ハルヒ「ん…?」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「ああ、雪に降られてな」長門「私はあなたをフらない」

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3 名前:すまん1です。もちつけ喰らってた[] 投稿日:2009/05/10(日) 17:51:02.80 ID:ppv2VUTSO

バタン!

ハルヒ「みんな、王様ゲームするわよ!」

キョン「はぁいきなりだな」
古泉「どうしてまた?」

ハルヒ「理由なんてないわ。強いて言うならおもしろそうだからよ」

キョン(答えになってねぇ)
みくる「あのぉ…長門さん王様ゲームってなんですか?」

長門「…」

みくる「あ、あのぉ…」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 17:57:17.37 ID:ppv2VUTSO

古泉「王様ゲームというのは(略」

みくる「ふえーな、何でも言うこと聞かなくちゃ駄目なんですか?」

ハルヒ「そうよみくるちゃん♪な・ん・で・も・ね!」

みくる「ふぇー」

キョン「まぁでもたまにはいいかもなこういうのも。ただし無理難題はなしだぞ」

ハルヒ「と言うわけで、これだけじゃ人数少ないので助っ人を呼んでます」

鶴屋「やあやあみんなっ!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:01:30.81 ID:ppv2VUTSO

ハルヒ「有希もいいわよね?」

長門「…」コクッ

ハルヒ「じゃあさっそく始めまーす。王様だーれだ!」

古泉「僕のようです」

ハルヒ「…古泉君かぁ。まぁいいわお題は?」

みくる「…」ビクビク

キョン(まぁ古泉なら大丈夫だろ)

鶴屋「…」ワクワク

18 名前:先に言っておくけど違う携帯から立てました[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:06:09.38 ID:ppv2VUTSO

古泉「では…一番が四番の好きなところを3つ答えてください」

キョン「よかったどっちでもないぞ俺は」

長門「…」フルフル

ハルヒ「違うわ」

鶴屋「一番にょろ!」

みくる「四番です…」

26 名前:ID:gIgpKzi9Oさん既出SS貼るのやめて[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:11:40.31 ID:ppv2VUTSO

鶴屋「みくるはねぇ…かわいくてやさしくておまけにドジッ子なところが好きかな?」

みくる「恥ずかしいですよ鶴屋さん!」

キョン(朝比奈さん顔真っ赤にしてかわいいな)

ハルヒ「はいはいもうオッケーよ。古泉君。次はもっとインパクトのあるの頼むわよ」

古泉「すみません…」

キョン「まぁまだ一発目だし」

ハルヒ「はい!王様だーれだ!」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:17:05.04 ID:ppv2VUTSO

長門「…」スッ

ハルヒ「有希ね…。で、お題は?」

キョン(ちょっと身構えてしまうな…)

みくる「…」ドキドキ

長門「…一番があそこの椅子に移動して…」

ハルヒ「…して?何すればいいの?」

長門「…するだけでいい」

一同「?」

キョン「あのな、長門。意味わからんしこの椅子には俺が座ってるかr」

長門「いいから一番の人移動して…」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:21:59.02 ID:ppv2VUTSO

ハルヒ「あたしだけど…ホントに移動するだけでいいのね?」

長門「…」コクッ

ハルヒ「…意味が分からないけど王様の命令は絶対だから仕方ないわ」

キョン「こういう時は素直なんだなお前。しょうがねぇどくよ。これでいいんだろ長門?」

長門「…」ピクッ

キョン「ん?」

長門「やっぱりいい…戻って」

ハルヒ「なに?有希」

長門「…戻って」

一同「?」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:27:12.87 ID:ppv2VUTSO

みくる「あのー長門さん…?」

ハルヒ「さすが有希ね…。全く意図がつかめないわ。古泉君、有希に代わって有希がやりたいこと説明して」

古泉「僕にも今のところ分かりかねます」

鶴屋「ながとっち!指示出すにょろ!」

長門「…もういい。次のゲーム…」

キョン(長門…すまん!俺にも分からない!)

