2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 07:36:26.01 ID:qTgPh2yAO
妄想携帯駄文投下オナニー公開
三点リーダばっかりの
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 07:37:30.69 ID:qTgPh2yAO
ハルヒ「佐々木さんだっけ?アンタの知り合い。大変みたいね」
朝からいきなり何を言い出すハルヒ。
ハルヒ「ほら、今日の朝刊」
ハルヒから差し出された新聞には以下の記事があった
【未成年者暴行の浮浪者逮捕】
複数の未成年者を誘拐し、繰り返し性的暴行を加えたとして、○○警察署は○日、住所不定無職○○○○容疑者を未成年者拉致、強姦の疑いで緊急逮捕した。
調べでは、○○○○容疑者は○○市にある廃屋に
俺はここまで読んで新聞を床に投げ捨てた。
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 07:38:39.61 ID:qTgPh2yAO
胸が苦しい。動悸が早まる。
俺は絞り出すようにハルヒに尋ねた。
キョン「……これがどうしたのか?佐々木と何の関係がある」
ハルヒ「……みんな知ってるわよ?朝から話題になってるじゃない」
新聞を拾い上げながらハルヒは続けた。
ハルヒ「アンタの耳に他人から入るよりかはって思って……」
キョン「……少し黙ってくれないかハルヒ」
俺は両手で顔を覆った。
佐々木が……まさか……浮浪者に……レイプ……くそっ……なんだコレは!
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 07:39:30.50 ID:qTgPh2yAO
身体が震える。口の中が急激に渇き始めた。吐き気もしやがる。
怒りなのか悲しみなのか、今まで経験した事の無い感情が湧いてきた。
胃の中でザラザラした砂が、砂時計から落ちて来るようにゆっくりと溜まって来る感触。そうとしか例えようが無い。
ハルヒ「……キョン、なんかごめんね」
何故お前が謝るハルヒ。
ハルヒ「……その、佐々木さんの事、私……」
キョン「いいから黙れって言っただろう!?黙れハルヒ!!」
教室中の視線が集まるのには充分な声で、俺はハルヒを怒鳴りつけた。
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 07:41:23.86 ID:qTgPh2yAO
ハルヒ「……ごめんなさい」
ハルヒは新聞をぐしゃぐしゃと丸めると教室を飛び出した。
くそっ……ハルヒに八つ当たりしてどうする……何をしているんだ俺は……
教室中がざわめき始めた。
『あの事件』『同じ中学だったから』『新聞に』『レイプ』『被害者の一人』『佐々木って子でしょ?』『塾が一緒で』『強姦』『元彼って私は』
やめろ、やめろ、やめてくれ!
「少し静かにしろよ!!」
叫んだのは谷口だった。教室が水を打ったように静まり返る。
国木田「……今日は休んでよキョン。岡部には僕が上手く言っておくから」
キョン「……すまん、国木田、谷口」
俺は教室を飛び出した。くそっ……くそっ……!!
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 07:43:51.79 ID:qTgPh2yAO
………
……
…
帰宅した俺を待っていたのは、目を赤く腫らした母さんと、部屋から聞こえて来る妹の泣き叫ぶ声だった。
キョン「……今日は休む」
母「……そう」
ぐちぐち理由を問い詰められると思っていた俺にとって、意外な返答だった。それに妹は何を泣き叫んでいるんだ。
妹「こんなのやだああああああっ!ミヨキチいいいっ!うあああああああんっ!!」
俺は目の前が一瞬真っ暗になった。ミヨキチだって!?
大体、妹がなんでこの時間に部屋でミヨキチの名を叫びながら泣いている。オフクロもなんで目を腫らしているんだ。
それにオフクロ、その手にしている新聞はなんだ。
キョン「……嘘だろう?」
母「……ちょっと居間に来なさい」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 07:47:13.41 ID:qTgPh2yAO
オフクロが涙声で話始めたが、俺はほとんど聞いちゃいなかった。
『この事件』『吉村さんトコの』『辛いだろうけど』『兄として妹の』
覚えているのはこれだけだ。
妹「キョン君!!うえええっ!!」
話の途中で俺の声が聞こえたのか、妹が部屋から飛び出してきて、俺に抱きつきながら泣き出した。
妹「こんなのやだあっ!!こんなのやだよおおおおおおおっ!!」
キョン「落ち着け……頼むから……」
妹「うえええっ!!うああああああああああああああんっ!!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 07:52:03.13 ID:qTgPh2yAO
母「じゃあ私、この子と一緒にいるから……」
オフクロは泣き叫ぶ妹を抱き締め、部屋でゆっくり休むように促した。
母「……ツラいと思うけど……」
そう呟いてオフクロと妹は部屋に向かっていった。
俺は冷蔵庫にある親の缶ビールを数本持ち込んだ。「飲まなきゃやってられん」とは正にこの事だ。
キョン「畜生……」
缶ビールを空けて一気に飲み干す。味なんて知らん。今は酔えればいい。
プルルルルルッ
ふいに携帯が鳴り出す。
俺は嫌な予感がして急いで取り出した。
『着信 鶴屋さん』
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 07:57:54.61 ID:qTgPh2yAO
鶴屋「もしもしっ!?みくるは……みくるは一緒じゃないかいっ!?」
キョン「いえ……一体どうしたんですか?」
声が震える。
鶴屋「昨日の夜から連絡が……学校にも来てない……何か、何か聞いてないかいっ!?」
今飲み干したばかりのビールを戻してしまいそうになった。
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 08:06:57.04 ID:qTgPh2yAO
何かわかったら直ぐに連絡して欲しいと涙声で鶴屋さんは電話を切った。
最悪な展開が一瞬、頭を過る。いや、朝比奈さんは時間遡行が出来るTPDDを使えば……くそっ!!
