つかさ「はぁ〜 受験勉強したくないなぁ……」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 13:36:38.52 ID:80/FskSV0

つかさ「もう3年生になっちゃった……」


わたしの名前は柊つかさ。今年から、もう受験生なんです。

受験っていろいろめんどくさいことや難しいことばかりで、大嫌いだな〜。
お姉ちゃんの次くらいに嫌いだよぉ。

「ほんともう…かわいいだけで入れる大学があれば、ゼッタイにいいとこ行けるのにな〜…」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 13:38:56.78 ID:80/FskSV0

かがみ「よっつかさ!勉強頑張ってるー?」

この人は柊かがみもち。一応わたしのお姉ちゃんなんだけど…。

かがみ「もう今からは私たち受験生なんだから、頑張らないとね!
    しっかり計画を立ててからやるのよ。」


つかさ「も、もちろんだよお姉ちゃん…。」


いろいろうるさい。そんなの分かってるってば…。
わたしはお姉ちゃんみたいな、勉強なんてゆう面白くないモンが好きな、変態とは違うんだよぉ。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 13:41:31.13 ID:80/FskSV0

こんな感じで、同級生はみんなすっかり受験ムードです。

こういうの、とっても苦手だなぁ。

黒井先生「ほな、みんなもう受験生なんやから、適当に力いれんといけんでー」


キーンコーンカーンコーン

こなた「さーさーお昼を食べよー」

みゆき「えぇ、机を寄せてと…」

かがみ「おいーっす!つかさ、みゆきー、ついでにこなた」


出たよ…。

ほんといっつもいっつも、こっちのクラスに来てまでゴハン食べに来てからに。

あっちの友達と食べればいいじゃない!

ヴぁさんとか、峰岸さんとか…

6 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 13:45:25.20 ID:80/FskSV0

早めに言っとくと
・勝手に設定変えてるかも(つかさを理系にしてたりとか)
・黒つかさ

問題ないなら続けます

14 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 13:59:14.42 ID:80/FskSV0

こなた「Σ あたしはついでですかっ」

かがみ「あはは、冗談よ冗談!」

ラブラブな二人。もーほんとに、ケッコンすれば、いいんじゃない?
まったくこなちゃんも、どーやったらこんな人とうまく付き合えるんだろうねェ…。

15 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 14:06:41.42 ID:80/FskSV0

かがみ「ほんと臭くってさ〜」

みゆき「年がら年中、臭いですよね」

つかさ「本当にね〜」

お姉ちゃんのウンチッチーの、次の次くらいにね♪

17 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 14:08:30.55 ID:80/FskSV0

みゆき「皆さん、勉強の方の調子はどうですか?」

!!!!ゆきちゃん、その話、ふる!?
ほんともう勘弁してよ…この4人のなかで、わたしが一番レベル低いなんてこと、わたし自身がいちばん分かってるのにィ…。
こーゆー無神経なとこがなければ、ゆきちゃんはいい人なのに。惜しいなぁ〜。

かがみ「ん〜まぁまぁかな?私はね…」チラッ

こなた「な、なんでかがみん、そこであたしを見るッ!!」

かがみ「実際アンタはどうなのよー」

こなた「んまぁあたしも、そこそこだよん〜…つかさは?」

はぁ〜やめてよぉ…。
もうほんと見え見えだよこなちゃん。そーやって、自分よりランク低いわたしに話を振ることで
逃げてからにー…。

つかさ「わたしも、まぁまぁかな…エヘヘ……」

同じ勉強してない同士なのに、わたしよりこなちゃんの方が偉いなんて…許せない!!
こなちゃんのくせに〜…。

18 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 14:09:27.55 ID:80/FskSV0

こなちゃんとお姉ちゃんなんて、一緒の大学に入って、

どこでもラブラブでいて、キモがられて、

友達がお互いにいなくなっちゃって、

心中すればいいのになぁ〜…。

20 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 14:13:34.43 ID:80/FskSV0

「ここでのThatは、前の文のoccupationの言い換えであって…」

はぁ〜…眠いなぁ…。
なんなんだろうなぁ。こんなに勉強して、のちのちに意味はあるのかな…?
考えれば考えるほど、分からないよ〜…。


キーンコーンカーンコーン

こなた「ふぃ〜また今日が終わったさ〜!」

みゆき「それでは、帰りましょうか」

つかさ「あ、ちょっとわたし、図書室に寄っていくよ…。」

こなた「あら〜どしたのつかさ?なにか怪しい本でも見に行きたいんかな〜?」

つかさ「え…いやそうじゃなくて…その、図書室だと、集中して自習できるかもって…アハハ」

21 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 14:17:21.83 ID:80/FskSV0

みゆき「つかささん、感心ですね!」

こなた「へぇ〜つかさやるじゃん! 私たちもいこっか?」

つかさ「いや、いいよいいよ!図書室に行きたいのはわたしだけだし、
    勉強は1人でやるものって、思うから…」

みゆき「その通りですね。それでは、頑張ってください」

こなた「そっか〜案外かしこいんだね〜つかさ。またねー!」

つかさ「(……)う、うん!バイバイ〜」

…案外ってなによ、案外って!
いつもいつも見下しやがって〜。学力と、頭の良さは違うんだ!
学力は良くても、バカな人はバカなんだい!お姉ちゃんみたいにね!!

それにホントは勉強が目的なんじゃなくて、あまりこなちゃんたちと家に帰りたくないのもあるもんね〜。
どーせ家に帰っても、お姉ちゃんが
「つかさ、勉強してる?アンタは普通の人よりも頭弱いんだから、人一倍勉強しないとダメなのよ♪」
なーんてムカツクこと言いそうだから、いやなんだもん〜!


26 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 14:36:38.79 ID:80/FskSV0

つかさ「アッハハー、はだしのゲン太くんおもしろーい」

いや〜マンガって読んじゃうと止まらないよね〜。

ふふふっ、こーやって参考書を開きながら中でゲン太くんを読んでいれば、受験生の体裁も保てるし、一石二鳥だね!
くやしいのうwwwwwwくやしいのうwwwwwww

…まぁでも、少しくらいは勉強しておこっかなァ…。


男「あらっ、柊さん。よっ」

27 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 14:41:28.62 ID:80/FskSV0

!!!!

つかさ「わわっ、男くん!よ、よぉー…」

この人は男くん。この前から話をすることがけっこうあって、仲良くなっちゃったよ。
男くんはとても優しいし、おごることもないし、よく配慮してくれるし…。
もーホント、お姉ちゃんなんかとは正反対だよねっ!

でも今はちょっと、手元にゲン太くんがあるなぁ…どーしよ、きまりが悪いなぁ…。
勉強してるように、見せたかったのにな…。


男「勉強してたの?」

つかさ「う、うん、まぁそうだよ〜」

男「あ〜この公式、難しいところだよね」

つかさ「うん、あとこっちもけっこー…」

男「お、はだしのゲン太くん」

つかさ「!!!!」


あう…ま、まずいなぁ…失望しちゃったかな、わたしに…。

30 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 14:48:58.50 ID:80/FskSV0

男「俺もこれ、好きだよ。ゲン太くん」

つかさ「…!? ほ、ホントに!?」

男「うん、面白いよね」

つかさ「はわわわ…そ、そうなんだぁ…わたしも、大好き…」

男「勉強のあいまに読んでたんだ?」

つかさ「う、うん、そうなんだ〜。ずっとやってると、疲れちゃってさ…」


はわわわぁ〜…男くん、なんていい人なんだろぉ…。

いつもわたしのことを考えて、言葉を選んでくれるんだ…。

男くんとなら、ずっと勉強していけるよぉ〜…。

35 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 14:57:38.57 ID:80/FskSV0

つかさ「あの、男くんは、なんでここに来てるの…?」

男「うん、俺も息抜きみたいなものかな」

つかさ「へぇ〜そうなんだぁ…」

男「ねぇ、隣に座っても問題ないかな?」

つかさ「ふぇ!?あ…うん、いいよ…座って…」

男「うん、それじゃ」


あわわわ、男くんがとなりのいすに…。
わたしのとなりに、男くんが座ってるなんて〜…。

ああぁぁ、はだしのゲン太くんを読んでる男くんの横顔…かわいい…かわいいよぉ〜……。


男「…?ひーらぎさん、どっかした?」

つかさ「はわわっ!な、なんでも、なんでもないんだよぅ〜…」

36 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 15:02:08.21 ID:80/FskSV0

カァーカァー

男「あら、そろそろ図書室の閉館時間みたいだね。出ますか」

つかさ「うん、そだね…」


あぁー、もう終わっちゃったなぁ…男くんと二人きりの時間。
すっごく、幸せだったなぁ…。


つかさ「あ、あのね男くん…」

男「ん?なに?」

つかさ「あ、あの…男くんは、今から…何か予定とか、あったりするの??」

男「ううん、何もない。今から帰るつもりだよ」

つかさ「あ、そっか…そ、それじゃ…その…
    わ…わたしと一緒に…
    一緒に、帰らないですか?」

38 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 15:05:59.27 ID:80/FskSV0

男「うん、いーよ」

つかさ「!!ほ、ほんと?」

男「うん、ちょうどいいし、ね。それじゃ、いっちょ帰りますか」


つかさ「う、うん!ありがとう…」


やったぁー…!男くんと帰るなんて、初めてだよぉ〜!感激しちゃう!
いつもいつもお姉ちゃんとばかり帰ってて、あきあきしてたんだもんね〜!

41 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 15:11:34.40 ID:80/FskSV0

ふふふ、見たか柊かがみもちー!!
わたしは、こんなにいい人、しかも男子と帰ってるんだー!
お前はこんなことできるのかァー!!バルサミコ酢〜!