ハルヒ「…そっ。王様の命令なら仕方ないわ。じゃあ次のゲーム行くわよ!王様だーれだ!」





46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:32:30.29 ID:ppv2VUTSO

コピペ構わないですよ。どうせみんなあぼーんで君の見えてないだろうしwww誰も反応してないしwwwやべぇ俺が反応してるwww無駄口すまん。続き↓



ハルヒ「いやー最初はどうなるかと思ったけど結構楽しかったわね!」

みくる「はいぃ」

古泉「そうですね。ではそろそろ下校しましょうか」

キョン「一回も王様になれなかったぞ、俺は!」

鶴屋「あたしも久々にこんな笑ったさぁ。じゃ、みんなで帰ろっか!」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:38:26.81 ID:ppv2VUTSO

古泉「じゃあ僕はこっちなので」

ハルヒ「じゃあね古泉くん。みんなもまた明日」

鶴屋「ばいばいにょろ〜」

みくる「さようなら」ペコッ

キョン「おう、じゃあな。長門もじゃあな」

長門「…」ピタッ

キョン「…長門?じゃ、じゃあな」

長門「…」クイッ

キョン「ん?どうした?…つ、着いてこいってことか?」

長門「…」コクッ

キョン(なんだなんだ…?)

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:41:26.41 ID:ppv2VUTSO

キョン「長門…?どうしたんだ?」

長門「…」

長門「…話しかけないで」ボソッ

キョン「え?」

ハルヒ「…有希?どうしたの突っ立って」

長門「…何でも…」

ハルヒ「そっ…。じゃあまた明日ね」

長門「…」コクッ

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:46:58.76 ID:ppv2VUTSO

キョン「じゃあなハルヒ…」

キョン「…で、どうした長門。またハルヒ絡みか?」

長門「…」スタスタ

キョン「お、おい長門!」

長門「着いてきて…」ボソッ

キョン「なんなんだよ…もう」


鶴屋「今日は楽しかったねみくるっ!」

みくる「はい!盛り上がりましたね!」

鶴屋「ところでさ、みくる…あの部室って…」

みくる「はい?部室がなんですか?」

鶴屋「…いや、やっぱなんでもないにょろ!じゃあまた明日ねみくる!ばいばいっ」

みくる「?は、はいさようなら!」ペコッ

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:50:46.98 ID:ppv2VUTSO

キョン「やっぱりお前んちか…」

長門「入って…」

キョン「お、おうおじゃましまーす」

キョン「…で、今回は何だ長門?厄介事はもう御免被りたいね」

長門「…あなたは…」

キョン「ん?」

長門「あなたは…誰?」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:54:10.86 ID:ppv2VUTSO

バタン!

ハルヒ「今日は…またまた王様ゲームするわよ!」

古泉「ふふ…昨日は楽しかったですもんね」

みくる「あたしも、昨日みたいな罰ゲームなら大丈夫ですぅ」

長門「…」

鶴屋「みんなー今日もきちゃったにょろー!」




キョン「…………………」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:58:45.77 ID:ppv2VUTSO

ハルヒ「ふふ、みんなノリノリねぇ…!今日こそはあたしが寝ずに考えた素晴らしい罰ゲームを御見舞いしてあげるわよ!」

鶴屋「はるにゃん寝ないで考えてたの!?……あたしもにょろ!」

みくる「二人とも張り切りすぎですよ!」

古泉「僕も今日は取って置きがあります」

ハルヒ「じゃあ王様と一番から四番のくじ作ってちょうだい」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 19:05:59.26 ID:ppv2VUTSO

キョン「え…?」

キョン「…」ゴクッ

キョン「な、なぁ…6人いるんだから、一番から五番まで作んなきゃ駄目だろハルヒ…?ハルヒ?」

ハルヒ「王様は金ぴかのに塗りつぶしましょ!」

古泉「それでは、引く前から分かってしまいますよ」

キョン「おいハルヒ!無視すんなよ!…おい!古泉!」

みくる「王様ゲームって楽しい遊びなんですね!」

キョン「朝比奈さん!聞こえてるでしょ!変な冗談はもうやめてください!」

長門「…これで分かった?…」

キョン「長門…」

長門「あなたは昨日から誰とも会話していないし、そもそも私以外の人間には見えていない…」

ハルヒ「うん?有希なんか言った?」

鶴屋「…」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 19:11:02.78 ID:ppv2VUTSO

キョン「そんな、だって俺は昨日も…あれ?何でだ思い出せない…
俺は今まで何をしてたんだ…痛い…頭が痛い…」

ハルヒ「有希ー早くこっちきてくじ引いてー」

長門「…あなたは誰なの?」

キョン「何言ってるんだ!俺は…え?…俺は…」

ハルヒ「有希!早く」

キョン「俺は…」

長門「…そこから動かないでいて…」

キョン「…」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 19:21:39.78 ID:ppv2VUTSO

