7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 04:51:20.59 ID:d5Lw55K3O
長門「ここに全巻ある」
キョン「読めと?」
長門「そう…」
キョン「わかったよ」ペラッ
長門「準備してくる」
キョン「なんのだ?」
長門「読んでて…」
キョン「お、おう…」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 04:56:48.74 ID:d5Lw55K3O
キョン「…ふう」パタン
ガチャ
長門「終わった?」
キョン「ああ、なかなか面白かったぞ」
長門「じゃあこれを…」
コトッ
キョン「コップ?まさか…」
長門「水見式」
キョン「いくらハルヒのせいでこの世に念が存在するようになったとはいえ、いきなりは無理だろ」
長門「問題ない」
キョン「へ?」
長門「私があなたに念を飛ばし、目覚めさせる」
キョン「それって危険な方法なんじゃ…」
長門「…大丈夫」
ドンッ!
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 04:59:55.29 ID:d5Lw55K3O
キョン「死ぬかと思ったぞ」
長門「しかしあなたはオーラをコントロールできた、素晴らしいセンス」
キョン「あまり嬉しくはないがな」
長門「では今度こそ」
コトッ
キョン「おう、まずはコップに手をかざして…」
長門「………」
キョン「発を!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 05:09:35.62 ID:d5Lw55K3O
キョン「葉が揺れてる」
長門「あなたは操作系能力者」
キョン「なるほど、お前は…」
ガチャ
古泉「こんにちは、涼宮さんはまだですか?」
キョン「掃除当番だ、それより古泉聞きたいんだが」
古泉「念………ですか」
キョン「ああ、影響はどうなってる?」
古泉「念の存在に気付いているものはまだ少数ですが、悪用しているものもいるようです」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 05:14:51.25 ID:d5Lw55K3O
キョン「どんな連中だ……?」
古泉「詳しいことはわかりませんが、幻影旅団という集団だったと…」
キョン「まんまだな、13人いるのか?」
古泉「はい」
キョン「早いところハルヒを説得しないとな」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 08:35:41.84 ID:d5Lw55K3O
ガチャ
みくる「遅くなってすみません」
キョン「朝比奈さん」
みくる「さっき涼宮さんと廊下で会ったんですけど、今日の団活はお休みするみたいです…でもなんか様子がおかしくて…」
キョン「様子が?」
みくる「目がうつろで…」
キョン「まさか!?」
長門「涼宮ハルヒはすでに操作されている可能性が高い」
古泉「旅団が存在するようになった原因は涼宮さんです。ならば自分達が消えることを阻止するために涼宮さんを誘拐しようとしていると見て間違いないでしょうね」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 08:39:15.96 ID:d5Lw55K3O
キョン「長門!ハルヒは今どこにいる?」
長門「この学校から95メートルの位置」
古泉「早く保護しないと!」
キョン「よし!」
みくる「ふええ、どうしたんですか〜?」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/13(水) 08:45:49.55 ID:d5Lw55K3O
ハルヒを見つけるキョン達
キョン「いた!」
長門「高スピードで車が涼宮ハルヒに近づいている、おそらく…」
突如目の前に現れた車にさらわれるハルヒ
キョン「待てよ!」
車のにしがみつくキョン
キョン「ぶふっ」
車から飛び出した大男に殴り飛ばされる
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 08:53:59.87 ID:d5Lw55K3O
古泉「大丈夫ですか!?」
キョン「な、なんとか…」
ウヴォー「なんだてめえら」
キョン「こいつは…」
長門「旅団のメンバーの一人」
キョン「もうお出ましかよ」
長門「古泉一樹、あなたは機関に連絡して涼宮ハルヒを追って」
古泉「長門さん、ここに残るつもりですか?」
キョン「だったら俺も…」
