18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/24(金) 23:18:47.75 ID:qecaSPaD0
ハルヒ「まぁ、頑張りによっては報酬は望むものを与えて然りよね」
みくる「ふ、ふぇえええ!?」
い、言ってみるもんだ…まさか、そんな言葉を真に受けてしまうとは流石ハルヒ!いや団長様!
ってちょっとまて。冷静に考えて俺は『勝つ』だなんて言ってまずいんじゃなかろうか?
対戦を俺が受けるってことになっちまうじゃないか!!何俺言ってんだよ俺っ!!
ハルヒ「さっそく返事しなきゃ!」
みくる「ま、まってくださぁい!私、わたs」
ハルヒ「なぁにいってんのよみくるちゃん、あのキョンがやる気起こしてるんだから頑張りなさい!」
こんな感じで頼むわ
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/24(金) 23:37:58.31 ID:qecaSPaD0
やるか
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/24(金) 23:44:25.32 ID:qecaSPaD0
古泉「さて、あなたが自ら招いた結果ですから頑張って下さい?涼宮さんの機嫌をそこねないように」
キョン「ちょっと待てーっ!!よく見たらチーム戦じゃないのかよ!前言撤回!男に二言はない!」
長門「二言は無いと言うなら、まずあなたは対戦を受ける事を必然とする」
キョン「あばばばば・・・」
・・・さて、ここらで現状を確認してみよう
ハルヒはなんだかワケのわからん御託と持ち前の独裁手腕で部費を大量にせしめてきた
結果として当然アオリを食って部費の削られた運動部や文系部から相当のブーイングがあった!
まぁ当然だ。というか今までよく部費をもらってて文句が出なかったもんだ。
で、それらの大量抗議に生徒会の連中はあろうことか
『より、意欲的な部に部費増権利を譲渡する』だなんてお触れを出したもんだから大変だ
部活に所属した連中は運動や文系のわけ隔てなく火花を散らす有様に・・・
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/24(金) 23:56:23.82 ID:qecaSPaD0
そんな中で教師の一人が『じゃあSASUKEとかどうだ?面白そうだし』なんて
テレビで見たまま言ってしまったのだ。あぁ、言ってしまったのだ。
そうして決まった種目に、今度は出場するメンバーを各部発表することとなったのだが…
ハルヒ「まずは体力づくり!有希、トレニーングメニュー作成!古泉くんはコーチやって!」
キョン「なぁ、お前がやったほうがいいだろう?運動神経バツグンでまず負けることはn」
ハルヒ「当然よ、あたしならエントリーした段階で優勝決定じゃない。だからアンタよ」
キョン「お前…俺に何か恨みでもあるのかよ」
ハルヒ「平団員のあんたなんかにアタシが?勝負はわからないほうが面白いからよ」
古泉「なるほど、僕達の中でもより一般的である彼は適任ですね」
キョン(お前だって閉鎖空間じゃなきゃ一般人だろうが・・・)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 00:04:09.25 ID:qyxGwJjO0
ハルヒ「あたしは、そうね〜…颯爽と現れて的確な助言で主人公を助ける宗像コーチ?」
キョン「コーチばっかりそんなにいるのか?それより何で宗像コーチなんだ」
ハルヒ「みくるちゃん!」
みくる「ひゃい!?」
ハルヒ「お茶!あと、マネージャーとしてしっかりかわいさアピールしなさい!」
みくる「はい、え、まねーじゃー?」
ハルヒ「決戦はすぐよ!当日まで各役割をしっかり遂行してキョンを勝たせなさい!以上、解散!」
そうまくし立てて、ハルヒは部室から姿を消したのだ・・・
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 00:15:35.63 ID:qyxGwJjO0
学校総出のお祭り騒ぎとなった。
あぁ、それもまぁ自然な流れのようではある
なにせ多額の部費をかけた、いわば今後に響いてくる決戦であるからして
関係のない帰宅部連中も放課後に狩り(まさに狩られて)集められ
SASUKEの舞台設置に強制的な参加をさせられているのだ・・・
谷口「おう、お前代表だってなぁ…」
キョン「谷口、大丈夫…じゃないな」
谷口「聞いてみりゃお前、また涼宮が発端とか言うじゃねぇか。俺の最近は大道具に縛りつけだぞ?え?」
キョン「それを言ったらお前、俺なんて負けたらどうなるか…毎日トレーニングで死ねるぞ」
俺達は立場こそ違えど、そうしてお互いの苦労をねぎらうことしかできないのだ
労うというよりは、愚痴の言い合いにしか聞こえないのが悲しいものである
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 00:27:21.79 ID:qyxGwJjO0
キョン「36、37、38…」
長門「そこで止まって」
キョン「よんじゅういっ…おぉおぉぉお」プルプル
長門「・・・・・・再開して」
キョン「1!42っ、43、44…」
まるでブートキャンプでもやってるんじゃないかという俺と、
クリップで軽くまとめた練習メニューに目を落としたまま指示する長門
あぁ、これがスポ魂のラブコメとかなら…幾分かお前の(俺から見た)ポジションはアレなはずなんだが…
キョン「50っ、はぁー」
長門「6分後に再開する」
みくる「大丈夫ですかキョンくん?タオルですよ」
あぁ、これがあるから俺は頑張っていて良いと思えるんだ!
朝比奈さんの渡してくれたタオルに顔をうずめて深く息をすると…う〜ん、朝比奈さんの香りが…
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 00:41:08.22 ID:qyxGwJjO0
古泉「さて、各セクションの動き方は頭に入れましたか?」
キョン「あぁ…しかし何だ、お前の時間は座額でいいのか?」
古泉「さすがに僕まで運動させたら可哀そうじゃないですか、それにこれだってりっぱなトレーニングです」
そんなわけで古泉の担当する時間はもっぱら、今まで放映されたSASUKEのデータを基に作成された
『成功者の軌跡』もとい成功データの検証と身体の動かし方を覚えていた
古泉「そろそろ舞台の完成も近いはずです…が、問題があります」
キョン「なんだ?長門のしごきにお前のデータ、朝比奈さんの応援がありゃ俺だってそこそこ…」
古泉「そこそこじゃ困りますよ、勝つんです。あなたは。実力で」
キョン「で、なんだ?困った事ってのは」
古泉「下手をすれば最悪、私たちの今の努力…無駄になりかねません」
キョン「だからなんだって?もったいぶる意味がわからん」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 00:53:16.97 ID:qyxGwJjO0
キョン「…さて、うまいこといくもんかね?」
『生徒会の意向で舞台の全貌が、部活動参加者には明かされていないんですよ
驚くほどに、連携の取れた根回しです。さすがに組織の人はと思ったんですが…
あぁ、すみません。話がそれました
推察するにこれも涼宮さんの意思だと思います、ことのほか今回のイベントに期待していますし
まぁ、学生で作成できるものには限度がありますし難易度はさほどひどくないと思いますが…
できる限り情報は欲しいです。そこであなたに、谷口くんあたりから情報を引き出して欲しいんです』
キョン「お、谷口ー」
谷口「おうキョン!頑張ってるらしいなぁ!俺たちもすっげぇ頑張っちまったぜ?腰抜かすなよ!」
キョン「ん…そうか、でー谷口?相談が」
谷口「おっとぉ舞台の話ならご法度だぜ!しちまったら俺だってエラいことになるんだ」
キョン「な…生徒でやる催し物にしちゃ物騒なことを」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 01:03:46.45 ID:qyxGwJjO0
谷口「それがよぉ…お前聞いてないか?まぁ練習ばっかだろうししかたねぇか」
キョン「で、エラいことってなんだ。一週間購買禁止とか?」
谷口「そんな甘っちょろいもんじゃねぇよ…いいか、他言すんなよ」
キョン(こういうのもまさか、ハルヒが噛んでるんじゃないだろうな)
谷口「誰もいないはずの所で情報をやり取りした奴がいたそうなんだが翌日バレたんだ」
キョン「誰かが偶然居たんだろ?よくあるだろ家政婦は見たー!みたいな感じの」
谷口「そんなんじゃねぇ!だってお前、そいつらは…」
キョン「なっ!!高校生なのにそんな!」
谷口「まぁ、俺としちゃざまぁwwwって感じだがな」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 01:09:08.27 ID:qyxGwJjO0
谷口「しかし、二人とも他人には何も言ってないのに翌日にだぜ?」
キョン(ハルヒの奴か、多分そうなんだろうな)
谷口「ともかく、この話はこれで終わりだ」
キョン「おい、結局バレた奴がどうなるか聞いてないぞ?」
谷口「…俺には言えねぇよ、可哀そうすぎてよ」ダッ
キョン「おい、谷口待てって!」
キョン(結局聞けなかったな…しかしハルヒよ、お前こないだから何処行ってるんだ?)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 01:14:25.96 ID:qyxGwJjO0
みくる「キョンくん、あの…」
キョン「朝比奈さん、明日も朝練にいらっしゃるんですか?」
みくる「え、えぇ…それで、あの…」
キョン「なんですか?そういやハルヒの奴どこいったんですかね、休み時間もすぐどっかに消えちまうし」
みくる「さぁ?…あの、きょ、キョンくん!」
キョン「えっ?はい…どうしたんですか?」
みくる「あの…」
キョン「?」
みくる「…」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 01:17:01.92 ID:qyxGwJjO0
みくる不人気涙目wwww
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 01:25:59.21 ID:qyxGwJjO0
みくる「…約束…ら…」
キョン「具合でも悪いんですか?ハルヒの奴に無理に朝起きるように言われて…」
みくる「約束…守ります…から…」
キョン「約束………あ!」
みくる「ひ、ひどいですぅ!わわ、わたしすっごい恥ずかしくて、あの、もう…」
そうだった!そんな大それた約束をハルヒ公認で取り付けていたんだった、ラッキー!!
