1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 09:00:05.93 ID:RSdHoY7AO
古泉「どうでしょう」
長門「…………」
古泉「もし食べられるのであれば、長門さんにもおすそ分けしたいのですが」
長門「……………」ジュル
古泉「長門さん、よだれが」
長門「これは愛液、よだれではない」フキフキ
古泉「醤油とソースどちらがお好みで?」
長門「………味噌」ボソ
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 09:05:08.10 ID:RSdHoY7AO
古泉「味噌…ですか、お任せ下さい!神人の一人や二人、なんてことありません」
長門「…………そう」
古泉「ええ、必ず持ち帰ってみせます」
長門「………」コクッ
古泉「では後ほど」ガチャ
長門「古泉一樹」
古泉「はい」
長門「死なないで」
古泉「……もちろんです」バタン
長門「……バターにするべきだった」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 09:07:41.12 ID:RSdHoY7AO
ガチャ
長門「?」
古泉「閉鎖空間が発生していないようで」
長門「………」ガックリ
古泉「大丈夫です!涼宮さんの機嫌を損ねれば必ずや」
長門「……作戦があるの?」
古泉「いえ、まったく」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 09:11:18.14 ID:RSdHoY7AO
古泉「なので彼に聞いてみたいと思うのですが」
長門「それは期待できる。早速、実行してほしい」
キョン「よう、古泉と長門だけか」
古泉「おや、飛んで火にいる夏の虫とはこのことですね」
キョン「いろいろとツッコミたいが我慢しておくか」
古泉「それはありがとうございます」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 09:16:14.60 ID:RSdHoY7AO
キョン「で、なんか用があるのか?今はとてつもなく機嫌がいいからな」
古泉「なにかあったのですか?」
キョン「ああ、コカコーラゼロの500ミリ缶がな、ようやく我が高校にも登場してだな」
古泉「……!」
長門(耐えて)
古泉「そ、そうですか、それは誠に喜ばしい」
キョン「で、用件は?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 09:21:16.49 ID:RSdHoY7AO
古泉「涼宮さんの機嫌の損ねかた…を、ご教授いただきたいのですよ」
キョン「まてまて、閉鎖空間が発生しちまうじゃないのか?」
古泉「ええ、その閉鎖空間に需要がありまして」
キョン「ワケありか」
長門「一大イベント」
キョン「よし、長門まで関係しているなら安心だな、じゃあ教えてやるか」
古泉「ありがとうございます。閉鎖空間から帰還したあかつきには…」
キョン「期待しておく」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 09:35:41.91 ID:RSdHoY7AO
キョン「よし、ハルヒが来るまで待機だ」
古泉「了解いたしました、では暇つぶしに調味料について語り合いますか」
長門「味噌」
キョン「ん〜やっぱり塩だな」
古泉「マヨネーズなんていかがでしょうか」
長門「ない」
キョン「それはないな」
古泉「これは手厳しい」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 09:40:46.16 ID:RSdHoY7AO
キョン「塩だ!」
長門「味噌以外認めない」
古泉「ま…マヨネーズ」
ハルヒ「呆れた、誰も焼肉のタレがいないなんて」
古泉「おや、涼宮さん、こんにちは」
ハルヒ「マヨラーだったのね古泉君」
古泉「お恥ずかしながら」
ハルヒ「なら焼肉のタレのよさを今から語ってあげるわ!」
キョン「ところでハルヒ」
ハルヒ「なによ」
キョン「焼肉のタレは調味料じゃない気がするんだが」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 09:45:14.13 ID:RSdHoY7AO
古泉「!……さすがですね、もう閉鎖空間が発生しましたよ」
キョン「ちょろいもんだ」
古泉「この閉鎖空間の広さならば、ざっと15体はいけますね」
長門「期待」
キョン「ハルヒのバーカ」
ハルヒ「ムッキィィィィィィィ!カスキョン!」
キョン「その調子だハルヒ」
古泉「これでご飯三杯はいけますね、では行ってきます」
長門「頑張って」
古泉「ええ」ニコッ
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 09:54:07.81 ID:RSdHoY7AO
閉鎖空間内部
古泉「この威圧感、凄まじいですね」
神人「がおー」
古泉「しかし、僕の帰りを待つ人達の為にも…負けられませんよ!」
神人「うがー」
古泉「コリエ!」ゴリッ
神人「ぎぎぎ」
古泉「エポール!コートレット、セル!ポワトリーヌ!ジゴー!!」
神人「ぎゃーす」
古泉「吹っ飛べ!ムートンショット!」ドカッ
神人「……」がく
古泉「おかわりは自由だぜ」
古泉「………と、熱くなってしまいましたね、剥ぎ取り剥ぎ取りっと」ザクザク
神人2「キエエエェェェ!」
古泉「失せろ!」ギロ
神人2「しょぼーん」トボトボ
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 09:59:35.14 ID:RSdHoY7AO
