キョン「しゃっくりが止まらん…ひっく!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:17:58.56 ID:KAx1Z4aQ0

ハルヒ「何よ、うっさいわねぇ」

キョン「はあぁ…昨日の晩から止まらなくてな、ひっく!」

キョン「たく…煩わしいったらありゃしない」

ハルヒ「ふーん、ま、どーでもいいわ」

キョン「そうかい…うぃっく!!」

ハルヒ「…鬱陶しいわね、それ」

キョン「しょうがないだろ」

キョン「ひっく!!」



2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:20:10.67 ID:KAx1Z4aQ0

放課後 部室


キョン「ふぃっく!」

みくる「キョンくん、しゃっくりですかぁ?」

ハルヒ「何よアンタ、まだ止まらないわけ?」

キョン「ああ…気のせいか、間隔もひっく!短くなって一発の威力もひっく!増しているような…?」

古泉「大変じゃないですか?」

キョン「大変というほどでもないが…不快だな、ふぃっく!!」

ハルヒ「う〜ん、とりあえずしゃっくりを止める方法をいろいろ試してみましょっか」



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:23:11.93 ID:KAx1Z4aQ0

ハルヒ「まずは『びっくりさせる』ってのが定番よね!」

ハルヒ「というわけで、こいつを…」ゴソゴソ

キョン「…っておい!ひっく!そいつは俺が昨日買ったばかりのCD!」

ハルヒ「踏み砕く!!」グシャッ パリンッ

キョン「だーー!何しやがんだコノヤロウ!!」

ハルヒ「どう?びっくりした?びっくりした?」

キョン「どあほ!!!」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:26:12.32 ID:KAx1Z4aQ0

ハルヒ「痛った〜…何もデコピンすることないじゃない…」

キョン「それぐらいですんでありがたいと思え!へっく!!」

みくる「しゃっくり止まりませんね〜」

古泉「では水を飲んでみるのはどうでしょうか?」

古泉「グラスの反対側から飲むか、逆さまになって飲むと効果があるらしいですよ」

キョン「そうか?んぐんぐ…飲みにくい…」

ハルヒ「わっ!!!」

キョン「ごぶ!!ごえっ!がはっ!げほっげほっ!!!」

ハルヒ「どう?びっくりした?」

古泉「涼宮さん…タイミングを考えてください…」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:29:12.67 ID:KAx1Z4aQ0

ハルヒ「痛ーい!2発目ー!」

キョン「まさか陸で溺れるとは思わなかったよ…たく…」

キョン「ひょえっく!!!」

古泉「やっぱりまだ止まりませんか…」

古泉「では何かを食べて止めるのはどうでしょう?」

古泉「ワサビやお酢、柿のヘタを煎じたものが効果があると言われています」

キョン「どれも今ここにはないからな。家に帰ってから試してみる」

ハルヒ「えー、せっかくだから冷蔵庫の中身を処分しようと思ったのに」

キョン「なに食わせる気だったんだ!コンニャロー!!」

キョン「ふぉっく!!!」



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:32:11.34 ID:KAx1Z4aQ0

みくる「あたし、クシャミをすると止まるって聞いたことがあります〜」

キョン「ホントひっく!!ですか?」

ハルヒ「じゃあやってみるわね。残念ながらコショウがないので、このこよりで…」


コチョコチョコチョ


キョン「ハ…ハ…ハ…」

キョン「ハックごっ!べえぇぇ!!がーー!クシャミとしゃっくりが同時に出た!!!」

古泉「器用な方ですね…」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:35:11.88 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「ひょっく!…ひっく!!」

キョン「何か逆に悪化していってるような…」

ハルヒ「しゃっくりって横隔膜が痙攣してるのよね?」

ハルヒ「だったらそこにショックをあたえればいいんじゃない!」ブンブン

キョン「…間違ってもみぞおちを殴るなよ」

ハルヒ「……チッ」

キョン「おい!!!」

古泉「他に舌を引っ張るとか眼球を圧迫するといった方法もありますが?」

キョン「全力で拒否させていただく…はっく!!」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:40:36.25 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「なぁ長門…何かいい方法はないか?」