考えを打ち消すように急いで古泉に電話をかけた。
『おかけになった電話番号は現在使われ』
どういう事だよ……そのままアドレス帳のカーソルを下に連打し、長門の番号に合わせ発信を何度も押した。
『おかけになった電話番号は現在使われ』
キョン「何が起こってるんだよ!!」
俺は携帯を壁に向かって投げつけた。
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 08:10:40.72 ID:qTgPh2yAO
くそっ……なんなんだコレは……!!
佐々木……ミヨキチ……朝比奈さん……頼む……誰でもいい……今何が起こっているのか教えてくれ
俺は二本目の缶ビールを飲み干した。
急に無性にそこら中にある物を破壊したい衝動に駆られる。
何かに八つ当たりしても事態が変わる訳では無い事ぐらいわかっているさ。けどな、自分自身がそれを我慢出来る強い人間じゃあ無い事も充分に知っている。
キョン「畜生!!」
俺は壁に向かって拳を叩き付けた。
パシッ
キョン「なっ……!?」
壁を殴りつけた筈の拳に痛みも衝撃も無い。あるのは人の手の感触。
驚愕する俺の拳を表情一つ変えずに受け止めていたのは……
周防九曜だった。
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 08:16:23.24 ID:qTgPh2yAO
九曜「――目を――瞑って――」
そのまま俺の拳を握りしめた周防九曜が機械的な声で呟くと、周囲の空間がねじ曲がり始めた。
。
キョン「お、おい!?」
九曜「――空間――歪曲――座標値――変更――」
九曜が呟くと、目の前が眩しく光る。目を開けていられない。
更に不思議な感覚が身体中を襲う。重力が失ってしまったような……時間遡行に似ているようで違う。吐き気は無い。……空間歪曲?いったいどういう事だ?
ガオガイって違うだろ!説明から先だろうが菊人形!!
………
……
…
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 08:19:08.85 ID:qTgPh2yAO
一瞬、意識が飛んだように思えた。
九曜「――目を――開けて――」
周防九曜の機械的な声を聞き、目を開く。
畜生……頭がおかしくなりそうだ。いや、もう混乱している。頼む、誰か今の現状を説明してくれ……
キョン「古泉!!」
どこだかわからない暗い部屋のベッドの上。
血塗れで横たわる古泉を泣きながら介抱している橘京子が居た。
その隣にはニヤニヤ笑みを浮かべながら、腕を組む藤原――
藤原「そう睨むな。先に言って置く。やったのは俺達では無い」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 08:56:24.75 ID:qTgPh2yAO
古泉「……その通りです。落ち着いて下さい」
ゲホッゲホッと咳き込みながら、俺に気付いた古泉が話始めた。
古泉「僕なら大丈夫です。そちらの周防九曜さんのおかげでね」
九曜「――貴方の――修復は――まだ時間が――」
古泉「混乱している彼への説明を先にさせて下さい」
九曜「――了――解――」
古泉「これから僕が話す事を落ち着いて聞いて下さい。先ず現在僕達の居る場所ですが、ここは橘京子さんの所属する組織の地下室です。
……順に説明しましょう事件は昨日の夜20:15に起きました。浮浪者である……」
キョン「やめてくれ古泉、聞きたく無い……!」
現状の説明をあれだけ望んでいたはずなのに、俺の口から自然に出た言葉に自分自身が驚いた。
まだ認めたく無いのか。
ここまで来て。
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 09:00:47.39 ID:qTgPh2yAO
古泉「……貴方には聞く義務があります」
待ってくれ古泉。これ以上言うな……俺は……俺は……もしそうなら……
古泉「現実を受け止めて下さい……ゲホッゲホッ」
藤原「くっふっふっ見てられん」
会話を遮るように俺の肩を藤原が叩いた。
藤原「そう睨むなと言っただろう?古泉とやら、俺がコイツに簡潔に話してやる。貴様は身体を治す事に専念しろ」
そして邪悪な笑みを浮かべながら俺を見つめ、一番聞きたく無かった言葉を囁いた。
藤原「もう気付いているだろう?涼宮ハルヒさ。全部アイツが望んだ事だ」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 09:03:44.13 ID:qTgPh2yAO
キョン「嘘だ……」
全身の力が抜ける。俺はその場にへたりこんだ。
ハルヒ……お前は……
藤原「ふん、大方『私の恋路を邪魔する奴はレイプされて妊娠でもして汚れてしまえばいい』とでも思ったのだろうよ。
貴様達の崇拝する女神様は。ふん、狂神としか思えんがな」
藤原「くっふっふ、驚くのはこれからだ。
朝比奈みくる、長門有希、吉村美代子、そして佐々木。
貴様に好意を持っている女性だ」
やめろ……やめてくれ……言うな……
藤原「全員昨日犯されたよ」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 09:07:15.12 ID:qTgPh2yAO
キョン「……お前達は何をしていたんだ?」
身体の奥からふいに怒りが込み上げて来た。
キョン「佐々木を守る事もお前達の役目じゃ無かったのか!?それに古泉!お前も……朝比奈さんや長門をみすみす……!」
橘「仕方無かったのよっ!何も知らないくせにっ!」
橘京子が泣きながら叫んだ。
橘「力が使えなかったのよ!私だけじゃない、みんな……何も出来なかった……!!」
そのまま橘京子は泣き崩れた。
力が使えなかった?
古泉「橘さんの言う通りです」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 09:09:25.15 ID:qTgPh2yAO
古泉「前日の夜から今朝まで我々は力を一切使えなくなりました」
傷が癒えたのか、古泉は立ち上がった。
古泉「ここにいる我々は勿論、朝比奈さん、長門さんも……出なければこういう事態は起きません」
キョン「……全部ハルヒが望んだからか」
古泉「……そうです」
畜生……何故そんな事を望んだ……!!
