1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 18:54:19.42 ID:lhudoio40
ハルヒ「っ!!」
キョン「みんな迷惑がってるんだ!」
俺はもう自分の鼓膜が劈けるくらいの勢いで怒鳴り散らした。
隣でコンピ研の部長が飛び上がってるとも知らずに
キョン「宇宙人?未来人?異世界人?超能力者?ならここにいるよ!異世界人はともかくとしてな!」
そう言って古泉達を指差す。
ハルヒ「はぁ?アンタなに言ってんの?古泉君やみくるちゃんや有希がそうだって言うの?」
キョン「ああ、そうだよ!古泉は未来人、朝比奈さんは未来人、長門は未来人だ!」
古泉「お、落ち着いてくださいキョン君…。」
みくる「古泉君は未来人、私がちょうのう…」
長門「落ち着いてみくる。私は宇宙人じゃない」
ハルヒ「コントでもしてるのかしら…。」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 18:58:20.89 ID:lhudoio40
キョン「と、とにかく、SOS団なんか解散しろ!くだらん!」
ハルヒ「なっ…!」
キョン「俺は帰る!じゃあな!」
ハルヒ「…」
古泉「うーん、どうしたんでしょうね彼」
ハルヒ「みんな、帰っていいわ」
みくる「え?」
ハルヒ「今日はおしまい!じゃあね!」
そう言って涙ぐみながら駆け出していった彼女を誰が止められただろう。
ハルヒ「ぐすっ…キョンのバカッ…いなくなっちゃえ…」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:02:00.94 ID:lhudoio40
ハルヒ「おはようー!ってあれ…」
何やら涼宮が焦っている。
谷口「どうしたんだ?涼宮」
ハルヒ「そこ、キョンの席でしょ?何でアンタ座ってんの?」
谷口「はぁ?誰だそれ」
ハルヒ「ふざけないでよ!キョンよ!キョン!」
国木田「朝からどうしたのさ二人とも」
谷口「いや、こいつがわけわかんねーこと言うから…」
ハルヒ「国木田なら知ってるでしょ!キョン!」
国木田「キョンてなに?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:04:54.52 ID:lhudoio40
部室
古泉「…これは、一体」
長門「おそらく、彼女が彼を消した。でも、彼女の中で彼の存在が大きすぎたため、記憶には残った。」
古泉「それなら、涼宮さんがキョン君に戻ってきて欲しいと願えばすむ話ですよ」
長門「そう、そのとおり。私たちはそれを待つ」
十日後、キョンは帰ってきた。
終わり
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:06:47.13 ID:lhudoio40
ハルヒが戻ってこいと願えば戻ってくると気付いたので長編じゃなくなった。死にたい
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:09:58.18 ID:lhudoio40
ちょっと思いつきでナナシノゲエムのハルヒのコラボ思いついた。書いていい?
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:23:54.21 ID:lhudoio40
キョン「呪いのゲームの調査?」
ハルヒ「そうよ!最近、話題になってるでしょ!」
キョン「は、はぁ…知ってるか古泉?」
古泉「ええ、このTS(ツインスクリーン)を介して配信されるゲームがあるんですが…」
長門「一週間以内に配信されたゲームをクリア出来なければ死ぬ」
キョン「…し、死ぬって」
ハルヒ「そう、キョン!アンタもっと勉強しなさい!」
キョン「…む」
ハルヒ「それでね、うわさによると既に死亡者が出てるらしいの、しかも全員が全員変死!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:28:16.34 ID:lhudoio40
ハルヒ「だから、私たちもTSを買って、配信されてくるかどうか試すのよ!」
キョン「はぁ…そんで、TSを人数分買う資金は?」
ハルヒ「自分たちで買いなさい!」
キョン「はぁっ!?ちょっとまて!少なくとも1万以上はする代物だろうが!」
ハルヒ「じゃあ、明日までに買ってくること!ゲームショップなら深夜まで開いてるとこもあるし、楽勝よね!」
キョン「おいっ!」
ハルヒ「じゃ、今日は早いけどかいさーん!」
キョン「いってしまった…。しかし急にんなこと言われてもなぁ…」
古泉「大丈夫ですよ。涼宮さんはもう買ったみたいですが、他の皆さんはまだ買ってないようですので、人数分を機関に申請しておきます」
機関とはどこまでも便利なものである。
キョン「そうか、助かるなぁ…はは」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:34:45.90 ID:lhudoio40
