キョン「お義父さん、こなたさんを俺にください!!」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「朝倉、肩車されたくないか?」朝倉「は?」

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6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 17:26:20.44 ID:FPHw4Q800

キョン「…ねぇ泉先輩、ほんとに言わないといけないんですか?」

こなた「うん、よろしく頼むよ」

キョン「え〜と…たしか俺の役目は泉先輩の一日彼氏のはずでしたよね?」

こなた「そだよ。ウチのお父さん、私にペタペタしてくれるから子離れさせたいんだよ」

キョン「はぁ…それはいいんですけど、このセリフはまずいんじゃないんすか?」

こなた「ん〜気にしない!きにしない!」

こなた「んじゃ、キョンくん。お父さん帰ってくるからスタンバイお願いね」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 17:38:04.81 ID:FPHw4Q800

キョン「あのう〜泉先輩…ほんとに実行するんですか?お父さんが悲しむと思いますけど」

こなた「キミキミ、ちょっとしつこいんでないかい?」

こなた「これはただの演技なの!お父さんを少し懲らしめなきゃいけないんだよ」

キョン「はぁ…」

こなた「あっ!お父さん、帰ってきたよ!キョンくん」

キョン「マジか!?」

そうじろう「こなたー!ただいま〜!ん…?」

こなた「あっ、お父さん紹介するね。私の彼氏、キョン君だよ」

そうじろう「なん…だと…」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 17:48:24.28 ID:FPHw4Q800

―と、まぁ、修羅場を迎えてしまったわけなのだが、それについて
言及する前に、そもそも何故、俺がこのような面倒ごとに巻き込まれて
しまったか、そこから話を始めたいと思う。


―数日前―

こなた「はぁ〜最近さ、お父さんがペタペタしてきてうるさいんだよね…」

つかさ「こなちゃんの家って仲いいもんね」

こなた「それにしても限度ってもんがあるよ!一緒にお風呂入ろうだとかさ…」

かがみ「うわぁ…それは引くわ」

こなた「かがみ〜ん!お父さんをなんとかしておくれよ〜」

かがみ「私が知るか!ってか抱きつくな!」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 17:58:24.48 ID:FPHw4Q800

みゆき「なら彼氏を紹介させて子離れさせるのはどうでしょうか?」

こなた「おおっ!それはグットアイディアだよ、みゆきさん!」

かがみ「けどこなた、あんた彼氏なんていたっけ?」

こなた「うぐ…それは盲点だったよ、かがみん」

かがみ「嘘つけ…」

つかさ「なら誰かに彼氏のフリをしてもらうのはどうかな?」

こなた「なるほど〜それはありですな。つかさ、1ポイント、ゲット!」

つかさ「へへへっ…1ポイントもらっちゃった」

かがみ「なんのだよ…」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 18:06:17.61 ID:FPHw4Q800

つかさ「それでこなちゃん、誰に彼氏役を頼むの?」

みゆき「そこが一番、重要ですよね。お父さんを納得させる彼氏ですから」

かがみ「そうね、そんじょそこらのジャガイモ男子じゃ話にならないわね」

こなた「う〜ん…どうしよっかな…」

こなた「おおっ!!」

つかさ「誰に頼むか決まったの?」

こなた「アハハッ、そういえば私、男友達いなかったよ〜」

かがみ「…呆れて返す言葉もないわ」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 18:15:30.82 ID:FPHw4Q800

かがみ「まっ、こんなバカはほっといてお弁当にしましょう」

つかさ「お弁当〜♪」

こなた「なんですと!?」

かがみ「だってあんたに男友達がいないんじゃ、しょうがないでしょ」

こなた「いや〜それはそうなんだけどさ…かがみんは私を見捨てるんだね」

かがみ「うわ〜みゆきのお弁当美味しそう!」

みゆき「よければお一つどうぞ。差し上げますよ」

こなた「なにさ!もう!かがみんのバカ!一人で考えるよ!」スタタタ



ハルヒ「ねぇキョン、あんたって今日、お弁当?」

キョン「ああ、そうだが…それがどうかしたのか?」

ハルヒ「美味しそうなお弁当ね!私によこしなさい!」

キョン「はぁ〜?お前、何言ってるんだ?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 18:31:40.89 ID:FPHw4Q800

ハルヒ「うっさい!団長がひもじい思いをしてるんだから気を利かしなさいよ!」

キョン「ハルヒ、お前もしかして弁当を忘れたのか?」

ハルヒ「……そうよ、悪かったわね」

キョン「そうならそうと言ってくればいいものを…ほらっ、俺の弁当でよければやるよ」

ハルヒ「キョン、あんたはお昼どうするのよ…?」

キョン「なにか購買で買って食うよ。」

ハルヒ「ごめん…」

キョン「気にするなって…これも団員の務めなんだろ?」


ハルヒに弁当を譲ってやったはいいが、残念なことに俺の財布は
まったくの空っぽでパン一つすら買えないときている。さて、どうしたものか…
教室には戻れないし、空腹状態の俺はなぜか吸い寄せられるように屋上へと
目指していた。なぜかって?俺が知るか。とにかく、まぁ、今にして思えば
これがそもそもの発端だったわけで…正直、後悔している。

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 19:39:42.22 ID:FPHw4Q800

とりあず屋上へと辿り着いた俺は一つしかないベンチに腰かけると、
空腹を紛らわすためか、大きなため息を吐いた。


キョン「はぁ…さて、どうしたものか…」

キョン「…ん?」


ふと入り口の所に目を向けると、俺と同学年なのか一人の女子が
屋上へと上がってきた。どうやらベンチに腰かけたいのだろうが、
あいにくここにはベンチが一つしかないため、同席になってしまう。


こなた「ここ、いいかな?」

キョン「あっ、どうぞ…」



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 19:48:01.06 ID:FPHw4Q800

こなた「よいしょっ…」ガサガサ

キョン「(チョココロネか…美味そうだな)」

こなた「はむっ!パクパク」

キョン「ジーー」

こなた「………食べる?」

キョン「へっ!?」

こなた「だってさっきからジロジロ見てるし…」

キョン「あっいや、ごめんなさい…」

こなた「ほいっ。頭とお尻、どっちがいい?」

キョン「俺にくれるの?」

こなた「好きな方いいよ〜」

キョン「ならお尻の方で…」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 19:53:56.80 ID:FPHw4Q800

こなた「モグモグモグ……」

キョン「モグモグモグ……おっ美味い」

こなた「だよね〜」

キョン「あっうん…」

こなた「パクパクパク…」

キョン「パクパクパク…」

こなた「ほい、ジュース飲む?」

キョン「え…?」

こなた「うん、パンだけだと口の中乾いちゃうでしょ」

キョン「いや、そういうことじゃなくて、その…間接キスに…」

こなた「ああ、全然、気にしなくていいよ〜。」

こなた「それとも君は気にするタイプかえ?」

キョン「いただきます!」

こなた「アハハ、いい飲みっぷりだね〜」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 20:02:26.12 ID:FPHw4Q800

キョン「ふう…どうもご馳走さまでした」

こなた「いいってことよ。私も一人で食べるよりは楽しかったしね」

キョン「いつもここで昼飯を?」

こなた「ううん、今日はたまたまなのだよ。ちょっとね…それよりも君は?」

キョン「あ〜俺はその、弁当を忘れた友達に自分の分をあげちゃって…」

こなた「アハハ〜君は面白いくらいのお人好しだね。今どき珍しいかも」

こなた「もしかしてよく損するタイプでしょ?」

キョン「自分でもそう思う…ってか良くわかるね?」

こなた「ふふん。だってなんかそんな感じがするもん」

キョン「そう…かな…?」

こなた「ねぇ、君名前は?私は泉こなた。三年生だよ」

キョン「(年上!?)」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 20:10:16.10 ID:FPHw4Q800

キョン「上級生だったんすか!?すいません!俺、てっきり…」

こなた「同い年に見えた…?」

キョン「すみません…ため口を利いてしまって…」ペコッ

こなた「アハハッ、気にしなくていいよ。よく間違われるしさ」

こなた「それよりも君の名前を教えておくれよ」

キョン「あっ自分は一年のキョンって言います。名前はまだありません。」

こなた「そっか、キョン君って言うのか。よろしくね」

キョン「はい、こちらこそ昼飯ご馳走していただいて感謝しています」

こなた「いやいや〜。それよりもキョン君は何か部活してるの?」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 20:18:37.71 ID:FPHw4Q800

キョン「あ〜SOS団というサークルに所属しています…」

こなた「ふ〜ん…そうなんだ。あれっ?もうこんな時間だ?」

こなた「話の途中でごめんね。そろそろ教室に戻るとするよ」

キョン「あっ、泉先輩、チョココロネご馳走さまでした!美味しかったです!」

こなた「アハハッ、また一緒に食べようね〜!」



キョン「ポニーテールにしたら似合うだろうな…」



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 20:25:10.53 ID:FPHw4Q800

こなた「〜〜♪」

かがみ「ちょっとこなた、さっきから何、ニヤニヤしてるのよ」

こなた「いや〜丁度いい彼氏候補が見つかったのだよ、かがみん」

みゆき「それは良かったですわね。ちなみにどんな方なのでしょう?」

つかさ「こなちゃん、私も気になるよ〜教えて」

こなた「うんとね、一年生の男の子なんだ」

かがみ「へぇ〜それでなに、その子にはもう頼んだの?」

こなた「そこで相談なのだよ!皆の衆!」

かがみ「??」

つかさ「??」

みゆき「??」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 20:37:45.99 ID:FPHw4Q800

かがみ「なんで私たちがついて来なきゃいけないのよ…まったく」

こなた「だって一人じゃ心細いんだもん。」

つかさ「こなちゃん、部室ってここじゃない?」

みゆき「ここがSOS団の部室なのですね」

つかさ「えへへ…なんだか緊張するね」

こなた「すいやせ〜ん、キョン君いますか〜?」―ガチャ―

みくる「え〜と…どちらさまですか?」

こなた「特盛!?」

みくる「??」

こなた「えっと、三年の泉と言いますけどキョン君いませんか?」

長門「彼はまだ来ていない。おそらく掃除の最中と思われる」

つかさ「ボソッ…お姉ちゃん、あの子、岩崎さんの親戚さんかな?」

かがみ「確かに似てるわね…」

長門「??」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 20:45:52.76 ID:FPHw4Q800

みくる「あのう〜キョン君はまだ来ないみたいなので、よければここでお待ちください」

こなた「んじゃそうさせてもらいますか」

かがみ「ちょっと!こなた」

みくる「あっ今、お茶でも煎れますね」

こなた「さぁみんなも座った、座った」

かがみ「ったく…あんたは図々しいんだから」

つかさ「ねぇゆきちゃん、あの子、どうしてメイド服を着てるんだろ?」

みゆき「趣味…なのでしょうか…?」


キョン「すみません、遅れました!」

こなた「おおっ!やっと来たね、キョンくん」

キョン「あれっ?泉先輩?」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 20:54:22.59 ID:FPHw4Q800

みくる「キョン君にご用があるみたいですよ」

キョン「俺にですか…?」

こなた「うん、突然部室まで押しかけちゃってごめんね」

キョン「いえ、それは構いませんが…用ってのは?」

こなた「いや〜君に会いたくなったのだよ」

キョン「ちょっ!?」

みくる「ふぇ〜!?」

長門「!!」

こなた「…というのは冗談で、ほんとは君に頼みたいことがあるんだ」

キョン「冗談ですか…びっくりしました。」

かがみ「あんたね、後輩をからかうんじゃないわよ…まったく」

こなた「アハハッ、だってキョン君、良いリアクションするんだもん」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 21:05:19.84 ID:FPHw4Q800

キョン「え〜と…それで俺に用ってのはなんですか?」

こなた「その前にキョン君に聞きたいことがあるんだけどいいかね?」

キョン「あっはい、どうぞ」

こなた「キョン君は彼女っているのかい?」

キョン「へっ!?あっ、いや、いませんけど…!?」

こなた「そっか、それを聞いてまずは安心したよ。じゃあ私の頼み事をいうね」

こなた「私の彼氏になってほしいんだ」

キョン「なんですとー!?」

―バンッ―

ハルヒ「ちょっと!キョン!どういうことよ!」

キョン「ハッハルヒ!?」


こなた「…と言っても一日限定なんだけどってアレ?」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 21:14:55.92 ID:FPHw4Q800