長門「しゃっくりが人体に影響を及ぼすことはほとんどない」

長門「何もしなくても自然に止まる」

キョン「それは分かってるんだが…やっぱり鬱陶しいんだよなぁ…ひぃっく!!」

長門「ちなみにギネスに載っているしゃっくりの世界最長記録は68年間」

キョン「まじでか!!」

キョン「そんなに続くのは嫌だが…ま、これくらいで長門の手を煩わせることもないか」

キョン「自力で何とかすっか。いっく!!」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:43:12.33 ID:KAx1Z4aQ0

長門「…」パタン

ハルヒ「あら、もう時間ね」

みくる「結局キョンくんのしゃっくり、止まりませんでしたね」

キョン「はは、自分で何とかしますよ」

ハルヒ「キョン、明日までにそのしゃっくり何とかしてきなさいよ」

キョン「了解了解。それじゃお先に…ひっくぅ!!」

古泉「それでは僕も」

長門「…」スタスタ

ハルヒ「みくるちゃーん、早く着替えなさーい」

みくる「はあ〜い」


???「フフフフフ……」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:46:12.38 ID:KAx1Z4aQ0

夜 キョン宅


キョン「へっく!!」

キョン妹「キョンくん、しゃっくりまだ治らないの〜?」

キョン「ああ…帰ってからもいろいろ試してみたんだが、まったく効果がない…」

キョン「もう自然に治まるのを待つことにしたよ…ひくっ!!」

キョン妹「キョンくん大丈夫〜?」

キョン「心配してくれてありがとよ。じゃ、おやすみ」パタン

キョン「さて、寝るとするか」


ウトウト・・・・・・


キョン「ひゃっく!!!!」

キョン「眠れん…」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:49:11.94 ID:KAx1Z4aQ0

翌日 朝


キョン「ばおっ!!!!」ビクン

キョン「うお!何だ何だ!?」ガバッ

キョン「ほわっ!!!!」ビックン

キョン「こ、これはしゃっくり…自分のしゃっくりで目を覚ましたのか、俺は…」

キョン「ひょうっ!!!!」ビクッ

キョン「し、しかし、これはしゃっくりってレベルじゃねーぞ!どうなってんだ!?」

キョン「きょがっ!!!!」ビビクン

キョン妹「キョンくん、うるさ〜い」ガチャ

キョン「ああスマンスマン妹よ、ほがっ!!!!」ビクンッ



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:52:15.73 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「くそ…これは絶対ただごとじゃない…はあっ!!!」

キョン「何とかしなけりゃならんが…学校には行くべきか…」

キョン妹「キョンくん平気?朝ごはんあるけど…」

キョン「あ、ああ…いただきます…」ゴクゴク

キョン「ヴォッ!ごばっ!!!」ビクンッ

キョン妹「きゃーキョンくんが牛乳吹いた〜」

キョン「げほっごほっ…す、すまん…」

キョン「くそ…せめてトーストだけでも…」モグモグ

キョン「ぐぶゅっ!ごべっ!!!」ビックン

キョン「だー!何も食えん!!ぼあっ!!!」ビクッ



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:55:11.35 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「い…行ってきます…」ヨロヨロ

キョン「くそ、何かを口に入れた途端にしゃっくりが出やがる…」

キョン「誰かの陰謀じゃねーのか…はぁ…へあっ!!!」

キョン「おかしい…こんな一回出るたびに体がのけぞるほどの威力のしゃっくりなんて絶対おかしい…」

キョン「ふぁっ!!!!」ビックン

キョン「くそ、極端に体力が減るなこれ…飯も食ってないし…」

キョン「もう一回アイツらに相談してみるか…」

キョン「ひゃっ!!!」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:58:03.35 ID:KAx1Z4aQ0

教室


キョン「だっはあっ!!!」

ハルヒ「きゃーーー!!!」ビクッ

ハルヒ「な、何よ、キョンじゃない!びっくりさせないでよ!!」

キョン「す、すまん、わざとじゃないんだ…」

ハルヒ「何よ、まだ治ってないの!しかもむしろ悪化してるじゃないの!」

キョン「そうなんだよ、びゃごおっ!!!」

ハルヒ「…病院行ったほうがいいんじゃないの?」

キョン「学校終わったらそうするよ…ひょえいっ!!!」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:01:04.34 ID:KAx1Z4aQ0