ハルヒ「王様だーれだっ!」

鶴屋「お!きたきたーあたしだねっ!」

ハルヒ「ちっ…で、鶴屋さんお題は?」

鶴屋「そうにょろねーじゃあー…」

みくる「…」ドキドキ

鶴屋「三番の人が五番の人に…」

ハルヒ「ちょっと鶴屋さん、五番はないわ。四番まで」

鶴屋「あっ、そっかー…ごめんごめんっ。でわ三番の人が…」チラッ

長門「…」ピクッ




63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 19:28:51.77 ID:ppv2VUTSO

ハルヒ「はあー今日も楽しかったわね!」

古泉「ええ。非常に」

みくる「グスッ…もうお嫁に行けません…」

ハルヒ「ほらみくるちゃん、しゃきっとしなさい!あれくらいでうじうじしないの!
ね?帰りましょう」

みくる「うぅ…はい…」

ハルヒ「じゃあみんな帰りましょ」

鶴屋「あ、みんな先帰ってていいにょろ!あたしちょっち用事あるさ!」

ハルヒ「…そ、有希もまだいる気なの?」

長門「…」コクッ

ハルヒ「分かったわ。じゃあまた明日ね」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 19:33:59.13 ID:ppv2VUTSO

鶴屋「…長門っち帰らないの?」

長門「…」コクッ

鶴屋「どうしてにょろ?」

長門「…」

長門「…あなたこそ…」

鶴屋「わ、わたしは…ええとだね…」

ガラッ!

ハルヒ「あ、そうそう二人とも」

鶴屋「え!?は、はるにゃんどうしたんだいっ?忘れ物かい?」

ハルヒ「いい忘れてたけど、そこにキョンがいるからちょっと気を付けてね。たぶん害はないと思うけど。じゃそれだけよ。バイバイ」

鶴屋「え?」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 19:39:24.53 ID:ppv2VUTSO

鶴屋「はるにゃん待って!」

ガラッ!

鶴屋「はるにゃん!今のどういうこと!?」

ハルヒ「あーあと一つ言い忘れてたわ。キョンに手を出したら」

鶴屋「え?」

ハルヒ「承知しないからね…。有希にもそう伝えといて。じゃあまた明日」

鶴屋「…」ペタンッ


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 19:44:38.08 ID:ppv2VUTSO

鶴屋(訳が分からないにょろ…)

長門「…私にも分からない…」

鶴屋「な、ながとっち!」

長門「あなたは、『あれ』が見えるの?」

鶴屋「いや…昨日からなにか嫌な霊気だけビシビシ感じてて…」

長門「そう…」

鶴屋「やっぱ何かいるんだねっ?」

長門「…」コクッ

長門「…とてもおぞましいなにか…」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 19:54:58.32 ID:ppv2VUTSO

テクテクテク

鶴屋「ながとっち!あぶないよっ!」

長門「…」

長門「…まだ思い出せない?」

鶴屋「そこにいるの?」

キョン「…俺は…ここにいた」

長門「…いつの話?」

キョン「最初からここにいた…みんなと一緒にここから始まった…」

長門「…そう」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 20:04:14.78 ID:ppv2VUTSO

キョン「お前は長門だろ?…あっチのは鶴屋さんだ」

長門「…」コクッ

キョン「ほラ見ろ…俺はお前タチを知ってるんだ。仲間だったジゃないか!」

長門「…」

長門「…私達はあなたのことは知らない」

キョン「なんデダよ!ドウシテ!!いつも一緒にいたじゃないか!」

長門「でも、涼宮ハルヒはあなたの存在に気付いている…」

キョン「本当か?」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:31:44.59 ID:ppv2VUTSO

キョン「デモ、ハルヒは俺に気付いてなかった」

長門「私にもよく分からない。ただあなたは危険。
涼宮ハルヒに危害を加える畏れがある」

長門「よって、ここであなたの情報連結を解除する」

鶴屋「まってながとっち!」

鶴屋「よく言ってることわかんないけど…それに手出しちゃ駄目だよっ!はるにゃんが言ってたでしょ!?」

長門「…」

鶴屋「あのはるにゃんの眼は、なんて言っていいか分からないけど…いつものはるにゃんじゃないよ」

長門「…」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:49:10.24 ID:ppv2VUTSO

キョン「オレヲケスだと…?何イッテルンだ長門。ジャア今までのオレタチのナカハなんダったんだヨ」

長門「危険。新たな次元の発生を確認。既存の時空間維持のため、対象の情報連結解除を申請する」

鶴屋「やめてながとっち!」

キョン「ウワワアアア!!!!!!」

キョン「やメろー!!!」

長門「な…」


プツンッ

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:57:14.37 ID:ppv2VUTSO

古泉「なんっ…この揺れは…時空振動!なんて規模ですか!」

prrrr

森「古泉、召集だ」

古泉「わかってます。場所は?」

森「北校前」



みくる「ひいいい!!な、な、なんなんですかこの揺れ…!」




ハルヒ「…」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 22:08:26.53 ID:ppv2VUTSO

