34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 20:16:34.39 ID:U1Y/Utm+O
キョン「それよりこいつを見てくれ。どう思う?」
谷口「けけけけ」
国木田「はははは」
鶴屋「ひゃひゃひゃ」
古泉「ふふふふ」
高木「フヒヒ…」
みくる「うふふふ」
長門「フッ…」
ハルヒ「あっはははははははは!」
キョン「・・・」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 20:44:01.29 ID:U1Y/Utm+O
そう…FIN 終わりだったらどんなに良かった事か
あの長門が笑い声を出して笑っていたのだ
普段は無表情な奴が笑い出すんだ、気にもなるもんだ
そこで気づいたんだ。これは夢オチなんがじゃないって
というか夢オチは手塚先生が禁止にしたはずだろ
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 20:54:31.25 ID:U1Y/Utm+O
まずは状況整理だ
これが夢オチじゃないとしたら今の現状は何だ?
周りにはいつものSOS団のメンバーがいる
まず古泉。こいつはいつもの全てを見透かしてるようなニヤケ顔。相変わらず俺のゲームの対戦相手だ
次に朝比奈さん。今日はメイド服だ。こちらもいつも通りに俺らSOS団に茶を提供してくれる愛しのマイ特盛りエンジェルだ
ハルヒは…団長席というのか?あそこに座りながら、滅多に増えないアクセスカウンターをパソコンに向かいニヤニヤしながら見ている
次に長門だ。さっきは笑ってるように見えるた。だが今はいつもの無表情
さっきの笑い声は俺の寝ぼけた耳が聞いた幻聴だったのか?
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 21:11:28.88 ID:U1Y/Utm+O
「おや、どうしましたか?手が止まってますよ」
そんな事を考えていると不思議そうな顔で古泉が声をかけてきた
こいつがこんな顔をするって事は、事態を理解してないって事だよな。いや、そもそもこれは俺の考え過ぎで、ただの勘違いかもしれない
しかし気になる俺はもう一度他のメンバーを、朝比奈さんを見た
眼が合ってしまった朝比奈さんは「ん?何ですか」と言わんばかりのアイコンタクトを送ってきた。その可愛さは反則だろうと思いつつも今度はハルヒに視線を向けてみた
ハルヒも先ほどと変わらずにパソコンとにらみ合いを続けている。しかし俺の視線に気づいたのか、こちらを向いて笑いだしたのだ
あの笑みには覚えがあった。そうだ、さっきの夢の中で笑いこけてたハルヒと同じ笑顔(?)じゃないか
「あんた、顔に机の跡がついてるわよ」
そう言われて鏡で確かめてみると………なるほど、確かに跡があるしかも涎跡もついてるじゃないか
どうやら本当に眠っていただけらしい
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 21:23:16.22 ID:U1Y/Utm+O
そんな事を考えていると、下校のチャイムが鳴った
「おや?もうこんな時間ですか。では僕はバイトなのでお先に」
バイト?この時間からバイトっていうとあの機関か?
「おい、また何かあったのか?」
俺は部室を出ようとする古泉に声をかけた
「…?いえ、いつもの報告だけですよ。何か気になることでも?」
「いや、何でもない」
そのまま古泉を見送り、俺も部室を出ることにした。まだ長門に聞きたい事があったが、ハルヒが朝比奈さんが着替えるから出てけと言わんばかりに睨みつけるて来るので退散する事にした
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 21:36:42.11 ID:U1Y/Utm+O
その日の夜、俺は夢を見た
その夢は部室で、いつもと変わらない場所に変わらない部員なんだが、俺の体にはおかしい所があった
それは皆には分からない、もちろん俺にも分からないはずだった
しかし鏡に映った自分を見て俺は驚いた
自分の体に膜みたいなものが張り付いているのだ
この膜を俺は知っていた。過去に古泉に連れられていった場所、そしてハルヒと一緒に閉じ込められた場所。つまりは閉鎖空間と似たような感じだ
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 21:42:22.29 ID:U1Y/Utm+O
思いつきで書いてるから、何か面倒になってきました
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 22:01:24.07 ID:U1Y/Utm+O
ああ、これは夢であって夢じゃないんだ
皆は今日と変わらず笑顔だった。長門はどうなんだ?