授業中


教師「…で、あるからして」コツコツ

キョン「はあっはー!!!」

クラス一同「!!!」

教師「おわっ!!!」ビックゥ

キョン「あ…」

教師「お前…それ何とかならんか?」

キョン「…すみません」

教師「まったく…」ブツブツ



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:04:02.96 ID:KAx1Z4aQ0

ハルヒ「何やってんのよ、あんたは」ヒソヒソ

キョン「しょうがないだろうが、止められないんだから」ヒソヒソ

ハルヒ「だらしなく口開けてるからよ。口しっかり押さえて音が出ないようにしなさいよ」ヒソヒソ

キョン「…分かった。…むっ」グッ

キョン「ぽっぴん!!!!」

クラス一同「!!!!」


クスクス・・・・ ギャハハハ


キョン「…口の隙間から変な音が出た…」

教師「…お前な〜」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:07:04.63 ID:KAx1Z4aQ0

ハルヒ「馬鹿ねもう!もっとしっかり押さえなさいよ!」ヒソヒソ

キョン「ぐっ…ちくしょう…」

キョン「ええい、分かったよ!おらっ!!!」ガバッ

キョン「んびゅっ!んごぶっ!!ごっきゃ!!!」

キョン「ごはっ!!空気の塊が胃に!!ごええええ!!!」バタバタ

ハルヒ「…ハァ」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:10:03.90 ID:KAx1Z4aQ0

放課後


キョン「散々な目に遭った…予想通り昼飯も食えなかったし…」

キョン「はぁ…」ガチャ

古泉「おや、遠くから断続的に奇声が聞こえてきたのでもしやと思ってたのですが…」

古泉「やはりあなたでしたか…」

みくる「キョンくん、何だかやつれてます…大丈夫ですかぁ?」

キョン「正直かなりきついです…長門、これ何とかならないか…?」

キョン「ふぉあっちゃ!!!」

長門「あなたの身体情報を調べてみた。しかし、異常な点は見つからなかった」

長門「そのしゃっくりはあくまでも自然な現象」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:13:05.20 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「どう考えても自然じゃないと思うが…まぁ長門が言うんなら間違いないだろう」

キョン「はっぱ!!!」

古泉「今日は団活は休んですぐに病院に行ったほうがいいんじゃないですか?」

キョン「…そうさせてもらうよ」

ハルヒ「みんなー揃ってるーー!」バァン

ハルヒ「ってあれ、キョン?カバン持ってどこ行く気?」

キョン「あおんっ!!!…病院行くんだよ」

ハルヒ「だめよ!しゃっくりごときで団活休むなんて許さないわよ!」ビシィ

キョン「朝と言ってることが違うぞ…鬼かてめーは…」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:16:04.88 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「なぁハルヒ…」

ハルヒ「なによ!!」

キョン「しゃっくりは人に移すと治ると聞いたことがある…」

ハルヒ「!!」

キョン「…」ジー・・・

ハルヒ「うう…」

キョン「はあっんっ!!!」

ハルヒ「!!!」ビクッ

ハルヒ「わ、分かったわよ!行ってきなさいよ!!」

キョン「そうする…ひょんっぱ!!!」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:19:03.65 ID:KAx1Z4aQ0

夜 キョン宅


キョン「結局異常は何も見つからず…原因不明か…」

キョン「薬も飲めない…注射をしようとすれば、しゃっくりした拍子に針が根元まで刺さる…」

キョン「どうすりゃいいんだよ…」

キョン「あっぱうっ!!!」

キョン「こうなりゃ長門だ…あんまり頼りすぎるのは避けたかったが、もう他に方法はない」

キョン「明日もう一度、原因をよく調べてもらおう…」

キョン「へっっやあ!!!」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:22:06.46 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「…」

キョン「きょっぱあ!!!」

キョン「だめだ!やっぱり眠れん!!!」

キョン妹「キョンく〜ん、うるさくて眠れないよ〜」ガチャ

キョン「すまん。本当にすまん、妹よ…」


ファンファンファン・・・


キョン「ん?なんだ?」

警察「すみません。この家から不審な叫び声が聞こえると通報があったのですが…」

キョン「すみませんすみません。ほんとーにすみません…」

キョン「ぼやあっ!!!」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:23:53.53 ID:KAx1Z4aQ0