キョン「暇だし、検索でもしてみるか…」
呪いのゲーム。一週間後に未クリアで死亡。
キョン「本当に出てきやがった」
いきなりTSに配信されてくる謎のゲーム。
一週間以内にクリアしなければプレイヤーに死が訪れる。
ゲーム内のキャラクターにされてしまうという噂も…
キョン「…マジなのかこれ」
とはいえ、古泉が頼んでくれたTSが届かないことにはどうにもならない。
今日は大人しく寝ることにした。
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:36:17.02 ID:lhudoio40
ハルヒ「おっはようー!」
キョン「ああ、おはよう」
ハルヒ「TS買った!?」
キョン「あ、ああ…買ったよ」
ハルヒ「む、本当でしょうねぇ…」
キョン「マジだマジだ!家にあるよ!」
ハルヒ「そう、ならいいわ」
キョン「ふう、なんとか誤魔化せたか…」
国木田「ねえ、キョン」
キョン「おう、国木田か」
国木田「最近、谷口が休み続きだよね…」
キョン「そういえばそうだな、元気なやつなのにもう一週間たつぞ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:41:13.09 ID:lhudoio40
"一週間以内にクリアしなければプレイヤーに死が訪れる。"
キョン「ま、まさかな…」
国木田「どうしたの…?顔色悪いよ、まさかキョンも体調悪いの?」
キョン「いや、そんなことはないぞ、体調は万全だ」
国木田「そっか、よかった。それでね、課題とかが出されてるからまとめて谷口に届けてきてほしいんだ」
キョン「そうか、別に構わんぞ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:42:41.13 ID:lhudoio40
放課後、文芸部室
古泉「はい、どうぞ」
キョン「ほぉ、これがTSかぁ…」
長門「…」
みくる「へぇー、レトロですねぇ…」
ハルヒ「おまたせー!」
キョン「おう」
ハルヒ「あれ、何でアンタTSもってんの?家にあるんじゃ」
キョン「それが昨日、かばんに入れたみたいでな」
ハルヒ「ふーん、そう」
キョン「それから、すまんが今日は谷口の家に課題とか私に行かなきゃならないんで、帰っていいか?」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:45:08.74 ID:lhudoio40
ハルヒ「ええ、なにそれ!?」
キョン「いや、だから…」
古泉「その谷口君て方、休んで一週間だそうですよ」
ハルヒ「ん、どういうこと?」
古泉「もしかしたら、呪いのゲームによって死んでしまったのでは…」
ハルヒ「なるほどね、これは面白くなってきたわ…キョン!谷口邸を調査してきなさい!」
キョン「調査でなくても谷口んちには用があるから行くよ」
ハルヒ「明日ちゃんと報告しなさいよね!」
キョン「へいへい(何とか抜け出せたか、サンキュー古泉)」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 19:50:55.29 ID:lhudoio40
ピンポーン
?「はーい?」
キョン「あれ、谷口って妹いたっけ?」
鍵が開けられる音がしたが、一向にドアは開かない。
キョン「開けて入っていいってことなのか?」
ドアを開ける、ベリベリっと妙な音と抵抗があった。
とりあえず、入ってはみたが中は真っ暗だ。
キョン「たにぐちー、いるかー?」
むしろ、何で部屋がこうも真っ暗なのかと思えば、
部屋中の窓や光が差し込む隙間がガムテープとダンボールで塞がれている
とりあえず、電気をつけることにした。
キョン「ん、書置きかこれは?」
父と母は10日ほど旅行にいってきます。
食費は置いておくから自由に食べてね。
キョン「…ご両親は旅行か、そりゃ風邪もこじらせるわな」
しかし、肝心の谷口の姿が見えない。
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 20:02:18.99 ID:lhudoio40
キョン「…ん?音楽?」
どこからだろうか、ファミコンのような音楽が聞こえる
キョン「今の時代にファミコンてずいぶんとまたレトロだなぁ…」
暗いながらも音を頼りに進んでいく。
おそらく、その音楽の発信源であろう部屋の前へ辿り着いた。
キョン「谷口?いるか?見舞いにきたぞー」
返事はない
キョン「谷口!いないのか!?」
しかし、反応はない
キョン「入るぞ」
ドアに手をかける。
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 20:05:10.61 ID:lhudoio40
突然カバンの中から発信音がした
キョン「なんだぁ?」
手探りで探す。
キョン「…TS?」
イルミネーションがチカチカ光っている。
そして、ポーン、ポーンという発信音。
キョン「ま、さかな…」
TSを開く、何か点滅しているボタンが画面内にある。
