キョン「ただの人間には興味ない……だと……?」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:阿武隈「ええ!? あたしが旗艦!?」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 03:29:22.61 ID:zvDf+Job0

キョン(まさか、俺と同じ考えの奴が同じクラスにはいるとは)
キョン(ふふ、これも運命……かもな)





ハルヒ(これ罰ゲームってマジきついんですけどwww)


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 03:31:17.21 ID:zvDf+Job0

キョン「なあ、さっきの自己紹介、どこまで本気だったんだ?」
キョン(まずはさぐりをいれないとな)

ハルヒ「はあ?キモいから話かけんなよ」

キョン(ふふ、なるほど、バカにされると思ってるんだな)
キョン「大丈夫、俺は味方だよ」

ハルヒ「はあ?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 03:34:55.62 ID:zvDf+Job0

谷口「なあ、お前涼宮に話しかけてたけど、あいつだけはやめとけ、マジで」

キョン「うん?なぜだ?」

谷口「あいつ有名な不良なんだよ」

キョン(誰にも理解されないから、不良っぽいことをして寂しさを紛らわしてるんだな)
キョン「いや、大丈夫、もう俺がいるからな」

谷口「は?なに言ってんだ?」

国木田「ごめんよ、キョンは昔から変な女の子が好きなんだ」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 03:36:39.09 ID:zvDf+Job0

キョン「曜日ごとに髪型を変えるのは宇宙人対策か?」

ハルヒ「はあ?関係ねえだろ」

キョン「そう邪険にするなよ。俺も同じなんだよ」

ハルヒ「なにが」

キョン「自己紹介のあれだよ…」

ハルヒ(なにこいつ、真に受けてんの?)

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 03:40:08.56 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「マジあのキョンってやつ最悪なんだけど」

朝倉「ああ、あいつ軽く電波だよねw」

ハルヒ「いや、マジキモい、重度の電波だからw」

朝倉「しばらくあわせてやったら?タイミング見て突き放しちゃえ♪」

ハルヒ「マジ惚れとかされたらどうするわけ?」

朝倉「ありえねえしwあんな冴えないのがハルヒをどうにかできると思わないべ?」

ハルヒ「まあそうだなwあたしも今彼氏いないし、適当に遊んでやるかw」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 03:45:18.25 ID:zvDf+Job0

キョン(涼宮、やっぱ孤立してるなぁ)
キョン(ここは俺がなんとかしないと)

キョン「なあ、部活とかやらないのか?」

ハルヒ「……全然ダメ」
ハルヒ「どれもこれもいまいちなのよ」

キョン「そ、そうか」
キョン「だ、だったらさ、俺と一緒に部活作らないか?」

ハルヒ(……マジで涼子の言うとおりになったしw)
ハルヒ「ふーん…どんな部活?」

キョン「それはおいおい。実は前もって部室も確保しといたんだよ」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 03:47:35.80 ID:zvDf+Job0

ハルヒ(文芸部?)
ハルヒ(なにする部活だよw本ばっかでつまんないですけどw)

キョン「長門さん、きたぜ」

長門「そう」

ハルヒ「あんたは?」

長門「長門有希」

ハルヒ「そう、あたしは涼宮ハルヒよ」
ハルヒ(なにこの暗そうな女、わけわかんない本読んでキモい)

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 03:50:25.29 ID:zvDf+Job0

キョン「一応文芸部なんだけど、今この子しか部員がいないから、新しい部活作りにはもってこいだ」

ハルヒ「ふーん、で、どんな部を作るのよ」

キョン「…お前の望みどおりの部さ。不思議をさがすんだよ」

ハルヒ「…はあ?」

キョン「宇宙人、未来人、超能力者を探し出して一緒に遊ぶ!!それがこの部の活動内容だ」

ハルヒ(こいつ、マジやばい)
ハルヒ(頭いってるよ)

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 03:52:21.02 ID:zvDf+Job0

キョン「名前はSOS団!!」
キョン「世界をおおいに盛り上げる涼宮ハルヒの団、略してSOS団だ!!」

ハルヒ(かってに人の名前使うなよ、うぜえ)
ハルヒ「ふ、ふーん、いいんじゃない?」

キョン「気に入ってくれてよかったぜ」

ハルヒ(ああ、もう帰りたいんですけど)

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 03:56:42.54 ID:zvDf+Job0

朝倉「どうだった、ハルヒ」

ハルヒ「サイテー、あいつマジやばいよ」
ハルヒ「本気で宇宙人とか言ってるし」

朝倉「うわ、なに、本気でハルヒの自己紹介信じちゃってるの?」

ハルヒ「だからそう言ったじゃん」

朝倉「むこうも半分冗談かとw」

ハルヒ「なんかもうあいつと関わるのムリ」

朝倉「ええ、いいじゃん、おもしろいしw」

ハルヒ「じゃあおまえもちょっと手伝えよ」

朝倉「は?なんで?」

ハルヒ「おまえあたしの話聞くだけじゃん。あのアホの相手おまえもしてみろよ」

朝倉「…まあちょっとだけなら」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:00:02.93 ID:zvDf+Job0

朝倉「キョンくん♪」

キョン「なんだ、朝倉」

朝倉「涼宮さんのこと、ありがとね。彼女が孤立せずにすんだのは、あなたのおかげよ」
朝倉(ほんとはこいつの前でだけ孤立してるように見せてるだけだけどw)

キョン「なに、当たり前のことをしたまでだ」

朝倉「ぶっwww」

キョン「え?」

朝倉「な、なんでもないの」
朝倉(くせええ、こいつ絶対自分に酔ってるよ)

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:06:00.10 ID:zvDf+Job0

放課後

キョン「今日はSOS団のメンバーの勧誘だ」

ハルヒ「心当たりでもあるの?」
ハルヒ(こんなあほな部活参加するやつなんかいねえだろ)

キョン「俺ってさ、萌えが大事だと思うんだよ」

ハルヒ「はあ?」

キョン「萌えのあるところに不思議あり!」

ハルヒ(なにこいつ、テレビとかで見たことあるけど「萌え〜」とかいうオタク?)
ハルヒ(キモ!!マジキモ!!)

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:08:36.47 ID:zvDf+Job0

キョン「というわけで、萌え萌えな人を見つけたら連れてきてくれ」

ハルヒ「はあ?」ぎろ

キョン「?な、なんだ、そんな目をして」

ハルヒ(おっと、いけね、つい)
ハルヒ「し、しかたないわね、さがしてきてやるわよ」
ハルヒ「まったく、あたしに指図するんじゃないわよ!!」ぷい

キョン(すげえ、ツンデレじゃねえか)
キョン(ふふ、俺も運がいいなぁ)

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:11:35.63 ID:zvDf+Job0

ハルヒ(つーか、萌え、てなに?)
ハルヒ(マジ頭おかしいし、キモいし、臭いし、あいつ殺したい)
ハルヒ(ま、それはあとのお楽しみってことでいいか)
ハルヒ(ええと、とりあえず可愛い子つれてくればいいのかな)

みくる「ふえええん、やめてくださぁい」

鶴屋「いいじゃないかっ、メイド服きてくれよっ」

ハルヒ「あ?」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:15:19.09 ID:zvDf+Job0

みくる「ここここここ、ここで着替えるのはちょっと……」

鶴屋「ぷ、あははは!!なぁに本気にしてるのさっ!本当にみくるは可愛いなぁ、萌えるにょろ!」

ハルヒ(萌え?ああいうのが萌えっていうの?)
ハルヒ(あ、ここニ年の教室じゃん……ま、いっか)

ハルヒ「ちょっと、センパイ」

鶴屋「え?」

ハルヒ「あんたじゃないし」ずい

みくる「あ、あたしですかぁ?」

ハルヒ「ちょっときてよ」

みくる「え?あの……」

ハルヒ「早く!!」

みくる「ひゃ、ひゃい!!」びくぅ

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:21:04.77 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「センパイ、あんた、SOS団に入れよ」ぐいっ

みくる「え?あの、SOS団って?」

ハルヒ「部活。今から、つれてくから」

みくる「あ、あの、あたし書道部に……」

ハルヒ「はあ?」

みくる「ひっ…」

ハルヒ「いいじゃん、ちょっとくらい」
ハルヒ「お習字なら、どこでもできるでしょ」

みくる「いえ、あの、じゃあ兼部ってことでは……」

ハルヒ「ふたまたとかありえねえし」

みくる「!!わ、わかりましたぁ」

ハルヒ「よし」
ハルヒ(これであいつは満足するし、あたしが抜けるときの身代わりにもなるし、一石二鳥でしょ)ぶい

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:24:15.28 ID:zvDf+Job0

キョン「そ、その人がはいってくれるって?」

ハルヒ「そうよ、朝比奈みくるちゃん!!」

みくる「は、はじめましてぇ」
みくる(この人、さっきまでと態度がちがう……)

長門「……」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:27:49.04 ID:zvDf+Job0

キョン「あ、朝比奈先輩、よろしくお願いします」
キョン(ハルヒも可愛いけど、朝比奈先輩も可愛いな)
キョン(おっぱいでけえ、ハルヒも巨乳だと思ったが、これに比べれば…)むくむく

ハルヒ(げっ、こいつ胸ガン見して勃起してやがる)
ハルヒ(マジサイテー、センパイも気付けよ……)

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:33:17.45 ID:zvDf+Job0





ハルヒ「つーわけで、そいつオタクでむっつりだったわけ」

朝倉「ダメ人間じゃん」

ハルヒ「もう代わりの人入れたし、あたし抜けてもよくない?」

朝倉「えぇ、まだまだ。あたしはもっとおもしろくなると思ってるんだけど」

ハルヒ「はあ?じゃあおまえも入れよ」

朝倉「いや」

ハルヒ「……ちっ」
ハルヒ「じゃあ続けて話聞かせてやる代わりにいい男紹介してよ」

朝倉「じゃあ今度合コンね」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:41:02.41 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「合コンとか久しぶりじゃん」

朝倉「ちょうど今度光陽の男子とやるからさ、それにね」

ハルヒ「光陽とやんの?頭固そー」

朝倉「でも金持ち多いじゃん」

ハルヒ「一回光陽のやつと付き合ったけどマジムリ」
ハルヒ「エッチ下手だし、なんか無駄に自慢しぃだし」

朝倉「それあんたと付き合った男がダメなだけじゃん」
朝倉「とりあえず、今度の日曜ね。それまでに、SOS団(笑)の活動がんばって」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:46:52.37 ID:zvDf+Job0

キョン「パソコン欲しいよな」

ハルヒ「まああると便利かもね」

キョン「でも高いんだよなぁ」

ハルヒ「……」
ハルヒ(パソコン与えれば、オタクのこいつはネット三昧であたしに興味なくすかも)
ハルヒ(マジさっさとやめたいし)



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:50:00.98 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「みくるちゃぁん、ちょっと」にこにこ

みくる「ひ……な、なんですかぁ?」

ハルヒ「女同士で話したいことがるのよ、ちょっと外に出ましょうか?」

キョン「おいハルヒ、いくら朝比奈さんが可愛いからっておもちゃにするなよ」
キョン「一応先輩なんだぞ」

ハルヒ「わかってるわよ!」
ハルヒ(うざうざうざうざ!!!)
ハルヒ(つか、呼び捨てとかやめてくれない?)

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:54:28.57 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「センパイ、この学校にパソコンあるとこ知らない?」ばん

みくる「え?え?」

ハルヒ「うざ、はやく言えよ」ばしっ

みくる「い、痛いです……叩かないで……」

ハルヒ「……」いらいら
ハルヒ「さっさと言え」

みくる「あ、あの、そこ……」

ハルヒ「コンピュータ研究部?」

みくる「そ、そこならあるんじゃ……」にこ

ハルヒ「ちょっと、すぐ近くにあるのにあたしが気付いてなかったからバカにした?」
ハルヒ「ねえ、バカにしたでしょ?」

みくる「え?そ、そんなこと……」

ハルヒ「いや、じゃあなにさっきのニヤケ顔」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:57:54.67 ID:zvDf+Job0

みくる「そ、そんな……あ、あたしはただ……」

ハルヒ「……」いらいら
ハルヒ「そうだ、センパイ、ちょっとそこからパソコンもらってきてくださいヨ」

みくる「そ、そんな、無理ですよ」

ハルヒ「は?どうせ男しかいないでしょ。一発ヤらせてあげたらもらえるんじゃない?」

みくる「や、ヤらせるって…?」

ハルヒ「カマトトぶるんじゃねえよ!」ばしっ

みくる「や、やめてください……!」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 04:59:57.82 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「はやく行ってきて」しゅぼっ

みくる「で、でも……」

ハルヒ「早く!!」げしっ

みくる「うう……」ぽろぽろ
みくる「あ、あのぉ」




ハルヒ「……」すうう
ハルヒ「はあ、朝比奈もうざすぎ」すぱああ

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:02:59.83 ID:zvDf+Job0

みくる「あ、あのぉ、涼宮さん」

ハルヒ「なに?もらえたの?」

みくる「か、貸すだけならいいって……」

ハルヒ「……」ぎろ

みくる「だ、だって、やっぱり高価なものだし……あの……その……」

ハルヒ「ちっ……」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:05:23.01 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「ま、いいわ」

みくる「ほ、ほんとうに?」ぱああ

ハルヒ「その代わり」
ハルヒ「あんたあたしの奴隷だから」

みくる「……え?」

ハルヒ「ちゃんと返事しろ!」じゅううう

みくる「あつ!!は、はい!!」

ハルヒ「よし、これからはあたしの言うことは絶対だからな、み・く・る・ちゃん♪」

みくる(り、理不尽です……)

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:09:21.29 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「パソコンお待ち!!」どん

キョン「うお、これどうしたんだ」

ハルヒ「すぐそこのコンピ研から借りたのよ」

キョン「へえ、よく貸してくれたなぁ」

ハルヒ「みくるちゃんの可愛さの勝利よ」

みくる「え、えへへ……」

むぎっ

みくる「……!!!!」
みくる(あ、足、踏まないでください……)

ハルヒ「調子に乗るなよ」ぼそっ

みくる「……!!!……!!」

キョン「?どうした?」

ハルヒ「なんでもないわよ」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:13:45.36 ID:zvDf+Job0

日曜日

ハルヒ「というわけで、センパイはあたしの奴隷ってわけ」

朝倉「あんたこわいもの知らずねぇ」

ハルヒ「いいじゃん、マジあのセンパイ見てるといらいらするし」

朝倉「まあまあ、今日は合コンでぱーっと忘れよ!!」

ハルヒ「それはそうと、あたしと涼子以外に女は誰がくるわけ?」

朝倉「うーんとね」

長門「お待たせ」

ハルヒ「!!」
ハルヒ「な、なんで長門サンが?」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:17:37.35 ID:zvDf+Job0

朝倉「え?ハルヒ知らなかったっけ?」

ハルヒ「なにが?」

朝倉「長門さんとあたし、同じマンションに住んでるんだ」

ハルヒ「マジで?」

長門「マジで」ぶい

ハルヒ(ぶっちゃけ、部室のオブジェかと思ってたけど)
ハルヒ(意外と社交性あるのか?)

