1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 12:23:26.88 ID:8McEasARO
ハルヒ「何よそれ!」
キョン「いちいち目の前に立つな、って事さ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…じゃあ横に立つわ!」サッ
キョン「勝手にしてくれ」
ハルヒ「それでね!あたしいい事を思いついたんだけど…」
キョン「こんな近いんだし、もっとボリューム落とせ。 な?」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…じゃあ静かに言うわよ」
キョン「ああ、ありがとよ」
ハルヒ「あ…あたし…宇宙人とか…その他の…不思議な…存在を…捕まえる…すっごい…」
キョン「…別に、ゆっくり言わなくたっていいんだぞ?」
ハルヒ「……」
ハルヒ(…早く静かにって……難しいわよね…)
キョン「…?」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 12:24:38.88 ID:8McEasARO
ハルヒ「……」
キョン「ほら、部室…ついたぞ?」
キョン「…とりあえず、話は中で聞いてやるから、さ。早く入ろうぜ?」
ハルヒ「…あんたに言われなくても分かってるわよ」
ガチャ
古泉「くかー…」
みくる「すー…すー」
長門「……」
キョン「みんな寝てるし!!」
ハルヒ「!!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 12:27:42.41 ID:8McEasARO
長門「わたしは起きてる」
キョン「!!」ビクウ
ハルヒ「…たるんでるわ」
ハルヒ「こらぁ!起きなさぁい!!」
古泉「うは!」ビク
みくる「ひゃい!」ビク
キョン「……」
古泉「…あ!すいません涼宮さん!」
ハルヒ「どうしたのよ古泉君!何かあったの?」
古泉「いえ!なんでもないんです…。すいません」
みくる「…あれ、私…?」キョロキョロ
キョン「……朝比奈さん、よだれ垂れてますよ」
ハルヒ「全く……」
ハルヒ「みんな!注目っ!!」バンバン
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 12:31:53.36 ID:8McEasARO
ハルヒ「いい!よーく聞いてなさいよ!」
キョン「……」
ハルヒ「実は…あたし、分かっちゃったの!」
ハルヒ「宇宙人を簡単に捕まえる方法がね!」
長門「……」
ハルヒ「……でも、その前に話しておかなきゃならない事があるわ!」
キョン「…なんだ?」
ハルヒ「……ふふん」
ハルヒ「今日!団活終わったら、キョン以外はここに残りなさい!」
ハルヒ「以上!」
キョン「俺が居る時に言うなよ!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 12:37:27.41 ID:8McEasARO
ハルヒ「……あっ」
キョン(不安だ……)
古泉「ゴクリ…」
ハルヒ「じゃ、じゃあ!」
ハルヒ「キョンは、今言った事忘れなさい! 忘れなきゃ死刑!」ビシ
キョン「…ああ、分かったよ。死刑は嫌だからな…」
キョン「って、そんなの無理だろ……」
ハルヒ「さぁて!本題に戻るわね!」
みくる「…長門さん!」
長門「…何」
みくる「捕まえられないように頑張って下さい!」グッ
古泉「ななな何で言っちゃったんですか!?」ガバァ
キョン「!!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 12:45:08.24 ID:8McEasARO
ハルヒ「え?」
みくる「あ!」
長門「…」
長門「違う。わたしは宇宙人ではない」
キョン(…流石です、長門さん!)
古泉「で、ですよね!」
長門「わたしは対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」
キョン「結局宇宙人かよ!!」
ハルヒ「…へ?」
古泉「まずいですよ…!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 12:50:36.41 ID:8McEasARO
キョン「な、長門!ストップだ!」
長門「……」
ハルヒ「え?何だって…?」
長門「……何でもない」
みくる「えっ?」
古泉「あ、朝比奈さん!一緒にトイレ行きませんか?」
キョン(流石にその誘い方はないだろ古泉!!)
