1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 22:26:41.80 ID:g6cYrv2g0
かがみ「二度と口聞かないから!」
バタン!
つかさ「あ、おね……」
つかさ「ふんだ。いいもん……」ウルウル
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 22:53:17.78 ID:o3VrKiE60
こなた「かがみおはよー」
かがみ「おっす、こなた〜」
こなた「あれ〜? 今日はつかさと一緒じゃないの?」
かがみ「さあ? 今頃まだ布団で寝てるんじゃない?」
こなた「え、何で起こしてあげなかったの? つかさ遅刻しちゃうじゃん」
かがみ「いいのよ!つかさのことなんて!」
こなた「かがみ?どしたの?」
かがみ「どうもしないわよ! それより、バス来たよ!」
こなた「う、うん…」
かがみ「こなた!つかさ待ってたら私達まで遅刻するよ!?」
こなた「分かったよ…」(かがみ、何怒ってるんだろう?)
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 23:03:13.55 ID:o3VrKiE60
こなた「…あれ? つかさ、先に学校来てたの?」
つかさ「こなちゃんおはよ〜 うん、今日はついつい早く起きちゃったから、たまにはいいかな〜、って」
こなた「かがみより早く学校に来るなんて、今日は雪でも降るんじゃないの?」
つかさ「う…私だっておねえちゃんより早く起きる時もあるよ〜?」
こなた「だったら今日も二人一緒で来ればよかったのに」
つかさ「…た…だって、…は…しょに」
こなた「つかさ?」
つかさ「え?ううん! なんでもないよ〜!」
こなた「そ、そう?」(つかさとかがみ、どうしちゃったんだろう?)
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 23:14:29.60 ID:o3VrKiE60
みさお「あれ〜? 柊〜、今日はちびっこのところ行かないのか〜?」
かがみ「私がここのクラスに居るのがおかしいか?」
みさお「だってさ、いつも休み時間になるとすぐ、ちびっこのクラスまで走って行ってるじゃんか〜」
かがみ「なっ! そ、そうだけどさ! 走ってはいないだろ!」
あやの「でも、柊ちゃんが休み時間に自分の席にいるなんて、珍しいよ」
かがみ「み、峰岸… だ、だって、ほら! このラノベの新刊が出たから、休み時間にゆっくり読みたいのよ!」
みさお「新刊〜? それ二週間前から読んでるよな〜 まだ読み終わらないのか?」
かがみ「そうよ! まだよ、まだ! 好きなものほど、時間をかけてじっくり読みたいじゃない!」
あやの「柊ちゃん…」
かがみ「な、なによ峰岸…?」
あやの「最近、泉ちゃんに似てきてない?」
かがみ「なっ! そ、そんなこと無いわよ! 私はラノベだけだし、こなたみたいに色々知ってるわけじゃ…」
みさお「柊〜、そういう所も含めて似てきているような気がするけどな〜」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 23:23:32.79 ID:o3VrKiE60
こなた「かがみ遅いな〜」もぐもぐ
つかさ「……」モグモグ
こなた「かがみ、どうしちゃったんだろう? 何時もなら昼休みになって数分でこっちに来るのに」もぐもぐ
つかさ「……」モクモグ
こなた「つかさ〜?かがみ遅いよね? 何やってるんだろう」
つかさ「……」モグモグ
こなた「…つかさ?」
つかさ「えっ!? ど、どうしたの、こなちゃん?」
こなた「どうしたの、って聞きたいのはこっちだよ〜」
「かがみ、どうしちゃったのかな、って…つかさなら何か知ってそうだからさー」
つかさ「わたしっ? う、う〜ん…今日は日下部さん達と一緒にご飯食べているんじゃないかな〜?」
こなた「そなのかな〜? …つかさ、私ちょっとかがみの様子見てくるね」だっ!
