1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 21:25:37.19 ID:3iPv/3iG0
ハルヒ「ラクーンシティ旅行が当たったわ!と言う訳で皆で行くわよ!」
キョン「ラクーンシティーって何処だ?」
ハルヒ「知らないわよ。でも当たったからにはいかなきゃ損よ!
チケット8人分あるんだけど5人は確定だとして
あとは鶴屋さんと、国木田と谷口辺りでいいわね」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 21:27:11.18 ID:3iPv/3iG0
〔出発3日前〕
妹「電話だよー」
キョン「もしもし。久しぶりだな。ん?連休?スマンもう予定が入ってる。
そうか。それじゃな」
ガチャリ
プルルルル
キョン「今度は誰だ…」
キョン「もしもし。古泉か。話したいことがある?わかったすぐ行く」
キョン「なんだいきなり呼び出して」
古泉「ラクーンシティー旅行のことです」
キョン「何か問題でもあるのか?」
古泉「機関で調べた結果ラクーンシティーと言う場所は存在しませんでした」
キョン「じゃあハルヒが持っていたチケットはなんなんだ?」
古泉「わかりません。本当は旅行を中止してほしいんですが、無理矢理中止にすると……」
キョン「ハルヒが不機嫌になってお前らが迷惑するんだろ?」
キョン「やれやれ。行くしかないか」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 21:28:40.25 ID:3iPv/3iG0
〔飛行機内〕
谷口「飛行機乗るの初めてなんだが墜落とかしないよな?」
国木田「年に100機以上は墜落してるらしいよ」
鶴屋「大丈夫!わたしは100回以上乗ったけど墜落した事は一度もないよっ!」
みくる「皆と海外旅行初めてですね。楽しみです」
長門「!」
キョン「長門どうした?」
長門「情報統合思念体との連絡が途切れた」
古泉「それは、どういう事ですか?」
長門「わからない。しかし何者かによって遮断された可能性が大きい」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:31:18.20 ID:3iPv/3iG0
〔空港〕
ハルヒ「やっと着いたわね。もう夜じゃない」
みくる「あたしアメリカに来るの初めてです」
キョン「おい古泉、ラクーンシティーてのは存在しないんじゃないのか?」
古泉「そのはずですが」
長門「わたしの認識しうる空間座標が正しいとすれば、我々の現在位置は森」
キョン「あの雪山の時と似たような状態か?」
長門「そう。しかし雪山のような負荷は感じられない。でも私の力は99%以上制限されている。原因解析不能」
キョン「長門それは…」
ハルヒ「さあ!ホテルに向かうわよ!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:32:04.63 ID:3iPv/3iG0
〔ホテル前〕
ハルヒ「ここね。アップルインホテル」
鶴屋「めがっさ小さいホテルだよ。わたしの別荘の五分の一くらい。でもこの位が好きだよっ!」
谷口「鶴屋さんて一体……」
国木田「それより早く部屋に行かない?荷物重いし」
〔各自部屋にて〕
キョン「どうしたんですか?朝比奈さん。いきなり部屋に入ってきて。それに古泉も」
みくる「あ……あの……未来との連絡が……途絶えました……」
キョン「……」
古泉「これは今までにない異常事態です。先程長門さんにも聞きましたが
「原因不明」だそうです」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:33:05.04 ID:3iPv/3iG0
キョン「まさかハルヒが原因か?」
古泉「その可能性はありません。涼宮さんは旅行を楽しむ事を考えています。
無意識に情報統合思念体、未来との連絡を絶つ事は考えられません」
キョン「じゃあ情報統合思念体の親戚の仕業か?」
古泉「その可能性もあります」
バーン!!
みくる「ひゃっ!?」
ハルヒ「なんだ。みくるちゃんも古泉君もキョンの部屋にいたのね」
キョン「乱暴にドアを開けるな、壊れる」
ハルヒ「そんなことより出かけるわよ!みんな飛行機で眠ったから眠くないでしょ!?」
キョン「何処に行くんだ?」
ハルヒ「アメリカと言ったらバーよ!」
キョン「こんな時間に学生を入れてくれるのか?それに酒は飲まないんじゃなかったのか?」
ハルヒ「アメリカにそんな法律はないでしょ。それに雰囲気を楽しむだけでお酒は飲まないわ。
それじゃ下で待ってるから、遅れたら死刑よ!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:34:02.12 ID:3iPv/3iG0
〔正面ロビー〕
キョン「ん?国木田、なんでバーにいくのにリュックサック背負ってるんだ?」
国木田「お土産いれようと思って」
キョン「いや、だからなんでバーに行くのに」
『国木田:所持品/リュックサック』
ハルヒ「それにしても谷口遅いわね。これは一発殴ってやらないとだめね」
国木田「1番最初に来てたけど忘れ物したからって部屋に行ったよ。WAWAWA忘れ物って言いながら」
キョン「朝比奈さん?」
みくる「キョン君……あたし恐いです……」
キョン「無理ありませんよ。未来と連絡が途切れてしまったんですから。
でも大丈夫です、いざと言う時は俺が守ります」
みくる「キョン君……ありがとう」
谷口「お待たせ」
ハルヒ「遅い!」
ボゴっ
谷口「ぐふう!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:34:59.71 ID:3iPv/3iG0
キョン「谷口、何を取りに戻ってたんだ?」
谷口「これさ」
キョン「コイン二枚?」
