こなたと結婚したけど、かがみんが金持ちになってた


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 10:54:45.59 ID:NX4gaDby0

俺「ただいま・・・」

こなた「仕事は見つかったの?」

俺「ダメだった・・・このままじゃ派遣村行きかもな」

こなた「私あんな場所嫌だよ」

俺「今月の家賃どうしよう・・・」

こなた「食費だって無いよ」

俺「はぁ・・・ごめんな俺なんかと結婚したばっかりに」

こなた「いいよ・・・そうだ、かがみんに借りようよ」

俺「柊に?」

こなた「かがみんって今、本が売れて大金持ちじゃん」

俺「こなたから頼んでくれよ」

こなた「俺も一緒に行こうよ」

俺「いや、いいよ・・・・」

俺(かがみからも好きと言われてたけど、こなたを選んだ手前今更どんな顔して会えばいいんだよ・・・)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 10:59:10.81 ID:NX4gaDby0

ピンポーン

こなた「こんばんわー」

俺「・・・こんばんわ」

???「あ、ちょっと待ってて」

ガチャ

かがみ「こなた久しぶり!」

こなた「久しぶり〜」

俺「どうも・・・」

かがみ「あれぇ?どなたさんでしたっけ?」

こなた「やだなぁかがみん、私の旦那だよ結婚式も出席したでしょ?」

俺「・・・」

かがみ「冗談よ冗談、ほらあがって」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 11:03:35.17 ID:NX4gaDby0

こなた「ここすごいマンションだね」

かがみ「そう?でもここも来週には引っ越すのよ」

こなた「えー!なんで?」

かがみ「家買ったのよ」

こなた「かがみん結婚したの?」

かがみ「違うわよ、近くに条件が良くて安い家があったから買ったのよ」

こなた「値段は利いたら心臓発作で死ぬかもしれないから聞かないことにするよ」

かがみ「大げさねぇ・・・ところであなたたち今どこに住んでるの?」

俺「○×町です」

かがみ「へぇ、そんなに遠くは無いわね」

こなた「もうすぐ引越しするかもしれないけどね」

かがみ「貴方達も家買ったの?」

こなた・俺「・・・・」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:08:58.37 ID:NX4gaDby0

かがみ「そういう事か」

こなた「お願いだよかがみん、お金貸して、絶対返すから!」

かがみ「良いに決まってるでしょ、現金は今200万しかないからそれでいい?」

こなた「いやそんなには・・・」

俺「今月分の家賃と食事代だけでいいんだよ」

こなた「うん、俺が仕事見つけたら絶対返すからさ」

かがみ「でも今の不況で仕事なんか見つかるかしら?」

こなた「何だってやるから、私も働くし」

かがみ「じゃあとりあえず10万、別に利子とか返済期限とかないから無理して返そうとしなくていいからね」

こなた「ありがとうかがみん!」

俺「ありがとう」

かがみ「10万も稼げないなんて男として恥ずかしくないの?」

俺「・・・」

かがみ「冗談よ冗談」

こなた「かがみんったらまたぁ」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:11:31.03 ID:NX4gaDby0

こなた「よかったね、かがみんがお金貸してくれてさ」

俺「ああ・・・」

こなた「今月中に仕事見つけてよね」

俺「うん、俺がんばるよ」

こなた「じゃあ今日はご馳走だ!」

俺「無駄遣いするなよ」

こなた「大丈夫だよ、おかずを買うだけだから」

俺「おかずか・・・久しぶりに食べるな」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:13:42.45 ID:NX4gaDby0

こなた「・・・どうだった?」

俺「ダメだった」

こなた「本当に仕事無いんだね」

俺「ああ・・・アメリカの大統領が代わって良くなると思ったんだけどこんなに悪化するなんて」

こなた「今月の家賃払えないよ」

俺「・・・」

こなた「お米も無いよ」

俺「・・・」

こなた「またかがみんにお願いするしか・・・」

俺「ごめん・・・こなた」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:16:58.25 ID:NX4gaDby0

こなた「もしもしかがみん?」

俺「・・・またかがみに借りるのか」

こなた「うん・・・まただけど・・・いい?」

俺「・・・・」

こなた「ごめん・・・・うん・・・え?」

俺(ダメなのか?)

