734 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 02:26:18.96 ID:1/7nNf5L0
阪中「あのー、ちょっといいかな?」
キョン「阪中が部室に来るなんて珍しいな。またルソーに何かあったのか?」
阪中「ううん、そんなんじゃないのね。前にお世話になってから、SOS団って普段はどうしてるんだろうって気になって」
キョン「どうしてるって言ってもなぁ・・・見ての通り、俺と古泉はボードゲーム、長門は読書、朝比奈さんは編み物とか」
そして団長様はネットサーフィンだ。特に変わったこともしてないぞ」
阪中「そうなんだ・・・ちょっとお邪魔してもいいかな?」
キョン「別にいいんじゃないか?どうなんだ、ハルヒ?」
ハルヒ「あのねぇキョン、今は神聖なるSOS団の活動中なのよ?
部外者を何の手土産もなく参加させてあげられるほど甘いものじゃないの」
ハルヒ「てことで阪中さん。なにか不思議なものを献上しなさい!」
キョン「おいおい、どうせ大層なことなんてしてないのにそんなこと言うもんじゃない」
736 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 02:45:50.36 ID:1/7nNf5L0
阪中「不思議なもの・・・今はちょっとないかなぁ・・・ごめんなさい」
キョン「謝る必要なんか全くないぞ、そもそもハルヒがあんなことを言うから悪いんだ」
ハルヒ「何よ、やたら阪中さんにはやさしいわね?そんなに彼女がお気に入りかしら?」
キョン「そんなんじゃない、普段普通に生活していたら、傍若無人、荒唐無稽のお前より、普通の人に対して普通に接したくなるのは当たり前のことだ」
古泉「まぁまぁ、お二人ともその辺にしておいてください。涼宮さんも、団活に参加するくらい許してあげてもよろしいのでは?」
ハルヒ「副団長がそう言うなら仕方ないわね・・・阪中さん、入っていいわよ」
阪中「いいの?じゃあ、お邪魔します」
キョン「あー・・・参加するのはいいが、この部室って予備のイスってあったかな?」
長門「5人分だけのイスしかこの部室にはない」
キョン「やっぱりか。じゃあちょっとどこかの部屋から持ってくるから、今は俺のやつに座っててくれ」
阪中「えっ、いいよいいよ!そんなの悪いから立ってるのね!」
キョン「お客様を立たせてる方が悪いさ、気にしないでくれよ。古泉とオセロでもしててくれ」
阪中「じゃあ、失礼します。古泉君、お手柔らかに頼むのね?」
古泉「んっふ、言っておきますが僕はかなり弱いですよ?」
745 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 03:02:36.08 ID:1/7nNf5L0
古泉「完敗ですね。オセロはよくするんですか?」
阪中「お兄ちゃんとたまにする程度なのね、古泉君が弱すぎるだけなのね」
みくる「お茶どうぞ〜」
阪中「ありがとうございます、えと・・・朝比奈先輩ですよね?
いきなりなんですけど、いつもその服なんですか?」
みくる「そうですよ、最近はちょっと着るのが楽しみになってきたんです//」
阪中「褒め言葉かわかりませんけど、似合ってますよ」
ハルヒ「みくるちゃんはバニーとかナース服も着るんだから!さすがSOS団の広告塔よ!」
みくる「バニーはもう嫌ですよぅ・・・」
ハルヒ「だめよ!そうだ、阪中さんってみくるちゃんのコスプレ見たことないでしょ?
