1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:20:19.15 ID:z+4txZAH0
岡部「おい!!ちゃんと自己紹介しろ!!」
キョン「あ!?」
岡部「ぐっ……いや、なんでもない」
キョン「……」
ハルヒ(なによ、こいつ)
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:22:46.40 ID:z+4txZAH0
ハルヒ「ただの人間には興味ありません。この中に……」
キョン(うぜぇ……)
キョン「おい」
ハルヒ「なによ」
キョン「お前、あんま調子こいてんなよ」
ハルヒ「?」
キョン「あんなこと言って、この先どうなるか想像も出来ないのか?」
キョン「バカじゃねえの」
ハルヒ「…!あんたには関係ないでしょ!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:25:11.40 ID:z+4txZAH0
国木田「キョン、また煙草吸ってるの?」
キョン「国木田か……またうざい奴と一緒になっちまったな」
国木田「とか言いつつ、進学校にちゃっかり入学できるキミもなかなか要領がいね」
キョン「べつに…ただ家が近かっただけだし」
国木田「そうなんだ」
谷口「国木田の奴…よくあんな不良と話せるよな…」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:28:09.63 ID:z+4txZAH0
ハルヒ(髪型も毎日変えてるのに、全然不思議なことなんて起きない)
ハルヒ(はあ…やっぱりあたしの望むことなんて一生……)
キョン「おい、お前その顔やめろ」
ハルヒ「はあ?なんであんたに顔のことでとやかく言われなきゃなんないの!?」
キョン「お前の辛気くせえ顔見てるとむかつくんだよ」
ハルヒ「……!!」
キョン「マジうぜえ」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:32:04.77 ID:z+4txZAH0
キョン「お前、その髪なに?ぶっちゃけおかしいんだけど」
ハルヒ「……だから、あんたには関係ないでしょ」
キョン「関係なくねえよ、目障りなんですけど?」
ハルヒ(こいつ…なんでつっかかってくんのよ)
キョン「うっとうしいんだよ…ばっさり切ればマシだけどな」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:34:00.54 ID:z+4txZAH0
翌日
キョン「お、髪切ったのか?」
ハルヒ「……うるさいわね。べつにあんたに言われたからってわけじゃないからね」
キョン「ま、マシにはなったな。あとはその仏頂面やめろや」
ハルヒ「……」
キョン「無視かよ」しゅぼっ
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:35:58.27 ID:z+4txZAH0
ハルヒ「!?あんた、なにしてんのよ!!」
キョン「あ?煙草だけど?」
ハルヒ「バカじゃないの!?教室で吸ってんじゃないわよ!!」
キョン「ちっ……うぜえ」
キョン「おい!!灰皿!!」
谷口「はいいいい!!ただいま!!!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:39:06.52 ID:z+4txZAH0
キョン「……」
ざわざわ
キョン「みせもんじゃねえぞ、静かにしろ」
シーン
国木田「はは…相変わらずだな、キョンは」
ハルヒ(なによ、こいつ。偉そうに)いらいら
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:41:21.86 ID:z+4txZAH0
放課後
キョン「ちーっす」
長門「……」
キョン「ここ、何部?」
長門「部屋の前に書いてある」
長門「文芸部」
キョン「あっそ」
キョン「お前一人なら、ここ借りるわ」
長門「……」
長門「わかった」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:44:09.45 ID:z+4txZAH0
ハルヒ(ほとんどの部活に仮入部してみたけど、どれもつまんない)
ハルヒ(……どこかに、あたしの求める部はないのかしら)
キョン「おい、涼宮」
ハルヒ「!!…またあんた……」
キョン「はー…だからその顔やめろ」
キョン「むかつくんだよ」
ハルヒ「もうほっといて!!」
キョン「ちっ……うぜえんだよ、ただでさえ席近いんだからよ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:45:48.74 ID:z+4txZAH0
キョン「ちょっとこっちこい」
ハルヒ「…いやよ、なんであんたの言うこと聞かなければなんないの?」
キョン「こいっつてんだよ!!」ぐい
ハルヒ「痛い!!ちょっと離してよ!!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:48:22.85 ID:z+4txZAH0
キョン「ここだ」
ハルヒ「なにここ……文芸部?」
ハルヒ「こんなところに何があるって言うの?」
キョン「入ればいいだろ」
ぎい……
ハルヒ「……」
ハルヒ「文芸部の人?」
長門「長門有希」
ハルヒ「そう、有希ちゃんね。あたしは涼宮ハルヒ」
ハルヒ「で?ここに何があるっていうのよ?」
キョン「……」
ハルヒ「ちょ…ちょっと、なんでブレザー脱いでんのよ……」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:50:11.38 ID:z+4txZAH0
キョン「お前も楽にしろよ」ぱさっ
ハルヒ「いや……あんたどういうつもりよ……」
キョン「はあ?どうもこうもねえよ。お前のためを思って特別にこの部屋を用意したんだよ」
ハルヒ「やめて……近づかないでよ……」
キョン「……」
ハルヒ「いやあああ!!!!」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:53:18.53 ID:z+4txZAH0
キョン「じっとしてろ」ぐっ
ハルヒ「!!ちょっと離して!!やめてよ!!」
キョン「大人しくしろって」
ハルヒ「いや!!!!」
キョン「うるせえ!!!!!」
ハルヒ「ひっ!!」びくっ
キョン「これ、つけてろ」
ハルヒ「え?なにこれ……腕章?」
キョン「今日からお前がここのリーダー」
ハルヒ「え?え?」
キョン「じゃあな、二人でがんばってくれや」
ばたん
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:57:08.92 ID:z+4txZAH0
ハルヒ「なに…これ?」
ハルヒ「団……長?」
長門「応援団から失敬したと言っていた」
ハルヒ「……い、いったいどういうことよ、有希ちゃん」
長門「あなたが様々な部に仮入部していることを知った彼が」
長門「気に入った部がないなら、自分で作ればいいと」
ハルヒ「……なんなのよ……一体……」ぽろぽろ
ハルヒ「わけわかんない!!」ぽろぽろ
ハルヒ「なによ……ひっぐ……あいつ……」ぽろぽろ
長門「彼は優しい人」
長門「あなたを誰より心配している」
ハルヒ「……迷惑なのよ」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:02:31.38 ID:z+4txZAH0
男子生徒「ぐはっ!!」
キョン「気ぃつけろや。お前どこの学校のもんだよ?」
男子生徒「か、勘弁してください……慰謝料なら払いま……がはっ!!」
キョン「そういう問題じゃねえよ」
キョン「お前、一方的にぶつかっといてそれはねえんじゃないの?」
男子生徒「す、すみません……急いでいたもんですから……」
キョン「ちっ、マジ気をつけろや、このボケ」
男子生徒「ほ、本当にすみませんでした……」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:05:59.98 ID:z+4txZAH0
佐々木「ふふ、相変わらず暴力的な男だね、君は」
キョン「あ!?」
