1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:31:42.26 ID:6m9Z6voO0
ありえない。ありえないよ…今日のわたしはどうかしてる。
まさか…まさか…っ
パンツを穿き忘れたまま登校してしまうなんてっ…///
どうしよう…///ここは一度帰宅して……いや…教室に行けば…そうだよっ!
誰かが替えのパンツを貸してくれるかもっ!
…ん?何を考えているんだ私はっ!///貸してくれる訳無いよ!それ以前に言えないよっ!///
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:33:40.45 ID:6m9Z6voO0
「佐々木さん。おはよう。」
佐「はゅっ!!?」
国「うわっ?!……えっと、ごめん。驚かせちゃったかな。」
佐「あ…///いや…こ、此方こそごめんよ。おはよう、国木田君。」
国「うん。…ところで、さっきから玄関をずっと動かないまま居る様だけど…探し物か何か?」
佐「え///…さ、探し物というか、えっと……な、何でもないんだっ///!」
国「そ、そう?それならいいんだけど…あっ。」
佐「?」
国「そういえば、1時限目は体育だったね。…ふふっ。キョンじゃ無いけど、登校して来て
すぐに運動するのは嫌だからね。教室に行って少しでも体を休めようかな。」
佐「…(!!!っ)…あ…。えっと…悪いけど、先に行ってくれるかい?」
国「え?…う、うん。それじゃあ、また。」
佐「うん、またね。」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:35:54.27 ID:6m9Z6voO0
…ありえない。…ありえないよ。
…まさか…まさか…っ
体操服も忘れてしまうなんてっ!!///
本当に…今日のわたしはどうかしてる…うう…何だか頭がうまく働かない…今思えば今朝からずっとこうだったな…。
「よお、佐々木。」
佐「ひぅん!!!//////」
キ「うおっ!!?」
佐「キっ/////キョ!///キョン!!?///」
キ「お……おう。おはよう佐々木。(あれ…?)」
佐「…///おはよう。キョン。ご…///ごめんよ…?吃驚したよね…。」
キ「あ…いや。まあ平気だ。…しかし、どうしたんだ?こんな所に居たら遅刻してしまうぞ?」
佐「ぅ…///」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:38:21.15 ID:6m9Z6voO0
キ「それと…何だか顔が赤いみたいだが。」
佐「あ…///ぅ。ここ///これはそのっ///(何も穿いていないのにっ///キョっ///
キョンの近くにいるからでっ!////)」
キ「佐々木…?」
佐「(ばれるっ?!)いっ!1時限目は体育だよキョンっ!!」
キ「え?」
佐「一緒に教室に行こうねっ!」
キ「へ?」
佐「行こう!」
キ「あ…ああ…。」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:42:09.56 ID:6m9Z6voO0
…勢いでここまで来てしまった…。もう…戻れない…よね…。
ああ、先程からキョンの視線が気になってしょうがない
佐「…キョン。僕が開けるよ。」
緊張からか、うまく取っ手に指が触れない。触れても力が入らない。
…開いた。開けてしまったよ。どうしよう…どうしよう…。
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:43:07.75 ID:6m9Z6voO0
女子A「佐々木さん!キョン君も、おはよう!」
女子B「おはよー。キョン君は兎も角、佐々木さんがこんな時間に来るなんて珍しいなぁ。」
佐「…おはよう…まあ…ちょっと、ね。」
キ「おはようさん。と言うか、兎も角とはなんだ。(佐々木…)」
B「あはは、ごめん!…あ!ねぇねぇ…二人揃って登校して来たって事はぁ〜♪」
A「…あ!…ええぇ〜///そ、そうなの…?佐々木さんっ///」
佐「え?…//////っそっ!そんな!違うよ!///」
キ「?」
佐「…まったく。キョンが変な事を覚えたら、あなた達のせいだからねっ!」
キ「何だか知らんが、馬鹿にされた事は分かるぞ。(…いつもの饒舌に戻った…?)」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:44:26.74 ID:6m9Z6voO0
さて、これからどうしようか…体育は…みんなには悪いけど、見学にしてもらおう。