キョン「…」
これを押して正体を確認すれば、安心できる。
ハジメカラ
キョン「ひっ…!」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 20:09:44.00 ID:lhudoio40
キョン「焦るな…これは、そうだ。古泉だよ。古泉の仕業に決まってる。はは…」
"一週間以内にクリアしなければプレイヤーに死が訪れる。"
あの一文が蘇る。
キョン「い、いちおうやってみるか…」
RPGだろうか、暗い夜の街中に主人公と思しき人物が足踏みしている。
キョン「とりあえず、進めてみるか…」
誰もいないと思いきや、お店らしきところにキャラクターがいた。
*「ぎしきはきたのいけでおこなわれるよ」
キョン「北…」
つまり、ゲームで言えば上ということになるのだろう。
聞いたとおりに北に進めると、複数のキャラクターがいた。
*「あなたもぎしきにさんか?」
*「こんかいはいけにえがいるんだ。たしかなまえはタ…ニ…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 20:13:53.86 ID:lhudoio40
キョン「…なんだよこのゲーム」
不気味すぎる。キャラクターに生気がない、いや、元々生きちゃいないか
*「ぎしきはたいまつがなければさんかさせられません。どうぐやにいきなさい」
キョン「道具屋ってさっきのやつだろうか?」
とりあえず、来た道を戻ることにする。
*「たいまつはうりきれだよ。それにしてもおかしいな、じぶんようのたいまつがない」
キョン「なんだそれ、困ったな…」
とりあえず、何かヒントはないか町中回ることにした。
キョン「ん?なんだこいつ」
町の中心にある井戸の前に女の子がいる。
*「コレアゲル」
たいまつをてにいれた。
キョン「あれ…俺いつのまに懐中電灯ひろったっけ?」
いかんいかん、ゲームに夢中になってしまったらしい、
谷口の見舞いに来てたんだっけ
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 20:19:10.27 ID:lhudoio40
とりあえず、懐中電灯のスイッチをONにしてあたりを照らす。
ちょうど照らしたところに人が一人うずくまっているような形に、
布団らしきものを被せた物体があった。
キョン「谷口?いたんなら返事くらいしろよ」
と肩を引っ張る。
するとそれは案外軽く、こちらに倒れてきた。
その目はカッと見開かれ、その身体は全身びしょ濡れだ。
そして…微動だにしない。
キョン「た…に…ぐち?え…?」
全身の震えが収まらない、自分の心音が耳に聞こえる。それに息苦しい。
キョン「う、う、うわあああああああああああ!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 20:24:35.60 ID:lhudoio40
警察官「ありがとう、もう帰っていいよ」
キョン「はい…」
古泉「キョン君、大丈夫ですか?」
キョン「あ、ああ…古泉」
古泉「参ったことになりましたね。まさか呪いのゲームが実在するとは」
キョン「今回も、ハルヒの気まぐれじゃないのか…?」
古泉「いえ、それがどうやら違うようです。その、非常に信じがたいのですが、所謂、霊力というやつでしょうか?」
キョン「れい…りょく?」
古泉「ええ、怨念や何かと言った類のものです。そしてもう一つわかったことがあります。」
キョン「なんなんだ…?」
古泉「この呪い、涼宮さんの力でも通用しないようです。」
キョン「それはつまり…」
古泉「機関が調べたところ、あらゆる力に対して無敵の防壁を持ってるということらしいです。」
ハルヒの力が通用しない、つまりヘタをすればハルヒすら死ぬ…?
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 20:32:02.98 ID:lhudoio40
古泉「この怨念、どうやらゲームをクリアすることでしか解放されないのではないでしょうか」
キョン「なるほどな…」
古泉「そして、我々には同時期にゲームが配信されたようです。」
キョン「そうか…」
古泉「やるしかありません。このなかの誰かが一週間以内にクリアするんです。そうしなければSOS団は終わりです。」
キョン「わかった…やるしかないな」
古泉「ええ、僕も家で出来るだけゲームを進めます。お互い頑張りましょう。時間は一週間ありますし、通常のゲームなら徹夜すれば3日くらいでクリアできるでしょう」
古泉のその言葉で少しは楽になった。
しかし、その言葉が、発言した古泉すら気付かない気休めだったことを後から理解する。
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 20:39:27.35 ID:lhudoio40
アトムイカ
キョン「あれ、古泉のTSからメールか…」
それは深夜に来ていた。俺が寝てる間に来てたらしい。
古泉一樹
件名:
無事ですか?