こなた「別にいいけどさ・・・うん・・・わかったすぐ行かせるよ」

俺(貸してくれるみたいだな)

こなた「うん・・・ありがとうかがみん、それじゃね」

ガチャ

俺「どうだった?」

こなた「貸してくれるって、だけど俺に取りに来て欲しいんだってさ」

俺「え、俺がか?どうしてなんだ?」

こなた「就職先を紹介できるかもだって、良かったね」

俺「本当か!?」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:19:01.43 ID:NX4gaDby0

ピンポーン

俺「こんばんは」

ガチャ

かがみ「ああ来たの、早く入って」

俺「お邪魔します」



かがみ「あきれた、仕事見つからなかったのね」

俺「不況がこんなに悪化するなんて思わなかったよ」

かがみ「言い訳なんかするなよなさけない・・・」

俺「・・・」

かがみ「あーあ、私どうしてこんな男が好きだったんだろ」

俺「・・・」

かがみ「今月も10万でいいの?」

俺「はい」

かがみ「本当はあんたなんかに1円たりとも貸したくないのよ、こなたと結婚してるから貸してあげるのよ」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:21:13.29 ID:NX4gaDby0

俺「・・・わかってるよ」

かがみ「そう、ちゃんとわかってるならいいけど」

俺「ところで、仕事の事なんだけど」

かがみ「あきれた・・・本当にあんたずうずうしいわね」

俺「こなたが、かがみからそう言われたって言ってたんだけど」

かがみ「確かにそう言ったけど、普通お金貰ってすぐその話を切り出す?」

俺「ごめん・・・」

かがみ「やっぱあんたダメ人間だわ、こなたが可愛そう・・・」

俺「・・・」

かがみ「冗談よ冗談」

俺「・・・はははっ」

かがみ「調子に乗るなよ・・・」

俺「・・・」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:24:06.73 ID:NX4gaDby0

かがみ「あんた達まだ子供いないの?」

俺「ああ、でも今はいなくて良かったって思ってる」

かがみ「・・・・どういう意味なの?」

俺「いや、子供までいたらこの不況でもっと大変だったんじゃないかって・・・」

かがみ「ああ、そういう事ね」

俺「・・・」

かがみ「結婚してもう5年なのに子供できないってあんたに原因があるんじゃないの?」

俺「・・・そうかもしれない」

かがみ「あーあー、腑抜けになったわね」

俺「・・・なぁもういいだろ、そろそろ仕事の話を」

かがみ「仕事?嘘よあんなの」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:28:34.90 ID:NX4gaDby0

俺「ええ?そんな酷いよ」

かがみ「酷いのはあなたでしょ?あんたが仕事見つけてくれれば済む話でしょうが」

俺「そうだけど・・・」

かがみ「大丈夫よ、ちゃんと仕事くらい用意してあげるわよ」

俺「今度こそ本当なの?」

かがみ「何よその言い方、あなたは私にお金借り手仕事まで探してもらおうとしているのに生意気ね」

俺「いや・・・べつにそういう意味じゃなくて・・・・ごめん」

かがみ「仕事くらい・・・そうね、私引越しするっていったじゃない?」

俺「ああ」

かがみ「その引越しを手伝ってよ」

俺「業者とか頼まないの?」

かがみ「頼むけど、そういう人たちに触らせたくない荷物ってあるでしょ?それをあんたに運んでもらいたいのよ」

俺「それなら喜んでやらせてもらうよ」

かがみ「それじゃ明日、7時にここに来て」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:31:09.01 ID:NX4gaDby0

俺「こなた、借りてきたよ」

こなた「やったー!やっぱりかがみんはいい人だね」

俺「ああ・・・そうだね」

こなた「俺はあんまりかがみんの事を知らないと思うけど、ツンデレだけど面倒見が良くて良い子なんだよ」

俺「面倒見はいいよな確かに」

こなた「仕事はどうだったの?」

俺「ああ・・・引越しの仕事を紹介してもらったんだよ」

こなた「引越しは大変だって言うよ、がんばってね」

俺「うん、がんばるよ」

こなた「私も今パートや内職を探してるんだよ、わたしもがんばるからね」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:34:45.63 ID:NX4gaDby0

かがみ「遅いわね」

俺「いや、ちゃんと7時十分前にきてたけど」

かがみ「私が7時って言ったら6時!6時って言ったら5時に来なさい!」

俺「じゃあそういってもらわないと・・・」

かがみ「冗談よ、ほら早くこっちの部屋に来て」

俺「うん・・・」



かがみ「ほらここにある荷物を全部箱につめて、傷めないようにね」

俺「この本棚も?」

かがみ「そうよ」

俺「この箪笥の中も?」

かがみ「そうよ」

俺「これくらい業者が運んでくれない?」

かがみ「ほら私名前が売れてるでしょ?だからそういうプライベートな物を他人に知られたくないのよ」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:38:03.63 ID:NX4gaDby0

俺「えーっとダンボールは?」

かがみ「あんたが買ってくるのよ、ほらお金と車のカギ」

俺「カギって俺ペーパードライバーだから車の運転何年もしてないよ」

かがみ「ちょっとやそっとの傷くらい気にしないわよ、あと私今から仕事で外出するから後はお願いね」

俺「はい」

かがみ「その はい とか敬語とか止めなさいよ、知らない仲じゃないんだから」

俺「うん」

かがみ「ほらこっちが部屋のカギね、車は青い奴だから見ればわかるわよ」

俺「うん」

かがみ「はぁ・・・どうしてこんな男好きだったんだろ」

俺「・・・」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:41:48.82 ID:NX4gaDby0

