キョン「おい・・・古泉・・・?」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:ハルヒ「キョン、爆発するわよ!」 

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 11:32:14.94 ID:czuk8Qh00

"コンコン"

古泉「・・・どうぞ」

キョン「なんだお前だけか」

古泉「申し訳ありません・・・どうです?」

キョン「チェスか・・・最近やってなかったな」



2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 11:37:28.83 ID:czuk8Qh00

キョン「お前先攻でいいぞ」

古泉「では、お言葉に甘えさせていただきます・・・」

キョン「チェスなんて最後にやったのはいつだったっけな・・・」

古泉「先月の・・・はじめくらいではなかったでしょうか?」

キョン「そうか?俺はもっと長いことやってなかった気がするぞ(あれ?強い・・・)」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 11:40:17.00 ID:czuk8Qh00

古泉「・・・」

キョン「どうした?黙りこんで」

古泉「いえ・・・最近何か気が付きませんか?」

キョン「いいや・・・サクラが散るのがこんなに早いってことに気がついたくらいかな」

古泉「それはそれは、とても趣き深いですね」

キョン「どうかしたのか?」

古泉「本当に何も気がついていないんですか?・・・チェックです」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 11:43:16.34 ID:czuk8Qh00

キョン「(!?)」

古泉「あなたの回りの事をもっと思い出してください」

キョン「それってどういうことだ?」

古泉「僕には気が付くことが出来ないんですよ・・・チェックです」

キョン「何が何だかさっぱりわからん・・・からかってるのか?」

ハルヒ「やほー!あれ?2人だけ?」

古泉「お早うございます涼宮さん」

キョン「・・・」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 11:47:11.79 ID:czuk8Qh00

古泉「チェックメイと・・・ですね」

キョン「(んなバカな・・・)ああ、そうだな」
キョン「さっきのは何だったんだ?」

古泉「あれは・・・あなたの集中力を殺ぐ為の作戦ですよ・・・忘れてください」

キョン「・・・そうか、分かった」

ハルヒ「どうしたの?何の話?」

古泉「いえ、今日はいつもと違うさし方をしたら初めて彼に勝てたので」

ハルヒ「ふーん」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 11:51:01.59 ID:czuk8Qh00

みくる「おくれてすいましぇーん」

長門「・・・」

ハルヒ「おっそいわよ2人とも!」

長門「私が朝比奈みくるを引き止めてた・・・悪いのは私」

ハルヒ「ユキがそういうなら何か理由があるのかもね、今回は特別に許してあげるわ」

キョン「朝比奈さんお早うございます、長門、おはよう」

みくる「あ!キョン君!おはようぅ」

長門「・・・」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 11:54:59.05 ID:czuk8Qh00

長門「・・・」

キョン「ん?何か言ったか?」

長門「負けたの?」

キョン「・・・あぁチェスか?初めて負けちまったぜ」

長門「そう・・・」

ハルヒ「さあ!SOS団緊急会議を始めるわよ!」

キョン「そんなの聞いてねえぞ!」

ハルヒ「そりゃそうよ!なんたって緊急なんだから!前から告知してたら緊急でもなんでもないわ!」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 11:57:45.25 ID:czuk8Qh00

キョン「それもそうか・・・」

ハルヒ「じゃあ始めるわよ!古泉君腕章とって・・・ありがとう、あなたもつけたわね?」

古泉「はい勿論ですよ涼宮さん」

ハルヒ「これよりSOS団緊急ミーティングを始めます!」





この名前と「」だけの書き方って難しいな


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:00:24.18 ID:czuk8Qh00

キョン「朝比奈さん・・・どうしたんですか?」ヒソヒソ

みくる「えぇ!?・・・なんでもないですよぉ・・・」ヒソヒソ

キョン「なんかそわそわしてるというか・・・見てるといつも以上に守ってあげたい気持ちになるんですが・・・」

みくる「もぅ〜キョン君たら・・・大丈夫です・・・さ、涼宮さんの話を聞かないと怒られますよ?」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/18(土) 12:08:16.05 ID:czuk8Qh00

