1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:01:25.50 ID:XUYUS/XgO
キョン「だからお前はいつも…!」
ハルヒ「それはあんたがトロいから…!」
古泉「まぁまぁ、お二人とも落ち着いて」
みくる「ふぇぇ〜」
長門「………(やっぱ無理!)」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:07:26.49 ID:XUYUS/XgO
ハルヒ「新しいパソコンが欲しいわ!」
古泉「どんなのですか?」
ハルヒ「えっとね、コア2デュオ?とか言う奴だったかしら。ウィンドウズで…」
長門「………(PCの話なら加われる!今だ有希!ファイト!)」
みくる「またコンピ研に行くんですかぁ!?私は嫌ですぅ」
キョン「そうだぞハルヒ、もう強奪は…」
長門「………(空気読め乳女)」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:10:42.64 ID:XUYUS/XgO
キョン「血液型占いって当たるよな」
ハルヒ「なに言ってんのよ、あんなの嘘っぱちじゃない」
長門「………(私の血液型ってなんだっけ?)」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:14:23.80 ID:XUYUS/XgO
古泉「そうですよ、あれはそもそも学術的根拠が無いもので…」
ハルヒ「ほらみなさい、ほんとあんたは物を知らないんだから」
キョン「うるせえ」
みくる「そもそも血液型占いってなんですかぁ?」
長門「………(なるほど。私はA型のRHマイナス…、って話題終わっとるがな)」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:20:18.26 ID:XUYUS/XgO
キョン「しかし、占いと言えば、長門は文化祭で占いしてたよな」
長門「………(私の話題!!いけゆきりん!今こそイメージトレーニングの成果を!)」
古泉「あの衣装似合ってましたよね」
ハルヒ「みくるちゃんも似合ってたわよ!私が選んだしね!」
みくる「そ、そうですかぁ…?恥ずかしかったですぅ」
長門「………(また話題持っていきやがったよ、あのホルスタイン…)」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:26:36.32 ID:XUYUS/XgO
ワイワイガヤガヤ
長門「………(千載一遇のチャンスを逃してしまった。私はなんて駄目な子)」
キョン「そういや、最近長門って洋書よく読んでるよな」
長門「………(また私に話が!!今日は良き日。帰ったら朝倉涼子に赤飯を炊いてもらおう)」
みくる「すごいですよねぇ。私なんか全然英語が駄目で…」
長門「………(な!またこいつか!)」
みくる「うふふ…」チラッ
長門「………(乳め、まさかわざと)」ワナワナ
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:32:21.27 ID:XUYUS/XgO
キョン「へぇ、そうなんですか。でも朝比奈さんって文系ですよね」
みくる「文系だからって英語が苦手とは限りませんよ」
古泉「文系で理数系が得意な人だっていますしね」
長門「………(私は読書好きで理数系。今だ!今だ!)」
ハルヒ「キョン、もっと面白い話ないの?」
長門「ぶっころすぞ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:35:06.96 ID:XUYUS/XgO
キョン「ん?長門なんか言ったか?」
長門「気のせい」
ハルヒ「そうよ、有希がしゃべるなんて稀じゃない」
長門「………(あぶない、声に出てた…)」
ハルヒ「………(気のせいよね?)」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:41:05.31 ID:XUYUS/XgO
キョン「オセロと将棋なら、どっちが奥深いんだろうな」
ハルヒ「将棋じゃないの?」
古泉「いえ、オセロの単純さも極めるとなかなか」
キョン「お前は弱いじゃないか」
みくる「オセロって白黒してて可愛いですよね♪」
長門「………(もうここで話に入るしかない。少し強引だけど仕方がない)」
長門「………(深呼吸して、よし!)」
パタン
ハルヒ「よし!今日はここまでね!また明日!」
長門「………(力みすぎて本を閉じてしまった…)」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:48:00.79 ID:XUYUS/XgO
ガチャ バタン
朝倉「おかえり」
長門「また駄目だった!私駄目だ!私は駄目だ!」
朝倉「そう…」
長門「なんで私と二人だとそんなテンションがダウナーなんだよーぅ!もっと朝倉涼子の笑顔を見せてくれよ!」
朝倉「あなたのテンションが高すぎるのよ…」
長門「仕方ないじゃん!学校でしゃべらなかったんだから家でしゃべらないと死ぬ!死んでしまう!」ジタバタ
朝倉「厄介だわ、この人」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:51:13.67 ID:XUYUS/XgO
朝倉「(いったい、私が消えてる間に何があったのかしら…)」
長門「朝倉涼子!メシ!メシにしてくれ!」
朝倉「(前はもっと人形みたいで…、可愛かったのに…)」
長門「おらー。聞いてんのか」ゲシ
朝倉「いたっ、痛い!」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 02:56:49.47 ID:XUYUS/XgO
長門「やっぱり朝倉涼子の飯は最高だなー。海原雄山でも唸るよコレ!」
朝倉「あら、そう?」
長門「クワッてなって、シェフを呼んでこい!って叫ぶのよ」
朝倉「続くの?その話?」
長門「そんでビンタされんの。パーンって。で朝倉涼子は泣くの」
朝倉「なんの話よ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:01:54.27 ID:XUYUS/XgO
朝倉「なんで私とだとこんなしゃべるのに、学校では喋らないのよ」
長門「そりゃあれよ。私は生まれて4才なわけよ」
朝倉「うん」
長門「やっと高校入学して、ハイ、いきなり人付き合いが始まりました」
朝倉「そうね」
長門「でも私にとってそれは初めての経験なわけよ」
朝倉「まぁそうね」
長門「フランクにしゃべれるほうがどうかしてるっつーの!!思念体もちょっとは考えろっつーの!」
朝倉「なぜキレる」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:07:27.19 ID:XUYUS/XgO
長門「いわば高校デビュー失敗の典型例なわけよ、私は」
朝倉「でも去年までは家でもこんな感じだったじゃない」
長門「そりゃあ、私も大人になったから?そういうことよ」
朝倉「わけわかんないわ。再生されて、私びっくりしちゃったわよ。長門さんが随分変わってて」
長門「そりゃ朝倉涼子を再生したのは、私の話し相手のためだもん」
朝倉「え?私の存在意義それだけ?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:10:34.46 ID:XUYUS/XgO
長門「あとはメシスタント?」
朝倉「それ扱い酷くない?」
長門「嬉しいくせに〜」プニ
朝倉「ち、ちょっと!」
長門「アハハハ!お風呂入ってくるね?」
朝倉「疲れるわ…」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:16:10.02 ID:XUYUS/XgO
朝倉「いいお湯だった」
長門「長風呂だね〜」
朝倉「髪長いからね」
長門「よっ!大和撫子!」
prrrr
朝倉「電話鳴ってるわよ」
ピッ
長門「………」
朝倉「キャラ変更早っ」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:19:47.44 ID:XUYUS/XgO
長門「………」
長門「いい」
長門「わかった」
長門「また明日、学校で」
朝倉「誰から?」
長門「………」
朝倉「わかった、キョン君ね?」
長門「…うん」
朝倉「ねぇ、前から聞こうと思ってたんだけどさ…」
長門「?」
朝倉「キョン君のこと、好きなの?」
長門「!!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:25:02.56 ID:XUYUS/XgO
長門「ばっ、お前違うよ!全然違うよ!この眉毛!ダブル眉毛!」
朝倉「眉毛は誰でも2つあるわよ。なんでそんなあわててるのよ」
長門「あわててない!これが素!明るくて楽しいゆきりん☆」
朝倉「はいはい。で何だったのよ」
長門「涼宮ハルヒがまたなんかやらかしてなんやかんやらしい」
朝倉「あやふやね」
長門「内容良く聞いてなかった」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:32:03.58 ID:XUYUS/XgO
朝倉「長門さんも大変ね」
長門「頼られるのは嫌いじゃないからね!平気平気。それに」
朝倉「それに?」
長門「こうやって話す機会を増やしていけば、いつか仲良くなっていけるって信じてるもん」
朝倉「そうやって思ってるうちに、月日は過ぎていくものよ。自分から勇気を出さなきゃ」
長門「ムリ!死ぬ!恥ずかしくて死ぬ!」
朝倉「頑張りなさいな」
長門「ねぇ…」
朝倉「?」
長門「朝倉涼子はどうやって人に話しかけてるの?」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:37:19.40 ID:XUYUS/XgO
朝倉「そうねぇ…、とりあえずニコニコしといて、ある程度服装をきちんとして…」
長門「ふんふん」
朝倉「当たり障りのない話、例えば授業の話しとかをふるの」
長門「それで?」
朝倉「それから相手の話しをなるべく聞いて、適当に相づちをうつのよ」
長門「うん」
朝倉「そういう雑談で相手の嗜好を探っといて、好きそうな話題をふるの。簡単でしょ?」
長門「ふーん…」
朝倉「何か?」
長門「それって楽しいの?」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:41:26.37 ID:XUYUS/XgO
朝倉「楽しいとかじゃなくって、人付き合いってそういうものよ?」
長門「そうなんだ…」
朝倉「何も難しいことはないわ!だから明日こそ、長門さんも勇気を出してきなさいな!」
長門「うん。ありがとう!朝倉涼子!」
朝倉「さ、今日はもう寝ましょう」
長門「おやすみ☆」ノシ
朝倉「はいはい、おやすみ」
朝倉「…楽しい?か」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:47:18.93 ID:XUYUS/XgO
ハルヒ「カップヌードルの肉って不思議よね!!」
キョン「どこがだよ。ただの肉じゃないか」
古泉「違うらしいですよ?僕は噂では植物性タンパク質だとききました」
キョン「嘘つけよ!」
みくる「え、カップヌードルってこの時代にも…禁則事項です!」
長門「………(朝倉涼子がいないときは週5でカップヌードルだった。誰よりも私はその話題に詳しい)」
長門「………(いやだめだ。カップヌードルに詳しいなんてむしろマイナスだ)」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:53:18.56 ID:XUYUS/XgO
キョン「プレステ3が欲しいんだが」
ハルヒ「確かにあの中身を分解してみたいわね」
キョン「どうしてそうなるんだよお前は」
古泉「CPUが9つ入ってるとか聞きますね」
みくる「でもSONYって最近パッとしませんね〜」
キョン「そうですね、特に音楽方面が…」
長門「………(話しを聞いていて一つわかった)」
長門「………(朝比奈みくる…、彼女は私の得意分野の話しになると話題を変える)」
