1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:09:26.31 ID:m6mca/T9O
朝倉「…え?」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:12:01.99 ID:m6mca/T9O
長門「金糸雀マジラブリー」
朝倉「…金糸雀って…?」
長門「ローゼンメイデンの第二ドール」
朝倉「やっぱり…」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:14:20.83 ID:m6mca/T9O
長門「…貴女はローゼンメイデンを知っているの?」
朝倉「えぇ、一応…」
長門「…どのドールが一番好き?」
朝倉「んー、私はアニメしか見てないけど水銀燈かな」
長門「…」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:17:35.24 ID:m6mca/T9O
長門「…じゃあ一番嫌いなドールは?」
朝倉「んー…長門さんには悪いけど雛苺と金糸雀かな」
長門「…何故」
朝倉「金糸雀は翠星石の足引っ張っててウザかったし」
朝倉「雛苺は子供すぎて鬱陶しいわ」
長門「…」
バァーン!
朝倉「!?」ビクゥ!
長門「貴女は何もわかっていない」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:21:11.16 ID:m6mca/T9O
朝倉「な…長門さん?」
長門「金糸雀は太陽」
長門「雛苺は天使」
朝倉「…」
長門「アニメしか見ていない貴女には雛苺の気高さはわからない」ゴゴゴ
朝倉「長門さん、怒らないで。落ち着いて?」ビクビク
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:24:12.73 ID:m6mca/T9O
長門「…ここに新装版全七巻がある」
長門「…読んで」
朝倉「えぇ…わかったわ…」
長門「…優秀な貴女ならきっとわかってくれる」
朝倉「…」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:28:22.64 ID:m6mca/T9O
―次の日
朝倉「長門さん、おはよう」
長門「…読んだ?」
朝倉「えぇ…読んだわ」
長門「…なら改めて質問する。好きなドールと嫌いなドールは?」
朝倉「えーっと、好きなドールはやっぱり水銀燈ね」
長門「…」
朝倉「嫌いなドールは…居ないわ」
長門「!」
朝倉「だって皆かわいいんだもの」
朝倉「昨日の発言、撤回するわ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:31:14.47 ID:m6mca/T9O
長門「…素晴らしい」ガシッ!
朝倉「えっ、ちょっと、長門さん?」
長門「やはり貴女はとても優秀」
朝倉「そこまで誉めなくても…」
長門「…最後に一つ質問」
朝倉「?」
長門「一番感動したシーンは?」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:37:12.90 ID:m6mca/T9O
朝倉「んーっと」
朝倉「雛苺が真紅にローザミスティカを渡すシーンかな」
朝倉「大切な人の毎日をずっと守りたいって台詞でちょっと泣いちゃった」
長門「エクセレント」
朝倉「あ…ありがと」
長門「…」
朝倉「…」
朝倉「あっ、もうこんな時間だわ。早く学校へ行きましょう」
長門「…わかった」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:39:19.82 ID:m6mca/T9O
―学校
長門「…」
長門(…金糸雀マジキュート)
長門(…カナと甘い卵焼き食べたい)
長門(…カナとまさちゅーせっちゅしたい)
長門(…金糸雀に逢いたい)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:51:21.23 ID:m6mca/T9O
テクテク
長門(…恐らく情報操作を用いれば金糸雀を呼ぶ事は可能)
長門(…しかし涼宮ハルヒに全く関係のない大規模な情報操作は禁止されている)
長門(…涼宮ハルヒに情報操作をするのも禁止)
長門(何か別の方法は…)
女の子「で、その人が山田さんだったのよー!」
鶴屋「あっはっはっは!」
長門(…あれは)
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:55:58.21 ID:m6mca/T9O
女の子「それで、その山田さんが―…ん?」
鶴屋「?」
長門「…」
鶴屋「あれぇっ、ゆきっこじゃないかっ!どうしたのさっ」
長門「…お願いがある」
鶴屋「なんだいなんだい!?この鶴屋さんに言ってみるっさ!アヤ、ちょいとごめんよ!」
女の子「別にいいよ〜、また後でね」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 21:59:44.01 ID:m6mca/T9O
―数分後
キョン(青い空白い雲、まさに初夏の爽やかな天気)
キョン(こういう日教室に籠もって勉強なんて不健全極まりないじゃないか)
キョン(こんな日は寝るのが一番…ん?)
鶴屋「こ…こうかいっ?」
長門「違う…もっと元気よく」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 22:10:48.01 ID:m6mca/T9O
鶴屋「じゃあ…もう一回」
鶴屋『このローゼンメイデン一の頭脳派金糸雀が!今日こそ真紅達のローザミスティカをいただいちゃうのかしらー!』
鶴屋「これでいいのかい?」
長門「ほぼ完璧。『かしらー』の『ら』をもっと上げ調子で言うとより良い」
鶴屋「えーっと…」
長門「…頑張って。貴女になら出来る」
ツンツン
長門「?」
キョン「止めなさい」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 22:15:10.32 ID:m6mca/T9O
キョン「長門、お前は鶴屋さんに何をさせているんだ」
長門「物真似」
キョン「何故」
長門「緑髪にオデ娘。明るい性格。完璧」
キョン「…」
長門「髪型も再現した」
キョン「はいはい、迷惑だから行くぞホラ」
長門「…」むすっ
キョン「ふてくされるんじゃありません」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 22:18:52.04 ID:m6mca/T9O
―放課後
長門「…」テクテク
長門(…よく考えたら彼女は金糸雀ではない)
長門(金糸雀を幾ら再現できても所詮コピー)
長門(本物の愛らしさは再現出来ない)
長門(本物はもっと…こう…)
長門(…)
長門(金糸雀マジキュート)
長門(カナのほっぺたぷにぷにしたい)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 22:21:55.25 ID:m6mca/T9O
ドカッ
「ふぇぇ…ごめんなさい!ボーっとしてて…」
長門「…構わない」
みくる「…って、長門さんじゃないですか」
長門「…」
長門「…質問がある」
みくる「な…なんですか?」
長門「貴女はローゼンメイデンを知っている?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 22:24:20.06 ID:m6mca/T9O
みくる「あぁ、知ってますよぉ」
長門「なら話は早い」
みくる「?」
長門「好きなドールは?」
みくる「えーっと…翠星石ちゃんですかねぇ」
みくる「素直になれない所とかかわいいです」
長門「…」
みくる「あっ、後金糸雀ちゃんも好きなんですよぅ」
長門「!」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 22:27:49.75 ID:m6mca/T9O
みくる「空気って言われちゃう所とか頑張ってもドジしちゃう所に共感するんです」
長門「…なるほど」
みくる「金糸雀ちゃんは明るくてかわいいですよね」
長門「貴女はとても優秀」
みくる「ふぇ?」
長門「ピチカー党員への入党を推薦する」
みくる「ピチカー…?」
古泉「おやおや、お二人ともこんな所で何をしているんです?」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 22:31:16.26 ID:m6mca/T9O
みくる「えーっと、今は漫画の話をしていたんですよぅ」