橘「アンタの態度が悪いんじゃない!ふらふらせずにあの女に告白でも何でもすれば良かったのよ!そうすれば佐々木さんだって……こんな……!」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 09:12:16.96 ID:qTgPh2yAO
キョン「俺だけが悪いのか!?言わせて貰うがお前達こそさっさとハルヒの力を盗むなり何なりとすれば……!?」
急に声が出なくなった。俺だけじゃない。橘京子も?
怒鳴っていた俺と橘京子の変わりに機械的な声が部屋に響き渡った。
九曜「――落ち着く――二人共――説明は――まだ――」
藤原「ふん、騒げば状況は打開出来るのか?下等生物の考えそうな事だな」
喋れなくなった俺と橘京子を藤原は卑下するように見ていた。
藤原「九曜、そのまま二人を黙らせていろ。煩くて敵わん。
……古泉、傷は癒えたようだな。この馬鹿にわかりやすく現状を説明してくれ」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 09:54:35.47 ID:qTgPh2yAO
古泉「わかりました……よく聞いて下さい。力が戻っているのはここにいる我々だけです。
朝比奈さんや長門さん、佐々木さんには戻っていないと思われます。吉村美代子さんは……元々一般人でしたね。
ですからココに居る我々だけで何とかしなければいけません……いがみ合ったり、怒鳴り散らしている場合ではありません」
ここまで話をして、古泉は俺と橘京子を見た。
古泉「落ち着いて冷静に話を聞くと約束してください」
俺と橘京子は即答するように首を何度も縦に降った。
古泉「周防九曜さん、二人の制限を解いて貰えますか」
九曜「――了――解――」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 09:57:24.61 ID:qTgPh2yAO
古泉「では続けます。事件の実行犯についてですが、新聞に乗っていたのはでっちあげです。『機関』のね」
キョン「どういう事だ?」
古泉「結論から言いましょう。四人を……暴行したのは閉鎖空間を飛び出し、この現実世界で具現化した〈神人〉です。長門さんからの情報ですので間違いありません」
キョン「なっ……!?」
古泉「何故現実世界に出現したのか理由はまだ不明です。
大きさも我々と同じくらいだったようですね……その後、冷静を保っていた長門さんからの連絡がありました。『朝比奈みくる、吉村美代子、彼の友人である佐々木が危険』だと」
橘「………」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 09:59:17.38 ID:qTgPh2yAO
キョン「……間に合わなかったのか」
古泉「これは後から知った事ですが、四人は別々の場所に居ながら同時に暴行を受けたのだと思われます」
古泉「錯乱状態の朝比奈さんと吉村美代子さんのみを『機関』は保護しました」
キョン「……佐々木は、佐々木はどうした!?」
古泉「……敵対組織の崇拝対象は無視して良い。むしろ、コレは好機だと『機関』の上層部は考えました……ここまで言えばわかるでしょう。嘘の記事をでっち上げ、北高生徒に情報を流したのは……」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 10:01:22.86 ID:qTgPh2yAO
そこまで聞いた俺は古泉に殴りかかろうとした。
しかし、その体勢のまま身体が制止し、喋れ無くなる。周防九曜……!
橘「さっきから落ち着いてって言ってるじゃない!
古泉君はもう『機関』の一員じゃ無いんだから……私達の『協力者』よ」
なん……だと……!?
古泉「『裏切者』とも言いますね。お陰でこの様です」
ボロボロになり、血で赤く染まっている制服をこれ見よがしに俺に見せた。
古泉「周防九曜さん、もう宜しいですよ」
九曜「――了――解――」
身体に自由が戻る。
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 10:06:53.71 ID:qTgPh2yAO
橘「佐々木さんは……私に佐々木さんから電話があったの……」
目を真っ赤に腫らした橘京子が呟いた。
橘「……あんなに取り乱した佐々木さん……泣きながら『貴女でも藤原君でも九曜でもいい、はやくあの化物と自分を殺して!』って叫んでたわ……」
キョン「……佐々木は今……」
橘「九曜が今朝、隣の部屋事凍結したわ」
キョン「……!!」
橘「……ここに保護して、麻酔で眠らせるまで……佐々木さんはずっと……『殺して!殺して!』って……」
キョン「佐々木……!!」
いてもたってもいられず、動き出そうとした俺を橘京子が腕を掴んで制止した。
橘「お願い……見ないで……貴方にだけは……佐々木さん……お願いだから……」
涙がぽろぽろと流れた。
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 10:08:48.44 ID:qTgPh2yAO
古泉「……朝比奈さん、長門さん、吉村美代子さんを保護した『機関』の上層部は、二つの決定をしました。
先ずは先程の事件の情報のリーク。家族のいる佐々木さんと吉村美代子さんのみです。
朝比奈さんと長門さんは一般人ではありませんですし、家族も居ません。そのままでも構わないと判断したのでしょう。そしてもう一つ……」
古泉は一度深呼吸して俺を見つめた。
古泉「僕が『機関』を裏切る事を決心させた上層部の決定です。覚悟して聞いて貰えますか?」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 10:11:45.73 ID:qTgPh2yAO
キョン「ここまで来たら全て話してくれ古泉」
古泉「……わかりました。『機関』の決定は」
橘「……外に出る……終わったら呼んで」
古泉の話を遮るように、涙声で呟いた橘京子は早足で部屋から出ていった。
古泉「……続けます。宜しいですか……?」
キョン「……続けてくれ」
古泉「……三人を保護した『機関』は麻酔で眠らせました。長門さんはともかく、朝比奈さんや吉村美代子さんも錯乱状態でしたからね。
『機関』は長門さんから〈神人〉による暴行との情報を得ていました……そして……医療班による……検査の結果……早朝、判明しました」
古泉「三人に受精が」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 10:13:57.25 ID:qTgPh2yAO
キョン「嘘だ……!!」
ぐにゃりと目の前がねじ曲がり、ガクガクと身体中が震える……古泉……嘘だろう……嘘だと言ってくれ……頼む……
「くっふっふっ……はっはっは!」
悪魔のような笑い声が聞こえる……藤原……何が可笑しい……
藤原「くっふっふっ!さっき言っただろう?『私の恋路を邪魔する奴は〈レイプ〉されて〈妊娠〉でもして汚れてしまえばいい』とでも思ったのだろうと!」
キョン「笑うな!黙りやがれ!!」
藤原「ふん、貴様達が守って来たあの狂った女神が望んだ事だ……使徒として事実を素直に受け入れたらどうだ? 」
キョン「いい加減にしろ……!?」
また身体が動かない……!!くそっ……くそっ……!!