1人でも見てくれる人がいる限り、書き続ける
絶対にくじけない

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:25:11.14 ID:KAx1Z4aQ0

翌日 学校


キョン「ふっ…だんだん周りの白い目にも慣れてきたぜ…」

キョン「ほんっぷっ!!!」

キョン「授業には出ないほうがいいな…保健室にいよう…」

国木田「やあキョン」

キョン「おう国木田か、どうした?」

キョン「ぴゃあっお!!!」

国木田「そんな状態で大丈夫かい?今日の放課後だけど…」

キョン「…ああ、こんな状態になって忘れてた…お前と二人でクラス代表で行くんだっけな」

国木田「うん…」

キョン「谷口の葬式…」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:28:03.51 ID:KAx1Z4aQ0

国木田「アダルトショップで物色中に、崩れてきたエロDVDに埋もれて窒息死したんだって…」

キョン「なんつー嫌な死に方だ…」

国木田「死に顔は恍惚としてたみたいだけどね…それでキョン、どうする?」

キョン「行くさ…大事な友達だったんだからな…しゃっくりごときに負けてられんさ」

国木田「…うん分かった。じゃあ放課後にね」タタッ

キョン「放課後か…じゃあ長門への相談は昼休みだな…」

キョン「ちょっぱー!!!」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:31:06.41 ID:KAx1Z4aQ0

昼休み 部室


キョン「長門…いるかぁ…」ガチャ

長門「…」

キョン「あれからしゃっくりがかなり悪化してな…」

キョン「ほっしゃん!!!」

長門「知っている。ここまで聞こえてきた」

キョン「…ならこれ、何とかならんか…?」

長門「今のあなたの身体は、私の情報操作を受け付けない状態」

キョン「!!!何でだ!!」

長門「原因不明、しかしあなたのしゃっくりは確かに異常。私も出来る限り調べてみる」

キョン「頼んだぜ…お前だけが頼りなんだ…」

キョン「ぽわっかっ!!!」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:34:03.65 ID:KAx1Z4aQ0

放課後


国木田「じゃあキョン、出発するけど…大丈夫?」

キョン「なあに、しゃっくりごとき…」

キョン「はっぴょっ!!!」

国木田「何だかかなりゲッソリしてるけど…」

キョン「なぁに、たかが二日寝てなくて、二日何も食べてないだけさ…大したことない」

国木田「…何かキョン、たくましくなったね…」

キョン「ふふ…ちょっと普通の高校生じゃありえない修羅場を潜り抜けてきただけさ…」

キョン「じゃあとっとと出発しようぜ」

国木田「うん…」

キョン「ひょっこ!!!」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:37:03.42 ID:KAx1Z4aQ0

葬式会場


南〜無阿〜弥陀〜〜〜仏 南〜無阿〜弥陀〜〜〜仏

キョン「谷口…」

国木田「いい奴だったよ…本当に…」

キョン「ああ…何で遺影にエロDVDに埋もれ恍惚とした表情の写真が使われているのかは謎だが…」

キョン「安らかにな……へいっくっ!!!」


ザワッ・・・


国木田「キョン…!」

キョン(はっ!いかんいかん!いくら何でもこの場でこのしゃっくりはまずい!)

キョン(口を押さえて何としてでも堪えなければ!!)



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:40:03.65 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「うし、気合を入れて…」ガバッ

キョン「ごっぽ!!!ぐおっぶ!!!」

キョン(ぐわ!!またもや空気の塊が胃に!!!)

キョン(な、何の!これしき!!……うぷ)

キョン「げろろろろ…」ビチャビチャ


ワー キャー ヒー ドタバタ


キョン「堪え切れませんでした…」

国木田「キョン…」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:43:04.15 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「平謝りしたおかげで、何とか許してもらえたな…」

国木田「キレるお坊さんなんて、初めて見たよ…」

お坊さん「南〜無阿〜弥陀〜〜〜仏…」(たく…糞ガキが)

キョン「とにかくこれ以上迷惑はかけられん…」

キョン「下手にガッチリ口を塞ぐとさっきみたいなことになりかねん。もう少しやんわりと…」グッ

キョン「ぽっぴーーー!!!」


ザワ ザワ ザワ・・・・


国木田「はぁ…」

キョン「すみません、すみません、心の底から本当にすみません…」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:46:04.31 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「あああ…周りの視線が痛い…」

キョン「これ以上は駄目だ…何より谷口に申し訳ない…」

お坊さん「そ、それでは順番に焼香をお願いします…」(あー早く帰りたてぇ)

キョン(どういう風に口を押さえても駄目…くそ、どうすれば…)

