門「……誰?」
キョン「長門、俺だ!!」
ガチャ
長門「…………何?」
キョン「周防が、周防が……」
キョン「いきなり泣き出して、辛いって言って、倒れて!!」
長門「……」
長門「……話して」
長門「……」
長門「理解した」
キョン「大丈夫なんだよな!?」
長門「……分からない」
長門「私と彼女は良く似た存在。しかしそれは特徴が似通っているだけでまったく同じというわけではない」
長門「私がこれから話すのはあくまで可能性の話、それはきっと貴方にも辛い話」
キョン「……」
キョン「話してくれ」
803 名前:>>801 (´^ω^`)[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 23:31:20.89 ID:lQ51a6Fg0
長門「クリスマスの出来事、覚えてる?」
キョン「ああ、パラレルワールド、だったか」
長門「……」 コクリ
長門「彼女は今、あの時の私の状況に酷似している」
キョン「じゃあ」
長門「そう、一種のバグが発生している」
長門「このまま放っておくと、彼女は新しい世界を作りかねない」
キョン「……なんとか、できるんだよな?」
長門「……」 フルフル
長門「……彼女は、無茶をしすぎた」
長門「彼女は上の命令を無視し、歴史の修復をした。その件を彼女の上は重く見ている」
長門「彼女は、次は無いと宣告されていた」
キョン「……じゃあ」
長門「おそらく、彼女がこのままバグに飲み込まれた場合、彼女の上は彼女を切り捨てる」
長門「これは想定されていた未来、このままではそれが現実になってしまう」
キョン「…………」
キョン「俺は」
キョン「俺はあいつを捨てられない。長門を見捨てられないように周防も俺の仲間だ」
長門「……そう」
808 名前:さぁ、ストーリーが破綻してきた[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 23:39:36.83 ID:lQ51a6Fg0
長門「……」 スッ
キョン「おい、長門。どこに行くんだ?」
キョン「まさかお前、周防を見捨てろっていうんじゃないだろうな!?」
長門「……ついて来て」 テトテト
キョン「……ここは、七夕の時の」
長門「彼女、周防九曜が過去、貴方を救った事を覚えてる?」
キョン「……忘れないさ。なにから救ってくれたかは分からずじまいだがな」
長門「あの時彼女は『スリープモード』だった肉体に現在の情報を転送した。七夕に同じく私がしたように」
長門「それを、貴方に試す」
キョン「……」
長門「危険は大きい。推奨はできない。ただ」
長門「貴方が彼女を救いたいのなら、この道以外に存在しない」 スッ
長門「左手を握れば情報の転送を開始する」
長門「私は貴方を失いたくない。貴方の判断に任せる」
長門「許可を」
811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 23:42:01.72 ID:lQ51a6Fg0
キョン「あのなぁ、長門」
(周防「―――――――」 ムー)
キョン「男にはなぁ」
(周防「―――――――」 クス)
キョン「引けない時があるんだよ!!」
ギュッ!!
長門「情報転送を開始する」
キョン「おっしゃ、どんと来い!!」
長門「彼女にバグの発生した瞬間に送る。チャンスは一度、気をつけて」
813 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 23:46:37.55 ID:lQ51a6Fg0
キョン(……ここは?)
周防「―いただきます―――――」 パク
周防「――――――――」 モグモグモグモグ
キョン(いきなり大ピンチ!?どうするよ俺!!)
(長門「彼女にバグの発生した瞬間に送る。チャンスは一度、気をつけて」)
キョン「!!」
ガシッ
周防「―?―――――」 モシャモシャ
キョン「お前なぁ、人の食べてるものを食べようとするんじゃあない!!」
周防「―――――――」 ムー
キョン「むくれても駄目!これは俺のだろうが!!」
周防「―――――――――けち――」
キョン「……分かった。残りはやるよ」
周防「――――――――」 キラキラ
キョン(これでいい、のか?)