ハルヒ「っというわけで明日は花見に行きます!」

キョン「どういうわけだよ・・・」

ハルヒ「キョンちゃんと話し聞いてた?まったくグズな団員がいると団長は苦労するわ!」

キョン「悪かったよ・・・で何で急に花見なんだ?」

ハルヒ「そりゃもうすぐサクラが散っちゃうからよ!」

キョン「どうせ花より団子の癖に・・・」ボソッ

ハルヒ「聞こえてるっつうの!」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:11:20.51 ID:czuk8Qh00

翌日、朝起きた俺は驚いた
あの団長様が張り切って予定を作ったはずの今日
なんと雨が降っていたのである

「雨なんじゃしょうがないわね・・・また今度にしましょう」

ハルヒからかかって来た電話の内容を俺が三人に伝える
簡易連絡網の完成だ

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:14:51.57 ID:czuk8Qh00

「・・・わかりましたガチャッ」
「せっかくお弁当作ったのに残念ですぅ〜、じゃ、また明日学校で」
「・・・わかった」
「おい長門」
「?」
「残念だったか?」
「・・・ガチャッ・・・ツー」
連絡網を伝え終わった俺は長門に電話を切られたことにすこしへこみながら二度寝を始めた


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:19:14.84 ID:czuk8Qh00

なんだかとても長い夢を・・・短い夢だったかもしれない、見た気がした
とても変で・・・普段なら腹をよじって笑えるはずのことが笑えない夢

「・・・ョンく・・・キョン君・・・」

「なんだ・・・勝手に部屋に入るんじゃありません」

「お母さんがいい加減起こしておきなさいってでんわがあったのー」

俺は布団の橋に乗っかったままの妹を布団と一緒に畳んでやった

「キョン君今日お花見じゃないのー?」

「雨で中止です」

降ってないよー、と妹が言うのと俺が窓の外の雨上がりの外を見るのとは同時だった

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:21:39.30 ID:czuk8Qh00

携帯を見る着信は一件、ハルヒかと思いきや朝比奈さん
こんなにうれしいことはないッ!!

「ほら、起きたから部屋から出て行きなさい」

「はぁーい」

部屋から出てドアをきちんと閉めたのをみて(流石俺の妹だ)携帯の履歴から朝比奈さんの番号を呼び出す


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:25:12.72 ID:czuk8Qh00

「もしもし?キョン君」
「どうしたんです?」
「ほんとはお花見の時に話そうと思ってたんだけど・・・雨がやんだので」

これは思わずいらん期待をしてしまう

「どうしたんです?」

思わずさっきと同じことを聞いてしまう

「今から会えますか?」

勿論、朝比奈さんと会うためならハルヒを倒す勇者になっても構わない

「それじゃあ・・・」

朝比奈さんはいつもの喫茶店・・・ではなくとある公園を指定した




ネタSSなら一回書いたけどシリアスむずかしいなぁ

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:28:02.08 ID:czuk8Qh00

「あ、キョン君」
「御待たせしました」

雨上がりの公園にいた朝比奈さんは何処か紫陽花を思い起こさせるような紫色のふわふわしたスカートをはいていた
うん、非常に素晴らしい

「じゃあ・・・」

と言って俺の前を朝比奈さんは歩き出す

「ちょっと相談なんだけど・・・」

くぐったドアは知らない喫茶店のものだった

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:31:39.57 ID:czuk8Qh00

ちょっと展開遅いな、省いていくわ


「なんです相談って?」

朝比奈さんがおもむろにしゃべり始めた

「古泉くんの事なんだけど・・・」

朝比奈さんはしゃべり始めた
昨日の古泉のことを

「何か必死だったの・・・忘れてくれって言われたけどどうしても気になって」
「それで俺に相談してくれたんですか・・・」

何があったかと言うと俺に昨日あいつが言ったようなことを朝比奈さんにも言っていたのだ

「最近何か気が付きませんか?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:34:38.90 ID:czuk8Qh00

古泉が?何故長門からは何も連絡が来ない?

まさかまた他の誰かから圧力をかけられてるのか?