それから…ええと…あぅ…パンツの事が気になって、頭がうまく回らないよ…。
取り合えず座って、それから今後の事を考えよう。…うう、席が随分遠くに感じる…。
本当に、気が遠くなる程に、遠く感じる。
体が…重い…あれ…何だか、意識が…朦朧と…。
キ「佐 々 木 ッ !!!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:46:00.45 ID:6m9Z6voO0
佐「ん…ここは…?」
キ「気が付いたか……ここは保健室だぞ。」
佐「保健室…?ええと…。」
キ「教室で倒れたんだ。で、触ってみたら凄い熱があってな。急いで運んで来た。」
佐「…そうか…ありがとう、キョン…ごめんよ…迷惑を掛けたね…。」
キ「いいんだ。迷惑なもんか。」
佐「キョン……。」
…風邪…か。道理で頭が回らなかったり、体が重かったりした訳だ。
ん…おでこに何か…ああ。張るタイプの熱冷ましだね。
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:50:07.75 ID:6m9Z6voO0
支援感謝です
佐「キョン。僕はもう平気だから…授業に戻った方が良いよ。」
キ「…佐々木が倒れた直後に担任が来たんで、話はつけといた。それと今、保健の先生は留守だそうだ。」
佐「え…?…うん…。」
キ「俺が付き添うって言ったら、妙に快く承諾してくれたんだ。クラスの奴らも後押ししてくれて。
まあ何だか知らんがありがたかったよ。」
佐「…そうだったのか…みんなにも迷惑を掛けてしまったね…。」
佐「傍に居てくれるのは嬉しいけど……でもっ…君に風邪がうつりでもしたらっ。」
キ「佐々木…俺が居たいだけなんだ。気にするなよ。もう…いいから…な?」
佐「…(キョン…)……うん。」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:52:45.49 ID:6m9Z6voO0
佐「…キョン…おでこの冷え冷え、気持ちいいよ。」
キ「ん?ああ。冷蔵庫の中のを失敬したんだ。気持ちいいか…良かったな。」
佐「…ありがとう…キョン。」
キ「ああ…。」
キョン…キョン。本当にありがとう…。
…この冷え冷えも、本当に気持ちいいよ…。
凄くスゥスゥする…。
スゥ…ス…ゥ…
……そうだ!パンツ…!
パンツを穿いてなかったんだ!!
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:55:47.25 ID:6m9Z6voO0
…わぁあっ///!!
もし…気を失っている間にスカートがめくれでもしていたら!!
みんなに…キョンに…見られて…わたし…///
佐「キョン…///」
キ「何だ?」
佐「僕が気を失ってる時…ええと…床に倒れて…その…//み///見たりしたかい…?///」
キ「(看た…?)…床には直接倒れていない。後ろでお前を目で追っていたから…フラついたところをすぐに抱き抱える事が出来たぞ。」
佐「(だっ///抱き抱えっ///)…そっ///それから…?///」
キ「ん?ちょうど担任が来て…後は、さっき言った通りかな。」
佐「…どんな風に運んだの…?(おんぶだと…足を広げられて…うう//////)」
キ「ん〜。何て言うんだっけ…ああ、お姫様抱っこだな。」
佐「/////////(それなら…いや…そっちも恥ずかしいけどっ///)」
佐「(でも良かった…)…キョン///…ありがとう。本当に…ありがとう。」
キ「いいっていいって。」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:05:06.10 ID:6m9Z6voO0
佐々木はキョンの厨時代の親友。僕っ娘最高
続き書き増す
…どうやら見られてはいないみたいだ///それに、倒れて頭を打ったりしなかったのも…キョンが…。
キ「ところで佐々木よ。体操服はあるか?」
佐「え…?それが、忘れてしまったんだ。どうしてだい?」
キ「着替えだよ。汗を掻いただろう。」
佐「ああ…うん。」
キ「俺のを着ればいい。それと、ほら。タオルだ。」
佐「(キョンの…///)」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:07:54.41 ID:6m9Z6voO0
…体を拭いて…き///着替えるとしよう。
下は…どうしよう…。スカートでいるよりも心強いけど、直接穿くのは…恥ずかしい///
…あれ…?