古泉「ふう、残り一体ですね」
神人幼女「ひぃ」プルプル
古泉「ふむ、これはさすがに気が引けますね……」
神人幼女「その命、もらった!」シャッ
ザクっ
古泉「閉鎖空間での僕は少し過激なようでしてね、……困ったものです」
神人幼女「……あ」ガクッ
古泉「油断はしませんよ、例え幼女でも」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 10:04:02.65 ID:RSdHoY7AO
古泉「さて、帰りますか……少々てこずってしまいましたか」
ピキッ…パリパリパリパリ
古泉「収穫は…あれ?変ですね、食材がありません……あ、持ち帰りは不可でしたね
…ナタデココならば、大丈夫でしょう」テクテク
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 10:08:41.11 ID:RSdHoY7AO
古泉「長門さん、お待ちどうさまです」
長門「……待った」
キョン「もうボッコボコ、ハルヒ容赦しない、俺ボッコボコ」
古泉「すみません、ですがこれが期待の一品です」コト
長門「……これは」
キョン「ナタデココだな」
古泉「違います、神人の一部です」
キョン「ナタデココだよな」
長門「………」ジー
みくる「このナタデココ美味しいですね」
古泉「……ですね」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 10:14:49.49 ID:RSdHoY7AO
長門「がっかり」
キョン「そういえば、ちゃんと理由を聞いてなかったような気がするな」
みくる「もぐもぐ」
古泉「……神人の味はいかがなものかと」
キョン「それで俺がハルヒにボコボコにされたのか?」
長門「酷い」
古泉「わかりました、わかりましたよ!閉鎖空間に連れていきますから、そこで食べましょう」
キョン「しかし、もうハルヒはいないぞ、俺はもう殴られたくない」
長門「今、涼宮ハルヒが浴びているシャワーを一時的に冷水にした」
古泉「素早いですね、閉鎖空間の発生もこれまた素早い」
キョン「俺も行くぞ」
長門「私も」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 10:18:56.65 ID:RSdHoY7AO
古泉「では参りましょう」
キョン「朝比奈さんは危険ですので待っていて下さい」
みくる「あ、はーい」
長門「………早く」
古泉「あせらなくても神人は逃げませんよ」
キョン「そうだな」
みくる「いってらっしゃ〜い」
バタン
みくる「人肉は美味しくないんですけどねー」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 10:22:39.71 ID:RSdHoY7AO
再び閉鎖空間内部
古泉「……本日二度目のご来店ですね」
キョン「歓迎はされてないみたいだな」
神人「………」ギロり
古泉「長門さん、背後から噛り付いてください、その間は僕が囮に」
長門「………」コクッ
キョン「調味料は任せろ」
古泉「では、いただきます!」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 10:28:43.88 ID:RSdHoY7AO
古泉「こちらですよ」シュンッ
神人「………」ズンズン
古泉「今です!」
長門「………」バクッ
神人「……」のしのし
長門「………げろげろげろ」
キョン「長門!くっ、塩だ!受け取れ!」ぽいっ
長門「負けられない」パッパッがぶがぶ
古泉「長門さん!お味のほうは!?」
長門「……オエッ」ゲロー
長門「まだやれる…」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 10:34:49.79 ID:RSdHoY7AO
キョン「長門ォォォォォ!マヨネーズだ!受け取れ!」ヒュッ
長門「……」コクッ
古泉「僕の力も残り僅かです!完食してください!」
長門「体内から警告音が聞こえてきている…しかし、ここでやらなければ」ガブッ
神人「ギュョェワァァァァァァ」バタバタ
古泉「大人しく……してください」マッガーレ↓
長門「……み………そ………」
キョン「はっ、長門は味噌だったな!悪かった!待ってろ」ごそごそ
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 10:40:57.13 ID:RSdHoY7AO
キョン「長門だけに任せるなんて……ちっ!俺も男だ、今いくぞ長門!」ダッダッダ
古泉「危ない!!」ダッ
ガスッ
キョン「くっ……古泉!?」
古泉「……僕は大丈夫です、早く長門さんのところに……」
キョン「くそったれ!」ダッダッダ
長門「………」
キョン「長門!味噌だ!食えるか!?」
長門「………」グタッ
キョン「長門!」
天の声「星のカービィスーパーデラックス」
キョン「!」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 10:45:35.62 ID:RSdHoY7AO
キョン「口移し……緊急事態だ、決してやましい気持ちがどうこうじゃない」
長門「………」
キョン「……すまん」
ちゅー
長門「味噌……」
キョン「長門、一緒にくうぞ」
長門「………」コクッ
ガブッ
古泉「僕もあの場所に行きたかった…」
森さん「なら、私が連れていきます」
古泉「なっ、森さん!?しかし」
新川「なに、あんずるな」
古泉「ありがとうございます、ありがとうございます!」
いただきます!
