1 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 19:27:37.03 ID:2s6H7Nod0
長門「…」コク
キョン「もらえるのは有り難いが…バレンタインデーはまだもう少し先だぞ?」
長門「…」
6 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 19:31:58.92 ID:2s6H7Nod0
長門「…勘違いしないで。別にあなたに好意があって渡したわけではない」
キョン「………一足早い義理チョコってわけですか?」
長門「今渡しておかないと後で大変な事になる。」
キョン(…俺って長門にそんなにきらわれてたのか?)
7 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 19:37:29.96 ID:2s6H7Nod0
キョン「…ま、まあ、ありがと。有り難く頂くよ」
長門「…今日帰ったら食べて」
キョン「あ、ああ…」
(好意はなくても食べてほしいものなのか?女心…いや、宇宙人心はよくわからん)
長門「…帰る」
キョン「…」
9 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 19:43:17.91 ID:2s6H7Nod0
キョン「…さて、俺も帰るか…」
みくる「あ…」
キョン「あれ、朝比奈さん?先に帰ったんじゃなかったんですか?」
みくる「…長門さんの…チョコ…?」
キョン「??ああ、これですか?さっき長門からもらったんですg」
みくる「…」ダッ
キョン「?朝比奈さん?…行ってしまった…なんだったんだ?」
10 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 19:49:06.16 ID:2s6H7Nod0
古泉「おやおや、そんな顔してどうしたんですか?」
キョン「!!古泉!!まだいたのか?急に後ろから現れるんじゃない!思わず手が出るとこだったじゃないか」
古泉「…僕の左足はジンジンきていますが」
11 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 19:51:51.26 ID:2s6H7Nod0
キョン「一体なんの用だ?」
古泉「その話なんですが、まずはこれをどうぞ」
キョン「??なんだこの包みは?」
古泉「僕からあなたへの愛の贈り物です」
キョン「…」
14 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 19:55:01.22 ID:2s6H7Nod0
古泉「…冗談ですよ…そろそろパロスペシャルを解いてもらえませんか?」
キョン「うるさい!バカ!黙れ!」
古泉「…困ったものです」
キョン「はぁはぁ…」
古泉「危うく靭帯が切れるところでした」
キョン「まったく…お前はどこの軟体超人だ」
16 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 19:58:32.53 ID:2s6H7Nod0
キョン「先にいっておく!俺はお断りだ!!」
古泉「おやおや…誤解を招いてしまったようですね」
キョン「誰だってこんな状況に置かれたらそうなるだろ!ヤラれる前に殺ってしまおうと!」
古泉「…どちらかといえば僕は受けですが…いえ、何でもありません。ただの妄言です」
17 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:01:05.72 ID:2s6H7Nod0
キョン「…お前が言うと冗談に聞こえん…マジで」
古泉「んっふ♪同じ風呂に入った仲じゃありませんか」
キョン「それはまた違う話だ!」
古泉「…さて、冗談はこれくらいにして…」
キョン「!!」
19 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:06:18.01 ID:2s6H7Nod0
古泉「この中にあるのはあなたの運命を左右するもの…と言っても過言ではないものです」
キョン「俺はそんな趣味はない。お断りだ」
古泉「まあまあ…これは僕の機関から、あなたへの贈り物なんですよ」
キョン「…本当だろうな?」
古泉「ええ…」
20 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:11:04.58 ID:2s6H7Nod0
キョン「…またハルヒ絡みか?」
古泉「…ええ、あらゆる可能性を踏まえた結果、あなたに贈り物をするという形をとりました
キョン「で?中身はなんなんだ?」
古泉「チョコレートです」
21 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:15:18.74 ID:2s6H7Nod0
キョン「さっきから話が前に進んでないようだが?」
古泉「…とはいっても、ただのチョコではありません」
キョン「一体俺をどうするつもりだ?」
古泉「悪いようにはしませんよ」ニコニコ
キョン(しびれ薬か?それとも毒か?なんにせよ、胡散臭い笑顔だ)
22 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:18:22.66 ID:2s6H7Nod0
古泉「僕が機関から受けた仕事はこのチョコをあなたに渡すところまでです。後はあなた次第です。」
キョン「…そうか」
古泉「なるべく早くに食べてくださいとのことです」
キョン「…断る」
古泉「…困ったものです」
24 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:24:24.39 ID:2s6H7Nod0
みくる「…あ、あの…」
キョン「ん?あ、朝比奈さん。どうしたんですかさっきは?」
みくる「あ、キョン君…あの、これ…」スッ
キョン「!!」
みくる「…チョコレートなんですけど、よかったら食べてください…」
キョン「朝比奈さんのチョコなら喜んで頂きますよ!」
みくる「…あの、それで、なるべく早くに食べてくださいね、でないと後で大変なことに…」
キョン「??あとで何かあるんですか?」
みくる「!!きっ、禁則事項です!」ダッ
26 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:28:02.36 ID:2s6H7Nod0
キョン(いってしまった…それにしても朝比奈さんからもらえるとは…義理だと分かっていてもついつい浮かれてしまうのは男の性か…)
鶴屋「ん?おお、キョンくーん!」
キョン「ん?あ、鶴屋さん」
27 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:31:52.15 ID:2s6H7Nod0
鶴屋「いい所であったよ!キョン君にいいものあげるにょろ!」
キョン「いいもの…まさかスモークチーズ入りのチョコなんていいませんよね?」
鶴屋「おお!さすがキョン君!話がはやいにょろ!」
キョン「…」
(マジか?勘弁してくれよ…)
鶴屋「でも、残念ながら今日は普通のチョコなんだよ!」
キョン「え?あ、そうなんですか?」
28 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:36:39.93 ID:2s6H7Nod0
鶴屋「この前の鍋の時に持ってたスモークチーズで最後だったにょろよ!
