1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 13:45:16.63 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「みんなそろってるかしら?」
キョン「おお、ハルヒか。ちょうどよかった、大事な話があるんだ」
ハルヒ「なによ?」
キョン「SOS団の新しい団長が、古泉に決まった」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 13:45:57.02 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「はあ?」
キョン「副団長は長門になったぞ」
長門「…………」コクッ
ハルヒ「ちょっと!言ってる意味が……」
みくる「言葉どおりですぅ」
ハルヒ「ちょっと!みくるちゃん、何でスーツなんか着てるのよ!?」
古泉「朝比奈さんはSOS団団長である僕の、専属秘書になりました」ニコッ
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 13:48:26.68 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「そんな馬鹿な話があるわけないでしょう!だいたい団長のわたしに断りもなく……」
キョン「いや、だから団長は古泉だ」
ハルヒ「うっさいバカキョン!何で古泉くんなのよ!?」
長門「古泉一樹の方が人格的に優れている」
キョン「だそうだ」
古泉「いやあ、恐縮です」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 13:53:00.97 ID:N1sfVsRi0
キョン「そもそも、団長やら部長やら責任者じみたものは人間性で決めるものだからな」
ハルヒ「それじゃまるでわたしの人格に問題があるみたいじゃない!」
キョン「まあ……」
みくる「そうですね……」
ハルヒ「!!」
古泉「んっふ。涼宮さん、それだけではないのですよ」
ハルヒ「何だっていうのよ!」
古泉「いつの時代も力のあるものがリーダーを務めてきました。そして今……涼宮さんの能力が弱体化した今、僕が最強です」
古泉「なにせ、貴女の力が半分僕に移ったのですから」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 13:56:52.05 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「はあ? だいたい何よ、その力って……」
古泉「貴女は知らなくていいことです」
キョン「ハルヒ、とにかく団長は古泉だ。団長の意見に従え」
ハルヒ「そんな……みくるちゃん!何とか言いなさいよ!」
古泉「おやおや、涼宮さん。朝比奈さんは貴女より学年が上ですよ? ちゃんと敬称をつけてください」
ハルヒ「な!? 今までずっと『みくるちゃん』って呼んで……」
キョン「『朝比奈さん』もしくは『朝比奈先輩』だろ?」
ハルヒ「…………」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:02:53.39 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「と、とにかく認めないわよ!!」
古泉「そうですか……それでは仕方ありません。SOS団を辞めてください」
ハルヒ「!!」
古泉「SOS団は今や僕の組織です。不安分子には居てもらいたくないのですよ」
ハルヒ「……どうしちゃったの? みんな変よ?」
キョン「悪いな、ハルヒ。今は古泉が神なんだ」
長門「古泉一樹の力は増大傾向にある」
みくる「そのうち涼宮さんは何の力もない、ただの電波さんになっちゃいますよぉ」
古泉「どうします? SOS団に残るなら、階級は最下位になりますが」
ハルヒ「な、なんでキョンより下に……」
古泉「彼のほうが人間が出来ていますからね。当然のことです」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:06:49.92 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「や、やめてやるわよ!」
キョン「おいハルヒ、早まるなって」
ハルヒ「ふん!私を追い出したことを後悔させてやるわ!新生SOS団を立ち上げて、目にものを見せてやるんだから」
古泉「どうぞ……しかし僕に立て付くならそれなりの覚悟をしてきてくださいね」
ハルヒ「首を洗って待ってなさい!!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:08:13.32 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「谷口、国木田!あんたたちSOS団に入りなさい!」
谷口「はあ?」
国木田「えっと、どういうこと?」
ハルヒ「かくかくしかじかよ!」
谷口「だからって何で俺たちが……(かくかくしかじかって、>>1手抜きすぎだろ)」
国木田「でも、なんか変だね。キョンが涼宮さんを裏切るなんて」
谷口「そうか? あそこまでこき使われれば当然じゃねぇか?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:10:43.96 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「ごちゃごちゃ言ってないでさっさと入りなさいよ!」
谷口「やなこった!」
ハルヒ「あんたね、このままSOS団が崩壊したらもうみくるちゃんの写真手に
入らないのよ?」
谷口「!!」
ハルヒ「あのバカキョンがあんたのために写真撮るとも思えないしね……それに
みくるちゃんのコスプレも見納めになるわよ」
谷口「是非入団させてください!」