古泉「それはどのような漫画ですか?」
長門「…ローゼンメイデン」
古泉「あぁ、アレですか」
みくる「古泉君も知っているんですか?」
古泉「えぇ、僕はヤンジャン読者でして」
長門「…古泉一樹」
古泉「はい?」
長門「…貴方はどのドールが一番好き?」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 22:38:36.10 ID:m6mca/T9O
古泉「ふむ…僕は真紅ですね」
長門「…何故」
古泉「やはりあの気高さ、時折見せる優しさ」
古泉「主役に相応しいキャラクターと言えましょう」
みくる「真紅ちゃんもかわいいですよねー」
長門「…なるほど」
長門「では…貴方は金糸雀についてどう思う?」
古泉「金糸雀…?そんなキャラ居ましたか?」
長門「!?」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 22:42:35.46 ID:m6mca/T9O
長門「…」ゴゴゴ…
古泉「申し訳ありませんがヤンジャン版しか読んでいないもので…」
長門「…ここに新装版全七巻がある」サッ
長門「読むべき」
古泉「いえ、僕は汚してしまったり曲げてしまったりするのが怖くて漫画を借りて読むのが苦手でして…」
長門「…大丈夫。後5セットある」
長門「…読むべき」
古泉「は…はぁ…」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 22:51:35.72 ID:m6mca/T9O
―数日後
長門「…」
長門(…金糸雀は私の光)
長門(…やはり金糸雀に逢いたい)
長門(…しかし…情報操作が使えない)
長門(…涼宮ハルヒに金糸雀に逢いたいと思わせる必要がある)
長門(…しかし先日の調査により涼宮ハルヒはトゥモエ連合だった事が判明)
長門(…どうすればいい)
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:01:47.03 ID:m6mca/T9O
長門(…)
長門(…閃いた)
長門(情報操作を使わなければいいのならあの手を使う)
長門(そうと決まれば早速メール)
長門(…今日の昼休みに部室に来て欲しいのかしら…っと)
長門(…)
長門(送信)
ピッ
長門(…即座に中止)
ピッ
長門(このスリルがたまらない)
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:05:13.70 ID:m6mca/T9O
長門(…今日の昼休み部室に来て欲しいに修正)
長門(今度こそ送信)ピッ
長門(…)
長門(…早速準備)
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:12:22.56 ID:m6mca/T9O
―昼休み、部室
ガチャッ
ハルヒ「やっほー!来てあげたわよ!」
長門「…感謝する」
ハルヒ「で、何の用事?不思議な事見つけたの?」
長門「…実は今ある実験をしている」
ハルヒ「実験?」
長門「そう。今日はそれに協力して欲しい」
ハルヒ「なんだかわからないけどお安い御用よ!さぁ、何をすればいいの!?」
長門「…椅子に座って」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:15:39.60 ID:m6mca/T9O
ハルヒ「はいはい」
長門「…この五円玉を見て」
ハルヒ「うんうん」
長門「…」
プラーン プラーン
ハルヒ「…」
長門「はーい…あなたはだんだん金糸雀に会いたくなーるー」
プラーン プラーン
ハルヒ「…金糸雀…」
長門「…そう…金糸雀に会いたくなーるー、金糸雀に会いたくなーるー」
プラーンプラーン
ハルヒ「…金糸雀…逢いたい…」
長門「金糸雀が好きで好きでたまらなくなーるー」
プラーンプラーン
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:19:19.39 ID:m6mca/T9O
―三時間後
ハルヒ「金糸雀マジプリティ」
長門「…放課後になってしまったが洗脳完了」
ハルヒ「金糸雀とちゅっちゅしたいよぉ〜」
長門「皆には団活中止のメールを送信済み」
ハルヒ「金糸雀マジラブリー」
長門「後は明日を待つばかり」
ハルヒ「金糸雀マジキュート」
長門「帰宅してお迎えの準備をしなくては」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:24:11.64 ID:m6mca/T9O
―その日の晩
長門「…」
長門「準備は完璧」
長門「後は巻きますか巻きませんかの紙が届くのを待つばかり」
長門「ピチカートはとても優秀」
長門「ならば私の愛も理解してくれるハズ」
長門「…」
長門「…ワクワク」
長門「…寝よう」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:29:58.07 ID:m6mca/T9O
あったっま!ふりーおーこされた!まずはどうしよ!よっるっに!ほしーが…
ピッ
キョン「…こんな深夜に誰だよ…もしもし」
「もしもし」
キョン「誰だ貴様」
「巻きますか?巻きませんか?」
キョン「はあ?」
「巻きますか?巻きませんか?」
キョン「『巻く』?何の話だ?何を巻くんだ?」
ブツッ
キョン「…あれ、切れた」
キョン「…」
キョン「まぁいいや…寝よう…」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:35:57.57 ID:m6mca/T9O
―次の日
キョン「…なんだこの高そうな鞄は」
カパッ
キョン「…人形?」
キョン「…かわいいな」
キョン「…」ぷにぷに
キョン「変だな、柔らかい」
キョン「…」
キョン「…ネジで動く人形か」
『巻きますか?巻きませんか?』
キョン「…昨日の電話はこれか」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:38:22.58 ID:m6mca/T9O
キョン「また何か厄介事に巻き込まれたらしいな…」
キョン「…さて、ネジを巻くべきか否か」
キョン「…」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:46:46.71 ID:m6mca/T9O
キョン「まぁせっかくだし巻いてみるか。いきなり呪われたりはしないだろ」
キリ…キリ…
キョン「…」
???「…」むくっ
キョン「のわぁ!」
???「…」スタスタ
キョン「うわ!来るな!」
???「レディーに向かって来るなだなんて…失礼しちゃうわね」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:49:15.14 ID:m6mca/T9O
キョン「な…なんなんだお前は!」
金糸雀「私は誇り高きローゼンメイデンの第二ドール、金糸雀よ」
キョン「神奈川…?」
金糸雀「んもー!金糸雀かしらー!!」
キョン「す…すまん…」
キョン(…どうしよう)
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:51:39.84 ID:m6mca/T9O
プルルルル… プルルルル…
長門「…これはもしや」
長門「…あの電話では」
長門「ついに金糸雀とご対面…」
ピッ
長門「巻きます巻きます巻きます巻きます巻きます」
キョン「な…長門?」
長門「…」
キョン「…」
長門「…何」
キョン「…じ…実は…」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:54:16.88 ID:m6mca/T9O
朝倉「おはよー長門さ…」
バァーン!
朝倉「!?」
長門「…」プルプル
朝倉「な…長門さん?」
長門「…つまり」
長門「…金糸雀が貴方の家に来たと」
『あぁ、どうやらそうらしい』
長門「…」
バァーン!
朝倉「長門さん!それ以上机を殴らないで!!」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:59:18.26 ID:m6mca/T9O
長門(…迂闊だった)
長門(間違いなく彼の主人公補正のせい)
長門(…くやしい)
キョン『おい、長門?』
長門「…これで勝ったと思ったら大間違い」
キョン『へ?』
長門「…」
長門(…そうだ、まだ手はある)
144 名前: ◆Canary/lZQ [この鳥は鳥スレで貰った!] 投稿日:2009/05/04(月) 00:03:03.57 ID:AeZOrBUmO
長門「少し金糸雀に変わって欲しい」
キョン『えっ?』
バァーン!