佐「んっ!んっ!んゅ〜〜っ!」
体が…だるくて…
佐「動けない…。」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:09:52.50 ID:6m9Z6voO0
キ「よう。買って来たぞ…あれ?」
佐「…キョン…体が…だるくて…力が…入らなくて…。」
キ「何…マジか……そうだ。今、女子を呼んでくる。」
女子…?そんな…いくら同性でも、着替え中にパンツを穿いてない事がばれたら…!
そんな事になったらもう…わぁぁっ!///
佐「まって!」
キ「佐々木?」
佐「行かないでっ!僕は…僕はこのままで平気だからっ!」
キ「な…!平気な訳あるか!どうしたんだ佐々木!」
佐「だって…だって…!」
キ「落ち着け!…だって…なんだ?」
……本当の事を言ってしまおう…もうこれ以上は…何よりキョンに隠し事なんて…したくない。
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:11:01.67 ID:6m9Z6voO0
佐「実は…キョン…///あ…///あのね…僕…その…///」
キ「ああ。」
佐「‥‥パンツヲ‥ハイテナインダ」
キ「…何?…すまん。良く聞こえないぞ。」
佐「…パンツを…穿いてないんだっ!///」
キ「(吐いてない…)…つまり、先に吐いてからでないと着替えられない。そういう事だな?」
佐「え…?う…うん…。そうなんだ。」
随分あっさりと分かってくれた…流石キョンだ…う…嬉しい…けど…キョンに異性と思われていないようで…悲しい…。
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:13:20.18 ID:6m9Z6voO0
キ「…まったく。何事かと思ったぞ…よし…佐々木。これだ。」ゴトンゴトン‥ガサッ
佐「…レジ袋?」
キ「吐くんだ。」
佐「?」
キ「動けないのは分かってる。大丈夫だ。俺が吐くのを手伝ってやる。」
佐「…え?」
キ「ん?」
これを…穿く?
底の方に穴を二つ開ければ…穿けない事もないけど…
…いやいや無理だよっ///常識的に考えてっ///
それより…キョンは何て言った?穿くのを手伝う…?
てっ//////てっ…!!手伝うって?!!//////はわわわわっ!!////////////
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:18:21.08 ID:6m9Z6voO0
>>32 ノーパソだよ。あと俺は今ノーパンちゃうよ
続き
佐「むっ//////無理っ!///駄目ぇ!!はっ…///恥ずかしいよぉ…!!//////」
キ「恥ずかしくなんかあるものか。俺とお前の仲だろう?」
佐「でも…でも…//////!!」
キ「…う〜ん。やはりこういうのも女同士の方がいいものなのか?」
佐「ふぇ…?」
キ「やっぱり女子を呼んでこよう。吐くのも着替えも、女子に手伝ってもらおう。な?…じゃあ。」
……待って!…キョン…行かないで…お願い…待って……!!