国木田「キョン、君の番だよ」

キョン「ん?あ、ああ、どっこいしょ…」グッ

キョン「いーやっはーーー!!!!」

お坊さん「ぶっ殺すぞ!きさまぁーー!!!」プッツン

キョン「わーーごめんなさい、ごめんなさいーー!!!」

国木田「だめだこりゃ…」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:49:02.89 ID:KAx1Z4aQ0

お坊さん「ぐ…はぁ、はぁ…それでは、最後のお別れを…」

国木田「キョン…生きてるかい…?」

キョン「…坊さんにシャイニングウィザード喰らった高校生なんて、俺ぐらいだろうなぁ…」

キョン「はあ…散々周りに迷惑かけて…谷口のためにと頑張ったんだが…」

キョン「やっぱり来なきゃよかったな…鬱だ……」

国木田「そんなこと言わないで…ほら、僕らも花を持っていこう」

キョン「あ、ああ…ありがとな、国木田」

お坊さん(ちっ、次はあの糞ガキか、次騒ぎ起こしたら刺し殺してやる…)



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:52:02.86 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「谷口…安らかな顔…」

国木田「…というよりはニヤけた顔だね。死んだ直後からずっとこうみたい」

キョン「…まぁ谷口らしいか。思えば北高に来て最初に友達になったのがお前だったな…」

キョン「お前と友達になれて楽しかったよ…安らかにな…」

国木田「うん…僕も楽しかった…」

キョン(…よし!しゃっくりは出なかったぞ!!)

キョン(…と、油断してると、出る予感…)

キョン「ばーーごっひゃーーー!!!!!!!」

谷口「おわああああああああ!!!!!!!」ガバァッ



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:55:02.80 ID:KAx1Z4aQ0

お坊さん「な…なな…な…」

国木田「た、谷口が…生き返った…」

谷口「ん?ここどこだ?何で俺こんなところに?」キョロキョロ

国木田「キョ、キョン!谷口が……ってあれ?」

キョン「」

国木田「キョン!ちょっと!しっかりしてよ!」パンパン!

キョン「ん…お、おお…」

キョン「何てこった…ついに自分のしゃっくりで気絶するようになっちまったとは…」



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:58:04.45 ID:KAx1Z4aQ0

キョン「いかん…そろそろ限界だ…悪いけど俺帰るわ…」ヨロヨロ

国木田「え、あ、うん。というか、今自分が凄いことやったって気づいてない?」

谷口「おー国木田じゃねーか。なぁ、俺は何で棺おけなんかに入ってるんだ?」

国木田「あー、うん。実はね…」

キョン「ほわっちゃあーー!!!!」

谷口「おふ!!!」

谷口「」

国木田「ま、また死んだ!!!」


ギャーギャー バタバタ


キョン「気のせいか?会場が騒がしいよーな…?」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:01:03.64 ID:LfALINhB0

キョン「とにかく家に帰ろう…こんな状態じゃ休めんだろうが、外にいるよりはマシだ…」

不良A「お〜い、そこの兄ちゃん兄ちゃん、ちょ〜っと待ってね〜」

不良B「今もってるぶん全部でいいからさ、お金貸してくんない?」ニヤニヤ

不良C「まあ嫌だっつっても借りていきますけどねぇ〜」ヘラヘラ

キョン(くそ…よりによってこんな時に…)

キョン「悪いが今それどころじゃないんだ。他をあたってくれ」スタスタ

不良A「はぁ?何舐めたこと言ってんの?」ガシッ

キョン「ぐわっぱーー!!!」

不良A「うおっ!!」ビックゥ



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:04:06.81 ID:LfALINhB0

キョン(だああ…こんな時にまで…)

不良B「何だ今の?」

不良C「気色悪い声出してんじゃねーよ、カスが」

キョン「へあっごっ!!!」

不良B「おわっ!」

不良C「き、気持ち悪い奴だな…」

キョン「ほわっはーー!!!へっちょ!!がっぱ!!ぶっぴょ!!ぎゃっはーー!!!」 ←ヤケクソ

不良A「うわあああ!!こっち来んな!!」

不良B「怖えぇぇぇ!!!」

不良C「助けてーー!!!」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:07:02.99 ID:LfALINhB0

キョン「ふっ…勝った…」

キョン「なんて言ってる場合じゃないな…立ってるのもつらくなってきた…」

キョン「早く帰らねば…これ以上騒ぎを起こさないようにせねば…」

キョン「おっぱあっ!!!」

ヤクザA「おわ!!なんじゃい!?」

キョン「あ…」

ヤクザB「おう、どうした?」

ヤクザA「ああ、このガキがいきなりイチャモンつけてきてよ」

キョン「え、あ、いや、違うんです!違うんです!!」

ヤクザB「なんや糞ガキ、何か文句あるんか?」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:10:03.14 ID:LfALINhB0

キョン(最悪だ…何でこんなことに…)

キョン(だめだ…話し合いの通じる状況じゃない…ここは逃げるしかない!)ダダダッ!

