吉良吉影「ここが陵桜学園高等部か。」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 01:32:59.90 ID:jB/oA5ZN0

吉良「フム・・・・・・ここが陵桜学園高等部・・・・・・」

吉良「あのクソ坊主め、わたしの立場を良いことにこんな都心にまで遠出させるとは・・・」

都心はキライだ。どこもかしこもザワザワしていてとても『幽霊』であるこの吉良吉影が平穏に暮らせるような場所があるとは思えない

吉良「しかし『巨大な未確認生物』・・・・・・。もしヤツを始末できればあの森を私の居住区にすることができるかな?」

吉良(・・・埼玉県だって?)

巫女(はい、あなたにはこの『埼玉県所沢市』に住む正体不明の巨大な未確認生物を監視をしてもらいます)

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 01:34:30.77 ID:jB/oA5ZN0

吉良(はははっ!未確認生物だって?屋敷幽霊のときはあんまりにも斬新なことを言うモンでたまげちまったが

   そんな使い古された設定でわたしをまた罠へ陥れようとしてるじゃあないか?)

巫女(本当よ。写真見てみる?)

吉良(どれ見せてみろよ。どーせネッシーみたいな単純なトリックを使ったイカサマ写真なんだろ?)

巫女(はいコレ。)

吉良が勢いよく差し出された写真を取り上げる

吉良(・・・・・・・・・・・・・・・オイ。どこかで見たことあるぞコイツ。)

巫女(ええ、有名ですからね)

吉良(こんな化け物が実在していたとでも言いたいのか?)

巫女(その写真こそ揺るがない事実です。それで、行ってもらえますね?)

吉良(何度も言わしてもらうが・・・ アンタとオレは『ギブアンドテイク』の関係だ。報酬はたんまりと出してもらうからな)

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 01:36:26.75 ID:jB/oA5ZN0

巫女(その答えから察するに、行ってくれるのね?)

吉良(ま、一度コイツに会ってみたいんでね・・・・・・)

トントンと左手の人差し指で右手に持っている写真を小突く

その写真には、とても巨大で怪奇な外見をしているのだが、なぜだかどうも可愛らしい
どこぞのロリコンが創ったかのようなキャラクターが写っていた。

子供「ほっほぉ〜〜〜〜〜〜〜〜いっ!!ぶりぶり星人〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」

母親「オラァ―――ッ!この煮豆野郎がッ!アタシに手間かけさせんじゃあねえぞッ!ダボッ!(グリグリ」

子供「おおぉぉおうっ」

吉良「人間の質は上々と言ったところか・・・?いや、こんな人前でケツ出すようなガキがいる時点でかなりビミョーだな」

吉良「さて、この陵桜学園高等部にはまた別件できたワケだが・・・・・・」

巫女(あ、ついでに一つお願いできませんか?)

吉良(ん?なんだ。)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 01:38:11.95 ID:jB/oA5ZN0

巫女(埼玉の春日部市にわたしの馴染みの巫女友達がいるのです。できればその方にご挨拶しておいてくれませんか?)

吉良(あァ〜〜?今は携帯だとか色々と技術が発達してんだからメールなり電話なりすりゃあいいだろ)

巫女(・・・・・・・・・)

吉良(あ、もしかして携帯持ってなかったり)

巫女(早く行け。)

吉良(・・・・・・分かったよ、冗談だ。ほんのすこしばかりからかっただけさ)

巫女(彼の娘が陵桜学園高等部という学校に通っているそうなので、少し覗いていってみて。)

吉良(ああ分かったよ。そいつにはわたしが見えるのか?)

巫女(さぁ?校内に入ってあなたが見える人間が『柊家』の娘でしょう)

吉良(オイ、その柊っていう苗字以外に何かないのか?)

巫女(というと?)

吉良(いや、容姿の特徴とかだよ)

巫女(申し訳ないですが分かりません。自分で探してください)

吉良(それが人に物を頼む態度かよ・・・・・・)

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 01:42:08.01 ID:jB/oA5ZN0

人がいねえええええええええ―ッ
スレタイが分かりにくすぎるのか
―――――

巫女(喋っているヒマがあるのならば早く行って下さい。期間は3ヶ月。その間謎の未確認生物に何の変化もなければ

   帰ってきても構いません。ただ期限を破れば報酬も無いと考えてね)

吉良(はいはい。じゃあ早速行かせてもらうとするよ)

というわけで電車に揺られて約一日半。都心に入るにつれて景色がキンピカになっていくサマは見ていて楽しかった

吉良「今はちょうど正午すぎか・・・。昼飯を食ってるって時間帯だな」

何のためらいもせずに堂々と校内へ入って行く

果たして私は平穏な生活のできる住居を手に入れることが出来るのだろうか?

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 01:44:02.13 ID:jB/oA5ZN0

こなた「フ〜フ フ〜フフフ フフフのフ〜♪」

みゆき「テレビで聞いたことがあります。たしか『崖っぷちのジョジョ』という宮崎やる夫監督のアニメ映画の主題歌ですよね」

こなた「おお〜〜〜 アニメ音痴のみゆきでも分かるだなんて流石はポニョだね〜〜〜」

かがみ「アニメに音痴とかってないでしょ!」

こなた「いやいやそれがあるんだなぁ〜 ロボアニメを楽しめないコはロボアニメ音痴。萌えアニメを素直に楽しめない
    コは萌えアニメ音痴とかさ〜〜〜」

かがみ「アンタの話は本当に付いていけないわ・・・ちょっとトイレ行ってくるわね」

こなた「いってら〜」

みゆき「行ってらっしゃいませ、かがみさん」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 01:46:05.84 ID:jB/oA5ZN0

『ざわざわ・・・』
                       『ざわざわ・・・』

吉良「やれやれ、学校というものはウルさいな。とてもわたしの生活には不似合いだ

   生前の学生時代のわたしもこうやってはしゃいでいたんだろうか?」

男子生徒「三橋!お前が欲しい!」

男子生徒「だ、駄目だよ阿部くん、こんなところでアッー!」

吉良「フム、思春期というヤツか・・・・・・。しかしこうも人が多いといちいち避けるのに手間が掛かるな

   この格好だし目立つはずなんだが、なかなか見つからないな。柊家の娘。」

コツコツコツコツ

吉良「三年生の教室まで来てしまったが・・・ 見つからないな。」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 01:47:54.94 ID:jB/oA5ZN0