谷口「別名幸運のコイン。俺が1番最初に付き合った女に奢ってやった時のお釣りだ」
キョン「その後すぐにフラれたから唯一の思い出の品ってわけか」
谷口「…………」
キョン「図星か」
谷口「ま、まあとにかくこっちのコインは持ってるだけで幸運になる。
こっちは弾いて表が出れば幸運になるんだ」
国木田「僕の持ってるお守りのほうがご利益ありそうだけど」
『国木田:所持品/お守り』
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:35:44.10 ID:3iPv/3iG0
キョン「じゃあ今弾いてみてくれよ」
谷口「見てろよ」
ピーン
パシッ
谷口「……」
キョン「裏だな」
『谷口:所持品/コイン、幸運のコイン』
古泉「皆さん」
キョン「どうした」
古泉「どうやら涼宮さんがバーを見つけたようですよ。
このまま何も起こらなければいいんですが」
ハルヒ「J`sバー……アメリカらしい名前ね」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:37:53.58 ID:3iPv/3iG0
ウェイター「君達学生だよね」
キョン(?……何か違和感が)
ハルヒ「そうですが何か?」
ウェイター「ここは学生が来るところじゃ」
ハルヒ(ギロ)
ウェイター「ひっ…大歓迎だよ君達!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:38:27.50 ID:3iPv/3iG0
ハルヒ「思った通りバーの雰囲気っていいわ」
キョン「酒くさいけどな」
国木田「う……ちょっと……トイレに」
鶴屋「大丈夫かい?国木田君」
ハルヒ「なんか変わったハーブがあるわね」
ウェイター「それはグリーンハーブと言ってラクーンシティーでしか育たないハーブさ。
使えばたいていの傷はあっと言うまに治るよ」
古泉「そんな物が……存在するはずありません」
キョン「やっぱりここは俺達の世界とは違うのか?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:39:15.96 ID:3iPv/3iG0
〔トイレ内〕
国木田「お酒の臭いがキツイ…ってよく見たらここ女子トイレ!?」
がたがた
国木田「なんだろうこの音。排水溝から?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:39:49.39 ID:3iPv/3iG0
〔店内〕
キョン「お前の能力は使え無いのか?」
古泉「どうやらここは閉鎖空間とは違うようです」
キョン「打つ手なしか」
ハルヒ「ねえねえウェイトレスさん、あなた名前は?」
シンディ「私はシンディ。あとあのウェイターはウィルよ」
谷口「谷口です!!」
ハルヒ「シンディさんが着ているのはここの制服?」
シンディ「かわいいでしょ?」
谷口(スルーされた…)
ハルヒ「かわいい……あたしも欲しいなぁ(あれをみくるちゃんに……)」
シンディ「そんなに気に入ってもらえるなんてうれしいわ。
二階に予備があるから後でウィルにあげてもいいかきいてみましょうか?」
ハルヒ「本当!?ありがとうございます!(ホテルに帰ったら……フフフ)」
テレビ「本日のラクーン・シャークスの試合で暴動が発生しました」
鶴屋「なんかこの町めがっさ物騒だよ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:40:27.13 ID:3iPv/3iG0
黒人「はむはむ…んぐっうますぎる…」
谷口「黒人だ!黒人がいる!」
みくる「なんだか怖い黒人さんですぅ」
谷口「隣に座ってる人具合悪そうだな」
黒人「食べないのか?おいボブ大丈夫か?」
ボブ「…あ?」
みくる「あれ?長門さん?」
谷口「なぜ近付くんだ?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:41:07.22 ID:3iPv/3iG0
長門「…………」
黒人「はむっはむっんぐ」
長門「…………」
黒人「はむっ……」
長門「…………」
黒人「……食いたいのか?」
長門「…………」
黒人「……食べかけだがいいのか?」
長門「…………」
黒人「……やるよ」
長門「感謝する」
長門「はむはむ」
みくる「……」
谷口「……」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:42:54.88 ID:3iPv/3iG0
チューチュー
シンディ「きゃっ」
ガチャン
キョン「なんだ?!」
シンディ「す、すいません」
古泉「ここ鼠がいますね」
長門「はむはむ……うますぎる」
ガチャ
キー……
?「あ……ウー……」
ウィル「…? 客にしちゃ妙だな…」
キョン「変な客が入って来たな」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:43:55.97 ID:3iPv/3iG0
黒人「なんだアイツは」
バタッ
黒人「おい!どうしたボブ!しっかりしろ」
ハルヒ「ちょっと!どうしたの!?」
鶴屋「救急車!早く呼ぶにょろ!」
タッタッ
ウィル「……」
?「ア゙ーァァァァぁぁ」ガァァブッ
ウィル「何するんだ!ぐっ!」
キョン「ウィルさんに噛み付いた!?」
古泉「ウィルさん!そいつを外に追い出して鍵をかけてください!」
バンっ カチャリ
ウィル「はぁ……はぁ……」
みくる「だ、大丈夫ですか!?」
キョン「噛みちぎられてる……」
谷口「外を見ろ!奴らが大量に!」
長門「エマージェンシーモード。非常に危険」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:44:51.03 ID:3iPv/3iG0
外
「アーァァァァ」
「うあアアアー」
ガチャン!