キョン「ちっ……佐々木か」
佐々木「おや、牙をおさめるとは……君もだいぶ丸くなったものだ」
佐々木「以前はこの僕にさえくってかかってきたというのに」
キョン「べつに」
キョン「お前の相手は疲れるだけだからよ」
佐々木「まあ、それはいいとして」
佐々木「どうだい今夜。僕の家に寄っていかないかい?」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:11:43.58 ID:z+4txZAH0
キョン「わり、無理だわ」
佐々木「今夜なら……家の者は誰もいない」
佐々木「僕らを咎めるものはいないんだ、寄っていきたまえよ」
キョン「誰も見てないからって、約束破るのはいいのかよ?」
佐々木「……」
キョン「マジ今のお前にはがっかりだ。またな」
佐々木「くくく……生真面目な男だ。それでこそキミらしい」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:13:45.51 ID:z+4txZAH0
翌日
キョン「うす」
谷口「キョンさん!!おはようございます!!!!」
キョン「朝からうるせえ」ばしっ
谷口「いてえええ!!!!」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「お、おはよう……」
キョン「……ああ」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:15:28.81 ID:z+4txZAH0
ハルヒ「あ、あのさ……」
キョン「あ?」
ハルヒ「そ、その……昨日はありがと」ぼそっ
キョン「声小せえよ」
ハルヒ「ありがとうって言ってんの!!もう言わないから!!」
キョン「ちっ……ほんとうざいな……」
ハルヒ「ふん」
朝倉「うーん、青春ねぇ」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:18:31.01 ID:z+4txZAH0
朝倉「ねえ、キョン君」
キョン「あ?」
朝倉「涼宮さんと随分親しげじゃない」
キョン「そうでもねえよ」
朝倉「またまた、だって涼宮さんとあんな風に話せた人ってあなたぐらいよ」
朝倉「でもよかった、クラスで彼女だけ孤立しないか心配だったのよ」
キョン「なんでお前あのうざ女の心配してんだよ」
キョン「お前は委員長かっての」
朝倉「……その通りなんだけど」
朝倉(そういえばキョン君…HRのとき寝てたっけ)
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:20:39.05 ID:z+4txZAH0
キョン「……」ぐい
朝倉「……ところで、さっきから何飲んでるの?」
キョン「ジュース」
朝倉「うそでしょ、お酒くさいわよ」
キョン「ジュース」
朝倉「先生に言うわよ?」
キョン「ちくんなよ、眉毛」ぎろっ
朝倉(……人間のくせに、この迫力は何よ)
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:24:57.94 ID:z+4txZAH0
授業中
キョン「がーっ……ぐおーっ……」
教師(くっ……堂々と寝おって……)
ハルヒ(……)ぼーっ
ハルヒ(寝顔……ちょっと可愛いかも)
教師「おいそこ!!後ろ向いてるんじゃない!!」
ハルヒ「……」
教師「なんだその目は。返事をしろ!!」
キョン「うるせえなぁ」
教師「!!なんだ……」
キョン「俺が寝てるのは注意しねえくせに、なんで涼宮だけ注意してんだこら」
キョン「不公平じゃねえ?」
教師「ぐっ……」
教師「もういい……授業を続ける」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:28:36.02 ID:z+4txZAH0
ハルヒ(あたしを……かばってくれたの?)
谷口(キョンさん、マジぱねえ)
朝倉(さすがね……迫力がちがうわ)
阪中(キョン君……かっこいいのね)
教師(下手に逆らうとあとでひどい目にあうからな……)
国木田(ま、どう見てもいびきかいて居眠りしてたキョンが一番悪いんだけどね)
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:37:18.68 ID:z+4txZAH0
ハルヒ「ちょっと……」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「さ、さっきはありがと……」
キョン「お前なんで俺に礼を言ってばっかなの?」
キョン「マジきもい」
ハルヒ「!?な、なによ!!下手に出てれば偉そうに!!」
ハルヒ「べつに助けてくれなんて頼んでないんだから!!」
ハルヒ「さっきのお礼は取り消しね!!」
キョン「おう、そっちのほうがお前らしいよ」
キョン「うざいけどな」
ハルヒ「……!!!」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:41:18.16 ID:z+4txZAH0
キョン、帰宅
妹「お帰りなさい、お兄様」
キョン「ただいま」
妹「さきほど、佐々木さんから電話がありましたよ?」
キョン「佐々木から?」
妹「ええ、礼の件で……」
キョン「……どちらにしろ、あと二年はかかる」
キョン「今はどうすることもできないよ」
妹「……そうですね」
キョン「僕のほうから連絡は入れておくよ」
キョン「君は心配しなくていい」
妹「はい……」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:43:52.06 ID:z+4txZAH0
翌日、放課後
ハルヒ「いいから来なさいよ!!」
キョン「ちっ……なんだよ、ひっぱるな」
ハルヒ「いいからいいから!!」
ハルヒ「じゃーん!!」
キョン「……なんだこの部屋」
キョン「ここに住む気か?」
ハルヒ「備えあれば憂いなしってね」
ハルヒ「もちろん、ここで生活も出来るわよ!!」
キョン「うぜえ……」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:46:21.29 ID:z+4txZAH0
ハルヒ「あ、この子みくるちゃん。二年生。可愛いから連れてきちゃった」
みくる「あ、あの……初めまして」
キョン「ああ」
みくる「えっ……あの……」びくびく
キョン「まだ何か用っすか?」
みくる「いえ……その……」
キョン「ちっ……めんどくせえ……」
みくる「ご、ごめんなさい……」うるうる
ハルヒ「こら!!みくるちゃん泣かしてんじゃないわよ!!」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:50:39.38 ID:z+4txZAH0
キョン「で?部屋の家具とこの人を見せたかっただけ?」
キョン「もう帰るわ」
ハルヒ「ま、待ちなさいよ!!」
キョン「あ?」
ハルヒ「あ、あんたがどうしてもって言うなら、我が『SOS団』に入れてあげてもいいわよ」
キョン「入りたくねえ、じゃあな」
ハルヒ「!!ちょ、ちょっとは悩みなさいよ!!」
キョン「うぜえ」
ハルヒ「入りなさい!!」
キョン「無理」
ハルヒ「くっ……は、入って……」ぽろぽろ
キョン「……」
ハルヒ「入ってよぉ……」ぽろぽろ
キョン「マジうぜえ……」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:52:19.16 ID:z+4txZAH0
キョン「ちっ……ちょっとだけ付き合ってやるよ」
キョン「で?何をする部活なんだ?」どかっ
ハルヒ「あ……そこはあたしの席……」
キョン「はあ?」
ハルヒ「……なんでもない」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 23:55:59.24 ID:z+4txZAH0
ハルヒ「とりあえず、宇宙人、未来人、超能力者を探し出して」
キョン「あ?そんなのいるわけねえだろ」
キョン「バカじゃねの?」
ハルヒ「……」ぷるぷる
キョン「ま、でもここはお前の部活だし、お前の思った通りにすればいいんじゃねえの」
ハルヒ(そんなこと言われて、「わかった」って言えると思う!?)