…じゃなくて、なんてこった。あぁ、それをこんなにも気になさってたんですか朝比奈さん
キョン「すいません、あの…正直忙しくて失念してました」
みくる「…み、みたいんですよね…わたしの…」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 01:32:39.56 ID:qyxGwJjO0
みくる「びっくりしたけど…その…キョンくんなら…」
キョン(なっ、なっなななんですとぉ!!!!いつのまにフラグ建っちゃったんだ!?つかすごいぞ俺!)
みくる「…でも、その、みせるだけ、ですから…」
そ、そういって朝比奈さんは誰もいなくなった文芸部の部室でジャージをたくしあげ…
え!いや、約束って勝ったらじゃなかったんですか!?あ、でも言わなかったらこれはこれでポローンと…
みくる「へぅ、ひ、ひっかかっちゃって…あぁあ、ひゃ!」
キョン「のぅわっ!?」ドサッ
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 01:36:35.48 ID:qyxGwJjO0
とろりんこの描いた朝比奈さんが一番すきです
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 01:48:55.63 ID:qyxGwJjO0
こ、これは…
『神様の起こしたイタズラというものが今俺に降りかかっているっ!!』
朝比奈さんは今俺に、腕を回すように倒れこんでその手からは脱ぎきれてない上着が!
えぇと、つまり、脱いだ上着を手にはめた状態の手と身体の間に俺がスッポリおさまっている
つまりは、さほど二人に距離はなくてほぼ密着状態!で、そんな状況でくっついているのはそう
【朝比奈さんのおっぱい】 だっ!!
キョン「ーーーーー!!」
みくる「ーーーーー!!」
そして…さらに、俺にとって人生でもTOP3に入るであろうトピックスであった…
唇が、ふれていたのである
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 02:10:11.52 ID:LSphq3uu0
みくる「ぷぁ、きょっ!キョッ!きょきょんくんっ!!」
キョン「ぱっ、あぁあ、あー!朝比奈さんっ!!」
行くところまでいってしまうのか!!これは、あぁ!!人生のスポットライトが今この身にあたっているのか!?
みくる「へひゃぁ!」
慌てて動こうとした朝比奈さんはバランスを崩してさらに倒れこんでしまい俺の腹に倒れこんだ!
い、いかん!朝比奈さんの、朝比奈さんのおっぱいが!俺の半起ちウルトラソウルにあたって、る!!
みくる「ーーーーー!!!?!」
キョン「わっ、ソレは!あっ、その!すいません!」
ふと、朝比奈さんの動きが止まった…なんだ、一体なに…扉のほうを見て…
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 02:21:04.30 ID:LSphq3uu0
キョン「…な、長門さん…どうかしましたか…?」
長門「生徒で建設されたSASUKEの情報を予測していた。SOS団内に配るリストを作成するのに
ここにあるパソコンを使用してまとめる必要があった。 」
い、いかん、朝比奈さんは放心状態になって固まっている!
しかし長門は絡み合う俺と朝比奈さんには興味ないといった風に
窓際のパソコンに向かい電源を入れてキーを叩きはじめた…
長門「私のことは気にしなくて良い」
キョン「な、なんだってー!?」
いや、少しは気にしろよ!などと突っ込むのもなんだかおかしい。
そもそも俺達はそんな事をする為にここにいたわけではないんだと思うし…
みくる「…キョンくん?したい、ですか…?」
キョン「えーーーーーーー!?」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 02:34:41.44 ID:LSphq3uu0
キョン「なんで…」
みくる「彼女がここにいるなら、少なくとも…涼宮さんがいらっしゃる事はないんじゃないかって」
キョン「あ、いえ、俺とで…いいんですか?」
朝比奈さんはその赤らめた顔で微笑み、うなずいた
みくる「だ、だって…せっかくの、チャンスなんです…通常の時間軸でなら涼宮さんの意識断層と介ny」ゴニョゴニュ
首を振ると朝比奈さんはもう一度微笑んで顔を近づける…
みくる「この限定的特異点の、思い出をください…キョンくん」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 02:49:42.70 ID:LSphq3uu0
「キョンくん、わたしの胸が好き…なんですよね?」
ハッキリいって、有無を言える状態ではなかった
なにより俺は上に乗った朝比奈さんをどかしたりだとか、ましてや突き飛ばすなんて事まるで考えてなかった
そうだ、そんな事考える事すらおこがましいとも言えた。それくらい、朝比奈さんの言動は予想外だった
「脱がせちゃいます…あ」
今の状況をどうしても繋げて考えられていない俺は、そんな朝比奈さんの言葉を受け取り損ねた
結果として、朝比奈さんは俺のズボンもパンツも脱がせるのに何の抵抗も受けなかったわけだ
「キョンくんのおちんちんと、初めて会えました」
いまさらながら、もっとムードある環境の下でこうなりたいだなんて思ってしまった
しかしそれこそ出すぎた話で贅沢だった。俺は今こうして、朝比奈さんに…
「…どう、ですか?こうすると…気持ちいいんですか?」
パイズリをしてもらってるなんて・・・!!