と思い見ていると
やはり笑顔だった
ここはどういった事で出来た空間なんだ?
俺は部室を飛び出したが、誰も気に留める者なんか居なかった
廊下を走っていると、谷口と国木田が歩いていたが、俺に気づいていないようだ
続いて鶴屋さんの姿が見えたが、またしても俺に気付いていない
皆俺が見えていないのか?そういえばさっき部室でも、向かいに居た古泉は俺と将棋をやっているというより一人将棋をしている感じだった
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 22:08:33.10 ID:U1Y/Utm+O
この状況で一番頼りになるのはやっぱり長門だ
もしかしたら長門は俺の事に気付いてるかもしれない、そう思い俺は部室に向かった
部室の扉を開けても誰も反応しない
それでも俺はいつも長門が座ってる椅子の前に立った
「長門!俺が見えないのか?」……………長門どころか周りも無反応。やはり見えても聞こえてもいない
これは一体全体どうなってるんだ?
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 22:16:34.72 ID:U1Y/Utm+O
その時、本に視線を落としていた長門がこちらを向いた
いや、正確にはいつの間にか俺の後ろに来ていたハルヒに視線を向けていた
ハルヒと長門は俺を挟む形で何かを話していた
俺にはそれが超音波のようなテレビから発するノイズのような音にしか聞こえた
何だこれは?何故この二人の声だけ俺にはこう聞こえるんだ?
何故か頭が痛い!直接音が脳に響くようだ
そう思いながら、俺の意識は少しずつ遠のいていった
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 22:36:06.19 ID:U1Y/Utm+O
次の日の朝、俺はこの事を何となく長門に相談した。俺が夢の中で存在してない事、変なものに体が包まれていた事
「あれはあの空間からあなたを隔離する為に私が施したもの」
何だって?じゃあ長門はこの事態に気付いていたのか?しかしいつ何処でそんな施しを?
「あなたが昨日部室で目を覚ます前」
どうやら俺は眠っていたんじゃなくて、長門に眠らされていたみたいだ。そういう事は先に言ってくれよ
じゃあ、あの時の夢の長門笑顔はなんだったんだ?
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 22:50:52.54 ID:U1Y/Utm+O
「あれは私であって私ではない。他の皆もそう」
「涼宮ハルヒが敵対する何かを望んだ。そして生まれた。それがあなたが夢の中で見た人達」
つまり長門が言うには、ハルヒが張り合いのある面白そうな奴らを望んだ。んで、俺が夢で見た奴らがそうらしい。いわゆるクローンってやつだな。笑顔なのは面白おかしいって理由らしい
「でも、何で俺の夢の中に居たんだ?普通ハルヒが望んだのならハルヒの目の前に現れるもんじゃないのか?」
「涼宮ハルヒは望んでいながらも、その非日常を深層心理では信じていない。よって別の世界に隔離されている。オリジナルとクローンが接触しないように」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 23:04:22.88 ID:U1Y/Utm+O
「あなたの夢の中に居るのではなく、寝ている最中にあなたの意識が別の世界に繋がっているだけ」
「あなたのクローンは作られなかった。これは何故かは分からない」
「結果あちら側にあなたが居ない事によって歪みが発生した。そこにあなたの夢を介して渡れるパイプができた」
また変な事に巻き込まれちまったみたいだな
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 23:09:48.35 ID:U1Y/Utm+O
もう自分で何書いてるか分からなくなってきたw
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 23:21:28.42 ID:U1Y/Utm+O
「この事を知ってるのは俺だけだろ?長門の力でそのパイプとやらを塞げば何事も無く終わらないか?」
「ダメ。入り口を塞いでもあちらの世界の歪みが大きくなるだけ」
「今は何とか均衡を保っているけど、近いうちに崩壊して、こちらの世界が飲まれる」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 23:35:49.46 ID:U1Y/Utm+O
「じゃあどうすればこの現状を打開できるんだ?」
「古泉一樹がどこまで干渉できるか分からない。今はあなたが頼り」
頼りって言われても宇宙人や超能力者、未来人でも無い至って普通の人間のこの俺にどうしろと?
