1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 15:35:50.70 ID:xgbnv6hz0
学校
国木田「キョン!助けてくれ!!」
キョン「おいおい、どうしたんだ?」
国木田「谷口が、谷口が……」
谷口「やっと追い詰めたぞ!国木田!」
谷口「ほう、キョンも一緒か…」
キョン「谷口!なんでお前、木刀なんか…」
シュ
キョン「うわ、危ねぇ!」
谷口「ち、避けたか」
キョン「谷口!何やってんだ!!」
谷口「はは、俺の任務はお前らの抹殺なんだからだよ!」
キョン「……抹殺?」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 15:42:01.35 ID:xgbnv6hz0
キョン「お前、何言ってんだ?」
谷口「へへ、お前が知る必要は、ねぇんだよ!!」
キョン「また、木刀を…」
バキ
キョン「ぐわぁ!!」
国木田「キョン!」
谷口「へへ、もう終わりか!キョン!」
キョン「……くッ、どうやら本気みたいだな」
谷口「当たり前だろ、任務の失敗は許されないからな」
キョン「任務?」
谷口「へ、また口が滑っちまったな…」
キョン「…どうやら教える気は無いみたいだな」
谷口「どうせ、お前はここで死ぬんだ!知る必要はねぇよ!」
キョン「……やるしかないのか」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 15:49:56.89 ID:xgbnv6hz0
谷口「オラァ!コレでも喰らいなぁ!」
国木田「キョン!危ない!」
キョン「くっ!」
スッ
国木田「また避けた!」
谷口「ちょこまかとぉ!!」
シュシュシュ
谷口「くっ、なかなか素早い動きだな…」
キョン「はは、お世辞はいらんよ」
谷口「ふざけやがってぇ!!」
パァン
キョン「ね、猫騙しぃ!?」
谷口「もらったぁ!!」
バシ
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 15:54:52.20 ID:xgbnv6hz0
谷口「な、何ぃ……!!」
国木田「こ、これは……」
キョン「……白刃取り」
谷口「ち、畜生!木刀から手を離せ!!」
キョン「悪いが、離す訳にはいかないな…」
キョン「国木田!今の内になにか武器になる物を!」
国木田「わかった!待っててキョン、すぐ見つけてくるから!」
タッタッタ
谷口「チィ、一匹逃げやがったか!」
キョン「なぁに、すぐ戻ってくるさ」
谷口「は、そんなことより…」
谷口「足元がお留守だぜ!!」
キョン「!?」
バキィ
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 16:03:20.69 ID:xgbnv6hz0
キョン「ぐ、ぐわぁ……」
谷口「オラァ、最初の威勢はどうしたぁ!」
バキッ、バキィ
キョン「ぐ、ぐあ…」バタッ
谷口「なんだ、もう終わりか?」
キョン「く、武器があれば…」
谷口「そんな泣き言、死んでから言え!」
シュ
キョン「此処までか…」
国木田「待て!!」
谷口「なんだぁ…?」
キョン「国木田!」
国木田「はぁ、もって来たよ!キョン!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 16:07:31.91 ID:xgbnv6hz0
谷口「WAWAWA、わざわざ死ぬ為に戻ってきたとはな…」
キョン「いいのか、よそ見して?」
谷口「しまった」
バキィ!