今からファッションショーでもしようかしら!?」
みくる「ふえぇ〜やめてくださいぃぃぃ・・・」
古泉「じゃ、僕はちょっと外にいますね」
748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 03:14:21.37 ID:1/7nNf5L0
キョン「どうしてお前が外にいるんだ?朝比奈さんが着替えでもしてるのか?」
ミクル「ダダダ、ダメデスヨウ」
古泉「おや、戻りましたか。涼宮さんが朝比奈さんのファッションショーを阪中さんにみせているらしく
僕はここに出ているという次第ですよ」
キョン「なるほどな」
ミクル「ヒョエー」
古泉「ところで、今日はどうして阪中さんがいらっしゃったのかわかりますか?」
キョン「さっき言った通りじゃないのか?教室でも別に普通だったしな」
古泉「んふ、本当にそれだけでしょうかね?」
キョン「どういう意味だ?」
ミクル「イヤー」
古泉「いえ、何でもありません。お気になさらず」
キョン「相変わらずお前はよくわからん」
古泉「ハハ、褒め言葉として受け取っておきます」
ハルヒ「入っていいわよー!」
749 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 03:15:00.68 ID:1/7nNf5L0
ひどい文章してるだろ。文学部なんだぜ、俺
752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 03:23:03.12 ID:1/7nNf5L0
キョン「なっ・・・」
古泉「んっふ」
阪中「えへへ、似合うかな?」
キョン「それって、いつだったか朝比奈さんが着てたカエルのきぐるみだよな・・・?」
ハルヒ「そうそう!阪中さんみたいな子はバニー路線とかよりこういう服の方が似合うんだから!」
キョン「なんかわかる気がするな・・・」
ハルヒ「でしょ?」
古泉「ほめているのかわかりませんが、とてもよくお似合いですよ」
キョン「そうだな、似合ってるぞ」
阪中「ありがとうなのね///」
ハルヒ「・・・じゃあ、キョンも戻ったし何かする?」
755 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 03:40:31.42 ID:1/7nNf5L0
キョン「何かねぇ・・・」
ハルヒ「別に何でもいいのよ、解散するにはまだ時間も早いし。何かしたいことないの?」
長門「・・・せんだみつおゲーム」
ハルヒ「有希今なんて言った?」
長門「何でもない」
キョン「別にないな。俺は阪中と何かボードゲームをしてみたい」
ハルヒ「ああそう、ご自由に。せっかく団長が団員みーんなとお客様とで交友を深めようと思って
気をつかってあげてるのに」
キョン「わかったわかった、すまなかったな。」
ハルヒ「誠意が足りない!」
古泉「まぁまぁ、ボードゲームがしたいというのであれば人生ゲームなんていかがでしょう?
部室に置いてありましたよね?それにあれなら全員でできます」
ハルヒ「さすが古泉君!どこかのバカとは違うわ!」
キョン「わかったわかった、すまなかったな。」
757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 03:47:50.80 ID:1/7nNf5L0
―――――――――――――
キョン「そろそろ暗くなってきたな、もうそろそろお開きにしないか?」
ハルヒ「んー・・・それもそうね」
キョン「じゃあ、俺は外で待ってるよ。暑くなかったか、阪中?」
阪中「ちょっとね、でも大丈夫なのね」
古泉「じゃ、行きましょう」
キョン「あ、中にイスがおきっぱなしだな・・・」
古泉「おや、とってきたらいかがです?」
キョン「バカ言うな、今部室に入ったら明日から教室に入れなくなる」
ハルヒ「どうぞー」
758 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 03:53:53.62 ID:1/7nNf5L0
キョン「じゃあ、俺はイスを返してそのまま帰るよ」
ハルヒ「わかったわ、ところで週末みんな大丈夫よね?」
阪中「週末にも活動してるんだ、なにするのね?」
ハルヒ「街に出て不思議探しよ!なんだったら来る?」
阪中「その日も出ちゃっていいの?」
ハルヒ「いいわよ、人数が多いほうが謎や不思議だって見つけやすくなるし」
阪中「じゃあ、お言葉に甘えて・・・あ、キョン君、ちょっと待ってほしいのね」
キョン「ん?」
阪中「イスを返す時くらいついて行くのね。今度来たときは自分でとってこられるし」
キョン「わかった、じゃあいっしょに行くか」
ハルヒ「・・・・・・・・・・」
古泉「バイト・・・ですかね」
760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 04:06:11.76 ID:1/7nNf5L0
キョン「どうして今日はこんなところに来ようと思ったんだ?」
阪中「どうしてって・・・さっき言った通りなのね」
キョン「そうか、古泉がさっき、何か変なことを言っててな、俺にもよくわからんが」