長門「いいから早く」
朝倉「机が粉々に…」
キョン『わかった、ちょっと待っててくれ』
長門(そう、まだ彼はネジを巻いただけ)
長門(…要は私が薔薇の契約を結べばいい)
長門(…後は私の交渉力にかかっている)
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 00:07:21.05 ID:AeZOrBUmO
金糸雀『お電話変わりましたのかしらー』
長門「…」ポロポロ
長門(…感動)
朝倉「長門さん!?どうして泣いているの!?」
長門「金糸雀…いいえ、カナ」
金糸雀『何かしら〜?』
長門「私と薔薇の契約を結んで欲しい」
金糸雀『へ?』
長門「もし契約を結んでくれるのなら」
長門「毎日卵焼きを作る事を約束する」
金糸雀『その話、乗ったのかしら』
長門(…私の交渉力の勝利)
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 00:13:15.22 ID:AeZOrBUmO
長門「ありがとう。それでは彼に変わって欲しい」
金糸雀『はいかしらー』
長門「…」
キョン『で…どうするんだ?』
長門「…金糸雀は家で預かる」
長門「貴方の家では家族がいる。共同生活は困難」
キョン『あぁ…その通りだな。お前に任せよう』
長門「任せて欲しい。幸せにする」
キョン『よし、頼んだ。それじゃどうすればいい?』
長門「私が金糸雀を迎えに行く。今あなたの家の前に居る」
キョン『お前はメリーさんか』
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 00:19:52.49 ID:AeZOrBUmO
――――…
キョン「よし、じゃあ金糸雀を頼んだぞ」
金糸雀「よろしくお願いしますかしらー」
長門「任せて。今日は学校をサボってカナとお話する」
キョン「おいおい、別に学校を休まなくても…」
長門「カナに寂しい思いはさせたくない」
長門「それに学校より、世界中に定められたどんな記念日なんかより」
長門「カナと過ごす1日はどんなに素晴らしいだろう」
長門「つまりはそういう事」
キョン「わ…わかった」
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 00:22:59.13 ID:AeZOrBUmO
キョン「それじゃあ俺学校に行ってくるから」
長門「行ってらっしゃい」
金糸雀「行ってらっしゃいかしらー」
キョン「何かあったら連絡するからな」
長門「了解」
金糸雀「かしらー」
キョン(…なんだろう)
キョン(…嫌な予感しかしない)
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 00:26:28.84 ID:AeZOrBUmO
―学校
ハルヒ「金糸雀は私の光」
キョン「…」
ハルヒ「天使みたいに金糸雀は立っていた」
朝倉「…」
ハルヒ「カナを思い出せば胸が苦しくって消えて無くなりそうだ」
キョン「長門ぉぉぉぉおお!!」
朝倉「長門さーん!何やっちゃってんのー!!」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 00:34:10.05 ID:AeZOrBUmO
――――…
長門「カナ、卵焼きおいしい?」
金糸雀「とってもおいしいのかしらー」もっもっ
長門「…そう」
長門(…とても幸せ)
長門(金糸雀マジプリティ)
ガチャーン!!
金糸雀「何の音かしら!?」
長門「…招かれざる客が来てしまった」
キョン「はぁ…はぁ…」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 00:43:11.53 ID:AeZOrBUmO
全く関係の無い話
土曜日の出来事だ
俺は友達の家に呼ばれて行った。
俺は奴の家の前で奴の携帯に電話をした。
奴は実家住みだから家族の人が出てきたら気まずいからだ。
「このドアーをあーけてーくれ!」(ミスチル風に)
彼はこう答えた。
「今くさなぎ状態だから無理。もう少し待ってて」
電話の向こうからは僕の友人でもある彼の彼女の笑い声が聴こえた。
僕はそっと電話を切り、空に向かって『金糸雀マジプリティ』と呟いた。
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 00:45:53.90 ID:AeZOrBUmO
キョン「とりあえずゲンコツだ」
ゴチーン!
長門「…痛い」
キョン「全く!ハルヒは朝倉が元に戻してくれたからいいものの!」
キョン「どうしてこんな事をしたんだ!」
長門「…」
長門「…私は」
長門「…私は金糸雀に逢いたかった」
キョン「…」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 00:48:41.91 ID:AeZOrBUmO
長門「…ただそれだけ」
キョン「…はぁ」
長門「…申し訳ない事をした」
キョン「気持ちはわからんでもないがなぁ…」
キョン「その娘は文字通り俺達とは生きる世界が違うんだ」
キョン「だからこんな事をしちゃダメだ」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 00:51:53.47 ID:AeZOrBUmO
長門「…わかった」
長門「…だけど今日1日だけは一緒に居させて欲しい」
キョン「…好きにするといい」
長門「…感謝する」
キョン「それじゃ、また明日な」
長門「…」コクリ
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 00:55:57.26 ID:AeZOrBUmO
金糸雀「お話は終わったのかしら?」
長門「…」コクリ
金糸雀「そう…それじゃあ次は何をして遊ぶのかしら?」
長門「次はチェスでも」
金糸雀「ほー、ローゼンメイデン一の策士金糸雀にチェスを挑むとはいい度胸ね!」
長門「…私も負けない」
金糸雀「よーし、それじゃあ早速…」
………
……
…
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:00:00.00 ID:AeZOrBUmO
―次の日
キョン「で、昨日は楽しかったのか?」
長門「…」コクリ
キョン「あの後金糸雀はどうなったんだ?」
長門「涼宮ハルヒの影響を受けなくなり、ドールズの居ないこの次元に留まる意味が無くなった」
長門「…なので昨日の午後九時にカバンに乗って次の世界へ旅立った」
キョン「…そうか」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:07:08.57 ID:AeZOrBUmO
キョン「まぁ元気だせよ、カナもそんなお前は見たくないはずだ」
長門「…」
キョン「さぁ、今日も頑張って団活だ」
長門「…頑張る事がない」
キョン「まぁそう言うなって…」
ガチャッ
古泉「あ、お二人共こんにちは。長門さん、金糸雀マジプリティですね」
長門「…」
キョン「…はぁーあ」
終わり
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:10:44.17 ID:AeZOrBUmO
読んでくれた人お疲れ様!
いつもよく考えないで書いてるからオチが弱いけど許してくれ!
それと>>202は実話だから好きなだけ泣くといいぞ!
それじゃあまた金糸雀スレで逢おう!
287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/04(月) 18:14:08.87 ID:AeZOrBUmO
長門「…」
長門「…」
長門「…金糸雀は元気だろうか」
長門「…」
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/04(月) 18:20:13.66 ID:AeZOrBUmO
長門「…はぁ」
長門「…金糸雀マジプリティだった」
長門「…いや、金糸雀は今も私の心に」
長門「…ならば過去形は変かもしれない」
長門「…金糸雀マジプリティ」
朝倉(…長門さん…大丈夫かしら)
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/04(月) 18:24:25.09 ID:AeZOrBUmO
長門「…あぁ」
長門「…キミの事思い浮かべちゃって眠れない夜の記録を伸ばしている」
長門「…」
長門「…」
長門「…キミに逢いたいな」
長門「…理由が無くちゃすぐ逢えないなら何か考えなきゃ」
朝倉(長門さん…いよいよ壊れたのかな…)
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 18:27:32.71 ID:AeZOrBUmO
―次の日
長門「…」
長門「…キミが好きだと叫びたい」
長門「…」
長門「…ちゅっちゅしたい」
朝倉「…」
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/04(月) 18:33:30.14 ID:AeZOrBUmO
長門「…」
長門「…短いから聴いておくれよ…あぁ、愛してる」
朝倉「…」
長門「…キミが好きさ大好きさ」
長門「…世界中の誰よりもキミが好きさ」
朝倉「…」
朝倉(み…見てられないわ…)
朝倉(毎日毎日空を見つめながらラブソングの歌詞を呟く長門さんなんて…!)