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 10:49:23.01 ID:RSdHoY7AO
長門「……味噌、貴方は頑張った」げろ
キョン「 」ぶくぶく
古泉「……これは酷い」ゲロゲロ
古泉「……帰りますか、後はまかせました」
新川「まかされよう」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 10:54:27.97 ID:RSdHoY7AO
部室
古泉「………」ぼー
キョン「 」
長門「∵」
みくる「どうしたんですかぁ?」
古泉「時に朝比奈さん」
みくる「はい」
古泉「神に抗いたいと思った事は?」
みくる「ん〜特にありませんねー」
古泉「その気持ちを忘れないでください」
みくる「……?」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 11:46:47.16 ID:RSdHoY7AO
ガチャ
ハルヒ「キョン、さっきは悪かったわね」
キョン「 」
ハルヒ「キョン?」
古泉「今、彼は食の道の厳しさを知ったのです。僕と長門さんも同様に」
ハルヒ「ふーん、じゃあ、お菓子あるんだけどたべる?」
キョン「 くれ」
長門「私も」
古泉「……よろしければ私も」
ハルヒ「自信作よ!はい!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 11:53:44.62 ID:RSdHoY7AO
キョン「もぐ」
長門「がぶ」
古泉「さくさく」
ハルヒ「どう?」
キョン「流れからクソまずいと予想してたんだがな、なかなかうまいな」
長門「美味」
古泉「流石、涼宮さん料理の腕も冴えていますね」
ハルヒ「そうでしょ!?あたしも食べよっと」もぐもぐ
みくる「あ〜わたしも下さぁ〜い」パクッ
古泉「やはり食はこのようにみんなで楽しく食べるのが1番なようですね」
キョン「ああ、全くだな」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 12:01:09.18 ID:RSdHoY7AO
ハルヒ「ぉえ、なにこれ……まずい」ぺっ
みくる「ぅう……騙されましたぁ」
キョン「はぁ?なにいってんだハルヒ」
長門「待って」
キョン「どうした長門」
長門「あのお菓子は通常の人間の味覚ではマズイと感じる」
キョン「意味がわからんな」
長門「つまり私達が食べた神人には、味覚を変える作用があったということ」
古泉「なるほど、では豚の飯のような残飯ですら美味いと感じると」
長門「そう、思念体を上回る程の情報量が神人にはあったということ」
キョン「多少理解できた、ようするにもう俺達は好き嫌いをしないってことだな?」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 12:07:35.83 ID:RSdHoY7AO
古泉「神人は身を捧げてまで食という文化を………」
キョン「ああ、好き嫌いはするな、食わず嫌いは以っての外ってことだな」
長門「そう、あなたたちもこれからは好き嫌いをせずに、ちゃんと食べて」
キョン「どこみて喋ってんだ?」
長門「異世界」
キョン「そうか、じゃあちゃんと伝えてやってくれ、好き嫌いはよくないと」
長門「……」コクッ
長門「好き嫌いは駄目、ちゃんと食べて」
キョン「もはや意味不明だがよくいった長門、誇りにおもうぞ」
古泉「僕もほほえましい限りです」ニコニコ
朝倉「じゃあ、またね♪」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
完
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 15:48:11.58 ID:RSdHoY7AO
キョン「ところで古泉」
古泉「はい」
キョン「なんで神人を食おうと思ったんだ?」
古泉「そうですね、ナタデココみたいで美味しそうではありませんか」
キョン「そうか、ナタデココか…」
古泉「もう神人などにはできるだけ関わりたくありませんが」
キョン「まずいからな」
古泉「くそまずいですから」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 15:57:04.69 ID:RSdHoY7AO
キョン「神人か、よく考えたら俺達いかれてたな」
古泉「まったくです」
長門「同意」
キョン「俺かえるからなハルヒ」
ハルヒ「ぉえー、帰るならとっとと帰りなさい!……気持ち悪い…」
キョン「じゃあな」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 16:02:05.18 ID:RSdHoY7AO
ハルヒ「みくるちゃん、私達も帰りましょ」
みくる「はぁ〜い」
ハルヒ「じゃね、有希、古泉君」
古泉「ええ、また明日」
みくる「それではまたあした〜」
古泉「僕達はどうします?」
長門「神人にあう調味料さがし」
古泉「…………わかりました」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 16:04:48.02 ID:RSdHoY7AO
長門「味噌ですらかなわないあの究極の味…越えてみたいとおもわないの?」