つかさ「えっ…こ、こなちゃん?」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 23:35:05.47 ID:o3VrKiE60
かがみ(やっぱり屋上は寒いわね…)もぐもぐ
かがみ(やっぱりつかさのお弁当の方が美味しいな…)もぐもぐ
かがみ(ううっ…寒い)もぐもぐ
ガチャ…
みゆき「…あ、かがみさん? どうしたんですかこんなところで?」
かがみ「みゆきっ!? みゆきこそ、どうしてこんなところに来たのよ!?」
みゆき「はい、この時期は空が澄んでいて綺麗なので、昼休みに一度、眺めに来るんですよ」
かがみ「そうなんだ… あ、ほんとだ、雲も綺麗…」
みゆき「…でも、かがみさんは屋上で…一人でお弁当食べていてどうしたんですか?」
「教室で泉さんとつかささんと一緒にお昼食べたほうが…」
かがみ「いいのよ、今日はここで…」
みゆき「泉さんも言ってましたよ? 今日のかがみさんは少し何時もと違う、と…」
「どうなされたんですか?」
かがみ「ん…みゆきならいいか…」
みゆき「なんでしょう?私が力になれることなら協力しますよ?」
かがみ「実は、その… つかさと…」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 23:44:41.09 ID:o3VrKiE60
こなた「あれー? かがみ居ないや…」
あやの「泉ちゃん? 何か用?」
こなた「ん、かがみの様子を見に来たんだけど…」
みさお「柊か? そっちのクラスに行ってるんじゃないのか〜?」
こなた「ううん、今日はまだ来てないんだよ」
あやの「でもさっき柊ちゃん、何時もどおりお弁当持って教室出て行ったよ?」
こなた「え? でも…」
みさお「まさか… 柊、男と二人で弁当食べてるのかっ!?」
こなた「ま、まさか〜! 私のかがみに限ってそんなことは無いよ〜」
みさお「抜け駆けかもしれないぞ〜? ウチの柊に何かあったら大変だ! 探さないと!」
あやの「…でも柊ちゃん、どこ行ったんだろう?」
こなた「お弁当を食べる場所といえば…定番のところがあるじゃん!」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 23:52:31.25 ID:o3VrKiE60
がちゃ…バタン
こなた「んー 居なかったか…」
みさお「こんなとこにいるわけねーだろ〜? 真面目に探せよ〜!」
こなた「でも、一人でお弁当食べる場所といったら、ここだと思ったんだけどなー」
あやの「泉ちゃん、ここではさすがに誰も食べないと思うよ?」
こなた「…そうなると、やっぱり男と一緒?」
みさお「くそう! ウチの柊を男なんかに取られるなんて!」
こなた「私のかがみが選んだ男…興味はあるかな〜?」
みさお「なら早く探そうぜー! ウチの柊を!」
こなた「そだね〜 私のかがみを!」
みさお「ウチの!」
こなた「私の!」
あやの「早くしないと、休み時間終わっちゃうよ…」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 00:05:36.50 ID:18ZmxUP90
かがみ「…ってワケなのよ、それでつかさと口きかないようにしているの」
みゆき「…ふふっ」
かがみ「なっ! わ、笑うなっ! 私には大問題なんだからね!?」
みゆき「ごめんなさい、でも、その、あまりにも可愛いかったもので」
かがみ「でもまあ、私もいきなり怒鳴って少しは反省しているわよ…」
みゆき「それならもう、つかささんを許してあげても良いのではないでしょうか?」
かがみ「それとこれとは別よ! 私はつかさをまだ許すつもりは無いわよ」
『ほんとにこんなとこに居るのかー? もう11月だぞ?』
『みさきちは分かっちゃいないなぁ〜 寒空の下、二人で食べるのがいいんじゃないか〜』
かがみ・みゆき「!!?」
がちゃ…
みさお「私にはわかんねーよ…」
こなた「んーみさきちはまだそういう経験無いからねぇ〜」
あやの「…あ、柊ちゃんと…高良ちゃん?」
かがみ「はぁ… あんたたち、一体なんでここに…」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 00:18:17.18 ID:18ZmxUP90
つかさ(こなちゃん遅いなぁ… もうすぐ予鈴鳴っちゃうのに…)
つかさ(ゆきちゃんもまだ帰ってこないし…)
つかさ(やっぱりおねえちゃんとお弁当一緒に食べたいな…)
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン…
つかさ「あ…予鈴鳴っちゃった 次は移動教室だから、もう行かないと…」
『やっぱりかがみはツンデレじゃないか〜』
『だからツンデレ言うな!』
『かがみさん、そんなに大きな声出さなくても…』
つかさ(…階段の上から聞えるの、おねえちゃんたち?)
