1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 19:59:59.07 ID:jIxF08hvO
風紀委員長「本日の議題はSOS団なる組織についてです」
唯「文芸部をのっとった上、学校から許可を得ていない集まりのことですね」
風紀「そうです
コンピ研からパソコンを強奪された、などの被害も報告されています
私としてはそろそろ強制捜査に打ってでようかと考えています」
唯「それ役目、私にやらせてください」
風紀「古手川さんが?
あなたはまだ風紀委員になって1月もたってないですが」
唯「大丈夫です
SOS団の部長、涼宮ハルヒさんとはクラスが同じです
私だと何かとやりやすいと思いますが」
唯(私と同じクラスで学校の風紀を乱す輩は絶対に許さないわ!)
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:02:21.72 ID:jIxF08hvO
ハルヒ「さーて、部活に行こうかしら」
唯「ちょっと、涼宮さん」
ハルヒ「ん?あんた誰?」
唯「古手川唯です!あなたと同じクラスの古手川唯!
クラスメイトの名前くらい覚えなさいよ…」
ハルヒ「自己紹介で言ったでしょ?
ただの人間には興味がないって
私にとってあんたはそこら辺のダニと同じ、なんの興味もないただのヒューマンよ」
唯(なんなのこいつ…絡みづらい…)
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:05:05.75 ID:jIxF08hvO
唯「私、風紀委員をやってるんです」
ハルヒ「へぇ、それがなに?」
唯「風紀委員会ではあなたたちの非公認の部活動を停止させようという話があがっています
それで今日、まずは私がSOS団の視察をさせてもらおうと思っています」
ハルヒ「勝手にすれば?
学校、生徒会の犬であるあんたたちに何を言われようと別に怖くないしね」
唯「ふん、大口を叩いていられるのも今のうちなんだから!」プンプン
ハルヒ「あれが…ツンデレというものなのね?」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:07:50.12 ID:jIxF08hvO
部室前
唯(確か文芸部室が奴等の活動場所のはずよね
全く、文芸部の迷惑も省みない、非常識な人間には虫酸が走るわ!
絶対に活動停止にしてやるんだから!)
コンコン
唯「失礼します」ガチャリンコ
ハルヒ「どうぞー
ん?うふ、来たわね生徒会の犬が」
唯「な、なによこの部屋は…!」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:10:22.56 ID:jIxF08hvO
唯「冷蔵庫、ポット、パソコン
しかもメイド服を着た女の子にナース服バニー服まで!ハレンチだわ!」
みくる「はわわ〜なんですかぁ?」
古泉「これはこれは元気な女の子だ」
ハルヒ「待っていたわよ
えーと、新手川由美さん?」
唯「古手川唯です!あなたわざとでしょ!
それよりこの非常識な部屋はなんなのよ!
私の想像を遥かに越えているわ!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:13:05.14 ID:jIxF08hvO
唯「こんな非常識なこと我慢できないわ!
即刻この部室から出ていってもらいます!」
ハルヒ「あんたなんかにそんな権限はないでしょ?
私達は私達のやりたいようにするのよ」
唯「校則くらい守ってください!」
ハルヒ「ふん、いるのよねぇ
なんでもかんでも決められたことしかできない奴が
そうやって一生犬のように生きていくがいいわ」
唯「聞き捨てなりませんね
学生のうちからルールも守れないようじゃ、ろくな大人になれないと思うけど」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:15:30.85 ID:jIxF08hvO
古泉「…」パチリ
ハルヒ「あんたみたいな自主性のない奴がゆとりって呼ばれるんだわ!」
みくる「…」パチリ
古手川「あなたみたいに好き勝手ワガママ放題やる人がゆとりなのよ!」
みくる「あ、私の勝ちですぅ」
古泉「これはこれは
オセロの腕は衰えませんね」
長門「遊んでる場合じゃない」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:18:44.56 ID:jIxF08hvO
古泉「長門さん、そうは言っても見てください
あの二人の争いをこの中の誰かが止められるとお思いですか?」
長門「フルフル」
古泉「でしょう?」
ハルヒ「あームカつく!
