古泉「朝比奈さん着替え終わったかな」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 12:53:45.13 ID:aFFF15L50

―放課後―

コンコン 古泉「失礼します」ガチャ

みくる「あ………」

古泉「!これは失礼しました!」バン

古泉(僕としたことが…彼のような真似をしてしまいました)

古泉(女性の着替えを見るなど…どう謝ればいいのでしょう)

―数分後―

古泉「朝比奈さん、先ほどは本当に失礼しました」

みくる「えっ、いや、そんないいんですよっ…っていうのもあれですけど、
    カギかけてなかった私が悪いんですし。それにいつもならこの時間は
    私もう着替え終わってますもんね」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 12:57:07.71 ID:aFFF15L50

古泉「でも確認するべきでしたね、すみません…」

みくる「いえ、ほんとそんな気にしないでください。
    あ、今日は長門さんは用事があるとかで来てなくて、
    涼宮さんはキョン君連れてどこか行っちゃったんですよ」

古泉「そうですか…お二人はいつ戻ってくるんですか?」

みくる「さあ…もしかして今日はもう戻ってこないかも。学校の外に
    行ったみたいだったので。あ、古泉君お茶飲みます?」

古泉「お願いします」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 12:59:43.42 ID:aFFF15L50

みくる「考えてみたら部室に私たちだけってあんまり無いですよねえ」

古泉「そうですね。たまにはこうしてのんびりとお茶を楽しむのもいいかもしれません」

みくる「ふふ、そうですね。あ、でもこんなこと言ったらみんなに悪いかな?」

古泉「どうでしょうねぇ」

みくる「ふふ」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:01:49.17 ID:aFFF15L50

みくる「そういえば古泉君、…う〜ん、聞いていいのかわからないけど、
    最近バイトはどうですか?」

古泉「まぁそれなりにってところですかね」

みくる「そうですかぁ…。古泉君って、なんというかいつもポーカーフェイスでしょ?
    だから時々、疲れてないのかなぁ、無理してないのかなぁって思うんです」

古泉「長門さんのポーカーフェイスには負けますけどね。
   でも無理はしてませんよ。僕なんかの事をそんなに気にかけてくださって、
   ありがとうございます。


みくる「そうですか?ならいいんですけど…」

古泉「本当にお優しいですね。あ、よければオセロでもしませんか?
   時間もあることですし」

みくる「いいですよ♪古泉君相手なら、私勝っちゃうかもしれませんよ」

古泉「お手柔らかにお願いしますね」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:05:42.74 ID:aFFF15L50

―1時間後―

みくる「ふわぁ、結局帰って来ませんでしたねぇあの二人」

古泉「まぁ二人で中むつまじくやってくれてるなら、僕は満足ですよ」

みくる「うん、そうですね」

古泉「では、僕らも帰りましょうか?」

みくる「はい」


古泉「この後は何かご予定があるんですか?」

みくる「そうですね…予定ってほどでもないんですけど、スーパーに寄って
    晩御飯の材料を買わないと」

古泉「ああ、お料理お上手ですからね。今日は何を?」

みくる「寒いし、シチューにしようかなぁ」

古泉「いいですね」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:08:39.54 ID:aFFF15L50

みくる「古泉君は、お料理作るんですか?」

古泉「こう見えて結構出来るほうだと思いますよ。ただ最近は
   出来合いのものを買ってくるだけですけど」

みくる「やっぱり嘘ついてたんですね。ほんとは忙しいんでしょ?」

古泉「あ、ばれてしまいましたか」

みくる「もう…。せっかくお友達になれたんですから、あんまり嘘つかないで
    くださいね?」

古泉「でも、僕のことを心配する人間なんてあまりいないでしょうし」

みくる「私は心配します」

古泉「…すみません」

みくる「わかればいいです」ニコ

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:11:58.61 ID:aFFF15L50

みくる「疲れたり辛い時は、誰かに話したほうが楽になりますよ」

古泉「そうでしょうか」

みくる「そうです。私でよければいつでもお話聞きますし。
    あ、でも私には言いにくいことが多いのかな…?
    んー、それでもやっぱり思ってること、ちょっとでもいいから
    話してほしいです」

古泉「ありがとうございます」

みくる「なんなら今日晩御飯一緒に食べますか?」

古泉「…あ、いえ、今日は僕も少し用事がありまして。いつかまた別の機会に」

みくる「そうですかぁ。いつでもご馳走しますので、気軽に言ってくださいね」

古泉「はい。ではお気をつけて」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:14:50.38 ID:aFFF15L50