鶴屋「…ながとっち?ながとっち!どこ!?どこに行ったのさ!」

鶴屋「うぅ…気持ち悪い…なんなのさこの空間は!!」

鶴屋「……」

鶴屋「幽霊の正体はあんたかいっ?」

キョン「アァ……ツル……ヤ…サン…」

鶴屋「なんであたしの名前を…?君は…誰?」

キョン「オマエもか……」

鶴屋「え?」

キョン「オマエモオレノコトヲッ…!!」


プツンッ

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 22:18:57.99 ID:ppv2VUTSO

prrrr

みくる「は、はいっ!」

古泉「よかった、朝比奈さんは無事のようですね」

みくる「あの!!この揺れはっ…!」

古泉「時間がないので要点だけ述べます。原因不明。涼宮さん、長門さん、鶴屋さんの行方が不明。発生源は北校。よって今すぐ北校へ来てください。では」

みくる「…ふぇ?」


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 22:36:57.61 ID:ppv2VUTSO

みくる「はぁはぁはぁ…こ、古泉君!」

古泉「おや、僕の予想より随分早いご到着ですね」

みくる「はぁはぁ…疲れましたぁ」

みくる「…ひ…これは…?」

古泉「分かりません。さっぱりです」

みくる「時空が捻れてませんか!?」

古泉「おそらく。閉鎖空間かどうかもわかりません。しかし…」

古泉「僕はこの中に入って確かめることができます」

みくる「入るって…この中にですか!?」

古泉「ええ」

みくる「入れるんですか?」

古泉「おそらく」

みくる「念のため聞きますけど…もちろん涼宮さん関係ですよね?」

古泉「それがわからないのです」

みくる「でもあたしたち以外のいないってことは!」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 22:44:51.74 ID:ppv2VUTSO

古泉「ええ…十中八九関係していると思いますが…中に入ってみないことには何も分かりません。僕と一緒に来てくれますよね…?」

みくる「…はいもちろん。それがあたしの使命ですから」

古泉「では早速行きますよ。一刻を争う事態かもしれませんからね。目を閉じてください」


ハルヒ「古泉君っ。駄目よここに入っちゃ」

古泉「…え?」ゾクッ

ハルヒ「だから、ここは入っちゃ駄目って言ってるの。超能力者の古泉」

古泉「…なぜ…」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 22:53:12.78 ID:ppv2VUTSO

古泉「なぜ……あなたがここに?」

ハルヒ「ふふ、顔真っ白だけど、大丈夫?」

古泉(報告しなくては…報告しなくては…本部に…)

ハルヒ「携帯なんか取り出して…あなた達の言うところの機関に連絡でもする気?」

古泉(バレてると!すべてバレていると報告しなくては!!)

ハルヒ「まぁ今さっき消滅しちゃったけどね。関係者も関連事項も全部跡形もなく」

古泉「え…?」

みくる「…」ガタガタガタ


103 名前:>98 すまん[] 投稿日:2009/05/10(日) 22:59:55.10 ID:ppv2VUTSO

古泉「どういうことですか…?」

ハルヒ「フフ…今話した通りだけど?みくるちゃんも…」

みくる「ひっ…」

ハルヒ「もう未来とは通信できないから。というか未来はなくなったから。ごめんね」

みくる「なっ…」

みくる「涼宮さんっ!どうしちゃったんですか!?超能力者とか未来とか…何いってるんですか!?」

古泉「…」


ハルヒ「はぁ?」



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 23:08:52.71 ID:ppv2VUTSO

ハルヒ「今さら、何言ってんの?」

みくる「…」ポロポロ

古泉「涼宮さん、聞きたいことが色々あるのですがよろしいですか?」

ハルヒ「よろしくないわ」

ハルヒ「だってあんた達はあたしの敵だもの」

ハルヒ「ここには一歩も入れないから」

112 名前:1です[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:16:23.50 ID:XJu/eeC8O

