1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 20:50:38.85 ID:pZHxYfpxO
キョン「長門……だよな?」
長門「……そう。いらっしゃいませ、こんばんは」
キョン「な、なんでバイトなんかしてるんだ?
まさか情報統合なんとかってのが金欠……なわけないよな」
長門「……秘密」
キョン「秘密?…まぁなんだバイトをして、この社会に馴染むというのも大事だからな。
頑張れよ長門、応援してるからな」
長門「……」
キョン「頑張れ、といっても過労はいかん。ちゃんと休みをとらなきゃ駄目だぞ?」
長門「……」コクッ
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 20:55:40.76 ID:pZHxYfpxO
キョン「コレ頼む」コト
長門「39円が一点」ピッ
キョン「すまんな」
長門「……仕事、春のキャンペーン中。よかったら」スッ
キョン「ん?皿か、シールためてみるか。じゃあな長門」
長門「ありがとうございました。またお越しくださいませ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 21:00:40.80 ID:pZHxYfpxO
キョン(まさか長門がコンビニでバイトをしてるとはな。
理由は教えてくれなかったが、どうせハルヒだろう。)
国木田「あれ?キョンじゃないか、珍しいね涼宮さんと一緒じゃないなんて」
キョン「そんな年中あいつといてたまるか」
国木田「はたから見れば年中一緒っていっても過言じゃないよ」
キョン(……)
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 21:05:25.78 ID:pZHxYfpxO
国木田「あ、キョン」
キョン「なんだ」
国木田「あのコンビニでバイトしてるのって長門さんだよね?」
キョン「そうみたいだな」
国木田「驚いちゃったよ、言い方は悪いけどバイトする感じじゃなかったしさ」
キョン「ああ、俺も驚いた。まさか長門がな」
国木田「そうだよね、じゃあ僕はこっちの道だから」
キョン「ああ、またな」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 21:10:50.31 ID:pZHxYfpxO
長門「……」
店長「おし、そろそろあがっていいよ有希ちゃん」
長門「……」コクッ
店長「いやぁ仕事が早いからおっさん助かるね。また明日、よろしく頼むよ」
長門「…お疲れ様でした」
店長「おうさ、お疲れ!」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 21:20:48.88 ID:pZHxYfpxO
長門(給料日までもう少し)スタスタスタ
古泉「やぁどうも」
長門「……」
古泉「彼にも声を掛けたんですが……残念ながら」
長門「……いい」
古泉「まあ恐らく彼の場合は大丈夫でしょうが」
長門「……」
古泉「長門さんにも賛同してもらえるとは思いもしなかったもので」
長門「……」
古泉「…おっと失礼、悪い意味ではありませんので悪しからず」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 21:24:44.76 ID:pZHxYfpxO
古泉「朝比奈さんも順調のようですので」
長門「……そう」
古泉「一応は涼宮さんに気をつけてください。もしの場合もあるので」
長門「……」コクッ
古泉「では僕は失礼します。お疲れ様でした」
長門「……」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 21:30:04.33 ID:pZHxYfpxO
翌日
谷口「おいキョン!!」
キョン「どうした、馬と鹿のキメラ」
谷口「は?まぁいい、お前んとこのほうのコンビニにあの長門有希がいるらしいな」
キョン「なにを言ってるのかわからんな」
谷口「しらばっくれようったってそうはいかん。国木田がな」
キョン(国木田……意外と口の軽い奴だ。まぁ、口止めはしていなかったが)
谷口「てわけだ!!頼む」
キョン「やなこった。というか話を途中から聞いてなかったが」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 21:36:24.25 ID:pZHxYfpxO
谷口「だから長門有希のバイトの制服姿を撮ってくれ」
キョン「残念だが谷口」
谷口「なんだよ駄目なのかよ」
キョン「いや、撮ってもいい」
谷口「マジか!さすがキョンだぜ!!」
キョン「しかしだ、その後でハルヒにみせる。
ちなみに撮ってくれと言ったのは谷口だと言っておく」
谷口「はぁ?なんでそんなことすんだよ…」
キョン「団長命令だ。しかたがないんだ……なにせ命令に少しでも逆らうとだな」
谷口「なんだよ」
キョン「死刑だからねっ!だそうだ」
谷口「………ん?死刑に会うのはお前じゃ……」
きーんこーんかーんこーん
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 21:40:14.41 ID:pZHxYfpxO
キョン「悪いが予鈴だ。残念だ、ああ残念だ残念だ」
谷口「薄情者!!」
キョン(薄情でけっこう)スタスタスタ
ドンッ
キョン「っいで、…あ、悪い」