古泉「……やりますか?」
長門「やる」
古泉「承知致しました、ではどの調味料を?」
長門「味噌、それもマルコメ」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 16:12:34.20 ID:RSdHoY7AO
古泉「マルコメですか、王道ですね…ですが味噌であることにかわりありませんよ」
長門「情報操作」
古泉「それは反則では?」
長門「平気、力には力で対抗しなければ」
古泉「しかし今日はもう閉鎖空間は発生しませんよ」
長門「それは困った、迂闊だった」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 16:40:32.69 ID:RSdHoY7AO
古泉「さて、どうしたものか」
長門「なら神人と似た味を作ればいいこと」
古泉「なるほど、早速グレープフルーツを購入してきますね」
長門「わかった、他は任せて」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 16:49:45.65 ID:RSdHoY7AO
古泉「また、部室に集まりましょう」
長門「また、部室で」
古泉「財布を忘れてしまいました」
長門「貸す」
古泉「カスですか、その通りかもしれません」
長門「会話に齟齬が発生している、貴方を中傷したわけではない」
古泉「ええ、僕なりの冗談です」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 17:06:17.02 ID:RSdHoY7AO
古泉「グレープフルーツグレープフルーツと、ん?ピンク……最近はこんなものまで
よし、ピンクでいきましょう」
店員「ありあしたー、またおこしくださいます」
古泉「かみましたね」ニコニコ
店員「いやぁ、どんまいですわー」
古泉「さようなら」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 17:16:48.16 ID:RSdHoY7AO
ガチャ
古泉「おや、まだ長門さんは来ていないようですね、……ふむ、少し食べて待っていますか」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 17:53:46.02 ID:RSdHoY7AO
古泉「グレープフルーツには砂糖ですねやっぱり」ぱくぱく
ガチャ
長門「来た」
古泉「カメ虫臭いですよ長門さん」
長門「……貴方にもわかってるはず」
古泉「もちろんですが……まぁ作りますか」
長門「作業開始」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:19:43.94 ID:RSdHoY7AO
古泉「では材料を出してミキサーでかきまぜましょうか」
長門「まずコレ」
古泉「いきなりカメ虫ですか」
長門「捕まえている最中、変な目で見られた」
古泉「ええ、僕なら逃げ出すか通報するかもしれませんし」
長門「通報されなくてよかった」
古泉「では、混ぜますよ」
長門「…………」コクッ
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:26:24.48 ID:RSdHoY7AO
長門「ぽいっ」
ミキサー「ギュウゥゥゥン」バキグシャメキョ
長門「臭気レベル28」
古泉「もはや食べ物とはいえませんね」
長門「まだまだ神人レベルには満たない」
古泉「先は長いですね」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:45:01.15 ID:RSdHoY7AO
長門「グレープフルーツの皮」
古泉「では」ぽいっ
ミキサー「ギュウゥゥゥン」ズッズ…ががががが
長門「いらつく渋さレベル55、なかなかいい」
古泉「ピンクですから」
長門「……しむらけん」
古泉「はい?」
長門「今のはエラー」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:18:28.25 ID:RSdHoY7AO
古泉「次は?」
長門「せいろがん」
古泉「なぜです?」
長門「腹痛おこしたらいけない」
古泉「流石ですよ」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:07:45.62 ID:RSdHoY7AO
古泉「あっ長門さん」
長門「なに」
古泉「せいろがんの中に入っていた袋はどこに?」
ミキサー「ギュウゥゥゥン」カカカッカカカサ
長門「まわっている」
古泉「それはそれは、しかしですね」
長門「セーロガンが入ってるから平気、腹痛はならない」
古泉「そうですね、セーロガンが負けるハズないですね」
長門「そう」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:14:02.11 ID:RSdHoY7AO
長門「一気に攻める」ぽいぽいっ
こんにゃく
大根
しらたき
人参
サツマイモ
古泉「僕もお手伝いします!」ぽいっぽいっ
二酸化マンガン
オキシドール
プリン
失恋した切なさ
キョンの頭
ミキサー「ヴォェェェェン」キュリキュリカカッガッ