「思い出せない。俺は今までの何をしてきた?どこで産まれてどこで育って誰と関わってきた?」

「なんで…俺は誰だ?俺はなんだ…?」

ハルヒ「キョン…」

「そうだ…違う。俺は確かにそこにいたんだ。SOS団の連中と俺は確かにそこにいた」

ハルヒ「キョン…会いたかった」ポロポロ

「俺もだハルヒ」

ハルヒ「もう絶対離さないから…絶対二度とキョンを失うようなことにさせないから」

「ありがとうハルヒ」

117 名前:支援ありがとう[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:28:27.80 ID:XJu/eeC8O

古泉「なぜ僕達が貴方の敵なのですか?さっぱり意味がわかりません」

ハルヒ「分かってもらえなくて結構よ」

古泉「…せめて長門さんと鶴屋さんの安否だけでも教えていただけませんか?」

ハルヒ「死んだわ」

ハルヒ「正確には存在しなかったことになってるけど」

みくる「…う、うわーん!」

古泉「…なぜ!なぜです涼宮さん!何があったんですか!?なぜ話してくれないのですか!?なぜ…仲間まで傷付けてるんですか!?」

ハルヒ「…」

ハルヒ「あんた達がキョンを消したからよ!」

古泉「え?」

ハルヒ「あんた達がキョンを殺したからって言ってるの!!」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:42:26.16 ID:XJu/eeC8O

古泉「落ち着いてください。キョンとは…?誰ですか?朝比奈さん…」

みくる「…」フルフル

古泉「涼宮さん、我々はそのような方存じないのですが…もう少し詳しく教えてもらえませんか」

古泉「我々は人の死に関わったことはまだないはずなのですが。もちろん我々が把握していないだけで間接的に関わってしまった場合は存分に有り得ますが」

ハルヒ「本当に何も覚えていないのね」

みくる「…」

ハルヒ「あんた達も同じ苦しみを味わうべきだわ」


121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:48:32.42 ID:XJu/eeC8O

「ハルヒ、俺は」

ハルヒ「大丈夫よキョン。あたしが…あたしがなんとかするから」

「ハルヒ」

ハルヒ「キョン…可哀想…辛かったでしょ?」

「…」

ハルヒ「もう大丈夫だから。キョンをこんな目に合わせた奴等、地獄の底から呪い殺してやるから」

「ハルヒ」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:58:17.62 ID:XJu/eeC8O

ハルヒ「ねぇキョンの携帯掛けても使われておりませんって言われるんだけど、どうしたか知ってる?まさか一家総出で夜逃げしたとか…?」

谷口「…は?」

ハルヒ「あんたならなんか知ってるでしょ!?」

谷口「寄らないでくれ。俺はもう普通がいいんだ」

ハルヒ「はぁ?何言ってんのよ」

国木田「涼宮さん、キョンって誰の事?本名は?」

ハルヒ「なによあんたまで。どうしたの?キョンはキョンよ。いつもこの席にバカ面提げて座ってるキョンに決まってるでしょ!?」バンバン

国木田「朝倉さんのことか…。バカ面なんて言ったらみんなから怒られるよ?しかも…朝倉さんならあそこにいるけど…」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 01:07:38.72 ID:XJu/eeC8O

ハルヒ「え!?何で朝倉さんがいるの!?いつ戻ってきたの!?」

谷口「…国木田。もう行こう、まじてこいつやばいわ」

国木田「う、うん…」

ハルヒ「ちょっと待ちなさい!!まぁ朝倉なんてどうでもいいわ!それよりキョンよ!あんたたち心配じゃないの?」

谷口「だからキョンはあそこにいるじゃねーか」

ハルヒ「ふざけないで!この席のキョンだって言ってるでしょ!?」バンバン!

国木田「だからそこは朝倉さんの席だよね?それでその朝倉さn」

ハルヒ「なんでここが朝倉の席なのよ!」

谷口「はぁ…もう俺は嫌だ。じゃあな」

国木田「あ、ちょっとズルい…信じられないなら中身でも見てみれば?怒られると思うけど。じゃあね」

ハルヒ(意味が分からない…何なのあいつら)

ガサゴソ

ハルヒ「え?何で朝倉のものしか入ってないの!?」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 01:16:41.93 ID:XJu/eeC8O

ハルヒ「ちょっと朝倉さん」

朝倉「ん?なに涼宮さん」

ハルヒ「あんたいつ戻ってきたの?それよりあそこキョンの席なんだけど」

朝倉「戻ってきた?キョンって誰のこと?」

ハルヒ「…」

ハルヒ「ごめんやっぱなんでもないわ」

朝倉「はぁ…」

ハルヒ(おかしい…何かがおかしいわ。なんでみんなキョンのこと知らないの?
なんか…嫌な予感がするわ)

バッ!ペラ、ペラ、ペラ…

ハルヒ「キョンの名前がない」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 01:27:08.24 ID:XJu/eeC8O

バタン!

