1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:10:05.06 ID:FfVCLq9IO
朝倉「長門さん、一緒に買い物行きません?」
長門「……図書館」
朝倉「はいはい、買い物の後なら寄りますよ」
長門「それなら行く」
朝倉「あっ今日は寒いから上着を着たほうがいいわ!」
長門「そう」
朝倉「ん〜手袋が見つからないわね……よしっ!手、つないで行きましょう!」
長門「………」ギュ
朝倉(可愛い………)
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:12:58.95 ID:FfVCLq9IO
朝倉「あら、29日まであと3日ね……その日はハンバーグでも作りましょうか!」
長門「ハンバーグ……」
朝倉「長門さん好きですもんね、腕を奮いますよ!」
長門「……そう」
朝倉「ふふ」
長門(朝倉涼子の作るハンバーグは大変美味)
長門(……楽しみ)
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:15:54.83 ID:FfVCLq9IO
朝倉「長門さん?何を見てるの?」
長門「ジー……」
朝倉「あら、お菓子?」
長門「ジー……」
朝倉「……はいはい、少しだけですよ?」
長門「了解した」ドサドサ
朝倉「少しだけって言ったのに……本当に長門さんはお菓子が」
長門「……言っておくが私はお菓子が好きだから食べる
わけではない。お菓子には多量のカロリーが含まれていて」
朝倉「分かってますって!」
長門「……分かればいい」
朝倉「もう……ふふ」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:21:02.43 ID:FfVCLq9IO
朝倉「あ、長門さんお風呂上がりましたか」
長門「いい湯だった……」ホカホカ
朝倉「一緒にお茶でも飲みませんか?」
長門「ホットミルク」
朝倉「はいはい」
長門「お菓子も」
朝倉「もう……じゃあ私もいただきますからね?」
長門「……少しだけ」
朝倉「ケチ……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:25:06.90 ID:FfVCLq9IO
長門「……おいしかった」
朝倉「やっぱりお茶は二人で飲んだほうがおいしいわね」
長門「……そう」
長門「……!」ゴソゴソ
朝倉「?長門さんどうしたの?」
長門「何でもない」
朝倉「……?そう」
長門(また食べられてもいいようにお菓子を私の部屋に隠しておこう)
長門(……我ながらいい考え)
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:28:47.48 ID:FfVCLq9IO
翌日
長門「ただいま」バタン
朝倉「お帰りなさい長門さん、今から夕飯作るわね!」
長門「……そう」
長門(こっそりお菓子を食べよう……)テテテ
長門「戸棚に………!?」ゴソゴソ
長門「……明らかに少ない」
朝倉「長門さんどうかしたのー?」
長門「……まさか」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:33:10.91 ID:FfVCLq9IO
長門「朝倉涼子……これを見て」
朝倉「?あら、長門さんもしかしてこっそり食べようとしてたの?だめですよ!」
長門「違う……よく見て」
朝倉「え?……特に変わった様子は」
長門「昨日よりも量が少ない」
朝倉「……もしかして」
長門「あなたが食べた」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:37:34.19 ID:FfVCLq9IO
朝倉「ち、違いますよ!私が食べたのは昨日の分だけで……」
長門「嘘つかないで……勝手に量が減るということは有り得ない。
よってあなたが食べたということは明白」
朝倉「そんな私は……!」
長門「……返して」
朝倉「………分かりましたよ!買ってくればいいんですね!ふんっ!」ドタドタ
長門「……油断も隙もない」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:42:34.16 ID:FfVCLq9IO
長門「朝倉涼子には注意する必要がある……?」ゴソゴソ
長門「あ……お菓子……昨日隠しておいたんだった……」
長門「……朝倉涼子に悪いことをしてしまった」
長門「帰ってきたら謝罪しなければ……」
長門「………恐い」
ガチャ
長門「!?」
朝倉「買ってきました……」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:46:54.15 ID:FfVCLq9IO
朝倉「………」ドタドタドサ
長門「あの……朝倉涼子……話が」
朝倉「………」ドタドタガチャ
長門「朝倉涼子……?どこへ行くの?」
朝倉「……私みたいな嘘つきがいると嫌でしょうから、別の部屋に行きます!」
長門「え……待って……」
朝倉「………」バタン
長門「……行ってしまった」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:53:15.42 ID:FfVCLq9IO
朝倉「長門さんたらひどいわ……!」
朝倉「………ふんっ」
朝倉「絶対に許さないんだから!」
朝倉「………」
ピンポーン
朝倉「!………長門さんだ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:55:33.89 ID:FfVCLq9IO
朝倉「……何か用ですか」ガチャ
長門「朝倉涼子……話を聞いてほしい」
朝倉「………」
長門「………ということだった」
朝倉「……それで?」
長門「……大変申し訳なかった、許して欲しい」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:00:05.07 ID:FfVCLq9IO
朝倉「………そうですか」
朝倉(……やっぱり許してあげようかな)
長門「……何故こんなに怒る?少し疑っただけなのに……」
朝倉「っ!何故って………」