ハルヒ(やっぱこいつ大嫌い!!)
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 00:04:49.48 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「そ、そういえば、もうすぐ転校生がくるらしいのよ」
キョン「ふーん」
ハルヒ「是非、その転校生もSOS団に……」
キョン「なんで入れるんだ?」
ハルヒ「だってこんな半端な時期に転校なんてなにか不思議……」
キョン「べつに、親の都合とかだろ」
ハルヒ「え……」
キョン「転校生が迷惑すぎるだろ、マジうぜえ」
ハルヒ「……」ぽろぽろ
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 00:07:57.77 ID:yn8+ZDBr0
キョン「ちっ……泣くな、うざいから」
ハルヒ「泣いてない!!」ぽろぽろ
キョン「はあ……マジ勘弁。もう帰るわ」
キョン「んなことくらいで泣くなよ、いい加減現実見ようや」
ばたん
ハルヒ「なによあいつ……ほんとむかつく……」ぽろぽろ
長門(彼の行為……涼宮ハルヒに良い意味でも悪い意味でも影響を与えすぎる)
長門(注意が必要)
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 00:10:33.18 ID:yn8+ZDBr0
キョン「……」
キョン「あれでよかったのかな」
長門「……」じーっ
長門「彼の後をつける」
長門「今は涼宮ハルヒより、彼の観察が最優先」
キョン「……」
キョン「つけられてるな……」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 00:14:35.45 ID:yn8+ZDBr0
キョン「……」
キョン「!!あれは……」
鶴屋「にょろーっ」
キョン(鶴屋さん……あのお嬢様がこんなところをうろついているとは)
キョン(……しかたない)
キョン「なあ、あんたうちの学校の生徒だろ?」
鶴屋「ん?君は誰かなっ」
キョン「んなことはどうでもいいんだよ、ちょっと付き合ってくれよ」
鶴屋「嬉しいねえ、お姉さんと楽しいことでもしよってのかいっ?」
キョン「ああ、とにかくついてきてくれや」
鶴屋「うーん……ま、いいかっ」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 00:17:30.81 ID:yn8+ZDBr0
長門「……」
長門「二人でホテルに入った」
長門「……観察を続けるべき?」
朝倉「じゃああたしたちも入っちゃおうか」
長門「りょうか……なぜあなたがここにいる」
朝倉「そんなことより早くいきましょうよ!!」はあはあ
長門「近づかないで、変態」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 00:33:28.72 ID:yn8+ZDBr0
鶴屋「うーん、うまくまけたかなっ?」
キョン「相手は人間じゃないかもしれませんから、完全にまけたかはわかりませんが」
キョン「とにかく、助かりました」
鶴屋「いいって、いいって。君も大変だねぇ、その若さで世界の命運を握ってるなんて」
キョン「自分で蒔いた種ですよ」
鶴屋「うまいっ!!」
キョン「……」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 00:37:38.76 ID:yn8+ZDBr0
キョン「ただいま」
佐々木「おかえりなさい」
キョン「!……ここにはくるな、って言ってたよなぁ?」
佐々木「……でも」
キョン「ちっ、一回痛い目を見ないと気がすまないのか?」ぐいっ
佐々木「……」
キョン「あ?」
佐々木「やはり、キミは乱暴者だな」
キョン「はあ?何言ってんだ?」
佐々木「帰るよ」
佐々木「押しかけてすまなかった」
キョン「……」
キョン「二度とくんじゃねえ」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 00:40:57.66 ID:yn8+ZDBr0
キョン「……」
妹「お兄様……」
キョン「ごめん、大きな声出して」
妹「いえ……」
妹「しかし……いつまでこんなことを」
キョン「言っただろ、二年だ」
キョン「それで、片がつく」
妹「お兄様……」
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 00:45:34.42 ID:yn8+ZDBr0
古泉、襲来
ハルヒ「転校生がきたわよ、いえーい……」
キョン「ちっ……だからなんだっていうんだよ」
ハルヒ「べつにぃ……事実を述べただけよ」
ハルヒ「……はぁ」
キョン「……」
キョン「ああ、うぜえ……」
キョン「入れたければ、入れればいいだろうが」
ハルヒ「……」
ハルヒ「いいの?」
キョン「だから、お前がリーダーだっての」
ハルヒ「じゃあさっそく会ってくるわ!!」
キョン「……」
キョン「うぜえ……」
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 00:50:30.66 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「というわけで、転校生よ」
古泉「どうも、古泉一樹で……」
キョン「……」
古泉「す……」
キョン「なにガン飛ばしてんだ、こら」
古泉「い、いえ……」
古泉(こ、この人は……この間僕に因縁をつけてきた……)
古泉(そんな……資料にあった写真とは似ても似つかない……)
キョン「お前、どっかで会ったっけ?」
古泉「!!そんな、滅相もございません!!」
キョン「嘘ついたら殺すぞ」
古泉「は、はは……」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 00:54:07.41 ID:yn8+ZDBr0
キョン「……」すぱーっ
みくる「ごほっ、ごほっ……煙たいです……」
キョン「あ?なんか言いました?」
みくる「い、いえ……」
キョン「いや、文句があるならはっきり言ってくださいよ、朝比奈サン?」
みくる「ほ、ほんとうになんでもないですから」
キョン「あっそ」
キョン「……」じゅう
みくる(あ、煙草消してくれた)
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:01:13.45 ID:yn8+ZDBr0
キョン「おい、古泉」
古泉「は、はい!!」
キョン「ちょっとツラかせや」
古泉「ひ……!!」
キョン「おい、こら」
古泉「は、はい、喜んで!!」
ハルヒ「なによ、まさかケンカじゃないでしょうね」
キョン「は?ちげぇよ。ちょっと男同士で話すことがあるだけだ」
キョン「なあ、古泉?」
古泉「はひぃ!!」
古泉(やばい、殺される)
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:05:37.53 ID:yn8+ZDBr0
古泉(ど、どんどん人気のないところに……)
古泉(……資料とは全然違う……彼がこんな問題のある人だとは一言も……)
キョン「屋上なら、誰もこねえだろ」
古泉「……」
キョン「じゃ、改めて……」
古泉「……」
キョン「一発殴らせろ、嘘つき野郎」
どかっばきっぐしゃっぱこーんっ
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:07:29.63 ID:yn8+ZDBr0
古泉「あがが……」
キョン「すまん、ついつい何発も殴っちまった」
キョン「てめ、この前俺にぶつかってきたボケじゃねえか、なにトボけようとしてんだよ」