『ツンデレって言う意味、最近分かってきたような気がするなー』
『みさちゃんまで… 確かに柊ちゃんは素直じゃないところあるけどね』
『だから違うって言ってるだろ!』
つかさ(皆居るの? 何していたんだろう…?)
こなた「おおっ!コレだよコレ!」
かがみ「もういい…昼休みに折角疲れとったのに、があんたのせいで台無しだ… あ」
つかさ「おねえちゃん…」
かがみ「つ、つかさ…」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 00:28:52.27 ID:18ZmxUP90
つかさ(なんで? なんでみんな気まずそうな顔してるの? 私に見られたら不味いことだったのかな…)
つかさ「こ、こなちゃん、ゆきちゃん、早くしないと次の移動教室に間に合わないよ?」
こなた「つかさー、次の時間は移動教室じゃないよー?」
つかさ「え、でも時間割だと…」
みゆき「今朝、先生の都合で予定が変更になりましたよ 今日の授業は自習なんですよ」
つかさ「ええっ! 知らなかったよ〜!」(朝は他のこと考えていたから全然記憶に無いよ…)
かがみ「まったく、こなたはしっかり聞いてるのに、つかさは聞いてなかったの?」
つかさ「っ…!」
こなた「かがみー、それ遠まわしにすごく私にとって失礼なこと言ってるよね?」
かがみ「そういう意味じゃないわよ! つかさがあまりにも集中力が無い、って…」
みさお「…柊ー」チョンチョン
かがみ「ん?何よ?」
あやの「…妹ちゃん」
かがみ「あ…」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 00:41:17.20 ID:18ZmxUP90
つかさ「ううっ… えうっ…」ウルウル…
こなた「つ、つかさ、どしたのさ…?」
つかさ「うっ・・・ううっ……くせにっ…」ポロ、ポロ…
みゆき「つかささん…?」
つかさ「私のっ…ううっ…私の気持ちも分からないくせにっ…」ポロポロ
あやの「妹ちゃん、柊ちゃん、今言ったことは冗談だよね?」
かがみ「じ、冗談なワケないじゃない! 注意しただけよ? いきなり泣かれても私だって困るわよ!」
みさお「…柊、だから言いすぎだってば…」
つかさ「ううっ…! ううっ…! ひっく…」ポロポロポロ…
生徒A『なんだなんだ?』
生徒B『あれ、B組の柊じゃね?』
生徒C『泣いてるぞ… なにしてんだよあいつら…』
つかさ「っ・・・! ひっく…っ ううっ…おねえちゃんなんて! 大ッ嫌い!!!」だっ!
かがみ「つ、つかさ!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 00:53:58.50 ID:18ZmxUP90
かがみ「待ちなさいよ!」だっ!
つかさ「っ…!」タッタッタッ
かがみ「待て、って!」ぐいっ
つかさ「おねえちゃん、やめてよ! 放して!」
かがみ「訳分かんないわよ! いきなりそんなこと言われても分からないじゃない!!」
つかさ「…っ! 分からないって…! おねえちゃんは何も悪くないの? 私だけ悪いの!?」
かがみ「そ、それはっ…! でもつかさだって…」
キーンコーンカーンコーン…
つかさ「…放してよ! 放して!」ぶんっ! だっ!