だから今年はスモークチーズなしで作ってみたんだけどね、味見してほしいにょろ!」
キョン「ああ、ええ、そういうことなら喜んで」
(ん?いまさらっとすごい事いわなかったか?)
鶴屋「助かるよ!みくるに味見してもらおうと思ったのに先に帰っちゃってこまってたところだよ!」
キョン「朝比奈さんなら、さっきいましたよ?」
31 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:39:30.64 ID:2s6H7Nod0
鶴屋「本当にょろ?まあいいさ、キョン君に味見してもらったほうが手間が省けていいにょろ!」
キョン「手間…?それはどういうk」
鶴屋「じゃあ、味見ヨロシクたのんだにょろ!」
キョン「…なんだか今日は複雑な気分だな」
34 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:48:33.55 ID:2s6H7Nod0
キョン(さて…鞄もパンパンだ…早く帰って朝比奈さんのチョコを朝まで堪能しよう)
キョン「ただいま〜」
妹「キョン君おかえり〜はい、これ」
キョン「ん?おやつは晩飯のあとにな」
妹「キョン君今年はチョコいらないのかな?」
37 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 20:54:42.65 ID:2s6H7Nod0
キョン「ふー、食った食った…ご馳走様」
キョン「…しまった…」
(朝比奈さんのチョコのことを忘れてた…まあ、せっかくの貴重なチョコだ
今日じゃなくても罰はあたらんだろう)
妹「チョコレイトは森永〜♪」
38 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 21:00:58.73 ID:2s6H7Nod0
〜次の日〜
キョン「ふわ〜…」
長門「…おはよう」
キョン「のわ!長門、珍しいな、こんなところで会うなんて」
長門「…あなたがくるのを待っていた」
キョン「…?」
39 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 21:05:13.83 ID:2s6H7Nod0
長門「…昨日のチョコ、食べた?」
キョン「ああ、あれか…スマン、昨日晩飯食べ過ぎたんでな、まだだ」
長門「!!」
キョン「…何かまずい事でも?」
長門「今日帰ったら食べて…」
キョン「ああ…」
42 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 21:09:05.44 ID:2s6H7Nod0
キョン「あ、長門?」
長門「…先に行く」スタスタ
キョン「…」
(…そういえば鶴屋さんのも食べてないな…
味見とかいってたから食べてないのはマズイかも…)
キョン「まあいいか、適当に評価しとけば大丈夫だろう」
44 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 21:15:26.62 ID:2s6H7Nod0
鶴屋「やっほー!キョン君、昨日のアレはどうだった?おいしかったかい?」
キョン「ああ、鶴屋さん。もちろんですよ。」
(さしあたりないコメントで誤魔化しておこう)
鶴屋「え?本当にょろか?」
キョン「??ええ、どうかしたんですか?」
鶴屋「いやいや、なんでもないよ!そうかそうか、美味しかったか!いつもと違う奴だから味は心配だったんだよ!