藤原「くっふっふ……学習能力が全く無いな……」
古泉「あまり彼を虐めないでもらえませんか?」
藤原「ふん、事実を述べているだけだ」
古泉「……やれやれですね」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 10:18:23.51 ID:qTgPh2yAO
動けない俺に古泉はたしなめるように囁いた。
古泉「我慢して聞き流して下さい。今、時間遡行が出来るのは彼だけなんですよ?」
ぐっ……!!
古泉「……そのまま聞いて下さい。三人の受精を確認した上層部は、母胎の観測を優先事項に決定しましたよ。
僕はその決定を聞いて、『機関』を裏切る事にしました」
母胎の観測だって……!?ふざけるな!!
古泉「更に佐々木さんの奪回を命じられましてね……奪回に向かう振りをしてココに寝返ったわけです。
その時に……元同僚や上司に何発か食らってしまいましたがね。周防九曜さんのお陰で一命をとりとめました」
藤原「最初は貴様を疑ったよ。しかし九曜が『嘘をついていない』と断言したからな」
九曜「――現状では――彼は――我々と――目的を共にする個体――」
古泉「……以上がここまでの経緯です」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 11:34:39.56 ID:qTgPh2yAO
キョン「……俺をここに連れて来た理由はやっぱりアレかい?
今回も『鍵』が俺だからか?」
古泉「ええ、現状を無かった事にするには、貴方の力が確実に必要です」
そういう事だろうと薄々気付いていたよ……で、どうする?そこの藤原と過去にでも戻るのか?
藤原「半分正解ってトコだ……しかしな」
藤原「どうやら現状が規定事項になりつつあるらしい。ふん、呆れるぐらい大した力だ。
今朝から何度も申請しているが許可が全く降りん。
今すぐ過去に戻ってあの女に貴様が愛の告白でもなんなりして、現状を望まないようにするのが一番楽な方法だったがな」
藤原はツカツカと歩き出し、部屋の隅にある椅子に腰掛けた。
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 11:50:20.24 ID:qTgPh2yAO
藤原「解決案はまだ幾つかあるがな……その前に」
いつの間にか酒を手にしている藤原はグラスに注いだ。
キョン「おい」
藤原「酒臭い貴様に咎められたく無いな。九曜、橘を呼んでくれ」
九曜「――了――解――」
藤原「古泉、貴様もどうだ?」
古泉「いただきましょうか」
おいおいちょっと待て!そんな時間無いだろう!?
古泉「雪山での事を覚えていますか?」
いきなり何の話だ。
古泉「わかりやすく簡単に説明しましょう。『精神と時の部屋ですよ』九曜さんの能力のようです」
……マジかよ
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 12:12:10.20 ID:qTgPh2yAO
藤原「後はゆっくり解決策を考えて実行に移すだけだ」
九曜と共に来た橘京子が静かに席に着いた。
橘「大体の説明は終わった?」
古泉「ええ、一通りは」
橘「藤原君、私にも貰えるかしら」
お前は何歳だ?と思わず突っ込んでしまった。
橘「こうでもしなきゃやってられないわよ」
古泉「とりあえず僕達も席に着きましょうか」
キョン「ああ……」
昨日まで敵対していた者同士が、一つのテーブルを囲んでいる。
橘京子、周防九曜、藤原、古泉、そして俺。
確かに飲まなきゃやってられんな。
酒を注がれたグラスの中に、幻覚なのか一瞬ハルヒの笑顔が映る。
キョン「畜生……」
俺は一気に飲み干した。
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 12:32:27.66 ID:qTgPh2yAO
キョン「ところで幾つか解決案があると言ったな藤原」
藤原「ああ」
グラスの氷を指でくるくる回しながら、藤原は呟いた。
藤原「……九曜による世界改変と佐々木に強制移植……ふん、禁則事項にも程がある」
そう言ってグラスに注がれた酒を一気に飲み干した。
世界改変と強制移植だって?
橘「涼宮ハルヒの能力を盗み出す事はあなた方のヒューマノイド・インターフェースが実証済みよ!九曜にも同じ事が出来るわ!」
ちびちび飲んでいる橘京子がいきなり立ち上がって叫んだ。
頬が紅いぞ。大丈夫か?