あんたみたいに自分が一番正しいと思ってるやつはムカつく!」
古手川「こっちのセリフです
関係ないものを持ち込むばかりか文芸部を乗っとるなんて
あなたみたいな非常識な人を見てると虫酸が走るわ!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:21:56.54 ID:jIxF08hvO
…一時間後
ハルヒ「ハアハア、やるじゃないの。あんた」
唯「ハアハア、私の小言をここまで受けきったのはあなたが初めてです…」
唯「それじゃあ、どうしても退去する気はないんですね?」
ハルヒ「何度も言うけどそのつもりよ」
唯「わかりました。
だったら私に考えがあります
これを」
ハルヒ「ペロッ…これは…青酸カリ…!」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:23:53.66 ID:jIxF08hvO
唯「ち、違うわよ!
一体なんのつもりよ!」
ハルヒ「やらなきゃならないと思って
ちなみになにこれ?
入部届け?」
唯「えぇ
SOS団の監視のため風紀委員として入部させていただきます
」
一同「な、なんだってー!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:25:37.59 ID:jIxF08hvO
古泉(涼宮さん並の頭のぶっ飛びようだ…
それに男子が僕ひとりではそろそろきつくなってきましたね)
みくる(はわ〜涼宮さんと対等に渡り合えるなんて、怖い人ですぅ)
長門「興味深い」
ハルヒ「私はただのヒューマンには興味がないのよ!
入部は許可できないわね!」
唯「少なくともワガママ放題のあなたの方が私よりもだーいぶ一般の女の子に近いと思うけど?」
ハルヒ「うぐっ…」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:26:34.59 ID:jIxF08hvO
唯「決まりね
入部を認めてもらうわ!
私はSOS団を中から変えていくのよ!」
ハルヒ「…くっ!
どっかのアニメキャラみたいなこと言って…!」
古泉「まぁまぁ涼宮さん、4人では数が悪いですし、ちょうどいいではありませんか
自らSOS団に入るなんて彼女は何らかの不思議を持っているかもしれませんよ」
ハルヒ「それもそうかもね
仕方がないわね、唯!
入部を認めてあげる!」
唯「ふん、一応よろしくと言っておくわ」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:28:59.74 ID:jIxF08hvO
ハルヒ「ふん、ビシバシいくから覚悟しておきなさい!
途中で音をあげるんじゃないわよ!」
みくる「よろしくお願いしますぅ、朝比奈みくるです」
古泉「古泉一樹と申します」
長門「長門有希」
唯「一癖も二癖もありそうな人たちね」
ハルヒ「それじゃあ次回の部活は追って連絡するわ!
今日は解散!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:31:01.51 ID:jIxF08hvO
翌日
谷口「よお、古手川」
唯「谷口君、なにか用?」
谷口「お前涼宮と愉快な仲間たちの一員になったんだってな?
本当に奇特な奴だ」
唯「なんとでも言うがいいわ
私には学校の風紀を守る義務があるんだから」
キョン「SOS団てのは具体的にどんなことをするんだ?」
唯「さあ?そう言えばまだ聞いてなかったわね」
谷口「涼宮のことだ。どうせ宇宙人でも取っ捕まえようってんだろ」
キョン「違いねぇ」
谷口&キョン「ハッハッハ」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:35:25.16 ID:jIxF08hvO
キョンがこんな扱いで申し訳ない
キョンに期待してた方には申し訳ないがこのまま読んでもらえるとありがたい
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:37:04.04 ID:jIxF08hvO
帰路
唯「本当にSOS団て普段はなにをするのかしら?
まあ、私には関係ないことよ!
私の目的はSOS団を中から変えることなんだからね!」
唯「ん?」
不良「おい、やる夫くんよぉ、金貸してくれよぉ」
不良「俺らこんなに頼んでんだろ
なあ、友達なんだから金貸せよやる夫」
やる夫「お、お金なんて持ってないお…
TOLOVEるの最新刊を買ってお金ないお…」
不良「嘘つけよごらあ、ああん?」
唯「ちょっと!何をしてるのあなたたち!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:39:12.20 ID:jIxF08hvO
唯「あなた同じクラスのやる夫君でしょ?