―翌日、部室―
オセロ対局中

キョン「何!?じゃあ昨日はお前と朝比奈さん二人っきりだったのか?」

古泉「そういう言い方もできますね。まぁあなた方が先にお帰りになったからですが」

キョン「だからって二人でお茶の時間を楽しむな。すぐ帰れ」

古泉「彼女のような可憐な方からのお茶のお誘い、あなたなら断れるとでも?」

キョン「いやそれは…だがなんだ、お前の話を聞くとお前と朝比奈さんは
    下校も一緒だったと…」

古泉「別々に帰るほうが不自然でしょう」

キョン「それはそうだが…どっからどうみても彼氏と彼女じゃねぇか。
    何勝手にうらやましい事してんだお前は」

古泉「あなたには既にその対象がいらっしゃるじゃないですか」

キョン「お前なぁ…」

古泉「それに断っておくと、二人でたわいない世間話をしていたにすぎませんよ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:16:44.20 ID:aFFF15L50

キョン「まさか調子に乗ってほいほい晩御飯ご馳走になったりしてないだろうな?」

古泉「…してません」

キョン「おいなんだ今の間は!?まさか本当に…」

古泉「いつものジョークですよ。…あなたをからかうためのね」

キョン「ふん。まぁ一応言っておくと、朝比奈さんは誰にでも優しいんだからな。
    お前だけじゃない。だからもし昨日何かありがたーいお言葉をかけていただいて
    浮かれてるんなら、残念ながらそれは検討違いもはなはだしいというやつだ」

古泉「十分わかっているつもりですよ?ご心配なさらずに」ニコ

ハルヒ「ちょっとキョーン!きなさーい!」

キョン「へいへい」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:19:40.48 ID:aFFF15L50

トコトコ みくる「お茶どうぞ〜。やっぱり仲いいですねぇあの二人」

古泉「本当に」

みくる「キョン君と何はなしてたの?」

古泉「いえ、ほんの些細なことですよ…彼と涼宮さんの関係についてお尋ねしていただけで」

みくる「ふぅん…。そういえば、古泉君は彼女っていないんですか?」

古泉「いませんよ」

みくる「へぇ…意外です。古泉君、女の子から人気あるのに」

古泉「そんなことは。…あの、では朝比奈さんは…」

ハルヒ「みくるちゃ〜んお茶おかわり!」

みくる「あ、はーい!」パタパタ

古泉「あ…」

古泉(まぁいいか…)

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:22:35.44 ID:aFFF15L50

―数日後の晩、古泉宅―

古泉(…今日の神人は多かったですね……怪我もしてしまったし)

古泉「…はぁ、疲れた…」

古泉「…電話…しようかな…」

ピリリリリ

ガチャ みくる「はいもしもし」

古泉「…あの」

みくる「あ、古泉君?どうしたんですか?」

古泉「あ、いえ…すみません、なんとなくかけてしまって。夜も遅いのに」

みくる「そうなんだ、いえ、かまいませんよ。むしろ嬉しいくらいです。
    こないだ言ったことわかってくれたんだなって」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:25:39.38 ID:aFFF15L50

古泉「…すみません、電話しておいてなんですけど、お話することが
   見あたらなくて」

みくる「お友達同士でお電話するってそういうことですよ。
    特に用事がなくても、話題を用意しなくても、どうでもいいような
    ことでいつまでもしゃべっちゃう。でも、それが楽しいんです」

古泉「そうなんですか。これまで、あまり私用で電話を使ったことがなくて」

みくる「じゃあこれからは電話たくさん使いましょう♪
    私でよければお相手しますし。あ、メールも楽しいですよ」

古泉「恐縮です」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:27:17.07 ID:aFFF15L50

みくる「じゃあ最初はね〜、うーん初恋の話とか」

古泉「あいにくその手の話題は豊富でなくて」

みくる「え〜嘘でしょ?」

古泉「いえ、ほんとうに。…あの、では」

みくる「はい?」

古泉「朝比奈さんは今…付き合ってる方、とかいらっしゃるんですか?」

みくる「どう思います?」

古泉「え、…あなたほどの方なら、もちろん」

みくる「残念、ハズレです。私もそういう話題あんまないですね」

古泉「そうですか…」

みくる「あ、じゃあお互いのお勧めのお店教えあいっこしましょう♪」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:30:17.53 ID:aFFF15L50

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

古泉(久しぶりにあんなにしゃべってしまいました)

古泉(ふふ、でもほんとにどうでもいいような事ばかりでしたね)

古泉(…次の不思議探し、二人で回れたら、もっと楽しいでしょうね…)


―土曜 不思議探しの日―

ハルヒ「みんな揃ったわね!じゃあさっそくクジ引きするわよー!」

古泉(ドキドキ…)

キョン「無印だ」

みくる「印つきです」

ハルヒ「印なし!」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:32:37.59 ID:aFFF15L50

古泉「僕の番ですか。では…」

長門「待って。…わたしが先に引く」

古泉「…?かまいませんよ、どうぞ」

長門「………」ピラ

ハルヒ「有希も無印ね!じゃあ今日は古泉君とみくるちゃんがペア、残りが三人組ね」

みくる「古泉君一緒ですね♪」

古泉「え、ええ…」(まさかほんとに朝比奈さんとなるとは…)