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:19:52.30 ID:zvDf+Job0

朝倉「有希ってすごいのよぉ」ひそひそ

ハルヒ「な、なにが……?」

朝倉「合コンでのお持ち帰られ率100パーセント」
朝倉「意外とスキなのよ」

ハルヒ「ふーん」
ハルヒ(これまた意外だ)

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:25:04.95 ID:zvDf+Job0

朝倉「さ、いきましょ」





男1「どうも、はじめまして」

男2「今日はよろしく」

朝倉「ええ、こちらこそ」

長門「よろしく」

ハルヒ(うわ、涼子が委員長モードだ。これはマジで落とす気か)
ハルヒ(ん?)

古泉「どうぞ、よろしく」

ハルヒ「う、うん」
ハルヒ(へえ、結構いい男じゃん)

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:30:06.46 ID:zvDf+Job0

古泉「へえ、SOS団」

ハルヒ「うん、バッカみたいでしょw」

古泉「いやあ、僕は楽しそうだと思いますけどね」

ハルヒ「そ、そう…かな」

古泉「はい」

ハルヒ「は、ははは」
ハルヒ(なんだろ、本当に楽しいような気がしてきた)

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:32:34.96 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「お酒…飲まないの?」

古泉「未成年ですから。べつに自己責任で飲んでもかまわないとは思いますけどね」
古泉「学校に知られたら大変ですから」

ハルヒ「そ、そっか。そうだよね」こと
ハルヒ(今日は煙草もやめとこ)


男2「す、すごい飲みっぷりですね」

長門「こんなの序の口」ぐびぐびぐび

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:35:45.65 ID:zvDf+Job0

朝倉「そろそろお開きねぇ、二次会は……いっか、もうカップルきまってるみたいだしぃ、いひひひ」ふらふら

男1(こんな酔っ払いの相手いやだよ、ママ)

男2「あ、あの有希さん……どこ触って……」

長門「いやーん、有希りんって言って?」さすりさすり


古泉「どうしますか?このあと」

ハルヒ「え、えっと」
ハルヒ「ごめん、あたしもう帰る!」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:37:28.20 ID:zvDf+Job0

古泉「……」

朝倉「ふられちゃったねぇ」げーぷ

古泉「やれやれですね」
古泉「それでは、また」

朝倉「ばいなら」
朝倉「……」

長門「有希りんの夢はぁ、でっかい象さんに乗ることだぁあ!!」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:41:52.61 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「どうしたんだろ、あたし、すごくドキドキしてる」どきどき
ハルヒ「今までいろんな男と付き合ってきたけど、こんなの初めて」どきどき
ハルヒ「古泉君…か」どきどき




キョン「はあはあ、ハルヒ、ハルヒ……!!う!!」どぴゅぴゅ
キョン「ふう…さて、また明日もハルヒのためにSOS団の活動がんばらばいとな!」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:46:55.29 ID:zvDf+Job0

長門「やっほーい、有希りんは今からこの人とむふふなことをいたしますぅ」

男2「ほ、ほんとうにするんですか?」ごくり

長門「もちろんだとも、名もなき兵士よ!!」
長門「じゃあ、さっそく!!」





















長門「死んで」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:49:38.67 ID:zvDf+Job0

朝倉「長門さん、そっちはすんだ?」

長門「問題ない、始末した」

男2「がっは……」しゅうううう

朝倉「まったく、なんなのよ、この世界は」

長門「解析不能」
長門「しかし、わたしたちに通常では考えられない性格が付与されている」

朝倉「やっぱり、涼宮さんの力だと思う?」

長門「……」
長門「わからない」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:54:22.48 ID:zvDf+Job0

数週間後


朝倉「ねえ、ハルヒきいた?」

ハルヒ「……」ぼーっ

朝倉「ちょっと、ねえ!!」

ハルヒ「え、え?な、なに?」

朝倉「…今日ね、転校生がくるんだって」

ハルヒ「そう、なんだ」

朝倉「元気ないわね」

ハルヒ「……そうでも、ない」

朝倉「ふーん。でさ、その転校生っていうのが、あの古泉君らしいんだよ」

ハルヒ「!!」
ハルヒ「こ、古泉君が!?」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:56:50.31 ID:zvDf+Job0

朝倉「は?ハルヒもしかして古泉君に惚れてるとか?」

ハルヒ「は、はあ!?なにそれ、ないない、マジないわ、それ!!」

朝倉「そう、じゃああたし古泉君にアタックしちゃおうーっと」

ハルヒ「!?」

朝倉「いいよね、ハルヒ?」

ハルヒ「な、なんでわざわざあたしに言うわけ?」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 05:58:38.53 ID:zvDf+Job0

ハルヒ(こ、古泉君……)どきどき

キョン(ハルヒ、最近元気ないな)
キョン(まさか、恋わずらい?)
キョン(どう考えても、ハルヒは俺に惚れてるからなぁ)
キョン(…そ、そろそろ告白するべきか?)

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:01:54.25 ID:zvDf+Job0

放課後

ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!」

キョン「な、なんだ?」
キョン(まさか、むこうから告白か?)

ハルヒ「い、いまだにSOS団に不思議が起こらないのは、なんでだと思う?」

キョン「さ、さあ」

ハルヒ「あたしが思うに、不思議なことが起こる要素が足りないの」
ハルヒ「今日、転校生がきたらしいわ。この中途半端な時期に」

キョン「……」

ハルヒ「これは不思議よね。あたし、今からスカウトに行ってくるから」

キョン「お、おいハルヒ!!」
キョン「……」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:03:42.76 ID:zvDf+Job0

文芸部室

古泉「どうも、古泉一樹です、よろしく」

長門「……」

みくる「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」どきどき そわそわ

古泉「ほう、これはこれは」

キョン(なんだ、なんでこいつにむかつくんだ、俺は)

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:07:01.40 ID:zvDf+Job0

古泉「ああ、あなたが噂の…」

キョン「俺がどうかしたのか?」

古泉「はあ!!」

ばきっ

キョン「ぐえ!!」

長門「!」

みくる「!」

ハルヒ「!」

キョン「な、なにを」

古泉「すみません、ですが、あなたはなぜか僕の癇に障るんですよ」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:08:54.61 ID:zvDf+Job0

キョン「て、てめ!!」ぶん

古泉「遅いですね」ふわり
古泉「パンチは」
古泉「こう打つんです!!」ぶん!!

キョン「ぎひっ!!」

どさっ

古泉「ふう、ちょっとは身体を鍛えたほうがいいですよ」

ハルヒ(か、かっこいい……)きらきら

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:11:07.79 ID:zvDf+Job0

古泉「SOS団にはこれからちょくちょく顔を出しますよ」
古泉「それでは」

キョン「……」

みくる「きょ、キョン君、大丈夫ですか?」

キョン「ちくしょう……ちくしょう……」

長門「……」
長門(古泉一樹も態度が変化している)

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:14:00.33 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「こ、古泉君」

古泉「ん?どうかしましたか?」

ハルヒ「い、一緒に帰らない?」

古泉「……」
古泉「はい、ぜひ」

ハルヒ「……!」



キョン「うう……ぢぐじょう!!ぢぐじょう!!」がすがす

みくる「……」
みくる「弱い男……」ぼそっ

キョン「!!」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:16:21.80 ID:zvDf+Job0

キョン「あんだぁ、ひどのぎもじらないでぇぇぇ!!!」
キョン「うわああああああ!!!!!!!!!!!!」ぶん

みくる「きゃああ!!」

長門「あぶない」がっ

みくる「な、長門さん」

長門「あなたも、不要な人間?」

キョン「……!!!」
キョン「どいつもこいつも俺をバカにずるなあああああ!!!」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:18:24.45 ID:zvDf+Job0

キョン「ひゅう……ひゅう……」

みくる「……」
みくる「いい気味です」くす

長門「……朝比奈みくる?」

みくる「え?あ、あたし何か言ってましたか?」

長門「……」ふるふる

みくる「な、なんだかキョン君も古泉君も怖いです…」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:21:48.32 ID:zvDf+Job0

長門(すこしわかってきた)がすっ

キョン「ぐあ……があ……」

長門(SOS団のメンバーは…皆彼を嫌うようになっている)げしっ

キョン「おふっ……」

長門(彼に対して…憎しみを抱くなんて)どかっ

キョン「げええええ……」げろげろ

みくる「吐くなよ、ごみ……」ぼそっ

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:24:32.23 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「ね、ねえ古泉君」

古泉「なんですか?」

ハルヒ「今日ね、うち誰もいないの…」

古泉「……」

ハルヒ「ひ、一人じゃ退屈だから、ちょっと寄ってかない?」

古泉「ええ、いいですよ」にこ

ハルヒ「や、やった」どきどき

古泉「……」にやああああ

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:29:44.71 ID:zvDf+Job0

朝倉「へえ、キョン君に対する潜在的な嫌悪感ねえ」

長門「わたしの一部の性格改変や古泉一樹の暴力行為はすべて彼を排除するためのもの」

朝倉「ということは、キョン君は涼宮さんに嫌われちゃったってわけ?」

長門「…断言できない」

朝倉「ま、様子見ね」
朝倉「キョン君はともかく、涼宮さんの身さえ安全なら、こっちとしてはOKなんだし」






ハルヒ「こ、古泉君、どうして!?」

古泉「おや、こういうことを望んでいたんでしょう?」


114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:32:00.44 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「いや!!」びりびり

古泉「さあ、いい声で鳴いてくださいね」

ハルヒ「いやだ……こんなのいやだよ……」

古泉「足をひろげて」

ハルヒ「いや!!」

古泉「言うことをきいてくださいよ」すらっ

ハルヒ「!!な、ナイフ!?」

古泉「これ、コンバットナイフって言ってなかなか切れ味が鋭いんですよ」にこ

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:34:26.76 ID:zvDf+Job0

古泉「ほら」

ぴとっ

ハルヒ「や、やだ……」ぶるぶる

ぷつっ

ハルヒ「いたい……よ……」ぽろぽろ

つーっ

古泉「きれいな血ですね」ぺろり

ハルヒ「ひぐっ……ぐすっ……」ちょろろろろ

古泉「おや、おしっこ漏らしたんですか」
古泉「いけませんね、高校生にもなって」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:37:00.67 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「……お、お前のせいだろ!!!」
ハルヒ「な、なんで!!なんであ、あたしがこんな目に……うわあああああん!!!!」

古泉「うるさいですね」

ばきっ

ハルヒ「うぐ!!」

みしっ

めりっ

めきっ

ずんっ

ハルヒ「はあ……はあ……」

古泉「やれやれ、拳が血まみれですよ」ぺろっ
古泉「さあ、もっと楽しませてくださいよ?」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:43:29.23 ID:zvDf+Job0

翌日 深夜三時

ハルヒ「はっ、はっ、はっ」
ハルヒ「おかしい、あいつおかしいよ!!」

古泉「どこに逃げようというのですか?」

ハルヒ「お母さんも…お父さんも殺すだなんて!!」

古泉(夜中とはいえ、これ以上街中にいくのは…)
古泉(潮時ですか)

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:47:06.18 ID:zvDf+Job0

古泉「はああああ……」しゅいいいいいいん

古泉「ゲートオープン、界放!!!!!」

ぱああああああ

ぱきーん

古泉「ふう」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:50:46.05 ID:zvDf+Job0

古泉「……」
古泉「やはり、元の世界のほうがいいですね」
古泉「しかし、たまには息抜きしないと、僕だってストレスが溜まりますからね」
古泉「今回はうざい彼と僕に惚れた涼宮さんをむちゃくちゃにする展開でしたが」
古泉「今度はどんな設定でいたぶってやりましょうか」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:53:10.33 ID:zvDf+Job0

古泉「しかし突然手に入れたこの自分の想像通りの異世界を作る能力」
古泉「やはり、涼宮さんの力なのでしょうか?」
古泉「…ま、せいぜい楽しませてもらいますけどね」

ぐおおおおおお

古泉「え?」

ぱきぱきぱき

キョン「こ、こいずみ……うへふえふふえへえ」

古泉「な!?なぜこの世界に?」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 06:55:14.90 ID:zvDf+Job0

古泉「もうあの世界は削除したはずだ」
古泉「く……!!」

キョン「ひゅあ!!」

どすっ

古泉「……」
古泉「き、気持ちいい……」
古泉「これが、恋か」

どさっ

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:02:22.83 ID:zvDf+Job0

キョン「なんだ、俺ってハルヒのことが好きだったんだ」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:03:27.79 ID:zvDf+Job0

キョン「考えてみれば、ハルヒも照れ隠しで俺に対してきつく接してるんじゃないか?」
キョン「だったら俺がちょっと甘い言葉がかけてやればイチコロだろ」
キョン「両想いじゃないか、俺たち」
キョン「よし、さっそく明日ハルヒに告白だ」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:04:46.21 ID:zvDf+Job0

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「なによ」

キョン「今日、放課後、部室へ行く前に体育館裏にきてくれ」

ハルヒ「?なんでよ」

キョン「いいから、たのんだぞ」

ハルヒ「…わけわかんない」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:06:24.88 ID:zvDf+Job0

放課後

ハルヒ「きたわよ」

キョン「ああ、すまないな、わざわざ」

ハルヒ「で?この団長様を呼びつけるってことは、たいそうな用事なんでしょうね?」

キョン「もちろんだとも」
キョン「ハルヒ」

ハルヒ「ん?」

キョン「好きだ、付き合ってくれ」

ハルヒ「……」
ハルヒ「はあ?」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:08:44.48 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「あんた、本気?」

キョン「ああ」

ハルヒ「……」
ハルヒ「じゃあ、ごめんなさい」

キョン「……え?」

ハルヒ「あたし、べつにあんたのこと嫌いじゃないけど…そういう対象としてみたことないし、これからも無理だと思う」
ハルヒ「だから、ごめんなさい。キョンとは付き合えない」

キョン「……マジ?」


148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:11:01.56 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「ていうか!!」
ハルヒ「そもそも団内恋愛は厳禁なのよ!!」
ハルヒ「団長たるあたしが、その禁を破るわけないでしょうが!!」
ハルヒ「恋愛なんてねぇ、精神病の一種なんだから、あんたも早く治しなさいよ!!」
ハルヒ「じゃあ、あたし部室行くから」