キョン「くっ苦しい…!離せ!ハルヒ!」

古泉「おやおや、このままでは彼が窒息してしまいますね」

キョン「見ていないで助けろ!古泉!」

かがみ「まったく、あんたが順序立てて話さないから!」

こなた「アハハハッ〜」

………
……


ハルヒ「話は分かりました。ウチのバカキョンを一日お貸しすればいいんですね?」

こなた「おおっ!団長さん、話が分かる!」

キョン「おいっ!ハルヒ!ってか俺はまだ引き受けるもなにも…」

こなた「ごめんね、キョン君…知り合ったばかりなのにこんなお願いして」

こなた「もし嫌だったら言ってくれていいよ。私は無理強いはさせないからさ…」



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 21:25:27.03 ID:FPHw4Q800

キョン「いや、俺はその…べつに…」

かがみ「あーもう!あんた男ならハキハキしなさいよ!」

かがみ「どうすんの!?彼氏役を引き受けるの?受けないの!?」

つかさ「ちょっとお姉ちゃん〜」

古泉「ほう、これは」

長門「いわゆる一つのツンデレ属性…」

キョン「引き受けてもいいんですけど…俺なんかで良いんですか?」

キョン「正直、俺がやってもダメ彼氏しか演じられないと思いますけど…」

こなた「ううん、私はキョン君がいいんだよ。だってキョン君ってちょっとだけ」

キョン「??」

ハルヒ「!!」

こなた「ううん、なんでもないよ〜。アハハ、とにかくよろしく頼むよ!」

キョン「はぁ…分かりました。俺で役に立てるなら」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 21:37:39.07 ID:FPHw4Q800

キョン「それで俺はこれから泉先輩の家に行けばいいんですね?」

こなた「うん、悪いけどお父さんが帰ってくるまで家に居てもらうよ」

こなた「あっ、ちなみに晩御飯はご馳走してあげるから」

キョン「なんかすみません…」

かがみ「いやいや、なぜお前が謝るよ…」

キョン「はぁ…(なんか恐いな、この人)」

つかさ「あのね、こなちゃんってお料理が上手なんだよ〜」

キョン「そうなんすか?」

こなた「まあね〜せいぜい期待しておいてくれたまえ。んじゃ行っか?」

キョン「そういうわけだからハルヒ、今日は早退させてもらうぞ」

ハルヒ「分かったわ。その代わりキョン!あんた泉先輩に変なことしたら死刑だからね!」

キョン「するかよ…」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 21:45:43.69 ID:FPHw4Q800

こなた「せっかくだから予行練習してこうよ!」ギュッ

キョン「せっ先輩!?」

みゆき「まぁ!泉さんったら大胆ですわ」

つかさ「ねぇねぇ、キョン君ってケロロ好き〜?」

かがみ「ほらつかさ、あんたもあんまりベタベタしない」



ハルヒ「……なんかムカつくわね」

古泉「僕は同じ男として悔しいです」

長門「誰もあなたの感想を求めてはいない」

みくる「ひぇ〜」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 21:55:13.69 ID:FPHw4Q800

キョン「お邪魔します…」

こなた「うん、適当にくつろいでてよ。今、お茶でも煎れるからさ」

キョン「すみません。ところで泉先輩、お父さんはいつ帰ってくるんですか?」

こなた「7時頃かな。だから先に夕食を済ましておこうね」

キョン「あのう、お母さんは…?」

こなた「……うん、ウチはお母さんがいないんだ。私が幼い時に死んじゃったんだよ」

キョン「すいません、無神経でした」

こなた「アハハッ、知らなくて当然だよ。だって今日知り合ったばかりだしさ…」

こなた「あっちなみにあそこに飾ってるのがお母さんの写真だよ」

キョン「綺麗な方なんですね…」

こなた「うん、私の自慢のお母さんなんだ」

キョン「先輩も同じくらい綺麗ですよ」

こなた「ふ〜ん、キョン君は口が上手いんだね〜」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 22:06:18.08 ID:FPHw4Q800

キョン「いや、本心でそう思ってますよ」

こなた「まあいいや。ところでキョン君は何が食べたいかね?」

こなた「せっかくだからこなたお姉さんが腕を振るってあげるよ」

キョン「別になんでもいいですよ」

こなた「キミキミ〜せっかく女の子が手料理を振舞ってあげようとしてるんだよ?」

こなた「“なんでもいい”は一番ダメな対応なのだよ。それはNGワード!」

キョン「じゃあカレーでお願いします」

こなた「アハハッ〜」

キョン「えっ!?なんで笑うんです?俺、おかしいこと言いました?」

こなた「ううん、なんでもないよ。カレーね、よしっ任せなさい」



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 22:14:35.48 ID:FPHw4Q800

キョン「俺も手伝いますよ」

こなた「うん、じゃあ皮むき、お願いするね」


なんだかこうやって一緒に料理を作っていると本当の
恋人同士にも見えるのは俺だけだろうか?いや、そう思ってしまうのも
泉先輩のエプロン姿にやられてしまったからだ。なんと反則的なまでに
可愛い姿であろう!それにこの手際の良さ。料理が上手なのであろうことは
一目瞭然だ。これはカレーがかなり期待できるな…



こなた「それじゃできたみたいだし、食べようか」

キョン「はい、いただきます!」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 22:23:05.39 ID:FPHw4Q800

こなた「モグモグモグモ…」

キョン「モグモグモグモ…」

こなた「…………」

キョン「モグモグモグモ…??」

こなた「ほら〜キョン君!なにか言うことがあるんじゃないかい?」

キョン「言うこと…ですか?」

こなた「うん、私に言うことだよ」

キョン「あっ!すみません。カレー美味しいです」

こなた「んも〜ダメだよ、そういうのは一番最初に言わなきゃ〜」

キョン「申し訳ないです…」

こなた「“お義父さん、こなたさんを俺に下さい!”はい、これ罰として言ってね」

キョン「ええっ!?」


121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 22:30:23.86 ID:FPHw4Q800

キョン「それを俺に先輩のお父さんの前で言えと…?」

こなた「そだよ〜。ほんじゃ一回、言ってみようか。」

キョン「いまやるんですか?」

こなた「うん、これも練習だよ、キョン君」

キョン「はぁ……」


キョン「お義父さん、こなたさんを俺にください!!」

こなた「〜〜♪」


と、まぁ…ここまでが>>6に至る回想だったわけだが、
そんなこんなで俺は、泉先輩のお父さんと初対面をすることに。


こなた「あっ、お父さん紹介するね。私の彼氏、キョン君だよ」

そうじろう「なん…だと…」

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 22:40:43.90 ID:FPHw4Q800

キョン「初めまして!北校一年のキョンと申します!」

こなた「ほらっキョンくん、例のアレを言って」

キョン「(即、言うんですか!?)」

こなた「ほらほらっ!早く」

キョン「おっお義父さん、こなたさんを俺にください!!」

そうじろう「うん、いいよ」

キョン「へっ?」

こなた「えっ…?おとう…さん?」




131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 22:49:46.16 ID:FPHw4Q800

そうじろう「いや〜じつはさ、俺、ちょっと心配してたんだ」

そうじろう「こなたにちゃんと好きな人ができるのかをさ」

こなた「お父さん…?」

そうじろう「お前はお母さんと違っておしゃれとか全然気を使ってないだろ?」

そうじろう「化粧も興味ないみたいだしさ、だから父さん心配してたんだぞ」

そうじろう「でもお父さんはうれしいよ!ちゃんと彼氏ができたことも報告してくれて!」ダキッ

こなた「あわわわ!!こんな時に抱きつかないでよ!」

そうじろう「おおっごめん、ごめん。彼氏君が嫉妬しちゃうな」

キョン「いや、おれは…」

そうじろう「それに連れてきた彼氏もなかなか感じが良さそうだし…」

そうじろう「今日はもちろん泊まってくんだろ?おじさん遠慮してゆいちゃんの家に行くよ」

こなた「!!」

キョン「!?」



134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 22:55:53.96 ID:FPHw4Q800

こなた「ちょっと!お父さん!」

そうじろう「わはは、遠慮するなって、こなた!」

そうじろう「お父さんは今日はゆいちゃんの家に泊まるからさ」

そうじろう「えっとキョン君だったけかい?」

キョン「はい…」

そうじろう「ちゃんと避妊だけはしてくれよ!おじさんとの約束だぞ」

キョン「!!」

そうじろう「じゃあ、厄介者はこれで失礼するよ!」バタン


こなた「行っちゃった…」

キョン「(えっ?俺はどうすればいいわけ!?)」




帰る?泊まる?腹筋オチにする?

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 23:05:14.29 ID:FPHw4Q800

こなた「アハハ…お父さん行っちゃったね…」

こなた「キョンくん、どうする…?」

キョン「どうするって…どうしましょうか」

こなた「よければさ…泊まっていかない?」

キョン「泉先輩…!?」

こなた「こなた!こなたって呼んで…キョンくん!」

キョン「………」

こなた「あっごめん…でもあたしはキョン君と一緒に居たいんだ」

こなた「アハハッ…やっぱ迷惑だよね。ごめんよ」



161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 23:13:08.29 ID:FPHw4Q800

キョン「すみません…やっぱり女の子の家に泊まるのはちょっと」

こなた「うん、そうだよね。キョン君ならそう言うと思ったよ」

キョン「ごめん、こなた」

こなた「ううん、今の一言だけでも十分うれしかったよ。」

キョン「じゃあ、俺はこれで…」

こなた「キョンくん、ちょっと待って」

キョン「はい?――ん!!」

こなた「これは今日一日、私に付き合ってくれたお礼だよ。」

こなた「これ以上のお礼がほしかったらまた私に付き合うことだね♪」


                               ―おしまい―


これが僕にできる最善の終わり方です。
乗っ取り、失礼しました。よければ誰かどうぞ。

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 01:58:39.75 ID:LitYI/23O

こなた「ね、ね、キョンくん」

キョン「何ですか?」

あれ以来、何となく屋上で泉先輩と昼食を取ることが日課となってしまった。
パンのビニールを破ると、チョココロネを泉先輩に渡し、自分はカスタードを頬張る。

こなた「キョンくんって、ツンデレ萌え?」

キョン「…はぁ?」

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:02:56.86 ID:LitYI/23O

こなた「ほら、キョンくんが入ってる…SOS団、だっけ?あの涼宮さん、ツンデレだと私は睨んだね」

キョン「はぁ…」

こなた「…で、ツンデレ萌え?」

いきなり何を言い出すんだ、この人は…。これまでの会話で、泉先輩がオタクだと言うことは多少分かってはいたが…そもそも萌えって何なんだ。

キョン「萌えって、よく分からないんですけど」

こなた「うーん…言い方を変えると、キョンくんが女の子にグッとくる部分は、どこなのかな?」




キョン「ポニーテールです」

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/17(火) 02:03:37.80 ID:LitYI/23O