かがみ「あっ…!つかさ!待ちなs」
桜庭先生「おい柊姉、もう授業の時間だぞ? 教室入れ〜」
かがみ「で、でもつかさが…」
桜庭先生「自分の教室に帰ったんじゃないのか〜? 峰岸と日下部も、いいから早く教室に戻れ」
かがみ「はい…」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 01:01:44.21 ID:18ZmxUP90
こなた(つかさ、教室に戻ってないけど、どこ行ったんだろう…)
みゆき(もう先生が来てしまいます… つかささん…)
黒井先生「それじゃあ授業をー…って、あれ? 柊はどうした?」
こなた「えっと…つかさは…」
みゆき「つかささんは体調が悪いみたいなので、保健室に行きました」
黒井先生「そっか〜風邪か? 皆も気い付けやー」
「それじゃ、今日は授業始めるで って言っても、自習なんやけどな」
こなた(みゆきさん、ナイス!)
みゆき(でも、どうしましょう… これではつかささんを探しに行けません…)
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 01:12:54.28 ID:18ZmxUP90
ひより「はぁっ…つ、辛いッス…地獄ッス…!」
ゆたか「た、田村さん…! も、もうっ…もうすこしだよ、がんばろ〜?」
ひより「もう無理ッス… インドア派の私にとって、マラソンは拷問以外の何物でもないッス…」
みなみ「…田村さん、あと半周…がんばって」
ゆたか「みなみちゃんは、はぁっ…やっぱり余裕なんだね〜」
みなみ「…これくらいなら……あ」
ゆたか「あれ? あそこに居るの、つかさ先輩?」
ひより「授業中なのに、どうしたんスかね…?」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 01:24:58.66 ID:18ZmxUP90
つかさ「ううっ…えぐっ…ひっく…」ポロポロ…
つかさ(昨日だってそう、私ばっかり… なのに、何でおねえちゃんに怒られるの? 何で? そんなに私のこと嫌いなのかな…?)
つかさ(嫌いだよ… 私だってお姉ちゃんのこと嫌いだよ…!)
つかさ「ううっ…ひっく…」
『お姉ちゃんのお友達の、つかさ先輩ですよね…?』
『…こんなところで…どうしたんですか?』
つかさ「んっ!?」 ゴシゴシ
つかさ「ゆたかちゃんと、みなみちゃん…二人も、何でこんなところに?」
ゆたか「はい、マラソンをしていたら、校舎の影に居るつかさ先輩が目に入ったので…」
みなみ「…ゆたかと保健室に行くって言って…授業を抜け出してきました…」
つかさ「そっか〜、でも、私はなんでもないよ? ちょっと気分が悪かっただけだよ」
みなみ「……そうですか…でも私には…つかさ先輩が泣いているように見えました…」
つかさ「…やっぱり、見られちゃったよね…」
ゆたか「つかさ先輩、どうしたんですか? できることがあれば、私達が協力しますから!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 01:42:41.55 ID:18ZmxUP90
ゆたか「そんなことがあったんですか…」
みなみ「…かがみ先輩は…少し言いすぎですね…」
つかさ「…だから、お姉ちゃん…嫌いだよ…」
みなみ「でも…」
みなみ「でも、かがみ先輩は…もう怒っていないかもしれません…」
ゆたか「えっ!? みなみちゃんは何でそう思うの?」
みなみ「だって…かがみ先輩なら…自分が悪かったことは自覚していると…思う…」
「それを…その………素直に言えない…だけではないでしょうか…」
つかさ「……そうかもしれないけど…でも…酷いよ…ううっ」ポロポロ…
ゆたか「つかさ先輩…」
つかさ「ありがと、ゆたかちゃん、みなみちゃん…でも、もう少しだけ、一人にさせて…」
みなみ「……わかりました」
みなみ「でも…次の授業には…出てください…きっと先輩方が心配しています…」
つかさ「……ひっく、ううっ…ひっく…」
みなみ「……」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 01:54:11.50 ID:18ZmxUP90
キーンコーンカーンコーン…
こなた「結局、今日はつかさ戻ってこなかったね…」
みゆき「はい…もう帰られているのではないでしょうか…」