814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 23:51:33.20 ID:lQ51a6Fg0
……
…………
………………
――きて―――――
キョン「……んん?」
周防「―――起―――きた――――」
キョン「す、周防!お前……」
長門「どうやら成功」
キョン「大丈夫か、周防。目は見えるか?耳は聞こえるか?」
周防「――――――?―――――――――」
キョン「この反応、どうやらいつもの周防らしいな」
長門「貴方の判断はどうやら正しかったよう」
キョン「そうか、正直ひやひやしたぞ、アレ」
長門「……そう」
キョン「ああ、できるならもう一生したくないね」
周防「――――――――――――――?―」
817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 23:55:04.15 ID:lQ51a6Fg0
キョン「周防、お前……」
周防「―――?」
キョン「いや、何も言うまい。やぶ蛇な真似はもう十分だ」
キョン「長々と邪魔したな」
長門「待って」
キョン「?」
長門「あなたの体は今、動かせる?」
キョン「何言ってんだ、そんなの当然……」
キョン「当然……」
キョン「……」
キョン「動かないってどういうことだぁああああああ!!!!!!」
819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 00:00:56.43 ID:S/FCHjMM0
長門「落ち着いて聞いてほしい」
キョン「な、長門、これってアレ?もしかして情報過去に飛ばした代償って奴!?」
長門「違う」
長門「貴方の情報のコピーは許されていない行為、そこから新たなバグが生まれる可能性もある」
長門「だから私は貴方の情報本体をバックアップを取らずに転送した」
長門「つまり、こちら側の貴方の体は貴方が向こうへ行っている間『死んでいた』事になる」
キョン「死!?お、俺」
長門「落ち着いて、それは『情報を送っていた時』の話」
長門「現に貴方はこうやって私たちと話している」
長門「ただ、身体のパーツがまだうまく動いていないだけ」
長門「脳に近い器官からそれも正常に動作するようになる。先ほどの貴方のように」
キョン「じゃあ……」
長門「貴方は無傷で、この問題を解決しきった。代償は数時間の四肢不随」
キョン「……」
キョン「……やれやれ、だな」
周防「――――――――」 ツンツン
キョン「動かないからってつつくんじゃありません!!」
773 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 22:15:35.91 ID:jeI1TjflO
キョンとくーちゃんの日帰り(本当は勢いで泊まっちゃうよ)旅行!!
支援
822 名前:このまま、>>773も消化して見せる!![sage] 投稿日:2009/05/23(土) 00:07:45.26 ID:S/FCHjMM0
周防「――――――」 ジー
キョン「どうした周防」
周防「――――――――――」 ジー
キョン「桜か」
周防「―――――桜―――」 ジー
周防「―――ひら―――ひ――ら――」 テトテト
キョン「あんまり離れるんじゃないぞ」
周防「―――――」 コクリ
テトテト
キョン「言ってるそばから!!」
ギュッ
キョン「ほれ、離れんな」
周防「―――――――」 ムー
823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 00:13:11.96 ID:S/FCHjMM0
キョン「しかし」
――――――
長門「ただ、このままだと彼女はまたバグに侵されてしまうかもしれない」
キョン「……俺に、できる事は?」
長門「簡単」
長門「彼女は貴方と触れ合いたいという感情をため込みすぎて貴方の昆布巻きを奪おうとした」
長門「適度にスキンシップを取ってあげるといい」
長門「つまり、ガス抜き」
キョン「こいつは子犬か何かか?」
周防「―――――――」 ツンツン
――――――
キョン「ガス抜きの筈だったんだが」
キョン「まさか旅行したいだなんて」
周防「―――――――」 スヤスヤ
キョン「贅沢言いすぎだぞ、周防」
キョン「まぁ」
キョン「嫌じゃないってのが唯一の救いかな?」
826 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 00:17:28.08 ID:S/FCHjMM0
キョン「どうした周防、枕投げでも何でもしてやるぞ?」
周防「―――――――」 ジー
キョン「……まさかお前」
キョン「一緒に寝たい、とか言うんじゃないだろうな」
周防「――――――――」 コクリ