阪中「えっ、変なことって!?」
キョン「いや、本当にそれだけの理由で来たのかみたいな・・・」
阪中「・・・それだけじゃないって言ったら、どうするのね?」
キョン「ど、どうするって言われてもな、どうもしないって言うか、内容によるというか」
阪中「もう、あわてないでもいいのね、興味があったから来ただけだし」
キョン「そうか、そうだよな・・・」
阪中「せっかくだし、アドレス教えてもらってもいいかな?」
キョン「アドレスね、別にいいぞ」
ピッ
阪中「うん、それじゃ、私駅まで歩くから・・・」
キョン「あぁ、そうだったな。外は暗くなってきてるし、送ってくよ」
761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 04:16:25.08 ID:1/7nNf5L0
阪中「いいの?涼宮さんに怒られない?」
キョン「ハルヒ?何でそこでハルヒが出てくるんだ?」
阪中「ううん、何でもない・・・もう、仕方ないのね」
キョン「それに、怒られるからって暗い中を一人で帰らせる方が人としてダメだ」
阪中「ありがとう」
キョン「・・・いや、いいんだ、どうせ近くを通るしな」
―――――――――――――
阪中「それじゃ、この辺でね」
キョン「ああ、じゃあまた明日学校でな」
キョン「ありがとうか・・・あの時の阪中、かわいかったな・・・」
762 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 04:18:25.45 ID:1/7nNf5L0
とりあえずこの辺で
なんか変なものが見えてきたしね
即興で書いてる人ってすげえな、こんじゃん無理じゃねw
763 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/26(金) 04:21:27.21 ID:1/7nNf5L0
こんなん無理じゃねだった・・・
もういろいろだめだなw
てか、読んでくださっている方はいらっしゃるのか
784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/26(金) 14:42:07.77 ID:1/7nNf5L0
from 阪中
subject 今日はありがとう☆
SOS団って楽しいところだね!
また行きたくなっちゃった(*^_^*)
週末も楽しみにしてます☆
―――――END―――――
キョン「お、阪中からのメールか・・・」
prrrrrr prrrrrrr
キョン「そして古泉からの電話・・・?
ピッ
キョン「何の用だ?」
古泉「今アルバイトが終わったところなので連絡させていただきました」
キョン「ああ、お疲れ。だがそれと俺に何の関係があるんだ?ハルヒは団活中も特に変わった感じじゃなかったが」
古泉「本当にそう思うのですか?」
キョン「そうじゃなきゃ何なんだ」
788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 14:59:03.93 ID:1/7nNf5L0
古泉「まぁ、乙女心とかいうやつですか」
キョン「はぁ?いつものことながら、お前の言うことはさっぱりわからん」
古泉「んっふ、いつかわかることを期待してますよ。それと、あなたが阪中さんと仲良くされるのは、
僕としても大変結構だと思いますが、時間と場所を考えてください」
キョン「おいおい、俺はお前に交友関係までとやかく言われたくはないんだが」
古泉「以前も言ったでしょう?世界のためですよ」
キョン「そりゃハルヒの機嫌を取らなきゃいけないのはわかってるが・・・」
古泉「今はそれを心にとどめておいていただければそれで構いません、頼みますよ」
キョン「?・・・まぁ、わかったよ」
古泉「用はそれだけです、それでは」
キョン「ああ、じゃあな」
ピッ
キョン「あいつも相変わらずだ。要点を言え要点を、まったく」
キョン「じゃあ、返事を打つかな・・・」
790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 15:04:03.16 ID:1lamcL/2O
from キョン
subject なぁ
今、何色のぱんつ履いてるん?
791 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/26(金) 15:04:38.85 ID:1/7nNf5L0
>>790
それでいいや
793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 15:14:09.02 ID:eVQxTvTAO
>>790
from 阪中
subject RE:なぁ
はいてないよ
794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/26(金) 15:39:37.97 ID:HpJCN5onO
( ゜д゜)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゜д゜)
(つд⊂)ゴシゴシ
_,._
(;゜ Д゜)ホォォーー…?!