国木田「は、排水溝から手が!ってうあああ!外が!」
キョン「くそ!どうなってるんだ!」
キョン「この樽で扉を押さえるんだ!」
古泉「手伝います!」
長門「扉が破られるのは時間の問題。早急に逃げる事を推奨する」
キョン「逃げるって何処に!」
ハルヒ「上よ!ここはビルだったから上にいけるはず!」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:45:28.93 ID:3iPv/3iG0
国木田「多分あの扉だよ!」
ガチャガチャ
国木田「だめだ!鍵がかかってるよ!」
谷口「どどどどうする?」
ウィル「こ……これを……」
みくる「は、はいいいっ!か、かか鍵ですかぁ?」
ウィル「それで扉を開けられる……」
鶴屋「ウィルさん!あなたは大丈夫っ?」
シンディ「ウィル……」
ウィル「大丈夫だ……先に行っててくれ……シンディ……案内してやってくれ」
シンディ「はい……」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:46:23.51 ID:3iPv/3iG0
ガチャリ
みくる「あっ開きました」
ハルヒ「早く行こう!」
古泉「さあ!えーと」
マーク「俺はマークだ」
古泉「マークさん!ボブさんを連れて来て下さい!」
キョン「ウィルさん本当に大丈夫なんですか!?」
ウィル「俺もあとで行くから大丈夫だよ……」
ハルヒ「キョン!何やってるの!」
キョン「必ず来て下さいよ!」
ウィル「……」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:47:42.03 ID:3iPv/3iG0
タッタッタッ
ハルヒ「みんな早く!」
マーク「ボブがこの状態なんだ!急かすな!」
鶴屋「でももたもたしてるとだめさ!」
パリーン!
みくる「きゃあ!」
キョン「窓から飛び出してきやがった!」
マーク「お前!ボブを支えてやってくれ!」
谷口「りょ、了解」
カチャ パン!パン!
ビスッ ビスッ
「アアアアー」バタッ
国木田「銃!」
ハルヒ「さすが銃社会アメリカ!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:48:41.07 ID:3iPv/3iG0
タッタッタッ
キョン「長門……いったいこれはどういう事なんだ?」
長門「わからない。状況は不明。ただ一つ言える事はこれは何者かによって起こされた事」
キョン「何故わかるんだ?」
長門「情報統合思念体と連絡が途絶え、今の状況。出来過ぎている」
古泉「確かにどう考えてもおかしいですね。朝比奈さんも未来と連絡が取れない状況ですし」
キョン「いきなり話しに入ってくるな」
古泉「これはすいません。今は逃げる事に集中しましょう」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:49:51.21 ID:3iPv/3iG0
シンディ「待って」
みくる「は、はい!」
シンディ「あなたにこれを渡しておくわ」
みくる「これは、なんですか?」
シンディ「ハーブケースよ。ハーブをたくさん入れておけるの。いざという時に使って!
あとこれは止血帯。出血したらこれで血を止められるわ」
みくる「あの、シンディさんの分は?」
シンディ「私はもうひとつ持っているから大丈夫
。持っていって!」
みくる「あ、ありがとうございます!」
『みくる:所持品/止血帯、ハーブケース』
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:50:55.63 ID:3iPv/3iG0
ハルヒ「ここは休憩室みたいね」
長門「冷蔵庫がある」
キョン「長門、今はそんな場合じゃないぞ」
長門「わかってる」
鶴屋「キョンくん!」
キョン「スモークチーズならありませんよ」
鶴屋「どういう意味だい?」
キョン「なんでもありません。それよりどうしたんですか?」
鶴屋「ウィルさん来るのが遅いと思わないかい?」
キョン「確かに遅い…」
シンディ「もしかしてウィル、動ける状態じゃないんじゃ……」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:51:39.71 ID:3iPv/3iG0
バン!!ガチャン!!
ウィル「うあ!うああああ!」
シンディ「ウィル!!」
ハルヒ「待って!シンディさん!」
長門「今行くのは非常に危険。今は逃げる事を優先」
シンディ「でも!」
マーク「下に行くのは危険だ。お前も見ただろう?あいつに噛み付いたイカレた野郎を。もう手遅れだろう」
国木田「そこまで言う必要は……」
マーク「それに……ボブの状態が悪くなってるんだ……」
ボブ「うぐ…ぐ」
シンディ「……わかりました……行きしょう」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:52:22.05 ID:3iPv/3iG0
ハルヒ「シンディさん!上に行く階段は?」
シンディ「その扉よ!」
ガチャガチャ
ハルヒ「鍵がかかってる!鍵は?」
シンディ「この部屋の何処かにあるはずなんだけど…」
キョン「急いで捜すぞ!」
谷口「ん?なんぞこれ?」
国木田「釘打機みたいだね、釘を打ち出すやつ」
古泉「それです!」
谷口「え?」
古泉「ここに板があります!打ち付けてバリケードをつくりましょう!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:53:26.00 ID:3iPv/3iG0
バスッバスッ
谷口「打ち付けたぜ」
古泉「これでしばらくもつでしょう」
みくる「新聞紙の下に鍵がありました!」
鶴屋「早く扉開けて行こっ!」
キョン(この新聞紙…ここはバーだし…使えるかもな)
『キョン:所持品/新聞紙』
キョン「シンディさん、上には何があるんですか?」
シンディ「お酒の貯蔵庫よ。そこから屋上に出れるはず!」
キョン「屋上に行ったあとは?」
シンディ「それは……」
ハルヒ「屋上につけば道の人に助けを求めるなり隣のビルに飛びうつるなり出来るわ!まずは屋上よ!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:54:49.86 ID:3iPv/3iG0
みくる「うわぁ〜お酒がたくさんあります」
ハルヒ「これ多丸さんの島でのんだワインよ」
シンディ「この先に階段があります!」
キョン「行くぞ!」
シンディ「そんな…シャッターが閉まってる!」
マーク「かなり丈夫だな、簡単には開きそうにないぞ」
国木田「行き止まりってやつだね」
鶴屋「どうするっ?このままじゃ奴らに追い付かれちゃうよっ!」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:55:26.37 ID:3iPv/3iG0
長門「あそこ」
古泉「なんですか?」
長門「通気孔」
ハルヒ「あんな所までどうやって!?」
長門「この機械を動かして荷物を持ち上げる。あとは登っていけばいい」
キョン「でもこの機械動かないぞ!」
シンディ「鍵が必要よ。鍵は貯蔵庫の入口にあった部屋にあるわ、来て!」
マーク「よしわかった!」
長門「私も行く」
ハルヒ「有希が心配よ!あたしも行く!キョンも来なさい!皆は待ってて!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:57:08.76 ID:3iPv/3iG0
タッタッタッタッタッ
キョン「長門、お前の力で奴らを朝倉の時のように消せないのか?」
長門「私の力は制限されている。現在99%力が制限されている状況。情報操作は一切不可能」
キョン「じゃあ残りの1%は何なんだ?」
長門「解析能力。それと……」
バンッ
「アアアァァァ」
シンディ「キャア!」
ハルヒ「もう追い付かれた!」
ボギャア!
