17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 00:33:40.08 ID:BUVMiz2mO
男「なんだよいきなり」
こなた「いや〜クリスマスってなんかドキドキしない?」
こなた「あの独特の空気とかさ、私結構好きなんだよね」
男「そういうもんなのか?」
こなた「ネトゲとか漫画がクリスマス仕様になったりするともうね」
男「…余計わからん」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 00:43:48.40 ID:BUVMiz2mO
こなた「男はさ、なんかないわけ?」
男「え?」
こなた「その…クリスマスの予定とか」
男「そんなもんないな」
男「冬休みだし、男友達とどっか遊びに行くか家で1日ごろごろしてるよ」
こなた「…!そうなんだ」
こなた「一人身の寂しいロンリークリスマスってわけですかい」
男「怒るぞ」
こなた「あははは」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 00:51:16.67 ID:BUVMiz2mO
こなた(予定、ないんだ…)
こなた(クリスマスは…確かバイト入ってた気がする)
こなた(なんとかして休めないかな…)
男「それよりさ、今日帰りに本屋寄ってかね?」
こなた「んあ、おk」
こなた(とりあえず男になんかアクション起こしとかないと)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 01:14:47.48 ID:BUVMiz2mO
本屋
男「お、新刊残ってるわ、ラッキー」
こなた「ああ、それ私も買おうっと」
男「あれ?こなたこれ読んでたっけ?」
こなた「最近読み始めたんだよね−」
こなた「ネットでも面白いって人気だったし」
男「へぇ、そうなのか」
こなた(男との話題合わせのためなんて…言えないよねぇ)
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 01:21:00.21 ID:BUVMiz2mO
男「わざわざ付き合ってくれてありがとな」
こなた「いえいえ、こちらも買いたい物買えたしね〜」
男(…確かに、話を持ち出した俺よりも買ってるしな)
男「そんじゃ、帰るとしますか」
こなた「しますか」
こなた(しまった…つい買い物に夢中で話すタイミングが…)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 01:27:02.54 ID:BUVMiz2mO
駅
男「何と言うか、最近いきなり寒くなっなよな」
こなた「そ、そだね」
男「もうそろそろコートとか出さないと、登下校中に凍死しちまいかねん」
こなた「うん…」
男「…」
こなた「…」
男(なんだ…?いつもよりノリ悪いな)
こなた(うああ、ゲームならどうってことないのに)
こなた(リアルだとさすがに緊張するよ…)
男(寒いのか?)
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 01:32:29.09 ID:BUVMiz2mO
電車内
こなた「やっぱりさ、ああいう漫画のありきたりな展開はダメだと思うんだよね」
こなた「せっかくキャラはたってるんだから、それを生かさないと…」
男「まぁ、見たことないような展開も見てみたい気がするな」
こなた「だよね、それに…」
男(イマイチ要領を得ないが、情熱はひしひしと伝わってくるな)
男(…いつものこなた、かな)
こなた(うあああ逆に話すの止まらなくなったああああ)
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 01:36:56.30 ID:BUVMiz2mO
次は−
男「お、んじゃ俺降りるから」
こなた「へ?ああ、うん」
男「あ、あと俺今日はネトゲ入れないから」
男「妹が学校の課題とか言って俺のパソコン占領しだしてさ…」
こなた「うん、わかった」
男「じゃ、また明日」
こなた「ばいにー」
こなた「…」
こなた(…明日言えばいっか)
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 01:40:46.44 ID:BUVMiz2mO
こなた宅
こなた「…」カチャカチャ
こなた「…」カチャカチャ
こなた(なーんかやる気出ないなぁ)
こなた(…男がいないから、かな)
こなた(うはっ、我ながら乙女過ぎっ)
こなた(…もう寝よう)
こなた(そんで、明日はちゃんと男に言おう)
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 01:46:34.92 ID:BUVMiz2mO
男「なあ妹−、30分でいいから変わってくれないか?」
妹「ゴメン…もう少し」
男「…風呂でも入ってくるかな」
〜1時間後〜
男「やっと出ていってくれたよ…」
男「さてこなたは…」
男「…ログインしてないのか」
男(ま、今日はやらないって言っちゃったしな)
男「俺も寝るか」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 01:52:29.68 ID:BUVMiz2mO
翌朝、学校
男「おっす、こなた」
こなた「んあ−、おはよ−」
男「…どうしたんだよ、凄い顔して」
こなた「いやぁ、昨日はあまり眠れなくてさぁ」
こなた(乙女ってのも考えものだね…)
男「…ふ−ん」
男(でもこなた、昨日見たときはログインしてなかったよな…?)
男(ってことは…)
男(アニメか)
男「ま、ほどほどにな」
こなた「ふっ!?」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 01:58:58.54 ID:BUVMiz2mO
昼休み
つかさ「こなちゃーん、一緒にご飯食べよう?」
こなた「いいよ−、みゆきさんもおいで−」
みゆき「では、ご一緒させていただきますね」
こなた(男は…)
こなた(…あっちで友達と一緒か)
男「あはは、それはないな−」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 02:03:55.23 ID:BUVMiz2mO
つかさ「そしたらお姉ちゃんがさ−」
みゆき「本当ですか?」
こなた(…なに話してるんだろうな)
男友「うちのクラスって中々女子のレベル高いと思わないか?」
男「ん、ああそう言われれば…」
こなた「!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 02:08:16.38 ID:BUVMiz2mO
こなた(こ、これはチャンスでは…)
こなた(いや、なんのチャンスかと聞かれたら別にどうということもないんだけど)
男友「だろ?でさぁ…ぶっちゃけ、おまえは誰だと思うよ?」
男「何が?」
男友「1番可愛い、ってやつ」
男「ん−、そうだな…」チラッ
こなた「!!」バッ
こなた(目、合った…?)
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 02:10:54.86 ID:BUVMiz2mO
こなた(うわあああヤバイよどうしよう…)
こなた(もし、もしだよ?もしこれで男が…)
こなた(…)ドキドキ
つかさ「〜が臭くってさぁ」
男「…柊さん、かな」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 02:14:27.59 ID:BUVMiz2mO
こなた(…え?)
男友「おお!男もそう思うか!」
男「まぁな、高良さんも結構きれいだけど…」
男友「彼女にするなら柊だよな〜」
こなた(…うん、まぁ、そだよね)
こなた(つかさって可愛いもんね)
つかさ「ゆきちゃんそれってどんだけ〜w」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 02:21:34.25 ID:BUVMiz2mO
みゆき「…こなたさん?どうかしましたか?」
こなた「へ?ああうんだいじょぶだよ−」
こなた(みゆきさんも綺麗だしスタイルいいし…)
こなた(…なんか、こういうのってリアルだとヤだな)
つかさ「こなちゃん朝から調子悪そうだったしね−」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 02:29:37.64 ID:BUVMiz2mO
放課後
つかさ「こなちゃ−ん、一緒に帰ろ−」
こなた「うん、帰ろ−」
こなた(なんか…いろいろと考えながら1日終わっちゃったな)
こなた(…結局、話もできてないし)
こなた(…結果わかってるんだから当たり前、だけどさ)
男「あ、こなた、ちょっといいか」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 02:41:10.91 ID:BUVMiz2mO
こなた「へ?な、何?」
男「ああいや…できれば、ちょっと…」
つかさ「あ、じゃあ私先に行ってるね」タタッ
こなた「あ、つかさ…」
こなた(どうしよ…なんか無駄に気まずいよ)
男「んじゃ、改めていいか?」
こなた「う、うん」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 02:45:20.12 ID:BUVMiz2mO
男「いや、そんなたいしたことじゃないんだが…」
こなた「うん…」
こなた(いつもと違って真剣な表情…)
こなた(って、乙女ってる場合しやなくて!)
男「そのさ…」
男「今度のクリスマスの話、なんだけど」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 02:50:02.02 ID:BUVMiz2mO
こなた「!お、おお…」
男「ほら、昨日もなんか話しただろ?クリスマス」
男「それでちょっと聞きたいんだけどさ…」
こなた(嘘…嘘…これなんてエロゲ?)