かがみ「おっすー、…つかさ、戻ってきてないみたいね」
みゆき「かがみさん…」
こなた「かがみ…」
かがみ「…分かってる、もう私の頭も冷えたわよ」
みゆき「それならいいんですけど、もう笑い事では済まなくなっていますよ?」
かがみ「ええ…つかさには本当に悪いことしたわ…つかさに会って、謝りたい…」
こなた「最初はつかさが悪かったみたいだけど、今日のかがみはちょっとおかしいよ…」
かがみ「…そうね、どうかしてた…反省する… つかさ、どこ行っちゃったのかな…」
こなた「カバンもあるし、まだ学校に居るんじゃないかな? 探してみよう!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 02:02:51.00 ID:18ZmxUP90
かがみ「あ、携帯!」
こなた「ううん、さっき私がかけたけど、携帯カバンの中に入れっぱなしみたい」
かがみ「そっか… つかさ、一回先生に取られたから、気を付けているのね…」
みゆき「このままでは、つかささんを探すのに時間が掛かりそうですね」
こなた「そだね…それじゃあ手分けして探そっか」
みゆき「それなら私が校舎を探します」
こなた「じゃあ私は特別教室と体育館の方見に行ってみるよ」
かがみ「私は、外ね わかった、それじゃあ見つかったら携帯に連絡する」
こなた「おk〜!」
みゆき「それではまた後ほど、つかささんが見つかったときに!」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 02:13:36.30 ID:18ZmxUP90
こなた「うーん…やっぱり何処も鍵閉まってるよね…」
『あ、泉先輩! こんにちわッス!』
こなた「あ、ひよりん! 部活中だったの?」
ひより「はいっ、そうッス! 泉先輩はどうしたんッスか? こんな時間まで学校に残ってるなんて」
こなた「そだ、ひよりん、つかさ見なかった?」
ひより「柊先輩ッスか? 柊先輩なら…」(あれって…小早川さんたちから何も聞いていないけど、教えていいのかな?)
こなた「ひよりん、何か知ってる?」
ひより「んー、いや、ごめんなさいッス… 私は知らないッス…」
こなた「そっか… もしつかさ見つけたら、私達が探してるってことだけ伝えておいてくれないかな?」
ひより「分かったッス! 了解ッス!」
こなた「それじゃ私は他のところ探してくるよ、ひよりん、またね! 新刊楽しみにしているよ〜」
ひより「任せてくださいッス! ……もしかして、教えたほうが良かったのかな?」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 02:23:28.07 ID:18ZmxUP90
みゆき(やっぱり他の学年の教室には居ませんよね…まだ残っている方も結構居るみたいですし…)
みゆき(ここには居ないみたいですね…一旦教室に戻りましょう…)
……
みゆき「…そんな」
みゆき(つかささんのカバンが無くなっている…)
みゆき(いつの間にか戻ってきたのでしょうか…?)
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 02:32:45.67 ID:18ZmxUP90
つかさ「みなみちゃん、ゆたかちゃん、ありがとう」
みなみ「…途中でみゆきさんに見つかりそうになりましたが、他には誰にも…見つかっていないと思います」
ゆたか「ちょっとドキドキしちゃった… つかさ先輩、本当にいいんですか?」
つかさ「うん、今のうちに帰ることにするよ、これならお姉ちゃんとも顔あわせずに済むから」
みなみ「そうですか…つかさ先輩に教えてもらった靴箱を確認しましたが…泉先輩とみゆきさんは学校に居るみたいです…」
つかさ「それなら、お姉ちゃんも学校に居るよね…」
つかさ「…二人とも、本当にありがとう、それじゃあ、またね」
ゆたか「はい、さようならつかさ先輩!」
みなみ「それでは…また…」
かがみ「…やっぱり居ないわね…」
かがみ「ん? …あれは…つかさっ!?」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 02:41:52.26 ID:18ZmxUP90
『まちなさーい!!』
つかさ「? おねえちゃんの声…?」
『まちなさい!つかさー!』
つかさ(やっぱりおねえちゃんだ…! 何で見つかっちゃったんだろう?)