クラスメイトがカツアゲをされているのは見逃せないわ!」
やる夫「おぉ、女神様がご降臨なされたお」
不良「なんだ?文句あんのか、ごらあ!」
不良「あ!おい!やる夫が!」
やる夫「ぶーん⊂(^ω^)⊃」
不良「逃げやがった!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:40:46.91 ID:jIxF08hvO
唯「ちょっと…嘘でしょ…」
不良「いいじゃん、やる夫なんてほっとけよ
金なんかよりこっちの方が楽しめるんじゃね?」
不良「それもそうだな
いい体してんじゃねーかよあんた」
唯「い…いや…」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:42:09.95 ID:jIxF08hvO
不良「おっと、逃がさないぜ
金の分はしっかり気持ちよくさせてもらうからなぁ!おらあ」
唯「いたい…やめ…て」
不良「うわ、胸でけwwwじゃあ遠慮なく触らしてもらうかなっと」
唯「いや!本当にやめて!お願い!」
不良「じゃあ俺は下のお口から攻めるかなw」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:43:28.57 ID:jIxF08hvO
時を同じくして
ハルヒ「唯が入団したことだし今週の土曜日に市内探索でもしようかしら」
ドン
ハルヒ「ふにゃ!」
やる夫「オウフwwwwwwwww」
やる夫「どこ見て歩いてんだお!気をつけろお!このブス!」ぶーん
ハルヒ「なんなのよ、あの不細工
生まれて初めて殺意が沸いたわ」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:45:18.56 ID:jIxF08hvO
ハルヒ「あたたたた、なんなのよ一体、ん?
あれは唯!?
なにやってんのあいつ!」
……
不良「ほらほらぁおっぱいまであと5センチ〜ww」
不良「おいおい、もったいぶらないで鷲掴みしちゃえよwww」
唯(お願い…!誰か助けて…!)
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:47:25.83 ID:jIxF08hvO
ハルヒ「なにやってんのよあんたら〜!」
不良「ああん?」
ヒョイ
ハルヒ「うりゃ〜!」
不良「ぎ、ぎゃー!」
唯「き、決まったー!
52の関節技のひとつカメハメ仏壇落とし!」
不良を撃退することに成功したハルヒであった
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:48:59.59 ID:jIxF08hvO
ハルヒ「危ないところだったわね」
唯「う、うん」
ハルヒ「まったく、ケンカが弱いなら初めからでしゃばらないことよ」
唯「だけどカツアゲの現場を見たのにほうっておけないわ!
あんな非常識な人たちは虫酸が走るもの!」
ハルヒ「まあ、わかるけど
今回は私が来たからどうにかなったものの…」
唯「あ、あなたなんていなくてもきっとうまく切り抜けられたわ」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:50:33.18 ID:jIxF08hvO
ハルヒ「素直じゃないんだから」
唯「あなたに言われたくありません!さようなら!」テクテク
唯「…」
唯「あ、あと一応お礼は言っておくわ…ありがと」かあぁ
ハルヒ「プッw」
ハルヒ「なかなか面白い奴ね」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 20:58:45.58 ID:jIxF08hvO
すまないが続けさせてくれ
部室
ハルヒ「と、いうわけで今週の土曜日市内探索をしたいと思います!
唯が来てから初の市内探索です!
みんな、張り切っていきましょ!」ニコニコ
古泉「それはよい考えですね」
みくる「ぁ、わわ私お弁当作ってきますね!」
長門「ジュルリ、任せた」
唯「ちょ、ちょっと待って!
市内探索って?
何を探索するの?」
(まさか谷口君が言ってたように宇宙人を探すなんて言わないでしょうね…)
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:00:11.28 ID:jIxF08hvO
ハルヒ「それはもちろん宇宙人未来人いせか」
唯「も、もういいわ…」
(マジキチにもほどがあるわ…
本当に私一人でSOS団を変えていけるのかしら…
頭痛くなってきた)
長門「…」
……
ハルヒ「そういうわけだから今日は解散!」
古泉「僕たちも帰りましょうか」
みくる「ええ」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:02:30.35 ID:jIxF08hvO
唯(涼宮ハルヒ…手強い…
手強いけど相手にとって不足はないわ!
