キョン「これが…俺…嘘だ…嘘だああ!!!」


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161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 05:41:04.35 ID:7eVjTOrnO


―長門宅―

ピンポーヌ

キョン「おーい、長門。いるか?」

長門「…何」

キョン「ちょっと話しがあるんだ。入れてくれないか」

長門「…分かった」

ガチャ

キョン「急にすまんな。で、ここに来たのはおれの顔の事なんだが」

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 05:52:39.33 ID:7eVjTOrnO


キョン「何故か知らんが朝起きたら元に戻ってたんだよ」

長門「…そう」

キョン「それでな、この一カ月の間お前は良くしてくれた。なのに、この前あんな事言ってしまっただろ」

長門「……」

キョン「だから謝りたくてな。こうして今ここにいるんだ」

長門「…別にかまわない」

キョン「いや、おれに通常通り接してくれたのはお前だけだった。凄く嬉しかったんだよ」

長門「……」

キョン「あんな事言ってごめんな。いつも助けてもらって感謝してる」

長門「…謝らなければならないのはわたし」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 06:11:29.74 ID:7eVjTOrnO


キョン「なんだ?」

長門「…あなたがあんな事になってしまったの私のせい」

キョン「どうゆう意味だ?もっと分かるように説明してくれ」

長門「あなたの体に宇宙的なアレを侵入させ、身体情報を書き変えた」

キョン「書き変えたって人の体でそんな事出来るのか」

長門「正確には遺伝子の組み換え。本当に申し訳ない事をした」

原作読んだ事ないからきついよ!

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 06:18:00.32 ID:7eVjTOrnO


キョン「そうか…。それで、目的は何だったんだ?お前の事だから何か意味があったんだろ?」

長門「…本当に申し訳ない」

キョン「もう謝らなくていいから。理由を教えてくれ」

長門「……」

キョン「話せないような事なのか?あんな思いしてまで教えてもらえないのか?」

長門「…全てわたしの責任」

キョン「またエラーでも蓄積したのか?」

長門「…違う」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 06:22:46.11 ID:7eVjTOrnO


キョン「じゃあなんだって言うんだ」

長門「…今日はもう帰って欲しい」

キョン「それは無いんじゃないのか?純情な感情を踏みにじられたこっちの身にもなってみろ」

長門「…しばらく一人にして欲しい」

キョン「そうか、分かったよ。急にすまなかったな」

長門「…かまわない」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 06:29:14.48 ID:7eVjTOrnO


一体何だって言うんだ。
いきなりわたしの責任だと言われた所で、理解出来るとでも思っているのか?

どうやら今回はハルヒ関連では無さそうだし、おれは一体どうすれば良い事やら。
しかし、寒いな。膀胱が決壊しそうだ。

そんな訳で公園のトイレへとやって来ました。

キョン「ん?あれは古泉か……?こんな所で何やっているんだ」

キョン「おい、何やってるんだこんな所で」

古泉「おや、奇遇ですね。先日は本当に申し訳ありませんでした」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 06:38:43.96 ID:7eVjTOrnO

おれのハートが空回りだぜ!

キョン「良いよ良いよ。糞まみれになっ…」

って何を言おうとしているんだおれは。

古泉「どうかされましたか?」

キョン「いや、なんでもない。それで何しているんだ」

古泉「実はですね、ある方から呼び出しをされてしまいまして……」

キョン「ある方って誰だ?」

古泉「朝比奈さんです。あなたの事で相談したいと」

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 06:45:22.84 ID:7eVjTOrnO

朝比奈さんだとっ!?
あんな事言ってしまったからには顔を合わせづらいし、もう帰ってしまおうか。

古泉「あ、来ましたよ」

キョン「おっ、おれは帰るぞ。会ったって事は言わないでくれ!じゃあな」

タッタカター

古泉「行ってしまいましたか……」

みくる「あれ、誰かいたんですか?」

古泉「いえ、きっと妖怪か何かでしょう」

みくる「そうですか…」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 06:51:58.19 ID:7eVjTOrnO

つまらなかったら言ってくれ
SS初めて書くもんで

ああ、何やっているんだおれは…。
あの場で謝ってしまえば良かったじゃないか。

おれの事で相談だって言ってたしあれを逃したら余計謝りにくくなるじゃないか…。

朝倉「あれ、キョン君?」

キョン「朝倉か、何故お前がここにいるんだ」

朝倉「いまいち反応が薄いわね。何故か長門さんが再構築してくれたのよ」

キョン「今はそれどころじゃないんだ。長門が?」

朝倉「ええ、何か頼みたい事があるとかって。それに最近なんだか様子が変なのよ」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 07:00:43.59 ID:7eVjTOrnO


キョン「様子が?具体的に教えてくれないか」

朝倉「立ち話もなんだし家においでよ」

キョン「いや、しかし…」

朝倉「どうしたの?」

キョン「かくかくしかじか桜島」

朝倉「なるほどねぇ、そんな事があったの。通りで最近落ち込んでると思ってたのよ」

長門が落ち込む…?いまいちイメージが沸かないが、朝倉が言うんならそうなんだろうな。

朝倉「もう夕食食べた?」

キョン「いや、食べてないが」

朝倉「じゃあ一緒に食べましょうか?」

キョン「いいのか?」

朝倉「ええ、たまには普通の高校生らしく過ごしたいからね」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 07:06:17.53 ID:7eVjTOrnO