俺「はぁ・・・前はあんなに可愛かったのにな・・・前はツンデレだったかもしれないが、今はツンツンだな」

俺「本って・・・ラノベが結構あるな。ミステリー小説の作家がラノベ読んでますってのは確かに恥ずかしいよな」

俺「・・・・服は置いてないな、前もって別の部屋に移したのか?」

俺「下着だな・・・でも今は引越し業者にも女性スタッフもいるみたいだからそんなに恥ずかしいもんじゃないと思うんだけどな」

俺「・・・・ダンボールとガムテープ・・・あとハサミかカッターを・・・カッターくらいはあるのかな?」

俺「車庫に行くか、軽自動車なら運転しやすいんだけどな」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:45:12.56 ID:NX4gaDby0

俺「えーっと青い青い・・・」

俺「青い・・・車・・・ってこれか!」

俺「BMWじゃねぇか・・・良く見たらカギにもBMWのエンブレムが」

俺「BMWって高いんだよな・・・でも安いバージョンもあるかもしれない」

俺「・・・俺の給料じゃ何円働けば買えるんだよ・・・いや、今は給料0だったから一生買えないか」

俺「ぶつけてもいいって言ってたけど、そうもいかないよな・・・胃が痛い」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:47:57.85 ID:NX4gaDby0

俺「ちょっと横を擦ったけど何とか帰ってこれなた」

俺「ダンボールダンボールと・・・エレベーターがあるから楽だよな」


ガチャ

俺「おやカギが開いてる・・・出るときちゃんと閉めたよな」

つかさ「おかえりー」

俺「ただい・・・あれ?つかさちゃん?」

つかさ「俺さん久しぶりー」

俺「つかさちゃんも来てたの?」

つかさ「うん、お姉ちゃんが俺の手伝いをしなさいって電話があったの」

俺「そう、ありがとう助かるよ」

つかさ「・・・だってほら、私も今無職だし」

俺「・・・辛いよね」


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:51:34.50 ID:NX4gaDby0

俺「じゃあそっちのタンスお願いね」

つかさ「はーい」

俺「俺はこっちの本棚やるから」

つかさ「こなちゃんは今どうしてるの?」

俺「パート探してるって言ってたな」

つかさ「大変だね」

俺「うん・・・こなたにまで働かせるなんて俺ってやっぱりダメなのかな」

つかさ「・・・おねえちゃんに言われたの?」

俺「うん」

つかさ「大丈夫だよ、私おねえちゃんに会うたびにダメ人間って言われてるよー」

俺「そ・・そう」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:54:17.67 ID:NX4gaDby0

俺「そろそろお昼だな」

つかさ「ピザ注文しようよ」

俺「お金ある?」

つかさ「お姉ちゃんから預かってないの?」

俺「そうか、ダンボールの時のお金があるな」

つかさ「じゃあ私が頼むね、お姉ちゃんの家に来たときはいつも注文するんだ」

俺「こなたは今何を食べてるのかなぁ」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:54:52.80 ID:NX4gaDby0

本当に昼だな

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 11:58:15.12 ID:NX4gaDby0

つかさ「こっちのも美味しいよ」

俺「美味しいけど・・・頼みすぎだよ・・・」

つかさ「え?私何時もこれくらい注文するよ」

俺「つかさちゃんもそんなに稼いでるの?」

つかさ「違うよ、お姉ちゃんのところに来たときに注文するって言ったじゃん」

俺「ああ・・・そういう事か」

つかさ「お姉ちゃんもそろそろ帰ってくるだろうし、頼みすぎじゃないと思うよ」

ガチャ

かがみ「ただいまー、おいしそうな臭いがするわね」

つかさ「ほら」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 12:02:47.21 ID:NX4gaDby0

かがみ「それで荷造りは済んだの?」

俺「今半分くらい」

つかさ「今日中には終わるね」

かがみ「ああ、そう」

俺「今日の仕事ってなんだったの?」

かがみ「雑誌のインタビューよ」

つかさ「お姉ちゃんって書いてる本よりそういう所で人気あるもんね」

かがみ「こらつかさ!」

つかさ「えへへ・・・」

俺「そういえば俺かがみの小説読んだ事無いな」

つかさ「殺人事件ばっかりだよー」

かがみ「ミステリー小説なんだから当たり前でしょ!」

俺「本があるなら借りてもいいかな?」

かがみ「・・・・調子に乗らないの、ほら食べたんなら二人とも早く仕事をしなさい!」


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 12:05:26.60 ID:NX4gaDby0

こなた「はぁ・・・パートの仕事って今無いんだな・・・でも内職が見つかっただけよしとしよう」

こなた「・・・おなか減ったなぁ、でも俺もハードな引越しの仕事で大変なんだろうな」

こなた「私のお昼はお米だけにして、俺が帰っ来た時にステーキ出してあげよっと」

こなた「肉体労働はカロリー使うからお肉とか食べたいはずだよ絶対」


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 12:09:21.94 ID:NX4gaDby0

俺「終わった・・・」

つかさ「結構早かったね」

俺「これなら夕食までには間に合うな」

かがみ「終わったのなら夕食食べに行くわよ」

つかさ「わーい」

俺「え?俺もいいの?」

かがみ「あんた1人くらい増えたってかまわないわよ、ほら行くわよ」

俺「・・・ありがとう」

かがみ「ほらカギ、あんたが運転するのよ」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 12:14:49.42 ID:NX4gaDby0