「アガ……」バタッ
ハルヒ「有希!」
キョン「きょ…強力なタックルだな…」
マーク「ずいぶん吹き飛んだな」
ハルヒ「有希ってけっこう強かったのね……」
長門「身体強化。その他色々」
ハルヒ「何が?」
長門「こっちの話し」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:58:26.54 ID:3iPv/3iG0
シンディ「この部屋よ!」
マーク「これが鍵だな。いくぞ!」
キョン「ライターが有る!これで……」
ハルヒ「キョン何をしてるの!…何それ」
キョン「火炎瓶。ここはバーだからアルコールが強い酒が有ると思って新聞紙を持って来ておいたんだ。
ライターを見つけたからこれで使える」
『キョン:所持品/ライター,火炎瓶』
シンディ「ウィル…どうして、あんな事に……でも…今は、悲しんでられないわ……」
「アアアァァァ」
マーク「くそ!もうこんな所まで!」カチャ
パン パン
マーク「数が多過ぎる!早いとこ行くぞ!」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:59:15.15 ID:3iPv/3iG0
ウィル「ア……アア……」
シンディ「!!ウィル!!」
ハルヒ「ウィルさん!」
長門「彼はもう彼ではない」
シンディ「ウィル……」
ハルヒ「シンディさん早く逃げて!噛み付かれるわ!」
キョン「離れて下さい!火炎瓶を投げます!」
シンディ「!」
ヒュン!パキャン!
ボンッ!
ウィル「ア゙ア゙ア゙アア」キョン「今のうちに!」
ウィル「アアアァァァ……」
マーク「火に包まれても追ってきやがる……」
ハルヒ「もう……人じゃないわ……」
シンディ「ウィル……」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 21:59:53.88 ID:3iPv/3iG0
『キョン:火炎瓶使用』
シンディ「ウィルが…あんな姿に…信じられない…信じたくない!どうしたらいいの……?」
マーク「鍵だ!」
古泉「ありがとうございます!これを…こうして…よし!アッガーレ」
ウィーン…
シンディ「誰か一人が先に行って……シャッターは裏から開けられるはずよ……」
古泉「僕がいきましょう」
カンカンカン……
古泉「どうやらこのスイッチの様ですね」
カチ ウィーン
古泉「みなさん開きましたよ!行きましょう!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:00:45.36 ID:3iPv/3iG0
みくる「屋上に出ました!」
国木田「道の人に助けを求めよう!」
ハルヒ「じゃあ道が見下ろせる場所を探さないと。奥に進むわよ!」
キョン「ボブさん大丈夫ですか?」
ボブ「ああ……それよりマークと二人きりにしてく れ な い か?」
谷口(何だその言い回しは)
キョン「近くに奴らがきているはずです。すぐ来て下さい」
古泉「では奥に行ってましょう」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:01:19.08 ID:3iPv/3iG0
ボブ「……」
ボブ「もう動けない…自分の事は一番よくわかる。足手まといになりたくない…」
カチャ
マーク「やめろ、ボブ!」
ボブ「違うんだマーク…やつらと一緒なんだ…」
マーク「……」
ボブ「お前の…肉を…」
マーク「……」
ボブ「た…頼む…お願いだから…まだ意識があるうちに」
ササッ!
古泉(あの二人は何をしているのでしょうか)
カチャ、ターーン!!
古泉(!!)