古泉「いえいえ、お気になさらず」
キョン「……はぁ、お前か」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 21:44:03.47 ID:pZHxYfpxO
古泉「で、どうです?」
キョン「なにがどうです?だ。俺は遅刻したくないんだが」
古泉「それはそれは」
キョン「ええいその顔をやめろ、保健室に行きたくなる」
古泉「すみません。では放課後に」スタスタスタ
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 21:50:43.78 ID:pZHxYfpxO
キョン「で、放課後になったわけだが」
古泉「どうしました?」
キョン「なんでもない独り言だ」
古泉「そうでしたか、それでは話の続きですが」
キョン「その話とやらは長門がバイトをしてる事や今、朝比奈さんがいないことを説明してくれるのか?」
古泉「御明答、本物の超能力者は貴方なのでは?」
キョン「そんなわけあるか、察してやったんだよ」
古泉「なるほど」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 21:57:11.80 ID:pZHxYfpxO
キョン「お前等もつくづく団長様思いだな」
古泉「も、という事は貴方も。ということですか?」
キョン「言葉のアヤだ。聞き流せ」
古泉「そういう事にしておきます」
キョン「で、長門と朝比奈さんはバイトって訳か」
古泉「朝比奈さんは正確に申し上げますと手芸ですね」
キョン「しかしよく長門を動かしたな」
古泉「ふふ、長門さんは自分でそう決めたようですよ。
僕がどうこう言ったわけではありません」
キョン「……長門がね」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 22:02:09.07 ID:pZHxYfpxO
コンビニ
長門「お先に大きいほうが1、2、3枚と」スッ
客「あ、ども」
長門「300円のお釣りです。ありがとうございました」
客「あ…どうもでした」スタスタスタ
長門「またお越しください」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 22:10:08.29 ID:pZHxYfpxO
長門「……」
副店長「長門さーん、ゴミ出しお願いしますね」
長門「……」コクッ
スタスタスタ
長門「……」
学生A「てめえ粉塵つかえよ」
学生B「知るかよ、クーラー忘れたお前が悪いだろ」
学生C「おーいA、お前ゲッツーよゲッツー。もう死ねねーよ」
学生D「うわっコゲた」
長門「……」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 22:16:12.30 ID:pZHxYfpxO
長門「……」
A「におい玉死ね!投げた奴死ね!」
B「いいじゃねーか」
C「すまんワイヤレス切れた」
D「うえ……スタミナ減ったちきしょう」
長門「……」
キョン「長門。文句の一つくらい言わないとこういうのはどかないぞ」
長門「……」
キョン「やれやれ、おいアルファベット4人組。どいてくれると助かるんだが」
A「ん?あ、すんません」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 22:18:55.28 ID:pZHxYfpxO
キョン「いいか長門、今度はきちんと言わなきゃ駄目だ」
長門「わかった」
キョン「よし」
長門「………」
キョン「どうした?」
長門「そこをどいてほしい」
キョン「…すまん」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 22:23:50.78 ID:pZHxYfpxO
長門「今日は?」
キョン「ああ、家の猫シャミセンの餌を買いにな」
長門「コンビニでの猫缶はオススメできない」
キョン「長門。そういう事は部室で言おうな?ここだとまずい」
長門「……そう」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 22:28:03.80 ID:pZHxYfpxO
キョン「買うもの買ったしな、帰るとするか」
長門「ありがとうございました。またお越しください」
キョン(……谷口じゃないが録音したいな、この長門ボイス。激レアだ)スタスタスタ
長門(……彼にキャンペーンのシールを貼り忘れてしまった)
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 22:34:07.33 ID:pZHxYfpxO
ガチャ
長門「いらっしゃ…」
店長「お疲れー、よっしゃそろそろ交代の時間かな」
長門「……」コクッ
店長「有希ちゃん、副店長にパンは作らせなかったよな?」
長門「……」
副店長「私が作っちゃ駄目なんですか?………ひどい……」ダッ
店長「う……有希ちゃん、悪い。もう少し頼んだ」ダッ
長門「……」
店長「待ってくれ!!次は廃棄になるくらい作らせてやるから〜……!!!」
長門「……ユニーク」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 23:29:58.40 ID:pZHxYfpxO
ごめん、親が釘宮病にかかってこれからまたSSの続きを書かなきゃいけなくなった……
本当にすまん!!
