1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:11:53.49 ID:oU8bX17U0
〜部室〜
バーン!
ハルヒ「キョン! 大スクープよ!」バシン!
キョン「ってぇ!! 入ってきてそうそうに頭を叩くな! なんなんだいきなり!」
ハルヒ「隣町の高校に"手乗りタイガー"ってのが居るらしいのよ!」
キョン「はぁ? 急に何を言い出すかと思えば手乗りタイガーって……なんだそりゃ?」
朝比奈「て、手乗りタイガーですかぁ?」
長門「世界最小のトラはスマトラトラ。
全長:オス220〜270cm、メス200〜230cm
体重:オス100〜150kg、メス75〜110kg
頭胴長:150〜180cm
尾長:70〜90cm
形態は
体色はくすんでおり、黄色みがかった赤褐色(黄土色)であり。
縞模様は他の亜種より縞が多く黒く幅広い。肩部より後は2本ずつの束になっている。
オスは頬の毛や首筋のタテガミが長く伸びる。
また、インドネシア国では絶滅危機から守るため、1995年よりスマトラトラプロジェクトが開始され、
野生での研究や保護活動などが行われている。
人類の手のひらに容易にのせることは不可能と思われる。」(参考:Wikipedia)
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:13:59.67 ID:oU8bX17U0
ハルヒ「ゆ、有希。やけに詳しいわね……」
長門「……」
朝比奈「ふぇぇぇ……と、とらって肉食の……怖いですよぅ……」
キョン「落ち着いてください朝比奈さん。どう考えたって日本の一高校にトラなんて居ませんから」
ハルヒ「うるさいわよキョン! 私は確かに聞いたんだから! わざわざ話をしていた例の大橋高校の奴らを捕まえて話を聞いてきたんだから!」
キョン「お前は見ず知らずの一般人の方々に何をしているんだ……」
ハルヒ「そんなことはこのさいどうでもいいのよ! 問題は手乗りタイガー! 話だと大橋高校の2年C組に住み着いてるそうよ!
明日の不思議探しはその正体を確かめに行くわよ!」
朝比奈「うぅ〜、こわいですぅ」
キョン「やれやれ……大丈夫ですよ朝比奈さん。いざとなったら俺が守りますから」
キョン(まぁ手乗りタイガーなんているわけ無いがな)
ハルヒ「あれ? そういえば古泉君は?」
キョン「あぁ、あいつなら急にバイトが入ったとかで帰ったぞ」
ハルヒ「へぇ、古泉君も大変ねぇ」
キョン「ははは……」
キョン(無知ってのは罪なもんだ……)
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:17:37.12 ID:oU8bX17U0
〜そのころ閉鎖空間〜
古泉「ふんもっっっっっっっっっっっっふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
ドガァァァァァン!!
古泉「ふぅ、今日も良い汗をかきました……」
機関の人っぽい女「古泉君、汗かいてますよ」
古泉「んふ、慌てなくてもドンドン出てきますよ」
機関の人っぽい女「……」
古泉「3リットルはかたいですね」
〜部室に戻る〜
ハルヒ「と、言うわけで私は明日の準備をしに帰るわ! 戸締りよろしくね!」バタン!タタタタ...
キョン「はぁ、まったく……毎度のことだがハルヒの周りにはなんでこうも変な話が多いんだか……」
長門「涼宮ハルヒがそれを望んでいる」
キョン「こっちは望んじゃいないんだがな……」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:21:30.79 ID:oU8bX17U0
朝比奈「ふぇぇぇ……だ、だいじょうぶでしょうか……?」
キョン「ま、何とかなりますよ」
朝比奈「そ、そうですよね……大丈夫、ですよね……」
キョン「取りあえず今日はもう帰りましょうか、ハルヒの奴も帰っちゃいましたし」
朝比奈「あ、はい。そうですね、それじゃあ帰りましょうか。」
長門「……」パタン
〜次の日〜
ハルヒ「あら今日は早いのね」
キョン「まぁな、ってかあからさまに不満げな顔をするな」
ハルヒ「まぁ良いわ。取りあえず後は古泉君だけね」
朝比奈「ほ、本当に行くんですかぁ……?」
ハルヒ「当然よ! 不思議が目の前に転がってるんだもの! これを見逃したらSOS団の名が廃るわよ!」
キョン「廃るほどの名じゃないけどな」
ハルヒ「何か言った?」ギロッ
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:26:51.47 ID:oU8bX17U0
キョン「いぃや、なにも」
朝比奈「け、喧嘩は駄目ですよぅ……」
古泉「すみません皆さん、遅れてしまいました」スタスタ
ハルヒ「遅いわよ古泉君」
キョン「遅いって、一応まだ集合時間前だぞ」
朝比奈「でも古泉君にしては確かに遅いですねぇ」
古泉「いえ、昨日のバイトが少々ハードだったもので、お恥ずかしながら寝坊を……」
ハルヒ「そう、まぁバイトじゃ仕方ないわね! とにかく全員揃ったことだし行くわよ!」
古泉「おや? 今日はどこか行くところが決まっているのですか?」
キョン「あぁ、そういえばお前は昨日居なかったからしらないのか」
〜かくかくしかじかうんたらほにゃほにゃあーだこーだ〜
古泉「なるほど、手乗りタイガーですか。それは興味深いですね、さすが涼宮さんです」
ハルヒ「でしょう! やっぱり古泉君は話がわかるわね!」
キョン「話がわからない団員ですまんな」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:31:35.31 ID:oU8bX17U0
長門「……そろそろ」
ハルヒ「あら、そろそろ電車が来るわね。それじゃあ電車で隣町まで行くわよ!」
朝比奈「ふぇぇぇ……」
〜隣町〜
ハルヒ「着いたわよぉ!」
キョン「街中で叫ぶな、恥ずかしい」
古泉「ふむ、隣町まで来たのは良いですがまずはどうするのですか?」
朝比奈「こっちのほうはあまり来たことが無いのでよくわかりません……」
長門「むやみに動き回るのは得策ではない」
ハルヒ「とりあえずまずは大橋高校の生徒を探すわよ! 部活とかで来てる奴を片っ端から捕まえなさい!」
キョン「片っ端からってお前……」
古泉「んふ……おや、噂をすればなんとやら、ですね」
朝比奈「あ、あれって大橋高校の方の制服でしょうかぁ」
ハルヒ「古泉君ナーイス! さぁ! 早速聞き込みよ!」ダッ!