長門「ちなみにキョンの頭と表記してあるが、彼の頭ではない、殺人はよくない」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:17:02.30 ID:RSdHoY7AO
古泉「どれどれ、臭いを嗅いでみますか」くんくん
古泉「たはー」
長門「私も」クンクン
長門「タハー」
古泉「長門さん」
長門「古泉一樹」
…………………
古泉・長門「たハーw」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:20:34.15 ID:RSdHoY7AO
長門「総合レベル83、なお神人を100として考える」
古泉「いやはや高レベルになったものです」
長門「まだ駄目、あと17足りない」
古泉「そうですか…あと他に買った物はあるんですか?」
長門「口直しのキシリッシュしかない」
古泉「なるほど、ではキシリッシュもいれてみますか」
長門「拒否する」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:25:06.14 ID:RSdHoY7AO
長門「学校中を探してまわる」
古泉「大変よろしいかと」
長門「いってらっしゃい」
古泉「長門さんは?」
長門「……?」
古泉「行きましょうよ、一人では楽しくありませんよ」
長門「損する?」
古泉「ええ、ドラクエ6で例えますと、序盤に盗賊の鍵を買い忘れるくらいかと」
長門「同行する」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:44:19.15 ID:RSdHoY7AO
谷口「鶴屋さん」
鶴屋「谷口君」
長門「接吻」
谷口「ひっ」
鶴屋「ありゃ、ゆきっこに見られたねぇ!どうするにょろ」
谷口「…どうするといわれてもなぁ…」
長門「食べ物を要求する」
鶴屋「それならはいこれ!」すっ
長門「日本酒……」
谷口「ささ、キョンの愛人よ、それもってどこかにいってくれ、内密に頼む」
長門「貴方は何をくれる?」
谷口「え」
長門「これでいい」ブチブチ
長門は谷口の髪を数十本手に入れた
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:49:05.14 ID:RSdHoY7AO
国木田「あっ朝倉さん!」
朝倉「あら?ふふふ、ここ?」
古泉「性交ですか」
国木田「ひゃあぁ」
朝倉「ん?なにかよう?」
古泉「ええ、なにか食べ物をと」
朝倉「はいカマボコ」
古泉「これは眉毛ですよ」
朝倉「いいのよ、さっ!続きよ国木田君」
古泉(ふむ、長門さんのほうはどうなんでしょう)
ちなみに二人は別々に行動していたのであった
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 20:52:17.12 ID:RSdHoY7AO
古泉「おや、長門さん、集まりましたか?」
長門「なんとか」
古泉「僕は少しばかり腹が立ちましたよ」
長門「何故?」
古泉「不純異性交遊についてです」
長門「奇遇、私も」
古泉「では戻りましょう」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:13:15.63 ID:RSdHoY7AO
古泉「さっそくですが眉毛を」ぽいっ
長門「髪と日本酒」
古泉「毛が被りましたね」
長門「貴方のはカマボコ」
ミキサー「いーん」がががー
長門「総合レベル102……OVERした」
古泉「ワクワクしますね、後は冷凍すれば…」
長門「冷凍に必要な時間は2時間」
古泉「暇ですね、何をしますか?」
長門「しりとり」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:18:19.70 ID:RSdHoY7AO
古泉「長門有希の『き』から始めましょう」
長門「古泉一樹の『き』から」
古泉「レディーファーストです」
長門「キラーマジンガ」
古泉「ガガギゴ」
長門「ゴギガガガギゴ」
古泉「ゴスロリメイド」
長門「ドドリアさん……の上司フリーザ」
古泉「駄目です」
長門「せふせふ」
古泉「フリーザ様といってください」
長門「ドドリアさんの上司フリーザ様」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 21:19:23.17 ID:RSdHoY7AO
古泉「ま、ですか…………うーん……………………」
2時間経過
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:12:22.66 ID:RSdHoY7AO
長門「凍った」
グロい冷凍品「ひゅおー」
古泉「いやぁ、凄くまずそうですね」
長門「試しに誰かに食べさせてみたい」
古泉「僕が食べますよ」
長門「尊敬した」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:18:12.11 ID:RSdHoY7AO
古泉「いただきます」ガリッ
古泉「前歯が砕けてしまいました」ニコッ
長門「冷凍じゃなくて、冷蔵だった」
古泉「………………………………」
長門「………………………………」
古泉「先にいっておいてください」