橘「大丈夫よこれぐらい……ととっ!」
おいおいしっかりしてくれ
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 12:46:19.84 ID:qTgPh2yAO
古泉「彼女達の目的は周防九曜による涼宮さんの能力の奪回と、その能力を佐々木さんの移植する事でした」
嫌なくらいグラスを持つ姿が様になっている古泉が、ふらふらしている橘京子の代わりにと喋り始めた。
古泉「詳しくはまだ教えて貰っていませんがね。涼宮さんの能力の奪回と移植には貴方と佐々木さんの協力が必要だったはずです」
藤原「くっふっふっ、禁則事項だからな。今のような現状でも貴様達には教える事は出来ん」
邪悪な笑みを浮かべる藤原
古泉「構いませんよ」
古泉はクスリと微笑を返した
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 12:59:13.10 ID:qTgPh2yAO
古泉「今のところ二つの案に絞られています。
一つは周防九曜さん自信による世界改変。
しかしコレはかなりの危険を伴います」
なんとなく理解出来る。俺達は地上に立っているのか浮いているのかよくわからない周防九曜に視線を移した。
九曜「――これは――とても――不思議――」
機械的な声で訳のわからない事は発しながら酒を飲んでいる。
いや、飲んでいるというより直接口から流しこんでいるほうが正しい。
キョン「おい、藤原。何でコイツに飲ませやがった!」
藤原「くっふっふっ、安心しろ。飲んでても飲んで無くても九曜はこの調子だ」
橘「世界改変は最終手段ね」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 13:34:22.89 ID:qTgPh2yAO
古泉「そしてもう一つの案、強制移植ですが……一番残酷な方法だと思われます」
キョン「……言ってみろ」
古泉「涼宮さんの能力を佐々木さんに強制移植して、凍結を解除し目覚めさせます……現状を否定して貰うんです」
藤原「そうすれば現状が規定事項ではなくなる。時間遡行も許可されるだろうよ」
キョン「ちょっと待て古泉……現状の否定だって?」
古泉「……はい、目覚めた瞬間、否定したくなるでしょうね。あんな事があれば」
橘「私は出来れば反対よ……あんな佐々木さん……もう見たくない……」
キョン「ちょっと待て……世界消滅か自分自身の消滅を望んでしまわないか?」
古泉「その為の貴方ですよ」
キョン「!!」
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 13:39:47.02 ID:qTgPh2yAO
古泉「錯乱状態の佐々木さんを落ち着かせる事が出来るのは、この世界で貴方しか出来ません」
キョン「………」
藤原「ただ抱き締めるだけでいいぞ王子様。ついでに目覚めのキスの一つでもしたらどうだ。くっふっふっ」
キョン「いい加減に……」
橘「しなさいよ!!」
パーンッと音が響き渡る。よくやった橘京子。いい平手打ちだ。
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 13:53:30.99 ID:qTgPh2yAO
橘「九曜!藤原君を黙らせちゃって!」
藤原「おい、九曜やめ……」
九曜「――橘――京子を――優先――」
無言になった藤原は聞こえないが確実に舌打ちをし、そっぽを向いて酒を飲み始めた。
橘「いい気味よこのサディスト未来人……まったく」
席にドカッと音がするかのように座った橘京子は、「どうぞ続きを」と手の平を古泉に向けるジェスチャーをした。
周防九曜……そうだ!
キョン「記憶の操作とかは出来ないのか?」
古泉「不可能ですね」
即答しやがった
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 14:03:48.48 ID:qTgPh2yAO
古泉「それが出来れば長門さんが涼宮さんをもう少しおしとやかな性格に変えているはずです。
今回の事態を考え無いような女性にね。
記憶の完全消去や完全なる操作は不可能です。そのおかげで僕達はいろいろと動いていたわけですし。
推測ですが……記憶操作を拒否する能力が、同時に備わっていると考えられます」
打つ手無しかよ……!
古泉「藤原君と共に過去に戻り、無かった事にする以外はね」
チラッと藤原を見る。頬に赤く橘京子の手形を付けたまま、ふてくされてグラスに酒を注いでいる。
古泉「時間に猶予はありますのでどちらかを貴方が選んで下さい。
九曜さんの世界改変にかけるか、佐々木さんへの強制移植か、それとも現状維持か」
三つ目は完全に否定するぜ。
どちらにしろ、俺達が先ずしなければ行けない事は……
キョン「ハルヒに会う事だ」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 14:50:31.86 ID:qTgPh2yAO
ハルヒに接触しなければ、周防九曜が能力を盗み出す事も出来ん。
古泉「『機関』の動向が気になりますがね。今頃、朝比奈さんや長門さん、僕の替わりになる人材の派遣を検討しているってトコでしょうか」
成る程な。
古泉「まあ、涼宮さんを連れてくるのは周防九曜さんの能力を使えば簡単ですがね……ただ」
視線を感じたのか、橘京子が立ち上がる
橘「……なによ」
古泉「能力を奪った後で、危害を加えないと約束出来ますか?」
橘京子は少し考えるように目を瞑った。
そして目を開けると俺に向かって話始めた。
橘「『鍵』に任せるわ。貴方ならどうする?」
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 14:56:31.06 ID:qTgPh2yAO
正直、ハルヒを一発ぶん殴ってやりたい気持ちは今でも変わらん。
橘「無力化した涼宮ハルヒよ。今までの鬱憤を晴らしてやりたいと思わない?」
小悪魔微笑とはこの事か。スイーツ雑誌の幻想と今まで思っていたがな。手を腕に回しながら、俺の返答を期待して待つ橘京子。
そうだな……俺は目を瞑った。
ふいに今までのハルヒとの思い出がフラッシュバックする……くそっ……どんなに憎んでも、現状を理解しても、笑顔しか出てこないのは何故だ……!?俺は……ハルヒが……!?
橘「それも彼女の能力かも知れないわよ?」
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 15:00:48.50 ID:qTgPh2yAO
俺が困惑しているのを察知したのか、橘京子が呟いた。
古泉「可能性は極めて低いですがね」
橘「いちいち邪魔しないでくれる?それに完全に否定は出来ないでしょう?」
古泉「否定に値する程、極めて低いと言う事ですよ。そもそもそれが彼女の能力なら……」
ああくそっ!!
キョン「危害を加えるとかもう沢山だ!」
俺は叫んだ。
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 15:09:08.97 ID:qTgPh2yAO
橘「そんなの不公平じゃない!佐々木さんがどれだけ……」
キョン「わかってるさ!これ以上言うな!