294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/04(月) 18:40:25.12 ID:AeZOrBUmO
長門「…キミの夢に忍び込みたいんだ」
朝倉(…このままでは仕事に影響が出る事確実じゃないの)
長門「…あいらーぶゆー」
朝倉(どうにかして長門さんを元に戻さないと…)
長門「今だけは悲しい歌…聴きたくないよ」
朝倉(…上に掛け合ってみようかしら)
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 18:42:21.10 ID:AeZOrBUmO
長門「好き好き好き好き好き好き」
長門「愛してる」
朝倉(…早くなんとかしないと)
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/04(月) 18:50:08.93 ID:AeZOrBUmO
朝倉「…というわけなのです」
情報統合思念体「なるほど、それは困ったモノですね」
朝倉「はい…何らかの措置が必要かと」
情報統合ry「ふむ…仕方ないですね」
情報ry「長門有希の金糸雀に対する記憶を消してしまいましょう」
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 19:18:58.58 ID:AeZOrBUmO
情統「今日の午前0時に記憶を消去する」
朝倉(…仕方ないわよね)
朝倉(…これも長門さんの為よ)
朝倉「はい、ありがとうございます」
朝倉「…私は彼女の金糸雀に関するモノを廃棄しておきますので」
朝倉「それではまた」
308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 19:24:09.07 ID:AeZOrBUmO
―次の日
長門「…」
朝倉「長門さん、おはよう」
長門「…」
長門「…朝倉涼子」
朝倉「な…何かな?」ドキッ
長門「私は大切な何かを忘れている気がする」
朝倉「気のせいじゃない?」
長門「…思い出せない」
309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 19:27:18.09 ID:AeZOrBUmO
長門「…」
長門(…違和感を感じる)
長門(…根拠は無いが何かを忘れている気がする)
長門(とても…大切な何かを)
長門(私は何を忘れている?)
310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 19:33:18.18 ID:AeZOrBUmO
朝倉「長門さんっ」
長門「…何」
朝倉「忘れちゃうって事は大した事じゃないと思わない?」
朝倉「私はそんなに大事な事なら絶対忘れないと思うなぁ」
長門「…確かに」
朝倉「でしょ?だからそんなに気にしてちゃダメよ」
長門「…何故」
朝倉「そんなに考えながら歩いてたら怪我しちゃうからよ」
長門「…」
長門(…イマイチ納得出来ない)
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 19:40:28.51 ID:AeZOrBUmO
―放課後・部室
長門「…」
みくる「…」
ガチャッ
キョン「よーっす」
みくる「あっ、キョン君こんにちわ!今お茶入れますね」
キョン「ありがとうございます。…ところで朝比奈さん、コレを見てくれませんか?」
サッ
みくる「…携帯ですか?」
キョン「いえ、画面の文字を黙読してください」
みくる「?」
314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 19:44:52.88 ID:AeZOrBUmO
長門は今ローゼンメイデンに関する記憶を失っています。
情報統合思念体によって忘れさせられているらしいので、
思い出させるような発言はしないで下さい。
朝倉からのお願いです。
みくる「ふぇ…わかりました」
キョン「よろしくお願いしますよ…また厄介な事になるかもしれませんからね」
みくる「はい、気をつけますね」
ガチャッ
古泉「やぁ、こんにちわ」
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 19:52:18.81 ID:AeZOrBUmO
長門「…」
みくる「古泉君、こんにちわ」
古泉「おや、涼宮さんはまだですか?」
キョン「見りゃわかるだろ」
古泉「おやおや、コレは手厳しい」
古泉「あぁ、そういえば長門さん」
長門「…」
古泉「以前お借りしていた物をお返し致しますよ」
長門「?」
古泉「どうもありがとうございました」ポンッ
キョン「そ…それは」
みくる「ローゼンメイデン新装版全七巻…!」
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 19:58:26.84 ID:AeZOrBUmO
長門「!!」
―――――
長門『カナ、卵焼きおいしい?』
金糸雀『とってもおいしいのかしらー』もっもっ
長門『…そう』
―――――
長門「…」
長門「全て思い出した」
長門「金糸雀マジプリティ」
キョン「!?」
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 20:05:37.01 ID:AeZOrBUmO
長門「私の金糸雀への想いは」
長門「例え情報統合思念体だろうと天蓋領域だろうと涼宮ハルヒだろうと」
長門「止められはしない」
キョン「…」
みくる「…」
古泉「…」
長門「古泉一樹、大切な事を思い出させてくれて感謝する」
長門「お礼にその新装版は貴方に」
古泉「は…はぁ。ありがとうございます」
長門「私は全て取り戻す」
ガチャンバタン
一同「…」
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 20:10:48.26 ID:AeZOrBUmO
―朝倉の部屋
ガチャン!
長門「…」
朝倉「長門さん!?」
長門「…返して」
朝倉「へ?」
長門「私のローゼンメイデン関連のモノを今すぐ返して」
朝倉「な…どうして記憶を!?」
長門「私の親友が思い出させてくれた」
朝倉「親友!?」
長門「いいから早く返して」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 20:17:57.56 ID:AeZOrBUmO
長門「私の金糸雀への想いは知っているはず」
朝倉「…」ガタガタ
長門「返答次第では貴女を敵性と判断、一欠片も残さないで風にする」ガシッ
朝倉「ひ…ひぃ…」ガタガタ
長門「さぁ」
長門「返して」
朝倉「そ…その段ボールに全て入ってるわ…だから助けて…」
長門「…本当に全部?」ギリギリ
朝倉「痛い!痛い!本当です!本当ですから!」
長門「…確認させてもらう」パッ
朝倉「…」ガタガタ
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 20:23:14.21 ID:AeZOrBUmO
長門「…確認完了」
朝倉「…」ガクブル
長門「…大丈夫、何もしない」
朝倉「…」コクコク
長門「金糸雀マジラブリー」
長門「帰宅させてもらう」
ガチャンバタン
朝倉(あの目…本気で怖かったわ…)ガクブル
朝倉(記憶も戻っちゃったし…どうしよう…)
朝倉(上と相談しよう…ぐすん)
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 20:32:32.18 ID:AeZOrBUmO
―数日後
長門「金糸雀マジキュート」
朝倉「長門さん、長門さん」
長門「何かしら?」
朝倉「…」
長門「…」
長門「…何」
朝倉「…実はいい話があるんだけど」
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 20:48:49.90 ID:AeZOrBUmO
長門「?」
朝倉「情報統合思念体はね、貴女が金糸雀に夢中で仕事を疎かにする事を心配しているの」
長門「…」
朝倉「だから記憶を消してみたんだけど…」
朝倉「それでもあなたは止められない」
朝倉「だから情報統合思念体は次の手を考えたわ」
朝倉「あなた、ローゼンメイデンの世界に行ってみない?」
長門「!?」
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 20:59:20.45 ID:AeZOrBUmO
長門「あばばばば」
朝倉「待って壊れないで」
長門「つまりどういう事」
朝倉「いや、一回気が済むまでやりたい事やらせてあげればいいんじゃないかなってさ」
長門「…ごくり」
朝倉「だから3日間行ってみる?」
長門「行きます行きます行かせて下さい」
朝倉「行けばちゃんと仕事する?」
長門「しますします全力でします」
朝倉「はぁ…わかったわ」
朝倉「それじゃ貴女の家の鏡が入り口だから…」
朝倉「…」
朝倉「…もういないよ」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 21:06:21.60 ID:AeZOrBUmO
長門「…」
長門「私、参上」
長門「ここが噂のローゼンメイデンの世界」
長門「…感涙」ポロポロ
長門「…しかし道がわからない」
長門「…困ったものです」