長門「………(私の敵はあいつだ)」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 03:56:26.97 ID:XUYUS/XgO
朝倉「長門さん…、大丈夫かしら」
朝倉「心配だわ」
みくる「ひゃあああ!やめてください、涼宮さん!」
ハルヒ「ほらほら、早く脱ぎなさい!」
キョン「こらやめろハルヒ!」
長門「………(朝比奈みくるを事故に見せかけて消す方法…)」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 04:02:11.01 ID:XUYUS/XgO
キョン「長門…?長門?」
長門「………(崖の上から突き落とすのが確実。いや、もしかしたら胸がクッションになって助かる可能性も)」
キョン「長門?どうした?」
長門「(ハッ!しまった)」
長門「…なに」
キョン「いや、やっぱ今はいいよ」
長門「…そう」
長門「………(くそっ、朝比奈みくるのせいでとっさに返事ができなかった。みくる、許すまじ)」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 04:05:32.17 ID:XUYUS/XgO
キョン「ハルヒよ、もうちょっとおしとやかになれんのか」
ハルヒ「生意気よ!キョンのくせに!」
古泉「お二人とも、喧嘩はやめてください」
キョン「ちょっとは長門を見習え」
長門「!!」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 04:16:02.42 ID:XUYUS/XgO
長門「………(いや、待て。これは私の話題だが、両刃の剣だ)」
長門「………(そうよ、このゆきりん☆を見習いなさい!なんて言ったら、私の存在が消される)」
長門「………(それに急に素を出すのは危険。もっと徐々にエスカレーターのようにキャラを見せるべき)」
長門「………(とすると、答えは一つ)」
長門「………」ニコッ
キョン「長門が…」
ハルヒ「笑った…?」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 04:21:30.73 ID:XUYUS/XgO
長門「………(やっちゃった〜!みんなびっくりしてこっち見てるし!)」
長門「………(もしかしてさっきの笑顔ひきつってたかも!?慣れないことするから…)」
長門「………(馬鹿、私の馬鹿!)」
パタン ガタッ
長門「…帰る」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 04:26:13.16 ID:XUYUS/XgO
キョン「…え、ああ」
ハルヒ「お、お疲れ…」
古泉「…お疲れ様です」
みくる「お疲れ様ですぅ…」
長門「………(明日部室行きにくいなぁ…)」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 04:33:05.75 ID:XUYUS/XgO
ガチャッ バタンッ
長門「ただいま…」
朝倉「おかえりなさい、ってどうしたの?暗い顔して?」
長門「失敗した…」
朝倉「え?」
長門「私には荷が重すぎたよ」
朝倉「何があったの?」
長門「パーソナルネーム長門有希を不要物と判定。当該対象の有機情報連結の解除を申せ…モゴッ」
朝倉「早まっちゃダメッ」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 04:39:32.43 ID:XUYUS/XgO
朝倉「いい?命を粗末にしちゃ駄目。死んだらおしまいなのよ?」
長門「あなたが言うか」
朝倉「お黙りなさい。とにかく何があったか言いなさい」
長門「昨日言われた通りにニコニコしようと微笑んでみたの」
朝倉「やったじゃない」
長門「そしたらみんながびっくりしてた」
朝倉「まぁねぇ…」
長門「あれは多分みんなどん引きしてたと思う。明日学校にいけない…」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 04:48:54.88 ID:XUYUS/XgO
朝倉「そんなことでめげちゃ駄目でしょ?たぶんみんなびっくりしただけよ?」
長門「そうかな?」
朝倉「そうよ。だから明日はもっと盛大に笑ってやりなさい!長門さんの笑顔は可愛いんだから!」
長門「…うんっ」ニコッ
朝倉「さぁ、それじゃご飯にしましょうか!今日はカレーだからね」
長門「やたー☆カレーだー!!インド人も真っ青だー!!」
朝倉「うふふ」
ピンポーン
朝倉「あら、誰かしら?」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 04:52:00.72 ID:XUYUS/XgO
朝倉「はい。…あら」
朝倉「ちょうど夕飯よ、上がっていって頂戴」
長門「?誰?」
朝倉「ふふ、すぐわかるわ」
長門「誰だよー教えろよー」
ガチャ
キョン「よっす」
長門「………」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 05:04:27.15 ID:XUYUS/XgO
長門「…どうしたの」
キョン「いや、長門のことが気になったからさ」
長門「そう」
ツンツン
朝倉「どうしたの、長門さん?」
長門「来て欲しい」
朝倉「で、わざわざ二人で話したいことって?」
長門「心の準備ってもんがあるだろ?なんでいきなり部屋上げてんのよ」
朝倉「嫌だった?」
長門「…嫌じゃないけど。でも女二人暮らしのとこにいきなり男上げるってアンタ、貞操観念がなっとらん!」
朝倉「あなた、何回も彼を部屋に誘ってるじゃない…。いつからそうなったのよ?」
長門「そんなことより、彼が私のことが気になったって…」ドスッドスッ
朝倉「痛い痛い。わかったから落ち着いて」
長門「私、髪の毛おかしくない?大丈夫?」
朝倉「テンションがおかしい」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 05:09:45.66 ID:XUYUS/XgO
朝倉「とにかく、あんまり彼を待たしてもあれだから、みんなで食事にしましょ、ね?」
長門「とりあえずシャワー浴びてくる」
朝倉「いや、おかしいから。必要ないから」
キョン「おお、遅かったな」
朝倉「いや、いろいろとね。さ、食べましょ。いただきます」
長門「おかわり」
キョン&朝倉「はや!」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 05:16:09.04 ID:XUYUS/XgO
キョン「長門は食べるの早いな」
朝倉「(緊張して黙々と食べているのね)」
長門「…満腹」
キョン「そうかい」
長門「…夜風に当たってくる」
キョン「へ?ああ、行ってこい」
朝倉「いってらっしゃい」
キョン「なあ、朝倉…」
朝倉「どうしたの?」
キョン「あいつに何か変わったことでもあったのか?」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 05:25:28.00 ID:XUYUS/XgO
朝倉「逆に私が聞きたいわ。私が再生されたら、彼女、メガネじゃなくなってるし」
キョン「あ、ああ。そういえばそう言うことになるのか」
朝倉「私はメガネの長門さんが大好きだったのに」
キョン「眼鏡属性か」
朝倉「属性?なに?」
キョン「妄言だ。忘れてくれ」
朝倉「他にもいろいろ変わってるし。何か心当たりは?」
キョン「…眼鏡なら」
長門「……話題どうしよう」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 05:32:22.74 ID:XUYUS/XgO
キョン「お前と戦った後にだな、俺が言ったんだ。眼鏡がないほうがいいぞって」
朝倉「ふふ」
キョン「朝倉?」
朝倉「あなたのせいだったのね?」シャリーン
キョン「待てっ!落ち着けっ」
朝倉「冗談よ。半分本気だけど。他には何か言ったの?」
キョン「いや、特には。…強いて言えば、もうちょい明るいほうがいいとも言ったが」
朝倉「!!?」
キョン「?どうした。鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔して」
朝倉「全部あんたのせいじゃないの!?」
キョン「まて、話が見えん」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 05:37:23.04 ID:XUYUS/XgO
朝倉「ぐ…(言えない…、長門さんが実は家では明るいなんて言えない)」
キョン「なんかおかしいぞ、お前」
朝倉「でも一発殴らないと気がすまない!」ガバッ
キョン「ちょっとまて!やめろ!」
ガチャッ
長門「…なにしてるの?」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 05:49:19.04 ID:XUYUS/XgO
朝倉「誤解よ、これは…」
キョン「そうだぞ、これは…」
長門「いい。わかってる」
朝倉「良かった…」
長門「パーソナルネーム朝倉涼子を敵性と判断。当該対象の有機情報連結の再解除を申せ…モゴッ」
朝倉「わかってないじゃない!」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 05:57:05.60 ID:XUYUS/XgO
長門「大気中の成分を詳細に検査したところ、朝倉涼子の言い分が正しいと判断した」
朝倉「どんだけ疑ってんのよ…」
長門「誤解を招く行動は避けるべき。次はない」
朝倉「わかった。気をつけるから」
キョン「あの…、話は終わったか?」
朝倉「ごめんね、キョンくん」
キョン「いや、こちらこそ」
朝倉「でもメガネの恨みは忘れないから」
キョン「そうかい」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 06:01:45.36 ID:XUYUS/XgO
キョン「なぁ長門…、最近なんか変わったこととかないのか?」
長門「…特に」
キョン「疲れてるとかは?」
長門「ない。大丈夫」
キョン「そうか。辛かったらいつでも言えよ?」
長門「わかった」
朝倉「(あああ、見ててイライラする!)」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 06:08:33.88 ID:XUYUS/XgO
朝倉「ね、ねえ。キョンくん?何か飲み物買いに行ってくるけど、何が欲しい?」
キョン「あ、俺も行こうかなそれ」
朝倉「いやいや、あなたは座ってて?私がいくから」
キョン「ちょっといくだけだろ」
朝倉「いいから空気読め!このでくの坊!」
キョン「はい…」
朝倉「まったく、刺すぞコラ!」
長門「………(チャンス到来!!)」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 06:16:40.31 ID:XUYUS/XgO
長門「………」
キョン「………」
長門「………」モジモジ
キョン「………」ソワソワ
長門「………(当たり障りのない話題…)」
キョン「………(いつものことのはずなんだが)」
長門「………(何がある?考えろゆきりん)」
キョン「………(今日は何故か重い…)」
長門「…今日はいい天気」
キョン「…もう夜だぞ?」
長門「………(失敗した!)」ズーン
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 06:23:57.53 ID:XUYUS/XgO
長門「………(もうどうしていいかわからない)」
キョン「………(今のは長門なりのジョークなのか?)」
長門「………(緊張がすごい…)」
キョン「………(ここは俺から話しかけるべきか?)」
長門「………(もう一回頑張れ、ゆきりん)」
キョン&長門「あの」
キョン「………(タイミングかぶった…)」
長門「………(気まずい)」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 06:28:06.16 ID:XUYUS/XgO
