1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 10:51:57.68 ID:8vCkiubFO
長門「涼宮ハルヒが気に入っているので邪険にはできない」
みくる「でも…胸とかジロジロ見てくるんです」
古泉「我慢しましょう、それしかありません」
みくる「…はい」
古泉「何かされたら僕に相談して下さい。できる限り力になりますよ」
みくる「は…はい」
長門(格好いい…)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 10:56:53.54 ID:8vCkiubFO
みくる「あのぅ…」
古泉「何ですか?」
みくる「古泉くんは付き合ってる人とかいますか?」
古泉「それは禁則事項にはならないんですか?」
みくる「えっ…聞くだけなら大丈夫です」
長門「私も是非知りたい」
古泉「今はお付き合いしている女性はいません」
みくる「あっそうなんだぁ」
長門(私にもチャンスがあるはず)
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 11:00:31.57 ID:8vCkiubFO
みくる「キョンって人なんか臭くないですか?」
古泉「男子生徒なんて汗臭いものですよ」
みくる「汗って言うか倉庫で見つけたプラスチックみたいな…」
長門「あなたからはいつもいい匂いがする」
古泉「僕は別に香水とか使ってませんよ。」
長門「でも良い匂い」
古泉「香水は校則違反です!」
みくる「やだぁ、それ私のマネですかぁ?」
古泉「ははははは」
長門(素敵)
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 11:04:37.34 ID:8vCkiubFO
長門「休日のあなたの過ごし方が知りたい」
古泉「学校が休みの時ですか?…普通ですよ、買い物したり家で映画見たり」
みくる「あっ私も映画見るの好きです!」
長門「一人で買い物するのが寂しいなら私に電話をして貰えればすぐかけつける」
みくる「ずるーい、私も!」
古泉「それなら今度の日曜日三人で買い物などはいかがですか?」
みくる「いいんですか?」
長門「場所はまかせて欲しい」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 11:08:48.03 ID:8vCkiubFO
ガチャ
キョン「あれっ朝比奈さんだけですか?」
みくる「は…はい」
キョン「ハルヒが急いで来いと言うから来たのに…」
みくる「お茶淹れますね」
キョン「ありがとうございます」
みくる(涼宮さん、古泉くん…早く来て)
みくる「どうぞ」
キョン「ずずっ…美味しいですね」
みくる(笑う顔…気持ち悪い)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 11:16:02.66 ID:8vCkiubFO
ガチャン
長門「…」
みくる「あっ長門さん!」
キョン「よう長門」
長門「…急用を思い出した」
みくる「長門さん行かないで!」
長門「涼宮ハルヒがいない」
みくる「さっき急に部室から飛び出していないんです」
長門「なら私がここにいる理由は無い」
古泉「長門さん帰られるんですか?」
みくる「古泉くん!」
長門「帰らないさっきのは冗談」
キョン「ははははっ長門も冗談を言うんだな」
長門「あなたは話しかけないで」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 11:24:18.85 ID:8vCkiubFO
キョン「長門、また読書か?」
長門「…」
キョン「何を読んでるんだ?」
長門「私が何をしているか、何を読んでいるかくらいあなたの目で判断して欲しい」
キョン「…まぁ、確かにそうだよな」
長門「あと私に話しかけないでと以前にも言ったはず」
キョン「…」
長門「あと古泉一樹には、今、私があなたに言った事を絶対に知らせない事」
キョン「…」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 11:28:49.23 ID:8vCkiubFO
キョン「朝比奈さん、今日もメイド服ですか」
みくる「は…はぁ」
キョン「ハルヒに無理やり着せられて大変ですね」
みくる「…」
みくる「って言われたんです。絶対あいつエッチな事考えてましたよ」
古泉「それだけじゃ、そうとはわからないじゃないですか…」
みくる「あいつはそんな事ばかり考えてるんです!」
長門「私には理解できる、あいつは下品で臭い」
みくる「でしょ?」
長門「臭くてしつこくて迷惑」
みくる「話し方もくどいよね」
長門「絶対ナルシスト」
古泉「やれやれ…」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 11:37:26.37 ID:8vCkiubFO
古泉「涼宮さんってかなりの美人ですよね」
みくる「古泉くんは涼宮さんみたいな人がタイプなんですか?」
古泉「いえそういうわけでは…あいたっ」
長門「…」
古泉「長門さんお尻をつねらないで下さい…」
みくる「私も、えーい!」
古泉「いたたた…もう何ですか?」
長門「浮気者」