男「柊さんと帰るなんて、初めてだよー」

つかさ「ほんとだよぉ〜。私は、男の人と帰るのが、初めてだよぉー…」

男「ははっ、俺も女子と帰ったことなんてないよ」

つかさ「そっかぁ〜……」


はぁ〜もうわたし、幸せだよぉ…。

男くんといると、嫌なこと全て、忘れちゃいそうだよぉ〜…。

44 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 15:17:26.07 ID:80/FskSV0

つかさ「エヘヘ〜、男くんの、好きな食べ物とか、教えて〜!」

男「嫌いなものはないのだけど…う〜ん、おでんとか?」

つかさ「あっはは〜!おもしろい〜」

男「けっこうヘンって、よく言われるよ」

つかさ「そんなことないよぉ〜…すっごく個性的!」

男「ふ〜ん そんなものかな…ひーらぎさんは?」

つかさ「わたしはねぇー…アップルパイとか、フルーツパフェとか…」

男「はは、甘いもの好きなんだ」

つかさ「むぅ〜…そんな甘党でもないよぅ〜!」


はぁ〜〜…こんな時間が、ずっと続けばいいのに…。

46 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 15:23:14.46 ID:80/FskSV0

男「あ、俺の家、こっち方面なんだ」

つかさ「あっ!そ、そっか…それじゃぁ、ここでお別れだね…」

男「うん そだね」

つかさ「あ…あの…また、一緒に…帰れたり、するかな…?」

男「大丈夫だよ。機会があれば、また誘ってねぃん」

つかさ「ほ…ほんとぅ!?」

56 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 15:37:24.99 ID:80/FskSV0

男「うん。今日は一緒に帰れて、嬉しかったよ」

つかさ「はわわぁ…男くぅん…」

男「また図書室なんかで会ったりしたら、その時は、ぜひ、ね」

つかさ「う、うん!わかったよっ」

男「それじゃね柊さん、おやすみなさい」

つかさ「うん〜!またね〜!……」



はぅぅ〜!わ、わたしと帰れて、嬉しかったよ、だなんて…。

これ以上に嬉しいことなんて、ないよぅ〜〜〜!

男きゅん………だぁぁぁあああああああいしゅきぃいいいいいいいいいいいい!!!!

64 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 15:46:29.75 ID:80/FskSV0

あのシャブの話は関係ねーよwwwwwwww

まぁでも、つかさのテンションはときどきおかしくなりますけれどもね

66 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 15:55:51.87 ID:80/FskSV0

栄養学部って文系だっけ?

69 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 16:00:22.69 ID:80/FskSV0

はぁ〜なんだか夢心地だったなぁ……。

でも夢じゃないんだぁ……わたし、ホントに男くんと一緒に帰って、あんなにお話したんだぁ…。

男くんと、あんなに…うふふふぅ〜…。



あ、そーこー妄想してるうちに、家に着いちゃった。


家では、どうなんだろーなぁ…。やっぱり、勉強しろとか、お姉ちゃんに言われて、
わたしのこの気分も、パァになっちゃうのかなぁ…。


ガチャッ

73 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 16:12:21.51 ID:80/FskSV0

ただお「お、つかさ。おかえり」

つかさ「あ、ただいま〜お父さん」

ただお「今日はちょっと遅かったね。何かあったのかい?」

つかさ「う、うん、ちょっと、図書室で自習を、ね…」

ただお「そうかい。それは感心だねつかさ」

つかさ「えっへへ〜」

ただお「もうすぐ晩ご飯みたいだから、ゆっくりくつろぐんだよ」

つかさ「うん!」



はぁ〜やっぱり、お父さん優しいなぁ…。誉められちゃったよぉ。

76 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 16:18:50.09 ID:80/FskSV0

かがみ「あら、おかえりつかさ。こなたに聞いたんだけど、自習してたんだってね?
    偉いじゃない!」

つかさ「え、えへへ、そ〜かなぁ…」


出たよかがみもち…。

どーせその誉め言葉も、「それでも、私には到底かなわないでしょうけどね♪」っていう意味の裏返しなんでしょ?

もー飽きたよ、飽きた飽きた…。


もーお姉ちゃんなんか、もちばっか食って、ブクブクに太って、みじめなコロネ体型になっちゃって、

「これじゃぁ彼氏も出来ないよ〜(泣)」とか、わめいていればいいのに…。


ま、そんなことにならなくても、お姉ちゃんに彼氏なんて、できるわけないよね!アッハハ〜♪

84 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 16:37:59.63 ID:80/FskSV0

トコトコ

男「…ただいま」

母「おかえりなさい 今日は何をしてて遅くなったの?」

男「学校の図書室で、自習してた」

母「そう、ならいいわ…

  てっきり店なんかに寄って、うつつをぬかしてたのかと思ったわよ」

男「…」

母「さぁ晩ご飯が出来てるわ。食べ終わったらまた勉強よ、頑張ってね」

男「……うん」

90 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 16:58:21.02 ID:80/FskSV0

男「ひぃらぎさん、いいでしょ…やっちゃうよ…?」

つかさ「ああぅ〜…お、男くん…ダメだよ、そんなところ…き、汚いよ…」

男「汚くなんかないよ…ひぃらぎさんに、汚いところなんてないんだよ」

つかさ「ああぁぁ…男きゅぅん……ら、らめぇ…」

男「ダメじゃないくせに…やっちゃお!」




コチョコチョコチョ……………

つかさ「あぁぁっはっはhっはっひゃっはっひゃhっひゃ!!や、やめてやめて〜!」





つかさ「!!!!!!」バッ

   「あぁ…なんだ 夢かぁ〜…」

92 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 17:07:06.03 ID:80/FskSV0

はぁぁ〜 すっごく幸せな夢だったなぁ…現実だったらよかったのに…。

ま、でも、いいもんね!

昨日のわたし、すっごく幸せものだったもの!!


…よーし!今日も男くんに会えるかもしれないってゆう期待を持って、学校へ行こー!!

うふふ、なんだか今のわたし、ハツラツだな〜!


かがみ「つかさ〜起きてる〜?」


…ふぅ〜、やれやれだぜ。

95 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 17:14:57.83 ID:80/FskSV0

つかさ「うん、起きてるよー」

かがみ「準備して、行こー」

だから、言わなくても分かってるってば…。

姉妹で、同じ学校だからってゆういかんともし難い理由のために、毎日一緒に学校に行かなきゃいけないってことなんて、
分かってるってば…。

はぁ〜…嫌になるなぁ。最高の朝だったのになぁ…。

101 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 17:31:36.07 ID:80/FskSV0

トコトコ

こなた「おっはよ〜姉妹さん」

かがみ「おっす〜、今日も元気いいわね〜」

つかさ「おはよ〜こなちゃん」

いつもと同じメンツ。変わり映えがないなぁ。

早く二人で他愛のない話をして、二人の世界に入っちゃってよ、もう…。


わったしは違うもんねー、脳内で、男くんとお話してるもんねー!!

ねー男くん。今日も、会えたらいいね!うふふ、うふふふふ…うっぷっぷ…………


こなた「…ん〜?つかさ、なんかすっごく幸せそうな顔してるけど〜?」

つかさ「…ハッ!!」

107 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 17:38:22.85 ID:80/FskSV0

わ、わぁ…しまった〜…!!

こなちゃんなんかに、わたしの呆けた顔を見られちゃったよ〜!

ど、どうだったのかな、わたしの顔……!?

すっごく、アホウドリみたいな顔だったのかな?あぁぁ、いやだなぁ…。


つかさ「な、なんでもないよぅ〜…ちょっと、考え事してただけだよ〜。」

こなた「ほへぇ〜 つかさが考え事をねぇ〜…?
    こりゃちょっと、匂うねぇ…?」

109 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 17:49:22.11 ID:80/FskSV0

…!な、なによ…私が考え事をするってのが、そんなに…ヘンなことなの!?

いつも、ポケーっとしてて、考え事も悩み事もない、ノーテンキな人間だなんて、思ってたわけ!?

あーもうムカツク!!!なんなのよ、いちいちいちいち!!


この青髪チビ!!ウザイんだよ、死んじゃえー!!!!!

117 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 18:17:20.10 ID:80/FskSV0

つかさ「な、何でもないってぇ、ホントに…」

かがみ「大丈夫よつかさ、こなたの言うことなんか、真に受けちゃダメよ」


…ふん!真に受けちゃったわたしは、どーせダメですよーだ!!


こなた「な、なんですとぉー?」

かがみ「あんたはもー、何かにつけて怪しい怪しいって…探偵気取りかぃ!」



はぁ〜…楽しくない…。

男くん、いないかなぁ…。

120 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 18:27:26.71 ID:80/FskSV0

…そういえば男くんって、クラスどこなんだろ??

うちじゃないのは確かだけど、どうなのかな〜?



キーンコーンカーンコーン

こなた「お昼なのだよー」

ソソクサッ

みゆき「…あら?つかささん、どうかなされたのですか?」

つかさ「あっ…!い、いや、ちょっと…おトイレに行って来るよ…」

こなた「ほへぇ〜行ってらっしゃ〜い かがみんはどーせすぐ来るから、早く戻ってきてね〜」


トテトテ

ほんとはトイレなんかじゃなくて、男くんが気になって気になって…仕方ないんだよぉ…。

そしてあわよくば、お昼ゴハンを一緒にどう?って聞いて…
男くんなら、きっとオッケーしてくれるし…

どこなのかなー男くん?

127 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 18:37:39.87 ID:80/FskSV0

んっと、ここのクラスは…あっお姉ちゃんのクラスだ…。

ちょっとのぞきにくいなぁ…もしお姉ちゃんに見つかったら、言い訳できないかもなぁ。

ん…?あれは、ひょっとして…

あっ!男くんだ……!!ここのクラスだったんだ!