長門「………(この緊張感を解きほぐす手段は…)」
キョン「………(長門、汗かいてないか?)」
長門「………(一発ギャグしかない!)」
キョン「………」
長門「………オッパッピー」ボソ
キョン「え?」
長門「なんでもない。トイレに行ってくる」
キョン「なんて言ったんだ?」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 06:36:07.07 ID:XUYUS/XgO
ガチャッ
prrrr
朝倉「もしもし?」
長門「朝倉涼子!もうダメだ!彼にはよしおも通用しない!」
朝倉「よしお?だれそれ?」
長門「ヤバい、汗がヤバい!ヒューマノイドインターなんちゃらに発汗機能いらなくね!?」
朝倉「長門さん、落ち着いて…」
長門「そもそも、同じヒューマノイドインターネッツで私とあなたで性能差ありすぎでしょ!特にコミュ力」
朝倉「インターフェースね」
長門「むしろ私がバックアップかっていうね。鬱だ死のう」
朝倉「早まっちゃ駄目!こういうこともあろうかと、良い物を用意したわ」
長門「え?何?何?おいしいもの?」
朝倉「食いしん坊か」
長門「バンザイ!」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 06:41:42.46 ID:XUYUS/XgO
朝倉「そう、寝室の押し入れに隠してあるから」
長門「ええっとちょっと待って」
ゴソゴソ
長門「これは…」
朝倉「どう?それなら話題に困らないでしょ?」
長門「例のさいころ…」
朝倉「私はおはようからおやすみまであなたの生活を見つめているわ。ではごきげんよう!」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 06:48:51.19 ID:XUYUS/XgO
長門「いや、そもそもこんなの持って行くのが恥ずかしいから…」
長門「あれだ。朝倉涼子は脳みそが眉毛と一体化しておかしくなってるんだ」
長門「でもまあ、話題が無いよりマシか…。ありがとう朝倉涼子」
長門「お待たせ」
キョン「うわっなんだそれ!」
長門「………(やっぱそうなるよね)」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 06:53:01.86 ID:XUYUS/XgO
長門「………(うわ、ガン見してる)」
キョン「それ、どうするんだ?」
長門「………(ええい、ままよ!)」ツイ
キョン「ふれってことか?」
長門「」コクコク
キョン「しかたないな。よしいくぞ」
長門「………(あっ、この人優しい)」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 06:58:14.60 ID:XUYUS/XgO
キョン「なにがでるかな」
長門「なにがでるかな」
キョン「チャララチャンチャンチャラララン」
今日の当たり目
キョン「………」
長門「…………」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 07:05:04.76 ID:XUYUS/XgO
キョン「………」
長門「………(当たり目抜いとけよ眉毛…)」
「オメデトウゴザイマスー」
キョン「誰!?」
MAYUZO「MAYUZOデス−」
長門「朝倉涼子、無理しないでいい」
MAYUZO「わ、私は朝倉涼子じゃ…」
長門「いいからひっこめ」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 07:12:43.94 ID:XUYUS/XgO
朝倉「なによ、人がせっかく…」ブツブツ
キョン「いや、頑張ったとは思うが…」
長門「仕込みすぎ」
朝倉「言っとくけど、全部手作りなのよ?」
長門「暇人」
キョン「しかし、よく出来てるな、MAYUZOといいサイコロといい」
朝倉「キョンくん…わかってくれるのね!?この技術力の高さが!!」ギュッ
長門「………(朝倉のキョンへの好感度がアップしてる…。危険な状態)」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 07:19:36.81 ID:XUYUS/XgO
長門「…飲み物は?」
朝倉「あ、ごめんなさい!当たり目が出たから急いで戻って来ちゃって。まだ買ってないの」
キョン「そんな必死になるとこか?そこ」
朝倉「あ、当たり目出したあなたにはこれあげるわ」
キョン「なんだこれ?」
朝倉「メダルよ。ダーツの矢と交換できるわ」
長門「仕込みすぎ」
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 07:26:16.51 ID:XUYUS/XgO
長門「テレビの見すぎ」
朝倉「そうかもしれないわね」
キョン「意外だな」
朝倉「そうかしら?ふふ」
長門「………(なぜこの二人が仲良くなる?)」
朝倉「じゃあ今度こそ買い物に行ってくるわ」
キョン「ダーツはお前が帰って来てからか?」
長門「やる気なの?」
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 07:34:25.67 ID:XUYUS/XgO
長門「………(で、また振り出しに戻る、か)」
キョン「………(朝倉ってあんな性格だったっけ?)」
長門「………(何していいかわからない)」
キョン「そういや、まだ長門はサイコロ振ってないよな?」
長門「え?」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 07:45:21.73 ID:XUYUS/XgO
長門「………(サイコロトーク、これって意外と地雷なんじゃ?)」
長門「………(当たり目の他は、情けない話、恋の話、怒りの話、そんな無茶な!、私を変えたあの人、か)」
長門「………(当たり目はまた眉毛が出てくるし、恋の話はただの告白だし、私を変えたあの人ってのもな…)」
長門「………(いや、ここは運に任せよう!)」
キョン「大丈夫か?無理にふらなくても…」
長門「いい。ふる」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 07:46:16.95 ID:XUYUS/XgO
安価>>190
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 07:47:11.41 ID:jtrOw5rIO
怒りの話
みくるへの怒りを
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 07:47:52.57 ID:Ko/9U13VO
>>188
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 07:52:33.86 ID:XUYUS/XgO
長門「なにがでるかな」
キョン「なにがでるかな」
長門「それはサイコロまかせよ」
怒りの話
キョン「怒りの話…か」
長門「………」
キョン「長門に怒りってあるのか?」
長門「ある。たくさんある」
キョン「え?」
長門「今日は言わせてもらう」
キョン「そ、そうかい」ゴクリ
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 08:01:57.61 ID:XUYUS/XgO
長門「誰とは言わないがある女子生徒」
キョン「ほう(ハルヒのことかな?)」
長門「まず可愛ければなんでも許されると思っている。そこが気に入らない」
キョン「ああ、それはいかんな」
長門「だいたい、事件が起こった時には役に立たなすぎる。私と古泉、あなたがいつも働く」
キョン「ふむ」
長門「そのあまりの役立たずっぷりに、SSを書くときにはいつも扱いに困る」
キョン「それは知らんが」
長門「正直いって持て余している」
キョン「長門がそこまで言うんだからよっぽどなんだな」
長門「だいたい、胸が大きいのが気にくわない。しぼめ」
キョン「おい」
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 08:06:49.78 ID:XUYUS/XgO
キョン「(しかし、ハルヒは確かに胸はあるが、言うほどじゃないような…)」
長門「第一、あれだけの大きさだとすぐに垂れる。垂れろ」
キョン「もしかしてそれって」
長門「ちなみにイニシャルはA.M」
キョン「それはもう答えだ!」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 08:14:49.55 ID:XUYUS/XgO
長門「何がみくるビームだ。人の手を焼きやがって」
キョン「あの、長門さん?」
長門「一回読書中に本の上にお茶をこぼされたこともある」
キョン「もしもし?」
長門「せっかくウォーリーを探してたのに、そのせいで集中力が途切れた」
キョン「お前、そんな本読んでたっけ?」
長門「ウォーリーの国のマゾっぷりは異常」
キョン「しらんがな」
長門「思い出しても腹が立つ。朝比奈みくるを敵性と…モゴッ」
キョン「名前言ってるし。それに消しちゃだめ」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 08:23:34.06 ID:XUYUS/XgO
キョン「そもそもウォーリーを読書って言うのか?」
長門「確かに」
長門「しかしまだ言いたいことはある」
キョン「あんのかよ」
長門「ある。たくさんある。その中でも今回はリスナーから寄せられた意見で多数意見をピックアップしてみました」
キョン「リスナーって」
長門「堂々の第一位は“鶴屋さんと交代して欲しい”」
キョン「それ禁句な」
長門「涼宮ハルヒが、“宇宙人、異世界人、超能力者、金持ちがいたらあたしのところにきなさい”と言っていたら実現したはず」
キョン「そんな生々しいハルヒは嫌だ」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 08:33:51.91 ID:XUYUS/XgO
長門「私は、割と世の中は金だと思っている」
キョン「そうなのか」
長門「そう」
キョン「意外だな」
長門「でも私なら紙幣の偽造なんてお茶の子さいさい」
キョン「こら」
長門「次行きましょう。第2位は“コスプレがいい加減あざとい”」
キョン「薄々みんな思ってるよな」
長門「そう。第3位は“ぶっちゃけ演技だと思う”」
キョン「ぶっちゃけたな」
長門「それでは皆さん、See you next time!」
キョン「終われねえよ!」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 08:45:33.50 ID:XUYUS/XgO
長門「まだ足りない?」
キョン「お腹いっぱいだよ」
長門「そう」
キョン「しかし長門、今日はいつになくよくしゃべるじゃないか」
長門「…う(しまった!半分くらい素が出ていた)」
キョン「そんなに朝比奈さんに鬱憤が溜まっていたとはな。言ってくれれば良かったのに」
長門「話す機会がなくて…」
キョン「俺で良ければいつでも聞いてやるさ。お前には迷惑かけっぱなしだからな」
長門「………(やっぱり優しい)」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 09:01:39.30 ID:XUYUS/XgO
キョン「なんせお前は頼れる宇宙人だからな!これからも度々お世話になるだろうし…」
長門「………(いい感じ。これならもっと突っ込んだ話をしても)」
キョン「しかし、このMAYUZOよく出来てるよな」
長門「え?」
キョン「朝倉って手先が器用なんだな」
長門「………(なぜここで朝倉の名前を出す?空気読めよ!ちょっと大胆なアプローチをしようとしたとこだったのに!)」
キョン「意外とテレビっ子だし、朝倉のこと誤解してたな、俺」
長門「………(わざとやってんのか?)」
朝倉「ただいま〜!」
キョン「お、噂をすれば」
長門「………(あなたしか噂してませんよ)」