みくる「また涼宮さんの話をしたらつねっちゃいますよ」
古泉「はぁ…」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 11:41:35.09 ID:8vCkiubFO
ハルヒ「あれ?今日はキョンだけ来てないわね」
みくる「そういえばそうですね」
ハルヒ「何か知ってる?」
みくる「いえ、私はキョンくんの事は何も…」
古泉「急用ができたのでは?」
ハルヒ「もぅ、これは罰金ね」
長門「さっき間違って私が、今日は部活は休みと言ってしまったので帰ったと思われる」
ハルヒ「…どうして休みと言ったの?」
長門「うっかりしていた、以後気をつける」
ハルヒ「…そう…ならいいけど」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 11:49:15.28 ID:8vCkiubFO
キョン「全くまたハルヒの奴わがままを言いやがって困った奴だな」
みくる「…」
キョン「朝比奈さんそう思いません?」
みくる「そうですね」
みくる(涼宮さんには愛嬌があるけど、お前には無いから涼宮さんのわかの方がましだよ)
キョン「一回ハルヒにビシッと言った方がいいかもな」
長門「臭いから喋らないで」
キョン「…」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 11:53:05.61 ID:8vCkiubFO
キョン「はぁ〜…どうだ?」
国木田「別に臭くないよ」
谷口「逆にミントの匂いがするな」
キョン「最近気を付けてるんだけどな」
国木田「長門さんの勘違いかなんかなんじゃないの?」
谷口「それかお前が神経質になってるかだな」
キョン「そうか…そうだよな、念のためにもう一回モンダミンで濯ぐか」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 11:56:50.88 ID:8vCkiubFO
キョン「おーい誰かカーディガン忘れてるぞ」
長門「触らないで!」
キョン「そんなに怒鳴らなくても…」
長門「…カーディガンを買い直さないといけなくなった」
キョン「おい!」
長門「臭いから喋らないで!」
キョン「何回もモンダミンしてきたんだぞ」
長門「唾が飛ぶ」
キョン「…」
長門「…私のカーディガン」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 12:09:46.97 ID:8vCkiubFO
古泉「最近、彼に元気がないみたいですね」
みくる「そうですね、少し心配です」
長門「朝比奈みくるはずるい」
みくる「え?」
長門「本当にあいつを心配しているとは思えない」
みくる「いや…やはり少しは」
長門「古泉一樹に優しいと思われたいがために一芝居うっているのは明白」
みくる「…いいじゃない」
古泉「まっまぁ、それより彼が最近元気ないのか調べてみませんか?」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 12:13:09.05 ID:8vCkiubFO
みくる「涼宮さんにも影響が出るかも知れませんものね」
古泉「そうですが、彼自体も心配なのですよ」
みくる「私もそれが一番の理由です」
長門「…」
古泉「長門さんが彼にきつい事を言うからではないでしょうか?」
長門「キツくはない、臭いから臭いと言ってるだけ」
みくる「それがキツい事なんですよ!」
長門「朝比奈みくる、都合の良い事ばかり…ゆるさない」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 12:26:24.44 ID:8vCkiubFO
古泉「まぁまぁ、長門さんはどうして彼が臭いと思うんですか?」
長門「臭いから」
古泉「僕には彼が臭いとは思えません、むしろ最近は匂いに気を使ってるみたいです」
長門「それは間違い、確実に臭い」
みくる「長門さんが臭いと思い込んでるだけじゃないの?」
長門「…」
古泉「まぁまぁ」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 12:42:14.75 ID:8vCkiubFO
ハルヒ「あんた達何を騒いでるのよ?」
古泉「いえ、何でもありません」
みくる「この〜!」
長門「無駄乳が!」
ハルヒ「何でも無いわけないでしょ、有希とみくるちゃんが取っ組み合いしてるじゃない」
古泉「これはその…」
長門「涼宮ハルヒに彼が臭いかどうか聞きたい」
ハルヒ「臭い?」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 12:52:37.57 ID:8vCkiubFO
長門「私は彼が臭いと思う、しかしこの二人は臭くないと言う」
みくる「キョンくんは臭くない!」
長門「前は臭いと言ってたくせに」
古泉「ですから臭いと言うのは思い込みですよ」
ハルヒ(キョンの匂い?…キョンの匂いは私結構好きだけどね)
長門「臭い臭い臭いとても臭い」
みくる「嫌いだから臭いと感じるんですよ!」
長門「なら好きになったら良い匂いと感じると?馬鹿馬鹿しい」
ハルヒ「…」
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 12:58:38.05 ID:8vCkiubFO