佐々木だけじゃねえ、朝比奈さんも長門もミヨキチも……今でも死にたいぐらい苦しんでるだろうよ!
でもな、ハルヒだけが悪いのか?俺達は?ハルヒも自分の能力を知ってて……望んだ訳じゃない……!」
涙がぽろぽろ落ちて来る。なんでだよ。畜生、畜生!
キョン「ハルヒもこんな事になるとは微塵も思わなかったはずだ!
……自分の能力を知ってれば……こうなる前に方法はあった……機会も何度もな……俺が……俺が……くそっ……ふざけるな……もう沢山だ……!!」
完全なる逆ギレ。何故泣き叫んだか自分自身わからない。畜生。
泣き崩れた俺を支えたのは古泉だった。
古泉「……元に戻しましょう。昨日までの世界に」
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 15:25:09.03 ID:qTgPh2yAO
周防九曜の手を握った俺と古泉は目を瞑った。
目を閉じていてもわかる眩しい光と共に不思議な感覚にとらわれる。
瞬間移動。精神と時の部屋。かめはめ波も備わっていてもおかしくないな。
あのもっさりした菊人形みたいな髪の毛が金色にでもなって全て逆立つのかという、くだらない妄想をする程俺は落ち着いていた。
さっきほとんど吐き出したからな。人前で泣き叫ぶのは何年ぶりの事か。
ハルヒとは今朝会ったばかりだが、もう何日も会って無い気がする。
いろんな事がありすぎたから。
九曜「――到――着――」
314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 15:34:35.22 ID:qTgPh2yAO
着いたのはよく知っているあの部屋の前。
我がSOS団の本拠地である文芸部室前だ。
ハルヒはここにいるのか……
ノックをする。返事は無い。
キョン「ハルヒ、いるんだろ?開けるぞ」
……応答無しか。しかし人の気配は感じる。
俺はそのまま部室のドアを開けた。
372 名前:疲れた強制エンド[みんな死ねばいいのに] 投稿日:2009/04/08(水) 16:42:42.06 ID:qTgPh2yAO
扉を開けるとハルヒが首を吊って死んでいた。
目を見開き、舌が有り得ない長さに伸ばして糞尿を垂れ流していやがる。
遺書らしき物が机の上にあった。
「無神経でごめんなさい○○○」
俺の本名だ
ひゃっほう!俺達の旅は終わったぜ!!
死体から能力盗める九曜?え?無理?だろうな!!
なんかムカつくから機関壊滅させにいこーぜー古泉ー九曜ーっ!!
古泉「勿論です」
九曜「――余裕――」
腹ぼて朝比奈みくると長門とミヨキチ犯しまくろうぜ!!ついでに森さんもな!!朝比奈さん母乳出るんじゃね?
古泉「勿論です」
九曜「――余裕――」
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 16:44:00.91 ID:qTgPh2yAO
あれ九曜おまえ女じゃね?
九曜「――じゃ――じゃ――ん――!!」
でけえチンポだなあ!
古泉「ふたなりですね。わかります」
機関壊滅させたら藤原ボコボコに殴りてえ。
古泉「生意気な橘京子のアナルに腕を突っ込んでやりたいです><」
九曜「――半狂乱――佐々木を――もう一度――レイプ――」
なんだ終わったと思ったら始まりじゃねえか。ありがとよハルヒ死んでくれて。
九曜「――か――め――は――め――波――」
ハルヒの死体が消し飛んだ。わーい九曜ちゃん素敵ー!!
九曜「えへへ♪」
377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 16:45:08.53 ID:qTgPh2yAO
なんだ普通に喋れるじゃん。勃起してきたやらせろよ。
九曜「おまんこにいっぱいおちんぽみるくちょうらいっ♪」
よっしゃまかせろ!
古泉「じゃあ僕は貴方のお尻を借りますね」
どーんと来いや!がっはっはっ!!
ありがとう地球。ありがとうお父さんお母さん。
騒ぎを聞き付けた鶴屋さんの首を斬り落としてまんこに突っ込みながら、阪中のまんこにルソーの生首を突っ込んだら楽しいだろうなと夕日に誓った。
あーあ、長門と朝比奈さんのレズプレイを肴に酒を呑みてえなあ。
国木田も犯してやりてえ。勿論女装だ!セーラー服だ!←結論←デコビッチ←死ね!
嘘だ。ホントは平野と結婚したい俺。
毎日ハルヒの声を聞いて生活したい。
それにしてもSSとかマジ生産性無いな。
なんで朝からこんなに頑張っているんだ俺死ね死ねよ。
386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 16:48:12.91 ID:qTgPh2yAO
ネタバレ。なんとかハルヒを連れ出して能力を盗んだ。わーい。
橘京子がハルヒに平手打ち。
橘「これくらいはいいでしょ!?」
可愛いなー橘京子。犯してえー!
んで佐々木に移すだろ?
そしたら半狂乱なわけよ。もう半狂乱。酷い。
一人称が「僕」じゃないの。
佐々木「やだあキョン見ないで私をみないでこんなのやだあああああああっ!!」
そんな佐々木を抱き締める俺。かっくいー!
キョン「心配するな佐々木。悪夢はもう終りだ」
うっぜえなマジで死んだほうがいい。うざいマジで死ね。二人共両腕両足ぶったぎれろー達磨だーごろんごろん転がれーそのまま世界を焼き尽くせー!
はい、藤原がその後一緒に時間遡行してハルヒに告っておーわーりー
つまんねー話だろ?俺も思うよ!マジで自殺しよーっと!!飛び出せ100%勇気!!
