1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 10:29:28.10 ID:3mpujxLz0
古泉「あ、いえ。そこを右にお願いします」
運転手「しかし近頃の高校生はリッチだねぇ。タクシーで登校なんて。兄ちゃんセレブかい?」
古泉「んっふ、僕にもいろいろあるのですよ」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 10:32:43.54 ID:3mpujxLz0
古泉「では、ありがとうございました」
運転手「また乗ってくれよな、セレブの兄ちゃん」
ブロロロロロロ……
キョン「ん、古泉か」
古泉「ああ、おはようございます」
キョン(タクシー……)
古泉「???」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 10:35:55.70 ID:3mpujxLz0
国木田「おはよう、キョン」
キョン「おう」
ハルヒ「キョン、遅いわよ!」
キョン「何だハルヒ、遅刻じゃないんだからいいじゃないか」
ハルヒ「SOS団員として、もう少ししっかりしなさいよね」
キョン「そうは言うがハルヒ、副団長の古泉も俺と同じ時間に登校してたぞ。男の車で」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 10:38:27.65 ID:3mpujxLz0
ハルヒ「男の車!?」
キョン「そうそう。ガチムチなヒゲ面のおっさんだったぞ」
ハルヒ「き、きっと家族か親類の……」
キョン「降りるときに金を渡してたな」
ハルヒ「!!」
キョン(嘘はついてないぞ……)
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 10:42:17.69 ID:3mpujxLz0
ハルヒ「まさか……まさか古泉くん……」
キョン「どうした、ハルヒ?」
ハルヒ「な、なんでもないわよ!」
キョン「そうか。しかし古泉の奴、羨ましいな」
ハルヒ「は!? キョ、キョン……あんた何言って……」
キョン「俺もああいうのに憧れるよ」
ハルヒ「!!!」
国木田「…………」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 10:45:26.48 ID:3mpujxLz0
国木田「ねぇ、キョン」コソッ
キョン「どうした国木田」
国木田「さっき僕も見てたんだけど……男の車って、あれタクシーだよね?」
キョン「ああ」
国木田「ガチムチとかお金とか言うから……涼宮さん誤解してるんじゃない?」
キョン「それはハルヒの妄想というものだ。俺は嘘はついてない」
国木田「…………」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 10:48:01.49 ID:3mpujxLz0
キョン「さて、昼休みか」
国木田「涼宮さんずっと悶々としてたね」
谷口「ん、何の話?」
国木田「実はね……」
ハルヒ(あの三人も仲良いわよね……)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 10:53:19.61 ID:3mpujxLz0
――放課後
ガラッ
キョン「何だ、長門だけか」
長門「…………」コクッ
キョン「ハルヒは少し遅れるそうだ」
長門「そう」
ガララッ
みくる「あれ、涼宮さんはまだですかぁ?」
キョン「ああ朝比奈さん。ハルヒの奴は少し遅れるそうです」
みくる「そうなんですかぁ。古泉くんから伝言頼まれたんですけど……」
キョン「古泉から?」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 10:58:36.32 ID:3mpujxLz0
みくる「あ、はい。急にバイトになったから今日は帰ると」
長門「バイト……」
キョン「機関ですか?」
みくる「はい。でも、閉鎖空間ではないのでご安心を、って言ってましたよ」
キョン「そうですか」
みくる「機関の人の車が迎えに来て、すぐ行っちゃいましたぁ」
キョン「機関の人って……ひょっとして新川さん?」
みくる「はい、そうです」
キョン「……そうですか」ニヤリ
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 11:06:01.46 ID:3mpujxLz0
ガララッ
ハルヒ「遅れてごめん!」
ハルヒ「ってあれ、古泉くんはどうしたのよ?」
みくる「あ、それはですねぇ……」
キョン「朝比奈さん、俺が言いますよ」
