1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 12:37:32.44 ID:B0lWNcDk0
ハルヒ「……アンタ、誰?」
古泉「んふっ、冗談きついですね、涼宮さん」
ハルヒ「……もしかして、お客様?」
古泉「な、なに言ってるんですか!僕は団員ですよ!」
キョン「嘘付け、お前なんか知らねぇよ」
みくる「私も知りませんねぇ〜」
長門「……」
古泉「そ、そんな……」
ハルヒ「さぁ、部外者は出て行って頂戴!」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 12:41:18.08 ID:B0lWNcDk0
古泉「追い出されてしまいました…」
古泉「まさか、涼宮さんが世界を作り変えてしまったのでしょうか…」
古泉「しかし、最近、閉鎖空間は出ていない」
古泉「それに涼宮さんはこの世界を気に入っている」
古泉「……このパターンは考えられませんね」
古泉「……」
古泉「もしかして、苛められているのでしょうか……」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 12:48:57.27 ID:B0lWNcDk0
古泉「……まさか、僕が苛められる訳が…」
古泉「か、彼に聞いてみましょう」
古泉「ちょっと待ってください!」
キョン「……さっきの奴か」
古泉「ぼ、僕を知っていますよね?悪い冗談は止めてくださいよ」
キョン「知らん」
古泉「そ、そんな……僕は、副団長だったんですよ!」
キョン「はは、副団長は朝比奈さんだよ」
キョン「さぁ、用件は済んだか?」
古泉「……えぇ」
キョン「なら、俺は帰らせてもらうぞ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 12:52:55.38 ID:B0lWNcDk0
古泉宅
古泉「本当に僕の存在を忘れてしまったんでしょうか…」
古泉「機関は、世界に変化は無いって…」
古泉「やっぱり知らないフリをしているんでしょうか?」
古泉「苛めなんでしょうか?」
古泉「皆、僕が嫌いなんでしょうか?」
古泉「くっ、涙が…」
古泉「あ、明日、部室に行ってみましょう」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 12:59:51.59 ID:B0lWNcDk0
部室
古泉「今度は早めに部室に来て見ました」
古泉「長門さんだけですか」
長門「誰?」
古泉「はは、冗談きついですね、僕ですよ」
長門「知らない」
古泉「ほ、本当に覚えてないんですか?」
長門「……覚えていない」
古泉「僕が嫌いなんですか、皆」
長門「……」
古泉「くっ、長門さん!教えてくださいよ!何があったんですか?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 13:06:14.67 ID:B0lWNcDk0
長門「教えられない、帰って」
古泉「僕は真相が解るまで帰りませんよ」
長門「……」
ガチャ
キョン「ん、こいず…、またお前か!」
古泉(やっぱり僕を覚えているんですね…)
キョン「また今日も来たのか!ほら、早く帰ってくれ!」
古泉「……仲間はずれにして、楽しいですか?」
キョン「ギクリ、な、何を言っているんだ?」
古泉「……人を苛めて楽しいですか?」
キョン「い、苛めているんじゃないんだ、これには…」
古泉「言い訳は結構、帰ります」
ガチャ
キョン「参ったな、あんなに怒っているとは……」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 13:11:28.35 ID:B0lWNcDk0
その夜
古泉「はは、僕が苛められるなんて」
古泉「友達と思っていたのは僕だけなんですね…」
古泉「皆、僕を嫌っていたんですね」
古泉「はは、コレは傑作だ」
古泉「はははははははは」
古泉「はははははははは」
古泉「……」
古泉「……寂しいですね」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 13:16:09.75 ID:B0lWNcDk0
翌日、放課後
古泉「もう部室に行く必要は無くなりました」
古泉「今日はさっさと帰りましょうか」
古泉「ん、下駄箱に手紙が…」
はやく、部室に来て
古泉「はは、今日も皆で笑い物にするんですね」
古泉「……」
古泉「行くだけいってみましょうか」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 13:22:42.65 ID:B0lWNcDk0