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:46:40.24 ID:aFFF15L50

サンクス

みくる「じゃあ行きましょうか、どこ行きます?」

古泉君「あ、ではこないだお話したカフェなどどうですか?」

みくる「それいいですね」

古泉「ではご案内しますよ、こちらです。お荷物お持ちしましょうか?」

みくる「大丈夫です、ありがとう」ニコ

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:48:57.27 ID:aFFF15L50

―カフェ―

みくる「あ、そういえばこないだ大丈夫でした?」

古泉「ああ、先日はあんな時間に電話してしまってすみませんでした」

みくる「いえ、わたしも楽しかったので。なんだか元気がなかったみたいでしたけど…」

古泉「そんなことは。…嘘です、少し疲れてまして」

みくる「そうですか…」

古泉「でも、朝比奈さんとお話できてすっきりしました」

みくる「よかった。わたしも古泉君とお話してると楽しいなぁ…」

古泉「えっ、…あ、いやそんな、光栄で…」ガチャ 「あつ!」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:51:56.87 ID:aFFF15L50

みくる「わわ、大丈夫ですか?ほら袖まくって!」

古泉「あ…」

みくる「古泉君、ケガ…こないだ、の?」

古泉「…はい、でもなんとも…」

みくる「どうして言ってくれないんですか?」

古泉「ほんとにたいしたことないので」

みくる「そういうことじゃないんです。ほんとに心配してるのに…
    どうしていつも隠すんですか?私たちお友達じゃないんですか?」

古泉「…でも」

みくる「…すみません。もっと仲良くなりたかっただけなのに…
    もう出ましょうか」

古泉「………」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 13:56:15.23 ID:aFFF15L50

―午後の部―

古泉「よろしくお願いします、長門さん」

長門「………」コクリ

古泉「どこか行きたいところありますか?」

長門「……ある。こっち」

長門「…あなたは」テクテク

古泉「はい?」

長門「もう少し自分を出してもいいと思う。特に彼女の前では」

古泉「…?なんのことでしょう?」

長門「朝比奈みくるのこと」

古泉「彼女がなにか」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:00:41.44 ID:aFFF15L50

長門「あなたは本当は誰かに自分を知ってほしいと思っている、けれどそのことを
   口に出したりはしない」

古泉「………」

長門「朝比奈みくるの前でなら、あなたにもできるはず」

古泉「何が言いたいんでしょう」

長門「私が言わなくてもわかっているはず。あなたには彼女が必要」

古泉「…もしかして、午前の部で、僕と朝比奈さんがペアだったのは…」

長門「朝比奈みくるは他人をとてもいたわる人物。あなたが彼女に惹かれるのは当然」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:03:14.14 ID:aFFF15L50

長門「最近のあなたが疲れているのは私にもわかる。
   …あなたはもう少しありのままの自分を見せるべき。
   あなた自身のためにも、心配しているほかの誰かのためにも」

古泉「ふふ、長門さんにだけは言われたくないセリフですね」

長門「わたしはこれが素。…けれど忘れないでほしい、朝比奈みくるだけでなく、
   私や涼宮ハルヒや彼も、あなたには元気でいてもらいたいと思っていること」

古泉「…わかっていますよ、ありがとうございます」

長門「私が言いたかったのはそれだけ。
   …あなたはあの店のショーウインドウにあるネックレスを買ってきて」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:05:16.63 ID:aFFF15L50

古泉「あれは?」

長門「彼女が前からほしがっているもの。わたしは本屋に行ってくるから」

古泉「…でも僕はまだ、彼女がどうのとは」

長門「答えるのも面倒。あなたはもうわかっているのに」

長門「また今度」

古泉(僕が、朝比奈さんを…?)

古泉「ネックレス、買いますか…」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:08:51.12 ID:aFFF15L50

−翌日、下校途中−

古泉(今日はSOS団がお休みで、ネックレス渡せませんでしたね…
   今日渡したかったんですが)

古泉「!あれは…朝比奈さん?」

古泉「朝比奈さん」タッタッタッ

みくる「あ…古泉君」

古泉「どうしたんですか?こんなところで」

みくる「一番星が綺麗だったから、ちょっと見てたんです」

古泉「ほんとですね」

みくる「…よかったら、ちょっと座ってお話しません?」

古泉「はい」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:11:25.08 ID:aFFF15L50