―――

タッタッタッタッタッ

かがみ「や、ヤバイわ。ちょっとピンチ・・・・・・」

吉良「ん?なんだ彼女は?こっちに向かっ」

かがみ「キャッ!」

吉良「うぉわぁああああ――ッ!」

ズシャァアアアアアアアアアッ

吉良「キサマ前見て歩かないか――ッ!危うくぶつかる所だった・・・・・・ハァハァ」

かがみ「す、すみません!怪我とかなかったですか!」

吉良「あとほんの数秒避けるのが遅かったら全身が飛び散るところだったぞ!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 01:51:13.71 ID:jB/oA5ZN0

かがみ「そ、そんな大袈裟な・・・・・・」

吉良「うるさいぞ!アンタに幽霊の気持ちが分かるとでも・・・・・・」

かがみ「・・・あれ?何で男の人がこんなところに?」

吉良「あれ?なんでお前わたしと話をしているんだ?わたしが見えるのか?」

かがみ「え?えぇ?」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 01:57:24.81 ID:jB/oA5ZN0

吉良「いや、そのえーと・・・・・ わ、わたしはここに赴任してきた吉良吉影という者だ」

吉良(驚いた、まさか柊家の娘こんなところで鉢合わせするとは・・・・・・ベッタベタなラブコメ展開を

   思い出すが、背景が便所ではな・・・・・・・・・)

かがみ「え?えぇーと・・・・・・ あ。」

吉良「ん?どうしたの・・・・・・」

ふと私は足場に違和感を抱いたので、チラリと下を見てみた。

濡れている。少し黄ばんだ液体が柊家の娘の所から流れ出ている

吉良「これは・・・・・・」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:00:40.49 ID:jB/oA5ZN0

かがみ「いいぃいぃいいいいいやぁぁぁあああッ!」

吉良「オ、オイ落ち着け!今雑巾をトイレから」

かがみ「なな何なのよもう!アンタ誰なのよ!どうすんのよこれ!」

吉良「うおおぉおっ うるさいぞ!とっととパンツ脱げ!」

かがみ「このヘンタイ!」

バシィッ

べリャァァアア

吉良「うおおおお顔の皮膚がッ!」

かがみ「え?いやうぇあぇあああッ!?」

吉良「く、くそッ!自分でもよく分からなくなってきたッ!おいお前ちょっとコッチ来い!」

彼女の手を強引に引っ張り、女子トイレの個室の中に連れ込んだ

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:04:29.78 ID:jB/oA5ZN0

吉良「ハァハァ、災難な日だ。今日は・・・」

かがみ「どーいうことなのよもう!なんなのよ!アンタ誰なの!?このベリィッってはがれたものは何なのよ!」

吉良「フェイスペントだ・・・・・・」

かがみ「んなわけないでしょ!この弾力はどう考えても人間の皮膚・・・・・・あわわわわ」

そう言って彼女は手に付いたカメムシを払うかのように私の顔の皮膚を便所の中に放り投げた

吉良「いつでも治るが替えは効かないってのに、クソ」

それを私は丁寧に摘み上げ、元有った箇所にはめ込んだ

吉良「チクショウ、ちょいとばかし臭うな。」

かがみ「一体なんなのよアンタ・・・・・・」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:09:44.61 ID:jB/oA5ZN0

すまん突発で書いたから書き溜めがもうないんだ
―――


吉良「いいか柊家の娘。さっきは赴任してきた教師だとか嘘っぱちをこいちまったが本当のことを教えてやる。

   わたしは『幽霊』だ。お前らが生きているヤツがよくテレビで見るあの幽霊だ」

かがみ「・・・・・・・・ハァ?」

唖然としている。まぁ無理もないだろう。想定の範囲内だ

吉良「たとえばこうして物体をすり抜けることだって出来る。」

ドキュ〜〜ンッ

かがみ「・・・・・・・・・」

吉良「ただ生きている者は別でね。私側からしか触れないし仮に触られてしまったなら

   今のようにその部分がブッ飛んじまう。」

サワサワ

かがみ「ちょ、ちょっと触らないでよ!」

吉良「こちら側から触れば何の問題もないんだがな。厄介なことだ」

かがみ「触んないでって!」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:15:40.37 ID:jB/oA5ZN0

吉良「おっとすまない。決してセクハラしにきたんじゃあないぞ」

かがみ「それでなに?なんで幽霊さんがこんなところにいるの?もしかしてこの学校に怨みがあるとか?」

吉良「信じていないのか・・・・・・?」

かがみ「そんなすり抜けるところ見せられたら信じざるを得ないでしょ」

吉良「ま、それもそうだな。それでこんなところにきたってのは」

こなた「おやおやかがみん〜?遅いと思って来てみたら個室から男の人の声が聞こえますよ〜?」

かがみ「!!!」

吉良(・・・・・・・・・さて、どうしよう。)

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:20:03.27 ID:jB/oA5ZN0

かがみ「な、なんでもないわっ!お、お通じがこないだけよ!」

こなた「ところで廊下に黄ばんだ液体でビッチャビチャになってたんだけど・・・・・・」

かがみ「!!!!!!」

吉良「・・・・・・・・・」

こなた「・・・アタシは別に何とも思ってないけどね。けど一応確認しときたいかなぁって・・・・・・」

かがみ「な、何よ!アタシがおしっこもらしたって言うの!?」

こなた「だれもおしっこだなんて言ってないよ・・・・・・」

かがみ「あっ」

吉良(ウゥーム・・・・・・・ なんだこの状況は。個室の外にいる子にはわたしは見えないだろうし、逃げてしまおうか。)

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:24:16.89 ID:jB/oA5ZN0

かがみ(ちょ、ちょっと!まさか逃げようだなんて考えてないでしょうね!)

吉良「そんなワケないだろう。」

吉良(仕方ない・・・・・・・・・。)

吉良(せいいっぱい高い声で)「おいトイレの外のコ!ボクがガマンできなくてもらしちゃったところを柊さんはかくまって
   くれたんだ!」

こなた「えぇっ そうなのかがみん?」

かがみ「え、えーっと・・・・・・」(いいの?)