みくる「いいですよ?」
キョン「いいんですか!?」
ハルヒ「待ちなさぁい!話は終わってないわよ!」
古泉「!!」
みくる「!!」
キョン「!!」
長門「……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 12:57:51.80 ID:8McEasARO
ハルヒ「古泉君! 何?いますぐ行かないとやばいの?漏れちゃうの?」
古泉「……」
古泉「…いえ、漏れちゃいません」
キョン「……」
古泉「間違えました。…漏れませんよ」
ハルヒ「じゃあ、あと少しだけ我慢してね?」
みくる(古泉君、なんでいきなりトイレに誘ったんだろ…)
長門「……」
ハルヒ「……話を戻すわ!」
ハルヒ「宇宙人の簡単なつかまえ方その1!」
古泉「シリーズ物ですか…」
ハルヒ「有希!ちょっといい?」チョイチョイ
長門「……」トコトコ
ハルヒ「今から、有希を宇宙人に見立てて、あたしが実際にやってみるわね!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 13:06:10.39 ID:8McEasARO
キョン「!!」
古泉「!!」
ハルヒ「いい? まず、後ろから忍び寄ります!」スッ
キョン「いきなり難易度高いな…」
ハルヒ「そしたら、…後ろからガバッと!」ガバッ
長門「ぅえ」
キョン(宇宙人が……)
古泉(捕獲された…!)
みくる「あらら…」
ハルヒ「流石の宇宙人も不意に来られたら対処出来ない筈!」
ハルヒ「つまり…不意打ちよ!」
キョン「待て待て。それは誰でも同じだろ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…あっ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 13:15:06.63 ID:8McEasARO
キョン(今、あって言った……)
ハルヒ「う、うるさいわね…」
ハルヒ「と…、とにかく! この方法で捕まる事!多分役に立つから!」
古泉「僕は、なかなかいい案だと思いますよ?」
ハルヒ「でしょ!?やっぱり分かる人には分かるのよっ!」
キョン「流石、イエスマンだな」
古泉「おや、これは僕の本音ですよ?」
古泉「…考えてもみてください。あなたがもし、宇宙人だとします」
キョン「……」
古泉「いきなり後ろから涼宮さんが抱き着いて来るんですよ? 素晴らしいじゃないですか!」
キョン「…別にハルヒに抱き着かれたって迷惑なだけさ。朝比奈さんなら…正直たまらんが」
ハルヒ「こらっ!雑談やめぃ!」ビシ
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 13:27:40.43 ID:8McEasARO
ハルヒ「まだあと五つ程あるのよ!」
キョン「そんなにあるのか…」
みくる「長門さん!逃げて下さぁい!」
ハルヒ「宇宙人を楽に捕まる方法その2!」
キョン(ちょっと変わった……)
ハルヒ「まず、後ろから忍び寄ります!」サッ
古泉「そこは一緒なんですね…」
ハルヒ「…そして!」
ハルヒ「一気にお腹を締めますっ!」キュ
長門「ぅげ」
キョン「す、ストップ!やめろハルヒ!」
ハルヒ「大丈夫よ!本気でやる訳ないじゃない!」キュ
長門「ぅひ」
キョン「…それもだが、違う!」
キョン「宇宙人って腹が弱点か分かんないだろ!!」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 13:35:50.78 ID:8McEasARO
ハルヒ「……あっ」
古泉「涼宮さんに抱き着かれるんだったら、宇宙人に生まれてくれば良かったです……」
みくる「あらら…」
キョン「お前なぁ…。 もう少し考えて来たらどうだ?」
ハルヒ「……そっか…」
ハルヒ「…じゃあ残りの四つも無理じゃない…」
キョン「…?」
キョン「…残りの四つって、どんなのなんだ?」
ハルヒ「……」
ハルヒ「全部…お腹攻めよ」
ハルヒ「ごめん…」
キョン「…成る程」
古泉「……なんで誰もツッコまないんですか!?」ガバァ
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 13:45:45.39 ID:8McEasARO
キョン「すまん。なんか俺、疲れたんだよ」
古泉「確かにこれは疲れますね…」
ハルヒ「はい有希、ありがとね!」ポンポン
長門「…構わない」
みくる「キャッチ&リリースですかぁ…」
ハルヒ「ってわけで! あたし作戦練りたいから、今日は解散っ!お疲れ!」
キョン(…捕まえる方法をいくら模索しても、見つけれなけりゃ話にならんだろ……)
ハルヒ「……」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……」
ハルヒ「…あれ?どうしたのみんな! 帰らないの?」
キョン「……お前が残れって言ったんだろ?」