うんうん、ありがとう!バレンタイン本番楽しみにしてるにょろ!」バンバン
キョン「ええ、楽しみにしてますよ」
(…と言う事は鶴屋さんからはもらえるのは確実か?めがっさ楽しみです)
45 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 21:19:42.40 ID:2s6H7Nod0
キョン「ういーっす、おはよう」
ハルヒ「…おはよう」
キョン「なんだ?朝から考え込んで?どうしたんだ?」
ハルヒ「…別に」
キョン「…」
(はぁ、やれやれ。今日は朝から不機嫌全開ですか…頼むから厄介事だけは勘弁してくれ)
ハルヒ「…ねえ、キョン?」
キョン「ん?なんだ?」
ハルヒ「…やっぱいい、なんでもない」
キョン「…?」
48 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 21:31:40.19 ID:2s6H7Nod0
谷口「キョーン、朝から随分と仲がよろしいようで…」
キョン「ん?なんのことだ?」
谷口「はぁ…こんな超鈍感でも貰えるのに
何故俺のようにピュアなナイスガイには心ときめく出来事はないんだ…」
キョン「誰が鈍感だ、誰が」
国木田「谷口がもらえないのは毎年だよね」ニコニコ
49 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 21:38:03.10 ID:2s6H7Nod0
キョン「やれやれ…ん?」
ハルヒ「…」スタスタ
キョン「…?」
(ハルヒのやつどこにいくんだ?
いつもなら放課後は”部活よー!”の一言を残して部室まで走り去って行くのに)
53 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 21:41:07.61 ID:2s6H7Nod0
キョン「…珍しいな、今日はお前だけか?ハルヒは?」
古泉「今日は涼宮さんは帰られましたよ。なんでも用事があるとか」
キョン「用事…あいつにしては珍しいな。いつもなら一言くらいおれに何か言って行くのに」
古泉「…本当に鈍いんですねえ」
キョン「なんかいったか?」
55 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 21:47:03.88 ID:2s6H7Nod0
古泉「いえ、何でもありませんよ」
キョン「…ハルヒは分かるが、長門や朝比奈さんも帰ったのか?」
古泉「ええ…ところで、昨日のチョコのお味はどうでしたか?」
キョン「…いや、まだ食べてないが」
古泉「…そうですか」
キョン「落ち込むな!下をむくな!気色悪い!」
56 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 21:50:57.88 ID:2s6H7Nod0
古泉「何はともあれ、早めに食べておいてください。」
キョン「お前の前ふりがなかったらもう少しましだったろうがな」
古泉「んっふ、それもそうですね」
キョン(こいつは…わざとなのか素なのかわからん)
58 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 21:56:13.85 ID:2s6H7Nod0
キョン「さて、ハルヒがいないんじゃここにいる意味はないな」
古泉「そうですね…では、帰るとしましょう」
キョン「…」
古泉「どうしたんですか?」
キョン「…いや、なんでもない」
61 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:03:10.21 ID:2s6H7Nod0
キョン「…古泉、ハルヒの奴今度は何をしでかすつもりだ?」
古泉「…わかりませんか?」
キョン「わからんから聞いているんだ」
古泉「まあ、そのうち分かりますよ。今回はいつものような大事にはならないと思ってます」
キョン「…」
64 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:05:28.21 ID:2s6H7Nod0
みくる「あ、キョン君」
キョン「朝比奈さん、帰ったんじゃなかったんですか?」
みくる「キョン君に聞きたい事があって待ってたんです」
古泉「…それでは僕はこれで失礼します」
キョン「ああ…」
みくる「…」
65 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:09:32.33 ID:2s6H7Nod0
みくる「キョン君…あのチョコ食べてくれましたか?」
キョン「え、ああ…」
(悪気はないとは言え、食べたと言うべきかまだと言うべきか…)
みくる「食べてないんですね…」
キョン「いや、その…昨日晩飯食べすぎまして…朝比奈さんからもらったものがイヤとかじゃなくてですね」
みくる「…今日は絶対に食べてくださいね」
キョン「…はぁ、わかりました」
68 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:15:21.70 ID:2s6H7Nod0
キョン(なんだなんだ?みんなして急にチョコを渡しては食べたかどうか聞きたがって…)
キョン「仕方ない、帰ったら食べてみるか」
キョン(…とはいったものの、長門、朝比奈さん、鶴屋さん、古泉…四つもあるんだが)
70 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:18:03.44 ID:2s6H7Nod0
キョン(どれから食べるべきか?朝比奈さんのは最初に味わいたいような最後まで取っておきたいような…
鶴屋さん、長門のも捨てがたい。古泉のは…べつにいいだろう)
75 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:21:40.24 ID:2s6H7Nod0
キョン「よし、まずは鶴屋さんのから食べるか」パカッ
キョン「…」パク モグモグ
キョン「!!なんじゃこりゃああ!!」
鶴屋「キョン君ブルーチーズが好きだったにょろか…本番はめがっさ入れてサービスするにょろ」
77 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:26:45.94 ID:2s6H7Nod0
キョン「…まさかたった一日でカビが?朝比奈さんのチョコは?」カパ
キョン(…見た目は普通だが…いやわからん。鶴屋さんのも見た目は普通のチョコだったが味はカビそのものだったし…)
キョン「朝比奈さん…本当にすいません…」ポイポイ
キョン(長門と古泉のも、長門、すまん)
79 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:31:00.32 ID:2s6H7Nod0
〜次の次の日〜
長門「…おはよう」
キョン「おお、長門。今日も待っていたのか?」
長門「…」コク
キョン「そうか…ああ、あのチョコだけどな」
長門「…食べた?」
キョン「ああ、美味しかったよ」
(すまん、カビが生えて捨てたなんてとてもいえん)
長門「…そう、よかった」
80 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:34:33.41 ID:2s6H7Nod0
長門「…これ」スッ
キョン「ん?これは?」
長門「…今日はバレンタインデー。これは私からあなたへ贈り物」
キョン「ああ、ありがとう」
(??じゃあ、アレはなんだったんだ?)