キョン「くそが」
古泉「……」
古泉「なぜ、僕がこんな目に……」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:12:15.42 ID:yn8+ZDBr0
キョン(機関の一員古泉一樹……彼には気の毒だが、これくらいやらないと意味がない)
ハルヒ「ちょっと、古泉君は?」
キョン「しらねえ、帰ったんじゃないか?」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:16:34.96 ID:yn8+ZDBr0
みくる(うう……なんとかSOS団が結成されましたけど)
みくる(キョン君……情報とは違いすぎる言動です)
みくる(上からは何の連絡もないし)
みくる(わけがわかりません)
キョン「朝比奈サン、明日暇っすか?」
みくる「え?」
キョン「遊びいきましょうよ」
みくる「え、えっと」
ハルヒ「ダメよ、キョン!!」
ハルヒ「団内」恋愛は禁止だからね!!」
キョン「あ!?うるせえんだよ、人のプライベートに踏み込んでくるんじゃねえ」
ハルヒ「う……」びくっ
ハルヒ「うるさい!!あたしは団長よ!!」
キョン「じゃ、外で誘うわ」がたっ
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:18:49.35 ID:yn8+ZDBr0
キョン「ねえ、いいっしょ?いい店知ってんすよ」
みくる「で、でも……」
ばたん
ハルヒ「……」ぽつーん
ハルヒ「なによ……なによ……!!」ぽろぽろ
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:22:55.85 ID:yn8+ZDBr0
デート
みくる「結局オーケーしちゃった……」
みくる「お、男の子とデートなんて初めてです……」どきどき
キョン「はよっす」
みくる「あ、おはようございます」
キョン「んじゃ、いきますか」
みくる「はい」
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:27:30.23 ID:yn8+ZDBr0
キョン「でさぁ、うちのクラスの谷口が……」
みくる「うふふ、そうなんですかぁ」
みくる(話してみると、意外と楽しいな)
みくる(見た目だけで判断しちゃいけませんよね、反省しなくちゃ)
ハルヒ「……ずいぶん楽しげじゃない」
長門「……お似合い?」
朝倉「ふふ、あたしたちもああなりたいわね、長門さん」
谷口「あのアマ……俺のキョンさんに馴れ馴れしいんだよ……」
阪中「そうよ、あたしのキョン君に馴れ馴れしいのね」
古泉「もう帰りたいんですが……」
国木田「みんな物好きだなぁ」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:34:41.19 ID:yn8+ZDBr0
谷口「あ!?なにが『あたしのキョン君』だ!?お前こそ馴れ馴れしいんだよ!!」
阪中「谷口君こそ!!単にパシリにされてるだけで勘違いしてるのね!!」
朝倉「長門さーん、このまま涼子、いけない子になっちゃおうかしら?」
長門「理解不能、一度あなたは情報連結を解除されるべき」
古泉「帰って……いいですよね?」
国木田「僕も帰るよ、さすがに尾行するのは気が引けるしね」
ハルヒ「二人だけの世界に入っちゃって……きいい!!むかつくむかつく!!」
ハルヒ「あたしを差し置いてなにいちゃついてるのよ!!」
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:39:41.05 ID:yn8+ZDBr0
キョン「ぶっちゃけ、朝比奈サン彼氏いたりします?」
みくる「え……そ、そんなのいませんよ」
キョン「そっすか……」
キョン(……よかった)
みくる「?」
ハルヒ「『か、れ、し』……彼氏の有無を確認してるのかしら?」
ハルヒ「いい度胸じゃない……」わなわな
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:44:55.87 ID:yn8+ZDBr0
・
・
・
キョン「んじゃ、今日はこれで」
みくる「はい、今日はとても楽しかったです」にこ
キョン「……あっ、そっすか……」
キョン「……ま、俺も楽しくないことはなかったっすよ」
みくる「うふふ、じゃあまたね」
キョン「はあ、ま……」
みくる「えい」ちゅっ
キョン「!!?」
みくる「えへへ……誘ってくれたお礼です」
みくる「さ、さよなら!!」たったったっ
キョン「……」
キョン「みくる……」
ハルヒ「ああ、そう……どうやら死にたいようね……」ぼきぼき
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:49:36.23 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「みくるちゃん!!」
みくる「ふえ!?す、すすすす涼宮さん!!」
ハルヒ「団長のあたしに断りもなくデートとは、随分いいご身分ねぇ」
みくる「えっと……それは、その……」
ハルヒ「しかも最後は、き、き、キスまでしちゃって」
ハルヒ「信じらんない!!」
みくる「ご、ごめんなさぁい!!」がたがた
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:52:47.94 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「いいえ、許さないわ」
ハルヒ「罰としてあなたは」
みくる「ひいぃ……」がたがた
ハルヒ「SOS団の専属メイドとして、一生仕えるのよ!!」ずどーん
みくる「ひょええええええ!!!?」
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 01:55:38.28 ID:yn8+ZDBr0
翌日
キョン「うーす」
谷口「キョンさん!!かばんお持ちします!!」
キョン「消えろ」
阪中「肩を揉むのね」
キョン「死ね」
谷口・阪中「がーん」
ハルヒ「キョン、結局みくるちゃんとデートしてたわね」
キョン「関係ねえだろ」
ハルヒ「ふん」
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:00:25.81 ID:yn8+ZDBr0
放課後
みくる「は、恥ずかしいです……」
ハルヒ「今日からこの部室内ではその服を着ること!!いいわね」
みくる「ふえええん……」
キョン「なんだ、それ、メイドってやつか?お前は着ねえのか?」
ハルヒ「なんであたしが着なくちゃいけないのよ」
キョン「先輩にだけ着せるとかありえなくねえ?」
キョン「それにデートしただけ罰ってなんだよ、別に犯罪犯したわけでもねえべ?」
ハルヒ「……それはそうだけど」
ハルヒ「こ、ここではあたしがルールを決めるんだから、これでいいの!!」
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:05:40.45 ID:yn8+ZDBr0
キョン「……だから、それがうぜえっての」がたっ
ハルヒ「な、なによ……」
キョン「お前、自分が気に入らないからこういうことしてるんだろ?」
キョン「身勝手すぎねえ?」
ハルヒ「……あんただって、あたしが気に入らないから暴力で解決しようっての?」
ハルヒ「人のこと言えないじゃない」
キョン「んだと!?」
ばん!!
みくる「ひ……!!」
古泉「や、やめてください」
長門「暴力は、いけない」
キョン「うっせんだよ、涼宮が悪いんだろうが」
キョン「あ!?」
どん!!!