795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 15:45:17.25 ID:eVQxTvTAO
from キョンくん
subject RE:RE:なぁ
すまん誤爆
長門に送るつもりだったんだが……
797 名前:>>793,794,795まとめて採用[sage] 投稿日:2008/12/26(金) 15:55:07.68 ID:1/7nNf5L0
from キョン君
subject こちらこそ
あわただしくなってごめんな、お客さんなんて珍しいから
ハルヒのやつちょっと張り切ってたみたいだ(+_+)
いつもはもうちょっと落ち着いた部活だから、今度はそっちも見てほしい
週末なんだけど、駅前に9時集合って言ってたっけ?
遅れたら罰金だから気をつけろよ!
―――――END―――――
阪中「今度ってことは・・・また来ていいのかな?」
阪中「今日は楽しかったなぁ、勇気出して行ってみてよかった」
阪中「キョン君とも仲良くなれたし・・・」
801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 16:11:04.78 ID:1/7nNf5L0
週末
ハルヒ「遅い!罰金!!」
阪中「ま、待って、まだ9時前なのね?」
キョン「いいんだ阪中、いつものことさ」
ハルヒ「そういうこと、時間前だろうとなんだろうと、こいつは団長副団長を待たせた上に
特別ゲストまで待たせたのよ!?なに甘っちょろいこと言ってるの?」
キョン「そういうことだ、ファミレスでおごるから、気にしないでなんでも好きなもの食べてくれ」
阪中「いいの?じゃあ・・・いただきます」
ハルヒ「遠慮しないでいいからね?」
キョン「お前が言うな!」
みくる・長門「空気だ・・・」
802 名前:遅くなりましたが、保守していただいた方、ありがとうございます[] 投稿日:2008/12/26(金) 16:24:25.43 ID:1/7nNf5L0
店員「エアロスミース」
ハルヒ「じゃ、あたしはカルボナーラと、オレンジジュース!」
古泉「エビピラフを」
みくる「ストロベリーパフェお願いします」
長門「カレー」
キョン「ドリンクバーで・・・」
阪中「えと、バニラアイスにします」
キョン「それでいいのか?もっと好きなもの頼んでいいんだぞ?」
阪中「ううん、朝ごはん食べてきたからいいのね」
キョン「そうか?じゃあ、これでお願いします」
店員「ゴチューモンクリカエサセテイタダキヤース――――」
みくる「今日のグループ分けはどうするんですか?」
ハルヒ「そうねぇ・・・3人2グループと2人3グループのどっちがいい?」
キョン「どっちでもいいさ」
805 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 16:31:07.09 ID:1/7nNf5L0
ハルヒ「そう?じゃあ2人3グループで!」
古泉「グループは多いほうが効率的ですね、大変よろしいかと」
ハルヒ「じゃ、くじ作ったから引いて!」
古泉「僕は印なしです」
キョン「印ありだ」
長門「先が折れていた」
みくる「じゃ、私と長門さんです」
ハルヒ「印ありよ!」
阪中「印なしなのね」
ハルヒ「あたしとキョン、有希とみくるちゃん、古泉君と阪中さんね
みんな、さぼっちゃダメなんだから!」
古泉「よろしくお願いします」
阪中「よろしくね」
807 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 16:38:32.62 ID:1/7nNf5L0
阪中「実際、普段何をするのね?」
古泉「特に決まっていませんよ、涼宮さんを除けば、各々好きに過ごしています
長門さんは図書館に行っているようですし、朝比奈さんはショッピングもされているようです」
阪中「そうなんだ。古泉君はどこか行きたいところはある?」
古泉「いえ、それよりも少々話をしてもよろしいですか?」
阪中「いいけど、どんな話なのね?」
古泉「単刀直入に言います、阪中さんは彼のことが好きですよね?
阪中「えっ?か、彼ってだれかな〜・・・ハハハ」
古泉「キョン君ですよ、違いますか?」
阪中「・・・違わないのね・・・」
古泉「彼のことが好きなのはよろしいのですが、少々注意しておいてもらいたいことがあるのです」
811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 16:53:15.47 ID:1/7nNf5L0
古泉「まず、あまり涼宮さんの前で彼と話をしたりなどはやめていただきたいのです
理由はお分かりですよね?」
阪中「涼宮さんもキョン君好きそうだしね・・・」
古泉「そういうことです、身勝手なお願いですが、無駄な騒動を避けるためにもお願いします」
阪中「・・・わかったのね」
古泉「それと、出来れば涼宮さんに譲ってあげていただけませんか?」
阪中「さっきから聞いてたらひどいのね!いくら涼宮さんがキョン君を好きだとしても、そういうわけにはいかないのね!