朝倉「?どうしたの、長門さん?」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 09:11:47.29 ID:XUYUS/XgO
ごめん
先週も月曜日にハルヒSS立てて授業サボったせいで、今日は行かなきゃまずいっぽい
夕方か夜には帰って来たいと思ってます
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 13:11:43.49 ID:XUYUS/XgO
長門「………(もっと遠くへ買い物に行けよ。六甲に直接おいしい水を汲みにいけよ)」
朝倉「? 変な長門さん。あ、それから飲み物なんだけど−」
キョン「 ダ ー ツ は ! ? 」
朝倉「え?そんなにやりたいの?」
長門「………(あ、無邪気な人って可愛い)」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 13:17:33.08 ID:XUYUS/XgO
朝倉「まさかやるとは思ってなかったから、商品をキチンと用意してないけど、それでもいいの?」
キョン「そうなのか?」
朝倉「パジェロはあるけど」
長門「あるの?」
キョン「いや、俺は免許持ってないしパジェロはいらん」
朝倉「あらそう」
長門「じゃあなんでダーツしたいの?」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 13:25:48.28 ID:XUYUS/XgO
朝倉「本日用意しました賞品は、キョンくんご所望のPS3とソフトのセット」
長門「………(うちにそんなものがあったんかい)」
キョン「よっしゃあ!!」
長門「…ちょっといい?」クイクイ
朝倉「なにかしら?」
長門「あのダーツ、賞品にナガトって書いてあるんだけど?」
朝倉「もちろん、あなたのことよ?」
長門「なにそれ」
朝倉「もし当たったら、私がプレゼントでーす☆って登場しなさいよ。ほら、体にリボン巻いて」
長門「するわけねーだろ馬鹿。眉毛馬鹿。」
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 13:31:53.56 ID:XUYUS/XgO
朝倉「なんでよ。しなさいよ」
長門「まあ百歩譲ってそれはいいよ。許してあげる。でもね」
朝倉「?」
長門「なんでアサクラもあるの?しかも割といっぱい」
朝倉「ないわよ。気のせいよ」
長門「………」
キョン「はやく回してくれよ」
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 13:36:16.84 ID:XUYUS/XgO
朝倉「パ・ジェ・ロ!」
長門「パ・ジェ・ロ!」
キョン「そりゃ!」
朝倉「普通にPS3当てるなんて…」
長門「………(たわしのがまだマシ…)」
キョン「よっしゃあ!」グッ
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 13:41:40.94 ID:XUYUS/XgO
朝倉「はいはい、おめでとうおめでとう」
長門「………(表面積の5割が私、朝倉涼子が4割、この状況であれをひくとは)」
キョン「本当にもらっていいのか?」
長門「………死ね」ボソ
朝倉「死ね」
キョン「ええ!?」
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 13:48:16.16 ID:XUYUS/XgO
朝倉「じゃあしらけたしお開きね」
キョン「俺がなにか悪いことしたか?」
朝倉「すごいわねあなた」
長門「………まさに節穴」
キョン「わかったよ、帰るよ」
長門「」クィクィ
キョン「どうした?」
長門「今日はいっぱい話ができてうれしかった。また明日、学校で」
キョン「ああ、また明日な」
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 13:55:13.66 ID:XUYUS/XgO
ギィ バタン
長門「すっげー!朝倉涼子すげー!」
朝倉「ふふ」
長門「ちょっと微笑んだだけで彼のほうからうちに来たよ!?春が来たよ!?雪解けは近いよ!?」
朝倉「そうね」
長門「有希だけにね☆」
朝倉「ぶつわよ」
長門「ごめんなさい。次は?次は何すればいいの?」
朝倉「落ち着きなさい」
長門「はい」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 14:01:14.04 ID:XUYUS/XgO
長門「…次は何を?」
朝倉「そうね、じゃあ今週の日曜に買い物でも誘ったら?図書館でもいいし」
長門「無理」
朝倉「いけるわよ。長門さんなら」
長門「不可能」
朝倉「テンションが高いか低いかしかないの?」
301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 14:07:24.23 ID:XUYUS/XgO
朝倉「だいたいあなた、涼宮さん絡みなら普通に呼び出したりなんなりするじゃないの」
長門「だってあれは職務上仕方ないもーん。やらなきゃクビになっちゃうし!」
朝倉「ああ、いるわよね。業務とか職務が絡まないと異性と会話できない人」
長門「グサッ!朝倉涼子の言葉が私の胸に突き刺さった!64ポイントのダメージ!」
朝倉「だいたい古泉くんともしゃべってないもんね」
長門「古泉一樹は生理的に無理」
朝倉「あらそう」
長門「そう」
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 14:17:04.25 ID:XUYUS/XgO
朝倉「まぁあんなホモはどうでもいいわ。今はキョンくんの話よ」
長門「そうだよ!今は古泉は要らない子だよ」
朝倉「明日、なんとかして彼を日曜日に誘いなさい」
長門「無理だしー」パタパタ
朝倉「ゆきりんは強い子でしょ?」
長門「うん、ゆきりんは強い子」
朝倉「じゃあどうやって誘うか考えときなさい」
長門「ゆきりんは頭が弱いの。だから考えて」
朝倉「(めんどくせぇ)」
308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 14:22:04.74 ID:XUYUS/XgO
朝倉「仕方ないわね、ここに映画の前売り券が2枚あります」
長門「ふんふん」
朝倉「はい、これをあなたにあげる」
長門「わーありがとー」
朝倉「もうわかるわよね?」
長門「金券ショップに行ってくるね!」
朝倉「待てコラ」
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 14:27:06.80 ID:XUYUS/XgO
長門「世の中は金」
朝倉「そういうこと言わないの」
長門「しかし、他に使い道なんて…あ、朝倉涼子、一緒に行かない?」
朝倉「なんでそうなるのよ。私があげたのに」
長門「だよね、だよね」
朝倉「(本当はあなたと行くために買ったんだけど)」
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 14:32:10.65 ID:XUYUS/XgO
朝倉「いくらキョン君でも、その券を見せたら意味がわかるわよ。例え無言でもね」
長門「じゃあ、内気な私にぴったりじゃん!」
朝倉「家でも内気ならいいんだけどね。キョン君の映画の趣味は知らないけど、その映画なら9割方の人間は大丈夫でしょ」
長門「シベ超?どんな映画?」
朝倉「すごい映画よ」
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 14:37:40.99 ID:XUYUS/XgO
長門「そうなの?」
朝倉「ええ。最高よ」
長門「朝倉涼子はターミネーターの1、2、3でどれが好き?」
朝倉「3」
長門「(これは金券ショップに売って別の券を買おう)」
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 14:44:43.63 ID:XUYUS/XgO
朝倉「じゃあそうと決まれば明日の為に早く寝なきゃね。お風呂入ってきなさい」
長門「はーい!」
朝倉「あ、そうそう。あなたキョン君と二人きりの時さ」
長門「?」
朝倉「なかなか良い感じにしゃべれてたじゃない」
長門「な!?聞いてたのか!?」
朝倉「盗聴器くらい確認しときなさいよ」
長門「この犯罪者め!」ゲシゲシ
朝倉「お腹はダメ、お腹は」
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 14:50:08.28 ID:XUYUS/XgO
朝倉「ふぅ。あれ、長門さんまだ起きてたのね」
長門「うん。言いたいことがあって」
朝倉「どうしたの?」
長門「…ありがとね」
朝倉「いえいえ、どういたしまして」
長門「…おやすみ」
朝倉「おやすみ」
朝倉「ほんと可愛いわね、あの子」
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 14:58:05.90 ID:XUYUS/XgO
長門「………(部室で待つ)」
長門「………(すかさず券を見せる)」
長門「………(完璧)」
長門「………(でも緊張がすごい)」
長門「………(ヤバい、本の内容が全然頭に入らない)」
ガチャッ
長門「………!!(来た!)」
みくる「あれぇ?長門さん一人ですか?」
長門「もぎとるぞ貴様」
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 15:05:30.20 ID:XUYUS/XgO
みくる「ふ、ふぇぇ?」
長門「………(しまった。つい本音が)」
みくる「長門さん、なんか怖いですよぉ?」
長門「そんなことない」
みくる「(うふふ、あなたが映画の券を持っているのは調査済み。させるもんですか)」
408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 19:24:12.69 ID:XUYUS/XgO
長門「………(こいつ、わざとだ)」
みくる「うふふ、どうしたんですか。こっちをじっと見つめちゃって」
長門「………(いっぺん痛い目をみないとわからないらしいな)」
みくる「変な長門さん」
長門「………(今部室には二人きり)」
長門「(ここが貴様の墓場だ)」
412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 19:33:11.12 ID:XUYUS/XgO
長門「SELECT シリアルコード FROM データベース WHERE コードデータ…」ブツブツ
みくる「おっと、させるもんですか!返り討ちにしてあげるわ!みくるビー…」
コンコン ガチャッ
キョン「よっす」
キョン「あれ二人とも、向かい合ってどうしたんですか?」
みくる「な、なんでもないですぅ」
長門「(ちっ、命拾いしたな)」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 19:40:59.44 ID:XUYUS/XgO
キョン「じゃあ着替え終わるまで外で待ってますね」
バタン
みくる「一時休戦ですね」
長門「私の勝ち」
みくる「負け惜しみを…」
長門「この部屋の中をよくみて」
みくる「? …あぁっ」
長門「この部屋にあるコスチュームを全て全身タイツと変なおじさんに変えた」
長門「どちらか好きなほうを選ぶがいい」
みくる「畜生…」
長門「ちなみに全身タイツのカラーバリエは24色ある」
418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 19:45:35.43 ID:XUYUS/XgO
みくる「どうぞ…」
ガチャッ
キョン「!?」
みくる「は、恥ずかしいですぅ…」
長門「(この状況でも着替えるとは、彼女のコスプレ魂も本物らしい)」
キョン「…変なおじさん?」
みくる「メイクに時間がかかりました♪」
長門「(敵ながら見てて涙が出そうだ)」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 19:50:05.64 ID:XUYUS/XgO