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:09:01.27 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「物に八つ当たり……不良のあんたらしいわね」
キョン「殺すぞ、糞が」ずいっ
古泉「や、やめてくださいといってるんです!!」ばっ
キョン「離せボケ!!こら!!」がすっがすっ
古泉「い、いやです……暴力だけはいけませんよ……」
キョン「くそが……どいつもこいつも涼宮を贔屓してんじゃねえぞ!!」
がちゃっ
佐々木「荒れているようだね、キョン」
キョン「……佐々木」
キョン「お前、なんでここにいる?」
309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:14:58.92 ID:yn8+ZDBr0
佐々木「くくく……キミが愉快な団体に所属していると聞いたものでね」
佐々木「見学しようと思って、たずねてみたのさ」
キョン「てめえは部外者だろうが。消えろ」
佐々木「……キミは、まだ僕をそうやって遠ざけようとするのかい?」
佐々木「いい加減、自分の運命を受け入れたまえよ」
キョン「うるせえんだよ、俺に説教すんじゃねえ」
佐々木「しかし……」
キョン「うるせえええ!!どいつもこいつも邪魔なんだよ!!」どかっ
古泉「ぎゃふん!!」
キョン「マジありえねえ、もう帰るわ」
ばたん!!
佐々木「……」
佐々木「やれやれ」
318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:22:28.05 ID:yn8+ZDBr0
佐々木「やはりこんなところまで押しかけて、迷惑だったかな」
ハルヒ「あの……あなたは……」
佐々木「ああ、わたしは佐々木……キョンとは中学時代に」
ハルヒ「へえ、あんな不良にも、こんな可愛い彼女がいたんだ」ずきっ
佐々木「いえ、彼女じゃなくて」
ハルヒ「え?彼女じゃないの?」ぱああ
佐々木「……うん、ちがうの。そんなんじゃないのよ」
ハルヒ「?」
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:26:28.67 ID:yn8+ZDBr0
キョン「ただいま」
妹「お兄様、顔色が悪いようですが……」
キョン「ああ、佐々木が学校にまできてね」
妹「……」
キョン「二年も待てないらしい」
キョン「まったく、不良を演じてもしつこく付いて回ってきて……」
キョン「迷惑な女だよ……」
321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:27:49.60 ID:yn8+ZDBr0
長門「……」ぷるぷる
朝倉「長門さん、どうしたの?」
長門「腹部に異常あり」
朝倉「ぽんぽん痛いの?」
長門「痛い……」じわっ
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:29:54.81 ID:yn8+ZDBr0
長門「痛い……排泄行為を要する」ぷるぷる
長門「トイレへ……」
朝倉「だめよ、長門さん。今日は断水の日だったでしょ?」
長門「!?」
朝倉「トイレは使えないわよ」
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:31:33.23 ID:yn8+ZDBr0
長門「いい」
長門「水を流せないくらい、どうということでもない」
朝倉「ダメ!!長門さんだけのトイレじゃないのよ!!」
長門「わたしの部屋のトイレ」
長門「あなたには関係ない」ぷるぷる
朝倉「ダメったらダメ」
朝倉「えい」
長門「情報操作……」
長門「ドアが開かない」がちゃがちゃ
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:33:44.79 ID:yn8+ZDBr0
朝倉「えへ」
長門「……今情報操作を行うと、決壊するおそれが」
長門「どういうつもり」
朝倉「長門さん、今あなたはお腹ぴーぴー」
朝倉「しかしトイレは使えない」
朝倉「今にも出そうなのよね?」
長門「……」ぷるぷる
朝倉「どんとこい!!」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:35:04.49 ID:yn8+ZDBr0
長門「意味がわからない」
朝倉「そりゃ!!」ずさあああ
長門「わたしの股の下に……」
朝倉「あーん」
長門「……」
長門「ありえない」
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:36:23.41 ID:yn8+ZDBr0
朝倉「わたしが長門さんの便器になる」きりっ
長門「いや、いやいや」
朝倉「さあ、パンツ下ろして、長門さんの茶色いものをあたしの口へイートイン」
長門「……」ぷるぷる じわっ
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:42:20.06 ID:yn8+ZDBr0
朝倉「さあ、早く!!」
長門「〜〜〜!!」ぷるぷる
朝倉「しないの?」
長門「死ね」
朝倉「え?」
長門「死んで」がすっ
朝倉「あぎゃあ!!目がぁあああ!!」
長門「情報連結の解除を確認」
長門「しかし今の衝撃で限界突破」
長門「間に合って……!!」
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 02:43:32.37 ID:yn8+ZDBr0
長門「あ……」つるっ
どさーん
長門「終わった」ぽろぽろ
朝倉「今日の夕飯はカレーよ」
長門「やめて……」ぐすん
528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 11:41:26.29 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「まったく、あいつの不真面目さといったら筆舌に尽くしがたいわ!」
ハルヒ「今日もSOS団創立以来、初の不思議探索を行うって連絡しといたのに」
ハルヒ「無断欠席するなんて!!」
古泉「まあまあ涼宮さん、彼にも用事はありますよ」
古泉(彼がこなくてよかった……)
みくる「そうですよ、キョン君らしいじゃないですか」
みくる(でも、残念だな)
長門「……」
長門(もうカレーは当分いい)
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 11:44:59.65 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ(ああ、もう、いらいらする)いらいら
ハルヒ(ん?あれは……)
ハルヒ「佐々木さん!」
佐々木「あら、涼宮さん」
ハルヒ「こんなところで会うなんて、偶然ねぇ」
佐々木「ええ、そうね」にこ
ハルヒ「買い物?」
佐々木「うん、ちょっとこの子の物をね」
ハルヒ「この子?」
女の子「……」じーっ
ハルヒ「あら、可愛い女の子ね。こんにちは」にこ
542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 11:51:31.09 ID:yn8+ZDBr0
女の子「こんにちは……」さっ
ハルヒ「あら、隠れちゃった」
佐々木「ごめんなさいね。この子、人見知りするから……」
ハルヒ「いいのいいの。名前は?」
佐々木「留美っていうのよ」
ハルヒ「へえ、留美ちゃんね」
ハルヒ「あたしは、涼宮ハルヒよ、よろしくね」
留美「……ハルヒお姉ちゃん?」
ハルヒ「そうよ」にこ
古泉「涼宮さん、子供好きなんでしょうか」
みくる「だって、あの子可愛いじゃないですか。誰だってあんな感じになりますよぅ」
長門(カレー……おえ)
545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 11:53:32.95 ID:yn8+ZDBr0
佐々木「じゃ、わたしたちは買い物があるからこれで」ぺこ
ハルヒ「うん、またね」
佐々木「……そうだね、また今度」
留美「ばいばい……」
ハルヒ「ばいばい」
佐々木「涼宮さんに留美の存在を認識させたよ」
佐々木「キョン、キミはもう逃げられないんだ」
546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 11:58:03.93 ID:yn8+ZDBr0
学校にて
ハルヒ「ちょっとあんた、なんで昨日は来なかったのよ!!」
キョン「んなのはてめえには関係ねえだろうが」
ハルヒ「関係なくないわよ!!あんたも一応SOS団のメンバーなんだから!!」
キョン「るせえな、休日くらいのんびりさせたれや」がん!!