吉良「構わない。どうせオレは幽霊だ。」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:30:56.56 ID:jB/oA5ZN0

時間も時間だし明日の19時くらいにストック溜めて投下し直すかなァ〜〜〜〜っ
――――――
かがみ「そ、そうよ!アタシがかくまってあげたの!あたしがトイレに向かってる時にこの子がM字開脚座りでおしっこ漏らしてて・・・・・・

     そのときにちょうど他の生徒がきてね。女子トイレにかくまってあげたの」

こなた「プップークスクスクスクス・・・・・・ご、ごめん男子生徒くん。ちょっと想像しちゃって・・・・・・・クスクスクスクスクス」

吉良(クソ・・・・・・)

こなた「ハァハァ・・・・・・・・わ、わかったよ。かがみんの言うこと信じるよ。アタシがちゃんと掃除としいてあげよ

   その、パンツとかズボンとかびしょびしょでしょ?あの量だしねぇ」

吉良「あ、ああ!お願いするよ!」(クソッ!幽霊になってから二度目の屈辱だ・・・・・・しかも両方とも女の手によって・・・・・・・・・)

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:34:19.77 ID:jB/oA5ZN0

こなた「そんじゃ、お二人さん仲良くね」

かがみ「ど、どういう意味よ!?」

こなた「プクゥ〜〜〜 べっつにぃ?」

かがみ「こなたぁぁぁぁ!」

こなた「あひゃひゃひゃひゃひゃそれじゃあねー!」

吉良「・・・・・・・・行ったようだな。どうやら掃除までしてくれるようだし、良い友達を持っているな

    えーと、かがみん?柊かがみんか?」

かがみ「皮肉にしか聞こえないわよ。」

吉良「フン。」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:40:16.63 ID:jB/oA5ZN0

かがみ「それとかがみんはアダ名よ、本名は柊かがみよ。それで一体全体幽霊が何しにきたっていうの?ウチの学校に」

吉良「単刀直入に言わせてもらうとアンタに用があるんだ。」

かがみ「・・・・・・・・・え?アタシ」

吉良「そうだ、正確にはきみの父親だが。」

かがみ「ア、アタシのお父さんが祟られるようなことしたの?」

吉良「別に祟りにきたワケじゃあない・・・・・・。何でもウチの依頼主さんがきみの親と知り合いだそうでな

よろしく言っておいてくれとな。」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:49:11.05 ID:jB/oA5ZN0

吉良「オレは普通の人間にゃ解決不可能な難事件を依頼主さんのご希望通りに終焉させるのを仕事にしている

   そうやって依頼主さんから現金をいただいて、そこら中を旅しているってワケさ。」

かがみ「ドラマやアニメでよく見たりする探偵みたいな?」

吉良「そんなところだな」

かがみ「ふ〜〜ん・・・・・・。壁をすり抜けたりされたのを見せられても・・・その・・・・・・」

吉良「なんだ?」

かがみ「なんかアンタ人間臭すぎるっていうか、幽霊って気がしないのよね?」

吉良「私が?」

かがみ「そうよ、何かこう イメージ的にもっと暗い顔したのが幽霊のビジョンていうか・・・・・・」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:54:48.21 ID:jB/oA5ZN0

吉良「フム・・・。たしかに大半の幽霊はそんなモンだ。さっきみたいに生きている者に触られたらバラバラに

  なっちまうからな。結局パーツが見つからず、かと言って天国(あるのかどうかは知らないが)にも行くことが出来ない。

  そんなヤツが幽霊の世界にはわんさかといる。」

かがみ「なんだか怖いわね・・・。いかにもホラーって感じ」

吉良「きみは見たことないのか?そういう幽霊を」

かがみ「幽霊なんて見るのアンタが始めてよ。」

吉良「ほォ・・・・・・」

吉良(・・・・・・・・・おかしい。幾らなんでも霊の見えるヤツが今まで一度も『幽霊を見たことがありませんでした。』ってのは

    おかしいぞ。そういえばここに来るまでの途中、埼玉に入るまではチラホラとどうにかしちまった輩を見かけたが

   ここに来てからはめっきりだ・・・・・・。まさかこれは未確認生物が関係している?)

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 02:58:32.53 ID:jB/oA5ZN0

――――
かがみ「午後4時ってところかしら。」

吉良「分かった。では校門前で4時に待っている。それまでにここの土地の具合でも見てくるか」

かがみ「そうね、せっかくだから観光でもしていきなさいよ」

吉良「ああ、では行ってくるとしよう。きみも授業ってヤツがあるんだろうから早く行った方が良いぞ。

  もう1時を過ぎている。」

かがみ「えぇ!?何で早く言ってくれなかったのよっ!」

吉良「幽霊屋敷での備品が役に立ったってところだな。ホレ早くしないとヤバイんじゃあないのか?」

かがみ「分かってるわよ!」

吉良「そういやパンツはどうするんだ。」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 03:06:23.42 ID:jB/oA5ZN0

かがみ「どうしようもないでしょう・・・・・・。ノ、ノーパンでなんとかなるわよ!」

吉良「思春期は怖いぞ。気をつけろよ」

かがみ「幽霊の方が100倍怖いわよ!ああー喋っている間に早く行かないと!」

吉良「前向いてちゃんと歩けよ。」

かがみ「小学生じゃないのよ!そんなこと分かってるわよ!」

タッタッタッタッタッ・・・

吉良「・・・・・・さてと、ゆっくりと観光でもしに行くとするか 平穏に暮らせそうな場所があるといいな。」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 03:17:03.37 ID:jB/oA5ZN0

―――――――

吉良「なんだ、ダサイたまだかなんだか言われてる割にはなかなか充実した都市じゃあないかこの町は。」

子供「うほほぉ〜〜〜〜〜い!ぞ〜〜〜〜さんっ!」

母親「こ、こらっ!やめなさい!」

吉良「この町の子供はどうして下半身を露出したがるのだ?そういう点も合わせて実に興味深い。何だあれは、ネギま?