こなた(うああ、私今変な顔してないかなあああ)
男「柊さんのクリスマスの予定、なんてわかる?」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 02:53:03.76 ID:BUVMiz2mO
こなた「」
男「…ん?どうした豆鉄砲くらったみたいな顔して」
こなた「へ?あ、いや、そんなこと」
こなた(…なに、考えてんだろうな、私)
こなた(わかってた、はずだったのにさ)
男「あ、いきなりで悪かったな」
男「こなたって柊さんと仲いいからさ…知ってるかなって」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 08:47:36.93 ID:BUVMiz2mO
こなた「…」
男「…こなた?聞いてんのか?」
こなた「…知らない」
男「え?」
こなた「つかさの予定なんて、私知らないから」
こなた「家族でもなんでもない、ただの友達なんだし」
男「あ、ああそうか…」
こなた「…」
こなた(何言ってんだろ、私…)
男(なんか怒らせちまったか…?)
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 08:52:20.29 ID:BUVMiz2mO
こなた「ていうか、そういうのって本人に直接聞くべきじゃん?」
こなた「友達経由とか、どんだけシャイなの」
男「…それも、そうだな」
男(ああ、それで怒ってんのか)
男(確かに、こなたの言う通りだよな)
こなた(…も、帰りたい)
こなた「少し、一人になりたい」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 08:58:43.69 ID:BUVMiz2mO
男「え?」
こなた「あ、ああ、なんでもない、から」
ポロッ
こなた「!」
男「?…こなた泣いて」
こなた「そ、そんじゃまた明日ね−!」ダッ
男「お、おい、こなた!」
男「…行っちゃったよ」
男(なんか昨日から調子違うよなぁ…)
男(風邪か?)
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 09:02:27.65 ID:BUVMiz2mO
こなた「〜っ」ポロポロ
こなた(涙…止まんない…)
こなた(なんで…どうして…)
こなた(昨日の夜まではあんなに嬉しい気持ちだったのに)
こなた(あんなに、男のこと考えるだけで楽しかったのに)
こなた「今は…苦しいよ…男…」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 09:07:42.13 ID:BUVMiz2mO
夜、こなた宅
こなた「…暇、だな」
こなた(ネトゲ…は男いるかもしんないし)
こなた(エロゲ…はダメだ、余計鬱になる)
こなた「…はぁ」
こなた(明日からどういう顔して会えばいいんだろ)
こなた「…ネットサーフィンでもして、寝ようかな」
こなた(もう、なんかわかんなくなってきちゃったよ…)
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 09:11:02.79 ID:BUVMiz2mO
同時刻、男宅
男「…やっぱり、ログインしてないか」
男(あんなことがあった手前…そりゃ気まずいよなぁ)
男(…こなた泣いてたのかな)
男(…よく見えなかったけど)
男(まぁ、怒らせちゃったのは事実だよな)
男「明日会ったら謝ろう」
妹「ね−、いつパソコン空くの−?」
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 09:18:26.28 ID:BUVMiz2mO
翌朝、駅
こなた「ふわぁ〜…」
こなた(結局、あんまり眠れなかったなぁ)
こなた(…乙女、つらいね)
つかさ「こなちゃんおはよ−」
かがみ「おっすこなた」
こなた「あ…二人ともおは−」
かがみ「何よ眠そうな顔…また遅くまでゲームでもしてたんでしょ」
こなた「いやあ、まあそんなとこかな−」
こなた(かがみと…つかさ、か)
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 09:26:22.44 ID:BUVMiz2mO
かがみ「もう…ほどほどにしておきなさいよ」
つかさ「でも、遊んでて寝れないってなんかわかるなあ」
つかさ「ドキドキしちゃって、眠るに眠れなくなっちゃうんだよね」
かがみ「いやいや、そこで変に共感とかしなくていいから」
こなた「あはは−」
こなた(どうしよ、っかな)
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 10:34:44.70 ID:BUVMiz2mO
学校
こなた「あれ…?」
こなた(男がいない?)
こなた(いつもは予鈴鳴る前には教室いるのに)
つかさ「こなちゃんどうかしたの?キョロキョロして」
こなた「ん、別にだいじょぶ」
こなた(HR始まっちゃうよ)
こなた(朝のうちに話つけようと思ってたんだけどな…)
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 10:43:26.62 ID:BUVMiz2mO
ガラッ
男「はあはあ…危ね−」
男友「男超ギリギリじゃん、珍しいな」
男「そういうこともあるっての」
こなた(来た…)
男「…あ」
こなた「あ…」
こなた(目合っちゃった…)
こなた(…ちゃんと、話しないと)
こなた「あの、さ」
ガラッ
ななこ「う−っし、HR始めるで−」
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 10:46:15.67 ID:BUVMiz2mO
こなた「あっ…」
こなた(うあ、間に合わなかった−…)
男「…また後でな、こなた」
こなた「う、うん」
こなた(まぁでも、会話できただけでもよしとするかな)
つかさ「…」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 10:52:49.21 ID:BUVMiz2mO
休み時間
男「…おっす、こなた」
こなた「…おは−」
男「その…昨日のことだけどさ」
こなた「うん…」
こなた(やっぱり若干気まずい、かな)
男「昨日は俺、こなたに迷惑かけたみたいで…」
つかさ「こなちゃん、何の話してるの−?」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 16:59:57.99 ID:BUVMiz2mO
こなた(え?つかさ…?)
つかさ「あ、男君おはよ−」
男「ああ、おはよ」
こなた(あれ?二人って結構仲よかったっけ?)