学校の風紀のため頑張るのよ私!)
唯「ん?」
長門「これ」
長門「貸すから」スッ
唯「あ、ありがと」
唯「?」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:08:49.26 ID:jIxF08hvO
パラパラ
唯「ん?
メモが入ってる
19時に阿部公園で待つ?
一体何かしら?」
阿部公園
唯「長門さん?私に何か用?」
長門「コクリ」
長門「こっち」
長門さん宅に案内される
話によると長門さんはこの大きいマンションに一人暮らしをしているのだそうだ
こんないいマンションに一人暮らしなんて…非常識だわ
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:14:08.65 ID:jIxF08hvO
唯「ずいぶん殺風景な部屋ね
模様替えをしたりしないの?」
長門「コクリ」
唯「へぇ…ご、ご飯とか一人で作るんだ?」
長門「コンビニ」
唯「そう…テ、テレビとか見ないの?」
長門「興味ない」
唯「ふーん…」(か、帰りたい…(泣))
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:18:01.36 ID:jIxF08hvO
長門「お茶」
長門「飲んで」
唯「いただくわ」ゴクゴク
唯「ふぅ」
長門「もっと飲んで」
唯「え?えぇ…」ゴクゴク
唯「うっぷ…」
長門「おいしい?」
唯「もう少し雰囲気が良ければ2割増しの美味しさよ…」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:20:54.10 ID:jIxF08hvO
唯「そろそろ私をここに呼んだ理由を教えてくれない?」
長門「…」
長門「情報の伝達に齟齬が」
長門「私と涼宮ハルヒは普通の人間では」
長門「私の仕事は涼宮ハルヒを」
長門「涼宮ハルヒは進化の」
長門「そして涼宮ハルヒはあなたを選んだ
あなたがSOS団に入ったのには必ず理由がある」
唯「風紀委員として入っただけよ」
長門「違う」
長門「あなたは涼宮ハルヒにとってのカギ
危機が迫るとしたらまずあなた」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:27:19.04 ID:jIxF08hvO
なんてことなの?
無口で掴み所がなさそうだけどSOS団内では一番まともな子だと思っていたのに
その実、トンデモ電波ちゃん少女だったなんて…
非常識にもほどがあるわ
さすがSOS団、団長だけじゃなく団員の頭もぶっ飛んでいるというわけね?
さすがに、いつまでも電波話に付き合っているわけにもいかないので、そろそろおいとまさせていただくことにした
お茶は美味しかったわよ。まぁ、もうちょっと雰囲気のいいところで飲みたかったけれど
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:35:17.88 ID:jIxF08hvO
翌日、放課後の部室
唯「失礼」ガチャリ
みくる「いやあああぁ!やめてぇぇええ」
ハルヒ「こらみくるちゃん!暴れない!」
部室に来ると涼宮さんが朝比奈さんの服を剥いでいた
唯「なななななにをしてるのよ!ハレンチだわ!」
ハルヒ「あら唯、来たのね
実はね、今日のみくるちゃんがあんまり可愛いもんだからレイプしようと思ってたのよ
あんたも混ざる?」
みくる「ひいいいぃぃい!」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:41:14.94 ID:jIxF08hvO
唯「レイプですって!?
ハレンチだわ!
しかも女同士なんて…」
ハルヒ「冗談よ冗談
ちょっと遊んでただけじゃない
ね?みくるちゃん」
みくる「ふぇぇええ身の危険を感じましたぁ…」
唯「ほら見なさい!」
ハルヒ「じゃあ唯、みくるちゃんの変わりにどう?」
唯&みくる「!?」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:46:06.15 ID:jIxF08hvO
ハルヒ「唯!なんか出た!」
見ると校庭にあの神人が立っていた
ハルヒ「なにあれ?宇宙人か古代兵器か
なんにしてもやっと不思議なことに巡り会えたんだわ!」
そう言う涼宮さんの顔には、すでに不安の色はなかった
変わりに満面の笑顔を引っさげている
私は涼宮さんの手を握ると部室から飛び出した
ハルヒ「ちょっと、なになに?」
一目散に廊下を駆け抜け校庭に躍り出る
その間に、文芸部室がある棟は神人によって破壊されてしまっていた
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:47:20.63 ID:jIxF08hvO
ハルヒ「あれさ、襲ってくると思う?