キョン「……」ぽつーん
キョン「そんな……全部、俺の勘違い?」
キョン「なんだそれ……かっこ悪い」

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:12:52.76 ID:zvDf+Job0

キョン「このあと、部室へ行かないと怒られるよな?」
キョン「でも無理だ。もうハルヒと普通に顔をあわせられない」
キョン「……とりあえず、今日はもう帰って休もう」
キョン「はあ……」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:15:45.44 ID:zvDf+Job0

キョン「……ハルヒ」
キョン「そうか、ハルヒは俺のこと、単なる団員としてしか見てなかったってことなのか」
キョン「心が通じ合ってるように思ってたのは、全部俺の勝手な思い込みで!!」
キョン「あいつは、全然俺のこと……」
キョン「ふふふ、ははははは!!」
キョン「なに落ち込んでんだよ、俺」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:16:54.82 ID:zvDf+Job0

キョン「もともとハルヒみたいな破天荒な女、俺の好みじゃないんだよな」
キョン「そうだそうだ、女なんて腐るほどいるんだ」
キョン「べつにハルヒじゃなくても……」




キョン「ちくしょぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:18:32.76 ID:zvDf+Job0

翌日

ハルヒ「ちょっとキョン!!あんたなんであの後こなかったのよ!!」

キョン「ああ、すまん」

ハルヒ「まったく、たるんでるのよ!!」
ハルヒ(……やっぱり断ったのがショックだったのかな)
ハルヒ(でもしかたないわよね、あたしにはそんな気全然ないんだし)

キョン「……」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:21:32.16 ID:zvDf+Job0

放課後

キョン「ちーっす」

ハルヒ「今日はちゃんときたわね」

キョン「連続で無断欠勤すると団長様が怖いからな」

ハルヒ「ふふ、よくわかってるじゃない」
ハルヒ(よかった、あんまり気にしてないみたい)
ハルヒ(あたしも軽率だったわ、断るならもっとうまくしなくちゃだめだったわね)

キョン「朝比奈さん、今日も可愛いですね」

みくる「え、やだ、キョン君ったら……」てれてれ

ハルヒ「……うん?」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:26:04.02 ID:zvDf+Job0

キョン「朝比奈さん、だからそれは」ぺちゃくちゃ

みくる「もう、冗談ばっかり、キョン君ったら」ぺちゃくちゃ

ハルヒ(なーんか、今日はキョンとみくるちゃんが喋ってばかりね)
ハルヒ(べつにいいんだけどさ、なんかモヤモヤする)

ぱたん

キョン「もう終わりか、朝比奈さん、一緒に帰りませんか?」

みくる「え?あ、あたしとですか?」

ハルヒ「!!」

みくる「で、でも」ちら

ハルヒ「……なんであたしを見るのかしら」
ハルヒ「どうぞ、そんなことまであたしに許可を求めなくていいのよ」

みくる「わ、わかりましたぁ」
みくる「じゃあ、一緒に帰りましょうか」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:32:07.09 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「……」

古泉「よろしかったのですか?」

ハルヒ「いいのよ、たまには二人っきりで帰りたいときもあるでしょうから」





キョン「そういえば、朝比奈さんってどこに住んでるんでしたっけ?」

みくる「え?き、禁則事項です」

キョン「……そうですか」

みくる「あ、あの……」

キョン「やっぱり、俺なんかに教えたくありませんよね」

みくる「いえ、そういうわけじゃなくて、本当に禁則事項で無理なんです……すみません」

キョン「はい、わかってますよ…」

みくる「キョン君……」

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:34:52.46 ID:zvDf+Job0

みくる「あの、その」

キョン「じゃあ、今日うちへきませんか?」

みくる「え?」

キョン「じつは今日両親が法事ででかけちゃうんで、夕飯は妹と二人なんですよ」
キョン「妹も朝比奈さんがきてくれると喜ぶと思いますし」

みくる「あの、だったら涼宮さんたちも一緒に」

キョン「俺は、朝比奈さんがいいんです」

みくる「きょ、キョン君?」

キョン「お願いします」

みくる「…わ、わかりました」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:37:42.29 ID:zvDf+Job0

妹「わあ、みくるちゃんだぁ」

みくる「ふふ、こんばんは」

妹「いらっしゃぁい」

キョン「じゃあすぐに夕飯の準備しますんで」

みくる「え、キョン君がつくるの?」

キョン「まさか、母親がカレーを作っておいてくれたんで」

みくる「うふふ、なぁんだ」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:39:41.72 ID:zvDf+Job0

みくる「ごちそうさまでした」
みくる「あ、もうこんな時間……そろそろお暇しますね」

キョン「まだいいじゃないですか」

妹「そうだよぉ、みくるちゃん、遊ぼう?」

みくる「ううん、でも……」

キョン「たまにはいいでしょう?」

みくる「……」
みくる「うん、じゃああとちょっとだけ……」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:46:35.44 ID:zvDf+Job0

妹「すうすう……」

みくる「ふふ、疲れて眠っちゃいましたね」

キョン「……」

みくる「じゃあ本当にそろそろ」

キョン「朝比奈さん!!」がばっ

みくる「きゃっ!!きょ、キョン君!?」

キョン「朝比奈さん、好きです!!」

みくる「や、やめて、キョン君!!」

キョン「やめません、俺、ずっと前から朝比奈さんのこと……」

みくる「だ、ダメです、禁則事項です!!」

キョン「で、でも、朝比奈さんの小さな身体がこんな近くにあって……」
キョン「むちゃくちゃいい匂いで、俺……俺……」

みくる(だ、だめ、力が入らない……)
みくる(いけないことのに、あたし、あたし……)

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:50:10.00 ID:zvDf+Job0





キョン「すみません、朝比奈さん、乱暴して」

みくる「……」

キョン「ほんとうに、すみません」ぽろぽろ

みくる「…いいんです、キョン君」
みくる「あたしも、その、心のどこかでこういうことを望んでいたんだと思います」
みくる「たまたま、こんな形になっちゃったけど」
みくる「わたしも好きです、キョン君……」

キョン「朝比奈さん……」

みくる「えへへ、これ以上は禁則事項だから言えませんけど♪」

キョン「……」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:54:51.33 ID:zvDf+Job0

翌日

キョン「よう、ハルヒ」

ハルヒ「……あんた昨日みくるちゃんに変なことしなかったでしょうね?」

キョン「ん?変なことって?」

ハルヒ「だ、だから、ええと、その……もう!!やってないならいいのよ!!」

キョン「そうか」

がたっ

キョン「おお、そうだハルヒ」

ハルヒ「ん?」

キョン「朝比奈さんて意外とイヤラシイのな」

ハルヒ「!!」
ハルヒ「な、なに言ってるのあんた」

キョン「お、岡部がきたぞ」

ハルヒ「ちょっと!!」

岡部「おい、涼宮静かにしろ」

ハルヒ「くっ!!」

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 07:56:48.73 ID:zvDf+Job0

ハルヒ(なんなのよ、もう!!)
ハルヒ(キョンのやつ、まさか本当にみくるちゃんを?)
ハルヒ(……そんなわけないわよね、ふられた腹いせにあたしをからかってるだけよ)
ハルヒ(うん、きっとそう)

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 08:00:00.38 ID:zvDf+Job0

放課後

キョン「ほんとですよ」

みくる「もう、やだ、キョン君ったら♪」

いちゃいちゃ

ハルヒ「……」ぶるぶる

古泉(……これは非常にまずいですね)

ブルブル

古泉「すみません、バイトがはいりましたのでこれで」

ハルヒ「……」むすーっ

古泉(聞こえていない……)

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 08:03:11.54 ID:zvDf+Job0

ぴりりりりり

キョン「お、電話だ」
キョン「ああ、ミヨキチかぁ」

ハルヒ(それってたしか、キョンの妹ちゃんの?)

キョン「今?大丈夫だよ、うんうん、今度の日曜日な、わかってるって」
キョン「じゃあまた」

ぴっ

キョン「悪いハルヒ、次の日曜の不思議探索は俺いけないから」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 08:05:46.91 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「はああ!?どういうことよ!!」

キョン「映画の約束をしてしまったんだ」

ハルヒ「そんなことより、SOS団の活動のほうが大事よ!!」

キョン「無茶言うな。次の日曜で公開終了するんだ」

ハルヒ「……あっそう!!だったら勝手にしなさいよ!!」

みくる(……キョン君、もしかして)
みくる(ううん、そんなわけないよね)

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 08:08:44.05 ID:zvDf+Job0

日曜

キョン「ミヨキチ、待ったか?」

美代子「お、お兄さん…今来たところです」



ハルヒ「なによ、小学生相手にデートの真似事?」
ハルヒ「キョンったら、ほんとどうしようもないわね」



キョン「よし、じゃあ行くか」

美代子「はい♪」



ハルヒ「こんな恋愛もの…小学生にはまだ早いわよ」

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 08:13:36.32 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「あたしも入場したのはいいけど、席がらがらね……」
ハルヒ「これじゃあ尾行がばれちゃう」
ハルヒ「なるべく後ろのほうに……」
ハルヒ「あ、始まった」





ハルヒ「ふーん、結構面白いじゃない」
ハルヒ「って、キョンたちを観察しなくちゃ!!」
ハルヒ「……!!!!」



美代子「ん……ん……ん……」

くちゅくちゅくちゅ

キョン「気持ちいいか?」

美代子「は、はい……なんだか、頭がうまくはたらかなくて…」

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 08:16:58.88 ID:zvDf+Job0

ハルヒ(な、な、な……)
ハルヒ(映画館で、しかも子供相手になにやってんのよ!!)

キョン「……」にや

ハルヒ「!!」
ハルヒ「あいつ、今あたしを見て笑った…」
ハルヒ「尾行を知っててわざと……あたしに見せ付けるために?」

キョン「続きはまた後でな?」

美代子「は、はい……」ぽーっ

ハルヒ「……」わなわな










みくる「ひどいです、キョン君」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:02:35.95 ID:zvDf+Job0

キョン「なあ、ミヨキチ、ちょっと遅くなっちゃうけどいいのか?」

美代子「はい……遅くなるって言ってあります……」ぽーっ


ハルヒ(あ…ホテルに入っていく…)
ハルヒ(な、なにかんがえてるのよあいつ)
ハルヒ(小学生とそんなことして…いいと思ってるの?)
ハルヒ(こうなったら写真を撮って…)

みくる「邪魔ですよ」どん

ハルヒ「いた!」
ハルヒ「み、みくるちゃん…」

みくる「ひどいよ、キョン君…あたしにあんなことしておきながらそんな小さい子と…」ぽろぽろ

ハルヒ「みくるちゃん…」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:05:55.07 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「あ……キョンたちもう完全に中に入っちゃった」

みくる「……涼宮さん」

ハルヒ「?」

みくる「もしかして、これって全部涼宮さんのせいですかぁ?」

ハルヒ「!!」ぞくっ
ハルヒ「な、なんでそうなるの…」びくびく

みくる「……」
みくる「うふふふふふふふ」

ハルヒ(みくるちゃん、怖い)

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:09:26.82 ID:zvDf+Job0

ハルヒ(結局みくるちゃんはあのまま帰ってしまった…)
ハルヒ(キョンたちがホテルから出てくる瞬間だけでもあたしは撮ればよかったのかもしれない)
ハルヒ(でもそんなことをすると後戻りができないようで、あたしもあの後帰宅した)




キョン「美代子は小学生のくせに淫乱だな」

美代子「いやぁ…そんなこと言わないで…」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:12:32.83 ID:zvDf+Job0

翌日の放課後

古泉「すこしいいですか」

キョン「…なんだ?」

古泉「心当たりはあるでしょう」

キョン「…」

古泉「あなたが朝比奈みくるばかりでなく、小学生にまで手を出したことについてですよ」

キョン「…だからなんだ」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:16:55.91 ID:zvDf+Job0

古泉「あなたは涼宮さんにとって特別な人なのですよ」
古泉「軽率な行動はひかえて…」

キョン「機関ってのはやっぱり最低だな」
キョン「人のプライバシーにまで無遠慮に踏み込んで」
キョン「俺がSOS団の活動以外、どこでなにしようが俺の勝手だろ」

古泉「…あなたも薄々気付いてるはずだ、涼宮さんはあなたに対して」

キョン「恋愛感情を持ってるとでも?」
キョン「冗談じゃない」
キョン「俺はあいつに告白してふられたんだよ」

古泉「…なんですって?」

キョン「知らなかったのかよ、お前のことだから俺の無様な告白シーンも盗撮かなんかで知ってるかと思ったぜ」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:22:55.95 ID:zvDf+Job0

古泉「まさか、そんなわけが」

キョン「俺だって驚いたよ、脈ありかと思って告白したら、あっさりふられた」
キョン「ほとんど考える素振りも見せなかった、あいつにとって俺は本当に単なる雑用だったんだよ」

古泉「…だからといって、他の女性に簡単に乗り換えるんですか?」
古泉「昨日もそのせいで、閉鎖空間が発生して大変なことになりました」
古泉「一歩間違えれば、世界は滅んでましたよ!」

キョン「ふん、おおかた、所有物が生意気にサカっていたのを見ていらついてただけだろ」
キョン「なんといっても、俺はハルヒにとって恋愛対象として一生見られない男だからな」

古泉(やはり、涼宮さんにわざと見せ付けて…)

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:26:16.73 ID:zvDf+Job0

古泉「……過ぎてしまったことを責めてもしかたありません」
古泉「ですが、これからは無闇に涼宮さんを刺激することはやめていただきたい」

キョン「はあ?俺がなにしようと、ハルヒには関係……」

古泉「お願いします」ざっ

キョン「おいおい、お前が土下座することないだろ」

古泉「……」

キョン「ま、考えておいてやる」

古泉(…彼は、またやるつもりだ…)

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:30:16.15 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「……」

キョン「……」

長門「……」

みくる「……」

古泉「……」

ハルヒ(キョン、昨日はあの子といやらしいことしてた)
ハルヒ(それに、みくるちゃんもおかしくなってた…)
ハルヒ(なんなの、これ。恋愛のトラブルなんてあたしには関係ないはずなのに)
ハルヒ(すごく、胸が痛い)

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:34:29.93 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「ね、ねえみくるちゃん」

みくる「はぁい、なんですかぁ?」

ハルヒ(ほっ、いつものみくるちゃんだわ)

みくる「あ、お茶のおかわりですね」

ハルヒ「そうよ、うんとおいしく入れなさい!」

みくる「はぁい」













みくる(キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君
    キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君
    キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君
    キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君
    キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君)

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:35:56.99 ID:zvDf+Job0

みくる(キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君
    キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君
    キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君
    キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君
    キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君
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    キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君)