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:19:59.97 ID:6m9Z6voO0
佐「キョンっ!///」
キ「佐々木…?」
佐「…行かないで。」
佐「穿くのはもう…いいから…///」
佐「その…キョン以外の誰にも、今の僕の姿を見せたくないんだ////(わたし、なんて事をっ///)」
キ「(吐き気は治まったか…)」ホッ
キ「でも看せたくないって…一体何故…?」
佐「それは…///(これじゃあまるで、告白だよっ///!)」
キ「(…!?)」
キ「(…人に看せられない程の…病気…?)」
キ「(吐いてないと言うは…)」
キ「(まさか…血!?)」ゾッ
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:23:27.91 ID:6m9Z6voO0
キ「…佐々木。脱げ。汗は俺が拭く。」
佐「…えっ?///」
キ「お前がどんな姿であっても…俺はありのままの佐々木を受け止める。(ここまで看られるのを嫌がるという事は…)」
キ「お前の事が…大切だから。(もしかしたら外見に係わる問題なのかも知れん…)」
キ「医者や…家族にすら看せたくないと言うが…だが…そんな事言うなよ…(看られるのは辛いのかも知れんが…それでは治らない)」
キ「佐々木…俺はお前の傍に居る。ずっとだ。」
佐「えっ?…ええっ!?///(まさか…こ…告白っ!?///)」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:24:30.02 ID:6m9Z6voO0
キ「さあ、早くしないと…もっと悪くなるから、な?」
佐「///そんなっ…///こっ///心の準備がっ//////」
キ「いいから!まずは上着を脱がせるぞ。」
佐「(う…上着から…///)せ///せめて目を瞑って…//////」
キ「それじゃあ意味が無い!お前の心の支えになりたいんだ!(どんな姿だろうと…佐々木は佐々木だ)」
佐「は!はいっ//////」ドキドキ
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:26:06.99 ID:6m9Z6voO0
キ「今起こしてやる…お前を運んだ時にも思ったが…軽いな。(それに…やわらかい)」
佐「(そんな事っ///言わないで///)…あっ…///」
キ「ブラジャー…外すぞ。」パチ‥プルンッ
佐「ひ…あぅ//////(脱がされた…//////)」
佐「(見られてる…!キョンに!おっぱい…見られてる…っ!//////)」
キ「(…特に問題は無さそうに見えるが…いやむしろ…)」
キ「綺麗だ…。」
佐「!!!ッ/////////」パクパク
キ「…拭くぞ。」コシコシ
佐「(タオル一枚を隔てて、キョンの手の感触が…温度が…)…んっ///」
佐「…っ///…ぁ…//////」ハア‥ハア‥
キ「(苦しそうだ…頑張れ…佐々木…)よし…もうすぐ終わ…あっ!」スルッ‥クリュ
佐「ふぇっ!!//////」ビクン!!
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:27:30.69 ID:6m9Z6voO0
キ「………すまないっ///てっ!手が滑って///大丈夫か…?」
佐「///うん…大丈夫…///(ち///直接指がっ///…でも、今ので気付いた…少しだけ動けるようになってる…)」ドキドキ
キ「ふぅ…なら良かった…さあ、バンザイするんだ。」
佐「(…着せて欲しい///…けど)…キョン、ほら。少し動ける様になったよ///」
キ「…そうか。」ホッ
佐「後は自分で出来るから…大丈夫だよ///」
キ「…でも…!」
佐「キョン…///えっち…なの?」
キ「は…?…ち///違うぞっ///断じて違う///!!」
佐「くつくつ///知ってるよ。ありがとう、キョン。」
キ「佐々木…。」
佐「少し…席を外してくれるかい?」
キ「………わかった。」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:32:48.38 ID:6m9Z6voO0
>>46 すまん///←この表現方法大好き
続き
うう…///まさかこんな事になるなんて…はぅ//////
…そうだ!…下は…下はどうしよう…早く何か穿かないと///キョン…パンツを穿いてないのを心配してる様だった。
…きっと体を冷やしてしまう事を危惧してくれたんだね…。