国木田「谷口……」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:13:03.42 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「で、国木田。あんたはどうすんの?」
国木田「僕は……朝比奈さんの写真は要らないけど……」
ハルヒ「??」
国木田「キョンさ、迷惑顔しながらも結構SOS団を楽しんでたと思うんだ。だ
からなんか不思議っていうか……」
ハルヒ「…………」
国木田「SOS団は不思議を探すんだよね?」
ハルヒ「えぇ、そうよ!」
国木田「じゃあ僕も入るよ」
谷口「!!」
国木田「だって不思議だし。キョンがなんでこんなことしたのかさ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:15:00.39 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ(これで三人……でもまだ足りないわ、最低でもあと二人ほしいわね)
鶴屋「やっほー!ハルにゃん!」
ハルヒ「!!」
鶴屋「聞いたよ!新SOS団作るんだって?」
ハルヒ「そうよ!」
鶴屋「入れてほしいっさ!」
ハルヒ「えっ?」
鶴屋「みくるのやつ最近付き合い悪いにょろ……古泉くんが団長になってから…
…」
鶴屋「だからわたしはハルにゃんに味方するよっ」
ハルヒ「ありがとう……」
ハルヒ(あと、一人ね)
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:17:29.44 ID:N1sfVsRi0
会長「……だからといって何故私のところにくる?」
ハルヒ「あんたとわたしは利害が一致してるからよ!」
会長「どこがだね?」
ハルヒ「あんたはSOS団を認めてないんでしょ?だったら一緒にSOS団を潰せばいいのよ!」
会長「そのためといって私が君のSOS団に入ったら本末転倒ではないかね?」
ハルヒ「堅いことはいいから、さっさと入りなさいよ」
会長「断る。馬鹿馬鹿しい……」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:20:31.66 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「……取り返したいのよ」
会長「何?」
ハルヒ「あんたにとっては認められない集団だったかもしれないけど、わたしたちはあれはあれで楽
しかったのよ!その居場所を取られて黙ってられるわけ……ないじゃない」
会長「…………」
ハルヒ「もういいわよ!他をあたるから……」
会長「…………」
会長「む……私は会長だ。その私が君たちのようなくだらない集団に属するなどあり得ないし、あって
はならない。だから……」
ハルヒ「もういいって言ってるでしょ!」
会長「私が君のSOS団に手を貸すなら、仮入団ということになる。もちろん部として正式には認ない。
正式に認め加入するなど自尊心が許さないからな」
ハルヒ「それって……」
会長「勘違いしないでくれたまえ。君が新SOS団を作ったとして、古泉のSOS団を潰せなければ、
SOS団が二つになってしまう。それが厄介だというだけのことだ」
会長「あんな馬鹿げた団体が増えるのを、生徒会長として見過ごすわけにはいかないからな」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:22:20.23 ID:N1sfVsRi0
谷口「なあ国木田、俺ら本当にSOS団に入って良かったのか?」
国木田「え?」
谷口「正直少し後悔してる」
国木田「なにを今さら……それに後悔って、さっき入ったばかりだよ」
谷口「いや、そうなんだけど。なんかキョンを敵に回すってことじゃん?」
国木田「でも、なんか断れないんだよね。涼宮さんの頼みって」
谷口「変だよな、今まではいくら誘われても断れたのに」
国木田「事情が事情だからね、涼宮さんも本気なんじゃない?」
谷口「う〜ん……」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:23:14.65 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「メンバーも集まったことだし、早速対策会議を開くわよ!」
鶴屋「よ、ハルにゃん!」
会長「ちょっと待ちたまえ……なぜ生徒会室に集まるんだ!」
ハルヒ「しかたないでしょ、部室は使えないんだから」
会長「だからといって……君はもう少し礼節というものをだな……」
ハルヒ「うるさいわねぇ、ちゃんと喜緑さんに許可もらったわよ?」
会長「!!」
喜緑「…………(すみません)」
会長「くっ……」
ハルヒ「じゃあ、会議を始めるわよ!」
谷口(早く帰りてぇ……)
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:25:08.08 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「じゃあまずは……」
国木田(何を決めるんだろう)
ハルヒ「副団長を決めるわよ!」
谷口「はあ?」
ハルヒ「間抜けな声出してんじゃないわよ、アホ谷口!」
谷口「いや、そんなもの別にどうでもいいだろ!」
ハルヒ「大事なことよ!……ってまあ、もう誰にするか決めてるんだけどね」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:27:21.82 ID:N1sfVsRi0
鶴屋「さすがハルにゃん!誰にょろ?」
ハルヒ「国木田!あんたよ!」
国木田「え、僕?」
ハルヒ「そうよ!鶴屋さんはSOS団の顧問っていう役職がすでにあるから無理だし、仮団員に副団長やらせ
るわけにもいかないでしょ?」
会長「当然だ」
谷口「ちょっ、俺は?」
ハルヒ「あんたはバカキョンと同じポジションよ!」
谷口「って雑用係!?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:29:10.00 ID:N1sfVsRi0
朝倉(あらあら、何だか楽しそうなことになってきたじゃない♪)
朝倉(涼宮ハルヒと古泉一樹……どっちにつこうかしら?)