部室
古泉「……来ましたよ」
パーン
ハルヒ「お誕生日、おめでとう!!」
古泉「こ、これは……」
キョン「すまんな、古泉。今までのはドッキリだ」
みくる「涼宮さんがこの日の為に…」
ハルヒ「古泉くんは、いつも笑顔だし、コレぐらい大丈夫だと思ってね」
キョン「でも、結構怒ってたみたいだったからな」
ハルヒ「本当にゴメンね、古泉くん」
長門「……」
みくる「じゃあ早くケーキを食べましょうよ」
古泉「……ふざけんなぁ!!!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 13:28:22.76 ID:B0lWNcDk0
ハルヒ「ど、どうしたの、古泉くん?」
キョン「お前らしくないぞ」
古泉「はは、仲間はずれにされて楽しいと思ったのかよ」
みくる「そ、それは…」
古泉「ドッキリだからって頭狂ってんじゃねえのか!!」
ハルヒ「ご、ごめん、古泉くん」
古泉「どうせ、お前ら俺を見て笑ってたんだろ!!」
キョン「だからな、古泉…」
古泉「それに、誕生日はとっくの昔に終わってんだよ!!」
ハルヒ「えっ…」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 13:36:07.85 ID:B0lWNcDk0
キョン「そ、そうなのか…」
古泉「だいたい、お前ら俺の誕生日知らねぇだろ!」
みくる「そういやそうですね…」
キョン「ハルヒが今日だって…」
ハルヒ「私もなんとなく今日かなって…」
古泉「お前馬鹿じゃねえのか!?勘で当てれる訳ねぇだろ!!」
キョン「確かに」
古泉「お前ら、本当に俺を馬鹿にしてたんだな!」
キョン「だから、落ち着け古泉!誰も馬鹿になんか…」
古泉「うるせぇ!お前ら…」
バキツ
キョン「いい加減にしろ、謝ってんだろ、こっちは」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 13:43:46.51 ID:B0lWNcDk0
古泉「な、なんで僕が…」
キョン「お前、さっきから自分が悲劇のヒーローみたいに言いやがって」
ハルヒ「こっちだってわざわざアンタの誕生日を祝ってやろうと…」
みくる「そうですよ、こっちだってがんばってるのに…」
長門「古泉一樹、あなたが100%悪い」
古泉「な、なんで…」
ハルヒ「アンタは団員失格、もう来なくていいわよ」
キョン「ほら、早く出て行けよ!!」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 13:51:27.55 ID:B0lWNcDk0
翌日
古泉「もう僕は団員失格ですか…」
古泉「部室から楽しそうな声が聞こえますね…」
古泉「あの時、僕が怒らなかったら今頃僕も…」
古泉「本当に一方的に僕が悪かったんでしょうか?」
古泉「……帰りましょうか」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 13:58:35.80 ID:B0lWNcDk0
日曜日、公園
古泉「はは、散歩は気持ちいいものです」
古泉「久々にのんびりと出来ますね」
古泉「これで良かったのかもしれませんね」
古泉「……あれは、彼と長門さんでしょうか?」
古泉「……今見つかったら笑いものにされる事間違いなしです」
古泉「図書館に隠れておきましょう…」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 14:02:33.12 ID:B0lWNcDk0
図書館
古泉「此処に居れば見つからないでしょう…」
古泉「あれ、長門さんと彼が入ってきました…」
古泉「今日は不思議探索の日じゃ…」
古泉「そうか、いつも図書館に来てたんですね」
古泉「見つからないように此処から出ましょうか…」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 14:08:58.24 ID:B0lWNcDk0
古泉「……彼は寝ていますね」
古泉「長門さんが何処に居るかわかりませんが…」
古泉「逃げるなら今の内ですね…」
長門「古泉一樹」
古泉「うわ!長門さん…」
長門「私達を尾行するのはやめて」
古泉「そんな、僕より後から入ってきた癖に…」
長門「言い訳は見苦しい、彼を呼ぶ」
古泉「そ、そんな……」
キョン「てめぇ、まだ殴られ足らねぇのか!」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 14:18:46.59 ID:B0lWNcDk0
キョン「次、変な事したら、警察呼ぶからな!」