長門「涼宮ハルヒの意見を聞きたい」
みくる「臭くないですよね?」
ハルヒ「…くっ」
長門・みくる「く?」
ハルヒ「臭いわよあんな奴臭い臭い!倉庫で見つけた古いプラスチックをゲロに浸した臭いがするわよ!」
古泉「涼宮さん…」
長門「これで2対2」
ハルヒ(素直にキョンの匂いが好きって言ってたらみんなにバレる所だったわ…)
キョン「…」
みくる「あっキョンくん!」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 13:04:55.22 ID:8vCkiubFO
キョン「はぁ〜…なぁ本当に臭いないのか?」
国木田「だから臭くないってば」
谷口「お前幻聴が聞こえてるんじゃないのか?」
キョン「だってハルヒが…」
朝倉「どうしたの?」
国木田「キョンが自分の息が臭いとか言ってるんだよ」
朝倉「思春期には良くある事よ」
国木田「朝倉さんもキョンの息かいでみてよ」
朝倉「…嫌よ」
キョン「…」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 13:22:53.10 ID:8vCkiubFO
ハルヒ「…困ったわね」
みくる「涼宮さんがあんな事言うから…」
ハルヒ「キョンがいるとは思わなかったんだからしょうがないじゃない!」
古泉(僕の鼻がおかしいのか…涼宮さんと長門さんの鼻がおかしいのか…)
長門「臭いから臭いと言うのは何も悪くない」
ハルヒ「キョンって最近元気無かったのよね」
古泉「やっぱり」
長門「元気無いかわりに臭さが増す」
ハルヒ「有希、さっきからちょっと言い過ぎじゃない?」
みくる「涼宮さんも人の事言えません…」
ハルヒ「…」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 14:00:30.39 ID:8vCkiubFO
朝倉「長門さんと涼宮さんに嫌われてるんじゃないの?」
国木田「ああ、嫌いだからキョンの匂いも臭く感じるんだな」
谷口「その点俺らはキョンを愛してやまないから臭く感じないと」
キョン「気持ち悪い事言うなよ」
谷口「ははっ元気出たじゃないか」
国木田「キョンは二人に何かしたの?」
キョン「何かって…」
朝倉「嫌われる原因よ」
キョン「原因かぁ、特に思いつかんな」
朝倉「ちょっと近づきすぎよ!」
キョン「へ?」
朝倉「…何でもないわ、嫌われる原因がわからないなら好かれるようにしてみたら?」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 14:38:49.25 ID:8vCkiubFO
ガチャ
キョン「…やぁ」
ハルヒ「キョン!」
長門「…」
みくる「…」
古泉「心配したんですよ」
朝倉『まずは嫌われている原因を探すのよ』
キョン『原因か』
国木田『なら部室に戻らないとね』
キョン『いまからか?』
谷口『善は急げって言うだろ?善かどうかは知らんがな』
朝倉『ほら早く!』
キョン『ハルヒと長門が俺を嫌ってる理由か』
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 14:43:57.59 ID:8vCkiubFO
ハルヒ「キョン…さっきは…ごめん」
キョン「いいよ、俺も匂いに気をつけるよ」
ハルヒ「違うのよ…臭いわけじゃなくて…」
長門「あなたは臭い、間違いなく臭い」
古泉(長門さんは何かムキになってますね)
みくる「臭くないわ!長門さんの勘違いよ!」
古泉(朝比奈さんも…)
長門「この臭いこいつを臭くないと感じるのはこいつに気がある証拠!」
みくる(余計な事言わないでよ…こいつが勘違いするじゃない)
ハルヒ「そう言うわけじゃないのよ有希、気を使ってるだけよ!」
キョン「…」
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 14:50:34.97 ID:8vCkiubFO
古泉「涼宮さん!」
ハルヒ「いや…今のはちょっとした間違いと言うか」
長門「あまりの臭さに本音が出た」
ハルヒ「違うわよ!」
キョン「なぁ、俺はいつの間にかお前らに嫌われるような事をしてたのか?」
ハルヒ「キョンは何も悪い事はしてないわよ!」
長門「存在自体が嫌われる原因」
キョン「存在自体がダメなのか…」
ハルヒ「違うわ!そうじゃなくて…」
長門「存在自体が臭い、そして嫌い」
みくる(たしかに臭くは無いけど存在はうざいわね)
キョン「…ならしょうがないな…ははは」
ハルヒ「ちゃんと聞きなさいよ!」
長門「如何に臭いかを涼宮ハルヒに聞くべき」
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 14:57:39.00 ID:8vCkiubFO
谷口「元気出せよ」
国木田「あんな部止めちゃいなよ」
谷口「そうそう、そんな奴らならこっちから付き合いを断れよ」
キョン「…」
朝倉「あなたがあの人達と気が合わなかっただけの事よ」
国木田「涼宮さんもキョンを馬鹿にするつもりで部活に誘ったんだよ」
谷口「女は顔じゃないぜ、それに女なんて他にたくさんいるだろ」
国木田「そうそう、例えばここにいる朝倉さんとか…」
朝倉「…止めて」
キョン「…」
谷口・国木田「…」