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:31:58.20 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「だから副団長できるのは国木田しかいないのよ!」
国木田「僕はかまわないけど。でも副団長って何をするの?」
ハルヒ「そうねぇ。敬語で丁寧に喋って、微笑んでればいいんじゃない?」
谷口(それじゃあ副団長っていうか、まんま古泉……)
国木田「わかりました。気をつけてみますね」
谷口(順応早っ!!)
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:34:11.55 ID:N1sfVsRi0
会長「で……策はあるのかね?」
ハルヒ「そこよ!何か作戦ある人!」
鶴屋「はいっ!」
鶴屋「部室に乗り込んでみくるちゃんを連れ出すにょろ!!」
国木田「それはいかがなものかと……」
ハルヒ「そうよ!それにそれじゃあみくるちゃんしか取り返せないわ」
国木田「んっふ。涼宮さんはキョンの心配をしているのですね」
谷口「国木田、その喋り方やめろ。なんつーか、うぜぇ」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:36:05.46 ID:N1sfVsRi0
古泉「おやおや、涼宮さんが新SOS団を?」
みくる「はい。今のところメンバーは、涼宮さん・国木田くん・谷口くん・生徒会長・鶴屋さんの五人
だそうですぅ」
キョン「面倒だな……」
古泉「いえ、それほどの脅威でもないでしょう」
みくる「国木田くんも谷口くんも鶴屋さんも、ただの人間ですからね」
キョン「いや、でも会長は……」
古泉「彼は確かに機関の関係者ですが、あくまで外部です。何の脅威でもありません」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:38:48.74 ID:N1sfVsRi0
長門「気になることが一つ」
古泉「何です?」
長門「朝倉涼子の存在」
キョン「!!あいつは消したはずじゃ……」
長門「いる。何故かはわからない」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:41:07.15 ID:N1sfVsRi0
長門「さらに、喜緑江美里」
キョン「あいつらに邪魔されたら厄介だぞ」
古泉「確かに……いくら力を得た僕と長門さんとはいえ、朝倉さんと喜緑さんの二人が相手
ではギリギリの戦いになるでしょうね」
長門「しかし、朝倉涼子は急進派」
みくる「ということはむしろこっち側ですかぁ?」
古泉「まあ急進派の朝倉さんが涼宮さんの側につく可能性は低いですね。喜緑さん一人なら、まだ
何とかなるでしょう」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:43:40.27 ID:N1sfVsRi0
長門「あとは涼宮ハルヒ」
キョン「古泉、あいつの能力はどれくらい減ったんだ?」
古泉「僕とほぼ互角に分け合うといった感じですからね。自分の身の回りなら、小さな改変は起こせるでしょう」
キョン「大丈夫なのか?」
古泉「大丈夫でしょう。そもそも彼女は自分の力を知らない。知ったところで今の涼宮さんの能力は僕や
長門さんには及ばない」
みくる「古泉くんには超能力がありますからねぇ」
古泉「んっふ。それに、力への予備知識もあります。現在の力関係を言うのなら」
古泉>長門>朝倉・喜緑≧ハルヒ>他の人
古泉「という感じですからね。さらにコンピ研を取り込んだおかげで、人数でもこちらが有利です」
キョン「なるほど、楽勝だな」
古泉「しかし、念を入れて損はないでしょう。朝比奈さん、貴女はあの方を呼んできてください」
みくる「ふぇ……は、はい!」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:46:40.12 ID:N1sfVsRi0
prrrrrrrr!!
キョン「お、ハルヒからだ。もしもし?」
ハルヒ『出たわねバカキョン!!』
キョン「SOS団を抜けたくせに何の用だ?」
ハルヒ『わたしたちは新SOS団を立ち上げたわ!あんたたちより早く宇宙人や未来人を見つけて、鼻を明かしてやるんだから!』
キョン「そうか、勝手にやってくれ。ちなみに俺たちは不思議探しはしないぞ?」
ハルヒ『!!何でよ!?』
キョン「あれはおまえがいたからの活動だ。古泉が団長になった今、不思議探索する必要はないしな」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:48:48.36 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「……だそうよ」
谷口「おいおい……じゃあどうやって勝負すんだよ」
ハルヒ「それなら、向こうから提案があったわ!」
国木田「どんな?」
ハルヒ「わたしたちの誰かが、古泉くんを倒したら勝ち!」
国木田「倒すって?」
ハルヒ「なんでもいいから倒せばいいのよ!」
会長「君はまた物騒だな。そもそも敵の提示した方法に乗るなど不利だろう」
鶴屋「ハルにゃんがそれでいいなら私もそれでいいにょろーっ!!」
谷口(こいつらやる気満々だな……)
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:51:45.68 ID:N1sfVsRi0
会長「……やっと帰ったか」しゅぼっ
喜緑「本気で加勢するのですか?」
会長「できればご免こうむりたいが、しかたあるまい」
会長「おまえは?」
喜緑「情報統合思念体は静観の構えです」
会長「ふん……そうなると長門有希が曲者だな」
会長「さあて、どうなるか……」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:55:29.17 ID:N1sfVsRi0
ついに戦いのときを迎えたSOS団と新SOS団……
戦いの火蓋は切って落とされた
ハルヒ「ねぇ、このナレーション誰?」
国木田「ドラゴンボールの人」
ハルヒ「らしいわよ!脳内再生よろしく!」
・SOS団 ・新SOS団
古泉 ハルヒ
長門 国木田
みくる 谷口
キョン 鶴屋
コンピ研一同 会長
・???