キョン「古泉なら、さっきダンディな男の人が迎えに来てな」
ハルヒ「!!!」
キョン「バイトだそうだ」
ハルヒ「バ、バイトって……///」ドキドキ
キョン「で、イッちゃったぞ」
ハルヒ「イっ……ってキョン、何を言ってるのよ!!」
みくる「ふぇ?」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 11:10:03.71 ID:3mpujxLz0
キョン「ん? どうしたんだハルヒ?」
ハルヒ「な、なんでもないわよ!!ねぇ、みくるちゃん?」
みくる(ふぇ、何でわたしに……)
みくる「え、ええ……そうですね」
ハルヒ「ほ、ほら!何でもないわよ!それより団活始めるわよ!」
キョン「まぁいいけどな。ところで長門、今日は何読んでるんだ?」
長門「BL」
ハルヒ「!!!!!!!!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 11:15:58.75 ID:3mpujxLz0
みくる「結局、何も活動しないまま涼宮さん帰っちゃいました……」
キョン「俺は何も嘘はついてないんですがねぇ」
みくる「…………」
長門「確かに彼は嘘をついていない」
みくる「ふえぇ、だからって……」
ガラッ
古泉「おや、もう帰るとこですか?」
キョン「お?古泉、バイトはどうした?」
古泉「用件が思ったより早く終わりましてね。途中からでもこちらに合流できればと、戻ってきたんですが……」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 11:24:07.90 ID:3mpujxLz0
キョン「ハルヒならもう帰ったぞ」
古泉「そうですか……」
キョン「まぁ座れよ、疲れてるだろ?」
古泉「貴方にしては優しいじゃないですか……今日は神人退治ではないのでそれほど疲れてはいないのですが、お言葉に甘えましょう」
キョン「……(長門、わかってるな?)」
長門「…………」コクッ
サッ(椅子を引く音)
古泉「うわっ!!」ガタァァァァァン!!
長門「成功」
みくる「だ、大丈夫ですか古泉くん!」
古泉「いたたたた……見事に引っかかってしまいました」
カシャッ
キョン「…………」ニヤリ
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 11:29:43.06 ID:3mpujxLz0
ハルヒ(バカキョンが変なこと言うから、今日は活動になんなかったわ)
ハルヒ(でも、古泉くんがダンディな男とガチムチに……)
ハルヒ「!!……そんなわけないじゃない!きっと何かの間違いよ!」
ブブブブブブ……
ハルヒ「ん、メール? あら、キョンからね」
ハルヒ「なになに……『古泉がバイトから戻ってきたぞ。尻が痛そうだ』って、ええ!?」
ハルヒ(お尻を押さえる古泉くんの画像が添付されてる……)ドキドキ
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 11:35:51.69 ID:3mpujxLz0
――翌日
ハルヒ(昨日は変なこと考えちゃってよく眠れなかったわ……)
古泉「おはようございます、涼宮さん」
ハルヒ「!!! こ、古泉くん……おはよう」
古泉「昨日は休ませてもらって申し訳ありませんでした」
ハルヒ「い、いいのよ!バイト……だもんね?」
古泉「え? ええ」
ハルヒ「あの……古泉くん。お尻は大丈夫?」
古泉「ああ、聞いたんですか。もう大丈夫ですよ」
ハルヒ「そ、そう……」
古泉「彼にも困ったものです。昨日はかなり激しく腰を打ち付けてしまいました」
ハルヒ「は、激しく!?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 11:41:06.99 ID:3mpujxLz0
ハルヒ(古泉くん、まさか本当に……)
ガラッ
キョン「おう、ハルヒ。おはよう」
国木田「おはよう、涼宮さん」
ハルヒ「あ、ええ……(この二人また一緒にいる)」
キョン「それよりさ、国木田……」ペチャクチャ
ハルヒ「…………」
ハルヒ(谷口はともかく、この二人は何かありそうな雰囲気よね……)
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 11:46:32.54 ID:3mpujxLz0
キョン(ん? ハルヒの奴こっちを見てる……)
キョン(そういうことか)ニヤッ
国木田「キョン、どうかした?」
キョン「いや、なんでもない」
国木田「そう? なんか涼宮さんの方見てたから……」
ハルヒ(これは……ヤキモチ!?)