すまん、全くの別人です

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:10:46.95 ID:LitYI/23O

かがみ「おーす、こなたー…あれ、髪の毛上げて、どうしたの?」

こなた「いやー、たまにはイメチェンもいいでしょ、かがみん」

つかさ「こなちゃんって、ポニーテール似合うよねぇ」

こなた「そ、そう?何だか照れるね…あ、今日も私…」

かがみ「このあいだの、キョン…だっけ?アイツと食べるんでしょ」

こなた「そ、そ。ごめんねかがみん。寂しくても泣いちゃダメだよ」

かがみ「誰が泣くかっ。ほらほら、さっさと行けばー?」

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:16:39.73 ID:LitYI/23O

こなた「お、相変わらず早いねぇ」

今日も屋上で泉先輩を待つ。古泉は毎日毎晩バイトの様だが、知ったことか。
屋上のベンチで待つこと5分、後頭部にかけられた声。

キョン「あ、ども。泉…先、輩…?」

こなた「んー?固まっちゃって、どうかした?」

キョン「いえ…その髪型…」

こなた「ふふふ、ポニーテールにしてみたんだ。どぉ?どぉ?」

キョン「あ…凄く、似合ってます」

こなた「グッとくる?萌える?」

キョン「グググッと来ました。萌えの極意を掴んだ気がします」

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:20:19.48 ID:LitYI/23O

こなた「あぁ、そうそう…今夜、家にこない?」

キョン「はぁ…またですか」

こなた「イヤそうな顔しなーい。お父さんが連れてこいって言うんだよ」

キョン「はぁ…まぁ、乗り掛かった船ですし、付き合いますよ」

こなた「よろしい。じゃあ、このあいだと同じく晩御飯は私が作るから。何が食べたい?」








キョン「ポニーテール」

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:25:09.98 ID:LitYI/23O

こなた「あー…私ならまだいいけど、他の人に言ったら引かれると思うよ」

キョン「すみません、今の無しで。ビーフシチューが食べたいです」

こなた「ビーフシチューか…じゃあ、帰りに買い物して行こう。荷物持ってくれるよね?」

キョン「はい、もちろん」

こなた「じゃあ、この話はこれまで。はい、カスタードコロネ」

キョン「どうも。これ、ジュースです」

その晩、泉先輩のお父さんにとんでもないことを言われるなんて、この時には思いもよらなかった…。

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:29:35.89 ID:LitYI/23O

こなた「えーっと、ニンジン、ジャガイモ、お肉は、と…」

キョン「…いや、テールじゃなくていいですよ」

こなた「あはは、テールがつけばいいってもんじゃないよねーw」

キョン「ツインはグドンに食われればいいと思います」

こなた「エビの味がするんだっけ?ちょっと食べてみたいよね」

キョン「いえ、俺はポニーtげふんげふん」

こなた「キョンくん落とすのは簡単そうだねぇ…」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:33:26.13 ID:LitYI/23O

キョン「ポニーテールだったら何でもいいって訳じゃ無いんです」

こなた「へぇ、一応こだわりはあるんだ?」

キョン「もちろん。泉先輩の…」

こなた「学校の外では、こなた、って呼んでって言ったよね?」

キョン「…こなた先輩のポニーテールなら、どれだけでも落ちます。むしろ堕ちます」

こなた「ぇ…ちょ、ちょっと、やめてよ…やだな…あはは…」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:37:12.00 ID:LitYI/23O

泉父「やぁ、キョンくん。いらっしゃい」

キョン「どうも、お邪魔します…」

泉父「この前は何もしなかったそうじゃないか。悪いね、気が付かなくて」

キョン「いえ、その…え?」

泉父「ほら、これが無かったんだろう。たっぷり30個入りだからな、早速使ってくれ」

こなた「お父さーん、キョンくん、ごはんできたよー」




キョンは、コンドーム(薄型)を手に入れた

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:46:01.32 ID:LitYI/23O

どうすべきか…貰ったコンドーム(薄型)は鞄にしまいはしたが、こうも具体的な物を突きつけられると、どうにも意識をしてしまう。

「…くん。…ョンくんっ!」

こなた「キョンくん!美味しくない?」

キョン「な、何ですか、こなた先輩」

こなた「ぼーっとしてちゃだめだよキョンくん。ビーフシチューって手間がかかるんだから、味わって食べてくれなきゃ」

泉父「そうそう、料理もこなたも味わって、なんてなぁw」

こなた「あははははw」

キョン「…あははw」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:49:56.27 ID:LitYI/23O

何故か用意されていた、新品の下着とパジャマ。
客間では無く、泉先輩の部屋に用意された布団。
枕元に置かれたボックスティッシュと、マムシドリンク。

キョン「………」

こなた「はふー、さっぱりほこほこ…あ、キョンくん、こっちで寝るんだ?」

キョン「あ、はい…ここに布団が敷かれて…ってか、いつの間にか泊まることに…」

こなた「そこは諦めなきゃねぇw」

キョン「あはは…」

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:53:46.45 ID:LitYI/23O

こなた「ん?何持ってるの?」

キョン「え…あ、これは…何でも無いです!」

手にはもちろんコンドーム。いや、その、裏面の表示とか、原材料とか、意味無く眺めたりしたくなりませんか?なりませんか。

こなた「怪しいなぁ…私のぱんつとか、盗ったりしてないよね?」

キョン「それは無いです」

こなた「…そこまできっぱり言われるのも、ショックだなぁ…」

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:56:53.65 ID:LitYI/23O

こなた「すきありっ!」

二人して笑っていたところで、目にも止まらぬ速さ。後ろ手に隠していたコンドームは、哀れ、泉先輩の手の中に…。

こなた「さて、何を隠していたの、か…な…」

キョン「え、えーっと…その…」

こなた「…キョンくん…」

キョン「す、すみません…」

こなた「いくらお父さんが強引だからって、断る所はちゃんと断らないと…」

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:03:54.49 ID:LitYI/23O

キョン「…へ?」

こなた「あはは、それくらい、私だって分かるよ。キョンくんに貧乳属性が無い事くらいね」

キョン「え、あ、う?」

こなた「オタクって、色々守備範囲があってさ、他人と上手くやるには、相手の属性を見極めるのが重要なんだよね。キョンくんは…ポニテ6割、巨乳3割、その他1割…ってところかな?」

全くもってその通りです。

こなた「だから、髪の毛下ろしていれば、私の身の安全は保証されてるのだ。…言っててちょっと悲しいけど」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:10:51.96 ID:LitYI/23O

キョン「えっと…何か、すみません…」

こなた「あはは、何でキョンくんが謝るのさ。私の方こそ、お父さんが変なこと言ってごめんね」

キョン「でも…俺…」

こなた「ん?」

キョン「こなた先輩を性的な意味で見れます!」

こなた「ちょ、え、いきなり何を」

キョン「あのポニーテールは、貧乳と言う点を補って余りある逸品だった!」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:15:54.03 ID:LitYI/23O

こなた「いやいやいや、私のポニーテールを気に入ってくれたのは嬉しいけどさ…」

キョン「こなた先輩以上のポニーテールは見たことありませんから!」

こなた「…まぁ、イヤな気分はしないね」

キョン「こなた先輩のポニーテールがあれば、巨乳が滅びても構わないです。むしろこなた先輩以外が滅びても全く問題ないです」

こなた「それは…言い過ぎだと思うんだけど…」

泉父「よく言ったぁ!それでこそ男!それでこそ、こなたの婿!さぁ、思う存分肉欲に溺れたまへ!」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:18:59.35 ID:LitYI/23O

こなた「お、お父さんっ!?」

泉父「さぁ!さぁ!さぁ!コンドームを手に!衣服を脱ぎ去り!今こそ!今こそ!」

キョン「応ッッ!!」

こなた「キョンくんも、応っじゃないって!」

泉父「インスピレーションが、湧いてきたぁぁあああ!」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:22:11.52 ID:LitYI/23O

こなた「落ち着いた?」

キョン「はい…取り乱しました…」

こなた「一応、さ…私だって女の子な訳だし、するならするで、ムードとか欲しいんだよね」

キョン「はぁ…」

こなた「刃牙みたいなノリで来られてもさ…」

キョン「はい…」

こなた「あと…その…私さ、多分…依存しちゃうと思うんだよね…」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:26:24.38 ID:LitYI/23O

キョン「…はい?」

こなた「オタクってね、何かに盲目的に進んでっちゃう事だと思う。私の場合、ゲームやアニメだから、今まではそっちの方面に依存していたけれど…」

キョン「はぁ…」

こなた「もしも、キョンくんと、『そういう関係』になっちゃったとしたら…きっと私は、キョンくんに依存しちゃう」

キョン「………」

こなた「キョンくんは…そんな『重い』女の子、平気かな?」

キョン「こなた先輩のポニーテールさえあれば、大丈夫です」

こなた「即答!?」

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:29:53.76 ID:LitYI/23O

こなた「あはは…そうだね、キョンくんはポニーテール萌えだもんね」

キョン「いえ…ポニテこなた萌えに変わりました」

こなた「…え?」

キョン「むしろ、こなた萌えです。ポニテじゃなくても大丈夫です」

こなた「キョンくん…」

キョン「その…俺じゃ、頼りないかもしれませんけど…」

こなた「…うん…大丈夫だよ…キョンくん…」

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:33:41.22 ID:LitYI/23O

こなた「えっと…ごめんね、エロゲじゃこんなの、普通なんだけど…その…」

キョン「い、いえ…えっと、俺も初めてですし…痛いかもしれないですけど…」

こなた「ううん、大丈夫…と、思う…」

キョン「こなた先輩…」

こなた「…先輩も、やめて欲しいな…」

キョン「こなた…さん…」

こなた「…まぁ、それでいいやw」

どき、どき、どき…

泉父「インスピレーションがぁぁあ!湧いてきたぁぁああああ!!」

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:37:16.03 ID:LitYI/23O

こなた「…ぷっ…あはははは!」

キョン「…え?」

こなた「ガラにもなく、緊張しちゃったよ。私はユルくなきゃ…ね。ほら、キョンくん、隣においで」

ぽんぽんと、腰掛けたベッドを叩くこなた

キョン「あ、はい…」

こなた「今度ばかりは…お父さんに感謝…かな…」

キョン「え…んむっ!?」

ちゅ、ちゅぅっ

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:42:36.30 ID:LitYI/23O

ちゅく、ちゅ、ちゅぷ…ちゅぅ

こなた「…ぷはぁ」

キョン「…びっくりしました」

こなた「あはは、私も男子とキスする時がくるなんて、びっくりだよ」

キョン「あはは…」

こなた「んー、と…折角だし…このマムシドリンク、飲んでみようか、半分ずつ」

キョン「え、あ、はい……あ、意外と普通…」

こなた「…ホントだ…特にどうとか言う訳でも…」

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:51:34.04 ID:LitYI/23O

キョン「………」

こなた「…こーいうの、プラシーボって言うんだよ…」

キョン「面目無いです」

こなた「まぁ、立たないよりマシ、かな…ふふん、エロゲ仕込みの私のテクニックを見るがいいさっ」

キョン「え、ちょ、こなたさんっ!?」

こなた「うわ…普段モザイクで見えないけど…結構グロテスクなんだねぇ…あ、でも先っぽは意外とピンク…」

キョン(…これ何て羞恥プレイ)

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:01:43.13 ID:LitYI/23O

こなた「うーむ…エロゲでもこんなまじまじと見る機会も無いし…」

キョン(うぁ、息が…っ)

こなた「んー…♪」

ペロ…これはチンコ!(効果音)

キョン「ちょ、舐め!?」

こなた「いーから、先輩に任せてじっとしててよね」

はむ、ちゅ、ぺろぺろ、れろ…ちゅっちゅぅっ

288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:10:00.86 ID:LitYI/23O

こなた「ふむふむ…こうすると気持ちいいのかな?」

ちゅぷっちゅぷっくぷっ

キョン「ぅ、それ、ヤバいです…っ」

こなた「ふむ…んっ、んんっ…」

ちゅぶっ…ぬぶっ…じゅぼっじゅぼっ

キョン「うっ!」

どくっ、どくっ、どくっ

こなた「んむっ!?んっ…んん…ぉぇ…」

キョン「す、すみませんっ!」

こなた「あー、んっ、んっ、大丈夫大丈夫。流石に汁だくにはならないみたいだねぇ」

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:13:46.52 ID:LitYI/23O

キョン「まぁ…流石に」

こなた「ほら、私、エロゲしかこういう情報得ることが無いからさ、あんなに出るのかなーって」

キョン「…あんまりエロゲエロゲ言わない方が…」

こなた「あはは、さて…次はどうしようかな…入れたい?」

キョン「いや…そんな、連続はちょっと…」

こなた「あー、やっぱりそういう物なんだ」

293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:21:25.10 ID:LitYI/23O

キョン「…ふぅ」

こなた「それはいわゆる賢者モードってやつ?」

キョン「ですね…」

こなた「何考えてるの?」

キョン「今は…こなたさんが卒業したらどうしようかって…」

こなた「キョンくん…」

キョン「こなたさんは3年、俺はまだ1年…2年も空いてますし…会えないのは…」

こなた「私ね、卒業したら就職するんだよ」

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:24:56.95 ID:LitYI/23O

キョン「就職…ですか…」

こなた「近くにレンタルビデオショップがあるでしょ?あそこ、知り合いがやってて、そこで店員になるんだ」

キョン「先を見てますね…」

こなた「キョンくん、バイトにこればいいじゃない?」

キョン「バイト…ですか」

こなた「そうしたら、一緒にいられるでしょ」

299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:28:14.31 ID:LitYI/23O

キョン「それもいいですね」

こなた「まだ1年も先だけどね」

キョン「…それもそうですね。鬼が笑う様な話です」

こなた「ふふ、そうだよ」

キョン「心配事が、一つ減った気がします」

こなた「じゃあ、そろそろ行けるかな?」

しゅ、しゅるっ

こなた「ほら、キョンくんの好きなポニテだよ♪」

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:33:03.36 ID:LitYI/23O

がばっ!

