1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 13:37:11.58 ID:iO9ubzUQ0
キョン「へっ?」
ハルヒ「!!」
みくる「!!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 13:39:33.78 ID:iO9ubzUQ0
キョン「長門、それってつまり…」
長門「明日、本を買いに行く…荷物持ちをしてほしい」
ハルヒ「ふぅ…」
みくる「ほっ…」
キョン「ああ、そうゆうことか…べつに構わんが」
長門「よかった…」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 13:45:01.82 ID:iO9ubzUQ0
長門「明日、駅前広場で待っている…」
キョン「ああ、遅刻しないで行くよ」
ハルヒ「ちゃんと有希の荷物を持ってあげるのよ、バカキョン」
みくる「ふふっ頑張ってくださいね、キョン君」
古泉「荷物持ちという名のデートですか」
ハルヒ「!!」
みくる「!!」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 13:51:42.60 ID:iO9ubzUQ0
キョン「デートって!おい!」
古泉「おやっ?違いますか?男女二人が休日に買い物へ
でかけるのも立派なデートだと思いますが?」
キョン「そんなことを言ったら、長門が俺と行きづらくなるだろう…」
長門「私は構わない……」
キョン「そうか、長門がいいならそれで構わんが」
長門「むしろあなたとデートしてみたい…」
ハルヒ「!!」
みくる「!!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 13:58:28.02 ID:iO9ubzUQ0
キョン「デート!?俺とか?」
長門「……いや?」
キョン「あっ、べつにいやではないけど…つまり俺は今まで
そうゆう経験がないわけで…なにをしたらいいか分からん」
長門「私も初めて…」
古泉「そんな肩肘をはらなくていいんじゃないですか?
あなたも長門さんもデートをしたことがないのですから、
お二人だけのデートをしてみたら」
キョン「まあ、それもそうだな…デート、してみるか、長門?」
長門「うん…」
みくる「あうあうあうあ〜〜〜」
ハルヒ「…………」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 14:06:28.66 ID:iO9ubzUQ0
ハルヒ「そうだわ!当日は私達が色々と援護してあげるわ!
いいわよね、みくるちゃん」
みくる「もちろんですぅ〜(さすが涼宮さん!ナイスですぅ!)」
キョン「あっああ、そうか?なら頼む…」
古泉「お待ちください!涼宮さん、それは無粋ってもんですよ」
古泉「お二人は初デートなんですから、そっとしてあげるべきです」
ハルヒ「でっでも、バカキョンが有希に恥をかかせたりしたら…」
古泉「それは当人たちが経験すべき事柄であって、周りの人間が
干渉すべきことではありません。そうゆう失敗をするのもデートなんです」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 14:14:01.62 ID:iO9ubzUQ0
みくる「ならダブルデートなんてどうですか!これなら…」
ハルヒ「そうよ!それは良い考えだわ、さすがみくるちゃん!」
古泉「ですがそれでは…」
ハルヒ「なによ、ダブルデートでも構わないでしょ?キョン」
キョン「いや、おれに言われても」
長門「もういい…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 14:17:21.39 ID:iO9ubzUQ0
キョン「もういいとは…?」
長門「やめることにする…」
古泉「長門さん…」
みくる「つまりキョンくんとデートはしないんですか?」
長門「コクリ…」
ハルヒ「あっそ、ならこの話は終わりね。さっそく今日の活動を始めるわよ!」
キョン「いいのか…?」
長門「うん……」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 14:22:20.88 ID:iO9ubzUQ0
ハルヒ「それじゃあ、今日の活動はこれで終わりね。
また来週も遅れないで来るように!分かったわね!」
キョン「へいへい…ん?」
長門「………」
キョン「長門、気をつけて帰れよ」
長門「……」 ―スタタタッ―
キョン「あっ…」
キョン「ん〜…どうしたものか…」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 14:26:20.50 ID:iO9ubzUQ0
―次の日―
長門「今日は日曜日……」
長門「…………掃除する」
―ピンポーン―
長門「……??」
長門「どちら……?」 ―ガチャ―
キョン「よう…」
長門「!!」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 14:30:56.54 ID:iO9ubzUQ0
長門「どう…して?」
キョン「いや、じつは俺も買いたい本があってな…」
キョン「できればお前に付き合ってほしいんだが…」
長門「……」
キョン「あっいや、すでに予定があるなら別にいいんだが、
どうだろう…一緒に行ってくれるか?」
長門「……」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 14:32:09.44 ID:iO9ubzUQ0
/ // /| 、ヽ \ \ 丶
/ // / ! ヽ \ ヽ i 、 ヽ
. / // ∧ ト、 \ \ ! | ヽ \
/{ l l l ! ! \ ヽ\ \ | | l ト丶ヽ、
| l l l、 l ', l \ヽ \ ヽ| | l l 、\_
lハ l_」⊥ ヽl ‐‐--ニユ ュ、 l_ | l l l、 、
ヽ ヽ l l ヽ! ` 丶 _ヽ ` \! l ! ハ.l l \、
lヽl V_ェr≠=ミ _ -F干示ミヽ,' l_ ハl l |
lハ Y゙;ハ;:::j.} lr;:::::j.リl / /、ヽ/ ハ∧l!