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 14:13:12.24 ID:UI9dvgLN0
古泉「おや、皆さん保守してくれたようですよ?ありがとうございます」
キョン「な、なんつー連中だ・・・正直、こんな腹筋スレの跡地でしかも
朝比奈さんスレが人気無いもんだと薄々わかってたし落ちてるもんだとばかり…」
みくる「キョンくん、ひ、ひどいですぅ…」
キョン「ひっ!?と、ともかく再開だ再開!長門!」
長門「物語の時間軸、場面は彼と朝比奈みくるの前戯、情報の再構築を開始…」
長門「特異点を捕捉、情報を基に再構築を完了、再開する」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 14:16:09.37 ID:UI9dvgLN0
「あ、あのぅ…キョンくん、見られてると、恥ずかしいから…」
そ、そんな事言われても…されるがままの俺に許されたことなんてのは
その豊かな胸と恥らう朝比奈さんのお顔ぐらいなものだというのに…
しかし俺は言われるままに顔を背けてしまった、今思えば別に多少強引であっても
朝比奈さんは流されるままだったろうに。やはり俺には色恋に経験が無さ過ぎたのであった
と、視線をずらした先には長門が見えた
あいも変わらずキーボードを打ち続ける姿に、一瞬いつもの雰囲気を思い出していたら…なっ!!
視界が奪われた!
「だ、だめですキョンくん…余所見しちゃ…」
今、俺の鼻先には何か甘い香りが漂っている…ペロッ、これはと判別することは叶わないが
おそらくは…朝比奈さんの、下着か?この、生地の顔にあたってる具合から言って!
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 14:27:57.67 ID:UI9dvgLN0
「んっ、えぃ、っ…なんか、すごい…ぬるぬるして、わたしも…」
朝比奈さんの胸の中で擦れるフランクフルトが、柔らかい朝比奈バンズにシロップを広げてゆき
二人の間には次第に、AVで聞いたことがあるような音がもれ始めている
音と感触、匂いのセンサーは視覚を封じられた俺に普段よりも貪欲にその情報を送ってくる!
「やっ…あ、キョンくんのにおい…はぷ」
今、朝比奈さんが次のステップへと踏み出した
アレである『先っぽ舐め』というやつである!み、見たい。そんな恥じらいながら痴態を晒す朝比奈さんを
今日網膜に全力で焼き付けて今後のパートナーとしたい!!辛抱たまらん!!
「んっ…取っちゃいましたね?」
手を止めた朝比奈さんとばっちり目が合ってしまった
「…おしおき、ですね」
「彼を拘束する」
長門っ!?
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 14:41:07.72 ID:UI9dvgLN0
すまん、なんでこうなってるか説明が欲しい
ていうか長門、お前いつのまにそこに!ていうか脱ぎ始めた!?何だよコレは!!
「…説明に要する情報を、うまく言語化できない」
それはウソだろう…
しかしながら、朝比奈さんは依然としてはだけたまま俺の前にいるのだった。
ただ違う点を挙げるなら、俺は今部室のパイプ椅子に四の五の言わせずに縛り付けられている
「…今は、余所見なんてして欲しくないんです」
さっき自分で言ったことを、きっとどこかに置いてきてしまったのだろう
朝比奈さんは照れたり笑ったり忙しかったようですし…
「あなたの外部に存在する性感帯を刺激、サポートする」
頭の後ろからは長門の声が
あぁ、いよいよもって事態を把握することが面倒になってきたぞ。なんなんだ一体。
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 14:56:54.02 ID:UI9dvgLN0
「キョンくん!いま余所見しないでって言ったばかりなのに!」
長門の声に反応してそちらを見ようとしていた俺に、朝比奈さんは乗っかってきたのだ
って、あぁ!!下!!はいてない!!生比奈さんの体温!!
「おしおきされてるの、わかってないんですね?もぅ」
こ、こんな状況をおしおきというのなら、俺は地獄に落ちた後の重労働ってのが
エロいものなんだろうとすら思えてきてしまう…などと考えて
不意に首筋と乳首を襲う感覚に、思わず身体をはねさせてしまう
「敏感」
「うふふ」
い、今のは長門の仕業か…くそぅ、油断した。
朝比奈さんは朝比奈さんで、俺にまたがった姿勢で腰を、あっ、前後に動かして…
「キョン、くんの…おちんちんが、わたしのと…んぅぅ…」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 15:07:21.43 ID:UI9dvgLN0
あぁ、この朝比奈さんは俺の生み出した幻覚ではないのだ
そう、どこでどうなって生まれたのかいまいちわからない状況だがこれは俺の現実だ
今同じく耳や首筋に口付けて、その手で俺の身体をまさぐる長門も現実だ
「ぁふ…キョンくぅん…」
表情が妖しくなってきた朝比奈さんは俺の名を呼び、唇を合わせる
入ってきた舌が俺の舌を中心に踊り、うねり、唾液は滾々とわいて出るようだった
どちらのものともわからないのは、あわさる下半身の粘り気も同じだった
しかしその僅少をどうやら、俺は射精という形で制してしまう予感がした…が
「…だぁめ、『おしおき』なんですからね?まだ許してません」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 15:17:53.73 ID:UI9dvgLN0
朝比奈さんの身体が浮いて、俺の先っぽだけがかろうじて
全快で勃起したおかげか朝比奈さんとの唯一触れている場所となった
「…もっと、こすって欲しいですか?」
俺はもちろんYesと答えた、健全な男子諸君ならもちろん同意してくれるだろう
こんな状況でもし「ハイそこまでーっ!続きはCMの後!」なんてことになったら発狂する
「どうしようかなぁ…あ、ん…キョンくん、腰動かしちゃダメですよぉ…んっ」
自由を奪われ、射精という絶頂をも阻まれた俺からのささやかな報復である
いまだくっついたままである先端を、朝比奈さんの入り口へと身体を揺らして突っついているのだ
「もう、えっちですねキョンくんは」
あ、朝比奈さんの身体がついにはなれてしまった…
とたんにしぼむ俺の心が、こころなしか息子のほうにも影響を与え角度が下がる
「ユニーク」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 15:27:39.46 ID:UI9dvgLN0
朝比奈さんは俺のひざに手を置くと、その言葉とともにじわじわと息子へ近づけてくる
「正直に言ってくださいね?キョンくん」
う…こんな状況下で朝比奈さんに正直になれない男なんてのはいませんってば!
「涼宮さんだったら、よかったなんて…思ってますか?」
何故こんな状況になってまでアイツの名前が出てくるんですか…
「だって…はじめて、ですよね?」
俺はアイツを恋人の候補に入れたこともありませんよ!!いや、確かに美人の部類ではありますし
「わたしがはじめてで…本当に、後悔しない?」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 15:50:29.09 ID:UI9dvgLN0
後悔なんてあるはずがなかった、というよりも朝比奈さんに後ろめたさがあった様で…
あぁ、そうだよなぁ…アイツの部室でこんなことおっぱじめてしまって
あまつさえ団員内での恋愛やらはご法度とか言ってた気もする
まぁ、そこらへんに関しては長門も協力体制?にあることですし心配ないんじゃないかと思うのですが
「わたしは、キョンくんの事好きですし、だから…本当に好きな娘と、こうなったほうが…」
俺は朝比奈さん、あなた一筋でしたよ。
気づいていないでしょうが、あなたのフォルダだってあるしオカズはもっぱらあなたでした!
「キョン、くん…」
待ちわびた瞬間はついに、訪れた。
朝比奈さんは俺をあてがってゆっくり、ゆっくりと腰を沈めていく…
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 16:13:11.89 ID:UI9dvgLN0
朝比奈さんは肩を震わせて、俺にしな垂れかかるように降りてきた
「っ…ふぅ、は、はぃっ…うぅ…」
こんなときに何だが、涙目で顔を赤らめる朝比奈さんもまた一段とかわいい
俺の下半身は視覚と中に入った感覚が融合して核融合エンジンにでもなったかのように熱くたぎった!