キョン「そんなことはないよ。ヤキモチか?」(国木田の髪を触る)
ハルヒ「!!!!!!」
国木田「あ。涼宮さん、鼻血……」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 11:50:23.08 ID:3mpujxLz0
ハルヒ(妄想で鼻血出して保健室なんて……誰にも言えないわ)
ハルヒ(あら、外で体育やってるのね)
ハルヒ(古泉くんがベンチに座ってる……)
ハルヒ(……青いジャージがツナギに見えてきた)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 11:55:52.10 ID:3mpujxLz0
ガラッ
キョン「おお、みんなもう来てたか」
古泉「はい。涼宮さんは?」
キョン「少し遅れるそうだ」
みくる「今日もですかぁ?」
キョン「はい、何か赤い顔して『頭を冷やしてから行くわ!』って言ってましたよ」
みくる「そ、そうですかぁ……」
長門「ユニーク」
古泉「???」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 12:02:53.85 ID:3mpujxLz0
キョン(そろそろハルヒが来る頃だな……)
キョン「古泉、うどんの話をしよう」
古泉「唐突ですね。僕は構いませんよ」ニコッ
キョン「うどんって麺の太さによって違うよな。俺は細目が好きなんだが」
古泉「僕は逆ですね。細いのは物足りないです」
キョン「じゃあ古泉は太いのが好きなのか」
古泉「んっふ、そうですね。太いのが好きです」
キョン「ではうどんに大事なのは何だと思う?」
古泉「そうですね、やはりコシが大事ですね」
キョン「なるほどな。じゃあ関西風のうどんと関東風のうどんはどっちが好きだ?」
古泉「特にこだわりはありませんね。どちらでもいけますよ」
キョン「そうかそうか」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 12:07:26.77 ID:3mpujxLz0
ハルヒ(ふう、やっと落ち着いたわ)
ハルヒ(でも部室に入りづらいわね……)
ボソボソボソボソ
ハルヒ(ん? 話し声?)
キョン『じゃあ古泉は太いのが好きなのか』
古泉『んっふ、そうですね。太いのが好きです』
ハルヒ「!!!!」
古泉『…………やはり腰が大事……』
古泉『……僕はどちらでもイケますよ』
ハルヒ「ど、どちらでも!?」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 12:12:26.23 ID:3mpujxLz0
ガラッ!
ハルヒ「ちょっとあんたたち!何て話をしてるのよ!///」
キョン「おお、ハルヒ遅かったな」
ハルヒ「遅かったな、じゃないわよ!」
キョン「どうした、顔が赤いぞ。何かあったのか?」
ハルヒ「っ!!何でもないわよ!」
ハルヒ(恥ずかしくて言えるわけないじゃない!!)
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 12:23:06.57 ID:3mpujxLz0
長門「…………」
ハルヒ「有希、あなたが読んでるのってまさかまた……」
長門「BL」
ハルヒ「!!!!!」
ハルヒ「みくるちゃん、あなたは普通よね!?」
みくる「ふぇ? はい、普通ですよ?」
キョン「あ、朝比奈さん。これこの間頼まれた(K-1の)DVDです」
みくる「ありがとうございますぅ」
ハルヒ(ムキムキの半裸の男がいっぱい!!)