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 21:14:59.60 ID:AeZOrBUmO
長門「…」
梅岡「…」テクテク
長門「…」
長門(…あれは)
長門「すみません」
梅岡「…ん?なんだい?」
長門「…桜田ジュン君の家を探しているのですが」
梅岡「あぁ、それなら右の角を曲がってすぐだよ…あれ」
梅岡「…居ない」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 21:24:45.82 ID:AeZOrBUmO
ピンポーン
のり「は―い」
長門「長門ですけど」
のり「…誰ですか?」
長門「…しまった」
のり「…?ジュン君の知り合いですか?」
長門「…」
長門「…カナの知り合いです」
のり「あぁ、そうなんですかー、今開けますね」
長門「…」
長門(…危機管理が足りない)
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 21:32:11.57 ID:AeZOrBUmO
長門「おじゃまします」
のり「はーい、いらっしゃい」
JUM「…誰?」
のり「カナちゃんの知り合いだってぇ」
JUM「何で金糸雀の知り合いが家にくるんだよ」
のり「…さぁ?」
長門「…」
JUM「…金糸雀なら今日はまだ来てないませんよ」
長門「…」
長門「…ここで待たせて欲しい」
JUM「えぇ?」
長門「頼みますお願いします」
JUM「…仕方ないなぁ、上がって下さい」
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 21:37:01.09 ID:AeZOrBUmO
ガチャッ
JUM「ここで待ってて下さい」
のり「私はお買い物に行ってくるわねー」
長門「…」
雛苺「こんにちわーなのー!」
真紅「いらっしゃい。何も無い所だけどゆっくりしていって頂戴」
翠星石「だ…誰ですか」
蒼星石「こんにちわー」
長門「なんという天国」
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 21:43:32.00 ID:AeZOrBUmO
長門「初めまして、長門有希です」
真紅「初めまして。私は誇り高きローゼンメイデンの第五ドール、真紅よ」
雛苺「初めまして。ヒナは第六ドールの雛苺なのー」
翠星石「初めまして…です。第三ドールの翠星石…です」
蒼星石「初めまして。第四ドールの蒼星石です」
長門「もう死んでも構わない」
377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 21:46:32.53 ID:AeZOrBUmO
何で今メールとメッセくるんだよ死ね
381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 22:00:13.07 ID:AeZOrBUmO
長門「…ところで金糸雀はいつ頃来る?」
雛苺「うーっと…そろそろ外からジュンの部屋の窓に入ってくるはずなのー」
雛苺「あれ…居ない」
389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 22:25:34.40 ID:AeZOrBUmO
JUM「…うーん」カリカリ
JUM「…わからん」
長門「そこはx=127」
JUM「あぁ、ありがと…って、えぇ!?」
長門「…」
JUM「い…いつの間に…」
長門「三秒前」
JUM「…」
長門「…ここでカナを待たせて欲しい」
JUM「べ…別にいいですけど」
長門「感謝する。それと敬語でなくて構わない」
JUM「は…はぁ」
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 22:29:57.14 ID:AeZOrBUmO
JUM「…」カリカリ
長門「…」
JUM「…」カリカリ
長門「…」
JUM(き…気まずい…)
長門「…あなたは」
JUM「…?」
長門「どのドールが一番好き?」
JUM「…へ?」
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 22:35:21.44 ID:AeZOrBUmO
長門「…」
JUM「えっ…えっと…」
長門「…」ジー
JUM「誰って言われても…」
長門「…」
―扉の前―
真紅「…」
翠星石「…」
蒼星石「…」
雛苺「…」
398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 22:38:11.29 ID:AeZOrBUmO
JUM「…」
長門「…」
JUM「…全員…じゃダメか?」
長門「それもアリ」
JUM「じゃあ全員で」
長門「…そう」
―扉の前―
真紅「全く…」
翠星石「…ちっ」
蒼星石「…はぁ」
雛苺「うゆ…」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 22:41:39.95 ID:AeZOrBUmO
長門「…」
JUM「…」
長門「…」
JUM「…」
長門「…優柔不断」
JUM「えっ」
長門「…何でもない」
JUM「…」
403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 22:47:32.83 ID:AeZOrBUmO
ビターン!
金糸雀「か…かしら…」
長門「!」
JUM「お…来た来た」ガララッ
金糸雀「わかってるなら窓を開けておいて欲しいのかしら…」
長門「か…金糸雀…」ジーン
金糸雀「あら?有希が何でこの世界にいるのかしら?」
長門「宇宙的パワー」
金糸雀「?」
長門「とりあえず3日間はこの世界に居る」
金糸雀「へぇ〜」
JUM「…スゴい疎外感を感じる」
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 22:55:29.17 ID:AeZOrBUmO
長門「…とりあえず何かしたい」
金糸雀「わかったのかしら!じゃあ何をするのかしら?」
長門「…ほっぺたを触らせて欲しい」
金糸雀「別に構わないかしらー」
長門「…」ぷにぷに
金糸雀「?」
長門「…」ぷにぷに
金糸雀「…」ジー
長門「…」ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
金糸雀「ちょっと!やりすぎかしら!やめて欲しいのかしら!」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 22:59:57.79 ID:AeZOrBUmO
金糸雀「はぁ…はぁ…」
長門「…満足した」
金糸雀「つ…次は何をしたいのかしら?」
長門「カナとラブラブ卵焼きが作りたい」
金糸雀「は…はぁ」
長門「台所を借りたい。許可を」
JUM「あぁ…どうぞ」
JUM「…」
JUM「…もう居ない」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 23:06:05.55 ID:AeZOrBUmO
長門「卵を割ります」
金糸雀「お砂糖を入れます」
長門「混ぜます」
金糸雀「焼きます」
長門「巻きます」
金糸雀「完成かしら」
長門「卵焼きは書くことが無い」
金糸雀「キルシュトルテは書くことが多すぎかしら」
長門「…?」
金糸雀「こっちの話かしら」
418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 23:11:31.09 ID:AeZOrBUmO
長門「…」ジー
金糸雀「…」もっもっ
長門(あぁ…幸せ)
雛苺「あーっ、カナだけズルいのー!」
金糸雀「うーっ…仕方ないわね、半分あげるわ」
長門(…金糸雀マジカインドネス)
雛苺「ホント!?ありがとうなのー」
金糸雀「どういたしましてかしら」
長門(金糸雀マジエンジェル)
長門(もう抱きしめたい)
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 23:17:57.26 ID:AeZOrBUmO
金糸雀「ご馳走さまかしら〜」
雛苺「ご馳走さまなのー」
長門「…喜んでもらえて嬉しい」
金糸雀「次は何をしたいのかしら?」
長門「…少し考えさせて」
金糸雀「りょーかいかしらー」
ピンポーン
雛苺「あっ、お客様なのー!ジュンー!」
424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 23:20:17.53 ID:AeZOrBUmO
長門「…」
金糸雀「?」
巴「…」
雛苺「?」
JUM「…」
真紅「…」
翠星石「…よくわからないですが修羅場ですぅ」
蒼星石「…あぁ…修羅場だよ」
426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 23:27:08.20 ID:AeZOrBUmO
長門「…」
巴「…あなたは誰?」
長門「…長門有希」
巴「『ジュン君』とどういう関係?」
長門「…特に」
巴「じゃあ何故この家にいるの?」
長門「金糸雀に会いに来た」
巴「へぇ…」
長門「…」
JUM「…」
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 23:32:17.85 ID:AeZOrBUmO
巴(怪しい…明らかに怪しいわ)
巴(桜田君と特に親しくないのに普通金糸雀に会う為に家にあがる?)