「ひぅ、あ、涙が、あっ、とまらない、です…」
ぽろぽろと零れる涙は、人魚姫ならば極上の宝石に変わるであろう美しさで流れ落ちる
そしてそこで、俺は考えるよりも先に行動したのだった。朝比奈さんをやさしく、抱きしめたのだ…
「あの、これは…嬉しいから、と、ちょっと、痛いのが…」
朝比奈さんも俺の身体に手を回して、抱きしめあうポーズになったところで
いつからか中断されていた長門のちょっかいがまた始まった!
俺は不意打ちを受けて体がはねてしまい、結果として朝比奈さんを突き上げる事となった
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 16:30:38.66 ID:UI9dvgLN0
「ぴゃふ!?」
不可思議な声をあげた朝比奈さんは身体を小さくひくつかせ、やがて再び俺にしなだれる
大丈夫ですか!?と声をかけると、朝比奈さんは震えながらうなづいた…よかった
あんまり痛くて「もういやですぅ」とか言われてしまえば俺は生殺しで首を吊りたくなってしまう。
「…はじめて、なのに、いま…ビリビリって…はぁ」
顔をあげた朝比奈さんは、やっぱり赤ら顔で涙目、さっきよりもさらに赤い気さえする
「ダメ、です…キョンくんだと、嬉しくて…感じすぎちゃう」
ごめんなさい
オレ、もう我慢できないです
「ひにゃっ、えぅっ、ひゃめ、りゃ!」
俺は縛られながらも全力で身体をゆさ振り、朝比奈さんを突き上げる!突き上げる!突き上げる!
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 16:47:25.10 ID:UI9dvgLN0
「いたいからっ、あっ、とめ、にゃっ」
長門!と声をかけると、きっとうなずいていたに違いない
俺の戒めは解けてさらにピストンの振り幅が増し、
朝比奈さんを抱きかかえながら一心不乱に腰を打ちつけ続けた!
「あっ、うぁ、んぁっ、あぁっ!だめっ!」
俺は前兆寸前の段階に突入して、幾分の思考能力ももたないピストンマシーンになっていた
朝比奈さんは一層俺にしがみついて、漏れ出る吐息が排気であるかのようで、まさに一体となって動いている
「はひゅっ、ひゃあぁ!ぁあっ…」
朝比奈さんの身体は、俺が絶頂するのと同じあたりで大きく跳ねる
イルカが夕日の海で、しぶきをあげて海面を飛び上がるかのように、それはきれいで
俺もイった反動で身震いし、力なく腕を絡めた朝比奈さんを抱いたままで椅子へと落ちた
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 17:00:13.26 ID:UI9dvgLN0
「…キョンくん、あの」
放心していたのもつかの間、朝比奈さんの言葉で意識が戻ってきた
「でちゃい、ましたね…」
あ
この時ほど、俺の血の気が引いたのは無いと思う。
軽く視界が白みがかるのに対して、なんとも息子は興奮が収まっていないようだった
「初期の成功で受精する確立は、平均的に50%を下回る」
長門、フォローなんだよなそれは?一応は…
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 17:12:56.79 ID:UI9dvgLN0
「まだ、元気です、ね…」
収まりの利かない俺のベクターキャノンは、次の発射へと形を怒張させたままで
朝比奈さんの膣へと納まり、まるで今か今かと再起を伺っているようだった…
「時間、大丈夫…ですよね?」
気がつけば陽は傾くどころか地平に隠れたのか
窓から見える空の一角が、夜を迎えようとしていることを告げていた
「も、もういっかい…します?」
いくら情緒的な表現をしたところで、俺の性欲は今フルスロットルで速度を落とせなかった
つまりはもう一発…いや、正確には…まぁ、うん、やってしまったのだ。続きを。
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 17:15:01.74 ID:UI9dvgLN0
休憩に移らせてもらう
続きの描写をするかはその間に希望を出してね
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 18:51:47.14 ID:UI9dvgLN0
とりあえず考えがまとまったので再開
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 18:56:45.64 ID:UI9dvgLN0
昨日の秘め事がウソのようである
とはいえ事実は消える事も無く、その余韻が俺と朝比奈さんにはしっかりと残っていた
俺は身体に若干の疲労を残していたし、朝比奈さんは俺に目を合わせてくれない
古泉の奴には問い詰められて答えるほか無かった
しかし朝比奈さん同様に長門の存在がそこにあったことで良しとしてしまったようで…
あぁ、そういえば一番の悩みの種はどこに行ったんだ?
かれこれお前とロクに話もしなくなって一月も近い
これだけなんにも起こさずいられると不気味だ、さらに言うと授業中に関しては後ろにいるんだし余計にだ!
『あたしは、そうね〜…颯爽と現れて的確な助言で主人公を助ける宗像コーチ?』
そういえばそんなことを言っていたかアイツは。
しかし、今のところ原稿用紙半分も埋まらないお前の出番でそんな言動のかけらもなかったぞ?
アレか?最後にこう、ワーっと降りかかってくる感じか?
お前は起承転結のクライマックスを一人で実行しようとしてるのかっての…
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 19:07:22.09 ID:UI9dvgLN0
鶴屋「おっすぅキョンく〜ん!アレだね、今日は気持ち疲れてるみたいっさね?」
キョン「え、あぁ…まぁ、毎日繰り返して体力ついたとはいえ、練習上がりは…」
と、鶴屋さんがおもむろに近くで小声になった
鶴屋(聞いたよ〜?みくるのことは幸せにしてやっておくれよ?このこのっ!)
キョン「ブハッ」
えーと、バラしちゃったんでしょうか朝比奈さん…?
まぁ、近くにいる人間だったらなんとなく気づいて、何かあったんだと聞いてみたくなるだろうなぁ…
とくに押しに弱い朝比奈さん相手にこの鶴屋さんときたら、話さないほうが難しい。これは仕方ない。
鶴屋「じゃ、あたしはこれでっ!優勝したらお姉さんからもステキなプレゼントしちゃおっかな!」
キョン「な、なんですと!」
あぁ、本当にこの場にハルヒがいなくてよかった!あぁ本当に!!
もしアイツにまで知られたら俺の命は台風襲来前のバナナ園、いや、ハリボテ小屋だっ!
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 19:24:21.57 ID:UI9dvgLN0
そうして毎日の練習を続けた結果、俺はいっぱしのSASUKE戦士へと変貌を遂げたのだ!
長門「通常、アスリートを育成するのにこんな短期間では不可能。この急成長はおそらく、涼宮ハルヒの」
あぁ、俺もそれはなんとなくわかるぞ?だがせっかくのテロップにツッコミいれないように…
長門「そう」
あーともかく。
朝比奈さんとあんな事があった手前、俺はハルヒの存在が前以上恐ろしいと思い始めていた!
しかしその思いは裏切りにうらぎられて結局は杞憂となり、ついにはSASUKE大会の数日前まで来ている
古泉「いやはや、これほどまで自分の役回りにしっかりまわるとは…さすがですね」
キョン「ん?そうだな…ハルヒ以外は結構マトモに役割を」
古泉「…まさか、気づいてらっしゃらない?あの校舎の脇にある木のところに」
キョン「え、なんだって…」
居た、ハルヒが。なんか髪の毛がクルンクルンしてるが間違いなくあれはハルヒだ。
キョン「なんでそんな所でそんな風になってるんだーっ!?」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 19:36:30.90 ID:UI9dvgLN0
近づいてきた…ハルヒが、がついに現れた…
ハルヒ「フフフ、キョン、あんたもなかなかサマになってきたじゃないの…」
キョン「い、いつから気の影に居たんだお前は…それにその頭は…」
ハルヒ「コレ?地毛よ。アンタの観察は初日から続けてきたわよ」
なん…だと…?じゃ、あ、バレてるのかもしかしてもしかするとぉーーーーー!!?!