   なかなかおいしそうな名前だな。しかしどうしてか漫画のキャラクターが描かれているな・・・・・・。面白い、面白いなここは」

男達「「「男子がシンクロに挑戦しまぁーす!是非見に来てくださァーい!」」」

吉良「どこの誰がムサ苦しい男のシンクロナイズドスイミングなどを見たがるって言うんだ?あれは視覚して涼むために

   あるようなもんだろう。本当に意味が分からないな、だが愉快だ。」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 03:23:45.17 ID:jB/oA5ZN0

長髪の女「うるさいうるさいうるさい!」

男「ちょっ、やめろルイズ!」

吉良「なんだあいつらは・・・・・。平日の午後から学生がうろついてんのか?
素晴らしい町だということに変わりはないが

治安はサイアクだな。ガキがチンポ出すわ男が海パン一丁で疾走しながらシンクロの宣伝をしているわ学生がほっつき歩いてるわ・・・・・・」

吉良「フム、平穏に暮らすにはこの町は大分適していないみたいだ。
だが面白いんで良しとしよう。フッフッ、記憶がないと色々と好奇心が沸いちまうから

困ったモンだ。おっと そうこうしている間にもう3時半じゃないか。あんまりにも面白くって時間が経っていることを忘れてた。」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 03:41:13.70 ID:jB/oA5ZN0

陵桜学園高等部 ―肛門前―

吉良「3時59分・・・・・・、うん。まったく無駄のないジャストなタイムだ。今日は災難な日かと思ったが、飛んだ思い違いだったようだな」

タッタッタッタッ

吉良「ン、この急ぎ足。柊かがみか?」

つかさ「えっほえっほ、早くお使い行かないと〜」

吉良「別人か・・・・・・。しかし紫髪の女子高校生が同じ学校に二人いるとは。

運命というヤツか?引かれ合うべくして紫髪の二人は出会ったということになるのか?意味の無い考察ということは分かってはいるが

考えてみるとなかなか面白いものだ。」

つかさ「あの〜」

吉良「ブツブツ・・・・・・ブツブツ・・・・・・」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 03:50:21.67 ID:jB/oA5ZN0

吉良「柊かがみは遅いな。それにしても柊かがみって名前はまるで外国人が

日本人の苗字名前を逆さまにして呼んだってカンジがするな。いざ声に出してみると。」

つかさ「え?お姉ちゃんのこと待ってるんですか?」

吉良「ン?」

つかさ「ほぇ?」

吉良「・・・・・・・・・キョロキョロ」

つかさ「あ、あれ〜?あ、あのその・・・・・・」

吉良「・・・・・・もしかしてオレに言ってるのか?」

つかさ「ひぇぇごめんなさい!」

ピュゥゥン――ッ

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 03:52:39.84 ID:jB/oA5ZN0

吉良「・・・・・・? ?? 何だったんだ一体。」

かがみ「ごめーん 待たせちゃった?」

吉良「いや、今来たところだ。ところであの走っている紫髪の女の子は一体誰だ?わたしの姿が見えていた」

かがみ「ああ、あれはつかさよ。あたしの妹なの。」

吉良「妹?姉妹なのか?」

かがみ「6つ子よ。依頼主さんから聞いてなかったの?」

吉良「6つ子!?」

かがみ「え、ええそうよ」

吉良「たまげたな・・・・・・。ちょいと前に11人家族ってのを見たことあるが、てっきりやらせかと思ってたよ

   本当にいるんだな。」

かがみ「当たり前でしょ!それで、どうすんの?家に来るの?」

吉良「ああ、できればお邪魔したい。」

かがみ「あたしは別にいいわよ。なんかあなた嫌なカンジがしないのよね・・・・・・何ていうか・・・・・・・・・
その、ヒーローみたいな雰囲気があって。その・・・・・・」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 03:54:56.06 ID:jB/oA5ZN0

吉良「何か言ったか?ボソボソ言ってて聞こえないぞ。」

かがみ「な、なんでもないわよ!早く行きましょ!」

吉良「あ、お、オイバカ!手を引っ張るなッ!」

かがみが強引に手を引っ張ったせいでわたしの右腕は肩から指先まで引っこ抜けてしまった。

かがみ「うおわぁああっ!」

かがみは動転して引っこ抜いたわたしの腕をそのままドブの中へブッ込んじまった

吉良「ぐぅぅぅう・・・・・・な、何度人の体をズブ濡れに気が済むんだお前はッ!」

ズキズキと痛んだ肩へ、ドロに塗れた右腕をはめ込む

吉良「うぅ!臭いッ!」

かがみ「と、とりあえず家に来てっ」

吉良「触るなッ!わたしが先に触るッ!」

かがみ「分かってるわよ!バカ!」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 05:19:21.45 ID:jB/oA5ZN0

結局書き溜めてて徹夜した件。書き溜めた分だけ投下します
―――――

柊かがみの家に向かう間は、一定の距離を取って歩いていた

うっかりまたわたしのことを触ってまた体の部分がブッ飛んだりしたら今度こそ失神してしまうらしい。

わたしだって体がもげたら痛いんだから彼女のその提案に少しだけホッとしている

吉良(しかし相変わらずこの町はおかしいな・・・・・・。幽霊は一人も居やしない。別にあんなのがいなくて寂しいワケじゃあ

   ないが・・・・・・・・・。この町にいる幽霊はまさかわたし一人?もしあの『未確認生物』によって『狩られている』のだとしたら?)

吉良「考えすぎか・・・・・・。」

かがみ「どうかしたの?吉良。」

吉良「いや、こっちの話だ。」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 05:22:13.97 ID:jB/oA5ZN0

???「クゥゥ〜〜〜ン」

吉良「うおおっ」

急に足の辺りから動物の鳴き声がしたんで、急いでわたしはその場から飛びのいた

???「コラ〜〜〜っ シロ〜〜〜っ!かってに抜け出すんじゃないゾ〜〜ッ!」

???「ワン!ワンワンワン!」

かがみ「カワイイ犬ねぇ。きみいくつ?」

???「おぉ!キレイなおねえさん、オラの名前は野原しんのすけ!ごさいだゾ!ちなみにこっちはシロ!」

シロ「ワン!」

しんのすけ「ところでおねえさんは生卵をごはんにかける派?焼いてオカズにする派?」

かがみ「え?え、えぇ〜〜〜っと。そうね 玉子焼き派かしら」

ダッダッダッダッダッダッ

吉良「ン?」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 05:24:22.57 ID:jB/oA5ZN0

こちらへめがけて中年のばあさんが鈍い足音を立ててやってくる

???「ちょっとしんのすけ!まーたアンタはこの!」

しんのすけ「イダダダダダダダダァァァ」

吉良「・・・・・・きみにはわたしが見えているのかな?」

シロ「クゥ〜ン。」

吉良「フフッ そうか」

前の依頼の時に犬に襲われてから極力動物の近くに寄るのは避けていたが

なかなか愛くるしいものだ。

吉良「ウリウリ。」

シロ「キュゥウウン〜〜〜ムワォオン」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 05:28:43.04 ID:jB/oA5ZN0