みくる「あのね、きのうのこと…ごめんなさい。あんなふうに言うつもりなかったのに」

古泉「いえ、そんな。僕のほうこそ心配していただいたのに、すみません」

みくる「じゃあ、仲直り…してもらえますか?」

古泉「もちろんですよ。…あ、これ」

みくる「?」

古泉「大切な事を教えていただいてるお礼に」

みくる「これ…私が前から欲しかったのだぁ…でも、どうして?」

古泉「某宇宙人さんから」

みくる「ふふ、長門さんにお礼言わないと。でも、ほんとにもらっちゃって
   いいんですか?」

古泉「もちろんですよ」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:14:26.26 ID:aFFF15L50

みくる「いろんな女の子にあげてるんですか?」

古泉「いえそんな…!はじめてですよ…あ」

みくる「ふふ、冗談です。…でも嬉しいな、古泉くんからこんなのもらえるなんて。
    あ、つけてもらっていいですか?」

古泉「ええ、もちろん…」

みくる「くしゅ!」

古泉「もう寒いですから…これ、よかったら着てください」

みくる「ええ?私なら平気です、古泉くん風邪ひいちゃうし」

古泉「いいから着てください」バサ

みくる「…ありがとう」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:16:21.57 ID:aFFF15L50

みくる「…古泉くん?」

古泉「…はい?」

みくる「手、つなぎませんか?」

古泉「…はい」キュ

みくる「…星、綺麗ですね」

 古泉の肩にもたれかかるみくる

古泉「…朝比奈さん?」

みくる「ちょっとだけ、こうしててもいいですか?…なんか落ち着いて」

古泉「…もちろんです」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:19:24.62 ID:aFFF15L50

ガサガサ

ハルヒ「ちょっとー!なになに、思ったよりいい感じじゃない!!」

キョン「ばか、聞こえるだろが静かにしろ!」

ハルヒ「でもでも、有希がみくるちゃんと古泉くんが最近あやしいって
    言うから様子見てみたら、まさかここまでとはねー!
    すごいわね有希、なんでわかったの?」

長門「なんとなく」

キョン「しかし部活を休みにして、かつ朝比奈さんと古泉が出会えるように
    タイミングを完璧に計るとは…」

ハルヒ「ふふっ、まぁそのへんは任せなさい!う〜んでもこのままじゃじれったい
    わね…古泉くんなんかなかなかちゃんと告白しそうにないし」

キョン「むしろ朝比奈さんの積極性に驚きだ」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:27:29.06 ID:aFFF15L50

ハルヒ「まぁみくるちゃんと古泉くんならお似合いだしね!」

長門「…二人の関係をもう一歩進める作戦を考えるべき」

キョン「もう一歩て長門、次は…!」

ハルヒ「このエロキョン何想像してんのよ!?
    でもまぁ私らが背中押してあげる必要があるのは確かね!」

キョン「う〜ん、パーティーとかやってそのあとうまいこと二人っきりにしてやるとか?」

ハルヒ「それいいわね!じゃあさっそく来週有希んちでやりましょ!」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:29:39.79 ID:aFFF15L50

−1週間後、長門宅−

ハルヒ「というわけで、SOS団による体育会うちあげ記念パーティーをはじめるわよー!」

キョン「…て、なんかお疲れだな、古泉」

古泉「はは、まぁバイトでね、少しありまして」

キョン「ああ、なんかすまんな…今日の主役なのに」

古泉「はい?」

キョン「ああいやこっちのことだ、気にするな…っとハルヒ?」

ハルヒ「なにかしらキョン?」

キョン「あー、なんだ、買い忘れたものがあるんじゃないか?」

ハルヒ「あーそうねぇ!大変、クラッカーがないと始まらないわね!
    ちょっと私たちで買いに行くから、みくるちゃんと古泉君
    料理の準備お願いね!」

みくる「はーい」

ハルヒ「じゃぁね〜!」バタン!

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:32:40.10 ID:aFFF15L50

みくる「じゃあキッチン借りてお料理つくりはじめましょっか」

古泉「そうですね…っと」ピリリリ

みくる「…バイトですか?」

古泉「あ、…今日機関で会議があるのを忘れてました…」

みくる「…行くの?」

古泉「ええ、絶対ですので」

みくる「古泉くん今日疲れてるし、行かないほうがいいと思います」

みくる「というか、私が行ってほしくないです…」ギュ

古泉「…!朝比奈、さん…」

みくる「…お願い、今日はだめ。ここで休んでて?
    古泉君が行くって言っても、わたし離しません」

古泉「…はい…」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:37:05.26 ID:aFFF15L50

−2時間後−

キョン「ただいまー…って!おいおい、二人で仲良くソファーで寝ている…!」

ハルヒ「きゃーうまく行ったんじゃない!?告白したのかしら?」

キョン「どうだかな…しかしまぁ、よかった、変な事してる最中とかじゃなくて…」

長門「私はかまわなかったのに」

キョン「いやいや、見てしまった俺たちの衝撃も考えようぜ」

ハルヒ「ここまできたら後は見守るのみじゃないかしら?」

キョン「そうだなぁ。まぁ誰かさんがうまくいけばいいと思ってくれてれば
    大丈夫だろうな」

長門「同意」

ハルヒ「うまくいくといいわねぇ」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:39:53.85 ID:aFFF15L50

