1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 05:44:44.87 ID:RS6G7rRB0
まつり「こんな寒いのに大掃除なんていや〜!」
みき「そんなこと言ってもしょうがないでしょ」
「じゃあ分担はいのりとまつりが二階、あたしとお父さんが一階掃除するから」
「かがみとつかさは納屋お願いね」
かがみ「今年ももう終わりか〜」
つかさ「なんだかんだ来年受験生なんだよね」
かがみ「アンタはもうちょっとしっかりしなきゃだめよ!」
ただお「さ、お喋りは終わりにして始めようかね」
一同「は〜い」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 05:49:47.46 ID:RS6G7rRB0
ただお「それとかがみ!」
かがみ「何?」
ただお「納屋の奥は掃除しなくていいからね、奥には絶対入っちゃダメだよ」
かがみ「? わかった」
つかさ「お姉ちゃんいこう!」
かがみ「そうね」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 05:55:49.05 ID:RS6G7rRB0
納屋
かがみ「うわ〜…やっぱ一年間掃除しないと流石にヒドイわね…」
つかさ「どんだけー☆」
かがみ「とりあえずいらないものまとめて外出しちゃおっか」
つかさ「うん!」
一時間後
つかさ「お姉ちゃん疲れたよ〜」
かがみ「ほら!もう荷物まとめるだけなんだから!」
つかさ「は〜い」
かがみ「なんだかんだこの汚さじゃ奥の部屋も掃除しなきゃね…」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 06:02:08.86 ID:RS6G7rRB0
ガチャ
かがみ「そういえば納屋の奥始めて入るわね」
つかさ「お姉ちゃん…なんか変な匂いがするよ…」
かがみ「確かに…これは…」
「しょうがない!やるだけやるしかない!!」
「つかさ!ゴミまとめて!」
つかさ「は〜い」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つかさ「結構あったね〜」
かがみ「じゃあゴミ袋にいれてそろそろ家の中手伝いに行く?
つかさ「そうだね」
かがみ「あれ?こんな箱あったかしら…?」
ガチャ!!
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 06:03:08.15 ID:RS6G7rRB0
ただお「かがみっ!!? つかさ!?」
つかさ「あれ?お父さんどうかしたの?」
ただお「奥には入っちゃダメだって言っただろう!!」
「箱は開けてないか!?」
かがみ「箱ってこれのこと?」
ただお「それ以上触るな!箱を置いて家の中にいろ!!」
か・つ「はい!!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 06:03:55.41 ID:RS6G7rRB0
つかさ「怒られちゃった…」
かがみ「……… それにしてもお父さんがあんな怒るところ始めて見た…」
つかさ「なんかしたのかな〜?」
かがみ「心当たりないけど箱っていってたわね」
つかさ「あの箱なんなんだろう」
かがみ「最初組み木のおもちゃかと思ったけど…違うのかしら」
みき「かがみ!?つかさ!?無事なの!?」
つかさ「あ!お母さん!」
みき「掃除はいいからいのりとまつり連れてお父さんの部屋に行きなさい」
「あたしも準備したら行くから」
か・つ「は〜い」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 06:04:37.65 ID:RS6G7rRB0
まつり「もうなんなのよ〜」
「かがみ つかさ なんかしたでしょ!?」
かがみ「してないわよ!」
いのり「まぁまぁ とりあえずお父さん待ちましょ」
ガチャ
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 06:32:02.43 ID:RS6G7rRB0
まつり「お父さん袴着てどうしたの!? 」
ただお「いいかい 今から何が起きても、お父さんが何をしても驚かないでほしい」
「これも神主の仕事の一つなんだ。いいかい?」
一同「!?」
ただお「じゃあお母さん…包丁を…!」
みき「…はい!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 06:32:46.28 ID:RS6G7rRB0
なんとただおは自らの掌を包丁で切りつけたのだ。
深く、深く。
掌からは赤い血が滴り落ちた。
ただお「ッ!!!」
まつり「お父さん!?」
いのり「なにしてるの!?やめて!!」
ただお「全員顔を近づけるんだ!!」
まつり「わけわかんないよ!?もうやめて!!」
ただお「はやく!!!」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 06:33:42.49 ID:RS6G7rRB0
ただおは人差指と中指を血で浸しその血を飲ませた。
みき、いのり、まつり、かがみ、つかさの順に。
次にコップ一杯の清酒を一人一杯ずつ、同じ順に。
ただおの止血が終わった頃には全員が泣き疲れ項垂れていた。
いのり「なんなの?わけわかんないよ」
まつり「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
かがみ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
つかさ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
いのり「お父さんちゃんと説明して」
みき「そろそろ話す時期なのかもしれないわね」
