1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:00:55.55 ID:D+qlSlCA0
コナン「そうとわかれば、この時計型麻酔銃でキョンを眠らせて」
プシュ、チクッ!
キョン「はひっ……す、睡魔がぁ……」
ドサッ
古泉「なっ! どうしました!?」
みくる「だ、大丈夫ですかっ、キョン君……!?」
長門「……」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:03:56.25 ID:D+qlSlCA0
キョン(コナン)「ああ、大丈夫だ。心配するな」
古泉「そうですか」
みくる「ふぅ、良かった……」
キョン(コナン)「それより聞いてくれ。俺、ついにわかっちまったんだよ」
長門「何が?」
キョン(コナン)「今日この孤島の別荘でハルヒを殺害した犯人がな!!」
古泉「ええっ!! 何ですって!?」
みくる「ふ、ふえぇ!!」
長門「……」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:17:45.80 ID:D+qlSlCA0
みくる「っということは、もしかして涼宮さんを殺した殺人犯は……」
キョン(コナン)「ええそうです。犯人は朝比奈さん、古泉、長門。
この3人の中に居るんですよ」
みくる「そ、そ、そんなぁ……」
古泉「……」
古泉「あのぉ、お言葉ですが。涼宮さんが彼女の自室で刺された時、
我々SOS団の団員は、館のプレイルームにずーっと居たじゃないですか?」
長門「そのことから、その事件はこの孤島に潜んでいると思われる、我々とは別の何者かによる外部の犯行ということになった」
みくる「そ、そうです、そうですぅ!」
キョン(コナン)「ああ、そうだな。お前らがトイレに行くと席を外した数分間を無視して考えたとしたらな……」
古泉・みくる・長門「!」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:29:00.08 ID:D+qlSlCA0
古泉「ま、まさか。そんな数分間で殺人なんてできるとは到底思えませんが……」
キョン(コナン)「恐らく犯人は、あらかじめハルヒに呼び出しをかけていたんだろうよ。
『時間になったら、プレイルームを抜け出して一人で自室に戻ってくれ。
二人で話したいことがあるから』とかなんとか言ってな。
そして、ハルヒがプレイルームを出たのを確認した犯人は、その後すぐに
トイレに行くと偽ってハルヒが居る部屋に走って向かい、ナイフで刺して殺した。
それからすぐ、また走ってプレイルームに何食わぬ顔で戻ってきた。
つまりプレイルームを出た後、宿泊部屋に行って、そこで待たせたハルヒを刺し
再びプレイルームに戻るくらいなんてこと、急ぎさえすりゃ5分だけでも充分可能ってことだ」
古泉「まあ、そうともいえますが……」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:34:22.62 ID:D+qlSlCA0
みくる「で、でもぉ、キョン君……。一つ忘れていませんか?」
キョン(コナン)「何のことです?」
長門「部屋は密室だった」
古泉「そのとおりです……。涼宮さんが殺された部屋、すなわち殺人現場となった部屋は内側から鍵が掛けられ、完璧な密室でした!
この事件が他殺となると、これは密室殺人。犯人は何らかの密室トリックを
用いて涼宮さんの部屋を密室にしたという訳ですから……。もし、我々の中に犯人が居るとおっしゃる
のなら、たった数分でそのトリックを仕掛けたということになります。
さすがにそれは無理があるのでは……? 第一、その密室トリックもまだ解明していませんし……」
キョン(コナン)「……。実はそのトリックには手間なんて全然かからないんだ……」
みくる「ええっ! もしかして、キョン君にはあの密室のトリックが解けちゃったんですかぁ!?」
キョン(コナン)「ええ、もちろん」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 04:45:21.92 ID:D+qlSlCA0
しかし、眠りのキョンにはそのトリックは解明できなかった。
結局、この殺人事件は解けず終い。迷宮入りとなった。
完