キョン「で、古泉。(うどんの麺は)太いのが好きなんだよな?」
古泉「はい。あと、(スープが)濃いのが好きですね」
キョン「ああ、ドロッとした(カレーうどんとか)」
古泉「ええ、ドロッとした(カレーうどんとか)」
ハルヒ「!!!!!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 12:31:33.24 ID:3mpujxLz0
ハルヒ「きょ、今日の活動は中止よ!解散!!!」
ガラッ! バタバタバタ……
キョン「……帰っちまった」
古泉「おやおや、どうしたのでしょう?」
みくる「キョンくん、やりすぎですよぉ」
キョン「すべてはハルヒの妄想ですよ、朝比奈さん。俺はうどんの話をしていただけです」
みくる「長門さんも……」
長門「何?」
みくる「なんでBL読んでるんですかぁ?」
長門「BL……ブリティッシュ・レイランド(British Leyland )」
みくる「ふぇ?」
長門「イギリスの自動車会社のカタログ」
みくる「…………」
キョン「でしょう?俺たちは何も無実です」
古泉「???」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 12:41:46.68 ID:3mpujxLz0
――翌日
ハルヒ「今日こそはちゃんと活動するわよ!!」
キョン「昨日と一昨日の休みはおまえのせいだろう?」
ハルヒ「うっさいわね!今日はちゃんと不思議探索やるわよ!」
古泉「二手に分かれますか?」ニコニコ
ハルヒ「そうね……じゃあグループを決めるわよ!」
キョン「俺とハルヒと古泉か」
みくる「わたしは長門さんとですね♪」
長門「…………」コクッ
ハルヒ「じゃあ、集合時間に遅れないように!」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 12:50:42.55 ID:3mpujxLz0
古泉「今日は商店街ですか」
キョン「みたいだな(面白くなりそうだ)」
ハルヒ「こらバカキョン!ぼさっとしてないでちゃんと不思議探索しなさいよ!」
キョン「わかってるよ」
運転手「おお!セレブの兄ちゃんじゃないか!」
古泉「おやおや、貴方はあのときの」
ハルヒ「???」
キョン「一昨日の朝言ってた、古泉を送ってきた男だ」コソコソ
ハルヒ「こ、この人が!!(確かにガチムチ……)」
古泉「先日はどうも」ニコッ
運転手「なあに、礼を言うのは俺のほうさ。兄ちゃん金持ちだから、俺の仲間も兄ちゃんに乗ってほしいってよ」
ハルヒ「の、乗るって……」
キョン「…………」ニヤニヤ
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 12:54:21.94 ID:3mpujxLz0
古泉「今日はお休みなんですか?」
運転手「ああ、今日はな。最近乗りっぱなしで腰が痛くなっちまってよ」
ハルヒ「そんなに……」
キョン「古泉から聞きましたけど、かなり上手いそうじゃないですか(運転が)」
運転手「おう、かなりのテクよ!この道20年のベテランだからな!」
ハルヒ「に、20年……」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 13:07:50.09 ID:3mpujxLz0
その頃
みくる「長門さん、今日は図書館じゃないんですか?」
長門「…………」コクッ
みくる「で、ここどこです?」
長門「虎の穴」
長門「虎穴にいらずんば虎子を得ず」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 13:12:03.93 ID:3mpujxLz0
みくる「かわいい女の子の絵がたくさんありますねぇ」
長門「目当てはここではない」
長門「上へ」
みくる「女性向け……コーナー?」
長門「ブリティッシュ・レイランドはフェイク」
みくる「ふえぇ!BLだらけじゃないですかぁ」
長門「文芸部女子の聖地」キュピーン!
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 13:17:47.39 ID:3mpujxLz0
ハルヒ(古泉くん、こんなガチムチのおやじと……)
ハルヒ(違う!きっと一夜限りの過ちよ!)
運転手「よう兄ちゃん、また乗りに来てくれよな」
古泉「ええ、是非」ニコッ
ハルヒ「是非!?」
運転手「おっと、もうこんな時間だ。そろそろ行くわ」
キョン「何か用事ですか?」
運転手「がはは、綺麗なおねーちゃんがいる店を予約してあるんだ。じゃあな」
ハルヒ「両刀使い!!」
ハルヒ「さすが……ベテランは違うわね」
古泉「???」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 13:23:20.83 ID:3mpujxLz0
キョン「お、電気屋のテレビでお笑い番組やってるぞ」
古泉「はんにゃ最近売れてますね」
キョン「俺は東京03が好きだな。古泉は?」
古泉「僕はオードリーが好きです」
ハルヒ(オードリー……)
ハルヒ「ねぇ、古泉くん。オードリーの春日と若林どっちが好き?」
古泉「春日ですね」
ハルヒ「やっぱり」