ハルヒ「とりあえず練習の時だけね。ほら、コーチって練習に励む部員を影ながら見守るのよ」
…セーフ、セーフだった!!
危ない、危うく先手必勝で謝っちまおうかとおもってしまったぜ…
ハルヒ「でもキョン、みくるちゃんと最近何かあった?」
キョン「なななななんてこというんだお前はっ!」
ハルヒ「そうよね、マネージャーと部の落ち零れが仲良くなるってよくあるし。アンタにそんな度胸ないし。
まぁ?万が一にでもそんなことしたらあんた…死なせてくれってくらいの目にはあってもらうから」
これは…事情を知ってる奴らに頭が上がらなくなっちまうな…ふぅ…
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 19:37:27.82 ID:UI9dvgLN0
ウワァァン!誤字った補完してくれ
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 19:58:21.74 ID:UI9dvgLN0
長門「話がある」
キョン「何だ?」
長門「読んで」
そう言って渡された本は、なんのことはない『基礎ストレッチ図解集』であった。
しかしなんでまた、本番間近の今日なんだ?こういうのは普通先に支給してくれるもんだろう…
長門「まって」
まぁ、さっそく見てすこしやってみようなんて思って開こうとした手を止められる
長門「後で、読んで」
…前にも、本を渡された事があったが
もしかして今回もソレなのか?などと聞きたいのをこらえて俺はその日の練習を終えて帰宅した
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 20:05:40.74 ID:UI9dvgLN0
案の定本にはしおりが挟まり、それには
『今晩、食事が済んだら私のところに』
…なんだなんだ、またなんかよからぬ事が背景で持ち上がってるとかなのか?
だとしてもハルヒは大体木の影やら建物の影、向かいの校舎の窓ぎわにいたりするから
普通に話してくれても大丈夫だとは思うんだがなぁ…
などと思案し愚痴をこぼしてみるも、創造もしないエラいことがおきるかもしれないので
俺は比較的速やかに食事を済ませて家族に外出すると言い残して長門宅へと向かったわけだ
長門「入って」
キョン「おう、お邪魔するぞ」
朝倉「はぁい、お久しぶりね」
キョン「ぬがーーーーーっ!?」
俺は、あまりの事にひっくり返った。文字通り腰を抜かして驚いたのだ
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 20:23:57.27 ID:UI9dvgLN0
長門「思考の同調を施して以前の記憶の一部を書き込んだ、正確には以前の朝倉涼子とは別人」
朝倉「そ、私は長門さんに完全につながれた犬ってところね」
噴出した汗が冷えて、身震いが起きる
これ以上の混乱は起きそうに無かったが、今の俺には朝比奈さんの事がある手前
十二分に天罰とかイスカリオテの代行者だとか考えてしまうほどに狼狽したもんである
キョン「…で?何で俺はここに呼び出された、そしてなぜ朝倉もここにいるんだ?」
長門「あなたに施されたと思われる情報改変の分析をはかる。彼女はサブコン、つまり」
朝倉「またバックアップってわけね。大丈夫よ、あなたに対し殺傷に関する思考伝送が行われた瞬間に」
朝倉「あたしまた消されちゃうし」
本当に便利なもんだな…神様より頼りになるのは身近な宇宙人ってなワケかい
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 20:33:51.96 ID:UI9dvgLN0
キョン「俺は…けっきょくここで何をするんだ?」
長門「特には。でも、多少の運動を交えるとなおよい」
はぁ…もうその分析だかってのは始まってるんだろうか?
その分析がいつ始まっていつ終わるかも、どうしてここでそんな事をしてるのかもわからんままに
俺はその場で長門に出されたお茶を手の中で揺らすのだった…あぁ、早く終わってくれ。
俺としてはわざわざ朝倉である意味を一番に問いたかったわけだがな
聞いたら『窮地に追い込まれた際の反応値を計測するため』だとかなんとか。
はぁ…もう、好きにしてくれや
どれぐらい経ったであろうか?長門が久しぶりにしゃべった
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 20:42:57.88 ID:UI9dvgLN0
「なにか適当な運動を」
なんだその漠然としたのは。
しかし、さっさと終わらせて心休まる我が家に帰る為なら仕方ない
俺は立ち上がり、ラジオ体操なんかを披露したんだが…
「使われてない筋組織が40%前後ある、全身くまないデータを」
そんなこといったてなぁ…あぁ、そのためのストレッチの本だったんだろうか?
だったら家においてくるんじゃなかった…チクショウ、俺のバカヤロウめ!
「手軽な全身運動なら、セックスがうってつけじゃないの?」
は?
俺は以前、俺自身の命を奪おうとしてた奴の発言にまた脅かされている
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 20:58:52.40 ID:UI9dvgLN0
「何、どうしたの?もっと砕けた言い方をすれば交尾、えっち、肉奴隷?」
いや、どちらかというと砕かれたのは俺のほうだ!
ていうか最後のはおかしいだろどう聞いてもッ!!
「まぁまぁ、だって私ももしかしたら今回限りの使い捨てかもしれないし」
それを聞いて俺に、わずかにも同情みたいなものが湧き上がる
「だから、この身体で許された範囲。今の状況からすればあなたとするのがいいかな?って」
ダメだ、やっぱり同情できねぇ
「ほら脱いで…もしかして、おねぇさんに脱がしてもらいたいかな?キョンくぅん?」
その言い方はやめろっ!!使っていいのは朝比奈さんだけだっ!!
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 21:14:25.26 ID:UI9dvgLN0
「まぁいいけど。よいしょっ」
と一声かけて引っ張られると、俺はクルクルと回りながら服を取り去られ
ドンと一押しされて転がった先には布団が一組…わぁ、一体どんな魔法ですかぁ?っておい!
「んー、朝比奈みくるよりも少し大きめくらいでいいでしょ?」
何を言ってるんだ!と突っ込む事もできず、俺は不覚にも見とれたのだ
朝倉涼子のボディラインは以前のものよりもよりセクシーに…
アレだ、峰不二子チックになっていたんだからしょうがない。まさに情報操作様々であった!
「さ・て・と…そぉれ」
こ、これはAVでたまにある『ちんぐりがえし』ってヤツか!?