喜緑
朝倉
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 14:59:32.08 ID:N1sfVsRi0
キョン「さて、ハルヒたちが攻めて来るみたいだが。どうする? 古泉」
古泉「僕や長門さんが出るまでもないでしょう。貴方たちとコンピ研の皆さんで始末してください」
キョン「コンピ研……役に立つか?」
長門「彼らはただの人間……しかし向こうもただの人間」
キョン「なるほど。数の上で有利なこっちに分があるか」
古泉「涼宮さんには気をつけてください。まだ微弱な改変くらいなら起こせる力があります」
キョン「わかった」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:01:59.33 ID:N1sfVsRi0
国木田「ねぇ、キョンは一体何がしたいんだろう?」
谷口「何って?」
国木田「ほら、SOS団に恨みがあるんならみんなで団を辞めればいい話だよね」
谷口「何でSOS団に居座るのかってことか?」
国木田「そう。不思議探索もしないみたいだし」
谷口「そりゃあおまえ、朝比奈さんや長門有希といった美少女が周りにいるんだぜ? そんな空間を手放すわけが……」
国木田「うーん、何でだろう?」
谷口「無視かよ……」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:05:34.97 ID:N1sfVsRi0
国木田「涼宮さん」
ハルヒ「ん? なによ?」
国木田「キョンのことが心配なんだよね?」
ハルヒ「!!そ、そんなこと……」
国木田「この間も言ったけど、キョンはSOS団にいるのが楽しそうだったよ」
ハルヒ「でもわたしを追い出したじゃない!不満があったってことよ!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:07:50.52 ID:N1sfVsRi0
国木田「何か理由があったんじゃない?」
ハルヒ「…………」
国木田「涼宮さんは笑ってたほうが可愛いよ」
ハルヒ「!?あ、あんた何言って……///」
国木田「って前、キョンが言ってた」
ハルヒ「ああ、なんだキョンが……ってええぇ!?///」
国木田(キョンは幸せものだなぁ)
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:12:31.76 ID:N1sfVsRi0
鶴屋「武器調達してきたにょろー!!」
谷口「うわ!すげっ!バットに竹刀にエアガン……」
会長「む……野蛮な」
ハルヒ「といいつつ竹刀もエアガンもばっちり選んでるじゃない!!」
会長「これは護身用だ」
国木田「これ……普通に怪我しちゃわない?」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:15:22.46 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「それじゃみんな!SOS団を取り戻すべく、行くわよ!!」
谷口(帰りたい……)
ハルヒ「何よ谷口!やる気ないわね……ひょっとして怖いの?」
谷口「はあ? んなわけないだろ、向こうは男はキョンと優男の古泉だけ。あとは女だろ? 俺一人でもいいくらい……」
???「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
鶴屋「にょろ!? 何なのさ?」
会長「あれは……」
国木田「マッチョ化したコンピ研がこっちに向かってくる……(しかも何故かみんな黒パンツ)」
ハルヒ「迎え討つわよ!!」
谷口「WAWAWA、忘れ物〜……」コソコソ
国木田「あ、逃げた」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:19:04.34 ID:N1sfVsRi0
鶴屋「ほいっ!!とぉっ!!」バキッ
ハルヒ「さすが鶴屋さんね!」ボカボカ
谷口「WAWAWA〜!!!」
国木田「すごい……あのマッチョコンピ研相手に余裕だ」
会長「むぅ、しかし数が多いぞ。どうする気だね、涼宮くん?」
ハルヒ「こっちにだって秘策があるのよ!」ニヤッ
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:22:53.30 ID:N1sfVsRi0
キョン「!? コンピ研が一気に全滅……」
キョン「どういうことだ? 古泉が改変したマッチョコンピ研のはずなのに」
???「手を抜かないほうがいいわよ、キョンくん」
キョン「あ、貴女は……」
みくる(大)「さて、わたしたちで終わらしちゃいましょうか」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:26:23.22 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「倒したわね……」
キョン「よぉ、よくここまで来たなハルヒ」
ハルヒ「キョン……それと、その人は?」
みくる(大)「お久しぶりですぅ、涼宮さん……なんてね。うふふ」
鶴屋「ひょ、ひょっとして……みくるかい!?」
古泉『その人は、未来の朝比奈さんですよ』ブゥン!