こなた(…知らなかった)
つかさ「そういえば男君、この前のさ〜」
男「え?ホントに〜」
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 17:02:38.07 ID:BUVMiz2mO
こなた(…なんか、私の方が逆にお邪魔虫みたいな感じになってるし)
こなた(男、なんか話してて楽しそうだし…)
こなた(…やっぱり、嫌かな、こういうの)
つかさ「あっ、ゴメンこなちゃん、男君に話あったんだよね」
こなた「え、うん、まあ…」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 17:05:52.92 ID:BUVMiz2mO
男「あ、悪いこなた、すっぽかしちまったみたいで」
こなた「ん…別に…」
こなた(本当は凄い嫌)
こなた(男がつかさと楽しく話してるのを見るのが辛くてしょうがない)
こなた(そんで、友達に嫉妬なんかしちゃってる自分が)
こなた(1番、嫌い)
こなた「ああいや、たいした用事でもないしね−」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 17:09:28.57 ID:BUVMiz2mO
男「いや、でも…」
こなた「あ〜、昨日のことはちょっと忘れて?」
こなた「何と言うか、少し具合が悪かっただけだから」
こなた「無駄にカリカリしててゴメン」
男「そう、なのか…」
男「そう言われてみれば、昨日はいつもより体調悪そうだったしな」
つかさ「?昨日ケンカでもしたの?」
こなた「まぁ、そんな感じ、かな」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 17:14:42.62 ID:BUVMiz2mO
男「あんまり無理すんなよ…最近寒くなってきて、ただでさえ風邪ひきやすいのに」
ズキッ
こなた「心配ご無用、寝不足で風邪ひいてたらネトゲなんてできないよ」
こなた(男の優しさが、気遣いの言葉がこんなにも痛い)
つかさ「…こなちゃん、本当に大丈夫?」
こなた「平気平気」
こなた(この苦しみは、もういらない)
こなた(もう、いらないよ…)
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 17:22:36.27 ID:BUVMiz2mO
男「…ったく、こんなときもネトゲが基準なのかよ」
こなた「まあその方が私っぽいでしょ?」
男「自分で言うなっての、ホントに…」
キーンコーン…
つかさ「あ、授業始まるね」
男「じゃ、俺席戻るわ」
こなた「あ、男」
男「ん?」
こなた「後でさ、昨日の話の続き、しようよ」
男「…ん、わかった」
男(続きか…またイライラさせないようにしないとな)
こなた(…区切りつけよう、じゃないと)
こなた(このままは…辛過ぎるよ…)
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 17:28:45.85 ID:BUVMiz2mO
昼休み
こなた「男−、ちょっといい?」
男「おお、ちょっと待ってろ」
男友「なんだ男!俺を差し置いて浮気しようってのか!?俺を捨てるのか!?」
男「気色の悪いことを言うな、ただ話しながら飯食うだけだ」
男友「だからそれが浮気〜」
男「…はぁ、うぜぇ」
こなた「二人、仲いいよね−」
男「あまり認めたくないが…ま、こなたと柊さん達ほどじゃないよ」
ズキッ
こなた(また…つかさのこと…)
こなた(っと、いけないいけない、本来の目的を達成せねば)
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 17:32:46.28 ID:BUVMiz2mO
こなた「で、昨日の話の続きなんだけど」
男「続き、って言っても…その、どこらへんからだ?」
男「俺もあのあと少し混乱しちゃってさ…」
こなた「あ、そうなの?なんかゴメンね」
男「謝んなって」
こなた「おk、んじゃまぁ…」
こなた「つかさのクリスマスの予定、についてなんだけど」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 17:40:07.08 ID:BUVMiz2mO
男「!お、おう…」
男「あれ?でも昨日は確か知らないって…」
こなた「さっき言ったじゃん、あの時はあんまり調子よくなかったからさ」
こなた「ついつい辛くあたってしまったのだよ」
男「…そうなのか」
こなた「まあ私がつかさの予定を全部把握してるわけないってのは事実だけどね」
男「そりゃ当たり前だわな」
こなた「あはは、そんで本題なんだけど」
こなた「私が知る限りでは、つかさはクリスマスはフリーだね」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 17:46:11.06 ID:BUVMiz2mO
男「本当か?」
こなた「ん、多分ね−」
こなた「ががみん…つかさのお姉ちゃんとかとそういう話しててね」
こなた「お互い孤独で寒いクリスマスだよね−、って話した記憶あるし」
男「なるほど」
こなた「まぁ、その話してからタイムラグは少しあるけど」
こなた「つかさから何か変わった話は聞いてないし、平気だと思うよ」
こなた「つまりは、」
男「つまり?」
こなた「あとは誘う勇気とつかさの眼鏡に合うか、ってことだけだね」
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 23:12:34.35 ID:BUVMiz2mO
男「…なんか、いきなり難易度上がった気がするな」
こなた「いやいや、これぐらい普通でしょ」
こなた「エロゲは選択肢選んでいくだけだからね−…そういう意味では難しくなってるかもだけど」
男「ゲームと現実を比べんなよ、泣けてくるだろ」
こなた「あはは−」
こなた(なん…だろ…)
こなた(何だか、話してて楽しい)
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 23:19:56.86 ID:BUVMiz2mO
こなた「とにかく、行動あるのみだね」
こなた「何もしなきゃ何も始まらないわけだし」
男「珍しいな、こなたがいいこと言うなんて」
こなた「んなっ、失礼なっ」
男「ははは」
こなた「あはは」
こなた(結構平気、なのかな…)
こなた(ちょっと拍子抜けかも)
男「そんじゃ、放課後辺りにそれとなくアプローチしてみるかな」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 23:26:16.08 ID:BUVMiz2mO
こなた「お−っと待った!焦っちゃダメだよ」
男「え?」
こなた「一応つかさとはそれなりに面識はあるみたいだけど、」
こなた「男女の仲で、しかもクリスマスデートのお誘いなんていきなり言っても引かれるだけだよ」
男「…確かに、それもそうだな」
こなた「クリスマスってイベントはあくまで第一目標」
こなた「まずはもっと仲良くならないとねぇ」
男「なんだよこなた、なんでそんなに詳しいんだ?」
こなた「…エロゲ知識?」
男「聞いた俺がバカだった」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 23:31:08.12 ID:BUVMiz2mO
男「もっとさ、実体験とかそういうリアリティのある話が知りたいんだが」
こなた「私がそんなのに詳しいと思う?」
男「…スマン」
こなた「ちょ、否定ぐらいしてよ」
男「いやなんつ−か…こなたのそういうのって想像できないんだよな」
こなた「ひどっ!」
こなた(まぁ、事実だけどね…)
こなた(恋人どころか、恋愛の経験だって人並み以下なわけだし)
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 23:35:04.90 ID:BUVMiz2mO
男「しかし親しくなるとは言っても、どうしたもんか…」
こなた「そこは私に任せなさい」
こなた「つかさに私の方からいろいろと聞いてみるよ」
こなた「共有して楽しめそうな趣味とか、好きなタイプとか…」
男「おお!マジか!?」
こなた「ついでにクリスマスの予定もちゃんと聞いて確かめてみるよ」
こなた「もしかしたらもう予定入ってるかもしれないしね」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 23:39:54.09 ID:BUVMiz2mO
男「いいのか?そこまでしてもらって…」
こなた「ん−、ま、大事な友達の頼みだからね−」
こなた(そう、大事な、「友達」)
こなた(もう…ただの友達、仲がいい友達)
こなた(それでいいんだ)
男「うし、そんじゃ初めはこなたに任せるわ」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 23:43:00.25 ID:BUVMiz2mO
こなた「今日の放課後、早速つかさに聞いてみるよ」
こなた「なんかわかったらメール…いや、明日直接話すね」
男「おお、頼むな」
こなた「お任せあれ」
こなた(とりあえず、つかさと一緒に帰る約束しないと)
こなた(かがみんと先帰っちゃうかもしんないし)
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 23:46:33.66 ID:BUVMiz2mO
放課後
こなた「つかさ−、一緒に帰ろ−」
つかさ「うん、いいよ−」
こなた「…あれ?かがみんは?」
つかさ「委員会があるから先行ってて−、って」
こなた「あ、そうなんだ」
こなた(いつもなら隣でいろいろツッコンでくるかがみんがいない)
こなた(これは…チャンスだね)
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/17(月) 23:50:30.12 ID:BUVMiz2mO
駅
こなた「あ、そういえばつかささ、クリスマスの予定とかってどうなってる?」
つかさ「へ?私?」
つかさ「ん−…特にない、かな」
つかさ「お家でみんなで一緒にケーキ食べるぐらいだよ」
こなた「…ふ−ん、そうなんだ」
つかさ「…こなちゃん、どうかしたの?」
222 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/18(火) 00:01:11.94 ID:PLKbthuSO
こなた「え、ああいやいや、たいしたことじゃないんだけどね」
こなた「今日男とそういう話になってね−」
こなた「つかさはもしかして…って思ってね」
つかさ「?もしかして、って?」
こなた「誰かとデートとかしないのかなぁって」
つかさ「そ、そんなことないよぉ」
223 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/18(火) 00:06:11.53 ID:PLKbthuSO
日付変わってたorz
こなた(あ−あ−照れちゃって…可愛いのう可愛いのう)
つかさ「そ、そういうこなちゃんはどうなの?」
こなた「へ?私のクリスマスの予定?」
つかさ「う、うん」
こなた「私だってつかさとあんまり変わらないよ」
こなた「バイト行って、バイト終わった後に軽く打ち上げするぐらいだからねぇ」
つかさ「そうなんだ…」
こなた(とりあえず、つかさにクリスマスの予定はなし、と)
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 00:19:57.16 ID:PLKbthuSO
こなた「前にも話したけど、お互い色のないクリスマスだよねぇホント」
こなた「何かこう、イベント的なのが起きないかなぁ、なんて」
つかさ「…クリスマスがイベントなんじゃないの?」
こなた「ああ、気にしない気にしない」
こなた(さて、ここからどう切り崩していくかな)
こなた(とりあえずマイブームあたりでも…)
つかさ「…ねぇ、こなちゃん」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 00:24:14.38 ID:PLKbthuSO
こなた「ん?な−に?」
つかさ「…こなちゃんに聞きたいことがあるんだけど」
こなた「うん、何でもどぞ−」
こなた「あ、勉強関係についてはさすがに勘弁ね」
つかさ「ううん、そうじゃなくてね…その…」
つかさ「男君のこと、なんだけど」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 10:49:02.02 ID:PLKbthuSO
こなた「え…男のこと…?」
つかさ「…うん」
こなた(つかさ…なんだろ急に)
こなた(…もしかして)
つかさ「男君ってさ、」
つかさ「こなちゃんと、付き合ってるの?」
こなた「ブハッ!」
247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 10:54:20.77 ID:PLKbthuSO
こなた「な、ななな…なんでそうなるのつかさ!?」
つかさ「えぇっ?だって二人ともいつも仲良さそうだし、下の名前で呼び合ってるし」
つかさ「お姉ちゃんも、そうじゃないのって私に聞いてきたぐらいだもん」
こなた「そ、そう…」
こなた(言われてみれば、確かに客観的に見ればそう見えるかも…)
こなた(…少しうれしい、かな…)
こなた(って、ダメだって、私)
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 11:07:29.04 ID:PLKbthuSO
こなた「ととにかく、私と男はそういうんじゃないから…」
つかさ「うん、わかった」
こなた「…でもなんでまたそんなこと聞くの?」
つかさ「うん、単に前から気になってたっていうのもあるんだけど…」
こなた「あるんだけど?」
つかさ「えっと、その…」
こなた「…」
つかさ「男君って、結構カッコイイよね?」
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 11:12:56.50 ID:PLKbthuSO
こなた「…は?」
つかさ「え、でもお姉ちゃんもカッコイイって言ってたよ?」
つかさ「…私は、カッコイイって思うんだけど」
こなた「ちょ、ちょぉっと待った!」
こなた「私が言いたいのは、そ、そういうことじゃなくて…」
こなた(え?嘘?本当に?つかさが?)