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:36:07.80 ID:oU8bX17U0
キョン「ちょ、ちょっとまてハルヒ……ってはや!」
ハルヒ「そこの生徒とまりなさぁぁぁぁい!」ズダダダダ!!
???「やぁ!? な、なんだい!? 私なにかやらかしたってのかい!?」ビク
キョン「お、落ち着け……ハルヒ……」ハァハァ
ハルヒ「あんた大橋高校の生徒よね!」
???「おう! 大橋高校ソフトボール部部長の櫛枝実乃梨た〜私のことだね」
ハルヒ「聞いても無い自己紹介までご丁寧にどうも! それで、ちょっと聞きたいことがあるのよ!」
実乃梨「聞きたいこと? なんだい、私にわかることならなんでも教えてあげようじゃないの!」
キョン「すみません、急に呼び止めたりして……」
古泉「申し訳ございません」
朝比奈「ふぇ、えぇっとえぇっと」
長門「……」
一応気をつけてますがキャラの口調に違和感があったらすみません。
主にとらドラキャラの……
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:40:01.55 ID:oU8bX17U0
実乃梨「な、なんだい! 急にゾロゾロと増えてきたね! まさか追い剥ぎかい!?」シュタ!
ハルヒ「はぁ? SOS団の団長であるこの私がそんなことするわけないでしょ、聞きたいことがあるだけよ」
実乃梨「SOS団?なんだい、面白そうなにおいがぷんぷんするねぇ」
キョン「えぇっと、櫛枝さん……でしたっけ? 取りあえず近くの喫茶店にでも行きましょう。お金はこちらが持ちますので……」
キョン(これ以上街中で暴れられたらまいる……)
古泉「えぇそうですね、取りあえず座って落ち着いてお話をしましょう。そのほうが詳しくお話を聞けますよ?」
ハルヒ「そうね……それじゃあどっかそこらへんの喫茶店にでも入りましょう」
長門「詳しくは後で説明する」
キョン「取りあえずちょっと聞きたいことがあるだけなので、付き合ってもらえますかね」
櫛枝「私は別にかまわないよ、ただ面白い話ならこの櫛枝実乃梨。首を突っ込まずにはいられないよ」
キョン「は、はぁ……」
キョン(この人もなかなか陽気というか、調子が外れてるというか……)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:43:07.69 ID:oU8bX17U0
〜喫茶店〜
実乃梨「それで聞きたいことってのはなんだい?」
ハルヒ「もちろん! 大橋高校にいるっていう手乗りタイガーについてよ!」
実乃梨「へ?」
ハルヒ「「へ?」 って……大橋高校には手乗りタイガーってのがいるんでしょ? どんなんなの?」
実乃梨「手乗りタイガーっているにはいるけどさ……」
キョン「どうかしたんですか?」
実乃梨「それって私の親友のことなんだよねぇ、たはは」
ハルヒ「なんですって!」
朝比奈「と、とらさんと親友なんですかぁ?」
古泉「それはそれは、どのような調教をなされたのですか?」
長門「……ユニーク」
実乃梨「い、いやぁ調教って言うかさぁ、手乗りタイガーってのはあだ名みたいなもんでね」
キョン「……あだ名?」
実乃梨「正しくはただの女の子だよ、まぁ確かに目つきはトラみたいだけど……」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:44:52.47 ID:oU8bX17U0
ハルヒ「……お……女の子ですってぇ!?」
実乃梨「ほわぁ!?」
キョン「ハルヒ落ち着け! 櫛枝さんが驚いてる!」
ハルヒ「女の子……まぁいいわ! それでも手乗りタイガーなんて呼ばれるような子ならきっと何かあるはずよ! その秘密を暴いてやるんだから!」
キョン「……立ち直り早……」
古泉「さすがですね」
朝比奈「と、とらさんじゃないんですねぇ……よかったですぅ」
長門「……」
実乃梨「そんなに大河に興味があるならあってみるかい?」
ハルヒ「! 手乗りタイガー! 大河っていうのね! それで大河とやらはどこに居るの!?」
キョン「おいハルヒ、あったことも無い人を呼び捨ては失礼だぞ」
ハルヒ「む、うるさいわね……それで、大河ちゃんはどこにいるの!?」
実乃梨「今日は学校も休みだし高須君の家にいるんじゃないかな?」
ハルヒ「高須君? また知らない名前ね、まぁいいわ! それじゃあさっさとその家に行くわよ!」
キョン「お前なぁ、急に知らない人の家に行ったら驚かれるだろう」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:50:20.18 ID:oU8bX17U0
長門「事前に連絡を入れるべき……」
朝比奈「そ、そうですね。いくらなんでも急に押しかけちゃ相手の人も困っちゃうと思いますし……」
実乃梨「それじゃあ私からメールで連絡を入れておくからさ、一緒に行こうか」
ハルヒ「助かるわ! それじゃあ高須君とやらの家に行くわよ!」
キョン「それじゃあ俺が会計を済ませておきますんで、外で待っていてください」
実乃梨「あや、悪いねご馳走になっちゃって」
キョン「いえいえ、お気になさらずに」
ハルヒ「そうよ、こいつのことは気にしなくても良いから」
キョン「お前はもう少し俺の財布の中にを考えろよ……」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 07:56:26.21 ID:oU8bX17U0
〜高須家〜
ハルヒ「ここに大河ちゃんがいるのね!」
実乃梨「もう連絡は入れてあるからさ入ろうか〜」ガチャ
高須「おぅ櫛枝、いらっしゃ……その後ろの団体様はどちら様だ?」
キョン(……ハッ! なんだか同じ匂いがする!)