キョン「て事は学校に戻って来るのか?」

朝倉「それは誰かさんがやらかしただけだから気にしないで」

キョン「そうかい」

て事で朝倉宅

朝倉「いらっしゃーい」

キョン「一緒に玄関くぐってそう言われるのはなんだかあれだな」

朝倉「気にしないの。何がいいかしら?」

キョン「夕飯か?そうだな…、愛情がこもってれば何でもいい」

朝倉「なら女体盛りかしらね」

キョン「なんだと…?」

朝倉「冗談よ。用意するから適当に時間潰してて」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 07:09:39.85 ID:7eVjTOrnO


キョン「何か手伝う事ないか?」

朝倉「大丈夫よ。お客さんはくつろいでて」

キョン「しかしだな…」

朝倉「なんだかカップルみたいね。気にしなくていいから早く向こう行ってなさい」

キョン「分かった!分かったから包丁を向けるな!」

朝倉「何慌ててるのよ」

キョン「誰のせいだと思っているんだ…」

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 07:13:01.60 ID:7eVjTOrnO


そんな訳で朝倉と二人きりになってしまった訳だが、朝倉ってこうゆう奴だったか?

まあそんな事は良い。
良く考えたら壁の向こう側には長門がいるんだよな。
声が漏れてなければ良いが。

一方その頃…


ブボビッ


長門「…夕食が出来た」

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 07:18:13.49 ID:7eVjTOrnO


朝倉「お待たせー」

キョン「随分早かったなってなんだこりゃ」

朝倉「何って見れば分かるでしょう?」

キョン「それはそうだがまた随分な量だな」

朝倉「色んな問題を解決するのはエネルギーを使うからね」

キョン「いただきます」

朝倉「ちょっと!スルーしなくてもいいじゃない」

キョン「気にするな」

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 07:23:24.68 ID:7eVjTOrnO

すまん
ブボビは何回か書きこまれてたからなんとなく使ってみたんだ

朝倉「ねぇ、キョン君」

キョン「なんだ?」

朝倉「こうやって二人で食べてるとあれしたくならない?」

キョン「あれとはなんだあれとは。健全な男子の前でそんな事を言うんじゃない」

朝倉「やーね。ほら、良く見るじゃない?あーんってやつ」

ブボビ

キョン「いっ、いきなり何を言い出すんだお前は。噴き出してしまっただろうが」

朝倉「キョン君は本当に世話が焼けるわね」

キョン「母親みたく言うな」

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 07:26:54.54 ID:7eVjTOrnO

いやああああああああああああああああああああああああ

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 07:31:32.60 ID:7eVjTOrnO


朝倉「はい、あーん」

キョン「了承を得る前にしようとするな」

朝倉「あら、良いじゃない。減るもんじゃないし」

キョン「確かに魅力的だが今はそんな事してる場合じゃないだろう」

朝倉「あなた本当に女心が分からないのね」

キョン「何だ藪から棒に」

朝倉「あなたが知らない内に傷つける事もあるって言いたいの」

キョン「それと何の関係があるって言うんだ?」

朝倉「長門さんの行動を良く思い出してみなさい」

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 07:39:29.46 ID:7eVjTOrnO


長門の…?おれをハゲニキビワキガなんてろにして優しくしてくれたな。
後理由を聞いても教えてもらえないまま追い出された。

キョン「何がやりたいのかおれにはいまいち理解出来ん」

朝倉「…ちゃんと思い返してみたの?」

キョン「あぁ、次は…ションベンだ…」

ごめん。

キョン「あぁ、何を目的にしてるのかさっぱり分からん」

朝倉「キョン君がハゲニキビなんてろになってから皆の反応はどうだった?」

キョン「避けられたな」

朝倉「長門さんは?」

キョン「いつも通り…いや、普段より良くしてくれたよ」

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 07:46:59.80 ID:7eVjTOrnO


朝倉「あなたが長門さんの協力を断ってからは?」

キョン「次の日元に戻ってたな。そして謝りに行ったら追い出された」

朝倉「まだ分からないの?」

キョン「…何が言いたいんだ?」

朝倉「長門さんはあなたを一人締めしたかったのよ」

キョン「長門が…?そんなまさか。やっぱりまたエラーが溜まってたのか?」

朝倉「違うわ。あなた達も気付いているでしょう?長門さんの変化に」

キョン「確かに人間らしくなって来たとは思うが…。そんな簡単にここまで変わるものなのか?」

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 07:51:45.92 ID:7eVjTOrnO

朝倉「可能性が無いとは言い切れないわ」

キョン「て事は長門はおれの事を…」

朝倉「で!ここで問題になって来るのが、涼宮さんと同じでやろうと思えば何でも可能な所」

キョン「だったら何故もっとり手っ取り早い方法を取らなかったんだ?情報操作で長門の事を好きにさせるとか」

朝倉「さあね、長門さんなりに考えてたんじゃないかしら。どうにかしてあなたから好意を持ってもらえるように」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 08:13:12.55 ID:7eVjTOrnO