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 15:04:07.19 ID:8vCkiubFO
ハルヒ「ねぇキョン」
キョン「…」
ハルヒ「休み時間ずっとそうやってるけど、本当は寝て無いんでしょ?」
キョン「…」
ハルヒ「この前の事だけど、私は有希みたいにキョンの事を臭いとは思って無いからね」
キョン「…」
ハルヒ「確かに独特の匂いはするけど、私はその匂いは嫌いじゃ」
シュッシュッシュッ
ハルヒ「キョン何を振りかけてるの?…ファブリーズじゃない!」
シュッシュッシュッ
ハルヒ「ちょっと止めなさい!ファブリーズは直接ふりかけるものじゃないわよ!」
シュッシュッシュッ
ハルヒ「臭く無いから!キョンは臭くない無いから!」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 15:08:00.09 ID:8vCkiubFO
みくる「キョンくん部室に来なくなっちゃいましたね」
長門「…嬉しそう」
みくる「嬉しく無いわよ、むしろ悲しい…うぇ〜ん」
長門「わざとらしい」
みくる「あはっ、やっぱりバレた?」
長門「…」
みくる「最近古泉くんがあんまり口を聞いてくれないのは悲しいけどね」
長門「私も…」
みくる「何か嫌な事でもあったのかな?」
長門「直に機嫌が良くなる」
みくる「そうよね、買い物もうやむやになっちゃったから来週にでもお願いしようかな」
282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/19(月) 15:15:03.43 ID:8vCkiubFO
古泉「…」
みくる「あの…古泉くん」
長門「来週の日曜日に買い物に連れて行って欲しい」
みくる「あっ抜けがけ!」
長門「あなたも抜けがけをした」
古泉「無理ですね」
みくる「なら再来週は?」
古泉「来週も再来週もずっと無理です」
みくる「…怒ってます?」
古泉「怒ってはいません、呆れているんです」
みくる「…どうしてですか?」
古泉「彼の様子が変わってから涼宮さんにも影響が出てるんですよ、知ってるんでしょう?」
長門・みくる「…」
古泉「おかげで放課後、休日は大忙しで買い物どころではありません!」
長門・みくる「…」
699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 01:53:38.63 ID:l8DP+AJG0
キョン「どうしたらいいんだ……俺は……」
鶴屋「あっれー?キョンくんじゃないか!」
キョン「鶴屋さん」
鶴屋「めっずらしい!一人でどうしたのさ!SOS団のみんなは?」
キョン「あ……俺に近寄らないほうがいいですよ」
鶴屋「どうしてかな?」
キョン「なんか俺……臭いみたいですから」
鶴屋「ん〜?どれどれぇ……キョンくん、ぜーんぜん臭くないよ!」
キョン「俺に気を遣ってるなら遠慮なんて……」
鶴屋「本当に臭くないってば!うん!むしろ良い匂いじゃないかな!」
キョン「……」
鶴屋「あれ?なんで泣きそうなの?笑って笑って!ところで皆はどうしたのさ」
キョン「あの……実は……」
703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:02:35.85 ID:l8DP+AJG0
鶴屋「なぁんか大変なことになってるね」
キョン「もうあの団に俺の居場所がないんです」
鶴屋「ん〜、そっか!わかった!じゃあ、わたしと遊ぼっか!」
キョン「え?でも俺なんかと一緒にいたら迷惑が……」
鶴屋「気にすることなんてないさ!キョンくんは何も悪くないんだから!」
キョン「……あ、ありがとう……本当に……ありがとう」
708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:09:02.25 ID:l8DP+AJG0
ハルヒ「はぁはぁ……キョンったらどこまで逃げたのかしら……ん?あれは……」
鶴屋「それでどこに行こっか!」
キョン「あの、本当に俺なんかと一緒で……」
鶴屋「もう!あんまりしつこいと……こうするさっ!」
キョン「つ、鶴屋さん!腕なんか組んだら、俺の臭いのが…」
鶴屋「だからキョンくんは良い匂いだってば!さ、しゅっぱーつ!」
ハルヒ(そんな…私のキョンが……)
714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:14:02.09 ID:l8DP+AJG0
ハルヒ(気になって尾けてきちゃったわ)
鶴屋「ちょっと何か食べてから遊ぶ?」
ハルヒ(さっさとキョンから離れなさいよ!)
キョン「あの、もう腕は……」
ハルヒ(ナイス!キョン!)
鶴屋「なになに?照れてるのかな?かわいいね!」
キョン「いや…/////」
ハルヒ(〜〜っ!あの時あんなこと言わなきゃあそこにいるのは私なのに!)
718 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:20:06.77 ID:l8DP+AJG0
鶴屋「こぉんな良い匂いなのにわかんないなあ」
キョン「か、顔が近いですよ」
鶴屋「くんくんっ!」
キョン「お願いだからからかわないでくださいよ、もう…」
ハルヒ(も、もう我慢できないわ!)