ハルヒ「おじゃまします! 私は涼宮ハルヒ! 我がSOS団の団長よ!」
古泉「こんにちは、急に押しかけてすみません」
朝比奈「こ、こんにちは……」
長門「……」
朝比奈(な、なんだかこの人怖いです……)
実乃梨「なんでもこの人達が大河に興味があるってさっ!」
大河「ん〜、りゅーじー? みのりん来てるの〜?」
実乃梨「やぁ大河!」
大河「やっほーみのりん……? ……その後ろのだれ?」ギロッ
キョン(うぉ……なんだかすげぇ迫力)
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:00:21.41 ID:oU8bX17U0
ハルヒ「あなたが大河ちゃんね! 私は涼宮ハルヒ! よろしくね!」
大河「はぁ? 一体なんなのよ人んチに急に押しかけてきて」
高須「お前……一応ここは俺の家だからな?」
大河「そんなの今はどうだっていいの! 馬鹿竜児」
キョン(あぁ、やっぱり同じ匂いがする……)
高須(な、なんださっきから凄い視線を感じるぞ……)
実乃梨「なんでも大河の噂を聞いて隣町から来たんだってさ」
大河「うわさぁ?」
ハルヒ「なんでも手乗りタイガーって呼ばれてるそうじゃない!
そんなの聞かされたらこのSOS団団長の涼宮ハルヒ様が黙っちゃいられないわよ!」
高須「……は、はぁ……?」
キョン(おっといけないいけない、そろそろハルヒを止めねば)
キョン「まぁ落ち着けハルヒ、そんなにいっぺんに言ってもわからんだろ。
ここは順を追ってゆっくり話そう」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:04:10.03 ID:oU8bX17U0
高須「あ、じゃあ取りあえず上がってください立ち話もアレなんで」
古泉「これは、お心遣いありがとうございます」
実乃梨「それじゃあ私もお邪魔しちゃおうかなっと」
ハルヒ「お言葉に甘えてお邪魔させてもらうわ」
キョン「どうもすみません」
朝比奈「お、おじゃまします……」
長門「……」
大河「はぁ……なんでも良いけどあまり騒がないでよね、せっかくの休日なんだから……」ブツブツ
高須(なんだか個性的な奴らだな……)
〜居間〜
キョン「まぁこれまでのことを簡単に説明しますと……」
〜かくかくしがじがしかくいム○ブ〜
高須「つまり、SOS団とやらは不思議を探してて、んでたまたま大河の噂を聞きつけて
そんでもってその真相を確かめるべく来た。ってことか?」
古泉「概ねそのとうりです」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:06:59.28 ID:oU8bX17U0
大河「ふ〜ん、SOS団ねぇ……ちょっと竜児、耳かしなさい」
高須「ん? おぅ、どうかしたのか?」
大河「なんだか面白そうじゃない、ちょっとからかってみましょう」ボソボソ
高須「からかうってお前、一応相手は初対面の方だぞ」ボソボソ
大河「初対面って言ってもいきなり押しかけてくるような奴らよ、そんな気を使わなくたっていいじゃない」ボソボソ
高須「だからって言ってもなぁ……」ボソボソ
ハルヒ「ちょっとどうしたのよ二人してこそこそ話しちゃって」
実乃梨「そうだよたいが〜、面白い話なら私も混ぜておくれよ」
大河「そだみのりんみのりん、耳かして」
実乃梨「お、私も混ぜてくれるのかい?」
ハルヒ「……?」
キョン「どうかしたんですか?」
高須「え、あぁいやなんでもないって言うか……その」
古泉「やはり急に押しかけては迷惑だったでしょうか?」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:10:16.14 ID:oU8bX17U0
実乃梨「なるほど、面白そうだね〜」ボソボソ
大河「でしょでしょ? みのりんならわかってくれると思ってたよぅ」
高須「あ〜いや、そういうわけじゃあ〜……」
朝比奈「本当に迷惑じゃありませんか……?」
高須「えぇ、はい! まったく大丈夫です……多分」ボソ
ハルヒ「じゃあ一体なんなのよ?」
大河「んっふふ〜……」
キョン「きゅ、急に笑い出したぞ」
実乃梨「実はねぇ……みんなにはまだ言ってない秘密があるんだよ……」ニヤァ
朝比奈「ふ、ふぇえ?」
実乃梨「実は大河は狼人間ならぬ虎人間だったのあぁぁぁぁぁあ!!!」クワッ!
大河「うおらぁ!!! 獲って食うぞ人間がぁぁぁぁぁあ!!!!」ドガン!
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:12:00.28 ID:oU8bX17U0
朝比奈「ひぃ! ひぃゃぁぁぁぁぁぁ!!!」ビクゥ!
キョン「うお! なんだなんだ急に!」
古泉「これはこれは……」
長門「……ユニーク」
高須「……はぁ」
実乃梨「……あ、あり? 思ったよりも反応が薄いなぁ?」
大河「もしかしてしっぱ……?」
ハルヒ「……す……」プルプル
実乃梨「お、おぅ?」
ハルヒ「素晴らしいわ! 虎人間ですって!? 証拠は? 今すぐに変身とかできるの!?」
大河「きゃ!」
実乃梨(うおぅ!? 予想以上の食いつきだよ!)
キョン「お、落ち着けハルヒ!」
ハルヒ「これがどうすれば落ち着いていられるのよ!」
キョン「いやでもこんなのどう考えたって嘘だろ!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:16:39.36 ID:oU8bX17U0
大河「……あ、あの」プルプル
ハルヒ「馬鹿キョン! 本人がそう言ってるんだから信じる価値はあるでしょ!」
高須「あぁもう……」
実乃梨「え、え〜と……よ、予想以上の反応だねぇ。どうしようか大河」
ハルヒ「それで証拠は! 証拠は無いの!?」
大河「……も、もう駄目……笑いが堪えられ……ぷ、きゃははははは!」
実乃梨「ちょ、大河。笑っちゃわるい……ぷ、くふふ……」プルプル
ハルヒ「……どういうこと?」
高須「え〜と、その……すみません、全部こいつらの嘘です。はい……」
ハルヒ「ぬ、ぬぁぁぁんですってぇぇぇぇ!!!」
キョン「はぁ……だから言ったろ……」
古泉「やれやれ、困ったものです」
朝比奈「ふ、ふぇぇぇぇぇぇん」
大河「ご、ごめんごめん、まさかこんなに食いついてくるとは思わなくて……」プルプル
実乃梨「いや〜ごめんね〜、ちょっとからかうだけのつもりだったんだけど」プルプル
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:19:05.92 ID:oU8bX17U0
ハルヒ「わぁぁらぁぁぁうぅぅぅなぁぁぁぁぁ!!!」
キョン「ハルヒ! 落ち着け」
古泉「おやおや……すみません、僕はバイトが入ってしまったようです」
キョン「……すまんな古泉」
古泉「いえいえ、では失礼します」
高須「え? アイツ帰っちまったぞ?」
キョン「あ、アイツのことは気にしないでやってください。いつものことなんで」
ハルヒ「私をだますなんていい度胸じゃないの……罰として!