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 23:34:11.35 ID:pZHxYfpxO
デュエリスト「さて、遊戯王でも買うかな」
決闘者「サーチサーチっと」
長門「#######」
デュエリスト「おい、あの店員なんか言ってるぞ」
決闘者「気にすんな、おっ!これレリーフ確定w」
長門(……情報操作完了)
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 23:36:57.83 ID:pZHxYfpxO
決闘者「げっハズレ!?ありえない…」
長門「人生、どんな能力があったとしても上手くはいかない」
デュエリスト「……すみませんでした」
長門「……いい」
ガチャ
店長「すまんかった有希ちゃん、あがってくれ」
長門「お疲れ様でした」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 23:42:54.83 ID:pZHxYfpxO
日曜日 喫茶店 夢(ドリームw)
ハルヒ「よし!出番ね!!」
キョン「なにいってんだか」
ハルヒ「うっさい、とりあえずあんたはみくるちゃんと有希で西を探索してなさい」
キョン「はいはい、そして俺の奢りと」
ハルヒ「当たり前じゃない!1番最後に……じゃなかった。
1番最初に来た団員が罰金なんだからね!」
キョン(こんなことなら2時間前から来なきゃよかった……
どっちにしろ俺なんだろうがな)
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 23:50:18.16 ID:pZHxYfpxO
キョン「さて、今日はどこをまわります?」
みくる「あ、あの!」
キョン「どうしたんですか朝比奈さん?」
みくる「キョン君は、…キョン君は涼宮さんにお祝いの贈り物しないの?」
キョン「どうでしょうね、あいつはもう俺から奪える物は奪ってやったわ!って感じですからね」
みくる「そうですか…でもきっと喜ぶと思いますよ?」
キョン「なら長門がバイトしてるところのキャンペーンとやらの皿でもプレゼントとして考えておきますよ」
長門「……またのご来店お待ちしております」
キョン(長門……)
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/16(木) 23:59:29.36 ID:pZHxYfpxO
キョン「朝比奈さんはぬいぐるみでしたっけ?」
みくる「はい、そうですよ」
キョン「…なかなか苦戦を強いられてる感じですね」
みくる「えっ?キョン君なんでわかったんですかー?」
キョン(それはもう朝比奈さんの手の指が絆創膏だらけだからですよ。谷口でもわかります)
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 00:12:02.37 ID:v/8hQHQnO
みくる「あ、でも出来上がるまで内緒なんです」
キョン「楽しみにまってますよ」
みくる「はい♪」
キョン「この後どうします?長門はどこか行きたい所はないか?」
みくる「わたしは長門さんが行きたい所でいいです」
長門「………」
キョン「また図書館か?」
長門「……」コクッ
キョン「決定だな、じゃあ行きましょうか朝比奈さん」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 00:18:04.35 ID:v/8hQHQnO
図書館
キョン(さて、長門は直ぐさま本棚へと直行。朝比奈さんは……)
みくる「わぁ……凄いです………」
キョン「朝比奈さんも好きな本を探してみたらどうですか?新しい本も入荷したらさしいですし