長門「…///」
81 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:37:32.53 ID:2s6H7Nod0
キョン「今開けていいか?」
長門「…///」コク
キョン(この前のは食べれなかったしな、忘れないうちに頂こう)カパ
長門「…一生懸命作った」
キョン「これは…うまいぞ、長門!」
長門「…よかった///」
84 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:44:30.75 ID:2s6H7Nod0
みくる「あ、キョン君」
キョン「朝比奈さん、おはようございます。昨日はすいません、チョコ美味しかったですよ」
みくる「あ、食べてくれたんですね?よかった」
キョン(本当は食べてn(ry)
みくる「じゃあ、これ、”わたし”からキョン君にバレンタインの贈り物です」
キョン「え?ああ、ありがとうございます」
(また…じゃああれは???)
86 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:47:57.56 ID:2s6H7Nod0
キョン「…いま食べてみてもいいですか?」
みくる「ふえ!い、いまですか??ひゃ、ひゃい!」
キョン(朝比奈さんの手作りチョコ…おお、なんという…まるで一粒一粒が宝石のようだ)パク
みくる「…」ドキドキ
キョン「これは…美味しいですよ、朝比奈さん」
みくる「ほ、本当ですか?よかった〜」
90 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 22:56:00.25 ID:2s6H7Nod0
谷口「はぁ…」
キョン「おい、谷口の奴どうしたんだ?」
国木田「さあ?朝からずっとあんな感じなんだけど」
キョン「…谷口、どうしたんだ?」
谷口「はぁ…お前はいいよな、キョン。朝比奈さんからチョコ貰えたんだから…」
ハルヒ「!!!」
キョン「おいおい、何で知ってるんだ?」
谷口「たまたま見かけたんだよ…その場で食って俺たちにばれないようにしやがって…悔しいぜ」
キョン「待て待て、それじゃあ俺が証拠隠滅を図ったみたいじゃないか?」
ハルヒ「…」
92 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:00:40.92 ID:2s6H7Nod0
古泉「おや、どうしたんですか?」
キョン「古泉か…いや、長門も朝比奈さんもチョコをくれたんだが…」
古泉「それはそれは…うらやましい話です。僕は”お二人”にはもらってませんから」
キョン「それがな…二日前に二人にもらったんだが、今日もまたもらったんだ」
古泉「それは奇遇ですね、僕もあなたに贈り物をした方がいいでしょうか?」
キョン「…やめてくれ、頼むから」
古泉「そういうと思ってました」ニコニコ
94 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:07:10.90 ID:2s6H7Nod0
鶴屋「おーいキョンくーん!」
キョン「あ、鶴屋さん」
鶴屋「おまたせおまたせ!キョン君の為に特製のチョコを作ってきたよ!」
キョン「ああ、ありがとうございます」
鶴屋「いいよいいよ!それより、ハルにゃんからはもうもらったのかい?」
キョン「ハルヒから?いや、そういえば今日はハルヒとはあんまり話てないな…」
鶴屋「そうかいそうかい!きっと帰りに渡すつm…なんでもないさ!じゃあ!」
谷口「…鶴屋さんまで…!!!」
国木田「やめなよ谷口、僕がもらったの一つあげるからさ」ガッポリ
95 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:11:03.93 ID:2s6H7Nod0
キョン「ういーっす」
ハルヒ「…」
長門「…」
みくる「…」
キョン「…」
(なんだ?やけに空気がぴりぴりしてる気がするが…)
古泉「…鈍すぎるのは罪なことですね」ニコニコ
98 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:15:12.44 ID:2s6H7Nod0
ハルヒ「…キョン、それは?誰からもらったの?」
キョン「ん?ああ、これか?さっき鶴屋さんにな…味見のお礼だとか」
ハルヒ「!!…そう」
キョン「…」
長門「…」
(気まずい)
みくる「…」
(涼宮さんにチョコのことばれたら…気まずいですぅ…)