三人とも今後は我がSOS団の団員として大橋高校で活動してもらうわよ!」
高須「へ? 三人って俺もなのかぁ!」
ハルヒ「当然でしょ! いい! 今後は我がSOS団のために死力を尽くして働くのよ!」
実乃梨「あちゃ〜、なんだか面白そうなことになっちゃったねぇ」
大河「な、なんで私があんたの手下になんなくちゃいけないのよ」
ハルヒ「言ったでしょ! 私をだました罰よ! つべこべ言わずに私に従いなさい!」
大河「あ、あのねぇ……いくらなんでもそんな理由で……」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:22:40.08 ID:oU8bX17U0
ピンポーン
高須「ん? 誰か来たな」トコトコ...ガチャ
北村「よぉ高須! たまたま近くを通ったんでな、顔を出しに来たぞ」
大河「ひぇ! き、北村君!?」
実乃梨「やぁ、奇遇だねぇ」
北村「お、なんだなんだみんないるのか……っと、そちらはどちらさんだ?」
高須「あ、あぁこの人たちは……」
ハルヒ「北高の涼宮ハルヒ! SOS団の団長よ!」
キョン「あ、はじめまして、キョンって呼んでください」
朝比奈(なんだかこの人は悪い人じゃなさそう……)
朝比奈「へ、えっと……朝比奈みくるっていいます……」
長門「……長門……有希」
高須(初めてしゃべった!)
北村「北高っていうと……隣町の高校か、それでSOS団とやらはなんなんだ?」
ハルヒ「簡単に言うとこの世の不思議を探し出す活動をする団よ!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:26:44.71 ID:oU8bX17U0
北村「ほ〜、面白そうじゃないか」
ハルヒ「当然よ! なにせこの涼宮ハルヒ様が団長の団なんだから」
北村「ふむ、それで、今日はまたそのSOS団とやらがどうして高須の家にいるんだ?」
キョン「あ、それは俺が説明します」
〜かくかくしかじがまるまるうまうま〜
北村「ほぅ、それじゃあ三人はそのSOS団とやらに入るのか」
高須「え、いや俺は……」
大河「じょ、冗談じゃないわよ何で私が……」
北村「いいなぁ、面白そうじゃないか! そうだ、涼宮さんと言ったかな?」
ハルヒ「そうよ、何か質問かしら?」
北村「もしよければ俺もそのSOS団とやらに入れて貰えるかな」
実乃梨「へぇ!?」
大河「き、北村君!? 本当にSOS団に入るつもりなの!?」
北村「おぅ、だって面白そうじゃないか。俺はこういうの好きだぞ、うん」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:30:21.90 ID:oU8bX17U0
キョン(世の中変わった人も居るもんだ……)
ハルヒ「ふむ、しょうがないわね! そこまで言うなら特別に許可してあげるわよ!」
キョン「お前は何様だ」
ハルヒ「うるさいわよ馬鹿キョン!」
北村「おぉ、それはありがたい、よろしく頼むよ団長さん」
大河「……えと、その……北村君が入るなら……私も……」
実乃梨「大河がやるってんなら私も入ろうじゃない! 面白そうだしね!」
高須「……これは俺もはいらないと駄目な流れ……か……?」ガクリ
キョン「……ご愁傷様です」
ハルヒ「それじゃあ今度! SOS団大橋高校支部の結成祝いパーティーをしましょう!」
北村「おぉ、それはいいな! それじゃあ場所はそちらの高校でかまわないか?」
ハルヒ「問題ないわ!」
朝比奈「えっと、それじゃあ色々と準備しないとですね」
キョン「いやいや、話が急に飛びすぎだろ」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:35:09.08 ID:oU8bX17U0
長門「……」ペラ
キョン「長門も本を読んでないで何とか言ってくれ……」
長門「……ユニーク」
〜次の月曜日〜
キョン「はぁ、まったく土曜日の不思議探索は散々な日だったぜ」
ハルヒ「なにがよ、新しい団員も増えたし、良いことじゃない」
キョン「それが問題なんだがな……」
キョン(結局あの後はハルヒと北村とやらが二人して盛り上がって
解散するまでまともな会話にならなかったからな……)
ハルヒ「ともかく、今度の土曜日は部室でパーティーやるから! あんたも準備手伝いなさいよ!」
キョン「へいへい、わかりましたよ〜っと」
キョン(まぁとりあえず悪い奴らじゃなさそうってのが唯一の救いだな
変な能力を持ってたりってのもなさそうだったし)
岡部「朝のHR始めるぞー」ガラ
キョン(とりあえず学校も違うし、放課後まではいつもどおりだな)
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:37:57.74 ID:oU8bX17U0
〜放課後部室〜
ハルヒ「それじゃあ土曜日のパーティーの計画を立てるわよ!」
キョン「パーティーって言っても、一体なにやるんだ?」
ハルヒ「そうねぇ……無難に鍋パーティーとかどうかしら」
朝比奈「それならコンロもありますし問題無いですね」
古泉「親睦を深めるのでしたらなかなかいい方法だと思いますよ」
長門「……鍋……」
ハルヒ「決まりね! それじゃあ土曜日は鍋パーティーをするとして! 今日は一応みんなにも大橋高校の四人の連絡先を回しておくわよ」
キョン「いつのまに手に入れたんだ……」
ハルヒ「団長たるもの団員の連絡先くらいは把握して当然よ」
古泉「ふむ、まぁこちらから特に連絡をすることは無いでしょうが、一応登録しておきましょうか」
キョン「まぁあって困りはしないが……」
朝比奈「えっと、それじゃあ私も一応……」