ハルヒ「……あっ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…と、とにかくキョンは帰りなさい! …団長命令!」ビシ
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 13:55:08.27 ID:8McEasARO
キョン「あのなぁ…」
ハルヒ「口答えしない!」
キョン「……」
キョン「…分かったよ。帰ればいいんだろ、帰れば」
ガチャ
キョン「じゃあな、また明日」
バタン
キョン「……」
キョン(…気になる…)
ハルヒ「さて!」
古泉「一体、何の話でしょう?」
ハルヒ「よくぞ聞いてくれましたっ!」
ハルヒ「今日、みんなをここに残したのは……」
長門「…再放送だった」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 14:03:38.38 ID:8McEasARO
みくる「!!」
長門「予告も無かった」
ハルヒ「最近、あいつがなってないと思わない!?」
古泉「あいつ……ですか?」
ハルヒ「キョンよキョン!」
ハルヒ「団長であるあたしに対して、なんか素っ気ない態度しか取らないのよ?」
ハルヒ「これは団員としてあるまじき事なのよっ!」
古泉「…そうですか」
長門「……」
みくる「そんな事ないと思いますけど…」
ハルヒ「みくるちゃん!騙されちゃダメよ!」
ハルヒ「あいつ、今日もあたしに『どけ。邪魔だ。うるさい。早く喋れ』…みたいな事を言ったのよ?」
古泉(早く喋れ……?)
ハルヒ「バカキョンのくせにぃ…」イライラ
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 14:11:37.37 ID:8McEasARO
ハルヒ「ってことで!ここに居るみんなで不思議の一つや二つ発見して、キョンをあっと言わせてやるの!」
ハルヒ「そしてあいつはこう言う…」
ハルヒ「『ハルヒ……。やっぱりお前は偉大だった…。 今まで…悪かったな…』」
ハルヒ「くぅー!」
古泉「……」
長門「……」
みくる「ほぇー…」
古泉「…それで?作戦はあるんですか?」
ハルヒ「まず、宇宙人を捕まえるわ!もちろん今日言った方法でね!」
長門「……」
ハルヒ「でも、そんな簡単に宇宙人が見つかる筈ないのは百も承知よ!」
ハルヒ「だからキョンを騙すまでの間、代わりに宇宙人役をやってくれる人が必要なのよ!」ビシ
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 14:24:14.84 ID:8McEasARO
長門「…わたしがやる」
古泉「まあそうでしょうね」
みくる「頑張って下さい…!」
ハルヒ「じゃあ有希で決定ね!ちゃんと宇宙人らしくしなさいよ!」
長門「…分かった」
ハルヒ「では、今から作戦を言い渡すわ!よく聞いてなさい!」
キョン「……今頃、あいつら何してんだろうな…」トボトボ
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 14:32:04.38 ID:8McEasARO
翌日 昼休み
キョン「おいハルヒ。お前達、昨日何話してたんだ?」
ハルヒ「…あんたには関係ないわよ」
キョン「……そうかい」
キョン(怪しいな……。厄介事にならなきゃいいが…)
古泉「長門さん」
長門「分かっている」
長門「涼宮ハルヒの能力により、今回わたし以外の宇宙人が現れる可能性がある」
古泉「…やはりそうですか」
みくる「そ、そんなぁ…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 14:41:29.83 ID:8McEasARO
放課後
キョン「さて。ハルヒよ……って」
キョン「居ない……」
キョン(早過ぎだろ……)
ハルヒ「じゃあ、古泉君はちゃっちゃとキョンを呼んで来なさい!」
古泉「了解です」ニコ
ハルヒ「有希!ちゃんと宇宙人らしく登場するのよ?」
長門「分かった」
ハルヒ「みくるちゃんは、昨日言った通りに花火、よろしくね!」
みくる「ひゃ、はいぃ…」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 14:51:29.19 ID:8McEasARO
キョン「……」テクテク
ポンポン
キョン「ん?」クル
古泉「……」ニコニコ
キョン「ぎゃあぁ!!」ドテ
古泉「……」
キョン「な、なんだ、誰かと思えば…」
古泉「古泉一樹です」
キョン「知ってるぞ。一体どうしたんだ?」
古泉「友達に会いに行くのに理由は必要でしょうか?」
キョン「……」
古泉「そんな嫌な顔しないで下さいよ。結構傷つきます…」
キョン「…悪かった」
古泉「いえ、いいんです。 どうです?グラウンドにでも」フワァッ
キョン(こいつ…何言ってるんだ…?)