ブロロロロ…
つかさ(あ、やっとバス来た…! 早く、早くしないとおねえちゃんに追いつかれる…!)
かがみ「つかさー! ちょっと、ちょっと待ちなさいよー!」
がちゃんっ!
つかさ(っと、早く、早くドア閉まって…!)
『つかさっ! 帰るのっ? 少しくらい、待っていてもいいじゃない…!』
ガタガタ…がっちゃんっ!
かがみ「ちょっ!! つかさ、待ちなさい! そのバス、待ちなさいよー!!」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 02:49:47.48 ID:18ZmxUP90
かがみ「ってことで、次のバスでもう帰ることにするわ」
『そっか、分かったよ 私とみゆきさんもすぐ後を追うから、先にバス乗ってつかさ追いかけて!』
かがみ「ありがと、こなた それじゃあまた後でね」 ピッ
かがみ(あと…8分…)
かがみ(つかさとのバスとは15分の差…駅で会うのも厳しいわね…)
かがみ(どっちにしても、つかさ会えるのは家になりそうね)
……。
かがみ(あと1分…)
ブロロロロ…
かがみ(やっと来た! つかさ…待ってなさいよ…))
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 02:58:22.20 ID:18ZmxUP90
かがみ「ただいま!」
みき「おかえりなさい そんなに焦って、どうしたの?」
かがみ「お母さん、つかさは!?」
みき「つかさ? つかさならさっき帰ってきたけど…ってかがみ?」
コンコン!
かがみ「つかさ、居るの?」
コンコンコン!
かがみ「つかさ、入るわよ? いい?」
がちゃ…
かがみ「つかs… あれ? 居ない…? ん?」
かがみ「これは…何だろう?」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 03:11:26.41 ID:18ZmxUP90
つかさ(またおねえちゃんと一緒に、巫女の仕事お手伝いしたいな…)
つかさ(おねえちゃん…)ポロ…ゴシゴシ
つかさ(おねえちゃん…何で、何であんなに怒るの…)
つかさ(…おねえちゃん…)ポロポロ…ゴシゴシ…
つかさ(やっぱり…どんなことがあってもおねえちゃんのこと、好きなのに…)ポロポロポロ…
ちゃりんっ…パン、パンッ!
つかさ「もう一度、もう一度だけ、おねえちゃんと仲良くなりたい…おねえちゃんと仲良くなりたい…」
つかさ「おねえ、ちゃんとっ…っう…ひっく…」ポロ…
つかさ「おねえちゃんとっ…なかよく・・・」ポロポロ…
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 03:22:09.46 ID:18ZmxUP90
『…つかさ』
つかさ「んっ!!?」ゴシゴシ
かがみ「つかさ、こんな時間に…何やってるのよっ…」
つかさ「おねえ、ちゃん…」
かがみ「…少しくらい、私の話聞いてくれたっていいじゃない…」
つかさ「だって!だっておねえちゃん! 私のこと怒ってばかりで…! そんなおねえちゃんはっ…嫌いだよ!」ポロポロ…
かがみ「つかさ…」
つかさ「優しいおねえちゃんがいいよぉ… 一緒に勉強したり、一緒にゲームやったり、一緒にお菓子作ったり…」
つかさ「一緒にっ…っひっく…やさしいっ…おねえちゃんとっ…ひっく…一緒にっ…居たいよ」ポロポロポロ
かがみ「…つかさ、……その」
かがみ「…ごめん、ね…ごめんね」
ぎゅうっ!