古泉「ぐぅ……」
キョン「……そうだ」
カシャ
キョン「この惨めな画像とストーカー行為を学校にばらしてやろうぜ」
長門「そう」
古泉「そ、そんな……」
キョン「当たり前だろ、自業自得なんだからな」
古泉「ち、違う…」
キョン「なら、明日10万用意しな」
古泉「!?」
キョン「10万払うか、学校で変態呼ばわりされるるか、考えときな!」
古泉「ひ、ひどい…」
キョン「じゃあな、変態野郎!」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 14:26:46.25 ID:B0lWNcDk0
翌日、学校の屋上
古泉「はい、10万円です」
キョン「ははは、本当に持ってくるとは」
古泉「約束通り、言いふらさないで下さいよ」
キョン「もちろんだとも、明日20万用意すればな」
古泉「は、話が違うじゃないですか!?」
バキッ
キョン「お前は主導権がどっちにあるのか解ってんのか?」
古泉「ぐ、そんな大金、持ってませんよ」
キョン「親の金盗ってでも持って来いよ」
古泉「そ、そんな……」
キョン「じゃあな、超絶畜生野郎!!」
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 14:35:53.63 ID:B0lWNcDk0
翌日、学校の屋上
キョン「おら、ちゃんと用意したんだろうな!?」
古泉「もちろん、用意する訳ないでしょう?」
キョン「ほぅ、画像をばら撒かれてもいいんだな?」
古泉「もちろん、ソレが出来ればの話ですが」
キョン「……どういう意味だ?」
古泉「今から貴方をぶちのめすからですよ」
キョン「HAHAHA!面白い冗談じゃねえか」
古泉「冗談ではありません、えらくマジです」
古泉「ついでに貴方の惨めな画像も取ってあげましょう」
古泉「今度は僕が主導権をいただきますよ!!」
キョン「面白い、掛かってきな」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 14:44:54.19 ID:B0lWNcDk0
キョン「ふん、てめぇなんか1発でノックアウトだ!!」
シュ
キョン「な、避けた!!」
古泉「んふっ、実は機関での戦闘訓練は完璧ですから」
キョン「なっ!?武術が出来るとは…」
古泉「こっちの番ですよ!!」
バキッ!!
キョン「ぐぇぇ」
古泉「空中コンボ、始動です」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 14:50:45.26 ID:B0lWNcDk0
古泉「足で、打ち上げる!」
バキッ
古泉「追加攻撃、すばやいジャブ!」
ダダダ
古泉「昇竜拳でさらに高く打ち上げる!」
バキィィィ!!
古泉「更に僕も高く飛び上がる!」
シュパ
古泉「とどめの踵落としでメテオ攻撃!」
古泉「ふもっふ!!」
ダッガァーン!!
古泉「僕の勝ちですね」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 14:57:26.11 ID:B0lWNcDk0
古泉「さて、携帯を破壊して彼の惨めな画像を取らないと……」
キョン「ははは、それで終わりか?」
古泉「なっ!?確かに手ごたえはあったのに……」
キョン「ふん、こんな事もあろうかと…」
古泉「な、腹から雑誌が!しかも最強の防御力を誇るライバルだとぉ!!」
キョン「しかも、この雑誌は立派な鈍器にもなる」
古泉「な、殺傷能力のある武器が…」
キョン「さぁ、形勢逆転だぜ!!」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 15:03:40.86 ID:B0lWNcDk0
キョン「オラァ!コイツを喰らいなぁ!!」
ガツ
古泉「ぐへっ」バタ
キョン「どうした、コレで終わりかぁ!」
古泉「くっ、まだまだぁ!」
古泉(意識が飛ぶかと思いましたね…)
古泉(あの鈍器がある限り、接近戦は不可能)
古泉(しかし、僕の能力は閉鎖空間限定です)
古泉「ど、どうすればいいんでしょうか…?」
キョン「ははは、どうした、もうお手上げかぁ!?」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 15:09:07.12 ID:B0lWNcDk0
古泉「とりあえず、距離を取って…」
キョン「はは、距離を取ってもなぁ!!」
キョン「この鈍器は飛び道具にも成るんだぜ!!」
古泉「な、彼がハンマー投げをするかの如く、回転しはじめた!」
キョン「これが、この、ライバルの、真の、力、だぁ!」
バシュ
古泉「な、速すぎて見えない…」
バキィ!!