…よし!何とか歩くことが出来る。えっと、この部屋に…パンツの代わりになりそうな物は…。
…あった!包帯!これを巻きつけて……うん。完璧だ。
これで何とか、ズボンを穿く事も出来そうだ…やはり…少し抵抗があるけど///
…後はキョンを待つだけだ。
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:36:35.58 ID:6m9Z6voO0
佐「あ、おかえり。キョン。」
キ「…おう…お?少し顔色が良くなったな。」
佐「え…そうかい?さっき穿いたから、そのおかげかもね///」
キ「え…吐いた…!?…モドしたのかっ?…それとも…(血か…!?)」
佐「(…戻した…包帯の残りの事?)…ああ!///うん…大丈夫!きっちり戻したよ、ほらそこに!」ピッ
キ「(…薬棚?…なるほど奥に洗面台が…)…そうか…モドした…のか。」
佐「ぇへへ///」
キ「(モドした…という事は血では無い…?)」ホッ
言う前に包帯の事が分かっちゃうなんて///キョンは何でもお見通しだね。いざって言う時、キョンは凄いんだ。
いや、普段だって凄いけどね!…そうさ!…傍に居てくれるだけで…こんなに心を満たしてくれるから…。
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:38:44.96 ID:6m9Z6voO0
キ「佐々木。熱も少しは下がったようだから…医者に行こう?」
佐「…え?…ええと…///(このまま行くのは…///)」
佐「一度…帰宅してから…///」
キ「だが…!…ん?何だコレ…?」クイッ
佐「わあっ!?」
キ「(佐々木に繋がっている…?)」クイ‥ピン
キ「(これは…包帯だ!!)」ゾッ
佐「(ぅわわわ///)ひ、引っ張らないでっ///あっ///」
キ「わ、悪い!」パッ
佐「///ううん…///」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:42:41.99 ID:6m9Z6voO0
キ「………ッ!」
キ「(佐々木…佐々木…!)」
キ「…もう…限界だ!!」
佐「…えっ?」
キ「佐々木っ!!」ダキッ
佐「きゃあっ!!//////」
キ「佐々木…っ!」
佐「キョンっ///なっ///なにっ///なにをっ///」
キ「…っく…っ…!」ポロポロ
佐「…キョン?泣い…て…。」
キ「佐々木…頼むからっ!俺だけじゃあ…どうする事も出来ないから……医者にっ…行こう…!な…?」
佐「…キョン…。」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:45:11.01 ID:6m9Z6voO0
キョンが…こんなに…こんなに心配してくれているのに…。
パンツを穿いていないからって、キョンの言う事を聞かずにいて…。
…わたし…。
佐「…行く…からっ…。」ポロッ
佐「…キョ…ンっ…ごめん…なさい…っ…!行くっ…か…らっ。」グスッヒック
佐「キョン…っ…ごめん…ごめんねっ…わたし…ううっ…ふぇえええええん!」ポロポロ
キ「佐々…木…謝る事なんて…俺…こそっ…っく!…ううっ!」ポロポロ
…キョン…。
…ありがとう。
保健の先生「………〜♪」ガラッ
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:48:06.94 ID:6m9Z6voO0
佐「…うぅっ…ひっく。」ポロポロ
キ「…っく…っぅ…。」グスッ
先「……///」ポカーン
先「…あなた達?」
佐「…えっ?…あっ!//////」
キ「うわっ!?///」パッ
佐「//////」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:49:47.50 ID:6m9Z6voO0
先「…えーと、佐々木さんと○○君よね?あなた達の担任から話は聞いてるから。」
佐「そうなんですか///」
先「ええ。それで具合はどうかしら。」
キ「熱がまだ少しあって…。咳とかは出ないんですが…。」
キ「佐々木…吐いた事…先生に話してくれないか…?」ヒソヒソ
佐「…でも///……うん。わかったよ///」
キ「佐々木…!よし!頑張れよ…!」
佐「///うん。」
恥ずかしいけど…キョンがそう言うなら…
それに先生なら何か良い方法を考えてくれるかもしれないし…笑わずに話も聞いてくれるよね。