私には邪悪なものには思えないんだけど」
唯「わからないわ」
ハルヒ「なんなんだろ、この世界もあの巨人も」
唯「元の世界に帰りたくはないの?」
ハルヒ「え?」
輝いていた涼宮さんの顔が曇る
唯「一生こんなところにいるわけにはいかないでしょ」
ハルヒ「んー、何かね不思議となんとかなるような気がするの
自分でも納得できないけど…それに唯と一緒にいるの、なんだか楽しいな」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:49:15.12 ID:jIxF08hvO
唯「SOS団はどうするのよ、ほったらかし?」
ハルヒ「いいのよ、今現在こんな不思議な目にあってるんだから
それにあなたがいればそれでいいの」
唯「私は戻りたいわ」
唯「なんだかんだ文句を言ってたけど、今までの暮らしが結構好きだったのよ
長門さん、古泉君、朝比奈さんのことも
海賊王を目指してる委員長を加えてもいいわ」
ハルヒ「何を言ってんの」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:50:21.57 ID:jIxF08hvO
唯「私はみんなに会いたい
まだ話すことはたくさん残ってるの」
ハルヒ「明日になればきっと会えるわよ
この世界もずっとこのままじゃないわ」
そう言う涼宮さんの顔はすでに不安と悲哀しか残っていなかった
唯「そうじゃない、私は元の世界の彼らに会いたいの」
ハルヒ「い、嫌…」
ハルヒ「私は唯がいればそれでいいの
お願い、私を置いていかないで…
ずっと一緒にここにいて」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:51:51.67 ID:jIxF08hvO
涼宮さんの目には涙が浮かんでいた
私の言葉は涼宮さんにとって、とても残酷なことに聞こえるのだろう
でもこのままこの世界にいるわけにはいかない
唯「涼宮さん、こっちを向いて
私の目を見て」
ハルヒ「唯…」
涼宮さんの肩越しから神人が見える
すでに校舎は大破していた
唯「恥ずかしいけど、私の話、聞いてくれる?」
ハルヒ「う、うん…」
唯「…。スー」
唯「ジークジオン!」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:52:36.37 ID:jIxF08hvO
ハルヒ「は?」
唯「…」
唯(やっぱり何も起きないじゃない!
死ね!長門死ね!氏ねじゃなくて死ね!)
唯(こうなったらやっぱりあれしかないのね…)
唯(ララさんに教えてもらった白雪姫
覚悟を決めるわ)
唯「涼宮さん、改めて話があるの
聞いてくれる?」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:53:25.41 ID:jIxF08hvO
唯「涼宮さん、実は私、ガチユリなの」
ハルヒ「な、なに?」
唯「ガチユリの私にとって涼宮さんは恰好のオカズなのよ」
ハルヒ「馬鹿じゃないの…」
言いながら涼宮さんは目を閉じ、私に唇を向ける
まったく、どこまでもツンデレの王道をひた走る女の子ね
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:54:13.17 ID:jIxF08hvO
唯「ハレンチな!」
ポカ
ハルヒ「ぎゃ!」
唯「やっぱりダメ!
こんなのハレンチよ!」
ハルヒ「…」ウルウル
唯「あ…ごめ…だって女の子同士で…」
ハルヒ「ハムッ」チュッ
唯「んーーーーー!!」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:55:14.90 ID:jIxF08hvO
ドサッ
唯「ぎゃっ」
ベッドから落ちた衝撃で目が覚める
自分の部屋だと気付くのに10秒ほどの時間が必要だった
唯「ハ、ハレンチすぎるわ!