古泉「……お、おわった…」
バタ
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 15:20:15.12 ID:B0lWNcDk0
古泉「此処は、天国でしょうか……」
古泉「はは、天国は存在するんですね」
古泉「あれは、……師匠!」
師匠「おう、誰かと思えば一樹か、どうしたんじゃ?」
古泉「僕は、自分の、正義を、守ることは出来なかった」
師匠「ならまだ此処には来るな、自分の夢が達成できてないのならな」
古泉「……自分の夢?」
師匠「貴様の夢は何だ!言ってみろ!」
古泉「……導弾道を極めることです」
師匠「そうだ、早くあの少年を倒してきなさい」
古泉「…はい!」
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/12(月) 15:29:47.15 ID:B0lWNcDk0
キョン「へへ、こりゃやりすぎたな、死んだか?」
キョン「へへ、もっと惨めな画像を取ってやるか」
バキィ
キョン「な…」
古泉「3分の時を経て今蘇る古泉一樹です」
キョン「くっ、不意打ちとは卑怯な…」
古泉「ふん、貴様のような悪にはこの正義の拳で」
キョン「HAHAHA,頭打っておかしくなったか?」
古泉「笑っていられるのも今の内だ!」
キョン「ふん、ライバルがある限り、貴様の負けは決まっているんだよ!」
古泉「どうかな、カンフーの間合いは絶対なんですよ」
バキィ
キョン「何ぃ!!」
古泉「打ち上げました、行きますよ!」
古泉「導弾道!!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 13:55:11.89 ID:u6Mii81X0
古泉「まずは、ロケットのごとき強烈な蹴りを…」
古泉「火箭脚」
ドドーン
古泉「そして大陸間弾道弾のごとき素早く回す蹴り…」
古泉「洲阯導弾脚」
ダダーン
古泉「最後は急降下爆撃機の爆弾のごとき飛び蹴り…」
古泉「俯沖奔炸機・奔炸脚」
ドッガァァン!!
キョン「ぐ、ぐぇぇぇぇ!!」
古泉「その威力、ロケットの如し、ですね」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 14:01:09.73 ID:u6Mii81X0
キョン「……き、貴様……」
古泉「んふ、少しやりすぎましたか?」
キョン「HAHAHA!!」
古泉「!?」
キョン「へへ、俺が死んでも…長門が居る」
古泉「長門さん、ですか」
キョン「アイツは俺の10倍は強ぇぜ!」
キョン「…くっく、お前なんか瞬殺だぜ、HAHAHA!!」
古泉「んふ、大丈夫ですよ、僕には導弾道がありますから」
キョン「喜んでいられるのも、今の内…」ドサッ
古泉「……死んでしまいましたか」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 14:06:55.61 ID:u6Mii81X0
古泉「んふ、確かに今の僕は、長門さんには勝てないかもしれない」
古泉「でも、僕は絶対に力に屈することはない」
古泉「僕は導弾道を極める夢がありますから」
古泉「でも、僕は彼のように力を乱用することはない」
古泉「何故なら、僕の力…」
古泉「導弾道は、人を救うための拳法なのだから…」
完
古泉一樹の戦いは始まったばかりだ!!