|' ヾ、└‐′ └‐‐' .j / /フソ/// ′ヽ うん…
| 〉 l,ハ~^^ ′ ハへ // /K〔/〃
\. l∧ ト∧ヽ、 、 _ // イ/l///
ヽ ! l′', ! ヽ l` 、 ´ _ イ'///1リl/′
| ',l ヽ! V `,チ´ ,/// /!
:リ ι '、 _' -_ニノ //イ/ ヽ
} " _ -‐´ ∠_ / \
| r´| | / ̄_  ̄丶´ __>、
l /l | | / ̄_ `丶′ / _ 、ニ-、
ll>-‐ヽ ト l | | | ̄ `ヽ′ / / \ヽ
ハ_, -' \「 ヽl ! ! | / / / ぃ
l l_, ' 丶 ヽ l l l / ,/ / ハ
. l { / ヽヒr、l l / / / / _',
l! く __,、 / /ヽ_l__ / / /ヽ / ̄ `
. l `ー1ヘ、_,/ / / Y ヽ、_/ _/ / /
| l //_// ,/ ` <_ / |
l l ー</ _/ ` /_ /
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 14:42:59.64 ID:iO9ubzUQ0
キョン「そうか…よしっ!さっそく買いに行くぞ、長門」
長門「コクリ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―大型書店―
キョン「それで長門…おまえは何を買うつもりなんだ?」
長門「かりあげくん…」
キョン「えっ…?四コマ漫画のアレか?」
長門「そう…」
キョン「好きなんだ…」
長門「ユニーク」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 14:50:19.39 ID:iO9ubzUQ0
長門「あなたは…?」
キョン「俺は…『星の王子さま』を買うよ」
長門「???」
キョン「読んだことないか…?」
長門「コクリ…」
キョン「そうか、俺は一度読んだことあるんだが、
とても素敵な話だぞ…まあ、読み終わったら貸してやるよ」
長門「約束…」
キョン「ああ、約束だ…」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 14:58:54.30 ID:iO9ubzUQ0
キョン「さてと…本も買ったし、これからどうする?」
長門「行きたいところがある…」
キョン「おっ、どこだ?」
長門「図書館……」
キョン「………」
長門「………ダメ?」
キョン「いや、構わんぞ……」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 15:00:47.49 ID:iO9ubzUQ0
キョン「図書館はたしかこっちだったな…行くぞ」
長門「待って…」
キョン「んっ?どうした?」
長門「これは一応デートのはず…」
キョン「まぁ、そうだな…」
長門「なら手をつないで歩くべき」
キョン「!!」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 15:11:44.98 ID:iO9ubzUQ0
キョン「手をつなぐとか〃それは…」
長門「……ごめんなさい…」
キョン「えっ?」
長門「あなたに不快な思いをさせた…忘れてほしい」
キョン「ちっ違うぞ!長門!俺はお前と手をつなぐのが嫌なわけじゃないんだ!」
長門「なら…どうして」
キョン「そっそれは…恥かしいから…だ〃〃」
長門「分かった…あなたとは離れて歩く…」
キョン「ええっ!?なんでそうなる?」
長門「あなたは私と歩くのが恥かしいと言った…」
キョン「いや、そうゆう意味の恥かしいでは…(なんでこうなるんだよ!)」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 15:18:41.72 ID:iO9ubzUQ0
キョン「………長門」
長門「なに…?」
キョン「俺は今、左手に本を入れた紙袋を持ってるよな」
長門「コクリ…」
キョン「だけど右手は何も持ってないよな…」
長門「それで…?」
キョン「それで俺の右手は何も持ってなくて暇なわけだ…
悪いがこいつの相手をしてあげてくれないか?」
長門「???」
キョン「つまり、俺の右手を握ってくれってことだ〃〃〃」
長門「!!」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 15:21:08.51 ID:iO9ubzUQ0
,..;:':::'´:::::::::::::::::::`ヽ::::,:':::'´::::`丶、
/;´:::::;::::::;:::::'::::‐,:::::、;:::::_::::::::::::_::::::::ヽ.