古泉「???」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 13:28:38.75 ID:3mpujxLz0
古泉「あ、でも若林の大人しそうで実は強気なツッコミもいいですね」
ハルヒ(若林の強気攻めってこと? 大人しそうな若林の強気な突っ込み……)
ハルヒ(は!駄目よ!また変なことを……)
古泉「どうしました? 涼宮さん」
ハルヒ「な、なんでもないわよ!!」
キョン「にやにや」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 13:33:34.87 ID:3mpujxLz0
キョン「ハルヒ、顔が赤いぞ」
ハルヒ「う、うっさいバカキョン!そろそろ集合場所に戻るわよ!」
古泉「もうそんな時間ですか」
ハルヒ「ふぅ、今日も何も見つからなかったわ。有希、みくるちゃん、そっちはどう?」
長門「大収穫」
ハルヒ「え?」
みくる「い、いえ!何でもないですぅ(ある意味新たな世界を見つけましたけど……)」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 13:40:49.92 ID:3mpujxLz0
キョン(面白いほど計画通りだな……)
キョン「なぁハルヒ」
ハルヒ「何よ」
キョン「おまえひょっとしてBL……」
ハルヒ「び、びぃえる? ああ、バトル・ロワイアル?」
キョン「それはBRだ。そうじゃなくてBL好きに……」
ハルヒ「へ!? ああ、べ、ベーコンレタスバーガーのことね!ええ、大好きよ!な、何なら今から食べに行く?」
キョン「お?おお……」
キョン(完璧に意識してるな……しかしまだまだ)
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 13:48:38.59 ID:3mpujxLz0
ハルヒ「あの不思議探索から数日……」
キョン「ん?」
ハルヒ「あれ以来、やたらと有希とみくるちゃん二人で出かけてない?」
キョン「ああ、そういえばそうだな」
ハルヒ「ねぇ有希、いつもみくるちゃんとどこに行ってるの?」
長門「……虎穴にいらずんば虎児を得ず」
ハルヒ「はぁ?」
みくる「い、いえ……何でもないですよぉ」
ハルヒ「何よ、意味わかんない」ブスッ
キョン「まあ長門はやっぱり文芸部員だったということだ」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 13:51:00.18 ID:3mpujxLz0
キョン「最近はどこの文芸部も美術部もそういう傾向があるらしいからな」
ハルヒ「何の話?」
キョン「いや、なんでもない。しかし朝比奈さんまでとは予想外だった」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 13:56:48.33 ID:3mpujxLz0
鶴屋「何読んでるにょろ?」バッ!
みくる「ああ、見ちゃ駄目ですぅ」
鶴屋「にょろ!これはボーイズラブじゃなないかさ!」
みくる「……うぅ///」
鶴屋「私、BLめがっさ好きにょろ!」
みくる「ふぇ?」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:02:35.09 ID:3mpujxLz0
ハルヒ「あれ、有希とみくるちゃんは?」
古泉「朝比奈さんなら、今日は鶴屋さんの家に行く用があるとかで帰りましたよ。何でもコレクションを見せてもらうとか」
キョン「ちなみに長門も今日来ないぞ」
ハルヒ「なんであんたがそんなこと知ってるのよ?」
キョン「いや、長門がそう言ってた訳じゃないんだがな。でも今日はコミ……とにかく、たぶん今日は来ない」
ハルヒ「はっきりしないわねぇ。でも、二人も休みなら今日も活動できないわね」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:07:52.79 ID:3mpujxLz0
その頃コミケ会場
長門「新刊一部」
テクテクテクテク
長門「新刊一部」
テクテクテクテク
長門「新刊……売り切れ」
長門「悲しい」
テクテクテクテク
長門「ふぅ」
長門「13冊……満足」
ペラッ
長門「これはなかなか」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:14:02.08 ID:3mpujxLz0
ハルヒ「今日はもう帰るわよ!」
キョン「おう、帰れ」
ハルヒ「何よ、キョンは帰らないわけ?」
キョン「俺は古泉と話があるからここに残る」
古泉「はい? まあいいですけど」
ハルヒ「何よ、私がいたら出来ない話なわけ?」
キョン「ああ、そうだ」
ハルヒ「!!!それって、まさか……」
キョン(俺は話があるとしかいってないんだがな)ニヤニヤ
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:18:48.95 ID:3mpujxLz0
キョン(ハルヒのやつ、帰ったか……しかし頭の中は妄想でいっぱいのはずだ)
キョン(古泉をホモだと思わせ、ハルヒを腐に目覚めさせる)
キョン(やがてハルヒは真性の腐女子になるだろう)
キョン(古泉にはすまないが、これで俺の『腐女子と付き合いたい』願望が実現に近づく!)