長門「……」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:41:36.52 ID:oU8bX17U0
ハルヒ「それじゃあ全員に回ったわね、一応ちゃんと許可は取ってあるから」
キョン「そいつはよかった、許可も無しに女子の連絡先を登録するのは問題だからな」
古泉「ですね」
キョン「ところで古泉」ボソ
古泉「おや、どうかしましたか?」ボソボソ
キョン「あの四人は普通の人間……でいいんだよな?」ボソボソ
古泉「えぇ、少なくとも機関のほうには彼らの特別な情報はありません」ボソボソ
キョン「そうか、ならいいんだ」ボソボソ
古泉「まぁあなたが心配になるのもわかりますが、
普通は宇宙人や未来人や超能力者……なんてそうそう現れませんよ」ボソボソ
キョン「普通じゃないから困るんだがな……」
古泉「おっしゃるとうりです」
ハルヒ「ん? なんか言った?」
キョン「いや、なんでもない。古泉、オセロでもどうだ?」
古泉「えぇ、望むところです」
朝比奈「あ、じゃあ私はお茶淹れますね」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:44:58.92 ID:oU8bX17U0
〜しばらくして〜
長門「……」パタン
ハルヒ「よし、それじゃあ今日の活動は終わり! みんな気をつけて帰るように!」
朝比奈「はい、おつかれさまです」
キョン「今日も俺の勝ちだな」
古泉「いやはや、まいりました」
ハルヒ「それじゃあ戸締りよろしくね! 私は土曜日の計画を立てるから先に帰るわ!」ダダダ
キョン「へいへい」
古泉「では僕たちも帰るとしましょうか」スタスタ
長門「……」スタスタ
朝比奈「それじゃあキョン君、また明日」
キョン「また明日です」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:49:06.62 ID:oU8bX17U0
〜そんな感じで土曜日の部室〜
キョン「今日は休日だってのに学校で鍋パーティー……か、はぁ面倒だ……」
ハルヒ「つべこべ言わないの! 昼過ぎには向こうの四人が来るんだから! SOS団として最高のもてなしをするわよ!」
朝比奈「あの〜、涼宮さん」
ハルヒ「ん? どうしたのみくるちゃん」
朝比奈「えっと、鍋をするのはいいんですが、食材は……?」
ハルヒ「んっふっふ、それなら大丈夫よ! なんたって鍋は鍋でもただの鍋じゃなくて闇鍋だもの!」
キョン「ちょっとまて、なんだその闇鍋ってやつは」
ハルヒ「知らないの? 各々の持ち寄った食材を自由に鍋の中に入れて部屋を真っ暗にして食べるのよ!」
古泉「誰が持ってきたどんな食材にあたるかわからない……ということですね」
ハルヒ「そのとおり! どう? 面白いと思わない!?」
キョン「どうしてお前はそう普通じゃないことばかり思いつくんだ……」
長門「……場合によっては食材そのものの味を損ねることになる」
ハルヒ「楽しければいいのよ! それじゃあ適当に準備をしてからみんなで近くのスーパーまで食材を買いに行くわよ!」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:53:45.52 ID:oU8bX17U0
キョン「やれやれ……せめてお前はまともなもんを選んでくれよ?」
古泉「んふ、どうでしょうかね」
ハルヒ「もちろん何を買うかの相談や何を買ったか教えるのも駄目よ!
あくまでも自分ひとりで選ぶように!」
キョン「頼むからまともな鍋になってくれよな……」
〜スーパー〜
ハルヒ「それじゃあそれぞれ指定した金額以内で好きなものを買ってきなさい! 集合時間にまたここに集まること! それじゃあ私は行くわよ!」スタスタ
長門「……」スタスタ
キョン「長門……なぜお菓子売り場へ向かう」
長門「……」ピタ...スタスタ
キョン(歩みを止めてはくれないのか長門……)
古泉「それでは僕も食材調達と行きますか」スタスタ
朝比奈「そ、それじゃあ私も」
キョン「はぁ、それじゃあ俺も何か買ってくるとするか……」
キョン(まぁとりあえず無難な具を選んでおこう、肉とか白菜とか……)
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 08:59:24.94 ID:oU8bX17U0
〜部室に戻って〜
ハルヒ「それじゃあみんな買ってきたわね?」
キョン「あぁ、一応な」
古泉「色々と目移りして選ぶのが大変でした」
朝比奈「でもなかなか良いものを買いましたよ〜」
長門「……」
キョン(長門の買った食材が気になって仕方がない……)
ハルヒ「そろそろ四人が来る頃ね、私は校門まで出迎えに行ってくるから、ちゃんと準備しといてよね」
朝比奈「は、はい」
キョン「準備って行っても鍋にはスープしか入ってないんだけどな」
古泉「まぁ食器も出しましたし、特にやることは無いですね」
長門「……部屋を暗くするのであれば暗幕が必要」
キョン「おぉ、そういえばそうだな。」
古泉「たしかロッカーの上のダンボールに入ってたような」
キョン「これか……よっと、うんあったぞ」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 09:04:28.68 ID:oU8bX17U0
古泉「では暗幕のほうは僕とあなたで準備しましょうか」バサ
キョン「朝比奈さんたちはゆっくりしていてください」
朝比奈「ありがとうございます」
古泉「いえいえ、女性に力仕事をさせるわけにはいけないので」
キョン「……よしっと、まぁこんなもんかね」
長門「……本が読めない」
キョン「そりゃまぁ真っ暗だしな」