いま、勉強道具の整理してるよ…い、今なら…さ、誘えるんじゃ…


かがみ「男くん、まだ片付け終わってないの?けっこうそういうの、遅いのね〜」


…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

129 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 18:40:38.53 ID:80/FskSV0

え…な、なに…なにお姉ちゃん、男くんに話し掛けてるのよ…。

なんで、男くんに話かけてんのおおおおおおおおおおお!!!??


男「そういうこと、言わんでよ」

かがみ「ふふ、冗談よ冗談」


ああぁ…なんか、ふたりとも互いに、親しそうだし…

な…なんで?

わ…わたしだけにやさしいわけじゃ…なかったの?

な、なんでよ…なんでなんで……。


かがみ「それじゃ、図書委員の資料の集計、放課後までにお願いね」

男「うん、分かった」


ううぅ…どうしてなのぉ…。

132 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 18:48:09.89 ID:80/FskSV0

で…でもでも、それはやっぱり、男くんが、人気だって証拠だよね…?

人気だから、お姉ちゃんとか、他の人とも話せるって、ことだよね?

それで、そんな人気のある人と、わたし、昨日一緒に帰ったって、ことだよね…!

そ、そうだよ!なにも、落ち込むことなんてないよ!


いけないいけない。わたしとしたことが、取り乱しちゃったよぉ〜。


…あっ…そーこーしてるうちに、男くんが一人に……今なら…


かがみ「つかさ、こんなとこで何してるのよ…」

135 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 18:50:27.95 ID:80/FskSV0

つかさ「っ!!!あ、あぁ、お姉ちゃん、よ、よぃっすぅ〜」

かがみ「よっ。…なにしてたの?」

つかさ「い、いやその…お、お姉ちゃんが食べに来るのが遅いから、どーしたのかなーって…」

かがみ「あら!そういうことだったの。
    ちょっと他の人と話しててね、遅れただけよ。
    さ、つかさのクラスにいって、お弁当食べよっ!」

つかさ「う、うん…」


あぁぁぁ!!なんでもーこいつはぁ〜!!人のジャマばっかりして!

お姉ちゃんなんか呼ばなくても来るでしょ、誰が心配なんかするよ!!


…誘えなかった…うぅ…。

137 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 18:59:13.05 ID:80/FskSV0

キーンコーンカーンコーン

こなた「ふぃ〜今日も帰ってギャルゲでもすっかぁ〜」

みゆき「つかささん、帰りのしたく、しないんですか?」

つかさ「あっ、う、うん…今日もちょっと、図書室に…」

こなた「へぇ〜!つかさが本格的に、やる気になってきたね〜…こりゃあたしも、ちっとは勉強しないとヤバイかもねぇ〜」

みゆき「そうですか。それではつかささん、勉強頑張ってくださいね」

つかさ「うん。バイバ〜イ、こなちゃん、ゆきちゃん〜」

138 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 19:06:56.82 ID:80/FskSV0

トコ トコ



つかさ「失礼しまぁ〜す」

…男くん〜?

う〜ん、今日はいないのかな…。ちょっと、というかかなり、残念…。

でも、いまさら帰って、帰り道でこなちゃんたちに会うのもなんだか気まずいな…。


今日も、はだしのゲン太くん読んじゃおっと!

139 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 19:11:26.12 ID:80/FskSV0

男子A「はぁ 今日も疲れたなーおい!」

男子B「よし男、帰るか」

男「はいよっ」




男子A「ふぅー…あともう少しで、俺らも受験だよなー!」

男子B「参っちゃうよなー」

男「ほんとだね」

140 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 19:14:24.73 ID:80/FskSV0

男「ほんとだね」

男子A「なぁー、男んちにさー、遊びに行ったりしちゃだめなんー?」

男「あぁ…その、さ…」

男子B「あぁ、そりゃダメだな」

男子A「?」

男子B「コイツんち、すげー厳しくてよ…今の時期ゲームとかしに行ったりしたら、男の親から何言われるかわからんぜ」

男「ははは…そりゃちょっと大げさだけど、そういうこと」

男子A「へぇ〜お前も、いろいろ苦労してんだなぁ…!」

男「ごめんな、こんなんで…いつも家に帰ったら、勉強どうとか、聞かれてるんだ」

男子A「うわ、そりゃもー、リアル教育ママンじゃねーか…」

男子B「ほんとタイヘンなんだよな、お前」

142 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 19:16:45.05 ID:80/FskSV0

男「まぁー、教育ママも、期待のあらわれだと思うし それには、それなりに答えないと、ね…」

男子B「まったく、お前はー…」

男子A「さてはお前、いいやつだろ!」

男「さては、ってなんだよ、おま…」

男子B「ははっ、俺らこっちの道だから!また明日な〜」

男子A「明日は全国模試だぜ!気合入れてケよ〜」

男「おうよー」

145 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 19:21:05.36 ID:80/FskSV0

うーん、今日は男くん来ないんだなぁ…。

今日はもう帰っちゃうか。

…そういえば、明日は模擬試験だったな。

それで、今日は男くん、早めに家に帰ったのかな?


…よーし、わたしも、わたしなりに頑張ろーっと!

147 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 19:23:46.84 ID:80/FskSV0

かがみ「こなたあああああああああああああああああみゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいい」


つかさ「!!!!!!」バッ


…なんだー、夢か…。

なんだよ、こなたーみゆきーって……。


こなゆき歌ってたのかな…。

もうー、模試の前に、とっても変な夢見ちゃったなぁ……。


かがみ「つかさー!今日は模試よ、早めに学校行きましょ〜!」

つかさ「う、うんー!」

152 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 19:30:40.91 ID:80/FskSV0

キーンコーンカーンコーン

模試…む、難しかったな…


また、この前みたいに、わたしのうしろに6人くらいしかいないよーな順位だと、いやだなぁ……


――――――――――――――――――――――――――――――――


黒井先生「ほな、この前やった模試を返すで〜 出席番号順に取りにきぃや〜」

154 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 19:36:34.10 ID:80/FskSV0

黒井先生「はい柊〜」

あっ…もう返ってくるよ…この前の模試…

どーなのかな…ちょっと緊張するなぁ…


黒井先生「なんや柊、今回はずいぶん、がんばれたんちゃうか?」

つかさ「えっ…?」

黒井先生「けっこう順位上がってるで」


…!!ほんとだ!

わたしのうしろに、20人も…!


黒井先生「この調子で、頑張っていきぃや」

つかさ「は、はいっ!」

180 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 20:57:49.77 ID:80/FskSV0

わぁー…なんだかちょっぴり、嬉しいなぁ……。

これも、男くんとしゃべるようになってから、なのかな??

図書室で、マンガ読みつつも、やってなかったわけじゃなかったわけだし……


それにしても、ちょっと順位が上がってこんなに嬉しいんだから…

もっと良くなったら、もっともっとウキウキするのかなー??


あーなんか、勉強したい気になってきたかもー!

182 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 21:03:34.90 ID:80/FskSV0

科目ごとの偏差値とか、見てみよーっと…


国語…50.5!わぁ、50台だよ!嬉しいなぁ〜

英語…46.0かぁ…前よりは良くなったけど、これももっと頑張らないといけないのかな?


数学………37.4……



だって…わかんないんだもんー!

こんなにムズカシイの、どーしてみんな分かるのー!!?


はぁー…わたし理系なのに、数学こんなじゃ、ほんとにやってけないよぉ…。

186 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 21:09:48.97 ID:80/FskSV0

こなた「んん〜疲れたねぇ〜…みゆきさん、どーだった?模試の結果」

みゆき「あはは…たいしたこと、ありませんが……」

こなた「どれどれ〜…むっ!!全教科、偏差値65以上…!」

みゆき「ち、ちょっと声が大きいですよ泉さん…!」

   「ほら、つかささんが…!」



つかさ「…」トボトボ

こなた「あ…つかさ…」

187 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 21:12:28.90 ID:80/FskSV0

みゆき「…やっぱり、この時期に、人の成績をひけらかすような行為は、するべきではないと思います」

こなた「…うん、そうだね…ごめんね、みゆきさん…」

みゆき「私はいいのです。それより、つかささんに嫌な思いをさせたかもしれないのが…」

こなた「…うん、そだね、もーちょっとわたしも、気をつけるよ。」

192 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 21:16:35.05 ID:80/FskSV0

トボトボ

なんだよぉー…あんなにおっきな声で、言わなくてもいいのに…。

そりゃゆきちゃんはすっごく頭いいよ。そんなこと、前から分かってるよ。

でも、わたしだってこの低いレベルなりに頑張って、喜んでたのに…

そーやって、わたしの気持ちを圧殺すること、ないでしょ…?


やっぱり…勉強なんて、したくない…嫌いだよぉ…。

こなちゃんの、バカぁ…。



つかさ「……ヒック、ヒック…」

200 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 21:24:34.52 ID:80/FskSV0

あぁぁ……学校の中で、泣いちゃってるよわたし…。

これじゃ、人にも会えないよぉ。

どうしよー…また、あの図書室にいこっかなぁ…。

あそこは、とても静かで落ち着くし…あと、男くんも、いるかもしれないし……。

あそこで、ちょっと気持ちを落ち着かせて…


男「あっ…」

つかさ「…!あ、お、男くん…」

201 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 21:31:07.42 ID:80/FskSV0

ああぁ…!こんな廊下で、男くんとすれ違っちゃった…!