マーク「ボブ…ボーーーーーブ!!!!」
古泉(……)
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:02:40.05 ID:3iPv/3iG0
古泉「マークさん」
マーク「!、見ていたのか?」
古泉「はい、ボブさんの事は……」
マーク「……お前人が死ぬのを見るのは初めてか」
古泉「この目で見るのは」
マーク「……」
ガサゴソ
マーク「これだな。持って行け。ハンドガンとマガジンだ」
古泉「これは…ボブさんの」
マーク「生きている俺達が使わなきゃ意味がない。
お前も自分の仲間がこうなるのを見たくないのならそれで守ってやれ」
古泉「しかし……」
マーク「俺は戦争を知っている。しかし今この状況は俺の経験した戦争より危険な感じがする。
それで仲間を守ってやるんだ」
古泉「わかりました」
マーク「行こう、あいつらが奥で待っている」
『古泉:所持品/ベレッタM92F、ハンドガンのマガジン』
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:03:55.41 ID:3iPv/3iG0
ふう…すっきりした
沿うだけじゃつまんねーな
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:09:40.43 ID:3iPv/3iG0
鶴屋「あれ?ボブさんはどうしたんだい?それにさっきの銃声は?」
マーク「ボブはもういない」
キョン「ボブさんが!?」
みくる「ボブさんまで……」
ハルヒ「……行くわよ。このフェンスを壊せば先に進めるわ」
ガシャン
谷口「よし行こ…」
国木田「ちょっと待って。何か聞こえるよ」
警察「住民のみなさん!この区域は暴動のためあと7分で封鎖されます!
残っている人は、急いでこの通りまで出てきてください!
時間に間に合わなかった場合は…安全の保証はできません!」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:10:19.58 ID:3iPv/3iG0
キョン「封鎖?」
ハルヒ「警察にあたし達がここにいる事を伝えなきゃ!」
シンディ「まだ私達がここにいまーーす!!聞こえますかーー!!」
………
シンディ「聞こえないみたい!」
長門「あそこから隣のビルに跳び移れる。隣のビルから下に降りればいい」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:10:48.09 ID:3iPv/3iG0
マーク「落ちない様に気を付けろよ」
ハルヒ「SOS団団長として先に行くわ」
ヒュッスタッ
キョン「流石だな」
長門「……」
ヒュッスタッ
みくる「えい!」
ヒュッツルッ
みくる「あわわわ……ふう」
鶴屋「とりゃっ!」
シンディ「神様……」
マーク「これしき、なんともない…」
国木田「はっ!」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:12:39.27 ID:3iPv/3iG0
古泉「さああなたの番ですよ」
キョン「やれやれ」
ヒュッスタッ
古泉「おっと」
ヒュッスタッ
谷口「よっ!とりゃっ!」
ヒュッ
谷口「ぬおっ!」
ズデン
谷口「WAWAWA落ちる!引っ張り上げてくれ!」
国木田「もう……」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:13:17.93 ID:3iPv/3iG0
鶴屋「階段は鍵が閉まってるよっ!」
ハルヒ「エレベーターで行くしかないわ」
みくる「十人じゃのれないと思います……」
ハルヒ「5人ずつ乗るくらいの時間はあるはずよ」
ウィーン
「アアアァァァ」
キョン「中にあいつがいる!」
古泉「どいて下さい!!」
パンッパンッ
ビスッビスッ
「アアア……」バタ
ハルヒ「すごい!」
キョン「その銃は?」
古泉「マークさんから貰いました。早くエレベーターに乗って下に行きましょう」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:15:03.40 ID:3iPv/3iG0
実際にアウトブレイクしながら暇つぶしに書いていただけだったりする
ハルヒ「皆集まったわね。行くわよ!」
キョン「古泉、おまえ銃撃った事あるのか?妙に慣れていたみたいだが」
古泉「機関で少々。しかし生き物を撃つのは初めてですよ。今までは訓練でしたので」
キョン「生き物……長門、奴らは生きていると言えるのか?
体中ぐちゃぐちゃだったし体は腐ってたし普通生きている訳ないよな?」
長門「……人間という生物はあのような状態で生命活動を維持するのは不可能」
古泉「奴らはただ生物の本能、食べる事しか頭に無いようですね」
キョン「死体が動いて人の肉を喰う。まさに映画に出てくるゾンビだな」
ハルヒ「このドアから外に出れる!皆急いで!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:17:41.28 ID:3iPv/3iG0
谷口「これで助か……」
パンパン
キャアアアア!
ぐちゃぐちゃ……
グアアア!
キョン「って無いようだな」
警官「なんだ!……脅かすな」
ハルヒ「警察!?」
警官「子供……今の状況じゃ関係ないな。よく無事だったな、町中がまるで戦場だ」
みくる「ふええ……町中……」
警官「よかったら手を貸してくれ。パトカーを押してバリケードにしろ。頼む、行け!」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:18:14.21 ID:3iPv/3iG0
警官「おまえ達武器は!!」
古泉「マークさんと僕が持っているハンドガンだけです」
警官「そこのパトカーのトランクを開けろ!」
がちゃ
キョン「ショットガン!これ使っていいんですか?」
警官「使え!」
ハルヒ「スタンガンもあるわ!これは私が持って行く!」
谷口「俺のは……こ、これは……鉄パイプ!」
『キョン:所持品/ショットガン(SPAS12)』
『ハルヒ:所持品/スタンガン』
『谷口:所持品/鉄パイプ』
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:19:24.56 ID:3iPv/3iG0
キョン「ここをこうして、こうか!」
ダーン!
「アアアァァァ」バタ
キョン「うあ!すげえ威力」
ハルヒ「この!」
バチバチ
「あばあばあばばば」バタ
長門「……」
ガッゴッ!
みくる「長門さん…キックで、凄いです」
鶴屋「みくるもパトカー押してよっ!」
パンパン!