長門「……不覚」
キョン「まぁ今日は我慢するんだな」
ハルヒ「もどったわよー」ガチャ
高須「こんちわー」
実乃梨「やぁやぁ元気にしてたかい諸君!」
大河「なんで私がこんなとこに……」
北村「今日は一日お世話になるぞ! ハハハ!」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 09:11:46.28 ID:oU8bX17U0
古泉「こちらこそよろしくお願いします」
朝比奈「こんにちわ」
高須「もう明かり消してるのか……」
キョン「……ん? 後ろにいるのは誰ですか?」
ハルヒ「紹介するわね! 同じく大橋高校の生徒で4人の友達の川島さんよ!」
川島「こんにちわ、今日は急にお邪魔しちゃってごめんなさい」
キョン「……いえ、こんにちは……ってどこかで見たような?」
朝比奈「あの〜、もしかしてモデルの川島亜美さんですか……?」
川島「えぇそうよ、あ〜みんって呼んでね」ニコ
古泉「おや、モデルの方でしたか、道理でお美しい」
キョン「古泉、さすがに臭いぞ」
古泉「これは失礼しました」
北村「川島は俺の幼馴染でな、今日はついでに連れてきたってわけだ。人数は多いほうが楽しいだろう?」
高須「連絡もなしに人数が増えて迷惑じゃなかったか?」
ハルヒ「全然問題無しよ」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 09:16:57.75 ID:oU8bX17U0
大河「私は……北村君が楽しいならそれで……」ゴニョゴニョ
実乃梨「それじゃあさっそくだけど鍋を食べようか! いや〜もうお腹ペコペコだよ〜」
ハルヒ「そうね、それじゃあ始めましょうか!」
北村「食材は言われたとおりにみんなそれぞれで買ってきたぞ」
高須「あ〜、闇鍋だっけか? 普通の鍋じゃ駄目だったんだろうか?」
北村「なに言ってるんだ高須! それじゃ面白くないだろう!」
実乃梨「そうだよ! 一体何が入ってるかわからないこのドキドキ……たまんないねぇ!」
川島「たのしみねぇ」
川島(はぁ……なにが闇鍋よ……意味わかんないんだけど)
朝比奈「それじゃあ用意はもうできてますので、さっそく始めましょうか」
ハルヒ「さぁ! 闇鍋パーティー始めるわよ!」
北村「おぉぉー!!」
古泉「んふ、いったいどんな鍋になるのでしょうか」
キョン「とりあえずあの二人のテンションについていけん」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 09:21:58.66 ID:oU8bX17U0
高須「しかし昼間でも結構暗くなるもんだなぁ」
北村「若干明るいが鍋の中は見えないし問題は無いだろう」
大河「う……ちょっと鍋食べるの怖いかも」
朝比奈「それでは皆さん買ってきた食材を入れてしばらく火にかけましょうか」
キョン「……なぁハルヒ、やっぱり普通の鍋にするってのは」
ハルヒ「いまさら何言ってんのよ、ほらあんたもさっさと具を入れなさい」
古泉「コレはもう腹をくくるしかないですね」
キョン「今日の夕飯は喉を通らないかもな……」
長門「……」
朝比奈「みなさん入れましたか? それじゃあ火にかけますね」
実乃梨「ん〜、結構いいにおいだねぇ高須君!」
高須「ん、あぁそうだな思ったよりはひどい匂いはしないな」
キョン「なにか若干甘い匂いもするがな……」
川島「あみちゃんちょっとこわいかもぉ」
北村「はっはっは! なぁに死にはしないさ!」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 09:28:43.68 ID:oU8bX17U0
ハルヒ「全員何があたっても絶対に食べること! いいわね!」
古泉「了解です」
大河「う、なんかもう後戻りできない感じ……」
長門「……食材選びを失敗した」
キョン「この甘い香りはやっぱり長門か……」
朝比奈「うぅん……そろそろ良い頃ですね、さぁできましたよ〜」
北村「お、できたか! よし、それじゃあここは俺が一番手を貰おうかな」
高須「お、おぉ頑張れ北村」
ハルヒ「さぁじゃんじゃん食べて食べて!」
北村「よし……これだッ!」クワッ!
キョン「そ、それは……」
古泉「おぉさすがです」
ハルヒ「これはあたりね! おめでとう!」
北村「ふむ、最初は鳥団子か、少々刺激が足りないがありがたくいただこう」パク
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 09:34:18.30 ID:oU8bX17U0
古泉「それでは次は僕が行くとしましょう」
キョン「おぉがんばれ古泉」
古泉「……これです! ふんもっふ!!」ザバ!
大河「……うわぁ……」
川島「ちょ、ちょっとあみちゃん結構本気に遠慮したくなっちゃうかも……」
古泉「これは……なまこ……しかも丸ごと……」
キョン「一体だれが……」
実乃梨「それは私のだね! あはは、さぁ遠慮なくガブっといきなガブっと!」
古泉「できれば得慮したいところですが……」
ハルヒ「だめよ古泉君、ちゃんと責任を取って食べなさい」
古泉「えぇ、頑張らせていただきます……」ガブガブ……
キョン「さ、さぁ。古泉のやつは時間がかかりそうだし、次行こうか」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 09:38:52.41 ID:oU8bX17U0
実乃梨「それじゃあ次は私が行かせて貰うよ! この櫛枝実乃梨、負けるわけにはいかないからね!」
高須「負けるってなににだ……?」
実乃梨「細かいことは気にしないのだよ高須君! トゥリャァー!」ザバ!