長門「大丈夫、必ず後から追う」
キョン「長門……」
古泉「行きましょう!」
キョン「……くっ」
ダッ
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 09:03:16.97 ID:d5Lw55K3O
ウボー「逃がすわけねえだ…」
ドガッ
ウボー「っっっ!」
長門「あなたの相手は私」
ウボー「くっくっくっ、いいぜ、てめえを半殺しにすりゃ向こうから戻ってくるだろうからな!」
長門「無駄口は聞きたくない」
ウボー「ビキッ、いいぜさっさと終わらせてやるよ!!」
全身にオーラを纏うウボー
長門「凄まじいほどのオーラ」
飛び掛かるウボー、間一髪でかわす長門
ウボー「なかなか素早いな」
長門「こちらこそ褒めておく、あなたのスピードは私の最初の予想を遥かに上回っている」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 09:14:04.09 ID:d5Lw55K3O
キョン「どうだった?」
古泉「機関はすでに涼宮さんを追っているのですが、旅団のメンバーにてこずっていうようです、」
キョン「そうか……」
???「楽しそうな話をしているね」
キョン「誰だ!」
???「これを見ればわかるかい?」
背中の蜘蛛のマークを見せる謎の男
古泉「いいでしょう、ただではやられませんよ」
???「勘違いしないでくれないか?僕君達と闘いたいわけじゃない、君達に協力してもらいたいんだ」
古泉「………お話を聞かせていただきましょう」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 09:19:13.42 ID:d5Lw55K3O
古泉「なるほど、メンバーの能力を教える代わりに旅団の団長と闘うのを手伝ってほしいと…」
ヒソカ「もちろん僕もメンバー全員の能力を知っているわけじゃない」
古泉「わかりました、敵の能力を知れば遥かに闘いやすいですからね」
ヒソカ「それと」
キョン「?」
ヒソカ「機関とやらに連絡したら時間があくはずだ、念について少し教えてあげよう、ニヤ」
キョン「」ゾゾゾッ
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 09:29:25.82 ID:d5Lw55K3O
ウボー「ちょこまかと動き回りやがって!!」
長門「なぜあなたが私に追いつけないか教えてもいい」
ウボー「ああ!?」
長門「あなたがのろまだから」
ウボー「!!、だがそれだけ動いていれば体力の消耗も激しいはず!てめえが俺の攻撃に耐えられるはずはねえんだからなあ!!!」
長門に殴りかかる!
ガシッ
ウボー(片手で止めやがった!?)
長門「今のパンチ」
ウボー「?」
長門「まさか全力?」
ウボー「……………………………ビキッ」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 09:36:43.29 ID:d5Lw55K3O
ヒソカ「そう、なかなかいい調子だ」
キョン「早く長門やハルヒの所に行かなくていいのか?」
ヒソカ「今の君が行ったところで足手まといになるだけだ」
キョン「くっ」
古泉「機関から連絡が入りました、現在旅団メンバーの一人と抗戦中のようです」
ヒソカ「まあ能力を知ったくらいでどうにかなるとは思わないけど」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 11:19:07.77 ID:d5Lw55K3O
ウボー「………殺せ」
長門「その前に聞きたい、貴方達のアジトの場所、そして目的は?」
ウボー「なにも話すことはない」
長門「…わかった、情報連結の解除を申請する」
ウボー「体が消えていく…これがお前の能力か?」
長門「そのようなもの」
ウボー「そうかい……」
長門「……さよなら」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 11:40:38.51 ID:d5Lw55K3O
長門「早く古泉一樹達と合流しなければ…」
長門「!!」
フィンクス「よお」
フェイタン「残念だたね」
長門「そこを通してほしい」
フィンクス「通すと思うか?」
長門「…………」
フィンクス「情報統合思念体だっけか?」
長門「!?」
フィンクス「そいつの力、弱まってるんだろ?だからダメージを加えないとウボーが倒せなかったってわけか」
長門(なぜ彼らがそれを?そのことは統合思念体の情報端末しか知らないはず………まさか記憶を引き出す能力者がいる!?)