ハルヒ「みんな!大変よ!キョンが消えたわ!」

古泉「どうしたんですか涼宮さん、血相変えて」

古泉「ところでキョンとは…?」

ハルヒ「え?」

ハルヒ「何言ってるの古泉君」

ハルヒ「ゆ、有希。有希なら冗談言わないわよね?キョンが消えちゃったの」

長門「…」

ハルヒ「有希…?」

長門「…」ペラッ

みくる「あのぉ…キョンってなんですか?涼宮さんの大事なものなんですか?」

ハルヒ「…何言ってるのみくるちゃん」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 01:45:56.59 ID:XJu/eeC8O

ハルヒ「みんな、ホントにキョンを知らないの」

古泉「すみません。で、なんなのですかキョンとは?」

ハルヒ「…」

バタン!

みくる「あ、涼宮さん!」



ハルヒ「キョン!キョン!…どういうこと!?何でみんな覚えてないの!?キョン!どこ!?お願いだから出てきて!!キョン!キョン!」

ハルヒ「うぅ…キョン…」

ハルヒ「キョン…」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:28:53.70 ID:XJu/eeC8O

朝倉「涼宮さん、もう一週間学校来てないわね」

谷口「ありぁ言っちゃ悪いが完全に脳ミソいっちゃってたね。最後に学校きた日のこと覚えてるだろ?キョンがーとかもはやオカルトだぜ」

国木田「言い過ぎだよ。でもホントなんのこと言いたかったんだろ…?」

谷口「だから、ただのイカレ野郎だって」


みくる「大丈夫でしょうか涼宮さん…」

古泉「長門さん、涼宮さんは何しておられるんですか?いえ、さすがに家の中までは監視できないので」

長門「…寝ている」

長門「ただひたすら寝ている」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:35:56.69 ID:XJu/eeC8O

古泉「一向に原因はわかりませんか?」

長門「…」コクッ

古泉「最後に学校へきた日の様子は確かにおかしかったのですが、いくら調査しても『キョン』という単語に関係するものはないんですよね…」

みくる「あの時点ですでに錯乱状態にあったのでは?」

古泉「そうも考えられます。とにかく長門さんそれに朝比奈さんもなにかお分かりになったら隠さずご連絡ください」

みくる「はい」

長門「…」


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:43:26.99 ID:XJu/eeC8O

「どうして俺がここにいると…?」

ハルヒ「願ったの」

「ねがった…」

ハルヒ「そう。キョンに会わせて。なぜこんなことになったの?知りたい知りたい。キョンはどこ?私が全部見つけ出す。キョンを隠した奴を許さない…ってね」

「…」

ハルヒ「あたしは願ったの。あたしの全神経を集中させて、全細胞を働かせて」

ハルヒ「そして誰に教えられるでもなく分かったわ」

ハルヒ「あたしはこの全宇宙の創造者、神だってね」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:50:21.59 ID:XJu/eeC8O

ハルヒ「あたしに不可能な事なんて一つも無かったわ。だってこの世界はあたしの脳内の妄想のようなもの。好きなだけどんな風にも変えられるわ」

ハルヒ「それでね、知ったの…全部。あんたや古泉君や有希やみくるちゃんの正体も…。別に驚かなかったわ。自分の正体も神だったしね」

ハルヒ「そして分かったの……キョンを殺したのもあいつらだってことがね!」

「あいつらが俺を…こんなところに?」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:58:32.20 ID:XJu/eeC8O

ハルヒ「そうよキョン…うぅ…可哀想…」

ハルヒ「キョン…キョンがいなくなってからどれくらい経っていると思う?」

「さぁ…もうそういう考え方しなくなったからな…。何千年か、何億年か…」

ハルヒ「キョン…まだあれから一週間程度しか過ぎていないのよ…」

キョン「…嘘だろ?」

ハルヒ「キョン…痛かったよね?苦しかったよね?剥き出しの魂にこんなひどいことするなんて…もう大丈夫だから…」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「復讐するわよ」