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:50:51.01 ID:6m9Z6voO0
佐「先生…。」
キ「(えらいぞ…頑張れ佐々木…!)」
先「何かしら?」
佐「あの…熱は今朝からあったみたいなんですけど…倒れるまで自分の体調の変化に気付かなくて…。」
先「ええ。」
佐「頭が良く回らないなあ、とは思っていたんです。体操服を忘れたり…な…何より…///」
先「うん?」
キ「(佐々木…!)」
佐「…パ…///……パンツを穿いていない事に気付かないままっ!…登校して来てしまったんですっ!!」
キ「…ん?」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:55:54.11 ID:6m9Z6voO0
>>63 すまん先生はとらドラのりゅうじのかーチャン思い浮かべて書いちまった
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:57:11.19 ID:6m9Z6voO0
先「……まあっ!///…そうなの…そっかあ…。大変だったわね…恥ずかしかったでしょう。」
佐「…せんせぇ…///」ウルッ
先「…うんうん。頑張った。頑張った。きっとその所為でおしりを冷やしてしまった事も、体に障ったのね。」ポンポン
佐「…は…いっ…っ。」ポロポロ
先「よしよし。」ナデナデ
佐「ふえぇっ…。」ポロポロ
キ「…え?」
先「…そうだっ。そういう事なら…ちょっと待っててね。」ツカツカ
先「…えっと。取り合えず全部出しましょう。」ガラガラ‥…ヒョイッ
先「カーテンを引くから。君はあっちでお菓子でも食べてて頂戴ね。」シャー
キ「……。」スタスタ‥カリポリ
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:58:27.14 ID:6m9Z6voO0
佐「…先生?」
先「これ…女子生徒があのときの事で困らないように、いつも置いてあるの。」コトン‥カパッ
佐「…!わあっ……パンツが…こんなに沢山っ///」
先「全部新品よ。さあ、好きなのを選んで。もちろんプレゼントするわ。」
佐「でも…!」
先「遠慮しないでよ〜。」
佐「…///はい!ありがとう先生!…それじゃあ…あ…可愛い///…これにします!」
先「うん!それじゃあ残りは置いて来るわ。ゆっくり着替えなさいね。」パタン‥ヒョイッ
佐「ありがとうごさいますっ///」
先「いえいえ。」シャー
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 16:00:59.22 ID:6m9Z6voO0
>>69 ちょww
>>71 やめてwwすまんがそんなエロ区内よww
キ「……。」パリポリ
先「ねえ。○○君?」
キ「…はい?」
先「申し訳ないけど、君と佐々木さん2人分の荷物、ここに持ってきてもらえるかしら?」
キ「…?」
先「佐々木さんは勿論…君も、念のため今日は早退した方が良いと思うの。お願いね。」
キ「…はい。分かりました。」‥スタスタ‥ガラッ
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 16:02:43.46 ID:6m9Z6voO0
キ「取って来ました。」ガラッ
佐「キョン…ありがとう///」
キ「ああ。」ピシャン
先「ご苦労様。早退届は書いておいたから…そうだ。ご家族に電話しなければね。」
佐「…あの。」
先「なあに?」
佐「今は…家に家族が居ないんです。」
キ「俺も…今の時間は留守にしています。」
先「…そう。心配しないで!私が車で送っていくから!」
佐「先生…でも…。」
キ「いいんですか…?」
先「もちろん!ちょっとまってて。10分位で戻るからね!(外出届け出さなきゃ!)」ガラガラ‥ピシャン
佐「…行っちゃた。」
キ「……ああ。」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 16:06:07.92 ID:6m9Z6voO0
キ「…佐々木さ。」
佐「…ん?」
キ「ハイテナイって言ってただろ?」
佐「え…言っていたね///」
キ「俺…さ…実は勘違いしてたんだ……口に土って書く方と。」
佐「……えええっ!!?」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 16:07:10.57 ID:6m9Z6voO0
………ああっ!?…そうか…!