こなた(……そんな)
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 11:16:23.19 ID:PLKbthuSO
こなた(…いや、別に悲しむことはないじゃん)
こなた(…そうだよ、そうじゃん)
こなた(そっちの方が、いいに決まってるじゃん…)
こなた「…ねぇ、つかさ?」
つかさ「なぁに?」
こなた「もしも、もしもだよ?もし…」
こなた「男がつかさのことデートに誘ったら、どうする?」
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 11:22:12.89 ID:PLKbthuSO
つかさ「え、えぇぇ〜??」
つかさ「そ、そんなことありえないよ…」
こなた「いやだから、もしもの話だって」
つかさ「そ、そしたら多分…」
こなた「うん…」
つかさ「…オッケーしちゃう、かも」
こなた(…やっぱり)
こなた(わかりやす過ぎだよ、つかさ)
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 11:45:16.37 ID:PLKbthuSO
こなた「なるほどねぇ、あのつかさがねぇ−」ニヤニヤ
つかさ「そ、その、私はそんな…」
こなた「別に照れなくてもいいじゃん、つかさ」
こなた「女子高生だったら、そんなの普通だって」
つかさ「…私は…そんな…」
こなた(こんなに顔赤くしちゃって…可愛いのう)
こなた(…うん、大丈夫)
こなた(私は、これで大丈夫)
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 11:50:14.16 ID:PLKbthuSO
こなた「まあ私に任せなさいって、つかさ」
つかさ「え?」
こなた「私が男と仲いいのは知ってるでしょ?」
こなた「私が、つかさと男の仲を取り持ってあげるよ」
つかさ「…えぇぇ!?」
こなた(多分それが、私にとっても1番だと思うから)
こなた(つかさと男が笑ってられるなら、それでいいから)
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 12:00:47.07 ID:PLKbthuSO
夜、こなた宅
こなた「今日は何かいろいろと疲れた−」
こなた「…よし、1日ぶりにネトゲでもやろっかな」
こなた(昨日は男のこと考えてたから、できるはずなかったもんね)
こなた「よっーし、久々に暴れて…あれ?」
こなた(男…ログインしてる)
こなた「…メール、送ってみよ」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 12:03:33.90 ID:PLKbthuSO
男宅
ピロリン
男(!…こなたからメールだ)
「やふ−、久しぶり−」
男「…まぁ、ネトゲでは久しぶりだよな、確かに」
男「返信返信、と…」
男「…」
男(柊さんのこと、どうなったかな)
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 12:07:58.00 ID:PLKbthuSO
ピロリン
こなた「お、返信早い」
「学校で毎日会ってんだろうが」
こなた(…なんか、かがみんみたいなツッコミするんだよね、男って)
こなた「とりあえず、一緒にクエスト行こうよ、と」
こなた「…」
こなた(つかさのこと…どう切り出すべきかな)
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 12:16:30.23 ID:PLKbthuSO
−2時間後
「スマン眠い、そろそろ落ちないか?」
こなた(う…しまった…普通に楽しんじゃったよ…)
こなた(ま、直接話すって言っといたし、別にいいかな)
こなた(…でもまぁ、ちょっとだけ朗報を伝えてあげようかね)
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 12:20:15.90 ID:PLKbthuSO
ピロリン
男「お、メール」
「わかった−、さすがに今日は張り切り過ぎたね−(;-ω-)」
男「よかった…寝させてくれるみたいだな」
男(…ん?メールに続きが…)
「あ、つかさのことなんだけどね、」
男「お」
「私的に見て結構脈あり、かな」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 12:27:58.35 ID:PLKbthuSO
男「うお、マジかよ…」
男(こりゃ予想外だったな…まさか柊さんが…)
男(…そういうこともあるもんか)
「つかさ自身は結構押しに弱いとこあるから、積極的にいけば全然問題なしだと思うよ」
「男のことも悪く思ってないみたいだし」
「じゃ、また明日学校でね−ノシ」
男「…」
男「え?」
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 12:36:05.78 ID:PLKbthuSO
翌日、学校
こなた「おはよ−男」
男「おっす」
男「…なぁ、昨日のメールの話なんだけど」
こなた「うお、いきなりがっつくね−」
こなた「でもまぁ待ちたまえ、順を追ってゆっくり話すから」
男「いや、そうじゃなくて…」
こなた「いや−私も結構びっくりしたよ、まさかつかさが男にあんなに好意的なんてさ」
こなた「これは思ったよりも早く…」
男「ちょっと待てって!」
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 13:12:05.16 ID:PLKbthuSO
さる面倒(´Д`)
こなた「ん?どしたの?」
男「こなた、お前は何か大きな勘違いをしてないか?」
こなた「へ?」
男「いや…確かによくよく考えてみればおかしかったんだ」
男「なんでこうもこなたが協力的なのか、って」
こなた「?私と男の仲なんだから当たり前じゃん」
男「違う、違うんだよ」
男「柊さんのことが好きなのは、」
男「俺じゃなくて、男友の方なんだよ」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 13:18:37.94 ID:PLKbthuSO
こなた「…」
男「…」
こなた「…なんだって?」
男「いやだから、柊さんとデートしたいのは、俺じゃなくて男友で」
こなた「…言ってる意味がわからないんだけど」
男「言ってる通りの意味なんだが」
こなた「…つまり、」
こなた「私の、勘違い?」
男「さっきからそう言ってる」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 13:27:18.65 ID:PLKbthuSO
こなた(え…ちょっと待って…頭の中、混乱して…)
こなた(ってことは、その、男がつかさを…っていうのは勘違いで…)
こなた「で、でもでも、一昨日の昼休みにつかさのこと可愛いって言ってたじゃん!」
男「いや、可愛いと思うことと好きだってことは必ずしも一致はしないだろ」
こなた「あ…」
こなた(そうだよ…なにはやとちりしてんだろ、私)
こなた(…あ−ヤバイ、なんか本当に混乱してきた)
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 13:37:35.16 ID:PLKbthuSO
男「…ちなみに、柊さんとの会話で男友の話は」
こなた「…出てきたことないね」
男「…まぁ、予想通りっちゃ予想通りだ」
こなた「…」
こなた「なんか、ゴメンね」
男「いや、別に謝る必要はないって」
こなた(あれ?でもこの場合って私どうしたら…?)