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 14:08:34.50 ID:u6Mii81X0
では、次の新しいSSを書きます
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 14:16:50.67 ID:u6Mii81X0
部室
ハルヒ「という訳でSOS団は、夏休みに旅行に行きます!」
キョン「今年もか…」
ハルヒ「何言ってんの?去年は合宿よ!」
キョン「そういやそうだったな」
ハルヒ「そうね、海外に行きたいわね」
キョン「か、海外!?」
みくる「それってお金がたくさんいるんじゃ…?」
ハルヒ「もちろん、たくさんいるわ」
キョン「その金はどうするんだ?またスポンサーを作るのか?」
古泉「海外ですか…」
ハルヒ「このお金は、私達が働いて稼ぐのよ」
古泉「ほほう、涼宮さんらしいですね」
ハルヒ「じゃあ、今日は解散」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 14:22:54.84 ID:u6Mii81X0
翌日
ハルヒ「私とみくるちゃんは、キャバクラで働くから!」
みくる「がんばりますね!」
キョン「俺はコンビニでアルバイトをしてみようか」
古泉「んふ、僕は今までどおりのアルバイトをしますね」
長門「……」
ハルヒ「有希はどうするの?私たちと同じキャバクラにする?」
長門「いい、問題ない」
ハルヒ「ふぅ〜ん、まぁいいけどね」
ハルヒ「それじゃあ、各自たっぷり稼いでくるように!解散!」
こうして地獄のアルバイト生活が始まった……
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 14:32:42.89 ID:u6Mii81X0
翌日、キョンは…
ウウィィン
キョン「らっしゃせ」
谷口「おぅ、キョン!お前アルバイトなんかしてんのか!」
キョン「してちゃ悪いかよ」
谷口「お前は本当に馬鹿だな、もっといい稼ぎ方があるだろ」
キョン「……わからんな、さっぱり」
谷口「へっへ、やっぱキョンにはわかんねえか、無理もないがな」
キョン「……ところで何を買いにきたんだ?」
谷口「買うもんはねえよ、俺は立ち読みに来ただけだから」
キョン「営業妨害だ、帰れ」
谷口「いいじゃねえか、10分ぐらいだって」
こうして谷口は3時間、成人向けの本を読み漁っていた…
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 14:41:51.95 ID:u6Mii81X0
その頃、ハルヒとみくるは…
岡部「聞いてくれよ、姉ちゃん。俺はなぁ!教師なんだぜ」
ハルヒ「へぇ、そうなんですか?すごいですね」
岡部「ふへへ、教師はいいぜ、姉ちゃんみたいな女の子がいっぱいだからな」
ハルヒ「ふぅ〜ん」
岡部「へへ、教室にな、盗撮用のカメラを仕掛けておくとな、女子の着替えのな」
ハルヒ「へぇ〜」
ハルヒ(なによ、キャバクラって変態のおっさんしか居ないじゃない!)
ハルヒ(もっと楽しい仕事かと思ったのに…)
その頃
キャバ嬢「てめぇ、新入りの癖に調子こいてんじゃねえぞ!」
みくる「ひ、ひぃぃ、すみません!ごめんなさいぃ!」
バキ
キャバ嬢「ぶりっ子女め!生意気なんだよ!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 14:47:37.85 ID:u6Mii81X0
古泉は…
古泉「くっ、閉鎖空間の発生が止まりません!」
古泉「神人の強さも桁違いです」
古泉「涼宮さんが不機嫌な証拠ですね」
古泉「今日は徹夜確定ですね」
古泉「残業手当は出るんでしょうか?」
古泉「……」
古泉「ふもっふ!」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 14:52:06.97 ID:u6Mii81X0
翌日、部室で会議
ハルヒ「私とみくるちゃんは合わせて1万7000円よ」
みくる「とっても大変でしたよぉ〜」
キョン「俺は、2200円だ、唐揚げ食べちまったから減額になっちまった」
長門「……2万円」
ハルヒ「すごいじゃない、有希!何やったの?」
長門「……秘密」
古泉「……」
キョン「残りは古泉だけだな」
ハルヒ「古泉くんは?」
古泉「…………420円です」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 15:04:45.24 ID:u6Mii81X0