本文:
僕はどうやらここまでのようです。
あのゲームを甘く見ていました。
慈急総合病院にある湯谷という人物のカルテがあります。
彼が呪いのゲームに関係しているということを知り、
カルテを回収しに来ましたが、もはや僕ではどうにもならない、
状況になってしまいました。どうやら、この呪いのゲーム、
クリアしようとする人物に刺客を送り込むようです。
どうかカルテをををををををををををををををををを
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 20:45:10.62 ID:lhudoio40
キョン「なんだ…これ…」
嫌な予感を振り払って支度、学校へ向かう。
ハルヒ「おはよう、キョン、ちょっと話があるわ」
キョン「…ん?」
ハルヒ「これ、古泉君のTSから来たメール」
俺に届いたものと全く同じだった。
キョン「俺にも…来た」
ハルヒ「古泉…君は、死ん…だ…ってこ…と…?」
キョン「そう、考えるのが、妥当だろうな…」
まさか、機関がついている古泉が真っ先に死ぬと、誰が予想しただろうか…
事態は誰が思っているより深刻らしい
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 20:48:06.96 ID:lhudoio40
慈急総合病院、そこにヒントがあるのか?
キョン「俺は行くぞ、慈急総合病院にな」
ハルヒ「え…?」
キョン「古泉はいない、俺らの誰かが行くしかないが、全員で行って全員がやられるわけにはいかない」
俺は放課後に向かうことにした。
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 20:53:37.65 ID:lhudoio40
キョン「ここか…」
自転車で来るには少し遠かったか、既に日は落ちている。
キョン「早退して来ればよかったな…」
しかし、カルテを回収すればいいだけだ。
とはいえ、古泉のメールにあった"刺客"とやら、用心しておこう。
メールには無かったが、廃病院だった。そこは教えてほしかったぜ古泉。
キョン「さて、行くか…」
意外や意外、電灯が一部ついていて少し明るい。
キョン「これなら歩きやすいな」
真っ直ぐ進み、受付の左側にある通路を直進、途中にあるドアは
鍵がかかっていたり、何かが突っかかっていたりで開かなかったのでほぼ一方通行だ。
途中でロッカーが突然倒れたりしてビビッたが、幽霊に比べりゃたいしたことない
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 21:04:07.77 ID:lhudoio40
なんとか開くドアを開けてどんどん進んでいく。
再び通路に出て、ナースステーションの前を通ったとき、TSが鳴った。
画面を見ると、ノイズがパチパチと走っている。
キョン「なんだよこれ、何が言いたいんだ一体?」
バタバタッと何かが落ちる音がした。
キョン「うし…ろ…?」
カウンターから男が這い出てきた。
いや、ただの男じゃない、その顔には本来、目と口がある部分に、
ぽっかりと黒い穴が空いていた。
キョン「な、なんだこいつ…!」
そいつはカウンターからずり落ちるとゆっくり立ち上がってこちらに近づいてきた。
キョン「に、逃げないとまずい…!」
猛ダッシュで手当たり次第にドアノブを回す。開いた!
キョン「はぁっ…はぁっ…まさか、あれが刺客なのか…?」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 21:15:46.76 ID:lhudoio40
キョン「はぁ…ふぅ……いつまでも、こうしちゃおれんな」
あんなのがいるとわかったら一箇所に落ち着いてなんていられない。
一刻も早く湯谷のカルテとやらを見つけなければ。
階段を上がり、ドアを開ける。と、また通路に出た。
目の前のドアを開けて、また別の部屋に入る。
キョン「…泣き声?」
赤ん坊の泣き声が聞こえる。
キョン「まさかな…」
幻聴か…とは思いながらも恐る恐る進んでいく。
赤ん坊が寝れるような小さなベッド、だが赤ん坊はいなかった。
やはり幻聴だったか、その近くにあったドアを開けて進む。
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 21:18:21.90 ID:lhudoio40
キョン「ふぅ…落ち着いてきた…」
曲がり角を左折する、今度は右折
キョン「っ!!」
赤いワンピースの女がいた。
キョン「まさか、あれも…っ!!」
悪い予感は的中するものだ。
さっきの奴と同じ顔だった。
キョン「うっ、うわああああああああ!!!!」
急いで今来た道を戻る。
キョン「さっきの部屋の扉…これか!?」
ガチャガチャとノブを回す。違う。
ひたひたひた…
キョン「くそっ、こっちか!?開いた!!」
急いで入り扉を閉める。ドアの向こうでは奴が徘徊しているのがわかる。
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/18(水) 21:24:36.18 ID:lhudoio40
TSが鳴っている。
キョン「ちくしょう、こんなものっ!」
地面に叩きつける。
キョン「あ、やべ…こわしちまった」
ポーン…ポーン…
どこからか発信音が聞こえる。
キョン「え…」
その音は先ほどの赤ん坊用のベッドからだった。
キョン「T…S…?」