いや、昨日の長門を見た限りでは誰かから攻撃を受けている雰囲気はなかった

古泉が言った 「最近何か気が付かないか」 という言葉

あいつは気がついていたのか?

じゃあなぜ気がついたことを言わない?長門は気がついているのか?

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:37:20.78 ID:czuk8Qh00

それは翌日の放課後起こった


週末あけの憂鬱な六時間めの授業が終わった後俺は部室に直行した

古泉がいるっだろう・・・なぜか確信を持って。俺も超能力者かもな

部室のドアをノックもせずに開く。あの古泉スマイルがあるのを予見して

しかしそんなものはなかった。あっていたのは「古泉」のところまでだ

「おい・・・古泉・・・?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:41:08.67 ID:czuk8Qh00

「ちくしょう!臭いがとれねえ!くせーんだよ!・・・臭いがとれねえ!!」

朝比奈さんが台拭きに使ってる布巾をめちゃくちゃにしている古泉がそこにいた

「おい古泉」
「においがとれない・・・臭いが・・・ブツブツ・・・おや、あなたでしたか」

顔面にとっさに貼り付けたのだろう、汗がにじんでいる古泉スマイルがそこのあった

「何をしているんだ?」
「みたんですね?私にはわかりません」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:45:29.90 ID:czuk8Qh00

私にはわからない・・・どういうことだ?

「私は・・・どう見えました?」
「少なくとも普通には見えなかった」

時間をあけずに答えてやる・・・もったいぶっても意味ないしな

「そうですか・・・そういうことです、私はまともではないんですよ今・・・」

自覚がないのですから、と自分で付け加えた

どういうことだ・・・確かに古泉はまともじゃない・・・しかしこういう”まともじゃない”とは違うはずだ
おそらく誰か、他の超能力者からの・・・

「・・・長門・・・」

ドアを開けて立っていたのは今一番頼りたい小柄の宇宙人だった

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:50:15.94 ID:czuk8Qh00

「古泉一樹」
「長門さん・・・受け取ってくれたんですね」

長門はうなずく、いつもより大きく

「それはよかったです」
「何が起こっているんだ!?」

思わず2人の会話に割り込む

「今の古泉一樹は正常ではない、この状態を回復させることは今は不可能」

どこから取り出したかわからないが注射器を構え古泉に一気に詰め寄りすばやく注射した

「応急処置だが・・・今はここまでしか出来ない」
「お手数掛けます、長門さん」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:54:35.93 ID:czuk8Qh00

万能執事兼タクシー運転手の新川氏が古泉を担ぎ上げる

「どうなってるんですか!?」
「古泉一樹をこちらで確保・・・保護しておきます」
「何が原因で!?」
「それは彼女が説明してくれるでしょう・・・古泉の携帯です。持っていてください」

新川氏から携帯を受け取る。すばやい執事は既に部室を後にした

「どういうことだ長門・・・」
「後で・・・私の家に来て・・・」

そう言って長も部室を後にした。ハルヒには悪いが俺も一度家に帰ることにした

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 12:57:52.14 ID:czuk8Qh00

「古泉一樹は攻撃を受けていた」

制服のまま自転車を飛ばしてきた長門の家で最初に言われたのはその言葉だった

「誰から・・・」
「とても説明しにくい・・・場合によっては超能力者」

一瞬間をおいて

「場合によっては異世界人」

ついに現れた。ハルヒが望んだ異世界人なのか
それが古泉に攻撃・・・敵か?

「情報統合思念体は今決めかねている、攻撃は古泉一樹たちが機関と呼んでるものにしか及んでいない」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 13:21:47.32 ID:czuk8Qh00

「お前達には関係ない・・・って事か」
「・・・」

肯定の意味だろう、沈黙
長門を責める事は出来ない
あくまで長門は親玉の意思を伝えただけだ
現に新川さんと協力していたではないか

「古泉一樹は私に助けを求めていた」
「?」



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 13:24:52.16 ID:czuk8Qh00

「前に彼が一度だけなら組織を裏切ってでも私を助けると言った」
「あぁ・・・」
「私はそれに対する応酬をしなければならない」
「それって・・・助けられたって事か?」
「・・・」