722 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:28:46.13 ID:l8DP+AJG0
ハルヒ「ちょっと!さっきからベタベタ──」
キョン「……涼宮」
鶴屋「あー!我慢の限界っ!」
キョン「え?」
鶴屋「キョンくん、臭いっ!君の存在はキツいさ!」
キョン「どういうことですか……」
鶴屋「みくるに頼まれたのさ!私は近寄りたくないから、キョンくんを喜ばせやってくれって」
キョン「そんな……」
鶴屋「わたしも精一杯に演技したけど、やっぱり無理っ!」
キョン「う……」
鶴屋「もうわたしにもみくるにも近づかないでね!じゃあ!」
キョン「…………」
ハルヒ「キョ、キョン、あのね……」
742 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:37:34.27 ID:l8DP+AJG0
キョン「俺を馬鹿にしに来たのか?」
ハルヒ「違うわよ!部室でのことをちゃんと説明しようと思って!」
キョン「説明?」
ハルヒ「たしかにあの時は臭いって言ったわ、でもそれはなんていうか、その」
キョン「……もういいよ。わかったよ」
ハルヒ「良かった、わかってくれたのね!これで今まで通りの──」
キョン「おまえも俺が臭いから近寄るなって言いたいんだろ?」
ハルヒ「ち、違うわ!そうじゃなくて!」
キョン「SOS団も辞める。ごめんな、今まで嫌な思いさせて」
ハルヒ「だから、そうじゃなくて…」
キョン「教室で席が近いのは許してくれよな……」
ハルヒ「ねえ、ちゃんと話を…」
キョン「それじゃあな」
ハルヒ「ちょ、ちょっと……もう!どうしてこうなっちゃったのよ!」
747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:40:48.16 ID:l8DP+AJG0
キョン「……はぁ……日も暮れてきたし、帰るか」
古泉「その前に、ちょっとお時間いいですか」
キョン「古泉…」
750 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:45:34.36 ID:l8DP+AJG0
古泉「巨大な閉鎖空間が発生しました」
キョン「……それで?」
古泉「このままでは対処しきれなくなる」
キョン「……だから?」
古泉「涼宮さんに何かしたのでは?」
キョン「何かしただと?」
古泉「ええ、彼女の精神が不安定になるような行為をです」
キョン「ふざけるな。何かしたのはあっちのほうだ!おまえだってわかってるだろ!」
754 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:51:12.53 ID:l8DP+AJG0
古泉「落ちついてください」
キョン「落ちつけだって?涼宮のためにか?冗談じゃないぞ」
古泉「それもありますが、まずはあなたのために」
キョン「……俺のため?」
古泉「そうです。ちょっと考えがあるんです。聞いていただけますか?」
キョン「……わかった。聞かせてくれ」
755 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:57:24.15 ID:l8DP+AJG0
古泉「今日の涼宮さんの行動には、少し不可解な点があります」
キョン「何だよ」
古泉「彼女はあなたを罵っておきながら、あなたを追いかけまわしている」
キョン「……どうせ惨めな俺を見て楽しんでるんだろ」
古泉「そうでしょうか。ならば、どうして閉鎖空間が発生したんでしょう」
キョン「それは……」
古泉「彼女はあなたが原因で精神的に不安定になることが多い」
キョン「今回もそうだって言いたいのか」
古泉「純粋に楽しんでいるならば、閉鎖空間が生まれるわけがないんですよ」
キョン「つまり、どういうことだよ」
古泉「本当にわかりませんか?」
キョン「……」
758 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:02:45.76 ID:l8DP+AJG0
古泉「つまり、あの部室での中傷は心から言ったものではなかった」
キョン「……」
古泉「あなたに聞かれたことで失敗を悟り動揺し、さらに誤解が解けずに不安が募り……」
キョン「とどめに閉鎖空間、というわけか?」
古泉「そうです。そう考えるのが自然でしょう」
キョン「……その説はなんとか信じるとしてもだ。古泉、おまえ忘れてるぞ」
古泉「何ですか?」
761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:09:08.06 ID:l8DP+AJG0
キョン「俺がハルヒと今までどおりに接してあいつを安定させたとしよう」
古泉「はい」
キョン「だが長門と朝比奈さんは、俺を嫌ったままだ……」
古泉「それは……」
キョン「二人に拒絶されてるんじゃ、SOS団ではいつもどおりではいられない……」
古泉「そう、ですね……」
キョン「あ!それともあの二人が俺を嫌ってるのも、まさか涼宮の?」
古泉「……いえ、残念ですが、それは全く無関係です。二人は本気であなたを嫌ってます」
キョン「…………」
古泉「す、すみません。言いすぎましたね」
キョン「いや、いいんだ……」
769 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:16:21.62 ID:l8DP+AJG0
キョン「なあ、古泉。おまえはどうなんだ?」
古泉「どう、とは?」
キョン「だから、おまえは俺のこと、どう思ってるというかだな……」
古泉「それ、愛の告白ですか?」
キョン「ふ、ふざけないで正直に言えよ」
古泉「そうですね。涼宮さんのことをのぞいても、それなりに親しい関係だと思ってますよ」
キョン「そうか。うん、なるほどな……」
古泉(お得意の皮肉も返さないなんて、本当に余裕がないようですね)
777 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:23:10.65 ID:l8DP+AJG0
古泉「まずは涼宮さんとの関係を修復してください」
キョン「信じていいんだな?あいつは俺を嫌ってないんだな?」
古泉「確証はありませんが、おそらく間違いないでしょう」
キョン「……じゃあ、とにかく会ってみるか」
古泉「よろしくお願いします。ボクはそろそろ閉鎖空間に向かいますので」
780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:28:52.63 ID:l8DP+AJG0
キョン「くそ、どこにいるんだあいつ、さっきまでは探さなくてもついてきたのに肝心なときに」
キョン(あいつのことだ、まだ家に帰ってるってことはないだろう)
キョン「……学校に戻ったか?」
キョン(でも学校に戻ってるとして、まだ二人もいるかもしれない……どうする?)