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´ _/:;/::/:/7ナ'.t'::/Ll_/::/::/::/l ::::l::::::::l::::l:::l:::、:::ヽ:::i::l
7〃;ィ::.:l:/_,L_ l/ lイ:/l:/!::l l:::::l::::::::l::::l:::l::::l::::::::::l:::l
/' l::ハl.::::l ,r::ミヽ、、' l:l リ l:::ト、!:::l::::::l:l::::l:::l:::::l:::::::::l::::l
l/j/::;ll ヒ':: ::;ハ ″ !:l ヽll:::::l:l::::l:::l::::::l::::::::l;::::l
/:/::/l:l `゙′ -_゙ ',:l:ト、/::/::ハ::::l:::::::llヽ:l
' /j/l:::ハ 7ニミヽ、//:Y:イ:::::',:::',::l::ll:::ハ',
"_ ´ リ/ハ ' マ::..:;ソヾ'::/:::::l::::::::〉:::l1:ll:/ ヾ、
´ !_,.l:M〉、 ヽ _ `´'/::/:/ }:::::!:/::/:ト、:V/ 分かった…
,. -‥ 丶 _. -- -r,r,r---‐‐‐'"´/l/ ヽ. _//::/:/イl::://::/イ/ヽヘ
,. '´ ,' ヽ /_ /// /' "′ ` ー‐‐ァフ´7'/,'/:/l::/ !/7ツ' /'′ ヾ
´ , / }ヽ、 ヽ/ /// /`丶、 /イ ,ィ:7/l/ l/ / ' /
i_/ ,ノ ノ l ∧/// _/_ { / l / ! l ′
 ̄`` フ'´ ィ / /イ// r'_´ ', ミ丶_,- ‐-、 ソ 〉
イ ,-ニ'´ / l / l l l l ,ハ ヽ、,〃 ハ、 / l
l/ ヽ,/ \/ /l l l l _ ー-′ V l_\ X l
ゝイ / | ,l l l ,r'´ ヽ ! >' l
/ / フ { /l l l/ l/ 〉
/ /イ /V l l 〈 ヽ / / ク
. / / / `l l l `ヽ / /"/ ヽ
/ l l l l 入 /l _ 彡 イ /
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 15:25:49.24 ID:iO9ubzUQ0
―ジリリリ!!!―
キョンの妹「あっ電話だぁ〜!」
キョンの妹「もしもし〜どちらさまですか〜?」
ハルヒ「あっ妹ちゃん、キョンのやついる?」
キョンの妹「ハルヒお姉ちゃん♪あのね〜キョン君は
おでかけしたよ〜デートなんだって♪」
ハルヒ「やっぱりね…妹ちゃん、分かったわ、どうもありがと」 ―ガチャ―
キョン「??変なお姉ちゃん〜」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 15:38:01.55 ID:iO9ubzUQ0
キョン「まあ、俺はそこで本を読んでるから、好きなだけ
本を閲覧していていいぞ…」
長門「分かった…」 ―トコトコ―
キョン「(しかし初デートが図書館とはな…そもそもデートってこうゆうものなのか?