さるさん頂きました
書きためながら投下しようと思うけど期待はしないでくりくりたこらー


キョン「あの長門がねぇ。で、おれはどうすりゃ良いんだ?」

朝倉「そのくらい自分で考えなさいよ。あなたは誰かにやれと命令されてしてもらった事で喜べる?」

キョン「そうだな。行けって言われてるようなもんだがまあ良い。ちょっと行ってくる」

朝倉「頑張って」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 08:28:36.35 ID:7eVjTOrnO


―公園―

古泉「相談とは何でしょうか?」

みくる「これからキョン君とどう接すれば良いのでしょうか…」

古泉「やはりそうゆう事でしたか。どうやら彼はもう気にしていないみたいですよ」

みくる「でも私凄く傷付けてしまったと思うんです…。せっかく彼女になれたと思ったのに」

古泉「聞き捨てなりませんね」

みくる「ふぇ!?冗談ですよ冗談!気にしないで下さい」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 08:38:43.59 ID:7eVjTOrnO


古泉「まあ良いでしょう。どうやら今回の件は長門さんに原因があるようです」

みくる「えっ、長門さんに?」

古泉「私共の機関によって調べてみました所、彼の遺伝子が宇宙的なアレによって操作されていた事が分かりました」

みくる「どうやって調べたんですか?」

古泉「ふふ、これですよ」

みくる「それは…髪の毛、ですか…?」

古泉「はい、髪の毛です。依然の彼と妖怪になった時の髪を比べました所、若干の違いが見付かりましてね」

髪で分かるか知らんが勘弁して下さい

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 08:45:47.80 ID:7eVjTOrnO


皆ありがとう!


みくる「でもどうして長門さんがそんな事を…」

古泉「理由までは分かりませんが、おそらく間違いないでしょう」

みくる「どうして言い切れるんですか?涼宮さんが原因かもしれないじゃないですか」

古泉「良く考えてみて下さい。涼宮さんが彼のあのような姿を望むと思いますか?単なる憶測に過ぎませんが、ほぼありえないでしょう」

みくる「じゃあ長門さんは何の為に…」

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 08:52:30.52 ID:7eVjTOrnO


古泉「問題はそこなんですよ。原因が分からない内は対処のしようがありません」

みくる「じゃあどすれば良いんですか?」

古泉「糸口が見付かるまでは、彼とのわだかまりを解く事に重点を置いた方が良いでしょう」

みくる「そんな…」

古泉「心境は察しますが今はこれぐらいしか出来ないのです」

みくる「分かりました…」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 08:59:11.67 ID:7eVjTOrnO

ハルヒ「はあ…なんであたしがこんな思いしなきゃいけないのよ…バカキョン」

ハルヒ「確かに酷い事言ったりしたけど、いきなりあんな風に変わったらそれまで通りに出来る訳ないじゃない…」

ハルヒ「…なんでキョンがあんな事になっちゃったのかしら。検証の余地がありそうね」

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 09:06:46.76 ID:7eVjTOrnO

ピンポンピンポンピポポン

キョン「長門ー、おれだ。開けてくれー」

キョン「長門ーいないのかー?」

長門「…何?」

キョン「ん、いたのか。ちょっと話しがあってな。入れてくれないか」

長門「…開いている」

ガチャーン

キョン「おじゃまします」

長門「いらっしゃい」

キョン「相変わらず寂しい部屋だな」

長門「…話しとは」

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 09:12:57.23 ID:7eVjTOrnO


キョン「まあそんな事よりだな、お茶でももらえないか」

長門「…分かった」

キョン「急な上にずうずうしくてすまんな」

長門「…かまわんよ」

キョン「ん、そうか。…たまには一緒に淹れてみるか?」

長門「お茶を?」

キョン「あぁ。お茶を一緒に淹れるのも変だが」

長門「では、湯呑みを用意して」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 09:17:17.75 ID:7eVjTOrnO

そんな訳でお茶を淹れました

キョン「朝比奈さんが淹れてくれたお茶も美味いが、長門と淹れたお茶も美味いな」

長門「…そう」

キョン「…今度図書館にでも行くか」

長門「あなたは何をしに来たの?話しがあるのでは?」

キョン「話しか。こうやって普通に過ごしせるだけでおれは十分なんだが」

長門「…話して」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 09:23:17.67 ID:7eVjTOrnO


キョン「この前の事なんだが…、いいか?」

長門「…大丈夫」

キョン「理由がどうであれ、お前がおれの為を思って行動してくれた事には変わりないからな。あらためてお札を言おうと思った」

長門「…朝倉涼子に会った?」

キョン「あぁ、再構築したんだってな。あんな状況じゃなかったら目ん玉飛び出てたぞ」

長門「何を言われた」

キョン「特に何も言われてないが…何故だ?」

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 09:32:30.73 ID:7eVjTOrnO


長門「嘘、朝倉涼子に言われたからあなたはここにいる」

キョン「確かにそれに近い事を言われたが、少なくともここに来たのはおれの意思でだ。信じてくれるか?」

長門「…本当?」

キョン「あぁ、どっかの迷惑な神様に誓ってな」

長門「…分かった」

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 09:36:34.40 ID:7eVjTOrnO


おれ「あれ、鶴屋さん何しているんですか?」

つるやさん「あー、おれくんかいっ!今日は私が晩御飯作ろうと思ってさ!」

おれ「鶴屋さん料理出来たんですね」

つるやさん「どうゆう意味かな?」

おれ「いえ、ただ意外だったんで」

つるやさん「こう見えても意外と家庭的なのさ!良かったら家で食べてくかい?」

おれ「良いんですか?」

つるやさん「おれくんなら大歓迎さ!」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 09:45:57.34 ID:7eVjTOrnO