241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:37:45.95 ID:zvDf+Job0

キョン(朝比奈さんって、結構めんどくさいタイプだったんだ)
キョン(俺を見る目が尋常じゃない)
キョン(今日あたり、慰めてやるか)

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:40:03.59 ID:zvDf+Job0

ハルヒ(今日はみくるちゃんと……するのかな)
ハルヒ(なんか、気分悪い)
ハルヒ(そう、団内恋愛は禁止だから、それを平気で破ってる二人に腹が立ってるのよ)
ハルヒ(それだけ……)

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:45:09.22 ID:zvDf+Job0

その夜

みくる「ねえ、ほんとに?ほんとにあの子とはもう会わないんですか?」

キョン「ああ、ごめんな、みくる。浮気しちゃって…」

みくる「そ、そんなのいいんです!!キョン君が、戻ってきてくれれば…」

キョン「……」
キョン(他の女と会うたびにサービスしなくちゃならんが、結構役に立つかもな)
キョン(次は長門だ。ハルヒめ、俺の気持ちを裏切ったお礼、たっぷりさせてもらうぞ)

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:47:55.59 ID:zvDf+Job0

駅前の公園

キョン「よう、またせたな」

長門「かまわない」

キョン「朝比奈さんがどうしても俺を離してくれなくてさ」

長門「……」

キョン「今からお前の部屋、いってもいいだろう?」

長門「大切な話」
長門「涼宮ハルヒに関することで大切な話があるというなら、拒む理由はない」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:51:57.32 ID:zvDf+Job0

キョン(よく言うぜ、話だけならここでもできる)
キョン(だいたいこいつの部屋に初めて行ったときもそうだ、なんだかんだでこいつ俺に気がある)
キョン(ハルヒとちがって、我がそれほど強くない分、簡単におちるだろうな)

長門「……」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 14:57:47.62 ID:zvDf+Job0

キョン「お邪魔します」

長門「それで、話とは……むぐ」
長門「ん……んちゅ……ぷはぁ」
長門「……どういうつもり」

キョン「長門、お前もそろそろ常識だとかそういうものが、結構わかってきてるだろ?」
キョン「こんな夜中に男を部屋に上がらせるってことは、ことが起こってもおかしくないってことだ」

長門「……わたしはあなたがそんなことをする人ではないと」
長門「信用してたから、部屋にいれた」
長門「なのに……」ぽろぽろ

キョン(涙か、宇宙人のこいつ本当に感情があるのか怪しいところだが)
キョン(それならそれで扱いやすい)

キョン「長門!!」ぎゅっ

長門「……」

キョン「ごめんな、長門」
キョン「俺、もう我慢できないだ、お前が人間じゃない、作られた存在だとしても」
キョン「好きなんだよ、お前のこと」

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:01:43.17 ID:zvDf+Job0

長門「涼宮ハルヒを裏切ることになる」

キョン「お前なら知ってるだろ?ハルヒは俺のことなんかなんとも思っちゃいないよ」

長門「しかし」

キョン「いいんだ、お前がいれば」

長門(これは彼の罠)
長門(彼は朝比奈みくるとも関係を持っている)
長門(わかっているのに、身体はいうことをきかない)

キョン「長門……」

長門「……」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:04:40.38 ID:zvDf+Job0

翌朝 学校

キョン「よう、ハルヒ」

ハルヒ「……」

キョン「長門な、結構可愛い声で鳴くんだぜ」ぼそっ

ハルヒ「!!?」

キョン「団内恋愛禁止を破って悪いが、本気で好きなんだからしかたないだろ?」
キョン「なんなら、SOS団をやめてもいいんだがな」

ハルヒ「……」ぶるぶる

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:10:36.26 ID:zvDf+Job0

古泉「朝っぱらから……これはもう彼を放置しておけませんね」
古泉「すみません、ちょっと急用が……」

教師「なんだ、古泉、また便所か?」

古泉「は、はい、すみません」
古泉「昨日食べた餃子がいけなかったのかな…」

教師「わかったから、早く行け」

古泉「はい」たっ

生徒A「古泉ー、走ってもらすなよ」

わははははは

教師「……古泉」

生徒A「……がんばれよな」

生徒B「お前は何も言わないけど」

生徒C「あたしたちは古泉君の味方よ」

生徒D「死ぬなよ、古泉……」




九組全員「「はやくそのゆるいお腹治せよ!!」」

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:15:05.90 ID:zvDf+Job0

古泉「上の判断は、やはり彼を?」

『もはや一刻の猶予もない』
『すでに涼宮ハルヒは世界の改変を強く望むようになっている』
『未だにそれに至らないのは、まだこの世界に未練があるからだ』

古泉「やはり、その未練とは」

『彼のことだろうな』
『しかし幾度となく彼に裏切られ、もはや絶望寸前だ』
『いや、すでに絶望しているだろう、しかしまだ彼に期待しているのだ』
『だからこそ、我々機関が彼を一時拘束し、更生を施す』

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:21:18.33 ID:zvDf+Job0

長門「そうはさせない」

古泉「!!長門さん」

長門「彼の邪魔はさせない」

古泉「長門さん、あなたともあろうものが、彼に誑かされたのですか!」

長門「ちがう」
長門「自分で考え、そして賛同したまで」

古泉「賛同?醜い、独りよがりな涼宮さんに対するあてつけが?」
古泉「そんなことで、世界は滅んでいいとでも?」

長門「世界は滅ばない」
長門「彼もそれはわきまえている、危険なことはしない」

古泉「すでに危険な状態ですよ」
古泉「彼がそこまで考えてるとは思えませんし、見逃すわけには」

長門「……」
長門「ならば、好きに動けばいい」
長門「動けるものなら」にや

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:23:54.69 ID:zvDf+Job0

古泉「機関と、連絡とれない」
古泉「それどころか、他の超能力者たちにも……!」
古泉「長門さん、あなたいったいなにを」

長門「もう機関はこの世に存在しない」
長門「これは単なる涼宮ハルヒに対するあてつけなどではなく」
長門「革命」

古泉「……!」

長門「あなたは指をくわえて、涼宮ハルヒが苦しむさまを見てるといい」

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:26:02.24 ID:zvDf+Job0

キョン「すまなかったな、長門」

長門「いい」

キョン「これで機関の邪魔ははいらない、未来人や思念体の対策もしてある」
キョン「思う存分、ハルヒに恩返しできるわけだな」

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:30:57.66 ID:zvDf+Job0

キョン「そうだ、朝倉をもう一度呼び出すことできるか?」

長門「朝倉涼子を?なぜ」

キョン「なに、手駒は多いにこしたことはない」
キョン「それに、ハルヒにダメージを与えるいい手を思いついた」

長門「?」

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:33:09.92 ID:zvDf+Job0

岡部「いまさら自己紹介もないと思うが、カナダからまた日本に戻ってきた朝倉涼子だ」

朝倉「改めてよろしくね♪」

ハルヒ「!!ちょっと、キョン、朝倉が帰ってくるなんて聞いてないわよ!」

キョン「ん、そうか」

ハルヒ(……なによ、こっちは今までどおりに接してあげようってのにその態度は)

269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:35:42.18 ID:zvDf+Job0

休み時間

朝倉「キョン君、久しぶり♪」

キョン「おう、しばらく」

朝倉「もう、せっかくかえってきたんだからさ……」

キョン「ああ、そうだな」

ちゅっ

ハルヒ「!!」

谷口「お、おいキョン!!これは一体どういうことだ!!」

キョン「なんだ、キスくらい。挨拶じゃないか」
キョン「それに、俺と涼子は前から付き合ってたしな」

谷口「はあああ!!!!?」

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:50:31.85 ID:zvDf+Job0

ハルヒ(なにそれ、朝倉とは前から付き合ってたって)
ハルヒ(もしかして、朝倉が海外へ行っちゃったから、その代わりとしてあたしのことを?)
ハルヒ(だったら、余計に許せない……)わなわな

キョン(怒ってる怒ってる)
キョン(もっと怒れよ、ハルヒ。俺がどんなに女にモテて、自分はどんなにみじめかしっかり味わえよ)

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 15:59:25.16 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「……」
ハルヒ「ふっ」

キョン「?」

ハルヒ「あら、朝倉さんって教室でキスしちゃうような人だったかしら?」

キョン(なんだ、こいつ急に)

ハルヒ「あんたも節操ないわねぇ、キョン」
ハルヒ「この前あたしに告ったかと思えば、みくるちゃんや有希にも手を出して、今度は朝倉?」
ハルヒ「まるでサカりのついた犬ね、恥を知りなさい」

谷口「おい、今の話本当かよ、キョン」

国木田「ちょっとそれはひどいんじゃないかな」

阪中「キョン君、最低なのね」

キョン(やってくれたな、ハルヒ)
キョン(だがな、こっちには長門がいるんだ)
キョン(俺の不利になるような発言など、あとでどうとでもなる)

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 16:09:17.27 ID:zvDf+Job0

キョン(今日は佐々木と会う約束してるんだ)
キョン(お前に究極の嫉妬心を与えてやるよ)

ハルヒ(あたし、キョンのことふったんだ、いちいちふった男に振り回されてたら負けじゃない)
ハルヒ(あたしは絶対に負けないから、絶対にキョンをふったこと後悔しないから)

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 16:17:39.45 ID:zvDf+Job0

翌日

キョン「よう、ハルヒ」にやにや

ハルヒ「なに、また女をこましたって自慢話?あんたも懲りないわね」

キョン「いやいや、今日はお前に渡したいものがあってだな」

ハルヒ「?なによ、それ」

キョン「見りゃわかるだろ、DVDだ」

ハルヒ「なによ、もしかしてハメ撮り動画?いやらしい」

キョン「それは見てからのお楽しみだ」

286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 16:20:48.07 ID:zvDf+Job0

昼休み 部室

ハルヒ「まったく、こんなものまで用意するなんて」
ハルヒ「ふん、あのバカが誰となにしようが、あたしには関係ないんだから」
ハルヒ「だからべつに、こんなもの見ても平気なんだから」

しゅいいいん

ハルヒ「たしかこのパソコンでDVDが見れたはず」
ハルヒ「あ、再生できたわ」

ぱっ





佐々木「ほら、もっと丁寧になめたまえ、キョン」

キョン「は、はい……」ぴちゃぴちゃ





ハルヒ「!!?」

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 16:25:08.50 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「な、なにこれ」





佐々木「ほらほら、僕の足が君の涎でべとべとだよ」
佐々木「実に気持ち悪いよ、君は顔もそれほどよくないし無愛想だ、そんな君を飼ってあげてるんだから仕事はちゃんとしたまえよ!!」

ばしっ

キョン「ぐっ!!申し訳…ありません」

佐々木「うん?君、もしかして勃起してるのかい?こいつは傑作だ、君は殴られて性的興奮を感じる変態だったわけだな!!」

キョン「いや、これは」

びしっ

佐々木「口答えはよしたまえ」

キョン「は、はい」

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 16:31:24.90 ID:zvDf+Job0

佐々木「さあ、早く服を脱がせてくれ」

キョン「はい……」
キョン「……できました」ちらちら

佐々木「下着が気になるのかい?僕の裸体を君が見ようだなんて、いったい何様のつもりだい」

キョン「す、すみません…」

佐々木「…しかしそうだな、ひとつゲームをして、君が勝ったら僕の肉体を好きにできるってことにしようか」

キョン「ゲーム?」

佐々木「そう、どれくらい君が我慢強いのか……」
佐々木「君のいきり立った愚息を使ってね」





ハルヒ「な、なんなの、これ佐々木さんよね?」
ハルヒ「なんでキョンが奴隷みたいになってんの?ねえ、これっておかしいわよ」

292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 16:32:43.24 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「やだ……」
ハルヒ「やだよ……」
ハルヒ「こんなキョン、見たくない!!」

ぶつっ

ハルヒ「はあはあ……」



キョン「……」
キョン「にやにや」

294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 16:39:59.83 ID:zvDf+Job0

ビデオ撮影時

佐々木「ほんとうに、そんなところをビデオに?」

キョン「ああ、たのむ」

佐々木「……君とこういう場所へくることを僕が望んでいなかったといえば嘘になる」
佐々木「しかし、いくらなんでも君の被虐趣味に付き合うのは抵抗が……」

ぐいっ

佐々木「なっ!!?」

キョン「頼むよ、佐々木」
キョン「あとで普通に愛してやる」

佐々木「きょ、キョン……」
佐々木「き、君はしかたのない親友だよ……」ぺろり

314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 17:52:42.56 ID:zvDf+Job0

放課後

ハルヒ「なに、なんなの…」
ハルヒ「あたしがキョンの告白を受けなかったのが、そんなに悪いことなの?」
ハルヒ「……ぐすっ」

こんこん

キョン「ハルヒ、お前あれから教室に戻ってこなかったな」
キョン「そんなにDVDの内容がショックだったか?」

ハルヒ「……あんた、いったい何がしたいのよ」
ハルヒ「あたしにふられた腹いせ?そんなんだから、あたしにふられるのよ」

キョン「ばーか、そんな俺でもお前以外からは結構モテてるんだぜ」

ハルヒ「…よく言うわ、佐々木さんの言いようにやられちゃって…」

キョン「…ああ、そうだ、古泉な、入院したらしいぞ」

ハルヒ「え?こ、古泉君が……入院?」

キョン「ああ、近くの総合病院に」

ハルヒ「……」だっ

キョン「……」
キョン「馬鹿な奴だ、全部お前のせいだよ、ハルヒ」にやにや

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 17:56:26.96 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「め、面会謝絶ってどういう…」

看護士「だめですよ、この部屋の人は集中治療室から出たばかりで」

ハルヒ「古泉君!!」

看護士「こら、待ちなさい!!」

ハルヒ「こ、古泉…君?」

看護士「見ちゃだめ!!」



ハルヒ「古泉君……」
ハルヒ「ど、どうしちゃったの?その手足……」
ハルヒ「な、なんで手足ないの?」ぽろぽろ



医師「こら、何をしてる、面会謝絶の文字が見えないのか」

看護士「こ、この子が急に」

ハルヒ「いやああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 17:57:58.40 ID:zvDf+Job0

キョン「でさ、妹がすねちゃって」

みくる「まあ、うふふふ」

長門「ユニーク」

ハルヒ「……」

ばん!!