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 11:44:10.38 ID:d5Lw55K3O
フィンクス「手強かったぜ、あのワカメみたいな奴」
フェイタン「お喋りはもういいね」
フィンクス「ああ、じゃあ始めるか」ゴソゴソ
長門「?」
フィンクス「どっちにする?」
フェイタン「裏」
フィンクス「じゃあ俺が表な」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 11:47:10.41 ID:d5Lw55K3O
フィンクス「ちっ」
フェイタン「はは、また当たたね」
フィンクス「さっさと終わらせろよ」
フェイタン「というわけで私からいかせてもらうよ」
長門(統合思念体の力は急速に弱まっている、急がなければ……!)
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 11:54:59.16 ID:d5Lw55K3O
フェイタン「」ユラッ
傘を広げ、身を隠す
長門(傘…?敵はどこ…?)
長門の後に回り込むフェイタン
ガシッ
傘を受け止める長門
フェイタン「いい反応ね」
フェイタン「!?」
傘ごとフェイタンを引き寄せる
長門(様子を見ている暇はない…!)
連打を浴びせる長門
フェイタン「っっっっっっっっ!!!」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 12:03:18.43 ID:d5Lw55K3O
長門の顔に傘の先を向ける
フェイタン「」ニヤ
傘の先から弾が発射される
長門(よけきれな…)
ドンッ
フィンクス「直撃か…」
床に着地する長門
長門(右眼球の破損が激しい、しかし情報連結の申請をしている時間はない………)
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/13(水) 14:04:45.72 ID:d5Lw55K3O
フェイタン「よく頑張たよ」
長門「くっ」
フェイタン「とどめね……」
フェイタン「!!」
フェイタンに向けて巨大な赤い球が飛んでくる
古泉「お待たせして申し訳ありません」
長門「古泉一樹………ここは閉鎖空間ではない、なのになぜ?」
古泉「僕も習得したんですよ、念をね」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 14:12:57.58 ID:d5Lw55K3O
ドゴッ
古泉の後から殴りかかるフィンクス
古泉「ふふっ」
フィンクス(聞いてない……?強化系能力者か?)
空に飛び上がる古泉
フィンクス(空中に浮いてやがる、操作系か?)
古泉「ご考察中の所申し訳ありませんが、いかせてもらいますよ!」
フィンクスに突っ込む
フィンクス「くっ!」
赤い球に身をつつむ古泉を両手で止める
フィンクス(どうなってやがる!?さっきの防御力を出すには強化系もしくは変化系能力者ではなくて無理なはず!だがこいつは赤い球を操作している!)
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 14:18:58.05 ID:d5Lw55K3O
フィンクス(考えてる暇はねえ!)
右腕を回し始めるフィンクス
古泉(これは…!なにかの能力と見た方がいいですね)
距離をとる古泉
フィンクス「48…49…50、こんなもんでいいだろ」
フィンクスの腕から膨大なオーラが溢れる
古泉(あのオーラの量は………)
フィンクス「降りてきやがれ!」
古泉(まともにやったら勝ち目はない…)
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 14:38:23.22 ID:d5Lw55K3O
古泉の念能力は、体の周囲のオーラを変化させて閉鎖空間の内部と同じ状態にするというものである。
これにより、閉鎖空間内のみで使える超能力の使用を可能としている。
古泉(まずは円を拡大……)
さらに体の周りのオーラを円で広げることにより閉鎖空間の大きさを変化させることができる。(ただし球が拡大するほどその強度は落ちる)
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 14:52:14.01 ID:d5Lw55K3O
この時古泉はオーラを限界(10メートル)まで広げ、その内部に赤い球を何層も作り出すことにより、自身の防御力を限界まで上げていた
古泉「いきますよ」
ドウッ
念能力のみの闘いならば確実にフィンクスに軍配が上がっていただろう。だが超能力者としての力により、古泉の力はフィンクスをわずかに上回った。
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 15:20:45.26 ID:d5Lw55K3O
長門「古泉一樹が敵を倒した…!」
フェイタン「ちっ」
古泉「どうします?二対一ですよ」
フェイタン「ブツブツ(クソが…)」
古泉「!?」
フェイタン「ブツブツ(調子に乗りやがって)」
フェイタンの周りに服が具現化される
『許されざる者(ペイン パッカー)』
古泉「まずい!長門さん!こちらへ!