みさえ「ごめんなさいねお姉さん。ウチのしんのすけがご迷惑かけて」

かがみ「い、いえいいんですよそんな」

みさえ「あ・ん・た・も・あ・た・ま・さ・げ・な・さ・い・よ」

しんすけ「イタタダダダダダダダタごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

かがみ「別にいいのよ謝らなくても!」

みさえ「ホントごめんなさいねぇ〜。ホラ行くわよしんのすけ」

しんのすけ「み、耳を引っ張らないでぇえええぇぇ」

吉良「ホレ、ご主人と一緒に帰りな」

シロ「ワン!」

そういってシロは家族の元へ軽やかなステップで駆けていった

吉良「私も生きている頃はあんな賑やかな家族の下で暮らしていたのかな。」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 05:31:55.52 ID:jB/oA5ZN0

かがみ「生きてるときの記憶ってないの?」

吉良「断片的だ。自分がどんな人間だったかはこれっぽっちも覚えていない」

かがみ「え!?そうなの?」

吉良「ああ。どうして驚くんだ?」

かがみ「幽霊って生前の恨みとかで現世に残ってるってイメージが・・・・・・」

吉良「何事も先入観に捕らわれるなというこった。」

かがみ「えっと・・・・・・ごめんなさい。気にしてた?」

吉良「別に気にしちゃあいない。もしかしたら記憶がないだけで現世に強い恨みを残したまま死んだのかもしれないしな」

かがみ「そ、それはないわよ!」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 05:34:15.94 ID:jB/oA5ZN0

急にこちら側を向いて大きな声を出すので、少し驚いてしまった

吉良「ど、どうして?」

かがみ「そのね、そりゃあ一日の付き合いだけどその。あんたからはそういう雰囲気がまったくしないのよ」

吉良「? どういう事だ?」

かがみ「ようするにその・・・・・・。この世に恨みを持っていただなんてとても思えないのよ

あんたといるとすごく清清しいっていうか・・・・・・」

吉良「よくは分からないが褒めてくれてるのか?」

かがみ「か、勘違いしないでよ!別にそういう意味はないんだから!」

吉良「そういう意味?」

かがみ「だーもう!早く行くわよ!」

ガシィッ

吉良「あ。」

かがみ「あ。」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 05:42:49.56 ID:jB/oA5ZN0

結局先の通り彼女は私の腕のパーツを頬リ投げた。見事にそいつが近くで死んでるみたいに眠ってたブルドックの頭部に

ブチ当たっちまったんだ。 この瞬間わたしは決めた、もう絶対に動物には寄り付かない。

何とかワン公巻いた後、無事かがみの家にたどり着くことが出来た

吉良「ハァハァ・・・・・・やれやれ、このドジ踏みやがって。」

かがみ「あんたがニブいからよ!」

吉良「何がニブいんだ?どっちかって言うとお前の方が逃げる速度は遅かったぞ」

かがみ「ハァ・・・・・・なんかもう疲れたわ。ただいま〜」

かがみ「あれ?あんたは入らないの?」

吉良「人の家に入るには『許可』が必要なんだ・・・・・・。すまないがそこで『入ってもいい』と言ってくれないか?」

かがみ「ドラキュラみたいね。分かったわ、入ってもいいわよ」

吉良「よし。」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 20:50:05.59 ID:jB/oA5ZN0

ガラララ

吉良「人の気配がしないぞ。他の姉妹はまだ仕事や学校か?」

かがみ「ええ、多分ね」

わたしはスラーッとあたりを見渡す。

和風なカンジでとても落ち着く。しかも神社の人間の住む家とはな

なかなかこの家は良いな。かがみの許可がもらえたらここに住んでみたいな

かがみ「なんか当たり前みたいに壁抜けとかしないでよね〜

    見てるこっち側は変な気持ちになるわ」

吉良「そうかァ〜ッ?けっこう面白いモンだぞ。」

かがみ「フーン。ま、とりあえず居間で待っててよ。」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 20:53:22.65 ID:jB/oA5ZN0

吉良「分かった。あそこだな?」

かがみ「ええ、そうよ」

私は歩み足で居間のほうへ向かって行った。

吉良「ん?なんだこりゃあ。」

かがみが「居間」と呼んでいた部屋に、一枚書置きのようなものがあったので
私はそれを拾い上げた

吉良「かがみの父親か姉妹が書き残しておいたものか?」

折り畳まれていたので、丁寧に広げる

ペラッペラッ

吉良「・・・・・・・・・?」


『                始末完了。                』

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 20:56:40.34 ID:jB/oA5ZN0

吉良「どういう意味だ・・・・・・?始末完了?どうして20センチくらいもある紙の紙面に

   たった一言しか書いてねーんだ?」

かがみ「吉良ー あんたって何か飲むのー?」

かがみは冷蔵庫を漁っているようだ。ガサゴソを音が聞こえる

吉良「幽霊だから飲んだり食ったりは必要ないんだけどな。せっかくだから頂くか

   コーヒーでも注いでくれ。」

かがみ「ガツガツッ ええ、ガツガツッ 分かっガツガツッたわ。ゴキュリッ ガツガツガツッ」

何かを必死に食べるような音が聞こえる。何かかがみが食っているのか?

吉良「オイ行儀が悪いなかがみ。何か食うんだったら喋り終わってから食えよ」

かがみ「えっ?グスグスッ 何もガツッ 食べてなんてガツガツッ ないわよ?」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 21:05:00.08 ID:jB/oA5ZN0

吉良「そんな嘘をついてなにか得なことでもあるのかい?現に今も何かを食べる音が聞こえるじゃあ・・・・・・」

グスグス グスグス

かがみ「ホントよ!今そっちガツガツッ行くから」

かがみがわたしのいる部屋に姿を現す。

吉良「あれ・・・・・・?どういうことだ?今も同じように聞こえているってのに」

かがみ「幽霊の耳鳴りかなんかじゃないの〜?プラズマの一種って聞いたことあるしね

    変な磁気がウチにはあったりして。」

吉良「いや、そんなことはありえない たぶん・・・・・・。しかしこの音、注意して聞いてみると

   わ、わたしの所から聞こえているのでは・・・・・・・・・?」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 21:10:12.62 ID:jB/oA5ZN0

かがみ「私にはグスグスッ聞こえないわね・・・・・・ガツッ?大丈夫?」

吉良「い、以前にもこういうことがあったような・・・・・・。」

モゾモゾモゾッ

吉良「モ、モゾモゾするぞ・・・・・・・・・。 ま、まさかッ!『始末完了』というのはッ!