こなた「…えっと…キョンくん…?」

キョン「…それは反則です。ペナルティです」

こなた「あ、ちょっと、んっ…」

ふにふにむにむに

キョン「やっぱりノーブラなんですね…貧乳でも、柔らかいですよ」

こなた「んっ…キョン、くん…あっ」

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:42:31.76 ID:LitYI/23O

こなた「え、えっと…その…」

キョン「今更待ったは無しですよ」

こなた「ち、違くて…その…」

こなた「…優しく…してね…」

キョン「…それも反則ですっ」

ちゅ、ちゅぅっ

こなた「んむっ…ん、ふぅ…ちゅっ、ぷちゅっ…ちゅっ…」

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:48:58.72 ID:LitYI/23O

こなた「はぁ…はぁっ…」

キョン「…脱がせますね…」

こなた「ま、待って…自分で脱ぐから…さ…」

キョン「…はい」

こなた「………」

こなた「…あんまり見たら、恥ずかしいんだけどさ…」

キョン(し・ま・ぱん!し・ま・ぱん!)

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:55:10.11 ID:LitYI/23O

キョン「ぱんつは是非ともそのままで」

こなた「え…脱がないと、出来ない…っ!?」

キョン「ずらします」

こなた「…せめて、せめて初めてくらい…普通にしようよ…」

キョン「…分かりました」

311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 05:00:59.85 ID:LitYI/23O

こなた「そんな、心底残念そうな顔されても…」

キョン「………」

こなた「初めては一生物の思い出なんだからさ」

キョン「…はい」

こなた「以降は、大抵理解できる自信はあるけどね」

キョン「えっと…例えば?」

こなた「言わせないでほしいよ…」

349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 10:48:19.24 ID:LitYI/23O

こなた「…ちょっと、待って…私、まだ準備できてなくて…」

キョン「えっと…舐めていいですか」

こなた「ちょ、舐め!?いや、それはちょっと…」

キョン「こなたさんも俺の舐めてくれたんで、お返しがしたいんですよ」

こなた「う…」

キョン「こなたさん…」

こなた「…はぁ、私の負けだよ…じゃあ、お願いしようかな…」

350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 10:56:09.65 ID:LitYI/23O

すっ…しゅるっ…

こなた「ぅあ…恥ずかしいなぁ…」

俺の目の前で、泉先輩が素っ裸になっている。今朝の時点では予測もしていなかった…例えるなら、初めて閉鎖空間に行った時の様な。
泉先輩の身体は、見た目通りに幼くて…もちろん、毛も生えていない。

こなた「こうすれば…いい?」

キョン「はい…じゃあ、失礼します…」

ベッドに腰掛けて脚を左右に開いた泉先輩のあそこは、幼くて…ぴったりと閉じたままだった。

355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 11:00:06.60 ID:LitYI/23O

ちゅっ…ちゅぅっ…ぴちゃ…

こなた「んっ…キョンくん、息が荒いよ…」

キョン「そりゃ…ここまできたら」

こなた「ひぁっ!?ぅ、息が掛かって…」

キョン「可愛いですよ、こなたさん…」

ちゅぷ、ちゅちゅちゅっ、てろ…くちゅ、ちゅうっ…つぷぷっ、ぴちゃっ

358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 11:03:28.12 ID:LitYI/23O

こなた「っあ…あ、んっ…はぁ…はぁ…っ」

キョン「こんな感じで、どうでしょう」

こなた「んっ…はぁ…大丈夫、と、思う…けど…っ」

キョン「えっと…じゃあ…」

こなた「うん…いいよ…」

キョン「はい…」

くちゅっ…

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 11:06:54.67 ID:LitYI/23O

キョン「こなたさん…」

こなた「んっ…なに…?」

キョン「こんな直前で申し訳ないんですけど…」

こなた「…うん」

キョン「俺…こなたさんの事、大切にしますから…」

こなた「…あはは、こんな時に言われたら…その、頷くしか、ないじゃない…」

キョン「こなたさん…好きです」

こなた「私もだよ…キョンくん…」

くちゅっ…ずっ…ずぷ…っ

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 11:15:11.54 ID:LitYI/23O

こなた「んっ…ぁ…っ」

キョン「ぅ…くぅっ…」

ず、ずっ、ずずっ

キョン「あ、れ…」

こなた「…あは、は…私、処女膜、自分で破いちゃったみたいで、さ…どんな感じか見てみた時に…」

こなた「その…ごめん、ね…でも、ちゃんと初めて…だから…」

キョン「いえ…痛くないなら、良かったです…から…っ」

きゅ、きゅぅぅっ

365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 11:20:28.82 ID:LitYI/23O

キョン「…ぁ…ゴム…」

こなた「あは…忘れてる、ね…」

キョン「つ、着けます!」

こなた「…いいよ…キョンくん。このまま…」

キョン「え…」

こなた「大事に、してくれるんだよね?」

キョン「…はい」

こなた「いいよ…このまま…んっ…」

ずずっ…ずっ…ずぷっ

372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 11:28:25.28 ID:LitYI/23O

キョン「大丈夫…ですか…っ」

こなた「う、ん…大丈、夫…だから…いい、よ…もっと…っ」

ずっ、ずっ、ずっ

こなた「もっと…動いて、も…っ」

ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ

こなた「もっと、激しく、して、もっ」

ずちゅっずちゅっずりゅっずぶっ

キョン「はぁ、はぁっ、はぁっ」

こなた「んっ、あ、あっ、あぁっ!」

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 11:47:47.92 ID:LitYI/23O




キョン「…すみません…」

こなた「あはは、気にしないでいいよ。着けなくていいって言ったの、私だし…」

キョン「いや、でも…」

こなた「それに、中に出さなきゃ大丈夫って思ってるかもしれないけど、それって間違いなんだよ」

キョン「…え?」

こなた「カウパー…まぁ、先走りだね。あれにも精子が入ってるから。ゴムを着けるなら、最初からじゃないと」

こなた「じゃあ、私はシャワー浴びてくるから…キョンくん、先に寝ててよ」

キョン「あ…はい…」

381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 11:54:15.95 ID:LitYI/23O

キョン「…寝れねぇ…」

トントントントン…

こなた「キョンくん、もう寝たかな?」

キョン「ぁ…」

こなた「ふふ…お布団、お邪魔しまーす」

もぞもぞ…ぎゅっ

こなた「…あったかいね…」

385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 12:05:30.66 ID:LitYI/23O

キョン「ぅ…朝…?」

こなた「あぁ、キョンくん、起きた?朝ごはんできたよ」

キョン「え…ぁ…はい…」

こなた「ほらほら、遅刻しちゃうから!昨日の思い出すのは、後でやってよね」

キョン「夢じゃ、無いんですよね…」

こなた「夢で済ませたら、恨むよー」

389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 12:11:40.81 ID:LitYI/23O

かがみ「おーす、こなたー…と、キョン?」

つかさ「こなちゃん、キョンくん、おはよー」

キョン「あ、おはようございます」

こなた「つかさ、かがみ、おはよー」

かがみ「キョンって、こっちだったっけ?」

キョン「いや、その…」

こなた「昨日お泊まりしたんだよ」

391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 12:17:57.52 ID:LitYI/23O

つかさ「へぇー、良いなあ、キョンくん。こなちゃんの作るご飯、美味しいよねー」

キョン「あ、はい。ビーフシチュー美味しかったです」

つかさ「ビーフシチューかぁ…美味しそうー」

かがみ「いやいやいや…」

こなた「まぁ、つかさだからね」

394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 12:25:41.17 ID:LitYI/23O

かがみ「でも、こなたが男子を泊めるなんてねぇ」

こなた「いやぁ、お父さんがキョンくんを気に入っちゃってねぇ」

かがみ「なるほど…でも、こなたってそういうの、一番遅そうなのにねー」

こなた「大人になるのは唐突だよねぇ」

かがみ「…は?」

405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 12:37:18.23 ID:LitYI/23O

かがみ「えーっと…」

こなた「かがみんも頑張ってー」



つかさ「クリームコロッケって、作るの大変なんだよー」

キョン「そうなんですか…じゃあ、リクエストはやめた方がいいですか」

つかさ「しょうが焼きとか、唐揚げとか、簡単美味しいよねー」

キョン「唐揚げは大好物です」

410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 12:43:17.25 ID:LitYI/23O

かがみ(いやいやいや…こなたの事だし、ちょっとお酒を飲んだとかきっとそれくらい…)


こなた「キョンくんが食べたいなら、クリームコロッケも作るよー」

キョン「あ、じゃあ、俺も手伝いますから」

こなた「ダメだよー。台所は女の戦場なんだから」

つかさ「こなちゃん、昔っぽいーw」

こなた「やっぱり、旦那さまには居間でどっしり座ってて欲しいからねぇ」

かがみ「旦那!?」

419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 12:55:55.92 ID:LitYI/23O

つかさ「こなちゃん、いいお嫁さんになるよー」

かがみ「け、結婚してからもオタクは続けるんでしょっ」

こなた「んー…規模はかなり縮小すると思うけどねぇ」

キョン「そうなんですか?」

こなた「やっぱり、旦那さま一筋で行きたいよねー?」

キョン「まぁ、悪い気はしないですね」

かがみ「!?」

427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 13:08:28.02 ID:LitYI/23O

かがみ「そ、そういえば…おじさまの子離れは、どうだったの?」

こなた「あぁ、あんまりくっついてはこなくなったよ」

つかさ「良かったねー」

かがみ「じゃあ、もう付き合いごっこは…」

こなた「でも、お父さんがキョンくんを気に入っちゃってねー、毎日呼べって言うんだよー」

かがみ「!?」

つかさ「あはは、キョンくん、大変だねー」

こなた「むしろこのまま、お婿においでよw」

かがみ「!!!??!?」

436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 13:18:20.76 ID:LitYI/23O

キョン「え、えーっと…」

つかさ「キョンくん、困ってるよーw」

こなた「急すぎたかな?w」

かがみ(フルフルフル)

こなた「じゃあ、またお昼にねー」

キョン「はい、また」

440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 13:26:27.25 ID:LitYI/23O

キョン「…ふぅ、また俺が先…だな」

昼休み、また屋上のベンチに腰掛けて泉先輩を待つ。ここ数日で、これが当たり前の様になってしまった。

ガチャッ…キィィ…

重い屋上のドアが開く音。

かがみ「…キョン」

443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 13:30:53.52 ID:LitYI/23O

キョン「え、あ…柊、さん…」

かがみ「………」

キョン「どうか、しましたか…?」

かがみ「アンタは…いつまで彼氏ごっこを、続けるの…?」

キョン「…え?」

かがみ「一体いつまで、こなたと一緒にいるの!?」

かがみ「今までこなたは、ずっと私と一緒にいた…」

かがみ「こなた…私のこなた…」

かがみ「それを…それをアンタみたいなポッと出の男にっ!!」

448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 13:34:16.23 ID:LitYI/23O

かがみ「ねぇ…一体、いつまでなの…」

かがみ「いつまで私は、我慢すればいいの…」

かがみ「いつまで待てば…髪の毛を下ろしたこなたが戻ってくるの…」

かがみ「答えてッッ!!」

こなた「…何してるの、かがみ」

454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 13:38:19.23 ID:LitYI/23O

こなた「…ごめんね、キョンくん…これ、お弁当…」

かがみ「ぁ…あ…こ、こなた…」

こなた「今日は、一人で食べてくれるかな…?」

キョン「…はい」

こなた「…うん。また、放課後に」

かがみ「違うの…違うの…っ…こなた…こなたぁ…っ」

キィィ…バタンッ

459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 13:43:33.46 ID:LitYI/23O

ハルヒ「あら、今日は教室で食べるのね」

キョン「ん?あぁ、ちょっと…な」

ハルヒ「…そう。SOS団の活動は?」

キョン「あー…すまん、暫く無理だ」

ハルヒ「……そう。泉先輩の頼みだもん…仕方ないわね」

キョン「この埋め合わせはまた…」

ハルヒ「…いいわよ。そのかわり、何か不思議を見付けてらっしゃい」

462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 13:48:07.02 ID:LitYI/23O