ハルヒ「あんたたち、よく平気でいられるわね!!」

319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:01:58.18 ID:zvDf+Job0

キョン「なにが?」

みくる「い、いきなり大声出すなんて、非常識ですよ」

長門「この部室はあなただけのものではない」

ハルヒ「古泉君が重症で寝込んでるときに、よくそう楽しそうにできるわね!!」

キョン「はあ?あいつが入院したのは自業自得だろ」
キョン「見舞いにいこうにも面会謝絶、俺が心配したところでどうにもならん」

ハルヒ「だからって、あんたたちは!!」

キョン「……」にやにや

みくる「……」くすくす

ハルヒ「な、なに笑ってるのよ!!」

長門「あなたの無知さ、バカさ加減に皆呆れている」

ハルヒ「だ、誰が無知よ!!」

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:11:20.07 ID:zvDf+Job0

キョン「そうムキになるなよ、ハルヒ」
キョン「そうか、おまえ古泉のことが……」

ハルヒ「!!?」

キョン「なるほどね、そっか、今の状態じゃヤれないし、お前が苛立つのもわかるわ」

ハルヒ「なに、言ってるの?」

キョン「まったく、古泉とデキてるなら、俺も告白なんてしなかったのにな」

みくる(…告白?)ぴく

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:12:36.43 ID:zvDf+Job0

ハルヒ「キョン、あんたいい加減にしなさいよ」わなわな

キョン「おお、こわ」
キョン「なんなら俺が代わりに慰めて」

ばきっ

キョン「ぎえ!!」

ハルヒ「……」ぽろぽろ

ばたん!!

みくる「帰っちゃいましたね」

キョン「ひ、いい気味ですよ」

みくる「…………」
みくる(キョン君、涼宮さんに告白してたんだぁ)
みくる(そうだったんだぁ)

329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:17:58.08 ID:zvDf+Job0

古泉「閉鎖空間……行かなきゃ、行かなきゃ」もぞもぞ
古泉「つぅ!!」ずきーん
古泉「あれ、僕の手足……が?」
古泉「動けない……世界が」
古泉「世界が終わる…」

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:23:20.75 ID:zvDf+Job0

キョン「なあ、いいだろ?気持ちいいだろ?」ぱんぱんぱん

妹「キョン君、すごいよ、すごく気持ちいいよぉおお!!!」ぐちゅぐちゅぐちゅ

美代子「ずるい……お兄さん、わたしにもください」にちゃぁあ

キョン「まったく、美代子は小学生なのにそんなに濡らして、いけない子だな」ずぼっ

美代子「やあ……指、指じゃなくておち○ぽがいいのぉ」

キョン「だめだめ、今は家族サービスの時間だからな」

妹「イク、あたしイクよ、キョン君!!!!」




じーーーーーっ





みくる「キョン君、妹さんにまで…」
みくる「もう浮気はしないって、言ったのに……」

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:31:23.13 ID:zvDf+Job0

みくる「それに、涼宮さんがキョン君の告白を断ってこんなことになってるんだとしたら……」
みくる「やっぱり全部原因は涼宮さんじゃないですかぁ」にやぁ
みくる「でもね、でもね」
みくる「やっぱり、他の女の子たちが一番邪魔かなぁ」

339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:34:16.56 ID:zvDf+Job0

朝 学校

キョン「ういーす」
キョン「ん?なんだ教室がやけに騒がしいな」

ハルヒ「……」

キョン「おい、なんだこの人だかりは」
キョン「黒板になにか貼ってあるのか?」

ハルヒ「あんた、ほんとに最低」

キョン「え?」

ハルヒ「あんないやらしい写真撮って喜んでるだなんて」ぷい

キョン「なんだ?」
キョン「!!?」

スクープ!!
男子高校生の乱れた性生活!!
実の妹とその友人に手をかけるケダモノ!!

340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:36:01.69 ID:zvDf+Job0

キョン「な、なんだ、これは」

谷口「おい、これどうなってんだ」

キョン「いや、俺もなにがなんだか」

岡部「……」びっ

キョン「あ、先生……」

岡部「とにかく職員室へ来い」

キョン「……はい」

342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:41:44.77 ID:zvDf+Job0

長門「大丈夫?」

キョン「長門…」
キョン「誰の…仕業だ」

長門「おそらく朝比奈みくる」

キョン「…!」
キョン(くそ、まさかカメラまで仕掛けてあったとは)

長門「そしてこの事態を収束させるのは不可能」

キョン「はあ!?なんでだ」

長門「涼宮ハルヒの願いだから」

キョン「…なぜだ、なぜ今頃になって」
キョン「佐々木の力とお前の情報操作で今までうまいこといっていたのに!!」

長門「革命は失敗」
長門「天蓋領域と協力して行った統合思念体への妨害行動ももはや限界」
長門「わたしはあなたをサポートできない」

344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:45:51.70 ID:zvDf+Job0

キョン「うそだ、なあ長門助けてくれよ」

長門「無理」
長門「わたし個人としては、以前のあなたのほうに好意を持っていた」
長門「今のあなたには、嫌悪の感情しか抱けない」

キョン「な、長門」

長門「さようなら」

キョン「……」
キョン「なんだ、いつも俺のコックで喘いでたくせに」
キョン「しかしまだ俺は生きている、生きていれば、なんとかなる」
キョン「まだ俺の手駒は九曜と橘、佐々木がいるんだ」
キョン「ハルヒへの復讐はまだ…!!」

348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:53:28.11 ID:zvDf+Job0

みくる「ねえ、キョン君……」ずーん

キョン「うわ!!あ、朝比奈さん?」

みくる「キョン君、まだ他に女の子、いるの?」

キョン「え、いや、もう浮気は」

みくる「浮気?ううん、そんなことどうでもいいの」
みくる「悪いのは寄ってくる女の子だもん」
みくる「キョン君は、なーんにも悪くないんですよ」
みくる「さっきだってほら、長門さんが悪いんですよ」
みくる「さんざんキョン君に献身的な態度をとっておきながら、旗色が悪くなったら逃げ出す……」
みくる「最低です、長門さんは最低な女の子です」

352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 18:57:14.65 ID:zvDf+Job0

みくる「あたしは絶対キョン君を裏切りませんよ?」
みくる「ね、ほら、この胸も、おしりも、唇も、髪も、子宮も、骨も、皮も、眼球も、心臓も、
    血も、舌も、爪も、鼻も、腸も、耳も、汗も、あたしの存在全部キョン君のモノなんですよ?」
みくる「ほら、使ってください、気持ちよくなってください」
みくる「もう、あたしにはキョン君しかいないから……」にこにこ

キョン「……」ぞーっ

356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 19:03:26.30 ID:zvDf+Job0

みくる「ね?キョン君、ひとつになりましょう?」ずっ…

キョン「な、なんだ、ナイフなんて取り出して、なにを」

みくる「キョン君!!大好きです!!」

ぶしゃあああああああああ

キョン「あ、あ、あ……」

みくる「ほら、綺麗ですよ?あたしの血、真っ赤で綺麗ですよ?」
みくる「亜母は腐あふあふあはあういううあひあっはあああ!!!!!!」

キョン「狂ってる…狂ってる…」

みくる「こんなにしたのはキョン君ですよ」ずいっ

キョン「ひ……」

みくる「ほら、さわってください、あたしのお腹の中、あったかいでしょ?」

にゅる……ぐにゅ……ごりっ……

キョン「ああああ……」

360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 19:06:09.56 ID:zvDf+Job0

みくる「これ、これ子宮ですよ!」ずぼっ

キョン「おええええええ!!!」びしゃびしゃ

みくる「ああ、キョン君の吐しゃ物、もったいないですよ」ぺろぺろ

キョン「おえ、おげええええええ!!!!!」どばばっばああ

みくる「頭からキョン君のかけられて…すごくいい気持ちです……」

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 19:11:45.42 ID:zvDf+Job0

みくる「えへへ、キョンくーん」

キョン「う、うわあああああ!!!!」

みくる「え?消火器なんてもって、キョンくんあぶな」ぐしゃっ

キョン「うわ!!!うわ!!!!うわ!!!!!」

どか ばき ぐちょ めき ばこん

キョン「はあ、はあ、はあ」

みくる「」

キョン「…あ、あんたが悪いんだ」
キョン「それに、こんなに血を出したんだ、俺がやらなくても死んでた」

367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 19:13:26.71 ID:zvDf+Job0

キョン「くそ、死体の始末が面倒だ…それに、俺の服も身体も汚れて……」
キョン「……」
キョン「ここは文芸部、放課後まで誰もこないよな」
キョン「……」ごくり

375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 19:26:00.82 ID:zvDf+Job0

キョン「このおっぱい、生きてた頃より断然扱いやすくていいな」むにゅむにゅ
キョン「ま○この具合もちょうどいい、はやくしないと血が固まり始めるから……」にゅるり
キョン「すげえ!!しょんべんと血と愛液のローションか!!いい感じにあったっかくて気持ちいい!!」ずんずんずん
キョン「ああ、朝比奈さん、あなたの眼球、すごくおいしそうだ」ぱく
キョン「あはは、人間の目玉にもDHCって含まれてるのかな?」にちゃにちゃこりこり

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 19:28:19.46 ID:zvDf+Job0

キョン「ひへへ、あんたには死んだ後もセックスの相手をしてもらうとはね」
キョン「さて、そろそろ時間か」







じりりりりりりりり





ハルヒ「え?なに?」

谷口「きょ、今日って避難訓練かよ」

岡部「ちがう、本当に火事だ!!早く逃げるんだ!!」

379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 19:31:14.61 ID:zvDf+Job0

メシ休憩だ

437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 22:24:52.77 ID:zvDf+Job0

校庭

岡部「クラス委員は点呼をとるように」

谷口「おい、キョンの奴がいねえぞ」

岡部「なに?」

ハルヒ「……あんな奴」
ハルヒ「死んじゃえばいいのよ」

439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 22:27:08.02 ID:zvDf+Job0

国木田「出火場所は文芸部の部室だって……まさか、キョンはそこに?」

谷口「……いや、むしろあいつが火をつけたんじゃないのか?」
谷口「今朝の写真の件……あのあとにこの火事だ、偶然なんかじゃないだろ」

国木田「まさか、そんな」

ハルヒ(……)

442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 22:30:13.69 ID:zvDf+Job0

ハルヒ(偶然かどうかなんて関係ないわよ)
ハルヒ(あいつは…今までしてきた報いをうけるべきなの)
ハルヒ(そうよ、あたしは今最高に嬉しいわ)
ハルヒ(キョンが、あのキョンが死ぬんじゃないかって思ったら……)
ハルヒ(とっても、気分がいいんだから!!)

国木田(涼宮さん、泣いてるの?)


445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 22:38:53.86 ID:zvDf+Job0

その日の夜

朝倉「ふーん、じゃああの部室にはキョン君じゃなくて、朝比奈みくるの遺体しかなかったのね」

長門「そう、調べたところ死因は焼死ではなかった」
長門「そんなことは警察でもわかる、問題は彼がどこへ消えたか」

朝倉「火事の前の状態を復元したんでしょ?どうだったのよ」

長門「おそらく彼は多量の血や汚物を浴びえているはず」
長門「そんな状態で人目につかず逃げられるわけがない」

朝倉「誰かが手引きしていたってこと?」

長門「……」こくり

447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 22:41:48.45 ID:zvDf+Job0

長門「……それより、さきほどから気になっていた」

朝倉「うん?」

長門「なぜ、この部屋は今あなたの情報制御下に……」

キョン「うらっしゃああああ」

ばきっ

長門「!!」
長門「あ、頭に……」どくどく
長門「え……なに……」

キョン「やばいぞ長門、お前頭割れてる」

朝倉「きゃあ、大丈夫?長門さーん」

450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 22:46:53.49 ID:zvDf+Job0

長門「どういう……こと?」

朝倉「ごめんなさいね、長門さん。あなたにこの身体再生してもらったのは感謝してるんだけど」
朝倉「相変わらずあたしと直接繋がっている思念体は急進派なのよ」

長門「そんな……」

朝倉「そしてこのたび、めでたく急進派が思念体全体の主流となり、あたしには長門さん以上の力が与えられたの」

長門「……なぜ、彼を」

朝倉「彼は役に立つわ。涼宮さんにいろいろ刺激を与えるには、まさに適任なの」
朝倉「上も急進派主流になったとはいえ、涼宮ハルヒを殺すのはまだ早いって判断してるから」

451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 22:49:56.91 ID:zvDf+Job0

キョン「というわけだ、俺と思念体の利害は一致してるんだ」
キョン「だいたい、お前と最初に寝たときも、急進派の差し金だったらしいぜ?」

長門(……だからあのとき彼に逆らえなかった?)

キョン「お前は所詮端末だ、宇宙人の親玉に逆らえないんだよ」

長門「ちがう」
長門「わたしは、わたしは」

キョン「しゃべるな、化け物が!!」

ずがっ

長門「ぶっ!!」

キョン「死ぬ前にいい目にあわせてやるよ」かちゃかちゃ

455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 22:56:24.85 ID:zvDf+Job0

キョン「おいおい、全然ぬれてないぞ」ぎちぎち

長門「……くぅ!!」ずきずき

朝倉「長門さん、だめじゃなぁい、ちゃんとキョン君を気持ちよくさせてあげて」

長門「だれが……あなたたちの……」

キョン「朝倉、ナイフ」

朝倉「はい♪」

ぶん!!