ハルヒ「……また脅し?」
ハルヒ「あんたもいい加減成長しなさいよね」
キョン「おめえに言われたくねえよ」
キョン「いつまでもわがままが通ると思ってんじゃねえよ」
ハルヒ「あんたもね」
キョン「……」
キョン「ちっ、マジうぜえ」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:01:12.86 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「そういえば、昨日佐々木さんと会ったわよ」
キョン「!!」
キョン「なに……」
ハルヒ「小さな女の子を連れてたけど」
ハルヒ「留美ちゃんって言ったかしら」
ハルヒ「親戚の子かな」
キョン「ちっ……なにやってんだよ」
ハルヒ「え?」
キョン「……そのことは忘れてくれ」
ハルヒ「?なんであんたにそんな指示をされなきゃなんないのよ」
キョン「黙ってろ糞が!!」
ハルヒ「ひっ……」
ハルヒ「な、なによ、なんなのよ」びくびく
555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:06:37.09 ID:yn8+ZDBr0
キョン(ハルヒに留美を見せて……先手を取ったつもりか?)
キョン(余計なことを……今大人しくしていれば二年後にはお前と一緒になってやるというのに……)
キョン(しかし、今そのことを佐々木に伝えれば、確実に……)
キョン(くそ、どうすれば……)
ハルヒ「な、なによ急に黙っちゃって」
ハルヒ「もうあんたにいちいちびびったりしないんだから」かたかた
キョン(ハルヒ……こいつも邪魔だ)
キョン(こいつがいるから、俺と佐々木は結ばれない方向へどんどん向かっている)
キョン(やはり、始末するべきか?)
557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:09:39.19 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「この……聞いてんの!?」
キョン「黙れ」
ハルヒ「!!」びくっ
キョン「静かにしてくれ」
ハルヒ「は、はい」どくんどくん
ハルヒ(な、なにこの心臓の高鳴りは……)
560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:14:16.14 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「きょ、今日のSOS団の活動はなしよ」
みくる「え?」
古泉「なにか用事でも?」
ハルヒ「そ、そう、用事よ用事」
ハルヒ「じゃあ、あたし急ぐから」だっ
長門「……」
長門「帰りたくない」ぽろぽろ
562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:16:26.45 ID:yn8+ZDBr0
長門「ただいま」
朝倉「おかえりぃ」
長門「!」びくっ
朝倉「そんなに警戒しないで、何もしないわよ」
長門「うそ……」
朝倉「うふふ」
長門(なぜわたしが彼女のバックアップに回されたのか、理解できない)
563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:18:24.30 ID:yn8+ZDBr0
みくる「今日はキョン君と一度もお話できなかったなぁ……」
みくる「……そうだ、キョン君のおうちへお邪魔しちゃおうかな?」
みくる「この前住所は教えてもらってますから、行っても大丈夫ですよね?」
564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:20:08.22 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「はあはあはあ……」どたばた
ハルヒ母「あら、ハルヒおかえr」
ハルヒ「ただいま!!」
ばん!!
ハルヒ母「?騒がしいわね、なにかしら」
ハルヒ「早く早く……!!」しゅるしゅる
ハルヒ「もう、下着も邪魔!!」ばりっ
569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:22:17.96 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「なによ、これなんなの!?」くちゅくちゅ
ハルヒ「わけわかんない!!」ずぼっずぼっ
ハルヒ「指止まんないよ!!」びくん!!びくん!!
ハルヒ「……」
ハルヒ「なに?これ……」ぽろぽろ
578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:28:21.30 ID:yn8+ZDBr0
キョン「……」
佐々木「やあ」
キョン「お前、死にたいのか」がっ
佐々木「くっくっ……女性の胸倉をいきなり掴むとは、随分な挨拶じゃないか」
キョン「言ってもきかねえ奴は、痛い目を見ねえとわかんないんだろ?」
佐々木「そうやって虚勢をはるから……キミの真意を知りたくて僕はここへ来てしまうのだよ」
佐々木「いい加減、話してくれてもいいんじゃないか?」
佐々木「僕もそうだが、留美もキミのことを」
キョン「うぜえんだよ!!」
ばきっ!!
佐々木「!!?」
キョン「真意もくそもねえよ、これが俺の本性なんだよ」
キョン「お前、レイプまがいで孕まされて、よくそんな悠長なこと言ってられるな」
キョン「マジ頭おかしいんじゃねえ?」
佐々木「……」
581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:31:30.46 ID:yn8+ZDBr0
佐々木「それでも僕は……」
佐々木「キミのことが好きだよ」
ばたん
キョン「……」
キョン「目に精気がない……」
キョン「これ以上は危険かもしれないな」
妹「……」
妹「今回も失敗かしら、お父様」
590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:38:42.47 ID:yn8+ZDBr0
キョン「早急に涼宮ハルヒを始末しなければならないな」
妹「いいんですか?」
妹「過去に何度も涼宮さんを抹殺してますが」
妹「そのたびに、世界は三年前へと再構築されてますが」
キョン「俺たち『未来人』がその事実を認識できている限り、何度世界が滅びようともやってやるさ」
キョン「それがハルヒに縛られた世界を救うため、そして」
妹(お兄様……いえお父様)
妹(やはり、あたしのために……)
593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:42:34.02 ID:yn8+ZDBr0
キョン「金出せってんだよ!!」
谷口「きょ、キョンさん……勘弁してください」
キョン「お前、最近俺のこと舐めてんだろ?あ?」
谷口「そ、そんなことは……」
ハルヒ「やめなさいよ!!あんた、最近荒れてるわよ!!」
キョン「俺は元からこんなんだよ!!文句あんのか!!」
ハルヒ「!!」じゅわっ
ハルヒ「も、文句じゃないわよ……いつものあんたに戻って欲しいだけよ……」つつーっ
ハルヒ(濡れてきちゃった……)
597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:47:56.34 ID:yn8+ZDBr0
キョン「!……涼宮、お前から薄汚いメスの臭いがするぜ?」
ハルヒ「!!」
キョン「もしかして、盛ってんのか、お前」
キョン「俺とナニしたいんだ?あ?こら、言ってみろよ」
ハルヒ「〜〜〜!!」かーっ
キョン「おーい、みんな!!涼宮はよぉ、俺とヤリたくてうずうず……」
ハルヒ「や、やめてよ……」じゅんっじゅんっ
えー、涼宮、もしかしたら本当に……
信じられない、色気には興味なさそうなのに
そういえば、中学時代は付き合いまくって
ヤリまくりの痴女かよ
俺も相手を願いたいものだね
ハルヒ「やめて……」
600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:51:11.19 ID:yn8+ZDBr0
キョン「おいおい、泣くなよ、面倒だからよ」
ハルヒ「う……ぐす……」ぽろぽろ
キョン「泣くなって……」
ハルヒ「あああ……」じわっ
キョン「泣くなってんだよ!!」
ハルヒ「うわあああああっぁっぁっぁあぁあああん!!!!!!!!!」じょろろろろろろろろろ
キョン「うわ、こいつ漏らしやがった!!」
615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 12:56:59.34 ID:yn8+ZDBr0
朝倉「あなたたち、何やってんの!!」
阪中「あ、朝倉さん、涼宮さんが……」
朝倉「!?これは……」
朝倉「とにかくみんなで掃除するのよ!!」
朝倉「女子の誰か、涼宮さんをトイレへ!!