長門「はい」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:27:54.12 ID:RSdHoY7AO
長門「前歯の再構成する」
古泉「お願いします」
長門「もう食べても平気」
古泉「再度、いただきます!」
ぱくぱくぱくぱく
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:31:39.15 ID:RSdHoY7AO
古泉「ごくん」
長門「で、味は?」
古泉「……………」
長門「……?」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 22:45:41.20 ID:RSdHoY7AO
風呂に…
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:40:17.15 ID:RSdHoY7AO
古泉「ははっ」
古泉「なにがおかしいんですか?」
古泉「たった2%のOVERスペックで人が死ぬんです、笑わずにいられませんよ」
古泉「なるほど、貴方は自分が死んだとでも?」
古泉「その通りですよ、それにしても見分けづらいですね」
アナザー「なら僕はアナザーと表記いたしますね」
古泉「助かります」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:43:17.60 ID:RSdHoY7AO
アナザー「貴方は死んではいませんよ」
古泉「ならここは一体どこなのでしょう?人間界ではないようですが」
アナザー「それでしたらお答えできますが」
古泉「是非」
アナザー「この世界は、貴方の…いえ、僕の心の世界です」
古泉「………」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:49:17.16 ID:RSdHoY7AO
古泉「何故、僕はこの世界にきたのですか?」
アナザー「それは今さっき食べた、グロテスクな物体が原因ですね」
古泉「原因…ですか?」
アナザー「貴方にとってここに来た事は人生の大いなる一歩といっても過言ではありませんね」
古泉「意味があるのでしょうか」
アナザー「時が来ればわかります、そろそろ現実におもどりください」
古泉「どうすればよろしいのですか」
アナザー「ごちそうさまでした、と」
古泉「わかりました……ごちそうさまでした」ナムナム
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:52:20.13 ID:RSdHoY7AO
古泉「はっ」ガバッ
長門「……平気?」
古泉「……ええ」
長門「私も食べてみようと思う」
古泉「止めた所で無駄でしょう、しかしお気をつけて」
長門「…………」コクッ
がぶがぶ
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:54:36.14 ID:RSdHoY7AO
長門「………無念」がくっ
古泉「長門さんも自分の心に−−−」
長門「 」
古泉「ん?体が蒼白に……長門さん?長門!?」
長門「 」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:06:34.57 ID:KOvRF5t9O
その日、長門さんから生命反応が消えた
何があったのだろう?僕には仮説しかたてられませんが………
きっと神に抗った罰なのでしょう
彼女の最後は嘔吐物に塗れ、泡を吹き出していましたが…顔、顔だけはしっかりしていました。
大きな目で天井を見上げながら
……!?声が…
人生においても好き嫌いは出てしまうもの、それは食と同じ理…すなわち−−以下省略
要するに長門さんは食事の好き嫌いという概念をなくせばまた、この世に戻って来る事を信じて………寝ますか
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:13:19.01 ID:KOvRF5t9O
長門「生きてる」
古泉「なんと」
長門「嘔吐などしていない、泡も吹いていない」
古泉「では気絶していた時間になにがありましたか?」
長門「ピーマンの肉詰めをしていないピーマンを完食した夢を見ていた」
古泉「ピーマンお嫌いなのですか?」
長門「長門番付食事部門において、セロリと互角に最下位争いをしている」
古泉「そうですか、でも長門さんが戻って来てよかったんですよ、まだ
残ってますからね、コレ」
グロ解凍食品「でろー」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:17:25.16 ID:KOvRF5t9O
長門「おすそ分け」
古泉「その手がありましたね!食べ物はつねに完食、これ決まりですね」
長門「配る」
古泉「まだ不純な輩が学校に残ってるハズですからね」
長門「……」
古泉「景気づけに掛け声でも」
長門「わかった」
古泉「配って配って、配りまくりますよ「」
長門「おー」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
完
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:19:01.86 ID:KOvRF5t9O
眠いっす
きついっす
やばいっす
だから寝るっす
プリニーじゃないっす