「あちら側から連れてくるか、あなたが一人で何とかする」
そんな無茶な
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 23:45:44.15 ID:U1Y/Utm+O
とりあえずこの事を古泉にも話してみた
「なるほど。昨日あなたの態度がおかしかったのはそのせいだったんですね」
「正直、今は僕の力が何処まで通用するかはわかりません」
「まだ、組織から話は聞かされていませんが、そろそろ気付いてる頃でしょう。何とか掛け合ってみます」
よし、次は朝比奈さんだ
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 00:13:27.94 ID:vAUTxGEYO
早速朝比奈さんをメールで呼び出してみた
朝倉の手紙事件以来、連絡が取りやすいようにメアドを教えてもらったのが役にたったな
「あ、キョン君」
考え事をしてると朝比奈さんがかわいく小走りでやってきた。
ああ、これがデートだったらどんなに良い事か
「今日はちょっとお話があって…」
「涼宮さんの事ですよね」
あ、流石に未来人はこの事をもう知ってますか
「悔しいけれど私は力になれません。禁則事項なので、詳しい事は言えませんが、これから大変な事が起こるかもしれません」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 00:23:02.60 ID:vAUTxGEYO
さて、ネタが詰まってまいりました
ハルヒってテレビしか見た事無いから、異能者がどんな事してくれるか分からない
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 00:49:51.35 ID:vAUTxGEYO
ちょっと他のSSを参考に見てきます
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 01:10:17.16 ID:vAUTxGEYO
ここで俺に魔法が使えるようにしてくれるとか、ビームサーベルを貸してくれるとかそんな事を期待していたが、朝比奈さんは頼りに出来ないかもしれないな
すると考えられるのは長門と古泉の合わせ技か?
しかし、何で毎回俺なのだ?もし運命ってのが有れば俺は確実に不幸という名の星の元に生まれてるんじゃないか?
この原因作ったハルヒにもそれとなく聞いてみよう
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 01:31:29.93 ID:vAUTxGEYO
「なあハルヒ、最近何か面白い事はあったか?」
放課後、部室で俺は全くもってありちかりな台詞をハルヒに吐いてみた
ああ、何とも言えない熱視線3つを背中にひしひしと感じるよ。聞かない方がいいんだろうが、俺なりの考えつく手段だから仕方ないだろう
「急に何よ?そうね、無いからそういった刺激が欲しいとは思ってたわよ。何?何かあるの!?」
と、嬉しそうな顔をしている。顔が近いぞ顔が
こいつの考えで俺がどれだけ迷惑していることか…
「もしもだぞ。もしも、面白い事が起こったとしても、皆が困る事だったらどうする?」
「何よそれ?私が面白ければ多少の犠牲は仕方ないんじゃないの?」
こいつに助けを求めた俺がバカだった
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 01:44:01.88 ID:vAUTxGEYO
結局長門の家で作戦会議となった
「状況が変わった」
え?開口一番に長門は嫌な事を言い出した
「僕が涼宮さんから超能力を授かった事を分かってしまったように
あちら側も自分が作られた人間だと気付いてしまったようです」
つまりどういう事だ?あまりいい予感はしないが
「あちら側の人間は私たちに明らかな敵意を抱いている」
「つまりは僕たちと入れ替わってオリジナルになりたいと思っている訳ですよ」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 02:01:52.29 ID:vAUTxGEYO
「ここで唯一助かる点はあちら側がこっちに干渉してこようとしている事なんです」
どういう事だ?俺には何の事やら分からない
……ん?長門はいつの間にか俺の後ろに居て、いつかのような呪文を唱えだしたぞ
「んが!?」
それと同時に長門の当て身を食らった俺は意識が薄れていった
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 02:04:04.44 ID:vAUTxGEYO
支援ありがとう
絶対gdgdになるとおもうけどw
今も考えながら打ち込んでます
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 02:29:04.02 ID:vAUTxGEYO
目が覚めるとそこは長門の家では無かった
周りを見回してみると、地面があるだけで壁などが一切無かい灰色な世界だった
ここは以前連れてかれた閉鎖空間と朝倉が作った空間が混ざり合わさったような場所だな
「ここは私たちの世界とあちらの世界を繋いでいるパイプの所」
後ろから無機質で機械的な長門の声が聞こえた
長門、さっきの当て身はなんなんだ?