朝倉「人の気も知らないで!もう長門さんなんか知りません!」バタンッ
長門「あっ……!しまった……」
長門「余計なことを言ってしまった……」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:03:34.42 ID:FfVCLq9IO
長門「……結局仲直りできなかった」
長門「……しかしあんなに怒る必要はない」
長門「私はあんなに怒られるようなことはしていない……」
長門「よって仲直りする必要も………ない」
長門「あ、夕飯を作らなくては……」
長門「……今日はカップラーメン」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:08:02.37 ID:FfVCLq9IO
翌日
朝倉「ふぁあ……」ガチャ
長門「………」ガチャ
朝倉・長門「あ………」
朝倉「……ふん」
長門「………プイ」
朝倉・長門「………」ツカツカツカ
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:11:16.14 ID:FfVCLq9IO
谷口「それでそのとき国木田がよー」
キョン「………なあ」
谷口「んあ?どうした?」
キョン「なんか朝倉の様子がおかしくないか?」
谷口「そうか?よくわからん」
国木田「うん、確かに何だか元気がないよね」
キョン「ああ……」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:16:50.63 ID:FfVCLq9IO
キョン「ちーす、長門だけか」
長門「……コク」
キョン「……長門何かあったのか?」
長門「……どうして」
キョン「いや、なんか元気なさそうだったからな」
長門「別に……」
キョン「そうだ、元気がないと言えば朝倉も元気がなさそうだったな」
長門「!……そう」
キョン「何かあったのか?」
長門「知らない……」
キョン「……そうか」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:22:02.14 ID:FfVCLq9IO
長門「ただい……あ……」バタン
長門「……朝倉涼子はいないんだった」
長門「……また今日はカップラーメン……」
長門「別に寂しくは……ない」
長門「そう……寂しいという感情はない」
長門「むしろせいせいしている」
長門「………」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:27:20.00 ID:FfVCLq9IO
朝倉「……夕飯作らないと」
朝倉「………」ジャー
朝倉「あっ……二人分作っちゃった……」
朝倉「……長門さん夕飯はどうしてるんだろう……」
朝倉「べ、別に私が心配することじゃないわね!………」
朝倉「でも………」
朝倉「昨日は少し言い過ぎてしまったわ……」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:31:57.99 ID:FfVCLq9IO
ピンポーン
長門「!……朝倉涼子」ガチャ
朝倉「あの、長門さん……夕飯は?」
長門「……まだ」
朝倉「えっと……つい二人分作っちゃったんだけど……」
長門「……必要ない」
朝倉「え………」
長門「私一人でも夕飯は作れる、余計なお世話」
朝倉「……そ、そうですか!それはすみませんでしたね!」ツカツカバタンッ
長門「あ………」
長門「せいせい……している……」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:38:44.92 ID:FfVCLq9IO
朝倉「せっかく行ってあげたのに!本当に長門さんは……!」
朝倉「はぁ……こんなときはお茶でも飲みましょ……」
朝倉「長門さんはホットミルクで……あ…!」
朝倉「私ったら何を言ってるのかしら……」
朝倉「長門さんはもう………グスッ」
朝倉「………やっぱり明日私から謝りましょう!」
朝倉「私から謝ればきっと長門さんも……!」
朝倉「仲直り……できるといいな……」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:44:02.30 ID:FfVCLq9IO
翌日
長門(……昨日は酷いことを言ってしまった)
長門(やはり……私が悪かった)
長門(私からもう一度謝るべき)
キョン「ちーす、おっまた長門だけか」ガチャ
長門「……コク」
キョン「……やっぱり元気がなさそうだな」
長門「そう……」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:50:18.37 ID:FfVCLq9IO
キョン「……もしかして朝倉とケンカしてるとかか?」
長門「っ!?……別に」
キョン「はは、図星だな」
長門「………」
キョン「まあなんだ、早く仲直りしたほうがいいぞ」
長門「………」
キョン「朝倉に飯とかいろいろ世話になってるんだろ?」
長門「!………」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:56:21.10 ID:FfVCLq9IO
朝倉「家だとドアを開けてもらえないかもしれないわね……」
朝倉「そうだ、部活が始まる前に行けばいいわ!」タタタタ
朝倉「SOS団は……ここね」
朝倉「長門さんごめんなさい、私が悪かったわ……ブツブツ」
朝倉「よし!それじゃあ……?」
キョン『朝倉とケンカしたとかか?』
朝倉「あら……キョンくんと長門さんかしら……」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:04:43.23 ID:FfVCLq9IO
長門「別に……世話にはなっていない」
キョン「ん?そうなのか?いつも朝倉がやってそうなイメージだが」
長門「……全て朝倉涼子にまかせているわけではない」
長門「朝倉涼子は所詮……私のバックアップ……」
キョン「お、おい長門……」
長門「彼女がいなくても………問題はない……」
ガタッ
長門「っ!?……ドアの向こう!」ガチャ
タタタタタ
長門「あれは……朝倉涼子……!」