長門「情報操作は得意」

キョン「確かにそれだったら思い通りになるかもな」

長門「…では良いの?」

キョン「だか長門よ。まだお前には分からんかもしれんが、人間が生きていく過程で、全てが自分の思い通りに事が運んだらどうだ?」

キョン「それは確かに魅力的だが、苦労を乗り越えて得る物の方が感動は大きいだろ?」

長門「…私にはいまいち理解出来ない」

キョン「おいおい分かってくれれば良いさ。言い方は悪いがお前がちょっとずつ人間に近付いてるのを感じると凄く嬉しいんだぜ」

長門「…人間に近付いている?」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 09:48:09.96 ID:7eVjTOrnO

キョン「それでもう一つはだな…」

長門「…何?」

キョン「これからも依然みたいにおれと接してくれるか?」

長門「それはどう受け止めたら良い」

キョン「朝倉と話してお前が少なからずおれに好意を抱いてくれているのは分かった」

長門「では何故?」

キョン「世界を改変されたらかなわんからな」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 09:56:26.14 ID:7eVjTOrnO


キョン「そうだ。ほんの少しずつだが表情ってやつが分かるになって来てるぞ」

長門「…自分では分からない」

キョン「ま、注意して見ていないと分からないくらいになんだがな」

長門「…それは遠回しに私を良く見ていると?」

キョン「…さっき言った事は忘れてくれ」

長門「…分かった」

キョン「おい長門、そこは断るべき所だ」

長門「…断る」

キョン「今かよ。まあなんだ、これからもよろしくな」

長門「こちらこそ」

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 10:06:00.44 ID:7eVjTOrnO


谷口「よぉ、キョン!なんか知らんが元に戻って良かったな」

こいつも勝手なやつだな。
色々と言いはしなかったが話しかけさえしなかった癖に。
まあ良いか、今なら全てが上手く行く気がするしな。

キョン「朝から元気だな。あれはちょっと宇宙人にやられてしまってな」

谷口「顔の次は頭がおかしくなったのか?涼宮とつるむのも大変そうだな」

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 10:11:37.80 ID:7eVjTOrnO


そんな訳でもうすぐ教室に着いてしまうんだが、どうすれば良い事やら。
古泉はともかく朝比奈さんとハルヒには印象悪いままだからな。
とにかく顔を合わせづらくて適わん。まあ…なるようになるか。

ガラリンピック

国木田「あっ、キョンおはよー」

キョン「あぁ、おはよう」

国木田「良かったね元に戻って。周りに流されてなかなか話してかけきれなかったけど心配してたよ」

やれやれ、こいつもか。
まったく人間ってやつは勝手で信用ならんね。

国木田「あっ、そうだ。涼宮さんが部室に来いって言ってたよ」

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 10:22:43.11 ID:7eVjTOrnO


おれ「相変わらず凄い家ですねー」

つるやさん「そうかな?なんならおれくんもここに住めばいいさ!」

おれ「えぇ?そんないきなり言われても」

つるやさん「あはは、冗談さ!じゃあ用意するからそこら辺で待っててくれないかい!」

おれ「なんだ、冗談か。ここに住むのは別としてつるやさんと一緒に住みたい気はするな」

つるやさん「ん?何か言ったかい?」

おれ「何も言ってないですよ」

つるやさん「本当かい?乙女の心をくすぐる言葉が聞こえたような気がするけど」

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 10:29:00.31 ID:7eVjTOrnO


キョン「ハルヒが?」

国木田「うん、なんか話しがあるんだって。キョンも隅におけないね」

何事も無かったように接してるが一体こいつらの脳みそはなんで出来ているんだ。
まあそんな事はどうでも良い。
団長様からわざわざお呼びがかかっているんだ。
さぞ重要な事なんだろうう。あんな態度取ってしまったからクビか?