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 13:41:55.90 ID:PLKbthuSO
こなた(そうだよ…私、つかさに協力するって言っちゃってるし…)
こなた(今更つかさを差し置いて私が…なんて)
こなた(…できるわけ、ない)
男「まぁ、柊さんが俺のこと嫌いじゃない、って知れたのはよかったかな」
男「それはそれで結構傷つくしな…」
こなた「…あのさ、男」
こなた「男は、つかさに全く興味ないわけ?」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 13:48:26.62 ID:PLKbthuSO
男「え?俺?」
こなた「うん、そう」
こなた「だって、つかさのことは一応可愛いって思ってるわけでしょ?」
こなた「だったらさ、ちょっとこう、もっと仲良くなりたいと思わない?」
男「いや、それはそうかもわからないが…」
こなた「でしょでしょ、だからさ…」
こなた「今度一緒に、みんなで遊びに行こうよ」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/18(火) 23:40:40.04 ID:PLKbthuSO
男「遊び?3人でか?」
こなた「うん…まあ、理想は男とつかさの2人きりだけど?」
男「ちょ…それは勘弁してくれ」
男「何も話せずに、ただ1日が終わってしまいそうだ」
こなた「あはは、わかってるって」
こなた「だから、まずは3人で…ね?」
男「了解した」
340 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/18(火) 23:45:49.17 ID:PLKbthuSO
男「…だけどさ、こなた」
こなた「ん?何かまだ気になる?」
男「ああ、気になるな」
男「こなたはなんでそこまでやってくれるんだ?」
こなた「え…」
こなた(そうだよ…私何やってんの…?)
こなた(男は別につかさのことを好きってわけでもないし、つかさだって本気ってわけじゃないかもしれない)
こなた(…私、は…)
342 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/18(火) 23:50:27.63 ID:PLKbthuSO
こなた「…そんなの、さっきも言ったじゃん」
こなた「私達、友達なんだから、当たり前じゃん」
こなた(…あれ?私何言って…)
こなた「友達の幸せは私の幸せ、2人がいい感じになったら私も嬉しいしさ」
こなた(口…止まんない…)
こなた「だから、さ」
こなた「私のことは気にしないで、頑張ってよ」
343 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/18(火) 23:55:07.22 ID:PLKbthuSO
男「頑張れって…俺はまだなんにも決めてないんだが…」
男「それに…」
こなた「それに?」
男「…いや、やっぱなんもない」
男「わかった、まぁ恋人までとは言わないが…柊さんと仲良くなれるようにしてみるよ」
こなた「いや、せっかくなんだからせめてつかさの」
男「それ以上口にしたら強めにツッコまざるを得なくなるが」
こなた「う…」
346 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/18(火) 23:59:49.99 ID:PLKbthuSO
キーンコーン…
こなた「っと、授業だね」
こなた「んじゃ具体的なことは放課後に、ね」
男「あいよ」
男「…なぁ、こなた」
こなた「なに?」
男「まぁ…いろいろと誤解はあったみたいだけどさ」
男「ありがとな、こなた」
ズキッ
こなた「…うん、どういたしまして」
男「じゃあまた後でな」
こなた「…」
348 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 00:05:17.98 ID:XWxGXgnVO
授業中
こなた(私…間違ってるのかな)
こなた(なんか、男にもつかさにも嘘ついてるみたいで…)
こなた(いやいやいや、そこでいきなり裏切ったらそれこそ最低だよ)
こなた(大丈夫…)
こなた(私は、間違ってない)
こなた(男とつかさが幸せなら、私は…)
354 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 00:12:43.66 ID:XWxGXgnVO
男(なんか、こなたには悪いことしちまったな)
男(成り行きとはいえ、変に協力させる形になっちゃったし…)
男(しかし…)
男(友達だから当たり前、か)
男(そうだよな…友達、だもんな…)
男(…って、なに落ち込んでんだ俺は!)
男(…次の休み時間にでも、男友で遊んでストレス解消するかな)
368 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 00:42:08.82 ID:XWxGXgnVO
放課後
男「…」
つかさ「…」
こなた「あはは−…」
男「…で、なんでこういうことになってるんだ?」
こなた「いや、どうせならみんな一緒に帰った方が楽しいじゃん?1人より2人、2人より3人」
つかさ「え、でもさっきお姉ちゃんに…」
こなた「細かいことは気にしちゃダメだよ、つかさ」
こなた「さ、帰ろ−」
男(どうしたものか…)
372 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 00:50:36.87 ID:XWxGXgnVO
つかさ「…」
男「…」
こなた(…あれ?)
こなた(ちょっとつかさ、なんでいきなり黙っちゃうの?)ヒソヒソ
こなた(この前は普通に喋ってたのに…)ヒソヒソ
つかさ(え、えと、なんだか変に意識しちゃって…)ヒソヒソ
こなた(…つかさはダメだね、こりゃ)
こなた(それじゃ男は…)
男「…」
こなた(うわぁ…)
371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/19(水) 00:48:25.67 ID:2XU2WnGoO
男友がつかさと仲良くしたいってのはどうなったの?
こなたの頼みとは言えこれじゃ男は男友を裏切ってね?
374 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 00:54:39.60 ID:XWxGXgnVO
>>371
時は遡ってその日の昼休み
男「なぁ、男友」
男友「ん、なに?」
男「この前の柊さんの件なんだが」
男友「おお!泉に頼んでくれたのか!?」
男「ああ、いやまぁ」
男友「ありがとう、さすが俺の親友だ!」
男「それで、こなたからの報告なんだが、」
男友「いやぁ−まいったなぁ、とうとう俺にも遅い春ってやつが…」
男「柊さんは、お前には全く興味はないそうだ」
男友「」
377 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 01:02:05.18 ID:XWxGXgnVO
時は戻り放課後
こなた(ダメだこいつ…早くなんとかしないと…)
こなた(ちょっと男、大丈夫?)ヒソヒソ
男(…だ)
こなた(…男?)
男(意識するともう、なんかダメなんだ…)ヒソヒソ
こなた(…普段はかなり強気なくせに、こういうときに限って…)
こなた(しょうがない、一肌脱ぎますか)
382 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 01:12:04.94 ID:XWxGXgnVO
こなた「ねぇ、つかさ」
つかさ「なな、なに?こなちゃん」
こなた「昨日さ、クリスマスの話したでしょ?」
つかさ「!…う、うん」
こなた「で、その話の続きみたいな感じなんだけどさ」
こなた「つかさは今年のクリスマス、生きたいとことかやりたいこととか、なんかない?」
こなた(とりあえず、話題を作っていかないと…)
385 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 01:18:15.90 ID:XWxGXgnVO
つかさ「え、えぇっと、その…」
つかさ「…イ、イルミネーションの綺麗なところとかには行ってみたいかも」
こなた「おお、わかるわかる」
こなた「この季節の、もはや風物詩だしねぇ」
つかさ「うん…何と言うか、憧れなんだよね」
つかさ「その…好きな人と一緒に、とか…」
こなた「うはっ、いただきましたっ」
こなた(ふ−ん…つかさも結構頑張って…)
こなた(いや、単に天然なだけかも…?)