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:29:46.77 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「未来!?って、あ!古泉くん!!」
国木田「パソコンの画面に古泉くんが……」
ハルヒ「ちょっと、古泉くん!ここに出てきて正々堂々わたしたちと戦いなさい!」
古泉『んっふ。せっかちな方ですね。ラスボスは最後に出てくると相場は決まってます。部室でお待ちしていますよ』
ハルヒ「ふん!すぐに行ってやるわよ!!」
キョン「その前に、俺を倒さなきゃ先へは進めないぜ」ニヤリ
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:31:50.21 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「何よ、あんたなんか……」
谷口「待て。キョンの相手は俺に任せろ」ずいっ
国木田「さっきは逃げてただけのくせに」
谷口「そ、そんな俺でもキョンくらい朝飯前だぜ!」
鶴屋「未来のみくるだろうが、みくるのオイタは私が許さないにょろ!」
みくる(大)「あら、じゃあわたしの相手は貴女ね?」
古泉『んっふ。面白いことになってきましたね』
谷口 VS キョン!!
鶴屋 VS みくる(大)!!
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:36:31.33 ID:N1sfVsRi0
キョン「谷口、おまえ貧乏くじを引いたな」
谷口「へ?」
キョン「実は古泉からある権限をもらってな。今の俺には特殊な力がある」
谷口「な、なんだろうとかかってこい!!」ビクビク
キョン「出でよ、神人たち!!」
神人「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
神人「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
谷口「WAWAWAWA……」
ハルヒ「な、なによこれ!!」
古泉『彼には神人を操る能力を与えておきました』ニコッ
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:41:45.16 ID:N1sfVsRi0
(ナレーション)「あーっと、ここでキョン選手が化け物を召還しました!神人と呼ばれるこの生き物は一体何なのか!?
谷口選手、ピンチです!!!!」
ハルヒ「あら、ナレーション変わったわね?」
国木田「ドラゴンボールの、天下一武道会でナレーションしてた人だよ」
ハルヒ「懐かしいわね……」
谷口「それどころじゃねぇぇぇぇぇぇっ!!」
神人「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ブンッ
谷口「WA〜〜〜〜!!!!」ドガシャーン!!!!!!!!!!!
(ナレーション)「お〜っと、谷口選手撃沈!!」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:47:09.28 ID:N1sfVsRi0
キョン「谷口……冥福を祈るぞ」
古泉『おやおや、谷口くんが死んでしまいましたね?』
???「――まだだ」
キョン「!?」
ハルヒ「残念ね、谷口は生きてるわよ」
キョン「そんな、まさか……。神人の攻撃を受けて生きていられるはずが」
ハルヒ「こっちにも秘策があるのよ。彼が谷口を助けたわ」
キョン「彼……?」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:51:16.84 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「あんたや古泉くんの失敗は>>1のSSをよく読んでいなかったことね!」
キョン「そんなこといっても、ID変わってるし、トリつけてないし……」
ハルヒ「この>>1のハルヒSSにはかならず登場していた男……その人がまだ出てないのに気づかなかったのね」
古泉『ま、まさか……』
ハルヒ「>>1のSSには欠かせないこの人の登場よ!」
春日「トゥース!!」
春日「みなさんご安心を。谷口くんはこの春日が助けました」
参考……
キョン「今日も一日ガンバルンバ」(>>1作)
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1239075910/
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 15:58:04.24 ID:N1sfVsRi0
春日「ここは春日に任せて、先へ行ってください」
キョン「バカな……神人と互角に渡り合うとは。おそらくハルヒによる微弱な改変で……」
会長「そのような分析をしてる暇があるのかね?」しゅぼっ
キョン「せ、生徒会長……」
会長「化け物を操るだけじゃつまらないだろう。相手をしてやる」
鶴屋「ほいっ!とおっ!」バシッ!
みくる(大)「あら、やるじゃない」ガシッ!ガシッ!
鶴屋「ハルにゃん!ここは私に任せて先へ行くにょろ〜!!」
ハルヒ「みんな……」
ハルヒ「行くわよ!国木田!!」
国木田「う、うん!」
谷口「ちょ、俺は!?」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:03:08.58 ID:N1sfVsRi0
長門「くる」
古泉「そのようですね。どうします? 二人で行って終わらせますか?」
長門「あなたはここに残るべき」
古泉「一人で大丈夫ですか?」
長門「大丈夫。それにあなたはラスボス。ここにいるべき」
古泉「んっふ。わかりました。お任せしますよ」
長門「…………」コクリ
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:07:05.65 ID:N1sfVsRi0
長門「よくここまで来た」
ハルヒ「有希……!」
国木田「……長門さん?」
長門「でもここで終わり」スッ
ハルヒ「な、なによ……やる気?」
谷口「待てぇぇぇぇぇぇい!!この勝負俺が引き受けた!!」
国木田「懲りないなあ」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:12:32.38 ID:N1sfVsRi0
国木田「谷口……それじゃまるで男塾でいう虎丸や富樫ポジションだよ?」
谷口「う、うるさい!飛燕になってやんよ!!」
長門「…………」
谷口(相手は美少女長門有希……小柄だしきっと勝てる!)