ど、どうしよう…わたしの泣き顔…見られてる………


男「……」

つかさ「…や、やぁ…」

男「…どっか、したの?」

つかさ「ふぇ…?あっ、これは…その…なんでも、ないの…わ、わたし、泣いてなんか…」

男「…なにかあったの?もしよかったら、話してくれない…?」

つかさ「あ…えっと…そ、その…」



   「…ふぇええぇぇぇん!!男くぅぅーん!!」

209 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 21:35:30.39 ID:80/FskSV0

はぁぁ…やっぱり男くんだよぉ…。

男くんはいつも、わたしを優しく包み込んでくれる。受けとめくれるの…。

男くんには、わたしのアリテイを、ぜんぶ話せちゃうよぉ…。


つかさ「…それでね、わたし、耐えられなくなっちゃって……」

男「…うん、うん…」

つかさ「ちょっと図書室に行って、気持ちを紛らわそうと、したの…」

男「…そっか、そーだったの…」

211 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 21:39:30.32 ID:80/FskSV0

つかさ「エ、エヘヘ…男くんに、わたしの泣き顔、見られちゃったよぉ…」

男「あ…!ご、ごめんね、ひーらぎさん…」

つかさ「いーよ…ぜんっぜん、問題ないんだから…」


男「…つらかったんだね、そーだよね」

つかさ「うん…うん……」



ふぁぁぁ…男くんの優しいことばで、わたしの心は、きれいに洗われていくよーだよぉ…。

215 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 21:44:38.27 ID:80/FskSV0

男「…俺も今回の模試、あまり奮わなかったんだ」

つかさ「へ…そ、そーなの??」

男「うん…ちょっと、見てみる?」


パサッ

あ…男くんの模試データ…

あれっ…ちょっと、折り曲げてるけど…


男「見て」

219 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 21:50:09.52 ID:80/FskSV0

つかさ「わっ…!」


国語の偏差値…37.7!!わたしより、とゆうか平均より、ずいぶん悪いよ…!


つかさ「ど、どーしたの!?これ…」


わたしでも、国語だけは50あったんだけど…!


男「うん、これはね…もとから俺、国語がすっごい苦手でさ」

つかさ「そ、そ−なんだぁ…!」

男「うん。そーなの」


男「だから、ね。ひーらぎさんも、少し悪かったくらいで、落ち込まないで」

つかさ「…!は、はうぅぅ…」

236 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 22:06:49.31 ID:80/FskSV0

はわわわわっ…!男くん、なんっって優しいのおぉぉ!?

男くんのいうことには、いつも温かみと、優しさで、満ち足りているよぉ…。

わたし、いま男くんに会えて、ほんとーに良かったよぉ!!


男くん、だぁぁぁあああああぁぁあぁあいぃしゅきぃいいぃいいいいいいいぃぃぃいいぃぃいいいい!!!!

239 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 22:13:32.10 ID:80/FskSV0

つかさ「ね、ねー男くん…国語以外は、どーだったのぉ?」

男「…!そ、それは…」

つかさ「ふぇ…?」

男「…ダメ。秘密に、しとく」

つかさ「えぇー?ど、どうしてぇ?」

男「どーしてもよ。」

つかさ「なんで、なんでぇー?」

男「ダメなの。…人には、言えない事情も、あるから…」

つかさ「あっ…そ、そーだよね…ご、ごめんね…」

男「あ、いや…謝ることないよん。怒ってないよん」

つかさ「…あはは!男くん、おもしろい〜」


男くん、やっぱり優しくて、面白い人だぁ。

なんで他の教科見せてくれないのか分からないけど、聞かないことにしよっ!

242 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 22:17:37.21 ID:80/FskSV0

男「こんなわけでさ、俺…家に帰ったら、殺されるかもね」

つかさ「えぇっ!?」

男「…ウソだよ」

つかさ「ふぁあぁビックリしたっ!ほんとに、ビックリしちゃったよぉ!」

男「ごめんね」

つかさ「だ、だってだって、男くんが死んじゃうと、わたし、イヤだもん…」

男「…ありがとう。そう言ってもらえると、うれしい」

つかさ「…///」

245 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 22:22:18.26 ID:80/FskSV0

男「それじゃ、そろそろ帰ろうか」

つかさ「う、うん!帰りますか♪」


トコトコ

つかさ「あの、男くん〜…?」

男「はい?」

つかさ「あの、もし明日とか、暇だったら、その…」

   「わ、わたしの…その…」

   「わたしの家に、来ませんか!?」

男「…!いいの?」

つかさ「う、うん!わたしはぜんっぜんいいから、男くんがよければ…」

男「うん、俺も、OKだよ」

つかさ「…!そ、それじゃ…!い、いっしょに…」

男「うん、勉強頑張ろうね!」


…ふぇ?

250 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 22:25:28.02 ID:80/FskSV0

大丈夫です
支援してくれる人に文句なんて言えません

…まぁでもパティ出ないからねたぶん

252 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 22:29:47.24 ID:80/FskSV0

男「模試が帰った後の模試直し。これが出来る受験生は、きっと強くなるよ!」

つかさ「(…)う、うん!い、いろいろさ、男くんに…教えて欲しいから…」

男「分かった。俺もうまく教えれるように、頑張るから。」

つかさ「あ、ありがとー…」

男「じゃ…いつに行けば?」

つかさ「あっ…そ、それじゃ…1時に、この分かれ道で、待ってて!わたし、案内するから」

男「うん、分かった。そいじゃ、おやすみなさい」

つかさ「うん!おやすみなさい〜」


はわわァ…言っちゃった、誘っちゃったよぉ…。

明日、男くんが、わたしの家に…わたしの部屋に入るんだ…。


…でも、勉強目的じゃなくても、良かったんだけどな…。


まっ、いいか!男くんが明日…来てくれるんだ♪

255 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 22:36:07.08 ID:80/FskSV0

つかさ「ただいま〜♪」

みき「おかえりなさい、機嫌がいいみたいね。」

つかさ「うん〜!エヘヘ〜」

みき「もうすぐゴハンよ、お皿運ぶの手伝ってくれるかしら。」

つかさ「は〜い!」


あはは、なんだか楽しいなぁ。

今日は、ものすごくいい日だよ♪

明日はきっと、もっといい日になるんだろうなぁ…。

258 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 22:42:50.45 ID:80/FskSV0

ガチャッ


母「お帰りなさい。」

男「ただいま。」

母「模試の結果が返ってきたのでしょう?見せなさい。」

男(息子が帰宅した後の二言めで、すぐそれかよ…)

男「はい。」

母「どれどれ。数学満点、1位。まぁ当然ね。」

男「…」

母「英語、2位…まぁ、そういうときもあるってことね。」

男「…(1位は、柊さんのクラスの、高良さん辺りかな…)」

260 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 22:51:53.76 ID:80/FskSV0

母「国語……!?な…なんですか、これは!」

母「国語だけ、下から数えると3位じゃない…!なにがあったの!」

男「……寝てた」

母「なっ…!そんな、馬鹿げたことを…」

男「もーいいでしょ、母さん。起きてたら、そんな点数、取ってない。」

母「で、でも…!」

男「俺、疲れたんだ。玄関でこんな話、させんでよ…」

母「…まぁそうね。上がりなさい、ゴハンが出来てるわ」

262 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 22:56:05.24 ID:80/FskSV0

つかさ「や、やぁん…男くん、何するのぉ…?」

男「つかさちゃんが俺のそばで寝てて、俺は綿棒を持ってる。…やることは、一つしか、ないだろ?」

つかさ「ひゃっ…!や、やめて男くん…!」

男「だーめ。俺がぐっちゃぐっちゃと、かき回してあげるからさ…動いちゃダメよん」

つかさ「ひ、ヒェー!」

男「それー!!」

つかさ「らめぇぇぇえええええええ!!!」


つかさ「…!!!!」バッ

ゆ、夢か…。

270 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:01:03.80 ID:80/FskSV0

はわ〜、今回の夢は…男くんの膝の上で、みみそーじ…ひゃぁぁぁ…やられて、みたいなぁ…。

よーし、なんかメモしちゃおう!

男くんにやられてみたいこと…
・ワキをこちょこちょ
・ヒザの上で耳そうじ
・1分間ゼロ距離でにらめっこ
・魔封波返し


はぅぅ、考えれば考えるほど、いっぱい出てくるよ〜…。

書ききれないよっ!夢が広がりんぐ!

273 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:08:26.69 ID:80/FskSV0

そうだ、1時から男くんが来るんだから…部屋のなか、整理しなくちゃ、ね!

セッセ セッセ

かがみ「おはよ〜つかさ、元気〜?」

あう…お姉ちゃんか。

今、整理してるの見られたら、あやしく思っちゃうかな〜?

「なによつかさ、めんどくさがりなアンタが、部屋の整理整頓ですって?…こりゃ、今日は雨が降るかもねー、飴も降るかもしれないわ」

…なんて言われるのかもなぁ、いやだなぁ…。


かがみ「入るわよーつかさ」

つかさ「う、うん いいよー」

ガチャッ

277 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:13:22.72 ID:80/FskSV0

かがみ「あら…」

やっぱり…不審に思っちゃってるよ…。

言いたいことが、あるんでしょう?早く言いなさいよ。

この不出来な妹の変な行動に、ケチをつけなさいよっ!!


かがみ「…すごいじゃない、つかさ」


……!?

278 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:16:53.38 ID:80/FskSV0

かがみ「あなたももう、一人でできるのよね…なんでも。」


……。


かがみ「そうよね、もう受験生だもん…。一人でできて、当たり前。」

かがみ「ゴメンね、つかさ。今まであなたを、軽視したような態度ばかりで」


……。


かがみ「さ、朝ご飯できてるわ。まだでしょ…?」

つかさ「あっ…う、うん。今から、食べようかと…」

かがみ「それじゃ、一緒にいこっ?ね、部屋の整理は後にして…」

つかさ「う、うん…いーよ…」

280 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:20:38.15 ID:80/FskSV0

…な、なにかおかしいよ…。

いきなりお姉ちゃん、しおらしくなって…。

いつもなら、やいのやいの、うるさくあたってきたのに…。

今日は、急に控えめになって…なんか、謝られたし…。


なんだか、気味が悪いよ…。

283 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:23:15.50 ID:80/FskSV0

まぁそりゃ…お姉ちゃんと朝食を採るなんて、ワケのないことなんだけれども…

なんか、こー…違和感がなぁ…


モグモグ

チラッ

かがみ「…」

わわっ…!お姉ちゃんと、目が合っちゃった…。

かがみ「…ふふっ」


えっ…!さ、さっき…ちょっと、笑ったよーな…


き…気味悪い!いきなりなんなのよ、このかがみもちはっ!!