俺は両足をつかまれて無様にも息子と対面、そしてその様子を朝倉に見せられているのだ
「朝比奈さんとの経験はあるんだし、私はこっちの初めてでももらっちゃおうかしら?」
言うや朝倉は俺の尻肉に甘噛みし、舌を滑らせて一点を目指し進行してきた
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 21:24:14.55 ID:UI9dvgLN0
「んむふ…ちゅっ…る」
肛門は本来一方通行のはずだ
それなのに今俺は、朝倉の舌によってその常識を覆された…あまつさえ俺は、俺は…
「ふふふ…アレね、やっぱり殺すとかじゃなくてセックスしてるのを見せ付けるって手もよかったかも」
一瞬何の事かわからなかったが「あぁ」などと理解してしまった自分が屈辱的である
どちらにせよこいつは、なんらかの手段でもってハルヒに衝撃的なシーンを見せれればよかったと言ってるのだ
「ま、それも今は昔々のお話ね。それにしても」
朝倉は言葉を区切り、舌が肛門から筋をなぞり亀頭の先端まで舐め上げた
「うふふ、かわいいところあるじゃない」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 21:31:26.78 ID:UI9dvgLN0
ハルヒと長門は出尽くしてるし、他でもスレ建ってるからしないつもりだた
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 21:44:22.75 ID:UI9dvgLN0
いいかげんこの体勢も苦しくなってきたあたりで、朝倉が手を離した
膝を折り斜めに脚を揃えて座る朝倉は…くやしいが、以前あこがれたその人以上に性欲を掻き立てた
以前のどこか整ったたたずまいとは違い、今目の前で全裸、そしてなによりボディラインと雰囲気が違った
「さ、あなたが動かなくちゃ意味ないし…さぁ、どうぞ?」
朝倉が半身で横になり、脚を大きく開いて秘部を指で開いた
もし俺が鉄分を過剰に摂取していたなら、今鼻血を吹いてもおかしくは無かったろう…
「ん?どうしたの…毛?省いたわ、別にいいでしょ」
豊満な体に似つかわしくない色鮮やかな縁取りに、毛は一切生えていない
俺は逆に、この先こうやって直視した時にこの光景と比べてしまうんじゃあないかと不安を覚える
「ん…ふぅ、あっは…このノイズ、走り方、いい…」
ゆっくり動かし始めた腰に合わせて、朝倉が自分の空いた手の指を舐めながら声をあげる
その表情と、朝比奈さんのとは違った、でも濃密な芳香に絡め取られるように身体を前に沈めて行く…
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 21:58:28.61 ID:UI9dvgLN0
「んっ、いぃ、あなた、イィッ!」
身体をよじり正常位になるとどちらともなく抱き付き、唇と舌を貪りあう
朝倉の腰もうねり、俺の打ち付けにあわせて実に良いように動く
たまらない、腰を止めたくない、すごくいい
気がつけば俺たちはもう果てていた
朝倉がふぅと息をついて、どこからか出したペットボトルに口をつける
唇に残ったしずくを舐め取る舌が、月明かりの中で妖しく這う
身体はところどころに汗を滴らせて、雫がたれ落ちる際に時折きらめく
俺は朝倉に近づいてまた、唇へと吸い寄せられてしまう
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 23:11:24.48 ID:3S2x7gL40
そうしていれば溶けあえるとでも言うように、どちらからともなく舌を絡み合わせる
俺は朝倉を後ろから抱き寄せ、手で腰から下腹部の辺りを撫でつけてゆく
汗か、垂れ落ちたどちらのものとも分からない唾液でその手も濡れ
朝倉がうつ伏せになり腰をあげるのを追うように、俺は誘われるがままに進入していった
「ぁっ、ぅん…ねぇ?」
呻きとともに、朝倉が何か言ったようだ
「私、たち…んぁ、違う、ふぅっ…出会い、かた、ぁっ、すれば…」
そうだな。
もし、ハルヒなんて関係なしに出会ってたなら
いや、そんな事考えたところでどうにかなるんならとっくに…
でもこうして今、朝倉とまた会って、こんなことしてるだなんてなぁ
俺はなんだかんだで、今回の騒動だって受け入れてしまったんだし
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 23:25:33.07 ID:3S2x7gL40
朝倉に覆いかぶさる様にして、更に腰は動きを荒げてゆく…
思えば先日、朝比奈さんとした時には俺はされるがままで終わった気がする
いくら相手はスタイル的にお姉さんのようになった朝倉とはいえそれでいいのか?俺。
『そうだ、男としてはされるよりもするべきだ』
だなんて、熱を吐き出し続けるタービンエンジンのごとき下半身と一体化した俺の思考は
安易な思い付きを冷静に切り返すドライバーを失って、望むままに突撃する暴走状態となっていた!
途端に俺は、今まで朝倉の腰に当てていた手を上へ、上へと滑らせて
朝倉の身体にもあるであろう敏感なところを探り始めたのだ
「んっ、はぁっ、なぁに?…あっ、もっと…ぅんっ」
朝倉の反応を頼りに、俺は少量で回転する頭脳を働かせつつ身体を這いずりまわる
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/25(土) 23:54:15.72 ID:3S2x7gL40
「んぅっ!?」
ひときわ大きな喘ぎを見せたのは、俺がどこか触っていたというより
突いた場所に原因があったらしかった
俺はここぞとばかりに朝倉の腰をしっかりとつかみ、そのあたりに向けて猛攻を開始!
「あっふ、ふゅっ、やぁ…ノイズっ、きてぅっ、ぁあっ!」
さっきまでの静かな艶っぽい喘ぎはどこへやら
次第に大きく、いやらしくなる声に俺は一層の興奮を覚えた
コレがいわゆる、征服感とでもいうのだろうか…?
「ぁっ、だめっ、ぁの、ノィじっ、あっ、くるぅ!」
朝倉がイった後も、俺はかまわずに突いた
そうだ、俺ももう少しでイきそうなんだ…だからそれまでは
「はっ、ひゅっ、とめっ、ひゅぁ、へぁあっ」
跳ね上がる朝倉と締め付けるその感覚に、俺も後を追って果てた
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 00:24:34.59 ID:rnkBGpw60
紆余曲折あったが、いよいよ当日である!
俺は長門によるトレーニングメニューをこなし、古泉から用意されるであろうセクションの戦略指導を受け
朝比奈さんには…その、やる気と愛をもらった!!あとは勝つだけだ!!
鶴屋<<さぁ〜いよっいよだ!【北高・部費争奪!爆熱!SASUKE大会】の!はっじまりだぁ〜!!>>
ワァ━ヽ(=゚ω゚)人(*^ー゚)人(´・ω・`)人( ´∀`)人( ;´Д`)人(゚∀゚)人(´-`)ノ━━!!
鶴屋<<生徒会によって厳重に機密保持された北高SASUKEが今ッ!ベールを脱ぐゥーッ!!>>
鶴屋さんのエキサイティングな司会によって幕を開けた大会は、
どうやら近隣や地方新聞まで巻き込んで、町の一大騒動にまで発展していた!
いくらなんでも話が飛びすぎたとは思うが、よくよく考えればあんなバカでっかい仕切りが
突如学校の一角を占拠したことに誰だって疑問を抱いてしまう。つまりこの騒動、なるべくしてなったと言える。
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 00:42:58.33 ID:rnkBGpw60
仕切りを取り払われた舞台…そこにあったのは
キョン「なっ・・・ぬぁんじゃこりゃぁーッ!!?!」
せいぜいどっかのアスレチック程度だと、どうしても心のどこかに残っていたんだろう
ハルヒがかかわっているとはいえテレビで見るほどの施設が出来上がってるだなんてのは
いくらなんでも「話出来すぎ、マジありえねぇ」だとか、やっぱり思っていたんだろうなぁ…
舞台は屋外プールを取り込んだ大き目のアスレチックである
三角とびやトランポリン、ドラムを利用して向こう岸へ渡るなどのあたりを筆頭に、
中盤から後半にかけてはいまだ幕がかけられて不明な部分がある…
古泉「まぁ我々は一応、長門さんのおかげでわずかに情報面でリードがあります。落ち着いていきましょう」
キョン「しかしなぁ…三段とびやらロープジャングルなんてのは…やりすぎじゃないのかねぇ?」
古泉「大丈夫ですよ、少なくともトップとしていけるところまで踏破できれば…出番は最後ですし」
そう、よりにもよってトリを勤めるのがSOS団、もとい俺なのである…プレッシャー、ハンパないぜ…
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 00:58:36.00 ID:rnkBGpw60
大会は大いに盛り上がった!が、いかんせん高校生でアスリート交じりの大人がやる競技を
フルコースでやれというのはなかなかに無茶があると思われる
しかしそこはハルヒのご都合主義パワー炸裂のせいなのか
はたまた本気を出した高校生の底力と短いながらの血のにじむ努力のおかげであるか
以外にも中盤までクリアで残っている部はちらほら存在したのだ…
いよいよもって、俺の出番がやってきた
古泉「さぁ、気を落ち着けてやってきた事を反芻するんです」
長門「あなたは勝つ、私がトレーニングした。涼宮ハルヒもそう信じている」
みくる「キョンくん…あ、あの!これっ!」
そうして差し出されたのは一本の赤い布…ハチマキだった
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 01:07:46.44 ID:rnkBGpw60
キョン「よっしゃぁああ!!見てろよぉ!!」
ハチマキをしっかりと結びつけ、俺は気合十分にスタートに着いた
ふだんならこういうときにこそいろいろと他の事も考えて冷静になろうとするもんだが
さすがにこれだけの場所とプレッシャーにあうとそれもままならない!