『紅(くれない)のスーパーボール』!!」
赤い球が二人を包む
フェイタン「ブツブツ(くたばれ)」
『太陽に灼かれて(ライジングサン)』
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 15:33:56.57 ID:d5Lw55K3O
『紅のスーパーボール』で相手の攻撃に耐える古泉
古泉「相手の能力を知らなければ即死でした」
長門「だがこのままでは…」
古泉「確かに僕の力もあまりもちそうにありません……もってあと10秒でしょう、ですが、長門さんだけは守ります」
長門「古泉一樹……」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 15:39:02.60 ID:d5Lw55K3O
キョン「古泉はすでに能力を身につけたってのに…………!」
ヒソカ「人によって向き不向きがあるからね」
キョン「俺には才能がないってことか」
ヒソカ「そうじゃないさ、彼は超能力が使えた、そのおかげで念のコツもつかみやすかったんだ。それに彼の能力自体はそこまでたいしたものではないしね」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 15:44:07.35 ID:d5Lw55K3O
古泉「長門さん」
長門を庇うようにする古泉
古泉「そろそろ時間切れです、あとは僕の身だけであなたを守ります、だから………とどめはお願いします」
長門「その役目はあなたでも…」
古泉「長門さんはまだ少しは統合思念体の力が使えるはずです、お願いします」
長門「…………わかった」
古泉の念が消える
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 15:47:53.65 ID:d5Lw55K3O
灼熱に焼かれる古泉
古泉「ぐ、ぐわあああああああああ!!!!」
長門「もういい!私が代わる!」
古泉「駄目です!あなたは死なせません!」
皮膚が焼け、肺が焼け始める
古泉「…………!!!」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 16:02:38.88 ID:d5Lw55K3O
プルルルル
キョン「もしもし、長門か?」
長門『古泉一樹は旅団との戦闘で重体、現在機関の手配した病院で治療を受けている』
キョン「そうか…」
長門『古泉一樹は短期間で念を習得した、その理由が知りたい』
キョン「………わかった場所を教える」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 16:40:42.47 ID:d5Lw55K3O
数日後
鶴屋「で、あの子の位置はそこで間違いないんだね?」
『はい、そばにいるのは一人だけです』
鶴屋「一人か、完璧になめられてるね、うん、ありがとね」
ガチャッ
鶴屋「そろそろ私の出番ってわけか…」
???「待って下さい!」
???「俺達も鶴屋さんのおかげで大分腕をあげました、やらせて下さい」
鶴屋(確かにこの子達の成長には目を見張る者がある、敵の能力はまだ未知数、相手から逃げて帰るだけの力はあるはず…ならば手の内を探るためにも…)
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 17:14:01.44 ID:d5Lw55K3O
キョン「長門は具現化系か」
長門「………」
ヒソカ「気にいらないみたいだね」
長門「具現化系はあまり戦闘に向いていないはず」
ヒソカ「肉弾戦になったらそうだろうね」
長門「………」
キョン「長門…」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/13(水) 17:19:56.79 ID:d5Lw55K3O
アジト
階段を昇る二人
???「この上だね」
???「俺円苦手なんだよな」
???「でもオーラの量はそっちが上じゃないか」
???「まあな」
???「そろそろだ、目的を忘れるなよ、僕達は涼宮さんを助けに来たんだ」
プルルル
???「鶴屋さんからだ、はいもしもし………………………わかりました」
???「どうした?」
国木田「気をつけろ谷口」
階段を昇り終える二人
団長「………」
国木田「あいつは他人の能力を盗む」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 17:51:19.77 ID:d5Lw55K3O
数時間後