「彼が自分を抑えきれなくなったとき」
「?」
「あなたにチェスで勝った・・・あの時彼は必死だった」
「・・・」
「それがサイン、彼の限界、その時から完全に古泉一樹は攻撃に対する免疫をなくしたと思われる」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 13:28:05.92 ID:czuk8Qh00

「どういうことだ?俺が負けたのが悪かったのか?」
「彼は自分を偽っていた」
「?」
「チェスの弱い古泉一樹と強い古泉一樹」
「じゃあ俺とチェスをしていたのは?」
「同一人物だが違う・・・うまく言語化できない」

長門はためらいの表情


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 13:33:27.98 ID:czuk8Qh00

「彼が受けたのは精神攻撃の一つ」
「彼の人格の上から全く違う人格を上書きされようとしていた」
「精神分裂ってやつか?」
「それとは違う」
「全く別の人格が自分の中に存在する」

そういう理解で問題はない。と長門は言った




69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 13:41:27.06 ID:czuk8Qh00

「時間がない」

おもむろに長門が立ちあがった

「なるべく早いほうがいい、古泉一樹を助けに行く」
「助けるって・・・お前の親玉が・・・」
「・・・これは私の意志・・・」

長門の深く黒い瞳の中に吸い込まれそうになる
その瞳には何か決心のような物があるように思えた

「わかった・・・俺も行っても良いか?」
「正直言って足手まとい、あなたを守る自身はない」
「それでいい、お前は集中していてくれ、俺に出来ることが何かあるかもしれない」




あぁなんかgdgdしちゃったなごめん



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 13:45:06.47 ID:czuk8Qh00

連れて行ってくれといったもののどこに行くのかわからない

「閉鎖空間」

長門が呪文を唱える

「閉鎖空間っつったって・・・」

言い終わる前に長門の部屋が真っ暗になる・・・思い出したくないあの空間

「彼らは閉鎖空間を人為的に発生させてこちらの世界とコンタクトを取っている」
「閉鎖空間って言うのは完全に独立した存在じゃないのか?」
「古泉一樹は出入りできる、彼らもそれと同じような力を持っていると思われる」

その閉鎖空間には赤色の変態野郎も青白い神人もいなかった

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 13:51:09.74 ID:czuk8Qh00

長門の家のドアがぶち破られる

「おでまし」

煙の中から誰かが出てくる
長門が同時に構える

「ちょ・・・まてまて」

煙の中からしゃべりかけてきたそいつはあまりにも意外で

「俺は敵じゃねえ・・・仲間だ」

今、一番聞きたかった声かもしれなかった

「お前・・・古泉か?」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 13:54:37.57 ID:czuk8Qh00

「って事はお前もキョンか」

お前も?何を言ってる?

「・・・」

長門は少し驚いているようだった

「彼は古泉一樹、遺伝子レベルで全く同じ」
「そういうことだ、俺も古泉でお前はキョン、それと長門」

「おそらく私達と同じ世界の古泉に攻撃をしていた者たちのせかいの方の古泉一樹」
「って事は異世界って言うのは平行宇宙か?」
「似たような物」
「んな事はいいから早くここから出ろ、ビルごと消されるぞ」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 14:01:36.88 ID:czuk8Qh00

マンションの廊下からみた物は忘れられない
巨大な鯨が空を飛んで大きな口をあけてこちらに飛んでくる

「ほれ」
「うわッ」

古泉は俺を抱えて廊下を飛び降りる

「な、長門は!?」
「あいつなら大丈夫だ」

廊下に残った長門は何か呪文を唱えているように見えた
途端、マンションに突っ込んできた鯨が長門の鼻先で止まる

「長門!」
「ったくなんでお前ついてきたんだよ・・・」

一瞬にしてマンションは土ぼこりに包まれた

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 14:09:13.72 ID:czuk8Qh00

「お前なんでついてきた」
「俺だって何か出来ることがあるかもって思って」
「出来るわけねーだろお前普通の人間だろ?」
「・・・」
「でも俺は少しうれしいぜ」
「?」
「あっちの世界の俺のためなんだろ?あっちの世界の俺はどんなやつか知らないけど、お前はやっぱ超能力者の俺の友達なわけだ」
「・・・あぁ」
お前よりよっぽど気持ち悪いけどな