キョン「おいおい……大変なことになっちまったな……」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:08:44.88 ID:FfVCLq9IO
朝倉「そんな………酷い」タタタタ
朝倉「仲直りできると思ったのに……」
朝倉「所詮……長門さんのバックアップ……」
朝倉「いなくても……問題はない……」タッタッタ
朝倉「本当にこのまま消えちゃおうかな……」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:14:16.66 ID:FfVCLq9IO
長門「ハァ……ハァ……」タタタ
長門「朝倉涼子……どこ……」
長門「家に帰っているかもしれない……」タタタ
ピンポーン
長門「朝倉涼子……!さっきのは……」
管理人「あれ?朝倉さんならまだ帰ってきてないんじゃないかな、見てないよ」
長門「そんな……いったいどこに……!」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:18:59.20 ID:FfVCLq9IO
長門「ハァ……ハァ…」タタタ
長門「ここにはいない……」
長門「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」タタタ
長門「ここにも……」
長門「ハァッ……ハァッ……ゲホッ…!」タタタ
長門「どこに……いるの………」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:21:21.61 ID:FfVCLq9IO
長門「あとはあそこしか……」タタタ
長門「ハァッ…ハァッ……!いた……」
朝倉「あら……長門さん」
長門「ハァッ…ハァッ……朝倉涼子……」
朝倉「さっきごめんなさい、盗み聞きみたいなことしちゃって……」
長門「ハァッ………ハァッ……」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:26:47.96 ID:FfVCLq9IO
朝倉「私から謝ろうと思って行ったんだけどね……」
朝倉「タイミングが悪かったかな、あは……」
長門「ハァ……ハァ……」
朝倉「……このまま遠くに消えちゃおうと思ってたんだけど」
朝倉「このスーパー見てたらこの前のこと思い出しちゃった……」
朝倉「長門さんたらお菓子ずっと眺めてて、まるで子供みたいで……ふふ」
長門「朝倉涼子………」
朝倉「………もう行くね」ツカツカ
長門「待って!」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:31:53.73 ID:FfVCLq9IO
朝倉「………」ツカツカ
長門「待って!朝倉涼子……話を聞いて……!」
朝倉「………」ツカツカ
長門「あれは意地を張ってしまっただけ……本心ではない……!」
朝倉「………」ツカツカ
長門「お願い止まって……!」
朝倉「っ………」ツカツカ
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:36:35.95 ID:FfVCLq9IO
長門「お願い……意地悪しないで……ヒック……」
朝倉「ぁ………長門さん……」
長門「一人は寂しい……嫌いにならないで……ポロポロ」
朝倉「……私だって………!」
長門「………?」
朝倉「私だって寂しかったですよ!!」
長門「朝倉涼子………!」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:44:21.91 ID:FfVCLq9IO
朝倉「長門さんがあんなこと本気で言う人じゃないって分かってました!」
朝倉「長門さんは意地っ張りで!そのくせに寂しがりやで……!」
長門「うん……」
朝倉「お菓子のことなんかでこんなことになるなんて……!」
長門「……グスッ……」
朝倉「ただ……どうしても悔しかったんです……」
長門「何……?」
朝倉「私が……お菓子を勝手に食べるような人に思われてたんだなって……」
長門「あ………」
長門「……ごめんなさい」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:50:18.61 ID:FfVCLq9IO
朝倉「それで、少し怒ったフリして心配させて……」
朝倉「謝ってきたらすぐに許してあげようと思ってたのに………!」
長門「……本当にごめんなさい……」
朝倉「ううん……長門さんだけが悪いんじゃないの、私も悪いの……」
長門「私も長門さんと同じ……意地っ張りで寂しがりや……」
長門「朝倉涼子……」
朝倉「……だから、これでおあいこ!ねっ!」
長門「え……でも私は……」
朝倉「いいの!私がおあいこって言ったらおあいこ!」
長門「………うん、おあいこ」
朝倉「……お家に戻ろっか」
長門「うん……朝倉涼子」スッ
朝倉「?……あは、はいはい」ギュッ
長門「……暖かい」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:53:51.78 ID:FfVCLq9IO
朝倉「ただいま!」ガチャ
長門「ただいま……」
朝倉「さぁてお肉も買ったし、夕飯の準備を……」
長門「ハンバーグ………」
朝倉「ええ、今日は仲直りの記念に奮発して一人二個よ!」
長門「………嬉しい」
朝倉「ふふ、私も!」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 22:56:53.89 ID:FfVCLq9IO
朝倉「長門さん……どう?」
長門「………言葉では表現しきれない、しかし大変美味であることは確か」
朝倉「ふふ、作ったかいがあったわ!やっぱり二人で食べたほうがおいしいわね!」
長門「うん………おいしい」
朝倉「……お風呂から上がったらまたお茶にしましょ?」
長門「うん」
朝倉「『私の』買ってきたお菓子でね!」
長門「………あなたは意地悪」
朝倉「あは、冗談よ!」
終わり
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 23:00:42.48 ID:FfVCLq9IO
おかしい部分がありますが無視してください
残っていたら何か書くかもしれません
ありがとうございました