長門「涼宮ハルヒの精神に変化が見られる」

古泉「そうですか…珍しく昼休みに神人が出ないと思ったら…」

長門「彼と会話をした事で精神が安定した。定期的に彼と会話させた方がいい」

古泉「そうは言っても…」

長門「少なくとも、ホームルームの時間くらいは雑談させるべき」

古泉「…彼に話してみましょう」

466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 13:52:23.82 ID:LitYI/23O

こなた「あぁ、キョンくん。待ってたよ」

キョン「あ、こなた先輩…」

かがみ「………」

キョン「ぁ…柊、先輩…」

こなた「ほら、かがみ」

かがみ「…昼間は…ごめんなさい」

こなた「ごめんね、キョンくん。私からちゃんと説明したから」

キョン「え…じゃあ…」

こなた「うん、本当に付き合っている事も、昨日の事も」

かがみ「っ!!」

だっ

こなた「あ、かがみ!」

473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 14:03:05.75 ID:LitYI/23O

こなた「…ふぅ」

キョン「…何か、すみません…」

こなた「何でキョンくんが謝るの?」

キョン「いや、俺さえ居なきゃ…」

こなた「バカな事言わないでよね。怒るよ」

キョン「…すみません」

こなた「…さ、帰ろうか。クリームコロッケ、作ろう」

キョン「はい…あ、お弁当美味しかったです」

こなた「残したりしなかったよね?」

キョン「もちろん」

478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 14:10:56.53 ID:LitYI/23O

翌朝


古泉「少し、いいですか?」

キョン「ん?あぁ、悪いな、最近…バイトも大変だろ?」

古泉「…いえ、それはいいのですが」

キョン「…ん?」

古泉「今日の昼休み…部室に来て頂けますか」

キョン「あ、あぁ…分かった」

古泉「それと、涼宮さんにはくれぐれも内密に…それでは」

483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 14:14:51.52 ID:LitYI/23O

古泉「すみませんね、呼び出してしまって」

キョン「いや…大丈夫だ」

古泉「昼食は?」

キョン「まだだが…適当にパンでも買うさ」

みくる「キョンくん…」

長門「………」

キョン「…で、話したい事って何だ?」

古泉「貴方は、涼宮さんの自己紹介の台詞を覚えていますか?」

キョン「自己紹介?」

487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 14:24:30.94 ID:LitYI/23O

キョン「あー…ちょっと待ってな…」

長門「『東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。』」

古泉「んふ、長門さん、ありがとうございます…さて、既にご存知の通り、僕は超能力者」

長門「私は宇宙人」

みくる「私は未来人です」

古泉「これは、涼宮さんが望んだ事で、僕たちはここに居ることになります」

みくる「気付きませんか…もう一つ…」

キョン「…異世界人…か?」

古泉「ご名答」

長門「簡潔に言うと、泉こなた、柊かがみ、柊つかさ、高良みゆきは異世界人」

キョン「………」

491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 14:30:35.18 ID:LitYI/23O

みくる「私…泉さんたちと、同じクラスなんです…いつの間にか」

みくる「でも、クラスの皆は前から居たように接していますし…」

キョン「じゃあ、これは…」

古泉「ええ、涼宮さんが呼び出した、異世界の住人でしょうね」

古泉「貴方が泉さんと一緒にいるにも関わらず、神人の数が少ない事も、説明がつきます」

494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 14:36:09.92 ID:LitYI/23O

キョン「…待ってくれ…例え、そうだとしてもだ…俺は…俺は…」

長門「涼宮ハルヒが彼女たちを不要と判断したとき、存在が消滅する」

長門「証拠も残さず、記憶からも」

キョン「っ!!」

だっ

古泉「…少々言い過ぎましたか」

みくる「でも、キョンくんは…知らなきゃいけないんですよね…」

497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 14:38:33.54 ID:LitYI/23O

キョン「こなた先輩っ!」

こなた「キョンくん、どうかした?そんなにハァハァしてたら怪しい人だよ」

キョン「…っ…」

こなた「え、ちょ、ちょっと、何処に…!」

キョン「俺は…俺は…っ」

こなた「…キョンくん…」

499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 14:43:37.43 ID:LitYI/23O

ガチャッ、バタンッ!

キョン「ここなら…」

こなた「もう…屋上行くなら行くって言ってくれれば、歩いてきたのにさ」

キョン「こなた先輩…」

こなた「…何か、話したい事があるんでしょ?」

キョン「…はい」

こなた「…座ろっか」

キョン「…はい」

504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 14:50:42.10 ID:LitYI/23O

キョン「あの…俺…俺…っ」

こなた「………」

キョン「…こなたさんが…好きです…」

こなた「…うん」

キョン「………」

こなた「………」

キョン「本当に…本当に…っ」

こなた「…私は…」

508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 14:57:53.71 ID:LitYI/23O

こなた「…私は…この世界の人間じゃ、無いんだよね」

キョン「…え…?」

こなた「昨日、部屋で見つけたんだよ…これ」

涼宮ハルヒの憂鬱

こなた「…SOS団…キョン…ちょっと、引っかかってたんだ」

キョン「…これ…俺たちが…」

こなた「私、このシリーズ好きでね。コスプレなんかもしたのにさ…」

こなた「…でも、キョンくんが好きだったのは…本当だから…この世界では、短かったけど…本当なんだよ」

509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 15:01:23.60 ID:LitYI/23O

キョン「…あの…っ」

こなた「かがみや、つかさや、みゆきさんは知らないと思う…それで、ずっと生きてくんだと思う」

こなた「知ってるんだ…涼宮さんの力。思い出したから」

こなた「…私たち、いつ消えるんだろうね…」

こなた「消えても、誰も覚えていなくて」

こなた「私たちも忘れちゃって」

こなた「…キョンくん、好きだけど…その事も…」

513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 15:06:09.63 ID:LitYI/23O

こなた「…しんみりしちゃったね…ごめんごめんw」

キョン「こなたさん…」

こなた「まぁ、いつ消えるか分からない分、思いっきり楽しまなきゃね!二次元に入ったなんて、世のオタクが羨むよw」

キョン「………」

こなた「…ね…キス、しようか…」

キョン「…はい」

517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 15:13:00.53 ID:LitYI/23O

翌日…こなた先輩たちは、いなくなった。

ぼんやりとした記憶を頼りに、3年の教室を覗いてみても見当たらず

靴箱にも名前は無くなっていて

一緒に帰るときには、いつも曲がっていた角も無くなり

降りていた駅の名前すら、見付けられず。

522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 15:17:48.88 ID:LitYI/23O

何故か手元に残った、涼宮ハルヒの憂鬱。

このおかげで、俺は泉こなたと言う名前と、彼女のユルい笑顔を忘れてはいない。

ただ、会えないと分かっているし、無駄な希望は持っていないが。

さて…今日もハルヒのワガママを聞かねば…。

明日は土曜。アイツの不思議探険も、激しくなるだろう。

529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 15:23:08.87 ID:LitYI/23O

放課後に部室に集められた。

いつも通り、本を読む長門。

メイド服でお茶を淹れてくれる朝比奈さん。

オセロで負ける古泉。

全く、人を集めておいて、遅刻するとはハルヒのやつめ…。

535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 15:27:12.06 ID:LitYI/23O

ばぁんっ!

勢いよくドアが開けられる。

キョン「遅いぞ、ハルヒ」

ハルヒ「うるさいわね。明日の活動を決めたわよっ!」

やれやれ、どうせまたくじ引きで分かれて不思議探しだろう。長門と一緒になれば図書館だし、朝比奈さんや古泉と一緒なら喫茶店か…。

ばんっ!と机に手を叩き付ける音。ハルヒの袖に付いた腕章が揺れる。

ハルヒ「明日は泊まりで埼玉に行くわよ!」

541 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 15:30:00.79 ID:LitYI/23O

キョン「はぁ…?」

何でまた、埼玉なんかに…

キョン「ちょっと待てよ…」

ハルヒ「じゃあ、各自準備して、9時に校門集合ねっ!解散っ!」

キョン「聞いちゃいねぇ…」

古泉「いつもの事ですから…念のため、機関の方で宿や食事は手配しておきましょう」

みくる「じゃ、じゃあ、失礼しまーす…」

549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 15:35:18.68 ID:LitYI/23O

まったく、奴の行動はいつも突飛で困る。
こっちの財布事情も考えて欲しいもんだ。

妹「キョンくん、はさみー。あれ、何処か行くのー?」

キョン「あぁ、ちょっと泊まりがけでな…明後日には帰るから」

妹「私も行きたいー!」

キョン「ダメだ。ちなみに今回は一泊だから鞄も小さい。入り込もうとしてもダメだぞ」

妹「えー!?」

適当に妹をあしらって、荷物を鞄に詰めていく。
…暇なときにでも、読んでみるか…涼宮ハルヒの憂鬱…思い出を見ているみたいで、恥ずかしいけどな。

さて、埼玉まではいくらかかるんだ?

554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 15:41:09.09 ID:LitYI/23O

翌朝、相変わらず早く着いているハルヒにジュースを奢らされ、電車に乗り込む。

何と、古泉が切符をおごってくれた(もちろん、機関が買ったのだろうが)これで大分懐が温かくなったのは言うまでもない。

埼玉までの数時間、電車は時間通りに進み、俺たちは適当にウノでもしつつ時間を潰した。

『次は、埼玉、埼玉…』

埼玉で降りると、ハルヒは周囲を一瞥してどんどん進んで行く。まったく、何を根拠に進んでいるんだか。

561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 15:56:02.65 ID:LitYI/23O

ハルヒ「ここよ、ここ!ここで降りるわ!」

鷲宮…ね…ここに何があるんだか…

ハルヒ「ここには、巫女服のツインテールがいるらしいわ!」

キョン「ツインテール…ね…」

ハルヒ「やっぱりエビの味がするのかしら!試食とか出来ないかしらね!」

古泉「できたら真っ先にグドンが来そうですね…」

長門「ユニーク」

何をバカなことを。
ん…?グドン…ツインテール…エビ…?

565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 16:04:23.28 ID:LitYI/23O

ハルヒ「ここに巫女服のツインテールがいるって聞いてきたんだけど!?」

つかさ「はぁ…?」

ハルヒ「いるの?いないの?どっち!」

つかさ「え、えーっと…こなちゃーん、巫女服のツインテールって知ってるー?」

こなた「んー?かがみの事だと思うよー?」

かがみ「こなたー、お守りは私がやるから、境内の方お願ーい」

こなた「この人が巫女服のツインテールですけど」

かがみ「?」

572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 16:13:08.30 ID:LitYI/23O

ハルヒ「何よ、普通の人じゃない!何処がツインテールなのよ!」

かがみ「えっと…この髪型、ツインテールって言って…」

長門「幻滅した」

ハルヒ「こうなったらこのツインテールでもいいわ!古泉くん、撮影するのよ!」

古泉「すみませんね、団長命令ですので」

ん…さっきの子は…かがみ…こなちゃん…?

573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 16:15:16.18 ID:LitYI/23O

こなた「んー、結構落ち葉があるなぁ…しんどいぞー」

キョン「はぁ、はぁ…境内は…あ、いた…」

こなた「髪の毛、まとめようか…」

しゅる…きゅっ

キョン「!!」

キョン「…こなた…さん…?」

こなた「んー?」

578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 16:19:09.22 ID:LitYI/23O

こなた「えーっと…どちら様…?」

キョン「え、あ…その…」

キョン「すみません、人違いで…」

こなた「でも、私の名前、呼びましたよね。こなたさん、って」

キョン「…はい」

キョン「…でも、もう、良いです…すみません、掃除中に」

こなた「…はぁ…?」

キョン「あ、あと…これ、貴女の本じゃ無いですか?」

こなた「…?確かに、これ、何処かに行っちゃったけど…違うと思いますよ?」

580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 16:21:30.50 ID:LitYI/23O

キョン「………」

こなた「…まぁ、わざわざ持ってきてくれたし、受け取っておきますね。ありがとうございました」

キョン「…はい」

こなた「あ…お礼と言うと何ですけど、何か食べます?そこに出店あるんで」

キョン「ポニーテール」

586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 16:27:40.99 ID:LitYI/23O

こなた「…へ?」

キョン「あ、いや、間違えました…」

ズキンッ

こなた「…え、と…私だったからまだいいですけど、他の人なら引かれてますよ」

キョン「すみません、忘れてください」

ズキンッズキンッ

キョン「…ビーフシチューが食べたいです」

こなた「っっ!!」

ズキンッズキンッズキンッ!