長門「……」
高須「チョコバットだな」
大河「チョコバットね」
実乃梨「これは……いまいちリアクションが取り図らいねぇ」
キョン「ま、まぁとりあえずどうぞ」
実乃梨「うん、ふやけちゃってるけどいただくよ」パク
キョン「あれを入れたのは……長門か」
長門「……そう」
実乃梨「ふぅ、チョコレートが溶けちゃっててあまり甘くはなかったねぇ」
高須「そ、そうか」
大河「ってことは鍋の中にチョコレートが溶けてるってことね……」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 09:46:49.88 ID:oU8bX17U0
朝比奈「甘い鍋ですかぁ……?」
川島「ま、まぁ苦いのよりはいいんじゃないかな……?」
キョン「そ、そう……だな」
朝比奈「あ、あの〜。それじゃあ次は私が行きますね……?」
ハルヒ「あらみくるちゃんが自分からなんて珍しいわね」
キョン「朝比奈さん、無理はしないで下さいね」
朝比奈(このままだとチョコレートみたいに色々と溶けてきそうだし、早めに食べたほうがいいかもです……)
川島「朝比奈さん……頑張ってくださいね」
朝比奈「それでは……」チャプ
北村「おぉ、それは俺が入れた奴だな!」
高須「えぇっと……なんだこれは? 暗くてよくわかんねぇぞ」
大河「な、なんだか形が……」
北村「それはイナゴの佃煮だ!」
朝比奈「ひぇ!?」
大河「い、イナゴの佃煮……」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 09:51:43.65 ID:oU8bX17U0
川島「まぁなまこよりはダメージは少ないかな……?」
ハルヒ「み〜く〜る〜ちゃ〜ん? ちゃんと食べなきゃだめよぉ?」
朝比奈「ふぇぇええ〜……食べないと駄目ですかぁ?」
キョン「すみません朝比奈さん、コレばっかりはルールなので……」
北村「さぁ朝比奈さん! ぐいっと行ってください!」
朝比奈「う、うぅぅ……」パク
大河「食べた……」
朝比奈「うぅぅ、なんだかチクチクします……」モグモグ
ハルヒ「よく頑張ったわみくるちゃん!」
朝比奈「は、はいぃ……」
高須「よし、それじゃあ次は俺が行くか!」
北村「おぉ、さすが高須だ!」
大河「りゅ、竜児大丈夫なの?」
高須「いつまでも見てるだけってのもアレだしな」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 10:00:51.56 ID:oU8bX17U0
ちょっと疲れてきたので投下スピードが落ちてきますがご了承ください。
キョン「おぉ、がんばってくれ」
高須「それじゃあいくぞ……」ザブ
大河「……な、なにが出たの?」
川島「それは……たまねぎ……?」
キョン「たまねぎ……だな……丸ごと」
高須「コレはどう食べれば良いんだ……?」
北村「かぶりつくしかないんじゃないか?」
ハルヒ「がぶりと行っちゃいなさいよ」
高須「お、おう」ガブリ
大河「うわぁ、からそう」
高須「ん……意外と……いけないこともない……か?」
川島「えぇ……あみちゃんはちょっと無理かも・・・…」
大河「バカチーに同意ってのは癇に障るけどわたしも……」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 10:06:17.43 ID:oU8bX17U0
古泉「ですがまぁ……なまこよりは……幾分ましかと……」
実乃梨「おぉ、やっと食べ終わったのかい古泉君」
古泉「えぇ、顎がかなり疲れましたが何とか……」
キョン「よくやった……おまえは良くやったよ……」
高須「む、中のほうがちょっと生っぽくて辛いかも……」
ハルヒ「ちゃんと最後まで食べないと駄目よ!」
北村「がんばるんだ高須!」
高須「う、うおぉぉぉぉ!」ガブガブガブ
実乃梨「お、おぉ。高須君根性の一気食い……」
川島「やけになってるだけじゃない……?」
高須「はぁ……はぁ……ちゃんと食ったぞ!」
北村「さすが高須だな」
大河「竜児……涙目……クスクス」
高須「しょうがねぇだろ、辛かったんだから……」
ハルヒ「お疲れ様! それじゃあ次いくわよ!」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 10:13:33.83 ID:oU8bX17U0
長門「次は……私……」
キョン「お、長門か……」
朝比奈「がんばってくださいね」
キョン「長門、一応言っておくがズルは無しだからな」ボソボソ
長門「……了解した」ザブ
キョン「……これは……」
高須「……バナ……ナ……?」
川島「しかも丸ごとね……」
大河「あ、それ私の奴だ」
北村「おぉ相坂のか、なかなか面白いな」
長門「……甘い」モグモグ
キョン「軽くチョコバナナ気分だな……」
朝比奈「あ、長門さん、そんな風に頬張るとお口の周りが汚れますよ?」
長門「……」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 10:24:28.78 ID:oU8bX17U0
ハルヒ「なにいやらしい目つきしてんのよ馬鹿キョン!」バシ!
キョン「ってぇ! なんなんだ一体!」
ハルヒ「あんたがいやらしい目つきで有希を見ていたからその罰よ」
キョン「見てない! 断じてそんな目つきはしてない!」
川島「あ、あのぉ、そろそろあみちゃんもいこうかな〜なんて」
大河「げ、バカチーもやるの?」
川島「あたりまえでしょ、せっかくみんなで鍋を囲んでるんだから私だけやらないなんて勿体無いじゃない」
高須「あまり油断するなよ川島……」
古泉「えぇ、おそらくこの鍋の中にはまだまだ恐ろしいものが……」
川島「う、ちょっとそういうこと言うの止めてくれないかなぁ?」
高須「す、すまん」
古泉「失礼しました」
北村「それじゃあほれ、好きなのを好きなだけとるといい!」
川島「いえ、あみちゃんひとつで遠慮しておく……」チャプ
ハルヒ「なにが出るかしらねぇ」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 10:33:55.16 ID:oU8bX17U0
実乃梨「この瞬間が最高にドキドキするね」
川島(できるだけ普通の出てきなさいね……)ザブ
朝比奈「ふぇ〜?」
北村「おぉ〜」
高須「お、良かったな川島、それは俺のだ」
川島「えぇっと、これは……お肉?」
高須「ただの肉じゃないぞ、それは大豆から作ってあるんだ」
川島「大豆から……?」パク
高須「おう、まぁ肉というか肉の食感に近い別のものだな」
川島「なんていうか……日○のアノ肉みたいな感じね……」モグモグ
ハルヒ「高須君は料理もできるのね、コレはなかなかの陣人材だわ」
高須「そりゃどうも」
キョン「さてと、それじゃあそろそろ俺もいくかな……」
実乃梨「おぅ、やっとかい! さぁさぁ冷めないうちに食いねぇ食いねぇ!」
ハルヒ「ちゃんと残さずに食べるのよ! いいわね!」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 10:40:06.65 ID:oU8bX17U0
キョン「わかってるよ……」ザブ
古泉「なにが出るのでしょうか……」
長門「……」モグモグ
北村「お、これは」
キョン「おぉ、意外とまともなものが出てきたぞ」
大河「えっと餅巾着……?」
高須「みたいだな」
ハルヒ「あら、それは私が入れたやつね、良かったじゃないあたりよ」
キョン「そりゃあ良かった」パク
朝比奈「良かったですねぇ」
キョン「……」プルプル
川島「え? ちょ、急に震えだしたんですけど……」
北村「どうしたんだ? キョン」
キョン「グ……グフォァァァアアアア!」
大河「ひゃあ!?」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 10:46:37.57 ID:oU8bX17U0
キョン(ここはどこだ……あぁ、そうか……俺はハルヒのカラシ入りの巾着を食べて……)
キョン(あれ、誰だ……向こうで手を振ってるのは……朝倉……? お前は確か長門に……)
キョン(あぁそうか……おれは死んだのか……そうかそうか……)
キョン「ってぇ!!! そんなことで死ねるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ガバッ!