谷口「ぐ、ぐわぁ!」
キョン「今の内に武器を!」
国木田「うん!」
キョン「こ、これは……」
キョン「ハンガー?しかもSOS団の物だ…」
国木田「こ、こんな物しか見つからなかったんだよ!」
キョン「無いよかマシだな…」
国木田「これ、役に立つかなぁ?」
キョン「擬似トンファーだな……」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 16:15:29.49 ID:xgbnv6hz0
キョン「いくぞ、谷口!」
谷口「畜生、よくもやってくれたな…」
谷口「ってWAWAWA!ハンガーなんかで戦うつもりか!?」
キョン「ふん、トンファーがわりに使うんだよ」
谷口「トンファー?そんなマイナーな武器で刀に勝てるかな!」
シュ
キョン「甘い!」
キン
谷口「く、弾かれ…」
キョン「トンファーは二つあるんだぜ」
キョン「…二連打!!」
バキ、ボキ
谷口「な、馬鹿な……ハンガーなんかに…」ドサ
キョン「ふん、トンファーは打撃武器の中でもトップクラスなんだよ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 16:26:18.06 ID:xgbnv6hz0
キョン「さぁ、教えてもらおうか、なんで俺を襲った?」
谷口「涼宮に、命令されたんだ…」
キョン「ハルヒに!?」
谷口「ああ、アイツは気に入らない人間を抹殺し始めたんだ…」
キョン「まさか…本当なのか?」
谷口「阪中が殺されたんだ、俺の目の前で…」
キョン「!」
谷口「俺もアイツに脅されてたんだ、本当だ!」
キョン「あぁ、俺はお前の話を信じるよ…」
谷口「こ、これからどうするんだ?」
キョン「ハルヒを止めないと…」
谷口「なら、俺も連れてってくれ、頼む!」
キョン「ああ、もちろんだ。歓迎する」
谷口が仲間に加わった
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 16:32:21.74 ID:xgbnv6hz0
その頃
ハルヒ「……やっぱりあのアホは役に立たなかったみたいね」
古泉「僕が行きましょうか?」
ハルヒ「ううん、古泉くんはもっと上のランクなんだから、駄目よ」
古泉「……そうですか」
ハルヒ「大丈夫、ちゃんと刺客は用意してあるわ」
ハルヒ「岡部!あんたの出番よ」
岡部「…わかりました」
ハルヒ「あの馬鹿と裏切り者を抹殺してきなさい!」
岡部「おおせのままに」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 16:38:38.49 ID:xgbnv6hz0
教室
キョン「で、ハルヒは何処に居るんだ?」
国木田「僕がハンガーを取りに行ったときは部室には居なかったよ?」
キョン「そうみたいだな…」
谷口「俺も解らないんだ、突然目の前に現れて……」
キョン「……そうか」
ガラガラ
岡部「お、お前ら、何やってるんだ?」
キョン「先生…」
谷口「はは、岡部先生なら安心だな」
国木田「そうだね、僕達の担任だからね」
岡部「ははは、その油断が……死を招くんだよ!!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 16:45:00.43 ID:xgbnv6hz0
岡部「ははは、このハンドボール剛速球を喰らいなぁ!!」
シュパーン
国木田「ぐへぇ!!」ドサ
キョン「く、国木田ぁ!」
谷口「ぼ、ボールに当たっただけだぞ!」
岡部「残念ながら、このハンドボールの中身は鉛なんだ」
キョン「鉛をあの速さで……」
谷口「WAWAWA,なんて奴だ!」
岡部「がはは、ハンドボールで鍛えたこの肩の強さ!」
岡部「俺は鉛の玉でも170キロは出せるぞ!」
キョン「ば、化け物…」
岡部「ぐはは、此処が貴様の死に場所だぁ!」
シュパーン、シュパーン!
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 16:53:51.17 ID:xgbnv6hz0
谷口「あ、あぶねぇ!!」
岡部「ほう、谷口。よく避けたなぁ」
岡部「なら今度は3発同時だ」
谷口「うるせぇ、先手必勝だ!」
シュ、バキ!
谷口「よし、命中!」
岡部「がっはは、痛くも痒くもないな…」
谷口「WAWAWA…」
キョン「なら、俺のトンファーも喰らえ!!」
キョン「……二連打!」
バキ、ベキ
キョン「やったか…?」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 16:55:44.59 ID:xgbnv6hz0
岡部「は、はは、今のは効いたなぁ!」
キョン「なっ…!」
岡部「でも、この至近距離では俺の攻撃を避けられないなぁ!」
キョン「攻撃を喰らったのは、わざとか…」
谷口「し、しまった!」
岡部「オラァ!2球同時、火の玉アタック!!」
シュパパパーン!、ドッゴーン!