593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 16:34:27.90 ID:LitYI/23O

キョン「だ、大丈夫ですか?」

こなた「う…は、はい…ちょっと、クラッとして…」

キョン「すみません、変な事ばかり…」

こなた「ホントに…ビーフシチュー出してる出店とか、見たこと無いよ」







こなた「…キョンくん」

622 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 16:51:07.32 ID:LitYI/23O

こなた「いやぁ、すっかり忘れてたねぇw」

キョン「どちら様と言われたときの絶望感は中々味わえないです」

こなた「ふふふ…w」

キョン「?」

こなた「いやぁ、会いに来てくれて嬉しいよw」

キョン「…はい。ハルヒに感謝です」

630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 16:55:36.27 ID:LitYI/23O

こなた「うわ、遠いところから来たね」

キョン「ええ…だから、明日には帰らないと」

こなた「うーん…とりあえず、携帯のアドレス交換して…はい、これ住所」

キョン「あ、どうも…」

こなた「…もしも、さ…キョンくんが卒業して…それでもまだ、私の事を覚えていたら…来てくれるかな?」

キョン「はい、必ず」

633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 17:01:45.79 ID:LitYI/23O

ハルヒ「キョン!何やってるのよ!」

かがみ「うわ、こなた、全然掃除してないじゃない!」

こなた「ごめんごめん、遠恋の彼氏にたまたま会えたら、こんなものだよかがみん」

かがみ「え、遠恋って…遠距離恋愛…?」

ハルヒ「彼氏って…アンタのこと…?」

キョン「え、あ…あぁ…」

古泉「…少々バイトに行ってきますので…」

643 名前:擬音 ◆GION/eLscs [] 投稿日:2009/03/17(火) 17:10:24.62 ID:LitYI/23O

普段、二次創作なんて殆どやりません。
ハルヒは1巻しか読んだことありません。
らきすたにいたっては原作もアニメも見たこと無いです。つべなんかでちろっと見るだけです。

そんな擬音の文章に付き合っていただき、ありがとうございました。
ところどころ似てないとかキャラが違うと言う部分があったかと思いますが、見逃してくださいませ。
180前後からここまで読んでくれて、ありがとう!

680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 18:22:16.24 ID:LitYI/23O

泉父「なぁ、こなた」

こなた「何、お父さん」

泉父「ドラマみたいなやつ、やってみたいなぁ」

こなた「また唐突だしよく分からないし…」

泉父「娘をお前何かにはやらーん!ドゴォッ!」

こなた「…もう2年待って欲しいな」

684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 18:26:01.86 ID:LitYI/23O

泉父「2年だな!いいぞ、待つぞ!」

こなた「…あぁ…お父さんは覚えてないんだよね…」

泉父「だが…そんな相手がいるのか?」

こなた「ま、まぁ…その、ねぇ?」

泉父「2年だぞ、2年!」

こなた(…大丈夫だよね、キョンくん…)

687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 18:31:27.55 ID:LitYI/23O

こなた「DVD5点ですねー、返却は一週間後です。ありがとうございましたー」

こなた「…ふぅ…あ、休憩もらうねー」

店員「はぁい、行ってらっしゃい、チーフ」

店長「あぁ、泉さん。お疲れさん」

こなた「あ、店長。お疲れさまです。休憩いただきます」

店長「はいよ。あ、泉さんさ、今晩食事とか、どう?」

こなた「あ、すみません…うち、家事するの私なんで…」

店長「あー、そっかそっか。んじゃ、また今度の機会にでも」

692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 18:42:01.18 ID:LitYI/23O

こなた「あ…メール…へぇ、キョンくん、ちゃんと卒業出来たんだ…ふふっ…」

こなた「おめでとう、私もこのあいだ、チーフになったんだ。お互いに頑張ろうね…と」

こなた(キョンくんとのメールのやり取りも、もう2年かぁ…ふふ、お互い変わらないんだろーなぁ…)

こなた「さって…もう一頑張りといきまっしょい!」

698 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 18:49:24.41 ID:LitYI/23O

かがみ「おーす、こなたー」

こなた「あ、かがみんじゃん。今日はもう講義終わったんだ?」

かがみ「そうよー。だから、何か面白い映画無いかなーって」

こなた「んー…あ、そういえばレッドク○フが返ってきてるけど」

かがみ「マジ!?それ、それ借りる!」

こなた「まいどーw」

かがみ「そういえば、こなた…遠距離恋愛、あれ続いてんの?」

こなた「どーだろ…メールはしてるけどねぇ」

かがみ「ふーん…あ、二泊三日でいいよ」

こなた「あいよー」

701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 18:57:52.64 ID:LitYI/23O

こなた「じゃあ、お疲れさまでーす」

店長「ほーい、また明日ねー」

こなた「さって、と…今日は何が安かったかな…お、キャベツと豚肉…焼きそばにしようかなー」

こなた「ん…あ、キョンくんからメール…?」

『約束、覚えていますか?』

こなた「約束…?」


『卒業して、それでも私の事を覚えていたら…来てくれるかな?』


こなた「あ…え、あれだよね…あの、約束…だよね…?」

どき、どき、どき…

710 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 19:17:26.16 ID:LitYI/23O

こなた「え、えーっと…『覚えてる、けど…キョンくん、本気?』」

キョン『もちろんです。ハルヒも普通の子になったんで、気兼ねなくこなたさんの方に行けます』

こなた「うわ、うわ…ホントだ…夢じゃない…っ!」

こなた「『分かったよ。私は待ってるから』、と…」

キョン『そっちの大学に受かったんで、3月中にでも挨拶に行きます』

こなた「え、ちょ、早いよっ!」

716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 19:26:05.58 ID:LitYI/23O

泉父「お、今日は焼きそばか?」

こなた「うん、目玉焼きはオマケしといた」

泉父「何か良いことあったのか?」

こなた「ふふふ、ちょっとねー♪」

泉父「…男だな」

こなた「!?」

717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 19:30:26.72 ID:LitYI/23O

泉父「ほう、キョンくん…か」

こなた「うん、二年前からメールしてて…」

泉父「で、こっちに来るのか」

こなた「こっちの大学、受かったって言ってたから、来ると思うけど…」

泉父「いつだ?」

こなた「3月中には挨拶に来るって」

泉父「挨拶!?」

720 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 19:41:20.06 ID:LitYI/23O

泉父「挨拶…ふむ…」

こなた「お父さん?」

泉父「アレをやりたいな」

こなた「アレ?」

泉父「俺の娘は〜」

こなた「あー…頼んでみる?」

泉父「うむ」

724 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 19:49:33.18 ID:LitYI/23O

キョン『今週末の夕方とか、どうでしょう?』

こなた「大丈夫だよ。鷲宮まできてくれれば、迎えに行くから」

キョン『久々に会うとなると、ちょっと照れますねw』

こなた「だよねw」

キョン『…楽しみにしてます』

こなた「私もだよ、キョンくん」

730 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 19:55:55.41 ID:LitYI/23O

キョン「あ、お久しぶりです…」

こなた「あ…背、ちょっと伸びたかな?」

キョン「こなたさんは…あんまり変わりませんねw」

こなた「うわ、ひどいなぁw」

キョン「………」

こなた「………あは、は…」

キョン「何を話すか、迷いますね…」

こなた「とりあえず、家、行こうか?」

キョン「…はい」

731 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 19:59:29.26 ID:LitYI/23O

こなた「ぁ、そうそう…ちょっと頼みたいんだけど…」

キョン「はい?」

こなた「うちのお父さんがさ、ドラマみたいなやり取りがしたいって言ってて…」

キョン「ドラマ…?」

こなた「ほら、娘さんを下さい!やらん!みたいなアレを」

キョン「あぁ、なるほどw」

738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 20:15:50.48 ID:LitYI/23O

こなた「ただいまー」

キョン「お邪魔します…」

泉父「おぉ、君がキョンくんだな。ささ、こっちだこっち」

こなた「ごめん、付き合ってあげてよ」

キョン「…はい」

泉父「じゃあ、始めようか。ほら、そっちに座りなさい」

741 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 20:26:12.82 ID:LitYI/23O

キョン「………」

泉父「………」

こなた「………ほら、キョンくん…」

キョン「…娘さんを…こなたさんを、俺に下さい!」

泉父「ダメだダメだ!お前なんかに娘はやらーん!」

キョン「お願いします!」

泉父「ダメだ、帰れぇっ!」

どかっ!

キョン「うっ…」

こなた「ちょ、ちょっとお父さん!」

キョン「お願いしますっ!」

743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 20:29:01.70 ID:LitYI/23O

泉父「いやぁ、良かったよ、キョンくん」

こなた「もう、ホントに殴るなんて…キョンくん、大丈夫?」

キョン「あ、はい…」

泉父「何か、鬼気迫る物があってね、ついつい…」

キョン「…本気ですから…」

こなた「…え?」

キョン「俺…俺、まだ大学入ったばかりですけど!こなたさんを幸せにしますから!」

泉父「…まだ、ダメだ」

こなた「お父さん…」

744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 20:32:44.46 ID:LitYI/23O

泉父「幸せにするって、キミに何ができる?キョンくんは学生だろう。もしもこなたが身籠ったとして、収入の無い生活で、どう幸せにするんだ」

キョン「………」

こなた「お父さん…」

泉父「だから、今はこなたはやれん」

キョン「…はい」

泉父「だが…大学を卒業して、ちゃんと就職して、また今の言葉が言えれば、その時は…こなたを貰ってくれ」

キョン「はいっ!」

こなた「………ありがとう、お父さん…」

747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 20:38:13.69 ID:LitYI/23O

泉父「で、だ…何処の大学だい?」

キョン「えーっと…○○大学なんですけど」

こなた「あれ、そこ…かがみと一緒だよ」

キョン「え?」

こなた「ほら、巫女服ツインテール」

キョン「あぁ、あのw」

759 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 20:47:08.94 ID:LitYI/23O

こなた「もしもキョンくんに時間があるなら、明日かがみんと見てきたらどう?」

キョン「え、こなたさんは…」

こなた「あはは、明日は仕事だから…夕方には上がるけど」

キョン「そうですか…」

泉父「ふむ…キョンくんの親御さんさえよければ、ここから通うかい?部屋を借りる手間も省けるだろう」

キョン「でも、迷惑じゃ…」

泉父「毎日こなたと会えるぞ」

キョン「…両親説得してきます」

762 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 20:53:27.24 ID:LitYI/23O

キョン「…一旦帰った後、荷物まとめてだったら大丈夫です」

泉父「ふむ、じゃあ入学式の2、3日前には来れるようにしたまえ。部屋は片付けておくから、宅急便なんかで送ってくれれば運んでおくよ」

キョン「お世話になります」

こなた「…ふぅ、キョンくん、お風呂使っていいよ」

キョン「あ…はい…」


763 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 21:00:06.80 ID:LitYI/23O

キョン「お風呂、ありがとうございました」

こなた「うん…ほら、こっち。どの部屋もちらかってるからさ、私の部屋だけど…」

キョン「…あ…はい…」

こなた「…今日はダメだからね…あんまり遅くまで起きてると、響くから」

キョン「そ、そんなこと!」

こなた「考えてない?」

キョン「…ちょっと考えてました」

768 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 21:15:13.02 ID:LitYI/23O

こなた「一応明日、かがみんが迎えにきてくれるから。9時には準備、済ませて」

キョン「…はい」

こなた「キョンくん…来てくれて、嬉しかったよ…」

キョン「…約束、ですから」

こなた「忘れないでくれて…ありがとう…」

キョン「…はい」

こなた「おやすみ…キョンくん…」

ちゅっ

773 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 21:21:52.12 ID:LitYI/23O

かがみ「お邪魔しまーす」

キョン「あ、おはようございます」

かがみ「アンタがキョン?私、柊かがみ。こなたの友達よ」

キョン「今日はよろしくお願いします」

かがみ「はいはい。ほら、行くわよー」

キョン「…ツインテール…」

かがみ「…何か言った?」

キョン「いえっ」

776 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 21:27:49.74 ID:LitYI/23O