   うおぉおおッ!」

異変に気付き、わたしは即刻自分のスーツを破り捨てた

かがみ「ちょお!な、何やって!いくら家族がいないからってそんな、その。まだ心の準備っていうのその」

吉良「や・・・・・・やはり!『始末完了』ってのはこのわたしのことだったのか!

   いつのまにオレの体に巣食っていやがったんだァ―――ッ!『魂の掃除屋』ッ!」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 21:16:44.07 ID:jB/oA5ZN0

魂の掃除屋「グスグスグスグスグスグスグスッ ゴキュッ」

かがみ「え、ええ? キャアアアーッ!な、何よその変なの!」

吉良「どの世界にも『掃除屋』ってのはいるもんだ・・・・・・この世の人間の掃除屋はこのわたし。

   そしてこの世の幽霊の掃除屋は・・・・・・このド腐れた化けモンだッ!くそ、わたしは女じゃあないんだぞ!まるで妊娠だッ!

   腹が新しい生物に変わってきているゥッ!!かがみィ―――ッ!何でもいい!ナイフだろうがなんだろうが

   いいからコイツらを叩き落とすッ!」

かがみ「え、ええ?」

吉良「早くしてくれェ――――ッ!」

かがみ「わ、分かったわよ!たしかこの辺に果物ナイフが・・・・・・ キャアアッ!」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 21:21:47.31 ID:jB/oA5ZN0

吉良「ど、どうしたんだ!」

かがみ「こ、・・・・・・コッチにもぉ!」

吉良「!?ッ」

よく目を凝らすと、かがみの腕にもわたしの腹に巣食っているような化け物が引っ付いていた

魂の掃除屋「プギャア―――――ッ!ウギャ―――――ッ!」

吉良「テメーらトカゲみたいな格好した分際で何をしていやがる!このわたしがお前らの的だッ!

   『魂の掃除屋』が人間に手ェ出してんじゃあねーぞ―――ッ!」

手元にあったテレビのリモコンを勢いよくかがみの元へ投げつける。

魂の掃除屋は不意を付かれたようで、なんとかリモコンは空を仰ぐだけでは済まずに

眉間にヒットしてくれた。

吉良「大丈夫かッ!?」

魂の掃除屋「グスグスグスグスグス」

吉良「うぐぅぅうッ!」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 21:26:32.24 ID:jB/oA5ZN0

かがみ「き、吉良 はい!ナイフよッ!」

ポイッ

パシィッ

吉良「うぅ、食らえッ!化けモンがッ!」

ザシュザシュザシュザシュゥッ

魂の掃除屋「アバシャア――――ッ!」

もの凄いスピードで魂の掃除屋共は物陰へ身を潜めた。

シィーンとしたイヤな沈黙が続いている

吉良「ハァハァ・・・・・。殺せはしなかったが、ダメージをあたえることはできた。

   かがみ 今の内にこちらへ来い」

かがみ「わ、分かったわ。けどえーとその・・・・・・」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 21:32:00.31 ID:jB/oA5ZN0

かがみの視点が定まらない

吉良「何だ。早く言ってみろ」

かがみ「その、幽霊とはいっても男の人が上半身を露出してるから。あの・・・・・・・・・」

吉良「アホみてーなこと言ってないで早くコチラへ来い!死にたいんだったら話は別だけどな

   肉体ごと魂を食い散らかされるぞ!」

かがみ「う、うっさいわよ!バカ!」

吉良「バカなんて言えるあいだは大丈夫だ。さて、あの化けモン共はどこからきやがる・・・・・・?」

ヤツらはどうやら機をうかがっているようだ。

前方の物陰に二匹。左方右方それぞれに一匹ずつ。後方へ3匹といったところか

吉良(爬虫類ごときがこの吉良吉影を始末できると思っているのか・・・・・・?

  ハンターにでもなったつもりでいるのか知らないが、ハントされるのはゲテモノと相場が決まっているんだよッ)

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 21:36:34.32 ID:jB/oA5ZN0

吉良「急いでこっちに来るんだかがみ。そこにうずくまってる魂の掃除屋もいつ襲い掛かってくるか分からんぞ」

魂の掃除屋「ウギャアアァア・・・・・・」

かがみ「え、今行くわよ」

冷蔵庫の方から駆け足でこちらへ向かってくる、その時だ。

わたしを狙っていた前方の二匹が、彼女の方へ視線を急に変える

吉良「何ッ。」

かがみ「キャアアアーッ!」

魂の掃除屋「ウバャアアアアア―ッ!」

吉良「得意げな叫び声をあげやがる・・・・・・。ケッ だがその程度のことを『幽霊様』が考えもしないとでも思ったのか?

   スローイングナイフってヤツだ!」

ドスゥッ!

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 21:42:58.75 ID:jB/oA5ZN0

魂の掃除屋「ギャアアァァァァァァァ―ッ!」

吉良「ビンゴォッ!二匹串刺しだッ!爬虫類のバーベキューなんざ食いたくもないがな!」

武器を失ったわたし目掛けて、残りの掃除屋共がいっせいに襲い掛かる。

吉良「コレも想定内の内だが・・・・・参った、抵抗する手がないぞ。さてかがみ、ここで問題だ」

かがみ「こ、こんな状況でなによ!」

吉良「そう、この圧倒的不利な状況・・・・・・。しかし一つだけこんな状況でも打開することのできる素晴らしい策があります。

   ヒントは『足』です。」

かがみ「な、なんなのよ!また食われるわよ!」

吉良「正解教えてやろうか?教えてやろうか?」

かがみ「一体なんなのよ!は、早く教えてよ!」

吉良「正解は・・・・・・・・・・・」


吉良「逃げるんだよォ―――――――ッ!かがみ!手を伸ばせッ!」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 23:17:05.77 ID:jB/oA5ZN0