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 10:35:57.99 ID:7eVjTOrnO


ドンピシャ

ハルヒ「遅い!罰金100万円!」

キョン「約束してた訳でもないのにそれは無いだろ…。大体そんな大金持ってる訳ないだろ」

ハルヒ「うるさいわねぇ、こうやって呼び出してもらえるだけでも感謝しなさいよ」

ハルヒ「でも私も悪かったわ、ごめんね。罰金チャラにしてあげるからこれでおいこね!」

どうゆう流れでそんな風に持っていけるんだ。強引ってレベルじゃないな。
ハルヒらしいと言えばハルヒらしいが。

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 10:24:29.02 ID:I0aGFSwN0

休憩入れるなら俺と朝倉でやれよ

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 10:39:21.91 ID:7eVjTOrnO


>>260「朝倉さん…」
朝倉「あら、まだいたの?」

>>260「おれどうしても諦めきれないんです…」

朝倉「またその話し?いい加減にしてくれないかしら?」

>>260「お願いです朝倉さん!何でもしますから!」

朝倉「本気なの?」

>>260「本気です!朝倉さんのまゆげをシャリシャリ出来るなら!」

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 10:40:58.29 ID:7eVjTOrnO


キョン「別にもう気にしてないよ。おれの方こそ酷い事言ってごめんな」

ハルヒ「特別に許してあげるわ!そんでねキョン、ちょっと考えがあるのよ」

何やら嫌な予感しかしないが、一応聞いておこう。
どうせまた不思議が云々だろう。

ハルヒ「キョンがあんな風になったのはきっと未知のウィルスのせいだと思うの!」

ハルヒ「きっと地球にない宇宙のウィルスで、こっちに来た宇宙人からうつされたのよ!」

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 10:47:37.03 ID:7eVjTOrnO



なんて事を言うんだこいつは。
実はこいつの願望が全て今回の事を引き起こしたんじゃなかろうな。
人の精神まで掻き乱して本当に迷惑な神様だ。

キョン「それで?」

ハルヒ「そのウィルスを探すのよ!そして抗体を作ってノーベル賞をとるの!」

キョン「どうやって探すんだそんなもん。だいたいそんな大層なもの作れる訳ないだろ」

ハルヒ「夢が無いわねぇ、とにかく今日から団活はそれで行くからね!くぅ〜、面白い事になって来たー」

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 10:43:28.85 ID:I0aGFSwN0

ほんとにやりやがった・・・・・・
ありがとう

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 10:52:04.23 ID:7eVjTOrnO


朝倉「だいたいシャリシャリって何よ?馬鹿にしてるの?」

>>265「違います!おれにとって朝倉さんのまゆげは何よりも大切なんです!」

>>265「例えば世界の人間がおれひとりになったとしても、目の前に朝倉さんのまゆげがあれば生きていけます」

朝倉「喜んで良いのか分からないわ…」

>>265「ごめんなさい」

朝倉「別にいいわよ。ただまゆげだけじゃなくてもっと私の事も思って欲しいわね」

>>265「え…?」

272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 11:09:31.97 ID:7eVjTOrnO

色々とあって放課後

チャンドンゴン

キョン「お、長門だけか」

長門「…遅い、罰金100万円」

お前もか、長門。
しかしこんな冗談も言えるようになったんなら、こいつがおれ達と同じ感性を持ってくれるのも近いかもしれないな。
焦って変に無理しなければ良いんだがな。

長門「…何?」

キョン「いや、お前も冗談言ったりするんだーと」

長門「あなたの為に頑張った」

キョン「はは、ありがとな」

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 11:17:34.47 ID:7eVjTOrnO


ガラガラ

みくる「お待たせしましたー!あ、キョン君…」

キョン「朝比奈さん。お話しがあるんですが、ちょっと良いですか?」

みくる「はい…」

キョン「長門、全部話しても良いよな?」

長門「……」コクン

キョン「良し、では行きましょう朝比奈さん」

みくる「ひぇ〜っ、引っ張らないで下さいー」

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 11:26:52.92 ID:7eVjTOrnO

そんな訳で体育館の裏に来ました

みくる「こんな所に連れてきて何の話しするんですかぁ?もしかして…この前の続きですか…?」

キョン「いや、違いますよ。いたって真面目な話しです」

みくる「そうですか…」

キョン「そんな残念そうにしないで下さい。心が痛みますから」

みくる「え…?」

古泉「おや、こんな所で逢い引きとは感心しませんね」

キョン「なんでお前がこんな所にいるんだ」

古泉「いえいえ、ちょうど日課の散歩中でして」

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 11:37:11.86 ID:7eVjTOrnO


キョン「まあ良い、お前も話しを聞いてくれ。見ての通り元に戻った訳なんだが、あんな事になった原因は…」

古泉「長門さん、ですね?」

キョン「途中で口を挟むな」

古泉「これはこれは、申し訳ありません」

キョン「何故知っているの知らんが、古泉の言う通り長門が原因だ」

古泉「やはり…。それで長門さんは何故あのような事を?」

キョン「それはだな…」

みくる「えぇ〜っ、それは本当ですかぁ?」

キョン「本当です。あの時はすいませんでした」

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 11:44:50.70 ID:7eVjTOrnO


みくる「そんな…。せっかくキョン君とお付き合い出来ると思ったのに…」

キョン「本当にすいません」

古泉「そんな事があったんですね…。それで、あなたは長門さんとお付き合いをされると?」

キョン「今はまだしないがな。お前の寝る時間が減らないようにしないと」

古泉「ありがとうございます。で、いつ頃からお付き合いされるんですか?」

キョン「とりあえずハルヒが普通のやつになってからだな。このままじゃあいつ世界が終わるか分からん」

古泉「あなたは彼女が普通の方になると?」


280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 11:51:36.91 ID:7eVjTOrnO