つかさ「おいしかった〜」

俺「俺回らないネタの値段が書いてない寿司屋で食ったの初めてだよ」

つかさ「あそこ高いんだよ〜」

かがみ「あれくらい安いわよ」

つかさ「俺さんよかったね、仕事の後にお寿司食べれて」

俺「本当によかったな・・・こなたの分のおみやげももらって」

かがみ「いいのよ、それに明日も働いてもらうんだからね」

俺「え、荷造りはもう終わったよ?」

かがみ「他にあるのよ・・・えーっと・・・窓拭きとか」

俺「来週には引っ越すんでしょ?」

かがみ「うるさいわね・・・ほ、立つ鳥跡を濁さずって言うでしょ」

俺「そういえばそうだね」

かがみ「だからあんたはダメなのよ」

俺「うん・・・」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 12:18:08.36 ID:NX4gaDby0

俺「ただいまー」

こなた「お帰り〜、驚くなよ〜。今晩のおかずにはなんとステー」

俺「晩御飯食べてきたよ」

こなた「ステー・・・・」

俺「はいおみやげ、お寿司だよ」

こなた「・・・ありがとう」

俺「かがみにご馳走になってさ」

こなた「そう・・なんだ、ここの御寿司って回らない御寿司じゃ?」

俺「すげーんだぜ、ネタの値段が書いてないんだぜ」

こんた「すごい」

俺「今晩も米だけの予定だったんだろ?これ食べなよ、美味しいぞ」

こなた「うん・・・そうだね」

俺「まさかおかず用意してたの?」

こなた「違う違う違う、今日も米だけご飯だったんだよ。だからこれはうれしいなー」

俺「だろ?かがみに感謝しなくっちゃ」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 12:22:12.54 ID:NX4gaDby0

飯食いに行って来る

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 15:06:17.30 ID:NX4gaDby0

ホットドッグ食ってきた

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 15:10:22.75 ID:NX4gaDby0

ピンポーン

俺「こんにちは」

・・・・

俺「あれ?留守かな」

ガチャ

かがみ「何よ・・・まだ6時じゃない、早すぎるわよ」

俺「だって昨日7時と言ったら6時に来いってかがみが」

かがみ「本当に来る事ないじゃない・・・眠いじゃないの」

俺「ごめん」

かがみ「そんな事でいちいち謝らないの、いいから入りなさい」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 15:15:52.22 ID:NX4gaDby0

俺「・・・」

かがみ「着替えて来るからそこで待ってて」

俺「うん」



かがみ「おまたせ、えーっと何させるんだっけ?」

俺「窓拭きって昨日言ってたけど」

かがみ「ああそうだったわね、脱衣場に置いてるから、雑巾も同じ場所よ」

俺「雑巾で拭くの?」

かがみ「いつも掃除はつかさにやっててもらってたからわかんないわよ、つかさに電話で聞いて」

俺「つかさちゃんは今日来ないの?」

かがみ「来ないわよ、それじゃ私朝食取るからよろしくね」

俺「ああ」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 15:19:34.04 ID:NX4gaDby0

俺「つかさちゃん来ないんだね、てっきり来るものだと思ってたよ・・・」

つかさ「私も来るつもりだったけどおねえちゃんが来なくてもいいってさ」

俺「まぁ窓拭きくらい1人でできるからな」

つかさ「それじゃ窓の拭きよろしくね」

俺「ああ」

ピッ

俺「そんじゃ窓を拭こうかなと」

かがみ「まだやってなかったの?」

俺「ごめん、今から拭くよ」

かがみ「お昼までには済ませなさい、私は昼まで仕事するから」

俺「ああ、わかったよ」


174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 15:24:48.27 ID:NX4gaDby0

俺「ピカピカだな」

かがみ「終わったの?」

俺「ああ」

かがみ「はいカギ」

俺「また運転するのか?」

かがみ「お昼食べに行くのよ」

俺「そんな、毎日奢って貰うのは申し訳ないよ」

かがみ「奢るわけじゃないわよ」

俺「じゃあ金払うの?」

かがみ「運転手させるついでにご飯を食べさせてやるっていうのよ、ほら急いぎなさい」

俺「う・・・うん」



182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 15:32:55.14 ID:NX4gaDby0