−数日後、放課後−

古泉「今日も部活がなかった…最近多いですね、なにもなければいいのですが」

キーコ キーコ

古泉「…?公園のブランコに誰か…あれは、朝比奈さん!」

タッタッ

古泉「朝比奈さ…!」

みくる「あ、古泉君…」ポロポロ

古泉「どうしたんですか!?なにか…!」

みくる「違うの、なんでもないです。
    …ちょっと家族が恋しくなっちゃって」

古泉「そうですか…」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:45:00.69 ID:aFFF15L50

みくる「さっき少し話してたんですけど、まだまだ帰れないし。
    …時々泣いちゃうんですよ、恥ずかしいですけど」

古泉「そんなことは。それに、朝比奈さん言ったじゃないですか、
   何でも話すのが友達だと。今度は僕が、お話ききますよ。
   と言っても、それぐらいしかできないんですけど」

みくる「古泉君…」ポロポロ

みくる「うん、いまね、すっごく寂しいです。
    …でも古泉君がいるんだから、大丈夫だよね。泣き止まなきゃ」

古泉「…泣き顔も素敵ですから、もう少しそのままでも平気ですよ」

みくる「またそんなこと言って」

古泉「ほんとですよ」

みくる「…ありがとう」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:47:44.82 ID:aFFF15L50

古泉「…朝比奈さん。…あの」

みくる「…うん?」

古泉「あなたが帰るまで、帰るまでの間だけでも、僕があなたの支えになることは
   できないでしょうか?」

みくる「古泉くん…ふふ、顔赤いですよ」

古泉「え…」

みくる「…キス、しませんか?…」

古泉「…朝比奈さん…」

チュ

キーコ キーコ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:51:02.69 ID:aFFF15L50

−数日後−

キョン「…なぁ古泉、お前朝比奈さんと付き合ってんのか?」

古泉「なぜです?」

キョン「いやまぁ、そりゃなんとなく伝わってくるものがるというか」

古泉「まだお互い何も言ってないですね」

キョン「ええ、あそこまでいっていながら…」

古泉「何か言いました?」

キョン「いや…まぁなんだ、お前には朝比奈さんはもったいないけど、
    朝比奈さんがそれでいいってんなら早めにちゃんと気持ち伝えろよ」

古泉「さすが先輩ですね、アドバイスありがとうございます」

キョン「なんの先輩だ」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:53:44.46 ID:aFFF15L50

古泉「ふふ。…実は今日、彼女の家で晩御飯をご馳走になる予定で」

キョン「マジか。まさか泊まりか?」

古泉「さぁどうでしょう」

キョン「おいおい…まぁ、うまくいくといいな」

古泉「…ありがとうございます。では」


ハルヒ「…古泉君、なんて?」

キョン「今日晩飯ご馳走になるんだと。たぶん今日告白だな」

ハルヒ「ええ!?まだ告白してなかったのね…」

長門「うまくいってほしい」

キョン「そうだなぁ」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 14:56:27.67 ID:aFFF15L50

〜〜〜〜
ピンポーン

みくる「いらっしゃい!お料理いっぱい作って待ってましたよ」

古泉「嬉しいです、ではお邪魔します」

みくる「今日はイタリアンでね、これがメインのパスタで…」キラリ

古泉「あ、そのネックレス、つけてくれてるんですね」

みくる「あ、うん!すっごく気に入ってます♪」

古泉「…朝比奈さん」ギュ

みくる「…わわ、古泉くん?///」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 15:00:23.94 ID:aFFF15L50

古泉「…ずっと言いたかったことがあります…好きです、あなたのことが」

古泉「僕にはあなたが必要なんです」

みくる「…古泉君」

みくる「…はい、喜んで。…わたしも、大好きです」

古泉「朝比奈さん…!」ギュウ

みくる「ちょっと古泉くん…まだ早いです、先にご飯食べて…」

古泉「すみません、でも、もう少しだけ」

みくる「…あったかい?」

古泉「幸せです」

みくる「ふふ」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 15:02:24.51 ID:aFFF15L50

−数時間後、寝室−

みくる「古泉くん?寝ちゃった?」

古泉「いえ、起きてますよ」

みくる「…なんか夢みたい。…ねぇ?」

古泉「はい?」

みくる「もし、私がずっと帰れなかったらどうします?」

古泉「喜んでお嫁さんにもらいますよ」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 15:04:26.85 ID:aFFF15L50