プァー
スタートのシグナルが響き、タイマーが始動する
俺は身体の軸をブレさせないように腰を柔らかくしならせて三角飛びを超える
左右どちらかに傾けばひっくり返るバランスボードを真ん中の軸あたりを2歩で蹴り抜ける!
振り子運動でロープから飛び移り向こう岸の網へと掴まる!
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 01:18:41.08 ID:rnkBGpw60
連結ドラム缶を使用して向こう岸へ渡る、これは一見してしがみつくか乗るのが適作だとされている
しかし、掴まるほうは罠である!遠心力によって生じる力は自重の倍はある!だから乗る!
中ほどまできたらすかさずジャーンプ、クリア!
さぁお次は…ハーフパイプに似た形の場所を、乗り越えろというものだ
コレばっかりは一発でクリアしておきたいが…少々手間取ってしまった
ここまでの貯金のおかげでロスは少なめにできたが、次で前半は終わりだ!!
トランポリンジャンプ!そこから縄の網を掴んで向こう岸に着けば…ひとまずは安心なんだッ!
いくぞぉぉお<<キョーーーン!!>>!
ハルヒがいつのまに解説席になだれ込んで、マイクをぶんどっている
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 01:28:01.15 ID:rnkBGpw60
<<そんなのぴょぴょ〜〜んとクリアしちゃいなさい!!あんたならできるわ!!>>
俺は余所見でコケてトランポリンに腹から突っ込み、幸いにも足場からの落下は免れた
しかし、おかげで膝を打ったりタイムロスしたり…ハルヒは生徒会に取り押さえられて、解説席から退場。
き、気を取り直して再度加速をつけてジャンプ!
掴んだ!タイムの余裕は減ったが、なんとか俺も中盤のチェックポイントまでたどり着く事ができた!
古泉「お疲れ様です、涼宮さんがまさかあのタイミングで出るとは思いませんでしたが…」
キョン「あぁ、でもこの後もどっかで出てくる気がしてならないな」
長門「負傷の度合いを確認する」
キョン「あ、あぁ…いや、ぶつけた時ちょっと痛かっただけだから特には…」
長門「…直ちに処置したほうがいい、この様子だと出番までに腫れて、運動能力が低下する」
みくる「え、えぇえ〜っ!?キョンくぅん…」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 01:35:03.74 ID:rnkBGpw60
古泉「ふむ、ここから先にはあまり脚力を使うものはないのですが…まずは処置しますか」
キョン「あ、長門ぉ…」
長門「何?」
キョン(あの、情報操作とかでさ、パパパーッと直んないか?)
長門「…」
何だ?長門が俺のはるか後方にいる誰かを…ハルヒ!?それに、朝比奈さん!
みくる「涼宮さん、いくらなんでもあれはやりすぎですっ!」
ハルヒ「ど、どうしたのよみくるちゃん、キョンはちゃんとクリアして」
みくる「涼宮さんのせいで、キョンくんケガしたんですよ!それなのに!それなのに…うぅ…」
ハルヒ「そ、そんな大げさな」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 01:42:35.31 ID:rnkBGpw60
みくる「長門さんも…古泉くんも…みんな、今日のために…ひっく…頑張って、きたのに…」
ハルヒ「…なによ、そんなの団員なら当然」
みくる「だからって!だからってケガしたのに!なのに涼宮さんはっ!…ひぐ…」
長門(あなたのケガが周知の事実になった以上、改変は好ましくない)
キョン(あちゃー…)
古泉「すいません、僕は一旦席を外しますが…頑張ってくださいね」
キョン「おぅ…お前も、頼んだぜ」
古泉「えぇ、お互いに。冷静にです、忘れないでくださいね」
そんなこんなで俺たちSOS団は、スポ魂よろしくともいえるハプニングに見舞われてしまう
…今にしてみれば、これこそはハルヒの望んだものだったとか…じゃないよなぁ?
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 01:55:54.79 ID:rnkBGpw60
…こりゃ、マジでヤバいのか?
長門「骨や組織に異常は見られない、これはただ腫れているだけ」
キョン「そうは言っても、なぁ…」
みくる「キョンくん、もう、十分頑張りましたし…棄権しましょう?」
長門「涼宮ハルヒが、それだけあなたの怪我という事象を気にしているということ」
キョン「はぁ…」
古泉は自分が抜ける事も考えてたらしく、この先のセクションの対策はしっかりとまとめておいてくれた
長門「ここから先は上半身主体の種目が多い、サポーターでこれ以上の腫れを防ぐ」
みくる「そんな、なんでそんなに…頑張るんですか…?」
キョン「そりゃ…朝比奈さんの、ためにも…」
みくる「!!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 02:09:41.62 ID:rnkBGpw60
みくる「…わたしと、…からですか…?」
キョン「え?」
みくる「キョンくんは…わたしと…えっちした、から…ですか?」
キョン「あ、朝比奈さんそれは違」
みくる「わ、わたしが…おっぱいみせたら…棄権、してくれますか!!」
キョン「何を言ってるんですか朝比奈さん!み、み、みんなみてますって!」
みくる「あぅ…だって…どうして、こんなひどい…ひぅ…」
長門「スタートが近い、準備を」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 02:38:08.83 ID:rnkBGpw60
痛み自体はほとんど無いんだが、なんとも違和感が収まらない。
しかし、ここまできたら棄権だなんて言ってられない
なんていうか、せっかく練習もしてきたしな!…くそ、うまい事浮かばねぇな俺。
そうして向かえた中盤の種目、まずはダウンヒルジャンプと呼ばれる板の滑走からのジャンプ
そこからロープへと飛び移り足場に…大丈夫、足の感覚はマヒしてるワケじゃなさそうだ
続いて、懸垂にジャンプをあわせた様なサーモンラダー言われたセクションだが…クソ
イメージはしっかりとしてきたし、練習もしたんだ!こんなところで終わるもんか!
…手こずったがクリアできた、そして次だ
まったく、手でペダルを漕ぐなんてふざけてやがる
だがコレが連続して腕や肩に負荷を蓄積させる
ここはいっきに駆け抜ける!!
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 02:52:14.18 ID:rnkBGpw60
続いて、宙吊りのパイプをつたって渡って行くセクションに入った
肩を回し、腕はまだなんとかいけそうだ
ゆっくり回転するパイプをつたって進むわけだ
このあたりまで来ると、中途半端に鍛えている奴らは疲れから慌てて自滅
なんてパターンが多いそうだ。そうだ、古泉も言ってたじゃないか…おちつけ、落ち着いていけばいい
のこるセクションはパイプスライドと…両手足を突っ張っての25mをゆけばクリアだ
25mってのはいがいに長い、誰かと話しながら歩けばさほどでもないが
何も言わずただ「歩け」とだけ言われたならイヤな顔をするだろう
両手と肩に力を込め、次に足を…大丈夫だ、そんなには痛くない
俺はその、長くて短い距離をすすみはじめた
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 03:12:11.23 ID:rnkBGpw60
いかん…まだ、ほとんど進んでないってのに、こんなにツラいとは…
だが、このセクションをクリアすればトップまでもう一歩なんだ…
耐えろ、俺の体!!