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 17:05:13.98 ID:xgbnv6hz0
キョン「ぐ、ぐぇぇ!」
谷口「グハァァ!!」
岡部「どうした、もう終わりか?ウォーミングアップのつもりだったんだけどなぁ?」
キョン「く、まだ負ける訳には…」
谷口「……いかねぇな!」
岡部「はっはっは、それでこそ我が教え子だな」
キョン「岡部教授、何故貴方は…」
岡部「なぜ、抹殺者なのか、だろ?」
キョン「……」
岡部「ははは、殺すのが楽しいからに決まっているだろうが!」
キョン「俺は、先生を尊敬していたのに…」
岡部「残念だったな、担任がただの変態だったとはな…」
キョン「俺はアンタを倒す、今のアンタは昔とは別人みたいだからな」
岡部「早くお前を抹殺したいなぁ、ゾクゾクするなぁ…」
谷口「おい、教室がどんどん燃えていくぞ!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 17:10:16.35 ID:xgbnv6hz0
キョン「さっきの火の玉の炎が引火して…」
谷口「早めにケリをつけないと炎に飲まれちまうぞ!」
岡部「文字通りサドンデスだな」
谷口「瞬殺してやるぜ!」
谷口「いくぞ、キョン!コンビネーション攻撃だ!」
キョン「おう!」
岡部「ははは、何をしようと俺には勝てんぞ!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 17:20:48.32 ID:xgbnv6hz0
谷口「木刀に火をつけて…」
谷口「これを投げれば!」
キョン「それが当たればいくら岡部でも…」
岡部「無駄だ、そんな物ハンドボールで相殺してやるわ」
キョン「!」
ベキ
岡部「い、痛!俺の肩に…」
キョン「俺のハンガー投げだ!」
キョン「今だ、投げろ!谷口!」
谷口「おう!」
谷口「これが、コンビネーション!」
キョン「アタックだ!」
バシュウ!
ドッガァァン
岡部「ぐ、ぐわぁぁぁぁぁ!!!!!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 17:33:30.78 ID:xgbnv6hz0
岡部「なんて言うと思ったか!!」
バキ
キョン「た、叩き落としたぁ!?」
岡部「残念だったなぁ、俺の反射速度は半端じゃねえんだよ」
キョン「いいえ、成功しました、予想通りですよ」
岡部「予想通り?馬鹿か貴様は!お前達は武器を失ったんだぞ!」
キョン「俺たちの狙いは貴方ではなく、先生の足場だったんですよ」
岡部「足場?」
メラメラ
岡部「くっ、炎が…」
キョン「俺たちは先生の足場を火の海にしたかったんです」
谷口「それでは、俺たちは退散しますよ」
岡部「待て、逃げるなぁ!」
キョン「俺たちより、自分の心配をしたらどうです?」
岡部「何?って、ぐわぁぁ、熱いぃ!!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 17:40:09.01 ID:xgbnv6hz0
キョン「さよなら、先生」
谷口「あばよ!」
岡部「ま、待てぇ!」
岡部「ぐ、駄目だ、熱い…」バタ
岡部「俺は……死ぬのか……」ガク
廊下
キョン「教室が完全に炎に包まれたな」
谷口「もう岡部は逃げられないな…」
キョン「まさか、先生も敵になるとは」
谷口「……つらいな」
キョン「……そうだな」
谷口「ところで、国木田は?」
キョン「……教室に置いてきちゃった」
国木田、死亡
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 17:52:10.01 ID:xgbnv6hz0
中庭
キョン「これが国木田の墓だ」
谷口「ただの石ころだけど、我慢してくれ、国木田」
キョン「それより、このままじゃ校舎が火の海に…」
谷口「あれ、火が消えてるぞ」
ピンポンパンポーン
ハルヒ「校舎の火は消してあげました」
キョン「ハルヒか…?」
谷口「どうやって?」
ハルヒ「どうやって?って思ってるでしょ!」
キョン「何だコイツ、サトリか?」
ハルヒ「まぁ、代わりに新たな刺客をそっちに送ったからね、じゃあ」プツン
谷口「新たな…」
キョン「……刺客」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/14(水) 17:57:17.41 ID:xgbnv6hz0
次回に続く、続くったら続く