みくる「ありがとう。…じゃあ、もし、明日帰らなきゃいけなくなったら?」

古泉「…さよなら、を言うと思います。…泣きながら」

みくる「…ほんとに?」

古泉「…嘘です。…離さない、帰さない。…すみません、迷惑ですよね」

みくる「ううん…わたしも、古泉くんといる方が大切だって、今は思うから」

古泉「朝比奈さん…」

みくる「もう、泣かないで。…これからは、いっぱいいっぱい
   遊んだりお話したりできるんだから」

古泉「そうですね。…朝比奈さん?」

みくる「…なに?」

古泉「起きる前に、もう一度」ギュ

END

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 15:09:55.03 ID:aFFF15L50

とまぁ以上です
いろいろ至らないとこだらけだけど、これが限界…
自分のなかでは朝比奈さんはやっぱ大人で、古泉が背伸びしてる
ってイメージ。
まぁまたみくるサイドで書けたらなって感じです

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 15:40:01.66 ID:aFFF15L50

じゃあ頑張って続きを…

−翌日の昼休み、ハルヒ キョン 長門 in部室−

ハルヒ「聞いた!?聞いた!?なんかあの二人今日一緒に
    登校してたらしいのよ!」

キョン「と、いうことは成功か?」

ハルヒ「やったわね!わがSOS団からあんな完璧カップルを
    排出するなんてっ!」

長門「頑張ったかいがあった…」

ハルヒ「でも、なんかそっとしておいてあげたい気分ね」

キョン「なんだ、お前らしくないいい心がけだな」

ハルヒ「まぁたまにはね。う〜んでもこれからは色々大変ねー、
    気をきかせてあげなきゃね」

長門「頑張る」

キョン「だな」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 15:50:24.71 ID:aFFF15L50

−昼休みの校庭−

みくる「あ、ここでご飯食べましょ♪」

古泉「ではこれを」ハンカチ ヒラリ

みくる「ありがとう」

古泉「なんだか緊張しますね、こういうの。
   …あ、今更ですかね」

みくる「ふふ、でもわたしもこうやってお弁当食べるの初めて
    ですよ。そ、その、…彼氏さんと…」

古泉「光栄です」

みくる「うまくできてるかなぁ。今朝時間なかったから」

古泉「すみません、いつまでも寝ていて」

みくる「あ、ううんいいのいいの。古泉君すっごく幸せそうな顔して
    寝てたから、起こせなくって」

古泉「でしょうね。…では、いただきます」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 15:59:00.31 ID:aFFF15L50

みくる「あ、ちょっと待って…」

古泉「はい?」

みくる「あ、あのあの、えっと、言うの恥ずかしいんですけど、
    わ、わたしが食べさせてあげてもいいかなぁ…?」

古泉「え?」

みくる「あ、ううん嫌ならいいの!やっぱ無理ですよねこんなとこで…」

古泉「い、いえ、僕は全然…」

みくる「そ、そお?じゃあ、えっと、はい…!」

古泉「いただきます」パク

みくる「…どうかな?」

古泉「とてもおいしいですし、幸せです」

みくる「よかったぁ…」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 16:07:06.90 ID:aFFF15L50

長門「二人は典型的な恋人の昼休みを満喫している模様」

キョン「そんなわざわざ望遠鏡のぞいてまで見るもんじゃありません」

ハルヒ「あーいいわねぇマジラブラブよ!?今時小学生でもあんなピュアじゃないわよ?」

長門「…ご飯にでんぷんでハートが」

ハルヒ・キョン「うそ!?」

長門「…うそ」

キョン「もうやめなさい。あ〜、今日の部活どうすんだ?」

ハルヒ「まぁとりあえず普通にしてましょ」

キョン「だな」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 16:15:27.61 ID:aFFF15L50

−放課後−

ハルヒ「今日はみんなで久しぶりにパソコンでゲームするわよー!」

古泉「…?」

古泉「朝比奈さん、どうかしました?ゲーム楽しいですよ」

みくる「ごめんなさい、ちょっと画面に酔っちゃったみたいで」

古泉「大丈夫ですか?もし辛いなら保健室に…」

みくる「いえ、ちょっと座ってたら大丈夫だと思います」

キョン(教室の隅からもラブラブオーラが伝わってくるぜ…!)

古泉「ほら、無理しないで」

みくる「…うん、今日はもう帰ります…」

古泉「すみません、朝比奈さんが体調悪いようなので、送ってきますね」

ハルヒ「了解。気をつけて帰ってね!」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 16:22:06.90 ID:aFFF15L50

−帰り道−

古泉「気分どうですか?」

みくる「うん、外の風邪にあたったらだいぶ楽になりました」

古泉「よかった…今日は僕がご飯つくりましょうか?」

みくる「うん、お願い…あ、見て?」

古泉「?」

みくる「あの樹いつのまにかあんなに紅葉が綺麗」

古泉「あ、ほんとですね」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 16:29:38.28 ID:aFFF15L50