ハルヒ「4、420円!!古泉君!何やってたの!」
古泉「真面目に働いたんですけどね…」
ハルヒ「もう、古泉君にはスペシャルな罰ゲームよ」
古泉「な、なんでしょうか?」
ハルヒ「この出会い系サイトで稼ぎなさい、体を売ってね」
古泉「こ、コレはゲイサイトでしょうか…?」
ハルヒ「いいでしょ、別に。古泉くんホモっぽいし」
古泉「え、そ、そんな…」
ハルヒ「はい、じゃあがんばって」
古泉「そ、そんな……」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 15:14:23.75 ID:u6Mii81X0
その夜
キョン「体を売る羽目にはなりたくないからな…」
キョン「真面目にがんばるか…」
キョン「しかし、客が居ないな…」
キョン「はは、俺が金を盗んでも誰も気づかないかもな、ははは」
キョン「……やってみようかな…」
キョン「どうせ、店長も馬鹿だから気づかないだろう」
キョン「1万円だけレジから抜いておこう」
キョン「1万円だけ、1万円だけだから大丈夫」
キョン「働いて返せば良いからな」
キョン「はは、この金でパチンコ屋でも行くか」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 15:22:07.57 ID:u6Mii81X0
一方ハルヒとみくるは…
ハルヒ「ふぅ〜ん、へぇ〜」
ハルヒ(だんだん慣れてきたわね…)
客「フヒヒ、姉ちゃん可愛いのぅ」
ハルヒ「へぇ〜、ほぅ〜」
ハルヒ(全部は行で返せばいいんでしょ、簡単だわ)
その頃
キャバ嬢「てめぇ、人の客奪いまくりやがって!この糞ビッチめ!」
みくる「う、奪うなんて、そんなぁ〜」
キャバ嬢「お前、馬鹿にしてるだろ!」
みくる「ば、馬鹿になんかしてましぇんよぉ〜」
キャバ嬢「てめぇ、いい加減にしろや!!」
ガッシボッカ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 15:26:54.54 ID:u6Mii81X0
その頃
古泉「し、しょうがない、世界の為ですから…」
古泉「僕なんて少ない犠牲ですよ」
古泉「僕が体を売ることで金が稼げるのなら…」
古泉「……そろそろ時間ですね」
新川「……驚きましたなぁ、古泉が相手だったとは…」
古泉「に、新川さん!?」
新川「まぁいい、古泉。私はずっとお前が好きだったんだ!!」
古泉「ヒィィ、僕はノンケですからぁぁぁぁ!!」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 15:30:44.74 ID:u6Mii81X0
その頃、キョンは…
キョン「やべぇ、1万どころか、全財産負けちまった…」
キョン「このまま帰ったら、明日は俺が…」
キョン「いいや、俺は掘られないぞ!」
キョン「掘られてたまるかぁ!!」
キョン「よし、とりあえず再びコンビニに黙って拝借しに行こう!」
……
キョン「よし、これでジャンジャン勝つぞぉ!!」
ジャラジャラ
キョン「無くなっちまった…」
キョン「やべぇ、やべぇぞ!!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 15:42:23.41 ID:u6Mii81X0
夜道
佐々木「ん、なんだか尾行されている気がするな…」
佐々木「……出てきたらどうだい!」
キョン「はは、やっぱりお前には敵わないか…」
佐々木「……キョンか、どうしたんだい」
キョン「実はな、妹が病気でな」
佐々木「あの、元気な妹さんがかい?」
キョン「あぁ、なんでも大変な病でアメリカでしか治せないらしい」
佐々木「……へぇ」
キョン「それで、手術費がな、300万もするんだ」
佐々木「……それを僕に出せというのかい?」
キョン「あ、あぁ。そうなんだ」
佐々木「……わかった。いいだろう、20万ぐらいなら寄付しよう」
キョン「ほ、本当か!?」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 15:51:10.11 ID:u6Mii81X0
翌日、部室
ハルヒ「じゃじゃーん、4万円よ!」
みくる「もう、あの仕事は嫌ですよぉ」
古泉「……僕は、……2万です」
キョン「ふぅん、体を売ってそれだけか?」
ハルヒ「ふ〜ん、キョン、えらい自信あるじゃない」
キョン「俺は今回20万だぜ!」