普通は女の子を楽しませたりするもんじゃ…いや、図書館に来れて楽しんでるか)」
キョン「(あとはなんだ…?デートの〆にプレゼントを渡すとかか?しかし何をプレゼントするべきか
ってか何を渡したらあいつは喜ぶんだろうか…)」
キョン「………」
???「となり、座ってもいいですか?」
キョン「ああっ、どう……長門!」
長門「ダメ…?」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 15:46:20.24 ID:iO9ubzUQ0
キョン「ああっ構わんぞ……!…」
長門「……」パラ…パラ…
キョン「(長門の奴、「星の王子さま」を借りてきたのか…)」
長門「……なに?」
キョン「いや、なんでもない」
長門「そう…」パラ…パラ…
キョン「………うん」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 15:51:23.60 ID:iO9ubzUQ0
/⌒ヽ、
/ \
/ \ すみませんでした・・・・!
. / ,.へ \
/ / \ \ 違和感があって…すみませんでした!
/ / U \ \
<.__/ _ V / , - 、 \ ぜんぶ俺のせいです!
. ! // u / { r-、ヽ \
l // U\ \r-、ヽ \ 許してください……!
. l { | | // u v\.\,リ } \
| )! l∠-‐ / \ヽノ /
ー-"ァ'' ~〜u' \ ヽ} ̄`~`''''ー─---/ よければこのまま続けさせてください…!
. / v v ,r'⌒ゝ、 ヽ /
r' U -、O ,ノヽ/ / 〉 ヽ u /
. | v' ィ ,ノヽ/ ./>' l v / 正月で暇なんです!お願いします!
l /∠、-ヘ/ ./>' l /
. レ' ` '´ />' U | U /
>' ,.ヘ u / / このとおりです…! お願いします!!
O `ー-' l v /\ /
∧()() | / /
-=ニ ニ=- 「ニニ¬ `ー' 〈
/〉 |. | 〈ヽ | | | | Ο O o ヽ
〈/ . |/ ヽl Lニニニ.」 ヽ
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 15:58:52.97 ID:iO9ubzUQ0
古泉「突然呼び出してどうされました?涼宮さん」
ハルヒ「大変よ、古泉くん!キョンの奴、やっぱり有希と一緒だったのよ!」
古泉「それで…?」
ハルヒ「それでって!?なに言ってるのよ、古泉くん!
昨日は結局、やめるとか言ってたのに二人は今一緒にいるのよ!」
古泉「それでお二人のデートを邪魔すると?」
ハルヒ「えっ!?ちっ違うわよ…ただ二人の様子を見るだけよ」
古泉「いえ、同じことです」
古泉「涼宮さん…それはフェアとはいえませんよ」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 16:07:05.73 ID:iO9ubzUQ0
古泉「涼宮さんが彼のことを好きなのは知ってます」
ハルヒ「!!」
古泉「そのために、あなたがやきもきしているのも
痛いくらいに理解できるつもりです…しかし…」
古泉「今、涼宮さんは実行しようとしていることはフェアとはいえません」
ハルヒ「ならどうすればいいわけ!」
古泉「素直に彼をデートに誘うべきです」
ハルヒ「なっなんで私から誘わなきゃいけないのよ…バカキョンを」
古泉「それができないあなたに長門さんのデートを妨害する資格はありませんよ」
古泉「涼宮さん、長門さんはあなたと違って勇気を出したんです…」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 16:15:14.00 ID:iO9ubzUQ0
古泉「あなたは昨日…彼女の振り絞った勇気を踏みにじったんですよ?」
ハルヒ「あっ…!」
古泉「思い出しましたか?もしあなたが長門さんと同じ立場で同じことを
されたらどう思います?」
ハルヒ「わたし…有希に…」
古泉「涼宮さん、今回は引きましょう…踏み出せなかったあなたに理由があります」
ハルヒ「そうね…」
古泉「そうです、後日改めて彼をデートに誘うべきです」
ハルヒ「うん、分かったわ!古泉くん…どうもありがとう!」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 16:21:23.99 ID:iO9ubzUQ0
長門「起きて……」 ―ユサユサ―
キョン「ZZZZ……んっ?」
長門「もう夕方になる」