私はキョン君と一緒にいちゃダメなの!?」
古泉「いえ、決してそういうわけではなく・・・」
阪中「じゃあ何?古泉君は人の恋愛に口をはさめるほどえらいって言うの?私には幸せになっちゃいけないって言うの?」
古泉「申し訳ありませんでした、忘れてください。・・・そろそろお昼ですし、喫茶店に戻りましょう」
815 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 17:08:25.73 ID:1/7nNf5L0
ハルヒ「全員戻った?じゃ、午後のグループ分けよ」
古泉「印なしです」
キョン「印ありだ」
阪中「印ありなのね」
みくる「先が折れてました〜」
長門「印なし」
ハルヒ「じゃああたしはみくるちゃんとね。いい!キョン!さぼってたら承知しないんだから!」
キョン「わかったよ。じゃあ行くか、阪中」
阪中「うん、よろしくなのね」
―――――――――
キョン「で、どこか行きたいところはあるか?」
阪中「特にないなぁ。キョン君は?」
キョン「俺も特に・・・」
阪中「じゃ、映画館でも行かない?新しく公開されたの、見てみたかったんだ」
キョン「映画ね、わかった」
824 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 17:31:10.25 ID:1/7nNf5L0
キョン(映画館へ入ったはいいが、ものすごい恋愛映画じゃないか・・・)
阪中(まさかこんな映画だったなんて・・・キョン君に変に思われたらどうしよう)
キョン(手とか握っちゃっていいのかなぁ、いや、でも俺たち付き合ってるわけじゃないし・・・)
阪中(手とか握られたらどうしよう・・・)
キョン(いや、でもこれはあれだろ、いっていい空気だろ、あとでなんかそんな感じだったとかって言い訳すればいいじゃん)
阪中(あっ・・・キョン君・・・手・・・)
キョン(嫌がられてないよな?大丈夫かな?)
阪中(あったかいなぁ・・・映画もうそろそろ終わりかな・・・?)
キョン(嫌がるそぶりはないな・・・でも、俺ってなんで手を握ろうって思ったんだろう・・・阪中のこと好きなのかな
この間もかわいかったし、わかんなくなってきたな)
キョン「終わったな、そろそろ時間もいい具合だし、駅前に戻るか?」
阪中「そうだね、戻ろうか・・・」
826 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 17:41:13.84 ID:1/7nNf5L0
キョン「さっきはいきなりごめんな」
阪中「さっき?」
キョン「ほら、映画の途中さ・・・」
阪中「ううん、いいのね。むしろちょっとうれしかったのね」
キョン「え?」
阪中「男の人にあんなことされたことなかったから・・・
逆に、あの状況でなにもされない方が、私って魅力ないのかなって思っちゃう」
キョン「そうか?それならいいんだ。今日は一日、お疲れだったな」
阪中「キョン君もね。今日は楽しかったのね」
キョン「なぁ・・・今度は二人でどこかに行かないか?」
阪中「えぇっ?」
キョン「いや、嫌ならいいん・・・」
阪中「嫌なんかじゃないのね!こちらからもお願いするのね」
キョン「そうか?じゃあ、またメールするから、その時に詳しいこと決めようか」
阪中「うん、わかった。・・・そろそろ駅だね」
830 名前:>>829ごめん、センズリしてました[] 投稿日:2008/12/26(金) 18:02:41.80 ID:1/7nNf5L0
ハルヒ「で、収穫は?」
キョン「ない。以上」
ハルヒ「使えないわねぇ・・・」
キョン「じゃあお前は何かあったのか?」
ハルヒ「ぐっ・・・」
キョン「そらみろ」
ハルヒ「まあいいわ・・・じゃ、今日は解散」
みくる「みなさんお疲れ様でしたぁ〜」
長門「話がある、少し残ってほしい」
832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 18:13:54.33 ID:1/7nNf5L0
キョン「いいけど話って何だ?」
長門「あなたは阪中のことが好き?」
キョン「ずいぶんいきなりだな?まぁ・・・確かに気にならんこともないが」
長門「情報統合思念体としては、あなたと涼宮ハルヒ以外が恋愛関係に落ちる以外は極力避けたいと思っている」
キョン「てことは何か?俺の恋愛は宇宙人様にも嫌われてるのか?」