キョン「何だその言い方は?」

古泉「いえ、果たして彼女の力が、この先どうなって行くのかと考えたら不安になりましてね」

キョン「どうゆう意味だ?」

古泉「実は今回の件、長門さんだけに原因がある訳ではないようです」

キョン「何故だ?」

古泉「あなたから採取させて頂いた髪の毛から、閉鎖空間に近い物の断片が見つかりました」

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 11:58:15.85 ID:7eVjTOrnO


キョン「うおい!何でそんなもん持っているんだ」

古泉「この際それはどうでも良いではないですか。それより今回のケースは非常にやっかいです」

キョン「後できっちり聞かせてもらうからな。で、続きは?」

古泉「はい、今まで閉鎖空間は特定の場所で、現実の世界に被害が及ばないように現れていました」

古泉「しかし、今回のケースではあなたと長門さんに被害が及んでいる」

キョン「それは長門のおれに対する思いは作られた物って事になるのか?」

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 12:05:25.13 ID:7eVjTOrnO

物凄く…収拾がつかなくなって参りました…


古泉「断定は出来ませんが、その可能性は低くありません」

キョン「なんてこった…」

みくる「え、でもキョン君がそのままなら長門さんも同じじゃないんですか?」

古泉「あなたは黙っていて下さい。非常に大事な所なんですから」

みくる「す、すみません…」

キョン「何もそんな言い方しなくても良いんじゃないか?」

古泉「すみません…。あと世界の終焉を決定づけてしまうかもしれない要素があります」

キョン「なんだって?」

288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 12:12:17.89 ID:7eVjTOrnO


古泉「見て頂いたら分かると思いますが、髪の毛は非常に細いです」

キョン「それがどうした」

古泉「今回私共の機関は神人討伐へと行きませんでした」

キョン「良かったじゃないか、休みがとれて」

古泉「ですが、閉鎖空間も神人も発生しています」

キョン「じゃあ何故その神人とやらを倒しに行かなかったんだ?」

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 12:19:57.28 ID:7eVjTOrnO


古泉「正確には行かなかったのではなく、行けなかったんですよ」

キョン「はあ?意味が分からん」

古泉「先ほども言いました通り、髪の毛とゆうのは物凄く細いですよね」

キョン「細いな」

古泉「いくら閉鎖空間の発生を確認出来たとしても、我々がそこに侵入するのは無理なんです」

キョン「しかし、現に神人とやらはそこにいるんだろ」

古泉「元々閉鎖空間は涼宮さんの脳内で作り出されているんです。涼宮さんの意志がそこに入り込む事は簡単なんですよ」

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 12:25:51.81 ID:7eVjTOrnO


キョン「じゃあ一体どうすれば良いって言うんだ?」

古泉「今の段階ではどうしようもありません。とりあえず戻って長門さんにも相談してみましょう」

キョン「うむ」

―部室―

ハルヒ「あいつらは何やってんのかしら全く…少しは有希を見習って欲しいもんだわ」

長門「……」

ガチャピーン

キョン「悪いな遅れて」

ハルヒ「団長を待たせるってどう事よ!全くあんたは役に立たないんだら」

キョン「まあそう言うな。お前を驚かせようと三人で不思議探索してたんだ」

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 12:30:57.76 ID:7eVjTOrnO

ふぇいすぃんずぃえ〜にまぁぁぁあ〜
まだ見てる人いるの?眠いよー

ハルヒ「あんたにしては殊勝な心掛けじゃない。それで何か見付かったの?」

キョン「凄いのを見付けて来たぞ」

ハルヒ「何々っ!?早く教えなさい!」

キョン「体育館の裏に落ちていたカツラだ」

ハルヒ「…あんた馬鹿にしてんの?」

キョン「良く考えてみろ。学校にカツラが落ちているなんて物凄く不自然だろ」

ハルヒ「そう言えばそうね、先生の誰かのかしら」

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 12:35:28.93 ID:7eVjTOrnO


おれ「ははは、つるやさん可愛いですね」

つるやさん「いっ、いきなり何を言い出すのさ!先輩をからかったらいけないよ」

おれ「からかってませんよ。逆におれに乙女心が芽生えてしまいそうです」

つるやさん「何馬鹿な事言ってるんだい。じゃあ、私は晩ご飯の用意するねっ」

おれ「手伝いましょうか?」

つるやさん「にょろ?」

おれ「やっぱりつるやさんがご飯作ってる間自分だけボケっとしてる訳にはいかませんよ」

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 12:36:41.01 ID:7eVjTOrnO

頑張ります


キョン「まあ、そんな事よりだ。例のウィルスとはどうやって発見するんだ?」

古泉「それは何の話しですか?」

キョン「いやな、おれがあんな事になったのは宇宙から来た未知のウィルスとか言い始めやがったんだよ」

ハルヒ「そうよ!その抗体を見付けて我がSOS団の名前を世界中にどどろかせるの!」

古泉「ふむ…。ちょっと良いですか?」

キョン「なんだ?」

300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 12:43:59.87 ID:7eVjTOrnO


古泉「ここは一つどうでしょうか。このあなたの髪の毛と私の髪の毛を比べて、何の異常も無いと認めさせるのは」

キョン「そんなもん偽物だって言われたらどうしようもないだろ」

古泉「大丈夫ですよ。今の髪の毛を採取して見比べてもらえば良いんです」

キョン「両方おれの髪の毛だって証明出来るのか?」

古泉「それは問題ありません。いくら宇宙的なアレが影響しているとは言っても、その人自体が作り出す繊維自体は変えられませんよ」

301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 12:48:39.36 ID:7eVjTOrnO