ただお「そうだな…いや、もう少し早くてもよかったかも知れない」
「君に似てうちの子は賢いから」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 06:34:14.15 ID:RS6G7rRB0
かがみ「あたしのせい!? あたしが奥の部屋に入ったから・・・」
ただお「そうじゃないよ、あれは僕の管理が悪かったのかもしれない」
「急にどなったりしてお父さんらしくなかったかもしれないね、すまないね」
かがみ「あの箱がいけないの?」
ただお「そうだね。じゃあ順に話していこうか」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 07:22:58.32 ID:RS6G7rRB0
ただお「まずこれは他の人にはなるべく言わないほうがいい。」
「大切な人を巻き込んだりしたら駄目だ。」
ただお「じゃあ本題。君たちは呪いって信じるかい?」
みき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
かがみ「呪いって…藁人形とかそういう類の?」
ただお「そうだね。藁人形は一番身近なのかもしれないね。」
「この箱も人を不幸にして苦しませる、呪いの道具なんだ。」
つかさ「お姉ちゃんも言ってたけどおもちゃかと思った…」
ただお「はは。そうだね。その意図もある。」
「この箱はパズルみたいな構造になっててなかなか開けられないんだ」
「もっとも、開けてはいけないんだけどね。」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 07:27:28.50 ID:RS6G7rRB0
ただお「この中、何が入ってると思う?」
一同「・・・・・・・・・・?」
ただお「僕も昔開けたその一度きりしか見ていないけど…」
「子供の指や髪が入っているんだ」
「間引かれたり口減らしに殺されたね」
かがみ「なんでそんなものがウチに…」
ただお「ただ箱に入れてあるんじゃない、目的があるからさ」
いのり「…目的・・・・・・・・・まさか…?」
ただお「そう。呪うためさ」
「皆は授業で部落差別なんて言葉習ったりしなかったかい?」
「まぁホントはそんな言葉今の若い子知らなくていいんだけどね」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 07:28:27.48 ID:RS6G7rRB0
ただお「簡単に話すとこの箱は部落差別で迫害された地域の人が作った」
「いわば復讐と防衛の為かな」
「この箱は呪う目的のためだけに存在しているんだ」
「多くの子供を犠牲にしてね」
一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ただお「どうする?もうこの話は忘れてもらっても構わない」
「でも納屋には近づくんじゃないよ」
「それこそ柊一家全滅だ。はは。」
かがみ「聞かせて」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 07:28:55.53 ID:RS6G7rRB0
いのり「あたしも聞きたい。きかなくちゃいけないけない気がする」
ただお「まつりとつかさはどうする?」
まつり「あたしはみんなと同じ気持ちだよ」
つかさ「私も」
ただお「そうか。」
「少しつらくなるかもしれないけどきいてくれ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 07:29:54.87 ID:RS6G7rRB0
ただお「この箱の名前はね、コトリバコって言うんだ」
つかさ「小鳥〜?」
ただお「はは。つかさはきっとそういうと思ったよ」
「でも本当は子取り。子供を取る、って書くんだ」
ただお「これは諸説あるんだけど、まず組み木細工の箱の中を家畜とかの血で浸すんだ。」
「そして一週間待って乾かないうちに蓋をする。」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 07:30:29.12 ID:RS6G7rRB0
ただお「次に殺した子供の一部を入れる。」
「入れれば入れるほど呪いの強さは高まる。」
かがみ「でも本当に効果はあったの!?信じられないよ…」
「それに子供たちが…」
ただお「それが効果覿面、呪われた家の女子供が苦しみぬいて死んでいった。」
「皆殺しさ」
つかさ「(;_;)」
ただお「しかし皮肉なことにその兵器が完成してから差別はなくなった」
「でもね…」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 07:31:25.12 ID:RS6G7rRB0
ただお「それだけ呪いの強さが強い分今も効果はあるんだ」
「開けたらそれこそ…何が起きるかわからない」
「もともと頼まれて預かってたものだがその所有者が行方不明になってね」
「とりあえず保管している状態なんだ」
一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ただお「ふーーーーーーー」
「怖がらせちゃったかな、でも神主の子供として知っておいてほしかった」
「まぁ実際お父さんも詳しく知らないし真実は定かじゃない」
数日後
こなた「おはよう皆の衆〜」
つかさ「おはようこなちゃん〜」
かがみ「おっすこなた」
つかさ「こなちゃん、実はプレゼントがあるんだ」
こなた「なになに〜!?」
おしまい
飽きたから誰か続き書いてくれないか?
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/14(金) 07:32:23.38 ID:RS6G7rRB0
>>23
コトリバコ^^
ttp://blog.livedoor.jp/hako888/