長門「そう、出来れば涼宮ハルヒと交際してもらいたい」
キョン「あのな、長門。好きとか、嫌いとかは他人に強制されてできるものじゃないんだ
それくらいわかるだろう?お前は俺とハルヒをくっつけたがってるようだが、今ので逆に俺は阪中が好きなんだってはっきり自覚した。
すまんが、お前の期待に応えられそうにない
長門「私の期待はあなたと涼宮ハルヒが交際することではない、それはあくまで情報統合思念体の話
私という個体はあなたと阪中が交際することを望んでいる。がんばって」
キョン「長門・・・ありがとな」
長門「いい」
833 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 18:24:59.79 ID:1/7nNf5L0
長門「ちなみに、涼宮ハルヒはあなたに好意を持っている」
キョン「なっ・・・嘘だろ?」
長門「傍から見ていたら誰でもわかる、当事者が気付かないのは鈍感としか言いようがない」
キョン「よく言われるよ」
長門「それをどうするかはあなた次第。それだけ」
キョン「そうか・・・すまん」
prrrrrr prrrrrr
キョン「悪いな、電話かけて」
ハルヒ「何よ?」
キョン「お前には言っておかなきゃだめなことがあってな」
ハルヒ「・・・続けて」
835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/26(金) 18:33:12.54 ID:1/7nNf5L0
キョン「俺、阪中のことが好きなんだ」
ハルヒ「・・・それが・・・私と・・・何の関係があるのよ・・・」
キョン「団長には伝えておこうと思ってな」
ハルヒ「そんなこと・・・別に・・・どうでもいいわよ・・・
あんたがだれを好きだろうと、あんたが誰と付き合ってようと・・・」
キョン「そうか・・・そう言ってくれると助かる」
ハルヒ「だけどね・・ヒグッ・・・絶対・・・幸せになんなきゃ・・・グスッ・・ダメなんだから・・・」
キョン「ああ、がんばるさ・・・」
ハルヒ「・・・グスッ・・・別れたりなんかしたら死刑よ、死刑・・・」
キョン「おいおい、まだ付き合ってもないんだぞ?」
ハルヒ「わかってるわよ!もしフられちゃったりなんかしたら私のところに来なさい!下僕にしてあげるんだから!」
キョン「ははっ、下僕は嫌だな」
ハルヒ「じゃあ、絶対落とすこと、いいわね!」
キョン「おう、じゃあ、それだけだ・・・すまんな」
ハルヒ「いいわよ、それじゃ・・・」
836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 18:43:32.02 ID:1/7nNf5L0
prrrrr prrrrr
古泉「どうも」
キョン「やっぱりお前か。閉鎖空間ができたのか?」
古泉「ええ、それはもうものすごい勢いです」
キョン「やっぱりか、すまん」
古泉「いえ、いいんですよ。
お昼に阪中さんとペアになったときに、僕は阪中さんとあなたが交際してほしくないということを言ってしまいました。
そうしたら、阪中さんに私は幸せになっちゃいけないのと言われまして
そこで目が覚めたというか、気付かされたというか」
キョン「どういうことだ?」
古泉「僕たちは、世界のためだとかいって、結局はあなたを束縛し、自由を奪ってきた
あなたが望む幸せを奪い取り、涼宮さんと無理やりにでも恋仲にしようとしていた
だから、以前阪中さんが部室に来たとき、釘を刺すようなことを言ってしまいました
ですが、彼女に言われたことを受けて、それではいけないと思ったんです」
キョン「・・・」
古泉「あなたは一人の人間であり、あなたが望む形の幸福を追い求める権利を持っている
その幸福が、阪中さんであるならば、僕はあなたを全力で応援します」
838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/26(金) 18:55:09.35 ID:1/7nNf5L0
キョン「だけど、閉鎖空間は?」
古泉「御心配には及びません、僕だってプロです、これまでも閉鎖空間の処理なら何度もしてきました
全力で応援すると言ったばかりですし、気になさらず」
キョン「古泉・・・すまんな・・・」
古泉「それはこちらのセリフですよ、これまで、申し訳ありませんでした
ではそろそろ仲間も待っていますので、失礼します」
キョン「ああ、がんばれよ」