キョン「行こう。そしていないことを願おう……」
787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:35:51.79 ID:l8DP+AJG0
みくる「は〜あ、結局あいつ、どうなったんですかね」
長門「鶴屋は失敗。どうにもならない」
みくる「あのドスケベクソ野郎のせいで古泉くんが忙しいなんて許せない」
長門「それは同感。あいつは死ぬべき害虫」
みくる「それは言いすぎ」
長門「現在この部室には私とおまえしかいない。気を遣う必要はない」
みくる「…それもそっか。涼宮さんの件さえなければ、あいつはすぐにでも首吊って欲しい」
長門「首を吊ると存在が残る。私があいつの情報ごと消す」
みくる「うわ〜、頼もしい!」
キョン「…………」
みくる「あ、ドスケベクソ野……じゃなくて、キョンくん」
長門「どうした害虫」
802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:43:15.60 ID:l8DP+AJG0
キョン(俺は何も聞かなかった!俺は何も聞かなかった!俺は何も聞かなかった!)
キョン「……ご、ごめん。部屋を間違えた……」
長門「すぐ出ていけ」
ガラガラ、ピシャ
キョン「……教室に行くか」
長門「すぐに窓をあけて」
みくる「どうして?」
長門「悪臭が漂っている。部屋の換気が必要」
キョン「…………行こう」
806 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:47:29.44 ID:l8DP+AJG0
ガラガラ……
キョン「……あれ、朝倉さん1人だけ?(なんだ、ここにも涼宮のヤツはいないのか)」
朝倉「遅いよ」
816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:54:47.89 ID:l8DP+AJG0
朝倉「人間はさ、やらないよりもやって後悔したほうがいいって言うよね。これどう思う?」
キョン「とりあえず変えてみようと思うんじゃないか?」
朝倉「でしょう?だったら好都合だと思うの」
キョン「何の話だ?」
朝倉「強引に変革を進めちゃおうって時に、その手段が私も望んでることだった。これって好都合でしょ」
キョン「だから一体何の……」
朝倉「ウザくて仕方がないあなたを殺す」
キョン「おまえ……」
朝倉「涼宮ハルヒのことがなくても、あなたが大嫌いだから死んで欲しいのよね」
キョン「…………」
824 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:58:48.78 ID:l8DP+AJG0
朝倉「死ぬのっていや?殺されたくない?わたしにはよくわかんないのよね」
キョン「……いや、そうでもない」
朝倉「ん?」
キョン「……もう楽になりたい。殺してくれ」
朝倉「あらそう。なんだかトントン拍子に話が進むわね」
キョン「……どうせ俺なんか生きててもな」
朝倉「じゃあ、さよなら、キョンくん」
長門「そうはさせない」
キョン「長門!?」
829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:02:35.09 ID:l8DP+AJG0
長門「プログラムが甘い。だから私の侵入を許す」
朝倉「邪魔する気?」
キョン「おまえ、どうして……俺を嫌ってたんじゃ……」
長門「あなたは私が守る」
キョン「長門……俺、何か誤解を──」
長門「というのは、嘘」
キョン「え?」
長門「朝倉涼子、あなたの仕事を手伝おう」
キョン「…………」
839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:10:46.29 ID:l8DP+AJG0
キョン「……どうした?さっさと殺せよお二人さん」
朝倉「……なんだか、これはこれで張り合いがないわ」
キョン「……あ?いいから殺せよ。消えてほしいんだろ?さあ!」
朝倉「あなたがあいつを殺す?」
長門「いや、ここまで開き直られると冷める」
朝倉「じゃあ、どうするのよ」
長門「……」
キョン「……相談なんかしてどうしたんですかぁ!コーローシーテークーダーサーイ!」
847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:16:40.61 ID:l8DP+AJG0
朝倉「キョンくん」
スッ
キョン「な、なんで、ナイフ降ろすんだよ」
朝倉「あなたが死ぬことを望んでるなら、殺さないわ」
キョン「へ?」
長門「害虫には害虫らしい処置が必要」
キョン「ど、どういうことだよ?」
長門「おまえの友達は転校させ、おまえをほとんど孤立状態に置く」
朝倉「わたしは今度から容赦なくあなたが嫌いなことを表に出すわ」
キョン「……そ、そんな……待ってくれよ……」
長門「生き地獄を味わってもらう」
朝倉「それにより涼宮ハルヒが不安定になるのを観察させてもらうわ」
キョン「……おい……頼むから……」
朝倉「自殺しようとしても無駄よ」
長門「その時だけ、あなたは私が守る」
851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:19:32.62 ID:l8DP+AJG0