一同「!!」
ハルヒ「ど、どうやったの!?」
キョン「何、簡単なことさ、人を騙したんだよ」
みくる「さ、詐欺ですかぁ」
ハルヒ「いいじゃない、詐欺ね。面白そうじゃない!」
長門「……」
こうしてSOS団はただの犯罪グループになってしまった
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 15:58:59.77 ID:u6Mii81X0
部室、全員通話中
キョン「婆ちゃん、俺だよ。金貸してくれないかなぁ?」
ハルヒ「お客様の口座番号は詐欺に使われている可能性が…」
みくる「爺ちゃん、私ですよぉ、実はお金に困ってて…」
古泉「んふ、実は僕はゲイに穴を掘られましてね、募金を…」
長門「……お金、頂戴」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 16:04:38.63 ID:u6Mii81X0
その夜
キョン「ハルヒ、準備完了だ!」
ハルヒ「よし、古泉君、みくるちゃん、キョン、有希!運んで」
古泉「了解しました」
キョン「お、重い!」
みくる「ひ、人が来ちゃいますよぉ…」
長門「急いで」
古泉「よし、運び終えましたよ!」
キョン「OK、もうトラック出発するぞ!」
ブォォォォォン
SOS団、ATM強奪、1300万窃盗
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 16:11:26.32 ID:u6Mii81X0
翌日
キョン「よし、SOS団に募金制度を作ったぜ」
ハルヒ「誰も投資しないでしょ」
キョン「実は長門が重い病気を持っていて手術代をだな…」
ハルヒ「アンタ、頭いいわね」
古泉「んふ、昼休みにコンビニを強盗してきましたよ」
みくる「私は体育の着替えの時間に皆の財布をかっぱらいました」
長門「……朝倉涼子の臓器を売った」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 16:17:21.82 ID:u6Mii81X0
ハルヒ「それでは、そろそろ最高の難易度の…」
キョン「銀行強盗だな」
みくる「なんだか止めておいたほうが良いような…」
ハルヒ「全然平気よ!」
古泉「んふ、僕達なら楽勝でしょう」
長門「……」
キョン「よし、じゃあ今からやるか」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 16:23:06.27 ID:u6Mii81X0
銀行
キョン「オラァ!金を出しなぁ!!」
人々「ヒィィ!!」
ハルヒ「抵抗したら問答無用で殺すわよ!!」
人々「ヒィィ」
古泉「さぁ早く袋につめてください」
人々「ヒィィ」
みくる「逃げようとしたら殺すかんな!!」
人々「ヒィィ」
銀行強盗成功、5億円強奪
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 16:29:50.13 ID:u6Mii81X0
その夜
ハルヒ「ハハハ、簡単だったわね!」
キョン「ほ、本当に5億か……」
みくる「す、すごい…」
古泉「もちろん1億ずつで山分けですよね」
キョン「!」
ハルヒ「……もちろんよ、さぁ皆で海外に逃げましょう」
長門「……」
みくる「じゃあ一時間だけ時間をください、準備しますから」
キョン(俺は1億で納得できるようなチンケな男じゃねえんだよ…)
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 16:38:04.68 ID:u6Mii81X0
キョン「なぁハルヒ、話があるんだが…」
ハルヒ「何?」
キョン「…ちょっと場所を変えようか」
路地裏
ハルヒ「で、何なの?」
キョン「実はな……」
キョン「死んで欲しいんだよ!!」
ハルヒ「!、それはライバル…」
バキ
ハルヒ「ど、どう…して…」
キョン「お前の分の金が欲しいからに決まってんだろ!」
ハルヒ「う、裏切ったのね…」
キョン「悪いな、お前の出番は終わりだ」
ハルヒ「そん…な……」
バタ
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 16:43:39.96 ID:u6Mii81X0
古泉「はて、涼宮さんが遅いですね」
みくる「早く逃げないといけないのに…」
キョン「しょうがない、ハルヒは置いていこう」
みくる「そ、そんな…」
古泉「んふ、その分僕達にお金が入ってきますしね…」