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 14:59:45.36 ID:8McEasARO
キョン「しかもそこでカッコつけんなよ…」
古泉「いえ、ここで話すのもどうかと思いまして…」
キョン「グラウンドで話す方がどうかしてると思うぞ」
古泉「実は僕、グラウンド大好きなんです」ニコ
キョン「……」
古泉「……」
キョン「……」
古泉「ああもうめんどくさいですね!早くグラウンド行きましょうよ!」
キョン「何が目的なんだ…」
古泉「行けばわかりますよ」
ヴヴヴヴヴヴヴ
古泉「……!」
古泉(長門さん…!)
キョン「…電話か?」
古泉「ええ。僕はこれで失礼します。 …あなたに良心が少しでもあるなら、グラウンドに行ってあげて下さい」ニコ
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 15:06:13.91 ID:8McEasARO
キョン「あ…ああ…」
古泉「では」スッ
キョン「……?」
ピ
古泉「…長門さん」
長門『予想通り、宇宙人が出現した。幸い、わたしと同じタイプ』
長門『しかし、彼女は危険。彼に近づけないで』
古泉(彼女…。女性ですか…)
古泉「了解しました。僕が見つけて、引き留めておきます」
長門『…頑張って』
プツリ
古泉「…大変な事になりましたよ…」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 15:17:06.69 ID:8McEasARO
グラウンド
キョン(あんな事言われたら、行くしかないだろ…)
テクテク
キョン「……!」
キョン「は、ハルヒ!?」
ハルヒ「キョーン!宇宙人発見よー!」
ハルヒ「さ、みくるちゃん!今よ!」コソコソ
ガラ
古泉「ここにも……いませんか」
古泉「あとは…」
古泉(彼の教室……!)
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 15:23:50.72 ID:8McEasARO
ガラッ
古泉「!!」
朝倉「…あれ?」
古泉「あ、あなたですか…」
朝倉「…キョン君の居る場所、知ってる?」
古泉「……」
古泉「…ええ」
朝倉「教えて?」
古泉「それは出来ません」
朝倉「どうしても?」
古泉「どうしても、です」
朝倉「……ならしょうがないかな?」
朝倉「無理矢理でも聞き出してあげる」スッ
古泉「……!」
古泉(こんな時に超能力が使えれば…!)
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 15:31:39.84 ID:8McEasARO
キョン「はぁ?宇宙人!?」
ハルヒ「そうよ!ついに見つけたのよ!」スッ
ハルヒ「あれを見なさいっ!」
ドーン
パララ…
ブシャアー
キョン「ぅおっ!」
キョン(は、花火!?)
モクモク…
ハルヒ「出たわね宇宙人!」
ハルヒ「覚悟しなさい!」バッ
長門「愚かな下等生物の癖に生意気だ」パクパク
長門「今すぐキャトルミューティレーションしてやるわ」パクパク
ハルヒ「させないっ!」
長門「なに」
キョン「……」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 15:42:04.95 ID:8McEasARO
古泉「ぎゃあああぁぁ!」ドサ
古泉「許して下さぁい!」
朝倉「キョン君の居場所を吐けば許してあげるって言ってるでしょ?」
古泉「ひぃぃ…」
朝倉「……」チラ
古泉(…今です!)
古泉「セカンドもっふ!」グア
朝倉「……」スカッ
古泉「あ…」
朝倉「……」ニコ
古泉「うわあぁぁあ!」
ドーン…
パララ…
ブシャアー…
朝倉「…え?」
古泉「!!」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 15:48:24.88 ID:8McEasARO
朝倉「何?外?」スッ
古泉(まずい!)