―とある歩道―


こなた「あれ?何やってんだろかがみん」

みゆき「片腕を振りながら一人でものすごい勢いで走っていますね。どうされたんでしょうか?」

つかさ「一人?男の人と走ってるよ?」

こなた&みゆき「え?」

みゆき「・・・・・・・・・私視力が落ちたんでしょうか。いくら目をこらしても皆目見当が付きません・・・・・・」

こなた「あ、あたしもだよ。男の人なんているぅ〜?」

つかさ「い、いるよ!なんか変なトカゲみたいなのに追いかけられるよ〜」

こなた「んん〜?・・・・・・たしかに、トカゲは見えるね」

みゆき「しかしどうしてトカゲにかがみさんは追いかけられているのでしょうか?」

こなた「そんなこと聞かれてもねぇ・・・。本人に聞いてみる他ないね」

つかさ「そだね〜」

みゆき「行ってみましょうか?」

こなた「おk。そんじゃ行こうか!」

みゆき&つかさ「はい〜」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 23:22:10.28 ID:jB/oA5ZN0

魂の掃除屋「ヴギャァァアア――――ッ!

吉良「ハァハァ・・・・・・しつこいヤツらだな」

かがみ「ど、どうすんのよ。ハァハァ これじゃあそのうち追いつかれちゃうわ」

吉良「分かっている!どこかに凶器はないのかッ!クソ」

ステンッ

かがみ「きゃあっ」

吉良「かがみッ!」

魂の掃除屋「ヴシャアアアアアアアアアア―――――ッ!」

吉良「クソッ!うおおおおおお」

メリメリメリメリッ

ブゥンッ

吉良「わたしの腕でもじっくりしゃぶってるんだな・・・・・・・・。クソ、痛いぞ。」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 23:23:58.02 ID:jB/oA5ZN0

吉良「わたしの腕でも食らっておくんだな・・・・・・。」

一度かがみが触ってブッ飛んだ腕を、わたしは無理矢理引っこ抜いて

トカゲもどき共にぶつけてやった。

ヤツらはすぐに私の腕にかがみを襲うのを止め、わたしの腕にむさぼりつき始めた

吉良「自分の腕が食われてるトコを見るってのは気分が良いモンじゃあないな」

かがみ「あ、アンタ。」

吉良「腕の一本や二本あとでどうとでもなる・・・・・・。」

魂の掃除屋「ジャアァ゛ァズア゛゛ グスグスグスグスグスグス」

吉良「食い付いたのは二匹だけかッ!なんとかして避けろかがみ!」

かがみ「ううっ!」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 23:28:50.62 ID:jB/oA5ZN0

つかさ「み、みて!お姉ちゃんが!」

こなた「どうしてトカゲが人を襲ってるの!?」

みゆき「わ、私もあんな種類のトカゲ見たことありません・・・・・・か、かがみさ〜ん!大丈夫ですか〜!」

かがみ「み、みんな!来ちゃダメッ!」

吉良「! アレはかがみの妹!あちらの子はトイレの時の女だな・・・・・・。もう一人は誰だ?」

魂の掃除屋「ギャウ?」

もう一人の女がかがみへ呼び掛けたのを感じ取ったのか、野郎共は視点を彼女達3人へ向ける

魂の掃除屋「ウウウウウウ・・・・・・ウガァ―――――ッ!」

吉良「うおっ!」

ヤツらは私達を完全に無視して通り過ぎ、100mほど後ろにいた彼女達へ向かって行く。

吉良「コイツら見境無しか・・・・・・・・・逃げろキサマらッ!」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 23:31:34.52 ID:jB/oA5ZN0

つかさ「こっちへ来るよぉ〜〜〜〜っ!」

こなた「むぅぅ〜〜〜爬虫類の分際でナマイキな。返り討ちにしてやんよぉ〜〜〜っ」

かがみ「だ、ダメよこなた!早く逃げて!」

みゆき「止めましょう泉さん、早く逃げないと!」

吉良「逃げろと言ってるんだお前らッ!」

こなた「え!?天の声!?」

魂の掃除屋「ウギャア――――――ッ!」

こなた「は、早っ」

かがみ「こなたァ―――っ!」

ドゴォォオオオンッ


こなた「ふぅ〜〜〜 まさか秘儀回転疾風脚を使うことになるなんてねぇ〜〜〜ッ」

吉良「あ、あの女・・・・・・。なんつー運動神経しているんだ・・・・・・。飛んでくるヤツらに

   回転蹴りを浴びせやがった」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 23:35:12.93 ID:jB/oA5ZN0

かがみ「よ、よかったぁ。」

魂の掃除屋「ウギャアアアァ・・・・・・・・・」

つかさ「ほぇっ!」

こなた「あじゅら〜 てっきりノックアウトしたのかと思ったけど」

吉良「もちろんのこと死んではいないか・・・・・・」

スッ

吉良「しかしもう『凶器』は手に入った・・・・・・。あとは『執行』するだけだ、バケモノ共め。」

魂の掃除屋「ウギャアアアァアア――ッ!」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 23:40:58.80 ID:jB/oA5ZN0

こなた「もう一度ノックアウトしてやんよ〜〜〜〜!」

ガシッ ガシィッガシガシガシィ

魂の掃除屋「ガ、ガァ?」

吉良「この私がノコノコと逃げてといて、幼児体系の女子高生に軽々と始末させられちゃあ『執行人』の名前が廃っちまう

別に誇りとか持ってるワケじゃあないが」

こなた「むっ 幼児体系とは天の声のクセに失礼な。」

魂の掃除屋「ガガガガガカガ!ウギャア〜〜〜ッ!」

吉良「黙れ。」

ギギギギギィイィィ

魂の掃除屋「ガッ」

吉良「フゥゥウ〜〜〜〜〜〜っ『魂の掃除屋御一行様』ご案内ィィィィィ〜〜〜〜〜ッ 今度会ったら感想でも聞かせてくれ

   『あの世』の感想をな。」

ザクリッ

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 23:44:44.24 ID:jB/oA5ZN0

こなた「いやぁ〜〜〜 驚いたね。かがみぃんあれって結局なんだったの?」

かがみ「な、なんだか品種改良しててね。実験で失敗して出来たのがあのトカゲらしいのよ

    ホントに驚いたわよ。ウチにいっぱいいるんだもの」

こなた「ふぅ〜〜〜ん。そういえばあたしさっき、天の声が聞こえたんだよね〜〜〜」

かがみ「ついにあんたも頭がおかしくなったんじゃないの〜?」

こなた「なんか今日トイレ前で漏らしてた男の子の声に似てたなぁ〜」

吉良「!」

かがみ「あははははは」

吉良「・・・・・・・・・・・・・」

かがみ(あんたもわざわざバレたくないでしょ。黙ってなさいよ)