みくる「お茶どうぞ♪」
キョン「あ、ありがとうございます(目を合わせたくない)」
みくる「お茶どうぞ」
長門「(正直やりすぎたコレ)」ズズッ
長門「熱ッ!!」
キョン「長門!!?」
みくる「(第2Rは私の勝ちね)」
426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 19:57:34.25 ID:XUYUS/XgO
キョン「長門ってあんな声出すんだな」
長門「出す。しょっちゅう」
キョン「そうか、しょっちゅうか」
みくる「(くっ…かえって彼女と彼に話す機会を与えてしまった)」
長門「………(2勝1敗。さて、どう出る?)」
みくる「キョンくん、お茶請けどうぞ」ゴソゴソ サッ
キョン「え゛」
長門「(馬鹿な…腹巻きの中からどら焼きが出てきただと)」
430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 20:01:45.56 ID:XUYUS/XgO
キョン「………(朝比奈さんの体温で温もったどら焼き)」
みくる「(やった!勝った!仕留めたっ!)」
キョン「いえ、お腹いっぱいなんで」
みくる「なっ」
長門「ですよねー」
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 20:06:36.32 ID:XUYUS/XgO
長門「(これで3対1)」
みくる「(圧倒的にこちらが不利!)」
長門「(おそらく次が最後の勝負)」
みくる「(そして最終対決は)」
長門&みくる「(勝ったほうに2万ポイント!)」
長門「………(負けられない)」
みくる「………(負けるもんですか)」
キョン「仲良さそうに見えるんだけどなぁ」
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 20:13:52.82 ID:XUYUS/XgO
ガチャッ
ハルヒ「みんなおっまたせー」
ハルヒ「あら、みくるちゃん。それ可愛いじゃない」
キョン「えっ!?」
ハルヒ「どうしたのよ?」
キョン「本気か?他に言うことは?」
ハルヒ「そうねぇ、あっわかったわ。ちょっと待ってなさい!」ダダダ
ハルヒ「これ!持ってきたわよ!」
キョン「腹巻きにステテコにジジシャツに眼鏡にカツラ…」
ハルヒ「志村の隣にはカトちゃんが欲しいわよね!」
長門「まさか」
441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 20:19:15.02 ID:XUYUS/XgO
キョン「誰が着るんだよこれ」
ハルヒ「そうね。あんたが来てもつまらないわ。もっと意外そうな人がいい」チラッ
キョン「え?」
長門「………」フルフル
ハルヒ「有希!出番よ!」
キョン「おいハルヒ!」
長門「!」ビクッ
ハルヒ「あんたは出て行きなさい!ほらほら!」
長門「………」ブルブル
443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 20:22:50.47 ID:XUYUS/XgO
ガチャッ
古泉「遅れてすいません」
キョン「よう…」
古泉「…ここは地獄ですか?」
キョン「あるいはそうかもしれん」
長門「………」
みくる「………」
ハルヒ「こうなったらドリフターズ全員揃えるのも面白いかもね」
448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 20:29:23.91 ID:XUYUS/XgO
ハルヒ「次の文化祭の出し物の候補にしましょうか」
古泉「僕は仲本工事がいいですね」
キョン「やる気なのかお前」
みくる「お茶どうぞ♪」
長門「………(SOS団って頭おかしい人の集まりだったんだ)」 パタン パタン パタン
キョン「(長門が本を開いたり閉じたりしている…早く帰りたいのか)」
449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 20:36:54.09 ID:XUYUS/XgO
キョン「なあ長門」
長門「(泣きそう)…なに」
キョン「辛かったら辛いって言っていいんだぞ?」
長門「うん…ありがと」
キョン「ぶふっww」
長門「!?」
キョン「すまん…その格好で見つめられるとだな…」
長門「いい。気にしないで。(死にたい)」
みくる「私では笑ってくれなかったのに…。長門さんの勝ちね」
古泉「マット運動には自信あるんですよ」
ハルヒ「へぇ、興味ないわ」
452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 20:44:39.55 ID:XUYUS/XgO
ハルヒ「じゃあ今日の団活は終了!」
古泉「はい」
長門「………(今日は朝倉涼子の胸で思い切り泣こう)」
みくる「さぁ着替えよっと」
長門「…朝比奈みくる」
みくる「どうしたんですか?」
長門「…いい戦いだった」
みくる「こちらこそ」
長門「コスプレがこんなに過酷だと思わなかった。あなたに敬意を表する」
みくる「わかってくれましたか」
グッ←握手
455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 20:55:15.77 ID:XUYUS/XgO
トボトボ
長門「(朝比奈みくるは意外と良い人。私は誤解していた)」
長門「………(涼宮ハルヒの頭はどうかしている。古泉は空気)」
キョン「長門」
長門「…!!」
キョン「さっきは笑ったりしてすまなかったな」
長門「いい。気にしてない」
キョン「ハルヒのバカを許してやってくれ。止められなかった俺も悪いしな」
長門「………(最近の私、人生の幸せ残量を使い過ぎている気がする)」
458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 21:04:11.93 ID:XUYUS/XgO
キョン「じゃあ、俺こっちだから」
長門「…さよなら」
長門「(結局言い出せなかったな…)」
長門「(でもいいや。まだ明日がある!明日があるさ!)」
朝倉「見てたわ。良い感じじゃない」
長門「」ビクッ
朝倉「映画には誘えたの?」
長門「ううん…」
朝倉「あら、だめじゃない。そのわりに幸せそうだけど」
長門「あはは」
462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 21:12:31.36 ID:XUYUS/XgO
長門「たっだいまー!」
朝倉「ただいま」
長門「さあメシ作れ!さっさと作れ!」
朝倉「はいはい、ちょっと待ちなさいな」
長門「私はその間に明日のイメトレ!」
朝倉「電話かけたらいいじゃない」
長門「無理。緊張して無言電話になる!」
朝倉「それは印象悪いわね」
長門「FAXなら…」
朝倉「メールじゃ駄目なの?」
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 21:16:09.50 ID:XUYUS/XgO
長門「結局、イメトレしてたら1時間たった」
朝倉「すごい集中力ね」
長門「やっぱり朝倉涼子のご飯はおいしいな!クッキングババだな!」
朝倉「せめてママって言いなさいよ」
長門「あごしゃくれろ!」
朝倉「しゃくれないわよ」
470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 21:30:29.15 ID:XUYUS/XgO
長門「なー朝倉涼子ー」
朝倉「どうしたのよ」
長門「彼って好きな人いるのかなー?」
朝倉「わからないわ。彼あんな風だし」
長門「でも涼宮ハルヒとキスはしてるわけじゃん」
朝倉「らしいわね。私その時いなかったけど」
長門「ごめんね?」
朝倉「気にしてないわ。でも1回キスしたくらいで好きかはわからないわよ」
長門「でもキスだよ!好きに決まってるじゃん」
朝倉「あれは現実に帰るために仕方なくかもしれないし、吊り橋効果かもしれないじゃない」
長門「そうかなー?だといいんだけどなー…」
朝倉「じゃあ仮にあなたが古泉くんとどっかに閉じ込められて、キスしないと出られないとしたらどうする?」
長門「死ぬ」
朝倉「そう」
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 21:35:08.71 ID:XUYUS/XgO
長門「じゃあ私にもまだ勝ち目はあるってことかなー」
朝倉「そうよ。逆転なんていくらでもあるわ」
長門「相手は神だくどねー」
朝倉「なんなら涼宮さんを刺してこようか?」
長門「もうそういうのやめなよ…」
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 22:20:19.41 ID:XUYUS/XgO
長門「うん、決めた!明日こそゆきりん頑張る☆」
朝倉「明日、明日って結局先延ばしになってるじゃない。電話しなさいよ」
長門「うるさいっ。ちょあー!!」バグン!!
朝倉「モンゴリアンチョップ…。腕を上げたわね」
長門「えへへー。戦闘能力でかなうわけないだろ!このバックアップが」
朝倉「この口か!この口か!」
長門「いひゃい」
499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 23:03:47.39 ID:XUYUS/XgO
長門「じゃあ私は寝るけど、朝倉涼子は?」
朝倉「私はまだ起きとくわ。ガキ使があるから」
長門「そう、おやすみ!」
朝倉「はいはい、おやすみなさい」
朝倉「あの子、なんだか楽しそうね」
朝倉「頑張って私もあの子を応援しよっと」
「えー、松本さんは…」
朝倉「今度はハガキで話題を提供するのもいいかもしれないわね」
501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 23:17:49.65 ID:XUYUS/XgO
ハルヒ「だからね、あたしは思うわけよ!梅図かずおは宇宙人だって」
古泉「同感です」
キョン「珍しくまともなこと言うじゃないかハルヒも」
みくる「グワシ!」
長門「………(あんなのと一緒にするな)」
504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 23:22:46.85 ID:XUYUS/XgO
長門「(思ったけど)」
ハルヒ「じゃあ今度の連休に吉祥寺に不思議探索に行きましょうか」
キョン「遠いって」
長門「(本を開いてしまった時点で私の負けなんじゃないだろうか)」
長門「………(会話の輪の中に入りたい)」
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 23:29:05.70 ID:XUYUS/XgO
ハルヒ「最近、量子力学に興味があるのよね」
キョン「名前は聞いたことあるな」
長門「………(得意分野だ!)」
古泉「シュレディンガーの猫ってやつですよね」
長門「………(今なら、今ならいける)」
みくる「あのぅ…」
長門「………(またあのカマトト女か!)」
みくる「長門さんならそういう話詳しいんじゃないですか?」
長門「…え?」
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 23:39:59.51 ID:XUYUS/XgO
古泉「それもそうですね」
ハルヒ「そうなの、有希?」
長門「………(これは?)」チラッ
みくる「」ニコッ
長門「(私は彼女を誤解していたみたい。後で謝らなきゃ)」
長門「まず物質にはミクロな分野では粒子と波動の両性質があって…」
ハルヒ「ふんふん」
長門「…これを不確定性原理という」
古泉「ほほう」
長門「(私いま輝いてる!ゆきりんがスポットライトを浴びてるよ!)」
522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 23:49:07.40 ID:XUYUS/XgO
長門「シュレーディンガーの猫というのはアルファ粒子を観測する装置と連動して…」
古泉「ふむ」
長門「つまり箱の中身を観測することで確立ではなく…」