388 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 01:31:23.63 ID:XWxGXgnVO
こなた「じゃあ今度は男…」
男「…」
こなた「…男−、生きてる−?」
男「ん、ああ、平気だ…」
こなた「…話、聞いてなかったでしょ」
男「いや、そんなことは…」
こなた「…」
男「…スマン、ちょっと考えごとを…」
こなた「言い訳禁止」
男「…すみませんでした」
こなた「よし」
つかさ「…」
390 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 01:39:04.28 ID:XWxGXgnVO
こなた「クリスマスに、どっか行きたいところとかある?って話だったんだけど」
こなた「ちなみに、つかさは好きな人とイルミネーションを一緒に見に行きたい、って」
つかさ「ちょ、ちょっとこなちゃん…」
こなた「いいじゃん別に、普通のことじゃん?」
こなた「で?男はどうなの?」
男「…俺、は」
男「とにかく楽しければいい、かな」
393 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 01:42:46.26 ID:XWxGXgnVO
つかさ「…へぇ〜」
こなた「ちょ、ちょっと男」
こなた(今のは流れ的につかさの考えに同意するとこでしょ)ヒソヒソ
男(いや、しかしだな…)ヒソヒソ
こなた(せっかく私が話題作ってあげでるのに…)ヒソヒソ
つかさ「でも、それが1番かもね−」
こなた・男「…え?」
395 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 01:47:36.28 ID:XWxGXgnVO
つかさ「やっぱり、好きな人と一緒にいればどこに行っても同じかもね」
つかさ「そういうのも、ある意味ロマンチックだと思わない?」
こなた「え、うん、そだね」
こなた(つかさ…これ、狙ってやってるならとんだビ…策士だよ?)
こなた(…まぁ、天然だとは思うけど)
男「そ、そう!俺が言いたかったことはそういうことなんだよ!」
こなた「…は?」
396 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 01:50:56.40 ID:XWxGXgnVO
男(ええい、こうなりゃヤケだ!)
男「やっぱさ、その、イルミネーションとかも雰囲気作りには大切かもしんないけどさ」
男「本当に好きな人と一緒にいれば、大して差はないと思うんだよ」
こなた(男…なんかヤケになってない?)
こなた(…暴走し過ぎなきゃいいんだけど)
397 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 01:56:54.77 ID:XWxGXgnVO
つかさ「うんうん、わかるわかる−」
つかさ「いろんな憧れ、っていうのももちろんあるけど、本当に大事なのは好きな人と一緒かどうかってことだよね」
男「そうそう、それで〜」
つかさ「確かに〜」
こなた(…なんだ、やっぱりなんだかんだ言っても話は合うんだ)
こなた(元々仲も悪くないし、なによりお互いに好意的だしね)
こなた(…私は邪魔、かな)
398 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 02:02:22.66 ID:XWxGXgnVO
駅
つかさ「それでお姉ちゃんがさ〜」
男「マジかよ〜」
こなた(…っていうか、私を差し置いて盛り上がりすぎじゃないかなぁ…)
こなた(きっかけを作ってあげたの、私なんだけど…)
こなた(…ま、これが本来の目的だから別にいっか)
こなた「ほら2人とも、電車そろそろ来るよ?」
男「ん、わかった」
つかさ「うん」
こなた(…これなら問題はなし、だね)
400 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 02:06:49.21 ID:XWxGXgnVO
夜、こなた宅
こなた「…」カチャカチャ
こなた(男…ログインしてこないなぁ)
こなた(…つかさとメールでもしてるのかねぇ)
こなた(…本当にありそうで困るな−)ニヤニヤ
こなた(…)カチャカチャ
こなた(なんか、思ってたより全然苦しくならないや)
こなた(…こんなもの、だったのかな)
401 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 02:10:16.56 ID:XWxGXgnVO
「男がログインしました」
こなた「!」
こなた(来た…)
こなた「つかさとメールでもしてたの?、っと」
こなた「送信」
こなた「…」
こなた(なんか、凄いノロケの予感…)
402 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 02:14:26.01 ID:XWxGXgnVO
男宅
ピロリン
男「うおっ、いきなり鋭いな…」
男(俺も、メアド教えてもらったその日にあんなに盛り上がるとは思わなかったけど)
男「とりあえず返信、と」
妹「…お兄ちゃんまだ起きてるの?もう寝なよ−」
男「おう、もう少ししたら寝るよ、おやすみ」
妹「おやすみ−…」
403 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 02:17:01.79 ID:XWxGXgnVO
ピロリン
「いやぁ、思ってたよりも盛り上がっちゃってさ−」
「しかし柊さんって面白いよな、だって…」
こなた(うわ…ホントにリアルノロケだよ)
こなた(読むのだるいなぁ…)
こなた(…)
こなた「もうデートにでも誘っちゃえば?、と」
405 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 02:22:30.44 ID:XWxGXgnVO
ピロリン
男(む…デート、か)
男(…それもいいんだけどなぁ、確かに)
男(まだ自信がない、っていうか…)
男「…とりあえず返信、っと」
男(…なんだろうな)
男(なんか、昨日から変な違和感があるんだよな…)
410 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 02:28:31.13 ID:XWxGXgnVO
ピロリン
「なんつ−か、まだ自信ない」
こなた「…ま、それもそっか」
こなた(男、見るからに女性慣れしてなさそうだし)
こなた(いきなり2人きりだとさすがに厳しい、よね)
こなた「…じゃあ詳しくはまた今度で、と」
こなた「さて、少し潜ってきますかね−」
こなた(いや、でもなんなんだろ)
こなた(この、胸が重くなるみたいな感じ…)
414 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 02:35:39.38 ID:XWxGXgnVO
深夜、こなた宅
「俺さ、柊さん…いや、つかさと付き合うことになったから」
「ありがとね、男君と仲良くなれたのもこなちゃんのおかげだよ」
違う
「…じゃ、俺達そろそろ行くから…じゃあな」
違うのに
「バイバイ、こなちゃん…」
…て
…って
こなた「待って!」ガバッ
こなた「…ハア…ハア」
こなた「…夢、だよね…」
こなた(なんでまたこんな夢を…)
415 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 02:39:03.12 ID:XWxGXgnVO
こなた(私は…男のことはもう…)
こなた(…もう、そんな風には…)
ポロッ
こなた「!」
こなた(涙…)
こなた(あはは…男のこと考えてて泣いちゃう、とか)
こなた(…もう、こんなの嫌だって、決めたはずなのに…)
416 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 02:44:31.21 ID:XWxGXgnVO
翌日、学校
男「え?次の日曜?」
こなた「そう、暇?」
男「特に用事はなかったと思うが…なんでだ?」
こなた「昨日話したじゃん、3人でどっか遊びに行こうって」
こなた「つかさも私も暇だからさ、男はどうかなぁ、ってね」
男「なるほどな…」
男「…こなたは、ついてきてくれるんだよな?」
418 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 03:01:11.58 ID:XWxGXgnVO
こなた「そりゃ、一応ね」
こなた「昨日みたいにカチンコチンに緊張してるかもしれない男をリラックスさせてあげないと」
男「…悪意はあるが、その心遣いが凄い頼もしい俺が嫌だ」
こなた「あはは−」
こなた(大丈夫、いつも通りの私)
こなた(別に何も、おかしくなんてない)
こなた(違和感なんか、全然…)
419 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 03:02:45.41 ID:XWxGXgnVO
こなた「じゃあ、そういうことでよろしく」
こなた「詳細は追い追い決めていく感じでいくからら」
男「おう、わかった」
こなた「そいじゃまた後でね」
男「…あ、ちょっと待ってくれこなた」
こなた「ん−?なに?」
男「ああ…俺の気のせいだったら悪いんだけどさ…」
男「こなた、なんか最近無理してないか?」
こなた「…え?」
420 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 03:04:13.85 ID:XWxGXgnVO
男「いや、そりゃ普段と大して変わらない、いつも通りのこなたにも見えるんだけどさ、」
男「なんか、時々凄い辛そうな顔してるような…」
こなた(嘘…)
こなた(私、そんな顔なんてしてるわけない)
こなた(だって…だって私は…!)