谷口(そんでドサクサにまぎれてあんなことやこんなこと……フヒヒwww)
長門「遠慮なく」ヒュッ
谷口「WA−−−−−−−!!!!」ドカーン!
国木田(これは……死んだな)
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:20:32.10 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「有希……なんなの?その力」
国木田「まるで人間じゃないよ……」
長門「確かに、私は人間ではない」
ハルヒ・国木田「!!」
長門「私は統合情報思念体によって造られた……」
???「対有機生命体用ヒューマノイドインターフェイス、でしょ?」
長門「!!」
国木田「そ、その声は……」
朝倉「いわゆる宇宙人、そうでしょ?長門さん」
ハルヒ「あ、朝倉涼子!?」
国木田「う、宇宙人……ヒューマノイド・インターフェイス?」
朝倉「そうよ」
谷口「し……知っているのか、雷電……」
国木田(あ、生きてた)
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:26:42.73 ID:N1sfVsRi0
朝倉「長門さんの相手は私に任せて、あなたたちは早く行って」
国木田「で、でも……」
ハルヒ「勝てっこないわよ!あんなの……」
朝倉「大丈夫よ、わたしも宇宙人だから」
ハルヒ・国木田「!!」
朝倉「わかったらさっさと行ってちょうだいな」
長門「……なぜ急進派のあなたが涼宮ハルヒの側につく?」
朝倉「急進派云々ってのはあくまで思想的な問題。こういうのとは無関係なのよね」
長門「あなたは私のバックアップに過ぎない」
谷口「すげぇ勝負になりそうだぜ……」ゴクリ
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:29:08.35 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「いよいよあとは古泉くんだけね……」
国木田「2対1だし……勝てるかも」
ハルヒ「みんなは大丈夫かしら?」
国木田「……きっと、大丈夫だよ」
ハルヒ「……そうね」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:32:37.87 ID:N1sfVsRi0
国木田「ねぇ、涼宮さん」
ハルヒ「???」
国木田「無事に僕らが勝ったらさ……僕も正式にSOS団にいれてくれる?」
ハルヒ「!!いいわよ、決まってるじゃない!」
国木田「それと……僕実は涼宮さんのこと……」
古泉「青春ドラマはそこまでです」
ハルヒ・国木田「!!」
古泉「ようやくラスボス登場ってとこですかね。んっふ」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:39:35.10 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「SOS団は返してもらうわよ!」
古泉「そううまくいくでしょうか?」
ハルヒ「いくら古泉くんでも、2対1じゃ余裕もないんじゃない?」
古泉「まぁ僕1人でも充分は充分ですが……ところであなた方の仲間はどうなったのでしょうね?」パチン
シュゥゥゥン!(何かが瞬間移動して現れた音)
ハルヒ「こ、これは!?」
国木田「鶴屋さん!朝倉さん!!」
古泉「どうやら負けてしまったようで……ってどうしてあなたまで?」
キョン「」
古泉「まったく。せっかく神人を操る力を与えてあげたのに」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:44:52.09 ID:N1sfVsRi0
鶴屋「うう……ハルにゃん……負けちゃったにょろ」
朝倉「これは……うん、無理……」
長門「所詮私の相手ではない」
みくる(大)「私はちょっと手こずったけど……にしてもキョンくんたら駄目ねぇ」
キョン「」
古泉「オードリー春日と生徒会長はどうしています?」
みくる(大)「神人を多めに出しといたから、まだそっちの相手をしてるわ」
古泉「それは好都合です」ニコッ
古泉「では今のうちに涼宮さんと国木田くんも片付けちゃいましょう」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:48:41.07 ID:N1sfVsRi0
古泉「さて、ではあなたたちの相手をしましょうか」
谷口「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁ!!!この勝負(ry」
国木田「もういいって」
古泉「ふんもっふ!」
谷口「WA−−−−−−−−!!!」ドーン!
ハルヒ「お約束ね」
長門「ユニーク」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:53:47.37 ID:N1sfVsRi0
ハルヒ「ていうか古泉くん、今の何!?」
古泉「んっふ。超能力ですよ。今のここは閉鎖空間と同様にしてあります」
ハルヒ「閉鎖……空間?」
国木田「超能力?」
ハルヒ「な、なによ!そんな出鱈目言ったって信じな……きゃあ!!」
みくる(大)「ふん!」ドスッ!