巴(…何か匂うわ)
巴(…)
巴(…雛苺マジプリティ)
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 23:36:00.13 ID:AeZOrBUmO
長門(しまった…彼女の存在を忘れていた)
長門(しかも彼女はショートカット貧乳キャラ)
長門(…キャラが被っている)
長門(…このままではいろいろと厄介)
長門(…)
長門(…金糸雀マジプリティ)
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 23:45:26.85 ID:AeZOrBUmO
プルルルル…
長門「ちょっと失礼」
ピッ
長門「もしもし」
朝倉「もしもし…長門さん?」
長門「これは私の携帯。私が出るのは当たり前」
朝倉「そりゃそうだけど…」
長門「…用件は何」
朝倉「えーっと…落ち着いて聴いて欲しいんだけど」
朝倉「厳密に言うとそこは本当のローゼンメイデンの世界じゃないの」
長門「!?」
442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 23:51:29.00 ID:AeZOrBUmO
長門「…私を騙した?」
朝倉「いいえ、そういう事じゃないの」
長門「説明を要求する」
朝倉「えーっと…簡単に言うとそこはパラレルワールドなのよ」
長門「…」
朝倉「ほら、本当のローゼンメイデンの世界に行ったら物語が変わってしまうでしょう?」
長門「…なるほど」
朝倉「…先に行っておこうと思ったんだけど…ごめんね」
長門「別に構わない」
長門「それより…この世界について説明して欲しい」
446 名前: ◆Canary/lZQ [] 投稿日:2009/05/05(火) 00:01:31.33 ID:x+Jc2XbgO
朝倉「その世界はね…ローゼンメイデンの二次創作の世界よ」
朝倉「金糸雀「カナを…弟子にして欲しいのかしら!」というSSの世界」
朝倉「キャラを説明していくと…」
朝倉「水銀燈はたまに桜田家に紛れ込んでいて、金糸雀はみっちゃんさんにケーキを作ったのがきっかけで料理好き」
朝倉「翠星石は特に変わった点は無くて」
朝倉「ジュン、蒼星石、真紅、雛苺は変わった遊びが好き」
朝倉「雛苺がPOLYSICS好きで蒼星石がthe pillows好き」
朝倉「雪華綺晶と薔薇水晶もいるけど…今の所どういうキャラかは不明」
朝倉「巴はジュン君が好き」
朝倉「他は特に変更は無いみたい」
朝倉「まぁそんな感じかな」
長門「…なるほど」
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 00:34:22.59 ID:x+Jc2XbgO
長門「不満は残るが仕方ない」
朝倉「…ごめんなさい」
長門「用件はそれだけ?」
朝倉「うーん、まぁそれだけかな」
長門「それではまた」
朝倉「はーい」
ピッ
長門「パラレルワールド…」
長門「では…やはり本物の金糸雀ではない」
長門「…」
長門「…でもプリティ」
長門「…無問題」
468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 00:40:20.34 ID:x+Jc2XbgO
長門「…」
巴「電話は終わったの?」
長門「見ればわかる。終わった」
巴「…」
長門「…」
巴「…」
長門「…」
JUM(勘弁してくれよ…)
真紅(…殺伐とした空気ね)
翠星石(…殺伐とした雰囲気ですぅ)
蒼星石(…殺伐としてるね)
雛苺(…うにゅーが食べたいの)
金糸雀(…もう一回卵焼きが食べたいのかしら)
471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 00:47:51.57 ID:x+Jc2XbgO
巴「…」
長門「…」
巴「…あら、もうこんな時間」
巴「そろそろ帰らなきゃ」
長門「…私も帰宅する」
JUM(…よかった…サヨナラ修羅場)
長門「…あ」
JUM「…?」
長門「…家に帰れない」
JUM「…え?」
長門「…今日は泊めて欲しい」
巴「!?」
476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 00:56:44.81 ID:x+Jc2XbgO
JUM「…」
長門「…許可を」
巴「…」
JUM「ぼ…僕は構わないけど…」
巴「じゃあ私も泊まっていい?」
JUM「えっ」
巴「長門さんはよくて私はダメなの?」ゴゴゴ
JUM「ダメじゃないです。泊まって下さい」
巴「ありがとう。私荷物取ってくるね」
ガチャンバタン
479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 01:03:13.15 ID:x+Jc2XbgO
長門「…」
JUM「なぁ、えーっと…」
長門「…長門有希」
JUM「長門は金糸雀の知り合いなんだろ?どうしてみっちゃんさんの家に泊まらないんだ?」
長門「…嫉妬してしまう」
JUM「え?」
長門「目の前でカナとイチャイチャされるのは耐えられない」
JUM「な…なるほど」
長門「そして今日は金糸雀にも泊まってもらう」
長門「コレで今日と明日の金糸雀は私のモノ」
JUM「…」
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 01:09:02.94 ID:x+Jc2XbgO
長門「…」
JUM「…」
巴「荷物取ってきたわ」
JUM「早いな…」
巴「全力で走ってきたから」
JUM「外泊の許可は出たのか?」
巴「友達の家に勉強教えに行くって言ったら案外あっさり出たわよ」
JUM(…最悪の状況だ)
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 01:17:00.80 ID:x+Jc2XbgO
のり「ただいま〜。路上ライブをぼーっと見てたらおそくなっちゃった」
巴「お邪魔してます」
長門「…お邪魔してます」
のり「二人ともこんな時間だけど大丈夫?ご飯食べてく?」
巴「…もし良かったら泊めていただけませんか?雛と一緒に居たいんです」
のり「あらあら、構わないわよぅ」
金糸雀「カナも泊まっていいかしら?」
のり「構わないわよぅ」
長門「…私も泊めて欲しい」
のり「うんうん、いいわよぅ」
蒼星石「僕も泊まっていいですか?」
のり「おっけーよ!」
JUM「ちょっとは考えて返事してくれ…」
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 01:23:21.52 ID:x+Jc2XbgO
がやがや
JUM「…」
JUM(女子高生二人、女子中学生が一人)
JUM(女のドールが五体)
JUM(そして男子中学生が一人)
JUM(…)
JUM(…どういう状況だよ)
のり「はーい、晩御飯の準備しますよー」
巴「手伝いましょう」
長門「…私も」
真紅「ダウト」
蒼星石「…真紅、やるね」
金糸雀「1」
翠星石「ダウト」
490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 01:34:45.92 ID:x+Jc2XbgO
JUM「…長門、醤油とってくれないか」
長門「…」スッ
巴「…」
雛苺「コレおいしいのー!」
水銀燈「ホント、おいしいわね」
真紅「雛苺、食事中に騒ぐのはやめなさい」
金糸雀「ぐはっ…小骨が喉に…!」
翠星石「…チビ人間の奴…ふしだらなやろーです…」
蒼星石「まぁまぁ、落ち着いて」
のり「うふふ…」
492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 01:38:54.07 ID:x+Jc2XbgO
――――…
一同「ごちそうさまでした」
のり「さて、私は後片付けするから」
のり「ジュン君から順番にお風呂に入ってね〜」
JUM「はーい…」
バタン
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 01:44:07.91 ID:x+Jc2XbgO
ポチャン…
JUM「…」
JUM「…何で僕の入浴シーンがあるんだよ」
JUM「…まさに誰特」
JUM「はぁ…」
JUM「何か…疲れたな…」
JUM「…」
巴「桜田君、背中流そうか?」
JUM「あぁ、ありがとう」
JUM「…ん?」
501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 01:50:25.35 ID:x+Jc2XbgO
ガラララ…
JUM「…」
巴「…」
JUM「ちょっと待っていろいろおかしいだろ」
巴「ありがとうって言ったじゃない」
JUM「いや、それはその」
巴「大丈夫、私は水着着てるから」
JUM「そういう問題じゃなくてですね」
巴「…背中流してあげるわね」
JUM(何これもういろいろ無理)
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 01:54:49.85 ID:x+Jc2XbgO
―夜9時
JUMの部屋
ジュン、真紅、翠星石、蒼星石
のりの部屋
のり
両親の部屋
長門、巴、金糸雀、雛苺
長門「上記のように決定した」
金糸雀「誰に言っているの?」
長門「確認」
金糸雀「ふーん…」
雛苺「トゥ!モエ!トゥ!モエ!」
巴「うふふ…」
512 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 01:59:17.53 ID:x+Jc2XbgO
長門「それではおやすみ」
金糸雀「おやすみかしら〜」パタン
巴「おやすみなさい」
雛苺「おやすみーなのー!」パタン
パチン
長門「…」
巴「…」
長門「…」
巴「…」
516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 02:04:55.07 ID:x+Jc2XbgO
巴「…ねぇ、長門さん」
長門「…何」
巴「…ジュン君とどういう関係?」
長門「その質問は二度目」
巴「本当に何も無いの?」
長門「…何も無い。そもそも私はこの世界の人間ではない」
長門「しかも私は通俗的な単語で言えば宇宙人」
長門「つまり異世界人で宇宙人」
巴「…そう」(…電波?)