213 名前:すまん ◆HPxPvj7m.s [] 投稿日:2009/05/11(月) 17:36:06.17 ID:XJu/eeC8O

--キョン「復讐?」

ハルヒ「ええ。あたしは許さない。絶対に。キョンをこんな目に合わせた奴らを」

キョン「でも…」

ハルヒ「なに?」

キョン「…あいつらは…」

ハルヒ「キョン、もういいのよ。もういいの。我慢しないで」

キョン「…」

ハルヒ「キョン、もう疲れたでしょ?限界でしょ?後はあたしにまかせて、
ゆっくり休んで」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「あたしの中で、ゆっくり休んで」

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 17:51:32.07 ID:XJu/eeC8O

古泉「キョンとは人物のことだったのですね」

古泉「僕達が殺した?たとえ前の様に記憶が消されていたとしても、我々は殺人を犯すとは思えませんが」

ハルヒ「さすがね古泉。そうよあんた達の記憶は改竄されているわ」

古泉「……本当に殺人を犯したのですか?信じられませんが」

みくる「うぅ…」

ハルヒ「ええ。あんた達は…キョンより世界をとった」

古泉「…」

ハルヒ「許せないわ」



218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 17:59:23.26 ID:XJu/eeC8O

鶴屋(痛い…いたいいたい)

鶴屋(……苦しい)

鶴屋(一体いつまでここにいればいいの?…一生?)

鶴屋(誰かお願いだから、私を消して。存在を消して…)

鶴屋(きえたいきえたいきえたい!!!!)

鶴屋(誰か!!殺して!!)

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 18:13:06.83 ID:XJu/eeC8O

古泉「僕達は、何をしてしまったのでしょうか」

ハルヒ「…よくそんな顔でいられるわね」

ハルヒ「キョンを!何の罪もないキョンを消すだけじゃ足りずその魂も地獄道より
さらに酷い、決して改心なんて望んでいない、ただ永遠に拷問だけが続く異空間に
放り込んだくせに!!」

ハルヒ「キョンが…どれだけの年月ただ苦しみだけの世界で生きてきたと思って
いるの?」

ハルヒ「私が見つけた時は、もう自分が誰かも分からないくらいだったわ」

古泉「本当なんですか?」

古泉「僕達がやったという証拠は?」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 18:22:07.37 ID:XJu/eeC8O

古泉「なんのために?」

ハルヒ「…」

古泉「涼宮さん?」

ハルヒ「もう…いいわ。別にあんた達に謝ってもらいたいわけじゃないもの」

古泉「…もしその話が本当だと仮定するなら、僕達が単独で行ったとは思えませ
ん。僕達は常に指示を待つ、末端の集まりです。つまり今までの情報から推測す
るに、僕達は各々の指令を受けその『キョン』という人物の存在を消した。そし
て二度と復活できないようにその魂も幽閉した。どの程度正しいでしょうか?」

ハルヒ「もうそろそろ取り込み終わったかしら」

ハルヒ「次はあんた達の番よ」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 18:33:39.17 ID:XJu/eeC8O

ハルヒ「キョンはね…」

古泉「…」

ハルヒ「もう物質でもなく、ただの彷徨う思念でしかなかった。ひどく弱い思念。
だからあたしの中でゆっくり休ませてあげたの。可哀想。慎重にちょっとづつ復
元してあげたわ」

古泉「キョンという方は我々と相当仲が良かったので?」

みくる「…ゥッ」

ハルヒ「元に戻す事は、あたしなら難しくなかった」

古泉「…まず、僕の話を聞いてくれませんか?この話はとてもじゃないですが信
じ難いです。何かそれを証明する物的証拠を」

ハルヒ「でもただ元には戻さない」

古泉「涼宮さん、あなた操られたりしているのでは?」

ハルヒ「復讐するってキョンに約束したの」

みくる「涼宮さん!絶対何かおかしいです!お願いだからあたし達の話を聞いて
ください!」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 18:41:42.30 ID:XJu/eeC8O

ハルヒ「キョンの肉体蘇生に一つだけ条件を加えたの」

古泉「…なんですか?」

ハルヒ「あんた達の肉体を媒体とすること」

みくる「え?」

古泉「なぜそんなことを!」

ハルヒ「さっきから何度も言ってるでしょ?あんた達が憎いから」

ハルヒ「キョンが来るわ」

古泉「くっ…なんですかこの時空振は!!」

みくる「ひっ…ひー!!!」

古泉「朝比奈さん!僕に捕まってください!!」

古泉「う…これは!」

古泉「閉鎖空間が…世界中を…」

みくる「うわーん!もう、もう終わりです何もかも!」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 18:48:13.68 ID:XJu/eeC8O