ぶちっ

長門「ああ……」
長門「あああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

キョン「耳が取れたくらいで騒ぐな」
キョン「しかししっかり痛みはあるようだな」

朝倉「だって、そうじゃないとつまらないでしょ?」

457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 22:59:11.97 ID:zvDf+Job0

キョン「朝比奈さんには感謝してるんだよ、俺」

ぶん

キョン「あんな気持ちいいの、初めてだったぜ」

ぶちっ

キョン「人間の身体は、傷つくから美しいんだ」

ぐちゃっ

キョン「お前は人間じゃないけど、血は出るし、痛みも感じる」

ぶつっ

キョン「だから俺はお前が好きなんだ」

長門「やめて…殺して…殺してよおおおお!!!!うわああああん!!!!」

459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 23:03:12.47 ID:zvDf+Job0

キョン「おい、あの長門が泣き喚いてるぜ」
キョン「ちょっと感動」

朝倉「ほんと、さすがの長門さんも死の恐怖には耐えられないのね」
朝倉「うらやましいわ、あたし、未だに死がどんなものか理解できないもの」

長門「もうやめて……」ひくっひくっ

キョン「これこれ、この目がうまいんだよ」ぺろっ
キョン「デリシャスだぜ」んまーい

朝倉「次はどうする?目玉はくりぬいたし、耳も切り取った。鼻も削いだし、髪も剃ったでしょ」

キョン「のどは鳴き声を聞くために残しとかないとな」
キョン「そうだ、長門、古泉とおそろいにしてやるよ」

465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 23:09:07.27 ID:zvDf+Job0

キョン「すげえ、このナイフ、さくさく切れるぜ」

朝倉「特別製だからね、豆腐を切るみたいでしょ」

キョン「ああ、長門、痛かったか?」

長門「いたい、いたいよぉ……」どくどくどくどく

キョン「血もとまらないな」

朝倉「大丈夫、ぎりぎりのところで生かしてるし、あたしたちの身体は再生ができるから」
朝倉「人間と違ってショック死することもないわよ」

キョン「そりゃ助かる」

472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 23:15:30.84 ID:zvDf+Job0

キョン「よし、長門、動くぞ」ずんずんずん

長門「あーー!!!あーー!!あーー!!」

朝倉「ふふ、相変わらず可愛いわ、長門さん」ちゅっ

長門「んんん、んんんん」

キョン「鼻がないからうまく息ができなくなってるぞ」

朝倉(可愛い……長門さん……)

475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 23:17:54.04 ID:zvDf+Job0

キョン「よし、長門、イクぞ!!」

長門「ああああああああ!!!!!」

キョン「いっ!!!!!」どぴゅっ
キョン「はあああああああ」ぴゅんぴゅん

朝倉「長門さんのぽっかり空いた眼孔へはいっていくわ」

キョン「へへ、ここの大きさってちょうどいいよな」ごくり

476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 23:19:55.44 ID:zvDf+Job0





キョン「ふう、すっきりした」

朝倉「おちんち○洗わないと、汚いわよ」

キョン「うえ、血でがびがびだ」
キョン「舐めてくれよ、朝倉」

朝倉「もう、甘えん坊なんだから」ぱくっ

じゅぼっじゅぼっじゅぼっ

長門「ひゅーひゅーひゅー」

479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 23:23:11.42 ID:zvDf+Job0

朝倉「ははほはん、はいほうふ?」

長門「ひゅー……ひゅー……」

キョン「はは、なんか俺ら囃し立てられているカップルみたいじゃね?」

朝倉「もう、キョン君ったら♪」

長門「がふっ」がくん

朝倉「あら、動かなくなっちゃった」

481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/13(月) 23:26:18.79 ID:zvDf+Job0

キョン「長門はいつでも再生できるんだ、もうしばらくはいいだろう」

朝倉「それもそうね」

キョン「さて、いよいよ標的をハルヒに絞るか」

朝倉「どんなトラウマをあげる気かしら」

キョン「まあまかせておけ」
キョン「地獄を見せてやろうじゃないか」にやぁああ

482 名前: ◆p777rsrFAU [] 投稿日:2009/04/13(月) 23:27:38.55 ID:zvDf+Job0

ちょいと用事
零時過ぎるから酉

505 名前: ◆p777rsrFAU [] 投稿日:2009/04/14(火) 00:23:27.36 ID:dNUPMXuq0

ハルヒ(……火事のあった部室で見つかったのはみくるちゃんと思われる死体だけ…)
ハルヒ(みくるちゃん…あなたもキョンに惑わされた可哀想な人だったわね…)
ハルヒ(あれから一週間……有希も学校にこない……これもキョンの仕業なの?)
ハルヒ(SOS団は……もう終わりなの……?)

508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 00:25:13.38 ID:dNUPMXuq0

ハルヒ「ただいま……」
ハルヒ「!?」
ハルヒ「なに、この臭い……」
ハルヒ「生臭い……お、お母さん?」
ハルヒ「お母さん!!」たったったっ

ハルヒ「!!?」
ハルヒ「お…母さん?」

511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 00:28:05.37 ID:dNUPMXuq0

涼宮家の居間にあるテーブル。
その上には、普段なら母が買ってきた花が花瓶に挿されているはずであった。
しかし、そこにあったのは花ではなく、生きていた頃の面影をまるで失ってしまった母親の切断された頭部であった。

キョン「おかえり、ハルヒ」にこ

515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 00:32:49.66 ID:dNUPMXuq0

ハルヒ「いや…ああああああああああおかあさあああああああんんん!!!!!!」

キョン「人妻ってのもいいものだな、高校生の娘がいるとは思えない身体だったぜ」

ハルヒ「ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

キョン「そんな突進、効かないな」

軽く体重を移動させただけで、ハルヒの体当たりをいなす。
勢い余ったハルヒは壁に激突し、盛大に鼻血を吹いた。

519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 00:39:10.32 ID:dNUPMXuq0

キョン「はは、なんだその顔」

ハルヒ「キョン…あんたああああああああああ!!!!!」だらだら

キョン「ほえるなよ、獣かお前は」
キョン「ほら、こいつも見せてやるよ」ごそごそ

ハルヒ「!!お父さんの……カバン……血まみれじゃないのよ!!!!」

キョン「さすがに男を犯す趣味はないから、今朝倉が相手をしてる」
キョン「といっても、もう絶命しててもいい頃かな」

ハルヒ「あんた、絶対に許さない!!!!!!」

キョン「はは、お前いくら運動神経いいっていっても女なんだから、俺にケンカで勝てるわけないだろ」

ハルヒ「ケンカじゃないわよ……」
ハルヒ「これはもう、殺し合いよ!!!!」がちゃっ

キョン「ただの包丁で、この俺が」ぎらっ

524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 00:43:37.47 ID:dNUPMXuq0

一方、長門宅

長門「」
長門「う…」
長門「自己修復…完全には無理」
長門「だれか、だれかに彼と朝倉涼子の暴走を知らせないと…」
長門「頭に損傷…正常な判断が下せない」


だれに連絡?
>>550

550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 00:48:40.82 ID:g0aeEhao0

森と新川

560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 00:52:07.42 ID:dNUPMXuq0

長門「古泉一樹の仲間……」
長門「彼らに連絡できれば」

しかし、機関のメンバーは古泉を除いて抹消されてしまっている!
参考>>261

長門「わたしが、彼らを消したんだった…」
長門「」

565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 00:57:18.98 ID:dNUPMXuq0

病院

古泉(僕が行かないと、閉鎖空間がどんどん広がって……)
古泉(もう時間がない、早くしないと……)
古泉(彼が、涼宮さんをどんな目にあわせるか!!)

鶴屋「邪魔するよっ」

古泉「……あなたは」

鶴屋「面会謝絶らしいけど、古泉君に重大なお知らせがあるにょろ」

古泉「?」

570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:03:50.47 ID:dNUPMXuq0

再びハルヒ宅

ハルヒ「そんな、包丁が真っ二つに……!!」

キョン「おら!!!」

だん!!

ハルヒ「いた!!ちょっとどきなさいよ!!!!」

キョン「はあはあ、お前はあんまり傷つけたらいけないから、おとなしくしろよ」

ハルヒ「やめて!!!!離して!!!!人殺し!!!!
ハルヒ「死ね!!!!死ね!!!!あんたなんか死んじゃえええええええええええ!!!!!」

キョン(本来ならとっくに死んでるかもな)
キョン(だが俺には佐々木と思念体のバックアップがあるんだ)
キョン(お前の能力なんて効かんよ)

573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:06:44.64 ID:dNUPMXuq0

キョン「ハルヒぃ、お前処女だろ?」

ハルヒ「!!」

キョン「へへ、久しぶりに処女を食うってのもいいよな」ぽろん

ハルヒ「やめて!!!!その汚い粗末なものをしまいなさいよ!!!!」
ハルヒ「さわるな!!!!!!変態!!!!!!死ね!!!!!!死ね!!!!!!」

キョン「なんとでもいえよ」
キョン「処女喪失なんてたいしたことねえよ、俺結構うまいからさ」

ハルヒ「やめてえええええ!!!!!!!!!!」

579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:11:28.50 ID:dNUPMXuq0

ぴりりりりり

キョン「ちっ、こんなときに」

ぴっ

キョン「なんだ」

ハルヒ「離せ!!!!!!離せ!!!!!!」

キョン「暴れるな!!!!」

がすっ

ハルヒ「いた!!!!!」

キョン「佐々木か、どうした」

佐々木『たいへんだ、僕の閉鎖空間が……消滅した……』

キョン「なに?」

佐々木『天蓋領域、情報統合思念体とも連絡がとれなくなったみたいだ』

582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:13:15.16 ID:dNUPMXuq0

キョン「……」

朝倉「キョン君、大変よ、さっきから何度もアクセスしてるのに」

キョン「思念体と切り離されたのか?」

朝倉「…みたい」

キョン「やばいぞ、ハルヒの力が暴走してんじゃないのか」

587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:16:15.84 ID:dNUPMXuq0

キョン「ちっ、これ以上は」

ハルヒ「キョン」

キョン「え?」

ハルヒ「ばいばい」

キョン「な、やばい!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

古泉「これは!!!」

鶴屋「ど、どうしたんだい!?」

古泉「以前、彼と涼宮さんが閉鎖空間に閉じ込められたとき」
古泉「あのときの似た感覚が」

596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:19:11.06 ID:dNUPMXuq0





きょん、キョン!!!

キョン「ん……」

ハルヒ「キョン!!ようやく起きたのね!!」

キョン「ハル……ヒ?」

ハルヒ「もう、いくらなんでも寝すぎよ」

キョン「ここは…どこだ?」

ハルヒ「?どこって、文芸部の部室でしょ」

キョン「文芸部?」

ハルヒ「なにが不思議がってるの、あたしたち文芸部の部員じゃない」

キョン(まさか、世界が改変されたのか?)

599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:23:57.08 ID:dNUPMXuq0

ハルヒ「ねえ、有希からも言ってあげてよ、キョンってば最近気が抜けてると思わない?」

長門「……たしかにそうかも」
長門「キョンさん、文芸部はただお昼寝するための部活ではありませんよ?」

キョン「……なんだお前その喋り方」

長門「?」

ハルヒ「なに言ってるの、いつも通りの有希の喋り方よ、変なの」

キョン(やれやれ、妙な世界に改変されたものだ)
キョン(しかし、あそこまで追い込んでも世界は再構築されるんだ)
キョン(この世界でも、せいぜい楽しませてもらうぜ)にやぁああ

604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:26:58.58 ID:dNUPMXuq0

こんこん

ハルヒ「はぁい」

がちゃっ

ハルヒ「あ、先輩」

長門「どうも」

キョン「先輩?」

ぱこん

キョン「いて」

みくる「こら、また寝てたな、お前」

キョン「???」

609 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:30:37.16 ID:dNUPMXuq0

みくる「口元に涎」
みくる「なっとらん!!」

ぱこん

キョン「あた!!メガホンで殴らないでください」

みくる「ったく、そんなんでよく文芸部が務まるな?」
みくる「今はまだ文集を作らなくていいから、といってサボってたら、あっという間に締め切りだ」
みくる「今のうちに書き溜めておくように!!」

キョン「……はい」
キョン(偉そうな朝比奈さんか、どんな声で鳴くんだろうな)ぺろっ

614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:33:30.01 ID:dNUPMXuq0

みくる「と、ところで、古泉はまで来てないのか?」

ハルヒ「古泉君なら、少し遅れるって言ってましたけど」

みくる「そ、そうか」

キョン(……なんだ?)

みくる「……」そわそわ

長門(ふふ、相変わらず可愛らしい方ですね)

ハルヒ(朝比奈先輩ったら、ほんとうにわかりやすいわね)

617 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:38:25.72 ID:dNUPMXuq0

古泉「どうも、遅くなりまして」

みくる「!!」ぼん
みくる「こ、古泉君、今日はどうしたんですかぁ?」

キョン(……いつもの朝比奈さんだ)

古泉「担任の先生とお話があったんです。部長、遅れて申し訳ありません」

みくる「そ、そんなぁ、しかたないですよ。今お茶入れますね」

キョン(……古泉の前では猫を被ってるというわけか)
キョン(これは脅しのネタに使えるな)にや

621 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:42:24.02 ID:dNUPMXuq0

みくる「じゃあ、今日はこれで解散ですね」
みくる「お疲れ様でしたぁ」



キョン(今日の部活だけでもだいぶ収穫があったな)
キョン(こいつら、元の世界とはだいぶキャラというか性格が違う)
キョン(唯一違いがわからないのは古泉だが…まあ、こいつはどうでもいい)
キョン(俺の狙いはあくまでSOS団……もとい文芸部の女子だけだ)
キョン(都合よく俺の復讐を忘れたハルヒに、もう一度地獄を味わってもらうぞ)

627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:46:10.12 ID:dNUPMXuq0

翌日

谷口「ういーす、キョン」

国木田「今日は早いね」

キョン「まあな」

キョン(どうやら、性格変わってるのはハルヒたちだけらしいな)
キョン(家族もいつも通りだったし)

朝倉「おお、愛しのキョン君ではないかぁ」

キョン「え?」

朝倉「おはようのちゅぅ」んんん〜

キョン「!!」

ぶちゅうううう

633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:52:16.03 ID:dNUPMXuq0

谷口「ま、まさか」

国木田「キョンが朝倉さんからの奇襲を避けられないだなんて!」

朝倉「やったぁああ!!とうとうキョン君とキスしちゃったぁ!!」
朝倉「えへへ、次は結婚式だね」

キョン「……人前でやるのは久しぶりだが」 参考>>269
キョン「まあ、経験がないわけじゃなし、騒ぐほどのものでも」

谷口「なあああ!!?」

国木田「ど、どういう心境の変化だい!?」

キョン「はあ?」

朝倉「うふ、キョン君、やっとあたしの気持ちに応えてくれるようになったんだね♪」

634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:54:35.11 ID:dNUPMXuq0

谷口「いくら女にモテないからって、朝倉でいいのか?」

キョン「なにいってる、朝倉も女じゃ……」

国木田「……」

谷口「……」

クラス全員「……」

キョン「…マジか」

朝倉「ぶぅ、心は女の子だよぉ」

キョン「おえ」

636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 01:57:12.90 ID:dNUPMXuq0

授業中

キョン(それにしても不思議だ)
キョン(ハルヒがせっせとノートを取っている姿も新鮮だし)
キョン(休み時間でも普通に俺以外の奴と楽しそうに話す)
キョン(なにより宇宙人だとか未来人だとかうるさくない)
キョン(……)





キョン(その笑顔を、ますます壊したくなるな)にや

640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 02:02:16.49 ID:dNUPMXuq0

昼休み

キョン「さて、メシだ」

ハルヒ「きょーん、一緒に食べましょう」

キョン「あ、ああ」

朝倉「えへへ、キョン君の隣取った♪」

谷口「相変わらず騒がしい奴らだな」

国木田「にぎやかで楽しいじゃないか」

キョン(この五人がクラス内でのグループみたいだな)
キョン(ん?)