かがみ「いいでしょこのお店?」

俺「高そうな店じゃないな」

かがみ「何よそれ」

俺「いや、別に・・・」

かがみ「私はお金持ってるから贅沢な暮らししてるとでも思ったの?」

俺「・・・ごめん、正直そう思ってた」

かがみ「そんな無理にお金使わなくても美味しい店は美味しいのよ、それになんか落ち着くでしょ?」

俺「確かに良い雰囲気だね、こんなに遠くなければ・・・」

かがみ「つかさとたまに来るのよ、つかさ運転できないから私が運転するんだけどね」

俺(なるほど、だから俺を連れてきたのか)

かがみ「このスパゲティ美味しいのよ」

俺「パスタとか言わないの?」

かがみ「何よそれ、パスタは小麦粉の練り物の事よ。あんた私に何か偏見を持ってない?」

俺「・・・ごめんちょっと持ってた」



187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 15:41:55.40 ID:NX4gaDby0

かがみ「大学の時覚えてる?」

俺「そりゃまぁ」

かがみ「あんた学食でコーラこぼして1人で大騒ぎしてたわよね」

俺「かがみと会った時か」

かがみ「そうそう、私情けなくて思わず手をかしちゃったのよ」

俺「おかげでかがみと知り合えたんだけどな」

かがみ「最初は情けない奴と思ってたけど・・・・今でも情けないとは思ってるわよね」

俺「・・・」

かがみ「今思うと、どうしてあの時手をかしちゃったのかしら・・・あんたどこかつかさに似てるのよね」

俺「俺が?」

かがみ「それで、思わずタオルでコーラ拭いてあげたのよね・・・やっぱりそっくりだわ」

俺(どこか似てるからそっくりにランクが上がったな)

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 15:49:17.16 ID:NX4gaDby0

かがみ「それであんたと話すようになって友達になったのよ」

俺「かがみって大学に女の友達いなかったよね?」

かがみ「いない事はなかったけど・・・親しい友達ってできなかったのよね」

俺「だからこなたとしょっちゅう遊んでたの?」

かがみ「ええ、こなたが一緒の大学だったら良かったのになぁ」

俺「なんでまた代々○アニメーション学院なんかに行ったんだろうな」

かがみ「声優になるんだって言ってたでしょ。本気だったのよ」

俺「今その話するとすごい恥ずかしそうに止めてって言うぞ」

かがみ「あははは、今度私も言ってみるわ」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 15:55:15.90 ID:NX4gaDby0

かがみ「私を通じであんたとこなたが知り合ったのよね」

俺「最初見たとき小学生かと思ったよ」

かがみ「初めて会うときわざとそんなかっこしてたのよあいつ」

俺「何でまたそんな・・・」

かがみ「男が来るってわかったとたん慌てふためいてね、ならインパクトで勝負だ!って言い出して・・・もうね」

俺「インパクトか・・・確かにあったな」

かがみ「最初はコスプレで行こうとしてたのよね、ぶっちゃけアレもコスプレだったんだけどアクセサリーとか奇抜なものを私が取っ払ったら小学生になったってわけ」

俺「無駄にテンション高かったよな」

かがみ「緊張してたのよ、男が来る男が来るって言ってたしね」

俺「女子高じゃなかったよな、なんで男になれてなかったんだ?」

かがみ「高校の時はあんまり意識してなかったんじゃないの?高校卒業して男女の関係を意識するようになったのよ」

俺「つかさちゃんは未だに意識してないよね」

かがみ「そうなのよね・・・ちょっと心配だわ」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/21(水) 15:59:18.25 ID:NX4gaDby0

かがみ「まさかあんた達が付き合って結婚までするとは思わなかったわよ」

俺「・・・ごめん」

かがみ「何よそれ」

俺「だってかがみは俺の事・・・」

かがみ「何で謝るの?こなたと付き合う時も結婚する時も謝ったわよね?」

俺「・・・」

かがみ「まさか結婚10周年でも私に謝るの?子供が生まれても?還暦のお祝いでも?」

俺「そうだよな、でもなんかかがみには申し訳なくて」

かがみ「あんたまさか、私が未だに気にしてるとか思ってるの?」

俺「いやそういうわけじゃ・・・」

かがみ「まさか、未だに私があなたの事を好きだと思ってるんじゃないよ?」

俺「違うよ、そうは思ってないよ!」

かがみ「・・・もう食べたし帰りましょう。ほら運転手、私が会計済ませてる間に車をこっちに持ってくる!」

俺「わっわかった!」

410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/22(木) 16:13:53.12 ID:yPC9MDAr0

前ID:NX4gaDby0です

結局3時まで帰れなかったorz
保守してくれた方正直スマンカッタ

これから書きますがいいですか?