「あれはあなたをここに連れてくるため。仕方なかった」
にしてももうちょっとマシなやり方があるだろ?
「時間が無かった。あのタイミングで無ければ私たちはここに入ってこれなかった」
「で?何でお前たちはここにいる?
入ってこれないんじゃなかったのか?
古泉の組織が何かしてくれたのか?」
「向こうがこちらに今向かってきてるおかげで、干渉しなければいけない力が半減した
だから私たちは入れた。あちらももう来る」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 02:41:28.03 ID:vAUTxGEYO
特撮の戦隊モノのように土煙と一緒に古泉Bと長門Bが現れた
あれ?そういえば両方に朝比奈さんが居ないぞ?
「あちら側の世界は涼宮ハルヒが作ったもの。未来までは作る事はできなかった
つまり朝比奈みくるは特別な力を持っていない一般人」
「こちら側の朝比奈さんは未来人というだけで、戦力にはならないと思い置いてきました」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 03:03:40.41 ID:vAUTxGEYO
そうこう解説しているうちにあちらが喋りだした
「僕らは自分たちがクローンだという事は分かっています」
「・・・・」
あっちの長門も無口キャラなんだな
「人間は無いものに憧れるというでしょ?だから僕たちはあなた達と入れ替わり本物になりたい。その為にはあなた達を消す必要があるんですよ」
あっちの古泉は意外と野心家に感じるな。顔は似てるけど、欲望丸だしといった所か
「下がってて」
へいへい。そういわれなくてもそうするさ。この場合俺は空気のようなもんだからな
俺が下がったと同時に、AとBが攻撃を仕掛けだした
仕方ないので、ここで俺は解説キャラとなるか
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 03:24:33.37 ID:vAUTxGEYO
「なるべく離れてたほうがいい」
そりゃそうだ。俺はこいつらから目一杯離れるべきだろう
こんな人外な力を持った奴らのそばに居たら命がいくらあっても足りないくらいだ
長門A vs 長門B
こいつら全く動いてないが周りで爆風がバンバン起こってやがる
長門達は相変わらず高速で呪文(?)を唱えている
多分お互い攻撃しつつ、シールドで弾いてるんだろう
まるで鏡を見ているようだ。ただ違うのは長門Bがひたすら笑顔って所だな
そうか、長門が笑うとこんな顔になるんだな。無邪気な笑顔っていうか邪悪な感じを醸し出してる笑みだ
例えるならホラー映画の笑顔でジェノサイドしてる爪野郎みたいな感じだ
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 03:37:48.47 ID:vAUTxGEYO
次に古泉A vs 古泉Bだ
こちらは鏡に映したようなって訳じゃないが、動きは似ている
どちらかが気弾みたいなものを投げてはそれに向かって見事に打ち落としている
古泉、この騒動が終わったら野球部に仮入部でもしたらどうだ?お前なら星君もビックリなピッチャーになれる事を俺か保証してやる
しかしたまにお互い的が外れて、弾が当たりそうになる
長門のように盾が無いらしく、その時は「マッガーレ」とか言いながら弾の軌道をずらしているようだ
こちらの古泉Bも常に笑っている。まあ、古泉自体常に笑顔だからそれほど違和感は無いのだがやはり凶悪な笑顔だ
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 04:00:58.88 ID:vAUTxGEYO
さて、俺どうすればいいかな・・何かもう帰っていいかな
このままずっと二人の戦いを見てるだけって訳にもいかないだろうし
そもそも時間が経てば互いに力が尽きるだけだ
見ながら何とか打開策を考えていると、長門がチラッとこちらを見た気がした
長門が指だけをある方向に指している。何も無いはずの空間だが、確かにそこには‘何か’があった
何かが歪んで見えている。あそこに行けって事か?
しかしこの均衡状態じゃ俺は動けないぞ
その時、古泉が打ち込んだ弾で激しい爆風が起こり周りが見えなくなった
今がチャンスか?