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 16:52:42.44 ID:qTgPh2yAO
そうさーひゃくぱーせんとゆーきーもうやりきるしーかなーいさー♪
古泉「へい!へい!へい!」
九曜「へむへむ!」
この三人は無敵だ。赤屍ぐらいマジで余裕だし。
笑顔のハルヒが夕日に浮かぶ。
もうSSなんて書かない。無理だ無理。まとめサイトに乗ってる昔書いたヤツ削除以来出してやる。
待ってろよ管理人。お前もこんなの集めて無いで飛び出せ世界へ。
おまえーをー世界のー海がー待ってーいーるー♪
これ今俺が考えた歌な。ワンピースの主題歌にしていいよ。
あー勃起してきたマジで。これ書いて投下したら虹画像スレに行こうっと。げへへ。
三人は登る。この果てしないハルヒ坂を……!!
待ってろよハルヒ。今からお前とイエス!フォーリンラヴ!!
第一部
完
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 17:32:03.29 ID:qTgPh2yAO
抜いたてスッキリしたら第二部思いついた。
えへへ
424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 17:44:11.33 ID:qTgPh2yAO
【第二部】
ハルヒ「……遅いじゃない。来ないのかと思っていたわ」
腕を組んだハルヒが立っていた。
キョン「今朝はすまなかったなハルヒ……あの時は気が動転してだな」
古泉「彼から相談を受けましてね。一緒に涼宮さんに謝ろうと……」
ハルヒがむやみに激昂しないようにしなければな。
なあに演技はいつもの事だ。慣れているさ。
ハルヒ「ウフッフフフ……!」
キョン「おい、ハルヒ……?」
ハルヒ「キャハハハハハハハッ!!」
どうした?何が可笑しい?
425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 17:48:26.59 ID:qTgPh2yAO
ハルヒ「ウフフ、演技なんてしなくていいわよ!そこに居るんでしょ!?周防九曜だっけ、出てきなさい!」
姿を消したはずの九曜が何も無い空間からいきなり現れた。
一番驚いているのは九曜自身。こいつもこんな顔するのか……いや待て!
ハルヒ「私が出てきなさいと望んだからね……ウフフ……!!」
キョン「ハルヒ……お前……まさか……」
ハルヒ「全部知っているわよ」
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 17:52:29.16 ID:qTgPh2yAO
ハルヒ「私の能力も、昨日起こった事も、勿論今までの事もね!全て知っているわ!
……全てを把握し、理解する事を人は常に望んでいるもの!」
何てことだ……全部知ってしまったのかハルヒ……!!
ハルヒ「今あんたが考えている事もわかるわよ!それに……二人共動かないで!!」
古泉と周防九曜に向かってハルヒが叫んだ。
……二人がマネキン人形のように固まってしまった。
ハルヒ「逃げようったってそうはいかないわよ古泉君……アンタもね、周防九曜ちゃん♪」
キョン「ハルヒ……」
ハルヒ「なあに?キョン」
キョン「何時からだ。何時から全部気付いた」
ハルヒ「今朝よ、あんたに怒鳴られて教室を飛び出した時ね。」
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 18:04:37.03 ID:qTgPh2yAO
ハルヒ「あの時、本気で傷付いたし、自分自身を軽蔑もした。
人の気持ちを考えられない、なんて無神経な女なんだって。キョンに怒鳴られて物凄く反省したわ」
キョン「……まあな。今頃気付いたのか」
ハルヒ「ひどっ!」
キョン「心が読めるんだろう?隠さないさ」
ハルヒ「このバカキョン!
……まあ、いいわ。その時に本気で望んだのよ。
『他人の気持ちが全部わかればいい』『全部知ってしまえば傷つけなくて済むのに』ってね。『神様お願い』ってまで泣きながら望んだわ」
キョン「なるほどなあ……で、ハルヒよ。どうするつもりだ」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 18:11:40.38 ID:qTgPh2yAO
ハルヒ「なにが?」
キョン「今更とぼけるなハルヒ。俺達がなんでここに来たのかを『理解している』はずだろう?」
ハルヒ「まあね。どうしよっかなー♪」
キョン「おい、お前は反省したんじゃ無いのか?」
ハルヒ「みくるちゃんや有希やキョンの妹の……ミヨキチだっけ?三人には凄い罪悪感を感じてるわ。
今すぐにでも謝罪したい気持ちで一杯。でもね」
ハルヒ「……佐々木さんは別よ」
今まで見た事の無い冷たい表情でハルヒは呟いた。
440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 18:26:44.08 ID:qTgPh2yAO
ハルヒ「冷たいのはキョンのほうじゃない!」
そうか、心が読めるんだったな。今のお前は。だったら佐々木は別だなんだと言わずに元の戻そうじゃないか。
こんな世界は間違っているぞ。
ハルヒ「イヤよ!間違ってなんかないじゃない!改変するほうが間違っているわ!」
子供みたいな事を言うな。チートで攻略本片手に人生謳歌するのがお前の望みだったのか?
違うだろう?
ハルヒ「口に出しなさいよ!卑怯だわ!」
キョン「喋っても喋らなくても一緒だろうよ……くだらん事を望むなハルヒよ」
ハルヒ「くだらない事なんて無いわよ!
……みくるちゃんと有希とミヨキチは改変を許可するわ。でも佐々木は別よ!」
キョン「なんでだ!」
ハルヒ「まだわからないの!?このバカキョン!」
ハルヒは口をへの字にして、真っ赤な顔で俺を見つめた。
447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 18:40:12.58 ID:qTgPh2yAO
キョン「……小学生か」
ハルヒ「悪かったわね!はいはいそうですよ!ヤキモチです!ジェラシーです嫉妬です!
今、アンタが思っている通りよ……タコみたいって思うんじゃないわよ!バカキョン!!もうっ!!」
キョン「だったら心を読むのをやめろ。不公平だぞ?俺はお前の気持ちが……!?」
『こんなに好きなのに何でわかってくれないのよバカキョン!!』
キョン「頭の中に……ハルヒ……」
『うるさい!キョンが不公平だって言ったじゃない!だから私の心の中を読ませてやってんのよ!』
『大体アンタはふらふらし過ぎじゃない!この私の唇を奪っておきながら!