「アアア」バタ
古泉「よし」
谷口「今こそ!野球の試合の時のような力を!」
ブォン!スカッ
谷口「あ……」
「アアアァァァ」
谷口「やっぱ無理」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:21:14.89 ID:3iPv/3iG0
谷口「く…来んな!」
ブォンブォンブォンブォンブォンブォンブォン
バキッボキメキャ!
「アアア」バタ
「ウアウ…」バタ
国木田「ただ連続で振り回してるだけなのに……」
谷口「ハアハア……え?これもしかして俺が倒したの?」
シンディ「ええ」
谷口「……ハハハハ!うおら!」
ブォンブォンブォンブォン バキボキッ!
「アアア」バタ
谷口「ハハハハ!」
ブォンブォンブォンブォン メメタァ!ベキョベキズガッ!
マーク「待て!鉄パイプが!」
谷口「ハハハ…」
ブォンブォンブォポキ
谷口「え……」
『谷口:鉄パイプ破損』
「アアアァァァ」
「ウウゥゥゥ」
谷口「……」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:22:24.75 ID:3iPv/3iG0
キョン「谷口!」
谷口「こんな時は……死んだふり!」
バタ
キョン「死んだふりじゃどうにも……」
「アアアァァァ?」
「ウウゥゥゥ?」
キョン「なんであいつら谷口を襲わないんだ?」
長門「谷口を死体と思っている。彼の死んだふりは完璧。
私でもあそこまでの死んだふりは不可能。彼だけができる」
キョン「ある意味最強だな」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:23:24.56 ID:3iPv/3iG0
国木田「バリケード完成したよ!」
警官「よし!こっちにこい!この扉の先に道が続いてる。そこから逃げるぞ!」
キョン「谷口!いつまで死んだふりしてる!先に行ってるぞ!」
ガチャガチャ
警官「よし開いたぞ!」
谷口「ん?おい!ちょっとまて!」
シンディ「神様…守ってください……」」
マーク「ヤツらを振り切るんだ!ここを通り抜ければ…詳しくはわからんが広い道があるはずだ」
警官「くそ!また扉が閉まってる…銃でこじ開ける!その間奴らを食い止めてくれ!」
ハルヒ「わかった!」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:31:20.83 ID:3iPv/3iG0
鶴屋「しゃがんで〜タックル!」
ドン
「アアアウウ」
谷口「鉄パイプハケーン!」
マーク「貸せ!」
谷口「あ…」
ブォン!ゴシャア!
国木田「すごい!」
シンディ「流石マークさん!」
谷口「俺の立場は……」
「ア〜〜」
みくる「きゃぁ!」
古泉「僕に任せてください!鉄パイプで吹き飛ばします!」
ブォン!ゴシャァ!
古泉「僕だってまけてませんよ」
マーク「なかなかやるじゃないか!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:31:59.19 ID:3iPv/3iG0
警官「開いたぞ!行け!食い止める!」
鶴屋「はいっさ!」
タッタッタッタッ
「アアアウウ」
「ア゙」
ダーン!
警官「ちくしょう!」
ダーン!
古泉「あなたも急いで下さい!」
警官「早く行け……あれは!」
ハルヒ「前!」
警官「何!」
「ア゙ア゙ア゙…」
警官「グアッ!」
みくる「大変ですぅ!」
警官「あのタンクローリーの中身をぶちまけろ!こいつらを焼き殺せ!」
「アアアアァァァ」
警官「は…早く」
「アアア」
ガァブ!グシャグシャ
警官「ぐああああ!」バタグシャグシャ
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:32:40.23 ID:3iPv/3iG0
みくる「警官さん!」
キョン「くっ……」
シンディ「そんな……」
古泉「なんて…」
警官「……」ポロッ
ハルヒ「落ち込んでる暇はないわ!警官のポケットから何か落ちたわ!
あれはライターね。あれを使って点火よ!」
マーク「あの警官の死を無駄にしないためにもあいつらを焼き殺すぞ!」
キョン「どけ!」
ダーン!
「アア」バタ
キョン「今のうちに!」
ハルヒ「わかった!」
タッタッタッタッ
『ハルヒ:所持品/ショットガン,ライター』
ハルヒ「取ってきた!ついでに警官が使ってたショットガンも!」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:33:12.49 ID:3iPv/3iG0
キョン「国木田!タンクローリの中身を!」
国木田「こ、このバルブを回せば……か、固い……」
古泉「任せて下さい!」
スポン!ビシャアアアア!
シンディ「皆こっちへ!」
ハルヒ「ここなら安全ね。点火するわよ!」
カチッ!ボオオオォォォ
「ウアウアアア」
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
鶴屋「このままじゃ爆発するよっ!」
谷口「どうする!どうするよ俺!」
キョン「下は用水路みたいだな。跳び降りろ!」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:33:51.68 ID:3iPv/3iG0
ズガァァァァン!!