長門「あなたが彼を好きならば私は応援するのみ」
巴「…」
長門「…私はこの世界では金糸雀以外眼中に無い」
巴「…そう」
519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 02:12:27.87 ID:x+Jc2XbgO
―次の日
長門「今日は金糸雀と二人でデートです」
金糸雀「デートかしらー」
長門「とりあえず子供服で偽装は完璧、どうみても子供」
金糸雀「カナは子供じゃないのかしら!!」
長門「…かわいい」
金糸雀「へ?」
長門「…とりあえず散歩へ」
金糸雀「わかったのかしらー」
520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 02:18:36.48 ID:x+Jc2XbgO
金糸雀「〜♪」
長門(…かわいい)
長門(…まさかカナと手を繋いで散歩する日がこようとは)
金糸雀「あっ、有希!あそこに猫がいる!」
長門「…」コクリ
猫「ふなーご」
金糸雀「にゃーん」
猫「うにゃー」
金糸雀「にゃー」
猫「にゃー」
長門(…金糸雀マジプリティ)
長門(金糸雀マジキュート)
524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 02:25:52.95 ID:x+Jc2XbgO
金糸雀「こっちにおいで〜かしらー」ぽんぽん
猫「…」スリスリ
金糸雀「よしよし」ナデナデ
猫「…ごろごろ」
金糸雀「ほれほれ」
猫「♪」
長門「…」パシャパシャパシャパシャパシャパシャ
金糸雀「有希、眩しいのかしら…」
猫「うにゃー」
527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 02:34:04.87 ID:x+Jc2XbgO
金糸雀「有希ぃー、クッキー焼いてきたんだけど食べるかしら?」
長門「…食べる」
金糸雀「はいどうぞー」
長門「…感謝する」
長門(…幸せ)もぐもぐ
長門(…金糸雀マジもう上手く言語化出来ない)
長門「…」
プルルルル…プルルルル…
長門「…嫌な予感がする」
530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 02:40:18.37 ID:x+Jc2XbgO
―その頃、某所のカラオケ
巴「べいびーばーいーあす、べいびーばーいーあぁーす」
巴「高層ビルからー」
雛苺「落ちるのぉー!!」
真紅「いつ聴いても不思議な声ね」
JUM「あぁ、そうだな」
巴「…終わったわ」
雛苺「楽しかったのー!」
蒼星石「次は僕の番だね…」
翠星石「期待しているですよ」
蒼星石「皆をドン引きさせてあげるよ」
翠星石「?」
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 02:50:11.37 ID:x+Jc2XbgO
蒼星石「free…you have freedom…」
蒼星石「すり替えたってー笑い飛ばしたってー日々ーはーキミーを飲み干してーゆぅくぅ…」
翠星石「…綺麗な歌じゃねーですか」
真紅「えぇ、そうね」
JUM「…ドン引きするような曲か?」
雛苺「そろそろ来るの!」
巴「え?」
蒼星石「クタバレニンゲンドモ!宇宙の声が降り注ぐぅ!」
JUM「!?」
翠星石「…」
真紅「これは驚いたわね…」
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 02:59:39.16 ID:x+Jc2XbgO
―戻って長門側
長門「もしもし」
キョン『長門!今大変なんだ!』
長門「…」
キョン『お前の力が必要なんだ!戻ってきてくれ!』
長門「…あなたは本当に空気が読めない」
キョン「え…?」
長門「…眉毛はどうした?」
キョン『それが…朝倉とハルヒが喧嘩して朝倉が消えちゃって…』
長門「彼女は居なくて構わない」
キョン『何言ってるんだよ!仲間だろうが!』
長門「…はぁ」
538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 03:10:00.79 ID:x+Jc2XbgO
喜緑「迎えに来ましたよ、長門さん」
長門「…」コクリ
金糸雀「有希…もう行っちゃうのかしら?」
長門「…」コクリ
長門「あなたと過ごしてみてわかった」
長門「私には私の世界がある」
長門「私には私の役割がある」
長門「貴女が貴女を想う人に笑顔を与えるように」
長門「私も私の友人の笑顔を守りたい」
長門「それに私はこの世界ではストレンジャー」
長門「私は私の居場所へ返るのが正しい」
541 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 03:17:13.37 ID:x+Jc2XbgO
長門「…貴女はこれからもその笑顔と元気さで周囲の人を幸せにしてあげて欲しい。」
長門「それが貴女の役割」
金糸雀「…わかったのかしら」
長門「…喜緑江美里、行きましょう」
喜緑「えぇ…」
金糸雀「有希、バイバイ…」フリフリ
長門「…さようなら」
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 03:21:38.01 ID:x+Jc2XbgO
―数日後、放課後
キョン「いや、本当にすまなかったな」テクテク
長門「…構わない」テクテク
キョン「で…もういいのか?」
長門「…何の話」
キョン「何のって…金糸雀の話だよ」
長門「もう平気。気にしないで」
キョン「いや…しかし…」
長門「…二次元に現を抜かし、任務を疎かにしていては元も子もない。」
長門「私には私の役割がある。私はそれをするだけ」
キョン「…そっか」
545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 03:28:34.24 ID:x+Jc2XbgO
キョン「まぁお前が元気を取り戻してくれて何よりだよ」
長門「…」
キョン「さて、今日も団長様の機嫌取り頑張ろうぜ」
ガチャッ
古泉「あなたはだんだん真紅が好きになーる…真紅が好きになーる〜」プラーンプラーン
ハルヒ「真紅…好き…」
古泉「真紅マジプリティ、真紅マジプリティ〜」プラーンプラーン
ハルヒ「真紅マジプリティ…真紅…」
キョン「古泉ぃぃぃぃいいい!!」
終わり
550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 03:39:50.17 ID:x+Jc2XbgO
嫌な人は>>446は無視して構わない、本当に申し訳ない
今見直せば別になくて良かった設定だと思う
反省している
長門のテンションが違うのはテンションが変わるほど金糸雀が好きだと言うことだ
まぁ読んでくれた人お疲れ様
また金糸雀スレで会おう
と言いたい所だがもうしばらくSSは書きたくないwwwさようならwwwwww
554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 03:56:54.96 ID:x+Jc2XbgO
今日6時半起きだってーのwwwwwww
このスレはもう落としといてくれwwwww
最後に一言
金糸雀マジプリティ
660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 17:10:56.00 ID:x+Jc2XbgO
古泉「…わざわざすみません」
キョン「こんな所に呼び出して一体何のようだ?」
古泉「実は…相談がありまして」
キョン「お前が相談?珍しいな。まさか恋の悩みとかか?」
古泉「えぇ…そのまさかですよ」
663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 17:14:25.93 ID:x+Jc2XbgO
キョン「なん…だと…?」
古泉「まぁ僕もそういう年頃ですから」
キョン「…はぁ。で、どんな相談だ?」
古泉「…実は…二次元に恋をしてしまいまして」
キョン(ダメだコイツ…早く何とかしないと)
664 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 17:20:40.65 ID:x+Jc2XbgO
キョン「相手は誰だ?真紅か?かがみんか?」
古泉「いえ…真紅でもかがみんでもありません」
古泉「金糸雀です」
キョン「…詳しく聞こうか」
666 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 17:30:55.25 ID:x+Jc2XbgO