朝倉「……!」
朝倉「…キョン君見つけた!」
朝倉「もうあなたには用が無いから…許してあげる…」
古泉「……」
朝倉「ただ」
朝倉「次邪魔したら確実に殺すけどね」ニコ
古泉「…!」
朝倉「じゃあね?」
ガラ
古泉「……」
古泉「長門さん…」
古泉「無理ですよこんなの……」ブワッ
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 15:57:52.87 ID:8McEasARO
ハルヒ「うりゃあ!」キュ
長門「ぅえ」
キョン「……」
ハルヒ「捕まえたーっ!」
長門「やられた」
キョン「……」
ハルヒ「……」
長門「……」
キョン「……」
ハルヒ「つ、捕まえたー…」
長門「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……朝比奈さん、出て来ていいですよ?」
みくる「!!」ドキリ
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:07:22.84 ID:8McEasARO
キョン「…で?」
ハルヒ「ごめん…」
長門「……」
みくる「ふぇ…」
キョン「やれやれ…」
ハルヒ「……」
キョン「人が来る前に片付けておけよ? ハルヒ、お前だけでやれ」
ハルヒ「……」
キョン「長門、大丈夫か? 朝比奈さん、怪我は無いですか?」
長門「大丈夫」
みくる「あ、はい…」
ハルヒ「……分かったわよ」
キョン「ほら…長門と朝比奈さん。行きましょう」
長門「そう」
みくる(す、涼宮さん…)
ハルヒ「……」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:16:33.98 ID:8McEasARO
古泉「……」ボー
ヴヴヴヴヴヴ
古泉「!!」
ピ
古泉「な、長門さん!」
長門『もう大丈夫』
長門『朝倉涼子はわたしがなんとかする。安心していい』
古泉「!!」
長門『…ご苦労様』
ブツリ
古泉「……」
ヴヴヴヴヴヴヴ
古泉「…!」
古泉「こ…このタイミングで…」
古泉「バイト……だと…?」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:25:27.00 ID:8McEasARO
ハルヒ「何よ…あのバカ」
ハルヒ「ホントむかつくわね…」イライラ
ハルヒ「……」
ハルヒ(結構派手にやったもんだわ…)
ハルヒ「…どんぐらいかかるんだろ」
岡部「こらー!やっぱりお前か涼宮!」
ハルヒ「げっ…」
岡部「お前なぁ!いつもいつもそんな事ばっかりやって…!ふざけるな!」
ハルヒ「何よ!今片付けてんでしょ!!邪魔だから消えなさい!」
岡部「!!」
岡部「…分かった」
ハルヒ「…?」
岡部「涼宮!お前は停学だ!!」
ハルヒ「!!」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:33:22.25 ID:8McEasARO
岡部「お前はいっつも馬鹿ばっかりやって…」
岡部「担任の俺の気持ちも考えろ!」
ハルヒ「し!知らないわよそんなの!」
岡部「いいか、お前は停学だ!もう、いいって言うまでここに来るな!!」
ハルヒ「!!」
ハルヒ「そ、そんなぁ!」
キョン「お、ハルヒじゃないか」スッ
ハルヒ「!!」
岡部「お前は…」
キョン「片付けてくれたんだな。ありがとよ」
ハルヒ「キョン、あんたなんで…」
岡部「なんだ涼宮。またキョンを巻き込んだのか」
ハルヒ「……」
キョン「…岡部先生、何言ってるんですか」
キョン「今回は、全部俺が悪いんですよ」
キョン「ハルヒを巻き込んだのも俺です」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:41:41.86 ID:8McEasARO
キョン「すいません」ペコ
ハルヒ「!!」
岡部「!!」
ハルヒ「あ、あんた何言って…!」
キョン「すまんなハルヒ。迷惑かけたな」
岡部「…え?」
キョン「罰なら、俺が受けますよ」
キョン「…ハルヒは何も悪くないからな」
岡部「……って事は…」
ハルヒ「キョン…」
岡部「はは、その、なんだ…涼宮」
ハルヒ「……」
岡部「悪かったな…。まさかあのキョンがな…」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…ち、違…」
キョン「さ、ハルヒは関係無いんだから、帰った帰った」ポンポン
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:50:11.74 ID:8McEasARO
ハルヒ「…!」
キョン「それで…俺は停学ですか?」
岡部「い、いや…お前は別に…今回が初めてだしなぁ……」
岡部「……」
キョン「……」
岡部「…は、反省文で許してやろう! 来週までな!」
キョン「…ありがとうございます」ペコ
ハルヒ「……」
岡部「…次、やったらただじゃおかないからな」
キョン「すいません…」
ハルヒ「……」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 17:00:37.08 ID:8McEasARO
みくる「……」
みくる「な、長門さん!」
長門「何」
みくる「あのぅ…古泉君はどうしてるんでしょうね?」
長門「今頃赤くなってると思われる」
みくる「!!」
みくる「…あ、赤くですか!?」
長門「そう」
みくる(血まみれになるバイトなんて…!)