みくる「……」ちょいなちょいな

ハルヒ「あ、朝比奈先輩」

キョン「もしかして、俺を呼んでる?」

647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 02:13:10.06 ID:dNUPMXuq0

キョン「なんですか、朝比奈さん」

みくる「う、うん、古泉のことで、ちょっとな」

キョン「古泉がなにか?」

みくる「まあ…あの…その…もう文芸部のみんなにはわかってると思うんだが」

キョン「はい」

みくる「私は古泉のことが好きなんだ」
みくる「だから、あいつのいる前ではついキャラを作ってしまう」
みくる「でもこのままじゃいけないのはわかってる」
みくる「そこで、キョンに古泉がどんな女性が好きか、きいてきて欲しいんだ」

キョン「……いいですよ」
キョン「その代わり、ちょっと付き合って欲しいんですがね」にや

みくる「?まあ、かまわないが」

650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 02:19:08.93 ID:dNUPMXuq0

みくる「昼休みに部室って、どんな用件なんだ」

キョン「朝比奈さん!!」がばっ

みくる「!!な、なにをする!!」

キョン「騒ぐなよ、ちょっと古泉の前に俺が味見してあげるんですから」

みくる「貴様、正気か!!」

キョン(ひへ、写真を撮って『古泉に見せる』と言って脅せば簡単に……)

ぼぐっ!!

キョン「はがあああ!!!!!」ぴょんぴょん

みくる「愚かな男だ、貴様は」
みくる「私の体術を忘れたわけではあるまいに」

キョン「な、な……」

みくる「……ふん、まあ貴様も思春期の男子、そういうことに興味があるのはわかる」
みくる「まして私の胸は常人よりも大きいのだろう?クラスの男子もよく見ている」
みくる「今回は大目に見てやる、古泉の件、頼んだぞ」つかつか

キョン(……)
キョン(相手が悪かったな)

654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 02:25:11.54 ID:dNUPMXuq0

キョン(あんなの見せられたら、古泉にちゃんと聞いておかないとな)



九組

キョン「おい、古泉」

古泉「これはこれは、どういったご用件で?」

キョン「まあ、ちょっとな。外に出よう」

古泉「わかりました」

655 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 02:28:20.51 ID:dNUPMXuq0

キョン「まあ、これは俺の単なる個人的興味から質問するんだが」
キョン「お前の好みの女性のタイプを教えてくれ」

古泉「好みの女性、ですか」

キョン「そうだ」

古泉「…そうですね、僕は涼宮さんのような明朗な方が好きですね」

キョン「!!そうか」

古泉「はい」

キョン「それさえわかればいいんだ、時間をとらせたな」

古泉「いえ、それでは失礼します」

キョン「……?」
キョン「今、変な音が聞こえたような?」

658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 02:35:13.10 ID:dNUPMXuq0

放課後

キョン「というわけで、ハルヒみたい女の子が好みだと」

みくる「……そうか」わなわな

長門「あなたも気が利きませんね、そんなストレートな物言いがありますか」

キョン「事実を伝えたまでだ」
キョン(それより、次の狙いは長門だ)
キョン(どことなく上品な感じになってるが、こいつは一人暮らしで扱いやすい)
キョン(どうやらこの世界には思念体も存在しないようだし、ただの女なら簡単だ)

748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 13:16:28.32 ID:dNUPMXuq0

みくる「じゃ、じゃあ今日はもうおしまいでぇす」

ハルヒ(あちゃー、先輩だいぶショック受けてるね)ひそひそ

長門(キョンさんったら本当にデリカシーのかけらもないんですから)ひそひそ

キョン(あの場合本当のこと教えないほうがまずいと思うんだが)

752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 13:22:22.89 ID:dNUPMXuq0

キョン「長門、一緒に帰ろうぜ」

ハルヒ「ええ、キョン、どういった風の吹き回し?」
ハルヒ「あんたいっつも有希と一緒に帰るのいやがってたじゃない」

キョン「たまにはいいじゃないか」

長門「……」
長門「おことわりします」

キョン「!なんだと」むかっ

長門「以前わたくしがお誘いしたときにことわったのはどなたでしたかしら?」

キョン「……すまん、俺が悪かった、たのむよ」ぎゅっ

長門「あ……」
長門「ま、まったくしょうがない人ですね」かーっ

古泉「おやおや、青春ですね」

みくる(人前でいちゃついてくれるじゃないか)いらいら

754 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 13:26:11.21 ID:dNUPMXuq0

長門「当然、食事も一緒していただけるんですよね?」

キョン「ああ」
キョン(メインディッシュはお前だがな、長門)

校門を出ると、黒塗りの高級車がすぐそこで待機していた。

キョン(なんだ、あの車)

長門「どこへ行くんですか」

キョン「は?」

高級車のほうへ歩み寄っていく長門。

キョン(まさか)

長門「お乗りなさい」

キョン(か、金持ちになってやがる)

757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 13:32:57.76 ID:dNUPMXuq0

キョン(いや、前の世界でも高そうなマンションで一人暮らしだったからな)
キョン(しかし、問題は一人暮らしじゃなさそうだってことだ)



長門「着きましたよ」

キョン「こ、ここは?」
キョン(ここって、長門が住んでたマンション……だった場所だよな)
キョン(マンションがあったところが丸々でかい屋敷になってる)
キョン(すると、朝倉はどこに住んでることになってるんだ?)

朝倉「お嬢様ぁ」

キョン「!!」

朝倉「おかえりなさいませ。キョン君もいらっしゃい♪」

キョン「あ、朝倉、男のくせにメイド服なんて着てなにやってる!!」

朝倉「?なにって、使用人だから当然じゃないかぁ」

長門「おかしな人」
長門「朝倉が苦手であなたはここに来たがらなかったんでしょう?」
長門「それがどういう風の吹き回しかと思えば、まさか忘れていたのですか?」

758 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 13:37:28.44 ID:dNUPMXuq0

キョン「そ、そんな馬鹿な……」へなへな

長門「ふふ、まあそんなことはどうでもいいですね」
長門「今夜は朝倉とじっくり楽しんでくださいね」
長門「朝倉、キョン君をたっぷり可愛がってあげなさい」

朝倉「はぁい、お嬢様」
朝倉「もうキスはしたもんねぇ。今日はボクの部屋で一緒にご飯食べてぇ、おしゃべりしてぇ、それから一緒に寝ようね♪」

キョン「!!」ぞーっ

長門(ちゃんとビデオの用意はできてるのでしょうね)ひそひそ

朝倉(ばっちりですよ、お嬢様)ひそひそ

キョン「悪夢だ……」

767 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 13:46:36.11 ID:dNUPMXuq0

翌朝

キョン「……」ふらふら

長門「あら、おはようございます、キョンさん」つやつや

キョン「あ、ああ……」

長門「ふふ、朝まで休みなしなんてすごいですね」

キョン「な!!お前まさか…」

長門「あなた、誰にむかって話しているか、わかっているのですか?」

キョン「え?」

長門「『あー、朝倉ぁ、俺もう我慢できないよう』」

キョン「!!?」

771 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 13:52:15.33 ID:dNUPMXuq0

長門「ふふ、この映像がばらまかれたら、あなたどうなってしまうのかしら?」

キョン「そ、それだけは、それだけはやめてくれ!!」

長門「はあ……、あなた、立場というものがわかってないのですか?」

キョン「……このアマ」

ジャキンッ

新川「お嬢様に何をする気ですかな?」

森「その拳をほどきなさい」

キョン(新川に森……ここで働いてたのか)
キョン(それになんだその銃と刀は)
キョン(銃刀法違反じゃねえのか!?)

キョン「くっ……」

長門「とりあえず、跪きなさい」

キョン「……」ばっ

長門「そう、いい子よ」ぞくぞく

775 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 14:04:59.77 ID:dNUPMXuq0

学校

キョン(なんでこうなった、なんでこうなった)
キョン(朝倉(男)とやってしまたばかりか、長門に弱みを握られるだなんて……)
キョン(そうだ、ここでは超常が存在しない)
キョン(もしかして、ハルヒの世界を改変する力までなくなっちまったんじゃないのか?)
キョン(くそ、なんで早く気付かなかったんだ……って、いつも古泉に考察はまかせていたからな……)
キョン(このままだと、ハルヒに復讐どころか俺自身の立場が……)

785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 14:32:33.80 ID:dNUPMXuq0

朝倉「ねえ、キョンくぅん」すりすり

キョン「あ、朝倉……」

朝倉「今日はねぇ、キョン君の分のお弁当も作ってきたんだよぅ」
朝倉「ここだけの話、お嬢様のお弁当よりも張り切って作っちゃった♪」

キョン「そ、そうか」

朝倉「ねぇ、食べてくれるよね?ね?」

キョン「も、もちろんだ」
キョン(逆らったら脅されるし)

谷口「!!」

国木田「!!」

ハルヒ「!!」

788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 14:37:25.86 ID:dNUPMXuq0

谷口「そうか、昨日のキスといい、いつの間にか朝倉とできていたわけか」

キョン「おい!!」

国木田「君たちが付き合っていたとしても、僕たちは友達だよ?」

キョン「生暖かい目で見るな」

ハルヒ「きょ、キョン、冗談だよね?」

キョン「は、ハルヒ」
キョン(な、なんだ、本気で心配してくれてるのか?あのハルヒが?って性格は前と違うんだが)

791 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 14:41:41.89 ID:dNUPMXuq0

放課後

長門「キョン、お茶」

キョン「はい」
キョン(いつの間にか、さん付けじゃなくなった)

長門「……なにこのぬるいお茶。あなたお茶も満足にいれられないのですか?」

キョン「くっ……」

長門「何か言いたいことでも?」

キョン「なんでも…ないです」

ずばこーん!!

キョン「いてえ!!」

みくる「ああ、すまない、お前を見てると殺意を抱くようになってしまってな」

キョン(古泉の好みの件なら俺のせいじゃねえっての!!)

797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:02:17.45 ID:dNUPMXuq0

ハルヒ「キョン、大丈夫?」

キョン「あ、ああ…」
キョン(まさかここではハルヒが一番まともだとはな)

ハルヒ「先輩、もうすぐ古泉君が来ますよ。それに足技繰り出すとパンツが…」

みくる「ふん、それがどうした。どうせ古泉はな……」

古泉「今日も遅くなりましてすみません」

みくる「もう、心配したんですよぉ」

キョン「……」

800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:06:53.47 ID:dNUPMXuq0

キョン(ハルヒ……お前だけだ、俺のこと気にかけてくれるのは)

ハルヒ「?」

キョン(!!いかんいかん、こいつは俺のプライドを踏み躙ったんだ)
キョン(たとえ性格が変わったとしても、俺はこいつを許さん)
キョン(…世界を改変されるおそれがないなら、それはそれで面白い)
キョン(いくらハルヒを犯しても、この世界は廻り続けるんだからな)

ハルヒ「どうしたのよ、そんな怖い顔して……」しゅん

古泉「あまり女性をそんな目で睨まないほうがいいですよ」

みくる(古泉…やっぱり涼宮のことが…)

803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:13:39.22 ID:dNUPMXuq0

キョン宅

キョン(今回はハルヒ以外の女は無視だ)
キョン(あいつの笑顔が恐怖でひきつらせることを第一の目標としよう)
キョン(ひひ、楽しみだ)

妹「キョンくーん」

キョン「ん?なんだ?」

妹「お客さーん」

キョン「客?」
キョン(まさかハルヒか?)

804 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:17:58.81 ID:dNUPMXuq0

佐々木「こんばんは」

キョン「!佐々木か……」

佐々木「ひどいじゃないか、キョン」

キョン「な、なにが」

佐々木「最近ちっとも相手をしてくれない」
佐々木「僕がエイズに感染したのが悪いのか?」
佐々木「これからは君以外の男性との密通は自重する」
佐々木「だから君だけは僕を捨てないでくれたまえ」

キョン(さ、佐々木……エイズなのかよ)

808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:23:44.21 ID:dNUPMXuq0

佐々木「さあ、今のこの時間、僕の身体は君だけのものだ」
佐々木「何をしてくれても構わない、性欲を満たし合おうじゃないか」
佐々木「あ、料金はいただくよ、君は特別に一度の射精で五千円にしておいてあげるよ」

キョン(エイズか、血まみれファックをした俺にとってそんなのは怖くない…と言いたいところだが)
キョン(あれも情報操作の賜物だったしな)
キョン(悪いが、ここは断って)

ぼいん

キョン「!!?」
キョン(さ、佐々木ってこんなに胸あったか?)
キョン(あ…女の匂い……)
キョン(佐々木…)むらむら

810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:26:42.48 ID:dNUPMXuq0

キョン「ゴムなしでやってもうた…」

佐々木「キョン、これで君と僕は真の親友だよ」
佐々木「あ、料金のほうは五回射精だったので二万五千円いただきます」

キョン「……」

813 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:32:21.69 ID:dNUPMXuq0

キョン(これは…ハルヒの最後の力なのか?)
キョン(朝比奈さんには暴力を振るわれ、長門には弱みを握られ、佐々木には病気を移され金もとられた)
キョン(こ、このままだと、さらにひどい目に……)

妹「キョンくーん」

キョン「な、なんだ」

妹「お客さーん」

キョン「ま、またか」

814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:38:20.64 ID:dNUPMXuq0

キョン「いったい誰だ?」

ハルヒ「きょ、キョン、ごめんね、急に押しかけちゃって」

キョン「ハルヒ……」
キョン(佐々木といたした後に会うのは気まずいな…)

815 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:41:58.30 ID:dNUPMXuq0

ハルヒ「なんか、急に朝比奈先輩や有希や朝倉の態度が変わっちゃったから」
ハルヒ「なにかあったのかなって」

キョン「…それだけのために、わざわざ」

ハルヒ「ご、ごめんね、やっぱり迷惑よね!!」
ハルヒ「ただ…朝倉が男とわかっていても、悔しかった」
ハルヒ「あたしがいきたいところに、簡単にいけちゃうんだって」

キョン「お前の、いきたいところ?」

ハルヒ「……きょ、キョンの隣……」かーっ

819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:45:28.16 ID:dNUPMXuq0

キョン「それって……」

ハルヒ「あ、あたし、キョンが好き!!」
ハルヒ「月並みだけどね、今までの関係が壊れるのが嫌で言い出せなかったの」
ハルヒ「でも、もう我慢するのはいや、あたし、もう自分の気持ちに素直になるってきめたの」
ハルヒ「キョン、あたしと、つ、付き合ってください……」

キョン「ハルヒ……」
キョン「俺も…お前のことが……」

824 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:49:53.39 ID:dNUPMXuq0

キョン(俺もお前のことが好きで……)
キョン(そして告白したよ)
キョン(…ふられたけどな)
キョン(でも、今は、このハルヒは俺のことを好きって言ってくれた)
キョン「うう……」ぽろぽろ

ハルヒ「きょ、キョン、ごめんね、やっぱり、あたしなんかじゃいやよね」
ハルヒ「ごめん…ごめんなさい…もうこのことは忘れて…」ぽろぽろ

キョン「ちがう、ちがうんだ、嬉しいんだ」
キョン「ハルヒが、俺のことを好きと言ってくれて」

830 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 15:56:29.30 ID:dNUPMXuq0