「ぁっ」
おぉぉおお!あ、あぶないぞーいまのは本気でヤバかった!
打った膝とは逆の足が滑り、あやうくそのまま落ちるところだった!
し、しかしあと少し!
もう目の前まで来てるぞ!よし、冷静に、落ち着いて…くっ
「っしゃぁあ!」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 03:23:19.20 ID:rnkBGpw60
ここをクリアすればトップ、それだけで俺の目標はまず達成される
パイプスライド、コレさえいければ…いや、ダメだだめだ。
俺はコレ全部をクリアするんだ、そんぐらいの意気込みで臨んできたんだから…
冷静なのと弱気は違うんだ、気合を入れろ気合を!
ぐぅっ・・・もう、腕がパンパンだ、顔の…位置が、下がっちまう
アレだけいろいろ言ったってのに、これでダメになっちまうのか、全部!くそっ!
「がんばれ!キョンくん、がんばれ!がんばれぇ!」
あれは、朝比奈さんだ…そうだよ、俺頑張らなくちゃいけないじゃないか、でも…もう
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 03:33:29.12 ID:rnkBGpw60
「頑張れよ!もうちょいだ、ラストまで行っちまえ!!」
谷口…
「あと少しです!行けます、信じてください!!」
古泉、戻ってきたのか?
「あなたのポテンシャルなら、ラストステージまでたどり着ける、信じて」
長門…
「がんばれ!頑張れ!いっけー!あとちょっとだ!頑張れ!!」
会場、大盛り上がりじゃないか…よかったな
「キョン!あんたならできるわ!だから、だから…」
ハルヒ!!
「うぉりゃぁぁあああああああああっ!!!!!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 03:40:10.28 ID:rnkBGpw60
俺は全力で身体を振り切り、セクションゴールの足場へと飛び込んだ
飛び込んだんだ、確かに
くそ、なんてこった…ハチマキが、パイプに引っかかって
上半身の勢いが少しそがれちまった…
スローな世界で俺は、足場に足が着いた。
しかし、上半身が…頭が、おもいのほか足場へと近づけない
こんな、こんなのってありかよ、チクショウ!!
「あんたがゴールしたら!あたしを好きにしていいから!!」
キョン!!!
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 03:42:04.13 ID:rnkBGpw60
「・・・」
俺の両足は、中に投げ出されている
しかし、上半身は…足場に乗っていたんだ
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>56が見えない] 投稿日:2009/04/26(日) 03:43:04.95 ID:rnkBGpw60
「・・・」
俺の両足は、宙に投げ出されている
しかし、上半身は…足場に乗っていたんだ
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 03:49:03.84 ID:rnkBGpw60
上がる歓声に俺は意識がハッキリした
いや、ボーっとしてたのは実際1分も無かったんだろう。
走ってきた奴らが、俺に抱きついたりなんだりでもみくちゃにされた…
しかし、はぁ…納得いかねぇ…
聞いてみれば、俺は着地して確かに足が先で、頭は遠かったのだ
しかし着地した足が滑り腹を打ち、顔を打ち、頭を打ち
張り付くようにして足場に残った、だそうな。
どこのギャグマンガだってんだよ、おい…
しかし俺はその、ギャグマンガのキャラさながらだったわけで
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 03:54:52.84 ID:wbAhPlX50
みくる「キョンくんキョンくんキョンくん!わぁぁああん、よかったぁ、よかったぁ…」
キョン「朝比奈さん…おかげで俺、ゴールできましたよ、ありがとうございます」
古泉「やれやれ、あんな攻略法は僕にも行ってなかったじゃぁないですか」
キョン「バカいえ、偶然だよ。その偶然も朝比奈さんのくれたハチマキのおかげで」
長門「違う」
キョン「…ここまで来て無粋な事言うんじゃありません」
長門「あのハチマキは」
ハルヒ「キョン!やったじゃない事実優勝よ!」
キョン「あぁ…そうだな、お前もよかったな」
ハルヒ「そうね、あとは…アレ制覇だけだわ!!」
キョン「は?」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 04:01:52.91 ID:wbAhPlX50
…天高く、馬肥ゆる秋。
いや、なんか言葉が勝手に出てしまっただけだ。なんにも関係がないぞ、うん!
ハルヒが指差すそこには(ちょっと忘れていたが)高くそびえるSASUKE恒例のラストステージが。
キョン「いや、無理だコレは…」
想像以上の建造物は、感動のフィナーレと激励を受けたつもりだった俺には
容易に心を折れさせるに値するスケールであった…ていうかマジにこんなん生徒で作れるんかっての!!
そんなこんな、けっきょく俺は最終ステージに挑まされるも
やはり一度抜け落ちた気力は完全に戻りはせず、バンジーをしてみんなのところに帰ってくるのだった。
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 04:12:50.80 ID:wbAhPlX50
数日の間に俺は前の体力に戻ってしまった
そしてSASUKEのセットも跡形も無く解体された…
いまその時のことを語るには、記念写真とこのハチマキくらいしか品がないのである。
設営にかかわった連中は、舞台の一部を家に持ち帰ったとも聞くが…定かではない
いや、谷口に関しては俺が確認したしなぁ…ほんとうなんだろうな、そこらへんのウワサは。
ともあれ、やっとこさ俺の日常も平穏無事なところに戻ってきたんだ…よかったよかっt
ハルヒ「ねぇ、アンタさぁ…」
キョン「ん?」
ハルヒ「勝った時の約束、あれ…」
キョン「ん?朝比奈さんのだったらやっぱなしだ」(というか、それ以上のものを頂いてしまったしなぁ…)
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 04:18:38.88 ID:wbAhPlX50
ハルヒ「・・・」
キョン「ん、あぁ、そうかお前もなんか言ってたな?確か…」
ハルヒ「えぇ、言ったわ。アタシを好きにして良いって、二言も無いわ」
キョン「ま、マジかよ…おい」
ハルヒ「でも残念ね、あたしは『ゴールしたら』っていったのよねー」
キョン(うっわ、子供の屁理屈じゃねぇか)
ハルヒ「ま、まぁ?ちょっとは叶えても…」
キョン「丁重に辞退する、後が怖くてやってられん」
ハルヒ「なっ!?!!キョンのくせに!バカキョン!!」
キョン「痛ぇッ!!なにすんだよ!」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 04:23:28.02 ID:wbAhPlX50
長門「…本当に、それで後悔しない?」
みくる「えぇ…私が覚えてれば、それでいいんです」
長門「彼も、あなたを」
みくる「言わないでください…やっぱり、未来に影響を与えては、だめ・・・だから…」
長門「…対象の特定メモリーデコード、代わりの記憶を用意する」
長門「パーソナルネーム、キョン」
みくる「ごめんなさい、でも…ありがとう、キョンくん」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 04:26:41.70 ID:wbAhPlX50
ハルヒ「ぜーはー…ねぇ、みくるちゃんからもらったのって、なに?」
キョン「ん?それはだな…」
キョン(あれ?何だっけ?)
キョン「ん…あ、あぁコレだこれ!この必勝のハチマキを」
ハルヒ「…それ、あたしが渡しといてってたのんだやつ」
キョン「な」
キョン「なんだってー!!」
おしまい
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 04:28:59.87 ID:wbAhPlX50
みくるとのラブラブENDより、ちょっとはかないくらいでちょうどいいかななんて
もう明け方だクポ
前スレがどこかで見れたら、ぜひ見てね
そっちにエロ要素がつまってるから