ヤクザA「あ!こら待て!糞ガキ!!」

キョン「ぶわっしゅ!!!」ビックン

キョン(な…こんな時に…力が入らん…)

キョン「へっぱ!!!くわっきゃ!!!もっぴゅ!!!」

ヤクザA「…馬鹿にしとんのか、おんどれ」

ヤクザB「そうか、そんなに痛い目にあいたいか。ちょっとこっちの路地裏に来い」ズルズル

キョン(ちくしょう…ちくしょう……)



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:13:03.99 ID:LfALINhB0

ヤクザA「おっらあ!!!」ドカッ!

キョン「がふっ!!!げほっ!げほっ…」

ヤクザA「おら、もう一発ぅ!!」ゴスッ!

キョン「ごふっ!!がはぁ!!」

ヤクザB「おーおー、ちょうどムシャクシャしてたからな、いいサンドバックじゃい、おりゃ!」バキィッ

キョン「ぐおっ!ひ、ひぃ…」

キョン「ひょっく!!!ぴゃっぱ!!!」ビックン

ヤクザA「…まーだ馬鹿にしとるんかい、おんどれは」

キョン「ち、違うんです!これはわざとじゃなくて…」

ヤクザA「やかましいわ!!ボケが!!!」グシャッ

キョン「いぎぃ!!ひいぃぃ…」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:16:04.96 ID:LfALINhB0

ヤクザA「おらおらおら!!」

ヤクザB「死ねや、糞ガキが!!」


バキィッ! ドカッ! グシャァッ! メキッ! ボゴォッ!


キョン(何で……何で俺がこんな目に………?)

キョン(ああ…何かもう何もかも……どうでもよくなってきた………)

ヤクザA「ぐわぁ!!!」

キョン(…?)

ヤクザB「な、なんじゃいお前は!?」

キョン(……何だ?)



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:19:04.07 ID:LfALINhB0

長門「…」

ヤクザB「何とか言えや、ボケがぁ!!」

長門「…どいて」ドンッ

ヤクザB「うおっ!!」

キョン「な…長門…」

長門「大丈夫…少しだけ待っていて…」

ヤクザA「うー痛てて…おら!いきなり何さらすんじゃクラァ!」

長門「あなた達は、彼を傷つけた…」

ヤクザB「ああん?それがなんじゃい!!」

長門「……許さない」ジャリ・・・

キョン(あれ?…長門…ひょっとして怒ってる……?)