キョン「へぇ…ここが…」

かがみ「結構大きいでしょ。何か見たいところ、ある?」

キョン「えーっと…学食?」

かがみ「…アンタも相当ね…」

キョン「それくらいしか思い付かなくて…」

かがみ「ま、いいけどね…こっちよ。ランチくらいなら、先輩がおごってあげるw」

キョン「いただきますw」

780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 21:32:37.53 ID:LitYI/23O

かがみ「ごちそうさま」

キョン「ごちそうさまでした」

かがみ「さて…じゃあ、私は図書館に行くんだけど…一人で帰れる?」

キョン「え、一緒に帰らないんですか?」

かがみ「何でまた…今日だって、ここに来る予定があったから連れてきただけなんだから」

キョン「はぁ…」

かがみ「…アンタ、一人で帰る自信、無いの?」

787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 21:41:42.15 ID:LitYI/23O

かがみ「そっちの棚の3段目探して」

キョン「えーっと…あ、これですか?」

かがみ「違うっ!これはちょっと時代がずれてるから、もう少し後の…」

キョン「これだ」

かがみ「…ん、いいわ。ありがとう」

キョン「いえ…」

かがみ「…ねぇ」

キョン「はい?」

かがみ「敬語、止めてくれない?」

790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 21:46:18.27 ID:LitYI/23O

かがみ「なーんか、慣れないのよね…」

キョン「…はぁ…」

かがみ「私の事も、かがみでいいわ。双子の妹いるから、柊じゃわかんないし」

キョン「…はぁ」

かがみ「返事は?」

キョン「…わかった」

キョン「…で、かがみ…何調べてるんだ?」

かがみ「レポート。アンタもやることになるのよ」

791 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 21:51:29.55 ID:LitYI/23O

かがみ「あー…もうこんな時間…キョン、帰るわよ!」

キョン「んぁ…」

かがみ「…静かだと思ってたら、寝てたの?」

キョン「ん…すまん…」

かがみ「ほら、さっさと資料、返してきて」

キョン「んー…」

キョン(何か、高校時代を思い出すな…こっちの方が、よっぽど生産的だが…)

796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 21:55:04.24 ID:LitYI/23O

こなた「おかえり、キョンくん、かがみん」

キョン「ただいま…えっと…こなた…」

こなた「…え…?」

かがみ「www」

キョン「す、すみません…」

こなた「いや…いいよ、呼び捨てで…えっと…キョン…」

キョン(/////

こなた(/////

807 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 22:07:06.33 ID:LitYI/23O

こなた「なるほどねぇ…うん、私も敬語、使わなくていいよ」

キョン「でも…」

かがみ「でもじゃないの!普通にこなたって呼べばいいでしょー?」

こなた「そうだよー。私は気にしない…って言うか、距離が近くなったみたいで嬉しいって言うか…」

キョン「…こなた…」

こなた「…キョン…」

キョン「…やっぱり」

こなた「ちょっと恥ずかしいねw」

809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 22:15:27.74 ID:LitYI/23O

かがみ「大体アンタはねぇ、しつっこいのよぉ…」

キョン「一途っていって欲しいんらけどぉ」

こなた「あー…二人とも未成年なのに飲みすぎだって…」

かがみ「こにゃたはどーおもってんのよぉ!」

こなた「わ、私?私は…うれし」

かがみ「こにゃたは私のだーっ!」

むぎゅーっ

キョン「らめれす。こなたは俺の嫁っ!」

ぎゅーっ

817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 22:22:48.07 ID:LitYI/23O

こなた「あー、つかさ?悪いんだけど、かがみん引き取りに来てくれないかなぁ…うん、うん、つぶれちゃってさ…助かるよぉ…」

キョン「ぅ…あたまいた…」

こなた「まったく、飲みすぎだよ…私は止めたんだからね!」

キョン「すまん…っ…」

こなた「ほら、お水。明日、一旦戻るんでしょ?」

キョン「あぁ…荷物、取りに行かなきゃ…」

こなた「どれくらいに出るの?」

キョン「昼過ぎ、かな…」

821 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 22:25:54.99 ID:LitYI/23O

こなた「お昼かぁ…丁度仕事だなぁ…」

キョン「あ、別に…またすぐ、会えるから…」

こなた「そうだけど…さぁ…」

キョン「…こなた…」

こなた「ん…?」

キョン「…頑張るから、俺…」

こなた「…うん」

ぎゅっ

つかさ「こんばんはー、お姉ちゃん引き取りにきましたー」

824 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 22:29:56.15 ID:LitYI/23O

こなた「ごめんね、わざわざ」

つかさ「ううん、車だし、そんなに時間もかからないから大丈夫だよ」

こなた「つかさも元気そうでよかった。お店はどう?」

つかさ「段々お客さんも増えてきて、常連さんもできた感じ。あ、これ、うちのケーキだけど」

こなた「おー、ありがとー」

つかさ「じゃあ、またね、こなちゃん。お幸せにーw」

こなた「まだ早いってwおやすみー」

830 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 22:35:13.19 ID:LitYI/23O

こなた「…さて…」

キョン「…zzz」

こなた「キョンー、こんなとこで寝ちゃったら、風邪ひくってー!」

キョン「ん…ん…」

こなた「ほらー、布団行こうよー」

キョン「うぅ…ん…」

ぎゅぅっ

こなた「…え、ちょっと、キョン!はーなーしーてー!」

833 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 22:38:29.99 ID:LitYI/23O

ハルヒ:地元の大学
キョン:埼玉の大学
長門:宇宙へ
みくる:未来へ
古泉:機関へ
こなた:レンタルビデオショップの店員
かがみ:大学生
つかさ:スイーツのお店を出している
みゆき:東大法学部で弁護士を目指す

838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 22:40:59.03 ID:LitYI/23O

こなた「キョン…動けないんだけど…」

キョン「…zzz」

こなた「ねー…私、明日も仕事だからー…」

キョン「…zzz」

こなた「………」

もぞもぞもぞ…

こなた「…ダメだ、抜けらんない…」

850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[泣けるコピペ見てたら涙が止まらん] 投稿日:2009/03/17(火) 23:01:47.82 ID:LitYI/23O

こなた「…zzz」

キョン「…ん…あれ…?」

こなた「…zzz」

キョン「…こなた…こなた…?」

こなた「ん…?」

キョン「おはよ、こなた」

こなた「うん…おはよう、きょん…ちょっと待って…」

こなた「んっ…朝ごはん、つくる…」

キョン「ん…昨日、ごめんな…何か、すごいことした気がする…」

こなた「…私を抱き枕にしてずっと寝てた」

キョン「…ごめん」

こなた「…怒ってないよw」

852 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 23:09:59.44 ID:LitYI/23O

こなた「はい、ご飯とお味噌汁。も少しで玉子焼き焼けるから」

キョン「…毎日俺の味噌汁を作ってくれないか…」

こなた「…急に何?」

キョン「これをプロポーズの言葉にしようと思って」

こなた「予約?wはい、玉子焼き」

キョン「ん…美味い」

857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 23:18:00.18 ID:LitYI/23O

こなた「じゃあこれ、お昼に食べてって」

キョン「あ、ありがと…」

こなた「じゃあ、また…待ってるから」

キョン「ん…また」

ちゅっ

こなた「…(/////」

861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 23:25:56.56 ID:LitYI/23O

店長「泉さん、食事、考えてくれた?」

こなた「あ、ごめんなさい…ちょっと今日は、彼氏と…」

店長「え…」

こなた「あはは、2年越しでやっと実ったって言うか…すみません」

店長「いや、そっか…」

こなた「じゃあ、失礼します」

店長「はーい、お疲れー。あ、鈴木さん、この後食事でもどぉ?」

867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 23:30:28.87 ID:LitYI/23O

こなた「えっと…あ、メール…」

キョン『今、家に着きました。3月の終わり位には、またそっちに行きます』

こなた「…またしばらくはお父さんと二人かぁ…ちょっと寂しいかなぁ…」



泉父「…こなた」

こなた「んー?何、お父さん」

泉父「キョンくんは帰ったんだぞ」

こなた「うん……あ…」

泉父「取り皿が一つ多いな」

876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 23:40:14.33 ID:LitYI/23O

こなた「さて…私の隣の部屋でいいかな…」

こなた「うわ、埃…けほっけほっ…」

こなた「んー…雑巾もってこなきゃダメかな…」

こなた「あ、カーテン洗わなきゃ…」

こなた「…同棲…だよね…」

こなた(//////

880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 23:46:36.47 ID:LitYI/23O

こなた「これでいいかな…うん」

こなた「後は、荷物が来たらここに運ぶだけ…」

こなた「…(そわそわそわ」

こなた「…待ち遠しい…っ」

こなた「…あ、晩御飯の買い物行かなきゃ…」

893 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 23:58:04.84 ID:LitYI/23O

泉父「こなた…」

こなた「んー?」

泉父「キョンくんがいないからってさ…」

こなた「うん…」

泉父「毎日焼きそばって、流石にどうよ」

こなた「作る気しないー…」

898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 00:00:05.93 ID:BPNTjwiCO

泉父「キョンくんにバラす」

こなた「!?」

こなた「わかったよ、お父さん…明日はおでんにするからさ…」

泉父「おでんか…いいなぁ、最近も夜はまだ寒いからなっ」

こなた(適当に鍋に入れるだけだし、簡単なんだよね…)

904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 00:09:56.79 ID:BPNTjwiCO

かがみ「おーす、こなたー…あれ、元気無いじゃない」

こなた「やほー、かがみん…」

かがみ「…キョンね?」

こなた(ぴくっ)

かがみ「…何かされたの?相談なら乗るよ…何なら、みゆきに連絡取って…」

こなた「えっと…キョンが…キョンが…」

かがみ「うん…」

こなた「3月末まで向こうに帰ってる…」

かがみ「24シーズン1を1から4まで借ります。はい、会員カード」

913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 00:21:21.60 ID:BPNTjwiCO

かがみ「まったく…アンタの依存も困ったもんねぇ…」

こなた「それは言わないでよ…」

かがみ「この前まではゲーム、今はキョン…何なら、こなたもうちの大学受ければ?」

こなた「むー…」

かがみ「ま、あと1週間でしょ?そうしたら、またキョンがくるんだから」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 11:36:21.02 ID:BPNTjwiCO

キョン『じゃあ、明日の夕方には着くから』

こなた『わかったよ。晩御飯作って待ってるから』

キョン『ビーフシチューがいいです』

こなた『ついでにポニテ?w』

キョン『是非にw』

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 11:47:04.00 ID:BPNTjwiCO

キョン「戻りましたー」

かがみ「おーす、キョンー」

こなた「あぁ、お帰りー。荷物は私の部屋の隣に置いてあるよ」

キョン「ありがとうございます」

こなた「………」

キョン「?」

かがみ「また敬語使ってるー…」

キョン「あぁ…えっと…ありがとう、こなた」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 11:59:52.41 ID:BPNTjwiCO

かがみ「とーりーあーえーずっ!キョン…ここ座りなさい」

キョン「いきなり何を…」

こなた「ごめんねー、お父さんのビール、勝手にあけちゃってさ…」

キョン「あと1年くらい待てんのか」

かがみ「うるさーい!そもそもねぇ、あたしは年上なんだから、敬いなさいよぉ…」

キョン「いや、敬語使うなって言ったの」

かがみ「口答えすにゃー!」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 12:17:30.36 ID:BPNTjwiCO

かがみ「アンタは急に出てきたと思ったらこにゃたをさらってくんだからー…」

キョン「好きな人を好きと言って何が悪い」

かがみ「むきー!」

つかさ「こんばんはー、お姉ちゃん引き取りに来ましたー」

こなた「あぁ、いらっしゃーい…」

かがみ「つかさー!アンタも飲みなさーい!」

つかさ「私、車なんだから無理だよお姉ちゃん…」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 12:45:55.24 ID:BPNTjwiCO

つかさ「こなちゃんの料理はやっぱり美味しいねぇ」

こなた「つかさのケーキも美味しいよー」

かがみ「こにゃたはわたしのだー!」

キョン「こなたは俺の嫁」

ぎゅっ

こなた「…キョン、酔ってる?」

キョン「…ちょっと」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 12:53:58.81 ID:BPNTjwiCO