ハルヒ「なるほどね!さっすが有希ね!」
長門「(この晴れ姿を、朝倉涼子に見て欲しい!今日が私の高校デビュー!帰ったらお赤飯を炊いてもらおう)」
長門「つまり、シュレーディンガー方程式を解くことによって与えられるのは確立のみであって…」
ハルヒ「とってもわかりやすいわ!」
長門「(彼も喜んで聞いてくれているだろうか)」チラッ
キョン「俺は理系はからきし苦手なんでわけがわかりませんよ朝比奈さん」
みくる「私もです♪(空気よめよこのKY)」
長門「畜生」
527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/18(月) 23:56:16.59 ID:XUYUS/XgO
ハルヒ「ということは量子力学は平行世界の存在を示唆してるってことね!まさにSFだわ」
古泉「面白いですね。よろしければ他に何か面白い話があれば伺いたいものです」
長門「いい。他にもたくさんある」
長門「(私の話を面白いって聞いてくれるのはすごく嬉しいけど…)」
キョン「朝比奈さん、こんど書道を教えてくださいよ」
みくる「いいですよ♪(早く長門のとこいけよ。私が長門に消されるだろボケ)」
長門「………(肝心なやつがこっちに来ない)」
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:02:42.27 ID:inIAFTbvO
みくる「(昨日負けた分をきっちり長門さんに返そうとしたけど)」
キョン「朝比奈さんって虫も殺せなそうですもんね」
みくる「そんなことないですよぅ」
長門「構造体にはこの時曲げモーメントが…」チラッ
みくる「(私の命も今日で終わりか…)」
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:12:15.63 ID:inIAFTbvO
ハルヒ「有希、今日は楽しかったわ」
古泉「僕もです」
長門「話ならまたいつでも聞きにきて欲しい」ニコ
ハルヒ「そうね!また頼むわね!」
古泉「僕からもお願いします」
ハルヒ「じゃあ今日は解散!!」
長門「朝比奈みくる」ユラリ
みくる「ひゃっ!!!殺さないで!!!」ガクガク
長門「殺さない」
みくる「じゃあ何を…」
長門「彼とどんな話をしたか教えて欲しい」
みくる「え?」
539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:25:41.87 ID:inIAFTbvO
みくる「ほんとにそれだけ?話が終わったら始末なんてことは…」
長門「ない。約束する」
みくる「そうですか…」
長門「…お願い」
みくる「(団内でカップルができるのは嫌なんだけど…この顔を見たら断れない)」
みくる「といっても当たり障りのない話でしたね。書道がどうとか学校行事がどうとか」
長門「彼の趣味とかは?」
みくる「知らないです…」
みくる「(そういえばキョンくんとつっこんだ話をしたことないな)」
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:34:24.60 ID:inIAFTbvO
長門「…それは困る」
みくる「大丈夫ですよ。キョンくんは長門さんのこと気にかけてますから」
長門「…え?」
みくる「だってキョンくんはいつでも長門さんのほうをチラチラ見てますよ?」
長門「そんなことない。だってあまりしゃべったことも…」
みくる「だって長門さん、無口だから」
長門「………」
みくる「キョンくんのこと、好きなんでしょ?」
長門「!!」
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:42:08.50 ID:inIAFTbvO
長門「そんなことない!嘘!それは嘘!」
みくる「ふふ、長門さん、そんな声も出せるんですね?」
長門「あ、いや。これは」
みくる「あなたもキャラ作ってたんですね?」ボソ
長門「え?」
みくる「その辛さ、よくわかりますよ。家帰って一人になった時が一番安らぎますよね」
長門「へ?」
みくる「私は家で書いた人への悪口ノートがついに10冊目に突入しました」
長門「いや、だから…」
みくる「お互い、キャラ作りを頑張りましょう!」
長門「あ…、はい」
みくる「もしこのことちくったらお前もバラすからな?」
長門「え」
みくる「もしキョンとつき合っても目の前でいちゃいちゃしたら殺すからな。ビームで」
長門「え」
554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 00:54:54.08 ID:inIAFTbvO
ガチャ
朝倉「おかえりなさい」
長門「ただいま!」
朝倉「あら、元気いいわね」
長門「今日、みんなといっぱい話できた!誉めて!」
朝倉「えらいえらい!映画は?」
長門「それは駄目だった…」
朝倉「あら…」
長門「あと、それとね」
朝倉「なに?」
長門「朝比奈みくるは怖い!」
朝倉「え」
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 01:00:05.66 ID:inIAFTbvO
長門「たぶんあれは未来のスケ番だ!武器はヨーヨーマ!」
朝倉「ミュージシャンを武器にするのは卑怯ね」
長門「おっかねぇー☆」
朝倉「バカなこといってないでご飯にするわよ」
長門「バカっていうな!」
561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 01:08:02.83 ID:inIAFTbvO
長門「………」
朝倉「今日は美味しいって言ってくれないのね?」
長門「グリンピース…」
朝倉「…私が食べたげるわよ」
564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 01:14:46.83 ID:inIAFTbvO
長門「ミックスベシタブルなんて嫌いだっ!」
朝倉「こんどから気をつけるわ」
長門「でも朝倉涼子は好き」
朝倉「ありがと」
長門「メシ作ってくれるからな!」
朝倉「理由それだけ?」
568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 01:27:06.70 ID:inIAFTbvO
長門「ねえねえ」クイ
朝倉「髪引っ張らないで。なに?」
長門「彼の好みとか知らない?」
朝倉「噂で聞いたけど、ポニーテールがどうとか」
長門「ぽにーてーる…」クイクイ
朝倉「髪は引っ張っても伸びないわ。むしろ抜ける」
長門「なんで私の髪は短い!?」
朝倉「自分で切ってるからでしょ?自業自得よ」
長門「………」クイクイ
朝倉「イタタタ、眉毛を引っ張るな」
579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 01:48:34.88 ID:inIAFTbvO
長門「朝倉涼子」
朝倉「なに?」
長門「さっきこんな箱を見つけた!」
朝倉「あ!それは」
長門「ハガキがいっぱい!なになに?『長門さんは、今まで雨の中で傘を差したことがないそうですが、どうしてですか』…」
朝倉「………」
長門「………無茶ぶりだと思う…」
朝倉「昨日徹夜でいっぱい書いたのに…」
580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 01:52:19.12 ID:inIAFTbvO
朝倉「深夜の変なテンションで書き始めちゃって…」
長門「…うん」
朝倉「朝になって恥ずかしくなったから隠してたのよ…」
長門「…あるよね、そういうこと」
朝倉「最初は良かれと思ったんだけどね…」
長門「で、なんで私が松本なの?」
582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 01:55:59.56 ID:inIAFTbvO
朝倉「長門さん、もう一度私を消して…」
長門「うんそれ無理」
朝倉「昨夜の私はどうかしてたのよ」
長門「涼子、あなた疲れているのよ」
朝倉「女FBIみたいに慰めるのやめてくれない?」
584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 01:58:59.50 ID:inIAFTbvO
朝倉「(あああ、恥ずかしい!消えたいわ)」
ゴソ
朝倉「あれ、こんな所にノートが出しっぱなし…」
ゆきりんのイメトレノート♪vol.13
朝倉「…………」
591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 02:05:43.01 ID:inIAFTbvO
朝倉「いつも先に寝ると思ってたら、こんなの書いてたのね…」
朝倉「…中身見たら消されるのは確実…」
朝倉「でもちょっとだけなら…」
シチュエーションNo.2179
もし私が最終兵器に改造されたら
朝倉「………パクリじゃない…」
596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 02:11:02.54 ID:inIAFTbvO
朝倉「2179個もシチュエーション考えたらこういう事になるわよね…」
朝倉「これはひどいわ」
朝倉「現実と妄想のギャップが激しすぎるわね」
朝倉「No.1とかはどこにあるのかしら」ゴソゴソ
長門「……見たの?」ジー
朝倉「見てないわ」ブンブン
597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 02:18:10.13 ID:inIAFTbvO
長門「見たの!?見たのね!?見たでしょ!?ひどい!!」
朝倉「ごめんなさい!置いてあったから…」
長門「夜中の変なテンションで書いたからよ!いつもはもっとちゃんとした…」
朝倉「どんなの?」
長門「電車に乗ったらたまたま同じ車両に乗り合わせたり、捨てられた子犬を抱きしめる私に後ろから声をかけてきたり…」
朝倉「無いわよそんなの」
長門「あるかも…」
朝倉「無い。絶対」
長門「………」
朝倉「そもそも、あなたもとから最終兵器じゃない」
601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 02:24:23.08 ID:inIAFTbvO
朝倉「私はあなたを更正させる義務があるわね」
長門「うるさいこのハガキ職人!」
朝倉「だまりなさい。妄想女」
長門「うっ…」
朝倉「きちんと人と話をしないから脳内と現実が乖離するのよ」
長門「言いたい放題…」
朝倉「決めたわ。明日中にキョンくんと日曜日の約束を取り付けなかったら、ご飯抜きね」
長門「え」
606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 02:31:25.96 ID:inIAFTbvO
朝倉「もう決めたことよ」
長門「鬼」
朝倉「なんとでも言いなさい」
長門「ハガキ職人」
朝倉「刺すわよ」
長門「ごめん」
朝倉「そういうわけだから今日はもう寝なさい」
長門「………うん」
朝倉「あとこのノートは焼くから」
長門「えぇっ!!」
朝倉「仕方ないでしょ?数年後に読み返したら、間違いなくあなた死にたくなるわよ」
長門「なんで?」
朝倉「経験者だからわかるのよ」
620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 02:58:10.33 ID:inIAFTbvO
長門「(どうしよう。今日中に彼を誘わなきゃご飯抜き)」
長門「(とりあえず、今日は本を読むのを止めよう。席を移動できない)」
ガチャッ
キョン「おう、長門…って」
キョン「今日は本読んでないのか?」
長門「……話がある」
622 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 03:05:45.49 ID:inIAFTbvO
キョン「どうしたんだ?また朝比奈さんに愚痴でもあるのか?」
長門「そうじゃない。そうじゃなくて…」
長門「………(手が震える…)」
長門「あのコr」
ハルヒ「やっほー!みんな揃ってるー!?」バーン!