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:22:03.01 ID:LfALINhB0

キョン「…で、結局二人とも原型を留めないほどボコボコにしちまったな」

長門「大丈夫。殺してはいない」

キョン「そ…そうか…」

キョン「ああ…長門、ありがとな、助けに来てくれて…怪我も治してもらったし」

長門「…別にいい」

キョン「ぽっちゃっ!!!そ、そういや、しゃっくりについては…?」

長門「あれから念入りに調査した結果、あなたの身体からごくごく微かに情報操作の痕跡が見つかった」

キョン「な!ほ、ホントか!!えっちゃあ!!!」



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:25:02.88 ID:LfALINhB0

長門「かなり厳重にプロテクトがかけられていたため、発見が遅れた」

長門「そのせいで、あなたをこんなに苦しめてしまった。ごめんなさい」

キョン「いや、そんなことは気にしなくてもいいさ。それより間違いないんだな!」

長門「間違いない。それと、あなたのしゃっくりが出始めた時の状況が知りたい」

キョン「出始めた時?う〜んと…何がきっかけだったっけな…?」

長門「何か刺激の強いものを摂取したことは?」

キョン「そうだ!思い出した!コーラだよ、夜に自分の部屋でコーラを飲んでて…」

キョン「その時にかなり激しくむせたんだ!確かその時からしゃっくりが出始めたんだと思う」

キョン「ばっぴょー!!!」

長門「…分かった」スタスタ

キョン「ん?長門、どこ行くんだ?」

長門「あなたの家」



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:28:02.93 ID:LfALINhB0

キョン宅


キョン「うしっ着いた。まあ上がってくれ」

長門「…お邪魔します」

キョン「けど…残ってるかなぁ…」


キョンの部屋


キョン「おーあったあった、コーラの缶捨てずにそのままにしてたわ」

キョン「いやー、ズボラな性格でよかったぜ」

キョン「げっぱー!!!」

長門「…分析開始」

長門「……………」

キョン「ど、どーだ長門?ぶっひゃー!!!」



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:31:06.12 ID:LfALINhB0

長門「…やはり原因はこのコーラ」

長門「あなたの身体情報を操作するための因子が仕込まれている」

キョン「まじか…それで、何とか治せそうか?」

長門「…私には不可能。これを作成した本人にしか治せない」

キョン「そうか…まぁ、それが分かっただけでも上出来さ」

キョン「…しかし、身体情報を操作するって言うと随分凄そうに聞こえるが、何でよりによってしゃっくりなんだ?」

キョン「へっちょ!!!!」

長門「分からない。それに関しては………!!」

キョン「…どうした?」

長門「……いる」



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:34:03.50 ID:LfALINhB0

キョン「え?いるって何が…?」

長門「犯人」

キョン「なに!どこに!!」キョロキョロ

長門「外」スタスタ

キョン「あ、おい、長門!待てって!」




???「ふふふふ……ハァ〜イ」

長門「…やはり、あなたの仕業」

キョン「な!!お、お前は!!!」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:37:03.12 ID:LfALINhB0