こなた「キョン、そろそろ寝た方がいいよ…ただでさえ明日入学式なんだからさ」

キョン「…うん…」

こなた「かがみも、程々にしないと。二日酔いになるよ?」

かがみ「…こにゃたのくせにぃ…」

つかさ「こなちゃん、お仕事始めてからしっかりしてきたよねぇ」

こなた「つかさこそ、早起きとかしてるんでしょ?」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 13:03:45.04 ID:BPNTjwiCO

つかさ「お仕事好きだし、大丈夫だよ」

こなた「そっか…つかさの作ったクッキー、美味しかったもんね」

つかさ「あはは、お菓子作りって楽しいんだよー」

かがみ「zzz」

キョン「zzz」

つかさ「あ…お姉ちゃん、寝ちゃった…」

こなた「キョンも寝ちゃったし…お開きかな?」

つかさ「うん、また皆でご飯食べたいね」

こなた「みゆきさんとは中々会えないけどね(苦笑)」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 13:08:17.04 ID:BPNTjwiCO

こなた「…キョン、これからここに住むんだね…」

こなた「キョンが戻ってる間、寂しかったんだよ…」

こなた「これからは一緒…」

こなた「ふふ…大好きだよ、キョン…」

ちゅっ

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 13:16:30.45 ID:BPNTjwiCO

こなた「キョン、起きてよ、キョン!」

キョン「ん…?」

こなた「遅刻するよー?ほら、駅でかがみも待ってるってさ」

キョン「あー…ありがとう、こなた」

こなた「朝ごはん、昨日のビーフシチューとパンだから、さっと食べちゃって。一緒に出ようよ」

キョン「あれ、こなたは?」

こなた「残念、もう食べちゃったよ」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 13:23:02.26 ID:BPNTjwiCO

キョン「じゃあ、行ってくる」

こなた「うん、気を付けて。もしもサークルとか入って遅くなるんだったら、メールくれる?」

キョン「そんな早く入る訳w」



かがみ「キョン、アンタうちのサークルに入りなさいよ」

キョン「サークル…?」

かがみ「まぁ、休日適当にぶらつくだけのサークルだけど。さんぽ部」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 13:45:53.37 ID:BPNTjwiCO

キョン「また不思議探索と似たような…」

かがみ「卒業で人数減って、今奇数なのよ。いいわね、入学式とか説明とか終わったら、図書館に来なさいよ」

キョン「…了解」

かがみ「美味しいお店とか探せるから、こなたを連れていけると思えばいいでしょ?」

キョン「ふむ…」

かがみ「じゃあ、また後で」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 13:50:14.93 ID:BPNTjwiCO

キョン「…なぁ」

かがみ「あぁ、終わった?」

キョン「まぁな。ところで、今日は妙に人が少ない様な気がするんだが」

かがみ「まぁ、講義は明日からで皆休みだからね」

キョン「…あれ、かがみは何で来てるんだ?」

かがみ「べ、別に…何だっていいでしょ…」

キョン「いや、レポートでも無いみたいだし」

かがみ「あ、アンタが迷わないためにわざわざついてきたとかじゃ、絶対に無いんだからね!」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 13:57:42.32 ID:BPNTjwiCO

キョン「…ふぅ…」

かがみ「もう、他に用事が無いなら、さっさと帰るわよ!」

キョン「…あー…さんぽ部って、甘いものの店とかも探すのか?」

かがみ「ん?まぁ、適当にぶらついてる内に見付ける事もあるけど」

キョン「帰る途中で、何か甘いものが食べたいんだ」

かがみ「…わかったわよ。教えてあげるから、さっさと行くわよ!」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 14:03:46.69 ID:BPNTjwiCO

かがみ「つかさー、お客さん連れて来たわよー」

つかさ「あれ、お姉ちゃん…と、キョンさん?」

キョン「ども…」

つかさ「入学式だっけ、終わったんですか?」

キョン「ええ、帰りに甘いものを食べたくて…」

かがみ「席、空いてる?」

つかさ「えっとね…あ、一番奥の席、片付けるから。お姉ちゃんはいつものモンブランでいい?」

かがみ「うん、よろしく」

キョン「じゃあ、俺も…」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 14:06:42.95 ID:BPNTjwiCO

キョン「ケーキ屋とは聞いてたが…」

かがみ「中の席で食べることもできるのよ。姉の私が言うのも何だけど、中々のものよ?」

つかさ「お待たせー。ケーキセットのモンブラン二つね。伝票置いておくね」

キョン「…うん、美味い」

かがみ「でしょー?モンブラン好きなのよね!」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 14:15:12.21 ID:BPNTjwiCO

キョン「ふぅ…ごちそうさま」

かがみ「じゃあ、帰りましょうか」

キョン「いや、ここからなら何とか分かるから」

かがみ「そう?」

つかさ「ケーキセット2つで840円ですー」

キョン「はい…と、モンブラン一個、持ち帰りで貰えますか」

つかさ「こなちゃんにお土産ですか?だったらこっちのチョコレートのやつ、こなちゃん好きですよ」

キョン「あ、どうも…じゃあそっちで」

つかさ「はーい。全部で1100円ですねー」

キョン「えっと…はい、丁度で」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 14:29:09.26 ID:BPNTjwiCO

かがみ「へぇ、こなたにお土産ねぇ…」

キョン「自分だけ食べる訳にもいかないしな」

かがみ「ふーん…あ、これ、私の分」

キョン「いや、俺の奢りだから」

かがみ「ん?」

キョン「ほら、今日は休みなのに、大学まで来てくれたし」

かがみ「ふーん…ふふ、じゃあ、奢られておく」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 14:43:50.40 ID:BPNTjwiCO

キョン「じゃあ、また」

かがみ「ん。サークル勧誘、今週末から始まると思うけどさ、アンタはさんぽ部なんだからね!」

キョン「はいはい…他のは断るよ」

キョン「…じゃ」



かがみ「奢り…ふふん♪」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 14:50:24.26 ID:BPNTjwiCO

キョン「ただいまー」

こなた「おかえりー、知ってる人、いた?」

キョン「流石に居ないだろ。かがみがついてきてくれたくらい。あ、これお土産」

こなた「んー?あ、つかさのお店じゃん。行ったの?」

キョン「ああ…つかささんが、こなたはこれが好きだって」

こなた「分かってるじゃん、つかさ。ありがとう、キョン」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 18:00:17.05 ID:BPNTjwiCO

こなた「で、講義とかどんな感じなの?」

キョン「………」

こなた「…キョン?」

キョン「聞いてなかった」

こなた「キョン…」

キョン「可哀想な物を見る目で見詰めないでくれ。明日かがみに教えてもらうから」

こなた「ちゃんとしなきゃ、ダメだよ…あ、キョンもケーキ食べる?」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 18:16:11.20 ID:BPNTjwiCO

キョン「でも、それはこなたの…」

こなた「いいから。ほら、あーん」

キョン「あ…あーん…」

ぱくっ、むぐむぐ…

キョン「あ、これも美味い…」

こなた「キョンは何食べたの?」

キョン「モンブランだけど、こっちも美味いな」

こなた「モンブランはかがみのおすすめだからねー。でも私はチョコの方が好き」

むぐむぐ

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 18:30:47.47 ID:BPNTjwiCO

キョン「………」

こなた「…ん?」

キョン「悪い、もう一口」

こなた「えー…ダメ」

キョン「ダメ?」

こなた「だーめっ」

ぱくっ

キョン「おかしてでも うばいとる」

がばっ

こなた「な、なにをするきさまらー!」

ちゅーっ

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 18:37:20.38 ID:BPNTjwiCO

キョン「ぷはぁ」

こなた「…いきなりは酷いよ…」

キョン「…きさまら?」

こなた「ん?」

キョン「きさま『ら』?」

こなた「その場のノリで」

はむ、むぐむぐ

こなた「ごちそーさまー」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 18:53:55.32 ID:BPNTjwiCO

キョン「そういえば、昨日…」

こなた「ん?」

キョン「こたつで寝ちゃったんだな」

こなた「流石に上まで運べなくてねー」

キョン「…夜這いとか出来そうだよね」

こなた「まぁ…隣だしね」

キョン「………」

こなた「いきなり・無理矢理、は、嫌われても仕方ないとおもうよ」

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 19:26:34.79 ID:BPNTjwiCO

こなた「新しい生活で、ココロが疲れてるからさ、も少し落ち着いたらにしよ?」

キョン「…了解」

こなた「キスくらいならしてあげるから。ほら、お風呂入って、早く寝ないと。かがみには連絡しておくから」

キョン「はいよー」



こなた「かがみん?」

かがみ『おーす、こなたー。どうかしたの?』

こなた「いやー、キョンがどうやって講義受けるか聞いてなかったみたいでさぁ、明日、教えてあげて欲しいんだよね」

かがみ『それはいいけど…こなた、母親みたいね』

こなた「あはは…まぁね…」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 20:14:53.88 ID:BPNTjwiCO

かがみ「あ、キョン!」

キョン「かがみ、おはよう」

かがみ「アンタねぇ…抗議の受け方くらい聞いてなさいよ…」

キョン「すまん、眠くて」

かがみ「…はぁ…貸し一つだからね…」

キョン「また何か奢るから」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 20:36:20.60 ID:BPNTjwiCO

キョン「ふぃー…」

かがみ「キョン、終わった?」

キョン「あ?あぁ…」

かがみ「じゃあ、サークル行くわよ。私のパートナー、アンタなんだから」

キョン「パートナー?」

かがみ「二人一組で探索するのよ。一人だとそのまま帰っちゃうかもしれないし、迷ったりしたら大変でしょ?」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 20:52:28.74 ID:BPNTjwiCO

キョン「何でまた、俺がパートナーなんだ?」

かがみ「私の元々のパートナー、先輩だったのよ。卒業しちゃってパートナーがいなくなったから、自分で探さなきゃいけないの」

キョン「なるほどね…」

かがみ「…言っておくけど、女の先輩よ?」

キョン「何も言ってないんだが」

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 21:00:15.04 ID:BPNTjwiCO

かがみ「…い、いいから!さっさと活動するわよっ!」

キョン「今日は何を?」

かがみ「…そうね…何か美味しいお店、探しに行きましょうか」

キョン「甘いのがいいな」

かがみ「定食屋かもしれないわよ?」

キョン「食って帰るなら、こなたに連絡しないと…」

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 21:09:57.99 ID:BPNTjwiCO

かがみ「んー…あ、ここの角、曲がってみましょうか」

キョン「あ?あぁ…それ、何だ?」

かがみ「これ?さんぽ部マップ。今までの活動の賜…らしいわよ」

キョン「らしい、って…」

かがみ「私もまだ50回も活動してないんだから、仕方ないじゃない」

キョン「なるほど…お、あそこは?」

かがみ「んー…ダメね、もうマップに載ってるし。あ、あっちは大丈夫みたいよ」

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 21:18:55.79 ID:BPNTjwiCO

キョン「…確かに甘味だが…」

かがみ「…文句言わない。美味しいじゃないの」

キョン「洋菓子の気分」

かがみ「おばさん、おはぎもう二つ!あんこときな粉!」

キョン「俺はきな粉ひとつとずんだ餅ひとつで」

かがみ「…食べるんじゃない」

269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 21:23:42.66 ID:BPNTjwiCO

キョン「ふぅ…美味かった…」

かがみ「お腹膨れたわね…」

キョン「おはぎ5つも食えば、腹も膨れるだろうに」

かがみ「甘いものは別腹なの!」

キョン「………」

かがみ「な、何よ…」

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 21:40:02.88 ID:BPNTjwiCO

キョン「…太るぞ」

かがみ「うっ…」

キョン「おはぎって、米だからさ」

かがみ「………」

キョン「お前さん、茶碗に一杯のあんこと丼一杯のご飯食べたのと同じくらいじゃないか?」

かがみ「う、うるさいうるさーい!」

キョン「まぁ、味は良かったな。また来てもいいかも」

かがみ「だよねー♪」

キョン「…太るぞ」

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 21:53:08.33 ID:BPNTjwiCO

ネタが

っていうか、キョンが

287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/18(水) 22:04:28.24 ID:BPNTjwiCO

キョン「俺たちの恋はこれからだ!」

こなた「第一部完ッ!」



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