つかさ「お…おねえちゃん…っ…」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 03:33:56.70 ID:18ZmxUP90
かがみ「ごめんね、つかさ…本当に、ゴメンね…」
つかさ「ううっ…ひっく…おねえちゃん…!」
かがみ「昨日もそうだし、今日も… つかさは、つかさは悪くないから…悪いのはすぐ怒っちゃう私だから…」
つかさ「ごめんね、おねえちゃんっ…っく…昨日は私が悪かったよ…ごめんねおねえちゃん…」
かがみ「つかさ… つかさはやっぱり優しいね、私とは大違い…」ポロッ…ポロ…
つかさ「そんなっ…ことないよっ… おねえちゃんの方が…」
つかさ「今日は怖かったけどっ… 何時もはおねえちゃんの方が、ずっと優しいよ…」
かがみ「そう言ってくれるつかさが一番よ…」
かがみ「つかさみたいな妹が居て、私幸せだよ…」
つかさ「わたしもっ…ひっくっ…おねえちゃんが一番好き…」
かがみ「ありがと、つかさ…私もつかさのこと大好きよ」
つかさ「おねえちゃんっ…ひくっ…おねえちゃんっ!!」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 03:53:36.55 ID:18ZmxUP90
………。
かがみ「ほら、いつまで泣いてるんだ? もうそろそろ帰らないと、お母さん達心配するよ?」
つかさ「うんっ…ひっく…もう、もう大丈夫だよ…」ゴシゴシ
かがみ「それとつかさ、これ部屋に落ちてたよ」
つかさ「あ…これ…」
かがみ「お母さん達から貰った、つかさの高校合格祈願のお守り…つかさ、いつも持っていたんだね…」
つかさ「うん…何時も、制服のポケットに入れてるんだ… さっき急いで着替えたから、落としたのに気がつかなかったよ」
かがみ「実はね、私も……ほら、つかさと一緒に貰ったお守り、何時も持ってるのよ」
「二人で合格したとき、これからも一緒だね、ってつかさが言ったの、まだ覚えているよ」
つかさ「うん…私すごく頑張ったよ、おねえちゃんと一緒の学校行きたかったから…」
かがみ「だから、私もずっと持ってた… つかさとこれからも一緒に居られますように、って…」
「でも、高校受験の時に使い果たしちゃったのかもね クラスまでは一緒になれなかった」
つかさ「でも…おねえちゃんも持っていてくれたんだもん…今までも、これからも、ずっと、ず〜っと、一緒だよね!」
かがみ「うん、ずっと一緒、これから離れることがあっても、私とつかさは双子の姉妹、生きてる限り、ずっと一緒よ!」
かがみ「つかさ…大好き!」
つかさ「私も、おねえちゃんのこと、大好きだよっ!」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 04:15:26.12 ID:18ZmxUP90
……。
かがみ「あ、帰るついでに、コンビニよっていこっか」
つかさ「あ…昨日はごめんね…だから今日は私が買うよ〜」
かがみ「そんなに気を使わないでいいよ、つかさを泣かせちゃった私が責任あるんだからさ」
つかさ「でも…昨日勝手に食べちゃったのは私だから…」
かがみ「う〜んそうね… それじゃあ、二人で一個ずつ買えばいいかな」
つかさ「でもおねえちゃん、一箱も食べて大丈夫?」
かがみ「い、いいのよ! 今日は走ったりしてカロリー消費したから!」
つかさ「でも…ダイエット成功したからってすぐ食べるのは危ないよ〜」
かがみ「いいの! 昨日食べられなかったんだから! ほらつかさ、コンビニまでダッシュ!」
つかさ「ええっ!? おねえちゃん、もう気にしなくても大丈夫だよ〜! おねえちゃん、まって〜!」
かがみ「はやくしないと、つかさの分のポッキー、買占めちゃおうかな〜!」
〜 終 〜
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 04:24:10.10 ID:18ZmxUP90
…で、終りです
読んでくれた方々、支援してくれた方々、本当にありがとう
ただ、パティを出すのは…無理でした
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/23(日) 12:30:43.50 ID:18ZmxUP90
イラストまで…ありがとうございます
でも、>>1と>>3は別人なんです