キョン「俺は……自殺もできずに過ごすしかないのか……」
朝倉「じゃあ、また明日ね」
長門「楽しい学園生活を」
キョン「…………死にたい」
長門「無理。あなたは私が守る」
キョン「…………」
完
860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:23:46.29 ID:l8DP+AJG0
スマン、眠いから終わらせちゃったww
つうか実はハルヒ読んだことねえからよくわかんねえんだwww
ニコ動とかのネタ動画でしか見たことないから、これ以上は無理www
868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:37:45.73 ID:l8DP+AJG0
他人のSSの続きを勝手に書いて終わらせちゃったけど(しかも救いようのない鬱エンド)、
あと3時間したら>>1帰ってくるかもしれないし、それまでの保守がわりだったってことでどうか
それではおやすみ〜
918 名前:じゃあ書くか[] 投稿日:2009/01/20(火) 10:23:19.21 ID:NBCkWgaRO
>>851から数日後、SOS団部室
古泉「…なぜあなたたちが呼ばれたか…わかってますね?」
みくる「はいっ! 古泉君から呼び出してくれるなんて…夢みたいです」
長門「彼が本当に必要なのは私。あなたはただの付属品に過ぎない」
みくる「…付属品は長門さんじゃないですか?無表情で置物みたいだし」
長門「愛玩動物程度の重要性しかないあなたに言われたくはない」
古泉「二 人 と も い い か げ ん に 黙 れ !」
みくる・長門(ビクッ!)
古泉「…すみません、大声を出してしまいました」
古泉「話を戻しますが…あなたたちを呼び出したのは、ここ数日のあなたたちの行動についてです」
古泉「キョン君に対して…非常に辛辣に接していたそうですね?」
長門「………」
みくる「………」
921 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 10:36:08.04 ID:NBCkWgaRO
古泉「おかげでキョン君は引きこもり、涼宮さんはまるで生ける屍」
古泉「毎日のように特大の閉鎖空間が発生して、僕はロクに寝られませんよハッハッハ」
みくる・長門「………」
古泉「理由を聞かせてもらいましょう。もちろん納得できるだけの理由があるんですよね?」
みくる・長門「………」
古泉「………」
みくる・長門「………」
古泉「………どうやら僕は、あなたたちを買いかぶっていたようですね」ガタン
古泉「さようなら、長門有希、朝比奈みくる。二度と会うこともないでしょう」スタスタスタ
長門「……待って」
古泉「まだ何か? 卑劣な宇宙人さん」
長門「……全てを話す」
みくる「な、長門さん!」
長門「このままでは、私たちは古泉一樹に見限られる。ならば、全て話すべき」
みくる「…そう…ですね…わかりました…」
928 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 10:46:34.65 ID:NBCkWgaRO
古泉「では聞きましょうか。その『全て』とやらを」
長門「あなたのせい」
古泉「……は?」
長門「全てを話すと言った以上隠すのは無意味。私たちは、あなたに多大な好意を抱いている」
みくる「私たち…古泉さんが、その…すっ、好きなんです!」
古泉「いや…あの」
長門「過去何度も、あなたにアプローチを試みた。しかしその全てにあなたは気がつかなかった」
みくる「…それどころか、私たちを友達以上には見てくれる気配すら無いし」
長門「にもかかわらず、あなたはあの男には普段以上の笑顔を見せた」
みくる「私たちがいくら頑張っても届かないところに、あいつはあっさり入ってきた」
長門「…気がつけば、私の中にノイズが入るようになっていた」
みくる「イライラするんです!あなたとあいつが仲良さそうにしていると!」
古泉「………」
931 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:02:10.29 ID:NBCkWgaRO
長門「…気がついたら…あの男に、罵声を浴びせていた」
長門「その時だけは落ち着けた。普段の私に戻れた」
みくる「…わかってはいたんです…つまらない嫉妬だってのは。でも…止められなかった」
長門「…これが全て」
みくる「あー、なんか全部言ったらスッキリしました」
長門「…それじゃ」
古泉「いや、ちょっと待ってください。ということはですよ」
古泉「僕がキョン君よりもあなたたちと向き合えば、普通にしていると?」
長門「…あなたがあの男と必要以上に接触しなければ、私があの男に憎しみを抱くことはない」
みくる「私は、古泉君がいてくれれば…」
古泉「…何だそりゃ…あ、いや、わかりました。では今後は、キョン君よりもあなたたちを優先しましょう」
みくる「本当ですか!?」
長門「今の話が虚偽だった場合、私はあの男に何をするかわからない」
古泉「本当ですよ。それとも…僕の言葉が信じられないと?」
936 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:17:07.44 ID:NBCkWgaRO
長門「信じる」
みくる「信じます」