キョン「生きてる……」
ハルヒ「生きてるわね」
長門「……生存」
鶴屋「ヒヤヒヤしたよっ!」
ハルヒ「あんたライターもってたわよね?それを使えばよかったじゃないの」
キョン「スマン、忘れてた」
シンディ「この穴から下水道に入れるようね」
谷口「クサっ!」
国木田「下水道だから当たり前だよ」
キョン「ん?なにか落ちてる……工具入れ?」
マーク「配管工のみたいだな。ここはパイプもあるし修理した後忘れてったんじゃないのか?」
キョン「いろいろ入ってるな…何かに使えそうだ。持って行こう」
『キョン:所持品/工具入れ』
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:34:26.63 ID:3iPv/3iG0
鶴屋「ゴキブリやねずみがいっぱいだよっ」
チューチューグェ
みくる「ひゃうっ!ねずみを踏んでしまいました…」
ハルヒ「マンホールが開いてる!出れるわ!」
カサカサカサカサ
チュ…チュゥ…
カサカサカサカサ
…
グチャ
ヂュウウウウ!ゥゥゥゥ…
グチャグチャ
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:35:01.50 ID:3iPv/3iG0
ハルヒ「ここホテルの前よ!」
ガチャガチャ
ハルヒ「……閉まってる」
鶴屋「?何か聞こえるよっ!」
警察「こちらはラクーン警察。落ち着いて行動す
るように。避難用車両が待機している。速やかにこちらに集まってくれ。」
国木田「これで助かる!」
ハルヒ「行こう!」
5分後アップルイン前道路
警察「これだけか?乗ってくれ」
みくる「これで助かりますね」
古泉「だといいんですけど……」
ガチャン
ブルルルル………
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:35:33.38 ID:3iPv/3iG0
ブルルルル……
キョン「じゃあ今までの事を整理してみようか」
ハルヒ「第一にあいつらは何なの!?人間じゃ無い見たいだけど」
キョン「一言でいうとゾンビだな」
谷口「はぁ?ゾンビ?」
古泉「そうですね。死体が生き返り人の肉を食べる。いわゆるゾンビですね」
鶴屋「にょ…にょろーん……」
みくる「ゾンビですか……」
国木田「そういえばゾンビに噛まれたウィルさんもゾンビになったよね。」
シンディ「……」
国木田「あ……すみません……という事は噛まれた人もゾンビになるの?」
古泉「そのようです。多分噛まれる事でゾンビになるのでしょう」
谷口「ロメロ監督の映画のじゃねぇんだぞ…」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:36:07.47 ID:3iPv/3iG0
長門「既に私達も感染している可能性がある」
ハルヒ「え!!」
キョン「どういう事だ?長門!」
マーク「ボブか……」
長門「そう。彼は噛まれていないがゾンビ化しかけていた」
みくる「わたし達もゾンビになっちゃうんですかぁ?」
長門「彼はかなり前から感染していた可能性がある。それに彼は体調が優れなかった。
身体的に弱った状態だと感染が進むと思われる」
ハルヒ「ようはこの町を脱出すれば言い訳よね!
身体的に弱った状態にならなければ感染は進まないんでしょ?」
長門「おそらくは」
谷口「にしてもまだ着かないのか?」
警察「幹線道路は危険だ…裏道を行くしかない」
ブルルルルキキー!
警察「まいったな…ここもか。見てのとおりだあちこちふさがってやがる。歩くしかなさそうだ…すまんが降りてくれ」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:37:04.93 ID:3iPv/3iG0
ハルヒ「もう!何なのよ!」
国木田「助かると思ったのに」
シンディ「警察って、けっこう冷たいのね。守ってくれるわけじゃないの?」
マーク「無責任なやつらだ!こんな所で、どうすりゃいいんだ!」
キョン「何処に行けばいいんだ……」
古泉「しかたがありませんよ。あちこち塞がっているのは確かなんですし」
みくる「マークさん。あの…この先に何があるかわかりますか?」
マーク「ここから大通りに出られるはずだが」
警察「君達、車の中にある銃をもっていけ。護身用にな」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:37:41.84 ID:3iPv/3iG0
谷口「あんたはどうするんだよ」
警察「俺はこの場所を確保しておく」
鶴屋「ぬおっ!めがっさいっぱいあるよっ!」
警察「全部は持ってくな。ボックスに入ってない奴を持っていけ」
キョン「ショットガン二丁にハンドガン三丁か……」
ハルヒ「あたしはショットガン持ってるわ」
キョン「古泉もハンドガン持ってるよな。強力なのはシンディさんか朝比奈さんか国木田に持たせた方がいいか?」
谷口「俺は?」
ハルヒ「使いこなせるかどうか微妙だけどそれがいいわね。あと有希は……」
谷口「俺」
長門「これでいい」
マーク「コルトガバメントか。なかなかセンスあるじゃないか。これがマガジンだな」
『長門:所持品/45オート,45オートのマガジン』
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:38:30.07 ID:3iPv/3iG0
シンディ「私は普通の拳銃で大丈夫よ」
谷口「俺もショットガンが」
ハルヒ「はい!みくるちゃんに国木田!つかいなさい!」
みくる「ありがとうございます。うっ、重いです……」
国木田「使いこなせるか微妙だけど」
谷口「ハンドガンかよ…」
『みくる:所持品/ショットガン』
『国木田:所持品/ショットガン』
『谷口:所持品/ハンドガン』
『鶴屋:所持品/マグナム』(拾った)
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:40:10.45 ID:3iPv/3iG0
キョン「谷口……何やってんだ?」
ピーン
パシッ
谷口「コイン投げ。今三回連続表だ」
キョン「そんな暇があるのかよ。早く大通りに行くぞ」
谷口「よっしゃ!四回連続!」
キョン「やれやれ。いくぞ」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:41:19.43 ID:3iPv/3iG0
マーク「この歩道橋を渡れば大通りだ」
シンディ「見て!大通りが!」
ハルヒ「何……これ……」
キョン「嘘だろ……」
みくる「もう……いやです……」
長門「解析不能な状況」
古泉「いったいこの町は……」
鶴屋「にょろ……」
国木田「地獄……って奴かな……」
谷口「\(^o^)/」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:42:49.27 ID:3iPv/3iG0
大通り
「アゥウアゥ」
「ウァウウア」
「アウアウァウ」
「ウアアゥアウ」
「アゥ〜」
パンッパンッ!