キョン「あれっ?おれ寝てたのか…?」
長門「ごめん…」
キョン「なぜそこで謝る?」
長門「あなたを退屈させた…私が悪い…」
キョン「(やべっ!またやっちまった…)」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 16:31:21.36 ID:iO9ubzUQ0
キョン「むしろ謝るのは俺のほうだ、せっかくのデートなのに寝てしまって」
長門「あなたは悪くない…わたしのせい」
キョン「…………その本どうだった?」
長門「これ…?」
キョン「ああ、お前が書架から持ってきた『星の王子さま』、面白かったか?」
長門「すごく…」
キョン「また読みたいと思うか?」
長門「コクリ…」
キョン「おおっそうだ!せっかくのデートで退屈させたお詫びをしなければいけないな」
長門「??」
キョン「ほれっ、これプレゼントするよ…俺が買った『星の王子さま』」
長門「!!」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 16:44:21.50 ID:iO9ubzUQ0
長門「大切にする…」
キョン「ああ。さてと…それでは帰りますか」
長門「………」
キョン「んっ?どうした長門」
長門「なんでもない…帰ろう」
―ピピピピ―
キョン「おっ悪い、着信だ…」
キョンの妹「もしもし〜キョンくん?お腹すいたよ〜
早くご飯作って〜!」
キョン「ああ、スマン、スマン。途中でお弁当でも買って帰るわ」
長門「両親は…?」
キョン「親戚の結婚式で今日はいない」
さてと、行っちゃう?
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 16:50:44.81 ID:iO9ubzUQ0
長門「カレーでよければ作れる…」
キョン「えっ?」
長門「本を貰ったお礼がしたい…」
キョン「いいのか?家族の方に迷惑とか…ああ、いないんだったな…
じゃあ、お願いしようかな」
長門「分かった」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 16:58:38.59 ID:iO9ubzUQ0
キョン「ただいま」
妹「キョンくんおかえりなさ〜い!あれっ?有希ちゃんだ♪」
長門「お邪魔します…」
キョン「カレーをご馳走してくれるらしいぞ、良かったな」
妹「うわぁ〜カレー!わたしカレー好き〜!」
長門「今日はニンジンをいれない」
妹「有希ちゃんも好き〜!」
「有希ちゃん」で呼び方合ってたっけ?
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 17:09:05.64 ID:iO9ubzUQ0
長門「完成した…」
キョン「ほう…なかなか美味そうだな。どれどれ…」
キョン「…………!!!」
長門「どう?」
キョン「(どうもこうもねっーつうの!なんだこのゲロ不味さは!
これがカレーか!?カレーじゃねーだろ、この味は)」
妹「いっただきま〜す!パクパク………!!」
長門「どう…?」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 17:14:40.97 ID:iO9ubzUQ0
妹「……………」
キョン「おっ美味しいよな!長門の作ったカレー美味しいよな!なっ!」
妹「うっうん…とっても美味しい」
長門「よかった…」
長門「明日の分まで作ってある…もっと食べて」
キョン「(まじですかー!)」
妹「美味しすぎてお腹いっぱ〜い!キョン君にあげるね♪」
キョン「(こいつ!)」
長門「よければ私の分も…」 ―スッ―
キョン「ええっ!!」
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 17:22:09.32 ID:iO9ubzUQ0
妹「ねぇ〜キョン君は有希ちゃんとお付き合いしているの?」
キョン「ブッ!!」
長門「!!」
妹「どうなの〜?キョンくん〜」
キョン「いや、付き合ってるわけではない」
長門「………」
妹「デートしたのに?」
キョン「確かにデートはしたが…だからといって恋人にはならないだろ」
妹「キョンくんは有希ちゃんのこと嫌いなの?」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 18:20:59.46 ID:B+HQcLMY0
キョン「き、嫌いじゃないが…」
長門「!!」
妹「え〜?じゃあ好きなんだ〜?」
長門「・・・・・・帰る。」
キョン「何!?もうちょっとゆっくりしていけよ!?」
長門「急用をおもいだした。」
バタン!