古泉「万が一の場合は彼女に協力を頼めば良いのです」

キョン「長門か…。しかしそんな簡単に行くもんなのか?ハルヒにかかればそんなもんどうにかされそうだが」

古泉「私も上手く行くとは思ってはいませんよ。用は試しです」

キョン「分かった、長門。ホニャララポー」

長門「了解した」

古泉「それでは実行に移りましょう。涼宮さん、ちょっと良いですか?」

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 13:01:50.70 ID:7eVjTOrnO

さるのやろおおおおおおおお

つるやさん「そっ、そんな悪いにょろ…」

おれ「いえ、良いんですよ。つるやさんと一緒に料理作りたいですし」

つるやさん「本気で言っているのかい?」

おれ「本気も本気マジンガーZですよ!」

つるやさん「あはは、なんだいそりゃ。おれくんおかしいにょろ」

おれ「そうですか?じゃあ作りましょうか」

つるやさん「うん!と言いたい所だけど、やっぱりおれくんは座っててくれるかな?」

おれ「何故ですか?」

つるやさん「私が一人で作った料理を食べて欲しいのさ!」

おれ「つるやさん…」

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 13:11:46.89 ID:7eVjTOrnO


ハルヒ「古泉君、どうしたの?」

古泉「ウィルスを発見するとの事ですが、私と彼の髪の毛を見比べてみてはどうでしょうか?」

ハルヒ「そんな事して何か意味あるの?」

古泉「宇宙から来た未知のウィルスなら少なからず影響があるかと思いまして」

ハルヒ「流石SOS団副団長ね!誰かさんとは大違いだわ!でもなんで髪の毛なの?」

古泉「あいにく、当時の彼と今の彼を比べる物がこれしかありませんので」

311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 13:18:43.86 ID:7eVjTOrnO


ハルヒ「それでどうやって見比べるの?そのまま見ても違いが全然分からないけど」

古泉「失礼しました。これをお使い下さい」

ハルヒ「顕微鏡?準備が良いじゃない」

古泉「彼があなたの為にと先ほど科学室から借りて来られたんです」

ハルヒ「キョンが?ふーん…」

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 13:24:56.52 ID:7eVjTOrnO


長門×キョン「ペチャクチャー」

ハルヒ「ねぇ…、なんか有希とキョン仲良くなってない?」

古泉「さあ、彼にも思う所あるのではないでしょうか。長門さんは良く本を読んでいますし何か参考になる事を知っているのではないか、などと」

ハルヒ「キョンがそんな事するのかしら…」

古泉「おや、気付いてらっしゃいませんか?いつもあなたの願いをいつも叶えているのは彼ですよ」

ハルヒ「何の事だかさっぱり分からないわ」

古泉「これは失礼しました」

みくる「…」

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 13:31:17.20 ID:7eVjTOrnO


ハルヒ「さて、では調べてみましょうかね」

古泉「まずはこの二本を見比べてみて下さい。今の彼と当時の彼の髪の毛です」

ハルヒ「ありがとう」

古泉「いえいえ、何か見付かると良いですね」

ハルヒ「むむ…!これは…ッ!」

古泉「何か違いがありますか?」

ハルヒ「ほぼ同じね。こっちが少し痛んでいるくらい」

古泉「こちらは当時の髪の毛ですね。次は私の髪の毛と比べてみましょう」

319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 13:35:10.94 ID:7eVjTOrnO


つるやさん「待たせたね、出来たよっ!」

おれ「おー、美味しそうですね」

つるやさん「食べてみないと分からないさ!ほらっ、あーんして」

おれ「じっ、自分で食べますから」

つるやさん「おれ君は私にあーんしてもらいたくないのかい?」

おれ「…恥ずかしいじゃないですか」

つるやさん「ほれほれ!早く口を開くにょろ」

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 13:41:01.15 ID:7eVjTOrnO


ハルヒ「古泉君の髪の毛サラッサラね!うらやましわ!」

古泉「ありがとうございます。彼のと比べて何か違いはありますか?」

ハルヒ「…残念ながら決定的な違いはないわね。髪の質は比べ物にならないけど」

キョン「それはどうゆう意味だ」

ハルヒ「あ、キョンいたの」

キョン「さっきからずっといただろ」

ハルヒ「そのまんまの意味よ」

キョン「こいつめ」コツン

ハルヒ「テヘッ☆」

長門「……」ピクリ

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 13:47:20.04 ID:7eVjTOrnO

キョン「これで分かっただろ。宇宙からウィルスが来たなんて無いって」

ハルヒ「まだ分からないじゃない!ただたまたまこの髪に宇宙的なアレが無かっただけかもしれないわ!」

ガシーン

キョン「お前な、実際にそんなウィルスがあったとしたらどうするんだ?」

ハルヒ「ちょっと、離しなさいよ…!」

キョン「お前はそんな事があっても良いのか?」

ハルヒ「いい加減離してもらえる?」

キョン「…すまん」

ハルヒ「何か不思議な事があればそれで良いのよ。そっちの方が面白いじゃない」

323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 13:54:56.59 ID:7eVjTOrnO