古泉(…女心はわからないですね…まったく困ったものです)
古泉「さて、こっちはこれで良しと…次は涼宮さんたちですね。もちろんあなたたちにも協力してもらいますよ」
長門「私はあなたに従う」
みくる「あ、長門さんズルイ! もちろん私もです!」
古泉「一抹の不安がありますが…ま、いいでしょう。行きましょうか」
ハルヒ「…ブツブツブツブツ…」
古泉「…相変わらず死人みたいですね…」
古泉「さて行きますか。あなたたちはここで待機していてくださいね」
みくる・長門(コクリ)
938 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:19:13.61 ID:NBCkWgaRO
古泉「やあ涼宮さん。今日はSOS団の活動は無いんですか?」
ハルヒ「…どうでもいいわよ…」
古泉「おやおや、いつものあなたらしくもない」
ハルヒ「(イラッ)いつものって何よ…!」
ハルヒ「いつもの私が…いつもの私だったから…あそこであんな事を言うのがいつもの私…!」
ハルヒ「こんな私だから…私のせいでキョンは…キョンは…!」
古泉「(だいぶ危ないですね…)まあ、今日はSOS団の活動は無しということで」
古泉「うーん…たまにはキョン君の家にでも行ってみますか」
ハルヒ「!」
古泉「そうだ、涼宮さんも来ますか?」
ハルヒ「…行かないわよ…!」
940 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:27:01.36 ID:NBCkWgaRO
古泉「そうですか。ではまた」
古泉「まずはこれで良し。二人とも、もういいですよ」
みくる「あの〜…ホントにあいつの家に行くんですか?」
古泉(ギロリ)
みくる「あ、キ、キョン君の家楽しみですよね〜!」
古泉(キョン君、待っていてくださいね)
古泉(心だけは…渡しませんから)
−キョン宅−
古泉「お邪魔しますよキョン君」
キョン「…古泉か…なんでウチに」
古泉「妹さんが入れてくれました」
キョン「あいつ…誰も入れるなって言ったのに」
古泉「名店のプリンは効きますねぇ」
942 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:35:43.77 ID:NBCkWgaRO
古泉(すごい芳香剤の匂いですね…)
キョン「せっかく来てもらって悪いがな、俺はもう家から出ないぞ」
キョン「俺みたいな臭いゴミが普通に生活しようってのが間違いだったんだ」
キョン「もういいんだ。俺はこのまま朽ちていくんだ」
古泉「あー…それなんですが。入ってきてください」
みくる・長門「………」
キョン「ひっ…」
キョン「ひぃぃぃぃぃぃ!」
古泉「キョン君、落ち着いて! 大丈夫です、長門さんと朝比奈さんは謝りに来たんですよ!」
キョン「あや…まり…?」
947 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:43:51.17 ID:NBCkWgaRO
古泉「そうなんです。実は2人とも…あの、女性特有の日で、イライラしていたようで」
古泉「そうですよね、二人とも」
長門「…あなたには、非常に迷惑をかけた。どんな罰でも甘んじて受ける」
みくる「…キョン君、本当にゴメンナサイ! 私、何でもします!」
キョン「…ほんと?」
みくる・長門「本当にゴメンナサイ!」
キョン「じゃあ…じゃあ俺、臭くないのか!?」
長門「あれは嘘。あなたの体臭は一般的なそれと比べても、良い部類に入る」
みくる「あの時はあんな事言ったけど…キョン君の匂い、嫌いじゃないですよ」
キョン「おまえら…」
古泉「ああほら、泣かないでください」
951 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:58:09.47 ID:NBCkWgaRO
キョン「良かった…本当に良かった…グズッ」
古泉「…あなたは謝らないのですか? 涼宮さん」
ハルヒ「…………! 何で私がいるって…! 妹ちゃんには口止めしたのに」
古泉「勘は鋭い方でして」
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「………悪かったわよ……」
ハルヒ「…キョンがいないと…つまんないのよ…」
ハルヒ「く、臭くなんかないから…早く、学校来なさいよね…」
ハルヒ「SOS団には、アンタが必要なんだから…」
キョン「ハルヒィィィィ!」ガバッ!
ハルヒ「ッー〜!!?」
954 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 12:07:57.54 ID:NBCkWgaRO
ハルヒ「ばっ、ちょっ! 離しなさ…」
キョン「ありがとう…こんな俺を必要だって言ってくれて」
ハルヒ「……ったく、バカね…アンタには私がいないとダメなんだから」
古泉「雨降って地固まる、ですね…うおっ!?」ぐいっ
長門「約束。あなたは私たちを見る」
みくる「そういえば、お買い物に行く約束してましたよね!」
古泉「やれやれ、事態を収めるためとはいえとんでもない約束をしたものです」
古泉「しかし約束は約束です。まずは何を買いに行きますか?」
長門「それはもう決まっている」
みくる「はい」
古泉「へえ。それは一体なんですか?」
みくる・長門「ファブリーズ!」
〜fin〜