こなた(…私、は……)
こなた「…男の気のせいだよ、そんなの」
422 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 03:06:09.60 ID:XWxGXgnVO
こなた「ていうか、無理までして友達の仲取り持っても、その友達はいい思いしないでしょ?」
こなた「私は、そんなことしないよ」
こなた(そう…そんなこと、するはずない)
こなた(私は…)
男「…ん、それもそうだな」
男「悪かったな、変なこと聞いちまって」
こなた「うん、別に、だいじょぶ」
男「じゃあ、また後でな」
こなた「うん…」
こなた(…さて、)
こなた(つかさと日曜の予定でも話しにいきますかね)
444 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 12:33:54.78 ID:XWxGXgnVO
日曜、駅前
男「…っ、悪い、遅れた」
つかさ「大丈夫〜、私も今来たところだから」
男「ハァ…いや、とにかく悪かった」
男(…緊張して夜寝れなかったなんて、死んでも言えないな)
つかさ(緊張して朝早く起きちゃったなんて…恥ずかしくて言えないけど)
男「…」
つかさ「…」
男(あれ…こなたは…?)
448 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 12:38:35.26 ID:XWxGXgnVO
同時効、こなた宅
こなた「…zzz」
ガチャ
ゆたか「…あれ?お姉ちゃんまだ寝てるの?」
こなた「…ん、ゆ−ちゃんおはよ−」
ゆたか「今日って、確か友達と遊びに行くんじゃなかったっけ?」
こなた「…んんん?」
こなた「…」
こなた「」
451 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 12:44:31.58 ID:XWxGXgnVO
ピロリン
「ゴメン〜今起きた〜汗」
「途中で合流するから、先に行ってて〜」
男(…あ・の・野郎…)
つかさ「男君、こなちゃんなんだって?」
男「…ああ、なんか今起きたみたいでさ」
男「後から行くから先に行っててくれって」
つかさ(…こなちゃんどんだけ−)
452 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 12:52:50.27 ID:XWxGXgnVO
男「…まぁ、こなたならちゃんと途中から合流してくるだろうし」
男「先、行ってよっか」
つかさ「…うん」
男「…」
つかさ「…」
男(さすがに気まずいな…)
つかさ(…何か話しかけてみようかなぁ)
つかさ(何か…共通する話題…)
455 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 13:05:38.47 ID:XWxGXgnVO
同時刻、電車内
こなた「ハァ…ハァ…」
こなた(な、なんとかダッシュで家出てダッシュで駅まで来たけど…)
こなた(うあああ、なんでもう私ってやつはあぁ…)
こなた(…ゆーちゃんには感謝しないとね)
こなた(…さて、本当にこれからどうしよう…)
456 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 13:14:44.33 ID:XWxGXgnVO
1時間後
こなた(…メールだとここらへんにいるって言ってたけど…)
こなた(人、多くて…わかんな…)
つかさ「あははは」
男「はははは」
こなた「!」
こなた(この声…2人?)
こなた(…あ!いた…)
こなた(…)
こなた(…なんだ、)
こなた(私いなくても、十分楽しそうじゃん…)
457 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 13:17:47.95 ID:XWxGXgnVO
こなた(…元々、2人の仲立ちのために一緒にいただけなんだし、)
こなた(私は、もう…)
こなた(…帰ろっかな)
つかさ「そういえば、こなちゃんもう少しで来るんだよね?」
男「ああ…だけど遅いな、場所もメールしたはずなんだけど」
459 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 13:21:27.83 ID:XWxGXgnVO
つかさ「なんだかさっきから人出てきたみたいだし、わかんなくなってるのかも…」
男「それもそうだな…」
男「ちょっと俺、そこら辺見てくるよ」
つかさ「うん、わかった」
男(しかし、なんでまたこんなに人が…)
男(こなたは…)
男(…あ!)
男「お−い!こなた−!」
460 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 13:29:08.20 ID:XWxGXgnVO
こなた「…っ!」
こなた(しまった…男…)
男「お、おい、待てってこなた!」
こなた「…」
男「ハァ…いやぁ、人が急に多くなっちまってさ…探しちまったよ」
男「ここっていつもこんななのか?俺はあまり来ないから知らないんだが」
こなた「…一応、日曜だからね、それで混んでるんでしょ」
男(…こなた?)
461 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 13:31:49.41 ID:XWxGXgnVO
男(なんだ…なんか元気ないっていうか…)
男「ああ、その、なんだ、遅刻のことなら俺も柊さんもそんなに気にしてないぞ?」
男「むしろすっぽかされなくってよかった、って感じだな」
こなた「…その通りなんだけどなぁ」ボソッ
男「え?何か今言っ」
こなた「…ちょっと、いい?」
463 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 13:35:08.74 ID:XWxGXgnVO
こなた「私はさ、2人が気まずくなるといけないからって、一緒に遊ぶことにしたんだよね?」
男「え…まぁ、それがきっかけだったのは確かだな」
こなた「だったら、さぁ…」
こなた「もう私、いなくてもよくない?」
男「…え?」
464 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 13:39:37.02 ID:XWxGXgnVO
こなた「さっき2人が話してるのちょっと見たけどさ、何も問題なさそうじゃん?」
こなた「何て言うか…このままクリスマスまで一直線、みたいな?」
こなた(そうだよ…)
こなた(今の2人なら、私はもういなくても絶対に平気…)
男「おい、いきなりどうしたんだよ、こなた」
こなた「いきなりもなにも…事実じゃん」
465 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 13:42:32.11 ID:XWxGXgnVO
男「おい、お前ちょっと変じゃないか?」
男「寝坊のことなら、俺らは本当に別に…」
ズキッ
こなた「…るの」
男「え?」
こなた「行かないって!言ってるの!」
男「…!」
こなた(また…胸が痛く…)
こなた(…もう、嫌嫌嫌嫌嫌!)
469 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 13:46:21.29 ID:XWxGXgnVO
こなた「私はっ…!2人がそれでいいならいいの!」
こなた「もう全然問題ないんだから…別にいいじゃん!」
男「お、おいこなた、声でかいって…」
こなた「知らないよ!男は私の…」
こなた「私の気持ちも、全然わかってないくせに!」
471 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 14:01:49.97 ID:XWxGXgnVO
こなた「男はっ…私のことなんて…全然…」ポロッ
こなた(あ、涙…)
こなた(…あ−あ)
こなた(私、わけわかんないよね…)
男「…こなた、とにかく落ち着いてくれ」
男「ちゃんと話を…」
こなた「…話もなにも、今言ったことが全部そのまんまだよ」
こなた「…帰るね、じゃ」
男「お、おい!こな…」
男「こなた…」
男「…なんだってんだよ、ホントに…」
男「意味、わかんねぇよ…なんで…」
男(なんでこんなに…俺も泣きたいんだよ…)
472 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 14:02:36.12 ID:XWxGXgnVO
つかさ「…あ、男君」
男「…おお」
つかさ「…なにか、あったの?なんだかあっちの方、少し騒がしかったみたいだけど」
男「…いや、大丈夫」
男「なんも、なかったよ…」
つかさ「そう…ならいいけど」
つかさ「あ、こなちゃんは?」
男「こなたは…」
男「…なんか、調子悪くなっちまったみたいで、帰るってさ」
つかさ「え…本当に?」
男「ああ…」
つかさ「大丈夫かな、こなちゃん」
つかさ「なんだか、今週ずっと調子悪かったみたいだし…」
473 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 14:15:28.65 ID:XWxGXgnVO
男「いや…多分大丈夫だと思うぞ」
男「…まぁ、後で1回メールしてみるけどさ」
つかさ「うん、その方がいいね」
男「…」
つかさ「…」
つかさ(男君…凄く顔怖いよ…)
つかさ(…さすがの私でも、それぐらいのことならわかっちゃうよ?)
477 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 14:25:36.51 ID:XWxGXgnVO
夕方、こなた宅
こなた「…」カチャカチャ
こなた(…なんか、やっちゃったなぁ、ホントに)
こなた(あんな往来の真ん中で、あんなこと…)
こなた「…はぁ」
こなた(あの後、男のメールも全部無視しちゃったし…)
こなた(男…絶対私のこと嫌になったよね…)
こなた(…明日、学校行きたくないなぁ…)
ピロリン
こなた「?メール…!」
こなた(つかさ…?)