す、すごくいたたまれないよぉ…!


つかさ「ご、ごちそーさま!」ガタン

284 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:27:12.42 ID:80/FskSV0

かがみ「あっ…」

ドタドタ

かがみ「…行っちゃった。」

こなたとみゆきが言ってたように…ちょっと、怒ってるのかな…?

287 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:30:05.84 ID:80/FskSV0

-回想-


こなた「つかさには、悪いことしちゃったね〜…」

みゆき「怒ってなければ、良いのですけど…」

かがみ「なにも、二人がそんなに心配になることないでしょ?」

   「つかさだって、深刻に受け止めてるわけじゃないわよ、きっと…」

こなた「そーだろーかねぇ?そんなことも、ないような気も…」

かがみ「またそう言って…だいたい、成績が悪いってことは、本人が勉強してないからじゃない!

    それを、わたしたちが気にする必要なんて……

みゆき「か…かがみさん!」

かがみ「!!」

289 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:35:29.63 ID:80/FskSV0

みゆき「成績が悪いことは、なにも本人だけのせいじゃないんですよ…。」

かがみ「えっ…?」

みゆき「たとえば、周りの環境…圧力で、勉強を無理に強要されたり…」

かがみ「あっ…」

みゆき「そうやって勉強を、課せられた義務としか捉えられなくなり…そういった生徒は反発し、なんとしても逃げ道を探したいと思うようになります」

かがみ「……」

290 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:41:18.99 ID:80/FskSV0

みゆき「かがみさん、つかささんに、勉強についてなにか、言ったことはありますか?」

かがみ「…言ったことがあるも何も、勉強頑張りなさいよ、ってことは、しょっちゅう…」

みゆき「いけませんよ、それは!」
    「それは半強制的な言い方です、そんな言い方をされると、もしやる気を出していても、すぐに飛んでいってしまいます」

かがみ「な、なるほど…」

みゆき「今の時期、誰もがピリピリして、非常に感情的になりやすいものです。」

    「つかささんも、きっと今、精神的にとても不安定な位置に立っているのです」

かがみ「う、うん…」

291 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:44:48.00 ID:80/FskSV0

みゆき「大切なのは、そういった生徒を暖かく見守ってあげることなんです。」

    「とくに、双子の姉からの影響は、非常に強いものなのです」

かがみ「そ、そっか…」

こなた「…(ってあなたも同じ受験生なのに、よくそんな担任みたいなこと言えるよ…すごいよ!みゆきさん)」


かがみ「わ…分かった。きっと私が、あの子にしつこく言い過ぎたのがいけなかったのね」

みゆき「それだけのせいとはいえませんが…かがみさんが配慮してあげることで、きっとつかささんも変わってくると思います」

こなた「かがみん!きみが、つかさのキーパーソンなんだかんね!がんばるのだよ!」

かがみ「お、おう…まぁ、善処するわよ…」

294 名前:1[] 投稿日:2009/01/25(日) 23:46:14.35 ID:80/FskSV0

-回想終-

304 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 00:05:33.54 ID:7LzMjbhl0

かがみ(…とまぁ、このように気を使ってみたけど…ちょっと不自然だったかしら)

    (あの子が、勉強をやる気になる、てのは贅沢な願いかもしれないけど…)

    (とりあえず、当り障りないよう、接していかなくちゃ…)


つかさ「〜〜♪はやく、1時にならないかな〜?」


でも、今日のお姉ちゃん、変だったなぁ…。

ほんと、今考えても気味が悪いよぉ…。


…ハッ、まさか、今日わたしが男くんを呼ぶこと、お姉ちゃんにバレたのかな…?

それで、あんなにしおらしく…?

い…意味わかんないんだよねー!ほんともー、お姉ちゃん、わけわかんないよ!

そんなことしても、男くんはお姉ちゃんに譲ったりしないもんねー☆

308 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 00:09:51.26 ID:7LzMjbhl0

12:45

そろそろだ…!そろそろ、待ち合わせ場所に行こう!


男「…」トテトテ

母「男、どこへ行くの」

男「…友達の家へ、勉強しに…」

母「本当に…?バッグを確認するわ、見せなさい」

男(この人は…)

母「…ふむ、勉強道具しか持っていないようね。それでは、行ってらっしゃい」

男「うん」サッ


 (ほんと、やな感じだ…)

311 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 00:15:57.52 ID:7LzMjbhl0

12:55

つかさ「あっ…!男くん、おーい!こっち〜」

男「柊さん、こんにちは」

つかさ「こんにちは〜!来てくれたんだ〜…」

男「そりゃ、約束だから…」

つかさ「うん!…それじゃ、案内しま〜す」

男「お願いね」

はぅぅ〜…男くんの私服姿だよぉ〜…。

別に華美ってわけじゃないけれど…すごく、キマってるよぉ…。

男「…?ひーらぎさん、前見て案内しないと…危ないよ」

つかさ「はわっ!?そ、そうだよね、エッヘヘ〜」

317 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 00:20:02.60 ID:7LzMjbhl0

つかさ「エヘヘ、着いた〜」

男「そっか、この家か」

つかさ「さ!入って入って〜」

男「うん。…お邪魔します」


つかさ「あっ…!その、あまり、挨拶しなくてもいいからね…男くんが来ること、誰にも言ってないから…」

男「…分かった。」


た…頼むよ〜、特にお姉ちゃんは見ないでよ、男くんが…わたしの部屋に、入るのを〜……。



ガチャッ

かがみ「あっ…」

男「あ…」

つかさ「………………」

324 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 00:26:33.34 ID:7LzMjbhl0

な…なんで、そーなるかなぁ!!!!!!

都合が悪いにも、程があるでしょぉおおおおぉぉおぉおお!?

なんで今、あなたが部屋でなけりゃ、ならないのぉぉおおおお!?


ほんっと空気読めないんだから!!!死語で言うと、KYよ、KY!!!!!!!


かがみ「…男くん、いらっしゃい。」

男「うん…お邪魔してます。」

かがみ「…つかさと遊びに来たんだ?」

男「うん、まぁ、そんなところかな…」

つかさ「そっ…そーゆうことだからっ!ね、男くん、こっちに…」

男「あ、うん…」

かがみ「…」

333 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 00:30:59.07 ID:7LzMjbhl0

眠いっす
マジ眠いっす
俺受験生なんです

340 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 00:35:57.73 ID:7LzMjbhl0

バタンッ

つかさ「……」

男「…そっか、ひーらぎさんとかがみさんは、お互い姉妹……」

バッ

男「…!?」

つかさ「こ…答えて!男くん…お姉ちゃんと、ど、どーゆー関係なの!?」

347 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 00:43:02.12 ID:7LzMjbhl0

男「…?ど、どういう関係って…同じクラスで…」

つかさ「そーゆーことじゃない!!」

男「!!」

つかさ「な…なんで、お姉ちゃんと…あんなに、仲が良いのかって…聞いてる、のぉ…!」


い…今こそ…男くんに、問い詰めてやるわ…!

お姉ちゃんと、なんであんなに親しいのか…


男くんは、わたしと遊びに来てるのよ…お姉ちゃんが…何だってのよ…


あ…どーでもいーけど今の状態…わたしが上になって男くんの肩を抱いて、見詰め合ってる…?

はぁぁ、男くんの顔が、わたしの顔のまん前に…

はぅぅぅ〜…男くん…かわいいよぉぉ〜!

354 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 00:45:34.33 ID:7LzMjbhl0

男「大してことじゃないって…話す、話すから…そっちも、離して…」

 「って……」

 「な…なんつー顔してんの、ひーらぎさん…」

つかさ「…!!!!はわゎ!!」バッ

10 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 18:20:07.11 ID:KpUiKfI0

男「まずは落ち着いて…ひーらぎさん…」

つかさ「う、うん…え…エヘヘ……」

い、いけないいけない…また、ウットリしちゃったよぉ…。


そ、そーだ…聞かなきゃいけないことを…


つかさ「そ、その…それじゃ、教えて…

     や、やっぱり普段も…お姉ちゃんと、話すの?」

11 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 18:29:00.98 ID:KpUiKfI0

男「…うん、よく、話すよ」


!!!! よ…よく話す、ってぇ!!?

そ、そーなんだ…やっぱり、お姉ちゃんと、よくお話してるんだ…。


男「俺たち、図書委員だから。仕事の関係で、けっこうね」

つかさ「…!!!」

12 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 18:31:48.87 ID:KpUiKfI0

あ…そ、そーゆーこと、だったんだ…!!!

別に、何もないのに深い関係だったなんてこと、なかったんだ…!


ちょっと、安心しちゃったよぉ。

図書委員の都合上、話さざるを得ないから、話してたんだよねっ!そーだよね!

お姉ちゃんが、なんの事情もなしに、男くんと話したりしないもんね!そーだよね!!


男「そんなわけだけど、どっかした?」

つかさ「あ、あはは!なんでも、ないんだよぉ〜…」

23 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 19:13:07.07 ID:KpUiKfI0

男「うん。かがみさんは、いい人だよ」


…っ!! えっ、な…なに?

な…なにを言ってるの、男くん!?


男「しっかりもので、一見キツイように見えるけど…話すことには、奥に思いやりがつまってて」


……。


男「いつでも人の気持ちを考えて、発言できる人だよ」


………。

33 名前:1[] 投稿日:2009/01/26(月) 19:41:49.28 ID:KpUiKfI0

な…なにを…言ってるの……

そんな…お姉ちゃんが、思いやりのある人だなんて…なにを…

ま…的外れもいいとこだよ…


男くんは…お姉ちゃんのこと、全然知らないから、そんなこと…言えるんでしょう…?