朝倉「体操着を持っていって、着替えさせてあげて!!」
阪中「う、うん……」
阪中「涼宮さん、行こう?」
ハルヒ「う、うん……」しくしく
朝倉「まったく……」ぺろっ
朝倉「キョン君、覚悟しといたほうがいいわよ」
キョン「……」
キョン(この場合、俺より涼宮のほうが批難の対象になりやすい)
キョン(これで自殺でもしてくれれば、助かるんだがな)
625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 13:01:50.84 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「……」
ひそひそ
キョン(涼宮ハルヒ……周囲からは気の毒だと思われつつも、奇特なものを見る目に苛まれている)
キョン(しかしこのままズルズルとこの状況が続けば、世界を滅ぼしかねないからな)
キョン(一気に絶望に突き落とすか、それとも……)
628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 13:05:14.48 ID:yn8+ZDBr0
朝倉「というわけでね、涼宮さんお漏らししちゃってもう大変!!」
長門「……」
朝倉「ま、でも学級委員のこのあ・た・しの大活躍でなんとかおさめることができたんだけどね♪」
長門「そう」
朝倉「ああ、でも涼宮さんのお汁も美味しかったけど、やっぱり長門さんのが格別よね」
長門「まさか」ぞわっ
朝倉「ちょうだい♪」
長門「あ…あ…あ…」がたがた
669 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 14:00:31.67 ID:yn8+ZDBr0
朝倉「げふっ……」
長門「……」
朝倉「美味しかったわよ、長門さん」
長門「余すところなく吸い取られた」ぐすっ
673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 14:03:53.57 ID:yn8+ZDBr0
キョン「おい、涼宮」ぽん
ハルヒ「ひっ……」びくぅ!
キョン「あ?肩叩いただけでなんだそりゃ。お前ちゃんと学校に来て偉いな」にやにや
ハルヒ「……!!」ぶんぶん
キョン「なに首振ってんの?」
ハルヒ「……ゃ!!」
キョン「聞こえねえよ、ボケが!!」がたん
ハルヒ「きゃっ!!」
674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 14:05:52.50 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「やめて!!やめてよ!!」ひぐっひぐっ
キョン「泣くなよ。なあ、涼宮」
キョン「これから毎日休み時間になったらダッシュで部室まで来いや」ぼそっ
ハルヒ「な、なんで……」
キョン「お楽しみが待ってるんだよ」にやにや
678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 14:07:56.97 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ(いや……行きたくない……)
ハルヒ(でも行かないと何されるか……)びくびく
キーンコーンカーンコーン
ハルヒ(あいつは授業もサボって部室で待機してるんだわ……)
ハルヒ(早く……行かないと……)だっ
680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 14:09:28.94 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「……はあはあ」
ハルヒ「いや……入りたくない……」
がちゃっ
キョン「……きたか」
ハルヒ「あ……あ……」
キョン「早く入れ」
ばたん
682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 14:11:13.33 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「ね、ねえ……こんなところで……なにしようっていうの?」
キョン「……」
ハルヒ「なにか言ってよ……」ぽろぽろ
キョン「すまない、ハルヒ」
ハルヒ「え……?」
キョン「昨日はひどいことをしてしまった。謝るよ」
ハルヒ(え?え?)
688 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 14:16:13.77 ID:yn8+ZDBr0
キョン「僕は……ハルヒにわざと嫌われようとしてたんだ」
キョン「だからああいう態度をとってしまった……」
キョン「その結果、キミに深い心の傷を負わせて……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「なんで、そんなことしたのよ」わなわな
キョン「キミが好きだった」
キョン「でも、僕には佐々木がいる」
ハルヒ「佐々木さん?」
キョン「佐々木と僕は将来を誓い合った仲なんだ」
キョン「もう子供もいる」
ハルヒ「ま、まさか、留美ちゃんは……」
キョン「僕と佐々木の子だよ」
696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 14:20:51.81 ID:yn8+ZDBr0
ハルヒ「信じらんない……」
キョン「中学生のときに……産まれたんだ」
キョン「周りからは批難されたよ」
ハルヒ「当たり前よ……なに考えてんのよ……」
キョン「だからさ、俺が18になって、結婚できる年齢になったら、籍をいれる約束をしたんだ」
キョン「親にもそれは約束させられた」
ハルヒ「……」
699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/14(土) 14:24:17.28 ID:yn8+ZDBr0
キョン「それなのに……それなのに僕はここでキミと出会ってしまった!!」
キョン「一目ぼれだったよ、もう僕には佐々木と結ばれるしか道はないのに」
キョン「この期に及んで、他の人を好きになってしまったんだ」
ハルヒ「……」
キョン「だからわざと嫌われることで、キミを遠ざけようと……」
ハルヒ「……」
ハルヒ(まるっきり嘘をついてるわけじゃないみたいだけど)
ハルヒ(怪しいわね)
894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:37:26.65 ID:yqrsBBuEO
ハルヒ「じゃあ、そのことを告白したあんたは、これから一体どの面さげて生きていくのかしら?」
ハルヒ「まさか、あたしと佐々木さんで二股かけるつもりだったの?」
キョン「まさか、打ち明けたのはキッパリ諦めるためさ」
キョン「僕はもう佐々木だけしか見ない」
キョン「SOS団にももう来ないよ」
897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:43:40.24 ID:yqrsBBuEO
ハルヒ(……そう言いつつ、引き止めてほしいからわざわざ打ち明けたと考えるべきね)
キョン(引き止めてほしいから打ち明けた……そう思ってくれればこっちのものだ)
キョン(ハルヒはバカじゃない……きっと偽りの意図には気付いてるはず……あとはハルヒがどういう選択をするかだ)
ハルヒ「……いいわ、あたしにした仕打ちについては許してあげる」
ハルヒ「でも、SOS団を抜けることは許可しません」
ハルヒ「あんたは雑用として、居続けること!!それがあたしに対する償いよ」
キョン「ああ、わかったよ、ハルヒ」にこ
901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:50:54.32 ID:yqrsBBuEO
キョン 帰宅
妹「お兄様、よろしいのですか、そのようなことをなさって」
キョン「ああ、今ハルヒを絶望させ、世界が滅ぶ可能性を危惧するよりも……」
キョン「希望を与えて工作の時間を稼ぐことにしたんだ」
妹「希望?」