鶴屋「国木田君、谷口君!大丈夫かい!?」
谷口「あ、はい」
鶴屋「敵は?」
国木田「涼宮さんを残して行ってしまって……」
鶴屋「まだ操作されたままか…」
国木田「敵の操作系能力者を見つけ出すしかないですね」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 18:55:56.21 ID:d5Lw55K3O
谷口「涼宮を返すなんてかなり余裕ぶってますね」
国木田「操作してるうちはまだ自分達が優勢だと思ってるんだろうね」
鶴屋「…………」
谷口「どうしたんですか?」
鶴屋「いや、なんでもないっさ!外で車が待ってるから早く戻ろ」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/13(水) 19:03:23.20 ID:d5Lw55K3O
ボノレノフ「うまくいったか?」
マチ「糸は限界まで細くしてあるし、隠をつかって見えにくくしてある………………」
フランクリン「どうした?」
マチ「………後で話す」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 19:05:56.67 ID:d5Lw55K3O
車内
フランクリン「なるべく人目につかないとこで捕まえた方がいいだろう」
ボノレノフ「全員生かして捕えるのか、面倒だな」
プルルル
マチ「団長から?」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 19:21:20.67 ID:d5Lw55K3O
キョン(長門はどんどん腕を上げてる、それなのに俺は…)
プルルル
キョン「!」
キョン「もしもし」
古泉『お久しぶりです』
キョン「お前、意識が戻ったのか!?」
古泉『意識というかもう完治してしまいましたが』
キョン「完治?」
古泉『今そちらへ向かっています、心強い仲間ができましたのでそのご紹介も』
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/13(水) 20:22:51.31 ID:d5Lw55K3O
キョン「そうか、朝比奈さんも念を」
古泉「素晴らしい能力です、僕の怪我も一時間ほどで治してしまったんですから」
みくる「正解には念能力でTPDDを操作することによって物質の時間を巻き戻らせているんです」
キョン「………それってかけられた念も解くことはできますか?」
みくる「かけられる前の時間に戻すなら可能だと思います」
古泉「現在鶴屋さん達が涼宮さんを連れてここへ向かっているようです」
キョン「それでハルヒを元に戻せば解決だな」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 20:30:57.00 ID:d5Lw55K3O
鶴屋車内
谷口「どうしたんですか、こんな所に泊まって」
鶴屋「ここから真っ直ぐ南に車が用意してあるから、谷口君と国木田君はハルにゃんを連れてそっちの車に乗り換えてくれるかな?」
国木田「………つけられてるんですか?」
谷口「そんな、どうやって!?」
鶴屋「わざとつけさせたのさ、大丈夫あいつら倒して必ず情報を聞き出してやるからっ」
谷口「でも…」
国木田「行こう谷口」
谷口「……おきをつけて…」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 20:38:20.06 ID:d5Lw55K3O
鶴屋「行ったみたいだね」
鶴屋(ハルにゃんにつけられていた糸、おそらく変化系か具現化系のどちらか、だけど糸の性質から察するにおそらく前者だね)
鶴屋(奴らが追い付いたら敵を分散させないと……)
後方から車が現れる
鶴屋(来たね)
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 20:40:41.85 ID:d5Lw55K3O
鶴屋「おや?一人かい?」
マチ「他の仲間はどうしたの?」
鶴屋「さあね、どうせやることは決まってるんだからさっ」
マチ「……」
鶴屋「こっちからいかせてもらうよっ!」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 21:01:07.10 ID:d5Lw55K3O
鶴屋は能力を持っていない(基本的な技、硬、凝などは使える)。彼女は既に完成された武術体系を持っており、新しい技が入る余地はなかった。
鶴屋(一瞬にして糸を張り巡らせた!?)