415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/22(木) 16:20:51.53 ID:yPC9MDAr0

かがみ「さっきは変な事言って悪かったわ」

俺「いや俺こそ・・ごめん」

かがみ「だからなんで謝るのよ!?」

俺「いやつい・・・」

かがみ「もういいわ、忘れましょう」

俺「うん、」

かがみ「ちょっと寄りたい所があるんだけれどいい?」

俺「え、ああいいよ」

424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/22(木) 17:19:47.45 ID:yPC9MDAr0

俺「どこ?」

かがみ「学校・・」

俺「え、大学?」

かがみ「うん・・」

俺「分かった」



かがみ「あんまり変わってないわね」

俺「うん、変わってない」

かがみ「あんたも変わってないけどね」

俺「・・かがみは少し変わったね」

440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/22(木) 18:56:47.87 ID:yPC9MDAr0

かがみ「どこが?」

俺「え、なんとなく・・」

かがみ「はっきり言いなさいよ」

俺「かがみは結婚しないの?」

かがみ「よ、余計なお世話よ!」

俺「ごめん・・」

かがみ「私は・・」

かがみ「私ね」

474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/22(木) 22:09:19.33 ID:yPC9MDAr0

かがみ「・・」

俺「何?」

かがみ「なんでもない」

俺「え、気になるな教えてよ?」

かがみ「言いたくないって・・い・・」

俺「(泣いてる・・!)」

俺「かがみ?」

かがみ「何よ・・」

俺「どうしたの?」

かがみ「あんたはいつもそう」

514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 02:57:31.28 ID:BLcecoDGO

かがみ「あんたはいつもそうよ・・」

俺「かがみ・・?」

かがみ「何でもっと私の理不尽な行動に怒らないのよ!」

かがみ「何でそんなに優しいのよ!」

かがみ「何で・・何で・・」

俺「・・かがみ!」

ガバッ

518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 03:02:38.54 ID:BLcecoDGO

かがみ「俺・・!」

俺「ごめん・・ホントごめん・・」

俺「俺のせいで・・かがみは傷ついてるのかもしれない」

俺「でも、俺・・かがみの泣き顔なんて見たくないんだよ!」

かがみ「・・バカ・・」

かがみ「そんな事・・言われたら・・」

かがみ「・・そんな事言われたらまた好きになっちゃうじゃない!」

523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 03:08:49.45 ID:BLcecoDGO

俺「・・家まで送ってもらってごめん」

かがみ「いいのよ、それから・・明日も7時に来て」

俺「・・明日は何をすればいいんだ?」

かがみ「決まってないわ・・でも、明日で最後だから・・」

俺「・・わかった」

かがみ「じゃあ、また明日ね」

俺「あぁ、また明日な・・」

525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 03:17:48.62 ID:BLcecoDGO

>>522
>>1とは別人です、やっぱ1じゃないと嫌だよな?

526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 03:19:35.28 ID:BLcecoDGO

俺「ただいま・・」

こなた「おかえり、お仕事ごくろうさま」

俺「うん、ありがとう・・」

こなた「どうしたの?体調悪いの?」

俺「いや・・なんでもないんだ」

こなた「ホントに?あんまり無理しないでね」

俺「うん、ありがとう」

530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 03:25:15.60 ID:BLcecoDGO

こなた「じゃあ晩ご飯に・・って、今日もかがみんと食べて来てるよね?」

俺「いや、今日は食べてないよ・・」

こなた「ホント?今日は俺の為にステーキを奮発したんだぁ」

俺「ステーキ?俺の為にステーキなんて勿体ないよ!」

こなた「俺が頑張ってくれてるんだもん、少しくらい奮発してもばちは当たんないよ〜」

こなた「さ、食べよ食べよ」

俺「こなた・・ごめんな」

535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 03:37:37.98 ID:BLcecoDGO

俺「おいしかった、ごちそうさま」

こなた「俺が喜んでくれて嬉しいよ、明日はあるの?」

俺「あぁ・・明日で最後だ」

こなた「かがみんは優しいよね・・私達がちゃんとしてないからいけないのに・・」

こなた「私達が多分お金を返せない事を気遣って俺を呼んで手伝わせてるんだよね・・」

俺「そうだな・・ごめん、明日も早いからもう寝るよ」

536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 03:42:49.73 ID:BLcecoDGO

俺「・・おはよう」

かがみ「おはよう」

俺「今日は何をすればいいんだ?」

かがみ「付き合って」

俺「・・え?」

かがみ「私行きたい所があるの」

かがみ「それに今日1日あんたが付き合って、それで終わり」

かがみ「この3日分のお金もほら、ここに用意してあるわ」

537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 03:46:54.85 ID:BLcecoDGO

俺「付き合うって何すれば・・」

かがみ「鍵、車出して先に待ってて。私荷物取ってくるから」

俺「かがみ、仕事は大丈夫なのか?」

かがみ「昨日帰ってから今日の分は済ませたわ、担当に連絡したし問題ないわよ」

俺「そうか・・」

かがみ「ほら、ボサボサしてないでとっとと下に行って!」

俺「わ、わかった」

542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 03:52:58.70 ID:BLcecoDGO