わたしは、ずっと…ずーっと…お姉ちゃんのこと見てきたから、分かるんだもん…。

お姉ちゃんは、いつも、自分がちょっとやってるって…わたしに、勉強しろ勉強しろって…

そりゃもう……過保護の、お母さんみたいに…くどくどと…


わたしの身にもならないで…そんな他人行儀なこと…言わないでよ!!!

81 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 18:02:16.21 ID:R9vCL8I0

男「俺、かがみさんみたいなお姉さんを持ってる柊さん…すごく幸せだと思うよ」



男「…ひーらぎさん…?」


つかさ「な…なによ…なんにも、知らないくせに…」


男「…?」

83 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 18:07:09.55 ID:R9vCL8I0

つかさ「お姉ちゃんは、そんな人じゃないもん…平気で、人を見下すし…いろいろうるさくて、ウザったいし…

     男くんが、そんなにゆーほど、いい人じゃないんだもん…それなのに、なんで…」



    「そ、それに…お姉ちゃんだけ下の名前で、かがみさんなんて……そんなの…そんなのぉ…」


男「…」


男「…つかさちゃん」


つかさ「…!!」

84 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 18:12:35.11 ID:R9vCL8I0

男「…ダメかな?つかさちゃんってのは」

つかさ「え…?あ、いや…ダメなんて、そんな…」

男「…じゃあいいね。今日からひーらぎさんのこと、つかさちゃんって呼ぶよ」

つかさ「ふぇ…う、うん…」


男「…つかさちゃん、かがみさんね…本当に、きみのこと、大事に思ってるんだよ」


つかさ「…!!?」


な…え?ど…どーゆーこと?

85 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 18:17:26.81 ID:R9vCL8I0

男「これは言っちゃダメって言われたけど…かがみさん、俺に話してくれたんだ」

 「つかさには、悪いことしちゃったなーって…」


…。


男「ちょっとうるさく言い過ぎたなって…申し訳なさそうに言ってたよ」


…。

88 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 18:28:24.00 ID:R9vCL8I0

男「きっとね、彼女もつかさちゃんのこと、けなす気なんてまったくなかったんだよ」

 「ただ、少しお節介が過ぎただけ…」


……。


男「かがみさんもあれで、けっこう不器用だから…」

89 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 18:32:25.29 ID:R9vCL8I0

そ…そっか…。

あんなにうるさかったのも、別にわたしに嫌がらせをしてたわけじゃ、なかったんだ…。


わたし、勝手に勘違いして…お姉ちゃんを、悪者にして…

かがみもちだなんて、言っちゃって……

90 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 18:37:23.96 ID:R9vCL8I0

男「勉強のことで、とやかく言われたり…したの?」

つかさ「…うん…」

男「そっか、やっぱり…」


男「かがみさん、ちょっと、寂しかったんだと思うよ」


男「やっぱり、独りじゃなくて、勉強とかをするときは、一緒に頑張りたかったんだと思うよ…」

 「とくに、双子の妹であるつかさちゃんとは…」


 「…つかさちゃん?」



つかさ「ふ…ふぇ…ふぇえぇぇぇええん……」


91 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 18:42:17.25 ID:R9vCL8I0

つかさ「わ…わたし…誤解してた……ずっと、お姉ちゃんのこと…悪く、言ってて…

     うぇぇン…ふぇぇえええええええええん!!」

男「つかさちゃん…」

つかさ「お姉ちゃんは…わたしのこと、思ってやってきたのに…それなのに…わたし…わたしィ……」



男「…だいじょうぶ、泣かないで」


ナデナデ


つかさ「…!あ…ふぁぁ…」

93 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 18:50:01.37 ID:R9vCL8I0

男「かがみさんは、きっとそんなの、許してくれるから…」

 「ね。だから、泣くことなんかない」


つかさ「…う、うん…グスン…うん…」


男「…ホラ、元気出して。勉強、教えてあげるから」

つかさ「…うん!」

95 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 18:53:42.36 ID:R9vCL8I0

つかさ「あっ…そ、その…お茶とか、持って来るから…ちょっと、待ってて?」

男「あら、お構いなく」

つかさ「ううん!そ、それじゃっ」

バタン



…はわわぁ〜…。そーだったんだ…。お姉ちゃん…。

わたしのこと、ずっと、考えてくれてたのか…。


で、でも…どーすれば、許してくれるかな…お姉ちゃん…。

言葉が見つからないよぉ…。

そ、そもそも…はっきりとケンカしたわけじゃなくて…わたしが一方的に嫌ってただけだし…。

97 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 18:58:50.82 ID:R9vCL8I0

かがみ「あら、つかさ…男くん、ひとりにしていいの?」

つかさ「あっ…!お姉ちゃん…。うん…ちょっと、お茶とおかしを…」

かがみ「そ…。仲良くするのよ」


お姉ちゃん…。

102 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 19:07:45.82 ID:R9vCL8I0




ギュッ

かがみ「っ!わわっ、な…なに?つかさ…」

つかさ「え、エヘヘぇ…なんでも、ないよぉ…」

かがみ「…?」


…お姉ちゃん、寂しかったんだよね。ずっと…。


だいじょうぶだよ。今日からわたしも、受験勉強、お姉ちゃんと同じくらい、頑張るからね!




お姉ちゃん、大好き!

103 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 19:14:31.45 ID:R9vCL8I0

男「ここは、2倍角の公式を」

つかさ「ふむ、ふむ〜」

男「ここから三角関数の合成を利用して…cosθを」

つかさ「バルサミcos〜」

男「ははっ!そのバルサミcosθをね、」

つかさ「え、エヘヘ…」


はぁ〜スゴイなぁ…。

男くんの説明、すごくよく分かるよぉ!

これなら、勉強も好きになっちゃいそうだよぉ…

そして、男くんのことも、もっと…


男「はい、つかさちゃん。よそ見しちゃダメよ」

つかさ「あ…ふぁい!!」

105 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 19:23:05.48 ID:R9vCL8I0

男「あっ、そろそろ6時…」

つかさ「えぇ〜?6時までしかダメなの〜?」

男「うん…親に、6時までって、言ってるから…」

つかさ「そ、そっか〜…それじゃ、仕方ないよね…」

男「それじゃ、帰るよ俺」

つかさ「わたし、見送りするよっ!」

男「うんっ、ありがと」

106 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 19:29:17.48 ID:R9vCL8I0

テクテク

つかさ「ね、ねぇ男くん…これでわたし、次の模試で、いい点とれるかな〜?」

男「う〜ん、どうかな?そんなにすぐには、変わらないかも…」

つかさ「えぇ〜、そんなぁ〜」

男「継続が大事だよ。

  それに、俺もがんばって教えてあげるから」

つかさ「えっ!?また、教えてくれるの…?」

男「…つかさちゃんがよければ、いつでも。」

つかさ「あぁ…男きゅん…」

109 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 19:35:24.27 ID:R9vCL8I0

男「うん、いつでも誘ってね」

つかさ「あ…ありがとう!」

男「それじゃつかさちゃん、またね」

つかさ「うんっ!男くん、おやすみぃ〜…」


あぁ…男くん…すごく…すッごくいい人だよぉ…。

男くんのおかげで、お姉ちゃんと仲直りできそうだし…別にケンカしてるわけじゃないけど…。

また、来てくれるかなぁ…そのときは、お姉ちゃんも誘おうかな…。

110 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 19:39:09.06 ID:R9vCL8I0

つかさ「ただいまぁ〜」

かがみ「おかえり。男くんは、ちゃんと見送りしてあげた?」

つかさ「うんっ!」

かがみ「ふふ、良かったわね。もうすぐご飯だから、お皿の用意とかするぞ」

つかさ「分かった〜!」

111 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 19:43:23.96 ID:R9vCL8I0

かがみ「つかさ、またやけに機嫌よくて…何かあったの?」

つかさ「えっへへ〜、何でもないよお姉ちゃん!」

かがみ「…ハッハーン、さては、男くんと少し進展でも、あったの?」

つかさ「そ…そんなんじゃないよぉ〜!もぅ〜、お姉ちゃんったらぁ…」

かがみ「どーかしらね〜?」

つかさ「お…お姉ちゃんの、イジワル…//」


かがみ(ふふ。何があったのか分からないけど、つかさが機嫌直してくれて、良かったわ。)

つかさ(今までゴメンね、お姉ちゃん…これからは、がんばろうね!)