478 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 14:32:17.33 ID:XWxGXgnVO
「こなちゃん、今日はどうしたの?」
「男君が、こなちゃん体調悪くて帰っちゃったって言ってたけど…」
こなた(男…つかさにはそう言っておいたんだ)
こなた「心配ありがとう、と」
こなた(つかさには…言えないよね、ホントのことなんて)
479 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 14:36:47.78 ID:XWxGXgnVO
つかさ宅
「うん、心配してくれてありがと−」
「たいしたことはなかったんだけど…なんかいきなり具合悪くなっちゃって汗」
つかさ「…こなちゃん…」
つかさ(ダメだよ、嘘ついたって…私…)
つかさ(私、わかってるもん)
つかさ(だから…本当のこと言って…!)
481 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 14:40:03.13 ID:XWxGXgnVO
「こなちゃん、嘘、つかなくてもいいよ」
「私、多分わかってるから」
こなた「…!」
こなた(つかさが…知ってる…?)
こなた(嘘…そんなはず…)
こなた(…ごまかそう)
こなた(つかさに知られるわけには、いかないし)
483 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 14:43:19.38 ID:XWxGXgnVO
「何言ってるかよくわかんないけど…汗」
「つかさが心配してるようなことはないと思うよ?」
つかさ(…こなちゃん…)
つかさ(…)
つかさ「今から、会えないかな、っと」
つかさ(どうしても、知りたい…こなちゃんの…)
つかさ(こなちゃんの、本当の気持ち…)
484 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 14:46:15.63 ID:XWxGXgnVO
夜、とある公園
つかさ「…」
こなた「…やほ」
つかさ「来て、くれたんだ」
こなた「まぁ…あれだけ何通もメールでお願いされたらねぇ」
つかさ「…ありがとう」
こなた「…うん」
こなた「…で、話って?」
こなた「早く終わらせよ?最近は夜凄く寒いし」
つかさ「…男君のこと、なんだけど」
486 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 14:49:04.88 ID:XWxGXgnVO
こなた(…だよね、やっぱり)
つかさ「こなちゃん…今日体調悪くて帰ったって言ってたけど、」
つかさ「それ、嘘だよね…?」
こなた「…うん、そう」
つかさ「じゃあ…どうして帰っちゃったの?」
こなた「…」
こなた(…嘘じゃなきゃ、大丈夫だよね)
こなた「だって、2人とももう十分仲良さそうだったし」
489 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 15:02:16.65 ID:XWxGXgnVO
こなた「私の目的は、あくまで2人の仲立ちをすること」
こなた「2人がうまくいってれば、私がいなくても問題ないじゃん?」
つかさ「…」
こなた「そりゃ、確かに約束しておいて先に帰っちゃったのは悪かったけどさ、」
こなた「でも…」
つかさ「…どうして?」
つかさ「どうして、こなちゃんは本当のこと言わないの?」
490 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 15:09:14.00 ID:XWxGXgnVO
こなた(え?)
つかさ「こなちゃんはずるいよ、いつもそうやって…」
つかさ「自分をいつも庇って、他の人のことばっか…」
つかさ「そんなの、全然嬉しくもなんにもないよ!」
こなた「!」
こなた(私が?自分を庇って…?)
こなた「意味…わかんない」
こなた「つかさに、私の何がわかるの!?」
つかさ「わかんないよ!」
501 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 15:52:48.64 ID:XWxGXgnVO
こなた「えっ…」
つかさ「こなちゃんが私に本当のこと言ってくれなくちゃ、そんなの…」
つかさ「そんなの…わかりっこないよ…」グスッ
こなた「…つかさ」
こなた(なんで…つかさが泣くの?)
こなた(なんで…私がこんな辛い思いしなくちゃいけないの?)
こなた(なんで…)
こなた「なんで、私じゃないの?」
503 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 15:55:36.39 ID:XWxGXgnVO
つかさ「こなちゃん…」
こなた「私はっ…そりゃ確かにつかさほど可愛くないし、みゆきさんほど綺麗でもないよ!」
こなた「勉強だってあんまりできないし、普通の人が引くぐらいオタクだよ!」
こなた「でも、でもさぁ…」ポロッ
こなた「私は…私は…」
こなた「男には、好きになってもらいたかった!」
504 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 15:58:05.01 ID:XWxGXgnVO
こなた「他の誰でもない、私を好きになってほしかった!」
こなた「あの顔で、あの声で、あの目で、私のことを好きに…なって…」
こなた「だって…だって…」
こなた「…私はっ!」
こなた「男のことが、好きなんだもん!」
506 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 16:01:07.42 ID:XWxGXgnVO
つかさ「…」
こなた「だけど…ヒック、もう、ダメだ、よ…」
こなた「友達とっ、しても、もうどんな顔していいかわかんない、もん…」グスッ
こなた(−ああ、そうか)
こなた(私は、最初からわかってたんだ)
こなた(自分が本当は、何をしたいのか、)
こなた(誰に、この気持ちを伝えなかったのか…)
こなた(…あはは)
こなた(我ながら、情けないなぁ)
507 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 16:03:45.02 ID:XWxGXgnVO
こなた「うっ…うっ…」グスッ
つかさ「…こなちゃん、ありがとう」
つかさ「全部、言ってくれて」
つかさ「…ねぇ、こなちゃん」
つかさ「こなちゃんは私が幸せになるためにいろいろしてくれたのかもしれないけど」
つかさ「私だって、こなちゃんと一緒なんだよ?」
こなた「…つかさ?」
508 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 16:05:59.03 ID:XWxGXgnVO
つかさ「友達の幸せは、自分の幸せ…」
つかさ「それで自分が不幸になったっていい」
つかさ「あはは、なんか言ってることおかしいけどね−」
つかさ「…でも」
つかさ「友達に嘘をつかせてまでの幸せなら、私はいらないよ」
つかさ「それだって、こなちゃんと一緒だと思うよ」
こなた「あ…」
509 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 16:09:20.77 ID:XWxGXgnVO
−そうだった
私の幸せは、友達の幸せ
それを言い訳に、私はその友達に嘘をついてきた
でも、それは違った
そんなことしたって、お互い傷つくだけだったんだ
自分で自分のことをどんどん嫌いになっていって、そして−
いつか、耐えられなくなるだけ
…あはは
こんなありきたり過ぎる考えになんで気付かなかったのかな
ホント、情けない
こなた「…ありがと、つかさ」
511 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 16:12:16.35 ID:XWxGXgnVO
こなた「しかし、つかさに諭されるとは夢にも思わなかったよ」
こなた「しかも恋愛絡みのことで…」
つかさ「それはひどいよ、こなちゃ−ん…」
こなた「あはは−」
こなた(…もう、大丈夫)
こなた(これは、今までのとりあえずどうにかなるって大丈夫じゃなくて、)
こなた(私はもう、大丈夫)
前を、向ける
512 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 16:17:50.73 ID:XWxGXgnVO
−クリスマス、イルミネーションの素敵な場所
こなた「…来たね」
男「…来たな」
男「…なんか、好きな人と一緒にいればそれでいいとか言ってた自分が馬鹿に思えるな」
こなた「実際バカだよ、ホント」
男「…否定してくれたってよくないか?」
こなた「だって、否定できないぐらい綺麗なんだもん」
男「…そうだな」
513 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 16:18:50.34 ID:XWxGXgnVO
男「…なぁ、こなた」
こなた「ん−?」
男「それでもやっぱりさ、好きな人と一緒にいる方が俺はいいかも」
男「1人だったら、こんなの見てもただ切なくなるだけだろうし」
こなた「あはは、そりゃそうだね」
男「……」ギュッ
こなた「…」ギュッ
こなた「…男、」
男「ん?」
こなた「…大好き」
おわり
516 名前: ◆AZlT3Adzvw [] 投稿日:2008/11/19(水) 16:21:46.37 ID:XWxGXgnVO
以上で一応終わりです
途中グダグタ、最後急ピッチの駄文ですみませんでした…
保守してくれた方々、付き合ってくれた方々、本当にありがとうございました
みなさん、よいクリスマスを