まぁ朝比奈さんにとっては過去の本なんでしょうけど」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 00:34:57.96 ID:v/8hQHQnO
ブルルブルル
キョン「いかん!また寝てしまったぁー!!!」
ピッ
キョン「すぐに戻る待ってろ!」
プチ
キョン(長門は……いた。朝比奈さんは……………………いない)
「ふぇぇ……」
キョン「確実にこのこえは朝比奈さんだな」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 00:35:53.47 ID:v/8hQHQnO
ちょっと意識が螳螂としてきた……
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 00:39:36.88 ID:v/8hQHQnO
キョン「長門、朝比奈さん行きましょう。ハルヒがもうぷんぷんですから」
みくる「ぷんぷん…?」
キョン「苛々してるって意味です」
みくる「涼宮さんが怒ってるんですかぁ?……怖いです」
キョン「大丈夫、安心してください。朝比奈さんに被害を及ばせませんから」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 15:18:54.22 ID:v/8hQHQnO
>>101
キョン「と、言うわけで遅くなってしまったんだ」
ハルヒ「理由なんていくらでもごまかせるわ!態度であらわしなさい!」
キョン「……すまなかった」
みくる「ご…ごめんなさい…!」
長門「……」ペコッ
ハルヒ「有希だけ許してあげる」
長門「……」ペコッ
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 15:25:35.04 ID:v/8hQHQnO
古泉「なるほど、三人の中で唯一言葉を用いないで謝罪をした長門さんは涼宮さんの言い付けを守った。
と、いうことでお許しになられたんですね?
さすがは涼宮さんと長門さんですね」
キョン「うるさいぞ古泉」
ハルヒ「はい、副団長に暴言を吐いたキョンは罰金。
みくるちゃんは……ん〜そうね……」
みくる「ひぃ…」
ハルヒ「可愛いから許す!」
キョン(俺だって可愛いじゃないか、あだ名が)
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 15:33:04.71 ID:v/8hQHQnO
古泉「午後の班分け僕と貴方、珍しいパターンですね」
キョン「珍しいか?そんなことよりお前と一緒になりたくはなかったがな」
古泉「申し訳ありません。涼宮さんとご一緒の方がよろしかったようですね」
キョン「ハルヒだと?あいつと組んだら終始こき使われるだろうから御免だね」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 15:41:00.76 ID:v/8hQHQnO
キョン「そういやお前は何をしてるんだ?」
古泉「僕ですか?」
キョン「この場にお前以外で俺の質問が返答されるのは怪奇現象だと思うが」
古泉「案外、霊がいるかもしれませんよ?」
キョン「話を逸らすな」
古泉「おや、貴方は霊が苦手と?」
キョン「もういい、その霊とやらが出現したらお前に任せる。」
古泉「貴方はどうするおつもりで?」
キョン「逃げる、超逃げる。もちろんお前はさよなら、グッバイ古泉フォーエバーだ」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 15:47:48.63 ID:v/8hQHQnO
古泉「話は戻りますが」
キョン(戻すのかよ)
古泉「実のところ決まっていなくて」
キョン「言い出しっぺはお前だろ?最低だな」
古泉「おやおやこれは手厳しい。ですから僕は貴方と二人きりになることがどれほど嬉しいことか」
キョン「今本当にお前が気持ち悪いと思った。帰ってもいいか?