prrrrr prrrrr
キョン「阪中・・・」
阪中「どうしたのね?キョン君?」
キョン「今から会えないか?」
阪中「えっ?明日学校じゃダメなの?」
キョン「悪い、今がいいんだ」
阪中「わかったのね、○○駅の近くなんだけど、家はわかる?」
キョン「ちょっとわかんないな、すまん」
阪中「じゃあ、駅で待ってるから近くなったらまた電話して?」
839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 18:56:24.85 ID:1/7nNf5L0
どうやら友人が来るらしいので、しばらく書けません><
863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/26(金) 23:38:52.54 ID:1/7nNf5L0
prrrrr prrrrr
キョン「そろそろ着くぞ」
阪中「うん、わかったのね」
―――――――――――
キョン「悪かったな、こんな時間に」
阪中「別に気にしないでいいのね、でも、どうしたの?」
キョン「んとな・・・言いたいことがあるんだ・・・」
阪中「・・・どんなこと?」
キョン「なんて言うか・・・大事なことだ」
阪中「もう、それを聞きたいのに」
キョン「俺さ、阪中のこと、これまでただのクラスメイトの一人だと思ってた」
阪中「うん・・・」
キョン「ルソーのことがなかったら、きっと今でもさほど印象に残っていなかったと思う」
866 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/26(金) 23:52:22.68 ID:1/7nNf5L0
キョン「だけど、ルソーのことがあってから、少しずつ変わり始めたんだ」
阪中「・・・」
キョン「その子がなぜか、放課後SOS団の活動に来てて、週末には一緒に街へ行った
その時かな、俺、阪中のことが好きかもしれないって思ったの」
阪中「そうなのね・・・」
キョン「で、長門とか、いろんな人と話してるうちに、自分の中で阪中の存在がどんどん大きくなって・・・
はっきり、俺は阪中が好きなんだって気付かされた」
阪中「うん・・・」
キョン「俺は・・・阪中が好きだ、付き合ってほしい」
阪中「私もキョン君が・・・ヒック・・・好きです・・・こっちからも・・グス・・・、お願いします・・・」
キョン「いいのか・・・?ありがとう。でも泣かないでくれよ?嫌だったか?ははっ」
阪中「違うのね、私みたいなのが本当にキョン君と付き合えるなんて思ってなくて・・・
870 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/27(土) 00:00:31.62 ID:el6WirqA0
阪中「SOS団ってかわいい人ばかりじゃない?涼宮さんも、長門さんも、朝比奈さんも
そんな人たちと一緒にいるキョン君が、私なんか選んでくれるわけないって思ってて・・・」
キョン「そんなことないぞ。SOS団の連中には彼女らなりの良さが、お前にはお前なりの良さがあるんだ」
自身持てよ、少なくとも俺は、阪中はすごくかわいいと思うぞ?」
阪中「もうキョン君ったら、付き合ってすぐにお世辞?」
キョン「そんなことない、それなら証拠を見せようか?」
阪中「えっ・・・?」
キョン「嫌・・・だったか?」
阪中「ううん、うれしかった。ありがとう、キョン君」
876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/27(土) 00:15:17.47 ID:el6WirqA0
キョン「時間とか、大丈夫か?」
阪中「怒られてもいいのね、だから今はキョン君と一緒に居させて?」
キョン「わかったよ・・・ほら、手出せ」
阪中「うん・・・」
キョン「こうしたかった、こう・・・できたらなって思ってた」
阪中「私も。今、幸せだなぁ・・・」
キョン「俺も幸せだよ。俺が言うとなんか恥ずかしいけどな」
阪中「そんなことないよ・・・
私もね、実はキョン君って、ルソーのことがあるまでよくわかんなくて
でも、ルソーのために頑張ってくれたキョン君がかっこいいなって思って。それが始め」
キョン「おいおい、俺あの時かっこいいことなんかしたか?」
阪中「何言ってるの?すごくかっこよかったよ。涼宮さんが好きになっちゃう理由もわかったのね