俺「で、どこに向かって走ればいいんだ?」

かがみ「・・海がみたいの」

俺「海って・・俺はペーパードライバーだって・・」

かがみ「大丈夫よ、国産と違って脆くはないわ」

かがみ「ぶつかっても・・死にはしないわよ」

俺「・・ホントに大丈夫か?」

かがみ「大丈夫って言ってるでしょ!ほら、行くわよ!」

俺「ごめん・・じゃあ、行くぞ」

545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 03:58:43.68 ID:BLcecoDGO

こなた「俺のいない朝は寂しいな・・」

こなた「郵便受けそろそろチラシとか貯まってるだろうな、取りに行こ」

こなた「あ、手紙だ・・」

こなた「かがみんから?何だろう改まって・・」

こなた「え・・」

こなた「何これ・・嘘でしょ・・?」

こなた「つかさ・・つかさの所に行かなきゃ!」

546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 04:09:51.13 ID:BLcecoDGO

俺「何で海なんだ?」

かがみ「・・気分転換よ、私の引っ越し先見てないの?」

俺「あぁ、荷物詰めるのに忙しかったから」

かがみ「ビルしかないような場所よ、あんな場所じゃ息苦しくてしょうがないわ」

かがみ「でも、出版社には大分近いし楽には楽なのよね」

俺「そっか・・かがみの本読ませて欲しいんだけどな・・」

547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 04:16:16.62 ID:BLcecoDGO

こなた「ダメ!俺にも繋がんない!かがみんの携帯も繋がんないし・・どうしよう!」

つかさ「あ、こなちゃん!」

こなた「つかさ!ごめんね、こんな朝早くに!」

つかさ「ううん、気にしないで!それより電話の件!何があったの?」

こなた「朝ね、ポストを見に行ったらこの手紙が・・」

つかさ「こなちゃん、これ・・!」

549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 04:29:35.55 ID:BLcecoDGO

かがみ「・・今度出版される新作なら内容教えてあげてもいいけど?」

俺「ホントか!?・・でも、新作なのにいいのか?」

かがみ「いいのよ・・俺だけに、特別にだけどね」

俺「ありがとう、仕事に就いたらその時の最初の給料で買うよ」

かがみ「・・買えないわね」

俺「そんなことないよ、かがみにもお金返さないといけないし」

俺「今まで以上に頑張って仕事探すよ」

551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 04:36:45.20 ID:BLcecoDGO

こなた「つかさ・・どうしよう!二人に連絡つかないの!」

つかさ「こなちゃん落ち着いて!・・警察!警察に連絡しよ!」

こなた「でも、もしこれがかがみんのいたずらだったら・・かがみん有名人なのに迷惑かけちゃうよ」

つかさ「迷惑とかそれどころじゃないよ!そしたら私は何!?」

つかさ「新鋭美人作家の双子の妹はニートだった、ってフライデーされてるんだよ!?」

こなた「つかさ・・ごめん。うん、警察に電話しよ!」

552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 04:41:43.07 ID:BLcecoDGO

かがみ「ホントに仕事に就けるのかしらね・・じゃあ、話すわよ」

かがみ「主人公は敏腕女弁護士、彼女は地位も名誉も財産も持ってるの」

俺「うん・・それで?」

かがみ「その女が唯一持っていなかったモノ、何だかわかる?・・あ、次の信号で曲がって高速に入って」
俺「大丈夫だよ、カーナビだって着いてるんだし」

かがみ「それもそうね、それで何だと思う?」

俺「そうだな、うーん・・ブスだったとか?」

555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 04:50:20.42 ID:BLcecoDGO

かがみ「美人って言ったでしょ?話聞いてたの?」

俺「ごめん・・」

かがみ「もう・・彼女は離婚して今は独りなの」

かがみ「彼女の元夫はとてもカッコよかったの、でもねプライドが高い人」

かがみ「そんな元夫はサラリーマンなんだけどね、彼女の方が収入が多いのが嫌だったの」

かがみ「元夫は彼女に何度も仕事をやめて主婦に専念するように言うのよ」

かがみ「でも、彼女は弁護士という職が大好きでやめたくなかった・・だから離婚したの」

556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 04:57:46.47 ID:BLcecoDGO

俺「・・うん」

かがみ「最初のうちはね、彼女も少し悲しいけれどこれで仕事に専念出来るって思ってたの」

かがみ「でもね、段々家に帰った時に迎えてくれる人がいない孤独感に耐えれなくなってきたの」

かがみ「そんな時にね、見ちゃったのよ」

俺「・・何を?」

かがみ「元夫がね、彼女の同期の女弁護士と一緒に歩いてる姿をよ」


558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 05:08:36.95 ID:BLcecoDGO

俺「うん・・」

かがみ「後でわかるんだけどね、元夫はその同僚の女に彼女と復縁したいから相談してたの」

かがみ「でも、彼女はそんなこと知るはずもないの。だから、同僚の女を呼び出し・・そして殺したの」

俺「・・ミステリー系書いてるって言ってたけど、ホントにそんな重い話書いてるんだ・・」

俺「ごめん、ドライブの時にむいてない話させちゃったね・・続きは本を買っ・・」

かがみ「最後まで聞いて!」

559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 05:16:14.84 ID:BLcecoDGO