俺は歪みに向かってダッシュした
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 04:12:33.48 ID:vAUTxGEYO
飛び込んだ先はいつものSOS団の部室だった
「遅かったじゃない」
団長席には笑顔のハルヒが居た。朝比奈さんも笑顔でお茶を注いで待っていた
ただ違うのは長門と古泉が居ないって事だな
ここからは俺が何とかしろってか?冗談キツいぜ
「遅かったって事は現状が分かってるんだな。あっちの能天気なハルヒとは大違いだな」
俺たちの団長さんもこれ位物わかりがいいと助かるんだが
「何言ってんのよ。あっちの私もこっちの私も根本的は一緒よ。ただあっちが私達を作っただけよ」
「そうかい、じゃあ俺たちの世界が壊れてもいいっていう考えも一緒なのか?」
「・・・・」
何故か俺の質問に答えない
朝比奈さんは・・完全に空気だな
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 04:33:08.28 ID:vAUTxGEYO
「確かにあっちの私はそんな事言ってたかもしれないけど、あんた本当にそれ信じてるの?」
「さあね。あいつの考えてる事は分かりにくい」
「そうでしょうね。ここの世界は古泉君の言葉を借りると閉鎖空間で私たち神人よ。だから私達は破壊的衝動に駆られるの」
なるほどね、ハルヒらにそっくりだけど、中身は神人なのか
じゃあこいつらはハルヒのストレスから生まれた負の産物みたいなものなのか
しかし、これを聞いて驚かないって事は俺自身結構な耐性がついちまったんだか
「何で神人の私達が生まれるか理由は知ってるでしょ?」
ハルヒが自身のストレスをため込まないように閉鎖空間で暴れてスッキリ!だろ
「そう。でも今回は理由が違うわ。あんた今回最初に夢を見たでしょ?
あれは閉鎖空間の情景じゃなくてあの娘の願望よ」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 04:47:55.88 ID:vAUTxGEYO
「どういう事だ?ハルヒはいつも皆と楽しそうにしてるだろ」
「表向きはね。本当はあなたの本心を聞きたいの。そしてお互いに心から笑える関係になりたいのよ
私達がこんな風に笑って作られたのもその心の表れ」
なんてこった!ハルヒが皆を巻き込んだんじゃなくて俺が皆を巻き込んだ形になってたのか
「ん?でも、それだと古泉Bや長門Bの行動はなんなんだ?」
「あの二人はそれ以外の強欲で作られたからああなっただけ。私は願望で作られたのよ
だからあの娘が望んでる事をしてあげれば私達は消えるわ。
だからもう・・・行きなさい」
「ああ、分かったよ。でも最後に一言言わせてくれ
お前は根本は一緒って言ってたけど、あいつに似てるようで似てないな」
「・・バカ」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 05:00:16.49 ID:vAUTxGEYO
次に目が覚めた時には古泉と長門が、ついでに朝比奈さんが居た。あれ?何このデジャブ・・
「終わったんでしょうか?」
「さあ、どうだろうな。まだ全部はおわってないんじゃないか?」
古泉は気付いてないようだが、まだ俺には最後の仕事が残っている
「涼宮ハルヒが作り出したクローンはまだ残っている」
長門、こいつは気付いてるんだろうな。多分分からない感情だとは思うが
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 05:05:48.97 ID:vAUTxGEYO
結局、今回の騒動の真相はこの二人には秘密にしておく事にする
特に古泉になんて話したらお得意の古泉smileが半永久的に炸裂する事だろう
あとは俺の一世一代の大仕事をどう片づけるが悩みの種だな
まずハルヒを呼び出して、それから・・・・・
終わり
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 05:09:32.82 ID:vAUTxGEYO
やっと終わりましたorz
本当に最後の最後まで勢いで書いてしまいました
支援とか受けたの初めてなんでスゴい嬉しかったです
ただ
おまいら叩くだけ叩け!
gdgdすぎで恥ずかしい限りです
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/03(月) 05:17:40.87 ID:vAUTxGEYO
ちなみに書いてて、原作とかパクリ過ぎじゃね?とか途中から話変わってんな〜とか思ったけど、確認する余裕が無かったorz