佐「…そっか///そういう事だったのか///」
佐「…ごめん…ごめんよ…僕の言い方が悪かったんだ…。」
キ「いや…違うさ。俺がどうかしてたんだ。」
佐「そんな事無いっ!」
キ「そうかい。…まあ…何だ…。」
キ「俺…動揺してたんだよ…目の前でお前が倒れちまって。」
キ「佐々木にもしもの事があったらと思ったら…気が気じゃなくて…。」
キ「俺は佐々木を救えないのかと思ったら…怖くて…。」
佐「…キョンッ!…本当に…そんな事…無いよっ!」ポロッ
キ「…っと…泣くなよ…まあ…単なる風邪で良かった…とは言えないけど…今回は…お互い様だったって事にでもしよう…な?」
佐「…キョン……分かった…そうしよう。」クスン
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 16:08:17.78 ID:6m9Z6voO0
キ「…ん?」
佐「…どうしたの?」
キ「そういやあ…俺以外に見せないって言ってたのは…あれは何だったんだ?」
佐「…そっ!!//////それは…!!//////」
先「おまたせ〜!先に行って玄関に車を回しておくから、支度して来てね!」ガラッ
キ「…あ、分かりました。」
先「ゆっくりで良いからね〜。」ガラッピシャン
佐「(危なかった…///)」ドキドキ
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 16:10:45.33 ID:6m9Z6voO0
キ「良し…佐々木。鞄だぞ。」
佐「…///うん///ありがとうキョン。」ガサッ‥パチン
キ「…ん?何を入れたんだ?」
佐「///…下着の変わりに巻いていた包帯だよ///学校に捨てるのは気恥ずかしいから、持って帰るんだ///」
キ「…そうか。」
キ「……立てるか?」
佐「うん///……あっ…///」ヘナヘナ
佐「…立てない。」
キ「まかせろ。」グンッ
佐「きゃあっ//////」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 16:11:55.57 ID:6m9Z6voO0
キ「乗り心地はどうだ?」スタスタ
佐「…みんな…見てるよっ//////」
キ「いいんだ。」
佐「////////////」パクパク
キ「佐々木。」スタスタ
佐「//////何だい…?///」
キ「…今回の事で改めて気付いたんだ。俺にとって…佐々木がどれだけ大切で、かけがえの無い存在かって。」
佐「…え…?」トクン
キ「俺…佐々木の事が好きみたいなんだ。」
佐「…あ…//////」キュウン
キ「…恋人同士になれなかったったとしても…俺の親友でいてくれるよな。」
キ「…な?佐々木…。」カタカタ
震えてる…
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 16:14:10.27 ID:6m9Z6voO0
佐「…キョン…君は…僕を救えないのが怖かったって言ってた…。」
佐「…でもそれは違う。僕はいつも…キョンに救われているんだよ。」
佐「出会った日から今日まで…ずっと…。」
キ「…佐々木…。」
佐「…あのね…実は僕…ある病気を患っているんだ///キョンに出会った頃から…///」ドキドキ
キ「…な…?!…佐々木!!」ギュッ
佐「/////////!あ…ごめん…!///ち///違うのっ///」ドキンドキン
佐「あの///…精神病の一種で…///だけど…//////キョンなら治せる…と言うか…///」
佐「…キョンにしか治せない病気なんだっ/////////!!」
キ「……それって……。」
佐「……///恋愛病だよ///……くつくつ///」
おわり
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 16:26:10.33 ID:6m9Z6voO0
>>1 の者です。
SS初投下。拙いですが、佐々木への愛でそれをカバーしたつもりです。
最後まで付き合ってくれた人ありがとう。俺ばかり気持ち良くて申し訳無かったですマジで。
おまけ
キ「(佐々木に繋がっている…?)」クイ‥ピン
キ「(これは…包帯だ!!)」ゾッ
佐「(ぅわわわ///)ひ、引っ張らないでっ///あっ///」
キ「ストリングスプレイ『スパイダー・ベイビー!!』」シャッ!!
佐「ルーピングプレイ『ブレイク・ザ・ストリングス!!』」ブチイッ!!
キ「手で引き千切っただけじゃねえか!!」
佐「ヨーフォーイットだよキョン。」
おわれ