朝倉「お久しぶり、キョンくん、長門さん」

キョン「朝倉!!何でお前がここに!!」

キョン「お前は長門に消されたはずじゃあ…!!」

朝倉「うふふ…再構成されたのよ、長門さんのお目付け役としてね」

キョン「長門の!何でだ!!」

キョン「ぶわっひょ!!!」

長門「…」



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:40:04.72 ID:LfALINhB0

朝倉「長門さんはSOS団と…いえ、キョンくんと出会ってから変わり始めた」

朝倉「人間でいう『感情』というものも、微かにだけど持つようになってきたわ…」

朝倉「それは情報統合思念体にとっても、自律進化の可能性として注目していたのだけれど…」

朝倉「同時に不安の種でもあった。現に冬に一度、暴走してるしね」

キョン「いや…あれは…」

朝倉「というわけで、長門さんに暴走させないよう監視するため、私が再構成されたのよ」

朝倉「まぁ能力は、ある程度制限されてるんだけどね」

キョン「…事情はだいたい分かった」

キョン「ふわっひょう!!!」

キョン「だが、それと俺のしゃっくりを止まらなくしたことと何の関係がある?」



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:43:04.68 ID:LfALINhB0

朝倉「いや〜だって私、キョンくんのせいで消されちゃったわけだし〜」

朝倉「あの時は笑顔で『じゃあね』なんて言ったけど、結構根に持ってたんだよね〜」

キョン「いや…あれはお前が勝手に暴走して…」

朝倉「それでキョンくんに何か仕返しをしようと思ったのよ。といっても殺しちゃだめとは命令されてるんだけどね」

キョン「…何でしゃっくり?」

朝倉「たまたま目にした人間が、しゃっくりを煩わしそうにしてたからね。使えるかな〜って」

キョン「ひゃっぽう!!!」

キョン「…要するに、ただの嫌がらせか…このやろう…」



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:46:06.41 ID:LfALINhB0

朝倉「あははっ、見てて楽しかったよ」

朝倉「まぁヤクザさんに絡まれた時はありゃ〜って思ったけどね」

長門「……あなたはとても優秀。私が気づくのにここまで時間がかかってしまった」

朝倉「そりゃそうよ。なんたって長門さんが一番の障害だったからね」

朝倉「長門さんにバレないよう、そりゃもう念入りにプロテクトをかけてたもの」

キョン「へっごぱー!!!」

朝倉「まぁそのおかげで、今のわたしはほとんどエネルギーが残ってないんだけどね〜」

キョン「ほう…つまり、今のお前は普通の人間とほとんど変わらないというわけだな…」

朝倉「あ」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:49:03.16 ID:LfALINhB0

朝倉「うあぅ…今の嘘!今の無し!!!」

キョン「ほわったぁ!!!」

キョン「…あ〜さ〜く〜ら〜」ユラリ

朝倉「な、何よ…女の子に暴力を振るう気…?」

キョン「……長門」

長門「了解」ガッシィ

朝倉「ちょ、ちょっと!何で羽交い絞めにするのよ、長門さん!!」

キョン「よ〜くもやってくれたな〜〜」

朝倉「なに、Hなことでもしようっていうの?訴えるわよ!!」

キョン「………コチョコチョコチョ」

朝倉「!!!!きゃはははははははははは!」



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:52:03.59 ID:LfALINhB0

朝倉「ちょちょちょっとキョンくん!?うひゃひゃひゃひゃ!!」

キョン「コ〜チョコ〜チョコチョくすぐるぞ〜♪」

朝倉「くひゅひゅひゅひゅ!やめてってばーーーあはははははは!!」

キョン「も〜とにもどせこら〜〜」

朝倉「ひゃはははは!脇の下はだめ、脇の下は!グリグリしないで!くひゅひひひひ!!!」

朝倉「わ、分かったわよ!もどす!元に戻すからぁー!あ〜ははははは!!!」

長門「…ユニーク」

キョン「ふ…勝った…」

キョン「ひっくぅ!!!!」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:55:04.13 ID:LfALINhB0

翌日


キョン「はぁ…ようやく地獄から解放されたぜ…清清しい朝だ…」

谷口「おーす、キョン」

キョン「おう、谷口か……って、ギャアアア、お化けえぇぇぇぇ!!!」バタバタ

谷口「はぁ?何言ってんだ、国木田から聞いたぞ!お前が生き返らせてくれたんだろ!」

国木田「正確にはあの後また死んだ谷口を、お坊さんが百烈張り手の心臓マッサージで生き返らせたんだけどね」

キョン「な、何だかよくわからんが、本物の谷口のようだな…」

キョン「今回はいろいろあったからな…こまかいことを気にするのはやめとこう…」

谷口「何をブツブツ言ってんだ?早く行くぞー」

キョン「あ、ああ…」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 00:58:03.59 ID:LfALINhB0

教室


ハルヒ「へー、アンタしゃっくり治ったのね」

キョン「ああ、おかげさまでな、ほっといたら自然に治ったよ」

ハルヒ「自然に治るようなしゃっくりとは思えなかったけど…まぁどーでもいーわ!」

ハルヒ「それよりもキョン!ネットでたまたま面白そうなペンションを見つけたのよ!」

ハルヒ「結構な山奥なんだけどね。詳しくは団活で説明するわ!楽しみにしてなさい!!」

キョン「はあ…やれやれ、一難さってまた一難か…」

キョン「ま、こっちは少しは楽しめそうだからいいか」



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 01:01:03.07 ID:LfALINhB0

放課後 部室


古泉「ほう、そんなことがあったのですか」

みくる「大変でしたね、キョンくん。治って本当によかったですぅ」

キョン「ありがとうございます。昨日はようやくグッスリ眠れましたよ」

長門「…」ペラッ

キョン「長門、あれから朝倉の様子はどうなんだ?また俺に危害を加えたりとかは…?」

長門「大丈夫。十分に釘を刺しておいた」

キョン「そ、そうか…なら安心だな」

ハルヒ「おっまたせー!今日は重大発表があるわよー!」バァン



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 01:03:04.20 ID:LfALINhB0

夕方 長門宅


長門「ただいま…」

朝倉「お…おかえりな…くふふふふふ!」

朝倉「な…長門さん…うひゃひゃひゃひゃ!い、いい加減に、うひひ!」

朝倉「じょ、情報操作で、くひゅひゅひゅひゅ!笑いを止まらなくするのやめてもらえませんか!あっははは!」

朝倉「き、昨日から、ぶふふふ!笑いっぱなし、いっひひひひ!死んじゃう!!」

長門「あなたは彼を傷つけた。これはその罰。しばらくこのまま」

朝倉「そ、そんな…もう許してくださいよ…あははははははは!!!」

朝倉「いやーーー!もういやーーー!いひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」



おしまい



100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 01:05:53.23 ID:LfALINhB0

何とか・・・何とか最後まで投下できました
支援してくださった方、ありがとうございます

やっぱり始めたからには完走させないと・・・
もっともっと精進します

最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました!



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