フロイト先生も爆笑よ!」
それから朝まで眠ることができなかった
体調は最悪
でもなぜか学校を休むという選択肢はなかった
認めたくないけれど…私は早く涼宮さんに会いたかった
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:56:02.80 ID:jIxF08hvO
いつもと変わらぬ日常
こんな風景がこんなにもありがたく思う時がくるなんてね
もう不思議空間に隔離されるなんてまっぴらなんだからね
そんなことを考えながら教室につく
見ると涼宮さんはすでに自分の席に着いていた
唯「おはよ、今日は随分早いのね」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:56:50.28 ID:jIxF08hvO
ハルヒ「おはよ
昨日、悪い夢を見ちゃってね
それから眠れなくてこの有り様よ」
唯「そ
体調が優れないなら休んじゃえば良かったのに」
ハルヒ「そうなんだけどさ
なんでか今日は休む気分になれなかったのよ
何故か知らないけどあんたの顔を見ておきたいと思ってさ」
唯「そっか…
実は私も同じよ」
ハルヒ「なんだ、あんたもだったの」
唯「フフ」
ハルヒ「アハハ」
唯&ハルヒ「アッハッハ」
私達はクラスの目も気にせず笑い転げていた
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:57:31.32 ID:jIxF08hvO
完全に後日談になるのだけど
唯「はい、長門さん」
長門「これは?」
唯「朝倉さんから助けてもらったお礼よ
フライドチキン食べたかったんでしょ?」
長門「違う…」
唯「え?」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:58:22.33 ID:jIxF08hvO
唯「違うって何が?」
長門「これはローソンで新発売のLチキ…!
私が頼んだのはファミチキ…!」
唯「な、なにが違うの…?」
長門「あなたは何もわかってない…
今日は帰れないと思って
今から教育の時間」
唯「ええぇぇぇええ…」
最初から最後まで長門さんはよくわからない子だったわ
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:59:13.05 ID:jIxF08hvO
さて、私の当初の目的はどこにいったかですって?
さあ?知らないわ
あの閉鎖空間に置き忘れてきたかもね
でもいいの、私は今とても楽しいから
風紀委員長にはSOS団が存続できるようにと粘り強く働きかけた
交渉役は私と古泉君
さすがは古泉君ね
あの笑顔で全て丸く納めてしまうんですもの
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 21:59:55.27 ID:jIxF08hvO
一方で市内探索も鋭意継続中
今日も探索の日なのだけど、何故か長門さん、朝比奈さん、古泉君はドタキャン
今日は私と涼宮さんだけでの探索と相成った
ハルヒ「団員にあるまじきことだわ」
そう言いながらなぜかご機嫌な涼宮さん
唯「色々あるのよ、きっと」
ハルヒ「ふん、まあ二人もいれば充分よ」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 22:01:10.73 ID:jIxF08hvO
唯「じゃあ行きましょうか」
ハルヒ「うん…」
唯「どうしたのよ、元気ないわね
楽しくないの?」
ハルヒ「そうじゃないんだけどさ…
あのね、唯」
唯「なに?」
ハルヒ「好きだよ」
唯「そ」
ハルヒ「フフ、ねえ手ぇ繋ぎましょ!」
唯「いいわよ、はい」ニコッ
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 22:01:58.61 ID:jIxF08hvO
部室
みくる「刹那キュンのエロ画像くだしあ><っと」
みくる「…」カチャカチャ
ガチャ
古泉「おや、朝比奈さんだけですか、何をなさってるんです?」
みくる「あ、古泉君
ちょっとインターネッツを…」
古泉「なんです?このサイト」
みくる「フフフ、ヤバい奴らの集会みたいなもんですぅ」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 22:06:51.12 ID:jIxF08hvO
古泉「なにか怖いですね」
みくる「フフ、古泉君、自分で検索してみます?
そう、そこです
そこをタブルクリック」
『2ちゃんトップページ』
みくる「Welcome to Underground」
完
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 22:08:38.04 ID:jIxF08hvO
終わり
泣けてきた
ちなみに朝倉は邪気眼唯にやられて現実世界に生きて戻ってくる
だが長門の圧力でソマリアに転校
海賊王を目指す
そんな感じです