ハルヒ「」
国木田「涼宮さん!!」
みくる(大)「面倒なんで眠ってもらいましたぁ、なんてね。ふふ」
古泉「では国木田くん」
古泉「元副団長と現副会長で一騎打ちと行きますか」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 16:57:53.72 ID:N1sfVsRi0
>>82
現副会長→現副団長 でした
国木田「ねぇ、どうしてこんなことを?SOS団楽しそうだったのに……」
古泉「楽しくはありませんよ。我々は涼宮さんを観察するため仕方なくあの場にいたのです」
国木田「観察?」
古泉「実は彼女には、かくかくしかじかという能力がありましてね」
国木田「そ、そんな……それでかくかくしかじかな機関から古泉くんが?」
長門「かくかくしかじかは便利」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:02:05.95 ID:N1sfVsRi0
国木田「でも、いくら能力がなくなったからって……」
古泉「なくなったわけではありませんよ。僕に引き継がれたのです」
国木田「いったい君たちはその能力をどうするつもりなの?」
古泉「それは言えませんね」
国木田「…………」
古泉「では、そろそろ決着をつけましょうか」
(ナレーション)「さあ!ついに決勝です!勝つのは古泉選手か国木田選手か!」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:07:17.82 ID:N1sfVsRi0
国木田(勝てるわけがない……)
古泉「いきますよ……」
国木田(涼宮さんと一緒にSOS団やる夢、叶わなかったなぁ)
古泉「ふんもっふ!」
国木田(涼宮さん……)
国木田「!!」
ドーン!!!!
???「危なかった」
国木田「……え?」
???「国木田くんは大丈夫ですかぁ?」
???「無事」
国木田(この声は……?)
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:10:28.50 ID:N1sfVsRi0
古泉「な、なぜあなた達が!?」
みくる「よくもわたしたちの偽者で涼宮さんをいじめてくれましたねぇ!!」
みくる(偽大)「ほ、本物!?」
長門(偽)「……ばれた」
長門「甘い。私のほうが胸がある」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:14:53.33 ID:N1sfVsRi0
国木田「え?え? いったいどういう……」
キョン「まったく、これが本物なわけがないだろ? 国木田」
キョン「間に合ってよかったぜ、さんきゅー長門」
こいずみ(偽)「ばかな、本物がここに来れるはずが……ぐふぅ!」ドン!
???「んっふ、真打登場……ですね」
古泉「すみませんが国木田くん、SOS団副団長のポストは返してもらいますよ」ニコッ
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:17:52.28 ID:N1sfVsRi0
国木田「偽者……?」
古泉「そうです。見て下さいよ……本物のほうがカッコいいでしょう?」
キョン「古泉……」
古泉「冗談です。しかし間に合ってよかった」
国木田「どういうこと?」
谷口「俺もちんぷんかんぷんだぜ?」
国木田「あ、生きてたんだ」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:21:57.26 ID:N1sfVsRi0
古泉「SOS団が僕によって乗っ取られたというこの世界は、涼宮さんによって改変されたものです。
そして本物の僕たちは別の空間に飛ばされ、この世界での偽者の僕たちがSOS団を乗っ取っ
たのです」
キョン「それで、長門の力で何とか脱出した俺たちはおまえらを助けに来たという訳だ」
みくる「危機一髪でしたぁ」
長門「…………」コクッ
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:25:59.71 ID:N1sfVsRi0
国木田「えっと、でもそれって涼宮さんが望まなきゃ駄目なんだよね?」
キョン「ん?」
国木田「さっき偽の古泉くんが教えてくれたんだけど、涼宮さんは自分の思ったとおりに世界を改変するって。ってことは
涼宮さんが、SOS団を乗っ取られることを望んだって事?」
古泉「その辺がよくわかんないんですよねぇ。涼宮さんがこんな世界を望むはずがない」
長門「私たちが別次元に飛ばされ、別の個体が出現したのも不可解」
みくる「ふぇぇ、よくわかんないですぅ」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:30:31.82 ID:N1sfVsRi0
谷口「おいおい待てよ、じゃあ涼宮が満足しねぇと俺たちはもとの世界に戻れない。
けど涼宮が何を望んでいるのかわからない、さあどうしよう?ってことか?」
キョン「説明くさい台詞ありがとう」
長門「さすが富樫」
谷口「せめて虎丸にしてくれ!!!初期は強かった!!」
長門「Jこそ最高」
古泉「いや、月光でしょう」
国木田「とりあえず涼宮さんを起こそう……」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:35:49.49 ID:N1sfVsRi0
会長「むぅ、そういうことか」
古泉「どうします? しばらくは危険はないですし、ゆっくり考えますか?」
朝倉「それでいいんじゃない?」
ハルヒ「ちょっと谷口!ジュース買ってきなさいよ、キョンと一緒に!」
谷口「何でだよ!」