ハルヒ「二人だけ?他のみんなはまだ?」
長門「………(なんて間が悪い)」
キョン「長門?」
長門「何でもない。忘れて」
674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 09:18:20.87 ID:inIAFTbvO
ハルヒ「有希!今日もいろいろ教えて頂戴!」
長門「………わかった。(ああ、また彼と話す機会が無くなっていく…)」
キョン「(長門が会話の輪の中に入るのは喜ばしいな)」
ハルヒ「ん?有希、何か落ちたわよ?」
長門「……あ」
ハルヒ「映画のチケットじゃない」
679 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 09:33:09.06 ID:inIAFTbvO
長門「………。(あああ、しまった!私のドジ!)」
キョン「映画のチケット?」
ハルヒ「へぇ、有希って映画にも興味あるのね。それとも私の映画撮影で目覚めちゃったのかしら?」
キョン「それはないだろう」
ハルヒ「でも有希にしてはミーハーなSF映画ね。もっと難解な映画が好みかと思ってたわ」
長門「………(どうしようどうしよう)」
ハルヒ「じゃあ今週の日曜日、みんなで行きましょうか!」
キョン「いいんじゃないか?」
長門「………不本意」
683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 09:42:06.48 ID:inIAFTbvO
長門「(考えようによっては成功とも言える。でも…)」
ハルヒ「でも2枚しかないじゃない。残りはどうしようかしら?」
キョン「俺は自分で出すが」
ハルヒ「じゃ、残りはワリカンね」
古泉「遅くなりました」
みくる「遅れちゃいました!」
ハルヒ「二人とも日曜日あけときなさい!映画に行くわよ」
古泉「映画ですか?いいですね」
みくる「楽しそうですね♪(さてはしくじりやがったな?あの宇宙人)」
長門「………」
686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 09:50:52.87 ID:inIAFTbvO
ハルヒ「じゃあ日曜日はいつものところに集合ね!以上」
キョン「じゃあな、長門。また明日な」
長門「また明日。(最近よく話しかけてくれるな〜。嬉しい)」
みくる「おい、お前」
長門「な、なに?」
みくる「なんで映画の券を渡すぐらいのことができない?」
長門「それは…」
みくる「言い訳すんじゃないよ!」バンッ
長門「」ビクッ
みくる「もっと男に媚びろよ?私みたいにさあ」
長門「………(怖すぎる…助けて、朝倉涼子!)」
691 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 09:58:00.98 ID:inIAFTbvO
長門「今さら、ペラペラ話しかけるなんて恥ずかしくてできない…」
みくる「こんな格好するのとどっちが恥ずかしいのよ」
長門「………」
みくる「仕方ない。あんた見てられないわ。私が手助けしてあげる」
長門「…え?」
みくる「当日、私は予定をドタキャンしてあげるわ」
長門「それって」
みくる「残りの二人は自分でなんとかしなさい。あの電波女は厄介だと思うけど」
長門「姉御…」
みくる「最悪、始末しちゃえばいいから。宇宙人なら簡単だろ?」
長門「それはいけないと思います」
697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 10:04:42.54 ID:inIAFTbvO
みくる「じゃ、そういうわけだから。私帰るわ。お疲れ!」
長門「………(あの普段とのキャラの使い分け…、あれがメジャー級)」ゴクリ
長門「……あの人に弟子入りしようかな」
698 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 10:09:30.93 ID:inIAFTbvO
ガチャッ
長門「ただいま」
朝倉「おかえり♪」
朝倉「ねぇ、どうだった!?」
長門「うん、日曜日は彼と過ごせることになった」
朝倉「そうなの!良かったじゃない!記念にお寿司でもとろうかしら?」
長門「…他のSOS団員も一緒だけど」
朝倉「今夜はかっぱ寿司ね」
700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 10:14:44.76 ID:inIAFTbvO
朝倉「あちゃー。それは痛いミスね」
長門「うん。手が震えてたし…」
朝倉「ま、仕方ないわよ。誘えただけでも一歩前進ね」
長門「パフェとっていい?」
朝倉「一皿だけならね。でも、朝比奈さんは良い人じゃない。誤解してたわ」
長門「うん、私も。メロンもとっていい?」
朝倉「駄目」
702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 10:20:22.41 ID:inIAFTbvO
朝倉「一人で31皿も食べるなんて、どういう胃袋してるのよ…」
長門「食う子は育つんだよっ」
朝倉「育ってないじゃない」
長門「胸を見るな!」
朝倉「無い胸は見れないわ」
長門「えへへー、私を本気にさせたようだな☆」ギュウッ
朝倉「太股をつねらないで!」
706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 10:29:53.18 ID:inIAFTbvO
長門「駄目だぁぁ!思いつかない!」
朝倉「何を?」
長門「2人っきりになる方法」
朝倉「ああ」
長門「古泉一樹はね、別にいいのね」
朝倉「あら、どうして?」
長門「パッパッと有機情報連結を解除したらすむ話だから」
朝倉「軽くすごいこといってるわよ?さすがに気の毒だわ」
長門「でも私、涼宮ハルヒは友達だと思ってるから、彼女に何かするのはイヤなの…」
朝倉「なるほどね…」
長門「私のこと、妹みたいに可愛がってくれて…」
朝倉「そうなんだ。(長門さんは私の妹だから渡さないけど)」
長門「そりゃたまには、ぶっころすぞって思うけど」
朝倉「思うんだ…」
709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 10:45:24.16 ID:inIAFTbvO
朝倉「でも変ね」
長門「なにが?」
朝倉「情報操作を使えばいいじゃない?」
長門「そんなのズルじゃん!卑怯じゃん!」
朝倉「そうなの?」
長門「そうだよ!この外道眉毛!」
朝倉「あなた一回、暴走してすごい世界改変してたわよね?」
長門「昔はワルかったの!誰でもそういう時期があるでしょ!?」
朝倉「まあそれは否定できないわ。私も2回殺人未遂してるしね」
長門「ほらみろ!」
朝倉「調子に乗るな」
長門「とにかく、私は普通の女の子ゆきりん☆として、勝負したいの!勝負はフェアじゃないといけないの!」
朝倉「涼宮さんはフェアじゃないじゃない」
長門「あれは無意識だから仕方ないよ」
朝倉「そうなんだ」
長門「そう」
714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 10:57:02.45 ID:inIAFTbvO
長門「飛び出せ!3D眉毛!じゃなかった、間違えた。朝倉涼子!」
朝倉「ひょっとしてさっきの私のあだ名だったの?」グリグリ
長門「痛い痛い」
朝倉「急に何よ」
長門「いや、私にはゆきりん☆って愛称があるのに朝倉涼子には無いから不憫だなーって」
朝倉「別に要らないわよ」
長門「いーから。考えてあげるから」
朝倉「遠慮します」
長門「“セミロングなのにロングヘアー”ってのは?」
朝倉「それ禁句。ていうか長い。」
長門「じゃあ縮めて、セミ」
朝倉「早死にしそうでイヤ」
長門「じゃあねー、うーんとねー」
朝倉「いいから風呂入れば」
801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 14:22:29.88 ID:inIAFTbvO
長門「うがー、名案も朝倉涼子の愛称も思いつかない!」
朝倉「普通にりょーちんとかじゃだめなの?」
長門「いや別になんでもいいけど」
朝倉「おこるわよ」
長門「ごめんなさい」
朝倉「まあ今日はもう寝なさいな。日曜日は明後日だし、明日何か思いつくかもしれないじゃない」
長門「うん」
朝倉「それに、SOS団でも楽しいと思うわよ?」
長門「そうだね」
朝倉「徐々に打ち解けていけばいいんだからね?」
長門「わかった、おやすみー☆」
朝倉「はい、おやすみ」
朝倉「さて、妹のために私が一肌脱ぎますか」
808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 14:34:29.32 ID:inIAFTbvO
長門「いつの間にか土曜日とばして日曜日だよっ!?」
朝倉「月日は人を待ってはくれないのよ」
長門「なにその達観した返事!?」
朝倉「だから今日はできることを精一杯しなさいってこと」
長門「うん!」
朝倉「あら、寝ぐせついてる」
長門「え、どこどこ!とって!」
朝倉「冗談よ。後ね、これ渡しとくわ」
長門「?」
朝倉「お手製のスタンガンよ。それなら情報操作を用いずに邪魔者を消せるわ」
長門「私、朝倉涼子がときどきわからない」
朝倉「これはけっこうマジで言ってるのよ。あなたに足りないのは積極性」
長門「積極性とは違うよこれ…。あ、もうこんな時間。行ってきます!」
朝倉「頑張ってらっしゃい」
811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 14:44:01.29 ID:inIAFTbvO
ハルヒ「やっほー有希!」
古泉「んっふ」
長門「………(彼はまだ来ていない…)」
キョン「よう。俺が最後か?」
長門「………(キタ!)」
ハルヒ「罰としてお昼はあんたのおごりね」
キョン「仕方ないな。朝比奈さんは?」
ハルヒ「なんでも体調が良くないらしいわ。古傷がどうとか言ってたけど…」
長門「………(もっとマシな言い訳ないんかい)」
815 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 14:52:49.49 ID:inIAFTbvO
ハルヒ「じゃあ行くわよ」
キョン「早く歩きすぎだ馬鹿」
古泉「長門さん、ちょっと良いですか?」
長門「……なに」
古泉「あなた、もしかして彼のこと、俗にいう『好き』な状態だったりするんですか?」
長門「!」
古泉「」ニコ
長門「…一回聞いてみたかった」
古泉「なんですか?」
長門「私ってそんな顔に出てる?」
古泉「顔にはでてませんが、態度に出てますね」
長門「…そう」
819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 15:00:34.29 ID:inIAFTbvO
古泉「彼の前では若干口数多いですしね」
長門「…あなたはそんな事を聞いて何がしたい?」
古泉「僕の立場としては、あなたと彼がくっつくのは、大変好ましくない。世界崩壊の恐れがある」
長門「………」
古泉「彼女にとって彼が鍵なのは、承知の上のはず」
長門「………(こいつやっぱ嫌い)」
古泉「とまあ、ここまでは『機関』の一員としての話です」
長門「………?」
822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 15:09:31.05 ID:inIAFTbvO
古泉「僕個人としては、あなたには大いに頑張ってもらいたい」
長門「どゆこと?」
古泉「このまま放っておくと彼と涼宮さんがくっつくのは確実です」
長門「」コクコク
古泉「なので、そこにあなたが横槍を入れて欲しい」
長門「………(こいつの話し方、まどろっこしくてイライラする)」
古泉「僕は、彼と彼女がくっつくのが見るに耐えません」
長門「………(こいつ、やっぱりホモ?)」
827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 15:16:57.48 ID:inIAFTbvO