キョン「お前は真紅派じゃなかったのか?」
古泉「えぇ…前まではそうだったのですが」
古泉「現在の金糸雀の『残業で〜』のコマにやられまして…」
古泉「僕はまた恋に落ちました」
古泉「金糸雀は僕の嫁です」
長門「それは聞き捨てならない」
672 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 17:39:27.66 ID:x+Jc2XbgO
古泉「…出ましたね」
長門「…あなたの愛では私の愛には勝てない」
古泉「いいえ、負けませんよ…!」
長門「最早全面戦争は逃れられない」
キョン「俺は帰っていいか?」
676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 17:54:03.41 ID:x+Jc2XbgO
古泉「…」
長門「…」
キョン「じゃあなー」
ガチャンバタン
古泉「ちょっと金糸雀本人と話したからといっていい気にならないでくださいよ…」
長門「…あなたに金糸雀の真の魅力はわからない」
679 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 18:01:26.39 ID:x+Jc2XbgO
古泉「…幾らあなたと言えど金糸雀が僕の嫁である事は譲れません」
長門「古泉一樹を敵性と判断…」
ガチャン
朝倉「二人とも落ち着きなさい」
684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 18:07:54.35 ID:x+Jc2XbgO
朝倉「二人共正座しなさい」
長門&古泉「…はい」
朝倉「まったく!いい歳こいて漫画の話でマジ喧嘩とか情けないと思わないの!?」
朝倉「二人共アホな事言ってないでさっさと現実に帰って来なさい!」
長門「…ジャンクのくせに」
朝倉「…え?」
長門「…水銀党から蒼化学会に乗り換えたジャンクのくせに」
朝倉「!?」
686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 18:12:54.12 ID:x+Jc2XbgO
朝倉「ど…どうしてそれを」
長門「私は知っている」
長門「あなたが最近ローゼンメイデンにハマっていることを」
朝倉「な…」
長門「私は知っている」
長門「あなたのPCには蒼星石の画像が1TBもあることを」
朝倉「…」
長門「…」
古泉「別に支持するキャラを変えた位でそこまで言わなくても…」
朝倉「そ…そうよ…」
長門「その考えがジャンク」
690 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 18:19:31.56 ID:x+Jc2XbgO
長門「あなた達は水銀燈と真紅を裏切った」
長門「所謂浮気者」
長門「そんなあなた達に愛を語る資格があろうか」
長門「いや、無い」
古泉「くっ…」
朝倉「言わせておけば…」
692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 18:23:17.41 ID:x+Jc2XbgO
長門「…言葉は無粋」
朝倉「…」ジャキン!
古泉「…」スッ
ガチャッ
キョン「お前らやめろ」
694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 18:27:06.73 ID:x+Jc2XbgO
キョン「そんなに嫁嫁宣言するなら」
キョン「誰の嫁か本人に聞けばいいだろ」
朝倉「な…何言ってるのよ!そんな事不可能だわ!」
キョン「可能なんだな、それが。どうぞ、入って来てください」
長門「…ごくり」
古泉「…ごくり」
697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 18:36:29.22 ID:x+Jc2XbgO
ガチャッ
長門「!!」
古泉「!!」
朝倉「!!」
喜緑「こんにちわ」
古泉「なんだわかめか」
長門「…はぁ」
朝倉「…」
喜緑「怒りますよ」
699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 18:43:22.60 ID:x+Jc2XbgO
喜緑「使うモノはコレです」サッ
古泉「携帯…ですか?」
喜緑「ピチカートの力と私の力で向こう側と繋がっています」
長門「喜緑江美里、早くそれをこちらに」
喜緑「謝罪は?」
長門「ごめんなさい」
古泉「ごめんなさい」
喜緑「よろしい。はい、どうぞ」
701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 18:48:42.28 ID:x+Jc2XbgO
古泉「まずは僕から行きます」
長門「…」
古泉「…もしもし?」
金糸雀『こんにちわー!かしら〜』
古泉「ふ…フヒッ…金糸雀さんですね、はじめまして」
金糸雀『はじめましてかしらー』
古泉「グフッ…その…突然失礼なのですが」
金糸雀『?』
古泉「僕と結婚して下さい」
金糸雀『ななな…何を言ってるのかしら!?』
長門「古泉一樹をバラバラにしてやりたい」
705 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 18:59:38.49 ID:x+Jc2XbgO
古泉「フヒッ…何度でもいいましょう、結婚して下さい」
金糸雀『そ…そんな…だってあなたとカナは会った事すら無いし…』
金糸雀『それに住んでる世界も違うのかしら』
金糸雀『それにそれにカナはお人形なのよ?結婚だなんて…』
古泉「そんな事は関係ありません。僕はあなたと結婚したい」
金糸雀『えーっと…えーっと…///』
707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 19:05:45.08 ID:x+Jc2XbgO
金糸雀『うーっと…』
古泉(届け!僕の想い!)
金糸雀『…ごめんなさい』
古泉「」
金糸雀『やっぱり会った事も無い人と結婚なんて…出来ないわ』
古泉「」
711 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 19:12:09.79 ID:x+Jc2XbgO
長門「代わって」ドン
古泉「…ぐすん」
長門「もしもし、私」
金糸雀『あら、有希!こんにちわー!かしら!』
長門「こんにちわ。私の下僕が失礼な事を言った。謝罪する」
金糸雀『いえいえ、嬉しかったし気にしてないのかしら〜』
長門「…そう」
長門「…」
長門(やはり金糸雀マジプリティ)
713 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 19:17:48.83 ID:x+Jc2XbgO
長門「確認したい事がある」
金糸雀『何かしら?』
長門「あなたは誰の嫁でも無い?」
金糸雀『その通りかしら〜』
長門「あなたは私の友達?」
金糸雀『あったりまえかしら!確認するまでも無いかしら!』
長門「…そう。ありがとう」ダバダバ
朝倉「長門さん鼻血止めて」
715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 19:20:04.84 ID:x+Jc2XbgO
長門「そう…うん…それじゃあさようなら…」
ピッ
古泉「フラれた…カナに…フラれた…」
長門「…私の勝ち」
古泉「…ちくしょう…」
長門「それじゃあご機嫌よう」
ガチャンバタン
717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/05(火) 19:30:51.45 ID:x+Jc2XbgO
その後の事を少しだけ語ろう。
古泉は金糸雀から真紅派に戻ったようだ。元サヤといって良いのかどうかはわからないが、これも一つの答えだろう。
長門は以前と変わらない長門に戻ったが、朝倉曰く夜な夜な金糸雀の画像を見ながら「金糸雀マジプリティ」とつぶやいているらしい。
出来るもんなら一度見てみたいもんだ。
朝倉は蒼化学会員として周囲に蒼星石を布教しているらしい。
朝倉もダークサイドに足を踏み入れちまったってワケだ。
そして俺は…
ローゼンメイデンには興味が無い。
俺には何がいいのかさっぱりわからん。
やっぱり三次が…
「聞き捨てならない」
えっ?
「ここに新装版全七巻がある。読んで」
…やれやれ、余計な事言っちまったらしい。
終わり