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 18:24:34.70 ID:B+HQcLMY0
長門(…彼の言葉を聞くのが怖い・・・・)
キョン宅
キョン「おいこらどうしてくれる」
妹「ちょっとからかっただけだよ…」
キョン「だからってやっていい事と悪いことがだな…」
妹「?」
キョン「・・・ふぅ。もういい寝る」
妹「ごめ…ごめんなさい・・・・・」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 18:31:31.62 ID:B+HQcLMY0
次の日
キョン「おわ!?寝過ごした!?」
キョン「妹めなぜ起こしてくれなかった…」
キョン「いい匂いがするな・・・しかし飯を食っている場合ではない!!」
いってきまああああす!!…
バタバタ…
キョン「お、谷口…?お前もか?wハァハァ」
谷口「おおキョン!?ハァハァ」
キョン「とにかく急ぐぞ!!」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 18:32:09.26 ID:B+HQcLMY0
場面変化が下手ですまん…文才がない…
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 18:40:35.11 ID:B+HQcLMY0
バンッ!!
キョン「何とか間に合ったな…」
ハルヒ「キョン!時間ギリギリよ!朝は余裕を持って行動するものだわ!」
ハルヒ「そんな事より!昨日有希と何してたの!?」
キョン「まあいろいろだ。」
ハルヒ「いろいろじゃわからないわよ!もっと具体的に話しなさい!」
キョン「へいへい。図書館いって俺んちで長門作のカレーを食っただけだよ。」
ハルヒ「・・・・・・。」
キョン「なんだよw」
ハルヒ「まあいいわ。そういえば昨日は古泉君に会ったのよ!」
キョン「そうかい」
ハルヒ「ブー。」
担任「じゃあHR始めるぞー。」
担任の名前忘れたorz
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 19:24:02.71 ID:B+HQcLMY0
放課後部室
ハルヒ「今日は久々に不思議探索の計画でもしましょう!!」
古泉「ニヤニヤ」
キョン「…おい、古泉!お前何かハルヒに言ったか?」
古泉「フフッ・・・いいえ。何もw」
キョン「あやしいな…」
ハルヒ「ちょっとそこの二人!私語は厳禁よ!」
みくる「あうあうあー」
長門「・・・・・・・。」
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 19:32:55.21 ID:B+HQcLMY0
ハルヒ「・・・・ということで明日の日曜日は近くの公園にいくわよ!」
キョン「お前公園好きだよなー。(あの朝比奈さんに衝撃の告白をされたあの公園…)」
ハルヒ「じゃあ今日は少し早めに解散するわ!みくるちゃん!お弁当は私が作るからいいわよ。(さてお弁当の仕込み仕込み♪)」
長門「ちょっとあなたに用がある・・・」
キョン「ん?何だ長門」
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 19:39:21.64 ID:B+HQcLMY0
長門「今日はコンピ研に行こうと考えている。もしよかったらあなたも・・・・と思って」
キョン「ああ。良いぞ」
長門「・・・・(よかったぁ・・・)」
ばたん。コンピ研部室。(部室でいいのか?)
キョン「おいおい誰もいないじゃないか。」
長門「実はあなたに話したい事がある。」
ハルヒEND・・・・・1
長門END・・・・・・2
池沼みくるEND・3
まさかの古泉END・・4
>>このレス番+5
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 19:41:55.87 ID:GRwF+j3i0
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261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/01(木) 19:57:12.51 ID:B+HQcLMY0
長門「私はあなたの事が好き。」
長門「本来私は感情を持たないインターフェースとして生まれた。」
長門「よって感情という事事態バグかも知れない。しかしこの何ヶ月間あなた・・・いえsos団と居たことで…
キョン「いいよ、長門」
長門「?」
キョン「長門、お前には人の感情を理解することは可能なのか?」
長門「・・・・・・。」フルフル
キョン「じゃあ長門。お前はやっぱり最高性能のアンドロイドだな。」
長門「?」
キョン「まだわからないか?実は俺もお前のことが好きなんだ」
長門「!?」
キョン「長門。愛してるぞ。」チュ
長門「・・・・・これがうれしいという感情・・・?」
キョン「実際感情なんて自分が思ってるほど理解できないものだ。だからそんなこと気にしなくていいんだぞ?」
キョン「ただ思うように生きていけばいいんだ。ただ、思うように。」
長門「・・・・わかった。」ギュ