みくる「綺麗だなぁ、カメラ持ってたらよかったなぁ」

古泉「よかったら押し花にして差し上げましょうか?」

みくる「え、ほんと?ありがとう」

古泉「ええ、どの葉っぱがいいですか?」

みくる「えーとね、えーと」

古泉「…ふふ」

みくる「…けほ」

古泉「…ほら、早くしないと風邪ひきますよ」

みくる「うん。じゃあ、これ」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 16:36:12.21 ID:aFFF15L50

古泉「じゃあ行きましょうか」

みくる「………」

古泉「…朝比奈さん?」

みくる「古泉くん、手」

古泉「…?ああ、すみません、気がつかなくて。…どうぞ」

みくる「ありがと♪」ギュ

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 16:41:54.83 ID:aFFF15L50

−みくる宅−

古泉「僕なりに頑張って作ってみたんですが…」

みくる「わぁ、和食ですね。すっごくおいしそうですよ?」

古泉「まぁ食べてみてください」スッ

みくる「あ…」

古泉「なにか?」

みくる「あ、ううん…ちょっと席遠いかなぁって…。あ、ごめんなさい
    変な事いって」

古泉「…居間で隣同士で食べましょうか?」

みくる「うん…」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 16:48:24.42 ID:aFFF15L50

古泉「えっと、たぶん僕らは恋人…になったと思うんですが、
   何をするのかよくわからなくって」

みくる「古泉くんって意外と心配性ですね」

古泉「すみません…あなたにつまらない思いをさせるんじゃないかと」

みくる「そんな。私はとっても楽しいですよ?う〜ん、でもそうだなぁ、
   こういうときはほんとにたわいない事するんだと思いますよ?
   テレビ見たり。あ、テレビつけましょうか?」ブン

古泉「普段あまりテレビ見ないもので」

みくる「そうなんだ。結構ドラマとか面白いですよ?あ、今日10時からのとか、
    わたしのお勧めです。一緒に見ましょう♪」

古泉「すみません、今日は早めに帰らないといけなくて…」

みくる「あ、そうなんだ…」

古泉「あ、でも来週は必ず」

みくる「うん、約束」

古泉「はい」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 16:53:01.27 ID:aFFF15L50

みくる「あ、もうひとつ思いつきました、恋人同士がやること」

古泉「なんでしょう?」

みくる「たとえばこうやって私が目をつぶるんです、そしたら古泉くんは?」

古泉「わかりませんね」

みくる「…ばか」

古泉「嘘です。…じっとして」チュ

みくる「あんまりからかわないでくださいね?」

古泉「すみません、膨れっ面もかわいかったので」

みくる「…今日はもう帰っちゃう?」

古泉「すみません、どうしても」

みくる「じゃあ明日また、学校で」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 16:59:23.30 ID:aFFF15L50

古泉「クラスまでお迎えにあがればいいですか?少し恥ずかしいですけど」

みくる「私なんかといるの恥ずかしい?」

古泉「違いますよ、僕なんかが貴方につりあうのかと」

みくる「冗談です。それに、古泉君、あの…かっこいい、と思いますし」

古泉「ありがとうございます」

みくる「おやすみなさい」

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 17:04:55.73 ID:aFFF15L50

−翌朝−

みくる「はぁーっ、寒いなぁ」

古泉「朝比奈さん、おはようございます」

みくる「え、古泉くん?どうしたのこんな早くから…!」

古泉「いえ、昨日勝手に帰ってしまったので、今朝時間があればお迎えに行こうかと」

みくる「そうなんだ…でも、あんまり寝てないんじゃない?」

古泉「かもしれませんね」

みくる「もう。…そうだ、マフラー、半分こして行きましょ?」フワ

古泉「もちろん手も」キュ

みくる「今日放課後したいことありますか?」

古泉「買い物とかどうですか?」

みくる「行きたいな」

古泉「じゃあ授業終わったら迎えにいきますので」

みくる「待ってます」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 17:10:21.94 ID:aFFF15L50

−授業中−

先生「…で、ここがこういうわけで…」

みくる「…」ボー

鶴屋さん「みくるっみくるっ」

みくる「!はい?」

鶴屋さん「校庭見てごらんよぉ〜、意中のカレが体育やってるよん♪」

みくる「///知ってたんですか?」

鶴屋さん「結構なうわさだよっ?いっちゃんかっこいいもんね、よかったねっ!」

みくる「…はい」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 17:20:48.10 ID:aFFF15L50