吉良(分かってる・・・・・・。クソッ)

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 23:47:34.23 ID:jB/oA5ZN0

かがみ「ところであれ臭いよね〜」

みゆき「そうですね。」

つかさ「クサいよねぇ〜〜〜」

吉良「・・・・・・?」

???「・・・・・・・・・」

ふと気付くと、こなたの後ろに女性が一人立っていた

おしとやかな服装をしていて、とても小柄だ。

吉良(誰だあの女?いつからあそこにいたんだ?いや、いつからいたそんなことはどうでも良い。もっと気になんのが・・・・・・

    この「こなた」とかいうかがみの友人にそっくりだ。)

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/07(日) 23:56:59.91 ID:jB/oA5ZN0

???「ペコリ。」

吉良「・・・・・・・・・ペコリ。」

吉良(オイかがみ。ちょっと行ってくる。)

かがみ(え?行ってくるって一体どこに・・・・・・)

かがみ「え?あれっ」

みゆき「どうかされましたか?かがみさん」

こなた「どしたの〜?」

かがみ「……な、なんでもないわ。」

かがみはこの時彼女のことを言おうとしたが、わたしと彼女が唇に指を当てていたので

やむなく喋り出そうとしたその口を閉じた

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/08(月) 00:00:16.58 ID:NSNUzW5n0

つかさ「お姉ちゃん怖かったよぉ〜〜〜」

かがみ「よ、よぉ〜しよしよしよしよし」

つかさ「うぇぇ〜〜〜ん」

かがみ(あの人、こなたの家にあった写真に写ってた…………

    こなたのお母さんじゃないわよね?)

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/08(月) 00:04:11.89 ID:NSNUzW5n0

―こなた達から少し離れた河川敷―


吉良「アンタ何者だ?見たとこ幽霊みたいだけど。」

彼女は、さきほどよりも深くお辞儀をした

???「始めまして。私の子供の友達がお世話になりました」

吉良「そんな律儀に言わなくてもいいよ。見りゃあ誰だってわかる

   アンタこなたの母親だな?」

かなた「……ふふっ嬉しいわ。何も言わないでも分かってもらえるなんて」

ちょいと照れくさかったんでわたしは頭をポリポリと掻くしぐさをした

吉良「別に褒めちゃあいないさ」

かなた「私にとってはものすごくうれしい褒め言葉なの。ありがとう」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/08(月) 00:09:21.74 ID:NSNUzW5n0

かなた「……なんだかとっても寒気がしたの。」

吉良「寒気?」

かなた「そう。そして気付いたらここにいたわ……。もう死んでるのにね

    いつまでも子供の心配なんてしてちゃダメね、私ったら。」

少しだけわたしは悲しくなった。

わたしにも、子供はいたんだろうか 妻はいたんだろうか 親はいたんだろうか。

吉良「………わたしは生前の記憶がないから。」

かなた「えっ」

吉良「ちょいとアンタが羨ましいな。今のわたしの生きがいはこの仕事だけだ

   それなりに楽しんではいるがね。だから、『ちょいと』だけ羨ましい」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/08(月) 00:13:39.45 ID:NSNUzW5n0

かなた「………そうなの。生きている頃の記憶がないの。」

吉良「ああ、自分がどういう人間だったのか思い出せない」

かなた「私だったら気が狂いそう。生前の記憶がないなんて。」

吉良「わたしはもう狂ってるのかもしれないぜ?狂った結果が今の性格なのかも」

かなた「だったら狂って大正解だったのかもしれないわね」

吉良「イヤなこと言ってくれるな、アンタ」

かなた「あらそう?」

吉良「…………くっくっくっ」

かなた「ふふふふふっ」

かなた「……それじゃ、これからも彼女達をよろしくね」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/08(月) 00:15:50.47 ID:NSNUzW5n0

吉良「わたしが?」

かなた「ええ。あなたはそうちゃんの次に頼りになりそう」

吉良「アンタはもう行っちまうのか?」

かなた「こなただっていずれは一人立ちするんだもの。母親の私がいつまでも家族に寄り添って甘えてちゃダメだわ」

吉良「アンタは強いな。」

かなた「あなただってね。」

吉良「……彼女達は任せな。」

かなた「ありがとう」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/08(月) 00:21:43.45 ID:NSNUzW5n0

彼女はまたわたしにお辞儀をした。

吉良「ただ、最後にひとつ質問してもいいか?」

かなた「何かしら?」

吉良「『あの世』ってのはホントにあるのか?そいつがどうしても聞きたい」

かなた「それは来てからのお楽しみ、それじゃあ また会えるといいわね」

そう言って、彼女は風に煽られるのと一緒に煙のように消えてしまった

吉良「つまりわたしに『守護霊』になれと言いたかったのか?あの女……。

   とんでもないことを押し付けやがって。わたしはとことん女運が無いな」

吉良「だがまぁ、けっこう面白いかもな。」

そんなことを呟きながら、わたしは彼女の消えていった夕焼け雲を見ていた

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/08(月) 00:27:30.25 ID:NSNUzW5n0

結局私はかがみの家に居候することになった

彼女の家系の人間はみんなわたしが見えるようだし、わたしのために部屋まで作ってくれた。

かなたの件についてだが、わたしと違ってあんまりこの世には干渉したくはないらしい

そういうワケでこなたにはまだ彼女のことは誰も話していない。そうは言っても彼女があの時その場にいたことを知ってるのは

わたしとかがみだけだ。

週に一回ちゃんと未確認生物の観察も忘れずに行っている。そういえば先のトカゲ野郎はヤツが仕掛けてきたことなのだろうか?

だとしたらいつか始末してやろう。やられたまま終わるってのは性に合わない。

しかししばらくはこうして自分の部屋のソファへもたれて、静かに読書していることにする。

やっと平穏な生活が手に入ったんだから。


                                                                             おわり

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/08(月) 00:29:47.79 ID:NSNUzW5n0

せっかく書いたんだし終わらせようと思って最後は変な茶番劇になってしまったのはすまなかった
最後まで付き合ってくれてありがとうござました



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