キョン「……はぁ」
キョン「今日だけだからな」
周防「―――――――――――」 コクリ
周防「―――――――」 スヤスヤ
キョン「……」
周防「――――――」 モゾモゾ
キョン「……」
周防「――― 一緒――――――――」 ギュ
キョン「ああ、一緒に居てやるさ」 ナデナデ
周防「―――――――」 ムフー…… スヤスヤ
827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 00:19:11.06 ID:S/FCHjMM0
周防九曜の消失
完
829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 00:21:30.93 ID:S/FCHjMM0
おい
誰かスタッフロール頼む
嘘です
適当にばらまいていたフラグっぽいのを回収したらラブコメじゃなくなった
何を言っているか(ry
恋人エンド期待してた人ごめーんね(´^ω^`)
お詫びと言っちゃあなんだが>>821書く
821 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/23(土) 00:04:17.62 ID:4HMJWDEOO
これはアレか
宇宙人二人と添い寝フラグか
キョネ
840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 00:32:09.37 ID:S/FCHjMM0
キョン「しかし、手足が動かないっていうのは辛いな」
キョン「もう夜も遅いし帰らなきゃならないってのに」
周防「――――――――」 ピッポッパ
とぅおおおおおおおおるるん
妹『はい、もしもしー?』
周防「――――私―――――」
妹『あ、くーちゃん。どうしたの?』
周防「―――貴――方の――兄は――――預か―――った―」
キョン「なにやっとんだお前は!!!」
妹『んー、身代金は?』
周防「―――昆―布―――30枚――――」
キョン「やっす!俺一応危機救ったのに俺の価値やっす!!!」
妹『払えないからくーちゃんにあげるー』 プツ、ツーツー
キョン「……」
長門「…………泊っていく?」
キョン「お願いします」
845 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 00:40:59.12 ID:S/FCHjMM0
長門「……」 ジー
┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”
周防「―――――――」 ジー
キョン「……」
長門「貴女には今日の借りがある、よって彼の隣は私」
周防「――――関―――係な―――い――――――」
キョン「……あのなぁ、お前ら」
長門「……%&%$$&'&%$%'&(&%$%#'#&$#&%'&(')'(%」
周防「―――'&&&(&%&$%#$$%&'$%#%$&%$%」
キョン「ストップ!ストーーップ!!俺病人だぞ!?そんな可哀相な男の傍で物騒な事するんじゃねぇ!!!」
長門「……でも」
周防「―――――」
キョン「一つだけ、どっちも喧嘩しなくていい方法があるじゃないか」
847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 00:46:13.33 ID:S/FCHjMM0
キョン「なぁ」
長門「……なに?」
周防「――?――――」
キョン「何で俺が真ん中なんだ?」
長門「これが最善策」
キョン「いやいやいや、最善策は『三人別々に寝る』だろう!?」
周防「―――最――善策―――――」 ギュ
キョン「だぁ!周防、抱きつくな!!」
長門「……」 ムー
長門「…………」 ギュ
キョン「長門も対抗しなくていいから!!」
周防「―――――」 ムー
長門「・…………」 ムー
ギュッ!!
キョン「痛い痛い痛い痛いなんか出る内側からなんか出るやめて止めて誰か助けてーーーーー!!!!」
朝倉「あらあら、お熱いわねぇ」
855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 01:11:12.78 ID:S/FCHjMM0
ほいじゃ最後に>>1として周防スレ〆の言葉を
1が完全に勢いで立てたスレに三日強の間、多くの支援、保守、その他レス本当にありがとうございました
また会う事があればその時はどうぞよろしく
〜スタッフロール〜
・1
・2chの皆
・ハルヒキャラ
※このレスに安価をつけると呪われます
――――――ここまで周防九曜普及委員会本部――――――――――
引き続きシスプリスレをお楽しみください
――――ここから古泉がキョンを「あにぃ」と呼ぶSSスレ――――――――