みくる「ゴクリ……」
長門「……」
みくる「ちょっと古泉君を助けてきますぅ!!」ガタ
長門「待って」
みくる「!?」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 17:12:43.95 ID:8McEasARO
長門「どこに行こうとあなたの勝手」
長門「でも、」
長門「その服で外に出るのは推奨できない」スッ
みくる「!!」
長門「……これだけ」
みくる「あっ…」
古泉「ふおおぉぉおう!!」シュゴー
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 17:24:28.50 ID:8McEasARO
キョン「……よし」
ハルヒ「……」
キョン「一件落着ってやつか?」
ハルヒ「…そんなわけじゃないっ!!」
キョン「……」
ハルヒ「なんで!」
ハルヒ「なんでなのよぉ!!」
キョン「……」
ハルヒ「何で庇ったの!?あんたバカ!?あんたは悪くないじゃない!」
キョン「おいおい、助けてやったのに『バカ』呼ばわりはあんまりじゃないか?」
ハルヒ「だ…黙れっ!!」
キョン「…!」
ハルヒ「意味分かんないわよっ…!」
ハルヒ「あんたが良くても、あたしは良くないの!!」
キョン「良いじゃないか。何だ、ハルヒは停学になりたかったのか?」
ハルヒ「…!」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 17:34:02.65 ID:8McEasARO
ハルヒ「そうじゃなくてぇ…!」
キョン「……」
ハルヒ「あのままあたしが怒られれば良かったのに…なんであんたが悪い事になってんのよ!」
ハルヒ「もう最悪よ!バカ!」
キョン「……」
キョン「…あのなぁ」
キョン「俺は、ハルヒだから庇ったんだからな?」
ハルヒ「!!」
キョン「全く、自分でもどうかしてると思ったね」
キョン「最初は、片付けの手伝いに行こうと思ったんだが、行ったらお前が怒られててな」
キョン「お前の自業自得だから、シカトしようと思ったんだが……」
ハルヒ「……」
キョン「…気が付いたらこうなってた」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 17:40:46.71 ID:8McEasARO
キョン「はは…」
ハルヒ「……何呑気に笑ってんのよ……」
キョン「ま、いいだろ」
ハルヒ「……」
キョン「…たまには、お前に優しくしてみようと思ってな」
ハルヒ「…!」
ハルヒ「こ、この…!」
キョン「…?」
ハルヒ「ぁ、あんたなんか停学になっちゃえばよかったのよっ!!」ダッ
キョン「あ、おい待てよ!」
キョン「……」
キョン「やれやれ…」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 17:47:12.77 ID:8McEasARO
翌日 放課後
キョン「毎回邪魔だな。ちょっとどけよハルヒ」
ハルヒ「どいてあげないっ!」
キョン「前に立たれると、歩きづらいんだが」
ハルヒ「別にあたしはそれで結構よ!」
キョン「……」
ハルヒ「そして!今日は超能力者の捕まえ方を考えて来たわ!」
キョン「前も言ったが、もう少しボリューム落とせ。…廊下は声が響くからな」
ハルヒ「嫌よ! あんたにはこんぐらいがちょうどいいのっ!」
キョン「……」
キョン(…あれ?)
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 17:56:31.76 ID:8McEasARO
キョン「ハルヒ、お前…どうかしたのか?」
ハルヒ「…ふふん」
ハルヒ「べっつにぃ?」
キョン「な、なんか白々しいな…」
ハルヒ「……」ニコニコ
キョン「…?」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…そうね、強いて言えば―――」
終わり