99 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:18:43.69 ID:2s6H7Nod0
ハルヒ「…今日はもう解散!」
キョン「え?もうか?」
ハルヒ「解散っていったら解散!!」
長門「…帰る」
みくる「それじゃあわたしも失礼します」
ハルヒ「さ、あんたもボケっとしてないで、帰るわよ!」
キョン「…あ、ああ」
古泉「すいません遅くなりましt………誰もいませんね」
102 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:22:20.46 ID:2s6H7Nod0
みくる「それじゃあまた明日」
長門「…また明日」
キョン「よかったのか?今日はこんな早くに解散して?」
ハルヒ「…」スッ
キョン「ん?」
ハルヒ「…早く受け取りなさいよ」
キョン「あ、ああ…もしかしてチョコか?」
ハルヒ「も、もしかしなくてもチョコよ!!」カァ〜
104 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:25:44.39 ID:2s6H7Nod0
キョン(そうか…ハルヒの奴このためにわざわざ…)
キョン「…サンキュ、開けて見ていいか?」
ハルヒ「え?い、今?…別にいいわよ…」かぁ〜
キョン「…ふっ、どれどれ」ガサガサ
ハルヒ「…あんま慣れてないから、形とかはいまいちだけど…」
キョン「なかなかうまく出来てるじゃないか」
ハルヒ「そ、そう??」ドキドキ
107 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:32:17.40 ID:2s6H7Nod0
キョン「…今食べてもいいか?」
ハルヒ「う、うん…」ドキドキドキドキ
キョン(見た目は確かに不揃いだけど、チョコだしな。せっかくハルヒが作ってくれたんだ、頂くとしよう)
ヒョイ パク
ハルヒ「…」ドキドキドキドキドキドキ
みくる「今頃涼宮さん、チョコ渡してるんでしょうか?」
長門「…多分」
古泉「おや、お二人ともこんな所にいたんですか?」
長門「…今日はもう解散」
古泉「ああ…そういえばそうでしたね、今頃涼宮さんがチョコを渡してるところでしょうか?」
109 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:37:32.79 ID:2s6H7Nod0
みくる「それにしても、キョン君大丈夫でしょうか?」
長門「…私もあなたたちも、前もって解毒剤入りのチョコを彼に渡している。大丈夫」
古泉「おや?彼は無事解毒剤を摂取したんですか?」
長門「…美味しかったと今朝きいた」
みくる「あれ?そういえばあの薬は数日間味が全く分からなくなるんじゃありませんでしたか?」
長門「…」
みくる「…」
鶴屋「ん?おーい、みくるー!」
112 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:46:17.57 ID:2s6H7Nod0
みくる「あ、鶴屋さん」
鶴屋「おや、キョンくんとハルにゃんは今頃ラブラブにょろか?」
みくる「どうしてそれを?」
鶴屋「いやーこの前からハルにゃんにチョコの作り方教えてほしいって
頼まれてたんで色々試してみてたのさー!キョン君の以外な好物も分かったしねー!
彼はブルーチーズが好きらしいから、ハルにゃんにめがっさ入れるようにアドバイスしたにょろ!」
長門「…」
みくる「…」
古泉「…」
113 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:50:33.07 ID:2s6H7Nod0
みくる「…薬…のせいですよね?」
古泉「…恐らくは…」
長門「…彼から”食べた”ときいたのは今朝…時間が食い違っている」
みくる「…じゃあ、キョン君…」
長門「…解毒剤を摂取していない」
116 名前: ◆HFkoonoJ.I [] 投稿日:2009/02/10(火) 23:57:30.73 ID:2s6H7Nod0
古泉「…それでは…?」
みくる「ふえぇぇぇぇ!」
長門「…涼宮ハルヒの異常なまでの料理音痴のもと生成されたチョコに
大量のブルーチーズという不確定要素の加わった文字通り子の世の物とは
思えない物質を摂取することになる」
古泉「やれやれ…今夜は残業のようです」
キョン「…」チーン
ハルヒ「ちょっと!なんなのよその失礼なリアクションは!!起きろー!!」
おわり