みくるちゃんに傾いたり、有希だったり、ミヨキチにも傾いて……今度は佐々木!?ふざけんじゃないわよ!』
キョン「おい、落ち着け……それはだな」
『落ち着けるわけ無いじゃないのよ!』
452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 18:49:13.71 ID:qTgPh2yAO
『……いい加減決めなさいよ!誰なの!?」
キョン「もうわかっているだろうに……」
ハルヒ「アンタの口から聞きたいの!!」
ハルヒの叫び声が部室中に響いた。
キョン「……全部知っているんだろう?」
ハルヒ「……知らない」
キョン「嘘をつくな」
ハルヒ「……本当よ。そこだけ消して、キョンに会ってもその答えだけは拒否するようにした記憶はあるけど」
キョン「……なんという修正。いやしきれてねえ」
ハルヒ「……うるさいわね。神の能力なんだから何でもありよ」
456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[消失ハルヒはいいなあ] 投稿日:2009/04/08(水) 18:57:16.49 ID:qTgPh2yAO
キョン「わかったよハルヒ……」
俺はハルヒの両肩を掴んだ
キョン「俺が好きなのはだな……あの時も言っただろう?」
ハルヒ「……あの時っていつよ……!?」
俺は顔を近付けた。
キョン「ポニーテール姿のお前だ」
ハルヒ「!!」
そのまま口づけをした。そして――
464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 19:12:23.45 ID:qTgPh2yAO
キョン「あれ?」
唇の感触が消え、目を開けるとあの地下室に俺は立っていた。
ハルヒは?どうなっている?
辺りを見渡すと、熟睡している橘京子。マネキンのように動かない古泉と九曜がいた。
藤原「くっふっふ、計画通りとはいかなかったが、これもまた良しか」
キョン「藤原……どうなっているんだ?説明しろ」
藤原「説明するのは貴様のほうだろう?いい所でいきなり出現しやがって」
キョン「……なんでお前は上半身裸なんだ。」
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 19:18:23.21 ID:qTgPh2yAO
藤原「ふん、気にするな。禁則事項だ。それより古泉と九曜の有り様は何だ。石のように固まっていやがる」
コンコンっと周防九曜の頭を小突きながら、待ち望んでいた言葉を藤原が呟いた。
藤原「今、時間遡行の許可が降りたぞ。一体どうやった?あの女に告白でもして来たのか?」
キョン「まあ、そんな所だ」
藤原はくっふっふっと、あの古泉の五倍はうざったい笑みを浮かべると俺の肩に手を置いた。
藤原「ふん、まあいい、早速行くぞ。目を閉じろ」
467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 19:28:13.85 ID:qTgPh2yAO
俺は目を閉じた。
過去のハルヒにも告白するのか……同じ女性に二度も告白するなんてな。
そんな事を考えながら、藤原と共に時間遡行を行い前日の放課後に到着。
校門近くに身を潜めた。
藤原「ここでいいな。あの女は一人で帰宅するはずだ」
ああ、昨日ハルヒが一番最後に部室を出たはずだ。
俺達はハルヒが出て来るのを待った。
478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 19:45:08.02 ID:qTgPh2yAO
しかし、いきなり告白して大丈夫なのだろうか?
アイツの事だ。
「ふざけた冗談言ってると殺すわよ!?」
とか言って、鞄で思いっきり俺の顔をぶん殴ってもおかしくない。
いや、むしろその確率のほうが……
藤原「おい、何だあれは」
藤原が驚いた表情で呟いた。
目線の先には……今考えていた俺の心配事を吹き飛ばす姿のハルヒが居た。
ポニーテール姿の。
……過去の自分をその姿に改変するのは朝飯前だったかい?ハルヒよ。
本日二度目の告白をすべく、俺はゆっくり立ち上がった。
これで全て元通りだ。
俺はハルヒを呼び止め、そして―――
481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 19:48:20.07 ID:qTgPh2yAO
第二部
完
キョン「佐々木や朝比奈さんや長門やミヨキチもいいけど、やっぱり消失ハルヒだな」
490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 20:06:51.33 ID:qTgPh2yAO
第三部予告編
>>436から
ハルヒ「私の邪魔をする女は苦しめてやるんだから……!!」
ハルヒの力によって動け無くなった俺の目の前に、凍結されているはずの佐々木がいきなり現れた。
佐々木「……え?」
ハルヒ「おはよう佐々木さん♪ 昨日はいっぱい楽しんだかしら?あの化物に何度も子宮に出されてたわよねえ?キャハハハハッ!!」
佐々木「いや……いやあああああああっ!?見ないでキョン!見ないでええっ!?」
目を閉じる事が出来ない……やめろ……やめてくれハルヒ!!
ハルヒ「今度はキョンの目の前で公開生レイプよ!頑張ってね佐々木さん♪」
佐々木の前に青白い神人が四体現れる!
無数の触手をうねうねと動かしながら佐々木に近付く!
佐々木「いやああああああああああああああっ!!殺してっ!殺してえっ!!」
ハルヒ「キャハハハハハハハハハハッ!!ざまあみろ!!」
このまま犯されてしまうのか!?
どうなる佐々木!?
どうなる俺!?
【次回、あんまり調子に乗るなよ糞携帯。もう誰もてめえの駄文は読まねえよ!】
お楽しみに!
ハルヒ「中に誰かいるじゃない……キョンに見せてあげたら?」
501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/08(水) 20:21:42.73 ID:qTgPh2yAO
今度な。もしくは誰かに託す
もうスレ立ててから12時間立ってるし
限界過ぎて強制エンドしか思いつかねえよ
後は任せたわ↓