ハルヒ「え……じゃあ……」

キョン「ああ」























キョン「おことわりだ」

836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:00:13.90 ID:dNUPMXuq0

ハルヒ「え?」

キョン「マジでうれしいよ、ハルヒ」ぐいっ

ハルヒ「な、なに?く、苦しい……」ぎりぎり

キョン「お前、俺のこと好きなんだろ?俺も前は好きだったよ」
キョン「そしてお前も俺のことが好きだと思ってた、だから告白したんだ」
キョン「なのにお前は!!!!!」ぐぐぐっ

ハルヒ「かはっ……きょ……きょん……やめて……はな…して」

キョン「これでお前も俺の苦しみがわかっただろ?なあ!!!!!」びちっ

ハルヒ「くるひい……いたい……やめて……やめへ……」ぽろぽろ

839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:02:56.16 ID:dNUPMXuq0

キョン「首絞められて濡れてるんじゃないのか?」ぱっ

ハルヒ「げほっ、ごほっ」

キョン「ほら」すっ

ハルヒ「!!」

キョン「ショーツの上からでも濡れてるのがわかる…ってこれしょんべん漏らしたんじゃねえか」くんくん

ハルヒ「………」
ハルヒ「きょん……どうしちゃったの……」

840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:05:24.06 ID:dNUPMXuq0

キョン「どうもしねえよ!!」

バシンッ

ハルヒ「きゃあ!!」

キョン「ひへ、お前を犯すことだけ考えてた、それだけさ」ぺろっ

ハルヒ「いや…いや…」

キョン「なにがいやなんだ、俺のこと好きなんだろ?」

ハルヒ「こんなの…ごほっ……あたしのすきなきょんじゃ…ないよ」ぽろぽろ



849 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:11:54.31 ID:dNUPMXuq0

キョン「ごちゃごちゃうるせえな、ほら服脱げよ」ぽろん

ハルヒ「……」

キョン「脱げってんだ」

ハルヒ「は、はい…」びくっ

キョン「とうとう、復讐ができるんだ」
キョン「もうリセットなんかできない、お前は一生俺の性奴隷だ」

ハルヒ「ぬ、脱ぎました……」がたがた

キョン「胸とあそこを手で隠すな。ちゃんと俺に見せろ」

ハルヒ「……」

ハルヒの裸体が、一人の男の視線に晒された。

キョン「とうとう見ることが出来たぜ、ハルヒの裸がよ」

855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:15:25.04 ID:dNUPMXuq0

キョン「ほら、舐めてくれ」ぎんぎん

ハルヒ「……いや……」

キョン「てめ、さっさと!!」


「どうやらゲームオーバーのようです」


キョン「!!だれ……へぶしっ!!」

突如ガラスを割って現れた影により、キョンは壁までぶっ飛ばされる。

キョン「て、てめえは…!!」

古泉「……」

861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:18:34.41 ID:dNUPMXuq0

キョン「どこから入ってきてんだ、てめえ!!」
キョン「ここは二階だぞ!!」

古泉「いえね、この新しい¢ォの跳躍力を試そうと思いましてね」
古泉「ジャンプしてはいってきました」

キョン「な、なに!?」

古泉「あなたの策略によって失った手足の代替物ですよ」
古泉「鶴屋さんが用意してくれたんです」
古泉「なかなか具合がいいですよ」
古泉「なにせ、超能力なしであなたを断罪できるんですから」

866 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:22:10.60 ID:dNUPMXuq0

キョン「手足を…失った?」
キョン「じゃあお前は、前の世界の……!!」

古泉「ええ、あなたがこの世界に転生された時間軸より早く、僕はこの世界にきていました」
古泉「この世界は、あなたを更生させるためだけに用意された世界。一種の牢獄です」
古泉「改変された世界ではありません」

キョン「…なん…だと…」


872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:25:05.37 ID:dNUPMXuq0

古泉「あなたが自身の罪を反省するようなら、このまま見逃し、ゆくゆくはもとの世界に帰すつもりでした」
古泉「しかし、あなたは再度過ちを犯してしまった」
古泉「涼宮さんの温情を、あなたは踏み躙ったのですよ!!」

キョン「なんだ、てめえ、神様気取りかよ」
キョン「こんなこと俺は望んじゃいねえ!!」
キョン「もとはといえばハルヒが悪いんだ」
キョン「情けをかけてもらいたく……ぎえぶっ!!」

古泉「まだ、そんなことを…」しゅうう

875 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:28:42.87 ID:dNUPMXuq0

キョン「がががが!!!骨が!!!!骨が!!!!!」

古泉「あなたは、あなたを慕ってくれるものすべてを利用し、裏切ることしか考えていない」

バキッ

キョン「があ!!!!」

古泉「そんな歪んだ人物は」

ドカッ

キョン「ぎゃああ!!!!」

古泉「涼宮さんの近くにいる資格はない!!」

ミシッ

キョン「ああああああああああああああ!!!!!助けてくれ!!!!!!たのむ!!!!!俺が悪かった!!!!!」


879 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:32:49.49 ID:dNUPMXuq0

キョン「たすけてくれ!!!!もう十分だろ!!!!!!」
キョン「すまん、ハルヒ、俺が悪かった!!!!!!!!」

ハルヒ「……あれ、なんであたしこんなところで服脱いでるんだろ」かーっ

キョン「へ?」

ハルヒ「って、ここどこ?いや、なんだか気味が悪いわ」

古泉「この世界はあなたや僕が存在しない、独立した世界として動き始めました」
古泉「もはやこの世界では誰も僕たちを認識できない」

キョン「うわああああああ!!!!!!!!」

古泉「その身をもって知れ、てめえがしてきたことの、罪の重さを!!!!」

ドオオオオオオオオオオオオン

キョン「ぐわああああああああああああああ!!!!!」

881 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:34:27.13 ID:dNUPMXuq0

古泉「終わりましたよ、涼宮さん」ういいいいぃいぃんがしゃん
古泉「この手足もいいですが」
古泉「戻ったら、僕の手足も戻してくださいね」にこ

887 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:40:31.51 ID:dNUPMXuq0

それからの文芸部

みくる「ああ、どっかにいい男いないかぁ?」へたぁ

ハルヒ「朝比奈先輩、だらしないですよ。こんなにちっちゃくて可愛くてスタイルいいのにもったいないです」

みくる「うるさいなぁ、私だって、男がここにいればしゃんとするさ」

長門「あら、部長は教室でもそんな感じだと聞きましたが?」

みくる「私好みの男がいないんだから仕方ないんだ」
みくる「ああ、どっかにいないか」


889 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:43:26.07 ID:dNUPMXuq0

ハルヒ「じゃあうちのクラスの朝倉なんてどうですか?」

みくる「朝倉ってあの、眉毛太い女装野郎?」
みくる「だめだめ、ああいうショタっ子は苦手」

ハルヒ「ええ、可愛いじゃないですか」
ハルヒ「朝比奈先輩の魅力で、朝倉の男好きも治してくださいよ」

みくる「せめて男の制服着たらな」

894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:51:46.98 ID:dNUPMXuq0

ハルヒ「ていうか、朝比奈先輩じゃないけど、そろそろ部員勧誘しないとまずくないですか?」

みくる「そうだな、来年のことも考えると人数少ないのはまずい。男手がほしい」
みくる「だからいい男がいればだな」

谷口「ういーす、涼宮いるかぁ?」

ハルヒ「谷口」

谷口「おまえ、教室に弁当箱忘れてたぞ、キタネエ」

ハルヒ「あんた言われたくないわよ」

みくる「……」
みくる「谷口君っていうんですか?いらっしゃい」にこ

ハルヒ「え?」

長門「!!」

897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:53:56.27 ID:dNUPMXuq0

谷口「あ、どうも、あなたが噂の朝比奈先輩ですか?」

みくる「ええ、噂ってどんな噂ですかぁ?」

谷口「いや、なんというか…」
谷口「なんか話しにきいてたのと違うような」

みくる「もう、谷口君っておもしろーい」

谷口「いやぁ、あはははは」

ハルヒ「どうなってるの、これ」

長門「ふつうにわかるでしょう」はあ

906 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 16:59:12.96 ID:dNUPMXuq0

部活終了

みくる「涼宮」

ハルヒ「は、はい」

みくる「どうして黙ってた、いい男が近くにいるじゃないか」にやにや

ハルヒ「は、はあ、でもまさか、あたしの友達で満足されるとは」めせーんそらし

みくる「ふふふ、いいぞ、彼を勧誘しろ、涼宮」

ハルヒ「ええ」

みくる「またところどの部にも在籍していないだろう?」
みくる「頼んだぞ!!」

ハルヒ「ひえええ、いいのかな、これで」

長門「……」

907 名前:訂正[] 投稿日:2009/04/14(火) 17:00:23.67 ID:dNUPMXuq0

>‎みくる「またところどの部にも在籍していないだろう?」
見たところな
興奮して言い間違えた

912 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 17:05:08.26 ID:dNUPMXuq0

翌日

ハルヒ「てなわけで、朝比奈先輩がたいそう谷口を気に入ってて」

谷口「お、俺を!?」

ハルヒ「うん、だからさ、文芸部はいってくれない?お願い!!」

谷口「へ、へえ。うーん、べつに気に入られたからとかじゃなく、困ってるなら入ってやろうじゃないか」
谷口(女しかいない部活か、悪くないな)

国木田「谷口が入るなら僕も入るよ」

ハルヒ「え?本当!?」

谷口(ちくしょおおおおおお、ハーレムがああああああ!!!!)

国木田「昨日僕も部長さん見たけど、優しそうな人だったしね」

ハルヒ(ん?なにかひっかかるな)

915 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 17:10:22.30 ID:dNUPMXuq0

昼休み

みくる「え?入ってくれるって?」

ハルヒ「はい、今日の放課後にさっそくきますよ」
ハルヒ「それで、あの、先輩が気に入った男って、あの弁当箱届けにきた谷口ですよね?」

みくる「?なにいってるんだ、その後ろにいた背の低い男だよ」

ハルヒ「!!?」
ハルヒ「あ、そう、そうですよね」

みくる「おい、まさか間違って谷口を入れたわけじゃ…」

ハルヒ「い、いえ、そいつ国木田っていうんですけど
ハルヒ「国木田がはいるなら俺もはいるって谷口が強引に」めせーんそらし

みくる「ちっ、あの気持ち悪い男もはいるのか」
みくる「まあ、国木田がはいるならそこは大目に見てやるか」

ハルヒ(谷口、ごめん)

917 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 17:12:28.34 ID:dNUPMXuq0

それから朝比奈みくるが卒業するまでの間、谷口は勘違い街道まっしぐらであったが、
それはまた別のお話……。

923 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 17:16:10.80 ID:dNUPMXuq0

それからのSOS団

ハルヒ「暇ね」

みくる「そうですね」

長門「……」

古泉(彼は、やはり涼宮さんの中で大きい存在だったのでしょう)
古泉(彼に関する記憶を自身で消したとはいえ、心に穴があいたような……)

ハルヒ「きめた!!」
ハルヒ「新しい団員を集めましょう!!」

古泉「それはいい考えですね」

926 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 17:19:41.99 ID:dNUPMXuq0

ハルヒ「古泉君一人だけ男ってのもあれだから」
ハルヒ「新しい団員は男子がいいわね!」

古泉(やはり彼の面影を知らず知らず求めているのか?)

ハルヒ「じゃあ、今から誰が一番多くつれてこられるか競争よ!!」
ハルヒ「最下位の人は罰金だから!!」
ハルヒ「よーい、スタート!!」

みくる「え?ちょ、ちょっと待ってくださいよ」

長門「……」すたすた

古泉「やれやれ、ではさがしにいきますか」

929 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 17:24:02.76 ID:dNUPMXuq0

古泉「とは言ったものの、SOS団は敬遠されがちですね」
古泉「困ったものです」
古泉「ん?」

鶴屋「やあやあ、古泉君」

古泉「鶴屋さん、先日はどうも」

鶴屋「いやあ、あの大惨事の記憶を君とあたししか持ってないというのは、へんな気分だね」

古泉「鶴屋家が資金援助をして開発した軍用の義肢は具合がよかったですよ」

鶴屋「うん、君のおかげでいいデータがとれたよ。そのデータの出所が不明でむこうは焦ってるけど」

古泉「なにか、用ですか?」

鶴屋「うん…ちょっときてほしいんだ」

古泉「?」

930 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 17:26:22.26 ID:dNUPMXuq0

古泉「こんな人気のないところでなにを…」

鶴屋「古泉君!!」がばっ

古泉「つ、鶴屋さん……」

鶴屋「古泉君……古泉君……」すりすり

古泉「鶴屋……さん」



















鶴屋「ごめんねっ、古泉君っ」
ずどっ

942 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 17:32:30.62 ID:dNUPMXuq0

古泉「があ……どうして」ごふっ

鶴屋「しょうがないっさ、古泉君、機関のスポンサーの意向を無視しちゃって」

キョン「そうだぜ、古泉」がしゃん

古泉「!!あなたは、なぜ!!」

キョン「砕かれた手足はお前がつけてたものと同じ義肢」
キョン「内臓もところどころ人工のものでな」
キョン「こんな身体にしたのはてめえだろ」

鶴屋「あのね、ハルにゃんの能力はすでに科学的に解明され始めてるんだよっ」
鶴屋「能力…いや技術だね、その技術であの世界も作ったんだよっ」

古泉「まさか、あれは涼宮さんが作ったはずでは…」

鶴屋「バカだなぁ、もうハルにゃんにはなんの能力もないよっ」
鶴屋「これからはあたしたちが超常を支配し、世界を変えるのさっ」

キョン「機関もすでに吸収されている」
キョン「お前を除いたメンバーも買収済みだ」にや

956 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 17:39:00.05 ID:dNUPMXuq0

古泉「そんな…そんな…」

キョン「鶴屋さんは初めからお前を人工世界のナビゲーターに仕立て上げ、他の反対勢力の説得のために利用したのさ」
キョン「まあ、この俺もまんまと利用されたがね」

鶴屋「しかたなかったんだよっ。まあ、いいじゃないか、その身体をあげたでしょっ」

キョン「……まあな」
キョン「じゃあな、古泉。これからは平行世界を自在に作り、そこへ移り住む新時代が始まるんだ」
キョン「お前は見られなくて残念だが、安心しろ」
キョン「どこかに、ハルヒが幸せに暮らしている世界が一つくらいはあるだろうさ」にやぁあああ








967 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/14(火) 17:41:49.85 ID:dNUPMXuq0

外道END

キョンはこれから各並行世界に存在するハルヒを陵辱しまくります



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