112 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 19:50:21.77 ID:R9vCL8I0

かがみ「つかさ〜起きてる?学校行くわよ〜」

つかさ「うーん!」


こなた「おっはよーお二人さん」

かがみ「おーす、こなた」

つかさ「おはよー、こなちゃん!」

こなた「おっ?元気いいじゃない、つかさ〜」

つかさ「エッヘッヘ〜 今日も勉強がんばろーね!」

こなた「…!!」

113 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 19:52:39.01 ID:R9vCL8I0

こなた「ちょい、ちょい、かがみん」

かがみ「ん?」

こなた「何かあったの?つかさが、勉強がんばろーだなんて…」

かがみ「さぁ?私だって、知らないわよ」

    「ま、なんにしろ…アンタもいい加減やらなきゃ、マズイってことなんじゃない〜?」

こなた「!!…むむ〜」

114 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 19:59:05.16 ID:R9vCL8I0

かがみ「男くん、おはよう」

男「かがみさん、おはよう」


かがみ「…ねぇ、昨日、つかさとナニしたのよ?」

男「なにって…一緒に勉強、しただけだよ」

かがみ「ふ〜ん…」

男「あっ…俺、邪魔だったりした?」

かがみ「そっ、そんなことないわよ!ただ、気になって…つかさが、ちょっと、勉強に積極的になったもんだから…」

男「そりゃ、つかさちゃんがやる気出したんでしょ。いいことだよ」

かがみ「うん…ま、そりゃそうだけど…」

男「そうなの。心配することはないよ」

116 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 20:04:48.01 ID:R9vCL8I0

かがみ「…つかさをお願いね、男くん」

男「…えっ?」

かがみ「あの子、強がってるけど、寂しがり屋で…周りのフォローが必要な、そんなときもあるから」

男「…うん、分かってる。 …寂しがりなとことか、姉妹似てるよね」

かがみ「…!な…なによそれ!!どーゆう意味よ!」

男「はは、ごめん。ウソだよ」

かがみ「もうっ…」

118 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 20:08:16.16 ID:R9vCL8I0

-模試の日-

つかさ「よーし、模試頑張るよー!」

かがみ「ふふ、つかさったら、やる気まんまんね」



-模試結果が返る日-

黒井先生「よっしゃ〜 この前の模試返すでぇ」


あっ…!この前の模試が、返ってくるよぉ…。

どーかな…すこし上がってると、いいんだけどなぁ…。

128 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:11:30.65 ID:R9vCL8I0

黒井先生「ほい柊〜」

つかさ「は、はいっ!」

黒井先生「ほぉ〜 柊、お前すごいんとちゃう?えらい上がってるで〜 とくに数学とか」

つかさ「えっ!ほ、ほんと?」

黒井先生「なんや、このごろ頑張ってるんか〜?この調子やぞー」

129 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:14:29.06 ID:R9vCL8I0

ふ、ふぇええ!数学偏差値、49.9!!

こんなにいいの、とったことがないよぉぉ〜!!

40行くだけでも珍しいのに、あと0.1あれば50だよ!!飛びすぎだよ!!

131 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:18:22.47 ID:R9vCL8I0

男「へぇ、一気に10以上も上がったの?すごいよ…」

つかさ「え、エヘヘヘ…」

男「頑張った甲斐があったね」

つかさ「う、うん…それもあるけど、やっぱり…男くんに、教えてもらったからだよぉ…」

男「そっか、ありがと…」

つかさ「あ…あのね、だけどね……」


つかさ「その…頑張ったご褒美とか、欲しいな……///」

132 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:22:11.98 ID:R9vCL8I0

男「…ごほうび?」

つかさ「う、うん…//」

男「う〜ん…ちょっと今は、あげれるよーなもの、ないなぁ…」

つかさ「あっ…も、物じゃなくてもいいよっ…!」

男「?」

つかさ「た、例えばぁ…頭を、撫でたりするの、とかぁ…」


ナデナデ


つかさ「…!は、はわわわぁ…」

男「その…こんなんで、いいの…?」

つかさ「はぅぅ…充分だよぉ…」


はぁぁ…幸せ…。

139 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:29:01.86 ID:R9vCL8I0

こんな調子で、センター試験は近づいてきました。


みゆき「いよいよ、間もなくって感じになってきましたね。」

つかさ「ほんと、そーだねー。」

こなた「わたしは一夜漬けで行くよ!!!」

かがみ「アンタねぇ…学校の試験じゃないんだから…」

140 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:32:34.29 ID:R9vCL8I0

-センター前日-


はわわ…キンチョーしてきたなぁ…。

みんな、やっぱりキンチョーするよね…。


そ、そーだ…男くんに、メールでもしよっか…。

あ、でも男くんち…少し厳しくて、メールとか難しいって、言ってたなぁ…。

それに、センター前日にメールされたら…迷惑かかっちゃうかなー…。

142 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:36:25.90 ID:R9vCL8I0

チロリロリ〜ン♪

…!わわ、男くんからメールだ…!





From:男くん

明日、いよいよセンター試験だね。

気を抜いて、リラックスしてがんばろ!

寝れなくても、大丈夫だよ。みんなそうだから。

それじゃ、おやすみなさい。

144 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:41:50.64 ID:R9vCL8I0

あぁ…男くぅん…。

最後まで、わたしを思ってメールしてくれるんだぁ…エヘッ…。




To:男くん

わざわざありがとう!すごく嬉しい…

明日はわたし、男くんに教えてもらったこと、すべて発揮して頑張るよ。

男くんも、がんばろうね!

おやすみなさい。

146 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:46:05.43 ID:R9vCL8I0

-センター当日-

つかさ「よし!よく寝れたし、がんばるぞー!」



「解答はじめ。」


カリカリ


「解答やめ。鉛筆を置いてください」




--------------------




「解答やめ。これで、あなたたちは全ての教科を受験し終えました。

 これで平成21年度センター試験を終了します」

148 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:51:51.33 ID:R9vCL8I0

う〜ん、どうなのかな〜…。自分じゃ、よくわかんないなぁ。

でも自己採点も、けっこー怖いよぉ…。


こなた「つっかさ〜!どーだったぁ?」

つかさ「こなちゃん!うん、わたしは、どうだろう…失敗は、してないと思うけど…」

こなた「そっかー、そりゃ良かったよ〜」

つかさ「こなちゃんは、どう〜?」

こなた「う〜ん、わたしはねぇ…オワタ」

つかさ「えぇ〜!?」

こなた「いやぁ、一夜漬けで山を張ったら見事に外れちゃってねぇ…点数低いよこりゃあ」


こ…こなちゃん…センター試験で山張って、当たる方がムリなんじゃないかな…。

151 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:55:25.66 ID:R9vCL8I0

-自己採点-

あっ…す、すごいなぁ…けっこー、合ってたりするよぉ…。

今までの模試よりも、いいかもしれない…。


…それもこれも、男くんのおかげのような、気がするよぉ…。エヘヘ…。

みんな、どうかな…点数取れてたら、いいけど…。

153 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:59:07.95 ID:R9vCL8I0

みゆき「いや〜、疲れましたね。」

つかさ「そーだね〜。」

かがみ「もーほんとにね。…こなた、さっきあんなこと言ってたけど、ホントに大丈夫なの?」

こなた「う〜ん、入れる大学を頑張って探すよ〜。もしくは、私立大とかね〜、アハッ」

かがみ「あんたは、も〜…」

154 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:03:15.98 ID:R9vCL8I0

でも、まだ、大学入試は終わってないんだ。

二次試験まで、気を抜いちゃ、ダメだよね!


そーだよ、きっと男くんだって…頑張ってる…!


つかさ「そーだよ!こなちゃんだって、二次試験で挽回すれば、大丈夫だよ!」

こなた「よくぞ言ってくれたつかさ!そーだよね!私立でも大丈夫だよね!」

かがみ「あのなー!つかさは、そーゆーこと言ってるんじゃないわよっ!」

155 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:08:48.98 ID:R9vCL8I0

あっ…男くんは、どうだったのかな?

ちょっと聞きにくいけど…どうしよ…でも男くんなら、気分よく、言ってくれると思うんだ…。


トゥルルル…トゥルルル…

ガチャッ


男「…はい、もしもし。」

つかさ「あっ…お、男くん、こんにちは…」

男「つかさちゃん。…うん、こんにちは」

つかさ「うん。…あの、男くん…センター試験、なんだけど…」

男「うん。俺は、ぼちぼちかな」

つかさ「ほ…ほんとー!?」

男「うん。」

つかさ「よ…よかったね!わ、わたし…ちょっと心配で…だって男くん…わたしに教えてばかり、いたから…」

男「ありがと。問題ないよ。俺も勉強になってたし」

157 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:13:44.44 ID:R9vCL8I0

男「…つかさちゃんは、どこの大学受けるの?」

つかさ「うん、そのね…○○大学の、栄養学部、なんだけど…」

男「そっか。つかさちゃん、センター結構取れたみたいだから…大丈夫なんじゃないかな」

つかさ「エヘヘ…。男くんは、どこ大学のどこ?」

男「…△□大学の、医学部」

つかさ「ふわっ…医学部…やっぱり男くん、すごーい…」

男「はは…それでも母さんには、あなたはもっと有名な大学の医学部を狙えるって言われた」

つかさ「えっ…?じゅ、充分だと思うよぉ…」

男「ありがと…。」


男「あっ 親が来るよ…ゴメン、いつか学校で、また…」

つかさ「あ、分かった…それじゃ、バイバイ」


ガチャン


…やっぱり、男くんて、苦労してるんだなぁ…。

159 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:20:23.67 ID:R9vCL8I0

-前期二次試験当日 2/25-


ついに、前期試験だよぉ…!

そうだ…センターでの得点は充分…

あとは二次を的確に解答すれば…勝利は目の前だよっ!


よしっ!これが最後になるよう…頑張れ、わたし!!