いや、帰らせてもらう。お前は危険なにおいがする」
古泉「出来れば話を最後まで聞いてもらいたいのですが」
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 15:53:43.18 ID:v/8hQHQnO
キョン「……なるほどな、品物選びを手伝えってことか」
古泉「ええ、そしてついでに貴方にもご購入していただいて一石二鳥と言うわけです」
キョン「残念だが俺はご購入は遠慮させてもらう」
古泉(困りましたね、ここまで強情だとは……)
キョン「で、どこに行くんだ」
古泉「長門さんもだと言うのに」
キョン「なんか言ったか?」
古泉「いえ、お気になさらず」
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 16:04:44.25 ID:v/8hQHQnO
不思議探索終了
ハルヒ「ムキー!!!今日も見つからなかったわ!!!」
キョン「そりゃ毎回同じ場所を探してもないだろうな、せめて時間帯をずらすとか」
ハルヒ「時間帯?…キョンにしてはいいこと言うじゃない!」
キョン(しまった…)
ハルヒ「そうね!今日の夜探索するわよ!!それまでキョンの家で暇つぶしね」
キョン(なんだと…?俺ん家にくるだと?今日は晩飯が焼肉なんだぞ、ふざけんな)
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 16:08:42.13 ID:v/8hQHQnO
長門「……」
ハルヒ「どうしたの有希?」
長門「私は用事がある。今日はこれ以上参加できない」
ハルヒ「そうなの?ならしかたないわね」
長門「……」
キョン「古泉と朝比奈さんは?」
みくる「大丈夫ですよ」
古泉「今日のところは大丈夫のようです」
ハルヒ「じゃ!レッツゴー!」
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 16:23:19.30 ID:v/8hQHQnO
キョンの家
キョン「今日も不細工な顔だなシャミセンよ」
古泉「そうですか?僕はかわいらしいと思いますが」スッ
ザシュッ
古泉「ふふ、どうやら嫌われたようだ。………絆創膏ありますか?」
キョン「その引き出しを開ければあるはずだが」
ハルヒ「古泉君大丈夫?」
みくる「あわわ…血が……」
キョン「シャミセン、今日はカッコイイじゃないか」
シャミセン「にゃー」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 19:01:54.19 ID:v/8hQHQnO
ハルヒ「キョン、焼肉ごちそうさま」
キョン「ああ、本当にごちそうさまだよまったく」
古泉「すみません。僕までいただいてしまって」
キョン「お前は遠慮してたからまぁいい、ハルヒは駄目だ。カルビ食い過ぎ」
ハルヒ「いいじゃない!あ、喉かわいたわね……キョン、コンビニに行くわよ」
キョン「……はいはいわかったよ」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 19:07:14.70 ID:v/8hQHQnO
キョン「ん?」
ハルヒ「どうしたの?」
キョン「なあ、ジュースなら自動販売機で事足りるんじゃないか?」
ハルヒ「はぁ…キョン。あんた全然わかってない」
キョン「わかりたくもないが」
ハルヒ「いい?自動販売機まで歩いて途中でデザートが食べたいって思ったらどうすんの!?」
キョン「その時はしかたがないからな帰る」
ハルヒ「じゃ、行くわよキョン!!」
キョン(そうだな、お前は人の話を聞く気は全くないんだもんな。
それに意味不明な説明をした後は反論の余地を与えないようにすぐに行動……)
古泉「困ったものです」
キョン「お前がいうな」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 19:11:06.03 ID:v/8hQHQnO
キョン「いいか古泉。部屋を漁るなよ」
古泉「プライバシーに関わるような事はしませんよ僕は」
みくる「わたしも大丈夫ですよ」
キョン「そうですか。わかりました、後は頼んだぞシャミセン」
シャミセン「にゃー」
ハルヒ「キョンまだ?とろいわよ!」
キョン「今シャミセンと目で会話してるんだ。少しくらい待ってくれ」
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 19:14:28.18 ID:v/8hQHQnO
コンビニ
ガチャ
長門「いらっしゃいませ」
ハルヒ「………」
キョン(ハルヒがフリーズするとはな)
長門「……」
ハルヒ「ゆ…有希?」
長門「長門有希」
キョン(大丈夫だー長門ー、名前くらいわかるぞー)
ハルヒ「キョン、説明しなさい」
キョン「……やれやれ」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 19:21:08.80 ID:v/8hQHQnO
キョン「俺じゃなくて本人に……」
長門「……」ジー
キョン(俺が言えと…)
ハルヒ「はやく」
キョン「ん、あ〜、あれだ!長門は買いたい物があるらしい。
それでバイトをだな……」
ハルヒ「ふーん、あたしに内緒で?」
キョン「内緒もなにもバイトするのは長門の自由だろ」
ハルヒ「バイトするのは自由。確かにそうね、でも教えてくれたっていいじゃない。
あたし団長なのよ?団員の事は知らなくちゃ駄目なの!