「キャー!?古泉くんが!」

みくる「え…!?」バッ

体育教師「おい、誰か担架もってこい!」

みくる「すみません私…!」ダッ

先生「おいこら朝比奈!」


−保健室−

みくる「古泉くん、古泉くん!」

古泉「…朝比奈さん」

みくる「どうしたの?どっかケガしてない?大丈夫?」

古泉「いえ、ちょっとした寝不足で」

みくる「ほんとにそれだけ?隠し事してるなら、私許さない」

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 17:26:44.66 ID:aFFF15L50

古泉「…あなたとお付き合いしてるのが、機関のほうに伝わってしまって。
   上から少しお咎めをいただいてるだけですよ」

みくる「…そんな」

古泉「そんな顔しないでください。僕はあなたと過せて幸せなんですから」

みくる「でも古泉くんに迷惑かけるなんて…私、そんなの…」

古泉「…僕言いましたよね?もしあなたが明日未来に帰ることになっても、
   帰さないって。それぐらい自分勝手になってしまうほど、あなたが好きなんです」

古泉「…朝比奈さんは、僕が仕事のためにあなたのもとを去ることになったら、
   すんなり僕を手放しますか…?」

みくる「…わたしは」

古泉「………」

みくる「あなたを辛い目に合わせたくないんです、でも」

みくる「そうなるとわかっていても、私、古泉君と離れたくない…!
    ごめんなさい、勝手なことばかり言って…!」

古泉「…そう言っていただけるほうが、僕にとっては『正解』ですよ」ニコ

みくる「…古泉君」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 17:39:38.96 ID:aFFF15L50

古泉「今日は驚かせてすみませんでした。放課後、とっておきのカフェで
   ケーキご馳走しますから」

みくる「今日はだめです、古泉くん倒れたのに…」

古泉「大丈夫です、精神的なものだと思うので。それに、あなたが青い顔して
   授業中に駆けつけてくださっただけでも、十分回復できますから」

みくる「…無理しないでね?」

古泉「はい」

みくる「じゃあ、私授業に戻ります…あ」

みくる「もっともっと元気になるおまじない、してあげますね」チュ

古泉「…ありがとうございます、もう全快ですね」

みくる「ふふ。…じゃあまたあとでね」

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 17:44:19.91 ID:aFFF15L50

−放課後−

ガヤガヤ

みくる(…古泉君、大丈夫かなぁ)

古泉「…朝比奈さん!」

みくる「古泉くん!平気?」

古泉「ええ、もうすっかり。これからのことを楽しみにしてたくらいです」

鶴屋さん「おっみくるいいね〜カレとデートかい?じゃあお邪魔虫はお先に
     帰るわっ!いっちゃん、みくるをよろしくねっ!」

クラスメート「え…あれが噂の朝比奈の…」
      「1年生じゃん?かっこいいねぇー!」

みくる「///やっぱ、照れますね」

古泉「ですね。行きましょうか」ス

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 17:51:40.96 ID:aFFF15L50

みくる「…!」キュ

古泉「僕より朝比奈さんのほうが恥ずかしがってますね。下なんか向いて」

みくる「だって…古泉君は照れないの?」

古泉「いざこうしてみると、恥ずかしいというより誇らしいですね、
   貴方のような方の隣を歩けて」

みくる「わ、わたしだって古泉君のこと…」

古泉「はい?」

みくる「…自慢しちゃいたいくらいです、から…」

古泉「光栄です」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 17:57:39.34 ID:aFFF15L50

−カフェ−

古泉「ここのお店はケーキの種類が豊富なんでよ。メニューどうぞ」

みくる「ほんとだぁ。迷っちゃいますね、うーん、どうしよっかなぁ…」

古泉「…」ニコニコ

みくる「?古泉くんは選ばないの?」

古泉「あなたの一生懸命な顔を見てるほうが楽しいので」

みくる「もう…!決めました、これにします」

古泉「このあとどうします?何か欲しいものありますか?」

みくる「はい。女の子が一番彼からもらいたいものってわかります?」

古泉「僕には少し難しいですね」

みくる「ふふ。じゃあこの後行きましょ♪」

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 18:07:26.39 ID:aFFF15L50

古泉「ここは…アクセサリーのお店」

みくる「そうです。欲しいもの、わかりました?」

古泉「指輪ですか?」

みくる「正解」

古泉「あ、でしたらすみません、今手持ちが少ないので銀行にでも…」

みくる「ううん、私がほしいのはね、違うの…あった、これです」

古泉「…?なんだかすごく小さな指輪ですね」

みくる「ピンキーリングっていうんです」

古泉「聞いたことあります」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 18:11:41.68 ID:aFFF15L50

みくる「これを小指にはめてるとね、願い事が一個だけかなうんだって」

古泉「なるほど、ロマンチックですね」

みくる「これ、買ってもらえますか?」

古泉「もちろんです。…何をお願いするんですか?」

みくる「わかってるんでしょ?」

古泉「…わかりません」

みくる「仕方ないなぁ、あのね………」

古泉「…」ニコニコ

みくる「…やっぱり自分で考えて?」チュ

おしまい

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/04(火) 18:14:02.79 ID:aFFF15L50

読んでくれた人おつ
そろそろ限界なのでこのへんで
死ぬと思ってたひとごめんね普通で



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