キョン「ハルヒは僕に企みがあることは見抜いている、しかしその目的はわからない」
キョン「だから僕を手放したくないのさ、絶対に解けないパズルを手にして喜んでいるんだ」
妹「それが希望……楽しみを与えて『生かして』あげてるわけですか」
902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 00:57:17.63 ID:yqrsBBuEO
キョン「僕の正体、そして『留美』の正体をハルヒが知る術はない」
キョン「この情報さえ守れば今度こそ僕が勝つ」
キョン「邪魔な長門はすでに朝倉によって抑えられているしな」
妹(お父様……やはり甘い……)
904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:05:06.97 ID:yqrsBBuEO
ハルヒ「くうう……キョンは絶対なにか隠してるはずなのに……」
ハルヒ「それがなんなのか全然わかんない!」
ハルヒ「佐々木さんとのこと……本当だとしても不良の言動をとることが理解できないわ」
ハルヒ「本当に嫌われるための演技?でも佐々木さんに対してもああいう態度でいたし……」
ぴりりり
ハルヒ「電話?知らない番号から……」
ぴっ
ハルヒ「もしもし」
『涼宮さんですか?』
ハルヒ「そうだけど、誰よあなた」
『ふふふ』
『未来人です』
906 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:09:59.71 ID:yqrsBBuEO
翌日
キョン「阪中、意外と胸あるな」もみもみ
阪中「キョン君……人前でそんなとこ触っちゃいやあ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「ふふふ」
キョン「……」
キョン(なぜ笑っていられる……なぜ怒らない……)
キョン(ハルヒを刺激し、古泉を閉鎖空間に釘付けにしなければならないのにこれでは……)
ハルヒ(キョン……今日で終わりにするわよ)
ハルヒ(あたしがあなたとみくるちゃんを救ってみせるわ)
908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:12:57.14 ID:yqrsBBuEO
放課後
キョン「屋上に呼び出して何の用だい?」
キョン「いくら僕の本性を明かしたとはいえ、二人っきりになると僕も変な気を起こしそうになるよ」
ハルヒ「よく言うわよ」
ハルヒ「あんたの被ってるその仮面、はっきり言って汚いのよね」
キョン「……なに」
913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:22:36.25 ID:yqrsBBuEO
ハルヒ「あんたの乱暴な態度……ほんとうに演技なのかしら?」
ハルヒ「もしかしてそう言い聞かせているだけで、それがあんたの本性なんじゃないの?」
キョン「なにをバカな。そんなわけがない」
ハルヒ「どうかしらね、少なくとも自覚はないみたいだけど」
キョン(……このアマ……)
ハルヒ「だからあんたはみくるちゃんに嫌われるのよ」
キョン「はは、なにを言っている」
キョン「朝比奈さんに嫌われてる?この僕が?」
キョン「朝比奈さんは僕の演技した姿にも好意を寄せているんだぜ?」
キョン「お前も見ただろ?俺と朝比奈さんのキスシーンを!!」
ハルヒ「たしかに、この時代にいるみくるちゃんはね」
キョン「!?」
ハルヒ「あたしが言っているのはこの時代より未来のみくるちゃん……」
ハルヒ「あなたの娘である留美ちゃんのことを言ってるのよ!!」
キョン「な!?」
915 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:28:29.63 ID:yqrsBBuEO
キョン「はは……なにを言ってるんだハルヒ?」
キョン「それだと、朝比奈さんは留美で、俺の娘ってことかい?」
キョン「電波もたいがいにしろや糞が!!」
ハルヒ「……全部知ってるわよ、みくるちゃんが未来から来た留美ちゃんだってことも、有希が宇宙人、古泉君が超能力者だとも」
キョン「……」
ハルヒ「彼女に全部聞いたから」
妹「…………」
キョン「……留美……お前……」
妹「お父様……やはりあなたは狂っています」
妹「こんなことやめるべきです」
917 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:31:29.26 ID:yqrsBBuEO
キョン「全部喋ったのか、こら」
妹「ええ……」
キョン「ふざけんな、誰のためにやってると……!!」
妹「あなたです」
キョン「あ!?」
妹「あたしのためじゃない、パパは自分のためにやってるんでしょ!!」
キョン「……!!」
919 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:39:51.43 ID:yqrsBBuEO
妹「あたしが『朝比奈みくる』としてこの時代にくるのは規定事項」
妹「ママと結ばれないのも規定事項」
妹「ありえない存在のあたしは、『朝比奈みくる』として涼宮さんのそばにいることでしか存在できない」
妹「それをねじ曲げるなんて、無理なんだよパパ」
妹「何度やっても失敗するのは、そういう運命だからなんだよ」
キョン「ふざけんなよ、じゃあお前はいいのか」
キョン「この任務が始まれば、一生俺と会えないんだぞ」
922 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:45:55.08 ID:yqrsBBuEO
妹「……」
キョン「大人になったお前の姿を……俺は本来の時代では見ることができない」
キョン「お前はこの時代でしか存在できないんだぞ」ぽろぽろ
キョン「いいのかよそれで!!」
ハルヒ「だから佐々木さんを殺してこの時代に精神だけ来たっての?」
キョン「!!」
ハルヒ「あんた、正気じゃないわよ」
ハルヒ「佐々木さんを……女の子をなんだと思ってるのよ!!」どぎゃん!!
キョン「……なんだそのオーラは」
ハルヒ「あたしの能力をすべて戦闘力にまわしたのよ」
ハルヒ「あんたが二度と」
ハルヒ「悪さしないようにね」にこ
936 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:51:03.92 ID:yqrsBBuEO
キョン「……は」
キョン「力づくってわけか」
キョン「確かに、お前が力をコントロールできれば俺の心も変えられるだろうが……」
ハルヒ「なにいってんの、これは純粋な暴力」
ハルヒ「あんたの目を覚まさせるのに、ケチな能力を使うわけないじゃない」
キョン「……そんなことでは俺の気は変わらねえぞ」
ハルヒ「なら勝負よ」
ハルヒ「どちらにしろ、この戦いが終わればあたしはすべての記憶を失い」
ハルヒ「三年前へと再スタートになる」
945 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:54:15.57 ID:yqrsBBuEO
キョン「なるほど、今までの経験から俺は時間が戻っても自我を保てるからな」
キョン「こちらとしては特にデメリットはない」
キョン「いいだろう、お前に未来拳法を見せてやろう」ふぁさ
ハルヒ「……」にや
ハルヒ・キョン「勝負!!!!」
完
951 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 01:56:15.16 ID:yqrsBBuEO
携帯きついぞ
最後グダグダですまん
超展開はお約束てことで
955 名前: ◆p777rsrFAU [] 投稿日:2009/03/15(日) 01:58:35.33 ID:yqrsBBuEO
乙
規制さえなければ……
970 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 02:10:29.75 ID:yqrsBBuEO
意味わかる人は脳内保管がうまい人だけだろ…
本来なら不良キョンのほのぼの路線を目指してたのに
ほのぼの目指すとバトル展開にしたくなるのは悪い癖