キョン「すまないな、古泉」
古泉「何のことです?」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:23:56.40 ID:3mpujxLz0
キョン(長門が真性であることは、虎の穴で目撃したときからわかっていた)
キョン(鶴屋さんもまた真性の腐……そして予想外の幸運に朝比奈さんまで腐に目覚めてくれた)
キョン(ハルヒも古泉妄想のおかげで腐に目覚めかけてるし、うまくすれば腐女子ハーレム!!)
キョン「古泉、おまえには本当感謝してるよ」
古泉「だから何の話です?」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:28:54.54 ID:3mpujxLz0
古泉「それより、最近涼宮さんが僕を見る目が変なんですが?」
キョン「そんなことないだろう(俺と国木田を見る目も変なんだがな)」
古泉「そうでしょうか?」
キョン「気のせいだろ」
キョン(すまん古泉、もう少しの間ホモ扱いされててくれ)
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:35:04.45 ID:3mpujxLz0
古泉「貴方まさか涼宮さんに変なこと吹き込んだりしてませんよね?」
キョン「何を言うんだ古泉。友人を疑うなんて寂しいことだぞ」
古泉「そうですか……しかし、どうも最近SOS団内にBLが蔓延してきてる気がするのです」
キョン(……ギクッ!)
古泉「これが原因で涼宮さんが世界を改変してしまったら大変です」
古泉「ノンケの人をいただくのが僕の楽しみなのに」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:40:10.55 ID:3mpujxLz0
キョン「……え?」
古泉「気づいてましたよ、貴方が腐女子ハーレムを作ろうと画策していることくらい」
キョン「!!」
古泉「でもおかしいと思いませんか? あれだけ涼宮さんに思い込みを与えたら、何かしら改変があってもおかしくないはずでしょう?」
キョン「……確かに」
古泉「改変がないのは、それがもともと事実だから変えようがないってことです」
古泉「入ってきてください」
ガララッ
キョン「!!」
キョン「タクシーの運転手さん、新川さん、国木田!それに……オードリーの春日!?」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:44:35.71 ID:3mpujxLz0
古泉「運転手さん、新川さん、それに春日さんと僕が関係を持っていたのは事実です」
国木田「それに、僕がキョンを好きなこともね……」
古泉「すべて、事実だから改変する必要がなかったのです」
キョン「なんてこった」
古泉「そして、僕が貴方を泳がせていたのは涼宮さん含め周囲の女性陣を腐女子にするため」
キョン「!?」
古泉「そうすれば僕や国木田くんが涼宮さんから貴方を奪っても、涼宮さんの動揺が緩和され、世界崩壊が防げますからね」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:51:03.80 ID:3mpujxLz0
古泉「運転手さん、新川さん、外を見張っててください」
古泉「国木田くんと春日さんは彼を押さえてください」
春日「ウィ」ガシッ
キョン「や、やめろ!!」
国木田「…………」
古泉「さて」バッ
キョン「!!反り返ってる!?」
古泉「これが僕のリーサルウエポンです」
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:55:23.09 ID:3mpujxLz0
古泉「この曲がったモノの味を覚えたら、他では満足できませんよ」
キョン「ま、待て古泉!話し合おう!!」
古泉「安心してください、貴方の童貞は涼宮さんにとっておきましょう」
キョン「ほ……」
古泉「処女はいただきますがね」
キョン「!!や、やめろぉぉぉぉぉ!!」
古泉「いきますよ……まっがーれ↓!!」
キョン「アッーーーー!!」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 14:57:10.62 ID:3mpujxLz0
長門「という作品を書いた」
長門「これをコミケで売って」
キョン・古泉「いいわけないだろ!!」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 15:00:18.24 ID:3mpujxLz0
長門「注・作品中で言われるような『文芸部・美術部は腐女子の巣窟』という旨の記述に関しては、フィクション」
長門「現実の文芸部や美術部にも真面目に活動している部があることを了承していただきたい」
キョン「おまえは完璧腐だけどな」
――おわり
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 15:06:11.35 ID:3mpujxLz0
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156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/10(金) 15:07:03.87 ID:3mpujxLz0
濃厚なホモシーンはさすがに書けなかった
勘弁してくれ