「なぜ私が痛みを感じてるのだろう」

「いや、全部分かっている。分かっていて言っているのだ。このような逆説的な
理論の組み立て方も全部私が変わったから」

「人間との接触で、私が心を持ってしまったから」

「…行かなくては。助けなくては心がずっとうるさいままだ」

「私の行動の意味が未だに理解できない」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 18:59:23.64 ID:XJu/eeC8O

古泉「あなたが…キョンさんですか?」

みくる「…」ガタガタ

キョン「おい、キョンさんなんて頼むからやめてくれ。気持ち悪い。久しぶりだ
な二人とも」

古泉「本当に、知り合いのようだったのですね。しかし残念な事なのですが、我
々はあなたのことを全く覚えていないのです」

キョン「らしいな。聞いたよハルヒから」

古泉「…あなたは涼宮さんの事を信じるのですか?本当に…我々があなた達をこ
のような目に合わせたのですか!?僕はまだ信じていません。あなたが我々の大
切な仲間だったのなら、僕は仲間を裏切るようなことはしません!」

古泉「朝比奈さんも!自問自答してください。あなたは仲間を裏切れますか?大
切な仲間を永遠に続く苦しみへと追いやれますか?」

みくる「…」フルフル!

古泉「キョンさん!あなたはきっと涼宮さんにいいように使われているだけです
よ。真実を思い出してください」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 19:05:48.73 ID:XJu/eeC8O

キョン「ああ、さっきから思い出してるよ。鮮明に。俺にとっちゃ数え切れない
くらい遠い昔の記憶だがな。二人のおかげで思い出せた」

古泉「我々を見て何か思い出したのですか!?」

キョン「お前達じゃない。…別の二人だ」

みくる「え?…」

キョン「あいつらのおかげで思い出せた。お前等が」

キョン「お前等が俺にしたことすべて。俺の肉体を奪い、異次元に幽閉したお前
等のことをな」

古泉「…」

キョン「絶対に許さない」


229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 19:15:07.58 ID:XJu/eeC8O

ハルヒ「…」

ハルヒ「何であんたがここにいるの?」

ハルヒ「有希」

長門「…あなたは勘違いをしている」

ハルヒ「質問に答えて」

長門「違う。あなたはもう気付いている…けど考えたくないだけ」

ハルヒ「あたしに説教でもする気?あんた…あたしに勝てると思ってるの?」

長門「認めて」

ハルヒ「消すわよ。今すぐ」

長門「…この世界は、全部あなた。世界があなたなの。どんな物も事象もあなた
なの…」

長門「私もあなたに創られたにすぎない。言い換えれば…自作自演」

ハルヒ「…」

長門「この世界に存在意義なんてない」

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 19:21:11.49 ID:XJu/eeC8O

長門「私の心も、あなたに過ぎない。私がここへ現われたのも…」

ハルヒ「何が言いたいの!!」

長門「もう…やめて。あなたは自分自身で私達の、あなたの心を傷つけている…」

長門「もう、お終い。大丈夫…」

長門「彼は…あなたのものだから」

長門「隠さなくても…大丈夫」

ハルヒ「いや…いやいやいやいやいやいや!!!」

長門「…」

ハルヒ「いやーーー!!!!!!」

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 19:27:45.96 ID:XJu/eeC8O

ハルヒ「何言ってるの有希!!意味わかんない!!あたしは、あたしは!!」

長門「揺れては駄目。あなたの存在が私達の生きる意味…」

長門「あなたは、すべてだから」

長門「私は、あなたでよかった」

長門「この世界を、大いに盛り上げて…」

ハルヒ「有希…」

長門「彼が、待ってる」


235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 19:38:16.16 ID:XJu/eeC8O

キョン「ふー今日も授業長かったなー」
キョン「…おい聞いてんのか?」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「…聞いてるわよ。うるさいわね…」
キョン「なぁ…もう夏も終わりかけてるんだし、そろそろ部活でも始めたらどう
だ?いつも退屈そうにしてさ」
キョン「…ハルヒ?どうしたお前今日一段と変だぞ?ずっと外なんか眺めて」

ハルヒ「…なんでもないわよ」
キョン「まぁたまにはそんな顔も悪くないけどな」
ハルヒ「…何言ってんの?気持ち悪い」
キョン「…」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「なによ」
キョン「帰るか」
ハルヒ「うん…」

キョン「ハルヒ、好きだぞ」
ハルヒ「ん・・・?」

fin



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