鶴屋「なら隙間を通り抜けるまでっさ!」
マチ「甘いよ」
糸の幅が変化し、鶴屋の体を切り裂く
鶴屋(くっ、手はまったく動かしてないのに………オーラの動きを見切ることはまだ私にはできない……)
念を使わない戦いに、常人よりも遥かに精通していたことが彼女をくるしめていた。
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 21:31:53.02 ID:d5Lw55K3O
その頃
キョン「鶴屋さんが一人で……」
谷口「俺達は今から鶴屋さんの所に戻る、涼宮をよろしくな」
国木田「よろしくお願いします」
朝比奈「はい」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 21:37:44.78 ID:d5Lw55K3O
みくる「確かにオーラで包まれていますね」
キョン「朝比奈さん」
みくる「わかりました、では……」
ハルヒに手をかざすみくる
みくる「………………………………あれ?」
キョン「どうしました?」
みくる「これ、涼宮さんじゃありません」
古泉「そんな…」
みくる「多分これは誰かの念で具現化されたもの…」
キョン「まさか…」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 21:41:46.08 ID:d5Lw55K3O
回想
キョン「触れたものを具現化する能力者か」
古泉「具現化するだけですか?他に加味される能力は?」
ヒソカ「僕が知ってるのは具現化する能力だけだ、それ以外は知らない」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 21:50:23.88 ID:d5Lw55K3O
古泉「朝比奈さん、これは本当に念なんですね?」
朝比奈「は、はい」
古泉「………早くここから離れた方がいいでしょう」
キョン「……だな」
ドゴッ
壁を突き破って侵入してくるフランクリン
古泉「向こうの扉から逃げましょう!」
ガチャッ
ボノレノフ「よう」
キョン(旅団員が二人…………!朝比奈さんは戦闘向けの能力じゃない……!)
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 22:17:17.52 ID:d5Lw55K3O
ヒソカ「素晴らしいよ、この短期間でここまで念を身につけるなんて」
長門「あなたのおかげ」
ヒソカ「僕はそろそろアジトに戻らせてもらおうかな、団長も戻ってると思うしね、君も来たらどうだい?彼女を操っている能力者もいるはずだ」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 22:26:45.83 ID:d5Lw55K3O
長門「涼宮ハルヒの除念を朝比奈みくるが始めている、あなたが団長と決着をつけたら世界を元に戻させる」
ヒソカ「ああ、あれ、フェイクなんだ」
長門「?」
ヒソカ「旅団にとても優秀な具現化系能力者がいるんだ、人間をそっくりコピーできるような」
長門「…………」
ヒソカ「さらにその能力者は具現化したものの位置を正確に知ることができる。今残っている戦闘向けの能力者は少ない、ほとんどが彼らの所へ向かっているだろう」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 22:38:25.19 ID:d5Lw55K3O
ヒソカ「団長と戦うためとは言え、大人数を相手にするのはきついからね、少しでも相手の戦力を減らしたかったんだ、だから黙っていた」
長門「!!」
長門(彼に早く連絡を………彼からメールが来ている?)
ヒソカ「どうしたんだい?」
長門「彼らもフェイクに気付いた。私に旅団の操作系能力者を倒すことを望んでいる」
ヒソカ「なら行くかい?僕と一緒に」
長門「………もしも彼らの身になにかがあったら、あなたを殺す」
ヒソカ「クックックッ、楽しみにしているよ」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 23:03:09.24 ID:d5Lw55K3O
支援ありがとうございます。
明日朝が早く、夜8時くらいまで帰ってこれないので打ち切りにしてもよいでしょうか
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 23:19:21.26 ID:d5Lw55K3O
キョン「古泉の相手は包帯男か……」
ドゴッ
キョン「うおっ!」
キョン(床が凹んでやがる)
キョン「お前強化系か?」
フランクリン「あ?んなわけねえだろ」
キョン(ってことは基本技術だけであれだけの威力かよ)
フランクリン「てめえなんざ能力を使うまでもねえ」
キョン「な!」
キョン(ここまで言われて黙ってられるわけねえだろ!)