160 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:23:24.77 ID:R9vCL8I0

-合否発表 3/4-


かがみ「わ、わたしとつかさのが、来てるよ…」

    「合否を知らせる封筒が、来てるよ…」

つかさ「う、うん…」


かがみ「…そ、それじゃ、せーので開けて…一斉に、言うのよ…」

つかさ「うん…」


「…せーの!!」バッ

163 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:28:48.63 ID:R9vCL8I0

つかさ「…合格!」

かがみ「私も…合格よ!!」


つかさ「わ…わぁぁ!!」

かがみ「つかさぁぁあああ!!やったよ、私たち!!」

つかさ「お姉ちゃんー!うわぁぁーーん!!」

165 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:34:37.06 ID:R9vCL8I0

かがみ「よかった…よかったね、つかさ……」

つかさ「ヒック…お姉ちゃんも…良かったよぉ…グスン…」


かがみ「…そーだ、あんた、他の人のことも、気になっちゃうんじゃない?」

つかさ「えっ…他の人って…」

かがみ「ほら、こなたとか、みゆきとか…あと、男くんとか」

つかさ「!!!そっ…そんなことないよー!」

かがみ「ふふっ、無理しなくてもいいわよ」

つかさ「う〜ん…」

かがみ「でもね、もし私たちみたいに、うまくいってなかったとしたら、マズイでしょ。そっと聞くのよ」

166 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:37:47.05 ID:R9vCL8I0

-翌日-

みゆき「えぇ。おかげさまで、受かりました」

こなた「う…受かったよぉぉーー!」

つかさ「へぇー!二人とも、良かったねー!!」

かがみ「うんうん。…でもさ、みゆきは分かるわよ…なんでこなた、アンタが結構いい大学に受かってんのよ!」

こなた「なはははー…試験当日、わたしの体に、神が舞い降りたのだ!」

かがみ「…わけわからん」

つかさ「まーでも、みんな受かって、本当に良かったよぉ!!」

みゆき「そうですね。これほど喜ばしいことはありません」

170 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:43:50.96 ID:R9vCL8I0

あっ、そーだ、男くんは……


かがみ「…つかさ、あんたある人に、聞かなきゃいけないことがあるんでしょ?」

つかさ「ふぇっ?…う、うん…」

かがみ「行ってきなさいよ、モタモタしてると、あの人、帰っちゃうかもしれないわよ?」

つかさ「…うん!そ、それじゃみんな…ちょっと、行ってくるよ!」

タッ

172 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:48:25.66 ID:R9vCL8I0

こなた「…どゆこと?」

かがみ「ふふふっ、つかさにとっての、大事な人のことよ…」

こなた「な、なにっ!つ、つかさが…ねぇ」

みゆき「つかささんも、やりますね!」

こなた「そっか、なるほどねぇ…つかさのどす黒いオーラがいつの間にか消えたのも…その人が何か、関連してるのかもしれないねぇ…」

かがみ「あんた、何言ってるのよ…」

こなた「いやいや、実に興味深い…」


かがみ「まっ、そーゆーことで!私たちは、早めに帰りましょ!」

174 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:53:15.11 ID:R9vCL8I0

…クラスにいなかったな、男くん…

もう、もしかして…帰っちゃったかな…?


…!そーだ、図書室…!

わたしが、男くんとはじめてあった場所…!

…行ってみよう!

176 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:56:54.66 ID:R9vCL8I0

ガラッ

つかさ「お…男くん!」

男「つかさちゃん…!」

つかさ「や、やっぱり…ここに、いたぁ…」

男「…うん、おれも、つかさちゃんはここに来ると思った」


つかさ「……男くん」

男「…うん」


スッ…


ふぇ…お、男くん…?

わたしの耳元で、…?


男「…受かったよ」


……!ふ、ふぁぁ…!

178 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 22:59:27.55 ID:R9vCL8I0

つかさ「よ…よ、よかった、よかったね…男くん…!」

男「ほんとに、ありがと」


男「…つかさちゃんは?」

つかさ「わたしも…受かりましたぁー!」

男「…やった!よかったよ…」

つかさ「うわぁぁーい!男くぅーん!!」

ギュッ

男「ちょ、つかさちゃん!は…恥ずかしいよ…」


男「…それじゃ、一緒に…帰ろっか」

つかさ「うん!!」

179 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:02:14.64 ID:R9vCL8I0

つかさ「エヘヘ…図書室によって、二人で帰るなんて…この前の、ゲン太くんを読んでから帰ったことを、思い出すよぉ!」

男「…そういえば、そうだね。なつかしい…」

つかさ「あのときは、わたしが男くんに勉強を教わるなんて…予想もつかなかったよね!」

男「うん。ほんと、挨拶かわすくらいだったね」

つかさ「うんうん。それでさ、男くんが教えるの…すっごく、うまくて…」

男「やめてよ…大したことじゃないって」

つかさ「ううん。男くんからは、たくさんの大切なことを…学んだ気がするよぉ…」

男「また、もう…」

180 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:04:00.76 ID:R9vCL8I0

つかさ「お姉ちゃんを誤解することもなくなったし、お勉強も、好きになったし…」

    「わたし…男くんに出会って、すごく、きれいになった気がするの……」

男「…うん」

つかさ「わたし…男くんに出会ってなかったら…まともに勉強しなかっただろうし…」

    「ずっと、人を誤解して、素直になれないままだっただろうし…」

男「…つかさちゃん」





つかさ「そんな…わたしの、大切な人も……」

    「大学に行くと…会えなく……なっちゃうんだよね…?」


男「……」


つかさ「…そんなの、……イヤだよぉ……イヤだ…」

182 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:09:13.40 ID:R9vCL8I0

男「つかさちゃん…」

つかさ「…ふぇ…ふぇぇぇぇええええん!!!!やだ…やだよぉ……!!」

男「……っ」

つかさ「ヒック……グスン…いやだぁ……」





ナデナデ

男「つかさちゃん。…泣かないで。」

つかさ「ええぇぇん…男くぅん……」


183 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:14:49.55 ID:R9vCL8I0

男「…きっと、時間を見つけて…つかさちゃんの家に…行ってあげるから」

つかさ「ヒック…ほ…ほんとぉ…?」

男「うん。約束する…」

つかさ「う…うん…ゼッタイだよぉ…?」

男「分かった。絶対に。」


あぁ…男くぅん…こんなに、泣いてばかりで…弱いわたしにも…会いに来てくれるんだね…。

185 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:20:10.95 ID:R9vCL8I0

あぁ…やさしい男くん…わたし…前からずっと、あなたのこと…


つかさ「だぁぁぁああああああああああああいしゅきいぃぃぃいいぃぃいいいい!!!!!」






男「…!!!」

つかさ「…え?あっ…わわっ…!!!」


…あぁ!!いけない…口に…出しちゃったよぉぉぉ!!


あぁ…わたし…顔が、真っ赤に…は…恥ずかしいよぉ……。

189 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:25:07.32 ID:R9vCL8I0

男「…俺も。」


…えっ?


男「俺も。つかさちゃんのこと、大好き…」


えっ…あっ…お、男くん……!


はわわわ…わ、わたしのこと…大好きって…



は、はわ…



はわわわわわぁ〜……………………………………………………



ドタッ


男「…あっ…つかさちゃん…!」

190 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:31:39.17 ID:R9vCL8I0

つかさ「ほ…ほへぇ〜…/////」


男「だ…大丈夫?立てる? 立てない…?」

つかさ「あはぁ〜…だ…だぁいじょぉぶだぁよ……」

男「…ダメっぽい…。」

194 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:34:38.21 ID:R9vCL8I0

男「…よいしょ」

グイッ

つかさ「ほ…ほへ…?」

男「家まで、おんぶで持ってってあげる。捕まっててよ」

つかさ「ふぁぃ…///」

男「わっ…つかさちゃん、すっごい火照ってる…体温…すごいよ」

196 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:39:12.15 ID:R9vCL8I0

つかさ「ほっへぇ…男きゅぅんの、背中…あぅぅ…」


男「ちょっ…つかさちゃん…意識があるのに、意識が無いよ…」



男(…医学部は、勉強が大変になる。時間をとるのも、難しいかもしれない…)

 (それでも絶対に、会いに来るから…つかさちゃん。)

 (そっちも、大学生活…大いに頑張って…大いに楽しむんだよ)


つかさ「はぁ〜〜ぃ…ふはぁぅ…」

197 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:41:31.47 ID:R9vCL8I0

男「着いた…」


コンコンッ

ガチャッ


かがみ「わっ、男くん…えっ、つかさ!?」

つかさ「ほへぇ〜…?おねーちゃぁん…?」

かがみ「す、すごい熱…男くん、何があったの…?」

男「う、う〜ん…その、いろいろ…」

かがみ「…まぁ、少しは想像つくけど」

男「つくの…?」

198 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:43:09.41 ID:R9vCL8I0

かがみ「まぁね。…おおかた、あなたがつかさに、大事でも言ったんでしょ?」

男「なっ…大事って…」

かがみ「はたまた、帰り道で…一線を超えたり〜?」

男「そ…そんなことはしないよっ!」

かがみ「じゃあ、あなたがつかさに、何か言ったんだ?」


男「…好きって言われて。俺も、って…」

かがみ「わぁ…っ」

199 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:46:32.97 ID:R9vCL8I0

男「かがみさん。…つかさちゃんのこと、よろしく」

かがみ「ここしばらくは、そーゆうことね」

男「…?どういうこと?」

かがみ「ふふっ…あなたも、次に来るときは、うちのお父さんお母さんにも、アイサツするんでしょ?

    いろんな目的で、ねぇ?」

男「…気が早いんだから…」

200 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:47:21.29 ID:R9vCL8I0

男「それじゃ、もう暗いし。俺はこの辺で…」

かがみ「絶対に、いつか来るのよ!私からも、お願いしておくわ」

男「うん、それは必ず。つかさちゃんに、くれぐれもよろしくね。」

 (じゃあね、つかさちゃん。また、いつか…)


かがみ「…行っちゃった」

201 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:48:11.16 ID:R9vCL8I0

かがみ「ほーら、つかさ!しっかりするのよ。」


つかさ「ふわぁぁい…」

かがみ「まったく、この子は、ホントに…

     …すっごく、幸せそうなんだから」



つかさ「ほえぇぇぇ…男くん…会いに、来てねぇ……きっと、だよぉ…」




-End-

206 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:56:10.24 ID:R9vCL8I0

目安としては、
男:地方国立大医学部 偏差値70くらい
みゆき:有名な国立大医学部 偏差値73くらい

ってしとこう 今更だけど
ほかはつかさが栄養学ってしか知らないからパス

208 名前:1[] 投稿日:2009/01/27(火) 23:59:53.73 ID:R9vCL8I0

まとめサイトに取り扱われたら嬉しいよね

いやっしかし!疲れました!
パー速でもやれるってのを、見せれました!
支援してくれた方々ありがとう!
ニュー速よりだいぶ人少なかったけど普通に元気付きました!

受験終わったらまたSS書くかも です。
皆さん、それではまたね!バルサミcosθ〜



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