キョン「そうか。おれはごめんだな」

ハルヒ「別にあんたの同意が必要な事じゃないでしょ」

キョン「それはそうかもしれんが、あれがお前の言う未知のウィルスだったなら唯一体験してるのはおれだけだ」

ハルヒ「それがどうしたって言うのよ」

キョン「正直おれはあの一カ月で物凄く傷付いた。クラスの連中はともかくSOS団の人達までもだ」

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 14:00:53.71 ID:7eVjTOrnO


キョン「願望が実現すればお前はそれで良いかもしれないが、誰かが犠牲になるんだよ。分かるだろ?」

ハルヒ「仕方ないじゃない…。そっちの方が面白いんだから」

キョン「良く考えてみろ。ウィルスって事は感染するかもしれないんだぞ。おれの場合は誰にも移らなかったがもし感染するようなウィルスだったらどうするんだ?」

ハルヒ「だったら尚更抗体を作るべきじゃない!」

キョン「良く考えてみろ!いきなりハゲたりするウィルスがある訳ないだろ」

326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 14:08:32.45 ID:7eVjTOrnO


ハルヒ「分からないじゃないそんなの!なんたって宇宙なのよ!」

キョン「ハルヒ…お前が求める不思議って言うのはそれなのか?」

ハルヒ「な、何よ」

キョン「お前が求める不思議ってゆうのはもっと胸が躍るような物じゃないのか?確かにおれだって小さい頃からそんなもんに憧れて来たさ」

キョン「宇宙人、未来人、超能力者。確かにこれらは今でも胸をときめかせてくれる」

ハルヒ「何が言いたいの?」

キョン「その三つには夢がある。だが、今お前が求めている物はただ苦しみを産むだけじゃないか」

327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 14:14:28.75 ID:7eVjTOrnO


ハルヒ「じゃああれは何だったのよ?」

キョン「とっ、特殊メイクだ」

ハルヒ「頭は?」

キョン「カツラだ。体育館の裏から持って来たやつも後で使おうと思ってたんだがな」

キョン「皆の反応が露骨過ぎてすっかり忘れてたよ」

ハルヒ「なんでそんな事したのよ」

キョン「これで分かっただろ?お前の望む物全てが皆が求める訳じゃないと」

328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 14:19:16.48 ID:7eVjTOrnO


おれ「美味い!凄く美味しいです!」

つるやさん「愛情沢山込めたからねっ!」

おれ「え…?」

つるやさん「ビビっと来さかい?」

おれ「からかわないで下さいよ…。ピッ、ピカチュウ!」

つるやさん「10万ボルトが流れたって事かい?」

おれ「あ、分かりましたか。それよりからかわないで下さいよ」

つるやさん「からかってなんかないっさ!本当に愛情込めたにょろ」

おれ「つるやさん…」

つるやさん「おれくん…」

329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 14:20:45.47 ID:7eVjTOrnO


ハルヒ「要するに騙したって事?」

キョン「今のお前は自分に素直過ぎる。そろそろ自制ってもんを学んでも良いだろう」

ハルヒ「キョンの癖に生意気ね」

キョン「何とでも言ってくれ。おれは案外今の生活に満足してるんだ。どっかの神様の気紛れで壊されたら溜まらんからな」

ハルヒ「…バカキョン」

キョン「さて、ハルヒが大人しいなった事だし帰るとするか。長門が本を閉じたり開いたりしてるしな」

ハルヒ「仕方ないわね、今回は諦めるわ。そのかわりみくるちゃん?あなたでうっぷんを晴らさせてもらうわね!」

みくる「えっ、何するんですかぁ〜。止めて下さい〜」

ハルヒ「駄目よ!気がすむまで揉みしだくんだから!」

みくる「ひぇぇ〜」

330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 14:22:39.21 ID:7eVjTOrnO


―帰り道―

古泉「まさかこんなに上手く行くとは思いませんでしたよ。全くあなたには毎度感心させられます」

キョン「どうだか。おれだってあいつに振り回されて人生変わるのは嫌だからな」

長門「……」

古泉「おっと、あまりあなたを独占していたら愛しの長門さんに怒られてしまいますね。ではまた明日」

キョン「またな。じゃあ帰ろう長門」

長門「…手を繋いで良い?」

キョン「あぁ、良いとも」

おしまい

333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 14:25:03.51 ID:7eVjTOrnO

支援してくれた人達ありがとー
無理矢理だし意味分からんとこあったかもしれんが、そこは初めてって事で見逃してくれ
長々とありがとう!

345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/28(水) 15:14:49.99 ID:7eVjTOrnO


おれ「つるやさん、おれ…つるやさんの事が好きなんです」

つるやさん「おれくん…」

おれ「付き合ってもらえませんか?」

つるやさん「無理さ…。おれくんと私は生きている次元が違うにょろ…」

おれ「次元なんて関係ありません。ただおれはあなたを愛しているから付き合いたいんです」

つるやさん「おれくん…私で良いのかい?」

おれ「つるやさんじゃなければ駄目なんです。八重歯舐めさせて下さい」

つるやさん「にゃは。八重歯だけで良いのかい?」

―合体―

これで満足しました。
皆ありかとー



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