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 23:23:50.98 ID:d5Lw55K3O
ドゴッ
キョン「ぬわっ!」
ドゴッ
キョン「うおっ!」
キョン(よし、スピードなら負けてね…)
バキッ
キョン「ぐふっ!」
フランクリン「なんだスピードもねえのか」
キョン「がっ、がはっ!」
みくる「キョン君!今治します!」
キョン「駄目です!離れていて下さい!」
みくる「でも腕が………」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 23:27:47.82 ID:d5Lw55K3O
キョン「治療は戦いが終わってからお願いしま」
バキッ
みくるが殴り飛ばされる
みくる「……」ピクピク
フランクリン「邪魔だ」
キョン「朝比奈………さん?」
キョン(首が折れてる………)
フランクリン「次はてめえだ」
キョン「よくも朝比奈さんを………………!!」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 23:31:19.99 ID:d5Lw55K3O
殴りかかるキョン
キョン「うわああああああああ!!」
バキイッ
キョン「!!」
キョン(やべえ、首……折れたわ…)
ドサッ
キョン(声も出ねえ………)
フランクリン「じゃあ死ね」
拳を振り落とす
グシャッ
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/13(水) 23:43:51.01 ID:d5Lw55K3O
ボノレノフ「硬い……それ、念じゃないな?」
古泉「さあ、どうでしょう」
ボノレノフ(奴の赤い球の外側には確かにオーラをまとっている、それ自体はたいしたものではない、だが問題その内部!念とはまったく別の力で作り出されていると見て間違いない、もう少しデータが必要だな)
『戦闘演武曲(バト=レ・カンタービレ)』
『序曲(プロローグ)』
古泉「体の周囲にオーラを?」
槍で古泉に襲い掛かる
159 名前: ◆3VFSS2OmLM [sage] 投稿日:2009/05/13(水) 23:54:03.58 ID:d5Lw55K3O
ガキイッ
古泉「そんなものでは破れませんよ」
ボノレノフ「そうみたいだな」
ボノレノフ(今の感触、外側のオーラにはまるで強度がなかった。さらに破れたオーラが再生するまでに中の赤い球も厚さが減少していた…………なるほど)
ボノレノフ「わかったぜ、お前の能力」
古泉「ふふ、怖いですね」
ボノレノフ(簡単さ、奴のオーラを削りとれば内部の赤い球が消えるのも時間の問題、つまり広面積にダメージを与える攻撃をすればいい!)
161 名前: ◆Mr2OkBcZdw [sage] 投稿日:2009/05/13(水) 23:59:34.88 ID:d5Lw55K3O
フランクリン(手応えがねえ……)
キョン「こっちだよ」
バキッ
フランクリンを蹴り飛ばすキョン
フランクリン「くっっっっ!」
フランクリン(なんだ今のは、こいつの能力か?さっきよりもオーラの絶対量が上がってやがる……!)
162 名前: ◆3VFSS2OmLM [酉みすった] 投稿日:2009/05/14(木) 00:04:55.41 ID:IJ0r3CTRO
回想
____________
キョン「制約と誓約?」
ヒソカ「そう、能力に縛りをつけるんだ、威力や精度を上げるためにね」
キョン「なら俺もそれをつければ旅団と対等に…」
ヒソカ「君みたいな素人が旅団と互角に戦うには飛び切りきつい制約が必要だ」
キョン「教えてくれ、俺も一緒に戦いたい……!」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/14(木) 00:12:39.31 ID:IJ0r3CTRO
この時キョンがつけた制約と誓約は「自分の能力をフランクにしか使用しない、そしてそれ以外のものに使用した場合は命を落とす」というもの。
キョンは自らの体、精孔を操作することにより、常人を遥かに越えたスピードとオーラの量を得た。
フランクリン「おもしれえじゃねえか!!見せてやるよ俺の能力!!」
『俺の両手は機関銃(ダブルマシンガン)』
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/14(木) 00:17:50.39 ID:IJ0r3CTRO
フランクリンの弾丸を避けることは容易であった。
ガガガガガガガ
フランクリン「俺の弾丸を受けて無傷だと!?」
相手に精神的なダメージを与えるため、あえて弾丸をうけたのだ。
フランクリン(こいつ、制約をつけたのか?俺を倒すために?それなら合点がいく!だがその場合俺に勝ち目はねえ!!)