キョン「あぁ、1人1億2500万だな…」
古泉「可愛そうですが、置いていきましょう」
みくる「そ、そうですね…」
長門「……」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 16:57:29.81 ID:u6Mii81X0
飛行機内
キョン「おい、長門」
長門「何?」
キョン「お前、ハルヒが何で来ないか知ってるよな?」
長門「わかっている、貴方が…」
キョン「おっと、言わなくて結構だ」
キョン「……俺たちで金を山分けしないか?」
長門「それは…」
キョン「もちろん、あの2人には消えてもらうって事だ」
長門「……」
キョン「2人でなら2億5000万だぜ」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 17:02:17.88 ID:u6Mii81X0
外国
みくる「へぇ、此処が噂の…」
古泉「食品が安全な国として有名ですね」
キョン「そうだな、冷凍食品とか特にな」
古泉「確かに此処なら捕まりにくいですね」
キョン「とりあえずホテルを探そうぜ」
長門「……あっち」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 17:08:45.54 ID:u6Mii81X0
ホテル
キョン「凄いなVIP御用達のホテルみたいだ」
古泉「まぁお金は減らないぐらいありますからね」
みくる「おなか減りましたぁ」
キョン「あ、俺が何か買ってきますよ」
みくる「あ、おねがいしますねぇ〜」
長門「……」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 17:13:56.43 ID:u6Mii81X0
市場
キョン「日本語は大丈夫だろうか?」
キョン「すみませーん」
ハルビン「アイヤー、ようこそ、中国へ!」
キョン「うわ、ハルヒ!ってちょっと違うな…」
ハルビン「アイヤー、肉まんアルヨ、ギョウザアルヨ、いいクスリアルヨ」
キョン「……なんだか怖いな」
ハルビン「イーヨ、ニホンジン歓迎よ!」
キョン「と、とりあえず肉まんを2つください」
ハルビン「アイヤー!」
キョン「どうも」
キョン(あとは、俺たちの肉まんを買うだけだな…)
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 17:20:19.28 ID:u6Mii81X0
キョン「…帰りました」
みくる「お帰りなさい」
古泉「お、いい匂いがしますね」
キョン「ああ、肉まんを買ってきたんだ」
みくる「とても、いい匂いですねぇ」
キョン「じゃあ皆で食べましょう」
古泉「ちょっと待ってください。衛生的に問題はありませんか?」
長門「心配ない」
キョン「じゃあ古泉、朝比奈さん、どうぞ」
一同「いっただきまーす」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 17:25:09.64 ID:u6Mii81X0
みくる「ぐ、グゲェェェェ!!」
古泉「う、ウェェェェェェ!!」
キョン「ふん、ちょろいもんだな」
キョン「……長門」
長門「……二人とも死んでいる」
キョン「はは、やった!ざまぁ見ろ!!」
キョン「……長門?」
長門「何?」
キョン「ご苦労だったな、死ねぇ!!!」
長門「!」
バーン!!
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 17:30:27.52 ID:u6Mii81X0
キョン「………なんで…」バタ
古泉「命中ですね」
キョン「な、何故貴様が生きているぅ!!」
みくる「キョン君…」
古泉「んふ、長門さんは、こちらとグルだったんですよ」
キョン「畜生!長門、てめぇ!!」
みくる「貴方が肉まんを買いに行った後教えてくれました」
古泉「貴方が涼宮さんを殺した事をね」
キョン「ち、畜生!!」
長門「死んで?」
キョン「や、やめろぉぉ!!」
グシャ
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/13(火) 17:33:13.94 ID:u6Mii81X0
完
すまん、今回かなりテキトーに書いた
82 名前:唐揚げ[] 投稿日:2009/01/13(火) 17:38:25.40 ID:u6Mii81X0
今度こそ、絶対にばれないように書いてみせるよ!
アドバイス頂戴!