長門「……なぜそう思う」
古泉「それは…」
長門「?」
古泉「…超能力に目覚めてから、来る日も来る日も神人狩り。僕は彼女をずっと恨んでいました」
古泉「そのくせわがままで、僕はそんな憎い彼女に、はいはいと従わなければならない」
古泉「あの人だけ幸せになる。そんなの許せないと僕は思うようになったんです」
長門「………」
830 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 15:21:34.66 ID:inIAFTbvO
古泉「そして彼女を憎んで、憎しみ続けているうちに、彼女のことしか考えられなくなっている自分に気がついたんです」
古泉「寝ても覚めても彼女のことばかり。そこで思いました。ああ、これは逆に好きなのかもしれない、と」
長門「………まさか」
古泉「憎さ余って可愛さ100倍というやつでしょうか。僕の気持ちはもう止まりませんでした」
長門「古泉一樹…」
古泉「気づいたら、僕は彼女のパンツを盗んでいました」
長門「ちょっと待て」
840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 15:30:59.36 ID:inIAFTbvO
古泉「それを手にした時、僕の中で何かが目覚めたんです」
長門「いやいや」
古泉「ああ、今このときの為に僕はこの力を授かったのだと」
長門「ちょっと」
古泉「ほのかな残り香を嗅ぐ度、僕の中でむくむくと強い何かが立ち上るんです」
長門「私一応女なんだけど」
古泉「それからは涼宮さんしか見えません。コレクションの数は800を超えました」
長門「ポケモンより多い」
古泉「画像、動画、音声が1TB溜まりました」
長門「どんだけだ」
古泉「僕の愛の深さがわかっていただけましたか?」
長門「ある意味であなたのことがよくわかった」
古泉「ですから、僕のハルにゃんが他の男にとられるのは我慢できません!」
長門「(こいつまじキモい)」
846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 15:38:42.24 ID:inIAFTbvO
古泉「ですから、今日は僕と手を組みましょう!僕がハルハルを拉致、あわよくばそのまま監禁します」
長門「え」
古泉「そうすればあなたは彼と二人きり」
長門「ちょっとその前のセリフもう1回言ってくれ」
古泉「利害が一致している。交渉は成立ですね」
長門「私、何も言ってない」
古泉「では、あなたは頑張って彼の気をひいといてください。その隙に、朝鮮半島仕込みの本場の拉致テクニックをお見せしますよ」
長門「おまわりさーん!!」
キョン「(あいつら仲良いな…)」
851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 15:48:08.57 ID:inIAFTbvO
長門「(どうしよう、涼宮ハルヒが危ない)」
キョン「おいお前ら、何の話しをしてるんだ?」
長門「え、いや、その…」
キョン「どうした、長門?」
長門「涼宮ハルヒがあb」
古泉「今だ!見えた!」ダッ
ハルヒ「えっ、ちょっ古泉く…」
古泉「当て身」ドスッ
ハルヒ「うっ」
キョン「ハルヒ!?古泉!?」
長門「………」オロオロ
古泉「アハハハハハハハ」ダダダダ
キョン「おい、ハルヒが連れて行かれたぞ!」
長門「現状を理解不能」
859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 15:57:14.01 ID:inIAFTbvO
キョン「待て古泉!」
古泉「今までで一番の収穫だ!父ちゃんやったぞ息子よ!これであと10年は戦える!」
「救えない男め…」
古泉「誰だ!」
みくる「瞑道残月波!!(みくるビーム!!)」
古泉「ぎゃあああああ!!」
キョン「ハァハァ…あれ、朝比奈さん?」
みくる「キョンくん…。なんで二人が倒れてるんですかぁ?」
キョン「え?なんで古泉がボロボロで倒れてるんだ?」
長門「姉御…」
867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 16:05:53.08 ID:inIAFTbvO
みくる「私が二人の面倒は見ておきますから、お二人はどうぞ行ってください」
キョン「朝比奈さん…」
みくる「あと、長門さんに話があるので、キョンくんちょっと外してくれませんか?」
キョン「はい、わかりました」
みくる「手間かけさせんじゃねぇよテメェ」
長門「すいません…」
みくる「私がいなきゃ涼宮が大変なことになってたぞ。新聞の一面飾るところだ」
長門「申し訳ありません!」
みくる「まぁ私が後はやっとくから、あんたはいっといで」
長門「ありがとうございます!ところで…」
みくる「なに?」
長門「その男はどうするんですか?」
みくる「私が再教育を施す。二度と変な気持ちが起こらないようにな」
長門「………」ゾッ
873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 16:12:07.55 ID:inIAFTbvO
キョン「何だったんだ?一体」
長門「悪い夢…忘れたほうが良い」
キョン「あ、ああ、そうだな」
長門「(せっかく2人っきりなのに、さっきの出来事が強烈すぎて気が動転してる…)」
キョン「(俺の知らないところで何かが起こっている気がする)」
876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 16:18:35.79 ID:inIAFTbvO
長門「………(なにか喋らないと…)」
キョン「なあ長門?」
長門「な、なに」
キョン「最近のお前、なんだか楽しそうだな」
長門「………そう?」
キョン「ああ、なんて言うかこう、明るくなった」
長門「そうかな?」
キョン「ほら。前までのお前なら『そうかな?』なんて言わなかっただろ?」
長門「…そう」
キョン「朝比奈さんとも古泉ともハルヒとも最近はよく喋ってるみたいだし」
長門「………」
877 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 16:25:40.34 ID:inIAFTbvO
長門「………(なにかしゃべらなきゃ!せっかく二人なのに)」
長門「………(ニコニコして、当たり障りのない話題を…)」
長門「…私」
キョン「?」
長門「…私のことをどう思ってる?」
キョン「え?どうした急に」
長門「(なに言ってんだ私!?)」
キョン「そうだな…」
長門「…忘れて」ボソボソ
キョン「放っておけない、って思うな」
長門「え?」
881 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 16:35:18.65 ID:inIAFTbvO
キョン「お前はさ、一人で何でもできて、強いくて、そのくせ人には弱いところを見せないからな」
長門「(朝倉涼子には見せてるけど)」
キョン「いつか抱え込んでるもんで倒れちまいやしないかと心配になる」
長門「………」
キョン「だからさ、前言ったみたいに、俺には全部吐き出していいんだぞ?俺はいつでもかまわん」
長門「………(それでも…、素の私を見せる勇気は私にはない)」
キョン「はは、だからさ。今日は楽しんで帰ろうぜ。お前の行きたいところも、どこでも全部行ってやるよ」
長門「………本当?」
キョン「ああ、もちろんだ」
884 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 16:40:10.91 ID:inIAFTbvO
ガチャッ
長門「…ただいま」
朝倉「お帰りなさい。どうだった今日は」
長門「楽しかった。幸せだった」
朝倉「あら、そう。ならなんで浮かない顔なの?」
長門「…怖くなった」
朝倉「怖くなった?」
長門「私は、素のままの私を彼に見せる勇気が無い…。嫌われる気がして」
朝倉「だから、今日はずっと浮かない顔だったのね?」
長門「見てたの?」
朝倉「ええ、ずっと」
896 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 16:48:50.69 ID:inIAFTbvO
朝倉「古泉君の痴態から朝比奈さんから、全部見てたわ」
長門「…そう」
朝倉「ずっとなんだか暗い顔してた」
長門「だって、私は本当は喋りたいのに普段は喋れないし、そもそも普通の人間じゃないし…」
長門「彼じゃ無くてもひいちゃうよ、こんなの」
朝倉「なんで、あなたそう卑屈になるわけ?」
長門「…?」
朝倉「裏が無い人間なんて、いやしないわ。たとえ程度の差はあっても」
長門「………」
朝倉「あなたも、この一週間でわかったはずよ?いつも一緒にいたSOS団ですら、みんな何かしら隠して生きてるのよ」
899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 16:53:06.87 ID:inIAFTbvO
長門「………」
朝倉「私とあなたの間でも知らないことは山ほどあるはずよ。それでも私はあなたを嫌いになったりはしないわ」
長門「………うん」
朝倉「彼は優しいから、大丈夫よ。そんなことでひいたりしないわ」
長門「そうかな」
朝倉「そうよ。まずあなたが彼を信じなきゃ」
朝倉「彼のこと、好きなんでしょ?」
長門「……うん」
902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 17:00:10.84 ID:inIAFTbvO
朝倉「だからそんなことで悩むのはやめなさい」
長門「そうだね…」
朝倉「ほら、いつもの元気はどうしたの!ゆきりんは強い子なんでしょ?」
長門「うん!ゆきりん☆は強い子!頭は弱いけど!」
朝倉「うん、そうね。確かに頭は弱いわね?」
長門「なにをー!この眉りん☆め!」
朝倉「だってほら。前に言ったじゃない」ス…
長門「え?」
朝倉「盗聴には気をつけなさいって。電話の受話器、外れてるでしょ?」
長門「えっ」
朝倉「ふふ、通話中よ?」
915 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 17:06:54.14 ID:inIAFTbvO
長門「え…」
朝倉「ほら、出てみたら?」
長門「も、もしもし?」
「長門って、家ではそんなしゃべり方なんだな」
長門「………」
「いろいろ聞いたかわりに、俺の秘密も教えてやろう」
「実は俺、貧乳の女の子が好きなんだ!」
長門「胸のことは言うな!」
朝倉「あらあら、顔真っ赤じゃない」
927 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 17:21:25.61 ID:inIAFTbvO
長門「うん…じゃあまた明日。うんまたね」
朝倉「彼、なんて?」
長門「教えてあげない!私を騙す悪い女には絶対教えないから!」
朝倉「そう、残念ね。じゃあいいわ。本人に聞くから」
長門「電話かけちゃダメ!」
朝倉「いえ?そんなことしなくても、ホラ」
ピンポーン
長門「え?」
朝倉「さて、本人に聞くとしましょうか?」
END
952 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/19(火) 17:27:58.84 ID:inIAFTbvO
皆さんありがとうございました!
なんとか終わらせることができました
寝る前になんとなく立てたスレがこんなに伸びると思わずびっくりしました
もうちょっとほのぼのした場面が書きたかったけど、もうスレも残り少ないのでここらへんで終わります
今週の土日に、SIREN×ハルヒスレを立てるので興味のある方は覗いてやってください
ありがとうございました!
994 名前:オマケ[] 投稿日:2009/05/19(火) 17:52:09.86 ID:inIAFTbvO
みくる「ちっ、拳砕いちまった」
古泉「・・・・・(癖になりそう)」ピクピク