弾丸をうけながらゆっくりとフランクリンに歩み寄るキョン
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/14(木) 00:22:50.50 ID:IJ0r3CTRO
フランクリン(弾切れか……)
目の前に立つキョン
キョン「言い残すことはあるか?」
フランクリン「いや……」
キョン「すぐに楽にしてやる」
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/14(木) 00:26:48.17 ID:IJ0r3CTRO
古泉「なんとか、倒しましたが……弱点を見抜かれるとは、念も奥が深いですね」
古泉(向こうは大丈夫でしょうか、早く行かなければ………!)
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/14(木) 00:38:31.29 ID:IJ0r3CTRO
旅団アジト
ヒソカ「ここが入口だ」
長門「中に人が」
ヒソカ「おや?わざわざ向かえに来てくれたのかい?」
ノブナガ「んなわけねえだろボケが、てめえだろ、フィンクス達を売ったのは」
ヒソカ「だったら?」
ノブナガ「!」
切り掛かるノブナガ、それをトランプで止めるヒソカ
ヒソカ「シャルナークは上だ、先に行くといい」
長門「………」
ダッ
ヒソカ「止めないのかい?」
ノブナガ「てめえを殺してからな」
ヒソカ「面白い冗談だ」
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/14(木) 00:46:56.76 ID:IJ0r3CTRO
シャルナーク「やあ」
長門「……他の団員は?」
シャルナーク「上にいるんじゃない?」
長門「全員でかかって来ないの?」
シャルナーク「皆がこの世界に執着があるわけじゃないさ。ここで消えても元の世界に帰るだけだし。ノブナガは仲間を売られた事を怒ってたみたいだけど」
長門「なら涼宮ハルヒを返してほしい」
シャルナーク「いいよ、上に行こう」
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/14(木) 00:57:08.22 ID:IJ0r3CTRO
団長「………」
長門「あなたが団長?」
団長「ああ」
長門「私達を襲った理由を教えて欲しい」
団長「………最初は、この世界に興味があってな、知っての通り俺達が存在するにはお前らは邪魔だった、それだけさ」
長門「傷つけない方法もあったはず」
団長「面倒だったんだろうな、それにどうでもよかったんだろう、お前らが」
長門「…………そう」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/14(木) 01:01:12.17 ID:IJ0r3CTRO
ヒソカ「やあ、用事は済んだかい?」
長門「」コクッ
長門「私はこれで帰る」
ヒソカ「………僕はこれからクロロと闘る、今は3時、決着がつき次第君に連絡する。でも6時までに連絡がなかったら………事を進めてくれて構わない」
長門「連絡がないことを願う」
ヒソカ「クックックッ」
長門「………」
ヒソカ「さよなら」
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/14(木) 01:05:33.89 ID:IJ0r3CTRO
その後、彼から連絡は来なかった。
涼宮ハルヒの力で世界を元通りに改変した後、団員との戦いで重傷を負った朝比奈みくる達を情報操作によって治療した。
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/14(木) 01:07:45.70 ID:IJ0r3CTRO
古泉「そんなことが」
キョン「向こうの団長様もわけのわからん奴だな」
長門「………そう」
おわり
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/14(木) 01:08:45.38 ID:IJ0r3CTRO
終盤がうまくいかずすみませんでした
支援ありがとうございました