ハルヒ「きゃっ! ちょっとキョン! 驚かせるんじゃないわよ!」
古泉「おや、お目覚めですか?」
高須「おい大丈夫か?」
キョン「あ、あぁ……なんとか大丈夫みたいだ」
朝比奈「急に倒れるから心配しましたよ……」
北島「まぁ命に別状が無くてよかったよかった! はっはっは!」
実乃梨「結構意識失ってたんだぜぇ?」
川島「もう鍋終わっちゃったよ?」
ハルヒ「まったく、この程度で倒れるなんて、馬鹿キョンらしいわ」
キョン「お、おまえなぁ……」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 10:52:16.62 ID:oU8bX17U0
キョン「……ん? ところでどうして大河は一人で落ち込んでるんだ……?」
大河「……おねがい……聞かないで……」
キョン「え? あ、あぁ……」
キョン(一体何を食わされたんだ……)
ハルヒ「それじゃあ今日はそろそろ解散ね」
朝比奈「そうですねぇ、もう結構遅いですし」
北村「お、それじゃあお開きとするか!」
高須「それじゃあ片付けはこっちでやりますよ」
ハルヒ「あら、悪いわね」
実乃梨「いやいや、コレぐらいはさせてもらうよ!」
川島「それじゃあ片付けましょうか」
朝比奈「あ、それじゃあ私はお茶を淹れますね」
大河「……グスン」
キョン「な、なんか落ち込んでるようだが大丈夫か……?」
大河「……ッ! 大丈夫よ! ほら竜児、さっさと片付け済まして帰るわよ!」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 11:01:25.27 ID:oU8bX17U0
>>108
高須「うぉ、何怒ってんだよお前」
大河「別に怒ってなんかいないけど……あぁもう! いいからさっさと済まして帰るわよ!」
北村「おう、すぐ終わるぞ」
実乃梨「バイト戦士のこの実乃梨様の手にかかればこの程度の洗い物なんてちょちょいのちょいだよ」
キョン「おぉ、すげぇ手際良いな」
古泉「これは脱帽ですね」
実乃梨「いやぁ、そんなに褒めないでよ〜」
朝比奈「いえ、でも凄いですよ〜」
実乃梨「あはは〜なんか照れるねぇ〜」
長門「……」ペラ
高須「ん、この汚れ……なかなか落ちないな……」ゴシゴシ
北村「よし、テーブルの上はもう片付いたぞ」
実乃梨「こっちもおわったよー」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 11:11:03.61 ID:oU8bX17U0
高須「く……なかなか手ごわい汚れだが……ふふふ、よし! きれいになったぞ!」
朝比奈「それじゃあお茶にしましょうか」
北村「ありがとうございます」
川島「ありがとうね」
ハルヒ「さてと、それじゃあパーティーも終わったことだし今後、SOS団大橋高校支部にはどう動いてもらうかを決めなくっちゃねぇ……」
北村「うぅん、そうだな……SOS団ってのは不思議を探すのが目的なんだったか?」
キョン「まぁ厳密に言えばちょっと違うがそういう認識でも問題は無いな」
北村「それじゃあ俺たちは俺たちで不思議に関する情報を集めて、そして何か情報を掴んだらそちらへ連絡して
一緒にその不思議を探すってのはどうだ?」
ハルヒ「そうね、隣町だしこっちとは違った情報が得られるってのは良いわね」
実乃梨「こう見えても私は顔が広いからね! 情報集めならまかせろってんだ!」
高須「あー、俺と大河はまぁ……適当に動くとするか」
大河「そうね、特にやることはないし」
川島「なんならあみちゃんの仕事関係の人にそういう話聞いてみようか?」
ハルヒ「それはいい考えね、芸能関係の人ならそういう話も一杯ありそうじゃない!」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 11:17:28.68 ID:oU8bX17U0
やばい……終わりが見えなくなってきた……
そして徹夜明けの眠気と空腹で視界がかすんできた……
北村「それじゃあ今後はそういう感じで動けばいいのか?」
ハルヒ「えぇ、ちゃんと働くのよ!」
古泉「よろしくお願いします」
キョン「えぇっと、まぁ無理はしなくていいので、暇があったら……ぐらいの感じで構いません」
ハルヒ「何言ってんのよ! やるからには全力でやる! これが鉄則よ!」
キョン「へいへい」
北村「おっと、そろそろ時間も遅くなってきたし帰るか」
高須「おぅそうだな、意外と長居しちまった」
ハルヒ「そうね、それじゃあ明日からSOS団のために精一杯活動しなさい!」
朝比奈「是非またいらしてくださいね」
大河「私はもう疲れたわ……」
実乃梨「いやぁたのしかったよー!」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/01(水) 11:19:55.89 ID:oU8bX17U0
あぁ……すいませんちょっと休憩を取りたいと思います。
さすがにこれ以上はちょっと休憩しないと頭がもう回りそうに無いです……
今から寝て何時に起きれるかわかりませんが
そのときにまだ残っていたら続きを書こうと思います。
それでは少し失礼します。すみません。