それが理由かな、SOS団の部室に行ってみようって思ったの
だから、あの時言った理由は一部を除いて嘘なのね」
キョン「一部?」
阪中「言ったのね?イスを返しに行った時、興味があったって。
あれ、キョン君に興味があったってことだったのね」
878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/27(土) 00:22:50.16 ID:el6WirqA0
キョン「マジか・・・全然そんなことだって思わなかった・・・」
阪中「仕方ないのね。私だって気付かれないってわかってたし、こんな日が来るなんて思わなかったし
今でも現実じゃないんじゃないかって思っちゃうのね」
キョン「それはないぞ、これは確かに現実さ
夢であってたまるかよ」
阪中「だよね、うん、そうなんだよね・・・キョン君・・・好き、大好き・・・」
キョン「ああ、俺も大好きだ、阪中」
879 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/27(土) 00:29:21.64 ID:el6WirqA0
翌日
ハルヒ「やっと来たのね?キョン」
キョン「おう、おはようハルヒ」
ハルヒ「で、どうだったの?」
キョン「どうって・・・何がだよ?」
ハルヒ「あら?団長にそんなごまかしがきくと思ってるの?昨日のことはわかってるんだからね!」
キョン「おいおい・・・誰にも話してないはずなんだがな?」
ハルヒ「あ、やっぱり何かあったんじゃない!話しなさい!」
キョン「こんなものに引っかかってしまうとは・・・
ま、あの後阪中と会ってな、自分の気持ちを打ち明けたよ」
ハルヒ「へぇ〜・・・で、どうだった?」
キョン「どうやら、お前のお世話にはならなくて済みそうだ」
ハルヒ「よかったじゃない!おめでとう!」
キョン「お前が素直に祝ってくれるなんて予想もしなかったな」
ハルヒ「何言ってるの!団長として団員の恋の成就をほめてやらないわけがないじゃない!」
881 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/27(土) 00:39:16.87 ID:el6WirqA0
古泉「んっふ、ちょっとよろしいですか?」
キョン「お前も来たのか、どうした?」
古泉「いえ、ちょっと仲良くトイレにでもどうかと思いまして、お誘いに上がりました」
キョン「おい・・・本当にトイレだけか?」
古泉「当然ですよ、あなたは僕を何だと思っているのですか?」
キョン「珍しいことを言われたからな、すまん」
――――――――――
古泉「さて、昨日の夜の話をしますか」
キョン「迷惑掛けたみたいだな」
古泉「いえ、きっと心配されているほどではありません。
ある時刻をきっかけに神人たちは少しずつ弱まっていきました
おそらく、涼宮さんに中で何かが吹っ切れたのでしょう。あんなのよりいい男を見つけてやるといった具合にね
そしておそらく、今はあなたと阪中さんを応援していますよ」
キョン「どうやら、今朝の様子を見てるとそんな感じだったしな」
古泉「もちろん、僕もですがね」
キョン「お前には世話になりっぱなしだな。ほんと、感謝してるよ」
古泉「いえいえ、阪中さんと仲良くしていただければ、それが一番です」
882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/27(土) 00:47:53.89 ID:el6WirqA0
古泉「ところで、今日のSOS団はどうなさるんですか?」
キョン「もちろん行くさ、それとこれとは別だ」
古泉「わかりました、ではまた放課後に」
―――――――――――
キーンコーンカーンコーン・・・
ハルヒ「キョン何してるのかしら・・・」
古泉「まぁまぁ、彼にも用事がありますよ」
長門「おそらく彼はもうすぐ来る」
みくる「あわてちゃだめですよぅ」
キョン「みんな遅くなってすまんな。ちょっとお客さんだ」
阪中「えへへ、お邪魔してもいいのね?」
おしまい
883 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/12/27(土) 00:49:31.82 ID:el6WirqA0
以上になります、読んでくださった方、お疲れ様でした
保守してくださったかた、ありがとうございました
初めてこういうの書いたんですが、思っていた以上に大変ですw