もし怪しいバイトだったらどうすんの?あたしだったら有希に辞めさせるよう説得するわ」
キョン(何を言ってるのかイマイチ理解できん。というか説得じゃないだろお前の場合は)
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 19:26:37.17 ID:v/8hQHQnO
ハルヒ「ま、いいわ。有希」
長門「……なに」
キョン(長門、そこは何か御用でしょうかお客様だ。って、どうでもいいか)
ハルヒ「有希がそこまでして買いたい物ってなに?気になるのよね」
長門「低反発枕」
ハルヒ「あのフカフカの枕?」
長門「フカフカの枕」
キョン(フカフカというよりモチモチじゃないか?どうせ言ったところであんたには聞いてないでしょ!
とか言われるんだろうが)
ハルヒ「ふふーん、有希がねぇ……。うん!許可するわ!!」
キョン(お前にそんな資格はない)
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 19:29:28.17 ID:v/8hQHQnO
ハルヒ「有希、もし変な客が来たら連絡なさい。
とっちめてあげるから」
長門「……」コクッ
ハルヒ「あたしは応援してるからね有希、またね」
長門「ありがとうございました」
キョン「待てハルヒ」
ハルヒ「なによ?」
キョン「何も買ってないんだが」
ハルヒ「あ」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 19:35:28.67 ID:v/8hQHQnO
長門「合計で420円になります」
ハルヒ「あら?キョン、あたし財布忘れたみたいだから払っといて」
キョン「わざとだろ……」ガサゴソ
長門「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
ピポパピポパ
キョン「あー古泉か、大至急財布を持って長門のいるコンビニまで来てくれ」
長門「お客様、今度はお財布をお忘れにならないようお願いします」
キョン・ハルヒ「あ、はいすみません」
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 19:55:32.17 ID:v/8hQHQnO
そして翌日の放課後へ
ハルヒ「……結局駄目だったわね」
キョン「まあ夜は苦手だったんだろうな不思議生命体は」
ハルヒ「……はぁ、次はどうしようかな」
古泉「涼宮さん、少々よろしいでしょうか?」
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 20:07:24.67 ID:v/8hQHQnO
ハルヒ「どうしたの古泉君?」
古泉「実はですね、SOS団一周年ということで秘密裏に我らが団長にプレゼントを用意していたんですよ」
みくる「はい、涼宮さん頑張って作ったんですけど」スッ
ハルヒ「みくるちゃん……」
みくる「どうですか?」
ハルヒ「なにこれ?」
みくる「くまさんのぬいぐるみですけど……駄目ですか?」
ハルヒ「えっ!?凄く可愛いわよ!ありがと……
ビヨンッ
キョン「ぎゃあっスプラッタ!!」
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 20:32:48.91 ID:v/8hQHQnO
ハルヒ「目玉が飛び出た……」
みくる「あう……すみません」
長門「……」スッ
ハルヒ「え?まさか有希この日のためにバイトしてたの?」
長門「そう」
ハルヒ「ありがとう有希、で、これはなに?」
長門「埴輪」
ハルヒ「……そう、ありがとう」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 21:08:04.78 ID:v/8hQHQnO
長門「あとこれ」スッ
ハルヒ「え?いいの!?本当に?」
長門「……いい」
ハルヒ「ありがとう大事にするわね有希」
キョン(……長門、いくらなんでも新型のノートパソコンは高すぎるだろ)
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/17(金) 21:40:54.25 ID:v/8hQHQnO