俺「・・」

俺「かがみ・・?」

かがみ「・・」

俺「ごめん!・・話させといて途中で切るのはいけないよね・・」

かがみ「・・殺してから彼女は悔やんだわ」

かがみ「彼女が弁護士になったのには、彼女にも正義の心があったからの」

かがみ「でも、彼女はその正義を自らの手で汚してしまった・・だから命を絶つ事を決めたの」

560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 05:28:17.76 ID:BLcecoDGO

かがみ「でも、彼女は一つだけ思ったの・・せめて死ぬときくらいは最愛の人に見取ってもらいたいって」

かがみ「だから、彼女は元夫に連絡をしてドライブをしようと誘ったの」

俺「え・・?」

かがみ「元夫も彼女と復縁したかったから、当然その誘いを受けたわ」

かがみ「返り血を浴びた彼女はシャワーで自分と同僚の死体を綺麗にしたの」

かがみ「彼女は礼装用の黒いドレスに身を包み、迎えに来た元夫と共に街を出たの」

564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 05:41:21.14 ID:BLcecoDGO

かがみ「二人は夜の街を抜けて彼女の故郷の湘南を目指したの」

俺(まさかな・・考えすぎだよな・・大体今日のかがみは白いワンピースだ)

かがみ「高速を走り抜ける途中・・彼女は男に言ったの」

かがみ「同僚の女を殺した、あなたは私以外の女を愛しちゃ駄目なのって」

かがみ「そして・・彼女は彼の手の上に手を添えてハンドルを力強く回したの」

かがみ「二人の乗っていた車は大きく横に逸れ、そして後ろから来たトラックにぶつかって死んだわ」

俺「・・かがみ・・」

かがみ「・・ところでさ、どうして私は今日白い服を来てるんだと思う?」

570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 05:47:38.01 ID:BLcecoDGO

こなた「お巡りさん!助けて下さい!」

警察官「どうされたんですか?」

つかさ「お姉ちゃんが!俺さんが!死んじゃう!」

こなた「これが今朝ポストに入ってたの!」

警察官「・・これは」

576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 06:04:24.49 ID:BLcecoDGO

『こなたへ

告白します。私は俺の事が好きでした。実際、俺に告白したけどこなたが好きだからってフラれたの。でも、親友になら俺を渡してもいいと思ってたので私は二人の結婚を素直に喜んだわ。

でもね、二人が私の前に久しぶりに姿を現した時、私はやっぱり俺を諦めきれないんだって、そう思ったの。だから、お金を貸す条件に俺だけを呼び出したの。そして、昨日私は俺と肉体関係まで持ってしまったの。

こなた、一つだけお願いがあるの。こなたを裏切った私は死にます。でも、その代わりあの世では私と俺を結ばれさせて下さい。私の資産は全てこなたにあげます。だから、あの世で俺と結婚させて下さい。

こなたの事だから気付かないと思うけど、切手貼ってなかったでしょ?それ、わざわざ私が自分で届けるんだから、せめてそれで許してよね。

こなた、本当にごめんね。』

580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 06:15:11.25 ID:BLcecoDGO

アナ『臨時ニュースです、たった今〇〇高速道で自動車一台が道を逸れ転落したとのニュースが入りました。』

アナ『乗車していた二十代の男女はいずれも死亡したとの模様です。』

こなた「つかさ・・そんなことないよね・・?」

つかさ「大丈夫だよ、こなちゃん・・お姉ちゃん達じゃな」

アナ『先程の自動車転落事故の続報が入りました、乗車していた女性が△△賞受賞作家の柊かがみさんであることが判明しました。男性の方は現在身元不明です・・』

こなた「そんな・・・・」

つかさ「お姉ちゃん・・俺さん・・」

こなた「いやぁぁぁぁぁぁっ!」

582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 06:23:59.68 ID:BLcecoDGO

稚拙な文ですみませんでした、終わりです

587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 06:30:39.40 ID:BLcecoDGO

すいません、わかりにくかったみたいで……白いワンピースはウェディングドレスに見立てたつもりです

かがみにそれを言わせるか言わせないかで迷ったんですけど言わせるべきでしたかね?

596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/23(金) 07:06:38.67 ID:BLcecoDGO

やっぱ入れた方がよかったか、後日談も迷ったんですけどね……反省します

>>1さんがかがみを小説家にしてなかったら終盤のあの展開はなかったです

あとみゆきをどうにか出そうとしたんですけど、医者志望だし警察官はゆい姉さんでかぶるから諦めました

止まってる話を最後まで書ききるって作業は二回目であと二回くらいやって、ある程度自信が着いたら自分で立ててみたいと思います

では、またどこかで逢いましょう



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