キョン「谷口はわかるが、何故俺もなんだ?」
ハルヒ「SOS団の下っ端2人だからよ!!」
国木田「キョン、僕はコーラで」
長門「ココア」
会長「コーヒー、ブラックだぞ」
鶴屋「お茶頼むよっ!」
キョン・谷口「何てこった……」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:39:38.21 ID:N1sfVsRi0
みくる「ふぇぇ、お茶だったら私が入れますよぅ」
ハルヒ「駄目よ、みくるちゃん!今日はジュースの気分だから」
朝倉「あらあら、大変そうね」
春日「春日ジュースの造り方、教えますよ」
長門「ココア……」
キョン「わかったって長門」
国木田「キョン、早く〜」
谷口「WAWAWA!財布忘れた〜」
古泉「……楽しそうですね」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:46:43.93 ID:N1sfVsRi0
キョン「なあ、古泉」
古泉「はい?」
キョン「おまえ、実は気づいてるんだろ? 改変の理由に」
古泉「さて、なんのことでしょう?」
キョン「とぼけるな。ハルヒは……SOS団以外の友達が欲しかったんじゃないか?」
古泉「…………」
キョン「新SOS団を作って新しい仲間を増やす。でも俺たちと喧嘩はしたくなかった……だからこそ俺た
ちは別次元に飛ばされ、違う俺たちがハルヒの敵として……」
古泉「……それは気づいても言うのは無粋ですよ。せっかくのこの空間です。やがて元に戻るでしょうが、そ
のときは国木田くんや谷口くんたちには記憶を消してももらわなければいけません」
キョン「…………」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 17:53:13.01 ID:N1sfVsRi0
古泉「会長だってそうです。彼は今こうして共に戦ったからこうしていられますが、元の世界に
戻ったらまた彼女と敵対する生徒会長キャラです」
キョン「だろうな……朝倉にいたっては……」
古泉「ええ。一度は消されたはずです。この世界が元に戻ったら恐らく……」
朝倉「あら、わたしの心配? 優しいのね」
キョン「あ、朝倉!」
朝倉「いいのよ、今回はキョンくんや長門さんの味方が出来たし。この世界が元に戻るまで、も
う少し長門さんと遊んだら、いさぎよく消えるわ」
古泉「ひょっとしたら……僕らにそれぞれ役目や能力がなければ、現実もこんなものだったのかもしれませんね」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 18:01:25.87 ID:N1sfVsRi0
内容:
会長「むっ……これは微糖ではないか!」
谷口「WAWAWA!?」
ハルヒ「細かいわねー、いいじゃないちょっとくらい」
長門「ココアはおいしい」
朝倉「あらあら長門さん、口の周りにココアついてるわよ?」
キョン「……平和だな」
国木田「ねえ、キョン」
キョン「おお、どうした?」
国木田「さっき会話が聞こえちゃったんだけど、この世界が戻るときには僕らの記憶は消えるんだよね?」
キョン「!!……ああ、おそらく長門が情報操作で消すことになる」
国木田「そっか。結構楽しかったから残念だなあ」
キョン「たまにだからいいのさ。毎日だとたまったもんじゃない」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 18:02:19.92 ID:N1sfVsRi0
国木田「……ねぇ、キョン」
キョン「何だ?」
国木田「もとの世界に戻ったら……駄目もとでいいから、僕らをSOS団に誘ってよ」
キョン「!!」
国木田「向こうの僕がなんて返事するかはわかんないけどさ、もしかしたらって」
キョン「わかった。うまくいくといいな」
国木田「うん」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 18:07:00.76 ID:N1sfVsRi0
国木田「ねぇ、涼宮さん」
ハルヒ「あら、何?」
国木田「今日はすごく楽しかったよ」
ハルヒ「当たり前でしょ!SOS団に入ったからには、これから毎日楽しいことの目白押しよ!」
国木田「そっか……楽しみだなあ」
ハルヒ「期待しときなさい!」
国木田「そうだ、さっき言いかけたことなんだけどさ」
ハルヒ「ああ……偽古泉くんに会う前ね?」
国木田「うん。僕、涼宮さんのこと……」
古泉「おや、もとに戻るようですよ」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 18:10:32.64 ID:N1sfVsRi0
会長(ふん、また生徒会長役に逆戻りか……まあいい)
朝倉(長門さんと遊べてよかったわ……うん、こういうのもいいわね)
谷口(忘れ物、してないよな?)
キョン(国木田、絶対SOS団に誘ってやるからな)
国木田(涼宮さん……続きは向こうで言うからね……)
春日(トゥース!!)
そして、世界は元に戻った。
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 18:13:56.96 ID:N1sfVsRi0
元の世界……
ハルヒ「バカキョン!早く部室行くわよ!!」
国木田「大変だね、キョンも」
谷口「ご愁傷様」
キョン(…………)
キョン「なぁ、谷口、国木田。おまえらもSOS団に……」
谷口・国木田「断る!」
【涼宮ハルヒの反撃】おわり
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 18:23:43.73 ID:N1sfVsRi0
ふぅ……