デブ警官「多すぎる!」カチャカチャ
警官「エリック、爆弾はどうした、早くしろ」
エリック「わかってる、あと少しだ!」
デブ警官「あわわ、バリケードが持たない〜!は、早く、こっちに」
ガシャガシャ……ガシャン!カチリ
エリック「OKいけるぞ!」
警官「エリック!」
「ア゙ア゙ア゙ア゙〜」
エリック「うわー!」
警官「エリック!」
「アー」」
警官「ぐわ!」
エリック「ぐわ!ぐ…があああ!」
警官「あが…が……」
「アゥウ」
「アゥウァウウア」
「アウアウァウ」
「ウアアゥアウ」
「アゥ〜」
デブ警官「ど…どうすりゃいいんだ…」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:43:22.25 ID:3iPv/3iG0
大通り
国木田「地獄……」
鶴屋「ゾンビがいっぱいだよっ!」
豚警官「あの……」
ハルヒ「何!?」
豚「あそこに爆弾があります……」
キョン「あれだな!」
豚「起動させるにはスイッチハンドルと本体が必要です。どうか私の代わりに……」
谷口「このゾンビの群れの中を行けってか?」
古泉「行くしかなさそうですね」
ハルヒ「じゃあみくるちゃんと谷口と鶴屋さんはスイッチハンドルを!
国木田とシンディさんと古泉君は爆弾を確保して!キョン!有希!本体を取りに行くわよ!」
マーク「……」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:43:54.43 ID:3iPv/3iG0
ダーン!
「アアアア」
みくる「ショットガン重いです……」
谷口「来るな!」
パンッパン
ビシャアアビシャアア
「アガガガ」
鶴屋「全部急所にあたってるよっ!」
谷口「おお!コインの力か?」
みくる「ハンドルありました!」
「アアアアア」
みくる「キャア!」
鶴屋「みくるっ!」
パンッパンッ
「アアア」バタ
マーク「俺を忘れるな」
みくる「マークさん!」
鶴屋「速く!爆弾の所に行こうっ!」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:44:37.33 ID:3iPv/3iG0
キョン「なんて多さだ!」
ダーン!
ハルヒ「キリがないわ!速く本体を」
長門「……」
パンッパンッ
ビシャアアビシャアア
「ア」バタ
キョン(的確に急所を狙い打ってる)
長門「拾った……速く」
鶴屋「ハンドル取ってきたよっ」
古泉「皆さんいそいで!」
国木田「もうもたないよ!」
キョン「よしあとは」
ハルヒ「起爆!」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:46:04.68 ID:3iPv/3iG0
r⌒ヽ (⌒⌒) r⌒ヽ/,
\\ 、、;(⌒ヾ ((⌒⌒)) /⌒) ), ,
、 ヾ (⌒ヽ ⌒⌒);;)/. ,
、\(⌒ゝ;(⌒ヾ ⌒)/)) .,/ ,,
((⌒-丶(;;;(⌒ゝ;;(⌒ ,⌒⌒);;;;;)))⌒)
(;;;;(⌒(⌒;;;(⌒ / ))⌒));;;;)-⌒))
ゞ (⌒⌒=─ ─=⌒⌒)ノ;;ノ;;;::)
((⌒≡=─ 人从;;;; ノ;;;从人─=≡⌒)丿;;丿ノ
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:47:06.24 ID:3iPv/3iG0
キョン「終わったな…」
ハルヒ「疲れた……」
古泉「一段落ですね」
みくる「ひゃああい…」ヘナヘナ
長門「……」
国木田「これで終わりと思いたい…」
谷口「もう動けねえ…」
鶴屋「へとへとだよ…」
一時間後
「息子………いんです……」
「人手が足りない!」
「お前はあ……だ」
「まだ……い情報は入っ……せん」
「こっち……を回せないか?時間が…いんだ……」
「町……乱状態です」
「こちら…第7班……もっと……たくさん…救急車を…よこしてくれ…」
キョン「大分人が集まって来たな」
ハルヒ「なんで銃を返さなきゃ駄目なの?一つ位いいじゃない!」
キョン「元々は警察のなんだからしかたないだろ、返してこい」
ハルヒ「もう……」
タッタッタッタッ
『キョン、国木田、ハルヒ、みくる:ショットガン返却』
『谷口:ハンドガン返却』
『鶴屋:マグナム返却』
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 22:47:41.12 ID:3iPv/3iG0
マーク「お前達無事でいろよ」
シンディ「じゃあね!」
タッタッタッタッ
キョン「……にしてもなんでこんな事になっちまったんだろうな」
「なんだ、まだ生きてたんだ」
キョン「!」
タッタッ
キョン「待て!」
「最……惨事だな」
「学校でも……が」
「応援を…頼む…」
キョン「何処に行った!」
「救援……請しろ!」
「武器…準……」
キョン「まさかお前の仕業なのか?……朝倉」