古泉「それでは僕の番ですね」
キョン「普通じゃありえないような物はやめろよ」
古泉「大丈夫ですよ」
279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 22:38:16.53 ID:v/8hQHQnO
古泉「では、お受け取りください」
ハルヒ「沖縄旅行招待券……?」
古泉「ええ、慰安旅行でもと思いまして」
キョン(普通じゃありえないだろ……)
283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 22:57:11.99 ID:v/8hQHQnO
ハルヒ「じゃあ今年の夏は沖縄ね!」
古泉「ええ、楽しみにしていますよ」
ハルヒ「キョン!キョンは何?」
キョン「ちょっと待て、あの時買ったやつはどうした?」
古泉「すみません……落としてしまいまして」
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 00:58:27.10 ID:NmRBk1oVO
キョン「落としたか、そうか」
ハルヒ「で、キョンは?」
キョン「俺か?俺は長門や古泉みたいに凄くもなければ朝比奈さんみたいに心もこもってないぞ」
ハルヒ「期待してないからいいわよ」
キョン「悪かったな、とりあえずはコレだ」ポンッ
ハルヒ「わっ!投げんな!!」
キョン「色とりどりのリボンだ。一色じゃ飽きると思ってだな」
ハルヒ「へぇ……あんたにしてはやるじゃない」
キョン「そいつはどうも」
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/18(土) 01:02:58.35 ID:NmRBk1oVO
キョン「それと古泉」ドサッ
古泉「それはなんでしょうか?」
キョン「河原で拾ったボードゲームなんだが」
古泉「僕に、でしょうか?」
キョン「SOS団一周年てことはだ、ハルヒだけというわけにはいかんだろう」
古泉「なるほど、僕としたことが迂闊でしたね。
ありがとうございます。楽しく使わせていただきます」
キョン(河原で拾っただけなのにな)
314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/18(土) 01:07:54.86 ID:NmRBk1oVO
ハルヒ「あんたまさか全員分用意してるわけ?」
キョン「ああ、雑用係は嫌な役だぜまったく。
どうぞ朝比奈さん、ティーカップですがよかったらどうぞ」
みくる「かわいらしくて素敵なティーカップですね、ありがとうキョン君。大事にしますね」
キョン「ちなみに割れにくい作りなんで多少は頑丈ですよ」
みくる「それってどういう意味ですかぁ?」
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/18(土) 01:11:00.11 ID:NmRBk1oVO
キョン「で、長門なんだが」ガサゴソ
長門「……」
キョン「低反発枕だ。急ぎだったからこの柄で妥協するしかなくてな、我慢してくれ」スッ
長門「……ありがとう」プニプニ
キョン「ちゃんと機能してるか?」
長門「フカフカしている。問題ない」
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/18(土) 01:16:16.36 ID:NmRBk1oVO
ハルヒ「なんかあたしだけ何も無いって団長たる威厳がないわねぇ…
よし!今から好きなものをおごってあげるわ!!もちろんキョンもよ!」
キョン「そいつはいい、ちょうど腹が減ってたところなんだ」
古泉「実を言いますと僕もなんですよ」
みくる「いいんですか御馳走になっても?」
長門「焼肉を希望」
ハルヒ「うん!決まりね!!行くわよみんな!!」
ガチャ
キョン「ん?」
朝倉「私も!」
終わり
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 01:18:30.37 ID:NmRBk1oVO
もう駄目なんで寝ます。
保守してくれた人ありがとう!!あと絵は全て保存しました。グロい人形も含めて
やっぱり朝倉がいい!朝倉いないとつまんないね!