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 14:18:29.64 ID:czuk8Qh00

さて、と言って古泉は上を見上げる

「今長門の支援でこの世界を確実に閉鎖空間に戻せる」

鯨がマンションに完全に頭を突っ込んだ

「俺は長門とバトンタッチだ、一緒に帰れ」

俺が返事をする前にやつは飛んで行ってしまった

「この世界はもうすぐ確実に私達の世界からとのつながりを切断される」

後にはいつの間にか長門がいた

「帰る」
「あいつは?」
「彼なら大丈夫、いつものこと」


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 14:23:17.23 ID:czuk8Qh00

「そうか・・・」
「こちらの世界の私との同期を解除する」
「同時に私達の世界に帰る、これは強引な方法」
「私につかまって」

マンションの上部で小さな爆発
赤い光が鯨の頭から尻尾にかけてすばやく移動した

「接続解除を始める」

俺は長門の方に手を置いてそれを見ていた
光は尻尾に打たれて地面に叩きつけられた

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 14:28:46.15 ID:czuk8Qh00

気がついたら元の世界、長門の部屋だった

「あいつはどうなったんだ?」
「・・・不明」
「叩きつけられてたぞ?」
「・・・あれが彼の仕事、”いつものこと”だと同期した私には思える」
「そうか・・・古泉は?」

俺は古泉の携帯を取り出し連絡を取ろうとする
一瞬迷う、誰に連絡すれば良いのか・・・
アドレス帳を開いて一番最初に目に入った新川氏

ダイヤル・・・ワンコールも終わらないうちに出る

「どうやらうまく行ったようですな」
「・・・古泉は?」
「今替わります」
「・・・古泉か?」
「申し訳ありません、やらかしました」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 14:33:27.94 ID:czuk8Qh00

ついにシャッフルでマッガーレスペクタル来たwwww運命wwwwwwwwwクライマッ!!wwwwwwww

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 14:37:19.63 ID:czuk8Qh00

「古泉・・・」
「ご迷惑をかけしました、長門さんに変わってもらえます?」
「・・・あぁ・・・無事ならいいんだ・・・」

俺は携帯を長門に押し付ける

「長門、古泉だ」
「・・・」

無言で受話器を受け取った長門は電話で
「・・・かまわない・・・」
といって古泉との会話を終了したようで俺に携帯を返してきた

「それではまた明日、お礼はさせてもらいますよ」

そういって通話は切れた

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 14:46:14.18 ID:czuk8Qh00

「長門・・・俺は」
「あなたが来たことで明らかにあの鯨は弱体化した」
「おそらく貴方が来ることを彼らは予測していなかった。理由はわからないがそれによって不確定な要素が急増」
「俺はなんもしてないぞ?」
「感謝している」

それきりで長門は黙ってしまった
これ以上何も言うなと言うことか。

結果として俺は行って良かったのかもしれない
少しは古泉の苦労もこれからは考えてやらなければ

さてどうやってハルヒのご機嫌をとろうか

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 14:53:40.80 ID:czuk8Qh00

翌日の放課後、俺はまた部室へ直行した
なかから古泉の声が聞こえる・・・なんて言ってるかよく聞こえないが

俺は勢いよくドアを開ける

「よぉ古泉!調子はもうい・・・いのか・・・」

「カルダモン!おいしいかれーのデキアーーーガアッリ!!・・・おや?こんにちわ」

ワイシャツのボタンを開け過ぎた汗だくの古泉がもんどりうっていた
よかった、いつもの古泉だ

     終わり

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/18(土) 14:56:41.67 ID:czuk8Qh00

( ^ω^)・・・。

もうID替わるまでVIP書き込めねえ

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 15:44:56.35 ID:czuk8Qh00

一応としては異世界側の古泉の敵がこっちにも攻撃しかけてきたと言うことで
それをあっちの古泉が体を張って止める的な妄想でしたごめんなさい

一応このスレ落ちるまでいますごめんなさい
もうすぐ出かけますけどごめんなさい



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